JP2015164102A - 端子固定構造、電池、及び端子固定方法 - Google Patents

端子固定構造、電池、及び端子固定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015164102A
JP2015164102A JP2014039397A JP2014039397A JP2015164102A JP 2015164102 A JP2015164102 A JP 2015164102A JP 2014039397 A JP2014039397 A JP 2014039397A JP 2014039397 A JP2014039397 A JP 2014039397A JP 2015164102 A JP2015164102 A JP 2015164102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
hole
gasket
peripheral surface
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014039397A
Other languages
English (en)
Inventor
平井 剛
Takeshi Hirai
剛 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014039397A priority Critical patent/JP2015164102A/ja
Publication of JP2015164102A publication Critical patent/JP2015164102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

【課題】端子の固定を、低コストかつ容易に、安定した品質で行う。【解決手段】筐体4に形成された貫通孔8に挿通された状態で配される端子10と、前記貫通孔8の内部で、前記貫通孔8の内周面と前記端子10との間に配されるガスケット30と、を備える端子固定構造であって、前記端子10は、前記貫通孔8の内周面に位置して前記ガスケット30を圧縮するガスケット圧縮部18と、前記ガスケット圧縮部18と連続し、前記筐体4から離間するにつれて漸次縮径したテーパ部14と、前記テーパ部14と連続し、前記端子10の軸方向に加えられる外力によって塑性変形された塑性変形部15と、を備え、前記ガスケット圧縮部18は、前記塑性変形部15の塑性変形時に加えられた外力によって前記貫通孔8の内周面に向かって膨張している。【選択図】図2

Description

この発明は、電池等の筐体における端子固定構造、電池、及び端子固定方法に関する。
電池等のケースにあっては、端子を内外に貫通させた状態でケース蓋に固定する構造が知られている。このような固定構造は、端子とケース蓋とを絶縁する為に電気的な絶縁性を備えるガスケットを端子とケース蓋との間に介在させつつ、ガスケットによりケース内の気密性も保持されるようになっている。
特許文献1には、封口板に穿設された開孔に設ける端子の気密性を高める構成として、封口板の一方の側に配した外端子と、他方の側に配した内端子とを互いにかしめる構成が開示されている。この構成では、内端子は、中空筒状の軸部(以下、筒状軸部)を有し、外端子は、柱状の軸部(以下、柱状軸部)を有している。そして、内端子は、筒状軸部を、封口板の開孔に挿入している。また、外端子は、柱状軸部を、封口板の開孔内に位置する内端子の筒状軸部に挿入している。
そして、内端子と外端子を、互いに圧接かしめすることで、外端子の柱状軸部および内端子の筒状軸部の中間部が拡径するように塑性変形し、内端子と外端子とが互いに係合するようになっている。
特開2012−59365号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、外端子と内端子とが必要であり、部品点数が多い。このため、部品コストもかかり、組み立ての手間もかかる。
また、外端子の柱状軸部を内端子の筒状軸部内に挿入するため、外端子の柱状軸部と内端子の筒状軸部との間にはクリアランスが存在する。さらに、外端子の柱状軸部の外径、および内端子の筒状軸部の内径には、それぞれ製造誤差が存在する。したがって、外端子の柱状軸部と内端子の筒状軸部との間のクリアランスにはばらつきがある。すると、同じ力で圧接かしめを行ったとしても、外端子の柱状軸部および内端子の筒状軸部の拡径方向への変形量を安定させるのが難しい。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、端子の固定を、低コストかつ容易に、安定した品質で行うことができる端子固定構造、電池、及び端子固定方法を提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明に係る端子固定構造は、筐体に形成された貫通孔に挿通された状態で配される端子と、前記貫通孔の内部で、前記貫通孔の内周面と前記端子との間に配されるガスケットと、を備える端子固定構造であって、前記端子は、前記貫通孔の内周面に位置して前記ガスケットを圧縮するガスケット圧縮部と、前記ガスケット圧縮部と連続し、前記筐体から離間するにつれて漸次縮径したテーパ部と、前記テーパ部と連続し、前記端子の軸方向に加えられる外力によって塑性変形された塑性変形部と、を備え、前記ガスケット圧縮部は、前記塑性変形部の塑性変形時に加えられた外力によって前記貫通孔の内周面に向かって膨張している。
このように、塑性変形部を塑性変形させるときに印加された外力によって、貫通孔の内周面に向かって膨張したガスケット圧縮部が、ガスケットを圧縮することで、ガスケットにおける気密性が保たれる。
また、この発明に係る端子固定構造は、前記端子は、前記筐体を境として前記テーパ部を備えた側と反対側に、前記貫通孔の内径より大きい外径を有した大径部をさらに備え、前記大径部と前記筐体との間、および前記ガスケット圧縮部と前記筐体との間にガスケットが配されるようにしても良い。
このように構成することで、端子は、筺体の一方側に設けられた大径部と、筺体の他方側に形成された塑性変形部とにより、筺体の貫通孔に固定される。このようにして、一つの端子を塑性変形させるのみで、筺体に対して固定させることができる。
また、この発明に係る電池は、電池蓋に形成された貫通孔に挿通された状態で配される電極端子と、前記貫通孔の内部で、前記貫通孔の内周面と前記電極端子との間に配されるガスケットと、を備える電池であって、前記電極端子は、前記貫通孔の内周面に位置して前記ガスケットを圧縮するガスケット圧縮部と、前記ガスケット圧縮部と連続し、前記電池蓋から離間するにつれて漸次縮径したテーパ部と、前記テーパ部と連続し、前記電極端子の軸方向に加えられる外力によって塑性変形された塑性変形部と、を備え、前記ガスケット圧縮部は、前記塑性変形部の塑性変形時に加えられた外力によって前記貫通孔の内周面に向かって膨張している。
このように構成することで、貫通孔の内周面に向かって膨張したガスケット圧縮部が、ガスケットを圧縮することで、ガスケットにおける気密性がより向上する。
また、この発明に係る端子固定方法は、筐体の貫通孔の内周面に位置する挿通部と、前記挿通部と連続し、筐体から離間するにつれて漸次縮径したテーパ部と、前記テーパ部と連続し、軸方向に加えられる外力によって塑性変形可能な塑性変形部とを備えた端子を、前記筐体に固定する端子固定方法であって、前記挿通部が前記貫通孔の内周面に位置するように前記端子を挿通し、前記挿通部と前記貫通孔の内周面との間にガスケットを配する工程と、前記端子の軸方向に外力を加えて前記塑性変形部を塑性変形させつつ、前記外力によって前記テーパ部を介して前記挿通部を前記貫通孔の内周面に向けて膨張させて前記ガスケットを圧縮する工程と、を備える。
このように構成することで、挿通部を前記貫通孔の内周面に向けて膨張させてガスケットを内側から圧縮することで、ガスケットにおける気密性がより向上する。
この発明に係る端子固定構造、電池、及び端子固定方法によれば、一つの端子を塑性変形させるのみで済むので、端子の固定を、低コストかつ容易に、安定した品質で行うことが可能となる。
この実施形態における端子固定構造により端子が固定された電池を示す斜視図である。 この実施形態における端子固定構造を示す断面図である。 端子本体を形成するための端子本体形成部材を示す断面図である。 貫通孔にガスケットと外部絶縁板をセットした状態を示す断面図である。 ガスケットに端子本体形成部材を圧入した状態を示す断面図である。 端子本体形成部材をかしめている状態を示す断面図である。
以下、この発明の一実施形態に係る端子固定構造、電池、及び端子固定方法を図面に基づき説明する。
図1は、この実施形態における固定構造により端子が固定された電池を示す斜視図である。
図1に示すように、この実施形態の電池1は、リチウム二次電池などの蓄電池である。この電池1は、例えば、正極体と負極体とがセパレータを介して絶縁された状態で積層された電極積層体(何れも図示せず)が、電解液に浸漬された状態で金属製などのケース2内に収容されている。
ケース2は、有底筒状のケース本体3と、ケース本体3の開口部5を閉塞するとともに正極端子6および負極端子7が固定されるケース蓋部(筺体)4と、を有している。上述した電池1の電極積層体を構成する正極体と負極体とは、ケース蓋部4側に向かって延びる略帯状のタブ(図示せず)をそれぞれ備えている。正極体のタブは、それぞれ正極端子6に電気的に接続されている。負極体のタブは、それぞれ負極端子7に電気的に接続されている。ケース蓋部4には、正極端子6と負極端子7との間に、内圧の異常上昇時に動作する安全弁vが設けられている。また、以下の説明においては、ケース2の内側およびケース2の外側を単に「内側」、「外側」と称す。
図2は、この実施形態における端子固定構造を示す断面図である。
図2に示すように、ケース蓋部4には、正極端子6、負極端子7に対応した位置に、それぞれ貫通孔8が形成されている。これら貫通孔8には、ケース蓋部4の内外(表裏)方向に貫通するようにして正極端子6、負極端子7が配置されている。
この正極端子6、負極端子7は、それぞれ、端子本体(端子、電極端子)10と、外部絶縁板(第一の絶縁部材)20と、ガスケット30と、内部絶縁板(第二の絶縁部材)40と、ワッシャー(固定部材)50と、を備えている。
端子本体10は、アルミニウム、銅等の金属により形成されている。端子本体10は、ケース2の外側に臨む側の端部10aからケース2の内側に臨む側の端部10bに向けて、円柱状の基部11、フランジ部(大径部)12、挿通部13、断面積変化部(テーパ部)14、かしめ部(塑性変形部)15が順次形成されている。
基部11は、一定の外径を有した略円柱状とされている。基部11には、端子本体10の端部10aから端子本体10の軸方向に沿って、ボルト等の締結具(図示せず)を螺合するためのネジ穴11hが穿設されている。
フランジ部12は、基部11よりも外径が大きく、径方向外側に向かって張り出すよう形成されている。図1に示すように、フランジ部12は、その軸線に直交する断面輪郭(以下、単に断面輪郭と称す)が、4つの角部12rをR加工した略四角形状に形成されている。なお、ケース蓋部4の外側において、フランジ部12の断面輪郭は、略四角形状に限られず、端子の製作のし易さや外観などを考慮して、円形状としてもよい。
図2に示すように、挿通部13は、端子本体10の軸方向に沿って一定の径を有した円柱状に形成されている。挿通部13は、その外径が、ケース蓋部4の貫通孔8の内径よりも小さく形成されている。
断面積変化部14は、その外径が、挿通部13から端子本体10の端部10b側に向けて漸次縮小(縮径)するようテーパ状に形成されている。
かしめ部15は、その外径が、断面積変化部14側から端子本体10の端部10bに向けて、その外径が漸次拡大することで形成されている。このかしめ部15は、後に詳述するように、端子本体10をその軸線方向に圧接かしめして塑性変形することによって形成されている。
さらに、端子本体10には、挿通部13の外周面は、ケース蓋部4の貫通孔8の内周面に向かって膨張した膨出部(ガスケット圧縮部)18が形成されている。
外部絶縁板20は、ケース蓋部4の外面4aと端子本体10との間を電気的に絶縁するために設けられている。外部絶縁板20は、断面輪郭が円形を呈しており、その外径は、端子本体10のフランジ部12よりも大きく形成されている。この外部絶縁板20は、ケース蓋部4の外面4aにおいて、貫通孔8の外周側に配置されている。
外部絶縁板20の軸方向の略中央には、上記フランジ部12が嵌合される断面略四角形状のフランジ嵌合孔21が形成されている。
外部絶縁板20には、ケース蓋部4の外面4aに対向する側に、フランジ嵌合孔21に連続して、フランジ嵌合孔21よりも内径が小さいガスケット嵌合孔22が形成されている。
このような外部絶縁板20のフランジ嵌合孔21およびガスケット嵌合孔22には、端子本体10が挿通され、フランジ部12がフランジ嵌合孔21に嵌合されている。また、外部絶縁板20の外側面とフランジ部12の外側面とは略面一に配置されるようになっている。
ガスケット30は、アルミニウム等から形成されている。ガスケット30は、円環板状の基部31と、基部31の内周縁部から基部31に直交する方向に延び、貫通孔8内に挿入される筒状部32と、を有している。基部31および筒状部32は、端子本体10の挿通部13が圧入可能となるよう、その内径が設定されている。また、基部31は、その外径が筒状部32の外径よりも大きく設定されている。筒状部32は、貫通孔8に嵌合可能となるよう、その外径が設定されている。
このようなガスケット30は、基部31がガスケット嵌合孔22に嵌合し、筒状部32がケース蓋部4の貫通孔8に嵌合している。このガスケット30の基部31および筒状部32の内側には、端子本体10の挿通部13が圧入される。そして、ガスケット30は、端子本体10の挿通部13の外周側において、断面積変化部14との境界部に形成された膨出部18と、フランジ部12との間に挟み込まれている。
このようにして、ガスケット30は、外部絶縁板20およびケース蓋部4と、端子本体10との隙間を塞ぐよう設けられている。すなわち、このガスケット30によって、ケース蓋部4の貫通孔8における気密性が確保されている。
内部絶縁板40は、端子本体10とケース蓋部4の内面4bとの間を電気的に絶縁する。内部絶縁板40は、貫通孔8の内径よりも大きな内径を有した略円環板状に形成されている。内部絶縁板40は、ケース蓋部4の内面4bにおいて、貫通孔8の外周側に配置されている。
ワッシャー50は、中央部に孔51が形成されて円環板状をなしている。ワッシャー50は、その外径が孔51よりも大きくなるよう拡径された端子本体10のかしめ部15が孔51に係合している。この状態で、ワッシャー50は、内部絶縁板40をケース蓋部4との間に挟むように設けられている。
このようなワッシャー50は、例えば、断面輪郭が多角形状、より具体的には六角形状、あるいは円形状等に形成されている。
次に、正極端子6、負極端子7をケース蓋部4に固定する方法について説明する。
図3は、端子本体を形成するための端子本体形成部材を示す断面図である。図4は、貫通孔にガスケットと外部絶縁板をセットした状態を示す断面図である。図5は、ガスケットに端子本体形成部材を圧入した状態を示す断面図である。図6は、端子本体形成部材をかしめている状態を示す断面図である。
ここで、上記正極端子6、負極端子7を構成する端子本体10は、図3に示すような端子本体形成部材60を、かしめることで形成される。
端子本体形成部材60は、その一端60aから他端60bに向けて、基部11、フランジ部12、挿通部13、断面積変化部14、柱状部61が順次形成されている。基部11、フランジ部12、挿通部13、断面積変化部14については、上記端子本体10と同様である。ただし、端子本体形成部材60の状態において、挿通部13には、膨出部18は形成されていない。
柱状部61は、断面積変化部14に連続し、端子本体形成部材60の軸方向に沿って一定の径を有している。
また、断面積変化部14と挿通部13との境界部分には、周方向に連続する角部62が形成されている。
上記端子本体形成部材60を用いて正極端子6、負極端子7を設けるには、まず、図4に示すように、ガスケット30をケース蓋部4の貫通孔8にセットする。これには、ケース蓋部4の外面4a側から、ガスケット30の筒状部32を貫通孔8に挿入させ、基部31をケース蓋部4の外面4aに突き当てる。
次いで、ケース蓋部4の外面に対して外部絶縁板20をセットする。これには、外部絶縁板20のガスケット嵌合孔22をガスケット30の基部31に嵌め込む。
そして、図5に示すように、端子本体形成部材60の柱状部61を、ケース蓋部4の外面4a側から、貫通孔8にセットしたガスケット30内に挿入する。すると、端子本体形成部材60は、挿通部13がガスケット30内に圧入される。この圧入により、ガスケット30は、端子本体形成部材60の挿通部13の外周面と貫通孔8の内周面とに挟まれて、ガスケット30に対して径方向の圧縮力が作用する。
次いで、図6に示すように、ケース蓋部4の内面4b側に突出した端子本体形成部材60の柱状部61に、内部絶縁板40と、ワッシャー50の孔51を挿通させる。
さらに、端子本体形成部材60の軸方向における一端60aおよび他端60bを、カシメ装置Kの押圧部102によって軸方向に加圧力を印加する。すると、端子本体形成部材60において、その断面積が最も小さく、かつ外周側が拘束されていない柱状部61が塑性変形する。柱状部61は、軸方向に圧縮されることで、断面積変化部14側から端子本体形成部材60の他端60bに向かって、漸次拡径するように塑性変形する。図1に示したように、この柱状部61の塑性変形により、かしめ部15が形成される。
このようにして柱状部61が塑性変形することによってかしめ部15が形成される過程で、かしめ部15は、拡径するにしたがってワッシャー50の孔51に係合し、ワッシャー50をケース蓋部4の内面4b側に押圧する。これにより、ワッシャー50、内部絶縁板40、ガスケット30、外部絶縁板20は、端子本体10のフランジ部12とかしめ部15との間に挟み込まれて固定される。このようにして、外部絶縁板20と内部絶縁板40を、フランジ部12とかしめ部15との間で確実に挟み込み、気密性を高めることができる。
上記したように柱状部61が塑性変形する過程で、端子本体形成部材60の柱状部61に対してカシメ装置Kの押圧部102から加圧力が印加され、柱状部61が軸方向変形すると、端子本体形成部材60の表面で、端子本体形成部材60を形成する母材の変位(流れ)が生じる。また、柱状部61の変形による応力は、柱状部61から断面積変化部14へと伝搬する。ここで、断面積変化部14は、柱状部61側から挿通部13側に向けてその外径が漸次拡大している。すると、断面積変化部14を経て、その外径が一定となる挿通部13との境界部分の角部62に応力が集中する。その結果、端子本体形成部材60を形成する母材が外周側に膨出し、膨出部18が形成される。
この膨出部18の形成により、ガスケット30は、膨出部18とフランジ部12との間に挟み込まれ、ガスケット30に対して軸方向の圧縮力が作用する。また、膨出部18が、ガスケット30の内周面に突き当たれば、ガスケット30に対して径方向の圧縮力が作用する。
この膨出部18の膨出寸法、膨出位置は、断面積変化部14の外周面の傾斜角度、角部62の位置、端子本体形成部材60の材質、端子本体形成部材60に加える加圧力の大きさ等によって調整できる。
上記のようにして、正極端子6,7がケース蓋部4に固定して設置される。
しかる後は、正極端子6の内側の端面11bに、レーザー溶接等によって正極体のタブを固定するとともに、負極端子7の内側の端面に負極体のタブを固定する。次いで、ケース蓋部4の外周をケース本体3の開口部5周縁に溶接等により固定してケース2内を密閉する。
このようにして、電池1が製造される。
したがって、上述した実施形態の端子固定構造、電池、及び端子固定方法によれば、端子本体10は、ケース蓋部4の一方側に設けられたフランジ部12と、ケース蓋部4の他方側に形成されたかしめ部15とにより、ケース蓋部4の貫通孔8に固定される。このようにして、一つの端子本体10(端子本体形成部材60)を塑性変形させるのみで、ケース蓋部4に対して固定させることができる。これにより、正極端子6、負極端子7を少ない部品で構成することができ、低コスト化、および組立の手間を抑えることができる。したがって、端子本体10の固定を、低コストかつ容易に行うことができる。また、端子本体形成部材60のみを塑性変形させればよいので、塑性変形を安定して生じさせることができる。
さらに、かしめ部15を塑性変形させるときに印加された外力によって、外周側に膨らむように塑性変形した膨出部18が、ガスケット30の内周面に密着することで、ガスケット30における気密性がより向上する。これにより、端子本体10の固定を安定した品質で行うことが可能となる。
また、上記端子本体形成部材60は、上記の端子固定構造に用いられる端子本体形成部材60であって、一端60a側に設けられたフランジ部12と、フランジ部12に対して他端60b側に設けられ、貫通孔8に挿入される挿通部13と、他端60b側から挿通部13側に向けて拡径する断面積変化部14と、を備える。
このように構成することで、端子本体形成部材60をケース蓋部4孔の貫通孔8に挿入し、端子本体形成部材60に対し、軸方向の外力を印加すると、断面積変化部14のケース蓋部4側の端部に連なる挿通部13との境界部分が、塑性変形することで外周側に膨らむ。これによって上記膨出部18が形成され、上記端子固定構造を実現することができる。
また、上記端子本体形成部材60は、断面積変化部14と挿通部13との境界に周方向に連続する角部62が形成されている。このように構成することで、端子本体形成部材60に対し軸方向の外力を印加したときに、断面積変化部14と挿通部13との境界部分の角部62に応力が集中し、膨出部18が確実に形成される。
(その他の変形例)
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、断面積変化部14は、その外周面をテーパ状としたが、これに限らない。断面積変化部14は、かしめ部15側からケース蓋部4に向けて拡径するのであれば、例えば湾曲面によって形成しても良い。
また、上記実施形態においては、端子本体10をケース蓋部4に貫通させて、端子本体10をケース蓋部4に電気的絶縁状態で固定する一例を説明したが、これに限られるものではなく、例えば、ケース本体3に固定する場合にも適用可能である。また、例えば、電池1の端子を、電池1のケース2以外の、例えばコンデンサやキャパシタ等の電気部品の筺体に対して固定する固定構造としてもよい。
1 電池
2 ケース
3 ケース本体
4 ケース蓋部(筺体)
4a 外面
4b 内面
5 開口部
6 正極端子
7 負極端子
8 貫通孔
10 端子本体(端子、電極端子)
10a 端部
10b 端部
11 基部
11b 端面
11h ネジ穴
12 フランジ部(大径部)
12r 角部
13 挿通部
14 断面積変化部(テーパ部)
15 かしめ部(塑性変形部)
18 膨出部(ガスケット圧縮部)
20 外部絶縁板(第一の絶縁部材)
21 フランジ嵌合孔
22 ガスケット嵌合孔
30 ガスケット
31 基部
32 筒状部
40 内部絶縁板(第二の絶縁部材)
50 ワッシャー(固定部材)
51 孔
60 端子本体形成部材
60a 一端
60b 他端
61 柱状部
61s 先端
62 角部
102 押圧部
K カシメ装置
v 安全弁

Claims (5)

  1. 筐体に形成された貫通孔に挿通された状態で配される端子と、前記貫通孔の内部で、前記貫通孔の内周面と前記端子との間に配されるガスケットと、を備える端子固定構造であって、
    前記端子は、
    前記貫通孔の内周面に位置して前記ガスケットを圧縮するガスケット圧縮部と、
    前記ガスケット圧縮部と連続し、前記筐体から離間するにつれて漸次縮径したテーパ部と、
    前記テーパ部と連続し、前記端子の軸方向に加えられる外力によって塑性変形された塑性変形部と、を備え、
    前記ガスケット圧縮部は、前記塑性変形部の塑性変形時に加えられた外力によって前記貫通孔の内周面に向かって膨張している端子固定構造。
  2. 前記端子は、前記筐体を境として前記テーパ部を備えた側と反対側に、前記貫通孔の内径より大きい外径を有した大径部をさらに備え、
    前記大径部と前記筐体との間、および前記ガスケット圧縮部と前記筐体との間にガスケットが配される請求項1に記載の端子固定構造。
  3. 前記大径部と前記筺体の一方側の表面との間に設けられた第一の絶縁部材と、
    前記塑性変形部と前記筺体の他方側の表面との間に設けられた第二の絶縁部材と、
    前記塑性変形部と前記第二の絶縁部材との間に設けられた固定部材と、をさらに備える請求項2に記載の端子固定構造。
  4. 電池蓋に形成された貫通孔に挿通された状態で配される電極端子と、前記貫通孔の内部で、前記貫通孔の内周面と前記電極端子との間に配されるガスケットと、を備える電池であって、
    前記電極端子は、
    前記貫通孔の内周面に位置して前記ガスケットを圧縮するガスケット圧縮部と、
    前記ガスケット圧縮部と連続し、前記電池蓋から離間するにつれて漸次縮径したテーパ部と、
    前記テーパ部と連続し、前記電極端子の軸方向に加えられる外力によって塑性変形された塑性変形部と、を備え、
    前記ガスケット圧縮部は、前記塑性変形部の塑性変形時に加えられた外力によって前記貫通孔の内周面に向かって膨張している電池。
  5. 筐体の貫通孔の内周面に位置する挿通部と、前記挿通部と連続し、筐体から離間するにつれて漸次縮径したテーパ部と、前記テーパ部と連続し、軸方向に加えられる外力によって塑性変形可能な塑性変形部とを備えた端子を、前記筐体に固定する端子固定方法であって、
    前記挿通部が前記貫通孔の内周面に位置するように前記端子を挿通し、前記挿通部と前記貫通孔の内周面との間にガスケットを配する工程と、
    前記端子の軸方向に外力を加えて前記塑性変形部を塑性変形させつつ、前記外力によって前記テーパ部を介して前記挿通部を前記貫通孔の内周面に向けて膨張させて前記ガスケットを圧縮する工程と、を備える端子固定方法。
JP2014039397A 2014-02-28 2014-02-28 端子固定構造、電池、及び端子固定方法 Pending JP2015164102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014039397A JP2015164102A (ja) 2014-02-28 2014-02-28 端子固定構造、電池、及び端子固定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014039397A JP2015164102A (ja) 2014-02-28 2014-02-28 端子固定構造、電池、及び端子固定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015164102A true JP2015164102A (ja) 2015-09-10

Family

ID=54186947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014039397A Pending JP2015164102A (ja) 2014-02-28 2014-02-28 端子固定構造、電池、及び端子固定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015164102A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018037221A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 株式会社豊田自動織機 電池パックの端子取付構造
JP2019133834A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社Gsユアサ 蓄電素子
CN113711452A (zh) * 2019-05-10 2021-11-26 株式会社自动网络技术研究所 电连接箱

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06111803A (ja) * 1992-09-25 1994-04-22 Asahi Chem Ind Co Ltd 電池用正極端子
JP2001185100A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Nec Mobile Energy Kk 密閉型電池
JP2008305644A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Toshiba Corp 電池
JP2009087729A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Toshiba Corp 密閉型電池
WO2012011470A1 (ja) * 2010-07-21 2012-01-26 株式会社 東芝 電池及び組電池

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06111803A (ja) * 1992-09-25 1994-04-22 Asahi Chem Ind Co Ltd 電池用正極端子
JP2001185100A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Nec Mobile Energy Kk 密閉型電池
JP2008305644A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Toshiba Corp 電池
JP2009087729A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Toshiba Corp 密閉型電池
WO2012011470A1 (ja) * 2010-07-21 2012-01-26 株式会社 東芝 電池及び組電池

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018037221A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 株式会社豊田自動織機 電池パックの端子取付構造
JP2019133834A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社Gsユアサ 蓄電素子
WO2019151214A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社Gsユアサ 蓄電素子
JP7040060B2 (ja) 2018-01-31 2022-03-23 株式会社Gsユアサ 蓄電素子
CN113711452A (zh) * 2019-05-10 2021-11-26 株式会社自动网络技术研究所 电连接箱
CN113711452B (zh) * 2019-05-10 2022-09-16 株式会社自动网络技术研究所 电连接箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6037196B2 (ja) 蓄電素子の製造方法
EP2388849B1 (en) Battery and method of manufacturing the same
KR101212385B1 (ko) 전지의 제조 방법 및 그것에 사용하는 프레스 공구 및 전지
US7700229B2 (en) Packing, production method of crimp assembly, production method of battery housing lid, and production method of battery
EP2782691B1 (en) Sealing arrangement of a battery filling port using a rivet
US20150180007A1 (en) Battery
JP6066204B2 (ja) 二次電池の製造方法
JP2009259524A (ja) 電池ケース蓋、電池、及び、これらの製造方法
JP5998912B2 (ja) 蓄電装置
JP6066283B2 (ja) 固定構造、および、電池の製造方法
JP2015164102A (ja) 端子固定構造、電池、及び端子固定方法
KR20090110292A (ko) 캐패시터
EP1555519A1 (en) Knocking sensor
JP2005183359A (ja) 角形電池とその製造方法
US9692022B2 (en) Rechargeable battery
JP5643126B2 (ja) 電池、及び電池の製造方法
JP6375880B2 (ja) 内燃機関用点火コイル
JP5105241B2 (ja) 電解コンデンサ
JP6364752B2 (ja) 封止部材キャップ、蓄電素子、蓄電素子の製造方法
JP4613729B2 (ja) コンデンサ
JP6394983B2 (ja) 車載用電池の端子構造
JP2012204013A (ja) 電池及び電池の製造方法
JP2012234677A (ja) 電池及び電池の製造方法
JP2021061206A (ja) 密閉型電池
JP6456802B2 (ja) 電流遮断装置とそれを用いた蓄電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170224

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180921