JP2015162775A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】仕切り用紙を複数枚の原稿Pの境界に挿入せずに複数の原稿を自動で読み取って、資料毎の区切りにおいて自動で資料毎に仕分けする。
【解決手段】画像処理装置1は、識別用紙が貼付された複数枚の原稿Pを1枚ずつ送り出す自動原稿送り部11と、自動原稿送り部11により1枚ずつ送り出された原稿Pから画像データを読み取る画像読取り部13と、画像読取り部13により読み取られた画像データに基づいて識別用紙が貼り付けられた原稿Pを特定し、特定した原稿Pを基準に画像データの区切り位置を決定する制御部14(区切り手段14a)とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】画像処理装置1は、識別用紙が貼付された複数枚の原稿Pを1枚ずつ送り出す自動原稿送り部11と、自動原稿送り部11により1枚ずつ送り出された原稿Pから画像データを読み取る画像読取り部13と、画像読取り部13により読み取られた画像データに基づいて識別用紙が貼り付けられた原稿Pを特定し、特定した原稿Pを基準に画像データの区切り位置を決定する制御部14(区切り手段14a)とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数枚の原稿を順番に読取り、自動で複数のグループに分割する画像処理装置に関する。
コピー機や複合機などの画像処理装置では、原稿読取り(スキャナ)機能を用いて、読み取った原稿のデータをPDF等のファイルに変換して保存する機能がある。ここで、スキャナ機能と自動原稿送り装置(ADF)を組み合わせて多数の原稿を連続して読み取る装置の場合、多数の原稿を連続で読み込ませて1つのファイルとして保存することができる。
しかし、自動原稿送り装置により自動で読み取る多数枚の原稿が複数の資料からなり、複数の資料毎にファイルを分けて保存したい場合は、スキャン後に手動でファイルを分割するか、資料毎にスキャンとファイル保存の操作をユーザが繰り返し行う必要があり手間が増えてしまう。
そこで、例えば、多数の原稿のうちファイル分割の境界、すなわち1つの資料の最後ページの後に仕切り用紙を挿入してからスキャナで読み込ませ、スキャナで読み取ったデータを1ページ毎にチェックして、仕切り用紙を検出した場合は、そこを基準にファイルを分割して保存する画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)
しかし、上述の画像処理装置では、読み取るべき多数の原稿内においてファイル分割の境界である資料の区切り位置に、仕切り用紙を挿入する必要があるため、挿入した仕切り用紙の枚数分だけ読取り枚数が増加する。その結果、その分だけ読み取り時間が増大すると共に、自動原稿送り装置に積載可能な原稿枚数が限られている場合、実際に読み取れる原稿枚数が仕切り用紙の枚数分だけ少なくなってしまうという問題がある。
また、原稿読み取り装置では、用紙幅が同じものでないと連続して読み取れない場合が多い。そのため、上述の画像処理装置では、原稿の用紙サイズに合う仕切り用紙を用意する必要があるが、多種の用紙サイズを取り扱う場合に、仕切り用紙を多種、多数用意する必要があり、コストの増大やその保管スペースが必要であるという問題がある。また、読み取るべき原稿のサイズに応じたサイズの仕切り用紙を挿入する必要があるため、作業性が悪いという問題もある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、仕切り用紙を複数枚の原稿の境界に挿入せずに複数の原稿を画像読取り装置で読み取って、資料の区切り位置において自動で資料毎に仕分けすることができる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置の第1の特徴は、複数枚の原稿のうち1枚以上に識別用紙が貼り付けられて載置され、前記載置された複数枚の原稿を1枚ずつ送り出す自動原稿送り手段と、前記画像読取り手段により読み取られた画像データに基づいて前記識別用紙が貼り付けられた原稿を特定し、前記識別用紙が貼り付けられた原稿を基準に前記画像データの区切り位置を決定する区切り手段と、を備えたことにある。
また、本発明に係る画像処理装置の第2の特徴は、前記原稿は、搬送方向の後端側に突出して前記識別用紙が貼付されており、前記画像読取り手段は、印刷設定情報に基づいて前記搬送される原稿の後端部から所定領域を含めて前記原稿の画像データを読み取り、前記区切り手段は、前記所定領域内に前記識別用紙が貼り付けられた原稿を特定し、前記識別用紙が貼り付けられた原稿を基準に前記画像データの区切り位置を決定し、前記画像読取り手段により読み取られた画像データに基づいて、前記識別用紙が前記原稿の表側または裏側のいずれに貼付されているか否かを判定する表裏貼付け判定手段と、前記表裏貼付け判定手段により前記識別用紙が表側に貼付されていると判定された場合、前記画像データから所定領域の画像を削除すると共に、前記読み取られた識別用紙の画像を消去する一方、前記表裏貼付け判定手段により前記識別用紙が裏側に貼付されていると判定された場合、前記画像データから所定領域の画像を削除する画像加工手段と、をさらに備えたことにある。
本発明に係る画像処理装置の第1の特徴によれば、一枚以上の原稿に識別用紙が貼り付けられた複数枚の原稿から読み取った画像データに基づいて識別用紙が貼り付けられた原稿を特定し、識別用紙が貼り付けられた原稿を基準に画像データの区切り位置を決定するようにしたため、仕切り用紙を複数枚の原稿の境界に挿入せずに複数の原稿を画像読取り装置で読み取って、資料の区切り位置において自動で資料毎に仕分けすることができる。
その結果、仕切り用紙が不要になる分だけ原稿の読み取り時間が短縮すると共に、自動原稿送り装置における原稿の読み取り枚数に悪影響を与えることを防止できる。また、原稿の用紙サイズに合わせて仕切り用紙を各種サイズ用意する必要がなくなり、その分だけコストを削減できると共に、その保管スペースも不要になる。
また、本発明に係る画像処理装置の第2の特徴によれば、識別用紙が原稿の表側または裏側のいずれに貼付されているか否かを判定して、識別用紙が原稿の表側に貼付けされていると判定された場合、画像データから所定領域の画像を削除すると共に、識別用紙の画像を消去する一方、識別用紙が原稿の裏側に貼付けされていると判定された場合、画像データから所定領域の画像を削除する。そのため、識別用紙が原稿の表側に貼り付けられている場合には、識別用紙の影響を確実に除去して原稿から読み取るべき画像を読み取ることができる。また、識別用紙が裏側に貼り付けられている場合には、所定領域の画像を削除するだけで済むので、画像処理が簡単で済み、画像処理に起因するスキャン処理の生産性低下を防ぐことができる。
以下、本発明に係る実施例の画像処理装置1について説明する。なお、以下に説明する実施例の画像処理装置1は、本発明に係る画像処理装置の一例であり、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更可能である。
(実施例1)
図1は、本発明に係る実施例1の画像処理装置1の構成例を示すブロック図である。
図1は、本発明に係る実施例1の画像処理装置1の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明に係る実施例1の画像処理装置1は、自動原稿送り部11と、原稿センサ12と、画像読取リ部13と、制御部14と、メモリ15と、プログラム記憶部16と、操作パネル部17と、印刷実行部18と、ネットワークI/F部19とを備えネットワークI/F部19およびネットワーク2を介してPC(personal computer)等の情報通信端末3と接続されている。
自動原稿送り部11は、ADF(Auto Document Feeder)等と呼ばれる装置で、複数枚の原稿Pが載置され、例えば、操作パネル部17におけるコピー開始ボタンやスキャン開始ボタンが押されると、載置された原稿Pを1枚ずつ画像読取リ部13へ送り出す。ここで、本発明に係る実施例1では、原稿の区切りとなるページに識別用紙として、原稿Pの表側または裏側に何度も貼り付けたり、剥がすことが可能である糊付き付箋紙Fを使用する。なお、糊付き付箋紙Fには、赤色や黄色、青色などの有彩色が付されている。
原稿センサ12は、自動原稿送り部11に原稿Pが載置されたことや、載置された原稿Pのサイズや、糊付き付箋紙Fの含めた原稿Pの搬送方向の長さ等を検出して制御部14に送る。
画像読取リ部13は、CCD(Charge Coupled Device)素子やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の画像読取センサからなり、制御部14からの指令に基づいて自動原稿送り部11より1枚ずつ送られてきた各原稿Pから画像データを読み取る。
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、画像処理装置1全体の制御を実行すると共に、プログラム記憶部16に記憶されたスキャン動作制御プログラム16aを実行することにより、後述するように本発明の区切り手段14a、表裏貼付け判定手段14b、画像加工手段14cとして機能する。
メモリ15は、画像読取り部13が読み取った画像データや、制御部14が画像処理した画像データや、各種必要なデータ等を記憶する。
プログラム記憶部16は、制御部14が実行する各種プログラムが記憶されていると共に、上述のように制御部14を本発明の区切り手段14a、表裏貼付け判定手段14b、画像加工手段14cとして機能させるためのスキャン動作制御プログラム16a等が記憶している。
操作パネル部17は、コピー開始ボタンやスキャン開始ボタンやモニタ部等を備え、画像処理装置1に対するユーザからの各種操作を受付けると共に、画像処理装置1における各種の設定や動作状態をモニタ部に表示する。
印刷実行部18は、インクジェット方式、すなわちブラック、シアン、マゼンダ、イエロー等の各色のインクヘッドからインクを吐出して印刷用紙に対し画像を形成するもので、印刷ジョブや画像読取り部13が読み取った画像データに基づいて用紙に対してインクを吐出することにより印刷を行う。なお、印刷実行部18は、インクジェット式に限らず、孔版印刷や、レーザー印刷方式でも良い。
ネットワークI/F部19は、この画像処理装置1をネットワーク2を介してPC等の端末装置3に接続する。
図2は、本発明に係る実施例1の画像処理装置1が読み込む原稿Pの一例を示す図である。
図2に示すように、この画像処理装置1が読み込む原稿Pは、例えば、ページ1〜ページ7の資料1〜3から構成される。詳細には、ページ1およびページ2の資料1と、ページ3およびページ4の資料2と、ページ5〜ページ7の資料3の3つの資料から構成されている。
図3は、図2に示す原稿において区切りとなるページに糊付き付箋紙Fを貼り付けた一例を示す図である。
図2に示すような3つの資料1〜3からなる原稿があって、この画像処理装置1で資料1〜3の境界で資料を仕分ける場合、ユーザは、図3に示すように資料1の最終ページであるページ2の原稿Pの上端側と、資料2の最終ページであるページ4の原稿Pの上端側と、資料3の最終ページであるページ7の原稿Pの上端側にそれぞれ識別用紙である糊付き付箋紙Fを貼り付ける。
次に、以上のように構成された画像処理装置1のスキャン動作について説明する。
図4は、本発明に係る実施例1の画像処理装置1のスキャン動作例を示すフローチャートである。
まず、ユーザによって図3に示すように資料1〜3の境界の原稿Pの一部に識別用紙である糊付き付箋紙Fが貼り付けられた複数毎の原稿Pが自動原稿送り部11に載置され、操作パネル部17におけるスキャン開始ボタン等が押されると、制御部14は、原稿センサ12からのセンサ出力に基づいて自動原稿送り部11に複数毎の原稿Pが載置されたことを検出すると共に、操作パネル部17のスキャン開始ボタンからのスキャン開始信号を受信して(ステップS110“YES”)、ステップS130およびステップS150の初期設定をした後、スキャン動作を開始する。
つまり、制御部14は、プログラム記憶部16に記憶されたスキャン動作制御プログラム16aを実行することにより、まずは初期設定として、1セットの資料が原稿Pの何枚目から開始するかを示す情報“set start”の値を1にセットすると共に(ステップS130)、識別用紙である糊付き付箋紙Fが何枚目の原稿Pに貼り付けされているかを示す情報“i”の値を1にセットする(ステップS150)。
初期設定完了後、制御部14はスキャン動作を開始するため、まずは自動原稿送り部11を駆動して複数毎の原稿Pを1枚ずつ画像読取り部13に送り出させ(ステップS170)、自動原稿送り部11から1枚ずつ送り出された各原稿Pの画像を画像読取り部13に読み取らせ、画像データとしてメモリ15に記憶すると共に(ステップS190)、読み取った原稿Pの枚数をカウントして、その総枚数Nをメモリ15に記憶する(ステップS210)。
次に、制御部14は、メモリ15に記憶した画像データを読み出して、i枚目の原稿Pに資料1〜3の境界となる画像データの区切り位置(区切りページ)を示す糊付き付箋紙Fが貼り付けられているか否かを判定する(ステップS230)。
ここで、制御部14は、原稿Pの画像データに糊付き付箋紙Fが貼り付けられているか否かは、例えば、原稿Pのサイズが同じ場合、糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿Pの画像データは、糊付き付箋紙Fが貼り付けられていない原稿Pの画像データよりも搬送方向に長くなる。
図5は、糊付き付箋紙Fが貼り付けられている場合と、糊付き付箋紙Fが貼り付けられていない場合の画像データの違いを示す図で、(a)は糊付き付箋紙Fが貼り付けられていない場合の原稿とその画像データ、(b)は原稿Pの表側に糊付き付箋紙Fが貼り付けられている場合の原稿とその画像データを示す図である。
図5(a)に示すように、糊付き付箋紙Fが貼り付けられていない場合の原稿Pの場合、画像データもその原稿Pのサイズとほぼ変わらない。なお、原稿PがA4サイズであれば、横方向の長さは21.0(cm)、縦方向の長さは29.7(cm)である。
これに対し、図5(b)に示すように糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿Pの場合、原稿センサ12のセンサ出力等に基づいて原稿Pに貼り付けられた糊付き付箋紙Fも画像データDに含まれて読み取られる。そのため、原稿Pの搬送方向における画像Dの長さは、原稿Pから糊付き付箋紙Fがはみ出している分だけ長くなる。
ここで、この糊付き付箋紙Fは、原稿Pの色とは異なる有彩色のものを使用しているため、制御部14は、原稿Pの縦方向の長さ、A4サイズであれば29.7cmを超える所定領域に矩形で有彩色の糊付き付箋紙Fの画像Diが存在する場合には、糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿Pと判定することができる。なお、所定領域は、糊付き付箋紙Fの長さにもよるが原稿Pの後端部から数cm程度である。
また、制御部14は、原稿Pを読み取った画像Dの搬送方向における長さの違いにより原稿Pに糊付き付箋紙Fが貼り付けられているか否かを判定できる。なお、読み取るべき資料に用紙サイズの異なる原稿が混在している場合には、画像データの長さでは判断不可になるため、読み取った画像データの縦横比に基づいて、その縦横比が所定のA4サイズやA3サイズ、B5サイズと異なる縦横比を参照し、原稿Pの搬送方向である縦方向に大きい場合には、糊付き付箋紙Fが貼り付けられているものと判断できる。
ステップS230において、i枚目の原稿Pに画像データの区切り位置である原稿1〜3の境界を示す糊付き付箋紙Fが貼り付けられていないと判定した場合(ステップS230“No”)、制御部14は、iを+1だけインクリメントして(ステップS250)、続いてiが読み取った原稿Pの総枚数Nになったか否かを判定する(ステップS270)。
そして、iが読み取った原稿Pの総枚数Nに等しい場合(ステップS270“Yes”)、制御部14は、以上のスキャン処理を終了する。これに対し、iが読み取った原稿Pの総枚数Nに等しくない場合、すなわちiが読み取った原稿Pの総枚数Nよりも小さい場合(ステップS270“No”)、制御部14は、ステップS230の処理に戻って再度i枚目の原稿Pに画像データの区切り位置である原稿1〜3の境界を示す糊付き付箋紙Fが貼り付けられているか否かを判定して、それ以降の処理を繰り返す。
これに対し、ステップS230の処理で、i枚目の原稿Pに原稿1〜3の境界を示す糊付き付箋紙Fが貼り付けられていると判定した場合(ステップS230“Yes”)、制御部14は、表裏貼付け判定手段14bとして機能して、画像読取り部13により読み取られメモリ15に記憶された画像Dに基づいて、糊付き付箋紙Fが原稿Pの表側に貼り付けられているか、あるいは裏側に貼り付けられているかを判定する(ステップS290)。
糊付き付箋紙Fが原稿Pの表側に貼り付けられたのか否かについては、制御部14は、例えば、画像読取り部13が読み取ってメモリ15に記憶しておいた画像Dに基づいて、原稿Pの縦方向(搬送方向)における後端部の所定領域である原稿Pより外側の所定領域だけでなく、原稿P内の領域に糊付き付箋紙Fの画像Diが存在するか否かにより判定できる。
そして、糊付き付箋紙Fが原稿Pの表側に貼り付けられていると判定した場合(ステップS290“Yes”)、制御部14は、画像加工手段14cとして機能して、画像Dから所定領域の画像を削除すると共に(ステップS310)、糊付き付箋紙Fの画像を消去する(ステップS330)。
これに対し、糊付き付箋紙Fが原稿Pの裏側に貼付されていると判定された場合(ステップS290“No”)、制御部14は、画像加工手段14cとして機能して、ステップS310の処理同様に画像Dから所定領域の画像を削除する(ステップS350)。なお、糊付き付箋紙Fが原稿Pの裏側に貼付されていると判定された場合、ステップS330の処理は不要であるため、実行しない。
図6(a)〜(d)は、原稿Pの表側に糊付き付箋紙Fが貼り付けられた場合における制御部14の画像処理の手順を示す図である。
まず、図6(a)に示すように表側に糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿Pを画像読取り部13が読み取った画像Dには、図6(b)に示すように原稿Pの後端側に糊付き付箋紙Fの画像Diも含まれる。
そのため、制御部14は、ステップS310の処理により、図6(c)に示すように画像読取り部13が読み取った画像Dから、原稿Pのサイズを超える原稿Pの後端側の所定領域の画像Doを削除する。
しかし、原稿Pの表側に糊付き付箋紙Fが貼り付けられた場合、原稿Pのサイズを超える所定領域の画像Doを削除しても、図6(c)に示すように画像D内に、糊付き付箋紙Fの画像Diが残っているため、続いて図6(d)に示すように画像D内に残っている糊付き付箋紙Fの画像Diを削除または原稿Pの用紙と同色で塗り潰す処理等を行う。
図7(a)〜(c)は、原稿Pの裏側に糊付き付箋紙Fが貼り付けられた場合における制御部14の画像処理の手順を示す図である。
まず、図7(a)に示すように裏側に糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿Pを画像読取り部13が読み取った画像Dには、図7(b)に示すように原稿Pの後端側に糊付き付箋紙Fの画像Diも含まれる。
そのため、制御部14は、ステップS350の処理により、図7(c)に示すように画像読取り部13が読み取った画像Dから、原稿Pのサイズを超える原稿Pの後端側の所定領域の画像Doを削除する。
すると、原稿Pの裏側に糊付き付箋紙Fが貼り付けられた場合であるので、原稿Pのサイズを超える所定領域の画像Doを削除するだけで、図7(c)に示すように画像Dから糊付き付箋紙Fの画像Diを削除することができる。
図4に戻り、ステップS310〜350の処理により画像Dから糊付き付箋紙Fの画像Diを削除する画像加工処理が終了すると、制御部14は、続いて、区切り手段14aとして機能して識別用紙である糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿Pを特定して、糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿Pを基準に画像データの区切り位置を決定し、その区切り位置により区切られた画像データをそれぞれ1つのファイルとして記憶する。つまり、制御部14は、有彩色の糊付き付箋紙Fにより区切られたset start枚目の原稿からi枚目の原稿を画像データの区切り位置として決定し、その区切り位置により区切られた画像データをそれぞれ1つのファイルとしてメモリ15や、ネットワークI/F部19およびネットワーク2を介して情報通信端末3に記憶する(ステップS370)。
これにより、識別用紙である糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿Pまでが1つのファイルとしてメモリ15に記憶され、糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿P毎に1つのファイルとしてメモリ15に記憶される。例えば、図3に示すようにページ2と、ページ4と、ページ7に糊付き付箋紙Fが貼り付けられている場合、ページ1およびページ2の資料1と、ページ3およびページ4の資料2と、ページ5〜ページ7の資料3の3つの資料をそれぞれ別のファイルとしてメモリ15に記憶されることになる。
その後、制御部14は、ステップS250の処理と同様にiを“1”だけインクリメントすると共に(ステップS390)、そのiをset startにセットして(ステップS410)、さらにそのiが読み取った原稿Pの総枚数Nになったか否かを判定する(ステップS270)。
そして、iが読み取った原稿Pの総枚数Nに等しくなった場合(ステップS270“Yes”)、制御部14は、以上のスキャン処理を終了するのに対し、iが読み取った原稿Pの総枚数Nよりも小さい場合(ステップS270“No”)、ステップS230に処理を移行し、再度i枚目の原稿Pに原稿1〜3の境界を示す糊付き付箋紙Fが貼り付けられているか否かを判定して、それ以降の処理を繰り返す。
従って、本発明に係る実施例1の画像処理装置1によれば、資料の区切り位置を示す糊付き付箋紙Fが貼り付けられた複数枚の原稿Pから読み取った画像Dに基づいて糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿Pを特定し、糊付き付箋紙Fが貼り付けられた原稿Pを基準に画像データの区切り位置を決定して、その区切り位置毎に資料を別ファイルとしてメモリ15等に記憶する。
そのため、本発明に係る実施例1の画像処理装置1によれば、従来技術のように原稿Pとほぼ同じサイズの仕切り用紙を複数枚の原稿Pの境界に挿入することなく、区切り位置となる資料に糊付き付箋紙Fを貼り付けるだけで、区切り位置毎に資料を別ファイルとして仕分けことができる。その結果、仕切り用紙が不要になる分だけ原稿Pの読み取り時間が短縮すると共に、自動原稿送り部11における原稿Pの読み取り枚数に悪影響を与えることを防止できる。また、原稿Pの用紙サイズに合わせて仕切り用紙を各種サイズ用意する必要もなくなるので、その分だけコストを削減できると共に、その保管スペースも不要になる。
また、本発明に係る実施例1の画像処理装置1によれば、識別用紙である糊付き付箋紙Fが原稿Pの表側または裏側のいずれに貼付されているか否かを判定して、糊付き付箋紙Fが原稿Pの表側に貼付けされている場合には、画像Dから所定領域の画像Doを削除すると共に、糊付き付箋紙Fの画像Diを消去する一方、糊付き付箋紙Fが原稿Pの裏側に貼付けされている場合、画像Dから所定領域の画像Doを削除する。
その結果、識別用紙である糊付き付箋紙Fが原稿Pの表側に貼り付けられている場合には、糊付き付箋紙Fの画像Diの影響を確実に除去して原稿Pから読み取るべき画像を読み取ることができる。また、糊付き付箋紙Fが原稿Pの裏側に貼り付けられている場合には、所定領域の画像Doを削除するだけで済むので、画像処理が簡単で済み、画像処理に起因するスキャン処理の生産性低下を防ぐことができる。
(実施例2)
上述の本発明に係る実施例1では、識別用紙である糊付き付箋紙Fに基づいて各資料をその境界で自動的に区切って別ファイルとして保存する画像処理装置1を例に挙げて説明した。
上述の本発明に係る実施例1では、識別用紙である糊付き付箋紙Fに基づいて各資料をその境界で自動的に区切って別ファイルとして保存する画像処理装置1を例に挙げて説明した。
本発明に係る実施例2では、資料を自動的に区切って別ファイルとして保存するだけでなく、さらに糊付き付箋紙Fの色の別に基づいてファイル保存時のデータフォーマットや保存先などの設定を自動で実行する画像処理装置1を例に挙げて説明する。
本発明に係る実施例2の画像処理装置1では、ユーザが画像処理装置1の操作パネル部17などを利用して糊付き付箋紙Fの色毎に各資料(ファイル)の各種設定を予め入力しておく必要がある。なお、本発明に係る実施例2の画像処理装置1の構成は、本発明に係る実施例1の画像処理装置1と同様であり、糊付き付箋紙Fの色に基づく処理が追加されただけであるので、実施例1の画像処理装置1の構成を参照して説明する。
図8は、本発明に係る実施例2の画像処理装置1が読み取る原稿Pにおいて区切りとなるページに色が異なる糊付き付箋紙を貼り付けた一例を示す図である。
図8に示すように、資料1と資料2との区切りである資料1の最終ページ2の原稿Pには、例えば黄色の糊付き付箋紙Fyを貼り付ける一方、資料2と資料3との区切りである資料2の最終ページ4の原稿Pには、例えば赤色の糊付き付箋紙Frを貼り付け、資料3の最終ページ7の原稿Pには、青色の糊付き付箋紙Fbを貼り付ける。
すると、本発明に係る実施例2の画像処理装置1では、例えば、ステップS230の処理によりメモリ15に記憶した画像データを読み出して、原稿Pに原稿1〜3の境界を示す糊付き付箋紙Fが貼り付けられているか否かを判定する際、糊付き付箋紙Fの色も判別する。そして、ステップS370の処理により、set start枚目の原稿からi枚目の原稿を1つのファイルでメモリ15に記憶する際、糊付き付箋紙Fの色に基づいて各資料1〜3毎にデータフォーマットだけでなく、ファイルの保存先も変更する。
図9は、本発明に係る実施例2の画像処理装置1における色が異なる糊付き付箋紙F毎の設定例を示す図である。
図9に示すように、例えば、黄色の糊付き付箋紙Fyにより区切られたページ1,2からなる資料1の場合は、画像処理装置1の操作パネル部17によるユーザの設定に基づいて、“PDF”のデータフォーマットで、“フォルダ1”に保存される。
赤色の糊付き付箋紙Frにより区切られたページ3、4からなる資料2の場合は、画像処理装置1の操作パネル部17によるユーザの設定に基づいて、“Tiff”のデータフォーマットで、“フォルダ2”に保存される。
青色の糊付き付箋紙Fbにより区切られたページ5〜7からなる資料3の場合は、データフォーマットが“PDF”で、“アドレス×××にメール送信”の保存先に基づいて、ネットワークI/F部19およびネットワーク2を介してアドレス×××の情報通信端末3に送信することができる。
従って、本発明に係る実施例2の画像処理装置1によれば、本発明に係る実施例1の画像処理装置1と同様に、従来技術では必要であった仕切り用紙が不要になるので、その分だけ原稿Pの読み取り時間を短縮化することができると共に、自動原稿送り部11における原稿Pの読み取り枚数に悪影響を与えることを防止でき、さらにはコストの削減や保管スペースも不要にできる等の効果が得られる。
また、本発明に係る実施例2の画像処理装置1では、ユーザが画像処理装置1の操作パネル部17などを利用して糊付き付箋紙Fの色毎に各資料(ファイル)の各種設定を予め入力しておくことにより、糊付き付箋紙Fに基づいて資料を自動的に区切って別ファイルとして保存できるだけでなく、糊付き付箋紙Fの色に基づいてファイル保存時のデータフォーマットや保存先などの設定を自動で実行できる。
1…画像処理装置
11…自動原稿送り部
12…原稿センサ
13…画像読取り部
14…制御部
14a…区切り手段
14b…表裏貼付け判定手段
14c…画像加工手段
15…メモリ
16…プログラム記憶部
16a…スキャン動作制御プログラム
17…操作パネル部
18…印刷実行部
19…ネットワークI/F部
2…ネットワーク
3…情報通信端末
11…自動原稿送り部
12…原稿センサ
13…画像読取り部
14…制御部
14a…区切り手段
14b…表裏貼付け判定手段
14c…画像加工手段
15…メモリ
16…プログラム記憶部
16a…スキャン動作制御プログラム
17…操作パネル部
18…印刷実行部
19…ネットワークI/F部
2…ネットワーク
3…情報通信端末
Claims (2)
- 複数枚の原稿のうち1枚以上に識別用紙が貼り付けられて載置され、前記載置された複数枚の原稿を1枚ずつ送り出す自動原稿送り手段と、
前記自動原稿送り手段により1枚ずつ送り出された原稿から画像データを読み取る画像読取り手段と、
前記画像読取り手段により読み取られた画像データに基づいて前記識別用紙が貼り付けられた原稿を特定し、前記識別用紙が貼り付けられた原稿を基準に前記画像データの区切り位置を決定する区切り手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記原稿は、搬送方向の後端側に突出して前記識別用紙が貼付されており、
前記画像読取り手段は、印刷設定情報に基づいて前記搬送される原稿の後端部から所定領域を含めて前記原稿の画像データを読み取り、
前記区切り手段は、前記所定領域内に前記識別用紙が貼り付けられた原稿を特定し、前記識別用紙が貼り付けられた原稿を基準に前記画像データの区切り位置を決定し、
前記画像読取り手段により読み取られた画像データに基づいて、前記識別用紙が前記原稿の表側または裏側のいずれに貼付されているか否かを判定する表裏貼付け判定手段と、
前記表裏貼付け判定手段により前記識別用紙が表側に貼付されていると判定された場合、前記画像データから所定領域の画像を削除すると共に、前記読み取られた識別用紙の画像を消去する一方、前記表裏貼付け判定手段により前記識別用紙が裏側に貼付されていると判定された場合、前記画像データから所定領域の画像を削除する画像加工手段と、をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014036231A JP2015162775A (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014036231A JP2015162775A (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015162775A true JP2015162775A (ja) | 2015-09-07 |
Family
ID=54185608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014036231A Pending JP2015162775A (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015162775A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020110974A (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-27 | ブラザー工業株式会社 | テンプレート作成プログラム及び印刷装置 |
-
2014
- 2014-02-27 JP JP2014036231A patent/JP2015162775A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020110974A (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-27 | ブラザー工業株式会社 | テンプレート作成プログラム及び印刷装置 |
JP7211086B2 (ja) | 2019-01-11 | 2023-01-24 | ブラザー工業株式会社 | テンプレート作成プログラム及び印刷装置 |
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