JP2015173660A - 切り餅 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 調理用餅1〜4には、表面に加熱調理前の状態で1mm以上の幅と3mm以上の深さ、例えば1.5〜3mmの幅で4〜5mmの噛み切容易化溝を形成している。これにより、焼く、煮るなどの加熱調理が行われた場合、調理終了後に餅の表面には上記噛み切容易化溝の存在による凹部が残存する。したがって、その部分の餅の厚みが薄くなっており、これを食する者にとっては、噛み切り易くなる。例えば、焼いた場合には、溝内の表面部も焼かれることで硬化し、噛み切りやすさと共に呑み込み易さも向上する。
【選択図】 図1
Description
従来の調理用餅では、表面に切り込み(細い切断ライン)を入れたものや中央部分をえぐったものなどがあるが、これらは焼くなどの加熱段階での変形の防止、見た目の改良を目的とするものである。
したがって、餅を食するときに、食感を維持しつつ喉に詰まらせる事態の回避や発生率の低減には大きな効果はない。
さらに餅の所定の箇所に貫通孔を形成する構成では、穴の空いた外観となることから見た目が悪くなるという問題も避けられない。
この構成によれば、複数の噛み切容易化溝が調理用餅の対向する面、例えば表裏面に設けられるが、それらは互いに位置、又は伸長方向が異なっている。すなわち、表裏面において同じ対向位置で同じ方向に伸長していない。
これにより、噛み切容易化溝が対向する表面にそれぞれ設けられても非常に薄くなる部分が発生することを回避することができる。したがって、上下の歯で噛み切るときに片側の歯が溝にかかっているときには他方側の歯が全体的にかかってしまうことがなく、噛み切り易さは増しても適度な食感は確保される。
この構成は、短辺溝が切り餅の短辺と平行に伸長する形態の変形例であり、噛む際に歯並びのラインとは重ならないが、表裏で交差する短辺溝と表裏の長辺溝の存在で、交差部に他の溝部よりも薄い部分が生じ、噛み切り易さは向上し、また、歯並びのラインへの重なりが少ない分歯応えはより大きなものとなる。
本実施の形態では、各溝の幅は1.5mm〜3mm、深さは3mm〜5mmの範囲で形成した。
この構成によって、歯並びのラインが溝のラインに近い状態で噛んだ時に必要以上に簡単に切れ過ぎて、餅の食感が失われることが防止されている。
また、本実施の形態では、表裏面それぞれに噛み切容易化溝を形成した好適な例を示しているが、何れか一つの面にのみ噛み切容易化溝を形成する構成であっても調理後に的確に凹部を残存させることができれば、本発明に包含されるものである。以下の各実施の形態においても同様である。
すなわち、図から理解されるように、各噛み切容易化溝に囲まれた部分が膨れて盛り上がり、かつその部分の表面が焦げて、見た目にも美味しそうな焼き上がりとなっている。重要な点は、焼けても溝の部分が他の部分よりも低くなって凹部の状態を保っていることである。
この様な実施の形態によれば、消費者はそのまま焼くだけなので、従来の市販の餅とは手間は全く変わらない。また、食するときに溝がはっきりと見えるので、ご老人や幼児において、噛み切る大きさの目安にもなり、大き過ぎる量を噛み切って飲み込もうとする状況を回避することもできる。また、介護者が箸で切るときにもサイズの目安になり、且つ切り易い。
なお、上記各溝は、表面の端から端まで連続する溝として形成しているが、必ずこの様な長さに形成する必要はなく、縁部から途中の位置まで伸長する構成でも良くまた、途中位置から途中位置までの溝長でもよい。更に、直線溝に限るものでもなく、屈曲した溝でも良い。
なお、長辺溝24、26も同様に形成しており、同様により噛み切り易くなっている。
この形状によれば、調理用餅の厚さにおいて、上から見て溝の交差する部分には肉厚の薄い部分が生じ、それが交差部毎に分散した形状となるので、十分に噛み切りやすさを確保することができ、歯並びのラインとは一致性がないので適度な歯ごたえ食感も確保される。
例えば、噛み切容易化溝のサイズは餅の大きさによって種々選択可能であり、調理後において噛み切りやすさを確保することのできる凹部を残存させることのできるサイズで有れば足りるものである。
対向する表裏面に形成される噛み切容易化溝の位置は、上記実施例では重なり合わない対向位置に形成した形態のみを例示したが、本発明は対向位置が重なり合った形態を除外するものではない。対向する溝の底部間の肉厚の部分をある程度取ることができれば餅の食感を維持しつつ噛み切りやすさを確保することが可能である。
10、12、20、22、30、32、40、42 短辺溝
14、16、24、26、34、36,44、46 長編溝
従来の調理用餅では、表面に切り込み(細い切断ライン)を入れたものや中央部分をえぐったものなどがあるが、これらは焼くなどの加熱段階での変形の防止、見た目の改良を目的とするものである。
したがって、餅を食するときに、食感を維持しつつ喉に詰まらせる事態の回避や発生率の低減には大きな効果はない。
さらに餅の所定の箇所に貫通孔を形成する構成では、穴の空いた外観となることから見た目が悪くなるという問題も避けられない。
最大面積を有する略長方形状である表面及び裏面の何れか一方又は双方に、加熱調理前の状態で1mm以上の幅と3mm以上の深さをもって伸長する溝状凹部である噛み切容易化溝が形成され、該噛み切容易化溝は、短辺伸長方向に伸長する短辺溝を少なくとも複数有することを特徴とする。
これにより、餅を噛むときに上下の表面それぞれに溝の存在があり、噛み切りやすさがより良好なものとなる。この構成は、略直方体の切り餅だけでなく丸餅にも適用可能であり、湾曲した表面と平らな底面に前記噛み切容易化溝を形成することが可能である。
さらに、複数の噛み切容易化溝が調理用餅の対向する表裏面において、互いに位置、又は伸長方向が異なっている。すなわち、表裏面において同じ対向位置存在せず、又は同じ方向に伸長していない。これにより、噛み切容易化溝が対向する表面にそれぞれ設けられても非常に薄くなる部分が発生することを回避することができる。したがって、上下の歯で噛み切るときに片側の歯が溝にかかっているときには他方側の歯が溝にかかってしまうことがなく、噛み切り易さは増しても適度な食感は確保される。
この構成は、短辺溝が切り餅の短辺と平行に伸長する形態の変形例であり、噛む際に歯並びのラインとは重ならないが、表裏で交差する短辺溝と表裏の長辺溝の存在で、交差部に他の溝部よりも薄い部分が生じ、噛み切り易さは向上し、また、歯並びのラインへの重なりが少ない分歯応えはより大きなものとなる。
本実施の形態では、各溝の幅は1.5mm〜3mm、深さは3mm〜5mmの範囲で形成した。
この構成によって、歯並びのラインが溝のラインに近い状態で噛んだ時に必要以上に簡単に切れ過ぎて、餅の食感が失われることが防止されている。
また、本実施の形態では、表裏面それぞれに噛み切容易化溝を形成した好適な例を示しているが、何れか一つの面にのみ噛み切容易化溝を形成する構成であっても調理後に的確に凹部を残存させることができれば、本発明に包含されるものである。以下の各実施の形態においても同様である。
すなわち、図から理解されるように、各噛み切容易化溝に囲まれた部分が膨れて盛り上がり、かつその部分の表面が焦げて、見た目にも美味しそうな焼き上がりとなっている。重要な点は、焼けても溝の部分が他の部分よりも低くなって凹部の状態を保っていることである。
この様な実施の形態によれば、消費者はそのまま焼くだけなので、従来の市販の餅とは手間は全く変わらない。また、食するときに溝がはっきりと見えるので、ご老人や幼児において、噛み切る大きさの目安にもなり、大き過ぎる量を噛み切って飲み込もうとする状況を回避することもできる。また、介護者が箸で切るときにもサイズの目安になり、且つ切り易い。
なお、上記各溝は、表面の端から端まで連続する溝として形成しているが、必ずこの様な長さに形成する必要はなく、縁部から途中の位置まで伸長する構成でも良くまた、途中位置から途中位置までの溝長でもよい。更に、直線溝に限るものでもなく、屈曲した溝でも良い。
なお、長辺溝24、26も同様に形成しており、同様により噛み切り易くなっている。
この形状によれば、調理用餅の厚さにおいて、上から見て溝の交差する部分には肉厚の薄い部分が生じ、それが交差部毎に分散した形状となるので、十分に噛み切りやすさを確保することができ、歯並びのラインとは一致性がないので適度な歯ごたえ食感も確保される。
例えば、噛み切容易化溝のサイズは餅の大きさによって種々選択可能であり、調理後において噛み切りやすさを確保することのできる凹部を残存させることのできるサイズで有れば足りるものである。
対向する表裏面に形成される噛み切容易化溝の位置は、上記実施例では重なり合わない対向位置に形成した形態のみを例示したが、本発明は対向位置が重なり合った形態を除外するものではない。対向する溝の底部間の肉厚の部分をある程度取ることができれば餅の食感を維持しつつ噛み切りやすさを確保することが可能である。
10、12、20、22、30、32、40、42 短辺溝
14、16、24、26、34、36,44、46 長編溝
Claims (8)
- 表面に、加熱調理前の状態で1mm以上の幅と3mm以上の深さをもって伸長する溝状凹部である噛み切容易化溝が形成されたことを特徴とする調理用餅。
- 前記噛み切容易化溝は、2mm以上の幅を有し、4mm以上の深さを有ることを特徴とする請求項1に記載の調理用餅。
- 前記噛み切容易化溝は、表面のうち少なくとも1対の対向する面にそれぞれ1又は複数形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の調理用餅。
- 前記対向する面に形成された噛み切容易化溝は、互いに対向する位置又は伸長方向を異にすることを特徴とする請求項3に記載の調理用餅。
- 最大面積を有する略長方形状の表裏面を備える略直方体の切り餅形状を有し、
前記表裏面には、それぞれ異なる対向位置で長辺伸長方向に伸長して形成された長辺溝と、それぞれ異なる対向位置で短辺伸長方向に伸長して形成された短辺溝と、を有することを特徴とする請求項3又は4の何れか1項に記載の調理用餅。 - 前記短辺溝は、湾曲した略円弧状に伸長するように形成されたことを特徴とする請求項5に記載の調理用餅。
- 前記短辺溝は、前記短辺の伸長方向に対して傾斜した角度で形成され、
表裏面の溝は互い交差する方向に形成されたことを特徴とする請求項5に記載の調理用餅。 - 前記噛み切容易化溝の何れか又は全部の側面には底部から上方に向かって幅が広くなるようにテーパーが付されていることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の調理用餅。
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---|---|---|---|
JP2014054746A JP5658389B1 (ja) | 2014-03-18 | 2014-03-18 | 切り餅 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014054746A JP5658389B1 (ja) | 2014-03-18 | 2014-03-18 | 切り餅 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP5658389B1 JP5658389B1 (ja) | 2015-01-21 |
JP2015173660A true JP2015173660A (ja) | 2015-10-05 |
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---|---|---|---|
JP2014054746A Active JP5658389B1 (ja) | 2014-03-18 | 2014-03-18 | 切り餅 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112016004020T5 (de) | 2015-09-03 | 2018-05-17 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Kompressionsverhältnis-einstellvorrichtung für einen verbrennungsmotor und verfahren zum steuern der kompressionsverhältnis-einstellvorrichtung für einen verbrennungsmotor |
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JPS63222666A (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-16 | Asahimatsu Shokuhin Kk | 即席食品に同封する包装餅およびその製造法 |
JPH10165121A (ja) * | 1996-12-11 | 1998-06-23 | Yasuo Shimizu | 手欠き切り餅 |
JP2004097063A (ja) * | 2002-09-06 | 2004-04-02 | Sato Foods Co Ltd | 切餅及び丸餅 |
JP3620045B2 (ja) * | 2003-07-17 | 2005-02-16 | 佐藤食品工業株式会社 | 切り餅 |
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-
2014
- 2014-03-18 JP JP2014054746A patent/JP5658389B1/ja active Active
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DE112016004020T5 (de) | 2015-09-03 | 2018-05-17 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Kompressionsverhältnis-einstellvorrichtung für einen verbrennungsmotor und verfahren zum steuern der kompressionsverhältnis-einstellvorrichtung für einen verbrennungsmotor |
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