JP2015166812A - 定着装置、画像形成装置、および定着方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置、および定着方法 Download PDF

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Tetsunori Mitsuoka
徹典 光岡
香川 敏章
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【課題】ウォームアップ時間の短縮および省エネルギー化を実現することができる定着装置を提供する。【解決手段】定着装置17は、定着ローラ41および加熱ローラ43に懸架された定着ベルト44と、定着ベルト44を介して定着ローラ41に圧接する加圧ローラ42と、定着ベルト44を加熱する加熱部材45とを備え、用紙Pを挟持してトナー像を定着させる。加圧ローラ42は、定着ベルト44に圧接した圧接状態と、圧接状態よりも低い圧力Fで定着ベルト44に当接した当接状態とに状態変化する構成とされ、用紙Pへの定着動作の前に実施するウォームアップ動作時に、加圧ローラ42は、当接状態で維持され、加熱部材45によって定着ベルト44を介して加熱される。【選択図】図2

Description

本発明は、用紙を挟持してトナー像を定着させる定着装置、画像形成装置、および定着方法に関する。
従来、複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置では、未定着のトナー像が形成された用紙を加圧および加熱することで、トナー画像の定着が行われる。定着装置は、例えば、互いに圧接された定着ローラおよび加圧ローラからなるローラ対を備える構成とされており、いずれかのローラが加熱されている(例えば、参考文献1参照。)。
また、別の定着方式として、定着ローラと加熱ローラとの間に定着ベルトを架け渡し、定着ベルトを介して定着ローラと加圧ローラとを圧接させた構成のベルト定着方式も用いられるようになってきた(例えば、参考文献2参照。)。
特開2007−139962号公報 特開2007−79238号公報
特許文献1に記載の定着装置は、定着ローラと加圧ローラとで用紙を挟持する構成とされ、定着ローラを加熱する磁束発生体と加圧ローラを加熱する加熱体とが設けられており、用紙の搬送が要求されていない待機時に、定着ローラおよび加圧ローラを互いに接触した状態で回転させている。その結果、待機時に加圧ローラを回転しつつ加熱させて、加圧ローラを所定の温度に維持して、定着装置の待機状態から復帰にかかる時間を短縮している。しかしながら、加圧ローラを所定の温度に維持させるために常に加熱する必要があり、省エネルギー化を図る際の妨げとなる。
特許文献2に記載の定着装置は、無端状の定着ベルトと、定着ベルトを加熱する電磁誘導加熱部材と、定着ベルトの外周面に圧接する加圧ロールとを備え、電磁誘導加熱部材によって定着ベルトを予備加熱する際には定着ベルトと加圧ロールとを離間させ、定着する際には定着ベルトと加圧ロールとを圧接させ、待機する際には定着ベルトと加圧ロールとを弱く圧接させている。しかしながら、加圧ロールを定着ベルトから離間させていると、定着時には、低温の加圧ロールが定着ベルトに接するため、加圧ロールに急速に熱が奪われて定着温度が降下してしまい、定着不良が発生するという課題があった。
また、近年では、画像形成装置が用いられる機会も多様化しており、普通紙だけでなく封筒やハガキといった厚い紙に対しても画像形成することがある。そして、封筒やハガキなどに定着を行う際に普通紙と同様の力で挟持すると、紙質や剛性の違いから皺や紙詰まりを生じさせることがあった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、通紙直後の定着温度降下(アンダーシュート)の発生を抑制し、ウォームアップ時間の短縮および省エネルギー化を実現することができる定着装置、画像形成装置、および定着方法を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、定着ローラおよび懸架部材に懸架された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記定着ローラに圧接する加圧ローラとで用紙を挟持して、前記用紙に形成されたトナー像を定着させる定着装置であって、前記定着ベルトを加熱する加熱部材を備え、前記加圧ローラは、前記定着ベルトに圧接した圧接状態と、前記圧接状態よりも低い圧力で前記定着ベルトに当接した当接状態とに状態変化する構成とされ、前記用紙への定着動作の前に実施するウォームアップ動作時に、前記加圧ローラは、前記当接状態で維持され、前記加熱部材によって前記定着ベルトを介して加熱されることを特徴とする。
本発明に係る定着装置では、前記加熱部材は、前記懸架部材の内部に設けられ、前記懸架部材を介して前記定着ベルトを加熱する構成とされ、前記懸架部材は、前記加熱部材を覆う熱伝導層を有するローラである構成としてもよい。
本発明に係る定着装置では、前記用紙のうち厚さの厚い特定用紙に対して定着動作を実施する場合、前記加圧ローラは、前記当接状態で維持されて前記特定用紙を挟持する構成としてもよい。
本発明に係る定着装置では、前記特定用紙に対して定着動作を実施する場合、前記加圧ローラは、前記ウォームアップ動作時と同じ所定の圧力で前記定着ベルトに当接している構成としてもよい。
本発明に係る定着装置では、前記加熱部材は、ランプヒータである構成としてもよい。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る定着装置を備えることを特徴とする。
本発明に係る定着方法は、定着ローラおよび懸架部材に懸架された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記定着ローラに圧接する加圧ローラと、前記定着ベルトを加熱する加熱部材とを備えた定着装置における定着方法であって、前記加圧ローラは、前記定着ベルトに圧接した圧接状態と、前記圧接状態よりも低い圧力で前記定着ベルトに当接した当接状態とに状態変化する構成とされ、前記用紙への定着動作の前に実施するウォームアップ動作時に、前記加圧ローラを前記当接状態で維持して、前記加熱部材に、前記定着ベルトを介して前記加圧ローラを加熱させるステップを含むことを特徴とする。
本発明によると、ウォームアップ動作時に加熱部材によって、定着ベルトを加熱すると同時に加圧ローラも適度に加熱することで、通紙直後の定着温度降下の発生を抑制することができる。また、加圧ローラを低い圧力で定着ベルトに当接させて、加圧ローラへの過剰な熱逃げを抑制することで、ウォームアップ時間の短縮および省エネルギー化を実現することができる。つまり、定着温度降下を考慮して過剰に加熱するといった余分な動作を省くことができ、待機状態から定着までの連続した動作を円滑に実行することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略側面図である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置の概略断面図である。 加圧ローラが圧接状態とされた定着装置の概略側面図である。 加圧ローラが当接状態とされた定着装置の概略側面図である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置の定着方法の処理フローを示すフロー図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略側面図である。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1は、露光装置11、現像装置12、感光体ドラム13、クリーナ装置14、帯電器15、中間転写ベルト装置16、定着装置17、給紙トレイ18、排紙トレイ19、および用紙搬送経路Sを備える構成とされており、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙に対して多色及び単色の画像を形成する。
画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像装置12、感光体ドラム13、帯電器15、クリーナ装置14は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
感光体ドラム13は、画像形成装置1の略中央に配置されている。帯電器15は、感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光装置11は、感光体ドラム13の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置12は、感光体ドラム13の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13の表面にトナー像を形成する。上述した一連の動作によって、各感光体ドラム13の表面に各色のトナー像が形成される。クリーナ装置14は、現像および画像転写の後に感光体ドラム13の表面の残留トナーを除去および回収する。
中間転写ベルト装置16は、感光体ドラム13の上側に配置され、中間転写ベルト21、中間転写ベルト駆動ローラ22、中間転写ベルト従動ローラ23、中間転写ローラ24、および中間転写ベルトクリーニング装置25を備えている。なお、中間転写ローラ24は、YMCK用の各色の画像ステーションに対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ22、中間転写ベルト従動ローラ23、および中間転写ローラ24は、中間転写ベルト21を張架して、中間転写ベルト21の表面を所定方向(図中矢符C方向)に移動させるように構成されている。
中間転写ベルト21は、矢符Cの方向へ周回移動し、中間転写ベルトクリーニング装置25によって残留トナーを除去および回収され、各感光体ドラム13の表面に形成された各色のトナー像が順次転写して重ね合わされて、中間転写ベルト21の表面にカラーのトナー像が形成される。
画像形成装置1は、転写ローラ26aを含む2次転写装置26をさらに備えている。転写ローラ26aは、中間転写ベルト21との間にニップ域が形成されており、用紙搬送経路Sを通じて搬送されて来た用紙をニップ域に挟み込んで搬送する。用紙は、ニップ域を通過する際に、中間転写ベルト21の表面のトナー像が転写される。
給紙トレイ18は、画像形成に使用する用紙を蓄積しておくためのトレイであり、露光装置11の下側に設けられている。また、排紙トレイ19は、画像形成装置1の上側に設けられており、画像形成済みの用紙を載置するためのトレイである。
用紙搬送経路Sは、S字状に設けられた主経路S1と、主経路S1の途中で分岐して再合流する反転経路S2とを備え、主経路S1に沿って、ピックアップローラ31、レジスト前ローラ33、レジストローラ32、2次転写装置26、定着装置17、および排紙ローラ34が配置されている。反転経路S2は、定着装置17と排紙ローラ34との間から分岐し、複数の搬送ローラ35を経由してレジスト前ローラ33とレジストローラ32との間に再合流する。
ピックアップローラ31は、給紙トレイ18の端部近傍に備えられ、給紙トレイ18から用紙を1枚ずつ用紙搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。レジストローラ32は、給紙トレイ18から搬送されている用紙を一旦保持し、感光体ドラム13上のトナー像の先端と用紙の先端とを合わせるタイミングで用紙を転写ローラ26aに搬送する。レジスト前ローラ33は、用紙の搬送を促進補助するための小型のローラである。
定着装置17は、ベルト定着方式とされており、複数のローラ(ここでは定着ローラ41および加熱ローラ43)に定着ベルト44が巻き掛けられている(詳しくは、図2参照)。定着装置17では、定着ベルト44を介して定着ローラ41に加圧ローラ42が押圧されるようになっている。定着装置17では、未定着のトナー像が形成された用紙を受け取り、用紙を定着ベルト44と加圧ローラ42との間に挟み込んで搬送する。定着後の用紙は、排紙ローラ34によって排紙トレイ19上に排出される。なお、定着装置17については、後述する図2ないし図4を参照して詳細を説明する。
また、用紙の表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、用紙を排紙ローラ34から反転経路S2へと逆方向に搬送して、用紙の表裏を反転させ、用紙をレジストローラ32へと再度導き、表面と同様にして裏面に画像形成を行い、用紙を排紙トレイ19へと搬出する。
上述したように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、本発明の第1実施形態に係る定着装置17を備えており、定着装置17と同様の作用効果を奏する。
次に、定着装置17の詳細な構成について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の概略断面図である。
本発明の第1実施形態に係る定着装置17は、定着ローラ41および加熱ローラ43(懸架部材の一例)に懸架された定着ベルト44と、定着ベルト44を介して定着ローラ41に圧接する加圧ローラ42とで用紙Pを挟持して、用紙Pに形成されたトナー像を定着させる。
定着ローラ41は、図示しない駆動部に接続された円柱状のローラであって、ステンレス鋼で形成された芯金と、芯金の周囲にシリコンスポンジゴムで形成された弾性層とを備えている。
加熱ローラ43は、内部に加熱部材45が設けられたローラであって、加熱部材45を覆う熱伝導層43aを備えている。
加圧ローラ42は、鉄合金(STKM)で形成された芯金と、芯金の周囲にシリコンソリッドゴムで形成された弾性層と、弾性層の周囲にPFAチューブで形成された離型層とを備えている。加圧ローラ42は、定着ベルト44を介して定着ローラ41に対向する位置に配置されている。
定着ベルト44は、無端状のベルトであって、内側から順に、ポリイミドで形成された基材と、シリコンゴムで形成された弾性層と、PFAチューブで形成された離型層とが積層されている。
本実施の形態では、加熱部材45は、ランプヒータ(例えば、ハロゲンランプ)とされている。この構成によると、加熱部材45としてランプヒータを用いることで、定着ベルト44を広範囲に亘って加熱することができる。また、安価なランプヒータを用いることで、定着装置17の低コスト化を図ることができる。
また、図に示すように、定着装置17は、加圧ローラ42の表面温度を検出するサーミスタ46aと、定着ベルト44の表面温度を検出するサーミスタ46bと、加圧ローラ42の表面の残留トナーを除去および回収するローラクリーニング装置47とをさらに備えている。
サーミスタ46aは、加圧ローラ42の近傍に配置されている。また、サーミスタ46bは、定着ベルト44を介して加熱ローラ43に対向する側に配置されているが、配置位置は特に限定されず、定着ベルト44の周囲であれば、適宜移動させてもよい。
ローラクリーニング装置47は、加圧ローラ42の近傍に配置されており、互いに同期して回転する送り出しローラ47bおよび巻取りローラ47cと、送り出しローラ47bおよび巻取りローラ47cに張架されたクリーニングウェブ47aと、クリーニングウェブ47aを介して加圧ローラ42に圧接するクリーニングローラ47dと、クリーニングウェブ47aが巻き掛けられた複数のテンションローラ47eとを備えている。
クリーニングウェブ47aは、例えば、ナイロン繊維やポリエステル繊維などで形成されたシートであって、一端が送り出しローラ47bに巻きつけられ、他端が巻取りローラ47cに巻きつけられている。クリーニングローラ47dは、クリーニングウェブ47aを加圧ローラ42に向かって押圧している。つまり、クリーニングローラ47dによって、加圧ローラ42とクリーニングウェブ47aとが常に接するように押圧することで、加圧ローラ42とクリーニングウェブ47aとの温度差を低減させており、加圧ローラ42とクリーニングウェブ47aとを当接させた際の温度低下による影響を考慮する必要がなくなる。
本実施の形態では、加圧ローラ42が、定着ベルト44に圧接した圧接状態と、定着ベルト44に当接した当接状態とに状態変化する構成とされている。そこで、加圧ローラ42を状態変化させる支持機構70について、図面を参照して説明する。
図3は、加圧ローラが圧接状態とされた定着装置の概略側面図であり、図4は、加圧ローラが当接状態とされた定着装置の概略側面図である。
支持機構70は、大別すると、加圧ローラ42を支持する加圧フレーム71と、加圧ローラ42を定着ローラ41に圧接させるフレーム付勢部72(例えば、コイルスプリング等)と、駆動源(図示しない)に接続され回動するギア部材73とを備えている。
加圧フレーム71は、加圧ローラ42の軸方向の両端部を支持しており、端部に設けられた固定軸71a(図3では、加圧ローラ42の左斜め下側)を中心にして矢符D方向へ回動する。そして、加圧ローラ42は、加圧フレーム71が回動するのに応じて、定着ローラ41(定着ベルト44)に対して圧接する圧力Fが変化する。また、加圧フレーム71には、加圧ローラ42を間にして固定軸71aとは反対側(図3では、加圧ローラ42の右斜め上側)に係止部71bが設けられている。係止部71bには、フレーム付勢部72の一端が係止されている。
ギア部材73は、加圧フレーム71よりも定着ローラ41の側(図3では、定着ローラ41の上側)に設けられ、ギア軸73aを中心にして矢符E方向へ回動する。具体的には、ギア部材73は、略扇形状とされ、中央にギア軸73aが設けられ、端部(図3では、ギア軸73aの上側)にフレーム付勢部72の他端が係止された係止孔73bが設けられている。また、ギア部材73の周面一部にギア73cが設けられ、図示しない駆動源に接続されている。
図3では、加圧ローラ42は圧接状態とされている。つまり、ギア部材73によってフレーム付勢部72が伸張され、加圧フレーム71が矢符D方向(図3では、反時計回り)に回動することで、加圧ローラ42は、第1圧力F1で定着ローラ41に圧接されている。その結果、加圧ローラ42と定着ベルト44(定着ローラ41)との間にニップ部Nが形成されている。本実施の形態では、第1圧力F1は、約500Nとされている。
図4では、加圧ローラ42は当接状態とされている。つまり、ギア部材73は、圧接状態から矢符Eの方向(図4では、時計回り)に回動しており、フレーム付勢部72が収縮している。そして、加圧フレーム71が矢符Dの方向(図4では、時計回り)に回動することで、加圧ローラ42は、第1圧力F1より低い第2圧力F2で定着ローラ41に当接されている。その結果、加圧ローラ42と定着ベルト44(定着ローラ41)との間には、圧接状態よりも狭いニップ部Nが形成されている。従って、狭いニップ部Nとすることで、加圧ローラ42への過剰な熱逃げを抑制している。本実施の形態では、第2圧力F2は、約20Nとされている。
なお、当接状態からギア部材73を回動させることで、加圧ローラ42を圧接状態に切り替えることができる。換言すると、ギア部材73を回動させる程度によって、加圧ローラ42の定着ローラ41に対する圧力Fを適宜調整することができ、加圧ローラ42を圧接状態とするか当接状態とするかを切り替えている。定着動作において、用紙Pは、ニップ部Nを通過する際に、加圧および加熱されトナー像が定着される。
次に、定着装置17における定着方法の処理フローを説明する。なお、定着装置17(画像形成装置1)は、図示しない制御部(例えば、CPU)を備えており、制御部に対して予め組み込まれたコンピュータプログラム(コンピュータ)によって、画像形成装置1の定着動作が実現される。
図5は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の定着方法の処理フローを示すフロー図である。
ステップS1では、制御部によって、画像形成装置1にウォームアップが指示されたかどうかが判断される。つまり、ユーザによって、画像形成装置1に画像形成が指示されたり、画像形成装置1が操作されたりした場合、ウォームアップが指示されたと判断され(ステップS1:YES)、ステップS2へ進む。一方、ウォームアップが指示されない場合(ステップS1:NO)には、ウォームアップが指示されるまで待機する。
ステップS2では、制御部によって、ウォームアップ動作が実行される。ウォームアップ動作では、加圧ローラ42は当接状態とされ、加熱部材45に定着ベルト44を加熱させる。その結果、加圧ローラ42は、定着ベルト44を介してニップ部Nが加熱される。
ステップS3では、サーミスタ46aおよびサーミスタ46bによって、定着温度に到達したかどうかが判断される。定着温度に到達した場合(ステップS3:YES)、ステップS4へ進む。一方、定着温度に到達しない場合(ステップS3:NO)、定着温度に到達するまでウォームアップ動作を継続する。本実施の形態では、サーミスタ46bによって検知された定着ベルト44の温度が150℃を超えた時、定着温度に到達したと判断される。なお、これに限定されず、他の部分の温度に基づいた定着温度を設定してもよい。つまり、各部の温度とニップ部Nの温度との相関関係に基づいて定着温度を設定すればよく、本実施の形態では、ニップ部Nが100℃となるように定着温度が設定されている。また、定着温度に到達した後、加熱部材45は、加熱を継続し、定着温度を維持するように制御される。
ステップS4では、搬送された用紙Pが特定用紙かどうかを判断される。なお、特定用紙は、例えば、封筒やハガキといった普通紙よりも厚い用紙である。用紙Pが特定用紙である場合(ステップS4:YES)、ステップS6へ進む。一方、用紙Pが特定用紙でない場合(ステップS4:NO)、ステップS5へ進む。
ステップS5では、支持機構70によって、加圧ローラ42が圧接状態とされて定着動作を実行する。つまり、図3に示すように、加圧ローラ42は、第1圧力F1で定着ローラ41に圧接された状態で、用紙Pに定着を行い、ステップS7へ進む。
ステップS6では、支持機構70によって、加圧ローラ42を当接状態で維持しながら定着動作を実行する。つまり、図4に示すように、加圧ローラ42は、第2圧力F2で定着ローラ41に当接された状態で、用紙P(特定用紙)に定着を行い、ステップS7へ進む。
ステップS7では、定着動作が完了したかどうかが判断される。つまり、複数枚の用紙Pに連続して定着を行う場合は、加圧ローラ42の圧力Fを維持した状態で処理する。その結果、定着動作が完了した場合(ステップS7:YES)、ステップS8へ進む。一方、定着動作が完了していない場合(ステップS7:NO)、定着動作を継続する。
ステップS8では、支持機構70によって、加圧ローラ42が当接状態に切り替えられ、処理を終了する。なお、処理を終了して画像形成の指示を待っている待機中は、加熱部材45は停止している。
以下に、本実施の形態に係る定着装置17の構成と定着方法とのまとめについて説明する。
本実施の形態に係る定着装置17は、定着ローラ41および懸架部材(例えば、加熱ローラ43)に懸架された定着ベルト44と、定着ベルト44を介して定着ローラ41に圧接する加圧ローラ42とで用紙Pを挟持して、用紙Pに形成されたトナー像を定着させる。定着装置17は、定着ベルト44を加熱する加熱部材45を備えている。加圧ローラ42は、定着ベルト44に圧接した圧接状態と、圧接状態よりも低い圧力F(第2圧力F2)で定着ベルト44に当接した当接状態とに状態変化する構成とされ、用紙Pへの定着動作の前に実施するウォームアップ動作時に、加圧ローラ42は、当接状態で維持され、加熱部材45によって定着ベルト44を介して加熱される。
この構成によると、ウォームアップ動作時に加熱部材45によって、定着ベルト44を加熱すると同時に加圧ローラ42も適度に加熱することで、通紙直後の定着温度降下の発生を抑制することができる。また、加圧ローラ42を低い圧力Fで定着ベルト44に当接させて、加圧ローラ42への過剰な熱逃げを抑制することで、ウォームアップ時間の短縮および省エネルギー化を実現することができる。つまり、定着温度降下を考慮して過剰に加熱するといった余分な動作を省くことができ、待機状態から定着までの連続した動作を円滑に実行することができる。具体的には、従来の定着ベルト44と加圧ローラ42とを離間させてウォームアップ動作を行う構成の場合、加圧ローラ42に当接させた際の温度低下を考慮して、定着ベルト44を165℃まで加熱していた。そのため、加熱に時間がかかり、ウォームアップ時間が長くなっていた。
また、定着装置17では、加熱部材45は、懸架部材(加熱ローラ43)の内部に設けられ、懸架部材を介して定着ベルト44を加熱する構成とされ、懸架部材は、加熱部材45を覆う熱伝導層43aを有するローラである構成とされている。この構成によると、加熱ローラ43を介して加熱することで、加熱ローラ43に接する定着ベルト44を広範囲に亘って加熱することができ、定着ベルト44を短時間で定着温度まで加熱する構成とできる。
また、定着装置17では、用紙Pのうち厚さの厚い特定用紙に対して定着動作を実施する場合、加圧ローラ42は、当接状態で維持されて特定用紙を挟持する構成とされている。この構成によると、例えば、封筒やハガキといった厚い特定用紙に定着を行う際、通常よりも弱い力で特定用紙を挟持することで、皺や紙詰まりの発生を抑止することができる。
また、定着装置17では、特定用紙に対して定着動作を実施する場合、加圧ローラ42は、ウォームアップ動作時と同じ所定の圧力(第2圧力F2)で定着ベルトに当接している構成とされている。この構成によると、特定用紙に定着を行う際に、加圧ローラ42の圧力Fを変更する必要がないので、ウォームアップ動作から定着動作までを円滑に実行することができる。また、特定用紙への定着とウォームアップ動作とで圧力設定を重複させることで、圧力設定の数を削減することができ、加圧ローラ42を簡易な構造とすることができる。つまり、圧力設定の数が増えるのに応じて、加圧ローラ42に加える負荷を制御する構造が複雑化するため、圧力設定は、必要充分な数とすることが望ましい。
本実施の形態に係る定着方法は、定着ローラ41および懸架部材(例えば、加熱ローラ43)に懸架された定着ベルト44と、定着ベルト44を介して定着ローラ41に圧接する加圧ローラ42と、定着ベルト44を加熱する加熱部材45とを備えた定着装置17における定着方法である。加圧ローラ42は、定着ベルト44に圧接した圧接状態と、圧接状態よりも低い圧力で定着ベルト44に当接した当接状態とに状態変化する構成とされている。用紙への定着動作の前に実施するウォームアップ動作時に、加圧ローラ42を当接状態で維持して、加熱部材45に、定着ベルト44を介して加圧ローラ42を加熱させるステップを含むことを特徴とする。この構成によると、本発明に係る定着装置17と同様の機能、作用を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、ギア部材73を異なる構成とした第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、ギア部材73は、ギア軸73aに駆動源が接続され、ギア73cを設けない構造されている。なお、他の構成および処理フローについては、第1実施形態と同様であるので、図面は省略する。
また、上述した支持機構70に換えて異なる構成としてもよい。つまり、定着ローラ41に対する加圧ローラ42の圧力Fを適宜切り替えられる構成であればよい。
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
1 画像形成装置
17 定着装置
41 定着ローラ
42 加圧ローラ
43 加熱ローラ(懸架部材の一例)
43a 熱伝導層
44 定着ベルト
45 加熱部材
46a、46b サーミスタ
47 ローラクリーニング装置
F 圧力
F1 第1圧力
F2 第2圧力
P 用紙

Claims (7)

  1. 定着ローラおよび懸架部材に懸架された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記定着ローラに圧接する加圧ローラとで用紙を挟持して、前記用紙に形成されたトナー像を定着させる定着装置であって、
    前記定着ベルトを加熱する加熱部材を備え、
    前記加圧ローラは、前記定着ベルトに圧接した圧接状態と、前記圧接状態よりも低い圧力で前記定着ベルトに当接した当接状態とに状態変化する構成とされ、
    前記用紙への定着動作の前に実施するウォームアップ動作時に、前記加圧ローラは、前記当接状態で維持され、前記加熱部材によって前記定着ベルトを介して加熱されること
    を特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置であって、
    前記加熱部材は、前記懸架部材の内部に設けられ、前記懸架部材を介して前記定着ベルトを加熱する構成とされ、
    前記懸架部材は、前記加熱部材を覆う熱伝導層を有するローラであること
    を特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の定着装置であって、
    前記用紙のうち厚さの厚い特定用紙に対して定着動作を実施する場合、前記加圧ローラは、前記当接状態で維持されて前記特定用紙を挟持すること
    を特徴とする定着装置。
  4. 請求項3に記載の定着装置であって、
    前記特定用紙に対して定着動作を実施する場合、前記加圧ローラは、前記ウォームアップ動作時と同じ所定の圧力で前記定着ベルトに当接していること
    を特徴とする定着装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
    前記加熱部材は、ランプヒータであること
    を特徴とする定着装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の定着装置を備える画像形成装置。
  7. 定着ローラおよび懸架部材に懸架された定着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記定着ローラに圧接する加圧ローラと、前記定着ベルトを加熱する加熱部材とを備えた定着装置における定着方法であって、
    前記加圧ローラは、前記定着ベルトに圧接した圧接状態と、前記圧接状態よりも低い圧力で前記定着ベルトに当接した当接状態とに状態変化する構成とされ、
    前記用紙への定着動作の前に実施するウォームアップ動作時に、前記加圧ローラを前記当接状態で維持して、前記加熱部材に、前記定着ベルトを介して前記加圧ローラを加熱させるステップを含むこと
    を特徴とする定着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010181512A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Ricoh Co Ltd 定着装置、及び、画像形成装置

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