JP2015174139A - プレス装置およびプレス成形方法 - Google Patents
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図1、図3に示されるように、第1弾接機構は、パンチ側ダイセット3A(一側のダイセット)に設けられてパンチ側ダイセット3Aに対して垂直に延びる複数個(本実施形態では4個)のロッド部25と、ダイ側ダイセット3B(他側のダイセット)に設けられて第1ダイセット3がプレス中心に位置決めされた状態で各ロッド部25に対して同一軸線上に位置される複数個(本実施形態では4個)のガススプリング31(反発力発生部)と、を有する。なお、ガススプリング31は、シリンダ32と、ピストンが一体に形成されるピストンロッド33と、シリンダ32とピストンとによって定められるガス室と、ガス室に充填される圧縮ガス(例えば、窒素ガス)とを含み、圧縮ガスの圧力によってピストンロッド33が伸び側へ付勢されるように構成される。
図8(A)に示される仕掛け始めの状態では、位置決め機構によって第2ダイセット4がプレス中心に位置決めされる。すなわち、パンチ側ダイセット4Aは、パンチ側駆動機構17Aの駆動によってプレス中心に位置決めされる。また、ダイ側ダイセット4Bは、ダイ側駆動機構17Bによって駆動されてプレス中心に位置決めされる。そして、第2ダイセット4がプレス中心に位置決めされた状態、換言すると、パンチ2Aとダイ2Bとがプレス中心に位置決めされた状態で、ダイ側ダイセット3B上のダイ1Bに、例えばロボット等の材料投入装置によって材料が投入される(図8における(1)材料投入)。
本実施形態によれば、パンチ側ダイセット3A,4A(一側のダイセット)とダイ側ダイセット3B,4B(他側のダイセット)とを互い違いに配置して、パンチ側ダイセット3A,4Aとダイ側ダイセット3B,4Bとを逆位相でシャトル移動させることにより、パンチ側ダイセット3A,4Aとダイ側ダイセット3B,4Bとを交互にプレス中心に位置決めさせて、各工程の成形をプレス中心で行うように構成した。
このように、各工程の成形が単動プレス装置のプレス中心で行われるので、プレス成形時にスライド11に偏心荷重が作用することがない。これにより、複数工程の成形を同時に行うように構成した従来技術のように、理論上の成形荷重(型打ち荷重)よりも高い能力(剛性)を有するプレス装置を設備する必要がなく、設備の大型化を回避することができる。
また、ダイ1Bへの材料投入時およびダイ2Bからの完成品取り出し時に、ダイ1Bおよびダイ2Bの上方に一定の空間を形成することが可能である。換言すると、プレス中心から離れた位置でダイ1Bへの材料投入およびダイ2Bからの完成品取り出しを行うことが可能であり、設備の設計の自由度を拡大することができる。
さらに、材料投入動作および完成品取り出し動作を、成形動作、すなわち、スライド11の往復動作と並行して行うことが可能であり、サイクルタイムの短縮、延いては生産性を向上させることができる。
したがって、ダイクランパ(油圧クランプ装置)を廃止することが可能であり、サイクルタイムの増加に起因する生産性の低下を抑止することができる。また、ダイクランパを駆動するための流体圧回路(油圧回路)が必要でないため、設備コストを削減することができる。
さらに、各ダイセット3,4のダイ側ダイセット3B,4B(他側のダイセット)をベッド13(プレス基盤)に対して浮上させる浮上機構(浮上手段)を装備したので、ダイ側ダイセット3B,4Bをダイセット配列方向へシャトル移動(往復移動)させるときの負荷を軽減することが可能であり、延いてはより小さい能力のサーボモータ21Bを採用することで設備コストを低減することができる。
本実施形態では、位置決め機構としてねじ軸18A,18Bをサーボモータ21A,21Bによって回転駆動する、所謂、ボールねじ駆動機構を採用したが、パンチ側ダイセット3A,4A(一側のダイセット)およびダイ側ダイセット3B,4B(他側のダイセット)をシャトル移動させる駆動源として、例えば、油圧シリンダ、空圧シリンダ等の流体圧シリンダを採用することができる。
また、弾接機構(弾接手段)の反発力発生部として、ガススプリング31を適用したが、ガススプリング31に代えて、例えば、圧縮コイルばねを適用することができる。
さらに、流体圧を使用してリフト・ダウンさせる浮上式ローラをプレス基盤に設けて、浮上機構(浮上手段)を構成することができる。
本実施形態では、パンチ側ダイセット3A,4A(一側のダイセット)の配列方向とダイ側ダイセット3B,4B(他側のダイセット)の配列方向とを平行に設定したが、平面視(上下方向の視線)で、パンチ側ダイセット3A,4Aの配列方向とダイ側ダイセット3B,4Bの配列方向とをプレス中心で交差するように非平行に設定することが可能である。
この場合、複数工程に対応する複数個のダイセットを単動プレス装置に設けておいて、複数工程に対応する複数個のダイセットのパンチ側ダイセットとダイ側ダイセットとを相対移動させることにより、各ダイセットをプレス中心に位置決めさせることが可能であり、各工程の成形を単動プレス装置のプレス中心で行うことができる。
Claims (8)
- 複数工程に対応する複数個のダイセットと、各工程で使用されるダイセットのパンチ側ダイセットと各工程で使用されるダイセットのダイ側ダイセットとを相対移動させて各ダイセットをプレス中心に位置決めさせる位置決め機構と、を備える単動式プレス装置であって、
スライドが往復運動する過程でプレス中心に位置するダイセットのパンチ側ダイセットとダイ側ダイセットとを弾接させる弾接手段を有することを特徴とするプレス装置。 - 前記弾接手段は、各ダイセットの一側のダイセットに設けられるロッド部と、各ダイセットの他側のダイセットに設けられて前記スライドが往復運動する過程で前記ロッド部によって押し込まれる反発力発生部と、を有することを特徴とする請求項1に記載されたプレス装置。
- 各ダイセットの他側のダイセットに設けられて前記スライドが往復運動する過程で前記ロッド部が抜き挿しされるガイドスリーブを有して、
前記反発力発生部は、前記ガイドスリーブの内側に配置されることを特徴とする請求項2に記載されたプレス装置。 - 各ダイセットのダイ側ダイセットをプレス基盤に対して浮上させる浮上手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載されたプレス装置。
- 複数工程に対応する複数個のダイセットを単動プレス装置に設けておいて、各工程で使用されるダイセットのパンチ側ダイセットと各工程で使用されるダイセットのダイ側ダイセットとを相対移動させて各ダイセットをプレス中心に位置決めさせることにより、各工程の成形が順次プレス中心で行われるプレス成形方法であって、
スライドが往復運動する過程で、プレス中心に位置するダイセットのパンチ側ダイセットとダイ側ダイセットとを弾接させることを特徴とするプレス成形方法。 - 前記スライドが往復運動する過程で、プレス中心に位置するダイセットの一側のダイセットに設けられたロッド部によってプレス中心に位置するダイセットの他側のダイセットに設けられた反発力発生部を押し込み、前記反発力発生部が発生する反発力によって、プレス中心に位置するダイセットのパンチ側ダイセットを前記スライドに押圧するとともに、プレス中心に位置するダイセットのダイ側ダイセットをプレス基盤に押圧することを特徴とする請求項5に記載されたプレス成形方法。
- 前記スライドが往復運動する過程で、前記プレス中心に位置するダイセットの一側のダイセットに設けられたロッド部を、前記プレス中心に位置するダイセットの他側のダイセットに設けられたガイドスリーブに抜き挿しすることを特徴とする請求項6に記載されたプレス成形方法。
- 各ダイセットのダイ側ダイセットを、前記プレス基盤に対して浮上させた状態で移動させることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載されたプレス成形方法。
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CN106040820A (zh) * | 2016-08-03 | 2016-10-26 | 宁波贤丰汽车零部件有限公司 | 一种用于制造碗形塞的冲压连续模结构 |
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Patent Citations (3)
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