JP2015167858A - 回転止め曲げ部を備えた調理器具 - Google Patents

回転止め曲げ部を備えた調理器具 Download PDF

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Abstract

【課題】 把持部への水の浸入を防止し、衛生面に優れた調理器具を提供する。【解決手段】 本発明に係る調理器具は、複数の線材を曲げて形成される線材部(510)と、把持部(550)と、線材部(510)を把持部(550)に取り付けるための取付部(560)と、を備え、線材部(510)は、屈曲した、回転止め部(540)を含み、線材部(510)は、回転止め曲げ部(540)を、取付部(560)を介して把持部(550)に取り付けることによって、取り付けられる。【選択図】 図13

Description

本発明は、調理器具に関する。
従来、味噌溶き具や撹拌具等の調理器具にあっては、ストライプ又はネット状に集合した線材を外郭が略中空瓶状になるように湾曲形成して片端に柄を連結し、該外郭を囲むように固定リングが設けたもの(例えば、特許文献1を参照)や、また、円筒蓋体のカツラ部の外周面に添って小透孔を穿接してU字状に曲げた複数の針線の基部を挿通し、カツラ部内に位置する針線基部を、カツラ部の内周面との間には筒体の抑え部材を圧入し、針線基部の内側には外周面を波型形状とした内カツラ部を圧入して固定し、小透孔と針線との間隙から溶融蝋材をカツラ部内に浸透させて小透孔間隙を閉塞して撹拌部を形成し、パイプ柄を溶接連結したもの(例えば、特許文献2を参照)や、撹拌部を構成する複数の線材の一部又は全部の線材の端部を柄部の取付け部分に互いに隣接させた状態で固定し、且つ、その互いに隣接して固定される線材端部の付け根部分から最初に離れて延びる線材部分を互いに遠ざかる方向に向けた形状に形成しているもの(例えば、特許文献3を参照)や、撹拌部を構成する複数の線材の各端部を、柄部の取り付け部分において対向する2つの列を構成する状態で配置して、付け根部分を洗浄しやすくしたもの(例えば、特許文献4を参照)が知られている。
登録実用新案公報第3027930号公報 特開2008−110100号公報 特開2011−4878号公報 特開2011−131205号公報
しかしながら、上記特許文献1に係る味噌溶き具は、その開示された構成によれば、把持部である上記柄はステンレス製のパイプからなり、線材の端部は柄内に直接溶接されているため、線材の端部の間から柄内に水が入ってしまう。このような水の浸入を防止するために、上記特許文献2に係る泡立て器は、小透孔と針線との間隙から溶融蝋材をカツラ部内に浸透させて小透孔間隙を閉塞しており、上記特許文献3や特許文献4に係る撹拌具は、各線材の端部と取付け孔や溝との間をろうつけや接着剤で固定している。しかし、これらは、ろうつけの手間、バネ材の熱による軟化や表面処理などの後処理に過大な労力を要する。特に、小型の器具においては費用対効果が見合わなかった。これらの様に溶接や蝋付けなどにより柄等の把持部に取り付けるのは、調理器具を使用時に曲げた線材の作用部に力を掛けて回す事により、線材が捻れ、根元が回転する事で、充填材や接着材で接合した場所の、接合部分が剥がれてしまうためで有る。特にバネ材は捻れがダイレクトに伝わると共に表面が滑りやすく、溶着による接合が有用な事による。
上記課題を解決するために、本発明に係る調理器具は、複数の線材を曲げて形成される線材部と、把持部と、前記線材部を前記把持部に取り付けるための取付部と、を備え、前記線材部は、屈曲した、回転止め曲げ部を含み、前記線材部は、前記回転止め曲げ部を、前記取付部を介して前記把持部に取り付けることによって、取り付けられる。
また、前記回転止め曲げ部は、略平面状に曲げて形成され、前記取付部には、前記回転止め曲げ部の動きを制止するための略平面状の回転止め溝が設けられ、前記回転止め曲げ部は、前記回転止め溝に沿って取り付けられてもよい。
また、前記回転止め溝は、前記取付部の外縁から溝が形成され、前記回転止め曲げ部の幅は、前記線材の線径の5倍以上であってもよい。
また、前記回転止め溝は、前記取付部の外縁から溝が形成され、前記回転止め曲げ部は、前記取付部の外周から取付可能であってもよい。
また、前記取付部に、又は前記取付部及び前記把持部の両方に、充填材が充填されていてもよい。
また、前記充填材は、シリコン樹脂又はセメントであってもよい。
また、前記線材部は、前記取付部を介して前記把持部に略直線状に一列又は二列に取り付けれていてもよい。
また、前記線材部は、前記複数の線材が互いに交差しないように形成されていてもよい。
また、前記線材部は、略中空の球体状に形成されていてもよい。
また、前記線材部は、前記取付部との反対方向が開放した略半球面状に形成されていてもよい。
また、前記線材部は、略中空の半球体状に形成されていてもよい。
また、前記線材部は、略中空の半楕円球状に形成されていてもよい。
また、前記調理器具は、さらに前記線材部、前記取付部及び前記把持部からなる前記調理器具本体を自立的に起立させるための自立部を備えてもよい。
また、前記自立部の底面部は、起立状態における設置面側に湾曲して湾曲面状に形成され、前記調理器具は、前記湾曲面の曲率中心と前記湾曲面との間に前記調理器具の重心が位置する起き上がりこぼし構造を形成していてもよい。
また、曲げられた前記複数の線材にはそれぞれ、当該線材の一部を覆うように、コイルが挿通されていてもよい。
また、曲げられた前記複数の線材はそれぞれ、両端部の下端からなる第1回転止め部及び第2回転止め部と、両端部の上端からなる第1直線部及び第2直線部と、それぞれ前記第1直線部及び前記第2直線部から延続する第1円弧部及び第2円弧部と、前記第1円弧部と前記第2円弧部との間で延伸し、所定の中心角の円弧状の第3円弧部と、を含み、前記線材部は、曲げられた前記複数の線材を、前記第3円弧部が同一円形状に等間隔となり、全体で略杯形状を構成するように等間隔に配置して形成され、前記第3円弧部を覆うように、曲げられた前記複数の線材にはそれぞれ、コイルが挿通されていてもよい。
また、前記第3円弧部は、さらに起立状態における上方に膨らむように形成されていてもよい。
また、前記調理器具は、さらに複数の線材を曲げて形成される補助線材部を備え、曲げられた前記複数の線材はそれぞれ、両端部の下端からなる第3回転止め部及び第4回転止め部と、両端部の上端からなる第3直線部及び第4直線部と、それぞれ前記第3直線部及び前記第4直線部から延続する第4円弧部及び第5円弧部と、前記第4円弧部と前記第5円弧部との間で延伸し、所定の中心角の円弧状の第6円弧部と、を含み、前記補助線材部は、曲げられた前記複数の線材を、前記第6円弧部が同一円形状に等間隔となり、全体で略杯形状を構成するように等間隔に配置して形成され、前記第6円弧部を覆うように、曲げられた前記複数の線材にはそれぞれ、コイルが挿通されていてもよい。
また、折り曲げられた前記複数の線材にはそれぞれ、前記コイルの位置ずれを防止するための滑止部が設けられていてもよい。
本発明によれば、調理器具の線材の作用部に捩れるような力が掛った場合でも、線材の根元(付根部)が取付部内で回転することを防止することができ、把持部への水の浸入を防止し、衛生面に優れた調理器具を提供することができる。
実施形態1に係る調理器具を示した図である。 実施形態1の変形例に係る調理器具を示した図である。 実施形態2に係る調理器具を示した図である。 実施形態2に係る調理器具を示した図である。 実施形態2に係る調理器具を示した図である。 実施形態2の変形例に係る調理器具を示した図である。 実施形態3に係る調理器具を示した図である。 実施形態3の変形例1に係る調理器具を示した図である。 実施形態3の変形例2に係る調理器具を示した図である。 実施形態4に係る調理器具を示した図である。 実施形態4の変形例1に係る調理器具を示した図である。 実施形態4の変形例2に係る調理器具を示した図である。 実施形態5に係る調理器具を示した図である。 実施形態5の変形例1に係る調理器具を示した図である。 実施形態5の変形例2に係る調理器具を示した図である。 実施形態5の変形例2に係る調理器具を示した図である。 実施形態5の別の例に係る調理器具を示した図である。
以下、図面に基づいて本発明に係る調理器具の実施形態の例を説明する。
<実施形態1>
図1は、本実施形態1に係る調理器具100を示した図である。図1(a)は正面から見た図であり、図1(b)は線材部110側から見た拡大図である。
図1に示すように、調理器具100は、複数の線材を折り曲げて形成される線材部110と、把持部150と、線材部110を把持部150に取り付けるための取付部160とを備える。
線材部110は、4本の直線状の線材111、112、113及び114を交差しないように同様な形状に折り曲げて、略中空の球体状に形成される。
具体的には、一例として、折り曲げられた線材111〜114は、線材111を例に説明すると、両端部からなる直線状の第1直線部131及び第2直線部135と、一端がそれぞれ第1直線部131及び第2直線部135から延続し、他端が互いに延続する略半円形状の第1湾曲部121及び第2湾曲部125とを含み、第1湾曲部121と第2湾曲部125とはそれぞれが位置する平面が互いに45°程度の角度をなしている。
一例として、線材111〜114は、以下のように折り曲げられる。線材111を例に説明すると、まず、線材111を、両端部の間の中央部を円形形状に曲げてから両端部を折り返して、開口円形状の湾曲部と、その開口両端から、湾曲部の形状中心線に対称かつ平行に湾曲部とは反対方向に引き出した直線部131及び135とを同一平面上に形成する。次に、線材111を、湾曲部の形状中心線を基準として両側を互いに45°程度の角度をなす平面に折り曲げる。一般にこれらの成形は、フォーミングマシンにより行われる。
そして、線材部110は、上記のように折り曲げた線材111〜114を、上記形状中心線が同一線状となり、かつ上記折り曲げられて形成された第1湾曲部121〜124及び第2湾曲部125〜128が同一球面状に等間隔となるように配置して形成される。
線材111〜114は、ステンレス製の線材やバネ性の線材を使用することができる。また、線材の線径は、片手で使用する小型のものは、1〜3mmの範囲内で、両手で使用する大型のものは3〜6mmの範囲内であることが好ましい。また、線材部110は、直径Dが小型のものは25〜100mmの範囲内で、大型のものは100〜500mmの範囲内になるように形成されることが好ましい。
なお、以上の折り曲げ方は、線材部110の形状を説明するための一例である。折り曲げ方(曲げ加工)は、線材部110の形状が上記と同様に形成されればよく、本発明は折り曲げ方(曲げ加工)に限定されるものではない。
線材部110は、機能的には、第1湾曲部121〜124及び第2湾曲部125〜128から構成され、例えばクリーム等を泡立てる等食材に作用する部分である作用部120と、第1直線部131〜134及び第2直線部135〜138から構成される根元即ち付根部130とを含む。
把持部150は、作業時に把持する部分であり、一端が閉塞した筒状に形成されている。
取付部160は、線材部110を把持部150に取り付けるための部分である。取付部160は、略円柱体状に形成され、付根部130を挿通させるための挿通孔161が8つ設けられている。挿通孔161は、第1直線部131〜134及び第2直線部135〜138の線径やその配置に対応して設けられる。
なお、以上では、4本の線材で線材部110が形成されるものとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、線材の本数は必要とする線材部の直径や取付部の先端面の面積等を考慮して、十分な作業効果や洗浄可能な直線部の空隙が得られる範囲で適宜変更することができる。また、把持部の形状も断面が楕円状や多角形状となる形状としても良く、調理器具の大きさや用途、持ち易さ、混ぜ易さを考慮して適宜選択することができる。
以上のように、本実施形態に係る調理器具100によれば、複数の線材が互いに交差しないように線材部110が形成されるため、従来の調理器具における線材の交差部分における洗い残しの課題を解決することができる。また、線材の根元もブラシや、帯状の布などを通しやすく洗いやすい。
折り曲げられた複数の線材は、接合しないように形成されることができる。すなわち、線材部110は把持部150と反対側の上端部、即ち曲げられた複数の線材が集合する部分において、複数の線材の間に適宜な空隙を設けるように形成されることができる。これにより、さらに、線材部110の上端部における食材によるつまりを防止し、洗浄性を向上することができる。
なお、本実施形態の調理器具100は、後述する実施形態2のように、把持部150の内部に充填材が充填されてもよい。
<実施形態1の変形例>
図2は、本実施形態1の変形例に係る調理器具100Aを示した図である。図2(a)は正面から見た図であり、図2(b)は線材部110A側から見た図である。調理器具100Aは、線材部110Aのみが第1実施形態と異なるため、以下では第1実施形態と共通する部分については同じ符号を用いてその説明を省略し、異なる点を説明する。
図2に示すように、調理器具100Aは、複数の線材を折り曲げて形成される線材部110Aと、把持部150と、線材部110Aを把持部150に取り付けるための取付部160とを備える。
線材部110Aは、4本の直線状の線材111A、112A、113A及び114Aを交差しないように同様な形状に折り曲げて、取付部160と反対方向の上方が開放した略半球面状に形成される。
具体的には、一例として、折り曲げられた線材111A〜114Aは、線材111Aを例に説明すると、両端部からなる直線状の第1直線部131A及び第2直線部135Aと、それぞれ第1直線部131A及び第2直線部135Aから延続する円弧状の第1円弧部121A及び第2円弧部125Aと、第1円弧部121Aと第2円弧部125Aとの間で延伸し、中心角が45°程度の円弧状の第3円弧部141Aと、を含む。
そして、線材部110Aは、上記のように折り曲げられた線材111A〜114Aを、第3円弧部141A〜144Aが同一円形状に等間隔となり、かつ第1円弧部121A〜124A及び第2円弧部125A〜128Aが同一半球面状に等間隔となるように配置して形成される。
以上のように、調理器具100Aは、線材が交差しないように線材部110Aが形成されるため、従来の調理器具における線材の交差部分における洗い残しの課題が解決される。また、上方が開放した略半球面状に形成されるため、線材部110Aの内側も洗浄しやすくなり、衛生面で優れたものとなる。
また、図2に示すように、線材111A〜114Aの第3円弧部141A〜144Aは、さらに下方(把持部側)に凹下する形状に形成されてもよい。これにより、さらに、食材を泡立てやすくなる。
なお、以上では、4本の線材で線材部110Aが形成されるものとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、線材の本数は必要とする線材部の直径や取付部の先端面の面積等を考慮して、十分な作業効果や洗浄可能な直線部の空隙が得られる範囲で適宜変更することができる。
<実施形態2>
図3及び図4は、本実施形態2に係る調理器具200を示した図である。図3(a)は調理器具200の一例を正面から見た図、図3(b)は線材部210側から見た図であり、図3(c)は、調理器具200のもう一つの例を線材部210側から見た図である。また、図4は、調理器具200の構成を説明するための図である。
図3及び図4に示すように、調理器具200は、複数の線材を折り曲げて構成される線材部210と、把持部250と、線材部210を把持部250に取り付けるための取付部260とを備える。
まず、線材部210について説明する。線材部210は、3本の直線状の線材211、212及び213を交差しないように折り曲げて、略中空の半球体状に形成される。
具体的には、一例として、折り曲げられた線材211〜213は、以下のように形成される。折り曲げられた線材211及び212は同形状であるため、線材211を例に説明すると、両端部からなる直線状の第1直線部231及び第2直線部234と、一端がそれぞれ第1直線部231及び第2直線部234から延続し、他端が互いに延続する略半円形状の第1湾曲部221及び第2湾曲部224とを含み、第1湾曲部221と第2湾曲部224とは互いが位置する平面が36°程度の角度をなしている。折り曲げられた線材213は、両端部からなる直線状の第1直線部233及び第2直線部236と、一端がそれぞれ第1直線部233及び第2直線部236から延続し、他端が互いに延続する略半円形状の第1湾曲部223及び第2湾曲部226とを含み、第1湾曲部223と第2湾曲部226とは互いが同一平面に位置している。
一例として、線材211〜213は、以下のように折り曲げられる。まず、線材211〜213をそれぞれ、両端部の間の中央部を円形形状に曲げてから両端部を折り返して、開口円形状の湾曲部と、その開口両端から、湾曲部の形状中心線に対称かつ平行に湾曲部とは反対方向に引き出した第1直線部及び第2直線部とを同一平面上に形成する。次に、線材211及び212をそれぞれ、湾曲部の形状中心線を基準として両側を互いに36°程度の角度をなす平面に折り曲げる。一般にこれらの成形は、フォーミングマシンにより行われる。
そして、線材部210は、上記のように折り曲げられた線材211〜213を、上記形状中心線が同一線状となり、かつ線材213の一方の面に、上記形状中心線で分割される第1湾曲部221〜223及び第2湾曲部224〜226が同一球面状に等間隔となるように、配置して形成される。
なお、以上の折り曲げ方は、線材部210の形状を説明するための一例である。折り曲げ方(曲げ加工)は、線材部210の形状が上記と同様に形成されればよく、本発明は折り曲げ方(曲げ加工)に限定されるものではない。
ここで、線材211〜213は、ステンレス製の線材やバネ性の線材を使用することができる。また、線材の線径は、1〜3mmの範囲内であることが好ましい。また、線材部210は、直径Dが25〜45mmの範囲内になるように構成されることが好ましい。
このように、線材が互いに交差しないように線材部210が形成されるため、従来の調理器具における線材の交差部分における洗い残しの課題が解決される。また、線材部210が略中空の半球体状に開放された形状に形成されるため、線材部210の後述する作用部220の内側だけでなく、付根部230も洗浄しやすくなり、衛生面で優れたものとなる。また、後述する拡径部252の線材部210の反対側の外周面に平坦部(図示せず)を設けることができ、机などに置くとき、平坦部を下にすれば、調理器具210が転がらず、また、線材210部が机などにも触れず、汚れないため、便利に使用できる。
線材部210は、機能的には、第1湾曲部及び第2湾曲部から構成される作用部220と、第1直線部及び第2直線部から構成される付根部230とを含む。作用部220は、それが用いられる食材によって、クリーム等を泡立てる泡立て部として機能するだけでなく、例えば、味噌を取り出して溶かす味噌溶き部や、ポテトサラダをよそう掬い部としても機能する。掬い部として使用時には、作用部を回転させるなどをすることで掬い取り易く、すくい取ったポテトサラダを皿に分ける際に、ポテトサラダとの接触面が少ないため、落とし離れ易いなど使いやすい。また、回転すると内側容積の略2倍の量を取り出し、擦りきりで内側容積と略等量を取り出すなど、計量機能も有し、例えば、みそ汁の味噌の分量を、擦りきりで一人前とすると、回転すると2人前と計量が簡単にできると共に、そのまま味噌溶きもできる。
把持部250は、作業時に把持する部分であり、一端が閉塞した円筒状に形成される。把持部250は、閉塞した側の反対側に、胴部251から拡径して形成される拡径部252を有する。把持部250は全長が110mm〜130mmの範囲内で、胴部251の外径が13〜17mmの範囲内とすることができる。
取付部260は、線材部210を把持部250に取り付けるための部分である。一例として、付根部230を取付部260に挿通して固持した状態で、取付部260を把持部250の拡径部252に嵌め込むことによって、線材部210が把持部250に取り付けられる。また、取付部260が把持部250から離脱しないように止め部253を設けて押さえて止めることもできる。
具体的には、取付部260は、略円柱体状に形成され、外径は把持部250の拡径部252の内径にほぼ等しい。取付部260には、付根部230を挿通させるための挿通孔261が6つ設けられている。挿通孔261は、付根部230を構成する第1直線部及び第2直線部の線径やその配置に対応して設けられる。例えば、直径が線材211〜213の線径と同様である挿通孔261を、直径が線材213の第1直線部233と第2直線部236との間隔と等しい半円上に、等間隔に設けることができる。
拡径部252を有することにより、取付部260の外径が拡径部252に対応して大きくなるため、挿通孔261を設置可能な面積が大きくなり、挿通孔261間の距離を広くすることができる。これにより、付根部230の直線部の間の空隙が広がり、付根部230を洗浄しやすくなる。
また、取付部260には、上端部における外周方向にフランジ部262が設けられている。フランジ部262の外径は、把持部250の拡径部252の外径と等しい。これにより、取付部260を把持部250に嵌入した際に、取付部260と把持部250との接続部分が把持部250の側面に形成される。そのため、付根部230と取付部260の先端面が洗浄しやすくなり、また、接続部分から水が浸入しにくくなる。
また、取付部260の先端面263は、中央を頂部として外周に向かって緩やかに傾斜する曲面に形成される。そのため、液体が外周方向に流れるので、先端面263だけでなく、付根部230も洗浄しやすくなる。
さらに、把持部250には、取付部260と付根部230や把持部250との接続部から水が浸入することを防ぐために、充填材256を充填することができる。充填材256は、高温洗浄時に内部が膨らんで膨張し、充填材が漏れないように、把持部250の材質の膨張率より小さい値とする。ここで、充填材256は、膨張率が2.5〜4×10−6/K以下である材料、例えばシリコン樹脂、セメント等を用いることが好ましい。また、把持部側に空気の層を設ける事により、膨張率の差を吸収しても良い。
このように、充填材256を充填して水の浸入を防ぐことで、把持部250の内部をきれいに保つことができ、また、把持部250の内部に溜まった水が逆流して線材部210に到達して食材を汚すことを防止することができる。
さらに、把持部250、取付部260を金属とし、線材部210の付根部230を蝋付けするなど、お互いを溶着することでより強固で衛生的なものとすることができる。
なお、以上では、3本の線材で線材部210が形成されるものとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、線材の本数は必要とする線材部の直径や取付部の先端面の面積等を考慮して、十分な作業効果や洗浄可能な直線部の空隙が得られる範囲で適宜変更することができる。また、図5に示すように、線材自体に波のような起伏(湾曲や屈曲)がある線材等を用いてもよい。
また、図3(c)に示すように、折り曲げられた複数の線材は、接合しないように形成されることができる。すなわち、線材部210は把持部250と反対側の上端部、即ち曲げられた複数の線材が集合する部分において、複数の線材の間に適宜な空隙を設けるように形成されることができる。これにより、さらに、線材部210の上端部における食材によるつまりを防止し、洗浄性を向上することができる。
<実施形態2の変形例>
図6は、本実施形態2の変形例に係る調理器具200Aを示した図である。図6(a)は正面から見た図であり、図6(b)は線材部210A側から見た図である。調理器具200Aは、線材部210A及び把持部250Aのみが第2実施形態と異なるため、第2実施形態と共通する部分については同じ符号を用いてその説明を省略し、異なる点を説明する。
図6に示すように、調理器具200Aは、複数の線材を折り曲げて構成される線材部210Aと、把持部250Aと、線材部210Aを把持部250Aに取り付けるための取付部260とを備える。
まず、線材部210Aについて説明する。線材部210Aは、3本の直線状の線材211A、212A及び213Aを互いに交差しないように折り曲げて、略中空の半楕円球状に形成される。
具体的には、一例として、折り曲げられた線材211A〜213Aは、以下のように形成される。折り曲げられた線材211A及び212Aは同形状であるため、線材211Aを例に説明すると、両端部からなる直線状の第1直線部231A及び第2直線部234Aと、一端がそれぞれ第1直線部231A及び第2直線部234Aから延続し、他端が互いに延続する略半楕円形状の第1湾曲部221A及び第2湾曲部224Aとを含み、第1湾曲部221Aと第2湾曲部224Aとは互いが位置する平面が36°程度の角度をなしている。折り曲げられた線材213Aは、両端部からなる直線状の第1直線部233A及び第2直線部236Aと、一端がそれぞれ第1直線部233A及び前記第2直線部236Aから延続し、他端が互いに延続する略半楕円形状の第1湾曲部223A及び第2湾曲部226Aとを含み、第1湾曲部223A及び第2湾曲部226Aとは互いが同一平面に位置している。
一例として、線材211A〜213Aは、以下のように折り曲げられる。まず、線材211A〜213Aを、両端部の間の中央部を楕円形形状に曲げてから両端部を折り返して、開口楕円形状の湾曲部と、その開口両端から、湾曲部の形状中心線に対称かつ平行に湾曲部とは反対方向に引き出した第1直線部及び第2直線部とを同一平面上に形成する。次に、線材211A及び212Aを、湾曲部の形状中心線を基準として両側を互いに36°程度の角度をなす平面に折り曲げる。
そして、線材部210Aは、上記のように折り曲げられた線材211A〜213Aを、上記形状中心線が同一線状となり、かつ線材213Aの一方の面に、上記形状中心線で分割される第1湾曲部221A〜223Aと第2湾曲部224A〜226Aが同一の楕円球面状に等間隔となるように、配置して形成される。
なお、以上の折り曲げ方は、線材部210Aの形状を説明するための一例である。折り曲げ方(曲げ加工)は、線材部210Aの形状が上記と同様に形成されればよく、本発明は折り曲げ方(曲げ加工)に限定されるものではない。
把持部250Aは、作業時に把持する部分であり、円筒状に形成される。把持部250Aの一端には線材部210Aを挿通された取付部260が嵌め込まれ、他端である末端254Aは裏蓋257Aにより閉塞されている。また、把持部250Aには、裏蓋257Aが把持部250Aから離脱しないように裏蓋止め部258Aを設けて押さえて止めることもできる。
このように、線材が交差しないように線材部210Aが形成されるため、従来の調理器具における線材の交差部分における洗い残しの課題が解決される。また、線材部210Aが略中空の半楕円球状に開放された形状に形成されるため、線材部210Aが洗浄しやすくなり、衛生面で優れたものとなる。
なお、以上では、3本の線材で線材部210Aが形成されるものとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、線材の本数は必要とする線材部の直径や取付部の先端面の面積等を考慮して、十分な作業効果や洗浄可能な直線部の空隙が得られる範囲で適宜変更することができる。
<実施形態3>
図7は、本実施形態3に係る調理器具300を示した図である。
図7に示すように、調理器具300は、複数の線材を折り曲げて形成される線材部310と、把持部350と、線材部310を把持部350に取り付けるための取付部360と、線材部310、把持部350及び取付部360からなる調理器具本体を起立させるための自立部370とを備える。調理器具300は、起立状態において下部、例えば自立部370に重心がある。
線材部310は、図7に示すように、複数の直線状の線材を、それぞれ中央部を湾曲した形状に曲げて折り返した後、互いに交差させてずらした状態に配置して、略中空の球状体になるように形成される。
線材部310は、機能的には、折り曲げられた複数の線材の湾曲した中央部から構成され、例えばクリーム等を泡立てる等食材に触れて作用する作用部320と、折り曲げられた複数の線材の直線状の両端部により構成される付根部330とを含む。
把持部350は、作業時に把持する部分であり、一端が閉塞した筒状に形成されている。
取付部360は、線材部310を把持部350に取り付けるための部分である。一例として、付根部330を取付部360に挿通して固持した状態で、取付部360を把持部350に嵌め込むことによって、線材部310が把持部350に取り付けられる。
具体的には、取付部360は、略円柱体状に形成され、外径は把持部350の内径にほぼ等しい。取付部360には、付根部330を挿通させるための挿通孔361が設けられている。挿通孔361は、付根部330を構成する線材の両端部の線径や数、配置に対応して設けられる。
また、取付部360には、上端部における外周方向にフランジ部362が設けられている。フランジ部362の外径は、把持部350の外径に等しい。これにより、取付部360を把持部350に嵌入した際に、取付部360と把持部350との接続部分が把持部350の側面に形成される。そのため、付根部330と取付部360の先端面が洗浄しやすくなり、また、接続部分から水が浸入しにくくなる。
自立部370は、把持部350の末端部354から外周方向に略傘状に広がって形成される座り部371と、平らに形成され、座り部371を閉塞する底面部372とを有する。
自立部370の上記形状は、一例であり、調理器具300を自立させる構成であればよく、本発明はこれに限定されるものではない。また、自立部370は、把持部350と一体に成形されてもよいし、把持部350と別体に成形された後嵌め込むように構成されてもよい。
調理器具300は、自立部370を有することにより、他の器具を必要とせずに、食卓に載置することができ、食卓で気軽に使用することができる。
また、把持部350は、閉塞した側の反対側に、胴部351から拡径して形成される拡径部352を有してもよい。この場合、線材部310は、付根部330を取付部360に挿通して固持した状態で、取付部360を把持部350の拡径部352に嵌め込むことによって、把持部350に取り付けられることになる。また、取付部360が把持部350から離脱しないように止め部353を設けて押さえて止めることもできる。
拡径部352を有することにより、取付部360の外径が拡径部352に対応して大きくなるため、挿通孔361を設置可能な面積が大きくなり、挿通孔361間の距離を広くすることができる。これにより、付根部330の直線部の間の空隙が広がり、付根部330を洗浄しやすくなる。
また、取付部360の先端面363は、中央を頂部として外周に向かって緩やかに傾斜する曲面に形成することもできる。この場合、液体が外周方向に流れるので、先端面363だけでなく、付根部330も洗浄しやすくなる。
さらに、把持部350には、取付部360と付根部330や把持部350との接続部から水が浸入することを防ぐために、充填材を充填することができる。充填材は、高温洗浄時に内部が膨らんで膨張しないように、膨張率が2.5〜4×10−6/K以下である材料、例えばシリコン樹脂、セメント等を用いることが好ましい。
このように、充填材を充填して水の浸入を防ぐことで、把持部350の内部をきれいに保つことができ、また、把持部350の内部に溜まった水が逆流して線材部310に到達して食材を汚すことを防止することができる。
<実施形態3の変形例1>
図8は、本実施形態3の変形例1に係る調理器具300Aを示した図である。調理器具300Aは、線材部310Aのみが第3実施形態と異なるため、以下では第3実施形態と共通する部分については同じ符号を用いてその説明を省略し、異なる点を説明する。
図8に示すように、調理器具300Aは、複数の線材を折り曲げて形成される線材部310Aと、把持部350と、線材部310Aを把持部350に取り付けるための取付部360と、線材部310A、把持部350及び取付部360からなる調理器具本体を起立させるための自立部370とを備える。調理器具300Aは、起立状態において下部、例えば自立部370に重心がある。
線材部310Aは、図8に示すように、複数の直線状の線材を、それぞれ中央部を屈曲して略U字形状に曲げて折り返した後、互いに交差させてずらした状態に配置して構成される。すなわち、線材部310Aは、複数の線材を折り曲げた後、互いに交差させてずらした状態にして、起立状態における上部が凹んだ略中空の球状体になるように形成されている。
調理器具300Aは、自立部370を有することにより、他の器具を必要とせずに、食卓に載置することができ、食卓で気軽に使用することができる。
さらに、調理器具300Aは、線材部310Aの上部を凹んだ形状に形成しているため、泡立て易さがさらに増すことになる。
<実施形態3の変形例2>
図9は、本実施形態3の変形例2に係る調理器具300Bを示した図である。図9(a)は、調理器具300Bの外観を示した図であり、図9(b)は調理器具300Bが傾斜状態から起立状態に復帰することを示した図である。調理器具300Bは、自立部370Bのみが第3実施形態と異なるため、以下では第3実施形態と共通する部分については同じ符号を用いてその説明を省略し、異なる点を説明する。
図9に示すように、調理器具300Bは、複数の線材を折り曲げて形成される線材部310と、把持部350と、線材部310を把持部350に取り付けるための取付部360と、線材部310、把持部350及び取付部360からなる調理器具本体を起立させるための自立部370Bとを備える。調理器具300Bは、起立状態において下部、例えば自立部370Bに重心がある。
自立部370Bは、把持部350の末端部354から外周方向に略傘状に広がって形成される座り部371Bと、起立状態における設置面側に湾曲して湾曲面状に形成される底面部372Bと、を有する。
底面部372Bが上記のように起立状態における設置面側に湾曲して湾曲面状に形成されることで、調理器具300Bは、調理器具300B本体が傾斜しても、動揺しつつ自立的に起立状態に復帰する。言い換えれば、調理器具300Bは、いわゆる起き上がりこぼしと同様な構造を有している。例えば、調理器具300Bの重心は、底面部372Bの湾曲面の曲率中心と湾曲面との間にある。
自立部370Bは、ナイロンや樹脂、木材等で成形することができる。この場合は、自立部370Bを構成する樹脂や木材等の自重で、調理器具300Bが起立状態において370Bに重心が位置するようになる。また、自立部370Bは、その内部に錘等の部材を設置して重心を調整することもできる。なお、アルミ、ステンレスなどの金属製にすることもできることはいうまでもない。
調理器具300Bは、自立部370Bを有することにより、他の器具を必要とせずに、食卓に載置することができ、食卓で気軽に使用することができる。さらに、調理器具300Bは、以上のようにいわゆる起き上がりこぼしと同様な構造を有するため、自立的に起立状態に復帰し、転倒によって線材部310が汚れることを防止することができる。
さらに、汁垂れ受け皿(図示せず)を把持部の取付部側に取付たり、取付部と一体として設けることができ、これにより、汁が柄やテーブルなどに垂れて汚れることを防止することができる。
<実施形態4>
図10は、本実施形態4に係る調理器具400を示した図である。図10(a)は調理器具400の一例を正面から見た図であり、図10(b)は線材部410及びコイル部480を上方から見た図である。また、図10(c)は調理器具400のもう一つの例を正面から見た図である。
図10に示すように、調理器具400は、複数の線材を折り曲げて構成される線材部410と、コイル部480と、把持部450と、線材部410を把持部450に取り付けるための取付部460と、線材部410、コイル部480、把持部450及び取付部460からなる調理器具本体を起立させるための自立部470とを備える。調理器具400は、起立状態における下部に重心がある。
線材部410は、直線状の4本の線材411、412、413及び414を同様な形状に折り曲げて形成される。
具体的には、折り曲げられた線材411〜414は、線材411を例に説明すると、両端部からなる直線状の第1直線部431及び第2直線部435と、それぞれ第1直線部431及び第2直線部435から延続する円弧状の第1円弧部421及び第2円弧部425と、第1円弧部421と第2円弧部425との間で延伸し、中心角が45°程度の円弧状の第3円弧部441と、を含む。
そして、線材部410は、折り曲げられた線材411〜414を第3円弧部441〜444が同一円形状に等間隔となり、かつ折り曲げられた線材411〜414で略杯形状を構成するように等間隔に配置して形成される。
また、線材部410は、さらに後述するコイル部480の滑り込みを防止するための滑止部490を含むことができる。すなわち、折り曲げられた線材411〜414は、さらに、第1円弧部421〜424及び第2円弧部425〜428に、後述するコイル481〜484の滑り込みを防止するための第1滑止部及び第2滑止部をそれぞれ含むことができる。線材411を例にすると、第1円弧部421には第1滑止部491が、第2円弧部425には第2滑止部495が形成される。
線材部410は、機能的には、折り曲げられた線材411〜414の第1円弧部、第2円弧部及び第3円弧部から構成され、例えばクリーム等を泡立てる等直接食材に触れる部分である作用部420と、折り曲げられた線材411〜414の第1直線部及び第2直線部から構成される付根部430を含む。
コイル部480は、4本のコイル481、482、483及び484を、折り曲げられた4本の線材411〜414に、それぞれの第3円弧部441〜444を覆うように、挿通されて構成される。コイル481〜484は、線材411〜414より細いワイヤをスプリング状に捲回しで形成される。ワイヤの線径は、例えば、0.5mm〜1mmの範囲内であることが好ましい。また、ここでは片手持ちの小さな調理器具を示しているが、両手で使用する調理器具にはもっと太い1mm〜3mmの範囲が好ましい。
把持部450は、作業時に把持する部分であり、一端が閉塞した円筒状に形成されている。
取付部460は、線材部410を把持部450に取り付けるための部分である。一例として、付根部430を取付部460に挿通して固持した状態で、取付部460を把持部450に嵌め込むことによって、線材部410が把持部450に取り付けられる。
具体的には、取付部460は、略円柱体状に形成され、外径は把持部350の内径にほぼ等しい。取付部460には、付根部430を挿通させるための挿通孔461が設けられている。挿通孔461は、付根部430を構成する線材の両端部の線径や数、配置に対応して設けられる。
また、取付部460には、上端部における外周方向にフランジ部462が設けられている。フランジ部462の外径は、把持部450の外径に等しい。これにより、取付部460を把持部450に嵌入した際に、取付部460と把持部450との接続部分が把持部450の側面に形成される。そのため、付根部430と取付部460の先端面が洗浄しやすくなり、また、接続部分から水が浸入しにくくなる。
自立部470は、把持部450の末端部454から外周方向に略傘状に広がって形成される座り部471と、起立状態における設置面側に湾曲して湾曲面状に形成される底面部482と、を有する。
底面部472が上記のように起立状態における設置面側に湾曲して湾曲面状に形成されることで、調理器具400は、調理器具400本体が傾斜しても、動揺しつつ自立的に起立状態に復帰する。言い換えれば、調理器具400は、いわゆる起き上がりこぼしと同様な構造を有している。例えば、調理器具400の重心は、底面部472の湾曲面の曲率中心と湾曲面との間にある。
自立部470は、ナイロンや樹脂、木材等で成形することができる。この場合は、自立部470を構成する樹脂や木材等の自重で、調理器具400が起立状態において470に重心が位置するようになる。また、自立部470は、その内部に錘等の部材を設置して重心を調整することもできる。なお、アルミ、ステンレスなどの金属製にすることもできることはいうまでもない。
なお、把持部450は、閉塞した側の反対側に、胴部から拡径して形成される拡径部を有してもよい。この場合、線材部410は、付根部430を取付部460に挿通して固持した状態で、取付部460を把持部450の拡径部に嵌め込むことによって、把持部450に取り付けられることになる。また、取付部460が把持部450から離脱しないように止め部を設けて押さえて止めることもできる。
また、取付部460の先端面は、中央を頂部として外周に向かって緩やかに傾斜する曲面に形成することもできる。この場合、液体が外周方向に流れるので、先端面だけでなく、付根部430も洗浄しやすくなる。
さらに、把持部450には、取付部460と付根部430や把持部450との接続部から水が浸入することを防ぐために、充填材を充填することができる。充填材は、高温洗浄時に内部が膨らんで膨張しないように、膨張率が2.5〜4×10−6/K以下である材料、例えばシリコン樹脂、セメント等を用いることが好ましい。
このように、充填材を充填して水の浸入を防ぐことで、把持部450の内部をきれいに保つことができ、また、把持部450の内部に溜まった水が逆流して線材部410に到達して食材を汚すことを防止することができる。
調理器具400は、以上のようにいわゆる起き上がりこぼしと同様な構造を有することにより、他の器具を必要とせずに食卓に載置できるだけでなく、傾斜しても転倒せず、自立的に起立状態に復帰するため、転倒によって線材部410が汚れることを防止することができる。
さらに、調理器具400は、骨組みである線材部410に加わって、コイル部480も食材に直接作用して、泡立て機能を果たすことになる。すなわち、コイル部480のコイル481〜484の間を通る多数の細かい分流が発生し、優れた泡立て効果を得ることができる。また、細い線径のコイルで覆うことにより、ボール等の食器にあたる線材部410の力が和らげられ、食器への損傷を減少することもできる。
また、図10(c)に示すように、線材411〜414の第3円弧部441〜444は、さらに起立状態における上方に膨らむように形成されてもよい。これにより、食材が入ったボール等の底部が曲面状であっても、その曲面に沿って効率的に泡立てることができる。
<実施形態4の変形例1>
図11は、本実施形態4の変形例1に係る調理器具400Aを示した図である。図11(a)は調理器具400Aを正面から見た図であり、図11(b)は調理器具400Aを上方から見た場合における線材部410A及びコイル部480Aのみを拡大して示した図である。調理器具400Aは、線材部及びコイル部を二つずつ有する点のみが第4実施形態と異なるため、以下では第4実施形態と共通する部分については同じ符号を用いてその説明を省略し、異なる点を説明する。
図11に示すように、調理器具400Aは、複数の線材を折り曲げて構成される第1線材部410と、複数の線材を折り曲げて構成される第2線材部410Aと、第1コイル部480と、第2コイル部480Aと、筒状の把持部450と、第1線材部410及び第2線材部410Aを把持部450に取り付けるための取付部460Aと、本体を起立させるための自立部470とを備える。調理器具400Aは、起立状態における下部に重心がある。
第2線材部410Aは、第1線材部410と同様に、直線状の4本の線材411A、412A、413A及び414Aを折り曲げて形成される。
具体的には、折り曲げられた線材411A〜414Aは、線材411Aを例に説明すると、両端部からなる直線状の第3直線部及び第4直線部と、それぞれ第4直線部及び第4直線部から延続する円弧状の第4円弧部及び第5円弧部と、第4円弧部と第5円弧部との間で延伸し、中心角が45°程度の円弧状の第6円弧部と、を含む。
そして、線材部410Aは、折り曲げられた線材411A〜414Aを、第6円弧部441A〜444Aが同一円形状に等間隔となり、かつ折り曲げられた線材411A〜414Aで略杯形状を構成するように等間隔に配置して形成される。
線材部410Aは、機能的には、折り曲げられた線材411A〜414Aの第4円弧部、第5円弧部及び第6円弧部から構成され、直接食材に触れる部分である作用部420Aと、折り曲げられた線材411A〜414Aの第3直線部及び第4直線部から構成される付根部430Aとを含む。
図11に示すように、線材部410Aは、線材部410の内側に配置される。すなわち、作用部420Aが作用部420より外周が小さく形成され、付根部430Aが付根部430より外周が小さく形成される。言い換えれば、折り曲げられた線材411A〜414Aのそれぞれの第6円弧部441A〜444Aは、折り曲げられた線材411〜414のそれぞれの第3円弧部441〜444より短く形成される。
また、線材部410Aは、さらに後述するコイル部480Aの滑り込みを防止するための滑止部490Aを含むことができる。すなわち、折り曲げられた線材411A〜414Aは、さらに、第4円弧部421A〜424A及び第5円弧部425A〜428Aに、後述するコイル481A〜484Aの滑り込みを防止するための第5滑止部及び第6滑止部をそれぞれ含むことができる。
また、線材部410Aは、起立状態において作用部420Aの一部が線材部410から上方にはみ出すように配置される。すなわち、起立状態において、線材部410Aの第6円弧部441A〜444Aは、線材部410の第3円弧部441〜444より上方に位置する。
コイル部480Aは、コイル部480と同様に、4本のコイル481A、482A、483A及び484Aを、折り曲げられた4本の線材411A〜414Aに、それぞれの第6円弧部441A〜444Aを覆うように、挿通されて構成される。コイル481A〜484Aは、線材411A〜414Aより細いワイヤをコイルスプリング状に捲回して形成される。例えば、ワイヤの線径は0.5〜1mmの範囲内である。
また、第6円弧部441A〜444Aに対応して、コイル481A〜484Aは、コイル481〜484より短い。また、第6円弧部441A〜444A及び第3円弧部441〜444に対応して、起立状態において、コイル部480Aは、コイル部480より上方に位置する。
取付部460Aは、線材部410及び線材部410Aを把持部450に取り付けるための部分である。一例として、付根部430及び付根部430Aを取付部460Aに挿通して固持した状態で、取付部460Aを把持部450に嵌め込むことによって、線材部410及び線材部410Aが把持部450に取り付けられる。
具体的には、取付部460Aは、略円柱体状に形成され、外径は把持部450の内径にほぼ等しい。取付部460Aには、付根部430及び付根部430Aを挿通させるための挿通孔461及び挿通孔461Aが設けられている。挿通孔461及び挿通孔461Aは、付根部430及び付根部430Aを構成する線材の両端部の線径や数、配置に対応してそれぞれ設けられる。
調理器具400Aは、以上のように、二つの線材部及び二つのコイル部を有するため、食材に作用する部分が二段構成となって、泡立て効果がさらに強化されている。そのため、例えば、抹茶やコーヒーのかき混ぜや、メレンゲ料理などに効果的である。
<実施形態4の変形例2>
図12は、本実施形態4の変形例2に係る調理器具400Bを示した図である。調理器具400Bは、線材部410B及びコイル部480Bのみが第4実施形態と異なるため、以下では第4実施形態と共通する部分については同じ符号を用いてその説明を省略し、異なる点を説明する。
図12に示すように、調理器具400Bは、複数の線材を折り曲げて構成される線材部410Bと、コイル部480Bと、筒状の把持部450と、線材部410Bを把持部450に取り付けるための取付部460と、調理器具本体を起立させるための自立部470とを備える。調理器具400Bは、起立状態における下部に重心がある。
線材部410Bは、直線状の2本の線材411B及び412Bを同様な形状に折り曲げて形成される。
折り曲げられた線材411B及び412Bは、線材411Bを例に説明すると、両端部からなる直線状の第1直線部及び第2直線部と、第1直線部と第2直線部との間で延伸する略円形形状の湾曲部と、を含む。
一例として、線材411B及び412Bは、以下のように折り曲げられる。線材411Bを例に説明すると、線材411Bを、両端部の間の中央部を湾曲した形状に曲げてから両端部を折り返して、開口円形状の湾曲部と、その開口両端から、湾曲部の形状中心線に対称かつ平行に湾曲部とは反対方向に引き出した第1直線部及び第2直線部とを同一平面上に形成する。
そして、線材部410Bは、折り曲げられた線材411B及び412Bを、湾曲部が互いに垂直に重なるように配置して形成される。
また、線材部410Bは、さらに後述するコイル部480Bの滑り込みを防止するための滑止部490Bを含むことができる。すなわち、折り曲げられた線材411B及び412Bは、さらに、それぞれ第1滑止部及び第2滑止部を含むことができる。折り曲げられた線材411Bを例に説明すると、すなわち、湾曲部に後述するコイル481Bの滑り込みを防止するための第1滑止部491B、492Bを含むことができる。
線材部410Bは、機能的には、折り曲げられた線材411B及び412Bのそれぞれの湾曲部から構成され、直接食材に触れる部分である作用部420Bと、折り曲げられた線材411B及び412Bのそれぞれの第1直線部及び第2直線部から構成される付根部430Bとを含む。
コイル部480Bは、2本のコイル481B及び482Bを、折り曲げられた2本の線材411B及び412Bに、それぞれの湾曲部421B及び422Bを覆うように、挿通されて構成される。コイル481B及び482Bは、線材411B及び412Bより細いワイヤをスプリング状に捲回しで形成される。ワイヤの線径は、例えば、0.5〜1mmの範囲内である。
調理器具400Bは、骨組みである線材部410Bに加わって、コイル部480Bも食材に直接作用して、泡立て機能を果たすことになる。すなわち、コイル部480Bのコイル481B及び482Bの間を通る多数の細かい分流が発生し、優れた泡立て効果を得ることができる。また、細い線径のコイルで覆うことにより、ボール等の食器にあたる線材部410Bの力が和らげられ、食器への損傷を減少することもできる。
<実施形態5>
図13は、実施形態5に係る調理器具500を示した図である。図13(a)は調理器具500の構成を説明するための図であり、図13(b)は取付部560を先端面563側から見た図、図13(c)は取付部560の断面図、図13(d)は取付部560の基端面564側から見た図である。
調理器具500は、複数の線材を折り曲げて構成される線材部510と、把持部550と、線材部510を把持部550に取り付けるための取付部560とを備える。
線材部510は、折り曲げられた複数の線材のそれぞれの中央部から構成され、例えばクリーム等を泡立てる等食材に触れて作用する作用部520と、折り曲げられた複数の線材のそれぞれの屈曲した、端部の下端により構成され、作用部520の動きを制止するための回転止め曲げ部540と、折り曲げられた複数の線材のそれぞれの直線状の、端部の上端により構成される直線部530とを含む。すなわち、本実施形態においては、付根部は直線部530と回転止め曲げ部540とで構成される。
一例として、線材部510は、3本の直線状の線材511、512及び513を折り曲げて形成される。具体的には、線材511を例に説明すると、まず、線材511の中央部を湾曲した形状に曲げて湾曲部521が形成されてから両端部を同一平面上において折り返す。次に、同一平面上において、上記両端部の下端を互いの対向方向に斜めに延伸するように曲げてから反対方向に曲げ返して、両端部の直線状の上端からなる第1直線部531及び第2直線部534と、両端部の屈曲した下端からなる第1回転止め曲げ部541及び第2回転止め曲げ部544とが形成される。
これにより、屈曲した、第1回転止め曲げ部541及び第2回転止め曲げ部544が略平面状に形成される。すなわち、第1回転止め曲げ部541及び第2回転止め曲げ部544には、互いの対向方向に斜めに延伸する幹部と曲げ返された脚部とからなる屈曲した形状の屈曲部が形成される。この屈曲部の幅Wは、例えば線径の5倍以上とすることができる。
そして、折り曲げられた線材511〜513を、互いに交差させてずらした状態に配置して、それぞれの湾曲部から構成される作用部520が略中空の球状体に形成される。
ここで、線材511〜513は、ステンレス製の線材やバネ製の線材を使用することができる。
把持部550は、作業時に把持する部分であり、一端が閉塞した筒状に形成されている。把持部550は、閉塞した側の反対側に、胴部551から拡径して形成される拡径部552を有する。
線材部510は、回転止め曲げ部540を取付部560を介して把持部550に取り付けることによって、把持部550に取り付けられる。一例として、線材部510は、回転止め曲げ部540を取付部560に挿通して固持した状態で、取付部560を把持部550の拡径部552に嵌め込むことによって、把持部550に取り付けられる。
取付部560は、略円柱体状に形成され、外径は把持部550の拡径部552の内径にほぼ等しい。取付部560には、上端部における外周方向にフランジ部562が設けられている。また、取付部560の先端面563は、中央を頂部として外周に向かって緩やかに傾斜する曲面に形成されている。
取付部560には、回転止め曲げ部540を挿通させるための回転止め溝565が6つ設けられている。回転止め溝565は、回転止め曲げ部540を構成する線材511〜513の線径や配置、屈曲部の幅等に対応して設けられる。
一例として、6つの回転止め溝565は直径が線材511の第1直線部531と第2直線部534との間隔と等しい円上に等間隔に設けられている。また、図13(b)〜(d)に示すように、回転止め溝565は、先端面563から基端面564に向かって、半径方向に徐々に広がって、断面形状が略直角台形をなす。また、略直角台形の斜辺部の傾斜角度は、回転止め曲げ部541の幹部の折曲角度に相応する。
すなわち、回転止め溝565は、先端面563においては、直径が線材の線径とほぼ等しい円形状をなす。一方、基端面564においては、基端面564の中心に向かって半径方向に広がって、放射線状に形成される。基端面564における回転止め溝565は、短手方向の幅は線材の線径とほぼ等しく、長手方向の幅は回転止め曲げ部の幅に相応する。
図13(a)に示すように、取付状態において、回転止め曲げ部541及び544は、幹部が回転止め溝565の斜辺部に沿い、かつ脚部が回転止め溝565からはみ出して係止するように、回転止め溝565に挿通される。
以上のように、回転止め曲げ部540は、取付部560の回転止め溝565に挟持されて保持され、線材の軸芯を中心とする回転動作が制止されている。これにより、線材部510は、作用部520に捻れるような力が掛った場合であっても、回転止め曲げ部540において動きが制止されるため、付根部が取付部の挿通孔内で回転することを防止することができる。また、回転止め曲げ部540は脚部が回転止め溝565からはみ出して係止するため、線材部510が取付部560から抜けることを防止することができる。
また、図示しないが、取付部560に回転止め溝565を設けずに、取付部560を基端面から上端面に向かって徐々に拡径する略円錐台形状にし、回転止め曲げ部540の屈曲部凸部頂点付近を、取付部560に螺子止めしても良く、回転止め曲げ部540が曲がっていることにより回転を止める事ができる。
なお、以上では、3本の線材で線材部510が形成されるものとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、線材の本数は必要とする線材部の直径や取付部の先端面の面積等を考慮して、十分な作業効果や洗浄可能な直線部の空隙が得られる範囲で適宜変更することができる。
<実施形態5の変形例1>
図14は、実施形態5の変形例1に係る調理器具500Aを示した図である。調理器具500Aは、取付部560A及び把持部550Aのみが実施形態5と異なるため、以下では、実施形態5と共通する部分については同じ符号を用いてその説明を省略し、異なる点を説明する。
調理器具500Aは、複数の線材を折り曲げて構成される線材部510と、把持部550Aと、線材部510を把持部550Aに取り付けるための取付部560Aとを備える。
取付部560Aは、略円柱体状に形成され、外径は把持部550Aの内径にほぼ等しい。取付部560Aには、直線部530を挿通させるための挿通孔561Aが設けられている。挿通孔561Aは、直線部530を構成する線材の両端部の線径や数、配置に対応して設けられる。また、取付部560Aには、上端部における外周方向にフランジ部562Aが設けられており、フランジ部562Aの外径は、把持部550Aの外径に等しい。また、取付部560Aの先端面563Aは、中央を頂部として外周に向かって緩やかに傾斜する曲面に形成されている。
把持部550Aは、作業時に把持する部分であり、一端が閉塞した筒状に形成されている。把持部550Aは、閉塞した側の反対側に、胴部551から拡径して形成される拡径部552を有する。
線材部510は、直線部530を取付部560Aに挿通して固持した状態で、取付部560Aを把持部550Aの拡径部552に嵌め込むことによって、把持部550Aに取り付けられる。
把持部550Aには、充填材556Aが充填されている。図14に示すように、充填材556Aを充填することによって、回転止め曲げ部540は把持部550Aの拡径部552内においてその動きが制止される。
これにより、線材部510は、作用部520に捻れるような力が掛った場合でも、回転止め曲げ部540において動きが制止され、付根部が取付部の挿通孔内で回転することを防止することができる。
また、充填材556Aを充填することによって、さらに、取付部560Aと把持部550Aとの接続部等から水が浸入することを防ぐことができ、把持部550Aの内部に溜まった水が逆流して線材部520に到達して食材を汚すことを防止することができる。
充填材は、高温洗浄時に内部が膨らんで膨張しないように、膨張率が2.5〜4×10−6/K以下である材料、例えばシリコン樹脂、セメント等を用いることが好ましい。また、充填材は、樹脂系の接着剤などでも良い。
<実施形態5の変形例2>
図15及び図16は、実施形態5の変形例2に係る調理器具500Bを示した図である。図15(a)は調理器具500Bの構成を説明するための図であり、図15(b)は取付部560Bを先端面563B側から見た図、図15(c)は取付部560Bの断面図、図15(d)は取付部560Bの基端面564B側から見た図である。図16は調理器具500Bの組立順序を示す図である。以下では、実施形態5と共通する部分については同じ符号を用いてその説明を省略し、異なる点を説明する。
調理器具500Bは、複数の線材を折り曲げて構成される線材部510Bと、把持部550Bと、線材部510Bを把持部550Bに取り付けるための取付部560Bとを備える。
線材部510Bは、回転止め曲げ部540Bのみが実施形態5に係る線材部510と異なるため、以下では、共通する部分については同じ符号を用いて、その説明を省略する。
線材511Bを例に説明すると、第1回転止め曲げ部541B及び第2回転止め曲げ部544Bは、同一平面上において、両端部のそれぞれの下端を、互いの対向方向に曲げてから反対方向に曲げ返して第1屈曲部が形成され、さらに互いの対向方向に曲げてから反対方向に曲げ返して第2屈曲部が形成された後、互いの対向方向に斜めに延伸するように曲げて脚部が形成される。
これにより、屈曲した、第1回転止め曲げ部541B及び第2回転止め曲げ部544Bが略平面状に形成される。すなわち、第1回転止め曲げ部541B及び第2回転止め曲げ部544Bは、それぞれ第1屈曲部及び第2屈曲部からなる幹部と、互いの対向方向に斜めに延伸する脚部とを含むこととなる。脚部の折曲角度は、後述する拡径部552Bの傾斜部557Bに相応する。
取付部560Bは、略円柱体状に形成され、外径は把持部550Bの拡径部552Bの内径にほぼ等しい。取付部560Bには、上端部における外周方向にフランジ部562Bが設けられている。また、取付部560Bの先端面563Bは、中央を頂部として外周に向かって緩やかに傾斜する曲面に形成されている。
取付部560Bには、回転止め曲げ部540Bを差し込むための回転止め溝565Bが6つ設けられている。回転止め溝565Bは、回転止め曲げ部540Bを構成する線材の線径や配置、屈曲部の幅等に対応して設けられる。
具体的には、図15(b)〜(d)に示すように、回転止め溝565Bは、取付部560の外縁から形成されている。すなわち、回転止め溝565Bは、外周に向かって開放された形状に形成されている。また、回転止め溝565Bは、先端面563Bから基端面564Bに向かって、半径方向に徐々に広がって、断面形状が直辺に段差のある略直角台形をなすように形成されている。略直角台形の斜辺部の傾斜角度は、回転止め曲げ部540Bの幹部の折曲角度に相応する。
すなわち、回転止め溝565Bは、先端面563B及び基端面564Bにおいて、幅はそれぞれ線径とほぼ等しく、深さは互いに異なる略U字形状に形成されている。先端面563Bにおける回転止め溝565Bの深さは、少なくともフランジ部562Bの幅に線径を足したものより深く、基端面564Bにおける回転止め溝565Bの深さは、回転止め溝部の幹部の幅に相応する。
把持部550Bは、作業時に把持する部分であり、一端が閉塞した筒状に形成されている。把持部550Bは、閉塞した側の反対側に、胴部551Bから拡径して形成される拡径部552Bを有する。拡径部552Bは、胴部551Bから徐々に拡径して形成され、拡径部552Bには胴部551Bとの移行部分である傾斜部557Bが形成されている。
線材部510Bは、回転止め曲げ部540Bを取付部560Bを介して把持部550Bに取り付けることによって、把持部550Bに取り付けられる。
具体的には、図15(a)に示すように、線材511Bを例に説明すると、取付状態において、回転止め曲げ部541B及び544Bは、第1屈曲部及び第2屈曲部が回転止め溝565Bの斜辺部及び拡径部552Bの内周面に当接し、かつ脚部が拡径部552Bの傾斜部557Bに当接するように、回転止め溝565Bに差し込まれる。
把持部550B及び回転止め溝565Bには、充填材556Bが充填されている。充填材556Bは、高温洗浄時に内部が膨らんで膨張し把持部より漏れ出さないように、把持部550Bの材質の膨張率より少ない材料とする。充填材556Bは、膨張率が2.5〜4×10−6/K以下である材料、例えばシリコン樹脂、セメント等を用いることが好ましい。または、樹脂系の接着剤などを用いても良い。さらには、把持部側に空洞部を設け、空洞部の空気が膨張率の違いを吸収する様にしても良い。
調理器具500Bの組立順序を説明すると、まず、充填材556Bを把持部550Bに充填する。次に、図16(a)に示すように、回転止め曲げ部540Bを広げて取付部560Bの回転止め溝565Bに差し込む。そして、回転止め曲げ部540Bが取付部560Bに差し込まれた状態で、取付部560Bを把持部550Bに嵌め込む。
なお、ここでは、把持部560Bに充填孔(図示せず)を設けて、回転止め曲げ部540B及び取付部560Bを把持部550Bに取り付けた後に、充填孔から充填材を充填し、線材部側を下側に向けたままで充填材を固める事で取付部付近に充填材を充満させるなどでも良い。
以上のように、回転止め曲げ部540Bは、取付部560Bの回転止め溝565Bに挟持されて保持され、線材の軸芯を中心とする回転動作が制止されている。これにより、線材部510Aは、作用部520Aに捻れるような力が掛った場合であっても、回転止め曲げ部540Bにおいて動きが制止され、付根部が取付部の挿通孔内で回転することを防止することができる。また、回転止め曲げ部540Bは、第1屈曲部及び第2屈曲部が挿通孔565Bの斜辺部及び拡径部552Bの内周面に当接しているため、線材部510Bが取付部560Bから抜けることを防止することができる。さらに、脚部が拡径部552Bの傾斜部557B当接するため、線材部510Bが所定位置を超えて把持部550Bに押し込まれることも防止することができる。
また、充填材556Bを充填することによって、回転止め曲げ部540Bはさらに取付部560Bを介して把持部550Bに強固に取り付けられて、拡径部552B内における動きが制止され、付根部が取付部の挿通孔内で回転することを防止することができる。また、取付部560Bと把持部550Bとの接続部等から水が浸入することを防ぐことができ、把持部550Bの内部に溜まった水が逆流して線材部510Bに到達して食材を汚すことを防止することができる。
なお、本実施形態では、取付部が略円柱体状に形成され、把持部が筒状に形成されて、6つの回転止め溝が等間隔に放射線状に設けられるものとして説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。取付部及び把持部は、四角柱形状に形成されてもよい。また、取付部及び把持部は、一体的に形成されてもよい。さらに、線材の根元即ち付根部は、略直線状に一列又は二列に取り付けられてもよい。その一例として、図17に本実施形態の別の例を示す。
図17に示すように、略四角柱形状からなる把持部550C及び取付部560Cは、一体的に形成されている。回転止め溝565Cは、取付部560Cの上端部の外縁から溝が形成され、取付部560Cの長手方向の中心線に沿って一列に形成されている。線材部510Cは、屈曲した、回転止め曲げ部540Cを取付部560Cに取り付けることによって、把持部550Cに取り付けられる。また、取付部560Cには充填材556Cが充填されている。
これによって、回転止め曲げ部540Cは、取付部560Cの回転止め溝565C内においてその動きが制止され、線材部510Cの付根部が取付部560C内で回転することを防止することができる。
また、ここで、回転止め溝565Cは取付部の上端部の外縁から溝が形成されているが、下端部の外壁から形成されていても、上端部、下端部が繰り返されて形成されても良い。さらに、図示しないが、取付部の外縁方向への線材部の動きの抑止を強固にする為に、例えば、取付部から出る線材部の線材付け根付近に線材を穴に通して固定する口金を設けるなどを施しても良い。
以上、本発明に係る調理器具の実施形態について説明したが、これらは本発明の実施形態の一例に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明には、以上の各実施形態を組み合わせた形態や、様々な変形例が含まれる。例えば、本発明に係る調理器具は、実施形態1や実施形態2における線材部と実施形態3又は実施形態4における把持部、取付部及び自立部とを組み合わせたものでもよい。また、例えば、実施形態1に係る調理器具は、拡径部を有してもよい。また、各実施形態において把持部に裏蓋を備えるように構成されてもよい。
また、実施形態1〜4に係る各調理器具は、実施形態5における回転止め曲げ部を含むものでもよい。この場合、実施形態1〜4に係る調理器具の線材部は、作用部と、曲げられた線材のそれぞれの屈曲した、端部の下端により構成される回転止め曲げ部と、折り曲げられた線材のそれぞれの直線状の端部上端により構成される直線部とを含むこととなる。すなわち、調理器具の線材部の付根部は、回転止め曲げ部と直線部とを含むこととなる。この場合、合わせて取付部に挿通孔の代わりに回転止め溝を設けることができることは言うまでもない。
100、200、300、400、500 調理器具
110、210、310、410、510 線材部
120、220、320、420、520 作用部
130、230、330、430 付根部
150、250、350、450、550 把持部
160、260、360、460、560 取付部
111、211、311、411、511 線材
121、221 第1湾曲部
125、224 第2湾曲部
131、231 第1直線部
135、234 第2直線部
121A、421 第1円弧部
125A、425 第2円弧部
141A、441 第3円弧部
540 回転止め曲げ部
541 第1回転止め曲げ部
544 第2回転止め曲げ部
256、556 充填材
565 回転止め溝
370、470 自立部
480 コイル部
490 滑止部
上記課題を解決するために、本発明に係る調理器具は、線材を曲げて形成される線材部と、把持部と、前記線材部を前記把持部に取り付けるための取付部と、を備え、前記線材部は、食材に作用する部分である作用部と、前記把持部に取り付けるための付根部とを含み、前記付根部は、直線状の部分から同一平面上において少なくとも2回曲げて形成された屈曲した形状の部分を含んで構成される回転止め曲げ部を含む。
また、前記屈曲した形状は、略く字状であってもよい。
また、前記屈曲した形状は、略く字状の部分を含む略横W字状であってもよい。
また、前記取付部には、前記回転止め曲げ部の動きを制止するための略平面状の回転止め溝が設けられ、前記回転止め曲げ部は、前記回転止め溝に沿って取り付けられ、前記回転止め溝は、前記取付部の先端面から前記取付部の基端面に向かって半径方向に徐々に広がって断面形状が略直角台形をなしてもよい。
また、前記回転止め溝は、前記取付部の外縁から溝が形成され、前記回転止め曲げ部の前記屈曲した形状の幅は、前記線材の線径の5倍以上であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る調理器具は、複数の線材を曲げて形成される線材部と、把持部と、前記線材部を前記把持部に取り付けるための取付部と、を備え、曲げられた前記複数の線材はそれぞれ、前記両端部の下端からなる屈曲した形状の第1回転止め部及び第2回転止め部と、両端部の上端からなる直線状の第1直線部及び第2直線部と、それぞれ前記第1直線部及び前記第2直線部から延続する第1円弧部及び第2円弧部と、前記第1円弧部と前記第2円弧部との間で延伸し、所定の中心角の円弧状の第3円弧部と、を含み、前記線材部は、曲げられた前記複数の線材を、前記第3円弧部が同一円形状に等間隔となり、全体で略杯形状を構成するように等間隔に配置して形成され、前記第3円弧部を覆うように、曲げられた前記複数の線材にはそれぞれ、コイルが挿通され、前記線材部は、曲げられた前記複数の線材のそれぞれの前記第1回転止め曲げ部及び前記第2回転止め曲げ部を、前記取付部を介して前記把持部に取り付けることによって、取り付けられる

Claims (19)

  1. 複数の線材を曲げて形成される線材部と、
    把持部と、
    前記線材部を前記把持部に取り付けるための取付部と、を備え、
    前記線材部は、屈曲した、回転止め曲げ部を含み、
    前記線材部は、前記回転止め曲げ部を、前記取付部を介して前記把持部に取り付けることによって、取り付けられる
    ことを特徴とする調理器具。
  2. 請求項1に記載の調理器具であって、
    前記回転止め曲げ部は、略平面状に曲げて形成され、
    前記取付部には、前記回転止め曲げ部の動きを制止するための略平面状の回転止め溝が設けられ、
    前記回転止め曲げ部は、前記回転止め溝に沿って取り付けられる
    ことを特徴とする調理器具。
  3. 請求項2に記載の調理器具であって、
    前記回転止め溝は、前記取付部の外縁から溝が形成され、
    前記回転止め曲げ部の幅は、前記線材の線径の5倍以上である
    ことを特徴とする調理器具。
  4. 請求項2に記載の調理器具であって、
    前記回転止め溝は、前記取付部の外縁から溝が形成され、
    前記回転止め曲げ部は、前記取付部の外周から取付可能である
    ことを特徴とする調理器具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の調理器具であって、
    前記取付部に、又は前記取付部及び前記把持部の両方に、充填材が充填されている
    ことを特徴とする調理器具。
  6. 請求項5に記載の調理器具であって、
    前記充填材は、シリコン樹脂又はセメントである
    ことを特徴とする調理器具。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の調理器具であって、
    前記線材部は、前記取付部を介して前記把持部に略直線状に一列又は二列に取り付けれている
    ことを特徴とする調理器具。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の調理器具であって、
    前記線材部は、前記複数の線材が互いに交差しないように形成されている
    ことを特徴とする調理器具。
  9. 請求項8に記載の調理器具であって、
    前記線材部は、略中空の球体状に形成されている
    ことを特徴とする調理器具。
  10. 請求項8に記載の調理器具であって、
    前記線材部は、前記取付部との反対方向が開放した略半球面状に形成されている
    ことを特徴とする調理器具。
  11. 請求項8に記載の調理器具であって、
    前記線材部は、略中空の半球体状に形成されている
    ことを特徴とする調理器具。
  12. 請求項8に記載の調理器具であって、
    前記線材部は、略中空の半楕円球状に形成されている
    ことを特徴とする調理器具。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の調理器具であって、
    前記調理器具は、さらに前記線材部、前記取付部及び前記把持部からなる前記調理器具本体を自立的に起立させるための自立部を備える
    ことを特徴とする調理器具。
  14. 請求項13に記載の調理器具であって、
    前記自立部の底面部は、起立状態における設置面側に湾曲して湾曲面状に形成され、
    前記調理器具は、前記湾曲面の曲率中心と前記湾曲面との間に前記調理器具の重心が位置する起き上がりこぼし構造を形成している
    ことを特徴とする調理器具。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の調理器具であって、
    曲げられた前記複数の線材にはそれぞれ、当該線材の一部を覆うように、コイルが挿通されている
    ことを特徴とする調理器具。
  16. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の調理器具であって、
    曲げられた前記複数の線材はそれぞれ、両端部の下端からなる第1回転止め部及び第2回転止め部と、両端部の上端からなる第1直線部及び第2直線部と、それぞれ前記第1直線部及び前記第2直線部から延続する第1円弧部及び第2円弧部と、前記第1円弧部と前記第2円弧部との間で延伸し、所定の中心角の円弧状の第3円弧部と、を含み、
    前記線材部は、曲げられた前記複数の線材を、前記第3円弧部が同一円形状に等間隔となり、全体で略杯形状を構成するように等間隔に配置して形成され、
    前記第3円弧部を覆うように、曲げられた前記複数の線材にはそれぞれ、コイルが挿通されている
    ことを特徴とする調理器具。
  17. 請求項16に記載の調理器具であって、
    前記第3円弧部は、さらに起立状態における上方に膨らむように形成されている
    ことを特徴とする調理器具。
  18. 請求項16に記載の調理器具であって、
    前記調理器具は、さらに複数の線材を曲げて形成される補助線材部を備え、
    曲げられた前記複数の線材はそれぞれ、両端部の下端からなる第3回転止め部及び第4回転止め部と、両端部の上端からなる第3直線部及び第4直線部と、それぞれ前記第3直線部及び前記第4直線部から延続する第4円弧部及び第5円弧部と、前記第4円弧部と前記第5円弧部との間で延伸し、所定の中心角の円弧状の第6円弧部と、を含み、
    前記補助線材部は、曲げられた前記複数の線材を、前記第6円弧部が同一円形状に等間隔となり、全体で略杯形状を構成するように等間隔に配置して形成され、
    前記第6円弧部を覆うように、曲げられた前記複数の線材にはそれぞれ、コイルが挿通されている
    ことを特徴とする調理器具。
  19. 請求項15〜18のいずれか一項に記載の調理器具であって、
    折り曲げられた前記複数の線材にはそれぞれ、前記コイルの位置ずれを防止するための滑止部が設けられている
    ことを特徴とする調理器具。
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