JP2015167324A - 受信装置、チューナーおよび回路 - Google Patents

受信装置、チューナーおよび回路 Download PDF

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Abstract

【課題】異なる周波数帯域で放送(送信)される信号の受信機能に係る構成の共有化を更に進めることにより、当該受信機能に係る回路レイアウト面積を更に縮小する。【解決手段】第1周波数帯域の第1信号を受信する第1受信部と、第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域の第2信号を受信する第2受信部と、を備え、受信信号から特定チャンネルの信号を中間周波信号として抽出するための構成であって、前記受信信号から前記中間周波信号が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部を、前記第1信号に係る前記信号パスと前記第2信号に係る前記信号パスとで共有化した、受信装置。【選択図】図1

Description

本技術は、受信装置、チューナーおよび回路に関する。
例えば、地上波テレビ放送と衛星テレビ放送のように、異なる周波数帯域で放送(送信)される信号の受信機能を1つのIC内に設ける場合、各受信機能を別々に実現すると、レイアウト面積の増大を招くことになる。
このような実情に鑑みて、特許文献1には、位相同期回路と電圧制御発振器を、地上波テレビ放送の受信機能と衛星テレビ放送の受信機能とで共有化して、ICのレイアウト面積を縮小する技術が開示されている。
特開2013−236196号公報
上述した特許文献1においては、局部発振回路が発振可能な周波数範囲を拡張することにより局部発振回路ブロックを共有化する可能性が指摘されている。しかしながら、局部発振回路ブロック以外の、例えば受信信号の信号経路については、地上波テレビ放送と衛星テレビ放送とで仕様が大きく異なるため、地上波テレビ放送と衛星テレビ放送とで共有化することが難しかった。
本技術は、前記課題に鑑みてなされたもので、異なる周波数帯域で放送(送信)される信号の受信機能に係る構成の共有化を更に進めることにより、当該受信機能に係る回路レイアウト面積を更に縮小する可能性について提案するものである。
本技術の態様の1つは、第1周波数帯域の第1信号を受信する第1受信部と、第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域の第2信号を受信する第2受信部と、を備え、受信信号から特定チャンネルの信号を中間周波信号として抽出するための構成であって、前記受信信号から前記中間周波信号が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部を、前記第1信号に係る前記信号パスと前記第2信号に係る前記信号パスとで共有化した、受信装置である。
本技術の態様の1つは、第1周波数帯域の第1信号を受信する第1受信部と、第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域の第2信号を受信する第2受信部と、を備え、受信信号から特定チャンネルの信号を中間周波信号として抽出するための構成であって、前記受信信号から前記中間周波信号が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部を、前記第1信号に係る前記信号パスと前記第2信号に係る前記信号パスとで共有化した、チューナーである。
本技術の態様の1つは、第1周波数帯域の第1信号を受信する第1受信部と、第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域の第2信号を受信する第2受信部と、を備え、受信信号から特定チャンネルの信号を中間周波信号として抽出するための構成であって、前記受信信号から前記中間周波信号が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部を、前記第1信号に係る前記信号パスと前記第2信号に係る前記信号パスとで共有化した、回路である。
以上説明した受信装置、チューナーおよび回路は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本技術は前記受信装置、チューナーおよび回路を備えるシステム、上述した装置の構成に対応した工程を有する駆動方法、上述した装置の構成に対応した機能をコンピュータに実現させるプログラム、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。
本技術によれば、異なる周波数帯域で放送(送信)される信号の受信機能に係る構成の共有化が更に進むため、当該受信機能に係る回路レイアウト面積を更に縮小することができる。なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また付加的な効果があってもよい。
チューナーの機能構成の一例を示すブロック図である。 混合器の構成の一例を示す図である。 地上波テレビ放送受信時のgm合成ベクトルを説明する図である。 混合器の他の構成例を示す図である。 衛星テレビ放送受信時のgm合成ベクトルを説明する図である。 フィルタの構成の一例を示す図である。 フィルタの具体的な構成を示す図である。 可変容量の構成の一例である。 フィルタの周波数特性を示す図である。 フィルタの他の具体的な構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本技術を説明する。
[全体の概略構成]
図1は、本実施形態に係るチューナーの機能構成の一例を示すブロック図である。なお、本実施形態に係るチューナーは、モジュールとして実現されたり、受信装置の一部として実現されたりする等、各種の態様にて実現することができる。
例えば、本実施形態に係るチューナーは、地上波テレビ放送および衛星テレビ放送を受信して放送信号を再生可能な各種の装置(テレビジョン、ビデオレコーダー、セットトップボックス等)として実現される。むろん、本実施形態に係るチューナーは、2系統のシステムからの受信を前提とし、ローパスフィルタとバンドパスフィルタの切り替えが必要なものであればテレビ放送の受信用に限るものではない。
以下では、チューナー100は、地上波テレビ放送を受信するための第1受信部10と、衛星テレビ放送を受信するための第2受信部20と、が集積回路として1つのチップ(IC:Integrated Circuit)に設けられたものを想定して説明する。なお、本実施形態では、地上波テレビ放送信号が第1の周波数帯域の第1の信号を構成し、衛星テレビ放送信号が第2の周波数帯域の第2の信号を構成する。
[全体構成]
チューナー100は、第1の入力端子T11へ第1信号としての地上波テレビ放送の第1高周波信号S11(第1RF信号S11)を入力され、第1の出力端子T12から第1受信部10が生成する第1中間周波信号S12(第1IF信号S12)を出力する。
また、チューナー100は、第2の入力端子T21へ第2信号としての衛星テレビ放送の第2高周波信号S21(第2RF信号S21)を入力され、第2の出力端子T22から第2受信部20が生成する第2中間周波信号S22(第2IF信号S22)を出力する。
チューナー100は、第1受信部10と第2受信部20に加えて、基準発振信号S100を生成する基準発振信号生成部30、基準発振信号S100を元に位相の異なる8組の局部発振周波数信号S111〜S118を生成する局部発振器としての第1ローカル発振信号生成部40(第1LO信号生成部40)、基準発振信号S100を元に位相の異なる4組の局部発振周波数信号S121〜S124を生成する局部発振器としての第2ローカル発振信号生成部50(第2LO信号生成部50)、および、チューナー100の動作を制御する制御部60、を備える。
第1LO信号生成部40は、例えば、第1の分周回路で基準発振信号S100を受信周波数に合うように分周を行った後、更に第2の分周回路で4分周することにより、45°ずつ位相がずれた8相の局部発振周波数信号S111〜S118(LO信号S111〜S118)を生成する。
一方、第2LO信号生成部50は、例えば、第3の分周回路で基準発振信号S100を受信周波数に合うように分周を行った後、更に第4の分周回路で2分周することにより、90°ずつ位相がずれた4相の局部発振周波数信号S121〜S124(LO信号S121〜S124)を生成する。なお、第1LO信号生成部40の第1の分周器と第2LO信号生成部50の第3の分周器は共通化してもよい。
第1LO信号生成部40は、地上波テレビ放送周波数帯の42MHz〜1002MHzの範囲内でLO信号S111〜S118)を生成し、第2LO信号生成部50は、衛生テレビ放送周波数帯の950MHz〜2150MHzの範囲内でLO信号S121〜S124を生成する。
なお、図1には、地上波テレビ放送用の基準発振信号を生成する基準発振信号生成部と衛星テレビ放送用の基準発振信号を生成する基準発振信号生成部とを、基準発振信号生成部30として共有化した例を示してあるが、これら基準発振信号生成部は地上テレビ放送用と衛星テレビ放送用途で別個に設けてもよい。
[第1受信部]
第1受信部10は、第1RF信号S11を低ノイズで増幅する第1ローノイズアンプ11、第1RF信号S11を増幅又は減衰する第1RF可変増幅器12、第1LO信号生成部40から入力されるLO信号S111〜S118と第1RF信号S11とを混合して特定チャンネルのRF信号だけを増幅した第1IF信号S12を生成する第1混合器70a(不図示)、第1IF信号S12から不要なチャンネルの信号を取り除く第1フィルタ80a(不図示)、第1IF信号S12を増幅する第1IF可変増幅器13、を有する。
[第2受信部]
第2受信部20は、第2RF信号S12を低ノイズで増幅する第2ローノイズアンプ21、第2RF信号S12を増幅又は減衰する第2RF可変増幅器22、第2LO信号生成部50から入力されるLO信号S121〜S124と第2RF信号S12とを混合して特定チャンネルのRF信号だけを増幅した第2IF信号S22を生成する第2混合器70b(不図示)、第2IF信号S22から不要なチャンネルの信号を取り除く第2フィルタ80b(不図示)、第2IF信号S22を増幅する第2IF可変増幅器23、を有する。
[構成の共有化]
ここで、本実施形態では、第1混合器70a(不図示)と第2混合器70b(不図示)とは1つの混合器70として共有化された状態で実現され、第1フィルタ80a(不図示)と第2フィルタ80b(不図示)とは1つのフィルタ80として共有化された状態で実現されている。
すなわち、第1RF信号S11の特定チャンネルの信号を第1IF信号S12として出力するための構成であって、第1RF信号S11から第1IF信号S12が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部と、第2RF信号S21の特定チャンネルの信号を第2IF信号S22として出力するための構成であって第2RF信号S21から第2IF信号S22が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部と、が共有化されている。
このため、異なる周波数帯域で放送(送信)される信号の受信機能に係る構成の共有化が従来に比べて進むこととなり、当該受信機能に係る回路レイアウト面積を縮小することができる。
[混合器]
図2は、混合器70の構成の一例を示す図である。本実施形態に係る混合器70は、いわゆるハーモニックリジェクション構成を有し、局部発振周波数信号が含む第3次高調波や第5次高調波の影響が混合器70の出力から取り除かれるようになっている。
なお、同図では、図面を簡略化するためIQ表記および差動の表記を省略し、例えばI信号の正側差動信号の混合器を代表して示してある。従って、I信号の負側差動信号の混合器へ入力するLO信号の位相は図2とは180°相違し、Q信号の正側差動信号の混合器へ入力するLO信号の位相は図2とは90°相違し、Q信号の負側差動信号の混合器へ入力するLO信号の位相はQ信号の正側差動信号の混合器へ入力するLO信号の位相と180°相違する。
混合器70は、電圧電流変換回路71〜73、スイッチ回路74〜76、および、電流電圧変換回路77を有する。
[電圧電流変換回路]
電圧電流変換回路71〜73は、例えばトランスコンダクタンスアンプで構成され、第1RF信号S11又は第2RF信号S21を入力とし、入力されたRF信号の電圧値を所定増幅率で増幅した電流値を出力する。
各電圧電流変換回路の増幅率は、LO信号を正弦波に近づけるため、電圧電流変換回路71の増幅率を1倍、電圧電流変換回路72の増幅率を0.7倍、電圧電流変換回路73の増幅率を0.7倍としてある。なお、増幅率や位相に関して本明細書中で出てくる「0.7」はルート2の逆数の近似値として示している。
[スイッチ回路]
スイッチ回路74は増幅率が1倍の電圧電流変換回路71から電流電圧変換回路77への電流出力のオン/オフを制御し、スイッチ回路75は増幅率が0.7倍の電圧電流変換回路72から電流電圧変換回路77への電流出力のオン/オフを制御し、スイッチ回路76は増幅率が0.7倍の電圧電流変換回路73から電流電圧変換回路77への電流出力のオン/オフを制御する。
地上波テレビ放送の受信時には、スイッチ回路74は位相が0°のLO信号IN1によってオン/オフを制御され、スイッチ回路75は位相が−45°のLO信号IN2によってオン/オフを制御され、スイッチ回路76は位相が+45°のLO信号によってオン/オフを制御される。
なお、これらLO信号の位相の組み合わせをI信号の正側差動信号の検波用とすると、その他の信号の検波用のLO信号IN1,IN2,IN3の位相は、I信号の負側差動信号の検波用の場合には180°,135°,−135°となり、Q信号の正側差動信号の検波用の場合には90°,45°,135°となり、Q信号の負側差動信号の検波用の場合には270°,−45°,−135°となる。
衛星テレビ放送の受信時には、スイッチ回路74は信号位相が0°のLO信号によってオン/オフを制御されるが、スイッチ回路75とスイッチ回路76はLO信号が入力されないため常時オフになる。
[電流電圧変換回路]
電流電圧変換回路77は、例えばフィードバック抵抗を用いたオペアンプ回路で構成されており、スイッチ回路74〜76を介して電圧電流変換回路71〜73から入力される電流の合成ベクトルが入力され、入力された電流に応じた電圧を出力する。電流電圧変換回路77の出力電圧は、チューナー100の出力として不図示の後段の復調回路へ出力される。
[地上波受信時のgm合成ベクトル]
図3は、以上のように構成された混合器70の、地上波テレビ放送受信時のgm合成ベクトルを説明する図である。
図3(a)に示す基本波のgm合成ベクトルは、電圧電流変換回路72からの出力(位相が+45°)と電圧電流変換回路73からの出力(位相が−45°)との間で、電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)との直交成分が互いに打ち消し合い、電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)との同相成分が、電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)に加算される。このため、混合器70全体としてはgmが2倍になる。
図3(b)に示す3次高調波のgm合成ベクトルは、電圧電流変換回路72からの出力(位相が+135°)と電圧電流変換回路73からの出力(位相が−135°)との間で電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)との直交成分が互いに打ち消し合い、電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)との同相成分が、電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)から減算される。このため、混合器70全体としてはgmが0になる。すなわち3次高調波はキャンセルされる。
図3(c)に示す5次高調波のgm合成ベクトルは、電圧電流変換回路72からの出力(位相が+225°(=−45°))と電圧電流変換回路73からの出力(位相が−225°(=45°))との間で、電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)との直交成分が互いに打ち消し合い、電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)との同相成分が電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)から減算される。このため、混合器70全体としてはgmが0になる。すなわち5次高調波はキャンセルされる。
[衛星受信時のgm合成ベクトル]
一方、衛星テレビ放送受信時は、スイッチ回路75,76がオフであるため、電圧電流変換回路72,73の出力は電流電圧変換回路77へ出力されない。このため、混合器70は、通常の4相(0°、90°、−90°、180°)のLO信号のみで作動する。これにより、衛星テレビ放送受信時は、基準発振信号生成部30の周波数を2倍にする必要が無く、電力削減が可能となる。
[混合器の他の構成例]
図4は、混合器70の他の構成例を示す図である。同図に示す混合器70は、上述した図3と回路構成は同様であるが、スイッチ回路74〜76のオンオフを制御するLO信号の構成が相違する。
[スイッチ回路]
同図に示す混合器70では、地上波テレビ放送の受信時には、スイッチ回路74は信号位相が0°のLO信号IN1によってオン/オフを制御され、スイッチ回路75は信号位相が−45°のLO信号IN2によってオン/オフを制御され、スイッチ回路76は信号位相が+45°のLO信号IN3によってオン/オフを制御される。
なお、これらLO信号の位相の組み合わせをI信号の正側差動信号の検波用とすると、その他の信号の検波用のLO信号IN1,IN2,IN3の位相は、I信号の負側差動信号の検波用の場合には180°,+135°,−135°となり、Q信号のP差動信号の検波用の場合には90°,45°,135°となり、Q信号のN差動信号の検波用の場合には270°,−45°,−135°となる。
また、衛星テレビ放送の受信時には、スイッチ回路74は信号位相が0°のLO信号IN1によってオン/オフを制御され、スイッチ回路75は信号位相が−90°のLO信号IN2によってオン/オフを制御され、スイッチ回路76は信号位相が0°のLO信号IN3によってオン/オフが制御される。
なお、これらLO信号の位相の組み合わせをI信号の正側差動信号の検波用とすると、その他の信号の検波用のLO信号IN1,IN2,IN3の位相は、I信号の負側差動信号の検波用の場合には180°,+90°,180°となり、Q信号のP差動信号の検波用の場合には90°,0°,90°となり、Q信号のN差動信号の検波用の場合には−90°,180°,+90°となる。
すなわち、衛星テレビ放送の受信時にも、電圧電流変換回路72,73の出力を電流電圧変換回路77へ入力させるスイッチング動作をオフにせず、ハーモニックリジェクション構成とする。具体的には、90°ずつずれた位相関係で生成されたLO信号をスイッチ回路75,76にも入力する。
[衛星受信時のgm合成ベクトル]
これにより、衛星テレビ放送受信時のgm合成ベクトルは図5のようになる。なお、地上波テレビ放送の受信時のgm合成ベクトルは上述した図3に示す混合器70と同様である。
図5(a)に示す基本波のgm合成ベクトルは、電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)に、これと同相の電圧電流変換回路73からの出力(位相が0°)が加算され、電圧電流変換回路72からの出力(位相が−90°)がこれらとの直交成分となる。このとき、混合器70全体としてはgmが1.85倍となり、上述したハーモニックリジェクション構成の場合の2倍より劣るものの電圧ゲインで−1dB程度の劣化であり、ノイズ特性への影響は軽微である。
図5(b)に示す3次高調波のgm合成ベクトルは、電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)に、これと同相の電圧電流変換回路73からの出力(位相が0°)が加算され、電圧電流変換回路72からの出力(位相が−270°(=+90°))がこれらとの直交成分となる。すなわち、3次高調波がキャンセルされずに残ってしまうが、衛星テレビ放送受信時は奇数次高調波の影響を受けないため、ノイズ特性への影響は無い。
図5(c)に示す5次高調波のgm合成ベクトルは、電圧電流変換回路71からの出力(位相が0°)に、これと同相の電圧電流変換回路73からの出力(位相が0°)が加算され、電圧電流変換回路72からの出力(位相が−450°(=−90°))がこれらとの直交成分となる。すなわち、3次高調波がキャンセルされずに残ってしまうが、衛星テレビ放送受信時は奇数次高調波の影響を受けないため、ノイズ特性への影響は無い。
[まとめ]
以上説明したように、地上波テレビ放送の受信時にハーモニックリジェクション構成を取りうる混合器70を設ける事により、地上波テレビ放送の受信時に、スイッチング動作で発生するデジタルの矩形波である局部発振周波数信号に含まれてしまう3次、5次の高調波をキャンセルするためノイズ特性を劣化させることがない。また、衛星テレビ放送時には、4相信号をのみでミキサ動作させるため、PLL−VCO周波数を2倍にする必要が無く、電力削減が可能となる。
[フィルタ]
図6は、フィルタ80の構成の一例を示す図である。フィルタ80の入力部Fin1には、混合器70からI信号の中間周波信号が入力され、フィルタ80の入力部Fin2には、混合器70からQ信号の中間周波信号が入力される。
同図に示すフィルタ80は、I信号を入力される第1のローパスフィルタとしてのフィルタ81、Q信号を入力される第2のローパスフィルタとしてのフィルタ82、および、フィルタ81とフィルタ82間のベクトル加算のオン/オフを切り替える切替回路83、を有する。
フィルタ81は、ローパス機能を有する複数のフィルタ81a〜81cを多段に接続した構成である。これにより、中間周波信号に残る不要な高調波成分をカットする所望の周波数特性を実現することができる。
フィルタ82も、ローパス機能を有する複数のフィルタ82a〜82cを多段に接続した構成である。これにより、中間周波信号に残る不要な高調波成分をカットする所望の周波数特性を実現することができる。
切替回路83がオンになると、フィルタ81aとフィルタ82aが接続されて複素フィルタとして機能し、フィルタ81bとフィルタ82bが接続されて複素フィルタとして機能し、フィルタ81cとフィルタ82cが接続されて複素フィルタとして機能する。すなわち、バンドパスフィルタ構成が実現される。
これら複素フィルタは、本実施形態では後述するようにBi−Quad形式である。なお、本実施形態では、これらフィルタ80をオペアンプとRCで構成されるアクティブフィルタ網としてあるが、トランスコンダクタンスアンプおよび容量で構成されるGm−Cフィルタ網としてもよい。
切替回路83がオフになると、フィルタ81とフィルタ82は、それぞれ多段に接続したローパスフィルタとして個別に機能する。すなわち、ローパスフィルタ構成が実現される。
本実施形態では、切替回路83は、地上波テレビ放送受信時はオンに制御され、衛星テレビ放送受信時はオフに制御される。切替回路83の制御は、例えば制御部60が行う。
[具体的回路構成]
図7は、フィルタ80の具体的な構成を示す図である。図7(a)には、フィルタ80のうち、フィルタ81aとフィルタ82a、および、切替回路83のうち、これらフィルタ81a,82aの間を接続する部位を示してある。
フィルタ81aは、第1演算増幅器OP11と第2演算増幅器OP12を備えた2次のローパスフィルタ−であり、フィルタ82aは、第3演算増幅器OP21と第4演算増幅器OP22を備えた2次のローパスフィルタ−である。
[第1演算増幅器]
第1演算増幅器OP11は、反転入力部および非反転入力部にI信号の差動信号(I_in_p,I_in_n)が入力され、反転出力部および非反転出力部から差動信号(I_mid_p,I_mid_n)を出力する平衡増幅器である。
第1演算増幅器OP11の入力路には、抵抗R11,R12がそれぞれ配設されている。第1演算増幅器OP11の非反転入力部と反転出力部の間の帰還路には可変容量C11が配設されている。第1演算増幅器OP11の反転入力部と非反転出力部の間の帰還路には可変容量C12が配設されている。
[第2演算増幅器]
第2演算増幅器OP12は、反転入力部および非反転入力部に第1演算増幅器OP11が出力する差動信号(I_mid_p,I_mid_n)が抵抗R13,R14を介して入力され、反転出力部および非反転出力部から差動信号(I_out_p,I_out_n)を出力する平衡増幅器である。
第2演算増幅器OP12の非反転入力部と反転出力部の間の帰還路には可変容量C13が配設されている。第2演算増幅器OP12の反転入力部と非反転出力部の間の帰還路には可変容量C14が配設されている。
[第3演算増幅器]
第3演算増幅器OP21は、反転入力部および非反転入力部にQ信号の差動信号(Q_in_p,Q_in_n)が入力され、反転出力部および非反転出力部から差動信号(Q_mid_p,Q_mid_n)を出力する平衡増幅器である。
第3演算増幅器OP21の入力路には、抵抗R21,R22がそれぞれ配設されている。第3演算増幅器OP21の非反転入力部と反転出力部の間の帰還路には可変容量C21が配設されている。第3演算増幅器OP21の反転入力部と非反転出力部の間の帰還路には可変容量C22が配設されている。
[第4演算増幅器]
第4演算増幅器OP22は、反転入力部および非反転入力部に第4演算増幅器OP22が出力する差動信号(Q_mid_p,Q_mid_n)が抵抗R23,R24を介して入力され、反転出力部および非反転出力部から差動信号(Q_out_p,Q_out_n)を出力する平衡増幅器である。
第4演算増幅器OP22の非反転入力部と反転出力部の間の帰還路には可変容量C23が配設されている。第4演算増幅器OP22の反転入力部と非反転出力部の間の帰還路には可変容量C24が配設されている。
なお、可変容量C11,C12,C31,C32,C21,C22,C41.C42は、図8のような、コンデンサバンクの構成とすることができる。コンデンサバンクのスイッチは、例えば、制御部60により、可変容量の容量値が受信チャンネルに応じた容量となるように制御される。コンデンサバンクのスイッチのオン数を適切に調整することにより、例えば、地上波テレビ放送の受信時と衛星テレビ放送の受信時とで受信周波数帯域幅を変更することが可能となる。また、例えば、衛星テレビ放送では各チャンネルで数MHz〜数10MHzの範囲で受信周波数帯域幅が異なるため、この周波数帯域幅の調整が可能となる。
[切替スイッチ]
第1演算増幅器OP11の非反転入力端と第3演算増幅器OP21の非反転出力端とは、直列接続された抵抗R31とスイッチSW11を介して接続されている。第1演算増幅器OP11の反転入力端と第3演算増幅器OP21の反転出力端とは、直列接続された抵抗R32とスイッチSW12を介して接続されている。
第2演算増幅器OP12の非反転入力端と第4演算増幅器OP22の非反転出力端とは、直列接続された抵抗R36とスイッチSW22を介して接続されている。第2演算増幅器OP12の反転入力端と第4演算増幅器OP22の反転出力端とは、直列接続された抵抗R35とスイッチSW21を介して接続されている。
第3演算増幅器OP21の非反転入力端と第1演算増幅器OP11の反転出力端とは、直列接続された抵抗R34とスイッチSW32を介して接続されている。第3演算増幅器OP21の反転入力端と第1演算増幅器OP11の非反転出力端とは、直列接続された抵抗R33とスイッチSW31を介して接続されている。
第4演算増幅器OP22の非反転入力端と第2演算増幅器OP12の反転出力端とは、直列接続された抵抗R37とスイッチSW41を介して接続されている。第4演算増幅器OP22の反転入力端と第2演算増幅器OP12の非反転出力端とは、直列接続された抵抗R38とスイッチSW42を介して接続されている。
スイッチSW11,Sw12,SW21,SW22,SW31,SW32,SW42,SW42は、例えば、制御部60からの制御信号によりオン/オフ制御される。
[スイッチオフ時のフィルタ部の動作]
図7(b)に示すように、衛星テレビ放送受信時は、スイッチSW11,Sw12,SW21,SW22,SW31,SW32,SW42,SW42がオフに制御されるため、フィルタ81a,82aはBi−Quad形式のフィルタとして機能する。
このとき、フィルタ81a,82aにおけるI信号およびQ信号の伝達関数T(s)、ゲインG、中心角周波数ω0、およびQ値Qは、下記(1a)〜(1d)式で表される。sは=jωであり、ωは角周波数である。
なお、抵抗R11,R12,R21,R22の抵抗値はR1とし、抵抗R13,R14,R23.R24の抵抗値はR2とし、抵抗R15,R16,R25,R26の抵抗値はR3とし、抵抗R17,R18,R27,R28の抵抗値はR4とし、抵抗R31〜R38の抵抗値はRfとする。また、可変容量C11,C12,C31,C32の容量値はC1とし、可変容量C21,C22,C41.C42の容量値はC2とする。なお、下記(1a)〜(1d)式では、C1=C2=C0としてある。
Figure 2015167324
[スイッチオン時のフィルタ部の動作]
図7(b)に示すように、地上波テレビ放送受信時は、スイッチSW11,Sw12,SW21,SW22,SW31,SW32,SW42,SW42がオンに制御される。従って、第3演算増幅器OP21の出力が抵抗R31,R32とスイッチSW11,SW12とを介して第1演算増幅器OP11の入力へと電流帰還され、第1演算増幅器OP11の出力が抵抗R33,R34とスイッチSW31,SW32とを介して第3演算増幅器OP21の入力へと電流帰還され、第4演算増幅器OP22の出力が抵抗R35,R36とスイッチSW21,SW22とを介して第2演算増幅器OP12の入力へと電流帰還され、第2演算増幅器OP12の出力が抵抗R37,R38とスイッチSW41,Sw42とを介して第4演算増幅器OP22の入力へと電流帰還される。すなわち、フィルタ81a,82aは、Low−IF方式の帯域特性を有する複素フィルタとして機能する。
このとき、フィルタ81a,82aにおけるI信号およびQ信号の伝達関数T(jω)、ゲインG、中心角周波数ω02、周波数ωf、およびQ値Qは、下記(2a)〜(2e)式で表される。なお、下記(2a)〜(2e)式では、C1=C2=C0としてある。
Figure 2015167324
図9は、フィルタ81a,82aの周波数特性を示す図である。図9(a)はスイッチオフ時(衛星テレビ放送受信時)の周波数特性であり、図9(b)はスイッチオン時(地上波テレビ放送受信時)の周波数特性である。
図9(a)に示すように、衛星テレビ放送受信時は、中心角周波数がω0のローパスフィルタとして機能し、地上波テレビ放送受信時は、フィルタ81a,82aは、中心角周波数がω0からωfだけシフトしたバンドパスフィルタとして機能する。
[フィルタの他の構成例]
図10は、フィルタ80の他の具体的な構成例を示す図である。図10(a)に示すフィルタ81a’,82a’は、基本的には上述したフィルタ81a,82aおよび対応する切替回路83と同様の構成であるが、I信号の差動信号(I_in_p,I_in_n)の入力先を第1演算増幅器OP11と第2演算増幅器OP12とで切り替えるスイッチSW51と、Q信号の差動信号(Q_in_p,Q_in_n)の入力先を第3演算増幅器OP21と第4演算増幅器OP22とで切り替えるスイッチSW52と、を設けた点で相違する。スイッチSW51,Sw42は、制御部60により制御される。
地上波テレビ放送受信時は、図10(b)に示すスイッチSW51,SW52の切替えにより(スイッチSW51−a,SW52−aをオフ、スイッチSW51−b,SW52−bをオン)、上述した図7に示すフィルタ80と同様の構成が実現される。
一方、衛星テレビ放送受信時は、図10(b)に示すスイッチSW51,SW52の切替えにより(スイッチSW51−a,SW52−aをオン、スイッチSW51−b,SW52−bをオフ)、差動信号(I_in_p,I_in_n)は第2演算増幅器OP12へ抵抗R101および抵抗R102を介して入力され、差動信号(Q_in_p,Q_in_n)は第4演算増幅器OP22へ抵抗R201および抵抗R202を介して入力される。すなわち、フィルタ81a’,82a’は1次のローパスフィルタとして動作する。
その一方で、第2演算増幅器OP12の出力は、抵抗R17および抵抗R18を介して第1演算増幅器OP11の入力へ正負反転させてフィードバックされ、第4演算増幅器OP22の出力は抵抗R27および抵抗R28を介して第3演算増幅器OP21の入力へ正負反転させてフィードバックされる。
このとき、抵抗R17および容量C1並びに抵抗R18および容量C12がローパスフィルタとして機能するため、第1演算増幅器OP11は、第2演算増幅器OP12の出力のうちDC成分に近い一定分のみを反転増幅して第2演算増幅器OP12へ抵抗R13および抵抗R14を介して入力することになる。
また、抵抗R27および抵抗R28がローパスフィルタとして機能するため、第3演算増幅器OP21は、第4演算増幅器OP22の出力のうちDC成分に近い一定分のみを反転増幅して第4演算増幅器OP22へ抵抗R23および抵抗R24を介して反転入力することになる。
これにより、第2演算増幅器OP12が出力する正側差動信号のベース電圧が高電圧側にオフセットし、負側差動信号のベース電圧が低電圧側にオフセットすると、第2演算増幅器OP12の入力が逆に動くので、正側差動信号と負側差動信号が揃うような帰還がかかり、第2演算増幅器OP12のDC成分がキャンセルされる。
同様に、第4演算増幅器OP22が出力する正側差動信号のベース電圧が高電圧側にオフセットし、負側差動信号のベース電圧が低電圧側にオフセットすると、第4演算増幅器OP22の入力が逆に動くので、正側差動信号と負側差動信号が揃うような帰還がかかり、第4演算増幅器OP22のDC成分がキャンセルされる。
このときの伝達関数T(s)、ゲインG、中心隔週波数ωcは、下記(3a)〜(3e)式により表される。また、このときの時定数およびDCオフセットキャンセル上限周波数ωhpは、下記(4a),(4b)式により表され、ωhp以下の低域成分が除去される。
Figure 2015167324
Figure 2015167324
以上説明したように、フィルタ80を用いることにより、地上波テレビ放送受信用と衛星テレビ放送受信用とで共有化したフィルタの中で、更にDCオフセットキャンセル機能を実現することができる。従って、レイアウト面積を増加する事無く、ZERO−IF受信時にLO信号の周波数とRF信号の周波数との一致に伴い発生するDCオフセットが抑制され、信号振幅の加減又は上限が制限されて歪み特性が劣化するという問題を防止できる。
なお、本技術は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本技術の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
そして、本技術は、以下の(1)〜(10)の構成を取ることもできる。
(1)
第1周波数帯域の第1信号を受信する第1受信部と、
第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域の第2信号を受信する第2受信部と、
を備え、
受信信号から特定チャンネルの信号を中間周波信号として抽出するための構成であって、前記受信信号から前記中間周波信号が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部を、前記第1信号に係る前記信号パスと前記第2信号に係る前記信号パスとで共有化した、受信装置。
(2)
共有化する前記構成要素は、局部発振周波数信号を前記第1の信号又は前記第2の信号と混合して中間周波信号を生成する混合器である、前記(1)に記載の受信装置。
(3)
前記混合器は、ハーモニックリジェクション構成であり、
局部発振器は、前記第1信号の処理時と前記第2信号の処理時とで位相のズレ量が異なる局部発振信号を前記混合器へ入力する、前記(2)に記載の受信装置。
(4)
前記第1信号は、地上波テレビ放送信号であり、
前記第2信号は、衛星テレビ放送信号であり、
前記局部発振器は、前記第1信号の処理時は45°ずつ位相をずらして生成された局部発振信号を前記混合器へ入力し、前記第2信号の処理時は90°ずつ位相をずらして生成された生成された局部発振信号を前記混合器へ入力する、前記(3)に記載の受信装置。
(5)
共有化する前記構成要素は、前記中間周波信号の前記第1の周波数帯域又は前記第2の周波数帯域に対応する周波数信号を選択的に通過させるフィルタ回路である、前記(1)〜前記(4)の何れか1項に記載の受信装置。
(6)
前記フィルタは、ローパスフィルタ構成とバンドパスフィルタ構成とを切り替えて実現可能である、前記(5)に記載の受信装置。
(7)
前記第1信号は、地上波テレビ放送信号であり、
前記第2信号は、衛星テレビ放送信号であり、
前記フィルタは、前記第1信号の処理時はバンドパスフィルタ構成を実現し、前記第2信号の処理時はローパスフィルタ構成を実現する、前記(5)又は前記(6)に記載の受信装置。
(8)
前記フィルタは、I信号が入力される第1のローパスフィルタおよびQ信号が入力される第2のローパスフィルタを有し、前記第1信号の処理時は、前記第1のローパスフィルタを通過後のI信号を前記第2のローパスフィルタへ入力するとともに前記第2のローパスフィルタを通過後のQ信号を前記第1のローパスフィルタへ入力する複素フィルタ構成である、前記(5)〜前記(7)の何れか1項に記載の受信装置。
(9)
前記第1のローパスフィルタおよび前記第2のローパスフィルタは、演算増幅器の帰還路に可変容量を配設した構成である、請求項8に記載の受信装置。
(10)
第1周波数帯域の第1信号を受信する第1受信部と、
第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域の第2信号を受信する第2受信部と、
を備え、
受信信号から特定チャンネルの信号を中間周波信号として抽出するための構成であって、前記受信信号から前記中間周波信号が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部を、前記第1信号に係る前記信号パスと前記第2信号に係る前記信号パスとで共有化した、チューナー。
(11)
第1周波数帯域の第1信号を受信する第1受信部と、
第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域の第2信号を受信する第2受信部と、
を備え、
受信信号から特定チャンネルの信号を中間周波信号として抽出するための構成であって、前記受信信号から前記中間周波信号が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部を、前記第1信号に係る前記信号パスと前記第2信号に係る前記信号パスとで共有化した、回路。
10…第1受信部、11…第1ローノイズアンプ、12…第1RF可変増幅器、13…第1IF可変増幅器、20…第2受信部、21…第2ローノイズアンプ、22…第2RF可変増幅器、23…第2IF可変増幅器、30…基準発振信号生成部、40…第1ローカル発振信号生成部、50…第2ローカル発振信号生成部、60…制御部、70…混合器、71〜73…電圧電流変換回路、74〜76…スイッチ回路、77…電流電圧変換回路、80…フィルタ、81…フィルタ、81a〜81c…フィルタ、82…フィルタ、82a〜82c…フィルタ、83…切替回路、100…チューナー

Claims (11)

  1. 第1周波数帯域の第1信号を受信する第1受信部と、
    第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域の第2信号を受信する第2受信部と、
    を備え、
    受信信号から特定チャンネルの信号を中間周波信号として抽出するための構成であって、前記受信信号から前記中間周波信号が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部を、前記第1信号に係る前記信号パスと前記第2信号に係る前記信号パスとで共有化した、受信装置。
  2. 共有化する前記構成要素は、局部発振周波数信号を前記第1の信号又は前記第2の信号と混合して中間周波信号を生成する混合器である、請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記混合器は、ハーモニックリジェクション構成であり、
    局部発振器は、前記第1信号の処理時と前記第2信号の処理時とで位相のズレ量が異なる局部発振周波数信号を前記混合器へ入力する、請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記第1信号は、地上波テレビ放送信号であり、
    前記第2信号は、衛星テレビ放送信号であり、
    前記局部発振器は、前記第1信号の処理時は45°ずつ位相をずらして生成された局部発振周波数信号を前記混合器へ入力し、前記第2信号の処理時は90°ずつ位相をずらして生成された生成された局部発振周波数信号を前記混合器へ入力する、請求項3に記載の受信装置。
  5. 共有化する前記構成要素は、前記中間周波信号の前記第1の周波数帯域又は前記第2の周波数帯域に対応する周波数の信号を選択的に通過させるフィルタである、請求項1に記載の受信装置。
  6. 前記フィルタは、ローパスフィルタ構成とバンドパスフィルタ構成とを切り替えて実現可能である、請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記第1信号は、地上波テレビ放送信号であり、
    前記第2信号は、衛星テレビ放送信号であり、
    前記フィルタは、前記第1信号の処理時はバンドパスフィルタを実現し、前記第2信号の処理時はローパスフィルタを実現する、請求項5に記載の受信装置。
  8. 前記フィルタは、I信号が入力される第1のローパスフィルタおよびQ信号が入力される第2のローパスフィルタを有し、前記第1信号の処理時は、前記第1のローパスフィルタを通過後のI信号を前記第2のローパスフィルタへ入力するとともに前記第2のローパスフィルタを通過後のQ信号を前記第1のローパスフィルタへ入力する複素フィルタである、請求項5に記載の受信装置。
  9. 前記第1のローパスフィルタおよび前記第2のローパスフィルタは、演算増幅器の帰還路に可変容量を配設した構成である、請求項8に記載の受信装置。
  10. 第1周波数帯域の第1信号を受信する第1受信部と、
    第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域の第2信号を受信する第2受信部と、
    を備え、
    受信信号から特定チャンネルの信号を中間周波信号として抽出するための構成であって、前記受信信号から前記中間周波信号が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部を、前記第1信号に係る前記信号パスと前記第2信号に係る前記信号パスとで共有化した、チューナー。
  11. 第1周波数帯域の第1信号を受信する第1受信部と、
    第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域の第2信号を受信する第2受信部と、
    を備え、
    受信信号から特定チャンネルの信号を中間周波信号として抽出するための構成であって、前記受信信号から前記中間周波信号が抽出されるまでの信号パスの構成要素の少なくとも一部を、前記第1信号に係る前記信号パスと前記第2信号に係る前記信号パスとで共有化した、回路。
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