JP2015169587A - コンクリート含浸剤の散布検査用収集具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明は、コンクリート構造物の表面に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査するコンクリート含浸剤の散布検査用収集具において、散布検査用収集具は、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、収集部に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、計量部は、収集空間に集めたコンクリート含浸剤の容量を測る目盛りを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
したがって、特許文献2は、コンクリート含浸剤の散布量を直接的に計測せず、重量から散布量を間接的に推定する技術であるため、正確な散布量を容易に求めることが困難であり、コンクリート含浸剤の散布量を適切に管理し難い問題があった。
これにより、この発明は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、コンクリート含浸剤の散布量を適切に管理することができる。
コンクリート構造物1の床2の表面3に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する散布検査用収集具4は、床2の表面3に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部5と、収集部5に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部6とからなる。収集部5と計量部6とは、可撓性を有する合成樹脂や耐水コーティングを施した紙などの材料から形成することができる。
囲み部材8は、計量部6が接続される接続孔10を備えている。接続孔10は、床2の表面3に散布検査用収集具4を取り付けた状態で、受け部材7の上面11に接する囲み部材8の最下部の位置に形成している。
収集部5は、コンクリート構造物1の床2の保護効果を発揮するために必要なコンクリート含浸剤の散布量(例えば、1平方メートル当たりに220グラム)を検査できるように、囲み部材8で囲まれる受け部材7の表面積が所定の収集面積(例えば、10平方センチメートル)に形成される。
コンクリート構造物1の床2の表面3に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する場合、まず、散布検査用収集具4の収集部5の受け部材7を床2の表面3に、取付材16により着脱可能に取り付ける。散布検査用収集具4は、コンクリート含浸剤を散布する表面3の散布量の検査に適した位置に取り付け、また、表面3の面積に応じて複数の位置に取り付ける。取付材16は、散布検査用収集具4を取り外した際に、床2の表面3に傷ができないような接着剤や粘着剤が望ましい。
散布検査用収集具4を取り付けた後、床2の表面3にコンクリート含浸剤を噴霧装置17(例えば、スプレーガンなど)によって散布する。散布されたコンクリート散布剤は、床2の表面3に付着してコンクリート内部に浸透し、コンクリート構造物1の毛細孔や空隙を充填し、水酸化カルシウムと反応して保護効果を発揮する。
また、散布されたコンクリート散布剤は、散布検査用収集具4の収集部5を形成する受け部材7に付着し、収集空間9の受け部材7上に集まる。コンクリート構造物1の床2の保護に必要な量のコンクリート含浸剤の散布が終了した後、収集空間7の受け部材7上に集まったコンクリート散布剤は、床2の表面3から散布検査用収集具4を取り外し、計量部6が最下部に位置する姿勢にすることで、計量部6の計量空間14に流入する。計量空間14に流入したコンクリート含浸剤は、計量部6の目盛り15を読み取ることで、集めた容量を計測することができる。なお、取り外した散布検査用収集具4は、清掃することで、再度の使用が可能になる。
これにより、散布検査用収集具4は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、コンクリート含浸剤の散布量を適切に管理することができる。
コンクリート構造物21の壁22の表面23に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する散布検査用収集具24は、壁22の表面23に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部25と、収集部25に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部26とからなる。収集部25と計量部26とは、可撓性を有する合成樹脂や耐水コーティングを施した紙などの材料から形成することができる。
受け部材37は、コンクリート構造物21の壁22の表面23に、収集空間30を側方に向け、且つ覆い部材29の最大幅部分31が下側に位置する姿勢で、着脱可能に取り付けられる。囲み部材28は、計量部26が接続される接続孔32を備えている。接続孔32は、壁22の表面23に散布検査用収集具24を取り付けた状態で、受け部材27と覆い部材29の最大幅部分31とに挟まれる囲み部材28の最下部の位置に形成している。
収集部25は、コンクリート構造物21の壁22の保護効果を発揮するために必要なコンクリート含浸剤の散布量(例えば、1平方メートル当たりに220グラム)を検査できるように、囲み部材28で囲まれるとともに覆い部材29で覆われていない受け部材27の表面積が所定の収集面積(例えば、10平方センチメートル)に形成される。
コンクリート構造物21の壁22の表面23に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する場合、まず、散布検査用収集具24の収集部25の受け部材27を壁22の表面23に、覆い部材29の最大幅部分31が下側に位置する姿勢で、取付材37により着脱可能に取り付ける。散布検査用収集具24は、コンクリート含浸剤を散布する表面23の散布量の検査に適した位置に取り付け、また、表面23の面積に応じて複数の位置に取り付ける。取付材37は、散布検査用収集具24を取り外した際に、壁22の表面23に傷ができないような接着剤や粘着剤が望ましい。
散布検査用収集具24を取り付けた後、壁22の表面23にコンクリート含浸剤を噴霧装置38(例えば、スプレーガンなど)によって散布する。散布されたコンクリート散布剤は、壁22の表面23に付着してコンクリート内部に浸透し、コンクリート構造物21の毛細孔や空隙を充填し、水酸化カルシウムと反応して保護効果を発揮する。
また、散布されたコンクリート散布剤は、散布検査用収集具24の収集部25を形成する受け部材27に付着し、収集空間30の下部の受け部材27と覆い部材29の最大幅部分31とに挟まれる囲み部材28上に集まる。収集空間30の下部の囲み部材28上に集まったコンクリート散布剤は、計量部26の計量空間35に流入する。コンクリート構造物21の壁22の保護に必要な量のコンクリート含浸剤の散布が終了した後、計量空間35に流入したコンクリート含浸剤は、計量部26の目盛り36を読み取ることで、集めた容量を計測することができる。なお、コンクリート含浸剤の散布終了後、散布検査用収集具4は、取り外して清掃することで、再度の使用が可能になる。
これにより、散布検査用収集具24は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、コンクリート含浸剤の散布量を適切に管理することができる。
コンクリート構造物41の天井42の表面43に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する散布検査用収集具44は、天井42の表面43に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部45と、収集部45に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部46とからなる。収集部45と計量部46とは、可撓性を有する合成樹脂や耐水コーティングを施した紙などの材料から形成することができる。
受け部材47は、コンクリート構造物41の天井42の表面43に、収集空間51を下方に向け、且つ覆い部材49の最大幅部分52が最下部に位置する姿勢で、傾斜部材50により傾斜して着脱可能に取り付けられる。囲み部材48は、計量部46が接続される接続孔53を備えている。接続孔53は、天井42の表面43に散布検査用収集具44を傾斜して取り付けた状態で、受け部材47と覆い部材49の最大幅部分52とに挟まれる囲み部材48の最下部の位置(覆い部材49側)に形成している。
収集部45は、コンクリート構造物41の天井42の保護効果を発揮するために必要なコンクリート含浸剤の散布量(例えば、1平方メートル当たりに220グラム)を検査できるように、囲み部材48で囲まれるとともに覆い部材49で覆われていない受け部材47の表面積が所定の収集面積(例えば、100平方センチメートル)に形成される。
コンクリート構造物41の天井42の表面43に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する場合、まず、散布検査用収集具44の収集部45の受け部材47を天井42の表面43に、傾斜部材50を介して覆い部材49の最大幅部分52が最下部に位置する姿勢で、取付材58により着脱可能に取り付ける。散布検査用収集具44は、コンクリート含浸剤を散布する表面43の散布量の検査に適した位置に取り付け、また、表面43の面積に応じて複数の位置に取り付ける。取付材58は、散布検査用収集具44を取り外した際に、天井4の表面43に傷ができないような接着剤や粘着剤が望ましい。
散布検査用収集具44を取り付けた後、天井42の表面43にコンクリート含浸剤を噴霧装置59(例えば、スプレーガンなど)によって散布する。散布されたコンクリート散布剤は、天井42の表面43に付着してコンクリート内部に浸透し、コンクリート構造物41の毛細孔や空隙を充填し、水酸化カルシウムと反応して保護効果を発揮する。
また、散布されたコンクリート散布剤は、散布検査用収集具44の収集部45を形成する受け部材47に付着し、収集空間51の傾斜した下部の覆い部材49の最大幅部分52上に集まる。覆い部材49の最大幅部分52上に集まったコンクリート散布剤は、計量部46の計量空間56に流入する。コンクリート構造物41の壁42の保護に必要な量のコンクリート含浸剤の散布が終了した後、計量空間56に流入したコンクリート散布剤は、天井42の表面43から散布検査用収集具44を取り外して計量部46を垂直下方に延びる姿勢にし、計量部6の目盛り15を読み取ることで、集めた容量を計測することができる。なお、コンクリート含浸剤の散布終了後、散布検査用収集具44は、取り外して清掃することで、再度の使用が可能になる。
これにより、散布検査用収集具44は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、コンクリート含浸剤の散布量を適切に管理することができる。
これにより、散布検査用収集具44は、収集部45の受け部材47に付着して傾斜下方に流れるコンクリート散布剤を、傾斜面60によって囲み部材48の接続孔53に向かって集めるように流すことができ、集めたコンクリート散布剤を計量部46の計量空間56に積極的に流入させ、目盛り57によって容量を計測することができる。
また、収集部45の計量部46は、天井42の表面43に散布検査用収集具44を傾斜して取り付けた状態で、計量部46を形成する有底円筒状の透明部材54が傾斜する収集部45に対して垂直下方に延びるように、透明部材54の一端側の接続部55を折曲して形成することもできる。
これにより、散布検査用収集具44は、透明部材54が垂直下方に延びるので、散布検査用収集具44を取り外すことなく、目盛り57によって集めたコンクリート散布剤の容量を正確に読み取ることができる。
そして、図8に示すように、収集部25、45が円形状の場合、囲み部材28、48の周縁から突出される覆い部材29、49の形状を、受け部材27、47の半分を覆う半円形状とすることで、覆い部材29、49で覆われていない受け部材27、47の表面積を所定の収集面積(例えば、10平方センチメートル)に設定することが容易であり、収集部25、45の作成を簡略化できる。
2 床
3 表面
4 散布検査用収集具
5 収集部
6 計量部
7 受け部材
8 囲み部材
9 収集空間
10 接続孔
11 上面
12 透明部材
13 接続部
14 計量空間
15 目盛り
16 取付材
17 噴霧装置
Claims (5)
- コンクリート構造物の表面に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査するコンクリート含浸剤の散布検査用収集具において、
前記散布検査用収集具は、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、前記収集部に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、
前記収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、
前記計量部は、前記収集空間に集めたコンクリート含浸剤の容量を測る目盛りを備えることを特徴とするコンクリート含浸剤の散布検査用収集具。 - 前記散布検査用収集具は、前記コンクリート構造物の床の表面に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、前記収集部に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、
前記収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を受ける受け部材と、前記受け部材を囲む囲み部材とによって形成されるとともに、前記受け部材と前記囲み部材とによって囲まれた散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、
前記受け部材は、前記コンクリート構造物の床の表面に着脱可能に取り付けられ、
前記囲み部材は、前記計量部が接続される接続孔を備え、
前記計量部は、前記囲み部材の接続孔に接続される有底円筒状の透明部材によって形成され、
前記透明部材は、前記収集空間に集めたコンクリート含浸剤が流入する計量空間を備えるとともに、前記計量空間に流入したコンクリート含浸剤の容量を計測する目盛りを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート含浸剤の散布検査用収集具。 - 前記散布検査用収集具は、前記コンクリート構造物の壁の表面に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、前記収集部に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、
前記収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を受ける受け部材と、前記受け部材を囲む囲み部材と、前記囲み部材の周縁から突出されて前記受け部材の一部を覆う覆い部材とによって形成されるとともに、前記受け部材と前記囲み部材と前記覆い部材とによって囲まれた散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、
前記受け部材は、前記コンクリート構造物の壁の表面に前記覆い部材が下側に位置する姿勢で着脱可能に取り付けられ、
前記囲み部材は、前記計量部が接続される接続孔を備え、
前記計量部は、前記囲み部材の接続孔に接続される有底円筒状の透明部材によって形成され、
前記透明部材は、前記収集空間に集めたコンクリート含浸剤が流入する計量空間を備えるとともに、前記計量空間に流入したコンクリート含浸剤の容量を計測する目盛りを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート含浸剤の散布検査用収集具。 - 前記散布検査用収集具は、前記コンクリート構造物の天井の表面に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、前記収集部に集められたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、
前記収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を受ける受け部材と、前記受け部材を囲む囲み部材と、前記囲み部材の周縁から突出されて前記受け部材の一部を覆う覆い部材と、前記コンクリート構造物の天井および前記受け部材間に介装される傾斜部材とによって形成されるとともに、前記受け部材と前記囲み部材と前記覆い部材とによって囲まれた散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、
前記受け部材は、前記コンクリート構造物の天井の表面に前記覆い部材が下側に位置する姿勢で前記傾斜部材により傾斜して着脱可能に取り付けられ、
前記囲み部材は、前記計量部を接続する接続孔を備え、
前記計量部は、前記囲み部材の接続孔に接続される有底円筒状の透明部材によって形成され、
前記透明部材は、前記収集空間に集めたコンクリート含浸剤が流入する計量空間を備えるとともに、前記計量空間に流入したコンクリート含浸剤の容量を計測する目盛りを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート含浸剤の散布検査用収集具。 - 前記囲み部材には、前記接続孔に向かって傾斜する傾斜面を形成したことを特徴とする請求項4に記載のコンクリート含浸剤の散布検査用収集具。
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2014
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