JP2015164852A - ステアリング装置 - Google Patents

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雅也 丈田
小島 秀樹
Hideki Kojima
秀樹 小島
渉 萩原
Wataru Hagiwara
渉 萩原
大輝 折原
daiki Orihara
大輝 折原
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Abstract

【課題】ステアリングコラムが車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、誤動作によるステアリングコラムの落下を抑制できるステアリング装置を提供する。【解決手段】ステアリング装置は、ステアリングホイールに連結される入力軸を回転可能に支持する筒状のインナーコラムと、インナーコラムが内側に挿入される筒状部材であってインナーコラムの挿入側の一端を切り欠いたスリットを有するアウターコラムと、車体側部材に離脱不能に固定され、操作レバーの回転に応じてアウターコラムを挟む押圧ブラケットでアウターコラムを締め付けるコラムブラケットと、インナーコラムの外周に備えられる被押圧部と、操作レバーの回転に応じて被押圧部を介してインナーコラムを下方から上方に押し上げるロック部材と、インナーコラムが押圧ブラケットとの相対位置を変えて離脱可能にする離脱機構と、を備える。【選択図】図28

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
ステアリングホイールの回転に伴って車輪に舵角を付与するステアリング装置の支持構造として、カプセルを用いた技術が広く知られている。例えば、特許文献1には、車体にカプセルを介して取り付けられたステアリングコラムに過大荷重が加わり、ステアリングコラムが車体前方に押されると、カプセルの一部が切断されることでステアリングコラムが車体前方に移動して、運転者(操作者)をステアリングホイールの突き上げ(2次衝突)から保護するようになっている技術が記載されている。一方、特許文献2には、テレスコの固定部材が衝撃荷重の発生でスライドする構造が開示されている。この構造では固定部材が溝に収まっていることから、ストローク量を多く取る為には溝を長くする必要がありコラムが大型化する傾向にある。
特開2007−69800号公報 特開2009−29152号公報
特許文献1に記載の技術のようにステアリングコラムがカプセルを介して車体に取り付けられている場合、カプセルが切断されるとステアリングコラムが落下する。このため、体重の軽い操作者を2次衝突からより保護するために、ステアリングコラムが車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げた場合、誤動作によるステアリングコラムの落下が起こりやすくなる。誤動作によってステアリングコラムが落下すると、以後ステアリング操作を行うことが困難になる。このため、離脱荷重の設定値を下げることが困難であった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、ステアリングコラムが車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、誤動作によってステアリングコラムが落下する事態を抑制することができるステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るステアリング装置は、ステアリングホイールに連結される入力軸を回転可能に支持する、筒状のインナーコラムと、前記インナーコラムの少なくとも一部が内側に挿入される筒状部材であって、前記インナーコラムの挿入側の一端を切り欠いたスリットを有するアウターコラムと、車体側部材に固定され、前記アウターコラムを挟む押圧ブラケットで前記アウターコラムを締め付けるコラムブラケットと、前記インナーコラムの外周に備えられる被押圧部と、操作レバーの回転に応じて、前記アウターコラムを締め付ける第1固定機構と、前記操作レバーの回転に応じて、前記被押圧部に対してチルト方向にロック部材を付勢する第2固定機構と、前記第1固定機構が前記アウターコラムを締め付け、かつ前記第2固定機構が前記被押圧部に対してチルト方向に前記ロック部材を付勢する状態において、前記インナーコラムが前記押圧ブラケットとの相対位置を変えて離脱可能にする離脱機構と、を備えることを特徴とする。
この構造により、車体には車体側部材を介して、アウターコラムが支持されており、2次衝突時において、ステアリングホイールからステアリングコラムへ力が伝達されると、インナーコラムがアウターコラムの内部に挿入されてアウターコラムに収容される。この場合、アウターコラムが車体に固定されたままとなる。このため、仮に誤動作によりインナーコラムがアウターコラムの内部に挿入されても、ステアリングコラムの落下が生じない。コラムブラケットにより挟む圧力を下げて、インナーコラムとアウターコラムとの間に生じる摩擦力を下げても、第2固定機構がロック部材を固定板部に対してチルト方向に付勢するので、2次衝突以外の他の要因の荷重でも離脱荷重を超えてしまう可能性が低減する。このため、体重の軽い操作者に対する2次衝突の衝撃を緩和するために、ステアリングホイールが車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げることができる。
本発明の望ましい態様として、前記被押圧部は、前記アウターコラムのスリットの内部に少なくとも一部が配置され、前記インナーコラムと離脱可能に固定された固定板部であることが好ましい。
操作者の体重が軽い場合、ステアリングコラムのうちインナーコラムが車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げた方がよく、コラムブラケットにより挟む圧力を下げて、インナーコラムとアウターコラムとの間に生じる摩擦力を下げる。車体が衝突(1次衝突)した場合、固定板部は、インナーコラムと離脱することができる。このため、車体が衝突(1次衝突)した場合には、インナーコラムがコラムブラケットから離脱し、第2固定機構の連結が解除でき、ステアリング装置は、体重の軽い操作者の衝撃(2次衝突)を緩和することができる。
本発明の望ましい態様として、前記離脱機構は、前記固定板部の第1孔と、前記インナーコラムの第2孔と、前記第1孔と前記第2孔とに跨るように設けられたシェアピンとを備え、前記インナーコラムと前記固定板部とを離脱可能に固定することが好ましい。この構造により、1次衝突により、車体に取り付けられたステアリングコラムに荷重が加わる場合、ステアリングコラムが車体前方に押されると、シェアピンがせん断力を受ける。シェアピンが破断すると、固定板部とインナーコラムとの連結が解除されて、第2固定機構の連結が解除される。このため、第2固定機構がロック部材を固定板部に対してチルト方向に付勢する力が伝達されなくなる。
本発明の望ましい態様として、前記押圧ブラケットを貫通し、前記操作レバーに連動するチルトボルトを備え、前記第2固定機構は、前記アウターコラムのスリットに対向する位置に設けられ、前記チルトボルトと連動して回転する回転カム部を備えることが好ましい。この構造により、第1固定機構と、第2固定機構との動作を連係させることができる。そして、操作者は、操作レバーの操作だけで、第1固定機構及び第2固定機構の両方の固定を解除し、チルト位置及びテレスコ位置の調整をすることができる。また、操作者は、操作レバーの操作だけで、第1固定機構及び第2固定機構の両方を固定動作させ、チルト位置及びテレスコ位置を固定することができる。
本発明の望ましい態様として、前記ロック部材は、前記回転カム部の回転に応じて前記固定板部に対する相対的なチルト方向の位置が変化することが好ましい。このため、操作者は、操作レバーの操作だけで、第2固定機構の固定を解除し、チルト位置及びテレスコ位置の調整をすることができる。また、操作者は、操作レバーの操作だけで、第2固定機構を固定動作させ、チルト位置及びテレスコ位置を固定することができる。
本発明の望ましい態様として、前記回転カム部は、前記固定板部との当接部分に歯部又は凹凸を備えることが好ましい。これにより、第2固定機構は、コラムブラケットに対してはチルト方向に付勢し、固定板部側に対してはテレスコ方向に確実に固定される。
本発明の望ましい態様として、前記ロック部材は、前記チルト方向に分かれた第1ロック部材と第2ロック部材とを含み、前記離脱機構は、前記被押圧部に当接する前記第1ロック部材に対して、前記第2ロック部材を離脱可能に固定することが好ましい。
操作者の体重が軽い場合、ステアリングコラムのうちインナーコラムが車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げた方がよく、コラムブラケットにより挟む圧力を下げて、インナーコラムとアウターコラムとの間に生じる摩擦力を下げる。車体が衝突(1次衝突)した場合、第1ロック部材と第2ロック部材とは離脱することができる。このため、車体が衝突(1次衝突)した場合には、インナーコラムがコラムブラケットから離脱し、第2固定機構の連結が解除でき、ステアリング装置は、体重の軽い操作者の衝撃(2次衝突)を緩和することができる。
本発明の望ましい態様として、前記離脱機構は、前記第1ロック部材の第1孔と、前記第2ロック部材の第2孔と、前記第1孔と前記第2孔とに跨るように設けられたシェアピンとを備え、前記第1ロック部材と前記第2ロック部材を離脱可能に固定することが好ましい。この構造により、1次衝突により、車体に取り付けられたステアリングコラムに荷重が加わる場合、ステアリングコラムが車体前方に押されると、シェアピンがせん断力を受ける。シェアピンが破断すると、固定板部とインナーコラムとの連結が解除されて、第2固定機構の連結が解除される。このため、第2固定機構がロック部材を固定板部に対してチルト方向に付勢する力が伝達されなくなる。
本発明の望ましい態様として、前記押圧ブラケットを貫通し、前記操作レバーに連動するチルトボルトを備え、前記第2固定機構は、前記アウターコラムのスリットに対向する位置に設けられ、前記チルトボルトと連動して回転する回転カム部を備え、前記第2ロック部材は、前記回転カム部の回転に応じて前記固定板部に対する相対的なチルト方向の位置が変化することが好ましい。この構造により、第1固定機構と、第2固定機構との動作を連係させることができる。そして、操作者は、操作レバーの操作だけで、第1固定機構及び第2固定機構の両方の固定を解除し、チルト位置及びテレスコ位置の調整をすることができる。また、操作者は、操作レバーの操作だけで、第1固定機構及び第2固定機構の両方を固定動作させ、チルト位置及びテレスコ位置を固定することができる。
本発明の望ましい態様として、前記第1ロック部材は、前記被押圧部との当接部分に歯部又は凹凸を備えることが好ましい。これにより、第2固定機構は、コラムブラケットに対してはチルト方向に付勢し、固定板部側に対してはテレスコ方向に確実に固定される。
本発明の望ましい態様として、前記回転カム部は、前記チルトボルトの軸心から偏芯していることが好ましい。これにより、第2固定機構は、コラムブラケットに対してはチルト方向に付勢し、固定板部側に対してはテレスコ方向に確実に固定される。
本発明の望ましい態様として、前記アウターコラムは、車体前方側に位置し、ピボットブラケットを備え、離脱したインナーコラムを挿入可能である。この構造により、仮に誤動作によりインナーコラムがアウターコラムの内部に挿入されても、ステアリングコラムの落下が生じない。
本発明によれば、ステアリングコラムが車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げても、誤動作によってステアリングコラムが落下する事態を抑制することができるステアリング装置を提供することができる。
図1は、実施形態1〜4のステアリング装置の全体を示す模式図である。 図2は、実施形態1〜4のステアリング装置のステアリングコラム装置を示す斜視図である。 図3は、実施形態1〜4に係るステアリングコラム装置の側面を示す図である。 図4は、実施形態1〜4に係るステアリングコラム装置の正面(後側)を示す図である。 図5は、実施形態1に係るステアリングコラム装置の側面(一部断面)を示す図である。 図6は、図5のa−a断面を示す図である。 図7は、図5のA部拡大を示す図である。 図8は、図7の底面を示す図(ステアリングコラム装置の底面図)である。 図9は、実施形態1に係る固定ブラケットを示す斜視図である。 図10は、実施形態1に係る固定ブラケットを示す斜視図である。 図11は、実施形態2のステアリングコラム装置の側面(一部断面)を示す図である。 図12は、図11のb−b断面を示す図である。 図13は、図11のB部拡大を示す図である。 図14は、図11の底面を示す図(ステアリングコラム装置の底面図)である。 図15は、実施形態2の変形例を示す図13と同様の図である。 図16は、実施形態3のステアリングコラム装置の側面(一部断面)を示す図である。 図17は、図16のc−c断面を示す図である。 図18は、図16のC部拡大を示す図である。 図19は、図16の底面を示す図(ステアリングコラム装置の底面図)である。 図20は、実施形態3に係るインナープレートを説明する図である。 図21は、実施形態3の変形例に係るインナープレートを説明する図である。 図22は、実施形態3に係るインナープレートの取付方法を説明する図である。 図23は、実施形態3に係るインナープレートの取付方法を説明する図である。 図24は、実施形態5に係るステアリング装置の取り付け状態を説明するための説明図である。 図25は、実施形態5に係るステアリング装置のステアリングコラムを模式的に示す側面図である。 図26は、図25のd−d断面を示す断面図である。 図27は、図25の入力軸及び出力軸の回転軸を含む断面を模式的に示す断面図である。 図28は、実施形態5に係る第2固定機構が固定している状態を説明するための説明図である。 図29は、実施形態5に係る第2固定機構が固定を解除している状態を説明するための説明図である。 図30は、実施形態5に係る第2固定機構をチルト方向下側から見た平面図である。 図31は、1次衝突が生じた場合における、実施形態5に係る第2固定機構の状態を説明するための説明図である。 図32は、比較例に係るステアリング装置のステアリングコラムが1次衝突が生じたあとに、変位可能な2次衝突時の荷重について説明する説明図である。 図33は、実施形態5に係るステアリング装置のステアリングコラムが1次衝突が生じたあとに、変位可能な2次衝突時の荷重について説明する説明図である。 図34は、実施形態5の変形例に係る第2固定機構が固定している状態を説明するための説明図である。 図35は、実施形態6に係る第2固定機構が固定している状態を説明するための説明図である。 図36は、実施形態6に係る第2固定機構をチルト方向下側から見た平面図である。 図37は、1次衝突が生じた場合における、実施形態6に係る第2固定機構の状態を説明するための説明図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1〜4)
実施形態1〜4は、ステアリング装置、具体的にはステアリングコラム装置に関する。特に、ステアリング装置の操向コラムに関し、チルト及びテレスコピック動作が可能であり、衝撃エネルギ吸収機能を有するものに関する。
従来から、チルト及びテレスコピック動作によるステアリング位置調整が可能であり、かつ、衝突時の衝撃エネルギを吸収する機能も有するステアリング装置が使われている。しかしながら、より一層の安定した衝撃吸収機能が求められる一方、ステアリング装置の車両への取り付け強度や安定性を損なうことがないことも求められている。
先行技術としての特許文献1(特開2007−69800号公報)に記載の構造は、アウターコラムとインナーコラムで構成されたストローク機構と、テレスコ多板の先端のフック部がアウターコラムの固定部から外れることでアウターコラムから離脱可能に構成されている。この場合、左右のテレスコ多板が個々に固定されているので、離脱荷重の左右のバラつきでコラムがコジれてしまう可能性がある。
一方では、特許文献2(特開2009−29152号公報)に記載の構造は、テレスコの固定部材が衝撃荷重の発生で、固定部がスライドする構造が開示されている。この構造では固定部材が溝に収まっていることから、ストローク量を多く取る為には溝を長くする必要がありコラムが大型化する傾向にある。
上述の通り、より一層のエネルギ吸収機能を備えつつ、ステアリング装置の取付の安定性を備え、さらに大型化の懸念をきたさないステアリング装置が求められている。
上記課題を解決するための第一の構造は以下の通りである。すなわち、インナーコラムとアウターコラムからなるテレスコ嵌合構造で、締付固定部の摩擦板(いわゆるテレスコ多板)を固定するT字形状の固定ブラケットをアウターコラムのスリットの間でインナーコラム離脱可能に固定する。固定部をインナーコラムから離脱させることで、コラムの脱落を防止しながら、低荷重での離脱、衝撃吸収を可能にする。固定ブラケット、インナーコラムには孔が設けられ、ピンを挿入固定する。ステアリングシャフトに2次衝突荷重が入力されるとインナーコラムに伝達され、固定ブラケットを固定するピンがせん断し、固定ブラケットの固定面とインナーコラムが相対変位しながら、テレスコストローク以上のストロークを可能にする。
好ましくは、離脱荷重を安定させる為に多板を左右に配置し、その中央の固定面を離脱させる方式が良い(いわゆるT字形状)。左右の固定部に同じ固定力が発生し、衝撃荷重を受けると踏ん張る。その中心部の固定面が真っ直ぐに離脱できる。また、左右の固定部の荷重バランスが崩れても、アウターコラムのスリットがガイドするので比較的真っ直ぐに離脱し、ストロークが可能になる。また、コラムの締付剛性も向上する。
好ましくは、せん断ピンは、樹脂を流し込み硬化させるインジェクション方式を用いてはみ出し充填させると固定部のガタを抑制できる。樹脂ピン、リベット、ボルトなどで固定しても材料強度、せん断部の面積から離脱荷重が計算できるので適用できる。
上記課題を解決するための第二の構造は以下の通りである。すなわち、インナーコラムとアウターコラムからなるテレスコ嵌合構造で、締付固定部の固定側ギヤロックをアウターコラムのスリットの間でインナーコラム離脱可能に固定する。インナーコラムから離脱させることで、コラムの脱落を防止しながら、低荷重での離脱、衝撃吸収を可能にする。固定ブラケット、インナーコラムには孔が設けられ、ピンを挿入固定する。ステアリングシャフトに2次衝突荷重が入力されるとインナーコラムに伝達され、固定ブラケットを固定するピンがせん断し、固定ブラケットの固定面とインナーコラムが相対変位しながら、テレスコストローク以上のストロークを可能にする。
この締付構造では、(1)ギヤを下方から上方に押し上げるので、インナーコラムをアウターコラム上方内面に押し付けることになる。(2)ディスタンスブラケットはアウターコラムの側面まで延びている。(3)アウターコラムのスリットとスリットを挟むようにディスタンスブラケットで横方向からインナーコラムを押し付ける。これらによりコラムの締付剛性も向上する。
好ましくは、せん断ピンは、樹脂を流し込み硬化させるインジェクション方式を用いてはみ出し充填させると固定部のガタを抑制できる。樹脂ピン、リベット、ボルトなどで固定しても材料強度、せん断部の面積から離脱荷重が計算できるので適用できる。
また、本願のカム付きチルトボルトとギヤロックと固定側ギヤロックのロック機構に変えて、公知のカム(例えば、特開2001−322552号公報に記載されているもの)と固定側ギヤロックのギヤに無い平板とを組合わせて、平板を離脱させることも可能である。
上記課題を解決するための第三の構造は以下の通りである。すなわち、インナーコラムとアウターコラムのテレスコ嵌合構造で、締付固定部の摩擦板(テレスコ多板)を固定するT字形状の固定ブラケットをアウターコラムのスリットの間でインナーコラム離脱可能に固定する。固定部をインナーコラムから離脱させることで、コラムの脱落を防止しながら、低荷重での離脱、衝撃吸収を可能にする。固定ブラケット、インナーコラムには孔が設けられ、ピンを挿入固定する。ステアリングシャフトに2次衝突荷重が入力されるとインナーコラムに伝達され、固定ブラケットを固定するピンがせん断し、固定ブラケットの固定面とインナーコラムが相対変位しながら、テレスコストローク以上のストロークを可能にする。
好ましくは、離脱荷重を安定させる為には多板を左右に配置し、その中央の固定面を離脱させる方式が良い(T字形状)。左右の固定部に同じ固定力が発生し、衝撃荷重を受けると踏ん張る。その中心部の固定面が真っ直ぐに離脱できる。また、左右の固定部の荷重バランスがズレても、アウターコラムのスリットがガイドするので比較的真っ直ぐに離脱し、ストロークが可能になる。また、コラムの締付剛性も向上する。
好ましくは、せん断ピンは、樹脂を流し込み硬化させるインジェクション方式を用いる。その際に固定ブラケットはインナーコラムにインナープレートを内側からカシメ固定し、せん断ピンが通過するインナーコラムの孔を一時的に塞いでおく。その上で固定ブラケットのせん断ピンが通過する孔を重ね合わせて位置決めし、固定ブラケット側の孔から樹脂を射出し硬化させて一体に固定する。せん断部の面積から離脱荷重が計算できるので安定した離脱を達成するために適用できる。
また、好ましくはインナープレートには樹脂だまりが設けられ、樹脂が充填されることで孔から樹脂が脱落することを防止できる。更に樹脂をはみ出し充填させると固定部のガタを抑制できる。充填量の目視確認もできる。
本構造によれば、比較的低荷重による衝撃に対しても安定したエネルギ吸収が可能であり、ステアリング装置の車両への取り付けの安定性も損なうことがない。
以下図1〜23を参照して、具体的に説明する。図1〜4は実施形態1〜4を模式的に示すものである。図5〜10は実施形態1の構造を具体的に示すものである。同様に、図11〜15は実施形態2の構造を具体的に示し、図16〜23は実施形態3の構造を具体的に示すものである。図2において、軸方向DAは、ステアリングシャフトの軸方向を示し、前方DFおよび後方DBは、ステアリング装置を車体に取り付けた場合の車体の前方および後方を示している。
実施形態1に係るステアリングコラム装置は、ステアリングシャフトを支持するステアリングコラム装置であって、ステアリングコラムはインナーコラムとアウターコラムからなり、テレスコピック調整可能、及び、衝撃吸収可能に軸方向にストロークする機能を備えており、車体に取り付けられるチルトブラケットを介してチルト調整可能であり、チルトブラケットに備えられた締付機構でアウターコラムを締め付けることでインナーコラムを保持するものであって、締付機構の摩擦面を増加させるテレスコ用多板を有しており、テレスコ多板はコラム底面、かつ、アウターコラムのスリット間に設けた固定ブラケットに固定され、インナーコラム側面の孔と固定ブラケット側面の孔を一致させてせん断ピンを挿通することで、固定ブラケットからインナーコラムが離脱可能に支持されていることを特徴とする。
すなわち、実施形態1は、雄ステアリング軸106と雌ステアリング軸105からなるステアリングシャフトを支持するステアリングコラム装置120であって、ステアリングコラムはインナーコラム121とアウターコラム122からなり、テレスコピック調整可能、及び、衝撃吸収可能に軸方向にストロークする機能を備えており、車体に取り付けられるチルトブラケット123を介してチルト調整可能であり、チルトブラケット123に備えられた締付機構129でアウターコラム122を締め付けることでインナーコラム121を保持するものであって、締付機構129の摩擦面を増加させるテレスコ多板125を有しており、テレスコ多板125はコラム(121,122)の底面側、かつ、アウターコラム122のスリット間に設けた固定ブラケット124に固定され、インナーコラム121の孔と固定ブラケット124の孔を一致させてせん断ピンを挿通することで、固定ブラケット124からインナーコラム121が離脱可能に支持されていることを特徴とするステアリングコラム装置120である。
実施形態2に係るステアリングコラム装置は、ステアリングシャフトを支持するステアリングコラム装置であって、ステアリングコラムはインナーコラムとアウターコラムからなり、テレスコピック動作及び衝撃吸収可能機能を有し、相対的に軸方向にストロークするものであり、車体に取り付けられるチルトブラケットを介してチルト調整可能に車体に取り付けられ、チルトブラケットは締付機構を備えており、アウターコラムを締め付けることでインナーコラムを保持するものであって、アウターコラムはスリットを有し、スリットに対し左右方向から締付機構の作用により押圧する押圧ブラケットでインナーコラムを包持しており、このスリットの間に、インナーコラムに離脱可能に取り付けられた固定板を配置し、締付機構を構成するチルトレバーの回転により、チルトレバー中央のカムを回転させることで、カムを固定板に下方から上方に向かって押し付け、保持する締付機構を有することを特徴とする。
すなわち、実施形態2は、雄ステアリング軸106と雌ステアリング軸105からなるステアリングシャフトを支持するステアリングコラム装置120であって、ステアリングコラム装置120はインナーコラム121とアウターコラム122からなり、テレスコピック動作及び衝撃吸収可能機能を有し、相対的に軸方向にストロークするものであり、車体に取り付けられるチルトブラケット123を介してチルト調整可能に車体に取り付けられ、チルトブラケット123は締付機構129を備えており、アウターコラム122を締め付けることでインナーコラム121を保持するものであって、アウターコラム122はスリットを有し、スリットに対し左右方向から締付機構129の作用により押圧する押圧ブラケット1232でインナーコラム121を包持しており、このスリットの間に、インナーコラム121に離脱可能に取り付けられた固定板としての機能を有するカム及びギヤ機構148を配置し、締付機構129を構成するチルトレバー127の回転により、チルトレバー中央部のカムであるカムロック機構133を回転させることで、チルトボルト中央部153に形成されたカム部を固定板に下方から上方に向かって押し付け、保持する締付機構を有することを特徴とするステアリングコラム装置120である。
実施形態3に係るステアリングコラム装置は、ステアリングシャフトを支持するステアリングコラム装置であって、ステアリングコラムはインナーコラムとアウターコラムからなり、テレスコピック調整機能及び衝撃吸収可能に軸方向にストロークするものであって、車体に取付られるチルトブラケットを備え、チルト調整可能に車体に取り付けられるものであって、締付機構により、チルトブラケットとアウターコラムと摩擦板としてのテレスコ多板とを締め付けることで、アウターコラムに内嵌されたインナーコラムを保持するものであって、アウターコラムはスリットを有し、締付機構により、スリットに対し左右方向から押圧する押圧ブラケットでインナーコラムを包持し、このスリット間にインナーコラムに離脱可能に取り付けられた固定板を配置し、さらに摩擦板を固定する固定ブラケットを樹脂の射出成形にてインナーコラムに結合固定したことを特徴とする。
実施形態3は、ステアリングシャフトを支持するステアリングコラム装置であって、ステアリングコラムはインナーコラムとアウターコラムからなり、テレスコピック調整機能及び衝撃吸収可能に軸方向にストロークするものであって、車体に取付られるチルトブラケットを備え、チルト調整可能に車体に取り付けられるものであって、締付機構により、チルトブラケットとアウターコラムと摩擦板としてのテレスコ多板とを締め付けることで、アウターコラムに内嵌されたインナーコラムを保持するものであって、アウターコラムはスリットを有し、締付機構により、スリットに対し左右方向から押圧する押圧ブラケットでインナーコラムを包持し、このスリット間にインナーコラムに離脱可能に取り付けられた摩擦板としての固定板であるインナープレート158を配置し、さらに摩擦板を固定する固定ブラケットとの間を樹脂の射出成形にて形成したせん断ピン137,138でインナーコラムに結合固定したことを特徴とするステアリングコラム装置である。
実施形態4は、実施形態1〜3の何れかに記載のステアリングコラム装置を備えるステアリング装置である。
実施形態4のステアリング装置は、車両の操向装置として好適に使用できる。
(実施形態5)
図24は、実施形態5に係るステアリング装置の構成図である。図24を用いて、実施形態5に係るステアリング装置の概要を説明する。また、以下の説明において、ステアリング装置100を車体に取り付けた場合の車体の前方は、単に前方と記載され、ステアリング装置100を車体に取り付けた場合の車体の後方は、単に後方と記載される。図24において、前方は、図中の左側であり、後方は、図中の右側である。
ステアリング装置100は、車体VBに設置され、操作者から与えられる力Fが伝達する順に、ステアリングホイール4と、ステアリングシャフト15と、ユニバーサルジョイント9と、ロアシャフト10と、ユニバーサルジョイント11と、を備え、ラックアンドピニオンRPに接合している。
ステアリングシャフト15は、入力軸5と、出力軸8とを含む。入力軸5は、一方の端部がステアリングホイール4に連結され、他方の端部が出力軸8に連結される。出力軸8は、ステアリングコラム内で一方の端部が入力軸5に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント9に連結される。実施形態5では、入力軸5及び出力軸8は、鉄等である。
ロアシャフト10は、一方の端部がユニバーサルジョイント9に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント11に連結される。ラックアンドピニオンRPは、一方の端部がユニバーサルジョイント11に連結される。
また、ステアリング装置100は、入力軸5を回転可能に支持する筒状のインナーコラム3と、インナーコラム3の少なくとも一部が内側に挿入される筒状のアウターコラム7と、を含むステアリングコラム14を備える。インナーコラム3は、アウターコラム7よりも後方側に配置されている。以下の説明において、インナーコラム3の軸方向及びアウターコラム7の軸方向は、適宜単に軸方向とする。
ステアリング装置100は、車体側部材13に固定されてアウターコラム7を支持するコラムブラケット1を備える。コラムブラケット1は、車体側部材13にボルトなどで離脱不能に固定されている。
また、アウターコラム7は、前方側端部に設けられるピボットブラケット12を有する。ピボットブラケット12は、回転軸PVを中心として回転可能に車体VBに支持されている。回転軸PVは、例えば水平方向に平行である。これにより、アウターコラム7は、鉛直方向に揺動可能に支持されている。操作者は、操作レバー6を回転させた後、ステアリングホイール4を介してステアリングコラム14を鉛直方向に揺動させて、チルト方向の位置を調整することができる。また、操作者は、操作レバー6を回転させた後、ステアリングホイール4を介してインナーコラム3を移動させることで、テレスコ位置を調整することができる。
ロアシャフト10は、車室とエンジンルームとを隔てる隔壁状のバルクヘッドBHの近傍に配置される。ラックアンドピニオンRPのピニオンは、ラック軸(不図示)に噛み合う。これにより、出力軸8を介して出力された操舵トルク(補助操舵トルクを含む)は、ユニバーサルジョイント9、を介してロアシャフト10に伝達され、さらにユニバーサルジョイント11を介してピニオンに伝達される。ピニオンに伝達された操舵力は、ステアリングギヤ(不図示)とラック(不図示)を介してタイロッド(不図示)に伝達され、操舵輪(不図示)を転舵させる。
以上の構造により、車体VBには、車体側部材13を介して、アウターコラム7が支持されており、2次衝突時において、ステアリングホイール4からステアリングコラム14へ力が伝達されると、インナーコラム3が、アウターコラム7が車体VBに固定されたままでアウターコラム7の内部に挿入されてアウターコラム7に収容され、操作者がステアリングホイール4より受ける衝撃を緩和することができる。操作者の体重が軽い場合、ステアリングコラム14のうちインナーコラム3が車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げた方がよく、コラムブラケット1により挟みつける圧力を下げて、インナーコラム3とアウターコラム7との間に生じる摩擦力を下げる。しかしながら、インナーコラム3とアウターコラム7との間に生じる摩擦力が低すぎると、2次衝突以外の他の要因の荷重でも離脱荷重を超えてしまう可能性がある。このため、実施形態5のステアリング装置100は、コラムブラケット1により挟みつける第1固定機構20の圧力に加え、第2固定機構2を備えている。
図25は、実施形態5に係るステアリング装置のステアリングコラムを模式的に示す側面図である。図26は、図25のd−d断面を示す断面図である。図27は、図25の入力軸及び出力軸の回転軸を含む断面を模式的に示す断面図である。図28は、実施形態5に係る第2固定機構が固定している状態を説明するための説明図である。図29は、実施形態5に係る第2固定機構が固定を解除している状態を説明するための説明図である。図30は、実施形態5に係る第2固定機構をチルト方向下側から見た平面図である。また、図30は、図27におけるe−e方向の矢視図である。図24から図30を用いて、ステアリング装置100の第2固定機構2について説明する。
なお、図26において、入力軸5及び出力軸8の図示は省略されている。例えば、図27に示すように、インナーコラム3は、入力軸5を回転自在に支持する軸受(ベアリング)3Rを備えている。アウターコラム7は、出力軸8を回転自在に支持する軸受(ベアリング)7Rを備えている。インナーコラム3は、外周表面の少なくとも一部がアウターコラム7の内側表面と対向するように挿入され、対向部分にはセレーション又はスプラインなどの動力伝達機構SEが形成されており、入力軸5の回転が出力軸8の回転に伝達できる。
コラムブラケット1は、図25のd−d断面である図26で示すように、図24に示す車体側部材13に固定される取付板部41と、アウターコラム7を挟むように取付板部41に固定された押圧ブラケット42とを備えている。押圧ブラケット42は、アウターコラム7の両側に配置され、アウターコラム7をディスタンスブラケット43を介して締め付けることができる。また、押圧ブラケット42には、長穴であるチルト調整孔が設けられ、操作レバー6の回転と連動するチルトボルト21が貫通可能になっている。ディスタンスブラケット43は、アウターコラム7を位置決めする半円状の凹部を有する位置決め部44を備え、アウターコラム7と接する固定位置45で溶接加工などにより固定されている。アウターコラム7とディスタンスブラケット43とは、アルミニウムダイキャストで一体に成形されていてもよい。
第1固定機構20は、カム機構であって、操作レバー6に取り付けられて一体的に回転する第1回転カム部23と、コラムブラケット1のチルト調整孔にスライド可能に取り付けられ、操作レバー6の回転と連動しないように相対回転不能となっている第1固定カム部24とを有する。第1回転カム部23と第1固定カム部24とは周方向に凹凸を形成しており、これを相対回転させた場合において、第1回転カム部23の回転位置に応じて、第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が変化するようになっている。
チルトボルト21は、チルトボルト頭部21Aと、ボルト本体21Bと、第2回転カム部21Gと、ねじ部21Dとを備えている。チルトボルト21は、操作レバー6、第1回転カム部23、第1固定カム部24、押圧ブラケット42、ディスタンスブラケット43、押圧ブラケット42、スラストベアリング26を貫通し、かしめナット22にねじ部21Dが締結されている。チルトボルト頭部21Aに固定されたスピンストッパー25は、第1固定カム部24と、操作レバー6を挟み込み、操作レバー6の回転と、チルトボルト21及び第1回転カム部23の回転とを連動させている。スラストベアリング26は、第1回転カム部23の回転位置に応じて、第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が変化するので、チルトボルト21の軸方向に移動可能に支持する。
また、第1回転カム部23の回転位置に応じて、第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が変化するので、第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が小さくなる場合、押圧ブラケット42間を挟みつける圧力が小さくなる。このため、操作レバー6の回転に応じて、押圧ブラケット42間に作用する締め付け力が緩められて、押圧ブラケット42間とアウターコラム7との間の摩擦力がなくなるまたは小さくなる。これにより、操作者は、操作レバー6を回転させることで、ステアリングホイール4を介してステアリングコラム14をチルト調整孔の長手方向に沿って鉛直方向に揺動させることができる。そして、操作者は、アウターコラム7のチルト位置の調整が可能となる。また、操作レバー6の回転に応じて、押圧ブラケット42間に作用する締め付け力が緩められると、図30に示すアウターコラム7のスリット7Sの幅が大きくなる。これにより、アウターコラム7がインナーコラム3を締め付ける力がなくなるため、インナーコラム3が摺動する際の摩擦力がなくなる。その結果、操作者は、テレスコ位置を調整することができる。
また、第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が大きくなる場合、押圧ブラケット42間を挟みつける圧力が大きくなる。このため、操作レバー6を回転させることで、ステアリングコラム14のチルト位置を固定させることができる。また、操作レバー6を回転させることで、コラムブラケット1により挟みつける圧力を高め、インナーコラム3とアウターコラム7との間に生じる摩擦力を上げ、テレスコ位置を固定することができる。
このように、操作レバー6が回転に応じて、押圧ブラケット42間に作用する締め付け力が緩められ、押圧ブラケット42間とアウターコラム7との間の摩擦力がなくなるまたは小さくなる。これにより、アウターコラム7のチルト位置の調整が可能となる。また、操作レバー6が回転させられて、押圧ブラケット42間に作用する締め付け力が緩められると、図30に示すアウターコラム7のスリット7Sの幅が大きくなる。これにより、アウターコラム7がインナーコラム3を締め付ける力がなくなるため、インナーコラム3が摺動する際の摩擦力がなくなる。これにより、操作者は、操作レバー6を回転させた後、ステアリングホイール4を介してインナーコラム3を押し引きすることで、テレスコ位置を調整することができる。
第2固定機構2は、カム機構であって、操作レバー6と連動して一体的に回転するチルトボルト21の第2回転カム部21Gと、ギアロック27と、インナーコラム3の外周に備えられる、被押圧部である固定板部28とを備えている。
図28に示すように、ギアロック27は、ロック部材であって、歯部27Gを備えている。固定板部28は、ギヤロック部材であって、表面に歯部28Gを備える。歯部28Gは、歯部27Gの凹凸の形状、ピッチなどにあわせた凹凸形状である。ギアロック27は、歯部27Gを歯部28Gに対向するように、第2回転カム部21Gに取り付けられている。
第2回転カム部21Gは、ボルト本体21Bの軸心に対して偏芯したいわゆる、偏芯クランプである。操作レバー6の回転に連動して第2回転カム部21Gが回転すると、図28に示すギアロック27を固定板部28に押し付け、固定している状態と、図29に示すギアロック27を固定板部28から離し、固定を解除している状態とを選択することができる。図28に示すように、第2回転カム部21Gに発生した軸力により、ギアロック27は、固定板部28側に付勢され、歯部27Gが歯部28Gに噛み合う。この場合、上述した第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が小さくなる状態となっている。このため、第2固定機構2は、コラムブラケット1に対してはチルト方向に付勢し、固定板部28側に対してはテレスコ方向に確実に固定される。
図29に示すように、操作レバー6の回転に連動して第2回転カム部21Gが回転すると、ギアロック27を固定板部28から離し、固定を解除している状態となり、ギアロック27が付与していた固定板部28への押圧力が解除される。この場合、上述した第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が大きくなる状態となっている。これにより、操作者は、チルト位置及びテレスコ位置を調整可能になる。
図30に示すように、固定板部28は、少なくとも一部がアウターコラム7のスリット7Sの位置のインナーコラム3に固定されている。このため、固定板部28の幅Δwは、スリット7Sの幅ΔSよりも小さい。これにより、固定板部28は、押圧ブラケット42間に作用する締め付けの抵抗とならない。
固定板部28は、離脱機構30により、インナーコラム3に固定されている。離脱機構30は、固定板部28側の第1孔28hと、インナーコラム3側の第2孔3hと、シェアピン31とを含む。シェアピン31は、2次衝突時にせん断力を受けて破断するためのメカニカルヒューズである。シェアピン31が破断する離脱荷重は、シェアピン31の材質と、せん断面の断面積に依存する。シェアピン31が、離脱前の状態において、固定板部28側の第1孔28hと、インナーコラム3側の第2孔3hとに跨る位置にある。シェアピン31は、図28に示すように、円筒のシェアピン本体と、シェアピン本体の一端に設けられ、シェアピン本体の直径よりも大きい直径を有するシェアピン頭部32と、シェアピン本体の他端に設けられ、第2孔3hの縁に位置決めするフック部34を備える。シェアピン本体には、中空で有底の中空部33が開けられており、フック部34には外側への弾性力が付勢されている。このような構造により、離脱機構30は、インナーコラム3と固定板部28とを離脱可能に固定する。
実施形態5では、シェアピン31は、ピン形状であるが、固定板部28側の第1孔28hと、インナーコラム3側の第2孔3hとに樹脂を流し込み硬化させる樹脂インジェクションなどを用いて埋め込まれたシェアピンであってもよい。
図31は、1次衝突が生じた場合における、実施形態5に係る第2固定機構の状態を説明するための説明図である。2次衝突の荷重設定値を超える、車体に取り付けられたステアリングコラム14に過大荷重が加わり、ステアリングコラム14が車体前方の力Fに押されると、シェアピン31が切断面BKで切断される。これにより、インナーコラム3が、アウターコラム7が車体VBに固定されたままでアウターコラム7の内部に挿入されてアウターコラム7に収容される。
図32は、比較例に係るステアリング装置のステアリングコラムが1次衝突が生じたあとに、変位可能な2次衝突時の荷重について説明する説明図である。図33は、実施形態5に係るステアリング装置のステアリングコラムが1次衝突が生じたあとに、変位可能な2次衝突時の荷重について説明する説明図である。図32及び図33において、横軸はインナーコラム3の前方への変位量であり、縦軸はインナーコラム3を前方へ移動させるために必要な荷重である。
比較例は、特許文献1に記載の技術のように、アウターコラムがカプセルを介して車体に取り付けられている場合の例である。比較例においては、アウターコラムがインナーコラムよりも後方側に配置されており、アウターコラムに過大荷重が加わると、アウターコラムと一体に設けられたテレスコ調整孔の端部にロッドが接触し、ブラケットを介して荷重がカプセルに伝わるようになっている。図32に示す力F5は、カプセルの許容せん断力を示している。
比較例において、アウターコラムは、ブラケットの締め付けによってインナーコラムとの間に生じる摩擦力によって軸方向に支持されている。図32で示す力F4は、アウターコラムを支持している当該摩擦力を示している。力F4は、力F5よりも小さい。通常使用において加わるような荷重によってアウターコラムが移動しないようにするために、力F4は、所定値以上に保たれる必要がある。
比較例において、アウターコラムに力F5以上の荷重が加わると、カプセルが切断され、アウターコラムが車体から離脱する。その後、アウターコラムが、インナーコラムとの摩擦力で衝撃を吸収しながら軸方向に移動する。しかし、上述したように、力F4が所定値以上に保たれているので、アウターコラムの移動を滑らかにして操作者を2次衝突からより保護しやすくすることが難しい。
一方、実施形態5において、インナーコラム3は、第1固定機構20によるコラムブラケット1の締め付けによってアウターコラム7との間に生じる第1摩擦力と、第2固定機構2による第2摩擦力とによって、アウターコラム7に固定され軸方向に支持されている。図33に示す力F1は、第1摩擦力を示しており、力F3は、第1摩擦力と第2摩擦力との和を示している。また、図33に示す力F2は、離脱機構30のシェアピン31の許容せん断力を示している。力F2は、力F3より小さくかつ力F1よりも大きい。
実施形態5において、インナーコラム3に力F2以上の荷重が加わると、シェアピン31が切断され、インナーコラム3がコラムブラケット1(固定板部28)から離脱する。これにより、第2固定機構2の連結が解除されるので、上述した第2摩擦力がインナーコラム3に対して作用しなくなる。このため、離脱機構30のシェアピン31が切断された後、インナーコラム3は、上述した第1摩擦力で衝撃を吸収しながら軸方向に移動する。実施形態5に係るステアリング装置100は、第1摩擦力を小さく設定すると、インナーコラム3の移動を滑らかにして操作者に与える2次衝突の衝撃を緩和する。
実施形態5においては、仮に第1摩擦力の設定値を小さくしたとしても、インナーコラム3を軸方向に支持するための力のうち、第1摩擦力を小さくした分を第2摩擦力が補完することができる。このため、実施形態5に係るステアリング装置100は、第1摩擦力の設定値と第2摩擦力の設定値との加算値を調節することで、通常使用において加わるような荷重によってインナーコラム3が移動することを抑制でき、かつ操作者に与える2次衝突の衝撃を緩和することができる。
以上説明したように、実施形態5に係るステアリング装置100は、筒状のインナーコラム3と、筒状のアウターコラム7と、コラムブラケット1と、固定板部28と、第1固定機構20と、第2固定機構2と、離脱機構30とを備える。インナーコラム3はステアリングホイール4に連結される入力軸5を回転可能に支持する。アウターコラム7は、インナーコラム3の少なくとも一部が内側に挿入される筒状部材であって、インナーコラム3の挿入側の一端を切り欠いたスリット7Sを有する。コラムブラケット1は、車体側部材13に固定され、アウターコラム7を挟む押圧ブラケット42でアウターコラム7を締め付ける。固定板部28は、アウターコラム7のスリット7Sの内部に少なくとも一部が配置され、インナーコラム3の外周に備えられる。第1固定機構20は、操作レバー6の回転に応じて、押圧ブラケット42でアウターコラム7を締め付け、インナーコラム3とアウターコラム7との間に生じる第1摩擦力を高める。第2固定機構2は、操作レバー6の回転に応じて、固定板部28に対してチルト方向にロック部材であるギアロック27を付勢する。第1固定機構20がアウターコラム7を締め付け、かつ第2固定機構2が固定板部28に対してチルト方向にギアロック27を付勢する状態において、離脱機構30は、インナーコラム3が押圧ブラケット42との相対位置を変えて離脱可能にする。
この構造により、車体VBには、車体側部材13を介して、アウターコラム7が支持されており、2次衝突時において、ステアリングホイール4からステアリングコラム14へ力が伝達されると、インナーコラム3がアウターコラム7の内部に挿入されてアウターコラム7に収容される。この場合、アウターコラム7が車体VBに固定されたままとなる。仮に誤動作によりインナーコラム3がアウターコラム7の内部に挿入されても、ステアリングコラムの落下が生じない。コラムブラケット1により挟む圧力を下げて、インナーコラム3とアウターコラム7との間に生じる摩擦力を下げても、第2固定機構2がギアロック27を固定板部28に対してチルト方向に付勢するので、2次衝突以外の他の要因の荷重でも離脱荷重を超えてしまう可能性が低減する。このため、体重の軽い操作者に対する2次衝突の衝撃を緩和するために、ステアリングホイール4(インナーコラム3)が車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げることができる。
操作者の体重が軽い場合、ステアリングコラム14のうちインナーコラム3が車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げた方がよく、コラムブラケット1により挟む圧力を下げて、インナーコラム3とアウターコラム7との間に生じる摩擦力を下げる。固定板部28は、アウターコラム7のスリット7Sの内部に少なくとも一部が配置され、インナーコラム3と離脱可能に固定される。このため、車体VBが衝突(1次衝突)した場合には、インナーコラム3がコラムブラケット1(固定板部28)から離脱し、第2固定機構2の連結が解除される。これにより、上述した第2摩擦力がインナーコラム3に対して作用しなくなる。このため、離脱機構30のシェアピン31が切断された後、インナーコラム3は、上述した第1摩擦力で衝撃を吸収しながら軸方向に移動する。その結果、ステアリング装置100は、体重の軽い操作者の衝撃(2次衝突)を緩和することができる。
離脱機構30は、固定板部28に第1孔28hを備えており、インナーコラム3に開けられた第2孔3hと第1孔28hとに跨るように設けられたシェアピン31を備えている。1次衝突により、車体VBに取り付けられたステアリングコラム14に荷重が加わる場合、ステアリングコラム14が車体前方に押されると、シェアピン31がせん断力を受ける。シェアピン31が破断すると、固定板部28とインナーコラム3との連結が解除されて、第2固定機構2の連結が解除される。このため、第2固定機構2がギアロック27を固定板部28に対してチルト方向に付勢する力が伝達されず、上述した第2摩擦力が作用しなくなる。
チルトボルト21は、押圧ブラケット42を貫通し、操作レバー6に連動して回転する。第2回転カム部21Gは、アウターコラム7のスリット7Sに対向する位置に設けられ、チルトボルト21と連動して回転する。この構造により、第1固定機構20と、第2固定機構2との動作を連係させることができる。そして、操作者は、操作レバー6の操作だけで、第1固定機構20及び第2固定機構2の両方の固定を解除し、チルト位置及びテレスコ位置の調整をすることができる。また、操作者は、操作レバー6の操作だけで、第1固定機構20及び第2固定機構2の両方を固定動作させ、チルト位置及びテレスコ位置を固定することができる。
そして、ロック部材であるギアロック27は、第2回転カム部21Gの回転に応じて固定板部28に対する相対的なチルト方向の位置が変化する。このため、操作者は、操作レバー6の操作だけで、第2固定機構2の固定を解除し、チルト位置及びテレスコ位置の調整をすることができる。また、操作者は、操作レバー6の操作だけで、第2固定機構2を固定動作させ、チルト位置及びテレスコ位置を固定することができる。
ロック部材であるギアロック27は、固定板部28との当接部分に歯部27Gを備える。これにより、第2固定機構2は、コラムブラケット1に対してはチルト方向に付勢し、固定板部28側に対してはテレスコ方向に確実に固定される。
固定板部28は、表面に歯部28Gを備える。これにより、第2固定機構2は、固定板部28側に対してはテレスコ方向に確実に固定される。
実施形態5に係るステアリング装置100は、アウターコラム7が車体前方側に位置し、ピボットブラケット12を備え、離脱したインナーコラム3を挿入可能である。この構造により、仮に誤動作によりインナーコラム3がアウターコラム7の内部に挿入されても、ステアリングコラム14の落下が生じない。
(実施形態5の変形例)
図34は、実施形態5の変形例に係る第2固定機構が固定している状態を説明するための説明図である。なお、上述したものと同じ構成には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施形態5の変形例に係る第2固定機構2は、カム機構であって、操作レバー6と連動して一体的に回転するチルトボルト21の第2回転カム部21Gと、偏芯カム29と、インナーコラム3に取り付けられる、固定板部28とを備えている。
図34に示すように、偏芯カム29は、ロック部材であって、摺接部29Gを備えている。偏芯カム29は、第2回転カム部21Gに圧入などにより固定され、第2回転カム部21Gの回転に連動して回転する。摺接部29Gは、表面にローレット加工、ギヤ加工、凹凸の形状などの滑り止め加工が施されている。固定板部28は、平滑面28Pを有する平板部材であって、表面は平坦である。固定板部28は、表面にローレット加工、ギヤ加工、凹凸の形状などを施してもよい。
第2回転カム部21Gは、ボルト本体21Bの軸心に対して同径であっても、偏芯したいわゆる、クランプボルトであってもよい。操作レバー6の回転に連動して第2回転カム部21Gが回転すると、図34に示す偏芯カム29の摺接部29Gを固定板部28に押し付け、固定している状態と、偏芯カム29の摺接部29Gを固定板部28から離し、固定を解除している状態とを選択することができる。図34に示すように、偏芯カム29に発生した軸力により、摺接部29Gは、固定板部28側に付勢され固定する。この場合、上述した第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が小さくなる状態となっている。このため、第2固定機構2は、コラムブラケット1に対してはチルト方向に付勢し、固定板部28側に対してはテレスコ方向に確実に固定される。
図34に示すように、操作レバー6の回転に連動して第2回転カム部21Gが回転すると、摺接部29Gを固定板部28から離し、固定を解除している状態となり、偏芯カム29が付与していた固定板部28への押圧力が解除される。この場合、上述した第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が大きくなる状態となっている。これにより、操作者は、チルト位置及びテレスコ位置を調整可能になる。
ロック部材である偏芯カム29は、固定板部28との当接部分に摺接部29Gを備える。これにより、第2固定機構2は、コラムブラケット1に対してはチルト方向に付勢し、固定板部28側に対してはテレスコ方向に確実に固定される。第2固定機構2は、操作レバー6の回転に応じて、固定板部28に対してチルト方向にロック部材である偏芯カム29を付勢する。このため、偏芯カム29は、固定板部28が平滑面28Pを有する平板部材であっても、固定板部28側に対してはテレスコ方向に確実に固定される。
(実施形態6)
図35は、実施形態6に係る第2固定機構が固定している状態を説明するための説明図である。図36は、実施形態6に係る第2固定機構をチルト方向下側から見た平面図である。図37は、1次衝突が生じた場合における、実施形態6に係る第2固定機構の状態を説明するための説明図である。なお、上述した実施形態5と同じ構成には同一の符号を付して重複する説明は省略する。実施形態5のステアリング装置と異なり、実施形態6のステアリング装置は、ロック部材が、チルト方向に分かれた第1ロック部材27Bと第2ロック部材27Aとを含む。そして、離脱機構30は、被押圧部である固定板部28に当接する第2ロック部材27Aに対して、第2ロック部材27Aを離脱可能に固定する。以下、図35から図37を用いて、実施形態6のステアリング装置についてより詳細に説明する。
図35に示すように、ギアロック27は、ロック部材であって、第1ロック部材27Bと、第2ロック部材27Aとを含む。第1ロック部材27Bは、固定板部28に当接する歯部27Gを備えている。固定板部28は、表面に歯部28Gを備える被押圧部である。歯部28Gは、歯部27Gの凹凸の形状、ピッチなどにあわせた凹凸形状である。ギアロック27は、歯部27Gを歯部28Gに対向するように、第2回転カム部21Gに取り付けられている。
第1ロック部材27Bと第2ロック部材27Aとは、離脱機構30により固定されている。第1ロック部材27Bと第2ロック部材27Aとの互いの対向面は、平滑な平面であることが好ましい。離脱機構30は、第1ロック部材27Bの第1孔27Bhと、第2ロック部材27Aの第2孔27Ahと、シェアピン31とを含む。シェアピン31は、2次衝突時にせん断力を受けて破断するためのメカニカルヒューズである。シェアピン31が破断する離脱荷重は、シェアピン31の材質と、せん断面の断面積に依存する。シェアピン31が、離脱前の状態において、第1ロック部材27Bの第1孔27Bhと、第2ロック部材27Aの第2孔27Ahとに跨る位置にある。シェアピン31は、図35に示すように、円筒のシェアピン本体と、シェアピン本体の一端に設けられ、シェアピン本体の直径よりも大きい直径を有するシェアピン頭部32と、シェアピン本体の他端に設けられ、第2孔27Ahの縁に位置決めするフック部34を備える。シェアピン本体には、中空で有底の中空部33が開けられており、フック部34には外側への弾性力が付勢されている。
実施形態6では、シェアピン31は、ピン形状であるが、第1ロック部材27Bの第1孔27Bhと、第2ロック部材27Aの第2孔27Ahとに樹脂を流し込み硬化させる樹脂インジェクションなどを用いて埋め込まれたシェアピンであってもよい。
上述したように、第2回転カム部21Gは、ボルト本体21Bの軸心に対して偏芯したいわゆる、偏芯クランプである。操作レバー6の回転に連動して第2回転カム部21Gが回転すると、第2ロック部材27Aを介して第1ロック部材27Bを固定板部28に押し付け、固定している状態と、第2ロック部材27Aを介して第1ロック部材27Bを固定板部28から離し、固定を解除している状態とを選択することができる。このように、第2回転カム部21Gに発生した軸力により、第2ロック部材27Aは、固定板部28側に付勢され、第2ロック部材27Aと共に第1ロック部材27Bの歯部27Gが歯部28Gに噛み合う。この場合、上述した第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が小さくなる状態となっている。このため、第2固定機構2は、コラムブラケット1に対してはチルト方向に付勢し、固定板部28側に対してはテレスコ方向に確実に固定される。
また、操作レバー6の回転に連動して第2回転カム部21Gが回転すると、第2ロック部材27Aを介して第1ロック部材27Bを固定板部28から離し、固定を解除している状態となり、ギアロック27が付与していた固定板部28への押圧力が解除される。この場合、上述した第1回転カム部23と第1固定カム部24との距離が大きくなる状態となっている。これにより、操作者は、チルト位置及びテレスコ位置を調整可能になる。
図36に示すように、固定板部28は、少なくとも一部がアウターコラム7のスリット7Sの位置のインナーコラム3に固定されている。インナーコラム3と固定板部28との固定は、ボルトなどによる固定でもよいが、図36に示す溶接位置28wで溶接により固定されていることが好ましい。また、固定板部28の幅Δwは、スリット7Sの幅ΔSよりも小さい。これにより、固定板部28は、押圧ブラケット42間に作用する締め付けの抵抗とならない。実施形態6の被押圧部は、固定板部28としたがこれに限られず、被押圧部は、インナーコラム3の外周表面に直接歯部28Gの形状を形成してもよい。
図37に示すように、2次衝突の荷重設定値を超える、車体VBに取り付けられたステアリングコラム14に過大荷重が加わり、ステアリングコラム14が車体前方の力Fに押されると、シェアピン31が切断面BKで切断される。これにより、インナーコラム3が、アウターコラム7が車体VBに固定されたままでアウターコラム7の内部に挿入されてアウターコラム7に収容される。
以上説明したように、実施形態6に係るステアリング装置100は、筒状のインナーコラム3と、筒状のアウターコラム7と、コラムブラケット1と、固定板部28と、第1固定機構20と、第2固定機構2と、離脱機構30とを備える。インナーコラム3はステアリングホイール4に連結される入力軸5を回転可能に支持する。アウターコラム7は、インナーコラム3の少なくとも一部が内側に挿入される筒状部材であって、インナーコラム3の挿入側の一端を切り欠いたスリット7Sを有する。コラムブラケット1は、車体側部材13に固定され、アウターコラム7を挟む押圧ブラケット42でアウターコラム7を締め付ける。固定板部28は、アウターコラム7のスリット7Sの内部に少なくとも一部が配置され、インナーコラム3の外周に備えられる。第1固定機構20は、操作レバー6の回転に応じて、押圧ブラケット42でアウターコラム7を締め付け、インナーコラム3とアウターコラム7との間に生じる第1摩擦力を高める。第2固定機構2は、操作レバー6の回転に応じて、固定板部28に対してチルト方向にロック部材であるギアロック27を付勢する。第1固定機構20がアウターコラム7を締め付け、かつ第2固定機構2が固定板部28に対してチルト方向にギアロック27を付勢する状態において、離脱機構30は、固定板部28に当接する第1ロック部材27Bに対して、第2ロック部材27Aを離脱可能とすることで、インナーコラム3が押圧ブラケット42との相対位置を変えて離脱可能にする。
この構造により、車体VBには、車体側部材13を介して、アウターコラム7が支持されており、2次衝突時において、ステアリングホイール4からステアリングコラム14へ力が伝達されると、インナーコラム3がアウターコラム7の内部に挿入されてアウターコラム7に収容される。この場合、アウターコラム7が車体VBに固定されたままとなる。仮に誤動作によりインナーコラム3がアウターコラム7の内部に挿入されても、ステアリングコラム14の落下が生じない。コラムブラケット1により挟む圧力を下げて、インナーコラム3とアウターコラム7との間に生じる摩擦力を下げても、第2固定機構2がギアロック27を固定板部28に対してチルト方向に付勢するので、2次衝突以外の他の要因の荷重でも離脱荷重を超えてしまう可能性が低減する。このため、体重の軽い操作者に対する2次衝突の衝撃を緩和するために、ステアリングホイール4(インナーコラム3)が車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げることができる。
操作者の体重が軽い場合、ステアリングコラム14のうちインナーコラム3が車体前方に移動する離脱荷重の設定値を下げた方がよく、コラムブラケット1により挟む圧力を下げて、インナーコラム3とアウターコラム7との間に生じる摩擦力を下げる。車体VBが衝突(1次衝突)した場合、衝撃荷重により離脱機構30のシェアピン31がせん断される。その結果、第1ロック部材27Bと第2ロック部材27Aの間で、離脱機構30により固定されていた力がなくなり、第1ロック部材27Bと第2ロック部材27Aとの互いの対向面でずれることができる。このため、車体VBが衝突(1次衝突)した場合には、第1ロック部材27Bと共にインナーコラム3がコラムブラケット1(固定板部28)から離脱し、第2固定機構2の連結が解除される。これにより、上述した第2摩擦力がインナーコラム3に対して作用しなくなる。このため、離脱機構30のシェアピン31が切断された後、インナーコラム3は、上述した第1摩擦力で衝撃を吸収しながら軸方向に移動する。その結果、ステアリング装置100は、体重の軽い操作者の衝撃(2次衝突)を緩和することができる。
以上説明した、実施形態5及び実施形態6に係るステアリング装置は、電動モータを備えるステアリング装置にも適用することができる。
1 コラムブラケット
2 第2固定機構
3 インナーコラム
3h 第2孔
4 ステアリングホイール
5 入力軸
6 操作レバー
7 アウターコラム
7S スリット
8 出力軸
9 ユニバーサルジョイント
10 ロアシャフト
11 ユニバーサルジョイント
12 ピボットブラケット
13 車体側部材
14 ステアリングコラム
15 ステアリングシャフト
20 第1固定機構
21 チルトボルト
21A チルトボルト頭部
21B ボルト本体
21D ねじ部
21G 第2回転カム部
22 かしめナット
23 第1回転カム部
24 第1固定カム部
25 スピンストッパー
26 スラストベアリング
27 ギアロック
27A 第2ロック部材
27B 第1ロック部材
27G 歯部
28 固定板部
28h 第1孔
28G 歯部
29 偏芯カム
29G 摺接部
30 離脱機構
31 シェアピン
32 シェアピン頭部
33 中空部
34 フック部
41 取付板部
42 押圧ブラケット
43 ディスタンスブラケット
44 位置決め部
45 固定位置
100 ステアリング装置
101 操向ハンドル
102 ラックハウジング
103 ピニオン
104 タイロッド
105 雌ステアリング軸
106 雄ステアリング軸
107 十字継ぎ手
108 中間軸
109 十字継ぎ手
110 ステアリング装置
120 ステアリングコラム装置
121 インナーコラム
122 アウターコラム
123 チルトブラケット
1231 車体取付側ブラケット
1232 押圧ブラケット
124 固定ブラケット
125 テレスコ多板
126 テレスコ多板
127 チルトレバー
128 チルトボルト用孔
129 締付機構
130 操作部
131 転がり軸受
132 チルトボルト
133 カムロック機構
134 ナット
135 転がり軸受
136 抜け止め機構
137 せん断ピン
138 せん断ピン
139 インナーコラム接触面
140 せん断ピン用孔
141 せん断ピン用孔
142 固定部
143 固定部
144 横梁部
145 柱部
146 取付け部
147 ディスタンスブラケット
148 カム及びギヤ機構
149 せん断ピン
150 せん断ピン
151 可動側ギヤロック
152 固定側ギヤロック
153 チルトボルト中央部
154 カム機構
155 偏芯カム
156 押圧ブロック
157 押圧ブロック
158 インナープレート
159 凹部
160 嵌合突起部
161 嵌合孔部
162 射出口
RP ラックアンドピニオン
PV 回転軸
SE 動力伝達機構
VB 車体

Claims (14)

  1. ステアリングホイールに連結される入力軸を回転可能に支持する、筒状のインナーコラムと、
    前記インナーコラムの少なくとも一部が内側に挿入される筒状部材であって、前記インナーコラムの挿入側の一端を切り欠いたスリットを有するアウターコラムと、
    車体側部材に離脱不能に固定され、操作レバーの回転に応じて、前記アウターコラムを挟む押圧ブラケットで前記アウターコラムを締め付けるコラムブラケットと、
    前記インナーコラムの外周に備えられる被押圧部と、
    前記操作レバーの回転に応じて、前記被押圧部を介して前記インナーコラムを下方から上方に押し上げるロック部材と、
    前記インナーコラムが前記押圧ブラケットとの相対位置を変えて離脱可能にする離脱機構と、
    を備えることを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記押圧ブラケットで前記アウターコラムが締め付けられ、かつ前記ロック部材が前記インナーコラムを押し上げた状態において、前記離脱機構は、2次衝突時に前記インナーコラムが前記押圧ブラケットとの相対位置を変えて離脱可能にすることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記車体側部材は、前記アウターコラムを挟んで前記ロック部材とは反対側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のステアリング装置。
  4. 前記被押圧部は、前記アウターコラムのスリットの内部に少なくとも一部が配置され、前記インナーコラムと離脱可能に固定された固定板部である、請求項1から3のいずれか1項に記載のステアリング装置。
  5. 前記離脱機構は、前記固定板部の第1孔と、前記インナーコラムの第2孔と、前記第1孔と前記第2孔とに跨るように設けられたシェアピンとを備え、前記インナーコラムと前記固定板部とを離脱可能に固定する、請求項4に記載のステアリング装置。
  6. 前記押圧ブラケットを貫通し、前記操作レバーに連動するチルトボルトと、
    前記アウターコラムのスリットに対向する位置に設けられ、前記チルトボルトと連動して回転する回転カム部と、を備える、請求項1から5のいずれか1項に記載のステアリング装置。
  7. 前記ロック部材は、前記回転カム部の回転に応じて前記固定板部に対する相対的なチルト方向の位置が変化する、請求項6に記載のステアリング装置。
  8. 前記ロック部材は、前記固定板部との当接部分に歯部又は凹凸を備える、請求項3から7のいずれか1項に記載のステアリング装置。
  9. 前記ロック部材は、前記チルト方向に分かれた第1ロック部材と第2ロック部材とを含み、
    前記離脱機構は、前記被押圧部に当接する前記第1ロック部材に対して、前記第2ロック部材を離脱可能に固定する、請求項1から3のいずれか1項に記載のステアリング装置。
  10. 前記離脱機構は、前記第1ロック部材の第1孔と、前記第2ロック部材の第2孔と、前記第1孔と前記第2孔とに跨るように設けられたシェアピンとを備え、前記第1ロック部材と前記第2ロック部材を離脱可能に固定する、請求項9に記載のステアリング装置。
  11. 前記押圧ブラケットを貫通し、前記操作レバーに連動するチルトボルトと、
    前記アウターコラムのスリットに対向する位置に設けられ、前記チルトボルトと連動して回転する回転カム部と、を備え、
    前記第2ロック部材は、前記回転カム部の回転に応じて前記固定板部に対する相対的なチルト方向の位置が変化する、請求項9又は10に記載のステアリング装置。
  12. 前記第1ロック部材は、前記被押圧部との当接部分に歯部又は凹凸を備える、請求項9から11のいずれか1項に記載のステアリング装置。
  13. 前記回転カム部は、前記チルトボルトの軸心から偏芯している、請求項1から12のいずれか1項に記載のステアリング装置。
  14. 前記アウターコラムは、車体前方側に位置し、ピボットブラケットを備え、離脱したインナーコラムを挿入可能である、請求項1から13のいずれか1項に記載のステアリング装置。
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