JP2015168571A - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カウンタウエイトの重量調整のためのサブウエイト保持ユニットの安全性を確保したエレベータ装置を提供する。【解決手段】昇降路内にそれぞれ昇降可能に設けられ、互いにメインロープで接続された乗りかご及びカウンタウエイトを相互に昇降させるエレベータ装置で、カウンタウエイトの重量を変化させるためのサブウエイトを保持可能で、カウンタウエイトの上方に上下動可能に設置され、カウンタウエイトに対して、サブウエイトを供給する機能を有するサブウエイト保持ユニットを有する。このサブウエイト保持ユニットを上下機構によりワイヤロープを介して吊支し、上下方向に移動させる。このサブウエイト保持ユニットの、ワイヤロープ切断に伴う自由落下を防止する自由落下防止手段を設けた。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、サブウエイトを載せ替えてカウンタウエイト側の重量変更を行うことのできるエレベータ装置に関する。
近年、エレベータの効率向上、省エネルギー化の要求が一層高まっている。この高効率、省エネなエレベータの実現方法の一つに、エレベータの乗降人数パターン、利用頻度の傾向に合わせ、乗りかごとカウンタウエイトのバランスを調整することで運行効率を向上させる方法がある。このエレベータを実現するために、カウンタウエイトの重量を変化させることが考えられる。
この場合、エレベータの運行の妨げとならないように、できるだけ短時間で重量の変更を行わなければならない。また、地震などの不測の事態が起こっても、確実に動作する機構が必要となる。さらに、現状のエレベータの昇降路に組み込める省スペースな機構も必要となる。
この種の技術として、従来、カウンタウエイト側で、任意の数のサブウエイトを引っ掛けることにより、カウンタウエイトの重量を調整する機構(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
特開2009−215049号公報
特許文献1のものは、カウンタウエイト側にある連結シャフトを駆動し、この連結シャフトによりサブウエイトを引っ掛ける構成であった。このため、カウンタウエイト側にアクチュエータが必要となる。カウンタウエイト側にアクチュエータがある場合、昇降路を動くカウンタウエイトに対して、電力や信号を送る長いケーブルを接続しなければならず、コストや信頼性の面で問題があった。また、昇降路を頻繁に移動するカウンタウエイトの下にサブウエイトを吊り下げる構成のため、振動や地震などにより、万が一連結部が破壊された場合、サブウエイトが落下して危険である。さらに、昇降路の下部はバッファやメインロープなどがあり、サブウエイトを配置するスペースがないという問題も生じた。
本発明が解決しようとする課題は、カウンタウエイトの重量調整のためのサブウエイト保持ユニットの安全性を確保したエレベータ装置を提供することにある。
本発明の実施の形態にかかるエレベータ装置は、昇降路内にそれぞれ立設されたレールに沿ってそれぞれ昇降可能に設けられ、互いにメインロープで接続された乗りかご及びカウンタウエイトを、前記メインロープが巻き掛けられた巻上機により相互に昇降させるエレベータ装置であって、前記カウンタウエイトの重量を変化させるためのサブウエイトを保持可能で、前記カウンタウエイトの上方に前記レールに沿って上下動可能に設置され、前記カウンタウエイトの搭載部に対して、前記サブウエイトを供給、及び回収する機能を有するサブウエイト保持ユニットと、前記昇降路側に設けられ、ワイヤロープを介して前記サブウエイト保持ユニットを吊支し、所定の待機位置と前記搭載部への移載位置との間で上下方向に移動させる上下機構と、このサブウエイト保持ユニットの、前記ワイヤロープ切断に伴う自由落下を防止する自由落下防止手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るエレベータ装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るエレベータ装置におけるサブウエイト保持ユニットを示す正面図である。 本発明の一実施形態における自由落下防止機構を説明する正面図である。 本発明の一実施形態におけるセフティ機構の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態におけるセフティ機構の変形例を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るエレベータ装置におけるサブウエイト保持ユニットを示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
この実施の形態に係るエレベータ装置は、昇降路11内に、乗りかご12及びカウンタウエイト13が、対応するレール14,15に案内されて、それぞれ昇降可能に設けられている。これら乗りかご12及びカウンタウエイト13は互いにメインロープ16で接続され、このメインロープ16が巻き掛けられた巻上機17により相互に昇降駆動される。
この実施の形態では2:1ローピングを採用しており、メインロープ16の一端は、昇降路11の上部にヒッチ19により固定されている。このメインロープ16の他端側は昇降路11内を下降し、乗りかご12の一側面からその底面に設けられた図示しない吊り車を経て乗りかご12の他側面に向って廻し掛けられ、この他側面に沿って昇降路11内を上昇する。そして、昇降路11の上部に設けられた巻上機17のシーブに巻き掛けられた後、昇降路11内におけるカウンタウエイト13の昇降空間部分を下降し、カウンタウエイト13の吊り車20に巻きかけられて昇降路11内を再び上昇し、昇降路11の上部にヒッチ21により固定される。
なお、図1では、昇降路11の上部において巻上機17やヒッチ19,21を支持する構造材は図示を省略している。
このエレベータ装置は、カウンタウエイト13に対して後述するサブウエイトを安全確実に載せ変えて重量変更を行うことを特徴とするものであり、カウンタウエイト13の上部には、サブウエイトを少なくとも1個以上積層状態で搭載可能なサブウエイト搭載部23が設けられている。サブウエイト搭載部23は、左右一対のガイド支柱24を有し、この一対のガイド支柱24間にサブウエイトが搭載される。左右一対のガイド支柱24は、図1で示すように断面U字の溝型部材を、それらの溝が互いに対向するように設置したものである。
カウンタウエイト13上のサブウエイト搭載部23の上方にはサブウエイトを供給する機能、及びサブウエイト搭載部23からサブウエイトを回収する機能を有するサブウエイト保持ユニット26が設けられる。
すなわち、サブウエイト保持ユニット26は、昇降路11の上端付近に設置され、カウンタウエイト13が昇降路11の上端付近の所定の移載位置に停止した状態で、そのサブウエイト搭載部23上にサブウエイトを供給し、搭載させるものである。
ここで、サブウエイト保持ユニット26は、昇降路11の上端部配置されたウインチなどによる上下機構(以下、ウインチとして説明する)27によりワイヤロープ271を介して上下動可能に吊り支持され、かつ、その左右両側面の上下に設けられたガイド部材28が、カウンタウエイト用のレール15と係合しており、このレール15により上下方向に案内支持される。すなわち、ワイヤロープ271は上下機構27によって巻き取り、及び繰り出されるものであり、ウインチ27を運転することにより、サブウエイト保持ユニット26を、図示上方の所定の待機位置からサブウエイト搭載部23上への移載位置まで移動させることができる。このウインチ27は、図示のように、昇降路11側に固定されたフレーム29内に設置されている。
図2は、サブウエイト保持ユニット26及びその関係部分を図1から取出して模式的に示している。図2で示すように、サブウエイト保持ユニット26内には、サブウエイト31が複数個収容される。これらサブウエイト31は、サブウエイト保持ユニット26の左右に設けられた保持部32により分離可能に保持されている。サブウエイト保持ユニット26はサブウエイト31を、1個以上任意の数、カウンタウエイト13上のサブウエイト搭載部23へ供給して鉛直方向に積層搭載させる。
保持部32は、鉛直方向に配置され軸周りに回転可能な回転軸33、回転軸33の外周廻りに複数段に取り付けられた板状の保持片35、及び回転軸33を回転駆動する図示しない駆動部で構成される。保持片35は、回転軸33を軸回りに90°回動させることによって、サブウエイト31の支持、解放を行う。
サブウエイト保持ユニット26内の、上述した両保持部32の内側には、それぞれガイド部37が縦方向に設置されている。このガイド部37は、サブウエイト保持ユニット26の上下動の際、サブウエイト搭載部23上に立設された左右一対のガイド支柱24と組み合わされ、互いに接合しながら上下方向にスライドする。そして、サブウエイト保持ユニット26をサブウエイト搭載部23上の所定の搭載位置までガイドする。
サブウエイト31にはガイド部37及びメインメインロープ16が挿通する開口がそれぞれ設けられており、ガイド部37及びメインロープ16は、サブウエイト保持ユニット26に段積状態で保持されたサブウエイト31を縦方向に貫通している。
ここで、サブウエイト保持ユニット26は、前述のように、ウインチ27によりを所定の待機位置とサブウエイト搭載部23への移載位置との間で上下方向に移動操作される。サブウエイト保持ユニット26は重量物であるサブウエイトを複数個保持するものであり、万一、ワイヤロープ271の切断が生じた場合を想定して、その落下防止対策を施しておく必要がある。また、ワイヤロープ271の切断が生じなくとも、何らかの理由で、サブウエイト保持ユニット26の上下動に支障が生じ、ワイヤロープ271に緩みが生じた場合、乱巻状態の発生など、不具合が生じるので、ワイヤロープ271の緩み発生も確実に検出する必要がある。
そこで、ワイヤロープ271の切断に伴うサブウエイト保持ユニット26の自由落下を防止する自由落下防止手段40を設けた。
自由落下防止手段40は、ワイヤロープ271の、サブウエイト保持ユニット26への張力変化を検出する検出手段41を有する。また、この検出手段41により検出された、ワイヤロープ271の切断による張力変化に応動するセフティ機構42を有する。
検出手段41は、サブウエイト保持ユニット26に一体的取り付けられており、図3で示すように、筐体状の検出手段本体(以下、単に筐体と呼ぶ)42を有する。この筐体42内にはワイヤロープ271の先端部が出入自在に挿入され、その先端と本体42の内面との間には、ばね43が設けられている。このばね43は、ワイヤロープ271の、サブウエイト保持ユニット26に対する張力変化に応じてワイヤロープ271をその長さ方向に変位させる。
筐体42上には、ワイヤロープ271の変位を検出するレバー44が設けられている。このレバー44は、その一端が支軸45により、筐体42上に回動可能に枢支され、長さ方向中間点はワイヤロープ271と係合子46を介して係合している。このレバー44は、ワイヤロープ271の長さ方向に変位により回動する。また、レバー44の先端側には、レバー44を図示左回りへ回動させるばね47が設けられている。さらに、レバー44の先端部は、アウターワイヤ48を介してセフティ機構42に連結しており、レバー44の回動をセフティ機構42伝えて動作させる。したがって、アウターワイヤ48は伝達手段として機能する。
セフティ機構42は、レール15との間に設けられ、このレール15との接合により、ブレーキをかけるものである。具体的には、図4で示すように、ブロック状の本体(以下、ブロック体と呼ぶ)50を有し、このブロック体50内にはレール15を囲む作動通路51が縦向きに形成されている。この作動通路51の、レール15の一側と対向する図示左内面51aは、作動通路51の横断面が上方に向かって縮小するように傾斜している(以下、傾斜内面51aと呼ぶ)。
作動通路51内の、傾斜内面51aとレール15との間にはブレーキローラ52が上下方向に転動可能に設けられている。このブレーキローラ52は、前述したアウターワイヤ48と接続している。したがって、後述するように検出手段41がワイヤロープ271の切断を検出してレバー44が回動すると、アウターワイヤ48を介してその回動力が伝達され、ブレーキローラ52を上方に引き上げる。このため、ブレーキローラ52は傾斜内面51aとレール15との間に圧接してブレーキをかける。
なお、セフティ機構42は上記構造に限らず、図5のように構成してもよい。すなわち、このブロック体50内の作動通路51は、レール15の両側と対向する内面51a1,51a2を、作動通路51の横断面が上方に向かって縮小するように傾斜させたテーパ状に形成する(以下、傾斜内面51a1,51a2と呼ぶ)。これら傾斜内面51a1,51a2とレール15との間にはブレーキ用の楔55を上下動可能に設け、それぞれ前述したアウターワイヤ48と接続している。
このように構成しても、検出手段41がワイヤロープ271の切断を検出してレバー44が回動すると、アウターワイヤ48を介してその回動力が伝達され、楔53を上方に引き上げる。このため、楔53は傾斜内面51a1,51a2とレール15との間にはさみつけられブレーキをかける。
また、検出手段41には、ワイヤロープ271の緩みによる張力変化を検出すると、ウインチ27をワイヤロープ271の張力を回復させる方向に制御する制御手段55を設ける。すなわち、検出手段41、図3で示すように、レバー47の回動角をからワイヤロープ271の緩みを検出するスイッチ56を設け、このスイッチ56の検出信号により制御手段55を動作させるように構成する。
さらに、検出手段41のレバー44に対しては、その支軸45の位置(以下、枢支点45とする)を図示左右方向に移動させるための移動手段(リニアモータや、ラック・ピニオン機構など公知の直線移動機構)58を設ける。すなわち、サブウエイト保持ユニット26は、図1で支援したカウンタウエイト13上に対してサブウエイト31を供給/回収するため、大きな重量変化が生じる。この重量変化に応じてレバー44の枢支点45を移動手段58により移動させる。
この枢支点45を移動させることにより、レバー44のリンク比を変化させ、伝達手段であるアウターワイヤ48との連結点における動作量が、サブウエイト保持ユニット26の重量変化に対してほぼ一定量となる。
上記構成において、サブウエイト保持ユニット26は、昇降路11の上端部配置されたウインチ27によりワイヤロープ271を介して上下動可能に吊り支持され、上方の所定の待機位置からサブウエイト搭載部23上への移載位置までの間で移動される。ワイヤロープ271にはサブウエイト保持ユニット26の重量に応じた張力が加わっている。このとき、図3で示すように、その下端と検出手段41の筐体42の内面との間に設けられたばね43は、サブウエイト保持ユニット26の重量により圧縮され、ワイヤロープ271に設けられた係合子46の下端と筐体42の上面との間には所定の間隔が生じ、レバー44は所定の角度に保たれている。
この状態でワイヤロープ271が切断されると、ワイヤロープ271のサブウエイト保持ユニット26に対する張力が喪失されるので、ワイヤロープ271の下端部は、ばね43の反発力により下方に変位し、係合子46と係合しているレバー44は枢支点45を中心に図示右回りに回動する。
このレバー44の回動、すなわち、検出手段41の検出動作は、伝達手段であるアウターワイヤ48によりセフティ機構42に伝達され、このセフティ機構42を応動させる。すなわち、アウターワイヤ48により図4で示したブレーキローラ52又は図5で示したブレーキ用の楔53を図示上方に引き上げ、ワイヤロープ271の切断によるサブウエイト保持ユニット26と一体のセフティ機構42にブレーキをかけ、サブウエイト保持ユニットの自由落下を防止する。
なお、伝達手段は、アウターワイヤ48に限るものではなく、リンクで伝達する方法や、スラックロープスイッチの電気信号を用いて、アクチュエータで非常止めを駆動するようにしてもよい。
また、ワイヤロープ271の切断が生じなくとも、何らかの理由で、サブウエイト保持ユニット26の下降動作に支障が生じ、ワイヤロープ271に緩みが生じることがある。このワイヤロープ271の緩みによっても、ワイヤロープ271のサブウエイト保持ユニット26に対する張力が弱くなるので、ワイヤロープ271の下端部は、ばね43の反発力により下方に変位し、係合子46と係合しているレバー44は枢支点45を中心に図示右回りに回動する。
このレバー47の回動はスイッチ56により検出される。すなわち、ワイヤロープ271の緩みによる張力変化をスイッチ56により検出する。スイッチ56がワイヤロープ271の緩みを検出すると、制御手段55はウインチ27によるワイヤロープ271の繰り出しを停止させる。また、必要に応じて、その張力を回復させるべくウインチ27を逆転させる。
このように、検出手段41は、レバー47の回動角をからワイヤロープ271の緩みを検出し、その検出信号により制御手段55を動作させる。その結果、乱巻状態の発生などの不具合発生を確実に防止できる。
サブウエイト保持ユニット26は、前述したように、図1で支援したカウンタウエイト13上に対してサブウエイト31を供給/回収するため、大きな重量変化が生じる。この重量変化に対してアウターワイヤ48との連結点における動作量がほぼ一定量となるようにレバー44の枢支点45を移動手段58により移動させる。
例えば、サブウエイト31を供給したことにより、サブウエイト保持ユニット26が軽くなった場合、ばね43の反発力により、筐体42の上面は、重い場合より上方に変位し、係合子46の下端との間隔は狭くなる。このため、そのままではレバー44の先端であるアウターワイヤ48との連結点における動作量は重い場合より少なくなる。このため、サブウエイト保持ユニット26が軽くなった分、レバー44の枢支点45を移動手段58により図示左方へ移動させる。この枢支点45の移動によりレバー44のリンク比が変化するので、アウターワイヤ48との連結点における動作量は、サブウエイト保持ユニット26の重量変化に対してほぼ一定量となる。
次に、図6で示す実施の形態を説明する。この実施の形態では、サブウエイト保持ユニット26自体の構造は図2で示したものと基本的に同じであり、対応する部分に同一符号を付し、説明は省略する。この実施の形態における自由落下防止手段40は、ラック60とピニオン61との組み合わせによるものである。ラック60は、レール15及びサブウエイト保持ユニット26のいずれかに一方(図6の例ではレール15側)に上下方向に沿って設けられている。ピニオン61は、レール15及びサブウエイト保持ユニット26いずれかに他方(図6の例ではサブウエイト保持ユニット26側)に設けられ、ラック60と噛み合っている。このピニオン61は、回転速度が所定速度以上とならないように抑制する速度抑制機構(ロータリダンパ、ブレーキ等)を有する。
また、サブウエイト保持ユニット26のレール15近くの下面部には小形のバッファ63を設け、このバッファ63の下方で対向する位置にはバッファ受け64が配置され、レール15に一体的に取り付けられている。
上記構成において、昇降路11の上端部配置されたウインチ27によりワイヤロープ271を介して上下動可能に吊り支持されたサブウエイト保持ユニット26は、ワイヤロープ271が切断されることにより、自由落下となり急激に下降しようとする。このとき、ラック60と噛み合っているピニオン61は、急激に回転速度が上昇しようとする。しかし、ピニオン61には、回転速度が所定速度以上とならないように抑制する速度抑制機構(ロータリダンパ、ブレーキ等)が設けられているため、回転速度が急激に上昇することはなく低速度で下降する。そして、サブウエイト保持ユニット26の下面部に設けられた小形のバッファ63が、下方で対向するバッファ受け64上に当接し、サブウエイト保持ユニット26の下降は停止する。この場合、サブウエイト保持ユニット26は低速でバッファ受け64上に当接するため、当接による衝撃は少なく、バッファ63及びバッファ受け64を小形にすることができる。また、減速が穏やかであるため構造部材をコンパクトに構成できる。
このようにワイヤロープ271が切断されても、ラック60と噛み合っているピニオン61が、速度抑制機構が設けられているため高速で回転することができず、サブウエイト保持ユニット26が自由落下することを防ぐことができる。
自由落下防止手段40としては、さらに昇降路11の上部及びサブウエイト保持ユニット26のいずれか一方(図の例ではサブウエイト保持ユニット26)に接続されたロープ66を巻き取るリール67を、上記いずれか他方(図の例では昇降路上部のウインチ27の近く)に取り付け、このリール67の回転軸に速度抑制機構を設けてもよい。このリールには図示しないばねなどにより、ロープ66の自重を巻き取る構造を設けておく。
このように構成した場合も、リール67の回転速度が所定速度以上とならないため、サブウエイト保持ユニット26が自由落下することを防ぐことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11・・・昇降路
12・・・乗りかご
13・・・カウンタウエイト
14,15・・・レール
16・・・メインロープ
23・・・サブウエイト搭載部
26・・・サブウエイト保持ユニット
27・・・上下機構(ウインチ)
271・・・ワイヤロープ
31・・・サブウエイト
32・・・保持部
33・・・回転軸
34・・・駆動部
35・・・保持片
40・・・自由落下防止手段
41・・・検出手段
42・・・セフティ機構
44・・・レバー
48・・・伝達手段
55・・・制御手段
本発明の実施の形態にかかるエレベータ装置は、昇降路内にそれぞれ立設されたレールに沿ってそれぞれ昇降可能に設けられ、互いにメインロープで接続された乗りかご及びカウンタウエイトを、前記メインロープが巻き掛けられた巻上機により相互に昇降させるエレベータ装置であって、前記カウンタウエイトの重量を変化させるためのサブウエイトを保持可能で、前記カウンタウエイトの上方に前記レールに沿って上下動可能に設置され、前記カウンタウエイトの搭載部に対して、前記サブウエイトを供給、及び回収する機能を有するサブウエイト保持ユニットと、前記昇降路側に設けられ、ワイヤロープを介して前記サブウエイト保持ユニットを吊支し、所定の待機位置と前記搭載部への移載位置との間で上下方向に移動させる上下機構と、前記ワイヤロープの、前記サブウエイト保持ユニットに対する張力変化を検出する検出手段と、この検出手段により検出された、前記ワイヤロープの切断による張力変化に応動し、前記レールとの接合により、前記サブウエイト保持ユニットの落下に対してブレーキをかけるセフティ機構とを備え、前記検出手段は、検出手段本体と前記ワイヤロープの先端との間に設けられ、前記ワイヤロープの、前記サブウエイト保持ユニットの重量変化に応じて前記ワイヤロープをその長さ方向に変位させるばねと、一端が前記検出手段本体に枢支され、長さ方向中間点が前記ワイヤロープと係合し、このワイヤロープの長さ方向の変位により回動するレバーと、このレバーの回動を前記セフティ機構に伝えて動作させる伝達手段と、
前記サブウエイト保持ユニットの重量変化に応じて前記レバーの枢支点を移動させる移動手段とを有し、前記枢支点の移動により、前記レバーの、前記伝達手段との連結点における動作量が、前記サブウエイト保持ユニットの重量変化に対してほぼ一定量となるようにリンク比を変化させることを特徴とする。
検出手段41は、サブウエイト保持ユニット26に一体的取り付けられており、図3で示すように、筐体状の検出手段本体(以下、単に筐体と呼ぶ)411を有する。この筐体411内にはワイヤロープ271の先端部が出入自在に挿入され、その先端と筐体411の内面との間には、ばね43が設けられている。このばね43は、ワイヤロープ271の、サブウエイト保持ユニット26に対する張力変化に応じてワイヤロープ271をその長さ方向に変位させる。
筐体411上には、ワイヤロープ271の変位を検出するレバー44が設けられている。このレバー44は、その一端が支軸45により、筐体411上に回動可能に枢支され、長さ方向中間点はワイヤロープ271と係合子46を介して係合している。このレバー44は、ワイヤロープ271の長さ方向に変位により回動する。また、レバー44の先端側には、レバー44を図示左回りへ回動させるばね47が設けられている。さらに、レバー44の先端部は、アウターワイヤ48を介してセフティ機構42に連結しており、レバー44の回動をセフティ機構42伝えて動作させる。したがって、アウターワイヤ48は伝達手段として機能する。
なお、セフティ機構42は上記構造に限らず、図5のように構成してもよい。すなわち、このブロック体50内の作動通路51は、レール15の両側と対向する内面51a1,51a2を、作動通路51の横断面が上方に向かって縮小するように傾斜させたテーパ状に形成する(以下、傾斜内面51a1,51a2と呼ぶ)。これら傾斜内面51a1,51a2とレール15との間にはブレーキ用の楔53を上下動可能に設け、それぞれ前述したアウターワイヤ48と接続している。
また、検出手段41には、ワイヤロープ271の緩みによる張力変化を検出すると、ウインチ27をワイヤロープ271の張力を回復させる方向に制御する制御手段55を設ける。すなわち、検出手段41、図3で示すように、レバー44の回動角をからワイヤロープ271の緩みを検出するスイッチ56を設け、このスイッチ56の検出信号により制御手段55を動作させるように構成する。
上記構成において、サブウエイト保持ユニット26は、昇降路11の上端部配置されたウインチ27によりワイヤロープ271を介して上下動可能に吊り支持され、上方の所定の待機位置からサブウエイト搭載部23上への移載位置までの間で移動される。ワイヤロープ271にはサブウエイト保持ユニット26の重量に応じた張力が加わっている。このとき、図3で示すように、その下端と検出手段41の筐体411の内面との間に設けられたばね43は、サブウエイト保持ユニット26の重量により圧縮され、ワイヤロープ271に設けられた係合子46の下端と筐体411の上面との間には所定の間隔が生じ、レバー44は所定の角度に保たれている。
例えば、サブウエイト31を供給したことにより、サブウエイト保持ユニット26が軽くなった場合、ばね43の反発力により、筐体411の上面は、重い場合より上方に変位し、係合子46の下端との間隔は狭くなる。このため、そのままではレバー44の先端であるアウターワイヤ48との連結点における動作量は重い場合より少なくなる。このため、サブウエイト保持ユニット26が軽くなった分、レバー44の枢支点45を移動手段58により図示左方へ移動させる。この枢支点45の移動によりレバー44のリンク比が変化するので、アウターワイヤ48との連結点における動作量は、サブウエイト保持ユニット26の重量変化に対してほぼ一定量となる。

Claims (8)

  1. 昇降路内にそれぞれ立設されたレールに沿ってそれぞれ昇降可能に設けられ、互いにメインロープで接続された乗りかご及びカウンタウエイトを、前記メインロープが巻き掛けられた巻上機により相互に昇降させるエレベータ装置であって、
    前記カウンタウエイトの重量を変化させるためのサブウエイトを保持可能で、前記カウンタウエイトの上方に前記レールに沿って上下動可能に設置され、前記カウンタウエイトの搭載部に対して、前記サブウエイトを供給、及び回収する機能を有するサブウエイト保持ユニットと、
    前記昇降路側に設けられ、ワイヤロープを介して前記サブウエイト保持ユニットを吊支し、所定の待機位置と前記搭載部への移載位置との間で上下方向に移動させる上下機構と、
    このサブウエイト保持ユニットの、前記ワイヤロープ切断に伴う自由落下を防止する自由落下防止手段と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 前記自由落下防止手段は、
    前記ワイヤロープの、前記サブウエイト保持ユニットに対する張力変化を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された、前記ワイヤロープの切断による張力変化に応動し、前記レールとの接合により、前記サブウエイト保持ユニットの落下に対してブレーキをかけるセフティ機構と
    を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記検出手段が前記ワイヤロープの緩みによる張力変化を検出すると、前記上下機構によるワイヤ繰り出し停止させ、ワイヤロープの張力回復方向に制御する制御手段を設けた特徴とする請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記検出手段は、
    検出手段本体と前記ワイヤロープの先端との間に設けられ、前記ワイヤロープの、前記サブウエイト保持ユニットの重量変化に応じて前記ワイヤロープをその長さ方向に変位させるばねと、
    一端が前記検出手段本体に枢支され、長さ方向中間点が前記ワイヤロープと係合し、このワイヤロープの長さ方向の変位により回動するレバーと、
    このレバーの回動を前記セフティ機構に伝えて動作させる伝達手段と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ装置。
  5. 前記検出手段は、前記レバーの回動により前記ワイヤロープの緩みを検出し、その検出信号により前記制御手段を動作させ検出するスイッチを有することを特徴とする請求項3に記載のエレベータ装置。
  6. 前記検出手段は、前記サブウエイト保持ユニットの重量変化に応じて前記レバーの枢支点を移動させる移動手段を有し、この枢支点の移動により、前記レバーの、前記伝達手段との連結点における動作量が、前記サブウエイト保持ユニットの重量変化に対してほぼ一定量となるようにリンク比を変化させることを特徴とする構成とした請求項4に記載のエレベータ装置。
  7. 前記自由落下防止手段は、前記レール及び前記サブウエイト保持ユニットのいずれかに一方に上下方向に沿って設けられたラックと、前記レール及び前記サブウエイト保持ユニットのいずれかに他方に設けられ、前記ラックと噛み合うピニオンとを有し、このピニオンは、回転速度が所定速度以上とならないように抑制する速度抑制機構を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  8. 前記自由落下防止手段は、前記昇降路上部及び前記サブウエイト保持ユニットのいずれか一方に接続されたロープを巻き取るリールを、上記いずれか他方に取り付け、このリールの回転軸に速度抑制機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
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CN112678708A (zh) * 2020-12-30 2021-04-20 科捷智能科技股份有限公司 提升机防坠绳带断裂保护方法

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