JP2015165265A - 光学フィルタおよびその製造方法 - Google Patents

光学フィルタおよびその製造方法 Download PDF

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小太郎 若林
明則 伊東
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明則 伊東
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Teru Saito
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Abstract

【課題】層数を抑制しつつ、透過帯域における曇りやリップルの発生を低減して高い透過率を得る光学フィルタ等を提供する。【解決手段】光学フィルタ10は、基板11と、基板上に複数の層(高屈折率層12と低屈折率層13)が形成された光学薄膜部20とを有する光学フィルタであって、光学薄膜部が、基板に近い側から順に、相対的な高屈折率を有する高屈折率材料と相対的な低屈折率を有する低屈折率材料とを交互に積層して構成される第1のショートウェーブパスフィルタ22と、高屈折率材料と低屈折率材料とを第1のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して構成される第2のショートウェーブパスフィルタ23と、高屈折率材料と低屈折率材料とを第2のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して構成される第3のショートウェーブパスフィルタ24とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は光学フィルタおよびその製造方法に関し、特に低コストで製造でき、かつ透過率の高い光学フィルタ等に関する。
デジタルカメラなどのような撮像装置において、ローパスフィルタ及び光学吸収フィルタを有する光学フィルタが使用されている。その場合、被写体の空間周波数が撮像素子の画素ピッチに近い場合に干渉が発生し、この干渉が偽色や色モアレなどの原因となる。また、撮像素子の前面での光の反射が、赤ゴーストの原因となる。そのような画質の低下を低減するため、撮像素子の前面に、主に紫外線および赤外線カット(UV−IRカット)のための光学フィルタを配置していることが一般的である。
たとえば特許文献1に記載されているように、その光学フィルタはIR(赤外線)カットガラス上にTiO2(二酸化チタン)およびSiO2(二酸化ケイ素)を交互に成膜したUV(紫外線)−IR(赤外線)カットコートを形成し、紫外線と赤外線の両方を反射させる構造としている。かつ、それらのIRカットガラスとUV−IRカットコートとを合わせた分光透過率を、人間の視感度に近似したものとしている。
また、特許文献2および特許文献3には、TiO2およびSiO2を交互に多層成膜することによって構成されたIRカットフィルタが記載されている。特許文献2には合計40層、特許文献3には合計48層もしくは60層を積層した例が記載されている。非特許文献1(p199、5.5章)には、ロングウェーブパスフィルタ(LWPF)とショートウェーブパスフィルタ(SWPF)とを用いた42層のUV−IRカットフィルタの設計例が示されている。
特開2013−130886号公報 特許3937823号公報 特許5126089号公報
小檜山光信、「光学薄膜フィルタデザイン」、株式会社オプトロニクス社、2006年
前述のように、TiO2などのような高屈折率材料とSiO2などのような低屈折率材料とを交互に成膜した構造の光学フィルタは既に公知であるが、そのような光学フィルタにおいては、透過帯域における光透過率の細かい変動(いわゆるリップル)を除去するために、高屈折率材料および低屈折率材料とを交互に成膜する層数を多くすることが一般的に行われている。
特許文献1にはその層数などについては特に規定されていないが、一般的には少なくとも40層以上を積層しないと実用に耐えるものとはならないとされており、実際特許文献2には40層、特許文献3には48層もしくは60層、非特許文献1には42層の設計例が各々記載されている。
しかしながら、層数が多くなると、それだけ成膜に多くの時間を要することとなり、また各工程における管理も困難となる。特に、膜層数が多いと膜表面の粗さが粗くなることによる散乱や、高屈折率材料としてTiO2を使用した場合にTiO2の結晶粒が大きくなることによる散乱が発生する。これを、光学薄膜の曇り(ヘイズ)という。この光学薄膜の曇りを抑制することが困難となり、これも製造コストに大きく影響する。
本発明の目的は、層数を抑制しつつ、透過帯域における曇りやリップルの発生を低減して高い透過率を得ることを可能とする光学フィルタおよびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る光学フィルタは、基板と、基板上に複数の層が形成された光学薄膜部とを有する光学フィルタであって、光学薄膜部が、基板に近い側から順に、屈折率の異なる2種類の材料である高屈折率材料と低屈折率材料とを交互に積層して構成される第1のショートウェーブパスフィルタと、高屈折率材料と低屈折率材料とを第1のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して構成される第2のショートウェーブパスフィルタとを有すること、を特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る光学フィルタの製造方法は、基板上に複数の層による光学薄膜を形成して光学フィルタを製造する方法であって、基板上に、屈折率の異なる2種類の材料である高屈折率材料と低屈折率材料とを交互に積層して第1のショートウェーブパスフィルタを形成し、この第1のショートウェーブパスフィルタの上に、高屈折率材料と低屈折率材料とを第1のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して第2のショートウェーブパスフィルタを形成すること、を特徴とする。
本発明は、上記した通り、複数層のショートウェーブパスフィルタを、膜厚を順次厚くしていきながら形成した構成としたことによって、層数を抑制しつつ、透過帯域における曇りやリップルの発生を低減して高い透過率を得ることが可能であるという優れた特徴を持つ光学フィルタおよびその製造方法を提供することができる。
第1の実施形態に係る光学フィルタの概略構成について示す説明図である。 図1で示した光学フィルタの屈折率プロファイルについて示すグラフである。 図1〜2に示した光学フィルタの、入射光の波長に対する透過率を示すグラフである。 第2の実施形態に係る光学フィルタの概略構成について示す説明図である。 図4で示した光学フィルタの屈折率プロファイルについて示すグラフである。 図4〜5に示した光学フィルタの、入射光の波長に対する透過率を示すグラフである。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態の構成について添付図1に基づいて説明する。
本実施形態に係る光学フィルタ10は、基板11と、基板上に複数の層が形成された光学薄膜部20とを有する光学フィルタであって、光学薄膜部が、基板に近い側から順に、屈折率の異なる2種類の材料である高屈折率層12と低屈折率層13とを交互に積層して構成される第1のショートウェーブパスフィルタ22と、高屈折率材料と低屈折率材料とを第1のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して構成される第2のショートウェーブパスフィルタ23と、高屈折率材料と低屈折率材料とを第2のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して構成される第3のショートウェーブパスフィルタ24とを有する。
ここで、Lを高屈折率材料の1/4光学厚み、Hを低屈折率材料の1/4光学厚み、l,m,nを膜の繰り返し回数と各々定義すると、第1のショートウェーブパスフィルタの膜構成が[(0.5±0.05)L+(1±0.05)H+(0.5±0.05)L]m、第2のショートウェーブパスフィルタの膜構成が[(0.6±0.1)L+(1.2±0.2)H+(0.6±0.1)L]n、第3のショートウェーブパスフィルタの膜構成が[(0.7±0.1)L+(1.4±0.2)H+(0.7±0.1)L]lである。さらに望ましくは、繰り返し回数であるl,m,nを、m=7、n=4、l=4としている。
以上の構成を備えることにより、この光学フィルタ10は、層数を40層以内に抑制しつつ、透過帯域における曇りやリップルの発生を低減して高い透過率を得ることが可能なものとなる。
また、基板と第1のショートウェーブパスフィルタとの間に、高屈折率材料と低屈折率材料とを第1のショートウェーブパスフィルタよりも薄い膜厚で各々2層ずつ交互に積層して構成される反射防止膜21を介装している。そして、この反射防止膜の膜構成が[0.175H+0.309L+0.257H+0.808L]である。反射防止膜の膜構成として4層の反射防止膜を示しているが、4層以外の構成であっても反射防止膜の機能を有していればよい。
このような反射防止膜を備えることにより、さらに高い透過率を得ることができる。
以下、これをより詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る光学フィルタ10の概略構成について示す説明図である。光学フィルタ10は、結晶あるいはガラス製の基板11上に相対的な高屈折率を有する高屈折率層12と相対的な低屈折率を有する低屈折率層13とを交互に積層して構成されている。
典型的には、高屈折率層12の材料としてはたとえばTiO2(二酸化チタン、屈折率n=2.40)、低屈折率層13の材料としてはたとえばSiO2(二酸化ケイ素、屈折率n=1.46)を利用することができるが、必ずしもこの例に従う必要はない。
交互に積層される高屈折率層12と低屈折率層13により、基板11上に光学薄膜部20が構成される。この光学薄膜部20は、基板11側から順に、リップルを抑制するための反射防止膜(AR: Anti-Reflection)21、第1のショートウェーブパスフィルタ(SWPF)22、第2のSWPF23、第3のSWPF24といった各部によって構成されている。
各部の構成は、以下のように表される。ここで、高屈折率層12および低屈折率層13の各々の材料の1/4光学厚み(設計波長λの1/4)を各々LおよびHと定義する。
AR[0.175H+0.309L+0.257H+0.808L]
第1のSWPF[(0.5±0.05)L+(1±0.05)H+(0.5±0.05)L]m
第2のSWPF[(0.6±0.1)L+(1.2±0.2)H+(0.6±0.1)L]n
第3のSWPF[(0.7±0.1)L+(1.4±0.2)H+(0.7±0.1)L]l
ここで、l,m,nは[]内の膜の繰り返し回数であり、実験によって確かめられた最善の条件ではm=7、n=4、l=4である。以上の構成で、膜の層数は34層である。即ち、40層以上を積層している特許文献1〜3に記載の既存技術と比べて、層数を削減することに成功している。なお、図1では本発明の概念を平易に示すことを優先しているため、層数はこの最善の条件と一致していない。
図2は、図1で示した光学フィルタ10の屈折率プロファイルについて示すグラフである。図2の横軸は、基板11側(左端側)を0とした場合の厚さ方向位置(nm)を示し、縦軸はその位置における材料の屈折率を示す。基板11の屈折率は約1.55、高屈折率層12の屈折率は約2.40、低屈折率層13の屈折率は約1.46である。図2の右端は空気であり、屈折率は1である。また、設計波長λ=800nmである。
図3は、図1〜2に示した光学フィルタ10の、入射光の波長に対する透過率を示すグラフである。図3の横軸は入射光の波長(nm)を示し、縦軸はその波長の入射光に対する透過率(%)を示す。入射角度は0度、即ち光学フィルタ10に対して垂直に入射した場合の数値である。
光学フィルタ10は420〜650nmではほぼ100%の高い透過率を示すが、650〜750nmの領域で透過率が急激に低下し、750nm以上ではほぼ0となる。そして1100nm付近で透過率は再び10%程度に上昇する。そして、420〜650nmの領域においては、透過率は100〜99%の範囲内での変動であり、リップルの発生が少ないことがわかる。また、曇り(ヘイズ)についても、ヘイズメータで測定したところ、0.08(無単位量)程度の良好な値が得られた。
この光学フィルタ10の製造工程は、基板11上に高屈折率層12と低屈折率層13とを、膜厚を変えながら交互に成膜していくことによって、基板11側から順にAR21、第1のSWPF22、第2のSWPF23、第3のSWPF24を、一層当たりの膜厚を順次厚くしていきながら図2に示したような屈折率プロファイルで形成していくのみでよい。
従って、既存の光フィルタと比べて特別な製造設備は必要とはされない。それでいて、より少ない層数で、曇りやリップルの発生を少なくした光学フィルタを得ることができる。かつ、層数を40層以下に抑制したので、低コストで製造することが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態の構成について添付図1に基づいて説明する。
本実施形態に係る光学フィルタ30は、基板11と、基板上に複数の層が形成された光学薄膜部40とを有する光学フィルタであって、光学薄膜部が、基板に近い側から順に、屈折率の異なる2種類の材料である高屈折率層12と低屈折率層13とを交互に積層して構成される第1のショートウェーブパスフィルタ42と、高屈折率材料と低屈折率材料とを第1のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して構成される第2のショートウェーブパスフィルタ43とを有する。
ここで、Lを高屈折率材料の1/4光学厚み、Hを低屈折率材料の1/4光学厚み、l,mを膜の繰り返し回数と各々定義すると、第1のショートウェーブパスフィルタの膜構成が[(0.5±0.05)L+(1±0.05)H+(0.5±0.05)L]m、第2のショートウェーブパスフィルタの膜構成が[(0.7±0.1)L+(1.4±0.2)H+(0.7±0.1)L]lである。さらに望ましくは、繰り返し回数であるl,mを、m=7、l=8としている。
以上の構成によっても、この光学フィルタ30は、層数を40層以内に抑制しつつ、透過帯域における曇りやリップルの発生を低減して高い透過率を得ることが可能なものとなる。
また、基板と第1のショートウェーブパスフィルタとの間に、高屈折率材料と低屈折率材料とを第1のショートウェーブパスフィルタよりも薄い膜厚で各々2層ずつ交互に積層して構成される反射防止膜41を介装している。そして、この反射防止膜の膜構成が[0.191H+0.293L+0.331H+0.795L]である。反射防止膜の膜構成として4層の反射防止膜を示しているが、4層以外の構成であっても反射防止膜の機能を有していればよい。
このような反射防止膜を備えることにより、さらに高い透過率を得ることができる。
以下、これをより詳細に説明する。
図4は、第2の本実施形態に係る光学フィルタ30の概略構成について示す説明図である。光学フィルタ30は、結晶あるいはガラス製の基板11上に相対的な高屈折率を有する高屈折率層12と相対的な低屈折率を有する低屈折率層13とを交互に積層して構成されている。この点は第1の実施形態と同一である。また、高屈折率層12および低屈折率層13の材料についても第1の実施形態と同一である。
交互に積層される高屈折率層12と低屈折率層13により、基板11上に光学薄膜部20が構成される。この光学薄膜部40は、基板11側から順に、リップルを抑制するための反射防止膜(AR: Anti-Reflection)41、第1のSWPF42、第2のSWPF43といった各部によって構成されている。
即ち、この光学薄膜部40は、前述した第1の実施形態における光学薄膜部20の、第2のSWPF23と第3のSWPF24とを統合して第2のSWPF43とした構成である。
各部の構成は、以下のように表される。第1の実施形態と同じく、高屈折率層12および低屈折率層13の各々の材料の1/4光学厚み(設計波長λの1/4)を各々LおよびHと定義する。
AR[0.191H+0.293L+0.331H+0.795L]
第1のSWPF[(0.5±0.05)L+(1±0.05)H+(0.5±0.05)L]m
第2のSWPF[(0.7±0.1)L+(1.4±0.2)H+(0.7±0.1)L]l
実験によって確かめられた最善の条件ではm=7、l=8である。以上の構成で、膜の層数は第1の実施形態と同じ34層である。即ち、第1の実施形態における第2のSWPF23を使用しない場合は、第3のSWPF24のlの値を増やすことにより、第1の実施形態と同様の特性を得ることができ、これによっても既存技術と比べて層数を削減できる。なお、図4では本発明の概念を平易に示すことを優先しているため、層数はこの最善の条件と一致していない。
図5は、図4で示した光学フィルタ10の屈折率プロファイルについて示すグラフである。表示方法は図2と同一である。また設計波長λ=800nmである。図6は、図4〜5に示した光学フィルタ10の、入射光の波長に対する透過率を示すグラフである。表示方法は図3と同一である。
光学フィルタ30は420〜650nmではほぼ100%の高い透過率を示すが、650〜750nmの領域で透過率が急激に低下し、750nm以上ではほぼ0となる。そして1200nm付近で透過率は再び10%程度に上昇する。そして、420〜650nmの領域においては、透過率は100〜99%の範囲内での変動であり、リップルの発生が少ないことがわかる。また、曇り(ヘイズ)についても、ヘイズメータで測定したところ、0.08(無単位量)程度の良好な値が得られた。
この光学フィルタ30の製造工程も、第1の実施形態と同様に、基板11上に高屈折率層12と低屈折率層13とを、膜厚を変えながら交互に成膜していくことによって、基板11側から順にAR41、第1のSWPF42、第2のSWPF43を、一層当たりの膜厚を順次厚くしていきながら図5に示したような屈折率プロファイルで形成していくのみである。
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
光学フィルタを含む機器一般において幅広く利用することが可能であるが、特に撮像装置、その中でも小型軽量や低コストであることが要求される用途の撮像装置における利用に適している。より具体的には、前述のような携帯電話端末などに搭載される撮像装置などである。
10、30 光学フィルタ
11 基板
12 高屈折率層
13 低屈折率層
20、40 光学薄膜部
21、41 AR
22、42 第1のSWPF
23、43 第2のSWPF
24 第3のSWPF

Claims (11)

  1. 基板と、前記基板上に複数の層が形成された光学薄膜部とを有する光学フィルタであって、
    前記光学薄膜部が、前記基板に近い側から順に、
    屈折率の異なる2種類の材料である高屈折率材料と低屈折率材料とを交互に積層して構成される第1のショートウェーブパスフィルタと、
    前記高屈折率材料と前記低屈折率材料とを前記第1のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して構成される第2のショートウェーブパスフィルタとを有すること、を特徴とする光学フィルタ。
  2. 前記光学薄膜部が、前記第2のショートウェーブパスフィルタの上に、前記高屈折率材料と前記低屈折率材料とを前記第2のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して構成される第3のショートウェーブパスフィルタをさらに有すること、を特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
  3. Lを前記高屈折率材料の1/4光学厚み、Hを前記低屈折率材料の1/4光学厚み、l,m,nを膜の繰り返し回数と各々定義すると、前記第1のショートウェーブパスフィルタの膜構成が[(0.5±0.05)L+(1±0.05)H+(0.5±0.05)L]m、前記第2のショートウェーブパスフィルタの膜構成が[(0.6±0.1)L+(1.2±0.2)H+(0.6±0.1)L]n、前記第3のショートウェーブパスフィルタの膜構成が[(0.7±0.1)L+(1.4±0.2)H+(0.7±0.1)L]lであること、を特徴とする請求項2に記載の光学フィルタ。
  4. 前記繰り返し回数であるl,m,nを、m=7、n=4、l=4としたことを特徴とする請求項3に記載の光学フィルタ。
  5. 前記基板と前記第1のショートウェーブパスフィルタとの間に、前記高屈折率材料と前記低屈折率材料とを前記第1のショートウェーブパスフィルタよりも薄い膜厚で各々2層ずつ交互に積層して構成される反射防止膜を介装すると共に、
    Lを前記高屈折率材料の1/4光学厚み、Hを前記低屈折率材料の1/4光学厚みと各々定義すると、前記反射防止膜の膜構成が[0.175H+0.309L+0.257H+0.808L]であること、を特徴とする請求項2乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の光学フィルタ。
  6. Lを前記高屈折率材料の1/4光学厚み、Hを前記低屈折率材料の1/4光学厚み、l,mを膜の繰り返し回数と各々定義すると、前記第1のショートウェーブパスフィルタの膜構成が[(0.5±0.05)L+(1±0.05)H+(0.5±0.05)L]m、前記第2のショートウェーブパスフィルタの膜構成が[(0.7±0.1)L+(1.4±0.2)H+(0.7±0.1)L]lであること、を特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
  7. 前記繰り返し回数であるl,mを、m=7、l=8としたことを特徴とする請求項6に記載の光学フィルタ。
  8. 前記基板と前記第1のショートウェーブパスフィルタとの間に、前記高屈折率材料と前記低屈折率材料とを前記第1のショートウェーブパスフィルタよりも薄い膜厚で各々2層ずつ交互に積層して構成される反射防止膜を介装すると共に、
    Lを前記高屈折率材料の1/4光学厚み、Hを前記低屈折率材料の1/4光学厚みと各々定義すると、前記反射防止膜の膜構成が[0.191H+0.293L+0.331H+0.795L]であること、を特徴とする請求項6または請求項7に記載の光学フィルタ。
  9. 基板上に複数の層による光学薄膜を形成して光学フィルタを製造する方法であって、
    前記基板上に、屈折率の異なる2種類の材料である高屈折率材料と低屈折率材料とを交互に積層して第1のショートウェーブパスフィルタを形成し、
    この第1のショートウェーブパスフィルタの上に、前記高屈折率材料と前記低屈折率材料とを前記第1のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して第2のショートウェーブパスフィルタを形成すること、を特徴とする光学フィルタの製造方法。
  10. 前記第2のショートウェーブパスフィルタの上に、前記高屈折率材料と前記低屈折率材料とを前記第2のショートウェーブパスフィルタよりも厚い膜厚で交互に積層して構成される第3のショートウェーブパスフィルタを形成すること、を特徴とする請求項9に記載の光学フィルタの製造方法。
  11. 前記第1のショートウェーブパスフィルタを形成する前に、
    前記基板上に、前記高屈折率材料と前記低屈折率材料とを前記第1のショートウェーブパスフィルタよりも薄い膜厚で各々2層ずつ交互に積層して反射防止膜を形成し、
    この上に前記第1のショートウェーブパスフィルタを形成すること、を特徴とする請求項9または請求項10に記載の光学フィルタの製造方法。
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