本発明のホッパー装置及び遊技機の実施の形態を示すパチスロについて、図1〜図17を参照しながら説明する。はじめに、図1を参照して、遊技機の実施の形態に係る機能フローについて説明する。
本実施の形態のパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。この内部抽籤手段は、後述する主制御回路が担う。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
また、スタートレバーが操作されると、複数のリールの回転が行われる。その後、遊技者によりストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。このリール停止制御手段は、後述する主制御回路が担う。
パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施の形態では、上記規定時間内にリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼び、その最大数を図柄4個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せの表示を許可する内部当籤役が決定されているときは、上記規定時間を利用して、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止する。また、リール停止制御手段は、上記規定時間を利用して、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止する。
こうして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。この入賞判定手段は、後述する主制御回路が担う。入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。以上のような一連の流れがパチスロにおける1回の遊技として行われる。
また、パチスロでは、前述した一連の流れの中で、液晶表示装置などの表示装置により行う映像の表示、各種ランプにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
スタートレバーが操作されると、前述の内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。この演出内容決定手段は、後述する副制御回路が担う。
演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転が開始されるとき、各リールの回転がそれぞれ停止されるとき、入賞の有無の判定が行われたとき等の各契機に連動させて演出の実行を進める。この演出実行手段は、後述する副制御回路が担う。このように、パチスロでは、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る或いは予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上が図られる。
<パチスロの構造>
次に、図2〜図6を参照して、一実施形態におけるパチスロ1の構造について説明する。
[外観構造]
図2は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
パチスロ1の外装体2は、リールや回路基板等を収容するキャビネット2aと、キャビネット2aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2bとを有している。
キャビネット2aの両側面には、把手7が設けられている。この把手7は、パチスロ1を運搬するときに手をかける凹部である。
キャビネット2aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。以下、各リール3L,3C,3Rを、それぞれ左リール3L、中リール3C、右リール3Rという。各リール3L,3C,3Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材を有している。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄が周方向に沿って所定の間隔をあけて描かれている。
フロントドア2bの中央よりも上側には、上パネルユニット10と、液晶表示装置11が設けられている。上パネルユニット10は、フロントドア2bの上部を形成している。この上パネルユニット10は、光源を有しており、光源から出射される光による演出を実行する。液晶表示装置11は、上パネルユニット10の下側に配置されており、映像の表示による演出を実行する。
フロントドア2bの中央には、台座部12が形成されている。この台座部12には、図柄表示領域4と、遊技者による操作の対象となる各種装置が設けられている。
図柄表示領域4は、正面から見て3つのリール3L,3C,3Rに重畳する手前側に配置されており、3つのリール3L,3C,3Rに対応して設けられている。この図柄表示領域4は、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられた各リール3L,3C,3Rを透過することが可能な構成になっている。以下、図柄表示領域4を、リール表示窓4という。
リール表示窓4は、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転が停止されたとき、各リール3L,3C,3Rの複数種類の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。本実施の形態では、リール表示窓4の各リール3L,3C,3Rに対向する上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められたいずれかをそれぞれ組合せてなる擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。
リール表示窓4は、台座部12に設けられた枠部材13により形成されている。この枠部材13は、リール表示窓4と、情報表示窓14と、ストップボタン取付部15を有している。
情報表示窓14は、リール表示窓4の下部に連続して設けられており、上方に向かって開口している。すなわち、リール表示窓4と情報表示窓14は、連続する1つの開口部として形成されている。この情報表示窓14及びリール表示窓4は、透明の窓カバー16によって覆われている。
窓カバー16は、枠部材13の内面側に配置されており、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能になっている。また、枠部材13は、窓カバー16を挟んで情報表示窓14の開口に対向するシート載置部17を有している。そして、シート載置部17と窓カバー16との間には、遊技に関する情報が記載されたシート部材(情報シート)が配置されている。したがって、情報シートは、凹凸や隙間の無い滑らかな表面を有する窓カバー16により覆われている。
情報シートの取付部を構成する窓カバー16は、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能であり、凹凸や隙間の無い滑らかな表面であるため、情報シートの取付部を利用して、パチスロ1の内部にアクセスする不正行為を防ぐことができる。
なお、情報シートの交換については、後で図4を参照して説明する。
本実施の形態では、リール表示窓4と情報表示窓14を、連続する1つの開口部として形成した。しかし、本発明の遊技機に係る情報表示窓は、リール表示窓の下方に設けられていればよく、リール表示窓に連続していなくてもよい。すなわち、本発明の遊技機に係るリール表示窓と情報表示窓は、上下方向に並ぶ2つの開口部として形成してもよい。
ストップボタン取付部15は、情報表示窓14の下方に設けられており、正面を向いた平面に形成されている。このストップボタン取付部15には、ストップボタン19L,19C,19Rが貫通する貫通孔が設けられている。ストップボタン19L,19C,19Rは、3つのリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応づけられ、対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン19L,19C,19Rを、それぞれ左ストップボタン19L、中ストップボタン19C、右ストップボタン19Rという。
ストップボタン19L,19C,19Rは、遊技者による操作の対象となる各種装置の一例を示す。また、台座部12には、遊技者による操作の対象となる各種装置として、メダル投入口21、BETボタン22、スタートレバー23が設けられている。
メダル投入口21は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口21に受け入れられたメダルは、予め定められた規定数を上限として1回の遊技に投入されることとなり、規定数を超えた分はパチスロ1の内部に預けることが可能となる(いわゆるクレジット機能)。
BETボタン22は、パチスロ1の内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。スタートレバー23は、全てのリール(3L,3C,3R)の回転を開始するために設けられる。
また、正面から見てリール表示窓4の左側方には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器24が設けられている。この7セグ表示器24は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報をデジタル表示する。
台座部12の両側には、サイドパネルユニット26L,26Rが設けられている。このサイドパネルユニット26L,26Rは、それぞれ光源を有しており、光源から出射される光による演出を実行する。また、サイドパネルユニット26Lの下方には、精算ボタン27が設けられている。この精算ボタン27は、パチスロ1の内部に預けられているメダルを外部に引き出すために設けられる。
台座部12の下方には、腰部パネルユニット31が設けられている。腰部パネルユニット31は、任意の画像が描かれた装飾パネルと、この装飾パネルを背面側から照明するための光を出射する光源を有している。
腰部パネルユニット31の下方には、メダル払出口32と、スピーカ用孔33L,33Rと、メダルトレイユニット34が設けられている。メダル払出口32は、後述のホッパー装置51の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル払出口32から排出されたメダルは、メダルトレイユニット34に貯められる。スピーカ用孔33L,33Rは、演出内容に応じた効果音や楽曲等の音を出力するために設けられている。
[内部構造]
図3及び図4は、パチスロ1の内部構造を示す斜視図である。この図3では、フロントドア2bが開放され、フロントドア2bの裏面側に設けられたミドルドア41がフロントドア2bに対して閉じた状態を示している。また、図4では、フロントドア2bが開放され、ミドルドア41がフロントドア2bに対して開いた状態を示している。
また、図5は、キャビネット2aの内部を示す説明図である。図6は、フロントドア2bの裏面側を示す説明図である。
キャビネット2aは、上面板20aと、底面板20bと、左右の側面板20c,20dと、背面板20eを有している(図5参照)。キャビネット2a内部の上側には、キャビネット側スピーカ42が配設されている。このキャビネット側スピーカ42は、取付ブラケット43L,43Rを介してキャビネット2aの背面板20eに取り付けられている。キャビネット側スピーカ42は、例えば、効果音を出力するためのスピーカである。
キャビネット2a内部を正面から見て、キャビネット側スピーカ42の左側方には、キャビネット側中継基板44が配設されている。このキャビネット側中継基板44は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。キャビネット側中継基板44は、ミドルドア41(図3及び図4参照)に取り付けられた後述する主制御基板71(図7参照)と、ホッパー装置51、遊技メダル補助収納庫スイッチ(不図示)、メダル払出カウントスイッチ(不図示)とを接続する配線の中継を行う。
キャビネット2a内部の中央部には、キャビネット側スピーカ42による音の出力を制御するアンプ基板45が配設されている。このアンプ基板45は、左右の側面板20c,20dに固定された取付棚46に取り付けられている。
また、キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の右側には、外部集中端子板47が配設されている。この外部集中端子板47は、キャビネット2aの右側面板20dに取り付けられている。外部集中端子板47は、メダル投入信号、メダル払出信号及びセキュリティー信号などの信号をパチスロ1の外部へ出力するために設けられている。
キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の左側には、サブ電源装置48が配設されている。このサブ電源装置48は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。サブ電源装置48は、交流電圧100Vの電力を後述する電源装置53に供給する。また、交流電圧100Vの電力を直流電圧の電力に変換して、アンプ基板45に供給する。
キャビネット2aの内部の下側には、ホッパー装置51と、メダル補助収納庫52と、電源装置53が配設されている。
ホッパー装置51は、キャビネット2aにおける底面板20bの中央部に取り付けられている。このホッパー装置51は、多量のメダルを収容可能で、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパー装置51は、貯留されたメダルが例えば50枚を超えたとき、又は精算ボタンが押圧されてメダルの精算を行うときに、メダルを払い出す。ホッパー装置51によって払い出されたメダルは、メダル払出口32(図2参照)から排出される。
メダル補助収納庫52は、ホッパー装置51から溢れ出たメダルを収納する。このメダル補助収納庫52は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の右側に配置されている。メダル補助収納庫52は、キャビネット2aの底面板20bに係合されており、底面板20bに対して着脱可能に構成されている。
電源装置53は、電源スイッチ53aと、電源基板53bを有している(図7参照)。この電源装置53は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の左側に配置されており、左側面板20cに取り付けられている。電源装置53は、サブ電源装置48から供給された交流電圧100Vの電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換して、変換した電力を各部へ供給する。
図3,図4及び図6に示すように、ミドルドア41は、フロントドア2bの裏面における中央部に配置され、リール表示窓4(図4参照)を裏側から開閉可能に構成されている。ミドルドア41の上部と下部には、ドアストッパ41a,41b,41cが設けられている。このドアストッパ41a,41b,41cは、リール表示窓4を裏側から閉じた状態のミドルドア41の開動作を固定(禁止)する。すなわち、ミドルドア41を開くには、ドアストッパ41a,41b,41cを回転させてミドルドア41の固定を解除する必要がある。
ミドルドア41には、主制御基板71(図7参照)を収納した主制御基板ケース55と、3つのリール3L,3C,3Rが取り付けられている。3つのリール3L,3C,3Rには、所定の減速比をもったギアを介してステッピングモータが接続されている。
図4に示すように、ミドルドア41を開くと、窓カバー16の裏面とシート載置部17が露出される。上述したように、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間には、遊技に関する情報が記載された情報シートが配置されている。この情報シートは、ミドルドア41を開いて窓カバー16の裏面とシート載置部17を露出させた状態で、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間に形成された間隙に挿入される。また、情報シートを交換する場合も、ミドルドア41を開いてから情報シートの交換作業が行われる。
主制御基板ケース55には、設定用鍵型スイッチ56が設けられている。この設定用鍵型スイッチ56は、パチスロ1の設定を変更もしくはパチスロ1の設定の確認を行うときに使用する。
本実施の形態では、主制御基板ケース55と、この主制御基板ケース55に収納された主制御基板71により、主制御基板ユニットが構成されている。
主制御基板ケース55に収納された主制御基板71は、後述する主制御回路91(図8参照)を構成する。主制御回路91は、内部当籤役の決定、リール3L,3C,3Rの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、パチスロ1における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路91の具体的な構成は後述する。
ミドルドア41の上方には、副制御基板72(図7参照)を収容する副制御基板ケース57が配設されている。副制御基板ケース57に収納された副制御基板72は、副制御回路101(図9参照)を構成する。この副制御回路101は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。副制御回路101の具体的な構成は後述する。
副制御基板ケース57の上方には、センタースピーカ58が配設されている。そして、フロントドア2bを裏面側から見て、センタースピーカ58の左側方には、ファン59が配設されている。つまり、ファン59は、フロントドア2bの裏面側における上部に配設されている。このファン59は、下向きに空気を送風し、パチスロ1の内部を空冷する。
フロントドア2bを裏面側から見て、副制御基板ケース57の右側方には、副中継基板61が配設されている。この副中継基板61は、副制御基板72と主制御基板71とを接続する配線を中継する。また、副制御基板72と副制御基板72の周辺に配設された基板とを接続する配線を中継する基板である。なお、副制御基板72の周辺に配設される基板としては、後述するLED基板62A,62Bが挙げられる。
LED基板62A,62Bは、フロントドア2bの裏面側から見て、副制御基板ケース57の上方に配設されている。これらLED基板62A,62Bは、副制御回路101(図8参照)の制御により実行される演出に応じて、光源の一具体例を示すLED(Light Emitting Diode)85(図7参照)を発光させて、点滅パターンを表示する。なお、本実施の形態のパチスロ1には、LED基板62A,62B以外に複数のLED基板を備えている。
副中継基板61の下方には、24hドア開閉監視ユニット63が配設されている。この24hドア開閉監視ユニット63は、ミドルドア41の開閉の履歴を保存する。また、ミドルドア41を開放したときに、液晶表示装置11にエラー表示を行うための信号を副制御基板72(副制御回路101)に出力する。
ミドルドア41の下方には、ボードスピーカ64と、下部スピーカ65L,65Rが配設されている。ボードスピーカ64は、腰部パネルユニット31(図2参照)に対向しており、下部スピーカ65L,65Rは、それぞれスピーカ用孔33L,33R(図2参照)に対向している。
下部スピーカ65Lの上方には、セレクタ66と、ドア開閉監視スイッチ67が配設されている。セレクタ66は、メダルの材質や形状等が適正であるか否かを選別する装置であり、メダル投入口21に投入された適正なメダルをホッパー装置51へ案内する。セレクタ66内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ(不図示)が設けられている。
ドア開閉監視スイッチ67は、フロントドア2bを裏面側から見て、セレクタ66の左側方に配置されている。このドア開閉監視スイッチ67は、パチスロ1の外部へ、フロントドア2bの開閉を報知するためのセキュリティー信号を出力する。
また、リール表示窓4の下方であってミドルドア41により開閉される領域には、ドア中継端子板68が配設されている(図4参照)。このドア中継端子板68は、主制御基板ケース55内の主制御基板71(図7参照)と、各種のボタンやスイッチ、副制御基板72(図7参照)、セレクタ66及び遊技動作表示基板81(図7参照)との配線を中継する基板である。なお、各種のボタン及びスイッチとしては、例えば、BETボタン22、精算ボタン27、ドア開閉監視スイッチ67、後述するBETスイッチ77、スタートスイッチ79等を挙げることができる。
<パチスロが備える制御系>
次に、パチスロ1が備える制御系について、図7を参照して説明する。
図7は、パチスロ1の制御系を示すブロック図である。
パチスロ1は、ミドルドア41に配設された主制御基板71と、フロントドア2bに配設された副制御基板72を有している。
主制御基板71には、リール中継端子板74と、設定用鍵型スイッチ56と、外部集中端子板47と、ホッパー装置51と、メダル補助収納庫スイッチ75と、電源装置53の電源基板53bが接続されている。設定用鍵型スイッチ56、外部集中端子板47、ホッパー装置51及びメダル補助収納庫スイッチ75は、キャビネット側中継基板44を介して主制御基板71に接続されている。外部集中端子板47については、上述したため、説明を省略する。なお、ホッパー装置51の詳細な構成については、後述する。
リール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのリール本体の内側に配設されている。このリール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのステッピングモータ(不図示)に電気的に接続されており、主制御基板71からステッピングモータに出力される信号を中継する。
メダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52の後述するスイッチ貫通孔を貫通している。このメダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52がメダルで満杯になっているか否かを検出する。
電源装置53の電源基板53bには、電源スイッチ53aが接続されている。この電源スイッチ53aは、パチスロ1に必要な電源を供給するときにONにする。
また、主制御基板71には、ドア中継端子板68を介して、セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67、BETスイッチ77、精算スイッチ78、スタートスイッチ79、ストップスイッチ基板80、遊技動作表示基板81及び副中継基板61が接続されている。セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67及び副中継基板61については、上述したため、説明を省略する。
BETスイッチ77は、BETボタン22が遊技者により押されたことを検出する。精算スイッチ78は、精算ボタン27が遊技者により押されたことを検出する。スタートスイッチ79は、スタートレバー23が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
ストップスイッチ基板80は、回転しているリールを停止させるための回路と、停止可能なリールをLEDなどにより表示するための回路を構成する基板である。このストップスイッチ基板80には、ストップスイッチが設けられている。ストップスイッチは、各ストップボタン19L,19C,19Rが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。
遊技動作表示基板81は、メダルの投入を受け付けるとき、3つのリール3L,3C,3Rが回動可能なとき及び再遊技を行うときに、投入されたメダルの枚数を7セグ表示器24に表示させるための基板である。この遊技動作表示基板81には、7セグ表示器24とLED82が接続されている。LED82は、例えば、遊技の開始を表示するマークや再遊技を行うマークなどを点灯させる。
副制御基板72は、ドア中継端子板68と副中継基板61を介して主制御基板71に接続されている。この副制御基板72には、副中継基板61を介して、サウンドI/O基板84、LED基板62A,62B、24hドア開閉監視ユニット63が接続されている。これらLED基板62A,62B及び24hドア開閉監視ユニット63については、上述したため、説明を省略する。
サウンドI/O基板84は、センタースピーカ58、ボードスピーカ64、下部スピーカ65L,65R及びフロントドア2bに設けられた不図示のスピーカへの音声の出力を行う。
また、副制御基板72には、ロムカートリッジ基板86と、液晶中継基板87が接続されている。これらロムカートリッジ基板86及び液晶中継基板87は、副制御基板72と共に副制御基板ケース57に収納されている。
ロムカートリッジ基板86は、演出用の画像(映像)、音声、LED基板62A,62B及びその他のLED基板(不図示)、通信のデータを管理するための基板である。液晶中継基板87は、副制御基板72と液晶表示装置11とを接続する配線を中継する基板である。
<主制御回路>
次に、主制御基板71により構成される主制御回路91について、図8を参照して説明する。
図8は、パチスロ1の主制御回路91の構成例を示すブロック図である。
主制御回路91は、主制御基板71上に設置されたマイクロコンピュータ92を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ92は、メインCPU93、メインROM94及びメインRAM95により構成される。
メインROM94には、メインCPU93により実行される制御プログラム、データテーブル、副制御回路101に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM95には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
メインCPU93には、クロックパルス発生回路96、分周器97、乱数発生器98及びサンプリング回路99が接続されている。クロックパルス発生回路96及び分周器97は、クロックパルスを発生する。メインCPU93は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器98は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路99は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
メインCPU93は、リールインデックスを検出してから各リール3L,3C,3Rのステッピングモータに対してパルスを出力した回数をカウントする。これにより、メインCPU93は、各リール3L,3C,3Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。
なお、リールインデックスとは、リールが一回転したことを示す情報である。このリールインデックスは、例えば、発光部及び受光部を有する光センサと、各リール3L,3C,3Rの所定の位置に設けられ、各リール3L,3C,3Rの回転により発光部と受光部との間に介在される検知片を備えたリール位置検出部(不図示)により検出する。
ここで、各リール3L,3C,3Rの回転角度の管理について、具体的に説明する。ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM95に設けられたパルスカウンタによって計数される。そして、図柄1つ分の回転に必要な所定回数(例えば16回)のパルスの出力がパルスカウンタで計数される毎に、メインRAM95に設けられた図柄カウンタが1ずつ加算される。図柄カウンタは、各リール3L,3C,3Rに応じて設けられている。図柄カウンタの値は、リール位置検出部(不図示)によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。
つまり、本実施の形態では、図柄カウンタを管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたのかを管理するようになっている。したがって、各リール3L,3C,3Rの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。
上述したように、本実施の形態では、滑り駒数の最大数を図柄4個分に定めている。したがって、左ストップボタン19Lが押されたときにリール表示窓4の中段にある左リール3Lの図柄と、その4個先の図柄までの範囲内にある各図柄が、リール表示窓4の中段に停止可能な図柄となる。
<副制御回路>
次に、副制御基板72により構成される副制御回路101について、図9を参照して説明する。
図9は、パチスロ1の副制御回路101の構成例を示すブロック図である。
副制御回路101は、主制御回路91と電気的に接続されており、主制御回路91から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路101は、基本的に、サブCPU102、サブRAM103、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM105、ドライバ106を含んで構成されている。
サブCPU102は、主制御回路91から送信されたコマンドに応じて、ロムカートリッジ基板86に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。ロムカートリッジ基板86は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
プログラム記憶領域には、サブCPU102が実行する制御プログラムが記憶されている。例えば、制御プログラムには、主制御回路91との通信を制御するための主基板通信タスクや、演出用乱数値を抽出し、演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスクが含まれる。また、決定した演出内容に基づいて液晶表示装置11(図6参照)による映像の表示を制御する描画制御タスク、LED85等の光源による光の出力を制御するランプ制御タスク、スピーカ58,64,65L,65R等のスピーカによる音の出力を制御する音声制御タスク等が含まれる。
データ記憶領域は、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域が含まれている。また、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等が含まれている。
サブRAM103は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路91から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。
サブCPU102、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM(フレームバッファを含む)105及びドライバ106は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置11に表示させる。
また、サブCPU102は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGMなどの音をスピーカ58,64,65L,65R等のスピーカにより出力させる。また、サブCPU102は、演出内容により指定されたランプデータに従ってLED85等の光源の点灯及び消灯を制御する。
<ホッパー装置の構成>
次に、ホッパー装置51の構成について、図10〜図14を参照して説明する。
図10は、ホッパー装置51を一方向から視た斜視図である。図11は、ホッパー装置51を他方向から視た斜視図である。図12は、ホッパー装置51の上面図である。図13は、図10のA−A線断面図である。図14は、ホッパー装置51の要部分解斜視図である。
以下の説明において、ホッパー装置51が取り付けられているキャビネット2aにおける底面板20b(図5参照)に平行な一方向をX方向とし、底面板20b上でX方向に直交する方向をY方向とする。また、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向(上下方向)とする。
ホッパー装置51は、図10〜図14に示すように、メダルを貯留するバケット200と、バケット200に取り付けられる2つの掛け渡し部材210a,210b(以下、掛け渡し部材210と総称する場合がある)を有している。また、ホッパー装置51は、バケット200内のメダルを1枚ずつ外部に放出して払い出すメダル払出ユニット(メダル送出装置)220と、バケット200及びメダル払出ユニット220を搭載し、メダル払出口32が設けられたベース270とを有している。
バケット200は、水平面に対して略垂直な壁部202によって形成された平面形状が略矩形枠状の上部開口部201と、上部開口部201の下端部から内側に所定の角度で傾斜して下方に延びる傾斜側壁部(テーパ部)203と、有している。また、バケット200は、下部に上下方向に貫通する略円形状の下部開口205aを形成する下部開口部205(図11及び図12参照)を有し、略四角筒状に形成されている。
バケット200は、上部開口部201及び傾斜側壁部203によって、投入されたメダルを多数集積する収容空間204を内部に形成する。また、バケット200の下部には、ベース270に対して着脱可能に構成される一対の着脱係合部209(図11参照)が設けられている。上部開口部201、傾斜側壁部203、下部開口部205及び着脱係合部209は、フッ素が配合された合成樹脂によって一体成型されている。
上部開口部201は、セレクタ66(図6参照)から導かれてバケット200に投入されるメダルが通過する上部開口201aを形成する。上部開口201aは収容空間204と連通する。
壁部202は、X方向に沿って延びる壁部202aと、壁部202aに対向する壁部202bを有している。また、壁部202は、Y方向に延在する壁部202cと、壁部202cに対向する壁部202dを有している。壁部202cのY方向の一端部は壁部202aの一端部に連続し、Y方向の他端部は壁部202bの一端部に連続している。また、壁部202dのY方向の一端部は壁部202aの他端部に連続し、Y方向の他端部は壁部202bの他端部に連続している。
壁部202aの一端部は、所定の角度で壁部202bに近づく方向に折曲する折曲部が設けられている。また、壁部202aの他端部には、セレクタ66から導かれたメダルが衝突するメダル衝突部207と、メダル衝突部207に連続する排出ガイド208が設けられている。
排出ガイド208は、バケット200から溢れるメダルを、バケット200の外部へ導く。この排出ガイド208は、メダル衝突部207側から先端側に向かうに連れて低くなるように傾斜した傾斜面208aを有している。排出ガイド208によって導かれたメダルは、メダル補助収納庫52(図5参照)に貯留される。
メダル衝突部207は、排出ガイド208の傾斜面208aに連続する傾斜面である。このメダル衝突部207の傾斜角度は、排出ガイド208における傾斜面208aの傾斜角度と等しく設定されている。セレクタ66に導かれてメダル衝突部207に衝突したメダルは、弾んでバケット200の収容空間204へ向う。このとき、バケット200に貯留されるメダルの量が一定量に達していない場合は、メダルが傾斜側壁部203と当接して、傾斜側壁部203に沿ってバケット200内を移動する。
一方、バケット200に貯留されるメダルの量が一定量に達している場合は、メダルがメダル衝突部207の傾斜面に衝突して弾み、バケット200内に貯留されたメダルに衝突してメダル衝突部207の傾斜面に戻る。そして、メダルは、自重によりメダル衝突部207の傾斜面上及び排出ガイド208の傾斜面208a上を移動してメダル補助収納庫52側に向かう。
本実施の形態では、メダル衝突部207における傾斜面の傾斜角度を、排出ガイド208における傾斜面208aの傾斜角度と等しくした。これにより、バケット200に所定量のメダルが貯留されている場合に、セレクタ66のメダル案内路66bに導かれてメダル衝突部207に衝突するメダルを排出ガイド208によってメダル補助収納庫52へ導き易くすることができる。つまり、メダルは、メダル衝突部207に載置された状態で維持されない。その結果、バケット200に所定量以上のメダルが貯留されて、メダルがバケット200の外部へ溢れることを防止することができる。
また、本実施の形態では、バケット200の上部開口部201とメダル衝突部207とを一体に形成する構成にした。しかし、本発明の遊技機に係るメダル衝突部としては、バケット200の上部開口部201に着脱可能な構成にしてもよい。
傾斜側壁部203は、図12に示すように、上端部が壁部202aの下端部に連続する傾斜側壁部203aと、上端部が壁部202bの下端部に連続し、傾斜側壁部203aと対向する傾斜側壁部203bと、を有している。また、傾斜側壁部203は、傾斜側壁部203cと傾斜側壁部203cに対向する傾斜側壁部203dと、を有している。傾斜側壁部203cは、上端部が壁部202cの下端部に連続し、Y方向の一端部が傾斜側壁部203aの一端部に連続し、Y方向の他端部が傾斜側壁部203bの一端部に連続している。傾斜側壁部203dは、上端部が壁部202dの下端部に連続し、Y方向の一端部が傾斜側壁部203aの他端部に連続し、Y方向の他端部が傾斜側壁部203bの他端部に連続している。
傾斜側壁部203c,203dには、上下方向に貫通する複数の貫通孔206が形成されている。具体的には、傾斜側壁部203cの上部及び略中央部に、それぞれY方向に沿って所定の間隔を空けて並んだ4つの貫通孔206が形成されている。すなわち、傾斜側壁部203cには、合計8つの貫通孔206が形成されている。
傾斜側壁部203cの上部及び略中央部における貫通孔206の形成箇所の高さ(底面板20bからの高さ)は、傾斜側壁部203b側に向かうにつれて低くなるように設定されている。
また、傾斜側壁部203dの上部及び略中央部には、それぞれY方向に沿って所定の間隔を空けて並んだ4つの貫通孔206が形成されており、下部には、Y方向に沿って所定の間隔を空けて並んだ3つの貫通孔206が形成されている。すなわち、傾斜側壁部203cには、合計11つの貫通孔206が形成されている。
傾斜側壁部203dの上部、略中央部及び下部における貫通孔206の形成箇所の高さ(底面板20bからの高さ)は、傾斜側壁部203b側に向かうにつれて低くなるように設定されている。
傾斜側壁部203cの上部における各貫通孔206と傾斜側壁部203dの上部における各貫通孔206とは、X方向に対向するように形成されている。
傾斜側壁部203cの上部における貫通孔206の形成箇所の高さは、X方向に対向する傾斜側壁部203dの上部における貫通孔206の形成箇所の高さと、ほぼ等しく設定されている。例えば、図13に示すように、傾斜側壁部203cの上部における最も傾斜側壁部203b側の貫通孔206の形成箇所の高さH1と、傾斜側壁部203dの上部における最も傾斜側壁部203b側の貫通孔206の形成箇所の高さH2は、ほぼ等しく設定されている。
下部開口部205が形成する下部開口205aの中心位置は、図12に示すように、バケット200の下部における傾斜側壁部203a側に位置し、下部開口205aは傾斜側壁部203a側に偏倚して形成されている。この下部開口205aを介して、メダルは、メダル払出ユニット220に設置されたメダルディスク240に供給される。
図13に示すように、掛け渡し部材210は、コ字状に形成された棒状の金属部材からなり、X方向に沿って延在する本体部211と、本体部211の両端部から下方に折曲して略鉛直方向(鉛直方向を含む)に延びる折曲部212とを有している。また、掛け渡し部材210は、折曲部212の下端部に結合される抜止部213を有している。
折曲部212の下端部は、円筒状に形成され、内部に挿入孔(図示省略)を有している挿入孔部215が設けられている。挿入孔部215の内周面には、雌ねじ部(図示省略)が形成されている。折曲部212は、貫通孔206に上方から挿通されている。
抜止部213は、貫通孔206の径よりも大きな径の円板部214と、円板部214の略中央部から上方へ突出する円柱状の突出部(図示省略)とを有している。突出部の外周面には雄ねじ部(図示省略)が形成されている。
抜止部213の突出部が、貫通孔206に上方から挿通された折曲部212の挿入孔部215における挿入孔に挿入され、突出部の雄ねじ部と挿入孔部215の雌ねじ部が螺合することによって、抜止部213が折曲部212に結合されている。なお、抜止部213と折曲部212との結合方法は適宜選択可能である。例えば、抜止部213の突出部の雄ねじ部と挿入孔部215の雌ねじ部の形成を省略して、溶接等で溶着又は接着剤で接着するなどして折曲部212の下端部と抜止部213とを結合させてもよい。また、抜止部213の突出部を挿入孔部215の挿入孔に挿入して嵌合させることによって結合させてもよい。
折曲部212に結合されている抜止部213の円板部214は、底面板20b(図5参照)に対して略水平となり、円板部214の下面が底面板20bに対向する。
掛け渡し部材210は、バケット200に上下方向に移動可能に支持されている。すなわち、掛け渡し部材210は、収容空間204にメダルが収容されていないとき、又はメダルが比較的少量のとき、折曲部212の上部と傾斜側壁部203c,203dの上面における貫通孔206の周囲とが当接する初期位置で傾斜側壁部203c,203dに支持される。また、掛け渡し部材210は、収容空間204に比較的大量のメダルが収容されると、収容されたメダルによって本体部211が押し上げられて、掛け渡し部材210は上方へ移動する。
抜止部213は、掛け渡し部材210の折曲部212が貫通孔206から抜け出ることを規制する。具体的には、掛け渡し部材210が初期位置から上方へ所定距離移動したとき、抜止部213は、傾斜側壁部203c,203dの下面における貫通孔206の周囲に当接する。これによって、抜止部213は、掛け渡し部材210がさらに上方へ移動することを妨げ、折曲部212が貫通孔206から抜け出ることを規制する。
図12に示すように、掛け渡し部材210aの一端部側の折曲部212は、傾斜側壁部203cの上部における最も傾斜側壁部203a側の貫通孔206に挿通されている。また、他端部側の折曲部212は、傾斜側壁部203dの上部における最も傾斜側壁部203a側の貫通孔206に挿通されている。
掛け渡し部材210bの一端部側の折曲部212は、傾斜側壁部203cの上部における最も傾斜側壁部203b側の貫通孔206に挿通されている。また、他端部側の折曲部212は、傾斜側壁部203dの上部における最も傾斜側壁部203b側の貫通孔206に挿通されている。
上述のように、傾斜側壁部203c,203dの上部における貫通孔206の形成箇所の高さは、傾斜側壁部203b側に向かうにつれて低くなるように設定されている。したがって、初期位置における掛け渡し部材210aの本体部211の底面板20bからの高さは、初期位置における掛け渡し部材210bの本体部211の底面板20bからの高さよりも高くなっている。
掛け渡し部材210a,210bは、下部開口部205の上方においてX方向に延在している。また、掛け渡し部材210a,210bと底面板20bとは上下方向に対向し、掛け渡し部材210a,210bは底面板20bに対して略平行(平行を含む)に配置されている。
また、掛け渡し部材210aと掛け渡し部材210bとは、Y方向に対向し、略平行(平行を含む)に配置されている。Y方向における掛け渡し部材210a,210b間の距離D(図12参照)は、メダルの直径よりも長く設定されている。例えば、本実施形態のパチスロ1で、遊技媒体として直径25mmのメダルを用いる場合は、25mmよりも長く設定されている。また、直径30mmのメダルを用いる場合は、30mmよりも長く設定される。なお、掛け渡し部材210a,210bを略平行ではなく、掛け渡し部材210a,210bの一端部側と他端部側とで、Y方向における掛け渡し部材210a,210b間の距離が異なるように配置してもよい。この場合、例えば、掛け渡し部材210aの一端部側の折曲部212を傾斜側壁部203cの上部における傾斜側壁部203a側に2番目に近い貫通孔206に挿通する。また、掛け渡し部材210aの他端部側の折曲部212を傾斜側壁部203dの上部における最も傾斜側壁部203a側の貫通孔206に挿通し、掛け渡し部材210aをX方向に対して傾斜して配置する。
メダル払出ユニット220は、メダルを一定姿勢にして1枚ずつ払出す機能を備えており、図14に示すように、水平面に対して傾斜した状態で設置されるベース部材230を有している。また、メダル払出ユニット220は、ベース部材230に回転自在に取り付けられた略円板状のメダルディスク240と、メダルディスク240の周囲を覆うメダルディスク押え250とを有している。また、メダル払出ユニット220は、バケット200の収容空間204に収容されたメダルを攪拌する攪拌部260を有している。
メダルディスク240は、円板部241と、円板部241の周縁に設けられた側壁242と、円板部241の上面における略中央部に設けられた突出部243を有している。
円板部241には、メダルの外径よりもやや大きな外径を有する複数(本実施形態では3つ)のメダル孔244が形成されている。
また、円板部241の略中央部には、円板部241の上下面を貫通し、ベース部材230の後述する回転駆動軸231に嵌合される嵌合孔(図示省略)が形成されている。また、突出部243は、円筒状に形成されており、円板部241の上面における嵌合孔の周囲から略垂直方向へ突出している。突出部243の筒孔は、嵌合孔と連通する。
攪拌部260は、略円筒状の攪拌主体261と、攪拌主体261の筒孔に挿通され、攪拌部260を後述する回転駆動軸231に結合させるボルト262と、を有している。
ボルト262の下部には、雄ねじ部(図示省略)が形成されている。
攪拌主体261は、軸方向に直交する断面が略楕円状の主体上部263と、軸方向の断面が略真円状の主体下部264と、を有している。主体上部263の少なくとも一部分の直径は、主体下部264の直径よりも大きく設定されている。
主体下部264における筒孔の径は、メダルディスク240の突出部243の外径と略等しく設定され、主体下部264における筒孔に突出部243が挿入されることによって攪拌部260とメダルディスク240とが相対回転可能に係合している。攪拌部260のボルト262の下部は、突出部243の筒孔を挿通し、後述する回転駆動軸231の筒孔に挿入されている。
主体上部263における上端部の底面板20b(図5参照)からの高さは、初期位置における掛け渡し部材210a,210bの本体部211の底面板20bからの高さよりも高い(図10参照)。したがって、主体上部263は、初期位置における掛け渡し部材210a,210bの本体部211よりも上方へ突出する。
図14に示すように、ベース部材230は、メダルディスク240が載置される載置面232を有し、その側面には、外部から電力や駆動信号の供給を受けるためのコネクタ233が設けられている。
また、ベース部材230の下面側には、メダルディスク240及び攪拌部260を回転駆動するための駆動モータ234がギヤケース235を介して装着されている。この駆動モータ234の回転駆動力は、ギヤケース235に設置される減速ギヤ(図示省略)を介して載置面232の中心部から載置面232に対して垂直方向に突出する略円筒状の回転駆動軸231に減速して伝達される。回転駆動軸231は、駆動モータ234から伝達される回転駆動力によって回転する。回転駆動軸231は、メダルディスク240の嵌合孔に挿入される。これによって、メダルディスク240と回転駆動軸231とが嵌合している。このため、回転駆動軸231の回転に伴って、メダルディスク240が回転する。
また、回転駆動軸231の筒孔の内周面には、雌ねじ部(図示省略)が形成されている。この雌ねじ部が、回転駆動軸231の筒孔に挿入された攪拌部260のボルト262における雄ねじ部と螺合することによって、攪拌部260は回転駆動軸231に結合される。このため、回転駆動軸231の回転に伴って、攪拌部260が回転する。
また、ベース部材230には、メダルディスク240のメダル孔244に入り込んで回転案内されてくるメダルと係合して、メダルを1枚ずつ装置外に払出すメダル押出機構236が設けられている。
ベース270は、メダル払出ユニット220が着脱可能に装着され、メダル払出ユニット220を傾斜して保持する凹部271と、バケット200の一対の着脱係合部209が装着される一対の係合爪272を備え、これらは樹脂等により一体成型されている。なお、メダル払出ユニット220は、ベース270に対して、単に載置された状態で位置決め保持されるものであってもよいし、別途、固定ネジや着脱機構を介して、位置決め保持されるものであってもよい。
以上のように構成されたホッパー装置51の動作について説明する。バケット200の収容空間204は、セレクタ66に導かれホッパー装置51のメダル衝突部207に衝突したメダルを収容する。バケット200の収容空間204に収容されたメダルは、バケット200の下部開口205aを通じてメダルディスク240のメダル孔244内に入り込む。そして、メダルディスク240の回転によって、メダル孔244に入り込んだメダルが、メダル押出機構236を介して、1枚ずつ、ベース部材230とメダルディスク240との間の隙間からベース270のメダル払出口32へ押し出されて排出される。
また、攪拌部260は、回転駆動軸231の回転に伴って回転し、バケット200の収容空間204に収容されたメダルを攪拌する。
本実施の形態では、メダルがホッパー装置51のバケット200に投入される際に、収容空間204に延在する掛け渡し部材210a,210bとメダルとが接触すると、メダルが弾む。メダルが弾む方向は、メダルと掛け渡し部材210a,210bとの接触箇所やメダルの落下速度など種々の要因で変化するので、メダルを収容空間204内に分散させて収容することができる。
このため、掛け渡し部材210a,210bを収容空間204に延在させるという簡易な構成で、メダルがバケット200内の一箇所に集中して積み重なることを防止し、メダルブリッジの形成を抑制することができる。
また、本実施の形態では、掛け渡し部材210が、バケット200に上下方向に移動可能に支持されている。このため、掛け渡し部材210は、収容空間204に収容されたメダルに本体部211が押し上げられることによって、初期位置から上方へ移動する。したがって、本体部211とメダル払出ユニット220のメダルディスク240との間に介在したメダルによって、メダルディスク240が押圧されてメダルディスク240の回転が停止するジャム現象の発生を抑制することができる。
また、本実施の形態では、抜止部213は、折曲部212の下端部に結合され、掛け渡し部材210が初期位置から上方へ所定距離移動したとき、傾斜側壁部203c,203dの下面における貫通孔206の周囲に当接する。このため、抜止部213は、掛け渡し部材210がさらに上方へ移動することを妨げ、掛け渡し部材210の折曲部212が貫通孔206から抜け出ることを規制することができる。
また、本実施の形態では、Y方向における掛け渡し部材210a,210b間の距離Dがメダルの直径よりも長く設定されている。このため、メダルが掛け渡し部材210a,210bの本体部211に掛け渡されるように載置されることがない。したがって、メダルディスク240へのメダルの供給を妨げない。
また、本実施の形態では、攪拌主体261の主体上部263が、初期位置における掛け渡し部材210a,210bの本体部211よりも上方へ突出する。このため、攪拌部260の回転によって、収容空間204に収容された多くのメダルを攪拌することができるので、メダルブリッジの発生を抑制することができる。
また、本実施の形態では、バケット200の上部開口部201、傾斜側壁部203、下部開口部205及び着脱係合部209が、フッ素が配合された合成樹脂によって一体成型されている。このため、バケット200のメダルに対する摺動特性を高めることができ、メダルブリッジの発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、掛け渡し部材210の折曲部212が本体部211の両端部から下方に折曲して略鉛直方向に延びている態様を説明した。しかし、折曲部212の本体部211に対する傾斜角度は適宜設定可能である。例えば、折曲部212を、本体部211の両端部から外側に傾斜するように上記傾斜角度を設定してもよい。
また、本実施の形態では、2つの掛け渡し部材210、すなわち掛け渡し部材210a,210bが収容空間204に延在している態様を説明したが、掛け渡し部材210の設置数は適宜設定可能である。例えば、掛け渡し部材210を1つ設置してもよいし、3つ以上設置してもよい。
また、本実施の形態では、傾斜側壁部203cの上部及び略中央部、並びに、傾斜側壁部203dの上部、略中央部及び下部における貫通孔206の形成箇所の高さを、傾斜側壁部203b側に向かうにつれて低くなるように設定した態様を説明した。しかし、これらの高さは適宜設定可能である。例えば、傾斜側壁部203b側に向かうにつれて高くなるように設定してもよい。また、これらの高さをそれぞれ一定に設定してもよい。
また、本実施の形態では、掛け渡し部材210の各折曲部212を傾斜側壁部203c,203dに設けられた貫通孔206に挿通して、掛け渡し部材210を傾斜側壁部203c,203dで支持する態様を説明した。しかし、掛け渡し部材210を傾斜側壁部203c又は傾斜側壁部203dの一方のみで支持してもよい。例えば、掛け渡し部材210を傾斜側壁部203dのみで支持してもよい。この場合、掛け渡し部材210の一方の折曲部212を傾斜側壁部203dの上部における最も傾斜側壁部203a側の貫通孔206に挿通し、また、他方の折曲部212を最も傾斜側壁部203b側の貫通孔206に挿通する。なお、傾斜側壁部203cのみで支持されている掛け渡し部材210と、傾斜側壁部203dのみで支持されている掛け渡し部材210と、を合わせて設けてもよい。
また、本実施の形態では、コ字状に形成された棒状の金属部材からなる掛け渡し部材210を例に説明したが、掛け渡し部材の形状及び材料は適宜変更可能である。例えば、掛け渡し部材を直線状に形成してもよい。また、掛け渡し部材の材料として各種樹脂を用いてもよい。
<メダル補助収納庫の構成>
次に、メダル補助収納庫52の構成について、図15〜図17を参照して説明する。
図15は、メダル補助収納庫52の斜視図である。図16は、メダル補助収納庫52の貫通孔を底蓋で閉じた状態の説明図である。図17は、メダル補助収納庫52の底蓋を開
いて貫通孔を露出させた状態の説明図である。なお、図16及び図17では、メダル補助収納庫52のメダルガイドを外したものを示している。
図15に示すように、メダル補助収納庫52は、収納庫本体391と、メダルガイド392とを備えている。
収納庫本体391は、上面が開口された長方形の箱状に形成されている。この収納庫本体391は、第1壁板391aと、第1壁板391aに対向する第2壁板391bと、第1壁板391a及び第2壁板391bに垂直な第3壁板391c及び第4壁板391dと、底板391eとを有している。
すなわち、第1壁板391a、第2壁板391b、第3壁板391c及び第4壁板391dは、底板391eから立ち上がる周壁部を形成している。
メダル補助収納庫52をキャビネット2a(図5参照)に配設すると、第1壁板391aは、ホッパー装置51に対向する。第3壁板391cには、接地用孔394と、センサ挿入孔395A,395Bが形成されている。収納庫本体391内に貯留されたメダルは、接地用孔394から収納庫本体391内に挿入される接地線を用いて接地される。
センサ挿入孔395A,395Bは、底板391eから所定の高さとなる位置に設けられている。センサ挿入孔395A,395Bから収納庫本体391内に挿入されるセンサは、収納庫本体391内に貯留されたメダルを介して電気的に導通されることにより、所定量のメダルが貯留されたことを検出する。
メダルガイド392は、収納庫本体391に着脱可能に構成されている。このメダルガイド392は、第2壁板391bの上端に係合する取付係合部397と、この取付係合部397から突出して収納庫本体391内に配置されるガイド片398とを有している。
取付係合部397は、第2壁板391bの上端が挿入される係合溝(不図示)を有している。また、取付係合部397には、防壁片397aが設けられている。防壁片397aは、第2壁板391bの上端に沿って形成されており、ホッパー装置51の排出ガイド208に導かれて供給されるメダルが収納庫本体391の外部へ飛び出ることを防止する。
ガイド片398は、ホッパー装置51の排出ガイド208に導かれて供給されたメダルを、第1壁板391aへ向かうように案内する。このガイド片398は、少なくとも収納庫本体391の第1壁板391a及び底板391eに向かって傾斜する2つの傾斜面398a,398bを有している。傾斜面398aは、取付係合部397に連続し、傾斜面398bは傾斜面398aに連続している。これら傾斜面398a,398bは、それぞれ異なる傾斜角度に設定されている。
これにより、メダル補助収納庫52に導かれたメダルは、第1壁板391a又は後述する底蓋401に衝突してから収納庫本体391内に貯留される。したがって、収納庫本体391に貯留されるメダルが第2壁板391b側に偏ることを防止することができる。
また、ホッパー装置51から供給されたメダルは、メダルガイド392と、第1壁板391a又は後述する底蓋401に衝突してから収納庫本体391に貯留される。このとき、メダルは、2回の衝突を経ることで安定した姿勢(平面が上下方向に交差する姿勢)で収納庫本体391に落下する。その結果、収納庫本体391内でメダルが起立した状態になることを抑制することができる。
本実施の形態では、メダルガイド392を収納庫本体391に対して着脱可能に構成した。しかし、本発明の遊技機に係るメダルガイドとしては、収納庫本体と一体に構成してもよい。
また、本実施の形態では、第3壁板391cに接地用孔394と、センサ挿入孔395A,395Bを形成する構成とした。しかし、本発明の遊技機に係る接地用孔394及びセンサ挿入孔395A,395Bは、第4壁板391dに形成してもよく、また、第3壁板391cと第4壁板391dの両方に形成してもよい。
第3壁板391cと第4壁板391dに接地用孔394及びセンサ挿入孔395A,395Bを形成すると、収納庫本体391をパチスロ1の内部に配置する場合に、第3壁板391c又は第4壁板391dのいずれかを接地線及びセンサ側に配置すればよい。これにより、収納庫本体391をパチスロ1の内部に容易に配置することができる。
図16及び図17に示すように、収納庫本体391内には、底蓋401が配設されている。また、収納庫本体391の底板391eには、排出孔399が形成されている。排出孔399は、メダル補助収納庫52に導かれたメダルを自動的にパチスロ1の外部へ排出する場合に用いられる。したがって、キャビネット2aの排出孔399に対向する部分には、排出口(不図示)が設けられている。この排出口から排出されたメダルは、排出口に対向して配置されたベルトコンベアなどの搬送装置により所望の場所に搬送される。
底蓋401は、略長方形の板体からなり、長手方向の長さが第3壁板391cの内面から第4壁板391dの内面までの距離よりも少し短い長さに設定されている。底蓋401の幅方向の一端部は、第3壁板391c及び第4壁板391dに回動可能に軸支されている。
図16に示すように、底蓋401を回動させて閉位置に配置すると、底板391eの排出孔399が底蓋401によって閉じられる。このとき、底蓋401は、底板391eの内面と段差がない状態になる。つまり、底板391eの内面には、底蓋401が配置される蓋用凹部391f(図17参照)が形成されている。
図17に示すように、底蓋401を回動させて開位置に配置すると、底板391eの排出孔399が露出される。このとき、底蓋401の幅方向の他端部が第1壁板391aの内面当接し、底蓋401は、第1壁板391aに対して傾斜する。そして、底蓋401は、メダルガイド392によって導かれて第1壁板391aに向かって進行したメダルを排出孔399側に案内する。
また、収納庫本体391には、底蓋401を付勢する付勢部材(不図示)が設けられている。この付勢部材は、底蓋401が閉位置と開位置との中間点よりも閉位置側に位置する場合に底蓋401を閉じる方向に付勢し、底蓋401が閉位置と開位置との中間点よりも開位置側に位置する場合に底蓋401を開く方向に付勢する。
本実施の形態では、底板391eの排出孔399を開閉する底蓋401が収納庫本体391に回動可能に軸支されているため、底蓋401を、収納庫本体391とは別に保管及び管理する必要がない。また、底蓋401は、開位置又は閉位置のいずれかに常に付勢されているため、収納庫本体391に貯留されるときのメダルの衝撃で底蓋401の位置がずれないようにすることができる。また、仮にメダルの衝撃で底蓋401の位置が一時的にずれたとしても、付勢部材の付勢により底蓋401を正規の位置に復帰させることができる。
本実施の形態では、開位置に配置された底蓋401が第1壁板391a側に立ち上がる構成とした。しかし、本発明の遊技機に係る底蓋としては、第2壁板391b側に立ち上がるように収納庫本体391に軸支されていてもよい。この場合は、上述のメダルガイド392を設けなくても、ホッパー装置51の排出ガイド208に導かれて供給されるメダルを底蓋で排出孔399側に案内することができる。
以上、本発明の一実施形態に係る遊技機について、その作用効果も含めて説明した。しかし、本発明の遊技媒体払出装置及び遊技機は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限り、種々の変形実施が可能である。
例えば、上述の実施の形態では、遊技媒体としてメダルを適用した遊技機について説明した。しかし、本発明のホッパー装置及び遊技機に適用する遊技媒体としては、メダル以外にも、コインやトークン等を適用することもできる。また、本発明のホッパー装置を各種硬貨の両替機に適用してもよい。