JP2015170165A - 患者分類支援システム、患者分類支援方法及び患者分類支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】管理サーバ20の制御部21は、レセプト記載情報についてのリスト照合処理を実行する。特定傷病に分類可能と判定した場合、制御部21は、特定傷病の分類処理を実行する。更に、制御部21は、治療薬を特定し、特定傷病に分類可能かどうかについての判定処理を実行する。特定傷病に分類可能と判定した場合、医薬品名称に関連付けられた適応病名を用いて、特定傷病の分類処理を実行する。また、治療薬に基づいて、特定傷病に分類不可と判定した場合、制御部21は、レセプト記載情報及び治療薬に基づいてリスト照合処理を実行し、特定傷病の分類処理を実行する。
【選択図】図1
Description
担当者端末10は、各事業所において健康管理や保健指導を行なう保険者の担当者が用いるコンピュータ端末である。この担当者端末10は、出力部や入力部を備えている。出力部は各種情報を出力するための手段であり、ディスプレイ等により構成される。また、入力部は各種情報を入力するための手段であり、キーボードやポインティングデバイス等により構成される。
分類部212は、レセプトデータを評価することにより、評価対象者を各特定傷病に分類する処理を実行する処理を実行する。
突合部213は、院外で処方された治療薬を特定するために、医科レセプトと調剤レセプトとを突合することにより、両者を関連付ける処理を実行する。
適応病名データ領域には、各特定傷病の名称に関するデータが記録されている。本実施形態では、例えば、「糖尿病」、「高血圧」、「脂質異常症」等の傷病名が記録される。
医薬品名称データ領域には、この治療薬の名称に関するデータが記録されている。
組織コードデータ領域には、評価対象者(従業者)が属する所属組織を特定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、組織コードとして、従業者の所属組織について、上位階層から下位階層までの各階層を特定できる識別子を用いる。例えば、上位階層から、順番に、評価対象者が属する事業所、部門、課等の各階層を特定できる組織コードを用いる。
医療機関データ領域には、このレセプトを発行した医療機関(病院や薬局)を特定するための医療機関情報(医療機関コード等)に関するデータが記録される。
被保険者データ領域には、被保険者を特定するための被保険者情報(氏名や被保険者コード等)に関するデータが記録される。
診療内容データ領域には、医療機関において、評価対象者に対して行なわれた診療行為、医薬品、特定器材等を特定するための識別子に関するデータが記録される。
点数データ領域には、この診療内容によって生じた請求点数に関するデータが記録される。この点数に基づいて、医療費を算出することができる。
調剤レセプトデータ領域には、この医科レセプトに基づいて処方された調剤レセプト(レセプトコード)を特定するための識別子に関するデータが記録される。
組織コードデータ領域には、評価対象者(従業者)が属する所属組織を特定するための識別子に関するデータが記録される。
医科レセプトデータ領域には、医科レセプトを特定するための識別子(レセプトコード)に関するデータが記録される。
特定病名データ領域には、各病気の名称に関するデータが記録される。
(レセプトデータの登録)
まず、レセプトデータを登録する場合、担当者端末10を用いて、レセプトデータを管理サーバ20にアップロードする。このレセプトデータには、医療機関の受診者(評価対象者)、診療年月、傷病名及び診療内容に関する情報を含める。この場合、管理サーバ20の制御部21の管理部211は、評価対象者(従業者)の所属組織の組織コードを設定したレセプトデータ230をレセプト情報記憶部23に登録する。
次に、図3を用いて、傷病名コード、治療薬により、患者を分類する患者分類支援処理の概要を説明する。患者分類支援処理を行なう場合、各事業者の担当者は、担当者端末10を用いて、管理サーバ20にアクセスする。そして、担当者端末10において、評価対象年月、評価対象者(従業者)の所属組織を指定する。この場合、管理サーバ20の制御部21の管理部211は、所属組織(全体、上位階層〜下位階層)において、順次、医科レセプトを特定し、この処理対象の医科レセプトに対して、以下のレセプト分類処理を繰り返す。
以上のレセプト分類処理を、評価対象者の属するすべての階層について終了するまで繰り返す。
次に、図4を用いて、レセプト突合処理を説明する。ここでは、医療機関及び個人を特定する情報(被保険者情報)及び診療年月を用いて、医科レセプトと調剤レセプトとを突合する。
次に、上述したレセプト分類処理の具体例を、図5〜図7を用いて説明する。ここでは、後述するように、条件1−1、条件2−1〜条件2−3の判定処理を行なう。ここで、各傷病の分類を行なう場合には、管理サーバ20の制御部21は、医科レセプトの診療年月、評価対象者の組織コード、医科レセプトのレセプトコードを記録した患者評価データ250を生成し、患者評価情報記憶部25に登録する。
次に、図5を用いて、条件1−1の判定処理を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、医科レセプトから傷病名コードの取得処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、制御部21の分類部212は、処理対象の医科レセプトに記録された傷病名コードを取得する。
一方、傷病名コードにおいて、疑いでない特定傷病でないと判定した場合(ステップS3−4において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病患者としての分類処理(ステップS3−5)をスキップする。
次に、管理サーバ20の制御部21は、特定治療薬の処方かどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−7)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプト又は調剤レセプトの中に、基本情報記憶部22に記録された適応病名別治療薬リスト222に含まれる医薬品名称が含まれるかどうかを確認する。適応病名別治療薬リスト222に含まれる医薬品名称が記録されている場合には、特定治療薬の処方と判定する。
次に、図6(a)を用いて、条件2−1判定処理を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、糖尿病治療薬の処方かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−1)。具体的には、制御部21の分類部212は、基本情報記憶部22の適応病名別治療薬リスト222において、適応病名「糖尿病」に関連付けられた医薬品名称の医薬品コードが医科レセプト又は調剤レセプトに記録されているかどうかを確認する。
次に、図6(b)を用いて、条件2−2判定処理を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、脂質異常症治療薬の処方かどうかについての判定処理を実行する(ステップS5−1)。具体的には、制御部21の分類部212は、基本情報記憶部22の適応病名別治療薬リスト222において、適応病名「脂質異常症」に関連付けられた医薬品名称の医薬品コードが医科レセプト又は調剤レセプトに記録されているかどうかを確認する。
次に、図7を用いて、条件2−3判定処理を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、降圧薬の処方かどうかについての判定処理を実行する(ステップS6−1)。具体的には、制御部21の分類部212は、基本情報記憶部22の適応病名別治療薬リスト222において、降圧薬の医薬品コードが医科レセプト又は調剤レセプトに記録されているかどうかを確認する。
(1)本実施形態においては、管理サーバ20の制御部21は、レセプト記載情報についてのリスト照合処理を実行する(ステップS1−1)。特定傷病に分類可能と判定した場合(ステップS1−2において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病の分類処理を実行する(ステップS1−3)。これにより、レセプトにおいて傷病が明確な場合には、レセプト記載事項に基づいて、特定傷病の患者を分類することができる。
・上記各実施形態では、複数の階層から構成される組織において、健康の維持、管理を支援する。ここで、組織は一企業に限定されるものではなく、複数の企業を束ねた企業グループや、健康保険組合に属する企業群において、組織を階層化して、健康の維持、管理を支援するようにしてもよい。この場合も、組織コードとして、上位階層(企業グループや健康保険組合等)から、評価対象者(従業者)が属する下位階層までの各階層を特定できるコードを用いる。
Claims (8)
- 分類対象の特定傷病の傷病名コード、前記特定傷病の治療薬が記録された治療薬リストを記憶した特定傷病情報記憶部と、
評価対象者のレセプトを記憶したレセプト情報記憶部と、
評価対象者の健康状態を把握する制御部とを備えた患者分類支援システムであって、
前記制御部が、
前記レセプト情報記憶部において、評価対象のレセプトを特定し、
前記レセプトに基づいて治療薬を特定し、前記治療薬及び前記治療薬リストに基づいて、前記レセプトの評価対象者を特定傷病患者として分類することを特徴とする患者分類支援システム。 - 前記レセプト情報記憶部に記憶されたレセプトには、医科レセプトが含まれており、
前記制御部が、前記医科レセプトに記載されている治療薬により、前記治療薬リストに記録されている治療薬を特定することを特徴とする請求項1に記載の患者分類支援システム。 - 前記制御部が、前記医科レセプトにおいて、前記治療薬リストに記録されている治療薬を検出した場合、前記治療薬リストにおいて前記治療薬に関連付けられた特定傷病を特定し、
前記特定傷病が、前記医科レセプトに記録されている場合に、前記医科レセプトの評価対象者を特定傷病患者として分類することを特徴とする請求項2に記載の患者分類支援システム。 - 前記レセプト情報記憶部に記憶されたレセプトには、更に、調剤レセプトが含まれており、
前記制御部が、前記レセプト情報記憶部において、前記医科レセプトに記録されている医療機関情報と被保険者情報と診療年月とを用いて調剤レセプトを抽出し、
前記抽出した調剤レセプトに記載されている治療薬により、前記治療薬リストに記録されている治療薬を特定することを特徴とする請求項2又は3に記載の患者分類支援システム。 - 前記制御部が、医科レセプトに関連する調剤レセプトが同一診療年月において検出できない場合、隣接する年月の調剤レセプトにおいて、前記医科レセプトに記録されている医療機関及び被保険者情報を用いて調剤レセプトを検索することを特徴とする請求項4に記載の患者分類支援システム。
- 前記制御部が、前記レセプト情報記憶部に記録された調剤レセプトにおいて、前記治療薬リストに記録されている治療薬を検出した場合、前記治療薬リストにおいて前記治療薬に関連付けられた特定傷病を特定し、
前記特定傷病が、前記調剤レセプトに関連する前記医科レセプトに記録されている場合に、前記医科レセプトの評価対象者を特定傷病患者として分類することを特徴とする請求項4又は5に記載の患者分類支援システム。 - 分類対象の特定傷病の傷病名コード、前記特定傷病の治療薬が記録された治療薬リストを記憶した特定傷病情報記憶部と、
評価対象者のレセプトを記憶したレセプト情報記憶部と、
評価対象者の健康状態を把握する制御部とを備えた患者分類支援システムを用いて、健康状態を把握するための方法であって、
前記制御部が、
前記レセプト情報記憶部において、評価対象のレセプトを特定し、
前記レセプトに基づいて治療薬を特定し、前記治療薬及び前記治療薬リストに基づいて、前記レセプトの評価対象者を特定傷病患者として分類することを特徴とする患者分類支援方法。 - 分類対象の特定傷病の傷病名コード、前記特定傷病の治療薬が記録された治療薬リストを記憶した特定傷病情報記憶部と、
評価対象者のレセプトを記憶したレセプト情報記憶部と、
評価対象者の健康状態を把握する制御部とを備えた患者分類支援システムを用いて、健康状態を把握するためのプログラムであって、
前記制御部を、
前記レセプト情報記憶部において、評価対象のレセプトを特定し、
前記レセプトに基づいて治療薬を特定し、前記治療薬及び前記治療薬リストに基づいて、前記レセプトの評価対象者を特定傷病患者として分類することを特徴とする手段として機能させることを特徴とする患者分類支援プログラム。
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