JP2015163477A - Method for manufacturing ink jet head - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、インクをノズルから吐出して画像を形成するインクジェットヘッドおよびそのインクジェットヘッド製造方法に関する。 Embodiments described herein relate generally to an inkjet head that forms an image by ejecting ink from nozzles and a method for manufacturing the inkjet head.
画像信号に従ってノズルからインク滴を吐出し、記録紙上にインク滴による画像を形成するオンデマンド型インクジェット記録方式が知られている。オンデマンド型インクジェット記録方式は、主として発熱素子型と圧電素子型がある。発熱素子型は、インク流路にある発熱体に通電してインク中に気泡を発生させ、その気泡によって押されたインクがノズルから吐出する構成となっている。圧電素子型は、圧電素子の変形を利用してインク室に貯蔵されたインクをノズルから吐出させる構成である。 There is known an on-demand ink jet recording method in which ink droplets are ejected from nozzles in accordance with an image signal to form an image with ink droplets on recording paper. The on-demand type ink jet recording system mainly includes a heating element type and a piezoelectric element type. The heating element type is configured to energize a heating element in an ink flow path to generate bubbles in the ink and to discharge ink pushed by the bubbles from the nozzles. The piezoelectric element type is a configuration in which ink stored in an ink chamber is ejected from a nozzle using deformation of a piezoelectric element.
圧電素子(ピエゾ素子)は、電圧を力に変換する素子である。この圧電素子に電界を加えると、伸張または剪断変形を起こす。代表的な圧電素子として、チタン酸ジルコン酸鉛が使われている。 A piezoelectric element (piezo element) is an element that converts voltage into force. When an electric field is applied to the piezoelectric element, stretching or shear deformation occurs. As a typical piezoelectric element, lead zirconate titanate is used.
圧電素子を利用したインクジェットヘッドとして、圧電性材料で形成したノズル基板を用いた構成が知られている。このインクジェットヘッドでは、電極がノズル基板の両面に、ノズルを囲むように形成されている。インクはノズル基板とノズル基板を支える基板との間に入り込む。インクはノズル内でメニスカスを形成してノズル内に維持される。ノズル基板の電極に圧電素子を振動させる駆動波形を印加すると、ノズル周囲の圧電素子が振動する。圧電素子が振動することにより、ノズル内に超音波振動を発生してメニスカス内のインクが吐出する。ノズル基板の圧電素子を励振すると、振動エネルギーが液滴吐出開口の周縁部から中心に向かって集中し、インク表面から垂直な方向へインク滴が吐出するようになっている。 As an ink jet head using a piezoelectric element, a configuration using a nozzle substrate formed of a piezoelectric material is known. In this inkjet head, electrodes are formed on both sides of the nozzle substrate so as to surround the nozzle. The ink enters between the nozzle substrate and the substrate that supports the nozzle substrate. The ink forms a meniscus in the nozzle and is maintained in the nozzle. When a driving waveform for vibrating the piezoelectric element is applied to the electrode of the nozzle substrate, the piezoelectric element around the nozzle vibrates. When the piezoelectric element vibrates, ultrasonic vibration is generated in the nozzle and ink in the meniscus is ejected. When the piezoelectric element of the nozzle substrate is excited, the vibration energy is concentrated from the peripheral portion of the droplet discharge opening toward the center, and the ink droplet is discharged in a direction perpendicular to the ink surface.
圧電素子に対し、複数のノズルを、精度良く、且つ、安価に形成することは難しく、加工費を要するものとなっている。 It is difficult to form a plurality of nozzles accurately and inexpensively for a piezoelectric element, which requires a processing cost.
実施形態のインクジェットヘッドは、第1の直径を有する開口を備える振動板と、前記開口に連通し、前記振動板の一方の面に配置されるインク圧力室と、前記振動板の他方の面上に形成される第1の電極と、前記開口を囲む領域で前記第1の電極上に形成され、駆動電圧により前記振動板を変形させ前記インク圧力室を拡張または収縮させる圧電体膜と、前記圧電体膜の上に形成される第2の電極と 少なくとも前記振動板と第2電極の上に形成され、前記第1の直径より小さい直径を有するインクを吐出させるノズルが前記開口内に設けられた保護膜と、前記インク圧力室にインクを供給するインク供給手段と、を備えることを特徴とする。 An inkjet head according to an embodiment includes a diaphragm having an opening having a first diameter, an ink pressure chamber that communicates with the opening and is disposed on one surface of the diaphragm, and on the other surface of the diaphragm. A piezoelectric film formed on the first electrode in a region surrounding the opening and deforming the diaphragm by a driving voltage to expand or contract the ink pressure chamber; A second electrode formed on the piezoelectric film, a nozzle formed on at least the diaphragm and the second electrode, and ejecting ink having a diameter smaller than the first diameter is provided in the opening. And an ink supply means for supplying ink to the ink pressure chamber.
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。 Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings.
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態が適用されるインクジェットヘッドの分解斜視図である。
(First embodiment)
FIG. 1 is an exploded perspective view of an inkjet head to which the first embodiment is applied.
図1に示されるインクジェットヘッド1は、ノズルプレート100、インク圧力室構造体200、セパレートプレート300、インク供給路構造体400、で構成されている。
The inkjet head 1 shown in FIG. 1 includes a
ノズルプレート100には、ノズルプレート100の厚さ方向に貫通するインク吐出用の複数のノズル101(インク吐出孔)がある。
The
インク圧力室構造体200には、複数のノズル101に対応する複数のインク圧力室201がある。1つのインク圧力室201は対応するノズル101に繋がっている。
The ink
セパレートプレート300には、インク圧力室構造体200に形成されるインク圧力室
201に繋がるインク絞り301(インク圧力室へのインク供給用開口)がある。
The
複数のノズル101に対応してインク圧力室201とインク絞り301が設けられ、複数のインク圧力室201は、インク絞り301を通してインク供給路402と繋がっている。
An
インク圧力室201は画像形成のためのインクを保持している。そしてノズルプレート100の変形によって、各インク圧力室201内のインクに圧力変化が発生し、各ノズル101からインクを吐出する。この時、セパレートプレート300は、インク圧力室201内に発生した圧力を閉じ込めて、インク供給路402へ圧力が逃げることを防ぐ役割を果たす。そのため、インク絞り301の直径は、インク圧力室201の直径に対して1/4以下の大きさである。
The
インク供給路402は、インク供給路構造体400にある。インク供給路構造体400にはインクジェットヘッド外部からインクを供給するインク供給口401がある。インク供給路402は、全てのインク圧力室201にインクを供給可能であるように、複数のインク圧力室201をすべて囲んでいる。
The
インク圧力室構造体200は、厚さ725μmのシリコンウエハで作成している。各インク圧力室201は、直径240μmの円筒形状である。各インク圧力室201の円の中心にノズル101がある。
The ink
セパレートプレート300は、厚さ200μmのステンレスである。インク絞り301の直径は60μmとなっている。インク絞り301は、それぞれのインク圧力室201へのインク流路抵抗がほぼ同程度になるように、インク絞り301の形状バラツキを抑制するように作られている。
The
インク供給路構造体400は厚さ4mmのステンレスである。インク供給路402はステンレス表面から2mm深さとなっている。インク供給口401はインク供給路402のほぼ中央にある。インク供給口401は各インク圧力室201へのインク流路抵抗がほぼ同程度になるように作られている。
The ink
図2は、図1と異なり、インク供給路402内でインクが循環されるように、循環インク供給口403と循環インク排出口404が、インク供給路402の両端付近に配置された構成である。
FIG. 2 is different from FIG. 1 in that the circulation
インクが循環することにより、インク供給路402内のインク温度を一定に保つことができる。よって図1のインクジェットヘッドと比べて、ノズルプレート100の変形によって発生した熱によるインクジェットヘッド内の温度上昇を抑制する効果がある。
By circulating the ink, the ink temperature in the
ノズルプレート100は、インク圧力室構造体200の上に、後述する成膜プロセスにて形成された一体構造である。
The
インク圧力室構造体200、セパレートプレート300、インク供給路構造体400はノズル101、インク圧力室201が所定の位置関係を保つように、エポキシ接着剤で固定されている。
The ink
インク圧力室構造体200はシリコンウエハ、セパレートプレート300、インク供給路構造体400はステンレスで作成したが、これら構造体200、300、400の材料は、シリコンウエハ、ステンレスに限定されない。構造体200、300、400はノズルプレート100の膨張係数との差を考慮して、インク吐出圧力発生に影響しない範囲で他の材料とすることも可能である。例えば、セラミック材料としてアルミナセラミックス、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、チタン酸バリウム、などの窒化物、酸化物を利用可能である。また、樹脂材料として、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルサルフォンなどのプラスチック材を利用することも可能である。また、金属材料(合金)を用いることも可能であり、代表的な材料としては、アルミ、チタン、などの材料が挙げられる。
The ink
図3を参照し、ノズルプレート100の構成について説明する。図3はノズルプレート100をインク吐出側から見た平面図である。
The configuration of the
ノズルプレート100は、インクを吐出させるノズル101、ノズル101からインクを吐出させるための圧力を発生させるアクチュエータ102がある。また、ノズルプレート100はアクチュエータ102を駆動するための信号を伝送する配線電極103と共有電極107がある。さらに、ノズルプレート100は配線電極103の一部である、インクジェットヘッド1の外部からインクジェットヘッド1を駆動する信号を受ける配線電極端子部104、同様に、共有電極107の一部である、インクジェットヘッド1を駆動する信号を受ける共有電極端子部105を有している。
The
アクチュエータ102、配線電極103、配線電極端子部104、共有電極107、共有電極端子部105は、振動板106上に形成される。
The
ノズル101はノズルプレート100を貫通している。1つのインク圧力室201の円形断面の中心と、対応するノズル101の中心は一致している。1つのインク圧力室201から対応するノズル101内にインクを供給する。ノズル101に対応するアクチュエータ102の動作によって振動板106が変形し、インク圧力室201内に発生した圧力変化によって、ノズル101に供給されたインクを吐出する。全てのノズル101は同じ動作である。
The
ノズル101は円筒形状となっており、直径20μmである。
The
アクチュエータ102は圧電体膜で構成されている。圧電体膜と圧電体膜を挟む2つの電極(配線電極103と共有電極107)で各アクチュエータ102は動作する。圧電体膜を成膜すると、圧電体膜の膜厚方向に分極が発生する。電極を介して分極の方向と同方向の電界を圧電体膜に印加すると、アクチュエータ102は電界方向と直交する方向に伸縮する。この伸縮を利用して振動板106が、ノズルプレート100の厚み方向に変形しインク圧力室201内のインクに圧力変化を発生させる。圧電体膜の形状は円形である。圧電体膜はノズル101の吐出側開口と同心円にある。円形の圧電体膜の直径は170μmとする。つまり圧電体膜はノズル101の吐出側開口を囲んでいる。
The
アクチュエータ102となる圧電体膜108の動作についてさらに説明する。圧電体膜108は膜厚に対して直交する方向(面内方向)に収縮または伸張する。圧電体膜が収縮すると、圧電体膜108が結合された振動板106はインク圧力室201を拡張する方向へ湾曲する。インク圧力室201を拡張する湾曲はインク圧力室201内の貯留するインクに負圧力を発生させる。発生した負圧によりインク供給手段400からインクがインク圧力室201内に供給される。圧電体膜108が伸張すると、圧電体膜108に結合された振動板106はインク圧力室の方向へ湾曲する。振動板106のインク圧力室201方向への湾曲はインク圧力室201内に貯留するインクに正圧力を発生させる。発生した正圧により振動板106に設けられたノズル101からインク滴が吐出する。インク圧力室201の拡張または収縮時、振動板のノズル近傍は圧電体膜の変位によってインクが吐出する方向に変形することになる。言い換えれば、インクを吐出させるアクチュエータはベンディングモードで動作している。
The operation of the
中心にノズル101を配置したアクチュエータ102は直径170μmの圧電体膜で構成されているので、より高密度にノズル101を配置するためにアクチュエータ102は千鳥状(互い違い)に配置されている。図3のX軸方向に複数のノズル101が直線状に配置される。Y軸方向に直線状のノズル列が2列ある。X軸方向で隣接するノズル101の中心間距離は340μmとなっている。Y軸方向ではノズル101の2列の配置間隔が240μmとなっている。このように配置することで、配線電極103はX軸方向で2つのアクチュエータ102間を通って形成される。
Since the
圧電体膜の材料は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を用いた。他の材料として、PTO(PbTiO3:チタン酸鉛)PMNT(Pb(Mg1/3Nb2/3)O3−PbTiO3)、PZNT(Pb(Zn1/3Nb2/3)O3−PbTiO3)、ZnO、AlNなどを用いることも可能である。 PZT (lead zirconate titanate) was used as the material for the piezoelectric film. As other materials, PTO (PbTiO 3 : lead titanate) PMNT (Pb (Mg 1/3 Nb 2/3 ) O 3 —PbTiO 3 ), PZNT (Pb (Zn 1/3 Nb 2/3 ) O 3 − PbTiO 3 ), ZnO, AlN, or the like can also be used.
圧電体膜はRFマグネトロンスパッタリング法により基板温度350℃で成膜した。膜厚は1μmとした。圧電体膜成膜後、圧電体膜に圧電性を付与するために、500℃で3時間熱処理を行った。これにより、良好な圧電性能を得ることができた。圧電体膜の他の製法として、CVD(化学的気相成長法)、ゾルゲル法、AD法(エアロゾルデポジション法)、水熱合成法などを用いることも可能である。圧電体膜の厚さは、圧電特性と絶縁破壊電圧などによって決定される。圧電体膜の厚さは、概ね0.1μmから5μmの範囲である。 The piezoelectric film was formed at a substrate temperature of 350 ° C. by RF magnetron sputtering. The film thickness was 1 μm. After forming the piezoelectric film, heat treatment was performed at 500 ° C. for 3 hours in order to impart piezoelectricity to the piezoelectric film. Thereby, good piezoelectric performance could be obtained. As other manufacturing methods of the piezoelectric film, CVD (chemical vapor deposition method), sol-gel method, AD method (aerosol deposition method), hydrothermal synthesis method, and the like can also be used. The thickness of the piezoelectric film is determined by piezoelectric characteristics and dielectric breakdown voltage. The thickness of the piezoelectric film is generally in the range of 0.1 μm to 5 μm.
複数の配線電極103は、複数のアクチュエータ102の圧電体膜に繋がる2つの電極の一方である。複数の配線電極103は圧電体膜に対しては吐出側に成膜されている。各配線電極103は対応するアクチュエータ102の圧電体膜に個別に繋がる。各配線電極103は圧電体膜を独立に動作させるための個別電極として作用する。各配線電極103は、円形の圧電体膜より大径の円形の電極部分と配線部、配線電極端子部104で構成される。円形の電極部分の中心にはノズル101が形成されるため、ノズル101と同心円状に配線電極膜がない部分ができる。
The plurality of
複数の配線電極103は、Pt(白金)薄膜で形成した。薄膜の成膜はスパッタリング法を用い、膜厚0.5μmとした。配線電極103の他の電極材料として、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、W(タンタル)、Mo(モリブデン)、Au(金)などを利用することも可能である。他の成膜法として、蒸着、鍍金を用いることも可能である。複数の配線電極103の望ましい膜厚は0.01から1μmである。
The plurality of
共有電極107は、圧電体膜に繋がる2つの電極の他方であり、圧電体膜に対してはインク圧力室201側に成膜されている。共有電極107は、各圧電体膜に共有して繋がり、共通電極として作用する。共有電極107は、円形の圧電体膜より小径の円形の電極部分、アクチュエータ102から個別電極配線部と反対方向に配置されノズルプレート100のX軸方向両端で集結された配線部、共有電極端子部105で構成される。円形の電極部分の中心にはノズル101が形成されるため、配線電極膜と同様に、ノズル101と同心円状に共有電極膜がない部分ができる。
The shared
共有電極107は、Pt(白金)/Ti(チタン)薄膜で形成した。薄膜の成膜はスパッタリング法を用い、膜厚0.5μmとした。共有電極107の他の電極材料として、Ni、Cu、Al、Ti、W、Mo、Auなどを利用することも可能である。他の成膜法として、蒸着、鍍金を用いることも可能である。共有電極107の望ましい膜厚は0.01から1μmである。
The shared
配線電極端子部104と共有電極端子部105は、外部駆動回路からアクチュエータ102を駆動するための信号を受信するために設けられている。配線電極103と共有電極107はアクチュエータ102の間を通して配線するため、この実施例では配線幅は80μm程度となる。
The wiring
共有電極端子部105は、個別配線端子部104の両側にある。各配線電極端子部104の間隔は170μmとなるので、配線電極103の配線幅に比べて配線電極端子部104のX軸方向の幅を広くすることができる。このため外部駆動回路との接続は容易になっている。配線電極103がアクチュエータ102を駆動する個別電極として機能する。
The shared
図3のA−A´断面を参照し、このインクジェットヘッドの製造方法について説明する。 A method for manufacturing the ink jet head will be described with reference to the AA ′ cross section of FIG. 3.
図4から図15はインクジェットヘッドの加工プロセス毎に作成した状態を示している。インクジェットヘッドを構成する材料を薄膜、またはスピンコーティングによって成膜し、作成している。 4 to 15 show states created for each processing process of the inkjet head. The material constituting the ink-jet head is formed by forming a film by thin film or spin coating.
図4はインク圧力室構造体200上に振動板106を成膜した構成を示している。ノズルプレート100を形成するために、鏡面研磨されたシリコンウエハをインク圧力室構造体200に用いている。ノズルプレート100を作成するプロセスにおいて、加熱、薄膜の成膜を繰り返すため、耐熱性のあるシリコンウエハを利用している。シリコンウエハは、SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)規格に準じた、厚さ525〜775μmの平滑化されたものである。シリコンウエハの代わりに、耐熱性があるセラミックス、石英あるいは各種金属の基板を使うことも可能である。
FIG. 4 shows a configuration in which the
振動板106は、CVD法成膜したSiO2膜(酸化ケイ素)を用いた。インク圧力室構造体200上の全面に膜厚2μmの成膜を行った。
As the
振動板106の膜厚は1から50μmの範囲が望ましい。SiO2に代えて、SiN(窒化ケイ素)、Al2O3(酸化アルミニウム)、HfO2(酸化ハフニウム)、DLC(Diamond Like Carbon)を用いることもできる。振動板106の材料選択は、耐熱性、絶縁性(導電率の高いインクを使用時にアクチュエータ102駆動によるインク変質の影響を考慮)、熱膨張係数、平滑性、インクに対する濡れ性も考慮して行っている。
The film thickness of the
図5は、振動板106上に成膜した共有電極107の成膜を示している。電極材料はPt/Tiである。TiとPtを順番にスパッタリング法を用いて成膜した。Tiの膜厚は0.45μmとし、Pt膜厚は0.05μmとした。
FIG. 5 shows film formation of the shared
電極を成膜した後に、アクチュエータ102と配線部、共有電極端子部105に適した形状に電極膜をパターニングし共有電極107を形成した。パターニングは、電極膜上にエッチングマスクを作り、エッチングマスク以外の電極材料をエッチングによって除去することで行った。エッチングマスクは、感光性レジストを電極膜上に塗布した後に、プリベークを行い、所望のパターンが形成されたマスクを用いて露光し、現像、工程を経てポストベークを行って形成した。
After forming the electrode, the electrode film was patterned into a shape suitable for the
共有電極107の圧電体膜108に相当する部分は、圧電体膜の外径より小さく、外径166μmの円形パターンになっている。円形の共有電極107の中心にノズル101が形成されるため、円形共有電極107の中心から同心円で直径34μmの電極膜がない部分を形成した。共有電極107をパターニングすることで、共有電極107の円形部と配線部以外は振動板106が露出している。
The portion of the shared
図6は共有電極107上に形成した圧電体膜108を示している。共有電極107、振動板106上に、圧電体膜108を形成する。圧電体膜108はPZTを用いている。1μm厚の圧電体膜108を基板温度350℃にてスパッタリング法で作成した。PZT薄膜に圧電性を付与するために、500℃3時間の熱処理を行った。PZT薄膜は成膜すると、共有電極107から膜厚方向に沿って、分極が発生する。
FIG. 6 shows the
圧電体膜108のパターニングは、エッチングによって行った。圧電体膜108上に感光性レジストを塗布した後に、プリベークを行い、所望のパターンが形成されたマスクを用いて露光を行い、現像、定着工程を経てポストベークを行い、感光性レジストのエッチングマスクを形成した。このエッチングマスクを用いてエッチングを行い、所望の形状の圧電体膜108を得た。
Patterning of the
圧電体膜108のパターンは外径170μmの円形となっている。円形パターンの中心にはノズル101が形成されるため、円形の圧電体膜108の中心から同心円で直径30μmの圧電体膜がない部分を形成した。直径30μmの圧電体膜のない部分は、振動板106が露出している。円形の圧電体膜がない部分の直径が30μmであり、円形の共有電極107がない部分の直径が34μmであるので、圧電体膜107がアクチュエータ102を構成する共有電極107を覆うように形成される。圧電体膜108が共有電極107を覆うことで、共有電極107と圧電体膜108に電圧を印加するためのもう一方の配線電極103との間の絶縁性を確保することができる。すなわちアクチュエータ102を駆動するための個別電極となる配線電極103と共有電極107とを圧電体膜107によって絶縁している。
The pattern of the
図7は、図3のDにあたる箇所の圧電体膜108と共有電極107上の絶縁膜109を示している。絶縁膜109は、共有電極107の配線部とアクチュエータ102を構成する配線電極103の絶縁を保つために、圧電体膜108と共有電極107の表面上に絶縁膜を形成する。絶縁膜の厚みは0.2μm、材料はSiO2とした。成膜は良好な絶縁性を低温成膜実現できるCVD法を用いた。絶縁膜109は、圧電体膜108と共有電極107の表面のみ成膜されていればよいので、パターニングを行った。レジストを塗布した後に、プリベークを行い、所望のパターンのマスクを用いて露光し、現像、定着工程を経てポストベークを行いエッチングマスク形成した。このエッチングマスクを用いてエッチングを行い、所望の絶縁薄膜を得た。パターニング加工バラツキ精度を考慮して、絶縁膜109は圧電体膜108を一部覆うようにパターニングした。絶縁膜109が圧電体膜108を覆う量は、圧電体膜108の変形量を阻害しない程度とした。
FIG. 7 shows the
図8は、振動板106、圧電体膜108、絶縁膜109上に成膜した配線電極103を示している。配線電極109はPtの膜厚0.5μmとなっている。配線電極109はスパッタリング法によって成膜した。電極を成膜した後に、アクチュエータ102と配線部、配線電極端子部104に適した形状に電極膜をパターニングし配線電極103を形成した。パターニングは、電極膜上にエッチングマスクを作り、エッチングマスク以外の電極材料をエッチングによって除去することで行った。エッチングマスクは、感光性レジストを電極膜上に塗布した後に、プリベークを行い、所望のパターンが形成されたマスクを用いて露光し、現像、工程を経てポストベークを行って形成した。
FIG. 8 shows the
配線電極103の圧電体膜108に相当する部分は外径174μmの円形パターンになっている。円形の配線電極103の中心にノズル101が形成されるため、円形配線電極103の中心から同心円で直径26μmの電極膜がない部分を形成した。すなわち、アクチュエータ102を構成する配線電極103は、圧電体膜108を覆う形状になっている。
A portion corresponding to the
配線電極膜109の他の成膜材料として、Cu、Al、Ag、Ti、W、Mo、Pt、Auを利用することができる。配線電極膜109の他の成膜方法として、真空蒸着、鍍金などを利用することができる。配線電極膜109の膜厚は0.01〜1μmの範囲が好ましい。
Cu, Al, Ag, Ti, W, Mo, Pt, and Au can be used as other film forming materials for the
図9は、パターニングにより、アクチュエータ102の中心から同心円で直径26μmの振動板106がない部分が形成された形状を示している。パターニングは、配線電極膜109と振動板106上にエッチングマスクを作り、エッチングマスク以外の振動板106をエッチングによって除去することで行った。エッチングマスクは、感光性レジストを配線電極膜109と振動板106上に塗布した後に、プリベークを行い、所望のパターンが形成されたマスクを用いて露光し、現像、工程を経てポストベークを行って形成した。
FIG. 9 shows a shape in which a portion having no
図10は、振動板106、配線電極103、共有電極107、絶縁膜109上に成膜した保護膜110を示している。保護膜110は、ポリイミドであり膜厚3μmとなっている。保護膜110は、ポリイミド前駆体を含有した溶液をスピンコーティング法によって成膜した後に、スピンコーティング法で成膜することにより、振動板106上に形成されたアクチュエータ102、配線電極103、共有電極107を被覆して、表面が平滑な膜が形成される。パターニングにより、ノズル101の直径20μmの円形パターン形状と配線電極端子部104、図3の共有電極端子部105の四角パターン形状を形成した。
FIG. 10 shows the
インクジェットヘッド1のインク吐出を行うノズル101は保護膜110で形成され、保護膜110の直径20μmの円形パターンを囲むように、直径26μmの振動板106と配線電極109の無い円形パターンが形成される。
A
振動板106に設けた直径26μmの円形パターンの内壁、および配線電極109の表面は保護膜110によって被覆される。当然、配線電極端子部に相当する保護膜110は除去されている。円形パターン内壁と配線電極109を覆う保護膜110内に、インク圧力室に連通するインク吐出用ノズルが形成される。
The inner wall of the circular pattern having a diameter of 26 μm provided on the
直径20μmのノズル102を振動板106と保護膜110の2回のパターニングで形成する場合、エッチングプロセスバラツキやフォトマスクパターン精度バラツキにより、振動板106と保護膜110のノズル径やノズルの中心位置が異なってしまい、個々のインクジェットヘッド1のノズル形状や、インクジェットヘッド1の内の個々のノズル形状が不均一になり、インク液滴の着弾位置精度が不均一になる可能性がある。本実施形態では、ノズル102の形成を保護膜110のパターン二ングのみで行うことにより、ノズル形状の均一性が向上し、複数のノズル間のインク液滴の着弾位置精度が向上する効果がある。
When the
保護膜110のパターニング方法は、非感光性のポリイミドを使用した場合と感光性ポリイミドを使用した場合で異なる。
The patterning method of the
非感光性ポリイミドを使用する場合(本実施例においては、東レ株式会社製のセミコファインを使用)、ポリイミド前駆体を含有した溶液をスピンコーティング法によって成膜した後に、ベークによって熱重合と溶剤除去を行って焼成成形する。その後、非感光性ポリイミド膜上にエッチングマスクを作り、エッチングマスク以外のポリイミド膜をエッチングによって除去することで行った。エッチングマスクは、感光性レジストを非感光性ポリイミド膜上に塗布した後に、プリベークを行い、所望のパターンが形成されたマスクを用いて露光し、現像、工程を経てポストベークを行って形成した。 When non-photosensitive polyimide is used (in this example, Semicofine manufactured by Toray Industries, Inc. is used), a solution containing a polyimide precursor is formed by spin coating, followed by thermal polymerization and solvent removal by baking. To perform firing molding. Thereafter, an etching mask was formed on the non-photosensitive polyimide film, and the polyimide film other than the etching mask was removed by etching. The etching mask was formed by applying a photosensitive resist on the non-photosensitive polyimide film, performing pre-baking, exposing using a mask on which a desired pattern was formed, and performing post-baking through development and processes.
感光性ポリイミドを使用した場合は(本実施例においては、東レ株式会社製のフォトニースを使用)、スピンコーティング法によって成膜した後、プリベークを行う。その後、露光用のマスクとして、ポジ型感光性ポリイミドの場合は、ノズル101、配線電極端子部104、共有電極端子部105が開口した(光が透過する)マスク、ネガ型感光性ポリイミドの場合は、ノズル101、配線電極端子部104、共有電極端子部105が遮光されたマスクを用いて露光し、現像、工程を経てパターニングを行い、その後、ポストベークを行って焼成成形した。
When photosensitive polyimide is used (in this example, photo Nice manufactured by Toray Industries, Inc. is used), after film formation by spin coating, pre-baking is performed. Then, as a mask for exposure, in the case of positive photosensitive polyimide, the
保護膜110は、ポリイミドに代えて、樹脂材料として、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルサルフォンなどのプラスチック材を利用することも可能である。また、セラミック材料としてジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、チタン酸バリウム、などの窒化物、酸化物を利用可能である。配線電極103、共有電極107の絶縁を保てば、金属材料(合金)を用いることも可能であり、代表的な材料としては、アルミ、SUS、チタン、などの材料が挙げられる。他の成膜方法として、CVD、真空蒸着、鍍金などを利用することができる。保護膜110の膜厚は1〜50μmの範囲が好ましい。
The
更に保護膜110の材料選択においては、振動板106材料とヤング率が大きく異なる、即ち振動板106と保護膜110のヤング率の差が大きい材料が望ましい。板形状の変形量は、板材料のヤング率と板厚が影響する。同じ力がかかった場合でも、ヤング率が小さい程、板厚が薄い程変形が大きい。実施形態においては、振動板106のSiO2膜のヤング率は80.6GPa、保護膜110のポリイミド膜のヤング率は10.9GPaであり、ヤング率は69.7GPaの差がある。この理由について説明する。
Further, in selecting a material for the
本実施の形態のインクジェットヘッド1は、アクチュエータ102が振動板106と保護膜110に挟まれた構造となり、アクチュエータ102に電界をかけてアクチュエータ102が電界方向と直交する方向に伸びた場合、振動板106はインク圧力室201側に対して凹形状に変形する力が負荷される。反対に、保護膜110はインク圧力室201側に対して凸形状に変形する力が負荷される。アクチュエータ102が電界方向と直交する方向に縮んだ場合は、振動板106はインク圧力室201側に対して凸形状、保護膜110はインク圧力室201側に対して凹形状に変形する力が負荷される。即ち、アクチュエータ102が電界方向と直交する方向に伸縮すると、振動板106と保護膜110は正反対の向きに変形する力が負荷される。それ故、振動板106と保護膜110の膜厚とヤング率が同じ場合、アクチュエータ102に電圧印加しても、振動板106と保護膜110は正反対の方向に同じ量変形する力が負荷されるため、ノズルプレート100が変形しないので、インク吐出しない。
The ink jet head 1 according to the present embodiment has a structure in which the
本実施の形態においては、保護膜110のポリイミド膜の方が、振動板106のSiO2膜よりヤング率が小さいため、同じ力に対して保護膜110の方が変形量は大きくなる。本実施の形態の構造においては、アクチュエータ102が電界方向と直交する方向に伸びた場合、ノズルプレート100はインク圧力室201側に対して凸形状に変形して、圧力室201の容積が縮まる(保護膜110がインク圧力室201側に対して凸形状に変形する量の方が大きいため)。反対に、アクチュエータ102が電界方向と直交する方向に縮んだ場合は、ノズルプレート100はインク圧力室201側に対して凹形状に変形して、圧力室201の容積が広がる(保護膜110がインク圧力室201側に対して凹形状に変形する量の方が大きいため)。
In the present embodiment, since the polyimide film of the
振動板106と保護膜110のヤング率の差が大きい程、同じ電圧をアクチュエータに印加した時、振動板の変形量の差が大きくなる。そのため、振動板106と保護膜110のヤング率の差が大きい方が、より低い電圧条件にてインク吐出が可能となる。
The greater the difference in Young's modulus between the
尚、上述したように、板形状の変形量は、板材料のヤング率だけでなく、板厚も影響する。そのため、振動板106と保護膜110の変形量に差をつける場合は、材料のヤング率だけでなく、それぞれの膜厚も考慮する必要がある。振動板106と保護膜110の材料のヤング率が同じでも、膜厚に違いがあれば、高電圧条件下ではあるが、インク吐出可能である。
As described above, the deformation amount of the plate shape affects not only the Young's modulus of the plate material but also the plate thickness. Therefore, when making a difference in the deformation amounts of the
その他、保護膜110の材料選択においては、耐熱性、絶縁性(導電率の高いインクを使用時にアクチュエータ102駆動によるインク変質の影響を考慮)、熱膨張係数、平滑性、インクに対する濡れ性も考慮して行っている。
In addition, when selecting a material for the
図11は、保護膜110の上に保護膜カバーテープ112を貼り合わせ、インク圧力室構造体200を上下反転して、インク圧力室構造体200に形成されたインク圧力室201を示している。インク圧力室201は直径240μmの円柱形状であり、インク圧力室201の中心位置とノズル101の中心位置がほぼ一致するように、パターニングされている。図10とは、上下が反転している。
FIG. 11 shows an
インク圧力室のパターニング方法について説明する。図11の保護膜110の上に保護膜カバーテープ112を貼った。保護膜カバーテープ112は、シリコンウエハの化学機械研磨(Chemical Mecanical Polishing:CMP)用の裏面保護テープを用いた。
A method for patterning the ink pressure chamber will be described. A protective
厚み725μmのシリコンウエハであるインク圧力室構造体200上にエッチングマスクを作り、住友精密工業株式会社出願のWO2003/030239にあるような、シリコン基板専用のDeep−RIEと呼ばれるは垂直深堀ドライエッチング加工技術を用いて、エッチングマスク以外のシリコンウエハを除去することでインク圧力室201を形成した。エッチングマスクは、感光性レジストをインク圧力室構造体200上に塗布した後に、プリベークを行い、所望のパターンが形成されたマスクを用いて露光し、現像、工程を経てポストベークを行って形成した。
An etching mask is formed on the ink
このシリコン基板専用のDeep−RIEは、エッチングガスにSF6を用いるが、SF6ガスは、振動板106のSiO2膜や保護膜110のポリイミド膜に対してはエッチング作用を及ぼさない。そのため、インク圧力室201を形成するシリコンウエハのドライエッチングの進行は、振動板106でストップされる。即ち、振動板106のSiO2膜は、Deep−RIEエッチングのストップ層の役割をする。
This deep RIE dedicated to silicon substrates uses SF 6 as an etching gas, but the SF 6 gas does not exert an etching action on the SiO 2 film of the
上記説明中、エッチング方法として、薬液を用いるウェットエッチング法、プラズマを用いるドライエッチング法を適宜選択した。絶縁膜、電極膜、圧電体膜などの材料によって、エッチング方法やエッチング条件を変えて加工を行った。各感光性レジスト膜によるエッチング加工が終了した後、残った感光性レジスト膜は溶解液によってレジスト除去を行った。 In the above description, a wet etching method using a chemical solution and a dry etching method using plasma were appropriately selected as an etching method. Processing was performed by changing the etching method and etching conditions depending on materials such as an insulating film, an electrode film, and a piezoelectric film. After the etching process with each photosensitive resist film was completed, the remaining photosensitive resist film was subjected to resist removal with a solution.
図12は、インク圧力室構造体200にセパレートプレート300とインク供給路構造体400を接着した断面を示す。エポキシ樹脂剤で接着しており、セパレートプレート300とインク供給路構造体400の接着後、インク圧力室構造体200にセパレートプレート300を接着した。
FIG. 12 shows a cross section in which the
本実施形態では、ノズルプレート100とインク圧力室構造体200をそれぞれ別々に作成し、位置調整してノズルプレート100とインク圧力室構造体200を接着剤で結合している。ノズルプレート100とインク圧力室構造体200を別々に作成する代わりに、インク圧力室構造体200の一面を振動板として作成することも可能である。インク圧力室構造体200の一面上に電極や圧電体膜を形成し、他面側からインク圧力室に相当する位置にインク圧力室構造体200を貫通しない孔を形成する。インク圧力室構造体200の一面側には薄い層が残り、この部分が振動板として動作する。この構成方法では、ノズルプレート100を用いずに、インク圧力室構造体200の一部をノズルプレート100として利用することができる。
In the present embodiment, the
図13は、保護膜110の配線電極端子部104上に、電極端子部カバーテープ113を貼り付けた断面を示す。これは、図12の保護膜カバーテープ112側から紫外線照射を行うことにより、保護膜カバーテープ112の接着強度が弱めて剥がした後に、図3の配線電極端子部104と共有電極端子部105の領域に、電極端子部カバーテープ113を貼る。このカバーテープは樹脂性であり、接着強度は脱着が容易なセロハンテープ程度の接着強度である。電極端子部カバーテープ113は、配線電極端子部104と共有電極端子部105へのゴミの付着や、後述する撥インク膜114成膜時に撥インク膜114の付着防止を目的として貼りつける。
FIG. 13 shows a cross section in which the electrode
図14は、ノズル101内壁以外の保護膜110上に撥インク膜114を形成した断面を示す。撥インク膜114の材料は、撥液性を有するシリコーン系撥液材料、フッ素含有系有機材料であり、実施形態においては市販の旭硝子社製のフッ素含有系有機材料であるサイトップを用いた。撥インク膜114の膜厚は1μmである。
FIG. 14 shows a cross section in which the
撥インク膜114は、保護膜110上に液状の撥インク膜材料をスピンコーティングによって成膜する。このスピンコーティングの際、インクジェットヘッド1の固定と合わせて、インク供給路401より陽圧空気を注入する。それによりインク供給路401と繋がったノズル101から陽圧空気が排出される。この状態で、液体の撥インク膜材料を塗布すると、ノズル101内壁のインク流路に撥インク膜材料が付着することなく、保護膜110上のみに撥インク膜114が形成される。
The
図15に作成したインクジェットヘッド1の断面を示す。インク供給路構造体400に設けられたインク供給口401からインクがインク供給路402に供給される。インク供給路のインクは各インク圧力室201にインク供給絞り301を介して流れ、各ノズル101に満たされる。インク供給口401から供給されるインクは適切な負圧となるように保たれ、ノズル101内のインクはノズル101から漏れることなく保たれる。
FIG. 15 shows a cross section of the produced ink-jet head 1. Ink is supplied to the
図16は、図3のB−B´にあたる配線電極端子部104と共有電極端子部105の断面である。配線電極端子部104と共有電極端子部105のみ保護膜110がエッチングされており、撥インク膜114は保護膜110上に成膜されていない。
16 is a cross-sectional view of the wiring
図17は、図3のC−C´にあたる配線電極103と共有電極105の配線部の断面である。図8と異なり、配線上に保護膜110が形成されており、撥インク膜114も保護膜110上に成膜されている。
17 is a cross-sectional view of the wiring portion of the
(第2の実施形態)
図18に第2の実施形態のインクジェットヘッド1を示す。第1の実施形態とアクチュエータ102の形状が異なっている。それ以外の部分は同じ構成となっている。
(Second Embodiment)
FIG. 18 shows an inkjet head 1 according to the second embodiment. The shape of the
アクチュエータ102が長方形となっている。アクチュエータ102は幅170μm、長さ340μmの長方形となっている。ノズル101の直径は20μmになっている。インク圧力室201の形状も圧電体膜108の形状に合わせて、長方形となっている。
The
円形の圧電体膜パターンと比べ、長さ方向で340μmと大きなアクチュエータ102となっているので、インクを吐出させるアクチュエータが長くなる。そのためインク吐出圧力を大きくすることが可能である。
Compared to the circular piezoelectric film pattern, the
(第3の実施形態)
図19に第3の実施形態のインクジェットヘッド1を示す。第1の実施形態とアクチュエータ102の形状が異なっている。それ以外の部分は同じ構成となっている。
(Third embodiment)
FIG. 19 shows an inkjet head 1 according to the third embodiment. The shape of the
アクチュエータ102が菱形となっている。アクチュエータ102は幅170μm、長さ340μmの菱形となっている。ノズル101の直径は20μmになっている。インク圧力室201の形状もアクチュエータ102の形状に合わせて、菱形となっている。
The
円形の圧電体膜パターンと比べ、圧電体パターンをより高密度に配置することができる。 Compared with a circular piezoelectric film pattern, the piezoelectric patterns can be arranged at a higher density.
(第4の実施形態)
図20に第4の実施形態のインクジェットヘッド1の分解斜視図を示す。第1の実施形態と異なる点は、アクチュエータ102がノズル101と異なる位置にある。1つのインク圧力室201の円形断面の中心から離れた位置に、対応するノズル101の中心がある。インク圧力室201は、アクチュエータ102とノズル102を囲んでいる。ノズル101がアクチュエータ102の領域から離れた位置に設けられていること以外は、第1の実施形態と同じになっている。
(Fourth embodiment)
FIG. 20 is an exploded perspective view of the inkjet head 1 according to the fourth embodiment. The difference from the first embodiment is that the
図21は、図20と異なり、インク供給路402内でインクが循環されるように、循環インク供給口403と循環インク排出口404が、インク供給路402の両端付近に配置された構成である。
FIG. 21 is different from FIG. 20 in that the circulation
図22は、実施形態4のノズルプレート100をインク吐出側から見た平面図である。ノズル101はノズルプレート100を貫通している。1つのインク圧力室201の円形断面の中心から離れた位置に、対応するノズル101の中心がある。圧電体膜の形状は円形である。圧電体膜はノズル101とは異なる位置にある。円形の圧電体膜の直径は170μmであるとする。圧電体膜の中心はインク圧力室201の円形断面の中心から離れた位置にある。本実施形態では、圧電体膜の中心はインク圧力室201の円形断面の中心から離れた位置としたが、インク圧力室201の円形断面の中心と圧電体膜の中心が同じでもよい。
FIG. 22 is a plan view of the
図23は、図22のF−F´断面図を示す。図15に示す実施形態1との違いは、アクチュエータ102部の共有電極107と圧電体膜108、配線電極103の中心には、ノズルを形成するための円形パターニングによる膜が無い領域が形成されていない。実施形態1と同様に、ノズル101は保護膜110で形成され、保護膜110の直径20μmの円形パターンを囲むように、直径26μmの円形開口が振動板106に形成される。実施形態4の作製プロセスは、実施形態1とパターニング形状がことなるが、それ以外の作製条件は同じである。
FIG. 23 is a sectional view taken along the line FF ′ of FIG. A difference from the first embodiment shown in FIG. 15 is that a region without a film by circular patterning for forming a nozzle is formed at the center of the shared
図24は、図22のG−G´にあたるアクチュエータ102部の断面である。図22のF−F´にあたる図22と異なる点は、図22のHにあたる箇所に、配線電極102と共有電極107との間に絶縁膜109がある。
24 is a cross section of the
実施形態1はアクチュエータ102部の共有電極107と圧電体膜108、配線電極103の中心に、ノズルを形成するための円形パターニングが必要であったが、実施形態4ではその円形パターニングは不要である。そのため、ノズル形成のための円形パターニング不良によるインク吐出位置精度不良が発生しない。そのため、実施形態1と比較して、インクジェットヘッド1のインク吐出不良歩留まりを向上する効果がある。
In the first embodiment, circular patterning for forming a nozzle is required at the center of the shared
図25に第5の実施形態のインクジェットヘッド1の分解斜視図を示す。第4の実施形態とインク圧力室201とアクチュエータ102の形状が異なっている。それ以外の部分は同じ構成となっている。
FIG. 25 is an exploded perspective view of the inkjet head 1 according to the fifth embodiment. The shapes of the
インク圧力室201とアクチュエータ102が菱形となっている。アクチュエータ102は幅170μm、長さ340μmの菱形となっている。ノズル101の直径は20μmであり、アクチュエータ102とノズル102は異なる位置にある。インク圧力室201は、アクチュエータ102とノズル102を囲んでいる。
The
円形の圧電体膜パターンと比べ、圧電体パターンをより高密度に配置することができる。 Compared with a circular piezoelectric film pattern, the piezoelectric patterns can be arranged at a higher density.
図26は、図25と異なり、インク供給路402内でインクが循環されるように、循環インク供給口403と循環インク排出口404が、インク供給路402の両端付近に配置された構成である。
FIG. 26 differs from FIG. 25 in that the circulation
(第6の実施形態)
図27に第6の実施形態のインクジェットヘッド1の分解斜視図を示す。第4の実施形態とインク圧力室201とアクチュエータ102の形状が異なっている。それ以外の部分は同じ構成となっている。
(Sixth embodiment)
FIG. 27 is an exploded perspective view of the inkjet head 1 according to the sixth embodiment. The shapes of the
インク圧力室201とアクチュエータ102が長方形となっている。アクチュエータ102は幅250μm、長さ220μmの長方形となっている。ノズル101の直径は20μmであり、アクチュエータ102とノズル102は異なる位置にある。インク圧力室201は、アクチュエータ102とノズル102を囲んでいる。
The
円形の圧電体膜パターンと比べ、面積の大きなアクチュエータ102となっているので、インク吐出圧力を大きくすることが可能である。
Compared to the circular piezoelectric film pattern, the
図28は、図27と異なり、インク供給路402内でインクが循環されるように、循環インク供給口403と循環インク排出口404が、インク供給路402の両端付近に配置された構成である。
FIG. 28 differs from FIG. 27 in that the circulation
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
1 インクジェットヘッド
100 ノズルプレート
101 ノズル
102 アクチュエータ
103 配線電極
104 配線電極端子部
105 共有電極端子部
106 振動板
107 共有電極
108 圧電体膜
109 絶縁膜
110 保護膜
112 保護膜カバーテープ
113 電極端子部カバーテープ
114 撥インク膜
200 インク圧力室構造体
201 インク圧力室
300 セパレートプレート
301 インク絞り
400 インク供給路構造体
401 インク供給口
402 インク供給路
403 循環インク供給口
404 循環インク排出口
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
実施形態のインクジェットヘッドの製造方法は、振動板を基板上に形成する工程と、第1電極を前記振動板上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、圧電体膜を前記振動板と前記第1電極上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、第2電極を前記振動板と前記圧電体膜の上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、前記振動板に開口を形成する工程と、保護膜を前記振動板と前記振動板開口内と前記第1電極と前記第2電極の上に成膜し、所定の形状に加工する工程によって、前記振動板開口内に前記開口の直径より小さい直径を有するインクを吐出させるノズルを有するノズルプレートを形成する工程と、前記基板に、ノズルプレートに対して反対側から、穴を開ける工程によってインク圧力室を形成する。
The method of manufacturing an inkjet head according to the embodiment includes a step of forming a diaphragm on a substrate, a step of forming a first electrode on the diaphragm and processing the first electrode into a predetermined shape, and a piezoelectric film on the diaphragm. Forming a film on the first electrode and processing the film into a predetermined shape; forming a second electrode on the diaphragm and the piezoelectric film; processing the film into a predetermined shape; The diaphragm is formed by a step of forming an opening in a plate and a step of forming a protective film on the diaphragm, in the diaphragm opening, on the first electrode and the second electrode, and processing the film into a predetermined shape. An ink pressure chamber is formed by forming a nozzle plate having a nozzle for discharging ink having a diameter smaller than the diameter of the opening in the opening, and forming a hole in the substrate from the opposite side to the nozzle plate. To do.
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 第1の直径を有する開口を備える振動板と、
前記開口に連通し、前記振動板の一方の面に配置されるインク圧力室と、
前記振動板の他方の面上に形成される第1の電極と、
前記開口を囲む領域で前記第1の電極上に形成され、駆動電圧により前記振動板を変形させ前記インク圧力室を拡張または収縮させる圧電体膜と、
前記圧電体膜の上に形成される第2の電極と
少なくとも前記振動板と第2電極の上に形成され、前記第1の直径より小さい直径を有するインクを吐出させるノズルが前記開口内に設けられた保護膜と、
前記インク圧力室にインクを供給するインク供給手段と、を備えることを特徴とするインクジェットヘッド。
[2] 第1の直径を有する開口を備える振動板と、
前記開口に連通し、前記振動板の一方の面に配置されるインク圧力室と、
前記振動板の他方の面上に形成される第1の電極と、
前記ノズルとは異なる位置で前記第1の電極上に設けられ、駆動電圧により前記振動板を変形させ前記インク圧力室を拡張または収縮させる圧電体膜と、
前記圧電体膜の上に形成される第2の電極と
少なくとも前記振動板と第2電極の上に形成され、前記第1の直径より小さい直径を有するインクを吐出させるノズルが前記開口内に設けられた保護膜と、
前記インク圧力室にインクを供給するインク供給手段と、を備えることを特徴とするインクジェットヘッド。
[3] 前記第1振動板の材料と前記保護膜の材料のヤング率が異なることを特徴とする[1]または[2]記載のインクジェットヘッド。
[4] 複数のノズルが形成され、前記第1の電極または前記第2の電極は各々電気的に独立した個別電極となっていることを特徴とする[1]または[2]記載のインクジェットヘッド。
[5] 前記個別電極は、
当該インクジェットヘッドの外部から駆動信号が供給される複数の電極端子と、
前記複数の電極端子に接続される複数の配線電極と、
前記複数の配線電極の端部に形成され、前記圧電体膜が覆われる複数のアクチュエータ配線電極と、を有することを特徴とする[4]記載のインクジェットヘッド。
[6] 前記振動板は、絶縁性材料で形成されていることを特徴とする[1]または[2]記載のインクジェットヘッド。
[7] 前記保護膜は、樹脂性材料で形成されていることを特徴とする[1]または[2]記載のインクジェットヘッド。
[8]振動板を基板上に形成する工程と、
第1電極を前記振動板上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、
圧電体膜を前記振動板と前記第1電極上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、
第2電極を前記振動板と前記圧電体膜の上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、
前記振動板を所定の形状に加工する工程と、
保護膜を前記振動板と前記第1電極と前記第2電極の上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、によってノズルプレートを形成する工程と、
前記基板について、ノズルプレートに対して反対側から、穴を開ける工程によってインク圧力室を形成する、ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
Hereinafter, the invention described in the scope of claims of the present application will be appended.
[1] A diaphragm including an opening having a first diameter;
An ink pressure chamber communicating with the opening and disposed on one surface of the diaphragm;
A first electrode formed on the other surface of the diaphragm;
A piezoelectric film formed on the first electrode in a region surrounding the opening and deforming the diaphragm by a driving voltage to expand or contract the ink pressure chamber;
A second electrode formed on the piezoelectric film;
A protective film formed on at least the diaphragm and the second electrode, and provided with a nozzle for discharging ink having a diameter smaller than the first diameter in the opening;
An ink jet head comprising: an ink supply means for supplying ink to the ink pressure chamber.
[2] A diaphragm including an opening having a first diameter;
An ink pressure chamber communicating with the opening and disposed on one surface of the diaphragm;
A first electrode formed on the other surface of the diaphragm;
A piezoelectric film provided on the first electrode at a position different from the nozzle, and deforming the diaphragm by a driving voltage to expand or contract the ink pressure chamber;
A second electrode formed on the piezoelectric film;
A protective film formed on at least the diaphragm and the second electrode, and provided with a nozzle for discharging ink having a diameter smaller than the first diameter in the opening;
An ink jet head comprising: an ink supply means for supplying ink to the ink pressure chamber.
[3] The inkjet head according to [1] or [2], wherein the material of the first diaphragm and the material of the protective film have different Young's moduli.
[4] The inkjet head according to [1] or [2], wherein a plurality of nozzles are formed, and the first electrode or the second electrode is an electrically independent individual electrode. .
[5] The individual electrodes are:
A plurality of electrode terminals to which a drive signal is supplied from the outside of the inkjet head;
A plurality of wiring electrodes connected to the plurality of electrode terminals;
The inkjet head according to [4], further comprising a plurality of actuator wiring electrodes formed at end portions of the plurality of wiring electrodes and covered with the piezoelectric film.
[6] The inkjet head according to [1] or [2], wherein the diaphragm is made of an insulating material.
[7] The inkjet head according to [1] or [2], wherein the protective film is made of a resinous material.
[8] forming a diaphragm on the substrate;
Forming a first electrode on the diaphragm and processing it into a predetermined shape;
Forming a piezoelectric film on the diaphragm and the first electrode and processing the film into a predetermined shape;
Forming a second electrode on the diaphragm and the piezoelectric film and processing the second electrode into a predetermined shape;
Processing the diaphragm into a predetermined shape;
Forming a protective film on the diaphragm, the first electrode, and the second electrode, and processing the film into a predetermined shape; and forming a nozzle plate;
An ink-jet head manufacturing method, wherein an ink pressure chamber is formed in the substrate from a side opposite to a nozzle plate by a step of making a hole.
Claims (8)
前記開口に連通し、前記振動板の一方の面に配置されるインク圧力室と、
前記振動板の他方の面上に形成される第1の電極と、
前記開口を囲む領域で前記第1の電極上に形成され、駆動電圧により前記振動板を変形させ前記インク圧力室を拡張または収縮させる圧電体膜と、
前記圧電体膜の上に形成される第2の電極と
少なくとも前記振動板と第2電極の上に形成され、前記第1の直径より小さい直径を有するインクを吐出させるノズルが前記開口内に設けられた保護膜と、
前記インク圧力室にインクを供給するインク供給手段と、を備えることを特徴とするインクジェットヘッド。 A diaphragm comprising an opening having a first diameter;
An ink pressure chamber communicating with the opening and disposed on one surface of the diaphragm;
A first electrode formed on the other surface of the diaphragm;
A piezoelectric film formed on the first electrode in a region surrounding the opening and deforming the diaphragm by a driving voltage to expand or contract the ink pressure chamber;
A second electrode formed on the piezoelectric film, and a nozzle formed on at least the vibration plate and the second electrode and ejecting ink having a diameter smaller than the first diameter is provided in the opening. A protective film,
An ink jet head comprising: an ink supply means for supplying ink to the ink pressure chamber.
前記開口に連通し、前記振動板の一方の面に配置されるインク圧力室と、
前記振動板の他方の面上に形成される第1の電極と、
前記ノズルとは異なる位置で前記第1の電極上に設けられ、駆動電圧により前記振動板を変形させ前記インク圧力室を拡張または収縮させる圧電体膜と、
前記圧電体膜の上に形成される第2の電極と
少なくとも前記振動板と第2電極の上に形成され、前記第1の直径より小さい直径を有するインクを吐出させるノズルが前記開口内に設けられた保護膜と、
前記インク圧力室にインクを供給するインク供給手段と、を備えることを特徴とするインクジェットヘッド。 A diaphragm comprising an opening having a first diameter;
An ink pressure chamber communicating with the opening and disposed on one surface of the diaphragm;
A first electrode formed on the other surface of the diaphragm;
A piezoelectric film provided on the first electrode at a position different from the nozzle, and deforming the diaphragm by a driving voltage to expand or contract the ink pressure chamber;
A second electrode formed on the piezoelectric film, and a nozzle formed on at least the vibration plate and the second electrode and ejecting ink having a diameter smaller than the first diameter is provided in the opening. A protective film,
An ink jet head comprising: an ink supply means for supplying ink to the ink pressure chamber.
当該インクジェットヘッドの外部から駆動信号が供給される複数の電極端子と、
前記複数の電極端子に接続される複数の配線電極と、
前記複数の配線電極の端部に形成され、前記圧電体膜が覆われる複数のアクチュエータ配線電極と、を有することを特徴とする請求項4記載のインクジェットヘッド。 The individual electrodes are:
A plurality of electrode terminals to which a drive signal is supplied from the outside of the inkjet head;
A plurality of wiring electrodes connected to the plurality of electrode terminals;
The inkjet head according to claim 4, further comprising: a plurality of actuator wiring electrodes formed at end portions of the plurality of wiring electrodes and covered with the piezoelectric film.
第1電極を前記振動板上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、
圧電体膜を前記振動板と前記第1電極上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、
第2電極を前記振動板と前記圧電体膜の上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、
前記振動板を所定の形状に加工する工程と、
保護膜を前記振動板と前記第1電極と前記第2電極の上に成膜し、所定の形状に加工する工程と、によってノズルプレートを形成する工程と、
前記基板について、ノズルプレートに対して反対側から、穴を開ける工程によってインク圧力室を形成する、ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。 Forming a diaphragm on the substrate;
Forming a first electrode on the diaphragm and processing it into a predetermined shape;
Forming a piezoelectric film on the diaphragm and the first electrode and processing the film into a predetermined shape;
Forming a second electrode on the diaphragm and the piezoelectric film and processing the second electrode into a predetermined shape;
Processing the diaphragm into a predetermined shape;
Forming a protective film on the diaphragm, the first electrode, and the second electrode, and processing the film into a predetermined shape; and forming a nozzle plate;
An ink-jet head manufacturing method, wherein an ink pressure chamber is formed in the substrate from a side opposite to a nozzle plate by a step of making a hole.
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