JP2015161457A - 空気調和機 - Google Patents

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厚行 石毛
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博美 森
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崇 杉山
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利彦 尾花
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雄司 松浦
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Abstract

【課題】マルチ式空気調和機の室外機における新規な接続ユニオン取付構造を提供する。【解決手段】空気調和機の室外機は、複数の室内機のそれぞれの冷媒配管が接続される複数の接続ユニオンと、これら複数の接続ユニオンを固定する接続台10を備える。液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gは、それぞれ一部に対角部を有する。接続台10は不動部分11と、不動部分との相互間隔を変更可能な可動部分12により構成される。不動部分11には液管用接続ユニオン2Lの対角部の一方の角部と、ガス管用接続ユニオン2Gの対角部の一方の角部を受け入れるVノッチが形成され、可動部分12には液管用接続ユニオン2Lの対角部の他方の角部と、ガス管用接続ユニオン2Gの対角部の他方の角部を受け入れるVノッチが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は空気調和機、特に1台の室外機に複数の室内機を接続するタイプの空気調和機に関する。
1台の室外機に複数の室内機を接続する、いわゆるマルチ式空気調和機では、複数の室内機のそれぞれの冷媒配管が接続される複数の接続ポートを室外機に設ける必要がある。室外機に複数の接続ポートを組み付ける作業を容易にするため、これまでにも様々な工夫がなされている。その一例を特許文献1に見ることができる。
特許文献1に記載された空気調和機の室外機には、複数の接続ポートを取り付ける取付盤が設けられている。取付盤は取付部材と規制部材を備える。取付部材には複数の接続ポートを取り付ける複数の挿通孔が板厚方向に貫通して形成されている。規制部材は2個以上の接続ポートの板厚方向への移動を一括して規制する。このため、接続ポート毎に規制部材を設けるまでもなく、2個以上の接続ポートの板厚方向位置の調整などを同時に行うことができる。
特開2007−271236号公報
特許文献1記載の室外機のように、冷媒配管の端に固定された接続ユニオンを取付部材の穴に挿入して接続ポートを構成するやり方であると、接続ユニオンの数が多い場合、作業性が悪い。穴に接続ユニオンを挿入する際に接続ユニオンに傷が付く可能性もある。また、マルチ式空気調和機の場合、異なる大きさの接続ユニオンが同時に使用されることが多いが、取付部材に穴を明ける方式では、室外機と複数の室内機の取り合わせに見合った専用の取付部材を用意する必要があり、多種類の機種に共通で使用できる取付部材とすることが難しかった。さらに、冷媒配管が振動すると接続ユニオンも振動するが、その振動により接続ユニオンと取付部材の間でビビリ音が発生し、騒音レベルが高くなるという問題もあった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、マルチ式空気調和機の室外機における複数の接続ユニオンの取り付けを容易にし、部品点数の削減と部品の共通化、及び騒音レベルの低下も図ることができる新規な接続ユニオン取付構造を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機は、1台の室外機に複数の室内機が接続される空気調和機であって、前記室外機は、前記複数の室内機のそれぞれの冷媒配管が接続される複数の接続ユニオンと、前記複数の接続ユニオンを固定する接続台を備え、前記接続ユニオンには少なくとも一部に対角部が形成され、前記接続台は、不動部分と、前記不動部分との相互間隔を変更可能な可動部分とにより構成され、前記不動部分と前記可動部分のそれぞれに、前記接続ユニオンの前記対角部の一方の角部を受け入れるVノッチが形成されていることを特徴としている。
この構成によると、穴に接続ユニオンを通すのでなく、接続台の不動部分と可動部分で接続ユニオンを挟み付けて固定するから、接続ユニオンの数が多くても取付作業をスピーディに行うことができる。穴に通すのと異なり、接続ユニオンに傷がつく可能性も低い。またVノッチを形成した不動部分と可動部分は様々な大きさの接続ユニオンに対応させることができるから、同一設計の接続台を多機種の室外機で用いることができ、部品点数の削減と部品の共通化という目的が達成される。さらに、接続台と接続ユニオンの間に防振部材を挟み込み、ビビリ音の発生を抑制することも可能である。
上記構成の空気調和機において、前記対角部のそれぞれの角部は、前記Vノッチの内角にほぼ等しい角度とされていることが好ましい。
この構成によると、接続台の不動部分と可動部分で接続ユニオンをしっかりと挟み、接続ユニオンを強固に固定することができる。また接続ユニオンと接続台の隙間が小さくなるので水や異物が室外機内部に侵入する可能性を小さくできる。
上記構成の空気調和機において、前記対角部は、前記接続ユニオンに形成された周面溝内に形成された多角形断面部の対角部により構成されることが好ましい。
この構成によると、接続台の不動部分と可動部分の縁が接続ユニオンの周面溝に入り込むから、接続ユニオンの接続台肉厚方向への移動が阻止され、接続ユニオンと接続台の相対位置が安定する。
上記構成の空気調和機において、前記冷媒配管には液管とガス管が含まれ、前記接続ユニオンには前記液管に対応する液管用接続ユニオンと前記ガス管に対応するガス管用接続ユニオンが含まれ、前記Vノッチには前記液管用接続ユニオンに対応する液管用Vノッチと前記ガス管用接続ユニオンに対応するガス管用Vノッチが含まれ、前記液管用Vノッチと前記ガス管用Vノッチは1個ずつ対をなす形で前記接続台に形成されることが好ましい。
この構成によると、複数の室内機のそれぞれにおける液管とガス管の接続作業を、誤り無く作業者に遂行させることができる。
上記構成の空気調和機において、前記接続台の前記可動部分は、前記液管用Vノッチと前記ガス管用Vノッチが1個ずつ形成されたものが1個の単位可動部分として構成され、前記単位可動部分が任意数前記接続台の前記不動部分に組み合わせられることが好ましい。
この構成によると、室内機の台数の増減に単位可動部分の増減で対応できる。単位可動部分と不動部分は共通部品とすることができるから、部品種類を少なくすることができ、部品管理が容易になる。
本発明に係る空気調和機は、1台の室外機に複数の室内機が接続される空気調和機であって、冷媒圧力の異常上昇を検知する圧力スイッチが複数設けられ、前記複数の圧力スイッチは動作しきい値がそれぞれ異なるものとされ、前記複数の室内機のその時点での運転状態に適切な動作しきい値を有する圧力スイッチが前記複数の圧力スイッチの中から選択使用されることを特徴としている。
この構成によると、運転中の室内機の台数、当該運転中の室内機の温度設定条件などの運転状態に適切な動作しきい値を有する圧力スイッチを選択使用することにより、異常高圧が発生したにもかかわらず圧力スイッチが作動しないという事態を回避することができる。
本発明に係る空気調和機は、1台の室外機に複数の室内機が接続される空気調和機であって、前記室外機は少なくとも圧縮機、四方弁、及び室外側熱交換器を収容し、内部の冷媒配管のうち液管には膨張弁及び液管側ストップバルブが、ガス管にはガス管側ストップバルブが、それぞれ設けられており、ポンプダウン作業の際、第1段階として前記液管側ストップバルブを全閉状態にし、所定時間経過後、第2段階として前記ガス管側ストップバルブを全閉状態にするにあたり、前記液管側ストップバルブが全閉状態にされたたことを検知して、前記膨張弁を全開状態にする制御が行われることを特徴としている。
この構成によると、液管側ストップバルブと膨張弁の間の液管中の冷媒が速やかに流出して圧縮機の側に回収されるから、ポンプダウン作業の作業時間を短縮することができる。
本発明に係る空気調和機は、1台の室外機に複数の室内機が接続される空気調和機であって、前記室内機に収容された室内側熱交換器は複数パスを有し、前記複数パスの中のいずれかのパスの出口に温度センサを配置し、前記温度センサの検知温度に対して、前記複数パスの合流部の温度に相当する温度となるように補正を加え、補正後の温度を液管温度として利用することを特徴としている。
この構成によると、室内側熱交換器に温度センサを1個配置するだけで済むから、コスト安な構成とすることができる。また作業性の良い場所を選んで温度センサを配置できるから、組立作業性が向上する。
本発明に係る空気調和機は、1台の室外機に複数の室内機が接続される空気調和機であって、前記室外機に、当該室外機と前記複数の室内機の故障表示を行う表示部が設けられ、当該表示部では、前記室外機と前記複数の室内機の故障表示が、全て1個の多色発光LEDにより行われることを特徴としている。
この構成によると、室外機と複数の室内機の故障表示が1個のLEDで済ませられ、表示基板のサイズが大きくならないので、コストダウンを実現できる。
本発明によると、接続台の不動部分と可動部分で接続ユニオンを挟み付けて固定する方式を採用したことにより、接続ユニオンの数が多くても取付作業を速やかに行うことができ、接続ユニオンに傷がつく可能性も低くできる。またVノッチを形成した不動部分と可動部分は様々な大きさの接続ユニオンに対応させることができるから、同一設計の接続台を多機種の室外機で用いることで、部品点数の削減と部品の共通化という目的を達成できる。さらに、接続台と接続ユニオンの間に防振部材を挟み込み、ビビリ音の発生を抑制することも可能である。
本発明の第1実施形態に係る接続台部分の斜視図で、分解状態を示す。 第1実施形態に係る接続台部分の斜視図で、組立状態を示す。 第1実施形態に係る接続台の正面図である。 第1実施形態に係る接続台の単位可動部分と、これに対応する接続台の不動部分の一部の正面図で、両者が離間した状態を示す。 第1実施形態に係る接続台の単位可動部分と、これに対応する接続台の不動部分の一部の正面図で、両者が接近した状態を示す。 第1実施形態に係る接続台の単位可動部分とこれに対応する不動部分により接続ユニオンが挟み付けられた状態を示す側面図である。 第1実施形態に係る接続台の単位可動部分とこれに対応する不動部分により接続ユニオンが挟み付けられた状態を示す正面図である。 第1実施形態に係る接続ユニオンの側面図である。 図8のA−A線を断面箇所とする接続ユニオンの断面図である。 第1実施形態に係る接続台のVノッチと接続ユニオンの対角部の関係を示す図で、接続台の不動部分と可動部分が離間した状態を示す。 第1実施形態に係る接続台のVノッチと接続ユニオンの対角部の関係を示す図で、接続台の不動部分と可動部分が接近した状態を示す。 第2実施形態を示す図であって、接続ユニオンの断面と接続台の部分正面が描かれている。 第3実施形態を示す図であって、接続ユニオンの断面と接続台の部分正面が描かれている。 第4実施形態を示す図であって、接続ユニオンの断面と接続台の部分正面が描かれている。 第5実施形態を示す図であって、接続ユニオンの断面と接続台の部分正面が描かれている。 空気調和機における異常高圧防止について説明する回路図である。 空気調和機における異常高圧防止の改善策を示す回路図である。 空気調和機におけるポンプダウン作業の改善策について説明する配管図である。 ポンプダウン作業時に観測される温度変化のグラフである。 空気調和機の熱交換器部分の側面図で、温度センサの配置について説明するものである。 空気調和機の熱交換器部分の側面図で、温度センサの配置の改善策について説明するものである。 空気調和機の表示部の改善策について説明する図である。
<第1実施形態>
本発明に係る空気調和機の第1実施形態を図1から図11に示す。そこに示されているのは空気調和機の室外機における冷媒配管及びその端に取り付けられた接続ユニオンと、接続ユニオンを取り付ける接続台のみであって、室外機の筐体や、筐体内に収容される圧縮機、室外用熱交換器、室外用送風ファンなどといった他の構成要素は図示を省略してある。
冷媒配管には液体冷媒用の冷媒配管と気体冷媒用の冷媒配管がある。以下液体冷媒用の冷媒配管を液管と称し、符号1Lを付す。気体冷媒用の冷媒配管をガス管と称し、符号1Gを付す。ガス管1Gは液管1Lに比較して太い。液管1Lとガス管1Gは図示しない圧縮機や室外用熱交換器に接続される。
液管1Lの先端には液管1Lの太さに対応する大きさの接続ユニオン、すなわち液管用接続ユニオン2Lが固定され、ガス管1Gの先端にはガス管1Gの太さに対応する大きさの接続ユニオン、すなわちガス管用接続ユニオン2Gが固定される。液化用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gはいずれもフレアユニオンと呼ばれるタイプのものである。1個の液管用接続ユニオン2Lと1個のガス管用接続ユニオン2Gの対が1台の室内機に対応する。
室外機の筐体に液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gの対を複数組固定すべく用意されているのが接続台10である。接続台10が液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gを、それぞれの先端が筐体外面側に突き出す形で固定することにより、室内機側の液管とガス管を接続する接続ポートが形成される。
接続台10は垂直に立てた姿勢で室外機の筐体に取り付けられるものであり、室外機の筐体に固定される不動部分11と、不動部分11との相互間隔を変更可能に不動部分11に取り付けられる可動部分12により構成される。不動部分11と可動部分12はいずれも鋼板製である。
可動部分12を構成するのは単位可動部分12aである。不動部分11に対向する単位可動部分12aの縁からは不動部分11の方に向け、上下方向に間隔を置いて2個の突出片13が水平に突出する。突出片13の先端にはねじ穴14が形成されている。不動部分11においては、突出片13に対応する位置に横長の長穴15が形成される。図3から図5に示すねじ16を、長穴15を通じてねじ穴14にねじ込むことで、単位可動部分12aは不動部分11に、水平方向に移動可能に取り付けられる。
不動部分11に組み合わせられる単位可動部分12aの数は任意である。必要なだけの数の単位可動部分12aを不動部分11に組み合わせることとすればよい。1個だけの単位可動部分12aを不動部分11に組み合わせる構成も可能である。図1から図3には、単位可動部分12aの総数を4とし、それらを隙間無く上下に並べた構成例が示されている。
ねじ16は不動部分11の長穴15を通っているので、長穴15の長さの範囲内でねじ16は水平方向に移動可能である。これにより単位可動部分12aに、図4に示す通り不動部分11から離間した位置と、図5に示す通り不動部分11に接近した位置との間で位置を決めることができる。
単位可動部分12aに対向する不動部分11の縁には、単位可動部分12aの上下方向長さに見合う上下方向長さの範囲に、上下方向に間隔を置いて2個のV字形ノッチ(以下「Vノッチ」と称する)が形成される。上方のVノッチは液管用接続ユニオン2Lに対応する大きさの液管用Vノッチ17Lであり、下方のVノッチはガス管用接続ユニオン2Gに対応する大きさのガス管用Vノッチ17Gである。
不動部分11に対向する単位可動部分12aの縁にも、不動部分11の液管用Vノッチ17Lと対をなす液管用Vノッチ18Lと、不動部分11のガス管用Vノッチ17Gと対をなすガス管用Vノッチ18Gが形成される。
不動部分11の液管用Vノッチ17Lと単位可動部分12aの液管用Vノッチ18Lは液管用接続ユニオン2Lの対角部を挟み付けるのに用いられる。不動部分11のガス管用Vノッチ17Gと単位可動部分12aのガス管用Vノッチ18Gはガス管用接続ユニオン2Gの対角部を挟み付けるのに用いられる。前記対角部は液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gが通常備える六角形断面部とは異なるものとして液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gに形成される。その形成の仕方は次の通りである。
フライス加工により、液管用接続ユニオン2Lの六角形断面部の一部に周面溝3Lを形成する。ガス管用接続ユニオン2Gの六角形断面部の一部にも周面溝3Gを形成する。周面溝3L、3Gの幅は接続台10の不動部分11と単位可動部分12aが入り込めるだけの広さにする。そして周面溝3L、3Gは、それぞれの底部が図9から図11に示すような多角形断面部4L、4Gを構成するように加工する。多角形としては互いに反対側を向く2個の角部、すなわち対角部を有する形状を選択する。菱形が好ましい。図示実施例では正方形を45°回転させた形の菱形が採用されている。
多角形断面部4L、4Gは2組ずつの対角部を有するが、図において水平方向に配置された1組の対角部に焦点を当てる。多角形断面部4Lの対角部は一方の角部4Laと他方の角部4Lbからなる。多角形断面部4Gの対角部は一方の角部4Gaと他方の角部4Gbからなる。
接続台10の不動部分11の液管用Vノッチ17Lは液管用接続ユニオン2Lの対角部の角部4Laを受け入れるものであり、それに見合う大きさとされている。またVノッチ17Lの内角は角部4Laの角度にほぼ等しい角度とされている。接続台10の単位可動部分12aの液管用Vノッチ18Lは液管用接続ユニオン2Lの対角部の角部4Lbを受け入れるものであり、それに見合う大きさとされている。またVノッチ18Lの内角は角部4Lbの角度にほぼ等しい角度とされている。同様に、接続台10の不動部分11のガス管用Vノッチ17Gはガス管用接続ユニオン2Gの対角部の角部4Gaを受け入れるものであり、それに見合う大きさとされている。またVノッチ17Gの内角は角部4Gaの角度にほぼ等しい角度とされている。接続台10の単位可動部分12aのガス管用Vノッチ18Gはガス管用接続ユニオン2Gの対角部の角部4Gbを受け入れるものであり、それに見合う大きさとされている。またVノッチ18Gの内角は角部4Gbの角度にほぼ等しい角度とされている。
図10では単位可動部分12aの液管用Vノッチ18Lとガス管用Vノッチ18Gの内角がθで示されている。前述の通り、液管用接続ユニオン2Lの多角形断面部4Lとガス管用接続ユニオン2Gの多角形断面部4Gはいずれも正方形を45°回転させた菱形であることから、θは90°となる。不動部分11の液管用Vノッチ17Lガス管用Vノッチ17Gの内角も90°となる。多角形断面部の形状を正方形を45°回転させた形以外の菱形とし、その菱形に合わせてθを90°以外の角度としてもよい。
液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gを接続台10に固定するときは、
不動部分11の液管用Vノッチ17Lに液管用接続ユニオン2Lをあてがって、対角部の
角部4Laを液管用Vノッチ17Lに受け入れさせる。またガス管用Vノッチ17Gにガス管用接続ユニオン2Gをあてがって、対角部の角部4Gaをガス管用Vノッチ17Gに受け入れさせる。その上で、液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gに単位可動部分12aをあてがい、液管用Vノッチ18Lに対角部の角部4Lbを受け入れさせ、ガス管用Vノッチ18Gに対角部の角部4Gbを受け入れさせる。その後単位可動部分12aを不動部分11の方に押し付け、不動部分11の長穴15を通じて単位可動部分12aのねじ穴14にねじ16をねじ込み、締め付ければ、単位可動部分12aは不動部分11に固定され、同時に液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gも接続台10に固定される。
このように液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gは、穴に通されるのでなく、接続台10の不動部分11と単位可動部分12aで挟み付けられて固定されるものであるから、液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gの数が多くても、取付作業をスピーディに行うことができる。穴に通すのと異なり、液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gに傷がつく可能性も低い。また不動部分11の縁と単位可動部分12aの縁が液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gの周面溝3L、3Gの中に入り込んでいるから、液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gの接続台肉厚方向への移動が阻止され、液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gと接続台10の相対位置が安定する。
前述の通り、液管用接続ユニオン2Lの対角部の角部4La、4Lbの角度は液管用Vノッチ17L、18Lの内角とほぼ等しい角度とされ、ガス管用接続ユニオン2Gの対角部の角部4Ga、4Gbの角度はガス管用Vノッチ17G、18Gの内角とほぼ等しい角度とされているから、不動部分11と単位可動部分12aで液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gをしっかりと挟み、強固に接続台10に固定することができる。不動部分11と単位可動部分12aは、両者間に液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gを挟んだ状態で最接近させたとき、互いの縁が突き合わさる設計とすればよいが、互いの縁の間に僅かな隙間が生じる設計であっても構わない。但し、室外機内部に水や異物が侵入することを避けるため、前記隙間は極力小さくする。
不動部分11の縁と単位可動部分12aの縁が、突き合わせでなく、はさみの刃のように食い違って重なり合う構成とすることもできる。この場合、液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gの周面溝3L、3Gには、不動部分11と単位可動部分12aが重なった厚みを受け入れられるだけの幅を持たせるものとする。
液管用接続ユニオン2L及びガス管用接続ユニオン2Gと接続台10との間、具体的には、多角形断面部4L、4Gと、液管用Vノッチ17L、18L、及びガス管用Vノッチ17G、18Gとの間に、防振部材を挟み込んでビビリ音の発生を抑制することも可能である。防振部材は多角形断面部4L、4Gに巻き付けることとしてもよく、液管用Vノッチ17L、18L、及びガス管用Vノッチ17G、18Gに貼り付けることとしてもよい。
液管用接続ユニオン2Lの多角形断面部4Lの形状とガス管用接続ユニオン2Gの多角形断面部4Gの断面形状、及びそれらを受け入れる接続台10側の液管用Vノッチ17L、18L、及びガス管用Vノッチ17G、18Gの形状は、前述の通り様々な菱形断面とそれに合わせた角度のVノッチ形状とすることができるが、それ以外にも形状を工夫することができる。その例を本発明の第2実施形態〜第5実施形態として以下に説明する。
<第2実施形態>
図12に第2実施形態を示す。第2実施形態では、接続台10の不動部分11の液管用Vノッチ17Lの一番奥の箇所に水平方向に延びる逃がし溝17Laが形成され、ガス管用Vノッチ17Gの一番奥の箇所に水平方向に延びる逃がし溝17Gaが形成されている。また単位可動部分12aの液管用Vノッチ18Lの一番奥の箇所に水平方向に延びる逃がし溝18Laが形成され、ガス管用Vノッチ18Gの一番奥の箇所に水平方向に延びる逃がし溝18Gaが形成されている。
上記のようにVノッチの一番奥の箇所に逃がし溝を形成しておけば、多角形断面部4L、4Gの対角部の角部4La、4Lb、4Ga、4Gbの尖端部はそこに逃げ込むことができるから、角部の尖端部がVノッチの谷底につかえるといったことがなく、対角部の斜面とVノッチの斜面をぴったりと合わせることができる。
<第3実施形態>
図13に第3実施形態を示す。第3実施形態では、多角形断面部4L、4Gの対角部の角部4La、4Lb、4Ga、4Gbの尖端部が丸みを帯びた形状になっている。この丸みは、多角形断面部4L、4Gの形成過程で自然に生じたものであってもよく、意図的に「アール」として設計したものであってもよい。
上記のように対角部の角部の尖端部に丸みを許容することにより、対角部の角部の尖端部は鋭いエッジを有していなければならないという束縛から逃れることができる。
<第4実施形態>
図14に第4実施形態を示す。第4実施形態では、多角形断面部4L、4Gの対角部の角部4La、4Lb、4Ga、4Gbの尖端部を丸みを帯びた形状にするだけでなく、その丸みに対応する丸みをVノッチ17L、17G、18L、18Gの谷底部にも形成した。これにより、対角部の角部の先端部とVノッチの谷底部が隙間無く密着し、その箇所からの水や異物の侵入を防ぐことができる。
<第5実施形態>
図15に第5実施形態を示す。第5実施形態では、多角形断面部4L、4Gの対角部の角部4La、4Lb、4Ga、4Gbを、尖端部を平らに削ることで台形形状とした。Vノッチ17L、17G、18L、18Gの谷底部も、対角部の角部の台形形状に対応する台形形状とした。
上記のように対角部の角部を台形形状とすることにより、対角部の角部の尖端部は鋭いエッジを有していなければならないという束縛から逃れることができる。
上記各実施形態から理解されるように、要は、接続台10の側にVノッチが形成され、液管用接続ユニオン2Lとガス管用接続ユニオン2Gの側にはVノッチの斜辺に対応する斜辺を有する対角部が形成されていればよく、上記実施形態で開示された形状以外の様々な形状が採用可能である。
(異常高圧の検知)
空気調和機には、冷媒圧力の異常上昇に対処するため、圧力センサが配置されることがある。特開2007−282318号公報に記載された空気調和機がその一例である。この空気調和機は、商用交流電源に接続されて圧縮機のモータに対する駆動電力を出力するインバータと前記商用交流電源との間の通電路に突入電流制限用の抵抗素子を挿接し、常開接点および直流駆動のコイルを有するリレーを前記抵抗素子と並列に接続し、前記リレーのコイルに対する通電路には、スイッチ手段と、冷凍サイクルの高圧圧力の異常上昇時に動作して開放する高圧スイッチとを挿接し、さらに、前記高圧スイッチの動作を検出する検出手段を備えている。この空気調和機では、商用交流電源の投入から所定時間遅れで前記スイッチ手段をオンし且つ前記インバータの駆動を開始する。そして前記検出手段の動作検出時にインバータの駆動を停止する。これにより、高圧スイッチ動作時のインバータへの通電遮断を、リレー接点により、しかもリレー接点に負担をかけずに実行することとして、高圧スイッチ動作時に通電を確実に遮断し、またリレーの寿命を向上させている。
特開2007−282318号公報に見られる通り、冷媒圧力の異常上昇を検知する圧力センサとして良く用いられるのが圧力スイッチである。圧力スイッチが設けられたマルチ式空気調和機の回路例を図16に示す。図16において、20は圧縮機、21は圧縮機20のモータである。圧縮機20には四方弁22、室外側熱交換器23、膨張弁24、及び室内側熱交換器25がループを描くように接続されて冷凍サイクルを形成している。
冷房時には圧縮機20から吐出される冷媒が実線矢印の方向に流れ、室外側熱交換器23が凝縮器、室内側熱交換器25が蒸発器として機能する。暖房時には、四方弁22が切り替わることにより、圧縮機20から吐出される冷媒が破線矢印方向に流れ、室内側熱交換器25が凝縮器、室外側熱交換器23が蒸発器として機能する。
圧縮機20のモータ21を駆動する仕組みは次の通りである。30は商用電源、31はインバータである。商用電源30とインバータ31の間にはリアクタ32と正特性サーミスタ33が配置される。正特性サーミスタ33は、商用電源30の電圧が印加された時、インバータ31に突入電流が流れないように電流を制限する。
インバータ31には次の要素が含まれる。すなわち、商用電源30の電圧を整流する整流回路34と、整流回路34が出力する直流電圧をスイッチングにより所定周波数の交流電圧に変換するスイッチング回路35である。インバータ31の出力は端子36を通じてモータ21に供給され、これによりモータ21は駆動される。
上記冷凍サイクルの高圧側配管に、常閉型の圧力スイッチ40が配置される。圧力スイッチ40は冷凍サイクルの所定箇所の圧力が異常に上昇した場合に開放状態となる。
商用電源30には直流電源回路37が接続されている。直流電源回路37は制御回路の動作に必要な直流電圧5Vと直流電圧12Vを出力する。直流電圧12Vが印加される正側端子に、圧力スイッチ40を介してリレー41のコイル41Cの一端が接続される。コイル41Cの他端はスイッチ手段であるNPN型トランジスタ42のコレクタ・エミッタ間を介して接地される。すなわち、リレー41のコイル41Cに対する直流電圧12Vの通電路に、圧力スイッチ40及びトランジスタ42のコレクタ・エミッタ間が挿入された構成となっている。
リレー41は、コイル41Cの他に常開接点41Aを有する。常開接点41Aは正特性サーミスタ33に並列接続されている。コイル41Cの両端間には直流電圧に対し逆方向になるように還流用のダイオードDが接続されている。
トランジスタ42のベース・エミッタ間に抵抗43を介して直流電圧5Vが印加され、同じベース・エミッタ間にNPN型トランジスタ44のコレクタ・エミッタ間が接続されている。トランジスタ44のベースは抵抗45を介してメモリコントロールユニット46(以下「MCU」の略称を用いる)に接続されている。
圧力スイッチ40とリレー41のコイル31Cの間の通電路には動作検出回路50が接続されている。動作検出回路50は抵抗51、52の直列回路からなる。動作検出回路50は抵抗52に生じる電圧を出力とするもので、圧力スイッチ40の非動作時は所定レベルの電圧(論理“1”信号)を出力し、圧力スイッチ40が動作して開放したときには零出力(論理“0”信号)を出力する。
MCU46は抵抗47を介して印加される直流電圧5Vで動作する。MCU46にはデータ記憶用のメモリ48が接続されている。メモリ48はEEPROMである。MCU46は、インバータ31を制御する主制御手段、リレー41を制御するリレー制御手段、及び動作検出回路50の出力から圧力スイッチ40の動作を検出する検出手段を備えている。
図12の空気調和機がマルチ式空気調和機である場合、動作している室内機の台数により、圧縮機20において異常とされる圧力の値が異なってくる。そのため、圧力スイッチ40が1個だけであると、異常高圧と目される圧力がかかっても作動しないという場合が生じ得る。
上記問題を解決する改善策を図17に示す。ここでは圧力スイッチの数は1個ではなく、合計4個の圧力スイッチ40A、40B、40C、40Dが設けられている。圧力スイッチ40A、40B、40C、40Dの動作しきい値はそれぞれ異なる。圧力スイッチの数は室外機の数と同じにすることができるが、必ずしもそれに限定されるものではない。
圧力スイッチ40Aには動作検出回路50A、圧力スイッチ40Bには動作検出回路50B、圧力スイッチ40Cには動作検出回路50C、圧力スイッチ40Dには動作検出回路50Dが、それぞれ組み合わせられる。動作検出回路50A、50B、50C、50Dはいずれも図12の動作検出回路50と同様の構成である。
圧力スイッチ40A、40B、40C、40Dはマルチプレクサ53を介してリレー41に接続される。動作検出回路50A、50B、50C、50Dの出力はマルチプレクサ54を介してMCU46に伝達される。MCU46はマルチプレクサ53、54に対し制御信号を出力する。
MCU46は運転中の室内機の台数、当該運転中の室内機の温度設定条件などの運転状態を監視する。そして圧力スイッチ40A、40B、40C、40Dのうち、その時点での運転状態に適切な動作しきい値を有する圧力スイッチを選択し、使用することとする。これにより、異常高圧が発生したにもかかわらず圧力スイッチが作動しないという事態を回避することができる。
(ポンプダウン作業)
設置済みの空気調和機を取り外す際には、ポンプダウン運転を行って冷媒を室外機に閉じ込める必要がある。マルチ式空気調和機でポンプダウン運転を行うこととする場合の改善策を、図18と図19に基づき説明する。
図18は、1台の室外機60に計4台の室内機70A、70B、70C、70Dが接続されている状況を示す。室外機60は内部に少なくとも圧縮機61、四方弁62、及び室外側熱交換器63といった構成要素を収容しており、これらの構成要素は室内機70A、70B、70C、70Dの内部の室内側熱交換器71A、71B、71C、71Dと共にループを描くように接続されて冷凍サイクルを形成している。
冷房時には圧縮機61から吐出される冷媒が実線矢印の方向に流れ、室外側熱交換器63が凝縮器、室内側熱交換器71A、71B、71C、71Dが蒸発器として機能する。暖房時には、四方弁62が切り替わることにより、圧縮機61から吐出される冷媒が破線矢印方向に流れ、室内側熱交換器71A、71B、71C、71Dが凝縮器、室外側熱交換器63が蒸発器として機能する。
室外機60の筐体一側面には液管用の接続ポート64とガス管用の接続ポート65の組み合わせが計4組配置されている。これに対応して、室内機70A、70B、70C、70Dのそれぞれの一側面には、液管用の接続ポート72とガス管用の接続ポート73の組み合わせが1組ずつ配置されている。接続ポート64と接続ポート72を液管で接続し、接続ポート65と接続ポート73をガス管で接続することにより、室内機70A、70B、70C、70Dは室外機60に接続される。
室外機60の内部においては、室内機70Aに対する液管に膨張弁66Aが、室内機70Bに対する液管に膨張弁66Bが、室内機70Cに対する液管に膨張弁66Cが、及び室内機70Dに対する液管に膨張弁66Dが、それぞれ配置されている。室内機70A、70B、70C、70Dのそれぞれに対する液管は1本にまとめられて室外側熱交換器63に接続されている。この1本にまとめられた液管に二方弁である液管側ストップバルブ67が配置されている。
また室外機60の内部において、室内機70Aに対するガス管、室内機70Bに対するガス管、室内機70Cに対するガス管、及び室内機70Dに対するガス管は、1本にまとめられて四方弁62に接続されている。この1本にまとめられたガス管に三方弁であるガス管側ストップバルブ68が配置されている。
マルチ式空気調和機のポンプダウン作業に関しては、これまでにも作業時間短縮のための提案がなされている。特許第2888817号に開示された技術もその一例である。特許第2888817号では、室外機は容量可変形圧縮機と四方弁と室外熱交換器と冷媒加熱器とを有する。室外機の運転開始信号を受信した後、圧縮機の温度を検出するとともに冷媒加熱器に設けられた気化筒の温度を検出する。検出された圧縮機の温度に応じて冷媒回収時間を設定し、設定された冷媒回収時間だけ圧縮機を運転することにより冷媒を回収する。
図18のマルチ式空気調和機では、ポンプダウン作業時の膨張弁66A、66B、66C、66Dの開度は、冷媒の温度に応じて制御される。冬場にポンプダウン作業を場合、膨張弁66A、66B、66C、66Dの開度は最初から小となっている。この状態で液管側ストップバルブ67を閉めると、冷媒が流れないために制御のための温度検知が順調に進まず、全ての膨張弁が全閉状態になってしまうことがある。このようになると、膨張弁66A、66B、66C、66Dと液管側ストップバルブ67の間の液管に冷媒が残留してしまう。残留した冷媒は、室外機60と室内機70A、70B、70C、70Dを接続する冷媒配管をポンプダウン作業終了後に取り外した際、大気中に漏れ出てしまう可能性がある。
上記問題を解決するため、次のような対策をとる。すなわちポンプダウン作業は、しばらく冷房運転をした後、第1段階として液管側ストップバルブ67を全閉状態にし、所定時間(例えば10分)経過後、第2段階としてガス管側ストップバルブ68を全閉状態にする、という手順で実施されるが、第1段階において液管側ストップバルブ67を全閉状態にしたとき、その状態を検知し、膨張弁66A、66B、66C、66Dを全て全開状態にする。これにより、液管側ストップバルブ67と膨張弁66A、66B、66C、66Dの間の液管中の冷媒は速やかに流出して圧縮機61の側に回収されるから、ポンプダウン作業の作業時間を短縮することができる。
液管側ストップバルブ67が全閉状態にされたという状態の判定は次のようにして行うことができる。すなわち、ポンプダウン作業前の冷房運転時の温度を記録しておき、以下のaからdの方法のいずれかを実行する。
a.室内側熱交換器71A、71B、71C、71Dの温度変化により判定する。
b.室内機70A、70B、70C、70Dの内部の液体冷媒配管の温度変化により判定する。
c.室外機60の内部の気体冷媒配管の温度変化により判定する。
d.上記aからcの方法を組み合わせて判定する。
上記aの方法を採用することとした場合、膨張弁66A、66B、66C、66Dを全て全開状態にするのは、室内側熱交換器71A、71B、71C、71Dに次のような温度変化が生じたときに実行される。
図19のグラフにおいて、ポンプダウン作業開始時点、すなわち冷房運転開始時点t0での温度をT0とし、時刻t1での温度をT1とする。このとき、T1−T0>ΔT1であれば、正常に冷房運転が遂行されていることを確認できる。ΔT1は例えば3℃などとする。
冷房運転が正常に遂行されていることが確認された後、一定の時間間隔で温度をサンプリングする。サンプリングした温度は一つ前の温度を記憶しておくものとする。サンプリング時間は、例えば30秒とすることなどが考えられる。
時点tnでの温度をTnとし、その一つ前の時点tn-1での温度をTn-1とする。もし、Tn−Tn-1>ΔT2であれば、液管側ストップバルブ67が全閉状態にされたと判定し、膨張弁66A、66B、66C、66Dを全て全開にする。液体側変化量ΔT2は例えば2℃などとする。
また、ポンプダウン作業の冷房運転を遂行している段階で液管側ストップバルブ67を閉じると、冷媒が流れなくなるので、検知温度が上昇する。一定時間の間に急激な温度上昇があれば、液管側ストップバルブ67が全閉状態にされたと判定できる。
液管側ストップバルブ67が全閉状態にされたかどうかを判定するのに用いる室内側熱交換器は、室内側熱交換器71A、71B、71C、71Dのいずれか1個であってもよく、2個であってもよく、全てであってもよい。
(温度センサの配置)
マルチ式空気調和機では、各室内機の液管温度を測定し、その液管温度に基づき、各室内機の液管温度が同じになるように各室内機の圧縮機運転を制御することで、室内機間の能力バランスがコントロールされる。室内機に収容された室内側熱交換器が複数パスを有する場合、どこか1箇所で液管の代表的温度を測定しなければならない。
従来、図20に示すような室内側熱交換器80では、複数パスの合流部に、例えばサーミスタからなる温度センサ81を配置することが多かった。しかしながら、室内機の構造によっては、例えばパス合流部が室内機の筐体に接近していて、温度センサを配置するスペースを確保できないような場合には、パス合流部に温度センサを配置できないことがあった。また、性能確保のためにパス設定優先の設計が行われた場合や、既存の筐体を流用して設計が行われた場合など、パス合流部が室内機の背面側に来ることがある。パス合流部が室内機背面側に来ると、室内機の組立ラインで温度センサ81を設置しようと思っても、設置箇所が見えず、設置作業を行えないといった場合もあった。
上記問題の解決策としては、例えば特開2005−273923号公報に開示されたものがある。そこでは全パスに除湿弁を配置し、全パスの出口温度を温度センサで検知し、その平均温度と、各パスの出口温度が同じになるように除湿弁を制御する。しかしながら全パスに除湿弁と温度センサを配置する構成はコスト高となることを免れない。
そこで図21のようにする。図21ではいずれかのパスの出口に温度センサ81が配置されている。この温度センサ81の検知温度に対して、パス合流部の温度に相当する温度となるように補正を加え、補正後の温度を液管温度として利用する。これにより、室内機間の暖房能力のバランスをコントロールすることができる。温度の補正値は、圧縮機の回転数や、室内側熱交換器80に組み合わせられる室内側送風機の回転数に比例するように定める。補正値の大きさは試験運転を通じて確認し、決定する。
上記のようにすれば、除湿弁を必要とせず、また室内側熱交換器80に温度センサ81を1個配置するだけで済むから、コスト安な構成とすることができる。また作業性の良い場所を選んで温度センサを配置できるから、組立作業性が向上する。
(表示部の改善)
空気調和機では各種表示に発光ダイオード(以下「LED」と称する)が多用される。例えば特開2002−174449号公報記載の空気調和機では、温水循環回路と冷媒循環回路のいずれが使用されているのか、またいずれの循環回路に故障が発生したのかを表示する表示手段が設けられているが、その表示部のランプとして、緑色のLEDと赤色のLEDを一体にして配設したカメレオンランプを用いる例が開示されている。また特開昭59−107169号公報記載の空気調和機では、1個で赤色と緑色等の2色の発光色を有するLEDを用い、2色の発光色のいずれか、あるいは2色の合成色で、運転中、異常停止中、及び霜取り中の状態を表示する例が開示されている。
マルチ式空気調和機において、故障診断結果を表示する表示部が室外機に設けられることがある。故障表示をLEDで行う場合、室内機の台数分のLEDが使用されることが通例であった。
例えば室内機の台数が2台の場合、図22の左側に示すようにLEDが2個設けられ、一方の室内機の故障表示にはLED1が用いられ、他方の室内機の故障表示にはLED2が用いられていた。また室外機の故障表示にはLED1とLED2の両方が用いられていた。
上記表示方式では、室内機の台数が増えるにつれ表示基板が大きくなり、表示基板を実装する基板のサイズも大きくなる。また室内機の故障か室外機の故障かを判断するのに、LEDの点滅回数のカウントで判断していたため、判断が容易ではなかった。特に室外機の故障判断は2個のLEDの点滅で行うため、2個のLEDが別々の故障表示パターンで同時に点滅すると点滅回数のカウントが困難であり、判断を誤りやすかった。
マルチ式空気調和機の設置工事完了後の誤配線チェックや、ポンプダウン作業時の作業監視も、2個のLEDの点滅パターンの違いに基づき行っていたので、正確な判断が難しかった。
そこで、複数のLEDを用いる方式をやめ、多色発光のLEDを1個だけ用いることとする。例えば、赤色、青色、緑色の三色発光のLED(図22の右側のもの)を用いれば、1台の室内機の故障情報を赤色で表示し、もう1台の室内機の故障情報を青色で表示し、室外機の故障情報を緑色で表示することができる。故障の分類表示は、従来通りLEDの点滅回数のカウントで行う。
三色発光のLEDとしては、1個のパッケージ内に3個のLEDチップが、アノードが共通の1端子、カソードが独立した3端子、合計4端子で配置されたものを使用することができる。
上記のように三色発光のLED1個で済ませることとすれば、表示基板のサイズが大きくならないので、実質コストダウンとなる。また室外機の故障を専用の色で表示できるから、故障事象が室内機か室外機かを容易に判断できる。
三色を超える発光色数のLEDが調達可能であれば、それを用いることにより、さらに多くの台数の室内機の故障表示に対応させることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また本発明の各実施形態のうち、組み合わせて実施しても差し支えない性質のものについては、それらをいくつか、あるいはすべてを組み合わせて実施することができる。
本発明はマルチ式空気調和機に広く利用可能である。
1L 液管
1G ガス管
2L 液管用接続ユニオン
2G ガス管用接続ユニオン
3L、3G 周面溝
4L、4G 多角形断面部
4La、4Lb、4Ga、4Gb 対角部の角部
10 接続台
11 不動部分
12 可動部分
12a 単位可動部分
17L、18L 液管用Vノッチ
17G、18G ガス管用Vノッチ

Claims (9)

  1. 1台の室外機に複数の室内機が接続される空気調和機であって、
    前記室外機は、前記複数の室内機のそれぞれの冷媒配管が接続される複数の接続ユニオンと、前記複数の接続ユニオンを固定する接続台を備え、
    前記接続ユニオンには少なくとも一部に対角部が形成され、
    前記接続台は、不動部分と、前記不動部分との相互間隔を変更可能な可動部分とにより構成され、前記不動部分と前記可動部分のそれぞれに、前記接続ユニオンの前記対角部の一方の角部を受け入れるVノッチが形成されていることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記対角部のそれぞれの角部は、前記Vノッチの内角にほぼ等しい角度とされていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記対角部は、前記接続ユニオンに形成された周面溝内に形成された多角形断面部の対角部により構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記冷媒配管には液管とガス管が含まれ、前記接続ユニオンには前記液管に対応する液管用接続ユニオンと前記ガス管に対応するガス管用接続ユニオンが含まれ、前記Vノッチには前記液管用接続ユニオンに対応する液管用Vノッチと前記ガス管用接続ユニオンに対応するガス管用Vノッチが含まれ、前記液管用Vノッチと前記ガス管用Vノッチは1個ずつ対をなす形で前記接続台に形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記接続台の前記可動部分は、前記液管用Vノッチと前記ガス管用Vノッチが1個ずつ形成されたものが1個の単位可動部分として構成され、前記単位可動部分が任意数前記接続台の前記不動部分に組み合わせられることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 1台の室外機に複数の室内機が接続される空気調和機であって、
    冷媒圧力の異常上昇を検知する圧力スイッチが複数設けられ、前記複数の圧力スイッチは動作しきい値がそれぞれ異なるものとされ、前記複数の室内機のその時点での運転状態に適切な動作しきい値を有する圧力スイッチが前記複数の圧力スイッチの中から選択使用されることを特徴とする空気調和機。
  7. 1台の室外機に複数の室内機が接続される空気調和機であって、
    前記室外機は少なくとも圧縮機、四方弁、及び室外側熱交換器を収容し、内部の冷媒配管のうち液管には膨張弁及び液管側ストップバルブが、ガス管にはガス管側ストップバルブが、それぞれ設けられており、
    ポンプダウン作業の際、第1段階として前記液管側ストップバルブを全閉状態にし、所定時間経過後、第2段階として前記ガス管側ストップバルブを全閉状態にするにあたり、前記液管側ストップバルブが全閉状態にされたたことを検知して、前記膨張弁を全開状態にする制御が行われることを特徴とする空気調和機。
  8. 1台の室外機に複数の室内機が接続される空気調和機であって、
    前記室内機に収容された室内側熱交換器は複数パスを有し、前記複数パスの中のいずれかのパスの出口に温度センサを配置し、前記温度センサの検知温度に対して、前記複数パスの合流部の温度に相当する温度となるように補正を加え、補正後の温度を液管温度として利用することを特徴とする空気調和機。
  9. 1台の室外機に複数の室内機が接続される空気調和機であって、
    前記室外機に、当該室外機と前記複数の室内機の故障表示を行う表示部が設けられ、当該表示部では、前記室外機と前記複数の室内機の故障表示が、全て1個の多色発光LEDにより行われることを特徴とする空気調和機。
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