JP2015169587A - コンクリート含浸剤の散布検査用収集具 - Google Patents

コンクリート含浸剤の散布検査用収集具 Download PDF

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Kiyoshi Misawa
清志 三澤
治 沼田
Osamu Numata
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Abstract

【課題】この発明は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、散布量を適切に管理することができるコンクリート含浸剤の散布検査用収集具を提供することを目的とする。
【解決手段】この発明は、コンクリート構造物の表面に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査するコンクリート含浸剤の散布検査用収集具において、散布検査用収集具は、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、収集部に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、計量部は、収集空間に集めたコンクリート含浸剤の容量を測る目盛りを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明はコンクリート含浸剤の散布検査用収集具に係り、特に、コンクリート構造物の表面に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を管理するためのコンクリート含浸剤の散布検査用収集具に関するものである。
コンクリートは、表面の毛細孔や亀裂から、大気中の水分、二酸化炭素、塩化物イオン等が内部に拡散することで劣化を招き、強度が損なわれる。コンクリートの劣化を抑制する技術には、特許第3204931号公報に、コンクリート構造物の表面にけい酸カリウム等を含有する液状のコンクリート含浸剤を散布する技術が開示されている。
また、コンクリート含浸剤は、コンクリート構造物の劣化度合いを勘案して散布しなければならないため、散布量が適切であるかを検査する必要がある。コンクリート含浸剤の散布量を検査する技術には、特許第5015667号公報に、pH指示薬が含浸されたマットを予め施工面に張り付けておき、コンクリート含浸剤の散布後におけるマットのpH指示薬の変色で散布が実施されたかを判断するとともに、コンクリート含浸剤の散布前後におけるマットの重量変化から散布量を求める技術が開示されている。
特許第3204931号公報 特許第5015667号公報
ところで、前記特許文献2では、コンクリート含浸剤の散布の前と後とにおいてそれぞれマットの重量を秤量し、コンクリート含浸剤を吸収したマットの重量変化からコンクリート含浸剤の散布量を求めている。
したがって、特許文献2は、コンクリート含浸剤の散布量を直接的に計測せず、重量から散布量を間接的に推定する技術であるため、正確な散布量を容易に求めることが困難であり、コンクリート含浸剤の散布量を適切に管理し難い問題があった。
そこで、この発明は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、散布量を適切に管理することができるコンクリート含浸剤の散布検査用収集具を提供することを目的とする。
この発明は、コンクリート構造物の表面に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査するコンクリート含浸剤の散布検査用収集具において、前記散布検査用収集具は、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、前記収集部に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、前記収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、前記計量部は、前記収集空間に集めたコンクリート含浸剤の容量を測る目盛りを備えることを特徴とする。
この発明は、コンクリート構造物の表面に散布されるコンクリート含浸剤を収集部の収集空間に集め、集めたコンクリート含浸剤を計量部の目盛りによって測ることができる。
これにより、この発明は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、コンクリート含浸剤の散布量を適切に管理することができる。
図1は散布検査用収集具の平面図である。(実施例1) 図2は図1のA−A線による断面図である。(実施例1) 図3は散布検査用収集具の正面図である。(実施例2) 図4は図3のB−B線による断面図である。(実施例2) 図5は散布検査用収集具の底面図である。(実施例3) 図6は図5のC−C線による断面図である。(実施例3) 図7は計量部の変形例を示す断面図である。(変形例1) 図8は収集部の変形例を示す正面図である。(変形例2)
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1・図2は、この発明の実施例1を示すものである。図1・図2において、コンクリート構造物1の床2の表面3には散布されるコンクリート含浸剤は、けい酸ナトリウム・けい酸カリウムを主成分とする粒子コロイドの無色の液体であり、コンクリート構造物1の毛細孔や空隙に浸透して隙間を充填し、その後、水酸化カルシウムと反応して保護効果を発揮する。コンクリート含浸剤は、粒子コロイドの物理的作用と化学反応の相乗効果によってコンクリート表層部を保護し、長寿命化を果たすことができる。
コンクリート構造物1の床2の表面3に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する散布検査用収集具4は、床2の表面3に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部5と、収集部5に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部6とからなる。収集部5と計量部6とは、可撓性を有する合成樹脂や耐水コーティングを施した紙などの材料から形成することができる。
前記収集部5は、散布されるコンクリート含浸剤を受ける円板状の受け部材7と、受け部材7を囲む短円筒状の囲み部材8とによって形成される。収集部5は、受け部材7と囲み部材8とによって囲まれた、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間9を備えている。受け部材7は、コンクリート構造物1の床2の表面3に、収集空間9を上方に向けて、着脱可能に取り付けられる。
囲み部材8は、計量部6が接続される接続孔10を備えている。接続孔10は、床2の表面3に散布検査用収集具4を取り付けた状態で、受け部材7の上面11に接する囲み部材8の最下部の位置に形成している。
収集部5は、コンクリート構造物1の床2の保護効果を発揮するために必要なコンクリート含浸剤の散布量(例えば、1平方メートル当たりに220グラム)を検査できるように、囲み部材8で囲まれる受け部材7の表面積が所定の収集面積(例えば、10平方センチメートル)に形成される。
前記計量部6は、囲み部材8の接続孔10に接続される有底円筒状の透明部材12によって形成される。透明部材12は、一端側に接続孔10に接続される接続部13を備え、一端側に開口して他端側を閉塞する計量空間14を備えている。接続部13は、例えば、接続孔10にねじ係合や圧入嵌合により接続される。透明部材12は、接続部13を接続孔10に接続することで、計量空間14を収集部5の収集空間9に連通する。計量空間14には、収集空間9に集めたコンクリート含浸剤が流入する。また、透明部材12は、計量空間14に流入したコンクリート含浸剤の容量を計測する目盛り15を備えている。計量空間14は、流入したコンクリート含浸剤を計測できる所定の容量(例えば、2〜3ミリリットル)を有している。
次に、散布検査用収集具4によるコンクリート含浸剤の散布量の検査を説明する。
コンクリート構造物1の床2の表面3に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する場合、まず、散布検査用収集具4の収集部5の受け部材7を床2の表面3に、取付材16により着脱可能に取り付ける。散布検査用収集具4は、コンクリート含浸剤を散布する表面3の散布量の検査に適した位置に取り付け、また、表面3の面積に応じて複数の位置に取り付ける。取付材16は、散布検査用収集具4を取り外した際に、床2の表面3に傷ができないような接着剤や粘着剤が望ましい。
散布検査用収集具4を取り付けた後、床2の表面3にコンクリート含浸剤を噴霧装置17(例えば、スプレーガンなど)によって散布する。散布されたコンクリート散布剤は、床2の表面3に付着してコンクリート内部に浸透し、コンクリート構造物1の毛細孔や空隙を充填し、水酸化カルシウムと反応して保護効果を発揮する。
また、散布されたコンクリート散布剤は、散布検査用収集具4の収集部5を形成する受け部材7に付着し、収集空間9の受け部材7上に集まる。コンクリート構造物1の床2の保護に必要な量のコンクリート含浸剤の散布が終了した後、収集空間7の受け部材7上に集まったコンクリート散布剤は、床2の表面3から散布検査用収集具4を取り外し、計量部6が最下部に位置する姿勢にすることで、計量部6の計量空間14に流入する。計量空間14に流入したコンクリート含浸剤は、計量部6の目盛り15を読み取ることで、集めた容量を計測することができる。なお、取り外した散布検査用収集具4は、清掃することで、再度の使用が可能になる。
このように、コンクリート含浸剤の散布検査用収集具4は、コンクリート構造物1の床2の表面3に散布されたコンクリート含浸剤を収集部5の収集空間9に集め、集めたコンクリート含浸剤の容量を計量部6の目盛り15によって測ることができる。
これにより、散布検査用収集具4は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、コンクリート含浸剤の散布量を適切に管理することができる。
図3・図4は、この発明の実施例2を示すものである。図3・図4において、コンクリート構造物21の床22の表面23には散布されるコンクリート含浸剤は、けい酸ナトリウム・けい酸カリウムを主成分とする粒子コロイドの無色の液体であり、粒子コロイドの物理的作用と化学反応の相乗効果によってコンクリート表層部を保護し、長寿命化を果たすことができる。
コンクリート構造物21の壁22の表面23に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する散布検査用収集具24は、壁22の表面23に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部25と、収集部25に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部26とからなる。収集部25と計量部26とは、可撓性を有する合成樹脂や耐水コーティングを施した紙などの材料から形成することができる。
前記収集部25は、散布されるコンクリート含浸剤を受ける円板状の受け部材27と、受け部材27を囲む短円筒状の囲み部材28と、囲み部材28の先端側の周縁から突出されて受け部材27の一部を覆うように幅の狭い三日月状の覆い部材29とによって形成される。収集部25は、受け部材27と囲み部材28と覆い部材29とによって囲まれた、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間30を備えている。
受け部材37は、コンクリート構造物21の壁22の表面23に、収集空間30を側方に向け、且つ覆い部材29の最大幅部分31が下側に位置する姿勢で、着脱可能に取り付けられる。囲み部材28は、計量部26が接続される接続孔32を備えている。接続孔32は、壁22の表面23に散布検査用収集具24を取り付けた状態で、受け部材27と覆い部材29の最大幅部分31とに挟まれる囲み部材28の最下部の位置に形成している。
収集部25は、コンクリート構造物21の壁22の保護効果を発揮するために必要なコンクリート含浸剤の散布量(例えば、1平方メートル当たりに220グラム)を検査できるように、囲み部材28で囲まれるとともに覆い部材29で覆われていない受け部材27の表面積が所定の収集面積(例えば、10平方センチメートル)に形成される。
前記計量部26は、囲み部材28の接続孔32に接続される有底円筒状の透明部材33によって形成される。透明部材33は、一端側に接続孔32に接続される接続部34を備え、一端側に開口して他端側を閉塞した計量空間35を備えている。接続部34は、例えば、接続孔32にねじ係合や圧入嵌合により接続される。透明部材33は、接続部34を接続孔32に接続することで、計量空間35を収集部25の収集空間30に連通する。計量空間35には、収集空間30に集めたコンクリート含浸剤が流入する。また、透明部材33は、計量空間35に流入したコンクリート含浸剤の容量を計測する目盛り36を備えている。計量空間35は、流入したコンクリート含浸剤を計測できる所定の容量(例えば、2〜3ミリリットル)を有している。
次に、散布検査用収集具24によるコンクリート含浸剤の散布量の検査を説明する。
コンクリート構造物21の壁22の表面23に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する場合、まず、散布検査用収集具24の収集部25の受け部材27を壁22の表面23に、覆い部材29の最大幅部分31が下側に位置する姿勢で、取付材37により着脱可能に取り付ける。散布検査用収集具24は、コンクリート含浸剤を散布する表面23の散布量の検査に適した位置に取り付け、また、表面23の面積に応じて複数の位置に取り付ける。取付材37は、散布検査用収集具24を取り外した際に、壁22の表面23に傷ができないような接着剤や粘着剤が望ましい。
散布検査用収集具24を取り付けた後、壁22の表面23にコンクリート含浸剤を噴霧装置38(例えば、スプレーガンなど)によって散布する。散布されたコンクリート散布剤は、壁22の表面23に付着してコンクリート内部に浸透し、コンクリート構造物21の毛細孔や空隙を充填し、水酸化カルシウムと反応して保護効果を発揮する。
また、散布されたコンクリート散布剤は、散布検査用収集具24の収集部25を形成する受け部材27に付着し、収集空間30の下部の受け部材27と覆い部材29の最大幅部分31とに挟まれる囲み部材28上に集まる。収集空間30の下部の囲み部材28上に集まったコンクリート散布剤は、計量部26の計量空間35に流入する。コンクリート構造物21の壁22の保護に必要な量のコンクリート含浸剤の散布が終了した後、計量空間35に流入したコンクリート含浸剤は、計量部26の目盛り36を読み取ることで、集めた容量を計測することができる。なお、コンクリート含浸剤の散布終了後、散布検査用収集具4は、取り外して清掃することで、再度の使用が可能になる。
このように、コンクリート含浸剤の散布検査用収集具24は、コンクリート構造物21の壁22の表面23に散布されたコンクリート含浸剤を収集部25の収集空間30に集め、集めたコンクリート含浸剤の容量を計量部26の目盛り36によって測ることができる。
これにより、散布検査用収集具24は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、コンクリート含浸剤の散布量を適切に管理することができる。
図5・図6は、この発明の実施例3を示すものである。図5・図6において、コンクリート構造物41の天井42の表面43には散布されるコンクリート含浸剤は、けい酸ナトリウム・けい酸カリウムを主成分とする粒子コロイドの無色の液体であり、粒子コロイドの物理的作用と化学反応の相乗効果によってコンクリート表層部を保護し、長寿命化を果たすことができる。
コンクリート構造物41の天井42の表面43に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する散布検査用収集具44は、天井42の表面43に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部45と、収集部45に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部46とからなる。収集部45と計量部46とは、可撓性を有する合成樹脂や耐水コーティングを施した紙などの材料から形成することができる。
前記収集部45は、散布されるコンクリート含浸剤を受ける円板状の受け部材47と、受け部材47を囲む短円筒状の囲み部材48と、囲み部材48の先端側の周縁から突出されて受け部材47の一部を覆う幅の広い三日月状の覆い部材49と、コンクリート構造物41の天井42および受け部材47間に介装される傾斜部材50とによって形成される。収集部45は、受け部材47と囲み部材48と覆い部材49とによって囲まれた、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間51を備えている。
受け部材47は、コンクリート構造物41の天井42の表面43に、収集空間51を下方に向け、且つ覆い部材49の最大幅部分52が最下部に位置する姿勢で、傾斜部材50により傾斜して着脱可能に取り付けられる。囲み部材48は、計量部46が接続される接続孔53を備えている。接続孔53は、天井42の表面43に散布検査用収集具44を傾斜して取り付けた状態で、受け部材47と覆い部材49の最大幅部分52とに挟まれる囲み部材48の最下部の位置(覆い部材49側)に形成している。
収集部45は、コンクリート構造物41の天井42の保護効果を発揮するために必要なコンクリート含浸剤の散布量(例えば、1平方メートル当たりに220グラム)を検査できるように、囲み部材48で囲まれるとともに覆い部材49で覆われていない受け部材47の表面積が所定の収集面積(例えば、100平方センチメートル)に形成される。
前記計量部46は、囲み部材48の接続孔53に接続される有底円筒状の透明部材54によって形成される。透明部材54は、一端側に接続孔53に接続される接続部55を備え、一端側に開口して他端側を閉塞する計量空間56を備えている。接続部55は、例えば、接続孔53にねじ係合や圧入嵌合により接続される。透明部材54は、接続部55を接続孔53に接続することで、計量空間56を収集部45の収集空間51に連通する。計量空間56には、収集空間51に集めたコンクリート含浸剤が流入する。また、透明部材54は、計量空間56に流入したコンクリート含浸剤の容量を計測する目盛り57を備えている。計量空間56は、流入したコンクリート含浸剤を計測できる所定の容量(例えば、2〜3ミリリットル)を有している。
次に、散布検査用収集具44によるコンクリート含浸剤の散布量の検査を説明する。
コンクリート構造物41の天井42の表面43に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査する場合、まず、散布検査用収集具44の収集部45の受け部材47を天井42の表面43に、傾斜部材50を介して覆い部材49の最大幅部分52が最下部に位置する姿勢で、取付材58により着脱可能に取り付ける。散布検査用収集具44は、コンクリート含浸剤を散布する表面43の散布量の検査に適した位置に取り付け、また、表面43の面積に応じて複数の位置に取り付ける。取付材58は、散布検査用収集具44を取り外した際に、天井4の表面43に傷ができないような接着剤や粘着剤が望ましい。
散布検査用収集具44を取り付けた後、天井42の表面43にコンクリート含浸剤を噴霧装置59(例えば、スプレーガンなど)によって散布する。散布されたコンクリート散布剤は、天井42の表面43に付着してコンクリート内部に浸透し、コンクリート構造物41の毛細孔や空隙を充填し、水酸化カルシウムと反応して保護効果を発揮する。
また、散布されたコンクリート散布剤は、散布検査用収集具44の収集部45を形成する受け部材47に付着し、収集空間51の傾斜した下部の覆い部材49の最大幅部分52上に集まる。覆い部材49の最大幅部分52上に集まったコンクリート散布剤は、計量部46の計量空間56に流入する。コンクリート構造物41の壁42の保護に必要な量のコンクリート含浸剤の散布が終了した後、計量空間56に流入したコンクリート散布剤は、天井42の表面43から散布検査用収集具44を取り外して計量部46を垂直下方に延びる姿勢にし、計量部6の目盛り15を読み取ることで、集めた容量を計測することができる。なお、コンクリート含浸剤の散布終了後、散布検査用収集具44は、取り外して清掃することで、再度の使用が可能になる。
このように、コンクリート含浸剤の散布検査用収集具44は、コンクリート構造物41の天井42の表面43に散布されたコンクリート含浸剤を収集部45の収集空間51に集め、集めたコンクリート含浸剤の容量を計量部46の目盛り57によって測ることができる。
これにより、散布検査用収集具44は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、コンクリート含浸剤の散布量を適切に管理することができる。
収集部45の囲み部材48には、天井42の表面43に散布検査用収集具44を傾斜して取り付けた状態で、受け部材47と覆い部材49の最大幅部分52とに挟まれる囲み部材48の最下部の位置に接続孔53を形成したが、図7に示すように構成することもできる。図7において、囲み部材48には、収集空間51に臨む内面に接続孔53に向かって傾斜する傾斜面60を形成している。
これにより、散布検査用収集具44は、収集部45の受け部材47に付着して傾斜下方に流れるコンクリート散布剤を、傾斜面60によって囲み部材48の接続孔53に向かって集めるように流すことができ、集めたコンクリート散布剤を計量部46の計量空間56に積極的に流入させ、目盛り57によって容量を計測することができる。
また、収集部45の計量部46は、天井42の表面43に散布検査用収集具44を傾斜して取り付けた状態で、計量部46を形成する有底円筒状の透明部材54が傾斜する収集部45に対して垂直下方に延びるように、透明部材54の一端側の接続部55を折曲して形成することもできる。
これにより、散布検査用収集具44は、透明部材54が垂直下方に延びるので、散布検査用収集具44を取り外すことなく、目盛り57によって集めたコンクリート散布剤の容量を正確に読み取ることができる。
なお、上述各実施例1〜3においては、収集部5、25、45を円形状に形成したが、コンクリート含浸剤を集めることができる形状であれば、菱形形状や逆三角形状、楕円形状などでもよい。
そして、図8に示すように、収集部25、45が円形状の場合、囲み部材28、48の周縁から突出される覆い部材29、49の形状を、受け部材27、47の半分を覆う半円形状とすることで、覆い部材29、49で覆われていない受け部材27、47の表面積を所定の収集面積(例えば、10平方センチメートル)に設定することが容易であり、収集部25、45の作成を簡略化できる。
この発明は、コンクリート含浸剤の散布量を容易に計測でき、正確な散布量を求めることができ、散布量を適切に管理することができるものであり、コンクリート含浸剤に限らず、各種の液体の散布量の管理に応用することができる。
1 コンクリート構造物
2 床
3 表面
4 散布検査用収集具
5 収集部
6 計量部
7 受け部材
8 囲み部材
9 収集空間
10 接続孔
11 上面
12 透明部材
13 接続部
14 計量空間
15 目盛り
16 取付材
17 噴霧装置

Claims (5)

  1. コンクリート構造物の表面に散布されるコンクリート含浸剤の散布量を検査するコンクリート含浸剤の散布検査用収集具において、
    前記散布検査用収集具は、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、前記収集部に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、
    前記収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、
    前記計量部は、前記収集空間に集めたコンクリート含浸剤の容量を測る目盛りを備えることを特徴とするコンクリート含浸剤の散布検査用収集具。
  2. 前記散布検査用収集具は、前記コンクリート構造物の床の表面に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、前記収集部に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、
    前記収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を受ける受け部材と、前記受け部材を囲む囲み部材とによって形成されるとともに、前記受け部材と前記囲み部材とによって囲まれた散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、
    前記受け部材は、前記コンクリート構造物の床の表面に着脱可能に取り付けられ、
    前記囲み部材は、前記計量部が接続される接続孔を備え、
    前記計量部は、前記囲み部材の接続孔に接続される有底円筒状の透明部材によって形成され、
    前記透明部材は、前記収集空間に集めたコンクリート含浸剤が流入する計量空間を備えるとともに、前記計量空間に流入したコンクリート含浸剤の容量を計測する目盛りを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート含浸剤の散布検査用収集具。
  3. 前記散布検査用収集具は、前記コンクリート構造物の壁の表面に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、前記収集部に集めたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、
    前記収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を受ける受け部材と、前記受け部材を囲む囲み部材と、前記囲み部材の周縁から突出されて前記受け部材の一部を覆う覆い部材とによって形成されるとともに、前記受け部材と前記囲み部材と前記覆い部材とによって囲まれた散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、
    前記受け部材は、前記コンクリート構造物の壁の表面に前記覆い部材が下側に位置する姿勢で着脱可能に取り付けられ、
    前記囲み部材は、前記計量部が接続される接続孔を備え、
    前記計量部は、前記囲み部材の接続孔に接続される有底円筒状の透明部材によって形成され、
    前記透明部材は、前記収集空間に集めたコンクリート含浸剤が流入する計量空間を備えるとともに、前記計量空間に流入したコンクリート含浸剤の容量を計測する目盛りを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート含浸剤の散布検査用収集具。
  4. 前記散布検査用収集具は、前記コンクリート構造物の天井の表面に散布されるコンクリート含浸剤を集める収集部と、前記収集部に集められたコンクリート含浸剤を測る計量部とからなり、
    前記収集部は、散布されるコンクリート含浸剤を受ける受け部材と、前記受け部材を囲む囲み部材と、前記囲み部材の周縁から突出されて前記受け部材の一部を覆う覆い部材と、前記コンクリート構造物の天井および前記受け部材間に介装される傾斜部材とによって形成されるとともに、前記受け部材と前記囲み部材と前記覆い部材とによって囲まれた散布されるコンクリート含浸剤を集める収集空間を備え、
    前記受け部材は、前記コンクリート構造物の天井の表面に前記覆い部材が下側に位置する姿勢で前記傾斜部材により傾斜して着脱可能に取り付けられ、
    前記囲み部材は、前記計量部を接続する接続孔を備え、
    前記計量部は、前記囲み部材の接続孔に接続される有底円筒状の透明部材によって形成され、
    前記透明部材は、前記収集空間に集めたコンクリート含浸剤が流入する計量空間を備えるとともに、前記計量空間に流入したコンクリート含浸剤の容量を計測する目盛りを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート含浸剤の散布検査用収集具。
  5. 前記囲み部材には、前記接続孔に向かって傾斜する傾斜面を形成したことを特徴とする請求項4に記載のコンクリート含浸剤の散布検査用収集具。
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