JP2015172912A - 媒体選別装置、媒体選別プログラム、媒体取引装置及び媒体選別システム - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体を適切に選別し得るようにする。
【解決手段】現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、回収する紙幣を選別するための選別条件C1として、紙幣の発行年及び損券レベルの双方を予め指定させ、記憶部11Mに記憶しておく。紙幣入出金機10は、入金された紙幣の鑑別結果を基に損券レベルを判別すると共に、読み取った記番号を基に発行年を判別して、選別条件C1を全て満たす紙幣を選別紙幣とし、リジェクト紙幣と共に回収する。これにより紙幣入出金機10は、真に回収すべき紙幣を効率的に選別して回収することができ、発行年が古いものの損傷の程度が小さいといった、流通に十分耐え得るような紙幣を再利用することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は媒体選別装置、媒体選別プログラム、媒体取引装置及び媒体選別システムに関し、例えば利用者との間で紙幣等の媒体を取引する現金自動預払機(ATM)に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば利用者に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また利用者へ現金を出金するものが広く普及している。
現金自動預払機としては、例えば利用者との間で紙幣の受け渡しを行う入出金部と、紙幣を搬送する搬送部と、投入された紙幣の金種及び真偽等を鑑別する鑑別部と、紙幣を金種ごとに格納する紙幣収納庫と、損傷の程度が大きく再利用すべきで無い紙幣を収納するリジェクト庫と、全体を制御する制御部とを有するものが提案されている。
このうち鑑別部は、例えばイメージセンサにより各紙幣の紙面を撮像し、得られた画像データを制御部へ送出する。制御部は、これを鑑別部から取得した画像データと照合することで、紙幣の金種や真偽を判別する。
また一般に紙幣は紙であるため、市場を流通するうちに損傷の程度が大きくなっていき、やがて破損する恐れがある。そこで現金自動預払機では、例えば入金取引において紙幣が入金された際、鑑別部において各紙幣の損傷の程度についても鑑別し、損傷の程度が比較的大きい場合には、当該紙幣を再利用不可能なリジェクト紙幣としてリジェクト庫に収納して回収し、通常の再利用可能な紙幣と区別するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、市場に流通されている期間が長い紙幣については、損傷の程度が未だに小さくとも、流通されているうちに間もなく損傷が大きくなる可能性が高いため、できるだけ回収したいという要望もある。ここで、一般に各紙幣には一意の記番号が付されている。記番号は、国や地域によって様々な体系に基づいて割り当てられているものの、多くの場合、値の範囲や特定の桁の値等から、紙幣の発行年を判別することが可能となっている。
そこで現金自動預払機のなかには、予め回収対象とする紙幣の発行年を設定しておき、鑑別部において各紙幣から記番号を読み取って発行年を判別し、回収対象であった場合にリジェクト紙幣と同様に回収するものも提案されている。
特開2007−87314号公報(第7図)
ところで、紙幣のなかには、例えば長期間に渡って金庫等に保管されていたために、発行年が比較的古いものの損傷の程度が小さく、流通に十分に耐え得るような紙幣もある。このような紙幣は、必ずしも回収する必要が無く、市場に流通させたとしても容易に損傷することなく、紙幣としての機能を十分に果たし得ると考えられる。しかしながら上述した現金自動預払機は、各紙幣の記番号から判別した発行年が回収対象に含まれる場合には、損傷の程度に拘わらず一律に回収してしまう、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、媒体を適切に選別し得る媒体選別装置、媒体選別プログラム、媒体取引装置及び媒体選別システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体選別装置においては、発行時期を判別可能な発行時期情報が付された媒体から当該発行時期情報及び当該媒体の損傷の程度を読み取る読取部と、発行時期情報と損傷の程度を表す損傷レベルとにより指定された、一部の媒体を他の媒体から選別するための選別条件を記憶する記憶部と、読取部により読み取られた媒体のうち選別条件を満たすものを他の媒体と区別して収納する収納部とを設けるようにした。
また本発明の媒体選別プログラムにおいては、情報処理装置に対して、所定の読取部により、発行時期を判別可能な発行時期情報が付された媒体から当該発行時期情報及び当該媒体の損傷の程度を読み取る読取ステップと、所定の記憶部から、発行時期情報と損傷の程度を表す損傷レベルとにより指定された、一部の媒体を他の媒体から選別するための選別条件を読み出す読出ステップと、読取ステップにおいて読み取られた媒体のうち選別条件を満たすものを他の媒体と区別して、所定の収納部に収納させる収納ステップとを実行させるようにした。
さらに本発明の媒体取引装置においては、発行時期を判別可能な発行時期情報が付された媒体を利用者との間で授受する授受部と、授受部を介して取り込まれた媒体から当該発行時期情報及び当該媒体の損傷の程度を読み取る読取部と、発行時期情報と損傷の程度を表す損傷レベルとにより指定された、一部の媒体を他の媒体から選別するための選別条件を記憶する記憶部と、読取部により読み取られた媒体のうち選別条件を満たすものを他の媒体と区別して収納する収納部とを設けるようにした。
さらに本発明の媒体選別システムにおいては、1以上の媒体情報提供装置と、1以上の媒体選別装置と、選別条件決定装置とがネットワークを介して接続された媒体選別システムであって、媒体情報提供装置は、発行時期を判別可能な発行時期情報が付された媒体から当該発行時期情報及び当該媒体の損傷の程度を読み取る読取部と、発行時期情報と損傷の程度を表す損傷レベルとを選別条件決定装置へ送信する送信部と設け、選別条件決定装置は、媒体情報提供装置から発行時期情報及び損傷レベルを受信する受信部と、受信した発行時期情報及び損傷レベルを基に、発行時期情報及び損傷レベルにより指定された、一部の媒体を他の媒体から選別するための選別条件を決定する決定部と、選別条件を媒体選別装置へ送信する送信部とを設け、媒体選別装置は、選別条件決定装置から選別条件を受信する受信部と、選別条件を記憶する記憶部と、媒体から発行時期情報及び損傷の程度を読み取る読取部と、読取部により読み取られた媒体のうち選別条件を満たすものを他の媒体と区別して収納する収納部とを設けるようにした。
本発明は、発行時期情報及び損傷の程度の双方を含む選別条件を用いることにより、媒体から読み取った発行時期情報及び損傷の程度の双方が当該選別条件を満たすような、真に選別を所望する媒体のみを他の媒体と区別することができる。
本発明によれば、媒体から読み取った発行時期情報及び損傷の程度の双方が当該選別条件を満たすような、真に選別を所望する媒体のみを他の媒体と区別することができる。かくして本発明は、媒体を適切に選別し得る媒体選別装置、媒体選別プログラム、媒体取引装置及び媒体選別システムを実現できる。
現金自動預払機の構成を示す略線的斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す略線図である。 現金自動預払機及び紙幣入出金機のブロック構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による選別条件設定画面の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による選別条件を示す略線図である。 入金処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による選別条件設定画面の構成を示す略線図である。 第2の実施の形態による選別条件を示す略線図である。 第3の実施の形態による選別条件設定画面の構成を示す略線図である。 第3の実施の形態による選別条件を示す略線図である。 再選別処理手順を示すフローチャートである。 再選別枚数リストを示す略線図である。 第5の実施の形態による紙幣回収システムの構成を示す略線図である。 ホスト装置の構成を示す略線図である。 選別条件決定処理手順を示すフローチャートである。 損券レベルの分布特性を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に顧客応対部3が設けられている。顧客応対部3は、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになっており、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7、及びレシート発行口8が設けられている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部4A(図3)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞する。
操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチセンサとが一体化されたタッチパネルとなっている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部8A(図3)が設けられている。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。また主制御部9は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部9Mを有しており、この記憶部9Mに種々の情報を記憶させる。
さらに主制御部9には、通信処理部9Cが設けられている。通信処理部9Cは、図示しないネットワークと接続されており、当該ネットワークを介して図示しないホスト装置等との間で各種情報を送送信又は受信する。
紙幣入出金機10は、図2に側面図を示すように、その内部に紙幣制御部11、入出金部12、搬送部13、鑑別部14、一時保留部15、紙幣収納庫16、リジェクト庫17及び取忘収納庫18等が設けられている。
紙幣制御部11は、図3に現金自動預払機1全体を含む紙幣入出金機10のブロック構成を示すように、主制御部9と連携しながら、当該紙幣入出金機10を統括的に制御するようになっている。紙幣制御部11は、主制御部9と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、種々の処理を行う。また紙幣制御部11は、内部にRAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部11Mを有しており、この記憶部11Mに入金プログラム等の各種プログラムや紙幣に関する情報等の種々の情報を記憶させる。
入出金部12(図2)は、利用者へ受け渡すべき紙幣又は利用者から受け渡される紙幣を収容する収容器12Aと、当該収容器12Aを開放又は閉塞するシャッタ12Bとを有している。この入出金部12は、収容器12A内の紙幣を1枚ずつに分離して搬送部13へ受け渡し、また搬送部13から搬送されてきた紙幣を収容器12A内へ放出する。
搬送部13は、図示しないモータ、ローラ、ベルト及びガイド等により紙幣入出金機10内の各部を結ぶような搬送経路を形成している。この搬送部13は、ローラを適宜回転させ、またベルトを適宜走行させることにより、紙幣の短辺に沿った方向を進行方向として、この搬送経路に沿って搬送する。
鑑別部14は、内部に光学センサ、イメージセンサや磁気センサ等の各種センサを有しており、その内部で紙幣を搬送しながら、当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等を鑑別し、また記番号を読み取り、その鑑別結果及び記番号を紙幣制御部11へ通知する。これに応じて紙幣制御部11は、取得した鑑別結果及び記番号に基づいて各紙幣の搬送先を決定する。
一時保留部15は、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで当該紙幣を収納し、またこの周側面から当該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出すようになっている。因みに一時保留部15は、最大で例えば200枚の紙幣を収納することができる。
紙幣収納庫16は、内部に多数の紙幣を集積して収納するようになっている。この紙幣収納庫16は、例えば入金取引において、鑑別部14において損傷の程度が小さく再利用可能と鑑別された紙幣が金種ごとに振り分けられ搬送部13により搬送されてくると、これを取り込んで収納する。また紙幣収納庫16は、出金取引において、紙幣制御部11の制御に基づき、指示された枚数の紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部13に順次受け渡す。因みに紙幣入出金機10には、例えば4個の紙幣収納庫16が設けられており、それぞれに収納すべき紙幣の金種が割り当てられている。
リジェクト庫17は、鑑別部14において損傷の程度が大きく再利用すべきでないと鑑別された紙幣(いわゆるリジェクト紙幣)を収納する。取忘収納庫18は、出金取引等において利用者が入出金部12から取り忘れた紙幣を収納する。因みにリジェクト庫17及び取忘収納庫18は、何れも搬送部13により搬送されてきた紙幣を収納できれば良いため、収納機能のみ有しており、紙幣収納庫16のような繰出機能を有していない。
[1−2.選別条件の設定]
ところで紙幣入出金機10は、損傷の程度が比較的大きい紙幣をリジェクト紙幣として回収することに加えて、記番号を基に判別される各紙幣の発行年と紙幣の損傷の程度との組み合わせでなる選別条件を満たす選別紙幣も回収するようになっている。
具体的に紙幣入出金機10の紙幣制御部11は、金融機関の保守作業員により保守作業が行われる際、操作表示部6(図1)を介して保守に関する種々の操作を受け付ける。このなかで紙幣制御部11は、所定のメニュー操作等に基づき、図4に示す選別条件設定画面D1を操作表示部6に表示して選別条件を設定させる。
選別条件設定画面D1の上部には、「回収する紙幣の発行年と損券レベルを設定してください。」といったメッセージM1が表示される。また選別条件設定画面D1の中央よりも左寄りの部分には、「発行年」として、上から順に「2004年以前」、「2005年以前」、…、「2009年以前」といった発行年を指定する発行年指定ボタンBY1が縦方向に沿って整列されている。この発行年指定ボタンBY1は、タッチ操作されることで、回収対象とすべき紙幣の発行年の範囲を指定することができる。
一方、各紙幣には一意の識別番号である記番号が付されており、鑑別部14のイメージセンサにより得られた画像を基に、紙幣制御部11によりこの記番号を読み取ることができる。また紙幣制御部11は、紙幣の記番号と発行年とを対応付けた発行年テーブル(図示せず)を記憶しており、この発行年テーブルを参照することにより、紙幣の記番号からその発行年を判別することができる。
選別条件設定画面D1の中央ないし右側の部分には、「損券レベル」として、左から順に「折れ」、「破れ」、「汚れ」といった項目名が並び、各項目について上から順に「1」、「2」、「3」、「4」及び「5」といった数字が表記された損券レベル設定ボタンBD1がマトリクス状に整列されている。
ここで「損券レベル」とは、紙幣における損傷の程度を、「折れ」、「破れ」及び「汚れ」の3項目により構成し、且つ各項目における損傷の度合いを「1」ないし「5」といった5段階の数字により表したものである。具体的に「折れ」とは、紙幣が鑑別部を通過した際に折り曲げられていた部分を表し、紙幣に形成された「折れ」の数や面積の大きさにより程度が表される。また「破れ」とは、紙幣が破れている部分を表し、その数や破れ目の長さにより程度が表される。さらに「汚れ」とは、紙幣に汚れが付着している部分を表し、紙幣の汚れている部分の数や面積の大きさにより程度が表される。因みに、度合いを表す数字のうち、「1」は損傷の度合いが大きいことを意味し、「5」は損傷の度合いが小さいことを意味する。
紙幣制御部11は、この選別条件設定画面D1において、保守作業員の操作により「発行年」と、「折れ」、「破れ」及び「汚れ」それぞれの「損券レベル」とがそれぞれ指定されると、図5に示すように、これらを選別条件C1として記憶部11Mに記憶させる。
このように紙幣制御部11は、保守作業員の操作に基づき選別条件設定画面D1を介して「発行年」及び「損券レベル」を指定させ、これらを選別条件C1として記憶するようになっている。
[1−3.入金処理]
次に、紙幣入出金機10における紙幣の入金処理について説明する。現金自動預払機1において利用者との間で入金取引が行われる場合、紙幣入出金機10の紙幣制御部11は、記憶部11Mから入金プログラムを読み出して実行することにより、図6に示す入金処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において紙幣制御部11は、主制御部9(図1)と連携しながら操作表示部6を介して入金取引の開始操作を受け付け、入出金部12のシャッタ12Bを開く。ここで利用者により収容器12Aに紙幣が投入され、操作表示部6を介して取込開始の操作指示を受け付けると、紙幣制御部11は、シャッタ12Bを閉塞して次のステップSP2へ移る。
ステップSP2において紙幣制御部11は、入出金部12の収容器12Aから紙幣を1枚ずつ取り込み、搬送部13により鑑別部14経由で一時保留部15へ順次搬送して収納させて、次のステップSP3へ移る。因みに紙幣制御部11は、各紙幣の鑑別結果を基に、正当であり取引すべきと鑑別された紙幣を一時保留部15へ収納させる一方、取引すべきでないと鑑別された紙幣を入金リジェクト紙幣として入出金部12へ搬送して利用者に返却する。
ステップSP3において紙幣制御部11は、鑑別部14から得られた鑑別結果を基に入金額を算出し、これを操作表示部6に表示して利用者に提示し、入金取引の継続が指示されたか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、紙幣制御部11は次のステップSP4へ移る。ステップSP4において紙幣制御部11は、一時保留部15に収納している1枚の紙幣を搬送部13により鑑別部14へ搬送して鑑別結果を取得し、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5において紙幣制御部11は、鑑別結果として得られた画像、すなわち鑑別部14のイメージセンサにより生成された画像に所定の画像処理等を施したもの(以下これを対象画像と呼ぶ)等を基に、その金種を判別した上で、当該紙幣の記番号を読み取る。また紙幣制御部11は、予め記憶している正常な紙幣の画像(以下これを基準画像と呼ぶ)と対象画像とを比較することにより、当該紙幣における損傷の程度を判別し、次のステップSP6へ移る。このとき紙幣制御部11は、対象画像と基準画像とを比較することにより、「折れ」、「破れ」及び「汚れ」の3項目に関する損券レベルを、最も大きい「1」から最も小さい「5」までの数値によりそれぞれ表す。
ステップSP6において紙幣制御部11は、当該紙幣から読み取った記番号を、予め記憶部11Mに記憶している発行年に関する情報と比較することにより、当該紙幣の発行年を判別して次のステップSP7へ移る。
ステップSP7において紙幣制御部11は、得られた損券レベルを基に、当該紙幣における「折れ」、「破れ」及び「汚れ」の3項目が何れも値「1」のように極めて大きいリジェクト紙幣であるか否かを判別する。ここで肯定結果が得られると、このことは当該紙幣がリジェクト紙幣であることが確定し、回収すべきであることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP10へ移る。
一方、ステップSP7において否定結果が得られると、このことは少なくとも当該紙幣がリジェクト紙幣では無いことを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP8へ移り、記憶部11Mに予め記憶している選別条件C1と当該紙幣の発行年及び損券レベルとを比較して、次のステップSP9へ移る。
ステップSP9において紙幣制御部11は、当該紙幣が選別条件C1に合致するか否か、すなわち発行年及び損券レベルの全項目において選別条件C1の各項目を満たすか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは当該紙幣が選別条件C1により指定された「発行年」以前に発行され、且つ「折れ」、「破れ」及び「汚れ」の3項目全てにおいて選別条件C1により指定された「損券レベル」以上に損傷の程度が大きいため、選別紙幣であることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP10へ移る。
ステップSP10において紙幣制御部11は、当該紙幣、すなわちリジェクト紙幣又は選別紙幣を搬送部13によりリジェクト庫17へ搬送して収納させることにより回収し、口のステップSP12へ移る。
一方、ステップSP9において否定結果が得られると、このことは当該紙幣がリジェクト紙幣及び選別紙幣の何れとも相違し、再利用可能な正常な紙幣であることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP11へ移る。
ステップSP11において紙幣制御部11は、当該紙幣の金種を基に搬送すべき紙幣収納庫16を決定した上で、搬送部13を制御して当該紙幣を当該紙幣収納庫16へ搬送して収納させ、次のステップSP12へ移る。因みに紙幣収納庫16に収納された正常な紙幣は、次回以降の出金処理において出金されることにより再利用される。
ステップSP12において紙幣制御部11は、一時保留部15に収納している全ての紙幣を紙幣収納庫16又はリジェクト庫17へ搬送したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、紙幣制御部11は残りの紙幣についても鑑別結果に基づいて搬送するべく、ステップSP4へ戻って一連の処理を繰り返す。一方、ステップSP12において肯定結果が得られると、このとき紙幣制御部11は次のステップSP15へ移って入金処理手順RT1を終了する。
また、ステップSP3において否定結果が得られると、このとき紙幣制御部11はステップSP13へ移り、一時保留部15に収納している全ての紙幣を搬送部13により入出金部12へ搬送して次のステップSP14へ移る。ステップSP14において紙幣制御部11は、シャッタ12Bを開放して利用者に収容器12Aから紙幣を取り出させ、その後シャッタ12Bを閉塞してから次のステップSP15へ移り、入金処理手順RT1を終了する。
このように紙幣入出金機10は、入金取引において利用者から入出金部12に投入された紙幣を1枚ずつ鑑別し、正常な紙幣を金種ごとに振り分けて紙幣収納庫16へ収納させる一方、選別条件C1を満たす紙幣を選別紙幣として、リジェクト紙幣と共にリジェクト庫17へ収納させる。
[1−4.出金処理]
次に、紙幣入出金機10における紙幣の出金処理について説明する。現金自動預払機1において利用者との間で出金取引が行われる場合、紙幣入出金機10の紙幣制御部11は、利用者からの指示に基づき紙幣を出金する出金処理を行う。
まず紙幣制御部11は、主制御部9(図3)と連携しながら、操作表示部6を介して利用者による出金取引の開始操作や出金額の入力操作を受け付ける。次に紙幣制御部11は、出金額に応じた金種及び枚数の紙幣を決定した上で、この金種及び枚数の紙幣を紙幣収納庫16から順次繰り出し、搬送部13により鑑別部14へ搬送して鑑別させる。
このとき紙幣制御部11は、複数の紙幣が重なって搬送される重送のように、搬送状態に問題のある紙幣をリジェクト紙幣としてリジェクト庫17へ搬送する一方、正常な紙幣を出金額に相当する金額分だけ入出金部12へ搬送させ、収容器12A内に収容する。最後に紙幣制御部11は、入出金部12のシャッタ12Bを開放させて収容器12A内の紙幣を利用者に取り出させる。
因みに紙幣制御部11は、出金された紙幣が利用者により取り出されず所定時間が経過した場合には、当該紙幣が取り忘れられたものと見なし、再度取り込んで取忘収納庫18に収納する。
[1−5.動作及び効果]
以上の構成において、第1の実施の形態による現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、保守作業員等の操作に基づき、紙幣の発行年及び損券レベルが指定された選別条件C1(図5)を予め記憶部11Mに記憶しておく。
その後紙幣入出金機10の紙幣制御部11は、入金取引において紙幣が入金されると、入金された各紙幣を鑑別部14により鑑別し、得られた鑑別結果を基に各紙幣における損傷の程度を損券レベルにより表すと共に、記番号を読み取って発行年を判別する。続いて紙幣制御部11は、リジェクト紙幣以外の紙幣について、判別された損券レベル及び発行年の双方が選別条件C1を満たす場合に選別紙幣とする一方、選別条件C1を満たさない紙幣を正常な紙幣と見なす。
すなわち紙幣入出金機10は、選別条件C1として発行年及び損券レベルの双方を設定し、これら双方を満たす場合のみ選別紙幣として回収する。これにより紙幣入出金機10は、例えば発行年が古いものの損傷の程度が小さく、その後の流通に十分に耐えうるような、いわゆる「程度の良い」紙幣を選別紙幣とせずに済み、不必要に回収することがない。これにより紙幣入出金機10は、このような「程度の良い」紙幣を正常な紙幣として紙幣収納庫16に収納させ、以降の出金取引において出金させること、すなわち再利用することができる。
例えば、従来のように発行年のみを選別条件としていた場合、ある発行年を指定することで、入金される紙幣のなかから一定の割合の紙幣を回収できていたものとする。これに対し本発明による紙幣入出金機10では、選別条件C1として、発行年を従来よりも古い年に指定させると共に、損傷の程度が比較的大きいこと、すなわち損券レベルとして比較的小さい数字を指定させることで、「程度の良い」紙幣を選別してしまう可能性を格段に低減させながら、従来と同程度の割合の紙幣を回収することができる。
また紙幣入出金機10は、保守作業員に選別条件C1を設定させる際、「折れ」、「破れ」及び「汚れ」の3項目それぞれについて損券レベルの値を指定させるため(図4及び図5)、回収する必要性が高い紙幣のみを適切に選別して回収することができる。
以上の構成によれば、現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、回収する紙幣を選別するための選別条件C1として、紙幣の発行年及び損券レベルの双方を予め指定させ、記憶部11Mに記憶しておく。紙幣入出金機10は、入金された紙幣の鑑別結果を基に損券レベルを判別すると共に、読み取った記番号を基に発行年を判別して、選別条件C1を全て満たす紙幣を選別紙幣とし、リジェクト紙幣と共に回収する。これにより紙幣入出金機10は、真に回収すべき紙幣を効率的に選別して回収することができ、発行年が古いものの損傷の程度が小さいといった、流通に十分耐え得るような紙幣を再利用することができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による現金自動預払機101は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機110を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、紙幣制御部11に代わる紙幣制御部111を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部111は、第1の実施の形態による紙幣制御部11と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、各種プログラムを実行することにより種々の処理を行う。また紙幣制御部111は、記憶部11Mに代わる記憶部111Mに、各種プログラム及び選別条件等の種々の情報を記憶させる。
この紙幣制御部111は、金融機関の保守作業員により選別条件を設定させる際、図4と対応する図7に示す選別条件設定画面D2を操作表示部6(図1)に表示し、第1の実施の形態とは異なる選別条件を設定させる。
選別条件設定画面D2の上部には、「回収する紙幣の損券レベルを設定してください。」といったメッセージM2が表示される。また選別条件設定画面D2の中央よりも左寄りの部分には、「発行年」として、上から順に「2004年以前」、「2005年」、…、「2009年以降」といった発行年Y2が縦方向に沿って表示されている。この発行年Y2は、第1の実施の形態とは異なり、選択可能なボタンではなく、単に紙幣が発行された年を表している。
選別条件設定画面D2の中央ないし右側の部分には、「損券レベル」として、左から順に「1」、「2」、「3」、「4」及び「5」といった数字が表記された損券レベル設定ボタンBD2が、左側の各発行年とそれぞれ対応する行数だけ繰り返すように、マトリクス状に整列されている。すなわち第2の実施の形態では、損傷の程度を「損券レベル」により直接表すようになっており、第1の実施の形態のような「折れ」、「破れ」及び「汚れ」といった詳細な項目には分かれていない。
紙幣制御部111は、この選別条件設定画面D2において、保守作業員の操作により発行年ごとに「損券レベル」がそれぞれ指定されると、図8に示すように、これらを選別条件C2として記憶部111Mに記憶させる。すなわち紙幣制御部111は、発行年ごとに指定された「損券レベル」を選別条件C2として記憶する。
その後紙幣制御部111は、入金処理において、一時保留部15に保留している紙幣を紙幣収納庫16又はリジェクト庫17へ搬送する際、鑑別部14から得られた鑑別結果を基に、各紙幣の損傷の程度を判別すると共に記番号を読み取って発行年を判別し、これらを選別条件C2と比較するようになっている。
以上の構成において、第2の実施の形態による紙幣制御部111は、保守作業員等の操作に基づき、紙幣の発行年ごとに損券レベルが指定された選別条件C2(図7)を予め記憶部111Mに記憶しておく。
その後紙幣入出金機110の紙幣制御部111は、入金取引において紙幣が入金されると、入金された各紙幣を鑑別部14により鑑別し、得られた鑑別結果を基に各紙幣における損傷の程度を損券レベルにより表すと共に、記番号を読み取って発行年を判別する。続いて紙幣制御部111は、リジェクト紙幣以外の紙幣について、得られた発行年及び損券レベルの組み合わせが選別条件C2を満たす場合に選別紙幣とする一方、選別条件C2を満たさない紙幣を正常な紙幣と見なす。
すなわち紙幣入出金機110は、選別条件C2として発行年ごとに損券レベルを設定し、これを満たす場合のみ選別紙幣として回収する。これにより紙幣入出金機110は、第1の実施の形態と同様、いわゆる「程度の良い」紙幣を選別紙幣とせずに済み、不必要に回収することがない。
特に紙幣入出金機110は、選別条件C2として発行年ごとに損券レベルを指定できるため、例えば発行年が古い紙幣ほど小さい損券レベルを指定して(すなわち大きな数字を指定して)積極的に回収する、といった柔軟な紙幣の回収が可能となる。
さらに紙幣入出金機110は、選別条件C2として「折れ」、「破れ」及び「汚れ」のような詳細な項目ではなく、単なる損券レベルとして値を指定させるため(図7及び図8)、特に複数の発行年それぞれについて値を設定する場合に、保守作業員等による設定作業の手間を大幅に軽減することができる。
その他の点においても、紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による現金自動預払機101の紙幣入出金機110は、回収する紙幣を選別するための選別条件C2として、紙幣の発行年ごとに損券レベルを予め指定させ、記憶部111Mに記憶しておく。紙幣入出金機110は、入金された紙幣の鑑別結果を基に損券レベルを判別すると共に、読み取った記番号を基に発行年を判別して、選別条件C2を満たす紙幣を選別紙幣とし、リジェクト紙幣と共に回収する。これにより紙幣入出金機110は、真に回収すべき紙幣を効率的に選別して回収することができ、流通に十分耐え得るような紙幣を再利用することができる。
[3.第3の実施の形態]
第3の実施の形態による現金自動預払機201は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機210を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機210は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、紙幣制御部11に代わる紙幣制御部211を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部211は、第1の実施の形態による紙幣制御部11と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、各種プログラムを実行することにより種々の処理を行う。また紙幣制御部211は、記憶部11Mに代わる記憶部211Mに、各種プログラム及び選別条件等の種々の情報を記憶させる。
この紙幣制御部211は、金融機関の保守作業員により選別条件を設定させる際、図4及び図7と対応する図9に示す選別条件設定画面D3を操作表示部6(図1)に表示し、第1及び第2の実施の形態とは異なる選別条件を設定させる。
選別条件設定画面D3の上部には、「回収する紙幣の損券レベルを設定してください。」といったメッセージM3が表示される。また選別条件設定画面D3の中央よりも左寄りの部分には、選別条件設定画面D1(図4)と同様、「発行年」として、上から順に「2004年以前」、「2005年以前」、…、「2009年以前」といった発行年を指定する発行年指定ボタンBY3が縦方向に沿って整列されている。
選別条件設定画面D3の中央ないし右側の部分には、「損券レベルの合計値」として、「0」から「9」までの数字が表記された損券レベル設定ボタンBD3が、マトリクス状に整列されている。すなわち第3の実施の形態では、損傷の程度として、「折れ」、「破れ」及び「汚れ」の3項目それぞれの値を加算した「合計値」により指定させており、第1の実施の形態のような「折れ」、「破れ」及び「汚れ」の各項目の値については個別に指定できない。また損券レベル設定ボタンBD3の右上には、入力された数値が表示される表示欄Vが配置されている。
紙幣制御部211は、この選別条件設定画面D3において、保守作業員の操作により「発行年」と、「損券レベルの合計値」とがそれぞれ指定されると、図10に示すように、これらを選別条件C3として記憶部211Mに記憶させる。すなわち紙幣制御部211は、「発行年」及び「損券レベルの合計値」を指定させ、これらを選別条件C3として記憶するようになっている。
その後紙幣制御部211は、入金処理において、一時保留部15に保留している紙幣を紙幣収納庫16又はリジェクト庫17へ搬送する際、鑑別部14から得られた鑑別結果を基に、各紙幣の損傷の程度を判別すると共に記番号を読み取って発行年を判別し、これらを選別条件C3と比較するようになっている。
以上の構成において、第3の実施の形態による紙幣制御部211は、保守作業員等の操作に基づき、紙幣の発行年及び損券レベルの合計値が指定された選別条件C3(図10)を予め記憶部211Mに記憶しておく。
その後紙幣入出金機210の紙幣制御部211は、入金取引において紙幣が入金されると、入金された各紙幣を鑑別部14により鑑別し、得られた鑑別結果を基に各紙幣における損傷の程度を損券レベルにより表すと共に、記番号を読み取って発行年を判別する。続いて紙幣制御部211は、リジェクト紙幣以外の紙幣について、得られた損券レベル及び判別された発行年の双方が選別条件C3を満たす場合に選別紙幣とする一方、選別条件C3を満たさない紙幣を正常な紙幣と見なす。
すなわち紙幣入出金機210は、選別条件C3として第1の実施の形態と同様に発行年及び損券レベルの双方を設定し、これらを満たす場合のみ選別紙幣として回収する。これにより紙幣入出金機210は、第1の実施の形態と同様、いわゆる「程度の良い」紙幣を選別紙幣とせずに済み、不必要に回収することがない。
特に紙幣入出金機210は、選別条件C3として損券レベルの合計値を指定させるため、折れ、破れ及び汚れの各項目における個々の損券レベルにとらわれることなく、総合的に損傷の程度が大きい紙幣を回収することが可能となる。
その他の点においても、紙幣入出金機210は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第3の実施の形態による現金自動預払機201の紙幣入出金機210は、回収する紙幣を選別するための選別条件C3として、紙幣の発行年及び損券レベルの合計値を予め指定させ、記憶部211Mに記憶しておく。紙幣入出金機210は、入金された紙幣の鑑別結果を基に損券レベルを判別すると共に、読み取った記番号を基に発行年を判別して、選別条件C3を満たす紙幣を選別紙幣とし、リジェクト紙幣と共に回収する。これにより紙幣入出金機210は、真に回収すべき紙幣を効率的に選別して回収することができ、流通に十分耐え得るような紙幣を再利用することができる。
[4.第4の実施の形態]
第4の実施の形態による現金自動預払機301は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機310を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機310は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、紙幣制御部11に代わる紙幣制御部311を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部311は、第1の実施の形態による紙幣制御部11と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、各種プログラムを実行することにより種々の処理を行う。また紙幣制御部311は、記憶部11Mに代わる記憶部311Mに、各種プログラム及び選別条件等の種々の情報を記憶させる。
紙幣入出金機310は、複数の紙幣収納庫16のうち1個が、選別紙幣を収納するための選別紙幣収納庫16Sとして予め設定されている。紙幣制御部311は、入金処理において、第1の実施の形態と同様、選別条件C1に基づき紙幣を選別して選別紙幣とするものの、これを仮に選別された紙幣(以下これを仮選別紙幣と呼ぶ)と見なし、リジェクト庫17では無く選別紙幣収納庫16Sへ搬送して収納させる。またこのとき紙幣制御部311は、仮選別紙幣それぞれの発行年及び損券レベルをその収納順序と共に記憶部311Mに記憶させていく。
その後紙幣入出金機310は、例えば金融機関の営業時間が終了した後に、適切な選別条件を算出し(以下これを再選別条件CRと呼ぶ)、この再選別条件CRを用いて選別紙幣収納庫16S内の仮選別紙幣を再度選別するようになっている(以下この処理を再選別処理と呼ぶ)。
因みに紙幣入出金機310は、選別条件C1が比較的緩やかに、すなわち発行年が比較的新しい年に設定されると共に、各損券レベルが比較的大きな値に設定されており、入金処理において比較的多くの枚数の紙幣を仮選別紙幣として選別し、選別紙幣収納庫16Sに収納させておく。
[4−1.再選別処理]
次に、紙幣入出金機310が再選別処理を行う際の詳細な処理手順について、図11のフローチャートを用いて説明する。ここでは、金融機関の営業時間中に現金自動預払機301において入金取引が行われ、その際に入金された各紙幣が選別条件C1に基づいて選別され、各仮選別紙幣の発行年及び損券レベルが記憶部311Mに記憶されているものとする。また記憶部311Mには、当日の全ての入金取引において入金された紙幣の全枚数が集計され、記憶されているものとする。
紙幣入出金機310の紙幣制御部311は、金融機関の営業時間が終了し、所定の処理開始時間になると、再選別処理手順RT2(図11)を開始してステップSP21へ移り、シミュレーションを行うための再選別条件として発行年及び損券レベルの値を適宜設定して、次のステップSP22へ移る。
ステップSP22において紙幣制御部311は、記憶部311Mに記憶している仮選別紙幣それぞれの発行年及び損券レベルを基に、再選別条件を用いて再選別紙幣を選別した場合に発生する再選別紙幣の枚数を算出し、得られた枚数を図12に示すような再選別枚数リストL1に格納して、次のステップSP23へ移る。換言すれば、このとき紙幣制御部311は、選定した再選別条件を用いた場合に発生する再選別紙幣の枚数をシミュレートすることになる。
ステップSP23において紙幣制御部311は、発行年及び損券レベルにおける各項目の値について複数通りを組み合わせ得る再選別条件のうち、未選定の組み合わせによる再選別条件があるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このとき紙幣制御部311は再度ステップSP21へ戻り、新たな再選別条件を選定した上で一連の処理を繰り返す。
一方、ステップSP23において否定結果が得られると、このことは選定し得る全ての再選別条件について再選別紙幣の発生枚数をシミュレートし終えたことを表している。このとき紙幣制御部311は、次のステップSP24へ移り、回収したい目標枚数に最も近い枚数の選別紙幣が発生する再選別条件を実際の再選別条件CRに決定し、次のステップSP25へ移る。
因みに目標枚数とは、例えば入金された紙幣の全枚数に対し回収したい紙幣の割合が5%のように設定されていた場合に、入金された全紙幣の枚数にこの5%を乗じて、さらにリジェクト枚数として既に回収された枚数を差し引いた残りの枚数となる。
ステップSP25において紙幣制御部311は、記憶部311Mに記憶している仮選別紙幣それぞれの発行年及び損券レベルに対し、決定した再選別条件をそれぞれ適用することにより、実際に回収すべき紙幣(すなわち再選別紙幣)を決定し、次のステップSP26へ移る。
ステップSP26において紙幣制御部311は、搬送部13(図2)を適宜制御することにより、選別紙幣収納庫16Sから仮選別紙幣を順次繰り出し、再選別紙幣をリジェクト庫17へ搬送して収納させる一方、再選別紙幣以外の紙幣を金種ごとに振り分けて紙幣収納庫16へ搬送して収納させた後、次のステップSP27へ移って再選別処理手順RT2を終了する。
[4−2.動作及び効果]
以上の構成において、第4の実施の形態による現金自動預払機301の紙幣入出金機310は、選別条件C1(図5)を予め記憶部311Mに記憶しておき、入金取引において紙幣が入金されると、入金された各紙幣を鑑別部14により鑑別し、得られた鑑別結果を基に各紙幣における損傷の程度を損券レベルにより表すと共に、記番号を読み取って発行年を判別する。
続いて紙幣制御部311は、リジェクト紙幣以外の紙幣について、得られた損券レベル及び判別された発行年の双方が選別条件C1を満たす場合に仮選別紙幣として選別紙幣収納庫16Sに収納させると共に、各仮選別紙幣の発行年及び損券レベルを記憶部311Mに記憶させていく。
その後紙幣制御部311は、営業時間の終了後等に、記憶部311Mに記憶している仮選別紙幣それぞれの発行年及び損券レベルを基に、再選別条件を変化させた場合にそれぞれ発生する再選別紙幣の枚数を算出し、回収したい目標枚数に最も近い枚数となる再選別条件CRを用いて再選別紙幣を選別して、リジェクト庫17へ搬送して回収する。
すなわち紙幣制御部311は、実際に入金紙幣を鑑別して得られた損券レベル及び判別された発行年の情報を用いて再選別紙幣の具体的な発生枚数をシミュレートするため、回収したい目標枚数に合わせて再選別条件CRを設定でき、この目標枚数に近い枚数の再選別紙幣を回収することができる。
これを換言すれば、紙幣制御部311は、発行年及び損券レベルの実測値をフィードバックすることにより、保守作業員の経験や勘に頼ることなく、目標枚数に対して最適な再選別条件CRを決定することができる。
また紙幣制御部311は、入金処理において記憶部311Mに記憶させておいた損券レベル及び判別された発行年の情報を利用して再選別紙幣の発生枚数をシミュレートできると共に選別できる。このため紙幣制御部311は、選別紙幣収納庫16Sに収納した仮選別紙幣を鑑別部14により改めて鑑別することなく、極めて短時間で演算処理のみにより再選別条件CR及び再選別紙幣となる紙幣の選別まで決定することができる。
さらに紙幣制御部311は、入金された全ての紙幣では無く、入金処理において予め仮選別紙幣として選別し選別紙幣収納庫16Sに収納しておいた紙幣のみを再選別処理の対象とするため、当該再選別処理を比較的短時間で完了することができる。
その他の点においても、紙幣入出金機310は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第4の実施の形態による現金自動預払機301の紙幣入出金機310は、選別条件C1に従い仮選別紙幣を選別して選別紙幣収納庫16Sに収納させると共に、各仮選別紙幣の発行年及び損券レベルを記憶部311Mに記憶させていく。その後紙幣制御部311は、営業時間の終了後等に、記憶部311Mに記憶している仮選別紙幣それぞれの発行年及び損券レベルを用いたシミュレーションにより最適な再選別条件CRを決定し、記憶している各仮選別紙幣の発行年及び損券レベルを用いて再選別紙幣を決定し、回収する。これにより紙幣入出金機310は、発行年及び損券レベルの実測値を基に、真に回収すべき紙幣を適切に選別して回収することができ、流通に十分耐え得るような紙幣を再利用することができる。
[5.第5の実施の形態]
図13に示すように、第5の実施の形態では、ホスト装置431と複数の現金自動預払機401とがネットワーク432を介して互いに接続されることにより、紙幣回収システム430が構築されている。
ホスト装置431は、図14に示すように、制御部441及び通信処理部442により構成されている。制御部441は、第1の実施の形態による現金自動預払機1の主制御部9(図2)と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、各種プログラムを実行することにより種々の処理を行う。また制御部441は、記憶部441Mに各種プログラム及び各種情報を記憶させている。通信処理部442は、ネットワーク432(図13)を介して各現金自動預払機401との間で種々の情報を送信又は受信する。
このホスト装置431は、現金自動預払機401から得られる情報を基に、第3の実施の形態と同様の選別条件C3(図10)を決定し、これを現金自動預払機401へ送信することにより、当該現金自動預払機401において当該選別条件C3に基づき紙幣を回収させる(詳しくは後述する)。
現金自動預払機401(図1)は、第3の実施の形態による現金自動預払機201とほぼ同様に構成されており、紙幣入出金機210と対応する紙幣入出金機410を有している。因みに主制御部9の通信処理部9C(図3)は、ネットワーク432と接続されている。
紙幣入出金機410(図2)は、紙幣制御部211及び記憶部211Mとそれぞれ対応する紙幣制御部411及び記憶部411Mを有している。紙幣制御部411は、第3の実施の形態と同様、紙幣の発行年及び損券レベルの合計値を選別条件C3(図10)として記憶部411Mに記憶させる。また紙幣制御部411は、主制御部9の通信処理部9C及びネットワーク432(図13)を介して、ホスト装置431との間で情報を送受信することもできる。
さらに紙幣制御部411は、ホスト装置431からの指示に従い、収集モード及び回収モードといった2通りの動作モードに切り替えて動作するようになっている。
収集モードは、入金処理において鑑別部14により得られた紙幣の発行年及び損券レベルの情報を収集する動作モードである。紙幣制御部411は、この収集モードにおいて、入金された紙幣を鑑別部14により鑑別し、得られた鑑別結果を基に各紙幣の発行年及び損券レベルを判別すると共に、判別した各紙幣の発行年及び損券レベルを紙幣の情報として、ネットワーク432を介しホスト装置431へ送信する。
またこの収集モードにおいて紙幣制御部411は、リジェクト紙幣についてはリジェクト庫17へ搬送して回収するものの、各紙幣を選別条件C3とは比較せず、回収もしない。すなわち紙幣制御部411は、仮に選別条件C3を満たす紙幣があったとしても、これを正常な紙幣として金種ごとに紙幣収納庫16へ搬送して収納し、出金時に再利用する。
一方、回収モードは、設定された選別条件C3に基づき紙幣を選別して回収する動作モードである。紙幣制御部411は、この回収モードにおいて、第2の実施の形態における紙幣制御部111と同様、入金された紙幣を鑑別部14により鑑別し、得られた鑑別結果を基に各紙幣の発行年及び損券レベルを判別して、これが選別条件C3を満たす場合には選別紙幣としてリジェクト庫17へ搬送して回収する。
このように紙幣入出金機410は、ホスト装置431からの指示に従って動作モードを切り替え、収集モードにおいては入金された紙幣の発行年及び損券レベルの情報をホスト装置431へ送信し、回収モードにおいては当該ホスト装置431から送信される選別条件C3に基づいて紙幣を選別し回収するようになっている。
[5−1.紙幣回収処理]
ところで紙幣回収システム430は、紙幣を選別して回収する場合、大きく分けて情報収集フェーズ、選別条件決定フェーズ及び紙幣回収フェーズといった3つのフェーズに分かれて動作するようになっている。
このうち最初の情報収集フェーズは、上述したように、現金自動預払機401により入金取引が行われる際に、入金された各紙幣の鑑別結果を基に発行年及び損券レベルを判別し、これらを紙幣の情報としてホスト装置431へ送信させるフェーズである。このときホスト装置431は、得られた紙幣の情報を記憶部441Mに蓄積していく。因みに情報収集フェーズは、例えば紙幣の回収を開始する前の1週間が割り当てられる。
また、中間の選別条件決定フェーズは、ホスト装置431において、収集した紙幣の情報を基に選別条件C3を決定すると共に各紙幣入出金機410へ配信するフェーズである。この選別条件決定フェーズにおいて、ホスト装置431は、図15に示す選別条件決定処理手順RT3に従って選別条件C3を決定するようになっている。
因みに記憶部441Mには、収集された紙幣の情報及びその総数(すなわち全枚数)を表す値に加えて、回収すべき紙幣の発行年に関する条件として、例えば「2006年以前」が予め記憶され、さらに回収する紙幣の目標割合として、例えば「5%」が予め記憶されている。
具体的にホスト装置431の制御部441は、情報収集フェーズが終了すると、選別条件決定処理手順RT3を開始してステップSP31へ移り、発行年に関する条件(例えば「2006年以前」)を記憶部441Mから読み出して設定して、次のステップSP32へ移る。
ステップSP32において制御部441は、収集した紙幣の情報のうち発行年の条件(2006年以前)に該当するものについて、例えば図16に示すような損券レベルごとの度数(枚数)の分布特性Q1を作成し、次のステップSP33へ移る。因みに分布特性Q1は、例えば正規分布に近い波形を描く。
ステップSP33において制御部441は、図16に斜線で示すように、損券レベルが小さい方(すなわち損傷の程度が大きい方)からの度数の積算値を順次算出していき、全度数に対するこの積算値の割合が、記憶部441Mに記憶されている目標割合(5%)となったときの損券レベルの値を閾値V1として選定し、次のステップSP34へ移る。
ステップSP34において制御部441は、設定された発行年及び閾値V1として選定した損券レベルの値を選別条件C3として決定し、次のステップSP35へ移る。ステップSP35において制御部441は、決定した選別条件C3をネットワーク432(図13)経由で各現金自動預払機401へ送信し、次のステップSP36へ移って選別条件決定処理手順RT3を終了する。
因みに、紙幣回収システム430における最後のフェーズである紙幣回収フェーズは、上述したように現金自動預払機401の紙幣入出金機410により、選別条件C3を満たす紙幣を選別して回収するフェーズである。このとき紙幣入出金機410は、上述した第3の実施の形態における紙幣入出金機210と同様の入金処理を実行する。
[5−2.動作及び効果]
以上の構成において、第5の実施の形態による紙幣回収システム430(図13)は、まず情報収集フェーズとして、各現金自動預払機401での入金取引において鑑別結果を基に得られた発行年及び損券レベルでなる紙幣の情報を、ホスト装置431へ送信させて記憶部441Mに蓄積する。
次に紙幣回収システム430は、選別条件決定フェーズとして、ホスト装置431の制御部441により、蓄積された紙幣の情報のうち発行年の条件を満たすものについて、損券レベルごとの度数(枚数)の分布特性Q1(図16)を作成する。さらに制御部441は、損券レベルが小さい方からの度数の積算値を算出していき、全度数に対して目標割合となったときの損券レベルの値を閾値V1として選定し、このときの発行年及び損券レベルを選別条件C2に決定して各現金自動預払機401に配信する。
その後紙幣回収システム430は、各現金自動預払機401において、選別条件C2に基づいた選別処理を行わせ、リジェクト紙幣に加えて選別紙幣をリジェクト庫17(図2)へ搬送して回収させる。
すなわち紙幣回収システム430では、情報収集フェーズにおいて実際の入金取引において得られた紙幣の情報を基に、度数の分布特性Q1を生成した上で目標割合となるような損券レベルを閾値V1とするため、第4の実施の形態と同様に保守作業員の経験や勘に頼ることなく、統計的に最適な選別条件C2を決定することができる。
また紙幣回収システム430では、1台の現金自動預払機401のみでなく、複数台の現金自動預払機401から得られる紙幣の情報を蓄積して選別条件C3の決定に利用する。このため紙幣回収システム430は、第4の実施の形態のように現金自動預払機301単体で決定する場合と比較して、選別条件C3の精度を格段に高め、選別紙幣として回収できる紙幣の割合を目標割合に近づけることができる。
さらに紙幣回収システム430では、選別条件C3を決定する際、予め記憶部441Mに記憶されている発行年をそのまま設定するため、損券レベルの値のみを変数とした比較的単純な演算処理を行うだけで良く、複数の変数を変化させる場合のような複雑な演算処理を行うことなく、容易に閾値V1を算出することができる。
また紙幣入出金機410は、選別条件C3の設定に関する部分を除き、第3の実施の形態における紙幣入出金機210と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第5の実施の形態による紙幣回収システム430は、各現金自動預払機401での入金取引において、各紙幣の発行年及び損券レベルを紙幣の情報として収集し、これを統計的に処理することで目標割合の紙幣を回収し得るような損券レベルの値を選定して選別条件C3を決定し、これを各現金自動預払機401に配信して当該選別条件C3により選別された紙幣を回収させる。これにより紙幣回収システム430では、選別条件C3を用いた選別処理を行うことで、真に回収すべき紙幣を適切に選別して回収することができ、流通に十分耐え得るような紙幣を再利用することができる。
[6.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、記番号を基に各紙幣の発行年を判別する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣に発行時期を表す文字、数字や記号等が付されている場合に、これを読み取ることにより各紙幣の発行時期を判別しても良い、第2〜第5の実施の形態についても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、選別条件C1(図8)として1年ごとに区切られた発行年を指定する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば選別条件として半年のように1年未満でなる期間や2年や3年のように複数年でなる期間等、種々の長さでなる期間を設定しても良い。或いは、例えば紙幣のデザインが途中で切り替えられた場合に、紙幣の発行期間に代えて「旧紙幣」「新紙幣」のようにデザイン単位で設定しても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣の損傷の程度を「折れ」、「破れ」及び「汚れ」の3項目それぞれの値により表す場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばこれら3項目のうち1項目以上の値によって表しても良く、さらには例えば「皺」等の他の項目と組み合わせて表しても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、損券レベルを「1」〜「5」の数値により指定する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば0〜10等のような種々の範囲の数値により指定させても良く、また小数を指定させても良い。さらには、数値に限らず、例えばGUIにより直線状のバー及びこのバーに沿って移動するつまみを表示し、このつまみを移動させるよう操作させることで損券レベルを指定させる等、種々の手法により損券レベルを指定させても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、全ての金種について区別することなく選別条件C1を設定し、当該選別条件C1を満たす紙幣を選別紙幣として選別し回収する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば金種ごとに選別条件C1をそれぞれ設定し、金種ごとの選別条件C1を満たす紙幣を選別紙幣として選別し回収するようにしても良い。また特定の金種のみ回収する場合には、回収したい金種についてのみ選別条件C1を設定すれば良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。特に第5の実施の形態においては、金種ごとに目標割合を相違させても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、選別条件C1(図5)のうち損券レベルについて、「折れ」、「破れ」及び「汚れ」の全項目を満たす場合に選別紙幣として回収する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば「折れ」、「破れ」及び「汚れ」のうち少なくとも1項目或いは2項目以上を満たす場合に選別紙幣として回収するようにしても良い。第4の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第2の実施の形態においては、選別条件C2(図8)として発行年ごとに設定する損券レベルを、単一の値により指定させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば第1の実施の形態と同様に、詳細な「折れ」、「破れ」及び「汚れ」の各項目についてそれぞれ値を指定させるようにしても良い。
さらに上述した第4の実施の形態においては、再選別処理を金融機関の営業時間後に実行する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば営業時間内において、入金取引や出金取引等の各種取引が所定時間以上行われていない、いわば待ち状態であるときに、この再選別処理を実行しても良い。
さらに上述した第4の実施の形態においては、入金処理において各紙幣から得られた鑑別結果を記憶しておき、この鑑別結果が選別条件C1を満たす場合に当該紙幣を選別するか否かを決定する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば再選別処理の実行時に、鑑別部14において仮選別紙幣を再度鑑別し、得られた鑑別結果が選別条件C1を満たす場合に当該紙幣を選別するか否かを決定するようにしても良い。
さらに上述した第4の実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に選別条件C1(図5)により紙幣を選別する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、第2の実施の形態と同様の選別条件C2(図8)や第3の実施の形態と同様の選別条件C3(図10)により紙幣を選別しても良く、さらには仮選別紙幣を選別する際の選別条件と再選別紙幣を選別する際の選別条件(すなわち再選別条件)とを相違させても良い。
さらに上述した第5の実施の形態においては、情報収集フェーズ、選別条件決定フェーズ及び紙幣回収フェーズに大きく分けて紙幣を回収する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣入出金機410に予め選別条件C3を設定しておき、金融機関の営業時間内に入金取引が行われるとこの選別条件C3に合致した選別紙幣を逐次回収すると共に紙幣の情報を収集してホスト装置431に蓄積し、営業時間後に紙幣の情報を基に新たな選別条件C3を決定して更新しても良い。すなわち本発明は、種々のスケジュールに従って紙幣の情報の収集、選別条件の決定及び選別紙幣の回収をそれぞれ実行することができる。
さらに上述した第5の実施の形態においては、第3の実施の形態と同様、紙幣の発行年及び損券レベルの合計値でなる選別条件C3(図10)により紙幣を選別して回収する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば第2の実施の形態と同様、紙幣の発行年ごとに損券レベルを設定する選別条件C2(図8)等、種々の選別条件により紙幣を選別して回収するようにしても良い。例えば選別条件C2を用いる場合には、予め発行年ごとに目標割合を定めておき、選別条件決定フェーズにおいて発行年ごとに損券レベルの分布特性を作成し、発行年ごとに目標割合となるような損券レベルを選別条件とすることができる。
さらに上述した第5の実施の形態においては、ネットワーク432に接続された現金自動預払機401から送信された紙幣の情報をホスト装置431の記憶部441Mに蓄積し、選別条件C3の決定に利用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば自動販売機や自動精算機等、利用者により入金された紙幣を鑑別する機能を有する種々の装置から紙幣の情報を送信させ、これをホスト装置431の記憶部441Mに蓄積しても良い。換言すれば、紙幣回収システム430としては、1台以上の紙幣の情報を提供する装置(現金自動預払機401や自動販売機等)と、ホスト装置431と、1台以上の紙幣を選別して回収する装置(現金自動預払機401等)とがネットワーク432に接続されていれば良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、入金処理において一時保留部15に収納した紙幣を紙幣収納庫16へ搬送する途中で鑑別部14において得られた鑑別結果を基に、紙幣の発行年及び損券レベルを判別する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば入金処理において入出金部12から一時保留部15へ紙幣を搬送する途中で鑑別部14において得られた鑑別結果を基に、紙幣の発行年及び損券レベルを判別するようにしても良い。この場合、得られた紙幣の発行年及び損券レベルを記憶しておき、一時保留部15から紙幣収納庫16へ搬送する際に、記憶済みの発行年及び損券レベルを基にリジェクト紙幣や選別紙幣を決定し、それぞれリジェクト庫17へ搬送して回収することができる。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、現金自動預払機1の操作表示部6(図1)に選別条件設定画面D1(図4)を表示することにより、保守作業員の操作によって選別条件C1を設定させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば第5の実施の形態のようにネットワークを介してホスト装置と接続されている場合に、ホスト装置から選別条件C1を各現金自動預払機1へ送信して設定させるようにしても良い。また、いずれか1台の現金自動預払機1において設定された選別条件C1を、他の現金自動預払機1へ転送して設定させても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、現金自動預払機1の顧客応対部3に設けられた操作表示部6に選別条件設定画面D1を表示して保守作業員に選別条件C1を設定させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば筐体2の後側に保守作業用の操作表示部(図示せず)が設けられている場合に、当該保守作業用の操作表示部に選別条件設定画面D1を表示して保守作業員に選別条件C1を設定させても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、入金処理においてリジェクト紙幣及び選別紙幣をリジェクト庫17へ搬送して回収する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、リジェクト紙幣及び選別紙幣を特定の紙幣収納庫16へ搬送して回収しても良く、或いはリジェクト紙幣及び選別紙幣を区別してそれぞれ異なる紙幣収納庫16へ搬送して回収しても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、入金処理において入金された紙幣を対象として、選別条件C1に合致する紙幣を選別紙幣として回収する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば出金処理において紙幣収納庫16から繰り出された紙幣や、出金処理において取り忘れ紙幣が発生した場合に取り込まれた紙幣のうち選別条件C1に合致する紙幣等、種々の取引において鑑別部14を通過する紙幣を対象としても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣入出金機10の紙幣制御部11により入金処理を実行する際に選別紙幣を回収する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば主制御部9単独又は当該主制御部9及び紙幣制御部11の協働により入金処理を実行しても良い。この場合、選別条件C1については、紙幣制御部11の記憶部11Mに限らず、主制御部9の記憶部9Mに記憶させても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、入金プログラムを紙幣制御部11の記憶部11Mに予め記憶させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば主制御部9の記憶部9Mに記憶させておいても良く、また第5の実施の形態におけるネットワーク432を介してホスト装置431等からダウンロードして取得しても良く、さらには図示しないインタフェースを介してUSB(Universal Serial Bus)メモリのような着脱型の記憶手段から取得しても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、金融機関やコンビニエンスストア等に設置される現金自動預払機1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば金融機関の窓口等に設置され、当該金融機関の職員が主に使用するテラーマシン等、紙幣を取り扱う種々の装置に適用しても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、媒体としての紙幣を取り扱う現金自動預払機1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば種々の金券や証券等を取り扱う種々の装置に適用しても良い。この場合、媒体に付された種々の番号等を基に、発行時期を判別することができれば良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、読取部としての鑑別部14と、記憶部としての記憶部11Mと、収納部としてのリジェクト庫17とによって媒体選別装置としての紙幣入出金機10を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる読取部と、記憶部と、収納部とによって媒体選別装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、授受部としての入出金口5及び入出金部12と、読取部としての鑑別部14と、記憶部としての記憶部11Mと、収納部としてのリジェクト庫17とによって媒体取引装置としての現金自動預払機1を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる授受部と、読取部と、記憶部と、収納部とによって媒体取引装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した第5の実施の形態においては、媒体情報提供装置及び媒体選別装置としての現金自動預払機401と、選別条件決定装置としてのホスト装置431とがネットワークとしてのネットワーク432を介して接続された媒体選別システムとしての紙幣回収システム430を構成し、媒体情報提供装置を読取部としての鑑別部14と、送信部としての通信処理部9Cとにより構成し、選別条件決定装置を受信部及び送信部としての通信処理部442と、決定部としての制御部441とにより構成し、媒体選別装置を受信部としての通信処理部9Cと、記憶部としての記憶部411Mと、読取部としての鑑別部14と、収納部としてのリジェクト庫17とにより構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、媒体情報提供装置、選別条件決定装置及び媒体選別装置がネットワークを介して接続された媒体選別システムにおいて、媒体情報提供装置をその他種々の構成でなる読取部と、送信部とにより構成し、選別条件決定装置をその他種々の構成でなる受信部と、決定部と、送信部とにより構成し、媒体選別装置をその他種々の構成でなる読取部と、受信部と、記憶部と、収納部とにより構成しても良い。
本発明は、利用者との間で紙幣等の媒体を授受する種々の装置でも利用できる。
1、101、201、301、401……現金自動預払機、3……顧客応対部、5……入出金口、6……操作表示部、9……主制御部、9C……通信処理部、9M……記憶部、10、110、210、310、410……紙幣入出金機、11、111、211、311、411……紙幣制御部、11M、111M、211M、311M、411M……記憶部、12……入出金部、13……搬送部、14……鑑別部、16……紙幣収納庫、16S……選別紙幣収納庫、17……リジェクト庫、110……紙幣入出金機、430……紙幣回収システム、431……ホスト装置、432……ネットワーク、441……制御部、441M……記憶部、442……通信処理部、C1、C2、C3……選別条件、CR……再選別条件、L1……再選別枚数リスト、Q1……分布特性、V1……閾値。

Claims (12)

  1. 発行時期を判別可能な発行時期情報が付された媒体から当該発行時期情報及び当該媒体の損傷の程度を読み取る読取部と、
    前記発行時期情報と前記損傷の程度を表す損傷レベルとにより指定された、一部の前記媒体を他の前記媒体から選別するための選別条件を記憶する記憶部と、
    前記読取部により読み取られた前記媒体のうち前記選別条件を満たすものを他の前記媒体と区別して収納する収納部と
    を具えることを特徴とする媒体選別装置。
  2. 前記発行時期情報は、前記媒体に一意に付された識別番号であり、
    前記選別条件は、前記識別番号及び前記損傷レベルにより指定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体選別装置。
  3. 前記選別条件は、複数の前記発行時期ごとに前記損傷の程度が設定された
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体選別装置。
  4. 前記損傷の程度は、数値により損傷の度合いが表される2以上の項目を含み、
    前記選別条件は、前記項目それぞれにおける前記損傷の度合いの合計値により前記損傷の程度が指定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体選別装置。
  5. 前記読取部は、複数種類の前記媒体から前記発行時期情報及び前記損傷の程度をそれぞれ読み取り、
    前記記憶部は、前記媒体の種類毎に前記選別条件を記憶する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体選別装置。
  6. 前記媒体は、紙葉状に形成され、
    前記損傷の程度は、折れ、破れ及び汚れのうち少なくとも1項目を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体選別装置。
  7. 前記記憶部は、前記項目それぞれにおける損傷の程度の合計値を前記選別条件として記憶する
    ことを特徴とする請求項6に記載の媒体選別装置。
  8. 前記読取部において読み取られた前記損傷の程度を、当該読取部において読み取られた前記媒体の前記発行時期と対応付けて集計する集計部と、
    前記集計部により得られた集計結果を基に新たな前記選別条件を決定し、前記記憶部に記憶されている以前の前記選別条件を当該新たな選別条件に更新させる決定部と、
    を具えることを特徴とする請求項1に記載の媒体選別装置。
  9. 情報処理装置に対して、
    所定の読取部により、発行時期を判別可能な発行時期情報が付された媒体から当該発行時期情報及び当該媒体の損傷の程度を読み取る読取ステップと、
    所定の記憶部から、前記発行時期情報と前記損傷の程度を表す損傷レベルとにより指定された、一部の前記媒体を他の前記媒体から選別するための選別条件を読み出す読出ステップと、
    前記読取ステップにおいて読み取られた前記媒体のうち前記選別条件を満たすものを他の前記媒体と区別して、所定の収納部に収納させる収納ステップと
    を実行させるための媒体選別プログラム。
  10. 発行時期を判別可能な発行時期情報が付された媒体を利用者との間で授受する授受部と、
    前記授受部を介して取り込まれた前記媒体から当該発行時期情報及び当該媒体の損傷の程度を読み取る読取部と、
    前記発行時期情報と前記損傷の程度を表す損傷レベルとにより指定された、一部の前記媒体を他の前記媒体から選別するための選別条件を記憶する記憶部と、
    前記読取部により読み取られた前記媒体のうち前記選別条件を満たすものを他の前記媒体と区別して収納する収納部と
    を具えることを特徴とする媒体取引装置。
  11. 表示画面を表示する表示部と、
    操作者の操作を受け付ける操作部と、
    をさらに具え、
    前記表示部は、前記選別条件を設定するための設定画面を表示し、
    前記記憶部は、前記操作部を介した操作指示に基づいて設定された前記選別条件を記憶する
    ことを特徴とする請求項10に記載の媒体取引装置。
  12. 1以上の媒体情報提供装置と、1以上の媒体選別装置と、選別条件決定装置とがネットワークを介して接続された媒体選別システムであって、
    前記媒体情報提供装置は、
    発行時期を判別可能な発行時期情報が付された媒体から当該発行時期情報及び当該媒体の損傷の程度を読み取る読取部と、
    前記発行時期情報と前記損傷の程度を表す損傷レベルとを前記選別条件決定装置へ送信する送信部と
    を具え、
    前記選別条件決定装置は、
    前記媒体情報提供装置から前記発行時期情報及び前記損傷レベルを受信する受信部と、
    前記受信した前記発行時期情報及び前記損傷レベルを基に、前記発行時期情報及び前記損傷レベルにより指定された、一部の前記媒体を他の前記媒体から選別するための選別条件を決定する決定部と、
    前記選別条件を前記媒体選別装置へ送信する送信部と
    を具え、
    前記媒体選別装置は、
    前記選別条件決定装置から前記選別条件を受信する受信部と、
    前記選別条件を記憶する記憶部と、
    前記媒体から前記発行時期情報及び損傷の程度を読み取る読取部と、
    前記読取部により読み取られた前記媒体のうち前記選別条件を満たすものを他の前記媒体と区別して収納する収納部と
    を具える
    ことを特徴とする媒体選別システム。
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