JP2015165822A - ブレンドトマトジュース及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、加熱工程を経ずに生食用トマトを搾汁して得られた生食用トマト由来トマトジュース;及び加工用トマト由来トマトジュースを含有し、リコピン含量が5mg/100g以上であるブレンドトマトジュースに関する。本発明はまた、生食用トマト由来トマトジュースを2重量%以上50重量%未満及び濃縮還元トマトジュースを50重量%以上98重量%未満含有するブレンドトマトジュースであって、cis−3−ヘキセナールを1μg/L以上及びtrans−2−ヘキセナールを1μg/L以上含有し、リコピン含量が5mg/100g以上であるブレンドトマトジュースに関する。
【選択図】なし
Description
[1]加熱工程を経ずに生食用トマトを搾汁して得られた生食用トマト由来トマトジュース;及び加工用トマト由来トマトジュースを含有し、リコピン含量が5mg/100g以上であるブレンドトマトジュース;
[2]前記生食用トマト由来トマトジュースを2重量%以上50重量%未満;及び前記加工用トマト由来トマトジュースを50重量%以上98重量%未満含有する、上記のブレンドトマトジュース;
[3]cis−3−ヘキセナール及びtrans−2−ヘキセナールから選択される香気成分を含有し、前記加工用トマト由来トマトジュースが濃縮還元トマトジュースである、上記のブレンドトマトジュース;
[4]生食用トマト由来トマトジュースを2重量%以上50重量%未満及び濃縮還元トマトジュースを50重量%以上98重量%未満含有するブレンドトマトジュースであって、cis−3−ヘキセナールを1μg/L以上及びtrans−2−ヘキセナールを1μg/L以上含有し、リコピン含量が5mg/100g以上であるブレンドトマトジュース;
[5]前記生食用トマト由来トマトジュースが、生食用トマトを破砕後15〜35℃の温度条件下で5〜60分保持し、その後、加熱工程を経ずに搾汁して得られたトマトジュースである、上記のブレンドトマトジュース;
[6]以下の工程:生食用トマトを破砕して破砕物を得る破砕工程;破砕物を15〜35℃で5〜60分保持する保持工程;保持工程の後、加熱工程を経ずに破砕物を搾汁して生食用トマト由来トマトジュースを得る搾汁工程;及び2重量%以上50重量%未満の前記生食用トマト由来トマトジュースと、50重量%以上98重量%未満の加工用トマト由来トマトジュースとをブレンドしてブレンドトマトジュースを得るブレンド工程;を含む、ブレンドトマトジュースの製造方法;
[7]上記の製造方法により得られる、リコピン含量が5mg/100g以上であり、cis−3−ヘキセナール及びtrans−2−ヘキセナールを含有するブレンドトマトジュース。
水でバブリング洗浄した生食用トマト(熊本県産桃太郎:熟度ステージ4〜5)の果実12kgをディスインテグレータ((株)精研社製)で破砕し、生食用トマト破砕物を得た後、20℃で30分間保持した。その後、生食用トマト破砕物をブラウン型パルパーフィニッシャー((株)精研社製)を用いてそのままの温度で搾汁を行い、生食用トマト由来トマトジュースを得た。
実施例1と同様の手法により、以下の表2に記載の各配合率で加工用トマト由来トマトジュースと生食用トマト由来トマトジュースをブレンドし、ブレンドトマトジュースを得た。各ブレンドトマトジュースの香味を検証するために、識別能力を有するパネル20名により官能試験を行った。試験方法は、実施例1で得られたブレンド前の濃縮還元トマトジュースをコントロールとして、1:2点識別評価法を用いて、表2の記載の各ブレンド比率で配合した各ブレンドトマトジュースとコントロールとの間に香味の差があるかを盲試験により評価する方法を用いた。表2に官能試験の結果を記載する。
実施例1と同様の手法により、以下の表3に記載の各配合率で加工用トマト由来トマトジュースと生食用トマト由来トマトジュースをブレンドし、得られたブレンドトマトジュースのリコピン含量の測定を行った。測定方法は、アセトンヘキサン溶媒抽出法でトマトジュースより抽出したリコピン抽出液の吸光度を分光光度計にて測定し、試料中のリコピン濃度を計算により算出した。
表3に記載したように、100%生食用トマト由来トマトジュースのリコピン含量は3mg/100gと低いが、リコピン含量が7mg/100g程度の加工用トマト由来トマトジュースとブレンドした場合、生食用トマト由来トマトジュースの配合率が50重量%(加工用トマト由来トマトジュースの配合率が50重量%)のブレンドトマトジュースのリコピン含量は5mg/100g程度であった。加工用トマト由来トマトジュースの原料となる加工トマトはJAS規格によりリコピン含量の下限値が7mg%(mg/100g)以上のものと規定されていることも考慮すれば、生食用トマト由来トマトジュースの配合率が50重量%以下(加工用トマト由来トマトジュースの配合率が50重量%以上)のブレンドトマトジュースは、リコピン含量が5mg/100g以上となることが分かった。
実施例3で得られた10%ブレンドトマトジュース及び5%ブレンドトマトジュース、ならびに実施例1で得られたブレンド前の濃縮還元トマトジュースについて、GC/MSを用いた香気成分分析により、cis−3−ヘキセナール、trans−2−ヘキセナールを測定した。トマトジュース中の香気成分をGERESTEL Twisterを使用したSBSE法で吸着させ、Agilent 7890GC/5975MSDを用いて以下の条件でGC/MS分析を行った。
使用カラム:InertCap 5MS(微極性カラム)
昇温条件:25℃/分で130℃、3℃/分で220℃、25℃/分で280℃
図1にGC/MSを用いたブレンドトマトジュースの香気成分分析結果を示す。
Claims (7)
- 加熱工程を経ずに生食用トマトを搾汁して得られた生食用トマト由来トマトジュース;及び
加工用トマト由来トマトジュース
を含有し、リコピン含量が5mg/100g以上であるブレンドトマトジュース。 - 前記生食用トマト由来トマトジュースを2重量%以上50重量%未満;及び
前記加工用トマト由来トマトジュースを50重量%以上98重量%未満
含有する、請求項1に記載のブレンドトマトジュース。 - cis−3−ヘキセナール及びtrans−2−ヘキセナールから選択される香気成分を含有し、
前記加工用トマト由来トマトジュースが濃縮還元トマトジュースである、請求項1又は2に記載のブレンドトマトジュース。 - 生食用トマト由来トマトジュースを2重量%以上50重量%未満及び濃縮還元トマトジュースを50重量%以上98重量%未満含有するブレンドトマトジュースであって、cis−3−ヘキセナールを1μg/L以上及びtrans−2−ヘキセナールを1μg/L以上含有し、リコピン含量が5mg/100g以上であるブレンドトマトジュース。
- 前記生食用トマト由来トマトジュースが、生食用トマトを破砕後15〜35℃の温度条件下で5〜60分保持し、その後、加熱工程を経ずに搾汁して得られたトマトジュースである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のブレンドトマトジュース。
- 以下の工程:
生食用トマトを破砕して破砕物を得る破砕工程;
破砕物を15〜35℃で5〜60分保持する保持工程;
保持工程の後、加熱工程を経ずに破砕物を搾汁して生食用トマト由来トマトジュースを得る搾汁工程;及び
2重量%以上50重量%未満の前記生食用トマト由来トマトジュースと、50重量%以上98重量%未満の加工用トマト由来トマトジュースとをブレンドしてブレンドトマトジュースを得るブレンド工程;
を含む、ブレンドトマトジュースの製造方法。 - 請求項6に記載の製造方法により得られる、リコピン含量が5mg/100g以上であり、cis−3−ヘキセナール及びtrans−2−ヘキセナールを含有するブレンドトマトジュース。
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