JP6744344B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
同文献に記載されている遊技機は、電源投入時にRAMクリア処理を実行する場合、前面枠の開放情報をカードユニットに送信したことを確認すること実行条件に含めることによって、不正行為の防止策を講じている。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、更に、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球の獲得量(遊技球の払い出し)に関して有利であることを指す。
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
本発明は、遊技球を発射し、発射された遊技球が入賞口に入球することで該入賞口に対応する数の賞球を付与する遊技機10(いわゆるパチンコ遊技機)に係る発明である。
遊技機10は、第一操作検知手段と、RAMクリア手段と、表示制御手段と、を備える。
ここで第一操作手段は、RAMクリア処理の契機となる操作を受け付ける操作手段であり、例えば本実施形態ではRAMクリアスイッチ43が相当する。また、第一操作検知手段は、第一操作手段の操作の有無に係る検知処理を行う手段であり、例えば本実施形態では主制御基板100によって実現される。
なお、本発明に係る第一操作手段は、RAMクリア処理の契機となる操作を受け付ける専用の操作手段である必要はなく、他の処理(例えば、後述の設定変更処理)と兼用の操作手段であってもよい。
ここでRAMクリア処理とは、主制御基板100に実装されているRAM103の記憶領域に格納されるデータの少なくとも一部をクリアする処理であり、本実施形態におけるRAMクリア手段は主制御基板100によって実現される。ここで、RAMクリア処理におけるデータのクリアは、例えば、各種データを初期化する(初期値に戻す)ことを含む。
なお、以下の説明におけるRAMクリア処理については、特段の説明がない限り、RAM103の遊技に係る領域の一部(設定値に係る領域を除く領域)をクリアすることを意味する。即ち、RAMクリア処理では、原則としてベース値に係る領域はクリア対象とされないが、RAMクリア処理と共に、ベース値に係る領域がクリアされてもよい。また、RAMクリア処理を実行するにあたり、設定値に異常がある場合(設定値が範囲外の場合)には、設定値に係る領域もクリアするようにしてもよい。
また、「復電を契機として第一操作検知手段が継続して検知した時間長さ」とは、上記の「復電を契機とする第一操作検知手段による検知」によって第一操作手段の操作を検知している(第一操作手段が操作されていることを肯定している)継続時間と換言できる。
そして、「第一時間」とは、RAMクリア処理の実行に要する「復電を契機として第一操作検知手段が継続して検知した時間長さ」として予め規定されている時間長さであり、「RAMクリア処理を実行する為に必要な第一操作手段の操作時間」と言い換えることもできる。本実施形態では「第一時間」が5秒と規定されていることを前提として説明するが、その時間長さは適宜変更可能であり、5秒より短くても長くてもよい。
ここで「復電時」とは遊技機10の電源投入時のことである。また、「復電時又は復電を契機とする第一操作検知手段による検知が肯定された時から第一時間が経過した以後」とは、「復電時」又は「復電を契機とする第一操作検知手段による検知が肯定された時」の少なくとも一方を起点として経過時間を計数した場合に、第一時間に到達したタイミング又は第一時間を超えた後のタイミングと言い換えることができる。
即ち、表示手段の表示態様に或る変化が生じたタイミングが、該起点から第一時間が経過したタイミングに等しいか、或いは該起点から第一時間が経過したタイミングより遅いか、のいずれか一方を充足する表示処理であれば、本発明に係る「第一表示処理」の要件を充足する。
RAMクリア処理に関して操作する作業者を支援するという本発明の課題を鑑みれば、本発明に係る表示手段のうち少なくとも一つはその作業者が直接視認可能な位置(第一操作手段の近傍)に設けられることが好ましいが、仮に本発明に係る表示手段の配置がそのような位置ではなかったとしても、作業者がRAMクリアに係る作業中である旨を周囲に報知するという間接的な支援効果を奏する。
また、本実施形態における第一表示処理とは、例えばRAMクリアカウンタ98の表示態様を「1」から「0」に変化させる処理(図18における「1秒前」の報知内容に対応する表示態様から「操作時間経過後」の報知内容に対応する表示態様に変化させる処理)及びメイン表示部81に「RAMクリア中」である旨(図19(a)参照)を表示させる処理が相当する。
当然ながら、ここで挙げた実施形態は本発明の実施の例示であって、表示手段を実現する構成要素に応じた実施形態に適宜変更することが可能である。
従って、作業者が自ら該操作時間をカウントする必要がなく、RAMクリア処理に係る作業の負担軽減を図ることができる。
まず、図1から図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列における装飾図柄の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に装飾図柄が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも、2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側及び上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65は開放状態及び閉鎖状態を交互に遷移し、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30秒)が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に遷移する場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
ここで、ベース値とはセーフ球数(賞球数)をアウト球数(排出球数)で除算して算出される値であり、より具体的には、最も不利な状態(後述する、特図低確、且つ普図低確の状態)におけるセーフ球数÷アウト球数×100で導出される値であり当該値は、後述する主制御基板モニタ97に表示される。
より具体的には、初回電源投入(RAM103のベース値に係る領域がクリアされた場合を含む)からアウト球数の60000区切りの区間でベース値を導出し、導出したベース値を次の区間に表示(例えば、アウト球数が60001〜120000の区間で導出したベース値を120001〜180000の区間で表示)する。そして、表示される値は、導出したベース値の整数部分(小数点第一位を四捨五入)である。
なお、各基板を覆う基板ケース及びカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケース及びカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、設定値は、後述する設定変更手段177による設定変更処理によって変更可能であり、現在の設定値は、後述する設定確認手段178による設定確認処理において確認可能であり、設定変更処理及び設定確認処理の詳細は、後述する。
また、RAMクリアカウンタ98は、主制御基板モニタ97と同様に、遊技盤50の背面から視認可能となっており、その表示は主制御基板100により制御される。
なお、設定基板カバー44は、設定キースイッチ42を操作するために用いられる設定キー600が挿入されている状態では、閉鎖状態にならないように構成されている。
また、設定基板カバー44は、ヒンジ機構によって開閉可能に構成されているが、上下にスライドするスライド式のカバーであってもよい。
また、遊技機10は、前面に遊技盤(遊技盤50)が配設され、開閉可能に構成された開閉体(中枠17)を備え、表示手段(RAMクリアカウンタ98)と第一操作手段(RAMクリアスイッチ43)と第二操作手段(設定キースイッチ42)とは、いずれも遊技盤50の背面側に設けられたものであり、且ついずれも主制御基板100に搭載されているものと換言できる。
次に、図6を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図6は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図6に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図6で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路502において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態、設定変更状態、設定確認状態、又は遊技可能状態)、設定中の設定値、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。更に、主制御基板100は、設定基板41と電気的に接続されており、設定キースイッチ42、及びRAMクリアスイッチ43の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37及びカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、画像及び音響に関する画像制御コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
なお、設定示唆ランプ84は、演出遮蔽体83に配設されたフルカラーLEDであり、点灯時の色で現在の設定値を示唆するランプであり、当該ランプの詳細は後述する。
そして、可動装飾体22、サブ表示部82、演出遮蔽体83は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき演出内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき演出内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音響データを読み込み、読み込んだ音響データを合成処理して生成した最終的な音響データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、及び払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、及び払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図7は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図7に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、必要に応じて、機能構成を説明する際に、図8を参照することとする。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57又は第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、及び特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、及び普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2及び普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1又は特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算又は減算)した際に、特図1保留カウンタ及び特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報及び特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
また、大当り遊技中に保留されている特図の作動保留情報であって、当該大当り遊技の終了後に使用される特図の作動保留情報(本実施形態のように優先変動を採用している場合には、特図2の保留に限る)を使用した場合の特図当否判定の結果が大当り(後述する確変大当りであることが好ましい)となることを、「保留連」と称する場合がある。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、及び特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一又は同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定は、後に実行される抽選の結果と同一の結果が導出される。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、更に、本実施形態では、普図高確中の特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定コマンドの送信を規制している。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1及び特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1及び特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
なお、図8で示す抽選テーブル以外の抽選テーブルを含め、以下の抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、以降の抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。同様に、以降で図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「−」又は「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。同様に、抽選に使用される乱数範囲の最大値に1を加えた抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。
図8(a)は、特図1当否判定用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜65535である。そのため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)において、現在の設定値が設定値1である場合には、180/65536、現在の設定値が設定値2である場合には、190/65536、現在の設定値が設定値3である場合には、200/65536の確率で大当りが導出される。また、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)において、現在の設定値が設定値1である場合には、450/65536、現在の設定値が設定値2である場合には、475/65536、現在の設定値が設定値3である場合には、500/65536の確率で大当りが導出される。なお、小当りについては、いずれの設定値が設定されている場合であっても、300/65536の確率で導出される。
なお、後述するRAMクリア処理が実行された場合には、特図低確が設定されることとなる。
また、設定される設定値が大きくなるほど大当りが導出される確率が高くなるため、設定される設定値が大きくなるほど特図当否判定(特図1当否判定、特図2当否判定のいずれも)の有利度が高くなると言える。
また、特図低確の大当りが導出される確率の分母(分子を1とした場合)と、特図高確で大当りが導出される確率の分母(分子を1とした場合)の比率が、設定される設定値に関わらず一定(本実施形態では、1:2.5)となるように抽選値が設定されており、当該比率が一定とは、大当り確率の分母(分子を1とした場合)の整数部分(小数点以下は、切り捨て、切り上げ、及び四捨五入のいずれか)の比率が一定となればよい。すなわち、前者の確率の分母と、後者の確率の分母の比率が、設定される設定値に関わらず略一定となるように抽選値が設定されていればよい。
図8(c)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜99である。そのため、特図1では、大当りが導出された際に、50/100の確率(すべての設定値で同一)で図柄A、50/100の確率(すべての設定値で同一)で図柄Bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が9であり、且つ大当り遊技終了後に特図高確、普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が8であり、且つ大当り遊技終了後に特図低確、普図高確(詳細は後述)となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。よって、図柄Aは、ラウンド数及びその後の特図抽選状態の双方において、図柄Bよりも有利な図柄である。なお、特図の停止図柄によって定められるラウンドのうちの最後のラウンドを「最終ラウンド」と称する場合がある。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、且つ大当り遊技終了後に特図高確、普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が8であり、大当り遊技終了後に特図低確、普図高確となる通常図柄である。よって、図柄bよりも図柄aの方が有利度が高くなると言える。
なお、ラウンド数が16である場合、ラウンドごとに大入賞口55に概ね10球の遊技球が入賞し、1球入賞するごとに15球の賞球が付与されるため、当該大当りでは、概ね2400発の遊技球が付与される。
なお、本実施形態では、上述の特図停止図柄抽選と同様に、特図変動パターン導出状態及び特図当否判定手段131の抽選結果が同一であれば、各特図変動パターンが導出される確率は、設定される設定値に関わらず一定となる。
また、特図変動パターン導出手段133は、決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの1/65536の確率ではずれとなる一方、普図低確では、1/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率ではずれとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536ではずれとなる)ようにしてもよい。
なお、後述するRAMクリア処理が実行された場合には、普図低確が設定されることとなる。
また、本実施形態では、普図に関する抽選(普図当否判定、普図停止図柄抽選、及び普図変動パターン抽選)のいずれにおいても各抽選結果が導出される確率は、設定値に関わらず一定であり、普図に関する抽選の有利度は、設定される設定値によって変化しない。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
また、大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が小当りの場合も同様に、小当り開始デモに係る時間、及び小当り終了デモに係るデモ時間を決定し、小当り開始時には、小当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、小当り終了時には、小当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、大当り開始デモに係るデモ時間、及び大当り終了デモに係るデモ時間の長さは適宜任意の長さとしてよいが、本実施形態では、大当り開始デモに係るデモ時間を普図高確における最長の開放パターン(開放パターンが一パターンである場合には、当該開放パターン)に係る時間よりも長い時間とし、大当り終了デモに係るデモ時間は、普図低確における最長の普図の変動時間(変動時間が一種類である場合には、当該変動時間)よりも長い時間としている。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1及び特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定表示を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
なお、メインエラー制御手段165は、例えば、磁気センサ(図示省略)の検知によるエラー状態等、重要度の高いエラー状態となった場合には、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等、エラーコマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する以外の処理を実行するようにしてもよい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
本実施形態において「一の復帰状態を設定する」とは、後述する複数通りの復帰状態のうち一の復帰状態に遷移(状態移行)させる処理と換言できる。仮に、一の復帰状態に遷移する際に、復帰状態管理手段176が元の復帰状態を解除のみで一の復帰状態になる処理(一の復帰状態を特定しない処理)を実行する態様であっても、又は復帰状態管理手段176が積極的に何の処理を実行せずとも所定の条件を充足すれば結果的に一の復帰状態になる態様であっても、「一の復帰状態を設定する」及び「一の復帰状態に遷移する」に相当するものとして扱ってもよい。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。また、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。なお、設定変更状態及び設定確認状態の詳細は後述する。
なお、本実施形態におけるRAM異常チェックでは、ベース値に係る領域に対しても異常があるか否かが判断されるが、本実施形態における説明では、特段の説明がない限り、RAM103に異常があるとは、RAM103の遊技に係る領域に異常があることを指す。
また、復帰状態設定処理では、RAM103の遊技に係る領域に異常があり、且つRAM103のベース値に係る領域に異常がある場合に、RAM103のベース値に係る領域がクリアされるが、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば(RAM103の遊技に係る領域に異常があるか否かに関わらず)、RAM103のベース値に係る領域をクリアするようにしてもよい。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、ベース値を主制御基板モニタ97に表示させる処理(ベース値の表示態様については、後述)、及びデバイスの初期設定が実行される。
ここで、セキュリティ信号とは、遊技機外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に向けて遊技機10に設けられた外部端子盤(図示省略)から出力される信号の一種であり、本実施形態においては外部信号と称する場合がある。以降の説明を含め、セキュリティ信号をONにするとは、セキュリティ信号の出力を開始すること指し、セキュリティ信号をOFFにするとは、セキュリティ信号の出力を終了すること指す。
また、本実施形態において、セキュリティ信号をOFFにする処理では、セキュリティ信号をONにしてからの経過時間を考慮していないが、当該経過時間を考慮、すなわち、セキュリティ信号をONにしてから一定時間経過するまでセキュリティ信号をOFFにしないようにしてもよい。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域(ベース値に係る領域とは異なる領域)に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、及び当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。また、RAM103のベース値に係る領域に対しても、RAM103のうちの遊技に係る領域と同様に、RAM103のベース値に係る領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103のベース値に係るバックアップ情報領域記憶させる処理、及びRAM103のベース値に係る領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103のベース値に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
なお、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。
本実施形態における演出モードは、通常モード、低確時短モード、確変モードに大別され、特図変動パターン導出状態Aには通常モード、特図変動パターン導出状態Bには確変モード、特図変動パターン導出状態Cには低確時短モードが対応する。
演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって、当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
なお、保留画像とは、大当り遊技の期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像である。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
より具体的には、演出ルート決定手段222は、決定された演出ルートの各段階において、実行する演出の内容(演出パターン)を、当該演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、及び数字の「7」を模した「7図柄」があり、以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
なお、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよい。
次に、図9を用いて、復帰状態管理手段176により実行される復帰状態設定処理の詳細を説明する。図9は、復帰状態設定処理のフローを示す図である。
図9に示される復帰状態設定処理では、RAM103のうち電断状態においてもバックアップされていた、RAM103の遊技に係る領域、RAM103のベース値に係る領域、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域、及びRAM103のベース値に係るバックアップ情報領域が参照される。
RAM異常チェックでは、RAM103の遊技に係る領域、及びRAM103のベース値に係る領域のそれぞれに対して異常があるか否かのチェックが行われる。具体的には、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域又はRAM103のベース値に係るバックアップ情報領域を参照し、対象となる領域に対応するバックアップフラグがONであるか否かを判定し、当該バックアップフラグがONである場合には、対象となる領域(電断時のチェックサムの補数を含む領域)のチェックサムを導出し、当該演算結果が0である場合には、対象となる領域が正常であると判断し、それ以外は、対象となる領域が異常であると判断する。
なお、本実施形態における説明では、特段の説明がない限り、RAM103に異常があるとは、RAM103の遊技に係る領域に異常があることを指す。
ステップS105では、設定値が正常範囲(1〜3)であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS107に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS109に進む。
ステップS107では、直前の電断時の状態が遊技停止状態であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS109に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS111に進む。
ステップS113では、復電時に異常がなく(RAM103に異常がなく、設定値が正常であり、且つ直前の電断時の状態が遊技停止状態でない場合)、且つ直前の電断時の状態が設定変更状態である場合における復帰状態の設定を行う設定変更状態時復帰状態設定処理を実行し、復帰状態設定処理を終了する。なお、設定変更状態時復帰状態設定処理の詳細は、後述する。
ステップS117では、復電時に異常がなく、且つ直前の電断時の状態が設定確認状態である場合における復帰状態の設定を行う設定確認状態時復帰状態設定処理を実行し、復帰状態設定処理を終了する。なお、設定確認状態時復帰状態設定処理の詳細は、後述する。
ステップS119では、復電時に異常がなく、且つ直前の電断時の状態が遊技可能状態である場合における復帰状態の設定を行う遊技可能状態時復帰状態設定処理を実行し、復帰状態設定処理を終了する。なお、遊技可能状態時復帰状態設定処理の詳細は、後述する。
ステップS203では、RAMクリアカウンタ98による計数処理(カウントダウン)を開始させてステップS205に進む。より具体的には、主制御基板100は、RAMクリアカウンタ98を消灯状態から「5秒前」に対応する表示態様に変化させた後に、「4秒前」「3秒前」「2秒前」「1秒前」のそれぞれに対応する表示態様に順次変化させる。なお、RAMクリアカウンタ98の具体的な表示態様については後述する。
ステップS205では、RAMクリアスイッチ43が継続してONである時間長さ(復電を契機として第一操作検知手段が継続して検知した時間長さ)が第一時間以上であるか否かを判定し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS207に進み、当該条件が充足された場合にはステップS209に進む。
ステップS207では、RAMクリアスイッチ43がONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合には再びステップS205の判定を繰り返し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS221に進む。
ステップS211では、中枠開扉センサ76がON(中枠が開放状態)であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS205に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS221に進む。
ステップS213では、設定キースイッチ42がONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS207に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS221に進む。
このように、本実施形態では、RAM103の遊技に係る領域に異常があり、且つRAM103のベース値に係る領域に異常がある場合に、RAM103のベース値に係る領域をクリアするように構成されているが、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば(RAM103の遊技に係る領域に異常があるか否かに関わらず)、RAM103のベース値に係る領域をクリアするようにしてもよい。
また、RAM103のベース値に係る領域に異常があるか否かの判定は、ステップS217の直前に実行するようにしてもよい。
ステップS223では、RAM103の異常による遊技停止状態であることを示す「E1」を主制御基板モニタ97に表示させる。
ステップS225では、遊技停止状態を設定し、その後の処理の実行を停止する。
このように、復電時に異常がある場合には、設定変更状態が設定される場合以外は、遊技停止状態が設定されることとなる。
従って、設定キースイッチ42の操作の有無(復電を契機とする第二操作検知手段による検知が肯定されるか否定されるか)に関わらず、RAMクリアスイッチ43の操作(復電を契機とする第一操作検知手段による検知)に関する判定に用いられる第一時間が不変であると換言できる。
ステップS303では、RAMクリアカウンタ98による計数処理(カウントダウン)を開始させてステップS305に進む。ステップS303の処理の具体的な内容については、ステップS203で述べたものと同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
ステップS305では、RAMクリアスイッチ43が継続してONである時間長さ(復電を契機として第一操作検知手段が継続して検知した時間長さ)が第一時間以上であるか否かを判定し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS307に進み、当該条件が充足された場合にはステップS309に進む。
ステップS307では、RAMクリアスイッチ43がONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合には再びステップS305の判定を繰り返し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS317に進む。
ステップS311では、中枠開扉センサ76がON(中枠が開放状態)であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS313に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS317に進む。
ステップS313では、設定キースイッチ42がONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS315に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS317に進む。
ステップS319では、RAM103の異常以外による遊技停止状態であることを示す「E2」を主制御基板モニタ97に表示させる。
ステップS321では、遊技停止状態を設定し、その後の処理の実行を停止する。
このように、復電時に異常がある場合と同様に、直前の電断時の状態が設定変更状態である場合には、設定変更状態が設定される場合以外は、遊技停止状態が設定されることとなる。
ステップS403では、RAMクリアカウンタ98による計数処理(カウントダウン)を開始させてステップS405に進む。ステップS403の処理の具体的な内容については、ステップS203で述べたものと同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
ステップS405では、RAMクリアスイッチ43が継続してONである時間長さ(復電を契機として第一操作検知手段が継続して検知した時間長さ)が第一時間以上であるか否かを判定し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS407に進み、当該条件が充足された場合にはステップS409に進む。
ステップS407では、RAMクリアスイッチ43がONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合には再びステップS405の判定を繰り返し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS423に進む。
ステップS411では、中枠開扉センサ76がON(中枠が開放状態)であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS413に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS417に進む。
ステップS413では、設定キースイッチ42がONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS415に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS417に進む。
以降の説明を含め、セキュリティ信号をONにするとは、セキュリティ信号の出力を開始すること指し、セキュリティ信号をOFFにするとは、セキュリティ信号の出力を終了すること指す。
なお、当該コマンドは、メイン表示部81やスピーカ33、演出ランプ35等を用いてARMクリア中であることを第1副制御基板200に報知させるためのコマンドである。なお、RAMクリア中であることを報知する具体的態様については、後に詳述する。
ステップS421では、遊技可能状態を設定し、設定確認状態時復帰状態設定処理を終了する。なお、遊技可能状態が設定された場合には、後述する遊技可能状態移行処理が実行された後に遊技可能状態へ移行する。
ステップS425では、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS427に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS428に進む。
ステップS427では、設定キースイッチ42がONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS429に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS428に進む。
なお、当該コマンドは、スピーカ33や演出ランプ35等を用いて復電したことを第1副制御基板200に報知させるためのコマンドである。なお、復電したことを報知する具体的態様については、後に詳述する。
これにより、遊技機外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に、RAMクリア処理の実行の有無を通知することができる。
ステップS503では、RAMクリアカウンタ98による計数処理(カウントダウン)を開始させてステップS505に進む。ステップS503の処理の具体的な内容については、ステップS203で述べたものと同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
ステップS505では、RAMクリアスイッチ43が継続してONである時間長さ(復電を契機として第一操作検知手段が継続して検知した時間長さ)が第一時間以上であるか否かを判定し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS507に進み、当該条件が充足された場合にはステップS509に進む。
ステップS507では、RAMクリアスイッチ43がONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合には再びステップS505の判定を繰り返し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS523に進む。
ステップS511では、中枠開扉センサ76がON(中枠が開放状態)であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS513に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS517に進む。
ステップS513では、設定キースイッチ42がONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS515に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS517に進む。
ステップS518では、RAMクリアコマンドを送信(メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納)する。
ステップS519では、RAM103の遊技に係る領域の一部(設定値に係る領域を除く領域)をクリアする。
ステップS521では、遊技可能状態を設定し、遊技可能状態時復帰状態設定処理を終了する。なお、遊技可能状態が設定された場合には、後述する遊技可能状態移行処理が実行された後に遊技可能状態へ移行する。
ステップS525では、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS527に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS528に進む。
ステップS527では、設定キースイッチ42がONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS529に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS528に進む。
以上説明した通り、本実施形態において、設定変更状態及び設定確認状態は、復電時にのみ設定可能である。そのため、遊技制御の安定化を図ることができる。
そのため、遊技機10において、復電時では、設定確認状態の設定が許可される一方、復電時以外では、設定確認状態の設定が禁止されている。
従って、復電を契機として第一操作検知手段が継続して検知した時間長さが第一時間以上であるか否かによって、復電を契機とする第二操作検知手段による検知が肯定される場合にも否定される場合にも、他の復帰状態から一の復帰状態に遷移するものと換言することができる。
ステップS603では、設定値に1を設定する。
なお、本実施形態では、RAM103に異常がある場合であっても、設定値が正常範囲であれば、当該処理が実行されないが、RAM103に異常がある場合に当該処理を実行するようにしてもよい。
ステップS607では、設定変更コマンドを送信(メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納)する。
なお、当該コマンドは、メイン表示部81やスピーカ33、演出ランプ35等を用いて設定変更中であることを第1副制御基板200に報知させるためのコマンドである。なお、設定変更中であることを報知する具体的態様については、後に詳述する。
ステップS609では、表示用バッファにコピーされた現在の設定値を主制御基板モニタ97に表示させる。
なお、当該判定において、設定キースイッチ42がONであるか否かの判定を加え、双方の条件が充足された場合にステップS613に進むようにしてもよい。
表示用バッファの設定値が主制御基板モニタ97に表示されているため、その設定値が変更された場合には、主制御基板モニタ97に表示されている設定値も変更される。
ステップS616では、表示用バッファの設定値でRAM103の遊技に係る領域の設定値を更新する。これにより、RAMクリアスイッチ43の押下操作で変更された設定値が確定することになる。
ステップS619では、RAMクリアコマンドを送信(メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納)する。
ステップS621では、RAM103の遊技に係る領域の一部(設定値に係る領域を除く領域)をクリアする。
ステップS703では、設定確認コマンドを送信(メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納)する。
なお、当該コマンドは、メイン表示部81やスピーカ33、演出ランプ35等を用いて設定確認中であることを第1副制御基板200に報知させるためのコマンドである。なお、設定確認中であることを報知する具体的態様については、後に詳述する。
ステップS705では、表示用バッファにコピーされた現在の設定値を主制御基板モニタ97に表示させる。
図15の例では、表示用バッファの設定値が主制御基板モニタ97に表示されたが、設定確認処理時には、RAM103の遊技に係る領域に格納される設定値がそのまま表示されてもよい。
ステップS710では、復電コマンドを送信(メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納)する。
ステップS711では、遊技可能状態を設定し、設定確認処理を終了する。なお、遊技可能状態が設定された場合には、後述する遊技可能状態移行処理が実行された後に遊技可能状態へ移行する。
なお、本実施形態では、セキュリティ信号をONにしてからの経過時間を考慮せずにセキュリティ信号をOFFにしているが、セキュリティ信号をONにしてから一定時間経過するまでセキュリティ信号をOFFにしないようにしてもよく、この場合には、セキュリティ信号をONにしてから当該時間経過するまで次の処理(ステップS805)を実行しないようにしてもよい。
なお、主制御基板モニタ97におけるベース値の表示態様については、後述する。また、ベース値についても表示用バッファにコピーして、表示用バッファ経由で主制御基板モニタ97に表示されてもよい。
具体的には、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理を実行する。
なお、当該コマンドは、主制御基板100によって遊技の進行が可能になったことを第1副制御基板200に知らせるためのコマンドであり、当該コマンドには、直前の電断時の状態、遊技可能状態が設定される前の復帰状態の有無、及び当該復帰状態の種類を特定可能な情報が含まれる。
また、該復帰状態設定処理の中で、RAMクリアスイッチ43の操作がない(第一操作検知手段による検知が否定された)又はRAMクリアスイッチ43の操作時間(第一操作検知手段が継続して検知した時間長さ)が第一時間未満である場合(第二の場合)には、直前の電断時の状態に関わらず、主制御基板100はRAMクリア処理を実行しないものと換言できる。
更に、第一の場合において、主制御基板100は、RAMクリアスイッチ43の操作(第一操作検知手段による検知)が肯定された時から第一時間が経過した以後に、RAMクリアカウンタ98の表示態様を変化させるRAMクリアカウンタ計数処理停止(第一表示処理)を実行するものと換言できる。ここでRAMクリアカウンタ計数処理停止とは、上記のステップS209の処理や該処理と同様のものと述べた処理が相当する。
ここで第二判定処理及び第一判定処理は、設定確認状態時復帰状態設定処理においてはステップS401及びステップS405がそれぞれ該当し、遊技可能状態時復帰状態設定処理においてはステップS501及びステップS505がそれぞれ該当する。
一方、第一の場合において、設定変更状態になるか否かに関わらず、第二判定処理の実行タイミングから第一判定処理の実行タイミングまでの時間長さは不変である。何故ならば、該時間長さは第一時間に略等しく、第一時間は設定状態になるか否かに関わらず不変(本実施形態では5秒)だからである。
次に、図17を用いて、主制御基板モニタ97の表示態様について説明する。なお、図17は、状態別の主制御基板モニタ97の表示態様を示す図である。
図17に示す通り、主制御基板モニタ97は、横方向に連続的に配置された4つの7セグメントディスプレイ(以下、「7セグ」と略称する場合がある)で構成されるとともに、各7セグの右下には、ドット状のLEDが設けられている。なお、各情報を表示する際には、各情報は右詰めで表示される。
また、特段の説明がない限り、本実施形態における「ベース値の表示」とは、ベース値の表示であることを示す表示(「bL.」の表示)及びベース値自体の表示を合わせて表示することを指す。
また、上述の通り、設定変更状態及び設定確認状態では、主制御基板モニタ97に設定値が表示され、遊技停止状態では、主制御基板モニタ97に遊技停止状態の種別が表示され、各表示が表示される期間は、対応する復帰状態が設定されている期間と一致しているが、対応する復帰状態が設定されている期間の一部で表示されるようにしてもよい。
なお、「bL.」を点滅させる場合には、ベース値の整数部分を示す7セグについても点滅させるようにしてもよいが、当該7セグについては常時点灯させることが好ましい。
また、本実施形態では、点滅の有無で識別可能としているが、例えば、点灯色を変える等、点滅の有無を含む点灯態様の差異で識別可能にする方法であれば、いずれの方法を採用してもよい。
ベース値を導出する一区間を規定するアウト球数についても、60000に限らず、60000(1分間に100程度の打ち出しスピードで営業日当たりに打ち出される球数(100×60(分)×10(時間))に近しい値であれば、いずれの値を採用してもよい。
次に、図18を用いて、RAMクリアカウンタ98の表示態様について説明する。なお、図18は、報知内容別のRAMクリアカウンタ98の表示態様を示す図である。
図18に示す通り、RAMクリアカウンタ98は、単独で配置される7セグで構成され、該7セグの右下にはドット状のLEDが設けられている。
RAMクリアカウンタ98は、上記の6つの表示態様を、それぞれ1秒ずつ表示することによって該操作時間をカウントダウンする。即ち、RAMクリアカウンタ98によるカウントダウンの所要時間には少なくとも6秒を要し、第一時間(5秒)より長い。
例えば、RAMクリアスイッチ43の操作時間が経過した旨をより確実に操作者に認識させる為に、1秒より長時間にわたってRAMクリアカウンタ98を該表示態様で維持してもよい。
または、RAMクリアスイッチ43の操作時間とRAMクリアカウンタ98の計数時間とを同一にする(どちらも5秒で一致させる)為に、RAMクリアカウンタ98に「操作時間経過」に対応する表示態様を表示させなくてもよい(該表示態様である時間が零秒であってもよい)。なお、この変形例における「第一表示処理」は、RAMクリアカウンタ98を「1秒前」に対応する表示態様から後述の消灯状態に変化させる処理に相当する。
或いは、操作者がRAMクリアスイッチ43の操作時間が経過した旨を見落とすことを防止する為に、RAMクリアスイッチ43が継続して操作されている期間(復電を契機とする第一操作検知手段による検知が継続した期間)にわたって、RAMクリアカウンタ98を「操作時間経過」に対応する表示態様で維持してもよい。
なお、主制御基板100に搭載されているLEDは、上記のRAMクリアカウンタ98(第一LED)及び主制御基板モニタ97(第二LED)に限られることが好ましい。主制御基板モニタ97に搭載されているLEDの種類が限定されている方が、作業者にとって見誤り難くなるからである。但し、ここで「主制御基板100に搭載されているLED」とは、作業者が視認可能なLEDを意味しており、視認不能な位置に他のLED(第一LED及び第二LEDと異なるLED)が配設されることを妨げるものではない。また、たとえ作業者が視認可能なLEDであったとしも、専ら制御に用いられるLED(例えばフォトカプラの発光素子)については、上述した作業者の見誤り防止の趣旨に鑑みれば「主制御基板100に搭載されているLED」として扱うのは適切ではない場合がある。
何故ならば、仮に作業者がRAMクリアカウンタ98の変化タイミングを見落としたとしても、RAMクリアスイッチ43の操作時間が経過したことを該作業者に認識させることができるからである。
なお、ここで述べた変形例では、第二表示処理及び第一表示処理が瞬間的に実行される為、本実施形態で述べたような「操作時間経過」に対応する表示態様を有限の期間にわたって見せる(例えば、該表示態様を1秒間維持する)ことが困難である。これに代わる対策として、第一表示処理と該第一表示処理の契機となる判定処理(上述の第一判定処理に相当するもの)の実行タイミングの差分を、第二表示処理と該第二表示処理の契機となる判定処理(上述の第二判定処理に相当するもの)の実行タイミングの差分に比べて大きくしてもよい。これにより、LEDが第一点灯態様(例えば、消灯)になるタイミングが遅くなり、該LEDが第二点灯態様(例えば、点灯)である時間が長くなるため、上記の対策と同様に、RAMクリアスイッチ43の操作時間が経過した旨をより確実に操作者に認識させる効果を得ることができる。
次に、図19を用いて、復帰期間におけるメイン表示部81の表示態様について説明する。なお、図19は、復帰期間におけるメイン表示部81の表示態様を示す図である。
ここで復電期間とは、復電を契機として実行される一連の処理(例えば、上述した復電状態設定処理等)が実行される期間である。
第1副制御基板200は、主制御基板100から設定変更コマンドを受信すると、設定変更中である旨を示すテキスト表示D2をメイン表示部81に表示させる(図19(b)参照)。
第1副制御基板200は、主制御基板100から設定確認コマンドを受信すると、設定確認中である旨を示すテキスト表示D3をメイン表示部81に表示させる(図19(c)参照)。
また、図18と図19を比較すれば明らかであるように、第一表示処理に基づいて変化した表示手段の表示態様の種類は、RAMクリアカウンタ98に係る表示態様(7パターン)の方がメイン表示部81に係る表示態様(2パターン)に比べて多く用意されている。何故ならば、主制御基板100の制御下にあるRAMクリアカウンタ98は、作業者が直接視認可能な位置に設けられたものであり、その作業を支援する為の情報をより詳細に表示できることが好ましいからである。一方、第1副制御基板200及び第2副制御基板300の制御下にあるメイン表示部81は、作業者が比較的視認しがたい位置に設けられたものであって、主に遊技機10の周辺にRAMクリア中(又は設定変更中)である旨を報知すれば足りるからである。
次に、復電時の復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態の詳細を説明するのに先立ち、図20を用いて、設定キースイッチ42の態様とRAMクリアスイッチ43の態様の組み合わせについて説明する。なお、図20は、設定キースイッチ42の態様とRAMクリアスイッチ43の態様との組み合わせのパターンを示す図である。
なお、設定キースイッチ42は、OFFの状態となる位置、及びONの状態となる位置のそれぞれにおいて、外力を要することなく、変位部を保持することができる。
また、設定キー600は、設定キースイッチ42がONの状態で抜去することができない。
なお、RAMクリアスイッチ43は、変位部をOFFの状態となる位置に付勢して保持している。そのため、RAMクリアスイッチ43は、OFFの状態となる位置では、外力を要することなく変位部を保持することができる一方、ONの状態となる位置では、外力を要することなく変位部を保持できないようになっている。
続いて、図21〜図24で示す表を用いて、復電時の復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態の詳細を説明する。なお、上述の通り、本実施形態における復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態は、RAM103に異常があるか否か、直前の電断時の状態、復電時の設定キースイッチ42の態様と復電時のRAMクリアスイッチ43の態様との組み合わせ、及び復電時の中枠開扉センサ76の状態によって決定される。
図21は、復電時に異常がある場合(RAM103に異常がある場合、設定値が正常でない(設定値が正常範囲(1〜3)でない)場合、直前の電断時の状態が遊技停止状態である場合)の復電時の遊技機10の状態を整理した表であり、図22は、復電時に異常がなく、且つ直前の電断時の状態が設定変更状態である場合の復電時の遊技機10の状態を整理した表であり、図23は、復電時に異常がなく、且つ直前の電断時の状態が設定確認状態である場合の復電時の遊技機10の状態を整理した表であり、図24は、復電時に異常がなく、且つ直前の電断時の状態が遊技可能状態である場合の復電時の遊技機10の状態を整理した表である。
なお、復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態を決定する処理フロー(図示省略)においては、RAMクリアスイッチ43の態様、中枠開扉センサ76の状態、及び設定キースイッチ42の態様を参照する順序は問わず、後述する表に示す関係性を満たせば、当該順序に限らず、いずれの順序を採用してもよい。
具体的に説明すると、場合1において、設定キースイッチ42がOFF、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図21(a)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技停止状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に「E1」が表示される。
同様に、場合1において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図21(a)の右上のパターン)、及び場合1において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図21(a)の左下のパターン)も、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技停止状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に「E1」が表示される。
一方、場合1において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図21(a)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として設定変更状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
具体的に説明すると、場合2において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図21(b)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技停止状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に「E1」が表示される。
同様に、場合2において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図21(b)の右上のパターン)、及び場合2において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図21(b)の左下のパターン)も、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技停止状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に「E1」が表示される。
なお、場合2において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図21(b)の右下のパターン)も同様に、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技停止状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に「E1」が表示される。
具体的に説明すると、場合3において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図22(a)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技停止状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に「E2」が表示される。
同様に、場合3において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図22(a)の右上のパターン)、及び場合3において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図22(a)の左下のパターン)も、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技停止状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に「E2」が表示される。
一方、場合3において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図22(a)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として設定変更状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
具体的に説明すると、場合3において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として設定変更状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示されるようにしてもよい。
同様に、場合3において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合、場合3において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合、及び場合3において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合も、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として設定変更状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示されるようにしてもよい。
なお、本変形例を採用した場合、いずれのパターンにおいても、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
また、本変形例では、場合3において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチがOFFである場合には、復帰状態として設定変更状態が設定される。そのため、不測のタイミングで復電(停電回復等)してRAMクリアスイッチの操作が実質的に困難な場合であっても設定変更状態を設定することができる。
具体的に説明すると、場合4において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図22(b)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技停止状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に「E2」が表示される。
同様に、場合4において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図22(b)の右上のパターン)、及び場合4において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図22(b)の左下のパターン)も、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技停止状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に「E2」が表示される。
なお、場合4において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図22(b)の右下のパターン)も同様に、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技停止状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に「E2」が表示される。
具体的に説明すると、場合5において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図23(a)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合5において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図23(a)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合5において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチがOFFである場合(図23(a)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として設定確認状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。
また、場合5において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図23(a)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として設定変更状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
具体的に説明すると、場合5において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として設定確認状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示されるようにしてもよい。
また、場合5において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示されるようにしてもよい。
また、場合5において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチがOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として設定確認状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示されるようにしてもよい。
また、場合5において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として設定変更状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされるようにしてもよい。
特に、本変形例では、場合5において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチがOFFである場合には、復帰状態として設定確認状態が設定される。そのため、設定確認状態の再設定を円滑にすることができる。
また、本変形例では、場合5において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチがOFFである場合には、復帰状態として設定確認状態が設定される。そのため、設定確認状態の再設定を円滑にすることができる。
具体的に説明すると、場合6において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図23(b)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合6において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図23(b)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合6において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図23(b)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合6において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図23(b)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、遊技状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
場合7において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図24(a)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合7において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図24(a)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合7において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図24(a)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として設定確認状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。
また、場合7において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図24(a)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として設定変更状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
このようにすることで、復電時の操作手段の態様に応じて復電時の復帰状態を選択可能にし、当該選択をスムーズにすることができる。
同様に、本実施形態のように、設定キースイッチ42がONであることを少なくとも含む組合せに対して、設定確認処理を対応させるようにしてもよい。
場合8において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図24(b)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合8において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図24(b)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合8において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図24(b)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合8において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合(図24(b)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復帰状態として遊技可能状態が設定され、且つ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
特に、場合8において、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合において、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)である場合には、設定変更状態を設定する一方、設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合において、中枠開扉センサ76がOFF(中枠17が閉鎖状態)である場合には、遊技可能状態を設定する。更に、場合8において、設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合には、中枠開扉センサ76の状態(中枠17の開閉状態)に関わらず、遊技可能状態を設定する。
このようにすることで、適切でない設定変更状態の設定を禁止する一方、適切でないRAMクリア処理は許容することで、不正な設定変更を防ぎつつも、RAMクリア処理の操作性を高めることができる。
このようにすることで、不正な設定変更が試みられた虞がある場合に有利な状態を維持しないようにすることができる。
ここでは、復電期間における遊技機10の動作シーケンスについて、図25乃至図28を用いて詳述する。
設定変更状態になり得る場合には、上述したとおり、図23(a)で示される場合5において設定キースイッチ42がONであり且つRAMクリアスイッチ43がONである場合や、図24(a)で示される場合7において設定キースイッチ42がONであり、且つRAMクリアスイッチ43がONである場合などが含まれる。
設定確認状態になり得る場合についても、上述したとおり、図24(a)で示される場合5において設定キースイッチ42がONであり且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合や、図24(a)で示される場合7において設定キースイッチ42がONであり且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合などが含まれる。
RAMクリア処理を伴わない遊技可能状態になり得る場合には、上述したとおり、図23(a)で示される場合5において設定キースイッチ42がOFFであり且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合や、図24(a)で示される場合7において設定キースイッチ42がOFFであり、且つRAMクリアスイッチ43がOFFである場合などが含まれる。
電断状態では、主制御基板モニタ97及びRAMクリアカウンタ98は消灯されており、セキュリティ信号も出力されていない。
このような状態から復電すると(Sq12)、遊技機10はブート状態になる。ブート状態では少なくともCPU101の立ち上がり処理が行われ、ブート状態が完了すると主制御基板100のCPU101をはじめとする通電された各種基板のCPUが上述した各種処理の実行を可能とすべく各種スイッチ(又は各種センサ)を有効にし、その状態を読み込む処理(以下、初期処理と称する)が行われる(Sq13)。初期処理において読み込まれる各種スイッチには、設定キースイッチ42及びRAMクリアスイッチ43が少なくとも含まれる。
なお、本実施形態における初期処理の実行期間として、上述した第一時間のカウントダウンが十分に可能な所定時間(5秒を超える時間)が規定されており、且つ、該所定時間はRAMクリアスイッチ43の操作時間(復電を契機として第一操作検知手段が継続して検知した時間長さ)や現在設定されている設置値に関わらず不変であるものとして以下説明する。
しかしながら、この実施態様は一具体例であって、本発明の実施はこれに限られない。例えば、初期処理の実行期間がRAMクリアスイッチ43の操作時間に応じて変動してもよい(該実行期間の途中で第一操作検知手段による検知がOFFになった場合、それを契機として初期処理を終了させてもよい)。或いは、初期処理の実行期間が現在設定されている設置値に応じて変動してもよい。
また、初期処理が完了すると、主制御基板100は、消灯されていた主制御基板モニタ97を点灯させて、ベース値を表示させる。
更に、初期処理が完了すると、主制御基板100によってセキュリティ信号が出力され、RAMクリアコマンドが第1副制御基板200へ送信され、RAMクリア処理が実行され、遊技可能状態が設定される。これにより、RAMクリアコマンドに基づいてメイン表示部81等が制御されてRAMクリア中であることが報知される(以下、RAMクリア報知と称する)(Sq14)。
図26に示される場合には、図25に示される場合と異なり、復電時(Sq23)に設定キースイッチ42の状態がONになっている。即ち、図26に示される場合、初期処理で読み込まれる設定キースイッチ42の状態がONであり(Sq21)かつRAMクリアスイッチ43の状態がONである(Sq22)ため、主制御基板100は消灯されていたRAMクリアカウンタ98を点灯させてカウントダウンさせる(第二表示処理が実行される)。
また、初期処理が完了すると、主制御基板100(復帰状態管理手段176)により設定変更状態が設定され、上述した設定変更処理(設定変更手段177)が実行される。これにより、セキュリティ信号が出力され、主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示され、設定変更コマンドが主制御基板100から第1副制御基板200へ送信される。この設定変更コマンドに基づいてメイン表示部81等が制御されて、設定変更中であることが報知される。
なお、設定変更状態では、RAMクリアスイッチ43が操作されることで、表示用バッファの設定値が変更され、主制御基板モニタ97に表示される設定値が逐次変更される。
また、図26の例では、設定キースイッチ42がONからOFFへ切り替えられたタイミング(Sq26)と設定変更中報知が停止されるタイミング(Sq27)とがずらされているが、両タイミングは合わされてもよい。この場合、遊技機10の状態として処理移行状態が更に設けられてもよく、設定キースイッチ42がONからOFFへ切り替えられたタイミング(Sq26)で、セキュリティ信号の出力を停止すると共に、設定変更中報知が停止され、かつ、設定変更状態からその処理移行状態に移行してもよい。
また、セキュリティ信号は、設定キースイッチ42がOFFへ切り替えられたタイミングで一度出力停止され、遊技可能状態に設定された後、初期化のため一時的に出力されているが、一度出力停止されず、一連なりの出力とされてもよい。
図27に示される場合には、図25や図26に示される場合と異なり、復電時(Sq33)に設定キースイッチ42の状態がONになっており、且つ、初期処理の実行期間(Sq34)の途中でRAMクリアスイッチ43の状態がONからOFFになる(Sq35)。即ち、図27に示される場合、初期処理で読み込まれる設定キースイッチ42の状態がONであり(Sq31)かつRAMクリアスイッチ43の状態がON(Sq32)からOFFになる(Sq35)ため、主制御基板100は、消灯されていたRAMクリアカウンタ98を点灯させてカウントダウンを開始させた(第二表示処理を開始した)後に、その途中でRAMクリアカウンタ98を消灯させる。従って、この場合においては、RAMクリアカウンタ98によって第一時間の経過が報知されない(第一表示処理が実行されない)。
なお、設定確認状態では、設定変更状態と異なり、RAMクリアスイッチ43が操作されても何も処理されない。
また、図27の例では、設定キースイッチ42がONからOFFへ切り替えられたタイミング(Sq36)と設定確認中報知が停止されるタイミング(Sq37)とがずらされているが、両タイミングは合わされてもよい。この場合、遊技機10の状態として処理移行状態が更に設けられてもよく、設定キースイッチ42がONからOFFへ切り替えられたタイミング(Sq36)で、セキュリティ信号の出力を停止すると共に、設定確認中報知が停止され、かつ、設定確認状態からその処理移行状態に移行してもよい。
また、セキュリティ信号は、設定キースイッチ42がOFFへ切り替えられたタイミングで一度出力停止され、遊技可能状態に設定された後、初期化のため一時的に出力されているが、一度出力停止されず、一連なりの出力とされてもよい。また、設定確認状態から遊技可能状態へ遷移する際には、セキュリティ信号の初期化は行われなくてもよい。
図28に示される場合には、図25乃至図27に示される場合と異なり、復電時(Sq42)に設定キースイッチ42の状態がOFFになっており、且つ、初期処理の実行期間(Sq43)の途中でRAMクリアスイッチ43の状態がONからOFFになる(Sq44)。即ち、図28に示される場合、初期処理で読み込まれる設定キースイッチ42の状態がOFFでありかつRAMクリアスイッチ43の状態がON(Sq41)からOFFになる(Sq44)ため、主制御基板100は、消灯されていたRAMクリアカウンタ98を点灯させてカウントダウンを開始させた(第二表示処理を開始した)後に、その途中でRAMクリアカウンタ98を消灯させる。従って、この場合においても、RAMクリアカウンタ98によって第一時間の経過が報知されない(第一表示処理が実行されない)。
また、初期処理が完了すると、主制御基板100によって復電コマンドが第1副制御基板200へ送信され、RAMクリア処理を伴わない遊技可能状態が設定される。この復電コマンドに基づいてスピーカ33及び演出ランプ35が制御されて、上述した復電報知と同様の処理が行われる(Sq45)。
例えば、復電期間においてRAM異常による遊技停止状態が発生した場合、主制御基板100はベース値や設定値の表示に代えて主制御基板モニタ97に上述した「E1」を表示させると共に、第1副制御基板200及び第2副制御基板300がRAM異常に対応するエラー報知を、RAMクリア報知及び復電報知と区別して認識可能とする為、RAMクリア報知又は復電報知の後に実行してもよい。なお、該エラー報知は、RAMクリア報知及び復電報知とは異なる報知態様で行われることが好ましい。具体的には、第1副制御基板200及び第2副制御基板300は、設定変更操作を促す旨(「設定エラーです。設定を変更して下さい。」等)の表示をメイン表示部81に表示させ、同趣旨の音声とエラー音とを合わせてスピーカ33から出力させ、演出ランプ35を所定の発光パターンで発光させる等してもよい。
また、復電期間においてRAM異常以外による遊技停止状態が発生した場合、主制御基板100はベース値や設定値の表示に代えて主制御基板モニタ97に上述した「E2」を表示させると共に、第1副制御基板200及び第2副制御基板300が各異常に対応するエラー報知を、RAMクリア報知及び復電報知と区別して認識可能とする為、RAMクリア報知又は復電報知の後に実行してもよい。なお、該エラー報知についても同様に、RAMクリア報知及び復電報知とは異なる報知とは異なる報知態様で行われることが好ましい。
以上の説明で記載されていない変形例について、以下に列挙する。
上述の本実施形態及び変形例では、復電時の復帰状態を決定するにあたり、中枠開扉センサ76の状態(中枠17の開閉状態)を参照していたが、当該状態を参照せずに復帰状態を設定するようにしてもよい。この場合には、一律に、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)の場合に従って復電時の復帰状態を設定すればよい。
更に、設定変更状態時及び設定確認状態時に判定され得るエラー状態(磁気感知エラー)に対応するエラー報知は、主制御基板モニタ97への表示によって行うこともできる。この場合、E3というふうに、エラー報知用の表示が決められればよい。そして、設定変更状態時又は設定確認状態時に磁気感知エラーが判定された場合、設定キースイッチがONからOFFに切り替えられた後に、主制御基板モニタ97において、ベース値表示を行わず、磁気感知エラーに対応するエラー報知用表示がなされてもよいし、ベース値表示とエラー報知用表示とを周期的に切り替えながら表示してもよい。更に、設定キースイッチがONからOFFに切り替えられることを待たずに、エラー状態が判定された直後から、設定値表示又はベース表示と切り替えられながら、エラー報知用表示が行われてもよい。
例えば、主制御基板モニタ97を構成する7セグの少なくとも一部が、本発明の表示手段を構成してもよい。即ち、主制御基板100は、主制御基板モニタ97に対する処理として、上述したRAMクリアカウンタ98に対する処理やその変形例として述べた処理に相当するものを実行してもよい。
ここで述べた変形例において、主制御基板100が、復電時において消灯していた主制御基板モニタ97を、該復電時から第一時間が経過した後(上述の実施形態で述べた初期処理の完了時)に点灯させること(ベース値や設定値を表示させること)をもって、本発明に係る第一表示処理を実現してもよい。
また、ここで述べた変形例において、第一表示処理によって表示態様が変化する第一LEDと、ベース値や設定値の表示に用いられる第二LEDと、が重複しうる。言い換えれば、第一LEDの少なくとも一部と第二LEDの少なくとも一部とは、共通してもよい。
例えば、主制御基板100は、遊技機10の復電(電源投入)時を契機として第二表示処理を実行し、該復電時から第一時間が経過した以後に第一表示処理を実行してもよい。
この解釈を前提としても、第二判定処理及び第一判定処理は、設定確認状態時復帰状態設定処理においてはステップS401及びステップS405がそれぞれ該当し、遊技可能状態時復帰状態設定処理においてはステップS501及びステップS505がそれぞれ該当する。
(1)遊技球を発射し、発射された遊技球が入賞口に入球することで該入賞口に対応する数の賞球を付与する遊技機であって、第一操作手段の操作を検知する第一操作検知手段と、前記第一操作検知手段による検知に基づいてRAMクリア処理を実行するRAMクリア手段と、を備え、前記RAMクリア手段は、復電を契機として前記第一操作検知手段が継続して検知した時間長さが第一時間以上である第一の場合に前記RAMクリア処理を実行し、復電を契機とする前記第一操作検知手段による検知が否定された又は復電を契機として前記第一操作検知手段が継続して検知した時間長さが前記第一時間未満である第二の場合に前記RAMクリア処理を実行せず、更に、前記第一の場合において、復電時又は復電を契機とする前記第一操作検知手段による検知が肯定された時から前記第一時間が経過した以後に表示手段の表示態様を変化させる第一表示処理を実行する表示制御手段を備える遊技機。
(2)前記表示手段には、主制御基板によって制御される第一表示手段と、従制御基板によって制御される第二表示手段と、が含まれ、前記第一操作手段は、前記主制御基板に搭載されており、前記第一表示処理に基づいて変化した前記表示手段の表示態様の種類が、前記第一表示手段の方が前記第二表示手段に比べて多い(1)に記載の遊技機。
(3)前記第一の場合において、前記第一表示処理に基づいて変化した前記第一表示手段の表示態様は、復電を契機とする前記第一操作検知手段による検知が継続した時間長さの影響を受けない(2)に記載の遊技機。
(4)複数通りの復帰状態のうち一の前記復帰状態に遷移させる復帰状態管理手段を備え、前記復帰状態には、前記第一の場合に遷移可能な第一状態と、前記第二の場合に遷移可能な第二状態と、が含まれ、前記復帰状態管理手段は、復電を契機とする前記第一操作検知手段による検知が肯定された場合に、前記第一状態への遷移と前記第二状態への遷移の双方の可能性を残す第二判定処理を実行し、前記第一の場合に、前記第一状態へ遷移可能とし前記第二状態へ遷移不能とする第一判定処理を実行し、前記表示制御手段は、復電又は復電を契機とする前記第一操作検知手段による検知が肯定されることを契機として前記表示手段の表示態様を変化させる第二表示処理を実行し、前記第二表示処理を実行した後に前記第一表示処理を実行し、前記第一表示処理と前記第一判定処理の実行タイミングの差分が、前記第二表示処理と前記第二判定処理の実行タイミングの差分に比べて大きい(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(5)前記第一操作手段とは別に設けられた第二操作手段の操作を検知する第二操作検知手段と、復電を契機とする前記第一操作検知手段及び前記第二操作検知手段による検知に基づいて、当り遊技の当選確率に影響する設定値の変更が可能な設定変更状態を少なくとも含む複数通りの復帰状態のうち一の前記復帰状態に遷移させる復帰状態管理手段と、を備え、復電を契機とする前記第二操作検知手段による検知が肯定されるか否定されるかに関わらず、復電を契機とする前記第一操作検知手段による検知に関する判定に用いられる前記第一時間が不変である(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(6)外部信号を出力する外部出力手段を備え、復電を契機として前記第一操作検知手段が継続して検知した時間長さが前記第一時間以上であるか否かによって、該検知が終了した後に前記外部出力手段による前記外部信号の出力が変化する(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機。
(a)前記第一操作手段とは別に設けられた第二操作手段(設定キースイッチ)の操作を検知する第二操作検知手段を備え、前記第一状態には、前記第一の場合であって且つ前記第二操作検知手段による検知が肯定された場合に設定可能であって、当り遊技の当選確率に影響する設定値の変更が可能な設定変更状態が少なくとも含まれ、前記第一の場合において、前記設定変更状態になるか否かに関わらず、前記第二判定処理の実行タイミングから前記第一判定処理の実行タイミングまでの時間長さが不変であり、且つ、前記第一の場合において、前記設定変更状態になった場合には、前記設定変更状態にならない場合に比べて、前記RAMクリア手段による前記RAMクリア処理の実行タイミングが遅れる遊技機。
(b)前記第一表示処理の実行タイミングが、設定されている前記設定値に依存しない遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
41 設定値基板
42 設定キースイッチ
43 RAMクリアスイッチ
44 設定基板カバー
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
97 主制御基板モニタ
98 RAMクリアカウンタ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態管理手段
177 設定変更手段
178 設定確認手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
600 設定キー
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (1)
- 遊技球を発射し、発射された遊技球が入賞口に入球することで該入賞口に対応する数の賞球を付与する遊技機であって、
第一操作手段の操作を検知する第一操作検知手段と、
前記第一操作検知手段による検知に基づいてRAMクリア処理を実行するRAMクリア手段と、
表示手段と、
を備え、
前記表示手段には、主制御基板によって制御される第一表示手段と、従制御基板によって制御される第二表示手段と、が含まれ、
前記RAMクリア手段は、
復電を契機として前記第一操作検知手段が継続して検知した時間長さが第一時間以上である第一の場合に前記RAMクリア処理を実行し、
復電を契機とする前記第一操作検知手段による検知が否定された又は復電を契機として前記第一操作検知手段が継続して検知した時間長さが前記第一時間未満である第二の場合に前記RAMクリア処理を実行せず、
更に、前記第一の場合において、復電時又は復電を契機とする前記第一操作検知手段による検知が肯定されてから前記第一時間が経過した以後にわたって、前記第一表示手段に表示される数値をカウントダウン表示させる第一表示処理と、
前記第一の場合において、前記第一時間が経過してから前記第二表示手段に前記RAMクリア処理が実行されたことを報知するRAMクリア報知処理と、を実行する表示制御手段を備え、
前記第一操作手段は、前記主制御基板に搭載されており、
前記第一表示手段は、遊技盤の背面側に設けられており、
前記第二表示手段は、当該第二表示手段に係る表示面を前記遊技盤の前面側から視認可能且つ当該表示面を前記遊技盤の背面側から視認不可能な位置に配設されたものであり、
前記第一の場合において、前記第一表示処理に起因して変化した後の前記第一表示手段の表示態様は、復電を契機とする前記第一操作検知手段による検知が継続した時間長さの影響を受けず、
前記RAMクリア報知処理に基づいて変化した前記第二表示手段の表示態様の種類に比べて前記第一表示処理に起因して変化した後の前記第一表示手段の表示態様の種類が多いことを特徴とする遊技機。
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