JP2015166555A - 熱電発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】並列する複数の熱電発電ユニットの外周壁面における熱伝達効率および実装効率を高めた小型で高発電効率の熱電発電装置を提供する。【解決手段】排気ガスを通す排気ガス通路12を有するケース11と、それぞれ内周側に冷却媒体通路31を形成するとともに外周側に排気ガスに接触するよう外方に突出するフィン41を有する筒状の複数の熱電発電ユニット13とを備え、複数の熱電発電ユニット13を排気ガス通路12中に並列配置する熱電発電装置であって、複数の熱電発電ユニット13のうち径方向に隣り合う少なくとも一対の熱電発電ユニット13のフィン41同士が、突出高さHの上端側で径方向にオーバーラップするよう互いに重なり合う重合領域42を形成している。【選択図】図1

Description

本発明は、熱電発電装置に関し、特に高温側の熱媒体と低温側の熱媒体とを通しつつ両熱媒体の温度差を利用して熱電発電する熱電発電装置に関する。
高温熱源と低温熱源の間に複数の熱電素子を配置して熱電発電する従来の熱電発電装置として、内燃機関の排気ガスの持つ排熱を電気エネルギに変換しつつ回収する排熱回収型の熱電発電装置が知られている。
このような熱電発電装置としては、例えばモジュール化した複数の熱電素子を内蔵する筒状の熱電発電ユニットを排気ガスまた冷却水を通す一方の通路中に垂直に配置し、各熱電発電ユニットの内部に冷却水または排気ガスを通す他方の通路を形成して、並列する複数の筒状の熱電発電ユニットの内外の温度差を利用して熱電発電するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、それぞれモジュール化した複数の熱電素子を内蔵する筒状の熱電発電ユニットにフィンを装着してカートリッジ化し、複数のカートリッジ化した熱電発電ユニットを並列配置する熱電発電システムも知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、並列するフィン付きの筒状体を用いる熱交換器として、高温流体を通す高温流通管と低温流体を通す低温流通管の内部にそれぞれ螺旋フィンが装着された複数のヒートパイプを、流通管の軸線と直交するように配置したものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特表2012−533972号公報 米国特許出願公開2013/0186448号明細書 実開昭58−052466号公報
しかしながら、上述のような従来の熱電発電装置にあっては、熱電発電ユニットの外方を流れる排気ガスや冷却水等の熱媒体、例えば排気ガスの流速が比較的大きくなる場合、あるいは、排気ガス流れ方向に隣り合う複数の筒状の熱電発電ユニットの離間距離が大きくなる場合に、各熱電発電ユニットの上流側外周壁面を通過した排気ガスが外周壁面から剥離し易くなり、排気ガスが各熱電発電ユニットの下流側外周壁面に沿って流れ難くなっていた。
そのため、各熱電発電ユニットの外周壁面における熱伝達効率が低下し、排熱回収型の熱電発電装置における熱回収効率(エネルギ回収効率)、すなわち、熱電発電装置の発電効率が低下してしまう可能性があった。
そればかりか、排気ガスの流れを方向付けるバッフルプレート等の数が多くなってコスト高になったり、フィンを含むカートリッジ化された熱電発電ユニット同士の間に一定の離間距離を設定するために、熱電発電ユニットの実装効率(搭載性)の低下や排熱回収型の熱電発電装置の大型化を招いてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、並列する複数の熱電発電ユニットの外周壁面における熱伝達効率および実装効率を高めた小型で高発電効率の熱電発電装置を提供することを目的とする。
本発明に係る熱電発電装置は、上記目的達成のため、(1)低温または高温のうち一方側の熱媒体を通す一方の熱媒体通路を有するケースと、それぞれ内周側に前記低温または高温のうち他方側の熱媒体を通す他方の熱媒体通路を形成するとともに外周側に前記一方側の熱媒体に接触するよう外方に突出するフィンを有する筒状の複数の熱電発電ユニットと、を備え、前記複数の熱電発電ユニットを前記一方の熱媒体通路中に並列配置する熱電発電装置であって、前記複数の熱電発電ユニットのうち径方向に隣り合う少なくとも一対の熱電発電ユニットの前記フィン同士が、前記外方への突出高さの上端側で前記径方向に互いに重なり合う重合領域を形成しているものである。
この構成により、一方の熱媒体通路中で、少なくとも一対の熱電発電ユニットのフィン同士が近接した重合領域では高圧損になり、フィン同士が相対的に離れている他の領域では低圧損となる。これにより、一方の熱媒体通路中で前記少なくとも一対の熱電発電ユニットの間を流れる一方側の熱媒体は、重合領域を迂回しつつ重合領域の向きや長さに応じて一対の熱電発電ユニットの外周壁面に沿って流れるように案内される。したがって、少なくとも一対の熱電発電ユニットの間を通る一方側の熱媒体が下流側の外周壁面から剥離し難くなり、その熱電発電ユニットの下流側の外周壁面に沿う一方側の熱媒体の流量が増加して、複数の熱電発電ユニットの発電効率が高まる。しかも、重合領域は、径方向に隣り合う少なくとも一対のフィン同士がそれらの突出高さの上端側で径方向にオーバーラップする重なり領域を形成するように構成されるので、並列する複数の熱電発電ユニットの発電効率のみならず実装効率をも高めることができる。
本発明の熱電発電装置においては、(2)前記複数の熱電発電ユニットのうち径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニットの前記フィン同士が、前記重合領域を形成し、前記重合領域が、前記径方向に隣り合う前記各一対の熱電発電ユニットの間で前記一方側の熱媒体を前記各一対の熱電発電ユニットの周方向に方向付ける整流部を構成しているのがよい。
この構成により、一方の熱媒体通路中で径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニットの間を流れる一方側の熱媒体が、複数のフィンが近接した整流部によって各熱電発電ユニットの下流側外周壁面に沿う方向に案内される。したがって、各熱電発電ユニットの上流側外周壁面を通過した一方側の熱媒体が下流側外周壁面から剥離し難くなり、各熱電発電ユニットの下流側外周壁面に沿う一方側の熱媒体の流量が増加して、複数の熱電発電ユニットの発電効率が高まる。しかも、整流部は、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニットのフィン同士が突出高さの上端側に重合領域を有するので、並列する複数の熱電発電ユニットの発電効率のみならず実装効率をも高めることができる。
本発明の熱電発電装置においては、(3)前記複数の熱電発電ユニットが前記一方の熱媒体通路の軸線に対し軸交差するように配置され、前記少なくとも一対の熱電発電ユニットが、前記一方の熱媒体通路の軸線方向に離間する上流側の熱電発電ユニットおよび下流側の熱電発電ユニットを含んでいるものであってもよい。
この場合、少なくとも一対の熱電発電ユニットが一方の熱媒体通路の軸線方向に、より好ましくは一方の熱媒体通路の軸線方向および該軸線方向と直交する方向(軸方向または周方向)の双方に離間し、それらのうち上流側の熱電発電ユニットの背面側に一方側の熱媒体が回り込むのを容易ならしめる重合領域を形成することが可能になる。
本発明の熱電発電装置においては、(4)前記フィンが前記熱電発電ユニットの周方向に延在しており、前記少なくとも一対の熱電発電ユニットのうち前記上流側の熱電発電ユニットと複数の前記下流側の熱電発電ユニットとの間に、複数の前記重合領域が形成されていてもよい。
この場合、上流側の熱電発電ユニットの上流側外周壁面に沿って2方向に分かれて流れた一方側の熱媒体が、複数の重合領域によってその熱電発電ユニットの背面側に回り込むように案内され、再度合流しつつ後方に流れ得ることとなり、背面側における熱伝達効率がより向上する。また、フィンが、熱電発電ユニットの軸方向で互いに近接する多数の近接部分を有する円環状、多角形の環状もしくは螺旋状をなすものとなり、有効な整流作用をなす重合領域が容易に形成可能となる。
本発明の熱電発電装置において、(5)前記フィンは、前記熱電発電ユニットの周方向全域で前記外方への突出高さが一定になっていてもよい。
この構成により、熱電発電ユニットを、フィンの製造が容易で、熱電発電ユニットの取り扱いやケースへの取付けが容易な略円筒状のカートリッジとして構成できる。
本発明の熱電発電装置において、(6)前記フィンは、前記一方の熱媒体通路の軸線方向に大径で、前記一方の熱媒体通路の軸線と直交する方向に小径となる非円形の外周輪郭形状を有していてもよい。
この構成により、熱電発電装置の扁平化が容易になる。
本発明の熱電発電装置においては、(7)前記複数の熱電発電ユニットが前記一方の熱媒体通路の軸線に対し平行に配置されるとともに、前記フィンが前記熱電発電ユニットの軸方向に延在し、かつ、径方向に隣り合う前記熱電発電ユニットの前記フィン同士が前記熱電発電ユニットの周方向に近接する複数の近接部分を有しており、前記重合領域が、前記複数の近接部分によって構成されていてもよい。
この場合、一方の熱媒体通路中の流れの中心側で隣り合う一対または各一対の熱電発電ユニットの間に重合領域が形成され、一方側の熱媒体の流れが各熱電発電ユニットの外周壁面に沿った流れに分岐されつつ整流され得ることになる。
本発明によれば、並列する複数の熱電発電ユニットの外周壁面における熱伝達効率および実装効率を高めた小型で高発電効率の熱電発電装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る熱電発電装置の概略構成図であり、そのケースおよびケース内に並列配置された複数の熱電発電ユニットをそれらの横断面で示している。 本発明の第1実施形態に係る熱電発電装置のカートリッジ化した筒状の熱電発電ユニットの横断面図である。 本発明の第1実施形態に係る熱電発電装置の筒状の熱電発電ユニットの概略構成を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る熱電発電装置の概略構成図であり、そのケースおよびケース内に並列配置された複数の熱電発電ユニットをそれらの横断面で示している。 本発明の第3実施形態に係る熱電発電装置の概略構成図であり、そのケースおよびケース内に並列配置された複数の熱電発電ユニットをそれらの横断面で示している。 本発明の第4実施形態に係る熱電発電装置の概略構成図であり、そのケースおよびケース内に並列配置された複数の熱電発電ユニットをそれらの横断面で示している。 本発明の第5実施形態に係る熱電発電装置の概略構成図であり、そのケースおよびケース内に並列配置された複数の熱電発電ユニットをそれらの横断面で示している。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1ないし図3は、本発明の第1実施形態に係る熱電発電装置の概略構成を示している。
なお、本実施形態の熱電発電装置は、高温熱源として内燃機関の排気ガスを、低温熱源として内燃機関の冷却水等の冷却媒体(水に限定されず、低温側の熱媒体として好適な冷却材)を用いるものである。この熱電発電装置は、高温熱源と低温熱源の間に複数の熱電素子を熱的には並列に電気的には専ら直列に配置して熱電発電することにより、内燃機関の排気ガスの持つ排熱を電気エネルギに変換しつつ回収する排熱回収機能を有している。
まず、本実施形態の熱電発電装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の熱電発電装置10は、図外の車両走行駆動用のエンジン(内燃機関)から排出された排気ガスGが導入されるケース11を備えており、このケース11は、一方の熱媒体通路である排気ガス通路12を有している。
ケース11は、例えばエンジンの排気管1に取り付けられた排気ガス制御弁2をバイパスするバイパス管3の一部を構成しており、この排気ガス制御弁2によって排気通路1aの一部が絞られるとき、高温側の熱媒体(低温または高温のうち一方側の熱媒体)である排気ガスGが排気ガス通路12内に流入するようになっている。
排気ガス制御弁2は、低温側の熱媒体(低温または高温のうち他方側の熱媒体)であるエンジンの冷却水Wを導入しその冷却水Wの温度に応じて排気制御弁体2aを回動させるサーモスタットタイプのものである。
なお、ケース11がバイパス管3の一部でなく排気管自体の一部であってもよいし、排気ガス制御弁2がアクチュエータや形状記憶合金等を用いた他方式のものであってもよいことはいうまでもない。
ケース11の内部には、排気ガス通路12の軸線方向に対し略直角に軸交差する略円筒状の複数の熱電発電ユニット13が互いに平行に並列配置されている。
これら複数の熱電発電ユニット13は、排気ガス通路12中で排気ガスGの流れ方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13が中心間距離Lを隔てて図1中の斜め上下方向に隣り合い、かつ、排気ガス通路12の軸線方向で同位置に位置する一対の熱電発電ユニット13(図1中の13B、13C)が中心間距離Lを隔てて図1中の上下に隣り合うように配置されている。
図2および図3に示すように、各熱電発電ユニット13は、内側の筒状伝熱部材32と、外側の筒状伝熱部材33と、内側の筒状伝熱部材32および外側の筒状伝熱部材33の間に介装された複数の熱電素子34a、34bを有する熱電素子モジュール35とを含んで構成されている。
具体的には、内側の筒状伝熱部材32は、その内部に冷却水W(図1参照)を通す冷却媒体通路31(他方の熱媒体通路)を形成する内周壁面32aを有しており、冷却媒体通路31が軸線方向に延びる略円筒状のパイプとなっている。
外側の筒状伝熱部材33は、内側の筒状伝熱部材32の外径より大径の内周面33aと、排気ガス通路12中で排気ガスGに接触する外周壁面33bとを有している。
この外側の筒状伝熱部材33は、内側の筒状伝熱部材32を外周側から取り囲むとともに内側の筒状伝熱部材32の外周面32bに対し所定の径方向離間距離を隔てるように、内側の筒状伝熱部材32と同軸に(同一中心軸線上に)配置されている。
複数の熱電素子34a、34bは、例えばゼーベック効果により温度差に応じた起電力を発生するN型およびP型の熱電変換素子の複数対で構成されており、N型の熱電素子34aおよびP型の熱電素子34bが内側の電極36aおよび外側の電極36bを介して周方向に直列に電気接続されることで、熱電素子モジュール35が構成されている。
また、複数の熱電素子34a、34bは、内側の筒状伝熱部材32および外側の筒状伝熱部材33の周方向に等角度間隔に平行配置された棒状のものであり、それぞれの長さが排気ガス通路12の直径に近い長さになっている。
なお、本実施形態では、各熱電発電ユニット13が、棒状の複数の熱電素子34a、34bを等角度間隔に平行配置した熱電素子モジュール35を構成するものとするが、それぞれ環状または筒状に形成したN型およびP型の熱電素子を軸方向に交互に複数対配置するものであってもよい。また、複数の棒状または板状の熱電素子34a、34bを軸方向に複数に分割したりそれら分割体の配置を周方向にずらしたりできることはいうまでもない。また、ここでは、内側の電極36aまたは外側の電極36bのいずれか1つと共にいわゆるπ型構造をなす各一対の熱電素子34a、34bが熱的には並列に電気的には直列に接続されるが、本発明は、π型構造以外にも適用できる。
より具体的には、各熱電発電ユニット13の高温部を構成する内側の筒状伝熱部材32は、少なくとも複数の内側の電極36aに接する外周部分において、複数の内側の電極36a同士を電気的に絶縁する電気絶縁性を有している。
また、各熱電発電ユニット13の低温部を構成する外側の筒状伝熱部材33は、少なくとも複数の外側の電極36bに接する内周部分において、複数の外側の電極36b同士を電気的に絶縁する電気絶縁性を有している。
さらに、各熱電素子モジュール35の配置空間である内側の筒状伝熱部材32と外側の筒状伝熱部材33の間の円筒状の空間Sは、図3に示すように、一対の環状閉止部材37a、37bによって閉止されており、その内部に熱電素子モジュール35の酸化劣化防止剤として例えば不活性ガスが封入されている。
各一対の環状閉止部材37a、37bは、外側の筒状伝熱部材33の軸方向両端側に突き出ており、ケース11の側板部11aに形成された取付穴部11bに気密的に固定支持されている。
また、複数の熱電発電ユニット13は、内部の熱電素子モジュール35同士を電気的に接続するように素子リード線38等の電気配線によって相互に接続されるとともに、図外のバッテリ充電回路に接続されている。これにより、複数の熱電発電ユニット13は、排気ガスの持つ排熱から回収した電気エネルギをバッテリに蓄えることができるようになっている。
一方、複数の熱電発電ユニット13は、それぞれの外周側に複数のフィン41を有している。
これら複数のフィン41は、それぞれ外側の筒状伝熱部材33から放射外方に一定高さで突出する円環板状のもので、各熱電発電ユニット13の外周側に、冷却媒体通路31の軸線方向で互いに離間するように配置されている。これらのフィン41は、排気ガス通路12中を流れる排気ガスからの熱伝達により排気ガスの持つ排熱を吸収しつつ、高温側の受熱材である外側の筒状伝熱部材33に効率よく熱伝導する吸熱フィンとなっており、各熱電発電ユニット13の周方向全域でその放射外方への突出高さが一定になっている。
また、外側の筒状伝熱部材33からの複数のフィン41の突出高さHは、各一対の熱電発電ユニット13の中心間距離がLである場合に、各一対の熱電発電ユニット13のフィン41同士が、それらの外周近傍部の一部分(フィン41の突出高さ方向の上端側部分)で径方向にオーバーラップする、すなわち、各熱電発電ユニット13の径方向に対し直交する軸方向(図3の左右方向)に近接しつつ互いに重なり合う重合領域42を形成するように設定されている。
具体的には、熱電発電ユニット13の周方向における重合領域42の長さLaが、例えばその重合領域42を形成する一対の熱電発電ユニット13の中心間距離Lに対して、概ね1/3程度の長さ(La≒L/3)となるように、複数のフィン41の突出高さHが設定されている。ここにいう概ね1/3程度とは、1/2未満であるが1/4を超える程度である。
この重合領域42は、隣り合う各一対の熱電発電ユニット13のフィン41同士がそれらの外周近傍部の一部分で近接することにより、排気ガス通路12中に各一対の熱電発電ユニット13に対し平行に延びる板状の高圧損領域を形成している。一方、この重合領域42の周囲でフィン41同士が相対的に離れている他の領域は、低圧損領域となっている。これにより、一方の排気ガス通路12中で各一対の熱電発電ユニット13の間を流れる高温の排気ガスは、重合領域42を迂回しつつ重合領域42の設置姿勢や流れ方向の長さ等に応じて、一対の熱電発電ユニット13の外側の筒状伝熱部材33の外周壁面33b(以下、熱電発電ユニット13の外周壁面33bともいう)に沿って流れるよう案内される。
本実施形態では、複数の熱電発電ユニット13は、一方の熱媒体通路である排気ガス通路12の中心軸線に対して軸交差するように配置されている。したがって、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13、例えば図1中で斜め上下に隣り合う一対の熱電発電ユニット13A、13Bの間では、上流側の1つの熱電発電ユニット13Aの外周壁面33bのうち上流側部分(図1、図2中の外周壁面33bのうち左側の半円筒面)に沿って流れた排気ガスが、下流側に隣り合う他の熱電発電ユニット13B側に流れる。そのとき、下流側の熱電発電ユニット13Bに向かう排気ガスの一部が、両熱電発電ユニット13A、13Bのフィン41同士の重合領域42の近傍で、重合領域42と上流側の熱電発電ユニット13Aの外周壁面33bのうち下流側部分(図1、図2中の外周壁面33bのうち右側の半円筒面;以下、背面ともいう)との間に迂回するよう、上流側の熱電発電ユニット13Aの背面側に回り込む方向に案内される。
同様に、図1中で斜め上下に隣り合う一対の熱電発電ユニット13A、13Cの間でも、上流側の熱電発電ユニット13Aの外周壁面33bのうち上流側部分に沿って流れた排気ガスが、両熱電発電ユニット13A、13Cのフィン41同士の重合領域42の近傍で、上流側の熱電発電ユニット13Aの背面側に回り込む方向に案内される。
また、例えば図1中の上下に隣り合う一対の熱電発電ユニット13B、13Cの間では、各熱電発電ユニット13B、13Cの外周壁面33bのうち上流側部分を通過した排気ガスが、下流側に隣り合う他の熱電発電ユニット13D側に流れる。そのとき、両熱電発電ユニット13B、13Cのフィン41同士の重合領域42では、両熱電発電ユニット13B、13Cの間を通る排気ガスが、外周壁面33bに沿う方向に案内される。
さらに、図1中で斜め上下に隣り合う一対の熱電発電ユニット13B、13Dの間では、上流側の1つの熱電発電ユニット13Bの外周壁面33bのうち上流側部分に沿って流れた排気ガスが、下流側に隣り合う他の熱電発電ユニット13D側に流れるとき、両熱電発電ユニット13B、13Dのフィン41同士の重合領域42で、上流側の熱電発電ユニット13Bの背面側に回り込むよう、その外周壁面33bのうち下流側部分に沿う方向に案内される。
同様に、図1中で斜め上下に隣り合う一対の熱電発電ユニット13C、13Dの間でも、上流側の1つの熱電発電ユニット13Cの外周壁面33bのうち上流側部分に沿って流れた排気ガスが、下流側に隣り合う他の熱電発電ユニット13D側に流れるとき、両熱電発電ユニット13C、13Dのフィン41同士の重合領域42で、上流側の熱電発電ユニット13Cの背面側に回り込むよう、その外周壁面33bのうち下流側部分に沿う方向に案内される。
このように、本実施形態では、複数の熱電発電ユニット13のうち径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13のフィン41同士が重合領域42を形成しており、重合領域42は、各一対の熱電発電ユニット13のフィン41が各熱電発電ユニット13の周方向全域に延在することで、各一対の熱電発電ユニット13の軸方向に延在しつつ、各熱電発電ユニット13の周方向におけるその重合領域42の中央部で径方向に厚くなる略翼形状の板状をなしている。
これにより、各重合領域42は、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13の間に高圧損領域を形成し、排気ガス通路12中の排気ガスの流れを、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13の間でそれらの外周壁面33bに沿って周方向に延びる低圧損の通路領域に方向付ける整流部を構成している。
また、本実施形態では、排気ガス通路12中のガス流れ方向で隣り合う複数の熱電発電ユニット13の間、例えば上流側の熱電発電ユニット13Aとその下流側の熱電発電ユニット13B、13Cとの間に複数、例えば一対の重合領域42が形成される。これにより、ガス流れ方向で上流側に位置する各熱電発電ユニット13、例えば熱電発電ユニット13Aの外周壁面33bの上流側部分に沿って2方向に分かれて流れた排気ガスが、熱電発電ユニット13Aの外周壁面33bのうち下流側部分(背面)に近接する一対の重合領域42によってその背面に沿って再度合流する方向に案内されるようになっている。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態の熱電発電装置10においては、排気ガス通路12である排気ガス通路12中で、各一対の熱電発電ユニット13のフィン41同士が近接した重合領域42では排気ガスの流れに対して高圧損(高圧力損失)となり、他の領域では低圧損となる。
したがって、重合領域42は、排気ガス通路12中に流れる排気ガスを近接する各熱電発電ユニット13の外周壁面に沿う方向に案内し得るものとなり、各一対の熱電発電ユニット13の間を流れる排気ガスがその一対のうち上流側の熱電発電ユニット13の外周壁面33bの下流側部分(背面)から剥離し難くなる。その結果、各一対のうち上流側の熱電発電ユニット13の背面に沿う排気ガスの流量が増加し、複数の熱電発電ユニット13の発電効率が高まる。
しかも、重合領域42は、径方向に隣り合う少なくとも一対の熱電発電ユニット13のフィン41同士が径方向に対し直交する各熱電発電ユニット13の軸方向に近接しつつ径方向にオーバーラップするように構成されるので、並列する複数の熱電発電ユニット13の発電効率のみならず、熱電発電装置10における複数の熱電発電ユニット13の実装効率をも高めることができる。
また、本実施形態では、排気ガス通路12中で径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13の間を通過する排気ガスが、重合領域42により構成される整流部によって、各一対の熱電発電ユニット13の中心間距離の1/3程度の周方向長さLaの範囲内で、各熱電発電ユニット13の外周壁面33bの下流側部分に沿う方向に案内される。したがって、各熱電発電ユニット13の外周壁面33bの上流側部分を通過した排気ガスが外周壁面33bの下流側部分から剥離し難くなり、各熱電発電ユニット13の背面に沿う排気ガスの流量が増加するだけでなく、排気ガスを詰まらせずに各熱電発電ユニット13の後方に案内することができる。よって、複数の熱電発電ユニット13の発電効率が高まる。
さらに、本実施形態では、各熱電発電ユニット13のフィン41がその熱電発電ユニット13の周方向全域に延在しているので、径方向に隣り合う一対の熱電発電ユニット13のフィン41が、熱電発電ユニット13の軸方向で互いに近接する多数の近接部分を有するものとなり、有効な整流作用をなす略板状の重合領域42が容易に形成可能となる。
また、本実施形態では、フィン41が熱電発電ユニット13の周方向全域で放射外方への突出高さが一定になっているので、重合領域42が熱電発電ユニット13の径方向における両面側に円曲面形状をなす翼状に形成されることになり、良好な整流作用が得られるものとなる。また、各熱電発電ユニット13を取り扱いやケース11への取付けの容易な略円筒状のカートリッジとして構成できる。
加えて、本実施形態では、各一対の熱電発電ユニット13が排気ガス通路12の軸線方向およびそれと直交する方向の双方に離間し、各一対のうち上流側の熱電発電ユニット13の背面側に排気ガスが回り込むのを容易ならしめる重合領域42を形成できる。しかも、上流側の熱電発電ユニット13の外周壁面33dの上流側部分に沿って2方向に分かれて流れた排気ガスが、複数の重合領域42によってその熱電発電ユニット13の背面側に回り込むように案内され、再度合流しつつ後方に流れ得るので、背面側における熱伝達効率がより向上する。
このように、本実施形態によれば、並列する複数の熱電発電ユニット13の背面側の熱伝達効率を高め、複数の熱電発電ユニット13の発電効率および実装効率を高めた小型で高発電効率の熱電発電装置10を提供することができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る熱電発電装置の概略構成を示している。
なお、以下に説明する各実施形態の熱電発電装置は、複数の熱電発電ユニット13に装着される複数組のフィンの形状および径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13のフィン同士の重合領域の形状等が前述の第1実施形態と相違するものの、他の部分構成や全体構成は、前述の第1実施形態と類似するものである。よって、以下の各実施形態の説明においては、先行する実施形態と同一であるか類似する構成については図1ないし図3中の対応する構成要素と同一の符号を用いつつ、第1実施形態または先行する実施形態との相違点を中心に説明する。
第2実施形態においては、図4に示すように、複数の熱電発電ユニット13が、排気ガス通路12の中心軸線を含む所定平面上に中心軸線位置が設定された第1グループの熱電発電ユニット13A、13Dと、中心軸線位置が排気ガス通路12の中心軸線を含む前記所定平面から外れ、かつ、前記所定平面に対し一定の離間距離を隔てて平行に配置された第2グループの熱電発電ユニット13B、13Cとによって構成されている。そして、第1実施形態におけるフィン41に代えて、第1グループの熱電発電ユニット13A、13Dには、略六角形の複数のフィン51が軸方向所定間隔を隔てて平行に装着され、第2グループの熱電発電ユニット13B、13Cには、略三角形(非円形の外周輪郭形状)の複数のフィン52が軸方向所定間隔を隔てて平行に装着されている。
ここで、第1、第2グループのうち少なくとも一方、例えば排気ガス通路12の中心軸線から離れた外側の第2グループの熱電発電ユニット13B、13Cのフィン52は、排気ガス通路12の中心軸線方向(図4中の左右方向)には大径で、排気ガス通路12の中心軸線と直交する方向(図4中の上限方向)には小径となっている。
これら2組のフィン51、52は、排気ガス通路12中を流れる排気ガスからの熱伝達により排気ガスの持つ排熱を吸収しつつ外側の筒状伝熱部材33に効率よく熱伝導する吸熱フィンとなっており、各熱電発電ユニット13の周方向全域に及んでいる。ただし、各フィン51、52の放射外方への突出高さは、周方向の全域で一定ではなく、前記所定平面に対し所定角度をなす複数の特定角度位置で大きく、それらの中間の角度位置で小さくなっている。
また、排気ガス通路12中で径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13の間には、これらの熱電発電ユニット13のフィン51、52同士が、前記放射外方に突出するフィン51、52の突出高さ方向の上端側で、各熱電発電ユニット13の径方向に対し直交する軸方向(図4の紙面と直交する方向)に近接しつつ径方向にオーバーラップする重合領域55を形成している。
本実施形態では、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13のフィン51、52同士により形成される重合領域55が、各一対の熱電発電ユニット13の軸方向に延在しつつ、各熱電発電ユニット13の周方向におけるその重合領域55の一部で径方向に厚くなる略翼形状の板状をなしている。
これにより、重合領域55は、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13の間に高圧損領域を形成し、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13の間で、排気ガスを各一対の熱電発電ユニット13の周方向に延びる低圧損の通路領域に方向付ける整流部を構成している。
また、排気ガス通路12中のガス流れ方向で隣り合う複数の熱電発電ユニット13の間に複数の重合領域55が形成されることにより、ガス流れ方向で上流側に位置する各熱電発電ユニット13の上流側部分に沿って2方向に分かれて流れた排気ガスが、その熱電発電ユニット13の外周壁面33bに近接する一対の重合領域55によって下流側の外周壁面33bに沿って再度合流する方向に案内されるようになっている。
本実施形態においても、並列する複数の熱電発電ユニット13の背面側における熱伝達効率を高め、複数の熱電発電ユニット13の発電効率および実装効率を高めた小型で高発電効率の熱電発電装置10を提供することができる。
しかも、本実施形態では、外側のフィン52が排気ガス通路12の中心軸線方向に大径で、その中心軸線と直交する方向に小径となっているので、熱電発電装置10を容易に扁平化できる。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る熱電発電装置の概略構成を示している。
第3実施形態においては、図5に示すように、第1実施形態におけるフィン41に代えて、第1グループの熱電発電ユニット13A、13Dには、複数のフィン61が軸方向所定間隔を隔てて平行に装着され、第2グループの熱電発電ユニット13B、13Cには、複数のフィン62が軸方向所定間隔を隔てて平行に装着されている。
これら2組のフィン61、62は、排気ガス通路12中を流れる排気ガスからの熱伝達により排気ガスの持つ排熱を吸収しつつ外側の筒状伝熱部材33に効率よく熱伝導する吸熱フィンとなっており、各熱電発電ユニット13の周方向全域に及んでいる。
ここで、第1、第2グループのうち少なくとも一方、例えば排気ガス通路12の中心軸線に近い第1グループの熱電発電ユニット13A、13Dのフィン61は、それぞれ排気ガス通路12の中心軸線方向には大径で、排気ガス通路12の中心軸線と直交する方向には小径となる非円形の外周輪郭形状、例えば略長方形をなしている。排気ガス通路12の中心軸線から離れた第2グループの熱電発電ユニット13B、13Cのフィン62は、図5中では略正方形で示しているが、排気ガス通路12の中心軸線方向には大径または小径となる略長方形や多角形でもよい。
排気ガス通路12中で径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13の間には、これらの熱電発電ユニット13のフィン61、62同士が、前記放射外方に突出するフィン61、62の突出高さ方向の上端側で、各熱電発電ユニット13の径方向に対し直交する軸方向(図5の紙面と直交する方向)に近接しつつ径方向にオーバーラップする重合領域65を形成している。
この重合領域65は、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13の間に高圧損領域を形成し、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13の間で、排気ガスを各一対の熱電発電ユニット13の周方向に延びる低圧損の通路領域に方向付ける整流部を構成している。そして、複数の熱電発電ユニット13の間に複数の重合領域65が形成されることにより、ガス流れ方向で上流側に位置する各熱電発電ユニット13の上流側部分に沿って2方向に分かれて流れた排気ガスが、その熱電発電ユニット13の背面側で再度合流しつつ後方に案内され得るようになっている。
本実施形態においても、並列する複数の熱電発電ユニット13の外周壁面33bにおける熱伝達効率を高め、複数の熱電発電ユニット13の発電効率および実装効率を高めた小型で高発電効率の熱電発電装置10を提供することができ、しかも、熱電発電装置10を容易に扁平化できる。
(第4実施形態)
図6は、本発明の第4実施形態に係る熱電発電装置の概略構成を示している。
図6に示す第4実施形態の熱電発電装置70は、第1実施形態のケース11に代えて排気ガス通路72を軸線方向に形成する筒状のケース71を有しており、複数の熱電発電ユニット73を排気ガス通路72中にガス流れ方向に対し平行に方向付けた並列状態で収納したものである。
この熱電発電装置70の熱電発電ユニット73は、第1実施形態における熱電発電ユニット13のフィン41に代えて複数の縦長のフィン76を装着したものであり、複数のフィン76は、各熱電発電ユニット73の軸方向に延在するとともに、その熱電発電ユニット73の周方向に離間するように、熱電発電ユニット73の外側の筒状伝熱部材33から等角度間隔に放射外方に突出している。
そして、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット73のフィン76同士がそれらの突出高さ方向の上端側で、径方向に対し直交する熱電発電ユニット73の周方向に近接しつつ径方向にオーバーラップする重合領域77を形成している。
ここで、複数のフィン76は、排気ガス通路72中を流れる排気ガスからの熱伝達により排気ガスの持つ排熱を吸収しつつ外側の筒状伝熱部材33に効率よく熱伝導する吸熱フィンとなっており、各熱電発電ユニット73の周方向全域に等間隔に配置されている。したがって、径方向に隣り合う一対の熱電発電ユニット73のフィン76同士が、熱電発電ユニット73の周方向で互いに近接する複数の近接部分76aを有するものとなり、排気ガス通路12内の排気ガスを熱電発電ユニット73の軸方向に案内する重合領域77が容易に形成可能となる。
複数のフィン76は、熱電発電ユニット73の軸線と平行なものに限らず、熱電発電ユニット73の一端側と他端側とで周方向位置が異なるように傾斜したり湾曲したりしていてもよい。
重合領域77は、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット73の間に高圧損領域を形成し、径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット73の間で、排気ガスを各一対の熱電発電ユニット73の軸方向に延びる低圧損の通路領域に方向付ける整流部を構成している。
そして、複数の熱電発電ユニット73の間に複数の重合領域77が形成されることにより、排気ガス通路72の中心軸線付近の排気ガスの流れが、複数の重合領域77により各熱電発電ユニット73の外周壁面33bに沿った流れに分岐されつつ整流される。
本実施形態においても、並列する複数の熱電発電ユニット73の発電効率と実装効率を高めた小型で高発電効率の熱電発電装置10を提供することができる。
(第5実施形態)
図7は、本発明の第5実施形態に係る熱電発電装置の概略構成を示している。
上述の各実施形態は、4つのカートリッジ化した熱電発電ユニット13または73を内蔵するものであったが、図7に示す本実施形態の熱電発電装置80は、排気ガス通路82を形成するケース81中に、4つより多数、例えば8つの熱電発電ユニット13を排気ガス通路82の軸線に対し軸直交する方向に向けつつ並列配置したものである。
本実施形態においては、図7に示すように、複数の熱電発電ユニット13が、排気ガス通路82の入口82aの中心軸線を含む所定平面上に並列配置された第1グループの熱電発電ユニット13A、13C、13E、13Gと、前記所定平面上から一定の距離を隔てる排気ガス通路82の出口82bの中心軸線を含む他の平面上に並列配置された第2グループの熱電発電ユニット13B、13D、13F、13Hと、によって構成されている。
また、図7に示すように、第1グループの熱電発電ユニット13A、13C、13E、13Gと、第2グループの熱電発電ユニット13B、13D、13F、13Hとは、排気ガス通路82の入口82aの中心軸線方向におけるこれら配設ピッチ(中心間距離L)よりも狭い距離、例えば排気ガス流れ方向における各グループの熱電発電ユニット13の配設ピッチの約半分だけ異なる位置に配置され、図示の千鳥配置構造をなしている。
本実施形態においても、排気ガス通路82中で径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニット13の間を流れる排気ガスが、重合領域42により構成される整流部によって、各一対のうち上流側の熱電発電ユニット13の背面側に回り込む方向に案内される。したがって、各熱電発電ユニット13の外周壁面33bの上流側部分を通過した排気ガスが外周壁面33bの下流側部分から剥離し難くなり、各熱電発電ユニット13の背面に沿う排気ガスの流量が増加する。よって、複数の熱電発電ユニット13の発電効率が高まる。
しかも、重合領域42は、径方向に隣り合う少なくとも一対の熱電発電ユニット13のフィン41同士が、径方向に対し直交する方向に近接し合うことで、径方向にオーバーラップするように構成されるので、並列する複数の熱電発電ユニット13の発電効率のみならず熱電発電装置10における複数の熱電発電ユニット13の実装効率をも高めることができる。
本実施形態では、ケース81に、重合領域42が形成されない外側の所定範囲内で複数の熱電発電ユニット13の外周壁面33bに対向する2組のバッフルプレート88a、88bが設けられているが、ケース81の内壁形状を第1実施形態のように複数の熱電発電ユニット13の外側の輪郭形状に沿うように湾曲させてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、複数のフィン41、51、52、61、62、76等を、独立した複数の部品として説明したが、複数のフィン41、51、52、61、62を熱電発電ユニット13の軸線に対する傾斜角(交差角)の大きい螺旋状に形成してもよいし、複数のフィン76を熱電発電ユニット73の軸線に対する傾斜角の小さい複数の螺旋状に形成してもよい。
また、熱電発電ユニット13、73は、それぞれ円筒状の内側の筒状伝熱部材32および外側の筒状伝熱部材33を有するものとしたが、多角形状その他の非円形断面形状を有するもの、あるいは、扁平管であってもよいし、熱電発電ユニット13、73は、真っ直ぐな軸線を有するものに限定されるものではない。
さらに、上述の各実施形態では、熱電発電装置10を内燃機関の排気ガスの持つ排熱を電気エネルギに変換しつつ回収する排熱回収機能を有するものとして、熱電発電ユニットを並列配置する一方の熱媒体通路をエンジンの排気ガスを通す排気ガス通路とし、熱電発電ユニットの内方に形成される他方の熱媒体通路をエンジン冷却水を通す冷却媒体通路とした。しかし、熱電発電装置10を内燃機関の排熱回収以外に適用する場合に、熱媒体がエンジンの排気ガスおよび冷却水に限定されないことはいうまでもない。
以上説明したように、本発明は、並列する複数の熱電発電ユニットの外周壁面における熱伝達効率および実装効率を高めた小型で高発電効率の熱電発電装置を提供することができるものであり、高温側の熱媒体と低温側の熱媒体とを通しつつ両熱媒体の温度差を利用して熱電発電する熱電発電装置全般に有用である。
1…排気管、1a…排気通路、2…排気ガス制御弁、2a…排気制御弁体、3…バイパス管、10…熱電発電装置、11…ケース、11a…側板部、11b…取付穴部、12…排気ガス通路、13…熱電発電ユニット、13A…熱電発電ユニット(上流側の熱電発電ユニット)、13B,13C…熱電発電ユニット(下流側の熱電発電ユニット)、31…冷却媒体通路、32…内側の筒状伝熱部材、32a…内周壁面、32b…外周面、33…外側の筒状伝熱部材、33a…内周面、33b…外周壁面、34a,34b…熱電素子、35…熱電素子モジュール、36a,6b…電極、37a,7b…環状閉止部材、38…素子リード線、41…フィン、42…重合領域、51,52…フィン、55…重合領域、61,62…フィン、65…重合領域、70…熱電発電装置、71…ケース、72…排気ガス通路、73…熱電発電ユニット、76…フィン、76a…近接部分、77…重合領域、81…ケース、82…排気ガス通路、82a…入口、82b…出口、88a,88b…バッフルプレート

Claims (7)

  1. 低温または高温のうち一方側の熱媒体を通す一方の熱媒体通路を有するケースと、それぞれ内周側に前記低温または高温のうち他方側の熱媒体を通す他方の熱媒体通路を形成するとともに外周側に前記一方側の熱媒体に接触するよう外方に突出するフィンを有する筒状の複数の熱電発電ユニットと、を備え、前記複数の熱電発電ユニットを前記一方の熱媒体通路中に並列配置する熱電発電装置であって、
    前記複数の熱電発電ユニットのうち径方向に隣り合う少なくとも一対の熱電発電ユニットの前記フィン同士が、前記放射外方への突出高さの上端側で前記径方向に互いに重なり合う重合領域を形成していることを特徴とする熱電発電装置。
  2. 前記複数の熱電発電ユニットのうち径方向に隣り合う各一対の熱電発電ユニットの前記フィン同士が、前記重合領域を形成し、
    前記重合領域が、前記径方向に隣り合う前記各一対の熱電発電ユニットの間で前記一方側の熱媒体を前記各一対の熱電発電ユニットの周方向に方向付ける整流部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の熱電発電装置。
  3. 前記複数の熱電発電ユニットが前記一方の熱媒体通路の軸線に対し軸交差するように配置され、
    前記少なくとも一対の熱電発電ユニットが、前記一方の熱媒体通路の軸線方向に離間する上流側の熱電発電ユニットおよび下流側の熱電発電ユニットを含んでいることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱電発電装置。
  4. 前記フィンが前記熱電発電ユニットの周方向に延在しており、
    前記少なくとも一対の熱電発電ユニットのうち前記上流側の熱電発電ユニットと複数の前記下流側の熱電発電ユニットとの間に、複数の前記重合領域が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の熱電発電装置。
  5. 前記フィンは、前記熱電発電ユニットの周方向全域で前記外方への突出高さが一定になっていることを特徴とする請求項4に記載の熱電発電装置。
  6. 前記フィンは、前記一方の熱媒体通路の軸線方向に大径で、前記一方の熱媒体通路の軸線と直交する方向に小径となる非円形の外周輪郭形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の熱電発電装置。
  7. 前記複数の熱電発電ユニットが前記一方の熱媒体通路の軸線に対し平行に配置されるとともに、前記フィンが前記熱電発電ユニットの軸方向に延在し、かつ、径方向に隣り合う前記熱電発電ユニットの前記フィン同士が前記熱電発電ユニットの周方向に近接する複数の近接部分を有しており、
    前記重合領域が、前記複数の近接部分によって構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱電発電装置。
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