以下、遊技機の一実施形態を図1〜図13にしたがって説明する。
図1に示す遊技機としてのパチスロ10は、前面を開口した直方体状の機材収容体としての本体11と、当該本体の左側縁側に対して回動開閉可能に軸支された前面扉12と、を備えている。本体11は、前面扉12の後方に位置するとともに、前面扉12が開閉可能に支持されている。また、前面扉12には、当該前面扉12の開放を規制することの可能な施錠手段としての施錠装置12aが設けられている。パチスロ10では、施錠装置12aを操作することにより、前面扉12を開放することが可能である。また、本体11には、前面扉12が開放されていることを検知可能な前面扉開放センサKS(図2に示す)が設けられている。なお、本実施形態において、前面扉12が開放されている状態が前面扉12の開状態に相当し、前面扉12が閉鎖されている状態が前面扉12の閉状態に相当する。
前面扉12の前面上部には、演出表示装置14が配設されている。演出表示装置14には、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置や、ドットマトリクス型の表示装置などが用いられる。また、パチスロ10には、発光演出を行う発光手段としての装飾ランプLaが配設されている。また、パチスロ10には、音声演出を行う音声出力手段としてのスピーカSpが配設されている。
また、パチスロ10には、中央パネル15が設けられている。中央パネル15には、パチスロ10の内部に配設されるドラムユニット13を透視可能な透視窓16が設けられている。
ドラムユニット13は、回動体としての左リール13L、中リール13C及び右リール13Rから構成されている。そして、ドラムユニット13を構成する各リール13L,13C,13Rは、横並びに配設されており、パチスロ10を正面から見て、最も左側には左リール13L、左リール13Lの右隣には中リール13C、中リール13Cの右隣には右リール13Rが配置されている。
各リール13L,13C,13Rには、図柄が配列されている。左リール13Lには、21個の図柄が配列されている。また、中リール13C及び右リール13Rには、左リール13Lと同様、21個の図柄が配列されている。なお、各リール13L,13C,13Rにおける図柄の配列は異なっている。
各リール13L,13C,13Rは、各々に対応して設けられたステッピングモータにより独立して縦方向に回動及び停止するように構成されている。そして、各リール13L,13C,13Rが回動することによって、透視窓16では、各種図柄が連続的に変化しつつ表示(変動)される。
また、各リール13L,13C,13Rの回動が停止した場合、透視窓16では、各リール13L,13C,13Rにおいて連続する3つの図柄が上段、中段及び下段の位置に停止表示される。また、左リール13Lには、当該左リール13Lの回動位置を検出するためのリールセンサSE1(図2に示す)が設けられている。また、中リール13Cには、当該中リール13Cの回動位置を検出するためのリールセンサSE2(図2に示す)が設けられている。同様に、右リール13Rには、当該右リール13Rの回動位置を検出するためのリールセンサSE3(図2に示す)が設けられている。
図1に示すように、透視窓16から透視可能な図柄の表示領域において、停止表示される図柄組み合わせを入賞と判定し得る入賞ラインNL(図1では、二点鎖線で示す)が形成されている。入賞ラインNLは、図柄停止ライン上に停止表示された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせ(表示結果)である場合、当該図柄組み合わせに定められた賞が付与される有効ラインとなる。
透視窓16では、縦方向に上段、中段及び下段に対応するとともに、横方向に左リール13L、中リール13C及び右リール13Rに対応するように3行3列に配置される9つの図柄停止位置に図柄が停止表示される。そして、入賞ラインNLは、各列の中段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。
また、パチスロ10には、変動ゲームに関わる情報を報知する各種情報表示部17が配設されている。各種情報表示部17は、投入可能表示用ランプ、再遊技表示用ランプ、ウェイト表示用ランプ、状態ランプ、賭数表示部、貯留枚数表示部及び賞枚数表示部によって構成されている。
投入可能表示用ランプは、変動ゲームのベット数を設定可能な状態又はパチスロ10に遊技媒体としてのメダルを投入可能な状態である時に点灯する。そして、投入可能表示用ランプは、変動ゲームが開始される場合、又は最大のベット数(MAXBET)が設定され且つ貯留データ(クレジット)がクレジット上限枚数に達した場合に消灯する。また、再遊技表示用ランプは、再遊技が付与された場合に点灯する。
また、ウェイト表示用ランプは、ウェイト時間の経過前に開始操作が検出された場合に点灯し、ウェイト時間が経過した後に消灯する。ウェイト時間は、変動ゲームがあまり速く進行し過ぎてしまうことを規制するために設定される期間(時間)であり、ウェイト時間中に開始操作が検出されると、ウェイト時間が経過した後に各リール13L,13C,13Rの回動が開始するように設定されている。また、ウェイト時間が経過した後、内部抽選の抽選結果を導出するためのストップボタンの操作を有効とする有効化条件が成立する。
状態ランプは、変動ゲームの進行に合わせて点灯及び消灯をする。また、賭数表示部は、3つのランプから構成されており、変動ゲームのベット数(賭数)に応じてランプが点灯する。1ベット(1BET)で1つのランプが点灯し、2ベット(2BET)で2つのランプが点灯し、3ベット(3BET)で全てのランプが点灯する。貯留枚数表示部は、機内部で貯留記憶されているクレジットの数を表示する。賞枚数表示部は、賞としてメダルの払い出しが定められた図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止表示された場合に、当該図柄組み合わせに対応付けられた賞メダルの枚数が表示される。
また、中央パネル15の右下方位置には、メダル投入口18が配設されている。メダル投入口18から投入されたメダルは、内部に設けられたメダルセレクタ19を通過する。メダルセレクタ19は、貯留通路19aと排出通路19bに分岐するように形成されている。また、メダルセレクタ19における貯留通路19aと排出通路19bの分岐点には、メダル投入口18から投入されてメダルセレクタ19を通過するメダルを、貯留通路19aと排出通路19bのうち何れか一方へ誘導する(振り分ける)ように作動可能な誘導装置としてのメダルブロッカMBが設けられている。
メダルブロッカMBは、ブロッカソレノイドBS(図2に示す)によって作動可能に構成されている。そして、メダルブロッカMBは、ブロッカソレノイドBSにメダルブロッカ作動信号(制御信号)が出力されると、投入されたメダルを貯留通路19aへ誘導するように作動(変位)する。一方、メダルブロッカMBは、ブロッカソレノイドBSにメダルブロッカ作動信号が出力されないと、投入されたメダルを排出通路19bへ誘導するように作動する。
また、貯留通路19aには、投入されたメダルを検知するメダルセンサSE4が配設されている。メダルセンサSE4は、貯留通路19aにおいてメダルブロッカMBよりも下流側に配設されている。そして、貯留通路19aを通過したメダルは、投入されたメダルを貯留するためのホッパー26にて貯留される。したがって、投入されたメダルを貯留通路19aへと誘導するようにメダルブロッカMBが作動する場合、メダル投入口18から投入されたメダルは、メダルセレクタ19の貯留通路19aを通過し、ホッパー26にて貯留される。
一方、排出通路19bには、投入されたメダルを検知するメダルセンサが配設されていない。そして、排出通路19bを通過したメダルは、メダルを排出するためのメダル排出口24にて、パチスロ10の外部へと排出される。したがって、投入されたメダルを排出通路19bへと誘導するようにメダルブロッカMBが作動する場合、メダル投入口18から投入されたメダルは、メダルセレクタ19の排出通路19bを通過し、パチスロ10の中央下方に形成されているメダル排出口24から排出される。すなわち、パチスロ10の内部に貯留されることなく、メダルが返却される。
このように、貯留通路19aにはメダルセンサSE4が配設されている一方で、排出通路19bにはメダルセンサが配設されていない。したがって、投入されたメダルを貯留通路19aへ誘導することは、投入されたメダルがメダルセンサSE4に検知されるように誘導することに相当する。一方、投入されたメダルを排出通路19bへ誘導することは、投入されたメダルがメダルセンサSE4に検知されずに返却するように誘導することに相当する。本実施形態では、投入されたメダルを貯留通路19aに誘導するようにメダルブロッカMBが作動する状態が、誘導装置が第1の状態であることに相当する。一方、投入されたメダルを排出通路19bに誘導するようにメダルブロッカMBが作動する状態が、誘導装置が第2の状態であることに相当する。また、本実施形態では、メダルセンサSE4が、投入検知手段として機能する。
ホッパー26は、メダルを貯留する機能と、メダルを払い出す機能を有する。ホッパー26に対して払出装置作動信号が出力されると、ホッパー26が作動し、貯留しているメダルが払い出される。本実施形態では、遊技媒体としてのメダルの払い出しを行うホッパー26が、払出装置として機能する。そして、本実施形態では、遊技媒体としてのメダルを払い出すためにホッパー26が作動する状態が、払出装置の第1の状態に相当する。一方、ホッパー26が作動しない状態が、払出装置の第2の状態に相当する。
ホッパー26から払い出されたメダルは、排出通路19bを通過し、メダル排出口24から排出される。これにより、遊技者にメダルが付与される。因みに、メダル投入口18から投入されたメダルがそのまま排出通路19bを通過してメダル排出口24から排出されることは、遊技者にメダルが返却されることに相当する。一方、ホッパー26に貯留されているメダルが排出通路19bを通過してメダル排出口24から排出されることは、遊技者にメダルが付与されることに相当する。
また、中央パネル15の左下方位置には、MAXBETボタン20が設けられている。MAXBETボタン20は、1回の変動ゲームにおいて許容されるベット数の最大ベット数を変動ゲームのベット数としてベットする際に操作するボタンである。
また、MAXBETボタン20の左下方位置には、精算スイッチ21が設けられている。精算スイッチ21は、変動ゲームの開始に伴ってベットされたメダル又は貯留記憶されているクレジットを払い戻すときに操作するスイッチである。
また、精算スイッチ21の右方位置には、変動ゲームを開始する際に操作する開始操作手段としてのスタートレバー22が設けられている。そして、本実施形態では、ベット数の設定終了後にスタートレバー22を操作することにより、各リール13L,13C,13Rの回動が開始される。
スタートレバー22の右方位置には、停止操作手段としてのストップボタン23L,23C,23Rが設けられている。ストップボタン23Lは、回動している左リール13Lを停止させるためのボタンである。また、ストップボタン23Cは、回動している中リール13Cを停止させるためのボタンである。また、ストップボタン23Rは、回動している右リール13Rを停止させるためのボタンである。このように、ストップボタン23Lは左リール13Lに対応するとともに、ストップボタン23Cは中リール13Cに対応し、ストップボタン23Rは右リール13Rに対応する。また、メダル排出口24の下方には、メダル排出口24から排出されたメダルを受ける受皿25が設けられている。
次に、遊技者が変動ゲームを行うための操作や、この操作に伴う各種装置の作動態様を説明する。
変動ゲームに対するメダルの投入又はMAXBETボタン20の操作が可能な状態において、MAXBETボタン20を操作することでベット数を設定することができる。MAXBETボタン20の操作によっては、貯留されているクレジットから対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数分のクレジットがベット数として設定される。
また、パチスロ10では、メダル投入口18から投入されたメダルをメダルブロッカMBが貯留通路19aに誘導する状態に作動しているとき、メダル投入口18からベット数に相当する枚数のメダルを投入することで各ベット数を設定することも可能である。このとき、メダル1枚の投入で1ベット分のベット数が設定されるとともに、メダル3枚の投入で3ベット分のベット数が設定される。なお、対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数を超える分のメダルがメダル投入口18から投入される場合、クレジットとして記憶される。一方、前述したように、メダル投入口18から投入されたメダルをメダルブロッカMBが排出通路19bに誘導する状態に作動しているとき、ベット数を設定することはできず、投入されたメダルは返却される。
そして、MAXBETボタン20が操作されると、最大ベット数が設定されるとともに入賞ラインNLが有効となるように設定される。入賞ラインNLが有効になるとは、当該入賞ラインNL上に停止表示された図柄組み合わせが有効となることで、入賞ラインNL上に停止表示された図柄組み合わせに応じた制御(賞メダルの付与等)が行われる。
上記のようにベット数が設定され、スタートレバー22の操作が受付可能な状態、すなわち、ゲーム開始可能な状態でスタートレバー22が操作されると、リール13L,13C,13Rが回動し、透視窓16では複数種類の図柄が変動するように表示される。その後、各リール13L,13C,13Rが回動を開始してから有効化条件が成立すると、ストップボタン23L,23C,23Rの操作が受付可能な状態となる。続いて、ストップボタン23L,23C,23Rが操作されると、操作されたストップボタンに対応するリールの回動が停止され、透視窓16において対応する列の上段、中段及び下段に図柄が停止表示される。
そして、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止された時点で、入賞ラインNL上に停止表示された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせである場合、当該図柄組み合わせに定められた賞が付与される。本実施形態では、入賞ラインNL上に図柄組み合わせが停止表示されると他の図柄表示位置に表示される図柄も自ずと決まってしまう。このため、透視窓16から視認可能な9つの図柄を纏めて表示結果として定義する場合と入賞ラインNL上に停止表示された図柄組み合わせを表示結果として定義する場合の何れの場合も、透視窓16が結果表示部に相当する。
1回の変動ゲームは、ベット数の設定及びスタートレバー22の操作による開始操作を契機に開始し、ストップボタン23L,23C,23Rの操作からなる停止操作によって、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止して図柄組み合わせ(表示結果)が表示されることを契機に終了する。因みに、全てのリールの回動が停止して表示された図柄組み合わせが、メダルの払い出しや再遊技といった賞が定められた図柄組み合わせである場合、全てのリールの回動が停止して図柄組み合わせが表示された後、当該図柄組み合わせに定められたメダルの払い出しや再遊技といった賞の付与が完了して、1回の変動ゲームが終了する。
また、前面扉12の裏面には、操作可能な設定器28が設けられている。前面扉12の裏面に設けられた設定器28は、前面扉12が閉鎖されることで、本体11の内部に収容される。
設定器28は、所定の鍵を用いることで操作することが可能に構成されている。以下の説明において、設定器28が操作されることとは、所定の鍵を用いて設定器28が操作されたることを意味する。本実施形態のパチスロ10では、設定器28を操作することによって、パチスロ10の設定を変更することが許容される。
パチスロ10は、大きさの異なるペイアウト率(遊技者に利益を付与する複数の確率)と対応付けられた複数段階(「1」〜「6」の計6段階)の遊技機の設定のうち何れかの設定の下で遊技が行われる。ペイアウト率は、例えば、賞が定められた図柄組み合わせのうち少なくとも一部の図柄組み合わせを表示させることが許容される確率や、遊技者にとって有利な有利遊技状態へ移行する確率などによって異ならせることができる。本実施形態のパチスロ10では、パチスロ10の設定に応じて有利度が異なる。
また、前面扉12の裏面には、操作可能な操作スイッチ29が設けられている。前面扉12の裏面に設けられた操作スイッチ29は、前面扉12が閉鎖されることで本体11の内部に収容される。
次に、本実施形態のパチスロ10において、入賞ラインNL上に停止表示される図柄組み合わせについて説明する。
本実施形態のパチスロ10において、賞が定められた図柄組み合わせには、チェリー停止目、スイカ停止目、ベル停止目、1枚役停止目、リプレイ停止目及びボーナス停止目がある。因みに、本実施形態のパチスロ10において、賞が定められていない図柄組み合わせには、ベルこぼし目とはずれ目がある。以下の説明において、ベルこぼし目とはずれ目を纏めて「はずれ停止目」という。
チェリー停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止表示される場合には、4枚のメダルが賞メダルとして付与される。また、スイカ停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止表示される場合には、6枚のメダルが賞メダルとして付与される。
ベル停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止表示される場合には、8枚のメダルが賞メダルとして付与される。また、1枚役停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止表示される場合には、1枚のメダルが賞メダルとして付与される。
リプレイ停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止表示される場合には、再遊技が付与される。再遊技が付与される場合、遊技者は、ベット数をベットすることなくパチスロ10内部で自動的に最大ベット数が設定されることで、次の変動ゲームを行うことが可能となる。再遊技が付与される場合、メダルを消費することなく次の変動ゲームを行うことができるといった一定の利益を保障するものであって、賞メダルは付与されない。
ボーナス停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止表示される場合には、ボーナス遊技が生起(付与)される。ボーナス遊技は、払い出したメダルの払出枚数が予め定めた最大払出数(本実施形態では、「2枚」)を超える変動ゲームの終了に伴って終了する。
次に、本実施形態のパチスロ10における当選情報(所謂、条件装置組み合わせ)について説明する。本実施形態のパチスロ10における当選情報には、第11の当選情報、第21の当選情報、第31の当選情報〜第35の当選情報、第41の当選情報及び第51の当選情報がある。
第11の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく、チェリー停止目が入賞ラインNL上に停止表示されて、4枚のメダルが賞メダルとして付与される。第11の当選情報の当選によって、チェリー停止目の表示が許容されることに相当する。
第21の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく、スイカ停止目が入賞ラインNL上に停止表示されて、6枚のメダルが賞メダルとして付与される。第21の当選情報の当選によって、スイカ停止目の表示が許容されることに相当する。
第31の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく、入賞ラインNL上にベル停止目が停止表示されて、8枚のメダルが賞メダルとして付与される。第31の当選情報の当選によって、ベル停止目の表示が許容されることに相当する。
第32の当選情報〜第35の当選情報に当選した場合、最初に操作されるストップボタンによって入賞ラインNL上に停止表示される図柄組み合わせが異なる。例えば、第32の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Lが最初に操作された場合には、入賞ラインNL上にベルこぼし目が停止表示され、賞が付与されない。また、第32の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインNL上にベル停止目が停止表示されて、8枚のメダルが賞メダルとして付与される。また、第32の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインNL上に1枚役停止目が停止表示されて、1枚のメダルが賞メダルとして付与される。第32の当選情報〜第35の当選情報のうち何れかの当選情報の当選によって、ベル停止目及び1枚役停止目の表示が許容されることに相当する。
第41の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく、入賞ラインNL上にリプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。第41の当選情報の当選によって、リプレイ停止目の表示が許容されることに相当する。
第51の当選情報に当選したとき、所定のタイミングで各ストップボタンが操作された場合に限り、入賞ラインNL上にボーナス停止目が停止表示されて、ボーナス遊技が付与される。第51の当選情報の当選によって、ボーナス停止目の表示が許容されることに相当する。
ボーナス停止目を停止表示させることが許容された場合、ボーナス停止目が停止表示されるまで、ボーナス停止目を表示結果として停止表示させることが許容されたことを示すボーナス当選情報が持ち越される。なお、ボーナス当選情報は、ボーナス遊技の付与が決定されていることを示す制御情報に相当する。
因みに、本実施形態のパチスロ10では、ボーナス当選情報が持ち越されている状況では、どの当選情報にも当選しないはずれとなった場合にボーナス停止目を停止表示させることが可能となる。しかし、本実施形態のパチスロ10では、どの当選情報にも当選しないはずれとなる確率は極めて低く、原則として、ボーナス当選情報が持ち越されている状況で遊技が行われる。
このように、本実施形態のパチスロ10では、当選情報に当選することで、チェリー停止目、スイカ停止目、ベル停止目、1枚役停止目、リプレイ停止目及びボーナス停止目のうち何れかを表示させることが許容される。
次に、図2に示すように、パチスロ10の電気的構成を説明する。
パチスロ10には、遊技場の電源電圧を所定の供給電圧に変換して、パチスロ10を構成する各種構成部材に供給する電源基板30が装着されている。また、パチスロ10には、主制御部としての主制御基板40が装着されている。また、主制御基板40は、各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号を出力する。また、パチスロ10には、遊技状態に応じた演出制御などを実行する副制御部としての副制御基板41が装着されている。そして、副制御基板41は、主制御基板40が出力した各種の制御信号を入力し、該制御信号に基づき所定の制御を実行する。
以下、電源基板30について説明する。
電源基板30には、遊技場の電源電圧をパチスロ10への供給電圧に変換する電源回路30aが設けられている。電源回路30aは、主制御基板40と副制御基板41に接続されている。
また、電源基板30には、電源断監視回路30bが設けられている。電源断監視回路30bは、電源回路30aに接続されている。電源断監視回路30bは、電源回路30aからの供給電圧の電圧値を監視する。具体的に、電源断監視回路30bは、供給電圧が所定値まで低下(降下)したかを監視する。そして、電源断監視回路30bは、供給電圧が所定値以下である場合に電源断信号を出力する。電源断監視回路30bから出力される電源断信号は、主制御基板40に配設されている信号回路LEと、副制御基板41に出力される。なお、電源断監視回路30bによって供給電圧が所定値以下になった場合、主制御基板40に設けられた入力ポートの所定領域に「1」が設定されることで信号回路LEに電源断信号が入力され、前記所定領域に「0」が設定される場合には信号回路LEに電源断信号は入力されない。そして、電源断信号が入力された後、前記入力ポートの所定領域には「0」が設定される。因みに、供給電圧が所定値まで低下する状況とは、例えば、電源がOFFされたときや、停電したときなどの状況である。
また、電源基板30には、例えば、電気二重層コンデンサからなるバックアップ用電源30cを備えている。バックアップ用電源30cは、電源回路30aに接続されている。また、電源回路30aからの供給電圧が、バックアップ用電源30cに供給される。そして、主制御基板40の主制御用RAM40cや副制御基板41の副制御用RAM41cは、供給電圧が低下するときや供給電圧がないときには、バックアップ用電源30cからの供給される電源によって記憶内容(制御情報)を記憶保持する。
次に、主制御基板40について説明する。
図2に示すように、主制御基板40には、制御動作を所定の順序で実行する主制御用CPU40aと、主制御用CPU40aの制御プログラムを格納する主制御用ROM40bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM40cが設けられている。
また、主制御基板40には、入力ポートが設けられている。入力ポートの領域に「1」が設定される場合、当該領域に対応する制御信号が主制御用CPU40aに入力されることになる。また、入力ポートにおいて、「1」が設定された領域に対応する制御信号が主制御用CPU40aに入力されると、当該「1」が設定された領域には「0」が設定される。
また、主制御基板40には、出力ポートが設けられている。本実施形態の主制御基板40には、第1の出力ポート〜第12の出力ポートの出力ポートが設けられている。各出力ポートは、0ビット目〜7ビット目の計8ビットの領域で構成されている。出力ポートの領域に「1」が設定される場合、当該領域に対応する制御信号が主制御用CPU40aから出力されることになる。また、出力ポートにおいて、「1」が設定された領域に対応する制御信号が主制御用CPU40aから出力されると、当該「1」が設定された領域には「0」が設定される。
また、主制御基板40には、信号回路LEが設けられている。信号回路LEとしては、例えば、集積回路が用いられる。信号回路LEは、主制御用CPU40aと双方向に制御信号を出力可能に接続されている。つまり、信号回路LEは、主制御用CPU40aと制御信号を用いて情報伝達可能に接続されている。換言すると、信号回路LEと主制御用CPU40aは、互いの制御信号を入出力可能に接続されている。
また、信号回路LEは、少なくとも電源基板30の電源断監視回路30bから信号回路LEへ制御信号を出力可能に接続されている。つまり、信号回路LEは、少なくとも電源基板30の電源断監視回路30bからの制御信号を用いて情報伝達可能に接続されている。
具体的に、信号回路LEは、主制御用CPU40aによって出力されるNMI許可信号及び電源断監視回路30bによって出力される電源断信号を入力可能であって、主制御用CPU40aに対してNMI信号を出力可能に、主制御用CPU40a及び電源断監視回路30bと接続されている。因みに、NMI許可信号は、出力される状態と出力されない状態を取り得る。同様に、電源断信号は、出力される状態と出力されない状態を取り得る。また、NMI信号は、出力される状態と出力されない状態を取り得る。
信号回路LEは、NMI許可信号を入力しているときに、電源断信号を入力した場合に限り、NMI信号を主制御用CPU40aに出力する。換言すると、信号回路LEは、電源断信号を入力しているときに、NMI許可信号を入力した場合に限り、NMI信号を主制御用CPU40aに出力する。つまり、信号回路LEは、NMI許可信号と電源断信号を同時期に入力したことを契機に、NMI信号を主制御用CPU40aに出力する。
主制御用CPU40aには、ドラムユニット13を構成するリール13L,13C,13R、リールセンサSE1〜SE3、メダルセンサSE4及びホッパー26が接続されている。また、主制御基板40には、各種情報表示部17が接続されている。また、主制御基板40には、MAXBETボタン20、精算スイッチ21、スタートレバー22及びストップボタン23L,23C,23Rが接続されている。また、主制御用CPU40aには、設定器28、操作スイッチ29及び前面扉開放センサKSが接続されている。
主制御用CPU40aには、リールセンサSE1から、回動中の左リール13Lの回動位置に応じて第1の位置信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、リールセンサSE2から、回動中の中リール13Cの回動位置に応じて第2の位置信号が入力される。同様に、主制御用CPU40aには、リールセンサSE3から、回動中の右リール13Rの回動位置に応じて第3の位置信号が入力される。そして、主制御用CPU40aは、第1の位置信号〜第3の位置信号に基づき、各リール13L,13C,13Rの回動及び停止の制御を行う。
主制御用CPU40aには、メダルセンサSE4がメダルを検知する毎に当該メダルセンサSE4から、メダルを検知したことを示すメダル検知信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、MAXBETボタン20が操作されると当該MAXBETボタン20から、MAXBETボタン20が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、精算スイッチ21が操作されると当該精算スイッチ21から、精算スイッチ21が操作されたことを示す制御信号が入力される。
メダルセンサSE4がメダルを検知すると、主制御基板40の入力ポートの所定領域に「1」が設定されることで、主制御用CPU40aにメダル検知信号が入力される。同様に、MAXBETボタン20が操作されると、主制御基板40の入力ポートの所定領域に「1」が設定されることで、主制御用CPU40aにMAXBETボタン20が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、精算スイッチ21が操作されると、主制御基板40の入力ポートの所定領域に「1」が設定されることで、主制御用CPU40aに精算スイッチ21が操作されたことを示す制御信号が入力される。
また、主制御用CPU40aには、スタートレバー22が操作されると当該スタートレバー22から、スタートレバー22が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、ストップボタン23L,23C,23Rのうち何れかが操作されると当該操作されたストップボタンから、操作されたことを示す制御信号が入力される。
スタートレバー22が操作されると、主制御基板40の入力ポートの所定領域に「1」が設定されることで、主制御用CPU40aにスタートレバー22が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、ストップボタン23Lが操作されると、主制御基板40の入力ポートの所定領域に「1」が設定されることで、主制御用CPU40aにストップボタン23Lが操作されたことを示す制御信号が入力される。同様に、ストップボタン23Cが操作されると、主制御基板40の入力ポートの所定領域に「1」が設定されることで、主制御用CPU40aにストップボタン23Cが操作されたことを示す制御信号が入力される。また、ストップボタン23Rが操作されると、主制御基板40の入力ポートの所定領域に「1」が設定されることで、主制御用CPU40aにストップボタン23Rが操作されたことを示す制御信号が入力される。
また、主制御用CPU40aには、設定器28が操作されると当該設定器28から、設定器28が操作されたことを示す制御信号が入力される。設定器28が操作されると、主制御基板40の入力ポートの所定領域に「1」が設定されることで、主制御用CPU40aに設定器28が操作されたことを示す制御信号が入力される。
また、主制御用CPU40aには、操作スイッチ29が操作されると当該操作スイッチ29から、操作スイッチ29が操作されたことを示す制御信号が入力される。操作スイッチ29が操作されると、主制御基板40の入力ポートの所定領域に「1」が設定されることで、主制御用CPU40aに操作スイッチ29が操作されたことを示す制御信号が入力される。
主制御用ROM40bには、メイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM40bには、当選情報別の当選確率が、当選情報決定乱数の値の割り当て範囲として定められた当選情報テーブルが記憶されている。本実施形態のパチスロ10では、パチスロ10の設定毎に参照する当選情報決定テーブルが主制御用ROM40bに記憶されている。また、パチスロ10において、パチスロ10の設定毎に参照される当選情報テーブルは、更に、内部制御状態別に主制御用ROM40bに記憶されている。当選情報決定テーブルは、当選情報抽選(所謂、役抽選)にて用いられる。当選情報決定乱数は、主制御基板40内で生成される。なお、当選情報決定乱数として使用される乱数は、ハードウェア乱数でもよいし、ソフトウェア乱数でもよい。
当選情報抽選では、はずれ又は当選情報の種類が決定される。すなわち、当選情報抽選によって当選情報の種類が決められることから、当選情報抽選によって、賞が定められた図柄組み合わせ(所定の表示結果)の表示を許容するか否かの決定が行われることに相当する。更に、当選情報抽選では、表示させることを許容する表示結果の種類も決定されることに相当する。また、主制御用CPU40aは、内部制御状態を制御する。内部制御状態の種類に応じて、主制御用CPU40aは、各種処理(例えば、当選情報抽選)を行う。
図3に示すように、本実施形態における主制御用RAM40cの記憶領域は、ワークエリア、未使用エリア及びスタックエリアに別けられている。本実施形態の主制御用RAM40cの記憶領域は、アドレス「7E00H〜7FFFH」に対応する記憶領域となっている。そして、本実施形態では、アドレス「7E00H〜7EDFH」に対応する記憶領域をワークエリア、アドレス「7EE0H〜7FB7H」に対応する記憶領域を未使用エリア、アドレス「7FB8H〜7FFFH」に対応する記憶領域をスタックエリアとしている。
次に、副制御基板41について説明する。
図2に示すように、副制御基板41は、制御動作を所定の手順で実行する副制御用CPU41aと、副制御用CPU41aの制御プログラムを格納する副制御用ROM41bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる副制御用RAM41cが設けられている。そして、副制御用CPU41aには、演出表示装置14が接続されている。また、副制御用CPU41aには、装飾ランプLaが接続されている。また、副制御用CPU41aには、スピーカSpが接続されている。
副制御用ROM41bには、副制御プログラムが記憶されている。また、副制御用ROM41bには、演出表示装置14の表示演出態様が示される表示演出パターンや、スピーカSpの音声出力態様が示される音声演出パターン、装飾ランプLaの発光態様が示される発光演出パターンが記憶されている。
副制御用RAM41cには、パチスロ10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)される。具体的に、副制御用RAM41cには、内部制御状態にかかる副用状態情報(フラグなど)が副制御用CPU41aにより記憶される。
以下、主制御用CPU40aがメイン制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理(遊技進行メイン処理)について説明する。
図4に示すように、遊技進行メイン処理において主制御用CPU40aは、INT割込処理を禁止する(ステップS11)。INT割込処理は、所定周期毎に、INT割込処理が許可されている状況であれば行われる処理である。なお、INT割込処理については、後ほど詳しく説明する。
続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの記憶領域のうちワークエリア以外の記憶領域を初期化する(ステップS12)。ステップS12において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの記憶領域のうちアドレス「7EE0H〜7FFFH」に対応する記憶領域に「0(零)」をセットする。その後、主制御用CPU40aは、INT割込処理を許可する(ステップS13)。
また、主制御用CPU40aは、メダルのベット受付けを開始する(ステップS14)。次に、主制御用CPU40aは、内部制御状態をチェックする(ステップS15)。その後、主制御用CPU40aは、再遊技作動時であるか否かを判定する(ステップS16)。ステップS16の判定処理は、直前の図柄変動ゲームにて、賞として再遊技が定められた図柄組み合わせが入賞したか(入賞ラインNL上に停止表示されたか)否かについての判定処理に相当する。ステップS16の判定結果が肯定となる場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されているベット数に最大ベット数を設定してから、ステップS18の処理へと進む。
また、ステップS16の判定結果が否定の場合、メダル管理を行う(ステップS17)。ステップS17において主制御用CPU40aは、メダルブロッカ作動信号を出力し、投入されたメダルを貯留通路19aに誘導する状態へとメダルブロッカMBを作動させる。
図5に示すように、第10の出力ポートの4ビット目の領域には、メダルブロッカMBを作動させるための制御信号に相当するメダルブロッカ作動信号が対応付けられている。第10の出力ポートの4ビット目の領域に「1」を設定することで、メダルブロッカMBのブロッカソレノイドBSにメダルブロッカ作動信号が出力される。一方、第10の出力ポートの4ビット目の領域に「1」に替えて「0」が設定することで、メダルブロッカMBのブロッカソレノイドBSへのメダルブロッカ作動信号の出力が停止する。本実施形態では、第10の出力ポートの4ビット目の領域が、誘導装置を第1の状態に制御するための制御信号を出力するための出力領域に相当する。
因みに、第10の出力ポートの5ビット目の領域には、ホッパー26を作動させるための制御信号に相当する払出装置作動信号が対応付けられている。第10の出力ポートの5ビット目の領域に「1」を設定することで、ホッパー26に払出装置作動信号が出力される。一方、第10の出力ポートの5ビット目の領域に「1」に替えて「0」が設定することで、ホッパー26への払出装置作動信号の出力が停止する。本実施形態では、第10の出力ポートの5ビット目の領域が、払出装置を第1の状態に制御するための制御信号を出力するための出力領域に相当する。
また、第1の出力ポートの3ビット目の領域には、NMI許可信号が対応付けられている。第1の出力ポートの3ビット目の領域に「1」を設定することで、信号回路LEにNMI許可信号が出力される。一方、第1の出力ポートの3ビット目の領域に「1」に替えて「0」が設定することで、信号回路LEへのNMI許可信号の出力が停止する。
また、図4に示すように、ステップS17において主制御用CPU40aは、メダルセンサSE4からのメダル検知信号の入力、MAXBETボタン20からの制御信号の入力に基づいて主制御用RAM40cに記憶されているベット数を設定する。したがって、ステップS17において主制御用CPU40aは、メダルセンサSE4からのメダル検知信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されているベット数に1加算する。また、ステップS17において主制御用CPU40aは、MAXBETボタン20からの制御信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されているベット数が最大ベット数となるようにベット数に値を加算するとともに、加算分だけクレジットを減算する。
また、ステップS16の判定結果が肯定の場合及びステップS17の処理を終了した場合、主制御用CPU40aは、ベット数が最大ベット数と一致するか否かを判定する(ステップS18)。ステップS18において主制御用CPU40aは、変動ゲームを開始可能な状態であるか否かを判定している。このように、本実施形態のパチスロ10では、最大ベット数のベットが行われることで変動ゲームを開始可能とするための変動ゲーム開始可能条件が成立する。なお、ステップS18の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS15の処理へと進む。
そして、ステップS18の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、開始操作を受付けたか否かを判定する(ステップS19)。ステップS19において主制御用CPU40aは、スタートレバー22からの制御信号を入力したか否かを判定する。そして、ステップS19の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS15の処理へと進む。このように、本実施形態において、開始操作を受付ける主制御用CPU40aが、開始操作受付手段として機能する。
一方、ステップS19の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、内部抽選処理を行う(ステップS20)。本実施形態のパチスロ10では、内部抽選処理において当選情報抽選が行われる。具体的に、内部抽選処理において主制御用CPU40aは、当選情報決定乱数の値を取得する。その後、主制御用CPU40aは、パチスロ10の設定に対応し、且つ、現在の内部制御状態に対応する当選情報テーブルを参照し、取得した当選情報決定用乱数の値を用いて当選情報抽選を行う。ステップS20の当選情報抽選において何れかの当選情報に当選した場合、主制御用CPU40aは、当選した当選情報と許容された図柄組み合わせのうち少なくとも一方を特定可能な当選情報に関する制御情報を主制御用RAM40cの所定のアドレスに対応する記憶領域に記憶する。また、主制御用CPU40aは、第51の当選情報に当選した場合、主制御用RAM40cの所定のアドレスに対応する記憶領域にボーナス当選情報を記憶する。
また、ステップS19の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、ブロッカソレノイドBSへの制御信号の出力せずに、投入されたメダルを排出通路19bに誘導する状態へとメダルブロッカMBを変位させる。
その後、主制御用CPU40aは、ウェイト時間が経過したか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ウェイト時間が経過するまで、つまり、ステップS21の判定結果が肯定となるまで待機する。また、ステップS21の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS22の処理へと進む。
ステップS22において主制御用CPU40aは、ウェイト時間を設定する。ステップS22において主制御用CPU40aは、次回の変動ゲームを行う際にステップS21の判定対象となるウェイト時間を設定する。
ウェイト時間を設定した後、主制御用CPU40aは、各ステッピングモータに制御信号を出力して各リール13L,13C,13Rの回動(回転)を開始させる(ステップS23)。主制御用CPU40aは、主制御基板40の出力ポートの所定領域に「1」又は「0」を設定することでステッピングモータの回動を制御する。
その後、主制御用CPU40aは、全てのリールの回動速度が定速に達したか否かを判定する(ステップS24)。ステップS24の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、全てのリールが定速で回動するまで、つまり、ステップS24の判定結果が肯定となるまで待機する。
そして、ステップS24の判定結果が肯定となると、主制御用CPU40aは、停止操作を受付けたか否かを判定する(ステップS25)。ステップS25において主制御用CPU40aは、回動しているリールに対応するストップボタンからの操作信号を入力したか否かを判定する。ステップS25の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS27の処理へと進む。このように、本実施形態において、停止操作を受付け可能とする主制御用CPU40aが、停止操作受付手段として機能する。
一方、ステップS25の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、回動停止処理を行い、操作されたストップボタンに対応するリールの回動を停止させるための停止制御用の制御データを選択する(ステップS26)。また、ステップS25の判定結果が肯定となる場合、主制御用CPU40aは、操作されたストップボタンに対応する制御信号を副制御用CPU41aに出力し、ストップボタンが操作されたことや、どのストップボタンが操作されたかについて副制御用CPU41aに把握させる。
ステップS26において主制御用CPU40aは、ストップボタンが操作されたタイミングから所定の範囲内(最大で4図柄分)で、操作されたストップボタンに対応するリールの回動を停止させるための停止制御用の制御データを選択する。また、ステップS26において主制御用CPU40aは、当選情報抽選の抽選結果やストップボタンの操作順序、ストップボタンの操作タイミングなどに応じて、主制御用ROM40bに記憶されている停止制御用の制御データを選択する。このように、ステップS24の判定結果が肯定となることによって当選情報抽選の抽選結果を導出するためのストップボタンの操作が有効となり、有効化条件が成立することになる。本実施形態では、リールの回動を停止させるとともに、当選情報抽選の抽選結果に応じた図柄組み合わせを停止表示させる主制御用CPU40aが、停止制御手段として機能する。
そして、ステップS25の判定結果が否定の場合及びステップS26の処理を終了した場合、主制御用CPU40aは、全てのリールが停止したか否かを判定する(ステップS27)。ステップS27の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS25の処理へと進む。
一方、ステップS27の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、表示結果判定を行う(ステップS28)。ステップS28において主制御用CPU40aは、入賞ラインNL上に停止表示されている図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせであるか否か、及び賞が定められた図柄組み合わせである場合にはその入賞した図柄組み合わせを判定する。具体的に、主制御用CPU40aは、内部抽選処理における当選情報抽選の抽選結果に応じた図柄組み合わせが実際に入賞ラインNL上に停止表示されているか否か、及び停止表示している場合には当該図柄組み合わせの種類を判定する。また、ステップS28において、再遊技が定められた図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止表示されている場合、主制御用CPU40aは、再遊技を作動させる。
以下の説明において、入賞ラインNL上に賞が定められた図柄組み合わせが停止表示されたことを判定することについて、「賞が定められた図柄組み合わせの入賞を判定する」という。また、以下の説明において、入賞ラインNL上に賞が定められた図柄組み合わせが停止表示されることを、「賞が定められた図柄組み合わせが入賞する」という。
ステップS28の処理に続いて、主制御用CPU40aは、メダルを払い出すか否かを判定する(ステップS29)。ステップS29において主制御用CPU40aは、賞としてメダルの払い出しが定められた図柄組み合わせが入賞したか否かを判定する。そして、ステップS29の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS31の処理へと進む。
一方、ステップS29の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、入賞した図柄組み合わせに定められた枚数のメダルを払い出させる(ステップS30)。ステップS30において主制御用CPU40aは、払い出す枚数のメダルをクレジットに加算する。因みに、クレジットに加算した際にクレジット上限枚数を超える場合、主制御用CPU40aは、クレジット上限枚数を超えた分のメダルを払い出すようにホッパー26を駆動させるために、ホッパー26へ制御信号を出力する。
そして、ステップS29の判定結果が否定の場合、及びステップS30の処理を終了した場合、主制御用CPU40aは、変動ゲームを終了させる(ステップS31)。ステップS31において主制御用CPU40aは、内部制御状態を移行させる制御や、入賞ラインNL上に賞が定められた図柄組み合わせが停止表示されたことを示す入賞指示コマンドを副制御用CPU41aに出力する制御を行う。その後、主制御用CPU40aは、1回の変動ゲームの実行に係る遊技進行メイン処理を終了し、再びステップS11の処理へと進む。
次に、INT割込処理について説明する。
図6に示すように、INT割込処理において主制御用CPU40aは、INT割込処理を禁止する(ステップS101)。ステップS101において主制御用CPU40aは、INT割込処理を行っているときに再びINT割込処理が行われることを規制する。
その後、主制御用CPU40aは、主制御基板40におけるレジスタを退避させる(ステップS102)。ステップS102において主制御用CPU40aは、レジスタの記憶内容を主制御用RAM40cのスタックエリアに記憶する。
続いて、主制御用CPU40aは、タイマ計測を行う(ステップS103)。ステップS103において主制御用CPU40aは、タイマ機能を用いて、タイマ計測を行う。その後、主制御用CPU40aは、副制御用CPU41aへ出力することを決めている制御信号を出力する(ステップS104)。
ステップS104の処理を終えると、主制御用CPU40aは、入力ポートを読み込み、各種のセンサなどからの制御信号を入力する(ステップS105)。その後、主制御用CPU40aは、リールの回動速度を制御するための回動制御データを出力ポートにセットする(ステップS106)。ステップS106において主制御用CPU40aは、出力ポートの各ステッピングモータに対応する領域に「1」又は「0」をセットして、各リール13L,13C,13Rの回動速度の加速、維持又は減速を制御する。ステップS106において主制御用CPU40aは、停止制御用の制御データを決めている場合、当該停止制御用の制御データに基づき出力ポートの各ステッピングモータに対応する領域に「1」又は「0」をセットする。
その後、主制御用CPU40aは、出力ポートから(出力ポートを介して)、主制御用CPU40aからの制御信号を出力する(ステップS107)。その後、主制御用CPU40aは、各種情報表示部17の表示を制御することで各種LEDの表示制御を行う(ステップS108)。
続いて、主制御用CPU40aは、レジスタを復帰させる(ステップS109)。ステップS109において主制御用CPU40aは、ステップS102において主制御用RAM40cのスタックエリアに記憶させたレジスタの記憶内容をレジスタに復帰させる。そして、主制御用CPU40aは、INT割込処理を許可して(ステップS110)、INT割込処理を終了し、再び遊技進行メイン処理へと戻る。
また、主制御用CPU40aは、内部制御状態を制御する。本実施形態において主制御用CPU40aは、ボーナス停止目が入賞した場合、ボーナス遊技でない内部制御状態からボーナス遊技である内部制御状態へと移行させる。このとき、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されているボーナス当選情報を消去する。また、主制御用CPU40aは、ボーナス遊技が終了すると、ボーナス遊技である内部制御状態からボーナス遊技でない内部制御状態へと移行させる。因みに、本実施形態のパチスロ10では、ボーナス遊技が生起されたとしても、遊技者が獲得することの利益は少ない。
次に、副制御用CPU41aが副制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
副制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドや入賞指示コマンドの各種コマンドを入力すると、当該コマンドに指示される内容に基づいて各種演出を実行させるように演出表示装置14の表示内容、スピーカSpの音声出力態様、装飾ランプLaの発光態様を制御する。
なお、副制御用CPU41aは、入賞指示コマンドを入力しない場合、賞が定められていない図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止表示されたことを把握する。また、副制御用CPU41aは、各リール13L,13C,13Rの停止状況も把握可能なことから、当該停止状況から賞が定められていない図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止表示されたことを把握できる。また、副制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドを入力する毎に各種演出を行わせるための制御を行う。
また、副制御用CPU41aは、遊技者にとって有利な有利遊技状態を制御する場合がある。有利遊技状態において、副制御用CPU41aは、第32の当選情報〜第35の当選情報のうち何れかの当選情報の当選が指示された場合、ベル停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。これにより、ベル停止目が入賞ラインNL上に停止表示される確率が高くなる。
本実施形態のパチスロ10では、供給電圧が所定値以下になった場合、主制御用CPU40aによって電源断処理が行われる。電源断処理では、情報記憶手段に相当する主制御用RAM40cやレジスタの記憶内容を記憶保持するためのバックアップ処理も行われる。主制御用CPU40aは、信号回路LEからのNMI信号の入力を契機に、電源断処理を行う。
以下、電源断処理について説明する。
図7に示すように、電源断処理において主制御用CPU40aは、AFレジスタを退避させる(ステップS201)。ステップS201において主制御用CPU40aは、AFレジスタの記憶内容を主制御用RAM40cのスタックエリアに記憶する。
続いて、主制御用CPU40aは、第1の出力ポート及び第10の出力ポートをOFF状態にする(ステップS202)。ステップS202において主制御用CPU40aは、第1の出力ポートの各ビットに対応する領域に「0」をセットし、第1の出力ポートから制御信号が出力されることを規制する。これにより、第1の出力ポートの3ビット目の領域からNMI許可信号が出力されることを規制する。つまり、NMI許可信号が出力される状態からNMI許可信号が出力されない状態へと遷移する。
更に、ステップS202において主制御用CPU40aは、第10の出力ポートの各ビットに対応する記憶領域に「0」をセットし、第10の出力ポートから制御信号が出力されることを規制する。これにより、第10の出力ポートの4ビット目の領域からメダルブロッカ作動信号が出力されることを規制するとともに、第10の出力ポートの5ビット目の領域から払出装置作動信号が出力されることを規制する。
続いて、主制御用CPU40aは、電源断時の割込状態を記憶する(ステップS203)。ステップS203において主制御用CPU40aは、NMI信号を入力したときにINT割込処理を行うことが許可されていたか否かを特定可能な割込状態情報をAFレジスタに記憶した後、当該AFレジスタの記憶内容を主制御用RAM40cのスタックエリアに記憶する。
その後、主制御用CPU40aは、AFレジスタ以外のレジスタを退避させる(ステップS204)。具体的に、主制御用CPU40aは、AFレジスタ以外のレジスタの記憶内容を主制御用RAM40cのスタックエリアに記憶する。
そして、主制御用CPU40aは、次に制御情報を記憶するスタックエリアのアドレスを特定可能なスタックポインタを主制御用RAM40cのワークエリアの所定のアドレス(7E69H)の記憶領域に記憶する(ステップS205)。
その後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのワークエリアの所定のアドレス(7E1AH)の記憶領域に、電源断処理済フラグをセットする(ステップS206)。ステップS206において主制御用CPU40aは、ステップS201〜ステップS205の処理が正常に行われた場合には「FFH(規定情報)」を記憶し、ステップS201〜ステップS205の処理が正常に行われなかった場合には「FFH以外の情報」を記憶する。
そして、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのワークエリアの所定のアドレス(7E68H)の記憶領域に記憶しているチェックサムデータを消去する(ステップS207)。その後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのチェックサムを算出する(ステップS208)。ステップS208において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの全ての記憶領域(7E00H〜7FFFH)を対象にチェックサムを算出する。
続いて、主制御用CPU40aは、ステップS208にて算出したチェックサムに−1を乗算する(ステップS209)。その後、主制御用CPU40aは、ステップS209にて乗算した後の値(制御情報)を、チェックサムデータとして主制御用RAM40cのワークエリアの所定のアドレス(7E68H)の記憶領域に記憶する(ステップS210)。
ステップS210の処理を終えた後、主制御用CPU40aは、第1の出力ポート及び第10の出力ポート以外の出力ポートをOFF状態にする(ステップS211)。ステップS211において主制御用CPU40aは、第2の出力ポート〜第9の出力ポート及び第11の出力ポート〜第13の出力ポートをOFF状態にする。続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cへのアクセスを禁止する(ステップS212)。
その後、主制御用CPU40aは、待機処理を行う(ステップS213)。ステップS213において主制御用CPU40aは、演算処理を行い、所定の期間待機する。具体的に、主制御用CPU40aは、Aレジスタに記憶された値が「0(零)」になるまで1ずつ減算する演算処理を行った後、Cレジスタに予め定められた値を記憶してから当該値が「0(零)」になるまで1ずつ減算する演算処理を行う。ステップS213にて演算処理を行うことで、所定の期間に達することになる。本実施形態において、AレジスタとCレジスタが所定の記憶領域に相当し、その中でも、Aレジスタが第1の記憶領域に相当するとともに、Cレジスタが第2の記憶領域に相当する。また、所定の期間待機する主制御用CPU40aが、遊技制御手段として機能する。
なお、本実施形態のパチスロ10において、ステップS213にて待機処理を行う前にAレジスタに記憶されていた値(待機処理を行うときにAレジスタに記憶されている値)は規定値となり、待機処理を行う度に変化し得る値ではない。また、本実施形態において、ステップS213の演算処理に要する時間は、「約1秒」となる。これは、瞬間停電などが発生した際に、供給電圧が不安定になる不安定状態から、供給電圧が安定する安定状態になるまでに要する時間以上の時間である。つまり、待機する所定期間は、供給電圧が不安定状態から安定状態になるまでに要する時間以上の時間で定められている。因みに、ステップS213の処理を行う状況ではタイマ機能を用いることができないため、演算処理を行うことで、タイマ機能を用いることなく所定の期間待機することが可能となる。
ステップS213にて待機処理を行って所定の期間待機したのち、主制御用CPU40aは、供給電圧が回復したか否かを判定する(ステップS214)。ステップS214において主制御用CPU40aは、電源断信号の出力契機となる所定値を超える値で定められた基準値まで供給電圧が回復したか否かを判定する。主制御用CPU40aは、ステップS214の判定結果が肯定となるまでの間、若しくは、供給電圧が「0(零)」になるまでの間、ステップS214の判定処理を繰り返し行う。
そして、ステップS214の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cへのアクセスを許可する(ステップS215)。その後、主制御用CPU40aは、電源復帰処理を行う。
このように、ステップS214の判定結果が肯定となる場合には電源復帰処理が開始されることになる。したがって、ステップS214の判定処理が繰り返される状態は、復帰処理に相当する電源復帰処理を開始することが可能な状態に相当する。また、本実施形態において、ステップS203〜ステップS210の処理が、情報記憶手段に相当する主制御用RAM40cやレジスタの記憶内容(制御情報)を記憶保持するためのバックアップ処理に相当する。
また、本実施形態において、供給電圧が所定値以下になったことを契機に出力される電源断信号が、第2の制御信号に相当する。そして、本実施形態では、電源断信号が出力されている状態が第2の制御信号の第1状態に相当し、電源断信号が出力されていない状態が第2の制御信号の第2状態に相当する。また、本実施形態において、電源断信号を出力する電源断監視回路30bが、第2信号出力手段として機能する。
また、本実施形態において、NMI許可信号が第1の制御信号に相当する。そして、本実施形態では、NMI許可信号が出力されている状態が第1の制御信号の第1状態に相当し、NMI許可信号が出力されていない状態が第1の制御信号の第2状態に相当する。また、本実施形態において、電源断処理を行うとともに、NMI許可信号を出力する主制御用CPU40aが、遊技制御手段として機能する。
また、本実施形態において、NMI信号が第3の制御信号に相当する。そして、本実施形態では、NMI信号が出力されている状態が第3の制御信号の第1状態に相当し、NMI信号が出力されていない状態が第3の制御信号の第2状態に相当する。また、本実施形態において、NMI信号を出力する信号回路LEが、第1信号出力手段として機能する。
次に、電源復帰処理について説明する。
図8に示すように、電源復帰処理において主制御用CPU40aは、電源断処理におけるステップS201〜ステップS205の処理が正常に行われたか否かを判定する(ステップS301)。ステップS301において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのワークエリアの所定のアドレス(7E1AH)の記憶領域に記憶された電源断処理済フラグを参照する。そして、正常にステップS201〜ステップS205の処理が行われたことを示す情報(FFH)が電源断処理済フラグとして記憶されている場合、主制御用CPU40aは、ステップS301の判定結果を肯定とする。一方、正常にステップS201〜ステップS205の処理が行われていないことを示す情報(FFH以外の情報)が電源断処理済フラグとして記憶されている場合、主制御用CPU40aは、ステップS301の判定結果を否定とする。
そして、ステップS301の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのスタックエリアの使用量が正常な使用量であるか否かを判定する(ステップS302)。ステップS302において主制御用CPU40aは、スタックポインタが示す位置に基づき、主制御用RAM40cのスタックエリアの使用量が正常な使用量であるか否かを判定する。本実施形態のパチスロ10では、電源断処理後のスタックエリアの正常な使用量は「66」となる。このため、スタックエリアの使用量が「66」であれば、主制御用CPU40aは、ステップS302の判定結果を肯定とする。一方、スタックエリアの使用量が「66」でない場合(「65以下」や「67以上」である場合)、主制御用CPU40aは、ステップS302の判定結果を否定とする。
ステップS302の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのチェックサムを算出する(ステップS303)。ステップS303において主制御用CPU40aは、ステップS208の処理と同様、主制御用RAM40cの全ての記憶領域(7E00H〜7FFFH)を対象にチェックサムを算出する。
続いて、主制御用CPU40aは、算出したチェックサムが正常であるか否かを判定する(ステップS304)。ステップS304において主制御用CPU40aは、ステップS303にて算出したチェックサムと、ステップS210にて主制御用RAM40cのワークエリアの所定のアドレス(7E68H)の記憶領域に記憶したチェックサムデータと、の和が「0(零)」となるか否かを判定する。因みに、ワークエリアの所定のアドレスの記憶領域に記憶しているチェックサムデータは、ステップS209の処理にて「−1」を乗算した後の値である。このため、ステップS303にて算出したチェックサムとワークエリアに記憶されているチェックサムデータの和が「0(零)」になることは、ステップS303にて算出したチェックサムとステップS208にて算出したチェックサムが同じであることに相当する。
そして、ステップS304の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、スタックポインタを復帰させる(ステップS305)。続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのワークエリアの所定のアドレス(7E00H)の記憶領域に記憶されているパチスロ10の設定を特定可能な設定情報を参照し、パチスロ10の設定が正常であるか否かを判定する(ステップS306)。ステップS306において主制御用CPU40aは、パチスロ10の設定として取り得る設定であるか否かを判定する。
また、ステップS306の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、電源断復帰エラーフラグを設定する(ステップS307)。ステップS307において主制御用CPU40aは、電源断復帰エラーフラグを設定することで電源断処理前の状況で遊技を行うことの可能な状態に復帰できないことを主制御用RAM40cに記憶する。その後、主制御用CPU40aは、エラーストップさせることで、各種の処理を停止する。
なお、主制御用CPU40aは、ステップS301、ステップS302及びステップS304の判定結果が否定の場合、ステップS306の判定結果が否定の場合と同様に、ステップS307の処理へと進み、エラーストップさせる。
一方、ステップS306の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのワークエリア及びスタックエリアの最大使用エリアを除く記憶領域を初期化する(ステップS308)。ステップS308において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのアドレス「7EE0H〜7FBBH」の記憶領域に「0」を設定して、当該記憶領域を初期化する。その後、主制御用CPU40aは、AFレジスタ以外のレジスタを復帰させる(ステップS309)。
続いて、主制御用CPU40aは、電源断時(供給電圧が所定値以下になった時)の割込状態を参照し、INT割込処理を行うことが許可されていたか否かを判定する(ステップS310)。ステップS310において主制御用CPU40aは、ステップS203にて記憶した割込状態情報を参照し、INT割込処理を行うことが許可されていたか否か判定する。
そして、ステップS310の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、NMI許可信号の出力を許可する(ステップS311)。ステップS311において主制御用CPU40aは、第1の出力ポートの3ビット目の領域に「1」を設定する。ステップS311において主制御用CPU40aは、AFレジスタを使用してNMI許可信号の出力を許可する。
続いて、主制御用CPU40aは、AFレジスタを復帰させる(ステップS312)。その後、主制御用CPU40aは、INT割込処理を許可して(ステップS313)、電源断時の遊技進行メイン処理へと復帰する。これにより、遊技を行うことの可能な状態へ復帰される。
一方、ステップS310の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS311と同様、NMI許可信号の出力を許可する(ステップS314)。その後、主制御用CPU40aは、AFレジスタを復帰させて(ステップS315)、電源断時の遊技進行メイン処理へと復帰する。これにより、遊技を行うことの可能な状態へ復帰される。
次に、図9及び図10に基づき、パチスロ10への電源が投入された際に主制御用CPU40aが行う電源投入処理について説明する。主制御用CPU40aは、供給電圧がない状態から供給電圧が基準値に達したこと(供給電圧が回復したこと)、つまり、電源がONされたことを契機に、電源投入処理を行う。
図9に示すように、電源投入処理において主制御用CPU40aは、スタックポインタを設定する(ステップS401)。続いて、主制御用CPU40aは、当該主制御用CPU40aの初期設定を実行する(ステップS402)。
その後、主制御用CPU40aは、前面扉12が開放されているか否かを判定する(ステップS403)。ステップS403の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、電源復帰処理を行う。
一方、ステップS403の判定結果が肯定の場合、設定器28が操作されているか否かを判定する。ステップS404の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS405の判定処理へと進む。
ステップS405において主制御用CPU40aは、操作スイッチ29が操作されているか否かを判定する。ステップS405の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、電源復帰処理を行う。このように、本実施形態では、ステップS403の判定結果が肯定であること、つまり、前面扉12が開放されていることを条件に、ステップS404やステップS405の判定処理が行われる。
一方、ステップS405の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS301と同様、電源断処理におけるステップS201〜ステップS205の処理が正常に行われたか否かを判定する(ステップS406)。そして、ステップS406の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、電源復帰処理を行う。
また、ステップS406の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS306と同様、主制御用RAM40cのワークエリアの所定のアドレス(7E00H)の領域に記憶されているパチスロ10の設定を特定可能な設定情報を参照し、パチスロ10の設定が正常であるか否かを判定する(ステップS407)。
ステップS407の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、電源断復帰エラーフラグを設定する(ステップS408)。ステップS408において主制御用CPU40aは、ステップS307と同様、電源断復帰エラーフラグを設定することで電源断処理前の状態で遊技を行うことの可能な状態に復帰できないことを主制御用RAM40cに記憶する。その後、主制御用CPU40aは、エラーストップさせることで、各種の処理を停止する。
一方、ステップS407の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの設定情報を記憶されている記憶領域(7E00H)以外の記憶領域を初期化する(ステップS409)。このように、設定器28が操作されていない状況で操作スイッチ29が操作された場合(ステップS405の判定結果が肯定の場合)には、設定情報が記憶された記憶領域ではない記憶領域に「0」がセットされることで、初期化される。ステップS409の処理を行うことで電源断復帰エラーフラグも消去されるため、エラーが解除される。本実施形態では、記憶領域に規定情報に相当する「0」がセットされることで、前記記憶領域の記憶内容が規定の記憶内容とされる。
ステップS409において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの設定情報を記憶されている記憶領域以外の記憶領域を初期化することで、記憶保持されている設定情報が維持されることになる。以上のように、本実施形態では、設定器28を操作することなく操作スイッチ29が操作されることが第2の操作態様に相当する。そして、第2の操作態様で操作する場合に操作する操作スイッチ29が、第2の操作態様で操作するための操作手段として機能する。
続いて、主制御用CPU40aは、NMI許可信号の出力を許可する(ステップS410)。ステップS410において主制御用CPU40aは、ステップS311と同様、第1の出力ポートの3ビット目の領域に「1」を設定する。続いて、主制御用CPU40aは、INT割込処理を許可して(ステップS411)、電源断時の遊技進行メイン処理へと復帰する。これにより、遊技を行うことの可能な状態へ復帰される。このように、操作スイッチ29のみを操作する第2の操作態様で、操作手段としての操作スイッチ29が操作された場合には、記憶保持していた設定情報を除く記憶内容を規定の記憶内容(本実施形態では、「0」)にして、遊技を行うことの可能な状態へ復帰される。
一方、図10に示すように、ステップS404の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS407と同様、主制御用RAM40cのワークエリアの所定のアドレス(7E00H)の記憶領域に記憶されているパチスロ10の設定を特定可能な設定情報を参照し、パチスロ10の設定が正常であるか否かを判定する(ステップS412)。
ステップS412の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS414の処理へと進む。一方、ステップS412の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、所定の設定をパチスロ10の設定としてセットする(ステップS413)。ステップS413において主制御用CPU40aは、最も遊技者にとって有利でない設定をパチスロ10の設定としてセットする。その後、主制御用CPU40aは、ステップS414の処理へと進む。
ステップS414において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの所定の記憶領域を初期化する。ステップS412の判定結果が肯定となってステップS414の処理を行う場合、主制御用CPU40aは、設定情報や当選情報に関する制御情報、ボーナス当選情報が記憶された記憶領域以外のアドレス「7E07H〜7FFFH」に対応する記憶領域に「0」を記憶して、当該記憶領域を初期化する。一方、ステップS412の判定結果が否定となってステップS414の処理を行う場合、主制御用CPU40aは、設定情報が記憶された記憶領域以外のアドレス「7E01H〜7FFFH」に対応する記憶領域に「0」を記憶して、当該記憶領域を初期化する。因みに、ステップS414において、電源断処理済フラグとして「FFH以外の情報」が記憶されている場合、主制御用CPU40aは、設定情報が記憶された記憶領域以外のアドレス「7E01H〜7FFFH」に対応する記憶領域に「0」を記憶して、当該記憶領域を初期化する。ステップS414の処理を行うことで電源断復帰エラーフラグも消去されるため、エラーが解除される。
その後、主制御用CPU40aは、ステップS410と同様、NMI許可信号の出力を許可する(ステップS415)。続いて、主制御用CPU40aは、INT割込処理を許可する(ステップS416)。
ステップS416の処理を終えると、主制御用CPU40aは、設定変更処理を行う(ステップS417)。設定変更処理では、パチスロ10の設定(遊技機の設定)を変更するための処理が行われる。
設定変更処理において主制御用CPU40aは、操作スイッチ29が操作される毎にパチスロ10の設定として設定可能な設定を1段階ずつ変化させる。そして、主制御用CPU40aは、スタートレバー22が操作されると、当該スタートレバー22が操作されたときに、パチスロ10の設定として設定可能な設定として選択されている設定を、パチスロ10の設定とすることを決定する。その後、主制御用CPU40aは、設定器28の操作が終了すると、決定したパチスロ10の設定を特定可能な設定情報を、主制御用RAM40cのアドレス「7E00H」に対応する記憶領域に記憶し、設定変更処理を終える。
ステップS417の処理を行った後、主制御用CPU40aは、INT割込処理を禁止する(ステップS418)。続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの記憶領域のうち、アドレス「7E0BH〜7FFFH」に対応する記憶領域を初期化する(ステップS419)。ステップS419において主制御用CPU40aは、設定情報や当選情報に関する情報、ボーナス当選情報、外部信号に関する情報が記憶された記憶領域以外の記憶領域を初期化する。因みに、ステップS419において主制御用CPU40aは、アドレス「7E0BH〜7FFFH」に対応する記憶領域に「0」を設定して、当該記憶領域を初期化する。このとき記憶されている設定情報は、ステップS417にて再設定されたパチスロ10の設定を特定可能な設定情報となり、電源断処理にて記憶保持された設定情報ではない。
以上のように、本実施形態では、設定器28、操作スイッチ29及びスタートレバー22が操作されることで、遊技機の設定を変更することができる。そして、設定器28、操作スイッチ29及びスタートレバー22を操作することが第1の操作態様に相当する。そして、第1の操作態様で操作する場合に操作する設定器28、操作スイッチ29及びスタートレバー22が、第1の操作態様で操作するための操作手段として機能する。また、第1の操作態様で操作する場合と第2の操作態様で操作する場合の何れの場合でも操作する操作スイッチ29が、特定の操作手段に相当する。
その後、主制御用CPU40aは、ステップS410と同様、NMI許可信号の出力を許可する(ステップS420)。続いて、主制御用CPU40aは、INT割込処理を許可して(ステップS421)、電源断時の遊技進行メイン処理へと復帰する。これにより、遊技を行うことの可能な状態へ復帰される。このように、設定器28、操作スイッチ29及びスタートレバー22を操作する第1の操作態様で、操作手段としての設定器28、操作スイッチ29及びスタートレバー22が操作された場合には、当該操作によって設定された遊技機の設定を特定可能な設定情報を除く記憶内容を規定の記憶内容にして、遊技を行うことの可能な状態へ復帰される。
ここで、図11に基づき、本実施形態のパチスロ10におけるNMI許可信号及び電源断信号に応じたNMI信号の出力態様について、説明する。なお、図面では、各種信号が出力される状況を「○(出力)」と示し、各種信号が出力されない状況を「×(非出力)」と示す。
図11に示すように、NMI許可信号が出力されていない状況では、電源断信号が出力されている状況であるか否かに関係なく、NMI信号が出力されないため、主制御用CPU40aにNMI信号が入力されない。
また、NMI許可信号が出力されている状況において、電源断信号が出力されていない状況では、NMI信号が出力されないため、主制御用CPU40aにNMI信号が入力されない。一方、NMI許可信号が出力されている状況において、電源断信号が出力されている状況では、NMI信号が出力されるため、主制御用CPU40aにNMI信号が入力される。
ここで、図12に基づき、主制御用CPU40aが行う処理とともに、NMI許可信号、電源断信号及びNMI信号の出力状況の遷移について、説明する。
図12に示すように、主制御用CPU40aが遊技進行メイン処理又はINT割込処理を行っている状況では、NMI許可信号が出力される一方で、電源断信号は出力されていない。
そして、期間Tにおいて、供給電圧が所定値以下まで低下すると、電源断信号が出力されることに伴って、NMI信号が主制御用CPU40aに入力される。これにより、主制御用CPU40aは、電源断処理を開始し、電源断処理におけるステップS202の処理を行うタイミングt11で、NMI許可信号が出力されなくなり、NMI信号の出力も規制される。
この結果、タイミングt11よりも後のタイミングt12において電源断信号が再び出力される場合であっても、NMI許可信号が出力されていないため、NMI信号が主制御用CPU40aに入力されることはない。したがって、タイミングt12の電源断信号の出力によって、再度、電源断処理が開始されることはない。
その後に供給電圧が回復して電源復帰処理が行われると、当該電源復帰処理におけるステップS311又はステップS314の処理を行うタイミングt13で、再びNMI許可信号が出力される。これにより、再び電源断信号を入力した場合に電源断処理を開始する状態に復帰することになる。
次に、図13に基づき、瞬間停電が発生した際の供給電圧の変化と、電源断処理にて待機する所定の期間について説明する。
図13に示すように、供給電圧が所定値以下に低下するタイミングt21においてNMI信号が主制御用CPU40aに入力されることによって、主制御用CPU40aは、電源断処理を開始する。
その後、タイミングt31から主制御用CPU40aが、電源断処理におけるステップS213の待機処理を行って所定の期間待機したとする。これにより、供給電圧が不安定な状態(不安定状態)から供給電圧が安定している状態(安定状態)に復帰した後のタイミングt32以降で、主制御用CPU40aは、電源復帰処理を開始することができる。
因みに、ステップS213の待機処理を行わずに所定の期間待機しない場合には、供給電圧が基準値まで回復するタイミングt41から電源復帰処理が行われることになる。しかし、再びタイミングt22において供給電圧が所定値以下まで低下すると電源断信号が出力されることにより、再度、電源断処理が行われることになる。
同様に、供給電圧がタイミングt42において基準値まで回復すると電源復帰処理が行われ、供給電圧がタイミングt23において再び所定値以下まで低下すると電源断処理が行われる。このため、供給電圧が再度基準値まで回復するタイミングt43にて電源復帰処理が行われる場合、その時点で主制御用RAM40cに記憶保持されている記憶内容と、タイミングt21から開始した電源断処理にて主制御用RAM40cに記憶保持させた記憶内容と、に相違が生じる可能性がある。例えば、主制御用RAM40cに記憶保持された記憶内容(制御情報)を復帰させるよりも前に、電源断処理が行われた場合、何も復帰されていない状態の記憶内容が主制御用RAM40cに記憶保持されてしまい、元々記憶保持させていた記憶内容が消えてしまう可能性も考えられる。
本実施形態では、電源断処理のステップS213において待機処理を行うことで、供給電圧が不安定な状態が生起されたとしても、供給電圧が安定した後に電源復帰処理を行うことができる可能性が高く、上記のように記憶保持すべき内容と実際に記憶保持された内容に差異が生じるという可能性を抑制できる。
以上、詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)第1信号出力手段としての信号回路LEは、第1の制御信号に相当するNMI許可信号が出力されているとき(第1状態であるとき)に、第2の制御信号に相当する電源断信号が出力されたこと(第1状態となったこと)を契機に、第3の制御信号に相当するNMI信号を出力する(第1状態とする)。そして、遊技制御手段としての主制御用CPU40aは、NMI信号が出力されたことを契機として電源断処理を行う場合には、NMI許可信号の出力を停止する(第1の制御信号を第1状態から第2状態へと遷移させる)。これにより、電源断信号が再び出力されたとしても、信号回路LEからNMI信号が出力されない。このため、NMI信号が再び出力されることで電源断処理が再度行われるなどして、電源断処理が正常に行われないことを抑制することができる。
(2)電源断処理を行っているときに供給電圧が基準値まで回復した場合、復帰処理に相当する電源復帰処理が行われるが、この電源復帰処理が開始されるまでは少なくとも第1の制御信号に相当するNMI許可信号を出力しない(第2状態とする)。これにより、電源断処理が重複して行われることによって電源断処理が正常に行われないことを抑制することができる。
(3)復帰処理に相当する電源復帰処理において所定の処理(上記実施形態では、ステップS301〜ステップS310の処理)が行われるよりも前に電源断処理が行われる場合、当該電源断処理を行うことで正常に電源断処理を行えない可能性もある。このため、前記所定の処理が行われるまでは第1の制御信号に相当するNMI許可信号を出力しない(第2状態とする)。これにより、電源復帰処理を行っているときに電源断処理が行われた場合に、当該電源断処理が正常に行われないことを抑制することができる。
特に、主制御用RAM40cに記憶保持されている記憶内容(制御情報)をレジスタ等に復帰させるよりも前に電源断処理を行ってしまう場合には、記憶保持していた記憶内容を消去してしまう可能性がある。このため、記憶保持されている記憶内容の少なくとも一部が、情報記憶手段に相当する主制御用RAM40cや各レジスタに復帰されるまでは、電源断処理が再び行われることを規制することで、電源復帰処理と電源断処理が繰り返されて、最初に記憶保持されていた記憶内容が消去されてしまい、正常に電源断処理が行われないことを抑制できる。
(4)第1の制御信号の第1状態をNMI許可信号が出力されている状態とし、第1の制御信号の第2状態をNMI許可信号が出力されていない状態とした。このような構成(以下、「第1の構成」という)では、NMI許可信号を入力しているときに、第2の制御信号に相当する電源断信号が出力された(第1状態となった)場合に、第3の制御信号に相当するNMI信号が出力される(第1状態となる)。一方、NMI信号が出力されたことを契機に、NMI許可信号を出力しないことによって、NMI信号が出力されることを規制する。
上記第1の構成以外にも、NMI許可信号を入力していないときに電源断信号が出力された場合にNMI信号が出力される一方で、NMI信号が出力されたことを契機にNMI許可信号が出力されることによってNMI信号が出力されることを規制する構成(以下、「第2の構成」という)も考えられる。
ここで、第1の構成と第2の構成を比較してみる。
例えば、NMI信号が出力されることを規制しているときに、何らかの原因で遊技制御手段としての主制御用CPU40aによってNMI許可信号に係る制御が行われない状況に陥ったとする。この場合、第2の構成では、NMI許可信号を出力してNMI信号が出力されることを規制していたとき、NMI許可信号に係る制御が行われなくなることによってNMI許可信号が出力されなくなってしまうと、NMI信号が再び出力される虞がある。
しかし、第1の構成では、NMI許可信号を出力していない状況でNMI許可信号に係る制御が行われなくなっても、NMI許可信号が出力されない状況は継続するため、NMI信号の出力も規制され続ける。したがって、第1の構成は、第2の構成よりも、NMI信号が再び出力されて電源断処理が正常に行われないことを抑制することができる。
(5)バックアップ処理に相当するステップS203〜ステップS210の処理を行うよりも前に、第1の制御信号に相当するNMI許可信号を出力している状況からNMI許可信号を出力しない状況(第1状態から第2状態)へ遷移させる。これにより、バックアップ処理中にNMI信号が出力されて(第1状態となって)、電源断処理が正常に行われないことを抑制することができる。また、バックアップ処理中に再びバックアップ処理を行うなどのエラーが発生することを抑制することができる。そして、エラーが発生することを抑制することができれば、結果的に、遊技媒体の管理の正確性が向上する。
(6)バックアップ処理に相当するステップS203〜ステップS210の処理を行った後、所定の期間待機したのち、復帰処理に相当する電源復帰処理を開始することが可能な状態になる。このように、所定の期間待機することで供給電圧が安定するまで待つことができ、供給電圧が安定した後に電源復帰処理を行うことが可能となる。このため、所定の期間待機しない場合よりも供給電圧が安定しない状態で電源復帰処理が行われることを抑制でき、電源復帰処理やバックアップ処理などの各種処理が正常に行われないことを抑制することができる。また、所定の期間待機するよりも前にバックアップ処理を行うことで、そのまま供給電圧が回復しなかった場合でも、主制御用RAM40cに記憶内容(制御情報)を記憶保持させることができる。
(7)演算処理を行うことで所定の期間待機するように構成した。これにより、電源断処理を行うときのようにタイマ機能が使用できない状況であっても、所定の期間待機することが可能となる。
(8)情報記憶手段としての主制御用RAM40cやレジスタのうちAレジスタ及びCレジスタに記憶している値を減算する演算処理を行うことで、所定の期間待機する。このように、所定の記憶領域に記憶されている値を減算するように、他に何ら影響を及ぼさない演算処理によって所定の期間待機する。これにより、待機中にエラーが発生してしまい、復帰処理に相当する電源復帰処理やバックアップ処理などの各種処理が正常に行われないことを抑制することができる。
(9)所定の期間待機する際に減算する演算処理の対象となる記憶領域は、第1の記憶領域に相当するAレジスタと、第2の記憶領域に相当するCレジスタと、が含まれる。そして、Aレジスタにおいては、待機する前(待機するとき)に記憶されている値を減算する演算処理が行われる。一方、Cレジスタにおいては、待機する場合に特定値が記憶されてから当該特定値を減算する演算処理が行われる。このため、待機する前にAレジスタに記憶されている値が不変であれば、待機する所定の期間を調整するには、Cレジスタに記憶される特定値を調整するだけでよく、各種処理が制御に行われないことを抑制しつつ、所定の期間の調整なども容易に行うことが可能となる。
(10)設定器28、操作スイッチ29及びスタートレバー22が操作された場合(第1の操作態様で操作手段が操作された場合)、当該操作によって設定されたパチスロ10の設定(遊技機の設定)を特定可能な設定情報が、情報記憶手段としての主制御用RAM40cに記憶される。一方、操作スイッチ29のみが操作された場合(第2の操作態様で操作手段が操作された場合)、記憶保持された設定情報がそのまま主制御用RAM40cに記憶される。
つまり、設定器28、操作スイッチ29及びスタートレバー22を操作すれば、パチスロ10の設定を変更しつつ、遊技を行うことの可能な状態へ復帰させることができる。一方、操作スイッチ29のみを操作すれば、パチスロ10の設定を維持したまま、遊技を行うことの可能な状態へ復帰させることができる。以上のように、遊技を行うことの可能な状態へ復帰させることに伴ってパチスロ10の設定を変更するか否かに応じて、操作態様を選択でき、利便性が向上する。
(11)前面扉12を開放しなければ(開状態としなければ)操作できない位置に、設定器28や操作スイッチ29を配設した。そして、前面扉12が開放されていることを条件として、設定器28や操作スイッチ29、スタートレバー22を操作して遊技を行うことの可能な状態に復帰させることができるように構成した。これにより、利便性を向上させつつ、前面扉12が開放されずに設定器28や操作スイッチ29が操作されるなどの不正行為によって、遊技を行うことの可能な状態に復帰されてしまうことを抑制することができる。
(12)特定の操作手段に相当する操作スイッチ29は、パチスロ10の設定(遊技機の設定)を変更しつつ遊技を行うことの可能な状態に復帰させる場合と、パチスロ10の設定を変更することなく遊技を行うことの可能な状態に復帰させる場合と、の何れの場合でも操作する。このように、遊技を行うことの可能な状態に復帰させる際、パチスロ10の設定を変更するか否かに関係なく操作スイッチ29を共通して用いる。このため、各別に操作手段を設ける場合よりも、操作手段の種類を削減することができるため、製造コスト削減に寄与することができるとともに、操作手段の配置設計にかかる手間も省くことができる。
(13)バックアップ処理に相当するステップS203〜ステップS210の処理を行うよりも前に、払出装置作動信号の出力を規制し(払出装置を第2の状態とし)、遊技媒体としてのメダルの払い出しを止める。これにより、バックアップ処理中などに遊技媒体が払い出されてしまう等のエラーが発生することを抑制でき、遊技媒体の管理の正確性が向上する。
(14)バックアップ処理に相当するステップS203〜ステップS210の処理を行うよりも前に、メダルブロッカ作動信号の出力を規制し(誘導装置を第2の状態とし)、投入された遊技媒体(メダル)が検知されないようにして返却する。これにより、バックアップ処理中に遊技媒体が投入されてもクレジットが増加しない等のエラーが発生することを抑制でき、遊技媒体の管理の正確性が向上する。
(15)バックアップ処理に相当するステップS203〜ステップS210の処理を行うよりも前に、払出装置作動信号の出力を規制して遊技媒体(メダル)の払い出しの指示を止めるとともに、メダルブロッカ作動信号の出力を規制して、投入された遊技媒体が検知されないようにして返却する。これにより、バックアップ処理中などに遊技媒体が払い出されてしまう等のエラーが発生することを抑制しつつ、バックアップ処理中に遊技媒体が投入されてもクレジットが増加しない等のエラーが発生することも抑制でき、遊技媒体の管理の正確性が向上する。
(16)払出装置作動信号の出力に係る領域(払出装置を第1の状態に制御するための制御信号を出力するための出力領域)と、メダルブロッカ作動信号の出力に係る領域(誘導装置を第1の状態に制御するための制御信号を出力するための出力領域)と、を同一の第10の出力ポートに対応付けた。これにより、第10の出力ポートにおける制御信号の出力を禁止すれば、「遊技媒体の払い出しの指示を止める(払出装置を第2の状態とする)こと」と「メダルブロッカMBを、投入されたメダルを排出通路19bに誘導するように作動する(誘導装置を第2の状態とする)こと」の両方を行うことができる。更に、出力ポートの領域毎に制御信号の出力を禁止する場合よりも、出力ポート単位で制御信号の出力を禁止できるため、制御を簡素化することができる。
(17)パチスロ10の設定(遊技機の設定)が正常でない状況では、予め定めた設定が、パチスロ10の設定とされる。このため、例えば、予定していたパチスロ10の設定よりも有利度の高い(又は、低い)設定になってしまう等、想定しない状態が生起されてしまうことを防止することができる。
(18)ボーナス当選情報が記憶されている状況で主に遊技が行われるパチスロ10において、ステップS409やステップS419の処理にて、ボーナス当選情報を消去しないように構成した。このため、遊技を行うことの可能な状態に復帰してから、第51の当選情報に当選するまでの期間(ボーナス当選情報が記憶されるまでの期間)の遊技を削減することができる。つまり、遊技を行うことの可能な状態に復帰した時点で、主に遊技が行われる状態にまで復帰させることで、遊技の無駄を省くことができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、NMI許可信号が出力される状況をNMI許可信号が出力されない状況に置き換えるとともに、NMI許可信号が出力されない状況をNMI許可信号が出力される状況に置き換えてもよい。この場合、NMI許可信号が出力されない状態が第1の制御信号の第1状態に相当し、NMI許可信号が出力される状態が第1の制御信号の第2状態に相当する。
・上記実施形態において、電源断信号が出力される状況を電源断信号が出力されない状況に置き換えるとともに、電源断信号が出力されない状況を電源断信号が出力される状況に置き換えてもよい。この場合、電源断信号が出力されない状態が第2の制御信号の第1状態に相当し、電源断信号が出力される状態が第2の制御信号の第2状態に相当する。
・上記実施形態において、NMI信号が出力される状況をNMI信号が出力されない状況に置き換えるとともに、NMI信号が出力されない状況をNMI信号が出力される状況に置き換えてもよい。この場合、NMI信号が出力されない状態が第3の制御信号の第1状態に相当し、NMI信号が出力される状態が第3の制御信号の第2状態に相当する。
・上記実施形態において、信号回路LEは、信号回路LEから電源断監視回路30bへ制御信号が出力可能に接続されていてもよい。
・上記実施形態において、設定器28と操作スイッチ29は、機材収容体としての本体11の内部に設けることで、本体11の内部に収容されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、メダルブロッカ作動信号がブロッカソレノイドBSに出力されることでメダルブロッカMBが、投入されたメダルを排出通路19bに誘導するように作動する。一方、メダルブロッカ作動信号がブロッカソレノイドBSに出力されないことでメダルブロッカMBが、投入されたメダルを貯留通路19aに誘導するように作動するように構成してもよい。このように構成する場合、上記実施形態においてメダルブロッカ作動信号が出力される状況では、メダルブロッカ作動信号が出力されないように構成する。それとともに、上記実施形態においてメダルブロッカ作動信号が出力されない状況では、メダルブロッカ作動信号が出力されるように構成することが好ましい。
・上記実施形態の電源断処理において、ステップS201の処理とステップS202の処理を入れ替えてもよい。そして、ステップS201の処理と、ステップS203〜ステップS210の処理を、バックアップ処理として定義することもできる。
・上記実施形態の電源断処理におけるステップS213の待機処理を行う前にAレジスタに記憶されている値は、規定値でなくてもよい。例えば、その都度、異なる値がAレジスタに記憶されているように構成してもよい。この場合、Aレジスタにどのような値が設定されている場合であっても、演算処理を行うことで所定の期間に達する値が特定値としてCレジスタに設定されることが好ましい。
・上記実施形態の電源断処理におけるステップS213の待機処理において、Cレジスタに記憶する特定値は、その都度変更するように構成してもよい。例えば、供給電圧の低下状況に応じて特定値を設定するように構成してもよい。
・上記実施形態の電源断処理におけるステップS213の待機処理において、AレジスタとCレジスタのうち何れか一方に記憶されている値を減算する演算処理を行うことで、供給電圧が安定状態となるまで待機可能な構成であれば、Aレジスタ及びCレジスタの両方を用いなくてもよい。
・上記実施形態において、メダルブロッカ作動信号が対応付けられた領域(誘導装置を第1の状態に制御するための制御信号を出力するための出力領域)と、払出装置作動信号が対応付けられた領域(払出装置を第1の状態に制御するための制御信号を出力するための出力領域)と、を同一の出力ポートに対応付けなくてもよい。
・上記実施形態において、メダルブロッカ作動信号が対応付けられた領域及び払出装置作動信号が対応付けられた領域に加えて、NMI許可信号が対応付けられた領域も、同一の出力ポートに対応付けてもよい。例えば、NMI許可信号が対応付けられた領域を第10の出力ポートに対応付ける場合、ステップS202にてOFF状態とする出力ポートを第10の出力ポートだけにすれば、ステップS202における制御負担を軽減することができる。
・上記実施形態において、バックアップ処理を行うよりも前に払出装置作動信号の出力を規制すれば、バックアップ処理を行うよりも前にメダルブロッカ作動信号の出力を規制しなくても、遊技媒体の管理の正確性を向上させることはできる。同様に、バックアップ処理を行うよりも前にメダルブロッカ作動信号の出力を規制すれば、バックアップ処理を行うよりも前に払出装置作動信号の出力を規制しなくても、遊技媒体の管理の正確性を向上させることはできる。
・上記実施形態において、ブロッカソレノイドBSにメダルブロッカ作動信号が入力されることで投入されたメダルを排出通路19bに誘導するようにメダルブロッカMBが作動する状態に作動する。一方、ブロッカソレノイドBSにメダルブロッカ作動信号が入力されないことで投入されたメダルを貯留通路19aに誘導するようにメダルブロッカMBが作動するように構成してもよい。
・上記実施形態において、払出装置作動信号が入力されることでホッパー26がメダルの払い出しを行わないように作動する一方、払出装置作動信号が入力されないことでホッパー26がメダルの払い出しを行うように作動するように構成してもよい。
・上記実施形態において、パチスロ10の設定を変更して遊技を行うことの可能な状態に復帰させる際に操作する操作手段と、パチスロ10の設定を変更することなく遊技を行うことの可能な状態に復帰させる際に操作する操作手段は、全く異なる操作手段であってもよい。また、これらの操作手段は、機材収容体としての本体11に収容可能な位置に配設しなくてもよく、例えば、パチスロ10の前面側であって、遊技者が操作可能な位置に配設してもよい。
・上記実施形態において、操作手段が第1の操作態様で操作される場合の操作手段と、操作手段が第2の操作態様で操作される場合の操作手段は、同一であってもよい。そして、第1の操作態様と第2の操作態様は、操作手段の操作方法(例えば、操作順序や、操作する回数、操作する方向、操作するタイミングなど)が異なるように構成してもよい。
・上記実施形態において、前面扉12が開放されていなくても、設定器28や、操作スイッチ29、スタートレバー22等が操作された際には、遊技を行うことの可能な状態へ復帰させてもよい。
・上記実施形態において、パチスロ10の設定(遊技機の設定)の段階は、任意に変更してもよい。例えば、1段階であってもよいし、3段階や10段階であってもよい。
・上記実施形態において、ボーナス遊技においてメダルを獲得できる仕様(例えば、ART機)の回胴式遊技機では、ステップS409やステップS419の処理において、ボーナス当選情報も消去されるように構成してもよい。例えば、ボーナス遊技においてメダルを獲得できる仕様の回胴式遊技機において、パチスロ10の設定を変更したときや、操作スイッチ29のみを操作したときに、ボーナス当選情報が記憶保持された状態で遊技を行うことが可能な状態に復帰されてしまうと、遊技の開始する時期から遊技者にとって有利な状況となる。この場合、遊技に対する面白味に欠けるとともに、遊技場に不利益を与えてしまう虞がある。しかし、ステップS409やステップS419の処理において、ボーナス当選情報も消去されるように構成すれば、遊技に対する面白味が欠けてしまうことを抑制することができるとともに、遊技場に不利益を与えてしまう状況も抑制することができる。
・上記実施形態において、所定値と基準値は同一値であってもよい。
・上記実施形態において、バックアップ処理を行った後に、NMI許可信号が出力される状態からNMI許可信号が出力されない状態に遷移させるように構成してもよい。例えば、ステップS210の処理を終えた後に、ステップS202の処理が行われるように構成してもよい。
・上記実施形態において、副制御基板41の副制御用CPU41aも、主制御基板40の主制御用CPU40aと同様に、副制御用RAM41cの記憶内容(制御情報)の記憶保持に係る処理(例えば、電源断処理や電源復帰処理)を行うように構成してもよい。このように構成する場合、副制御用CPU41aが管理する制御内容も記憶保持することが可能となる。
・上記実施形態において、信号回路LEは、入力した電源断信号を、NMI信号となる電気信号として主制御基板40の主制御用CPU40aに出力されるものとして解釈することもできる。この場合、信号回路LEは、NMI許可信号を入力しているときには入力した電源断信号を主制御用CPU40aに出力されることを許容する一方、NMI許可信号を入力していないときには入力した電源断信号を主制御用CPU40aに出力されることを規制することに相当する。すなわち、第1信号出力手段に相当する信号回路LEは、第1の制御信号が第1状態である場合には遊技制御手段への第2の制御信号の出力を許容する一方、第1の制御信号が第2状態である場合には遊技制御手段への第2の制御信号の出力を規制することに相当する。
・上記実施形態の電源復帰処理において、NMI許可信号の出力を許可するタイミングを変更してもよい。例えば、電源復帰処理におけるステップS313やステップS315の処理の後にNMI許可信号の出力を許可してもよいし、電源復帰処理におけるステップS310の処理よりも前にNMI許可信号の出力を許可してもよい。
・上記実施形態の電源投入処理において、NMI許可信号の出力を許可するタイミングを変更してもよい。例えば、電源投入処理におけるステップS411やステップS421の処理の後にNMI許可信号の出力を許可してもよいし、電源投入処理におけるステップS409やステップS419の処理よりも前にNMI許可信号の出力を許可してもよい。
・上記実施形態におけるナビ演出は、最初に操作するストップボタンをナビゲートすることに限らず、1回目(最初)に操作するストップボタンと、2回目に操作するストップボタンをナビゲートする演出であってもよい。このようなナビ演出は、1回目と2回目に操作するストップボタンをナビゲートすることにより、3回目(最後)に操作するストップボタンをナビゲートすることに相当する。すなわち、ストップボタン23L,23C,23Rの操作順序の全てをナビゲートすることに相当する。
・上記実施形態において、ナビ演出は、演出表示装置14で実行することに限らず、スピーカSpにて実行するように構成してもよい。また、ストップボタン23L,23C,23Rに発光体を内蔵し、当該発光体を用いてナビ演出を実行するように構成してもよい。また、ナビ演出は、複数の演出実行手段(上記では、演出表示装置14や、スピーカSp、ストップボタンに内蔵された発光体)を用いて実行するように構成してもよい。
・上記実施形態は、ボーナス遊技の付与が行われない回胴式遊技機(パチスロ)に適用してもよい。
・上記実施形態は、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いる回胴式遊技機(パチスロ)に具体化してもよい。
・上記実施形態は、回胴式遊技機(パチスロ)に限らず、パチンコ遊技機に具体化してもよい。
・上記実施形態において、操作することでクレジットから1ベットすることの可能なBETボタンを備えてもよい。
・上記実施形態において、各当選情報に当選する確率は任意に変更してもよい。例えば、当選情報抽選において第11の当選情報に当選する確率よりも第21の当選情報に当選する確率を高くしてもよいし、当選情報抽選において第21の当選情報に当選する確率よりも第11の当選情報に当選する確率を高くしてもよい。