JP2015168322A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの始動遅延制御を実行可能なハイブリッド車両において、ドライバビリティの悪化を抑制する。
【解決手段】車両1は、エンジン100と、バッテリ150と、バッテリ150の電力を用いて車両1の駆動力を発生させる第1MG10および第2MG20と、エンジン100ならびに第1MG10および第2MG20を制御するECU300とを備える。ECU300は、車両1に要求される要求駆動力が所定の始動しきい値Prを上回った場合であっても、所定の条件が成立するまでエンジン100の始動を遅延させる始動遅延制御を実行可能である。ECU300は、車両1の車速Vが規定値VSを下回る場合には、車速Vが規定値VSを上回る場合よりも、始動遅延制御の実行を制限する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関し、より特定的には、ハイブリッド車両におけるエンジンの始動制御に関する。
ハイブリッド車両には、モータジェネレータから出力されるトルクのみで車両への要求駆動力を満たすことができる場合には、エンジンを停止状態にして、モータジェネレータのみを用いて走行することが可能なものがある。このようなハイブリッド車両においては、モータジェネレータからのトルクのみでは要求駆動力を満たすことができない場合に、エンジンが始動される。
エンジン停止状態での走行中に、ユーザには加速の意図がないにも拘らずアクセルペダルを一時的に踏み込み過ぎて、エンジンが始動される場合がある。燃費の悪化を防止するために、このような不必要なエンジンの始動を抑制する技術が提案されている。
たとえば国際公開第2011/978189号(特許文献1)に開示されたハイブリッド車両の制御装置は、エンジン始動要求度合いの積分値が所定のしきい値よりも大きい場合に、エンジンの始動要求があると判定する。積分値を用いることにより、アクセル開度の増加が持続的なものである場合にのみ、エンジンの始動要求があると判定することができる。
国際公開第2011/078189号
特許文献1に開示されたハイブリッド車両の制御装置では、積分値がしきい値に達するまでの間、エンジンの始動が遅延される。このようにエンジンの始動を遅延させる制御を本明細書では始動遅延制御とも称する。
始動遅延制御を実行可能なハイブリッド車両において、エンジンの始動が遅延されている期間には、車両から出力されるトルク(実駆動力)はモータジェネレータからのトルクによるものに制限される。その一方で、この遅延期間においてもユーザ操作により要求駆動力が増加される場合がある。このような場合には、要求駆動力に対する実駆動力の乖離量が大きくなり得る。それにより、遅延期間経過後にエンジンが始動された際に、実駆動力が要求駆動力に一致するようにエンジンから比較的大きなトルクが出力されて、実駆動力が不連続に増加し得る。その結果、車両の加速が滑らかに行なわれず、ドライバビリティ(運転性)が悪化する可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、エンジンの始動遅延制御を実行可能なハイブリッド車両において、ドライバビリティの悪化を抑制することである。
本発明のある局面に従うハイブリッド車両は、内燃機関と、蓄電装置と、蓄電装置の電力を用いて駆動力を発生させる回転電機と、内燃機関および回転電機を制御する制御装置とを備える。制御装置は、ハイブリッド車両に要求される要求駆動力が停止状態の内燃機関を始動させるためのしきい値を上回った場合に、所定の条件が成立するまで内燃機関の始動を遅延させる始動遅延制御を実行可能である。制御装置は、車速が所定の規定値を下回る場合には、車速が上記規定値を上回る場合よりも、始動遅延制御の実行を制限する。
典型的なトルク―車速特性において、回転電機が出力可能な最大トルクは、車速が規定値を下回る車速域では車速に拘らず一定である。そのため、この車速域では内燃機関が始動されない限り回転電機の最大トルクを超える実駆動力は出力できない。一方で、内燃機関の始動が遅延されている期間に要求駆動力が増加する場合がある。このような場合には、内燃機関が始動された際に、実駆動力が要求駆動力に一致するように内燃機関から比較的大きなトルクが出力されて、実駆動力が不連続に増加する場合がある。その結果、車両の加速が滑らかに行なわれず、ドライバビリティが悪化する可能性がある。
上記構成によれば、車速が規定値を下回る車速域では、車速が上記規定値を上回る車速域よりも、始動遅延制御の実行が制限される。より具体的には、たとえば始動遅延制御の実行が禁止されたり、遅延期間が短くされたりする。これにより、要求駆動力に対する実駆動力の乖離量が大きくなることを防止できるので、遅延期間経過後に内燃機関を始動させた際の実駆動力の変動を小さくすることができる。したがって、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
好ましくは、回転電機は、内燃機関の出力を用いて発電して、蓄電装置に蓄電可能に構成される。制御装置は、蓄電装置のSOC(State Of Charge)を消費するCD(Charge Depleting)モードと、上記SOCを所定の範囲に維持するCS(Charge Sustaining)モードとを切替可能である。制御装置は、CSモード時には、CDモード時よりも始動遅延制御の実行を制限する。
CSモードにおいては、SOCを維持するために内燃機関が始動されるので、内燃機関が始動される機会が多い。そのため、内燃機関を始動させた際のドライバビリティの悪化が生じ易い。上記構成によれば、CSモード時には、CDモード時よりも始動遅延制御の実行が制限されるので、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。一方、CDモードにおいてはEV走行が優先されるので、内燃機関を始動させない方が好ましい。上記構成によれば、CDモード時には、CSモード時よりも始動遅延制御の実行が制限されにくい、すなわち始動遅延制御が実行され易いので、不必要な内燃機関の始動を抑制することができる。
好ましくは、制御装置は、所定のパラメータの積算値が所定値を上回った場合に、所定の条件が成立したと判定する。
上記構成によれば、たとえば、上記しきい値に対する要求駆動力の超過分の積算値が所定値を上回った場合に、所定の条件が成立したと判定して、内燃機関が始動される。あるいは、要求駆動力が上記しきい値を上回ってからの経過時間が所定値を上回った場合に、内燃機関が始動される。これにより、要求駆動力が上記しきい値を上回った状態が持続的な場合にのみ内燃機関の始動要求があると判定されるので、不必要な内燃機関の始動を抑制することができる。
好ましくは、上記規定値は、蓄電装置から出力可能な電力の上限値に基づいて定められる。
回転電機が要求駆動力に応じたトルクを出力するためには、蓄電装置から回転電機に十分な電力が供給されることが必須である。回転電機の必要とする電力が蓄電装置から出力可能な電力の上限値を上回ると、回転電機は十分な電力を受けることができないので、回転電機から出力可能な最大トルクが制限される。上記構成によれば、蓄電装置が出力可能な電力の上限値に基づいて、始動遅延制御を制限する車速域を定めることができる。したがって、始動遅延制御の実行を制限するか否かをより適切に判定することができる。
本発明によれば、エンジンの始動遅延制御を実行可能なハイブリッド車両において、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る車両の構成を概略的に示すブロック図である。 エンジンの始動遅延制御を説明するための図である。 トルク―車速特性の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における始動遅延制御を示すフローチャートである。 トルク―車速特性の他の一例を示す図である。 CDモードおよびCSモードを説明するための図である。 本発明の実施の形態2における始動遅延制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る車両の構成を概略的に示すブロック図である。図1を参照して、車両1はハイブリッド車両である。車両1は、エンジン100と、バッテリ150と、トランスミッション200と、PCU(Power Control Unit)250と、ECU(Electronic Control Unit)300と、駆動輪350とを備える。トランスミッション200は、第1MG(Motor Generator)10と、第2MG20と、動力分割機構30と、駆動軸40と、減速機50とを含む。
エンジン100は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジン100は、ECU300からの制御信号S1に応じて、車両1が走行するための駆動力を出力する。
第1MG10および第2MG20の各々は、たとえば永久磁石がロータ(いずれも図示せず)に埋設された三相交流回転電機である。第1MG10および第2MG20は、いずれもPCU250によって駆動される。
第1MG10は、動力分割機構30を介してエンジン100のクランク軸(図示せず)に連結される。第1MG10は、バッテリ150の電力を用いてエンジン100のクランク軸を回転させる。また、第1MG10は、エンジン100の動力を用いて発電することも可能である。第1MG10によって発電された交流電力は、PCU250により直流電力に変換されてバッテリ150に充電される。また、第1MG10によって発電された交流電力は、第2MG20に供給される場合もある。
第2MG20は、バッテリ150からの電力および第1MG10により発電された電力のうちの少なくとも一方を用いて駆動軸40を回転させる。また、第2MG20は、回生制動によって発電することも可能である。第2MG20によって発電された交流電力は、PCU250により直流電力に変換されてバッテリ150に充電される。
第1MG10および第2MG20には、第1レゾルバ12および第2レゾルバ22がそれぞれ設けられる。第1レゾルバ12は、第1MG10の回転速度Nm1を検出する。第2レゾルバ22は、第2MG20の回転速度Nm2を検出する。各レゾルバは、検出結果をECU300に出力する。
動力分割機構30は、エンジン100のクランク軸、第1MG10の回転軸(図示せず)、および駆動軸40の三要素を機械的に連結する動力伝達装置である。動力分割機構30は、上記三要素のうちのいずれか一つを反力要素とすることによって、他の2つの要素間での動力の伝達を可能とする。
より具体的に説明すると、動力分割機構30は、たとえばサンギヤ32と、ピニオンギヤ34と、キャリア36と、リングギヤ38とを含む遊星歯車機構である。サンギヤ32は、第1MG10の回転軸に連結される。ピニオンギヤ34は、サンギヤ32およびリングギヤ38の各々と噛み合う。キャリア36は、ピニオンギヤ34を自転可能に支持するとともに、エンジン100のクランク軸に連結される。リングギヤ38は、駆動軸40を介して第2MG20の回転軸(図示せず)および減速機50に連結される。
駆動軸40は、減速機50を介して駆動輪350に連結される。減速機50は、動力分割機構30または第2MG20からの動力を駆動輪350に伝達する。また、駆動輪350が受けた路面からの反力は、減速機50および動力分割機構30を介して第2MG20に伝達される。これにより、第2MG20は回生制動時に発電する。
PCU250は、バッテリ150に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して、第1MG10および第2MG20に供給する。また、PCU250は、第1MG10および第2MG20で発電された交流電力を直流電力に変換して、バッテリ150に供給する。PCU250は、ECU300からの制御信号S2に応じて制御される。
バッテリ150は再充電可能な蓄電装置である。バッテリ150としては、たとえばニッケル水素電池もしくはリチウムイオン電池などの二次電池、または電気二重層キャパシタなどのキャパシタを採用することができる。
バッテリ150には電池センサ152が設けられる。電池センサ152は、電流センサ、電圧センサおよび温度センサ(いずれも図示せず)を包括的に標記したものである。電圧センサは、バッテリ150の電圧VBを検出する。電流センサは、バッテリ150に入出力される電流IBを検出する。温度センサは、バッテリ150の温度TBを検出する。各センサは、その検出結果をECU300に出力する。ECU300は、バッテリ150の電圧VB、電流IBおよび温度TBに基づいて、バッテリ150の充電状態(SOC:State Of Charge)を推定する。
アクセルペダル160にはペダルストロークセンサ162が設けられる。ペダルストロークセンサ162は、アクセルペダル160のストローク量(踏み込み量)APを検出して、その検出結果をECU300に出力する。
駆動輪350のハブまたはナックル(図示せず)には車輪速センサ352が設けられる。車輪速センサ352は、駆動輪350の回転速度Nwを検出して、その検出結果をECU300に出力する。ECU300は、駆動輪350の回転速度Nwに基づいて車両1の車速Vを算出する。
ECU300は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、バッファ(いずれも図示せず)とを含む。ECU300は、各センサから送られる信号、ならびにメモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両1が所望の状態となるように機器類を制御する。
第2MG20が出力可能なトルクには上限値(最大トルク)が存在する。また、バッテリ150には、バッテリ150から放電可能な電力の上限値を示す放電電力上限値Woutが設定されている。ECU300は、後述する走行モード、最大トルクおよび放電電力上限値Woutに基づいて、エンジン100の始動判定を行なう。
具体的には、ECU300は、アクセルペダル160のストローク量APおよび車速Vに基づいて、車両1に要求されるトルク(要求駆動力)を算出する。そして、ECU300は、第2MG20から出力可能な最大トルクよりも要求駆動力が大きいか否かを判定する。以下、第2MG20から出力可能な最大トルクよりも要求駆動力が大きいことを「トルク要件が成立する」とも称する。
さらに、ECU300は、アクセルペダル160のストローク量APおよび車速Vに基づいて、車両要求パワーを算出する。また、ECU300は、放電電力上限値Woutに基づいて、第2MG20から出力可能な最大パワーを算出する。そして、ECU300は、最大パワーよりも車両要求パワーが大きいか否かを判定する。以下、第2MG20から出力可能な最大パワーよりも車両要求パワーが大きいことを「パワー要件が成立する」とも称する。
ECU300は、トルク要件およびパワー要件のいずれかが成立すると、エンジン100を始動させる必要があると判定する。ただし、ECU300は、エンジン100の始動遅延制御を実行する場合には、エンジン100を始動させる必要があると判定したときであっても、所定の条件が成立するまではエンジン100の始動を遅延させる。一方、ECU300は、トルク要件およびパワー要件がいずれも成立してないときには、エンジン100を停止させる。
図2は、エンジン100の始動遅延制御を説明するための図である。図2を参照して、横軸は時間軸を表わし、縦軸は要求駆動力を表わす。なお、縦軸が車両要求パワーの場合についても要求駆動力の場合と同様であるため、以下では要求駆動力の場合について代表的に説明する。
時刻t1において要求駆動力がエンジン100の始動しきい値Prを上回ると、始動しきい値Prに対する要求駆動力の超過分の積算が開始される。この積算値に相当する領域を図中斜線で示す。積算値が所定の判定値に達する前に要求駆動力が始動しきい値Prを下回った場合には、エンジン100は始動されない(時刻t2参照)。
時刻t3において、要求駆動力が再び始動しきい値Prを上回る。そして、時刻t4において積算値が判定値に達すると、エンジン100が始動される。その後、時刻t5において要求駆動力が始動しきい値Prを下回ると、エンジン100は停止される。
さらに、本実施の形態では、要求駆動力が始動しきい値Prを上回った状態のまま所定期間が経過した場合にも、エンジン100が始動される。時刻t6において要求駆動力が始動しきい値Prを上回った後に、時刻t7において上記の所定期間が経過する。このような場合には、積算値が判定値に達していなくてもエンジン100が始動される。
図3は、トルク―車速特性の一例を示す図である。図3を参照して、横軸は車速Vを表わし、縦軸はプロペラシャフト(図示せず)のトルクを表わす。図3(A)は始動遅延制御が実行されない場合の要求駆動力および車両1が出力するトルク(実駆動力)を示し、図3(B)は始動遅延制御が実行される場合の要求駆動力および実駆動力を示す。なお、横軸に車速Vに代えて駆動輪350の回転速度Nwまたは第2MG20の回転速度Nm2を用いた場合にも、同様の特性を得ることができる。
要求駆動力LDは、要求駆動力と車速Vとの関係を示す。実駆動力LAは、実駆動力と車速Vとの関係を示す。なお、図3(A)において実駆動力LAは要求駆動力LDと一致している。
トルク要件LTは、第2MG20から出力可能な最大トルクと車速Vとの関係を示す。この最大トルクは、車速Vが所定値以下の場合には一定であるが、車速Vが上記所定値よりも大きい場合には、車速Vが大きくなるに従って単調に減少する。
パワー要件LPは、第2MG20から出力可能な最大パワーのトルクと車速Vとの関係を示す。第2MG20から出力可能な最大パワーは、トルクと、車速Vに対応する第2MG20の回転速度Nm2との積で表わされるので、トルクと車速Vとは反比例の関係を有する。
車速Vが規定値VS未満の低速域では、トルク要件LTの方がパワー要件LPよりも小さいので、トルク要件の方がパワー要件よりも成立し易い。そのため、低速域では、トルク要件が成立するか否かによってエンジン100の始動判定が行なわれる。車速Vが規定値VS以上かつ規定値VF未満の中速域では、パワー要件LPの方がトルク要件LTよりも小さいので、パワー要件の方がトルク要件よりも成立し易い。そのため、中速域では、パワー要件が成立するか否かによってエンジン100の始動判定が行なわれる。車速Vが規定値VF以上の高速域では、トルク要件LTの方がパワー要件LPよりも小さいので、トルク要件の方がパワー要件よりも成立し易い。そのため、高速域では、トルク要件を成立するか否かによってエンジン100の始動判定が行なわれる。
まず図3(A)を参照して、始動遅延制御が実行されない場合について説明する。低速域のうち車速VがV1以下の領域では、要求駆動力LDがトルク要件LT以下であるので、トルク要件は成立していない。そのため、車両1は、エンジン100を停止させた状態で、第2MG20のみで走行することが可能である。
一方、低速域のうち車速VがV1よりも大きい領域では、要求駆動力LDがトルク要件LTよりも大きいので、トルク要件が成立している。そのため、エンジン100が始動され、エンジン100から出力されるトルクによって、要求駆動力に対する第2MG20のトルクの不足分が補われる。それにより、実駆動力は要求駆動力LDに沿ってT1からT2に増加する。このように、図3(A)では始動遅延制御が実行されないので、要求駆動力の増加に応じたタイミングでエンジン100を始動させ、要求駆動力に一致するように実駆動力を出力することができる。
次に図3(B)を参照して、始動遅延制御が実行される場合について説明する。低速域のうち車速VがV1よりも大きい領域では、トルク要件が成立する。図3(B)では始動遅延制御が実行されるので、エンジン100が始動されるまで実駆動力はT1に維持される。この遅延期間中に要求駆動力がT1からT2に増加しても、エンジン100からトルクが出力されないので、実駆動力は増加しない。その結果、実駆動力は要求駆動力から乖離する。
その後、車速VがV2のときにエンジン100が始動されると、エンジン100から出力されるトルクが第2MG20から出力されるトルクに加わるので、実駆動力はT1からT2に増加する(矢印AR1で示す)。これにより、実駆動力が要求駆動力と再び一致する。
このように、低速域において始動遅延制御を実行する場合には、第2MG20から出力可能な最大トルクに要求駆動力が達していたとしても、エンジン100の始動が遅延されている期間中には実駆動力が増加しない。そのため、この遅延期間中に要求駆動力がさらに増加すると、要求駆動力に対する実駆動力の乖離量が一層大きくなり得る。それにより、遅延期間経過後にエンジン100が始動される際には、実駆動力が要求駆動力に一致するようにエンジン100から比較的大きなトルクが出力される場合がある。エンジン100からのトルクが第2MG20からのトルクに加わる結果、実駆動力が不連続に増加して、ドライバビリティが悪化する可能性がある。
そこで、本実施の形態においては、低速域におけるエンジン100の始動遅延制御の実行が制限される。以下に説明する例では、低速域における始動遅延制御の実行が禁止される。始動遅延制御の実行を制限することにより、要求駆動力に対する実駆動力の乖離量が大きくなることを防止できるので、遅延期間経過後にエンジン100を始動させた際の実駆動力の変動を小さくすることができる。なお、始動遅延制御の実行が制限されるのが低速域である理由については後に詳細に説明する。
図4は、本発明の実施の形態1における始動遅延制御を示すフローチャートである。このフローチャートは、所定の条件成立時あるいは所定の期間経過毎に実行される。なお、これらのフローチャートの各ステップは、基本的にはECU300によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU300内に作製された電子回路によるハードウェア処理によって実現されてもよい。
ステップS10において、ECU300は、トルク要件およびパワー要件のうちの少なくとも一方が成立しているか否かを判定する。トルク要件およびパワー要件がいずれも成立していない場合(ステップS10においてNO)には、図4に示す一連の処理が終了する。一方、トルク要件およびパワー要件のうちの少なくとも一方が成立している場合(ステップS10においてYES)には、処理はステップS20へと進められる。
ステップS20において、ECU300は、車速Vが規定値VSよりも大きいか否かを判定する。すなわち、ECU300は、仮にエンジン100の始動遅延制御を実行した場合に、実駆動力の変動が大きい領域であるか否かを判定する。車速Vが規定値VSよりも大きい場合(ステップS20においてYES)、すなわち図3に示す中速域でのパワー要件または高速域でのトルク要件が成立している場合には、ECU300は、エンジン100の始動遅延制御の実行を許可する(ステップS30)。その後のステップS50,S60,S70の処理は、エンジン100の遅延始動制御に相当する(図中破線の枠で示す)。
ステップS50において、ECU300は、始動しきい値Prに対する要求駆動力の超過分を積算して積算値を算出する(図2の斜線領域を参照)。具体的には、ECU300は、たとえば当該超過分をサンプリング間隔と乗算し、さらに乗算された値をサンプリング毎に足し合わせていくことによって積算値を算出する。
ステップS60において、ECU300は、ステップS30で算出された積算値が所定の判定値よりも大きいか否かを判定する。積算値が判定値よりも大きい場合(ステップS60においてYES、たとえば図2の時刻t4参照)には、ECU300はエンジン100を始動させる(ステップS80)。一方、積算値が判定値以下の場合(ステップS60においてNO)には、処理はステップS70へと進められる。
ステップS70において、ECU300は、トルク要件およびパワー要件のうちの少なくとも一方が成立した状態が維持されたまま、積算値の算出が開始されてから所定期間が経過したか否かを判定する。上記の所定時間が経過している場合(ステップS70においてYES、たとえば図2の時刻t7参照)にも、ECU300はエンジン100を始動させる(ステップS80)。
このように、中速域でのパワー要件または高速域でのトルク要件が成立している場合には、積算値が判定値に達するまでの間(ステップS60)、または積算値の算出が開始されてから所定期間が経過するまでの間(ステップS70)、エンジン100の始動が遅延される。
これに対し、ステップS20において車速Vが規定値VS以下の場合(ステップS20においてNO)、すなわち低速域でのトルク要件が成立している場合には、ECU300は、エンジン100の始動遅延制御の実行を禁止する(ステップS40)。つまり、ECU300は、始動遅延制御(ステップS50,S60,S70)を行なわずにエンジン100を始動させる(ステップS80)。エンジン100の始動後には、図4に示す一連の処理が終了する。
なお、ステップS50において積算値の算出開始から所定期間が経過する前にトルク要件およびパワー要件がいずれも成立しなくなった場合(ステップS70においてNO、たとえば図2の時刻t2参照)には、エンジン100は始動されずに図4に示す一連の処理が終了する。
以上のように、低速域でのトルク要件が成立する場合には、仮に始動遅延制御を実行した場合にはエンジン100の始動時の実駆動力の変動が大きくなるので、始動遅延制御は実行されない。つまり、トルク要件が成立するとエンジンがすぐに始動されるので、要求駆動力に対して実駆動力が乖離することが防止される。これにより、エンジン始動時における実駆動力の変動が小さくなるので、ドライバビリティが悪化することを抑制することができる。一方、中速域でのパワー要件が成立する場合または高速域でのトルク要件が成立する場合には、始動遅延制御が実行される。これにより、不必要なエンジンの始動が抑制されるので、燃費の悪化を防止することができる。
続いて、始動遅延制御の実行が制限されるのが低速域である理由について説明する。図5は、トルク―車速特性の他の一例を示す図である。図5を図3と対比すると、図3では低速域においてトルク要件が成立するのに対し、図5では低速域での要求駆動力が小さく中速域においてパワー要件が成立する点において両図は相違する。
図5を参照して、中速域のうち車速VがV1以下の領域では、トルク要件およびパワー要件はいずれも成立していないので、エンジン100を始動させる必要はない。車速VがV1に達するとパワー要件が成立するので、エンジン100を始動させる必要が生じる。始動遅延制御が実行されると、エンジン100が始動されるまでは、実駆動力は要求駆動力から乖離して、パワー要件LPに沿ってT3からT4まで緩やかに減少する。
遅延期間が経過して車速VがV2のときにエンジン100が始動されると、エンジン100の出力を用いて第1MG10で発電された電力が第2MG20へと供給される。これにより、実駆動力が要求駆動力と再び一致するように制御されるので、車速VがV3になるまで上昇する(矢印AR2で示す)。このとき、車両1は、エンジン100から出力されるトルクの分だけ第2MG20から出力されるトルクを減少させて、実駆動力がT4に維持されるように制御される。
中速域において、エンジン始動時に実駆動力を一定に維持する制御を実行可能な理由について説明する。中速域においてエンジン100を始動する必要が生じるのは、上述のように、パワー要件が成立するためである。つまり、エンジン100の始動時にトルク要件が成立しているわけではない。このことは、要求駆動力に対して第2MG20によって出力可能な最大トルクが不足しておらず、第2MG20からは最大トルク未満のトルクしか出力されていないことを示している。したがって、エンジン100から出力されるトルクの分だけ第2MG20から出力されるトルクを減少させる制御が可能である。このように、中速域においては、始動遅延制御を実行したとしても、エンジン100の始動時に実駆動力を一定に維持することが可能であるため、ドライバビリティの悪化には繋がらない。
これに対し、低速域においてエンジン100を始動させる必要が生じるのは、トルク要件が成立した場合であり、つまり、第2MG20から出力されるトルクだけでは要求駆動力を満たすことができない場合である。したがって、低速域において実駆動力を要求駆動力に一致させるためには、第2MG20から出力可能な最大トルクにエンジン100からのトルクを加えて、実駆動力を増加させることが必須となる。このように、低速域においてはエンジン100の始動時に実駆動力を一定に維持する制御を実行できないので、ドライバビリティの悪化を抑制するためには、始動遅延制御の実行を制限する必要が生じ得る。
なお、本実施の形態においては、低速域において始動遅延制御の実行が禁止される例について説明した。しかし、始動遅延制御の実行の制限は禁止に限定されるものではなく、低速域において始動遅延制御を実行してもよい。この場合において、低速域における遅延期間は、中速域または高速域における遅延期間よりも短いことが望ましい。具体的には、積算値の判定値を小さくしたり、積算値の算出開始からの所定期間を短くしたりすることができる。遅延期間を短くすることにより、要求駆動力に対して実駆動力が乖離しにくくなるので、エンジン始動時における実駆動力の変動を小さくすることができる。その結果として、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
また、図4のステップS30,S40では、始動しきい値Prに対する要求駆動力の超過分が積算される。このように積分値を用いることにより、たとえばユーザが加速を意図してアクセルペダル160を大きく踏み込むと、積算値が早期に増加するので、積算値が判定値に達するのに要する時間が短くなる。その結果、不必要なエンジン100の始動を抑制しつつも、エンジン100が早期に始動されるので、ユーザの意図に沿った制御を行なうことができる。
なお、図4のステップS10では、トルク要件およびパワー要件が成立しているか否かが判定される例について説明した。つまり、本実施の形態では、車両要求パワーまたは要求駆動力に応じてエンジン100が始動する必要があるか否かが判定される。しかし、エンジン100の始動判定に用いられるパラメータは車両要求パワーまたは要求駆動力に関連するものであればこれらに限定されず、たとえばアクセルペダル160のストローク量APまたは第2MG20への要求トルク等であってもよい。
[実施の形態2]
実施の形態2においては、車両の走行モードに応じてエンジンの始動遅延制御が行なわれる例について説明する。なお、実施の形態2に係る車両の構成は、図1に示す車両1の構成と同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
ECU300は、SOCを消費するCD(Charge Depleting)モードと、SOCを所定の範囲に維持するCS(Charge Sustaining)モードとを切替可能である。本実施の形態において、CDモードではエンジン100の始動遅延制御が実行される一方で、CSモードでは始動遅延制御は実行されない。言い換えると、ECU300は、CSモード時にはCDモード時よりも始動遅延制御の実行を制限する。
図6は、CDモードおよびCSモードを説明するための図である。図6を参照して、横軸は時間軸を表わし、縦軸はバッテリ150のSOCを表わす。バッテリ150が満充電状態(SOC=MAX)となった後、CDモードで走行が開始されるものとする。
CDモードは、基本的にはバッテリ150に蓄えられた電力を消費するモードである。CDモードでの走行時には、SOCを維持するためにはエンジン100は始動されない。これにより、車両1の減速時等に回収される回生電力またはエンジン100の始動に伴ない発電される電力により一時的にSOCが増加することはあるものの、結果的に放電の割合の方が充電の割合よりも大きくなるので、全体としては走行距離の増加に伴ないSOCが減少する。
CSモードは、SOCを所定の範囲に維持するモードである。一例として、時刻tcにおいてSOCが所定値Stgに低下すると、CSモードが選択されるので、その後のSOCが所定の範囲(図中1点鎖線で示す)に維持される。具体的には、SOCが低下するとエンジン100が始動され、SOCが上昇するとエンジン100が停止される。すなわち、CSモードでは、SOCを維持するためにエンジン100が駆動される。なお、ユーザが操作可能なスイッチ(図示せず)を設けて、SOCの低下に拘わらずユーザの意思によって走行モードを切替可能としてもよい。
車両1では、要求駆動力がエンジン100の始動しきい値よりも小さいときは、エンジン100を停止させたまま第2MG20によって走行する(EV走行)。一方、要求駆動力が始動しきい値を超えると、第2MG20のトルクに加えて、または第2MG20のトルクに代えてエンジン100のトルクを用いて車両1が走行する(HV走行)。エンジン100の駆動に伴ない第1MG10が発電した電力は、第2MG20に直接供給されたり、バッテリ150に蓄えられたりする。
CDモードにおいても、要求駆動力が始動しきい値Prを超えればエンジン100は始動される。一方、CSモードにおいても、SOCが上昇すればエンジン100は停止される。すなわち、CDモードは、エンジン100を常時停止させて走行するEV走行に限定されるものではない。CSモードも、エンジン100を常時駆動させて走行するHV走行に限定されるものではない。CDモードにおいてもCSモードにおいても、EV走行とHV走行とが可能である。
CDモードにおいては、EV走行が優先されるので、エンジン100を始動させる機会は少ない。これに対し、CSモードにおいては、CDモードよりもエンジン100の始動機会が多いので、始動遅延制御によるドライバビリティの悪化が生じ易い。したがって、実施の形態2によれば、CSモードでは車速Vに応じて始動遅延制御の実行が制限される。一方、CDモードでは車速Vに拘らず始動遅延制御が実行される。
図7は、本発明の実施の形態2における始動遅延制御を示すフローチャートである。図7を参照して、ステップS5において、ECU300は、走行モードがCSモードであるか否かを判定する。
走行モードがCSモードである場合(ステップS5においてYES)には、処理はステップS10へと進められる。ステップS10〜S80における処理は、図4に示すステップS10〜S80の処理とそれぞれ同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
走行モードがCDモードである場合(ステップS5においてNO)には、処理はステップS90へと進められる。ステップS90において、ECU300は、トルク要件およびパワー要件のうちの少なくとも一方が成立しているか否かを判定する。トルク要件およびパワー要件がいずれも成立していない場合(ステップS90においてNO)には、図7に示す一連の処理が終了する。一方、トルク要件およびパワー要件のうちの少なくとも一方が成立している場合(ステップS90においてYES)には、ECU300は、エンジン100の始動遅延制御の実行を許可する(ステップS30)。その後の処理は、図4に示す一連の処理と同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
このように、CDモードにおいてはEV走行が優先されるので、エンジン100を始動させない方が好ましい。本実施の形態によれば、CDモードでは車速Vに拘らずエンジン100の始動遅延制御が実行される。これにより、CDモードでは不必要なエンジン100の始動を抑制することができる。
一方、CSモードにおいては、エンジン100が始動される機会が多いので、始動遅延制御を実行するとドライバビリティの悪化が生じ易い。そのため、本実施の形態によれば、CSモードでは車速Vに応じて始動遅延制御の実行が制限される。言い換えると、CSモード時には、CDモード時よりも始動遅延制御の実行が制限される。これにより、CSモード時には、ドライバビリティの悪化の抑制を優先することができる。
なお、ステップS60において、CSモード時の積算値の判定値は、CDモード時の積算値の判定値よりも小さいことが望ましい。あるいは、ステップS70において、CSモード時の上記の所定期間の長さは、CDモード時の所定期間の長さよりも短いことが好ましい。このようにすると、CSモードにおけるエンジン100の始動がCDモード時よりも早くなるので、CSモードでは、エンジン100の出力を用いた第1MG10での発電を速やかに開始して、バッテリ150のSOCを維持することができる。一方、CDモード時には、CSモード時よりも不必要なエンジン100の始動を抑制することができる。
最後に、図1を再び参照して本実施の形態について総括する。車両1は、エンジン100と、バッテリ150と、バッテリ150の電力を用いて車両1の駆動力を発生させる第1MG10および第2MG20と、エンジン100ならびに第1MG10および第2MG20を制御するECU300とを備える。ECU300は、車両1に要求される要求駆動力が所定の始動しきい値Prを上回った場合であっても、所定の条件が成立するまでエンジン100の始動を遅延させる始動遅延制御を実行可能である。ECU300は、車両1の車速Vが所定の規定値VSを下回る場合には、車速Vが規定値VSを上回る場合よりも、始動遅延制御の実行を制限する。
好ましくは、第1MG10は、エンジン100の出力を用いて発電して、バッテリ150に蓄電可能に構成される。ECU300は、バッテリ150のSOCを消費するCDモードと、SOCを所定の範囲(図4に1点鎖線で示す)に維持するCSモードとを切替可能である。ECU300は、CSモード時には、CDモード時よりも始動遅延制御の実行を制限する。
好ましくは、ECU300は、所定のパラメータの積算値(始動しきい値Prに対する車両要求パワーの超過分、または積算値の算出が開始されてからの期間)が所定値を上回った場合に、上記所定の条件が成立したと判定する。
好ましくは、規定値VSは、バッテリ150から出力可能な電力の上限値(放電電力上限値Wout)に基づいて定められる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 第1MG、12 第1レゾルバ、20 第2MG、22 第2レゾルバ、30 動力分割機構、32 サンギヤ、34 ピニオンギヤ、36 キャリア、38 リングギヤ、40 駆動軸、50 減速機、100 エンジン、150 バッテリ、152 電池センサ、160 アクセルペダル、162 ペダルストロークセンサ、200 トランスミッション、250 PCU、300 ECU、350 駆動輪、352 車輪速センサ。

Claims (4)

  1. ハイブリッド車両であって、
    内燃機関と、
    蓄電装置と、
    前記蓄電装置の電力を用いて駆動力を発生させる回転電機と、
    前記内燃機関および前記回転電機を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記ハイブリッド車両に要求される要求駆動力が停止状態の前記内燃機関を始動させるためのしきい値を上回った場合であっても、所定の条件が成立するまで前記内燃機関の始動を遅延させる始動遅延制御を実行可能であり、前記ハイブリッド車両の車速が所定の規定値を下回る場合には、前記車速が前記規定値を上回る場合よりも、前記始動遅延制御の実行を制限する、ハイブリッド車両。
  2. 前記回転電機は、前記内燃機関の出力を用いて発電して、前記蓄電装置に蓄電可能に構成され、
    前記制御装置は、前記蓄電装置のSOCを消費するCD(Charge Depleting)モードと、前記SOCを所定の範囲に維持するCS(Charge Sustaining)モードとを切替可能であり、前記CSモード時には、前記CDモード時よりも、前記始動遅延制御の実行を制限する、請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記制御装置は、所定のパラメータの積算値が所定の判定値を上回った場合に、前記所定の条件が成立したと判定する、請求項1または2に記載のハイブリッド車両。
  4. 前記規定値は、前記蓄電装置から出力可能な電力の上限値に基づいて定められる、請求項1または2に記載のハイブリッド車両。
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