JP2015172672A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検知温度を安定化させると共に、表面に付着したオフセットトナーに影響されず、小型化に適した定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着装置であって、第1の回転体と、前記第1の回転体に対向し前記第1の回転体と共に記録材上のトナー像を定着する定着ニップ部を形成する対向体と、前記第1の回転体を挟んで前記定着ニップ部と反対側に設けられる摺動板と、前記摺動板を加圧する加圧支持体と、前記加圧支持体と前記第1の回転体との間を断熱する断熱部材と、前記第1の回転体の内側に設けられる輻射発熱体と、前記断熱部材に保持され、前記輻射発熱体からの熱が遮蔽された状態で、前記第1の回転体の温度を検知する温度検知手段と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明はプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置における定着装置および画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を用いたプリンタ、複写機、ファクシミリ等の装置では、トナーを現像剤とし、静電的画像形成手段により、記録材上にトナー像を形成した後、定着手段によって記録材を加熱及び加圧してトナー像を溶融固着させて画像形成させている。
近年、従来のセラミックヒータの機能を置き換えるように、定着ニップ部に被加熱金属板を配置し、これをハロゲンヒータで非接触に集中加熱することで、立上げの高速化が図られるハロゲンヒータ式フィルム加熱型定着装置が提案されている(特許文献1、2)。
図7(A)に、このハロゲンヒータ式フィルム加熱型定着装置12cの断面図を示す。この定着装置12cでは、加圧回転体には加圧ローラ14、ヒータとして熱ローラ方式のハロゲンヒータ13aを使用する。そして、定着回転体として内面にハロゲンヒータ13aの輻射光の吸収効率を向上するための耐熱性黒色塗料を塗装した定着フィルム13”を用いる。そして、定着装置12cは、更に定着フィルム13”の表面に加圧当接する外部当接型サーミスタ13d、金属加圧ステー16とフィルムガイド17、熱遮蔽部材18、加圧摺動板19を備えている。
各構成要素の特徴として、まず、ハロゲンヒータ用金属加圧ステー16は、図7(B)の斜視図のようになっており、中心部に配置されるハロゲンヒータ13aの輻射光を定着フィルム13”の内面により多く照射する。このため、定着ニップ部の前後に形成されるフィルムガイド部材と重なる部分と左右端部のアーチ部を除いた中央部の上半分は、切り欠かれて開放されている。また、加圧部は定着ニップ部の中央側に向かう折り曲げ部を介した平面部で加圧され、定着ニップ部の中央部には長手方向に沿ってスリットが形成されている。
一方、フィルムガイド17は、図7(C)の斜視図に示す通り、定着ニップの中央部に長手方向に沿ってスリット部が形成され、左右の部材をつなぐ下方アーチ部が左右端部に設けられている。この定着装置構成では、金属加圧ステー16の定着ニップ面の接触面積が大きいため、熱容量の大きな加圧ステーに定着フィルムの熱が奪われて昇温性能が低下しないように、耐熱性樹脂で構成されるフィルムガイド17では特に断熱部材としての役割が重視される。
上記の各中央スリット部及び下方アーチ部には、図7(D)の斜視図に示すような形状の熱遮蔽部材18の中央絞り込み部が、長手方向にスライド挿入して装着可能となっている。そして、その下に配置される加圧摺動板19もこの下方アーチ部を通って所望の位置に設定されている。
このように構成された定着装置は、図7(A)の断面図の構成により、まず、上ユニット中央のハロゲンヒータ13aから輻射光が発せられると、金属加圧ステー16の上部の開口部分を介して約上半分の定着フィルム内面が直接輻射加熱される。一方、定着ニップ部の上流部と下流部の金属加圧ステー16及びフィルムガイド17は、熱遮蔽部材18によって輻射光を直接受けずに昇温が抑制される。そして、熱遮蔽部材18自身は、昇温して加圧摺動板19との接触部において伝熱作用によって加圧摺動板19を加熱する。
そして、加圧摺動板19の定着ニップ部と反対側は、輻射光が中央スリットから侵入して直接輻射加熱され、上記伝熱作用とともに加圧摺動板19を昇温し、昇温した加圧摺動板によって定着ニップ部を通過する輻射加熱済みのフィルムを更に加熱する。このようにして、定着フィルム13”が内面から加熱され、定着ニップ部を通過する記録材を加熱加圧して記録材上のトナー像を定着する。ここで、フィルム表面に加圧当接する外部当接型サーミスタ13dによって、定着フィルム表面温度の変化を検知してハロゲンヒータ13aを制御する方法が用いられている。
特開2009−93141号公報 特開2006−251479号公報
しかしながら、従来のような定着フィルム表面に直接当接させる外部当接型サーミスタ方式では、定着フィルム表面への安定したサーミスタ当接が困難となり、当接条件が微妙に変動し、検知温度が不安定となって結果として定着された画像の定着性も不安定化する。また、定着フィルム表面に付着したオフセットトナーが、サーミスタ当接部に蓄積され、傷や画像汚れの要因となる。また、外部当接型であるために装置の小型化がしにくい。
本発明の目的は、検知温度を安定化させると共に、表面に付着したオフセットトナーに影響されず、小型化に適した定着装置および画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、第1の回転体と、前記第1の回転体に対向し前記第1の回転体と共に記録材上のトナー像を定着する定着ニップ部を形成する対向体と、前記第1の回転体を挟んで前記定着ニップ部と反対側に設けられる摺動板と、前記摺動板を加圧する加圧支持体と、前記加圧支持体と前記第1の回転体との間を断熱する断熱部材と、前記第1の回転体の内側に設けられる輻射発熱体と、前記断熱部材に保持され、前記輻射発熱体からの熱が遮蔽された状態で、前記第1の回転体の温度を検知する温度検知手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、検知温度を安定化させると共に、表面に付着したオフセットトナーに影響されず、小型化に適した定着装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る定着装置を説明する図であり、(A)は加圧ローラを不図示とした定着ユニット断面図、(B)は内部当接サーミスタ斜視図、(C)はサーミスタ固定用機能付きフィルムガイド斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る定着装置を説明する図であり、(A)は加圧ローラを不図示とした定着ユニット断面図、(B)は先端延長型熱遮蔽板斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る定着装置を説明する図であり、(A)は加圧ローラを不図示とした定着ユニット断面図、(B)は廂付き金属加圧ステー斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る定着装置を説明する図であり、(A)は加圧ローラを不図示とした定着ユニット断面図、(B)廂付きフィルムガイド斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る定着装置を説明する図であり、(A)は加圧ローラを不図示とした定着ユニット断面図、(B)は側面固定型内部当接サーミスタ及び信号線とサーミスタ収納部付き断熱部材とサーミスタ当接用切り欠き部付き大型加圧摺動板によるサーミスタ装着ユニット組み立て方法説明図、(C)、(D)は廂付き輻射光反射板とサーミスタ押さえ機能付き金属加圧ステーとサーミスタ装着ユニットの組み立て方法説明図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置の全体構成を説明する図である。 従来例のハロゲンヒータ式フィルム加熱型定着装置の構成を説明する図であり、(A)は定着装置断面図、(B)は加圧ステー斜視図、(C)は断熱樹脂ステー斜視図、(D)は熱遮蔽板及び加圧摺動板斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面に基づいて詳述する。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
図6は、本発明の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置として、電子写真方式のモノクロプリンタの全体構成を示す図である。図6では、像担持体としての感光ドラム2の表面を帯電ローラ1で一様に所定の極性に帯電させた後、レーザー等の露光手段3によって感光ドラム2を露光した領域のみを除電して感光ドラム2上に静電潜像を形成する。
そして、現像器4内の現像剤としてのトナー5を、現像ブレード4aと現像スリーブ4bの間で感光ドラム表面と同極性に摩擦帯電させ、感光ドラムと現像スリーブの対向部に搬送してDCとACバイアスを重畳印加し、電界作用によって浮遊振動させて現像させる。そして、感光ドラム2上に選択付着させて形成されたトナー像部が、感光ドラム2の回転によって転写ローラ6と感光ドラム2で形成される転写ニップ部まで搬送される。
なお、ここまでの現像方法としては上記の非接触方式の他に弾性現像ローラを感光ドラムに接触させながらDCバイアスを印加してトナーを感光ドラムの潜像形成部に選択的に付着させる接触現像方式などもある。
一方、画像が記録される紙等の記録材7は、記録材収納箱7aから給紙ローラ対7cによって垂直搬送ローラ対7dまで先端部が給紙された後、この垂直搬送ローラ対によって転写前搬送ローラ7eまで搬送される。更に、記録材はこの転写前搬送ローラによって転写ガイド板9に沿って予め規定された進入角度で転写ニップ部まで搬送される。そして、記録材表面の不要な帯電を取り除くための除電ブラシ8を搬送中の記録材の背面側に接して除電してから、転写ニップ部へと運ばれる。
転写ニップ部では、感光ドラム上の現像剤画像を静電的に引き付けて記録材側に移動させる。このために、トナーと逆極性の高電圧を記録材背面の転写ローラ6に印加しつつ、記録材裏面をトナーと逆極性に帯電してトナーを保持し続けるための転写電荷を記録材の裏面に付与する。
最後に、トナー像が転写された記録材は、第1の回転体である加熱回転体12と、第2の回転体である加圧ローラ14で構成される定着装置12の定着ニップ部まで搬送される。定着ニップ部では、予め設定されている定着温度を保持するように加熱回転体13側に設けられた不図示の定温制御手段によって、定温制御されながら加熱及び加圧することでトナー像が定着される。
なお、トナー像転写後の感光ドラム2の表面には極性の異なるトナー等の付着物が僅かに残る。このため、転写ニップ部を通過した後の感光ドラム2の表面は、クリーニング容器10と、感光ドラム表面にカウンター当接されるクリーニングブレード10aとによって付着物が掻き落とされる。そして、このように清掃された後、次の画像形成に備えて待機する。
以上の工程は単色のトナーを用いる場合であるが、複数のカラートナーを用いるカラープリンタの場合には、一つの感光ドラム上に複数のカラートナー像を現像したり、カラートナー数分の複数の感光ドラムを用いている。
カラープリンタの転写には、中間転写ベルト上に多重転写した後に一括して記録材上に2次転写する方式や、記録材を転写ベルト上に吸着搬送しながら記録材上に多重転写する方式など、記録材上にトナー像を形成するまでの過程には多様な方式がある。
いずれの転写方式においても、転写された記録材上のトナー像を固定するためにはトナーを加圧加熱して記録材上に固着する定着装置を介して最終的に印刷を終える点は共通である。
(定着装置)
図1(A)乃至(C)は、本発明の第1の実施形態に係る定着装置の構成を示すものである(但し、図7に示した加圧ローラ14は本実施形態でも用いられるが、図1では不図示としている)。本実施形態では、図7で説明した従来構成における断熱性のハロゲンヒータ用フィルムガイド17の替りに、定着フィルム内面の温度検知が可能な内部当接型サーミスタ25を収納する断熱性フィルムガイド17’を用いることを特徴としている。
図1(A)で、輻射発熱体としてのハロゲンヒータ13aから輻射光が発せられると、金属加圧ステー16の上部の開口部分を介して約上半分の定着フィルム13”の内面が直接輻射加熱される。一方、定着ニップ部の上流部と下流部の加圧支持体としての金属加圧ステー16及び断熱性フィルムガイド17は、熱遮蔽部材18によって輻射光を直接受けずに昇温を抑制される。そして、熱遮蔽部材18自身は、昇温して加圧摺動板19との接触部において伝熱作用によって加圧摺動板19を加熱する。
そして、加圧摺動板19の定着ニップ部と反対側は、輻射光が中央スリットから侵入して直接輻射加熱され、上記伝熱作用とともに加圧摺動板19を昇温させる。そして、昇温した加圧摺動板19によって、定着ニップ部を通過する輻射加熱済みの定着フィルム13”を更に加熱する。このようにして、定着フィルム13”が内面から加熱され、定着ニップ部を通過する記録材を加熱加圧して記録材上のトナー像を定着する。
本実施形態では、熱遮蔽部材18と加圧摺動板19がともに厚さ0.5mmのアルミ板金で形成され、更に加圧摺動板19では定着フィルム13”の内面と摺擦する面側に耐熱性フッ素樹脂塗装が施されている。そして、厚さ1.6mmの亜鉛メッキ鋼板からなる金属加圧ステー16及び液晶ポリマーで構成される断熱性フィルムガイド17’を備える。そして、断熱性フィルムガイド17’ の定着ニップ部下流側底面部に内部当接型サーミスタ25を収納する。
内部当接型サーミスタ25の収納位置は、輻射加熱源であるハロゲンヒータ13aからの輻射光を直接受けにくい位置とする。具体的には、図1(A)に示すように、ハロゲンヒータ13aからの輻射光が断熱性フィルムガイド17で遮光され、熱遮蔽されるよう、断熱性フィルムガイド17の底部であって定着ニップ部の下流側の位置となっている。このように配置された温度検知部(サーミスタ25の先端部)は、定着フィルム13”の内面に接触(当接)して、定着フィルム13”の内側より定着フィルム13”の温度を検知する。
この内部当接型サーミスタ25は、図1(B)のように定着フィルム内面と同一方向の湾曲部を有する板バネ板金先端部に、耐熱フィルムで保護されたサーミスタ検知部25aを有する。また、固定用ボス及びボス穴を有するサーミスタ台座部25bを有する。
そして、図1(C)に示すように、断熱性フィルムガイド17’には、サーミスタの温度検知先端部を定着フィルム内面に当接するためのサーミスタ当接用開口部17’aが長手方向中央部に設けられる。更に、断熱性フィルムガイド17’には、サーミスタ台座部25bを固定するための台座固定用溝部17’bと、信号配線25cを収納するための配線用溝部17’cが設けられている。配線用溝部17’cは、断熱性フィルムガイド17’の長手方向のいずれの方向にも引き出し可能にする、且つ定着ニップ部の周辺部材の熱容量の長手方向対称性を維持するために、長手方向全域に渡って形成されている。
ここで、サーミスタ25の断熱性フィルムガイド17’への具体的な装着方法を示せば、以下の通りである。即ち、図1(C)のように、サーミスタ先端部をサーミスタ当接用開口部17’aを介して定着フィルム13”の内面に当接させた後、台座固定用溝部17’bにサーミスタ台座部25bを嵌め込み、配線用溝部17’cにサーミスタの信号配線25cを収納する。そして、断熱性フィルムガイド17’と同じ材料で構成される上蓋としてのサーミスタ配線カバー25dで台座固定用溝部17’bを覆った後、上から金属加圧ステー16で加圧固定させる。
以上、本構成を用いることにより、簡易な設定でハロゲンヒータ式フィルム加熱型定着装置における断熱性フィルムガイド17’の内部にサーミスタを保持させることができる。そして、輻射加熱によるサーミスタの自己昇温を招くこと無く、定着フィルムの回転軌道が安定しやすい定着ニップ部近傍(下流側)で、外部から加圧当接するよりも周長の制約によって機械的に加圧変形を生じにくいフィルム内部から加圧当接する。これにより、定着フィルム内面の温度を安定して検知することが可能となる。
なお、上記構成において、各材料については、類似の持性を有していれば他の材料を使用しても良く、輻射加熱源としても必ずしもハロゲンヒータに限定されるものではなく他の輻射加熱源を用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
なお、上述したサーミスタ配線用の溝部17’cは、断熱性フィルムガイド17’における周辺の熱容量が溝部17’cの熱容量に比べて十分大きい場合や、定着ニップ部から十分離れた位置に形成される場合は、片側方向のみに形成しても良い。また、配線カバー25dについても、上述した各熱遮蔽部材の効果によって配線25cの昇温が配線部材の耐熱温度以下に抑制されていれば、省略することができ、その場合には金属加圧ステー16のみで押さえ込んで固定するだけの構成となる。
従来例では、定着ニップ部の上流側にサーミスタが設けられており、サーミスタが定着フィルムに当接すると加熱済みのフィルムの温度を局所的に奪うことになり、定着ニップ部内で定着フィルムに局所的な温度ムラを生じたまま定着することとなる。これに対し、本実施形態では、定着ニップ部の下流側にサーミスタ(温度検知部)が設けられているため、均一な定着を行うことができる。
《第2の実施形態》
図2(A)、(B)は、夫々本発明の第2の実施形態に係る定着装置の定着上ユニット構成、延長熱遮蔽部材18’の特徴を示すものである。図1で説明した第1の実施形態の構成に対し、内部当接型サーミスタ25を当接する側の熱遮蔽部材18の上端部を延長した延長熱遮蔽部材18’を用い、更なる改良を図ったものである。
即ち、延長熱遮蔽部材18’に関し、定着フィルム13”の内面との隙間を極力小さくして、定着フィルムとの近接位置で隙間が0.5mm以下に収まるように構成している。そして、定着動作中に定着フィルム13”の軌道変化によって定着フィルム13”の内面と軽圧に接触しても定着フィルム13”の内面を傷つけないように、上端部の板金角部に丸め加工を施している。
第1の実施形態では、定着フィルム13”の内面と熱遮蔽部材18との間には、3mm以上の十分な隙間が確保されていた。ここで、定着フィルム13”の内面は基本的に黒塗り塗装されており、不要な反射を招きにくい構成となっているものの、使用回数が大きくなると耐久劣化により定着フィルム13”の内面に摺擦傷が生じることは避けられない。その結果、部分的に塗装部が剥がれる可能性がある。塗装部が剥がれると、定着フィルム13”の輻射熱吸収性能が低下するとともに、図1における熱遮蔽部材18と定着フィルム13”の内面との隙間が大きい場合には、この隙間から輻射光の一部が侵入する。
すると、塗装の剥がれた金属表面の露出した定着フィルム13”の内面で反射されて、サーミスタ当接部に照射されてしまう可能性が考えられる。このため、本実施形態では、この熱遮蔽部材と定着フィルム13”の内面との距離を定着フィルム13”を傷つけない範囲で可能な限り近接させることで、サーミスタ当接部が輻射加熱されてしまい自己昇温による温度検知誤差を生じてしまう可能性を回避させている。
なお、この延長熱遮蔽部材18’は、定着フィルム13”に照射される輻射光の長手方向のばらつきを生じないように、サーミスタ当接部である延長部および延長部以外の領域を含めた長手方向全域に渡って均一に設けられている(図2(B))。
以上、本構成を用いることにより、簡易な変更でハロゲンヒータ式フィルム加熱型定着装置の内部にサーミスタを設定しても輻射加熱によるサーミスタの自己昇温の可能性を回避し、装置の使用量によらず長期間安定した正しい温度検知をすることができる。
《第3の実施形態》
図3(A)、(B)は、夫々本発明の第3の実施形態に係る定着装置の定着上ユニット構成、金属加圧ステー16’の特徴を示すものである。本実施形態では、第2の実施形態と同様の目的で、第2の実施形態における延長熱遮蔽部材18’の代わりに、定着フィルム13”側に湾曲延長した金属ステー廂部16’aを備える廂付き金属加圧ステー16’を用いる。
そして、定着動作中に定着フィルム13”の軌道変化によって定着フィルム13”の内面と軽圧に接触しても定着フィルム13”の内面を傷つけないように、上端部である金属ステー廂部16’aの板金角部に丸め加工を施している。
なお、金属ステー廂部16’aは、定着フィルム13”に照射される輻射光の長手方向のばらつきを生じないように、サーミスタ当接部である延長部および延長部以外の領域を含めた長手方向全域に渡って均一に設けられている(図3(B))。
以上、本構成を用いることにより、簡易な変更でハロゲンヒータ式フィルム加熱型定着装置の内部にサーミスタを設定しても輻射加熱によるサーミスタの自己昇温の可能性を回避し、装置の使用量によらず長期間安定した正しい温度検知をすることができる。
《第4の実施形態》
図4(A)、(B)は、夫々本発明の第4の実施形態に係る定着装置の定着上ユニット構成、断熱性フィルムガイド17”の特徴を示すものである。本実施形態では、第2の実施形態と同様の目的で、第2の実施形態における延長熱遮蔽部材18’の代わりに、断熱性フィルムガイド17”を用いる。
断熱性フィルムガイド17”は、定着フィルム13”側に湾曲延長したベース部17”bと、ベース部17”bの長手方向における中央部にあって定着フィルム13”側の先端部を丸く加工したフィルムガイド廂部17”aを有する。ここで、ベース部17”bは、定着フィルム13”に照射される輻射光の長手方向のばらつきを生じないように、長手方向全域に渡って均一に設けられている(図4(B))。
以上、本構成を用いることにより、簡易な変更でハロゲンヒータ式フィルム加熱型定着装置の内部にサーミスタを設定しても輻射加熱によるサーミスタの自己昇温の可能性を回避し、装置の使用量によらず長期間安定した正しい温度検知をすることができる。
《第5の実施形態》
図5(A)乃至(D)は、本発明の第5の実施形態に係る定着装置の定着上ユニット構成と内部当接サーミスタ及びその取り付けと加圧部材への固定方法の特徴を示すものである。本実施形態では、第2の実施形態と同様の目的で、第2の実施形態における延長熱遮蔽部材18’の代わりに、廂付き反射板22’を用いる。ハロゲンヒータと断熱部材との間にあって、上述した実施形態の熱遮蔽部材は、ハロゲンヒータからの輻射光を遮断して熱遮蔽したが、本実施形態における反射部としての廂付き反射板22’は、ハロゲンヒータからの輻射光を反射して熱遮蔽する。
廂付き反射板22’は、定着フィルム13”側に延長され、定着フィルム13”の軌道変化によって定着フィルム13”の内面と接触しても定着フィルム13”の内面を傷つけないように、先端部(反射板廂部)22’aを定着フィルムの回転方向に湾曲させている。
更に、第1乃至第4の実施形態では、温度検知手段であるサーミスタの取り付け台座を水平(横向き)としたが、本実施形態では縦向きとしている。即ち、本構成では断熱部材24’の底面部の厚さが薄いため、サーミスタ取り付け位置を断熱部材24’の側壁部に縦置きとなるように配置している。このために、図5(B)のように、サーミスタ側の台座部も縦方向に収納可能な形状に変更した縦置きサーミスタ台座26bを有する縦置きサーミスタ26を用いる。
ここで、定着フィルム13”の内面と当接(接触)する縦置きサーミスタ26の配置を説明すれば、以下の通りである。即ち、図5(C)に示すように、先ず、縦置きサーミスタ26は、縦置きサーミスタ用断熱部材24’の中央切り欠き部24’aに形成された溝部に沿って挿入されることで断熱部材24’の側壁部に装着される。そして、縦置きサーミスタ用配線部26cも断熱部材の側壁に設けられた配線用溝24’bに収納されて一体化される。その後、サーミスタ用切り欠き部25’aを有する縦置きサーミスタ用加圧摺動板25’の上に重ねることで、1つのユニットとして取り扱い可能となる。
なお、配線用溝24’bは、長手方向の左右に延長せずに片側のみに形成している。これは、第1の実施形態の構成よりも溝形成位置が定着ニップ部から遠く、画像を定着される記録材とも対向しない面に形成され、長手方向の断熱部材の熱容量の対称性を配慮する必要がないと判断されるからである。
次に、上述した1つのユニットの上に、図5(D)に示すように、金属加圧ステー23’の側壁部における中央部にサーミスタ固定用突起部23’aを有するサーミスタ固定機能付き金属加圧ステー23’を乗せて加圧する。これにより内部サーミスタを固定し、さらにその上に廂付き反射板22’を乗せることで、定着ユニット内部の主要部が組み立てられる。
ここで、定着ニップ部を均一に加圧するため、金属加圧ステー23’の底面が加圧摺動板25’と密着した状態で固定される。そして、サーミスタ固定用突起部23’ aの最終的な高さ方向の位置は、サーミスタ台座26bの挿入可能な最下点における台座26bの上面の位置より0.5mm程度高い位置で停止するよう構成されている。なお,サーミスタ台座26bは、最大0.5mm幅で上下に可動となるが、この程度変動しても温度検知精度の影響は無視できる。
(変形例)
上述した実施形態では、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の範囲内で種々の変形が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、ハロゲンヒータと断熱部材である断熱性フィルムガイドとの間にあって、ハロゲンヒータからの輻射光を遮断もしくは反射して熱遮蔽する熱遮蔽部材としての部材18や部材22’を設けたが、これらの熱遮蔽部材が無くても良い。即ち、温度検知手段の温度検知部(サーミスタの先端部)が、断熱性フィルムガイドに保持されるにあたり、断熱性フィルムガイド自体によって熱遮蔽される位置(断熱性フィルムガイドに内蔵された位置)に保持されても良い。
ここで、熱遮蔽部材18が有る場合には、熱遮蔽部材18が昇温して加圧摺動板19との接触部において伝熱作用によって加圧摺動板19を加熱する機能を備えていたところ、
熱遮蔽部材18が無い場合には、このような加熱の減少を補うことが好ましい。即ち、ハロゲンヒータ13aから定着フィルム内面を直接輻射加熱する量を増やすように、例えば
ハロゲンヒータ13aの個数を増やしたり、ハロゲンヒータ13aの印加電圧を上げたりすることが好ましい。
(変形例2)
第2乃至第5の実施形態において、輻射光を遮蔽する各遮蔽部材の定着フィルム側の先端部は、基本的に定着フィルムと非接触な範囲で可能な限り近接配置させた。しかし、各遮蔽部材の先端部は、定着フィルムの内面を傷付けないよう丸め加工されているため、許容範囲内の接触圧で常時定着フィルムの内面と各遮蔽部材を接触させても良い。例えば、定着フィルム両端部に設けられる不図示のフランジ部材によって、定着フィルムの回転軌道を各遮蔽部材と許容範囲内の接触圧となるように規制することにより行えば良い。
また、第2乃至第5の実施形態において、輻射光を遮蔽する各遮蔽部材は、必ずしも1種類の部品を使用する場合に限らず、複数の部品、複数種類の部品を組み合わせて使用することができる。
(変形例3)
上述した実施形態では、温度検知部(サーミスタの先端部)は、定着フィルム13”の内面に接触(当接)したが、定着フィルム13”の内面に近接して、定着フィルムの内側より温度検知するようにしても良い。
(変形例4)
上述した実施形態では、無端ベルトが第1の回転体(定着回転体)に設けられたが、無端ベルトが第2の回転体(第1の回転体に対向し第1の回転体と共に定着ニップ部を形成する回転体)に設けられても良い。また、無端ベルトが第1の回転体、第2の回転体の双方に設けられても良い。
(変形例5)
上述した実施形態では、第1の回転体(定着回転体)および加圧体としての加圧用回転体が定着回転体を加圧する場合を示した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、加圧体としてでなく対向体としての回転体が定着回転体としての無端ベルトから加圧される場合にも同様に適用できる。ここで、対向体とは、定着回転体に対向し、定着回転体と圧接して定着ニップ部を形成し、移動する記録材を定着ニップ部で挟持する部材である。
(変形例6)
上述した実施形態では、加圧体として定着回転体と共に回転する加圧用回転体(加圧ローラ)を示したが、本発明はこれに限られず、加圧体として固定された平板状の加圧パッドを適用することもできる。
(変形例7)
上述した実施形態では、記録材として記録紙を説明したが、本発明における記録材は紙に限定されるものではない。一般に、記録材とは、画像形成装置によってトナー像が形成されるシート状の部材であり、例えば、定型或いは不定型の普通紙、厚紙、薄紙、封筒、葉書、シール、樹脂シート、OHPシート、光沢紙等が含まれる。なお、上述した実施形態では、便宜上、記録材(シート)Pの扱いを、給紙などの用語を用いて説明したが、これによって本発明における記録材が紙に限定されるものではない。
(変形例8)
上述した実施形態では、未定着トナー像をシートに定着する定着装置を例に説明したが、本発明は、これに限らず、画像の光沢を向上させるべく、シートに仮定着されたトナー像を加熱加圧する装置(この場合も定着装置と呼ぶ)にも同様に適用可能である。
13”・・定着フィルム、13a・・ハロゲンヒータ、14・・加圧ローラ、16・・金属加圧ステー、17’・・断熱性フィルムガイド、18・・熱遮蔽部材、19・・加圧摺動板、22’・・廂付き反射板、25・・内部当接型サーミスタ

Claims (12)

  1. 第1の回転体と、
    前記第1の回転体に対向し前記第1の回転体と共に記録材上のトナー像を定着する定着ニップ部を形成する対向体と、
    前記第1の回転体を挟んで前記定着ニップ部と反対側に設けられる摺動板と、
    前記摺動板を加圧する加圧支持体と、
    前記加圧支持体と前記第1の回転体との間を断熱する断熱部材と、
    前記第1の回転体の内側に設けられる輻射発熱体と、
    前記断熱部材に保持され、前記輻射発熱体からの熱が遮蔽された状態で、前記第1の回転体の温度を検知する温度検知手段と、
    を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記輻射発熱体と前記断熱部材との間にあって、前記輻射発熱体からの輻射光を遮断もしくは反射して熱遮蔽する熱遮蔽部材を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記温度検知手段の温度検知部は、前記定着ニップ部の下流側に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記熱遮蔽部材は、前記温度検知手段を設定する側で前記第1の回転体との近接位置まで伸びて先端部に丸め加工もしくは曲げ加工が施され、かつ長手方向に渡って設けられることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  5. 前記加圧支持体は、前記温度検知手段を設定する側で前記第1の回転体との近接位置まで伸びて先端部に丸め加工が施され、かつ長手方向に渡って設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記断熱部材は、前記温度検知手段を設定する側で前記第1の回転体との近接位置まで伸びて先端部に丸め加工が施され、かつ長手方向に渡って設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記温度検知手段は、取り付け台座と、信号配線と、温度検知部とを備え、
    前記断熱部材は、前記取り付け台座と、前記信号配線と、前記温度検知部が夫々挿入される夫々の開口部を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記取り付け台座、前記信号配線が夫々前記開口部に挿入され、夫々の上蓋が被せられた状態で前記上蓋が前記加圧支持体によって加圧固定されることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記取り付け台座が挿入される前記開口部は、前記断熱部材の底部に横向きに設けられることを特徴とする請求項7または8に記載の定着装置。
  10. 前記取り付け台座が挿入される前記開口部は、前記断熱部材の側壁部に縦向きに設けられることを特徴とする請求項7または8に記載の定着装置。
  11. 前記取り付け台座は、前記加圧支持体の側壁部に形成された突起によって加圧固定されることを特徴とする請求項10に記載の定着装置。
  12. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体の静電潜像を現像剤で現像する現像装置と、
    前記像担持体の現像剤画像を記録材に転写する転写装置と、
    前記記録材上の現像剤画像を定着する請求項1乃至11のいずれか1項に記載の定着装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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