JP2015173399A - 移動局装置及び移動通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】下りリンクの無線フレームの制御領域でのセル間干渉の影響を受けることなくデータ領域における希望セルの信号を精度よく復号できる基地局装置及び移動通信システムを提供する。
【解決手段】無線フレームにおける制御領域に配置された参照信号を用いずに、データ領域に配置された参照信号を用いて無線フレームにおけるチャネル推定を行う。このチャネル推定の結果に基づいて、希望セルの周辺に位置する干渉セルの基地局装置から送信されているデータ領域における干渉信号の検出と干渉信号の受信信号レプリカの生成とを行う。そして、無線フレームで受信された受信信号から干渉信号の受信信号レプリカを減算する干渉キャンセル処理を実行し、干渉キャンセル処理を実行した後の受信信号に基づいて、希望セルの基地局装置から送信されているデータ領域における希望信号を復号する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局装置と無線通信可能な移動局装置、及び、その移動局装置と基地局装置とを備える移動通信システムに関するものである。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)において次世代の移動通信システムとして標準化されているLTE(Long Term Evolution、3GPP Rel.8/9)及びそれを発展させたLTE−Advanced(3GPP Rel.10/11)の仕様では、下りリンクの伝送方式として、OFDM(直交周波数分割多重)方式が採用されている(非特許文献1〜4参照)。このOFDM方式は、互いに直交する複数の狭帯域サブキャリアを利用して伝送対象のデータを周波数軸上で直交多重して送信する伝送方式であり、マルチパス環境(フェージング環境)下においても移動局側で1タップの比較的簡易な構成の受信機でも高精度に復調することができる。
また、上記OFDMの下りリンクでは、システム全体の周波数利用効率を高めるために、互いに隣接する複数の基地局間で同一の周波数を用いる1セル周波数繰り返しによるエリア展開が可能なシステムとなっている。しかし、1セル周波数繰り返しを適用した場合、同一の周波数を複数セル間で使用しているため、移動局が基地局から希望信号を受信しているとき、周辺基地局からの干渉を受けるおそれが避けられない。
ところで、スマートフォン等の普及により移動通信システムのトラフィックは爆発的に増大している。このトラフィックの増大は、都心の主要駅付近等、ユーザが密集しやすい場所・地域において特に顕著であり、ホットスポット呼ばれるエリアが形成される傾向にある。このような、ホットスポットにおけるトラフィックを効率的に収容するため、通常十ワット以上の比較的大きな送信電力、10dBiを超える比較的大きな利得の送受信アンテナを用いて半径数百メートルから数キロメートルのエリア(以下、適宜「マクロセル」という。)をカバーするマクロセル基地局(以下、「マクロセル基地局」という。)のセルエリア内に存在するトラフィックが特に多いホットスポットエリアへ数ワット程度の比較的小さな送信電力、数dBi程度の比較的小さな利得の送受信アンテナを用いて比較的狭い範囲のピコセルやフェムトセル(以下、これらのセルを適宜「スモールセル」という)のエリアをカバーするピコセル基地局やフェムトセル基地局等の小型基地局(以下、適宜「スモールセル基地局」という)が配置された異種セルサイズ混在型のヘテロジーニアスセルラネットワーク(HetNet:Heterogeneous Network)において、マクロセルからスモールセルに積極的にトラフィックをオフロードする方法が3GPPにおいて検討されている(非特許文献5および非特許文献6参照)。このようなHetNetにおいて、マクロセル基地局のトラフィックのオフロード効果を上げるために、マクロセルからスモールセルに積極的に接続させることが提案されている。しかしながら、このようなHetNetにおいて、マクロセルのみで構成されるセルラネットワーク(Homogeneous Network)で一般に用いられている移動局が下りリンクの受信品質(あるいは受信電力)が最大となる基地局のセルを接続セルとして選択する方法をそのまま適用すると、低送信電力のスモールセル基地局の送信電力はマクロセル基地局に比べて小さいので、移動局がスモールセルを選択するエリアが小さくなってしまい、トラフィックオフロード効果が得られにくいという問題が指摘されている。この問題を解決する方法として、移動局が下りリンクの参照信号受信電力:RSRP(Reference Signal Received Power)あるいは参照信号受信品質RSRQ(Reference Signal Received Quality)に基づいて接続セルを選択する際、移動局で測定されるスモールセル基地局のRSRPあるいはRSRQに対して正のバイアスを加える方法が提案されている(非特許文献7参照)。この方法により、移動局ではスモールセル基地局から送信される信号の受信電力あるいは受信品質が見かけ上改善したように見えるため、移動局は積極的にスモールセルを選択できるようになり、大きなトラフィックオフロード効果を図ることができる。このバイアスを用いる手法は、低送信電力のスモールセル基地局のエリアカバレッジを広げることから、CRE(Cell Range Expansion)と呼ばれ、LTE/LTE−Advancedにおいても適用できる。また、上記CREにおけるバイアスは、基地局から移動局への個別制御情報あるいはシステム報知情報として通知されるハンドオーバ制御パラメータやセル再選択制御パラメータに含まれる接続セル(在圏セル)やその周辺セルのRSRPやRSRQ測定値に対するオフセット量の設定により実現することも可能である(非特許文献7および非特許文献8参照)。ところで、マクロセルからスモールセルへのトラフィックオフロードを積極的に行うCREを行う場合、スモールセル基地局からの送信電力は維持されたまま、移動局が接続するスモールセルのセルサイズ(セル半径)が等価的に拡大される。これにより、スモールセルのセル端で移動局がスモールセル基地局から受信する受信信号の強度がマクロセルに比べて弱いにもかかわらずスモールセルに接続する確率(接続率)が高めることができる。しかしながら、特にCo−channel HetNetと呼ばれるマクロセルとスモールセルが同一周波数を用いてエリア展開を行う場合、各基地局から送信された信号の移動局における実際の受信電力が変わるわけではないため、スモールセルのセル端のエリアでスモールセルに接続された移動局はマクロセル基地局からより大きなセル間干渉を受けやすくなる。
また、同様なセル間干渉の問題は、屋内やイベント会場などに設定されたスモールセルの周辺部分に利用者の移動局が集中しすぎる状況などにおいてスモールセルからマクロセルに積極的にトラフィックをオフロードする場合にも発生し得る。スモールセルからマクロセルへのトラフィックオフロードを積極的に行うようにマクロセルについて前述のCREなどのパラメータ設定を行うと、マクロセル基地局からの送信電力は維持されたまま、移動局が接続するマクロセルのセル半径が等価的に拡大される。これにより、マクロセルのセル端で移動局がマクロセル基地局から受信する受信信号の強度が弱いにもかかわらずマクロセルに接続する確率が高められる。しかしながら、特にCo−channel HetNetと呼ばれるマクロセルとスモールセルが同一周波数を用いてエリア展開を行う場合、各基地局から送信された信号の移動局における実際の受信電力が変わるわけではないため、マクロセルのセル端のエリアでマクロセルに接続した移動局はスモールセル基地局からより大きなセル間干渉を受けやすくなる。
更に、前述と同様なセル間干渉の問題は、スモールセル又はマクロセルについて、セルサイズ(セル半径)を等価的に狭くしてセルに接続される確率(接続率)を低下させるように前述のCREなどのパラメータ設定を行う場合にも同様に発生し得る。
従来、主にマクロセルのみから構成される(Homogeneous Network)におけるセル端ユーザのセル間干渉による希望信号の受信品質の低下を軽減するため、干渉抑圧合成(IRC: Interference Rejection Combining) 受信方式の検討が行われてきた(例えば、非特許文献5参照)。近年、3GPPではマクロセルに対して同一搬送波周波数を用いてスモールセルを重畳するCo−channel HetNet環境を考慮し、更なるユーザスループット改善のため、移動局受信方式の高度化の検討が行われている。この高度化移動局受信方式として、基地局から移動局(ユーザ端末)へ干渉信号の送信方式(変調方式や符号化方式等)情報の通知を行い、支配的なセル間干渉信号を除去または抑圧するネットワーク支援型干渉除去抑圧(NAICS:Network-Assisted Interference Cancellation and Suppression)受信方式の検討が行われている(例えば、非特許文献9参照)。NAICS受信方式として、支配的なセル間干渉信号を逐次減算する逐次干渉キャンセル方式(SIC:Successive Interference Cancellation)が検討されている。
しかしながら、LTE/LTE−Advancedで採用されている時分割多重(TDM)型のL1/L2制御チャネル構成では、送信電力制御を行うことが可能であるが、L1/L2制御チャネルに対する送信電力制御量について基地局から移動局へ明示的に通知されないことや、前述の下りリンクの無線フレームに設定された制御領域に対するリソース割当の有無を含めた参照信号のブラインド検出が必要となることから、上記の逐次干渉キャンセル方式(SIC)を適用することが難しい。そのため、上記下りリンクの無線フレームの制御領域では、上記LTE/LTE−AdvancedにおけるTDM型L1/L2制御チャネル構成が適用された場合、L1/L2制御チャネルにおいて上記の逐次干渉キャンセル方式(SIC)を適用できないため、希望セルの基地局装置(スモールセル基地局)から送信される参照信号と周辺セルの基地局装置(マクロセル基地局)から送信される制御信号とが互いに干渉するセル間干渉が残存する。従って、無線フレームの全体に分散配置された参照信号を用いる上記従来の逐次干渉キャンセル方式(SIC)では、上記無線フレームの制御領域に残存しているセル間干渉の影響を受けて希望セルから受信するデータ領域の信号(データ信号、上位レイヤ制御信号)を精度よく復号できないおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、下りリンクの無線フレームの制御領域でのセル間干渉の影響を受けることなくデータ領域における希望信号を精度よく復号できる基地局装置及び移動通信システムを提供することである。
本発明に係る移動局装置は、制御領域とデータ領域とを有する下りリンクの無線フレームにより基地局装置と無線通信可能な移動局装置であって、前記無線フレームにおける前記制御領域及び前記データ領域それぞれに分散配置された複数の参照信号のうち、前記制御領域に配置された参照信号を用いずに、前記データ領域に配置された参照信号を用いて前記無線フレームにおけるチャネル推定を行う手段と、前記チャネル推定の結果に基づいて、当該移動局装置が接続している希望セルの周辺に位置する干渉セルの基地局装置から送信されている前記データ領域における干渉信号の検出と該干渉信号の受信信号レプリカの生成とを行う手段と、前記無線フレームで受信された受信信号から前記干渉信号の受信信号レプリカを減算する干渉キャンセル処理を実行する手段と、前記干渉キャンセル処理を実行した後の受信信号に基づいて、前記希望セルの基地局装置から送信されている前記データ領域における希望信号を復号する手段と、を備える。
この移動局装置では、下りリンクの無線フレームのデータ領域における干渉信号の検出と干渉信号の受信信号レプリカの生成とに用いるチャネル推定を、セル間干渉が残存している制御領域に配置されている参照信号を用いずに、データ領域に配置された参照信号を用いて行うことにより、セル間干渉の影響を受けずに、データ領域のチャネル推定を精度よく行うことができる。このように精度が向上したチャネル推定に基づいて、希望セルの周辺に位置する干渉セルの基地局装置から送信されているデータ領域における干渉信号の検出と干渉信号の受信信号レプリカの生成とを行い、生成した干渉信号の受信信号レプリカを無線フレームで受信された受信信号から減算する干渉キャンセル処理を実行する。そして、干渉キャンセル処理を実行した後の受信信号に基づいて、希望セルの基地局装置から送信されているデータ領域における希望信号(例えば、データ信号及び上位レイヤ制御信号の少なくとも一方の信号)を復号することにより、下りリンクの無線フレームの制御領域でのセル間干渉の影響を受けることなく、希望信号を精度よく復号できる。
前記移動局装置において、前記無線フレームで受信された受信信号が、複数の干渉セルの基地局装置から送信されている前記データ領域における複数の干渉信号を含む場合、その複数の干渉信号の受信電力が強い順に、前記チャネル推定と前記干渉信号の検出及び受信信号レプリカの生成と前記干渉キャンセル処理とを繰り返し行ってもよい。この移動局装置では、前記無線フレームで受信された受信信号が互いに受信電力が異なる複数の干渉信号を含む場合に、セル間干渉の影響を大きい干渉信号の順で干渉キャンセル処理を行うため、複数の干渉信号それぞれによるセル間干渉を確実且つ効率的に防止できる。
また、前記移動局装置において、前記チャネル推定と前記干渉信号の検出及び受信信号レプリカの生成と前記干渉キャンセル処理とを、前記データ領域における希望セルの参照信号の復号についても行ってもよい。この移動局装置では、データ領域における希望セルからの参照信号を精度よく復号できる。
本発明に係る移動通信システムは、前記複数の移動局装置のいずれかと、その移動局装置と無線通信可能な基地局装置とを備える。この移動通信システムでは、移動局装置で受信する下りリンクの無線フレームの制御領域でのセル間干渉の影響を受けることなくデータ領域における希望信号を精度よく復号できる。
前記移動通信システムにおいて、前記希望セルは前記干渉セル内に含まれ、前記希望セルの基地局装置は小型基地局装置であり、前記干渉セルの基地局装置はマクロ基地局装置であってもよい。この移動通信システムでは、下りリンクの無線フレームの制御領域でのスモールセル−マクロセル間干渉の影響を受けることなくデータ領域におけるスモールセルの希望信号を精度よく復号できる。
本発明によれば、下りリンクの無線フレームの制御領域でのセル間干渉の影響を受けることなくデータ領域における希望信号を精度よく復号できる。
本発明の一実施形態に係る移動局装置が通信可能な移動通信システムの概略構成を示す説明図。 (a)は、移動局装置がスモールセルからマクロセルにハンドオーバするときの制御の一例を示すシーケンス図。(b)はハンドオーバ時の下りリンクの受信電力の時間変化を示すグラフ。 (a)及び(b)はそれぞれLTE及びLTE−Advancedにおける周波数帯域幅の説明図。 LTE/LTE−AdvancedのNormal CP仕様における下りリンクのフレーム構成、サブフレーム構成およびチャネル構成を示す説明図。 サブフレームの構成例を示す説明図。 下りリンクの無線フレームの制御領域におけるセル間干渉の一例を示す説明図。 本実施形態に係る移動局装置における干渉キャンセル適用領域及びチャネル推定に用いる参照信号の一例を示す説明図。 本実施形態の移動局装置の要部構成の一例を示す機能ブロック図。 本実施形態の移動局装置におけるセル間干渉抑圧効果の一例を示すグラフ。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
ここでは、LTE/LTE−Advancedへの適用を前提に本発明の実施形態を説明するが、類似のセル構成、物理チャネル構成を用いるシステムであれば、本発明の概念はどのようなシステムにも適用可能である。また、伝搬路の推定に用いられる参照信号系列や誤り訂正のために用いられる符号化方式はLTE/LTE−Advancedで定義されているものに限定されず、これらの用途に適合するものであれば、どのような種類のものでも構わない。
まず、本発明に係る移動局装置を適用可能な移動通信システムの全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動局装置が通信可能な移動通信システムの概略構成を示す説明図である。図1において、本実施形態の移動通信システムは、前述のLTE/LTE−Advancedの仕様に準拠するとともに、複数のアンテナでデータの送受信を行うMIMO(Multi Input Multi Output)無線伝送方式を採用したものである。この移動通信システムは、広域用のマクロセル基地局10と、そのマクロセル基地局10の無線通信エリアであるマクロセル10A内に位置するスモールセル基地局20とを備え、異種セルサイズ混在型のヘテロジーニアスセルラネットワーク(HetNet)を構成している。スモールセル基地局20の無線通信エリアであるスモールセル20Aは、マクロセル10Aよりもセルサイズが小さく、そのマクロセル10Aの内側に含まれている。ユーザ端末としての移動局装置30は、スモールセル20Aに在圏し、スモールセル基地局20から電話やデータ通信などの下りリンクの無線信号を希望信号(希望波)s(k)として受信可能な状態にある。また、移動局装置30は、スモールセル20Aの外縁部(マクロセル10Aとの境界部)に位置しているため、マクロセル基地局10から送信された下りの無線信号を干渉信号(干渉波)u(k)として受信するおそれがある。
なお、図1では、マクロセル基地局10、スモールセル基地局20及び移動局装置30を一つずつ図示しているが、マクロセル基地局10、スモールセル基地局20及び移動局装置30はそれぞれ複数であってもよい。
マクロセル基地局10は、移動体通信網において屋外に設置されている通常の半径数百m乃至数km程度の広域エリアであるマクロセルをカバーする広域の基地局であり、LTE/LTE−Advancedでは一般に「eNB(Evolved Node-B)」、「Macro e−Node B」、「MeNB」等と呼ばれる場合もある。マクロセル基地局10は、他の基地局と例えば有線の通信回線で接続され、所定の通信インターフェースで通信可能になっている。また、マクロセル基地局10は、回線終端装置及び専用回線を介して移動体通信網のコアネットワークに接続され、移動体通信網内の各種ノードとの間で所定の通信インターフェースにより通信可能になっている。
スモールセル基地局20は、広域用のマクロセル基地局10とは異なり、無線通信可能距離が数m乃至数百m程度であり、一般家庭、店舗、オフィス等の屋内にも設置することができる移動設置可能な基地局である。スモールセル基地局20は、移動体通信網における広域のマクロセル基地局がカバーするエリアよりも小さなエリア(例えばマイクロセルやピコセル)をカバーするように設けられるため、マイクロ基地局やピコ基地局と呼ばれる場合もある。また、本実施形態におけるスモールセル基地局20は、接続する移動局装置の制限を行わない基地局については「ピコ基地局」、「Pico e−Node B」、又は「Pico eNB」と呼ばれる場合もあり、特定の加入者の移動局装置のみ接続を許可する基地局については「フェムト基地局」、「Home e−Node B」、又は「Home eNB」と呼ばれる場合もある。スモールセル基地局20についても、回線終端装置及びADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線や光回線等のブロードバンド公衆通信回線を介して移動体通信網のコアネットワークに接続され、コアネットワーク上の各種ノードとの間で所定の通信インターフェースにより通信可能になっている。
ユーザが使用する移動局装置30は、LTE/LTE−Advancedでは一般にUE(User Equipment)と呼ばれる。移動局装置30は、マクロセル10Aやスモールセル20Aに在圏するときに、その在圏するセルに対応するマクロセル基地局10やスモールセル基地局20と間で所定の通信方式及びリソースを用いて無線通信することができる。
次に、上記構成の移動通信システムにおいて移動局装置30がスモールセル20Aからハンドオーバしてマクロセル10A内に在圏するようになるときの処理について説明する。
図2(a)は、移動局装置30がスモールセル20Aからマクロセル10Aにハンドオーバするときの制御の一例を示すシーケンス図である。また、図2(b)はハンドオーバ時の下りリンクの受信電力の時間変化を示すグラフである。なお、図2(a)中の破線で囲んだ処理は、マクロセル基地局10及びスモールセル基地局20と移動局装置30との間の無線通信を伴う処理である。本例は、LTE/LTE−Advancedで採用されている、通信するために接続するセルが1つとなるハード・ハンドオーバ(Hard HO)の例である。また、本例の移動局装置30は、下りリンクの受信電力に基づいてセルを選択する際、スモールセル基地局20からの受信品質(SINR:Signal-to-Interference and Noise power Ratio)に対して正のバイアスを加えるCREの機能を有している。これにより、移動局装置30は積極的にスモールセル基地局20の拡張されたセル20Aを選択し、大きなトラフィックオフロード効果を図ることができる。なお、図2において破線で示したエリア20A'はCREで拡張される前のスモールセルである。
図2において、移動局装置30は、現在通信中のハンドオーバ元セル(Source Cell)のスモールセル基地局20に、ハンドオーバ先候補セルの情報を含む測定結果報告(MR:Measurement Report)を送出する。スモールセル基地局20は、移動局装置30から受信した測定結果報告(MR)に基づき、周辺基地局であるマクロセル基地局10から送信した信号の受信電力が自局(スモールセル基地局)20から送信した信号の受信電力よりも所定のハンドオーバマージンだけ上回っているかどうか監視する。そして、マクロセル10Aの受信電力がスモールセル20Aの受信電力よりもハンドオーバマージンだけ上回る状態が所定の監視期間(TTT:Time-to-trigger)継続したとき、スモールセル基地局20は、測定結果報告(MR)の受信をトリガーとして、ハンドオーバ処理を開始する。より具体的には、スモールセル基地局20は、移動局装置30から受信した測定結果報告(MR)を元にハンドオーバ先となるターゲットセルであるマクロセルを選定し、コアネットワークを介してマクロセル基地局(Target eNB)10へ、ハンドオーバ要求とともに、ハンドオーバする移動局装置30の情報を送信して設定する。スモールセル基地局20は、マクロセル基地局10からハンドオーバ要求応答を受信したら、移動局装置30が自局との通信を切断するようにセル移動のハンドオーバ指示(HO Command)を移動局装置30に送信する。ハンドオーバ指示を受けた移動局装置30は、ハンドオーバ先のマクロセル基地局10にハンドオーバ完了を送信してマクロセル基地局10との通信を開始することにより、ハンドオーバを完了する。
なお、上記ハンドオーバにおける「ハンドオーバマージン」の値を大きく設定すると、そのハンドオーバ元(本例ではスモールセル基地局20)のセルへの接続率が向上し、ピンポンハンドオーバ(Ping-pong HO)の発生を抑制できるが、逆にハンドオーバ先(本例ではマクロセル基地局10)のセルへのハンドオーバ成功率は低下する。前述のCREでは、プラスのCREバイアスを加算して「ハンドオーバマージン」の値を大きく設定することにより、スモールセル20Aが積極的に選択されるようにすることで、移動局装置30がハンドオーバするスモールセル20Aから他のセルへハンドオーバが抑制されるため、セル20Aの半径があたかも拡張されたような効果が得られる。
次に、LTE/LTE−Advancedの移動通信システムにおける下りリンクの無線フレームについて説明する。LTE/LTE−Advancedでは、広帯域化に伴うマルチパス耐性向上の観点から、下りリンクアクセス方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用されている。このOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル間干渉を除去するためのガードインターバル区間として、約4.76μs(Normal Cyclic Prefix仕様)および約16.67μs(Extended Cyclic Prefix仕様)をオプションとして選択できる。
図3(a)及び(b)はそれぞれLTE及びLTE−Advancedにおける周波数帯域幅の説明図である。図3(a)に示すように、LTEでは周波数帯域幅(システム帯域幅)として1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、20MHzの帯域幅がサポートされ、下りリンクについては、最大4送信アンテナまでの複数アンテナ送受信MIMOがサポートされる。一方、LTE−Advancedでは、図3(b)に示すようにLTEとの後方互換性を保ち、基本周波数ブロック(CC:Component Carrier)を複数組み合わせることで広帯域化を実現するCA(Carrier Aggregation)を用いて最大100MHzのシステム帯域幅までサポートされ、下りリンクについては最大8送信アンテナまでのMIMOがサポートされる。
図4は、LTE/LTE−Advancedにおける下りリンクの無線フレーム構成、サブフレーム構成およびチャネル構成を示す説明図である。また、図5は、LTE/LTE−AdvancedのExtended Cyclic Prefix(以下、「Extended CP」という)仕様における希望セル(「サービングセル」ともいう。」)であるスモールセル20A及び干渉セルであるマクロセル10Aそれぞれにおけるサブフレームの構成例を示す説明図である。無線フレーム長は10msであり、1ms長の10個のサブフレームから構成される。図5に示すように、サブフレームは12OFDMシンボルから構成される。また、無線リソース割当て最小単位はRB(Resource Block)と呼ばれ、1サブフレームは、周波数方向に12サブキャリア(15kHz)、時間軸方向に12OFDMシンボルの計144個のRE(Resource Element)で構成される。スケジューリングの最小単位であるTTI(Transmission Time Interval)は、1サブフレーム(12OFDMシンボル)であり、1サブフレーム毎に各移動局装置がどの周波数/時間リソースマッピングされているのか、各移動局装置へのデータ信号がどのような変調フォーマット(変調方式、符号化率)を使用するか等のスケジューリングを行い、その結果が移動局装置30へ通知される。
また、本実施形態において下りリンクの無線フレームに配置されるチャネル推定用参照信号(以下「参照信号」という。)は、スキャッタードパイロット型セル固有・アンテナ固有参照信号である。この参照信号は、LTEのExtended CP仕様と同じく、図5に示すように、6サブキャリア毎及び3OFDMシンボル毎に配置される。同一セル内では、参照信号は他のアンテナやそれ以外の信号とは周波数領域・時間領域で直交している。また、参照信号はセルによって異なるサブキャリアシフトされており、参照信号のセル間干渉がランダム化されている。
以下、上記下りリンクの無線フレームに構成される下りリンク物理チャネルとその役割について説明する。
〔同期信号(SS)〕
移動局装置30が複数セル間(主にマクロセルとスモールセルとの間)のトラフィックロードバランスの観点から最適なセルであるセルベストを探索することを「セルサーチ」と呼び、そのセルサーチに用いられる信号を同期信号(SS: Synchronization Signal)と呼ぶ。同期信号SSは、システム帯域の中央72サブキャリア分を用い、最小周波数帯域幅内で送信される。この最小周波数帯域幅内で同期信号SSを送信することにより、移動局装置30がシステムで使用されているシステム帯域幅を意識せずにセルサーチが可能となる。同期信号SSは2種類の符号系列を持っており、シンボルタイミング同期およびセルローカルID検出を目的としたプライマリ同期信号(PSS:Primary SS)と、無線フレーム同期およびセルグループID検出を目的としたセカンダリ同期信号(SSS:Secondary SS)とがある。これらの2系列の組合せを検出することにより、当該セルの識別情報である物理レイヤセルID(以下、「セルID」という。)を取得することが可能となる。また、複数アンテナ送信適用時の同期信号SSのプリコーディング方式として、移動局装置30がマクロセル基地局10の送信アンテナ数情報を用いずに送信ダイバーシティ効果を得るため、複数のプリコーディングベクトルを時間的に切り替えるPVS(Precoding Vector Switching)が適用可能である。
同期信号(PSS,SSS)は、システム帯域内の中心の所定帯域Δfss(例えば、945[kHz])にマッピングされる。
プライマリ同期信号(PSS)は、OFDMシンボルタイミング検出、セルローカルID検出、周波数オフセット推定などに使用される。また、プライマリ同期信号(PSS)では、送信信号系列として3種類のZadoff−Chu系列がセル間で繰り返し使用され、セルローカルIDを識別できるようになっている。
セカンダリ同期信号(SSS)は、上記2種類のCP仕様のいずれにおいてもCP長にかかわらず時間スロット中の同じ位置に設定され、10msフレームタイミング検出、セルグループID検出、Cyclic Prefix (CP)長検出などに使用される。また、セカンダリ同期信号(SSS)では、プライマリ同期信号(PSS)は、送信信号系列として504種類の擬似直交系列(2種類の長さ31のM系例を組み合わせ)がセル毎に変えて使用される。
〔物理報知チャネル(PBCH)〕
物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)には、移動局装置30がセルサーチ後に最初に読むべき最低限の情報のみが含まれる。これらの情報はMIB(Master information Block)と呼ばれ、システム帯域幅やシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)等の基本情報が含まれる。その他のシステム情報であるSIB(System Information Block)に関しては、後述する物理共有データチャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)で送信される。PBCHは、送信アンテナ数に関わらず常に単一ストリーム送信であり、送信アンテナ数によってプリコーディング方式が異なるだけである。単一アンテナ送信時はPBCHのプリコーディングは適用されず、複数アンテナ送信時のPBCHのプリコーディング方式として、Alamouti符号に基づくSFBC(Space Frequency Block Coding)またはSFBC/FSTD(Space Frequency Block Coding/Fast Switching Transmit Diversity)が適用される。移動局装置30は、PBCHを復号することにより、当該セルの基地局のシステムフレーム番号(System Frame Number)、送信アンテナ数、システム帯域幅などの基本情報を取得することができる。また、PBCHもSSと同様にシステム帯域幅の事前情報なしで復号できる必要があるため、帯域の中心において最小帯域幅内で送信される。また、PBCHでは、誤り検出符号として巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)符号が付与された後、誤り訂正符号として低符号化率のテイルビットを用いないTail−Biting畳み込み符号化された、セルID毎に異なるスクランブリング符号が乗算される。そのため、検出誤りに対する耐性が強化されていることが特徴である。
〔参照信号(RS)〕
LTEにおいてサブフレーム内の時間領域で14OFDMシンボルのうち、第1、5、8、12OFDMシンボル内、周波数領域で6サブキャリア間隔でセル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)はCC全体(周波数軸上および時間軸上)に分散して規則的に配置され常時送信される。また、CRSは、移動局装置30におけるチャネル品質情報(CSI:Channel State Information)の測定用の基準信号及びデータ復調用の基準信号という2つの役割を担っている。CRSはセルIDによって、異なるスクランブリングとマッピングされるサブキャリア位置の周波数シフトが適用される。
一方、LTE−Advancedでは、(i)下りリンク最大8アンテナ送信への拡張、(ii)Multi−User MIMO等における任意のプリコーディングに対応するため、CSI測定用基準信号とデータ復調用基準信号の2つの機能を分離し、それぞれCSI測定用参照信号(CSI−RS)と移動局装置それぞれに対応するUE固有参照信号(UE−RS)の2つの参照信号を新たに定義している。
LTE−Advancedにおいて追加されたCSI−RSがLTEの移動局装置に割り当てられたPDSCHへ与える干渉を最小限に抑えるため、CSI−RSはCRSに比較して複数サブフレーム毎に1回程度の長い周期で多重される。また、PDSCHにおける最大8レイヤのMIMO多重に対応するため、複数レイヤ間のUE−RSは直交符号により符号分割多重で送信される。これらのUE−RSは、典型的な伝搬環境における周波数軸上の補間精度を維持するため1RB当たり3サブキャリアの割合で挿入される。ただし、LTE−Advancedの移動局装置に割り当てられないRBではUE−RSは送信されない。なお、LTE−AdvancedにおいてもCRSが送信されている。これは、LTE−Advancedの基地局のエリア内で、LTEの移動局装置とLTE−Advancedの移動局装置を同一セル内で共存させる必要があることや、後述するL1/L2制御チャネルの復号を行う必要があるためである。
〔L1/L2制御チャネル(PCFICH、PHICH、PDCCH)〕
下りリンクL1/L2制御信号はLayer−1(L1)およびLayer−2(L2)に閉じた制御情報であり、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical HARQ Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)という3つの異なる物理チャネルに対応する。
PCFICHは、PDCCHが使用するOFDMシンボル数を通知し、通常、間接的にサブフレーム内のデータ領域のスタートタイミングを示す。制御領域のサイズが1、2または3OFDMシンボルのどれに対応するかをPCFICHの中のCFI(Control Format Indicator)値により移動局装置30へ通知する。PCFICH情報の正確な復号は重要であり、仮に誤ると移動局装置30はサブフレーム内の制御チャネルとデータ領域のスタートタイミングを認識できなくなってしまう。また、PCFICHが、復号されるまで制御領域のサイズが分からないため、常に各サブフレームの先頭のOFDMシンボルにマッピングされる。
PHICHは、上りリンクの共有チャネルであるPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)に対する再送要求信号を通知する。PHICHは、PCFICHの指示によらず通常、各サブフレームの第1OFDMで送信される。また、PHICHは、MIBに設定するPHICH関連のパラメータにより、準静的に第1、第2、第3の3つのOFDMシンボル区間を用いて送信することも可能である。この場合は、制御領域のOFDMシンボル数はPCFICHの指示によらず3となり、データ領域のスタートタイミングは固定される。
PDCCHは、上下リンクのスケジューリングの決定や上りリンクの電力制御コマンドなどの制御情報(DCI:Downlink Control Information)の伝送に用いられる。DCIには、PDSCHリソース指示、伝送フォーマット、HARQ情報、および空間多重に関する制御情報を含む下りリンクスケジューリング割当てが含まれる。また、DCIには、PUSCHリソース指示、伝送フォーマット、HARQ関連情報を上りリンクスケジューリンググラントも含まれる。なお、上りリンクスケジューリンググラントには、PUSCH上り物理チャネルの電力制御のためのコマンドも含まれる。さらに、スケジューリング割当て/グラントにおける補助的なコマンドとなるUEのセットに対する電力制御コマンドもDCIに含まれる。
前述のように、各サブフレームは、下りリンクL1/L2制御チャネル信号のREがマッピングされる制御領域と、各ユーザのデータ信号およびL1/L2より上位レイヤの制御信号が含まれる物理共有チャネル信号のREがマッピングされるデータ領域とに分けられ、CRSに割り当てられたRE以外のREに対し、制御信号またはデータ信号が配置される。また、制御領域はリソース量に応じて各サブフレームの先頭1〜3OFDMシンボルである。LTE/LTE−Advancedの下りリンクL1/L2制御チャネルは、PBCHと同様、送信アンテナ数に関わらず単一ストリーム送信であり、送信アンテナ数によってプリコーディング方式が異なるだけである。例えば、単一送信アンテナではプリコーディングは適用されず、送信アンテナ数2および4の場合でSFBCおよびSFBC/FSTDがそれぞれ適用される。
〔物理共有チャネル(PDSCH)〕
PDSCHは、下りリンクデータを送信する物理チャネルであり、MIMO伝送方式としてMIMOダイバーシティに加え、LTEでは最大4レイヤのMIMO多重、LTE−Advancedでは最大8レイヤのMIMO多重に対応する。また、MIB以外の報知情報であるSIBや着信時の呼び出しであるページング情報、その他上位レイヤの制御メッセージ、例えばRRC(Radio Resource Control protocol)レイヤの制御情報もPDSCHで送信される。移動局装置30は、PDCCHから取得した無線リソース割当位置、変調方式、データサイズ(TB:Transport Block size)等の情報に基づいてPDSCHを復号する。
以上説明したCREを適用したHetNetにおけるLTE及びLTE−Advancedに準拠したOFDM(直交周波数分割多重)方式の下りリンクの無線伝送では、セル間干渉による希望信号の受信品質の低下を防止するために、前述のように、マクロセルからの干渉信号成分の受信信号レプリカを生成し、その受信信号レプリカを受信信号から逐次減算する逐次干渉キャンセル方式(SIC)が知られている。この逐次干渉キャンセル方式としては、干渉信号の誤り訂正符号化方式の情報を利用しないSL−SIC(Symbol-Level SIC)及び干渉信号の誤り訂正符号化方式の情報を利用するCW−SIC(Code Word level SIC)がある。特に、CREにより拡張されたスモールセルのエリアでは,希望信号の受信レベルに対して干渉信号の受信レベルが高いことから、干渉除去能力が高くかつ受信レベル差が大きい場合への耐性が極めて高いCW−SICが有利である。
ここで、上記CW−SICでは、一般に干渉信号に対する検出誤り(「復号誤り」又は「訂正誤り」ともいう。)が生じると特性が劣化する。そこで、この特性劣化を軽減することができる逐次干渉キャンセル方式として、干渉信号の軟出力復号結果を用いるCW−SICがある。この干渉信号の軟出力復号結果を用いたCW−SICは、次の(1)〜(4)の処理を行う。
(1)干渉信号の誤り訂正復号における軟出力値(具体的には、ビット毎の事後確率対数尤度比)に基づき、干渉信号における変調シンボル毎の尤度を求める。
(2)求めた干渉信号の変調シンボル毎の尤度に基づき、IQ(X軸:I相(In Phase),Y軸:Q相(Quadrature Phase))平面上での干渉信号の期待値に相当する軟判定シンボルを生成する。
(3)生成した干渉信号の軟判定シンボルに対し、干渉信号のチャネル応答を畳み込むことにより、高精度な干渉信号のレプリカを生成する。
(4)干渉信号のレプリカを受信信号から逐次的に減算した後、希望信号を復号する。
上記干渉信号の軟出力復号結果を用いるCW−SICでは、干渉信号の軟判定シンボルに基づき干渉信号のレプリカを生成するため、干渉信号の誤り訂正復号における硬判定出力を用いる場合に比べて、干渉信号における復号誤りの影響を軽減することが可能である。
しかしながら、LTE/LTE−Advancedで採用される時分割多重(TDM)型のL1/L2制御チャネル構成では、送信電力制御を行うことが可能であるが、L1/L2制御チャネルに対する送信電力制御量について基地局から移動局へ明示的に通知されないことや、前述の下りリンクの無線フレームに設定された制御領域に対するリソース割当の有無を含めた参照信号のブラインド検出が必要となることから、上記従来の逐次干渉キャンセル方式(SIC)を適用することが難しい。
また、図6に示すように、上記下りリンクの無線フレームの参照信号及びL1/L2制御信号が配置される制御領域(L1/L2制御REの領域)では、希望セルの基地局装置であるスモールセル基地局20から送信される参照信号と周辺セルの基地局装置であるマクロセル基地局10から送信されるL1/L2制御信号とが互いに干渉するセル間干渉が残存してしまう。そのため、無線フレームの全体に分散配置された参照信号を用いる従来の逐次干渉キャンセル方式(SIC)では、無線フレームの制御領域に残存しているセル間干渉の影響を受けて希望セルから受信するデータ領域の信号(データ信号、上位レイヤ制御信号)を精度よく復号できないおそれがある。
そこで、本実施形態の移動局装置では、無線フレームのデータ領域における干渉信号の検出及びレプリカの生成並びに希望信号の検出のためのチャネル推定には、無線フレームにマッピングされた参照信号のうち、制御領域内にマッピングされた参照信号を用いずに、データ領域内にマッピングされた参照信号を用いている。
図7は、本実施形態に係る移動局装置における干渉キャンセル適用領域及びチャネル推定に用いる参照信号の一例を示す説明図である。図7に示すように、無線フレーム(サブフレーム)の制御領域内にマッピングされた参照信号を用いずに、データ領域内にマッピングされた図中破線枠内の参照信号のみを用いて、データ領域における干渉信号検出・レプリカ生成および希望信号の検出のためのチャネル推定を行っている。このように残留干渉のある制御領域の参照信号を適用しないため、データ領域のチャネル推定精度が向上する。従って、残留干渉の影響を受けることなく、干渉信号の検出及び受信信号レプリカの生成を精度よく行うことができる。また、スモールセル(サービングセル)のデータ領域では、干渉信号の受信信号レプリカを用いた逐次干渉キャンセル方式を適用できるため、データ領域の参照信号の実効受信SIRを改善できる。
本実施形態の移動局装置における干渉キャンセル処理を伴う希望信号の復号処理は、例えば次の(1)〜(4)のように行う。
(1)無線フレームの制御領域に配置された参照信号を用いずに、データ領域に配置された参照信号を用いて無線フレームにおけるチャネル推定を行う。
(2)チャネル推定の結果に基づいて、スモールセルの周辺に位置する干渉セルのマクロセル基地局装置10から送信されているデータ領域における干渉信号の検出とその干渉信号の受信信号レプリカの生成とを行う。
(3)無線フレームで受信された受信信号から干渉信号の受信信号レプリカを減算する干渉キャンセル処理を実行する。
(4)干渉キャンセル処理を実行した後の受信信号に基づいて、スモールセル基地局装置から送信されているデータ領域におけるデータ信号及び制御信号を復号する。
次に、本実施形態の移動局装置における干渉キャンセル処理を伴う希望信号の復号のシミュレーションについて説明する。
本実施形態の移動通信システムの全体については次のようにモデル化した。前述の図1に示すように、本実施形態の移動通信システムは、同一周波数を用いてマクロセル10A内にスモールセル20Aがオーバラップする構成であり、スモールセル基地局20はマクロセル基地局10にサブフレーム同期している。スモールセル20Aをサービングセル、マクロセル10Aを干渉セルとし、図1内のマクロセル基地局10以外のマクロセル基地局から受ける移動局装置30への干渉はガウス雑音とみなす。また、残りのOFDMシンボルがデータ領域となる。また、本実施形態のモデル化した移動通信システムでは、スモールセル基地局20及びマクロセル基地局10はともにユーザ数が十分多い場合を想定して検討する。
表1は、シミュレーションの諸元をまとめた一覧表である。ただし、ここではCW−SICの基本特性を示すため、干渉セル数を1、干渉信号の送信ランクを1に固定し、さらに希望信号および干渉信号の変調方式および符号化率Rの組み合わせ(MCS)はQPSK、R=0.15に固定して評価する。
図8は、本実施形態の逐次干渉キャンセラを適用可能な移動局装置30の要部構成の一例を示す機能ブロック図である。図8の例では、逐次干渉キャンセラを適用してデータ領域のデータ信号を受信する場合の例を示し、簡略化のため、干渉キャンセルを行う干渉信号数は1として示している。また、図8において破線枠310で囲んだ部分は、干渉信号に対する送信フォーマット情報(誤り訂正符号化方式の情報)を用いた逐次干渉キャンセル方式(CW−SIC)により、強度が大きい主要な干渉信号の検出及び受信信号レプリカの生成を行っている第1ステップ部分である。破線枠320で囲んだ部分は、希望信号に対する送信フォーマット情報(誤り訂正符号化方式の情報)を用いた逐次干渉キャンセル方式(CW−SIC)により、希望信号の検出を行っている第2ステップ部分である。なお、支配的な干渉セル数が増え、干渉キャンセルを行う必要がある干渉信号数が増えた場合については、図の第1ステップ部分の処理がその分繰り返される構成となる。
まず、図8の第1ステップ部分310では、各アンテナで受信されA/D変換された受信信号に基づいて、図示しないセルサーチ・タイミング検出部により干渉セルを検出し、主要な干渉セルの基地局(マクロセル基地局10)の各送信アンテナから移動局装置30の各受信アンテナまでのチャネル応答(伝送路応答)を推定するチャネル推定を実行する。このチャネル推定は、図示しない多重分離部(DEMUX)から出力されるデータ領域の参照信号(CRS)と、上記セルサーチ・タイミング検出部から出力されるセル間干渉キャンセル対象の主要な干渉セルのセルIDとに基づいて行われ、制御領域の参照信号(CRS)はチャネル推定に用いられない。
次に、上記チャネル推定で得られたチャネル応答(伝送路応答)の結果に基づいて、干渉信号について、送信側の変調方式に対応する復調処理を実行することにより、干渉信号の受信データ系列を出力する。この受信データ系列における符号ビットごとに、そのビットが“0”である確率と“1”である確率の比の対数で定義される通信路対数尤度比(Channel LLR:Channel Log-Likelihood Ratio)を計算する。
次に、受信ビット系列長(ビット数)が、送信側の符号器の出力と同じ符号語長(レートマッチング前の符号語長)となるように処理(具体的には、パンクチャリングされたビットに対しては Channel LLRを0に設定し、リピテーションにより繰り返し送信されたビットに対しては、Channel LLR値を繰り返し毎に合成)した後、所定のデータ長(ビット数)になった受信ビット系列(符号語)を復号する前に、その受信ビット系列のビットの並びを元の順番、すなわち符号器側でのビットの並びの順番となるように戻すデインターリーブを実行する。
次に、上記干渉信号の変調シンボル毎の対数尤度比に基づき、IQ平面上での干渉信号の期待値に相当する軟判定シンボルを生成する軟出力チャネル復号を実行する。
次に、軟出力チャネル復号器から出力される符号化ビット毎の事後確率対数尤度比(A Posteriori LLR)に基づき、符号化ビット毎の“0”および“1”である事後確率(APP: A Posteriori Probability)を計算する。そして、送信側と同じインタリーブパターンでデータを並べ替えるインターリーブを行い、インターリーブされた各ビットのAPPと変調方式の情報に基づき干渉信号の軟判定シンボルを生成した後、生成した干渉信号の軟判定シンボルに対して干渉信号のチャネル応答を畳み込むことにより、各アンテナについて干渉信号のレプリカを生成する。
そして、上記チャネル推定で得られたチャネル応答(伝送路応答)の結果とに基づいて上記各アンテナについて生成した干渉信号のレプリカが多重化され、干渉信号の受信信号レプリカが生成される。
次に、図8の第2ステップ部分320では、各アンテナで受信した受信信号から上記干渉信号の受信信号レプリカを減算した後、サービングセルの基地局(スモールセル基地局20)の各送信アンテナから移動局装置30の各受信アンテナまでのチャネル応答(伝送路応答)を推定するチャネル推定を実行する。このチャネル推定は、図示しない多重分離部(DEMUX)から出力されるデータ領域の参照信号(CRS)と、上記セルサーチ・タイミング検出部から出力されるセル間干渉キャンセル対象の主要な干渉セルのセルIDとに基づいて行われ、制御領域の参照信号(CRS)はチャネル推定に用いられない。
次に、上記チャネル推定で得られたチャネル応答(伝送路応答)の結果に基づいて、希望信号について、送信側の変調方式に対応する復調処理を実行することにより、希望信号の受信データ系列を出力する。この受信データ系列における符号ビットごとに、そのビットが“0”である確率と“1”である確率の比の対数で定義される通信路対数尤度比(Channel LLR)を計算する。
次に、受信ビット系列長(ビット数)が、送信側の符号器の出力と同じ符号語長(レートマッチング前の符号語長)となるように処理(具体的には、パンクチャリングされたビットに対しては Channel LLRを0に設定し、リピテーションにより繰り返し送信されたビットに対しては、Channel LLR値を繰り返し毎に合成)した後、所定のデータ長(ビット数)になった受信ビット系列(符号語)を復号する前に、その受信ビット系列のビットの並びを元の順番、すなわち符号器側でのビットの並びの順番となるように戻すデインターリーブを実行する。
次に、上記希望信号の符号化ビット毎の通信路対数尤度比(Channel LLR)に基づき、IQ平面上での希望信号の期待値に相当するシンボルを生成するチャネル復号を実行した後、巡回冗長検査(CRC)等を行って希望信号のデータを復元する。
図9は、本実施形態の移動局装置30におけるセル間干渉抑圧効果を示すグラフである。図9は、図8に示した構成の移動局装置30に上記表1の諸元を適用したシミュレーションで得られた結果である。図9の横軸は1受信アンテナあたりの平均SIR[dB]であり、縦軸はMACサブレイヤ間で伝送されるPDU(パケットデータユニット)の平均スループットである。また、図9中の「○」は本実施形態の逐次干渉キャンセル処理(CW−SIC)を適用した場合のデータであり、「■」は従来の逐次干渉キャンセル処理(CW−SIC)を適用した場合のデータであり、「◆」は逐次干渉キャンセル処理(CW−SIC)を適用しない場合のデータである。
図9に示すように、本実施形態の制御領域の参照信号を用いないチャネル推定に基づく逐次干渉キャンセル処理(CW−SIC)を適用することにより、スループット特性を改善することができた。
これに対し、従来の制御領域の参照信号を用いるチャネル推定では、制御領域の残留干渉により、逐次干渉キャンセル処理における後段の信号検出に必要なチャネル推定精度が劣化した。
本実施形態では、セル間干渉が残存する制御領域の参照信号をデータ領域復号用のチャネル推定に適用しないことにより、後段の干渉信号および希望信号検出におけるデータ領域のチャネル推定精度を改善し、干渉キャンセル適用時のスループットがさらに改善した。
以上、本実施形態によれば、下りリンクの無線フレームのデータ領域におけるマクロセル10Aなどの干渉セルからの干渉信号の検出と干渉信号の受信信号レプリカの生成とに用いるチャネル推定を、セル間干渉が残存している制御領域に配置されている参照信号を用いずに、データ領域に配置された参照信号を用いて行うことにより、セル間干渉の影響を受けずに、データ領域のチャネル推定を精度よく行うことができる。このように精度が向上したチャネル推定に基づいて、スモールセル(希望セル)20Aに重畳するマクロセル10Aやスモールセル(希望セル)20Aの周辺に位置する他のセルなどの干渉セルの基地局装置から送信されているデータ領域における干渉信号の検出と干渉信号の受信信号レプリカの生成とを行う。この生成した干渉信号の受信信号レプリカを無線フレームで受信された受信信号から減算する干渉キャンセル処理を実行する。そして、干渉キャンセル処理を実行した後の受信信号に基づいて、スモールセル(希望セル)20Aの基地局装置から送信されているデータ領域における希望信号(例えば、データ信号及び上位レイヤL1/L2制御信号の少なくとも一方の信号)を復号することにより、下りリンクの無線フレームの制御領域でのセル間干渉の影響を受けることなく、希望信号を精度よく復号できる。従って、下りリンクにおける干渉キャンセル適用時のスループットを改善することができる。
また、本実施形態によれば、前記無線フレームで受信された受信信号が互いに受信電力が異なる複数の干渉信号を含む場合に、セル間干渉の影響を大きい干渉信号の順で干渉キャンセル処理を行うため、複数の干渉信号それぞれによるセル間干渉を確実且つ効率的に防止できる。
また、本実施形態によれば、前記チャネル推定と干渉信号の検出及び受信信号レプリカの生成と干渉キャンセル処理とを、無線フレームのデータ領域におけるスモールセル(希望セル)20Aの参照信号の復号についても行ってもよい。この場合は、受信号のデータ領域におけるスモールセル(希望セル)20Aからの参照信号を精度よく復号できる。
なお、本実施形態では、希望セル(サービングセル)がスモールセル20Aであり干渉セルがマクロセル10Aである場合について説明したが、本発明は、スモールセル20Aの端部領域において希望セル(サービングセル)がマクロセル10Aであり干渉セルがスモールセル20Aである場合にも適用することができ、同様な効果が得られる。また、本発明は、互いに隣接するスモールセルの境界領域において希望セル(サービングセル)がスモールセル20Aであり干渉セルが隣接する他のスモールセルである場合にも適用することができ、同様な効果が得られる。
また、本実施形態では、LTE/LTE−Advancedへの適用を前提に説明したが、LTE/LTE−Advancedと類似のチャネル構成を用いるシステムであれば、本発明の概念はどのようなシステムにも適用可能であり、さらに本実施形態に示した送信機および受信機の構成に限定されない。また、セルサーチ用の信号系列、伝搬路応答の推定等に用いられるや参照信号の系列や誤り訂正のために用いられる通信路符号化方式はこれらの用途に適合するものであれば、どのような種類のものでも構わず、LTE/LTE−Advancedで定義されているものに限定されない。
また、本明細書で説明された処理工程並びに移動通信システム、基地局装置及び移動局装置の構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種無線通信装置、Node B、端末、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 マクロセル基地局
10A マクロセル
20 スモールセル基地局
20A スモールセル
30 移動局装置
40 コアネットワーク
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Claims (5)

  1. 制御領域とデータ領域とを有する下りリンクの無線フレームにより基地局装置と無線通信可能な移動局装置であって、
    前記無線フレームにおける前記制御領域及び前記データ領域それぞれに分散配置された複数の参照信号のうち、前記制御領域に配置された参照信号を用いずに、前記データ領域に配置された参照信号を用いて前記無線フレームにおけるチャネル推定を行う手段と、
    前記チャネル推定の結果に基づいて、当該移動局装置が接続している希望セルの周辺に位置する干渉セルの基地局装置から送信されている前記データ領域における干渉信号の検出と該干渉信号の受信信号レプリカの生成とを行う手段と、
    前記無線フレームで受信された受信信号から前記干渉信号の受信信号レプリカを減算する干渉キャンセル処理を実行する手段と、
    前記干渉キャンセル処理を実行した後の受信信号に基づいて、前記希望セルの基地局装置から送信されている前記データ領域における希望信号を復号する手段と、
    を備えることを特徴とする移動局装置。
  2. 請求項1の移動局装置において、
    前記無線フレームで受信された受信信号が、複数の干渉セルの基地局装置から送信されている前記データ領域における複数の干渉信号を含む場合、その複数の干渉信号の受信電力が強い順に、前記チャネル推定と前記干渉信号の検出及び受信信号レプリカの生成と前記干渉キャンセル処理とを繰り返し行うことを特徴とする移動局装置。
  3. 請求項1又は2の移動局装置において、
    前記チャネル推定と前記干渉信号の検出及び受信信号レプリカの生成と前記干渉キャンセル処理とを、前記データ領域における希望セルの参照信号の復号についても実行することを特徴とする移動局装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの移動局装置と、該移動局装置と無線通信可能な基地局装置とを備える移動通信システム。
  5. 請求項4の移動通信システムにおいて、
    前記希望セルは前記干渉セル内に含まれ、前記希望セルの基地局装置は小型基地局装置であり、前記干渉セルの基地局装置はマクロ基地局装置である移動通信システム。
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