JP2015161342A - トルクコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】低回転速度側から高いトルクを出力し得るエンジンと組み合わせた際に、速度比が高くなるところで駆動力が小さくなることによって生じる減速感をなくし得るトルクコンバータを提供する。
【解決手段】ポンプインペラ(3)と、タービンランナ(5)と、ポンプインペラ(3)とタービンランナ(5)の間に配置され、タービンランナ(5)から出た作動流体の向きを変えてポンプインペラ(3)に導くことでポンプインペラ(3)の回転を助長する働きをするステータ(11)と、ワンウェイクラッチ(15)とを有するトルクコンバータ(1)において、ポンプインペラ(3)と締結されるサンギア(22)、タービンランナ(5)と締結されるキャリア(25)、ワンウェイクラッチ(15)を介してステータ(11)と締結されるリングギア(23)で構成される遊星歯車(21)を設けた。
【選択図】図1

Description

この発明はトルクコンバータの改良に関する。
エンジンの動力を、作動流体を媒体としてトランスミッションに伝え得るトルクコンバータがある(特許文献1参照)。このトルクコンバータは、エンジンによって回されるポンプインペラ、ポンプインペラの回転により送り出される作動流体の動きを受けて回るタービンランナ、タービンランナから出た作動流体の向きを変えてポンプインペラへ導くステータから構成されている。
特開2008−151288号公報
ところで、上記特許文献1の技術では、ワンウェイクラッチが働いてステータが空転するまでステータが停止状態を保ち続けるため、トルクコンバータの速度比が低い状態から高い状態にかけてトルク比が下がるだけの特性となっていた。そのため、近年のエンジンのように車両発進時といった低回転速度側から高いトルクを出力し得るエンジンと組み合わせた際に、トルクコンバータの速度比が低い車両発進時に高い駆動力を生む代わりに、速度比が高くなるところで駆動力が小さくなる。速度比が高くなるところで駆動力が小さくなると、乗り心地として減速感が目立ってしまうのである。
そこで本発明は、低回転速度側から高いトルクを出力し得るエンジンと組み合わせた際に、速度比が高くなるところで駆動力が小さくなることによって生じる減速感をなくし得るトルクコンバータを提供することを目的とする。
本発明のトルクコンバータでは、ポンプインペラと、タービンランナと、ステータと、ワンウェイクラッチとを有する。ここで、上記のポンプインペラは入力軸に連結される。上記のタービンランナは出力軸に連結される。上記のステータはポンプインペラとタービンランナの間に配置され、タービンランナから出た作動流体の向きを変えてポンプインペラに導くことでポンプインペラの回転を助長する働きをする。上記のワンウェイクラッチはステータと連結されカップリングポイントの速度比を超える領域でステータをフリーで回転させ得る。さらに、本実施形態のトルクコンバータでは、ポンプインペラと締結されるサンギア、タービンランナと締結されるキャリア、ワンウェイクラッチを介してステータに締結されるリングギアで構成される遊星歯車を設けた。
ステータが停止したままの比較例の場合と相違して、本発明によれば、ポンプインペラとタービンランナの回転速度からステータの回転速度が一義的に定まる。つまり、ステータに回転する方向の規制が無く、ポンプインペラの回転する方向に対して、同じ方向にも逆の方向にもステータが回転し得る。そして、ステータがポンプインペラの回転する方向に対して同じ方向に回転するときにはステータが停止しているときよりトルク比(駆動力)が大きくなる。また、ステータがポンプインペラの回転する方向に対して逆の方向に回転するときにはステータが停止しているときよりトルク比(駆動力)が小さくなる。そこで、速度比が相対的に高くかつカップリングポイントの速度比を超えない領域でステータがポンプインペラの回転する方向に対して同じ方向に回転し、速度比が相対的に低い領域でステータがポンプインペラの回転する方向に対して逆の方向に回転するように遊星歯車のギア比を設定する。すると、車両の発進時などのトルクコンバータの速度比が小さい領域で駆動力が比較例の場合より低下し、高速度比側にタービンランナの回転速度が上昇すると、駆動力が比較例の場合より大きくなる。これにより、低回転速度からトルクが高く出力されるエンジンとの組み合わせに対して、車両発進時に比較例より駆動力増幅機能を抑制しつつ、エンジンのトルク出力が安定する高速度比側で駆動力を比較例より増幅できる。これによって、速度比が高くなるところで駆動力が小さくなることによって生じる減速感をなくすことができる。
本発明の第1実施形態及び比較例のトルクコンバータの概略構成図である。 低速度比のときのステータ周りの作動油の流れを示す、比較例の場合の特性図である。 中速度比のときのステータ周りの作動油の流れを示す、比較例の場合の特性図である。 高速度比のときのステータ周りの作動油の流れを示す、比較例の場合の特性図である。 本実施形態及び比較例の速度に対するトルク比、トルク容量の特性図である。 本実施形態の遊星歯車の各要素間の関係を表す共線図である。 低速度比のときのステータ周りの作動油の流れを示す、本実施形態の場合の特性図である。 中速度比のときのステータ周りの作動油の流れを示す、本実施形態の場合の特性図である。 高速度比のときのステータ周りの作動油の流れを示す、本実施形態の場合の特性図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態のトルクコンバータ1の概略構成図を比較例のトルクコンバータと並べて表している。
先に図1左側に示す比較例のトルクコンバータ(以下、単に「比較例」ともいう。)から説明すると、トルクコンバータ1は、ポンプインペラ3と、タービンランナ5と、ステータ11と、ワンウェイクラッチ15とを有する。入力軸2から入る動力は入力軸2に連結されるポンプインペラ3を回転駆動し、ポンプインペラ3が回転することで出力軸7に連結されるタービンランナ5が追従して回転する。そして、タービンランナ5の回転は出力軸7に伝達されることでトランスミッション側に出力される。
ポンプインペラ3とタービンランナ5との間に配置されるステータ11は、タービンランナ5から出た作動油(作動流体)の向きを変えてポンプインペラ3が回転する方向へ送り込むことでポンプインペラ3の回転を助長する働きをする。
上記のポンプインペラ3、タービンランナ5及びステータ11には複数枚のブレード(翼)が所定の角度をもって一定間隔で配列されている。トルクコンバータ内に封入されている作動油は、ポンプインペラ3からその各ブレードを介して外周方向へ送り出され、トルクコンバータのケース内壁を伝い、タービンランナ5のブレードに衝突してタービンランナ5をポンプインペラ3と同方向に回す働きをする。また、タービンランナ5に衝突してから送り出される作動油は、ステータ11のブレードに衝突してポンプインペラ3の回転を助長するようにその流れ方向が変えられ、再び内周からポンプインペラ3に流入する。
タービンランナ5からポンプインペラ3へと作動油が戻る際に、ステータ11により作動油の流れを調整している。ポンプインペラ3の回転速度とタービンランナ5の回転速度の差が大きいときには、タービンランナ5の内周側からポンプインペラ3の内周側に流れる作動油は、ポンプインペラ3の回転を妨げる方向に流れる。以下、ポンプインペラの回転速度を単に「ポンプ回転速度」と、またタービンランナ5の回転速度を単に「タービン回転速度」という。そのため、ステータ11のブレード12の前面12a、つまりポンプインペラ3の回転方向と同じ側の面に作動油が衝突し、作動油の流れ方向がポンプインペラ3の回転方向に変わる。このとき、ワンウェイクラッチ15がステータ11を固定状態にしている。この結果、トルクコンバータ1のトルク比は大きくなる。
また、ポンプ回転速度とタービン回転速度の差が小さくなると、タービンランナ5の内周側からポンプインペラ3の内周側に流れる作動油は、ステータ11のブレード12の背面12b、つまりポンプインペラ3の回転方向と逆側の面に当るようになる。このとき、ワンウェイクラッチ15が解除されてステータ11を回転可能としているためにブレード12の背面12bに衝突した作動油が、ポンプインペラ3の回転を妨げる方向に流れることはない。ステータ11と連結されるワンウェイクラッチ15は、タービン回転速度が速くなって速度比がカップリングポイントの速度比を超える領域でステータ11をフリーで回転させるものである。
さらに説明する。図2,図3,図4は比較例で速度比を相違させた場合にステータ11周りの作動油の流れがどのように変化するのかを、速度ベクトルと共にモデルで表している。図2,図3,図4に示したように、ここではポンプ回転速度は一定とし、3段階に分けている。すなわち、タービン回転速度が相対的に低い領域(低速度比)、タービン回転速度が中程度で速度比がカップリングポイントを超えていない領域(中速度比)及びタービン回転速度が相対的に高く速度比がカップリングポイントを超えている領域(高速度比)である。
(低速度比のとき)
図2に示したようにポンプ回転速度をAとし、このときにタービン回転速度は小さくてF1とする。タービンランナ5のブレード6に沿って作動油が速度D1で流れ、この流れ速度D1とタービン回転速度F1との合成速度E1で作動油がステータ11に流れ込む。この場合、ほぼ直線状に形成されるポンプインペラ3、タービンランナ5の各ブレード4,6と相違して、ステータの各ブレード12は、ポンプインペラ3の回転方向と同じ側である前面12aが窪んでおり、全体として湾曲状に形成されている。そして、ステータ11は回転しないで停止しているために、ステータ11にはステータ12に向かってくる作動油流れに対して反力が発生する。このため、ステータブレード12の前面12aに速度E1で衝突した作動油は速度E1と反力によって生じる速度との合成速度B1でステータ12から流出する。つまり、作動油はステータブレード12に衝突してポンプインペラ3の回転方向に向きを変え、ステータブレード12に沿って速度B1で流出し、この速度B1でポンプインペラ3に作動油が流入する。そして、ポンプインペラ3の各ブレード4には作動油が速度B1で衝突し、ポンプインペラ3を回転させるトルクとなるが、ポンプインペラ3は速度Aで回転しているために、両速度が合成された速度C1で作動油がポンプインペラ3のブレード4に沿って流れる。
(中速度比のとき)
図3に示したようにポンプ回転速度は変化なくAとし、タービン回転速度はF1よりも大きいF2になったとする。タービンランナ5のブレード6に沿って速度D2で作動油が流れ、この流れ速度D2とタービン回転速度F2との合成速度E2でステータ11に作動油が流れ込む。この場合、作動油の速度D2は低速度比のときより低下し、タービン回転速度F2は低速度比のときより増加するため、合成速度E2が低速度比のときの合成速度E1より小さくなる。つまり、ステータに流れ込む作動油の合成速度E2が低速度比のときより低下するため、ステータ12に向かってくる作動油流れに対して発生する反力が低速度比のときより小さくなる。このため、ステータブレード12の前面12aに速度E2で衝突した作動油は速度E2と反力によって生じる速度との合成速度B2でステータ12から流出するものの、合成速度B1は低速度比のときより小さくなっている。このときも作動油はポンプインペラ3の回転方向に向きを変え、ステータブレード12に沿って低速度比のときより小さな速度B2で流出し、この速度B2でポンプインペラ3に作動油が入る。そして、ポンプインペラ3の各ブレード4には作動油が速度B2で衝突し、ポンプインペラ3を回転させるトルクとなるが、ポンプインペラ3は速度Aにて回転しているために、両速度が合成された速度C2でポンプインペラ3のブレード4に沿って作動油が流れる。
(高速度比のとき)
図4に示したようにポンプ回転速度は変化なくAとし、タービン回転速度はF2よりも大きいF3になったとする。タービンランナ5のブレード6に沿って速度D3で作動油が流れ、この流れ速度D3とタービン回転速度F3との合成速度E3でステータ11に作動油が流れ込む。この場合、作動油の速度D3は中速度比のときより低下し、タービン回転速度F2は中速度比のときより増加するため、合成速度E3の向きがポンプインペラ3の回転方向とは逆側のブレード背面12bとなる。このため、合成速度E3の作動油がブレード背面12bに向かって流れるときにもステータ11を停止状態に保ったのでは、ステータブレード12が作動油の流れを弱めることになってしまう。しかしながら、このときにはワンウェイクラッチ15が解除されてステータ11が回転可能となるため、合成速度E3の作動油に衝突されてポンプインペラ3の回転方向と同じ側にステータ11が回転する。従って、作動油は同じ速度E3で流れてポンプインペラ3に流入する。そして、ポンプインペラ3の各ブレード4には作動油が速度E3で当り、ポンプインペラ3を回転させるトルクとなるが、ポンプインペラ3は速度Aにて回転しているために、両速度が合成された速度C3で作動油がポンプインペラ3のブレード4に沿って流れる。
図5は比較例のトルク比(=出力軸トルク/入力軸トルク)とトルク容量(容量係数τ)の2つの特性を破線で重ねて示したものである。横軸はタービン回転速度とポンプ回転速度の比である速度比(=タービン回転速度数/ポンプ回転速度)で、縦軸がトルク比とトルク容量である。
上記のトルク容量は、このトルク容量が大きければ大きいほど、硬い性能となる。「硬い性能」とは、ポンプインペラ3とタービンランナ5の回転速度差が生まれにくく、直ぐにタービン回転速度がポンプ回転速度に追いつく性質のことをいう。この逆に、トルク容量が小さいと、いつまで経ってもタービン回転速度がポンプ回転速度に追いついてこない性質を有する。このようにトルク容量は、タービン回転速度のポンプ回転速度への近づき易さの指標を表す。さらに述べる。トルク容量が大きいと、直ぐにタービン回転速度とポンプ回転速度が1:1になってしまう。トルクを増幅している期間が短いためトルクをあまり増幅しない。ただし、タービン回転速度がポンプ回転速度から離れづらいので、マニュアル車の乗り心地に近いものとなる。これに対してトルク容量を小さくしてやると、速度比が小さい領域でタービン回転速度がポンプ回転速度から離れて停滞する時間が長くなる。大きなトルク比の領域を使えるので、力強くトルクが出る感じになってくる。
一方、上記のトルク比は、ステータ11のブレード形状で決まり、トルコンバータ1がどれだけトルクを増幅できるかを表す指標である。トルク比が大きければ大きいほどトルクが増幅される。
図5に破線で示したように、比較例では速度比が大きくなるほどトルク比が小さくなる右下がりの単純な特性である。また、カップリングポイントより大きい速度比の領域でトルク比が1となる。一方、トルク容量は速度比の小さな領域で速度比が大きくなるほど大きくなりやがてピークを採る。ピークを採った後は、速度比が大きくなるほど急激に小さくなる特性である。これで比較例のトルクコンバータ1の概説を終える。
図1に戻り、図1右側に示す本発明の第1実施形態では、比較例のトルクコンバータ1を前提として、遊星歯車21を追加して設けている。ここでの遊星歯車21はシンプソン型である。すなわち、遊星歯車21は、中心にあるサンギア22、外周にあるリングギア(インターナルギア)23、サンギア22とリングギア23の中間にある複数のピニオンギア24、複数のピニオンギア24を等間隔で支持するキャリア25から構成される。遊星歯車21の各要素とトルクコンバータ1の各要素との間は、次のように締結する。すなわち、サンギア22をポンプインペラ3と、キャリア25をタービンランナ5と、リングギア23を、ワンウェイクラッチ15を介してステータ11とそれぞれ締結する。
上記のように遊星歯車21の各要素と、トルクコンバータ1の各要素を締結(連結)したとき、遊星歯車21の各要素間の関係を表す共線図は図6に示したようになる。すなわち、図6に示したように右にサンギア22(ポンプインペラ3)、左にリングギア23(ステータ11)、中央にキャリア25(タービンランナ5)を配置する。図6に示した共線図において縦軸は回転方向を表し、上方向が正転方向であるとすると、下方向は逆転方向となる。また、縦軸はサンギア、キャリア、リングギアの3つの回転速度、言い換えるとポンプインペラ3、タービンランナ5、ステータ11の3つの回転速度で、3つの各回転速度の間には直線(この直線を以下「バー」という。)で結ばれた関係を有している。
このように比較例に対して遊星歯車21を付加して構成される本実施形態のトルクコンバータ1によれば、本実施形態のトルクコンバータ1の各要素がどういう動きをすることになるかは、図6に示した共線図で理解することができる。今、入力軸側のポンプインペラ3を一定の回転速度で回したとする。このときタービンランナ5は停止している(タービン回転速度がゼロである)とする。回転しているポンプインペラ3から作動油がタービンランナ5に回ってきてタービンランナ5が回転し始めると、タービン回転速度がゼロから高くなってゆく。このことは、タービン回転速度が高くなるほど、バーの右端を支点としてバーが時計方向に回転してゆくことを意味する。つまり、図6に示した共線図によれば、ポンプ回転速度とタービン回転速度からステータの回転速度が一義的に定まることとなる。以下、具体的に考える。
まず、図6においてタービンランナ5が停止しタービン回転速度がゼロであるとき、ステータ11の回転速度はvAで示すマイナスの位置にくる。このとき、ポンプインペラ3が一定速度で回転しているのに対してタービンランナ5は回転しておらず、ポンプインペラ3とタービンランナ5の回転速度差が大きい。つまり、ステータ11の回転速度がvAにあるときは低速度比のときである。こうして、低速度比のとき(速度比が相対的に低い領域で)、ステータ11がポンプインペラ3の回転する方向に対し逆の方向に回転するように、サンギア22とピニオンギア24の歯数の比及びピニオンギア24とリングギア23の歯数の比を設定する。これら2つの歯数の比を、以下「遊星歯車12のギア比」で総称する。
タービン回転速度がゼロを離れて大きくなっていくと、ステータ11の回転速度はvAで示すマイナスの位置から上方に移動し、やがてvBで示すゼロの位置にくる。このときには、ステータ11の回転速度がゼロ、つまりステータ11が停止状態となる。ステータ11が停止状態になると、このときの作用は比較例の場合と同じとなる。
タービン回転速度がさらに大きくなって、ステータ11の回転速度がvBで示すゼロの位置から上方に移動しvCで示すプラスの位置にきたとする。このときには、ポンプインペラ3が一定速度で回転しているのに対してタービンランナ5もvCで示す一定速度で回転しているので、ポンプインペラ3とタービンランナ5の回転速度差は相対的に小さい。つまり、ステータ11の回転速度がvCにあるときは中速度比のときである。こうして、中速度比のとき(速度比が相対的に高くかつカップリングポイントの速度比を超えない領域で)、ステータ11がポンプインペラ3の回転する方向に対して同じ方向に回転するように、遊星歯車21のギア比を設定する。
次に、タービン回転速度がさらに大きくなって、ステータ11の回転速度がvDで示すプラスの位置にきたとする。このとき、ポンプインペラ3とタービンランナ5の回転速度差が相対的にさらに小さくなってクラッチポイントを迎える。つまり、ステータ11の回転速度がvDにあるときは高速度比のときである。
次に、本実施形態でも、速度比を相違させた場合にステータ11周りの作動油の流れがどのように変化するのかを速度ベクトルと共にモデルで表すと、図7,図8,図9に示したようになる。すなわち、図7,図8,図9に示したように、本実施形態でも比較例と同じに、ポンプ回転速度は一定とし、低速度比、中速度比、高速度比の3段階に分けている。ここで、低速度比のときとはタービン回転速度が相対的に低い領域、中速度比のときとはタービン回転速度が中程度で速度比がカップリングポイントを超えていない領域である。高速度比のときとはタービン回転速度が相対的に高く速度比がカップリングポイントを超えている領域である。なお、図7,図8,図9において比較例の図3,図4,図5と同一部分には同一の符号を付している。
(低速度比のとき)
比較例では停止しているステータ11でタービンランナ5からの作動油流れをステータブレード12の前面12aで遮断して流れの方向を変え、ポンプインペラ3へと送り出すことで、トルクを増幅していた(図2参照)。一方、本実施形態では、低速比のときステータ11の回転速度がvAで示すマイナスの位置にある(図6参照)。このことは、図7においてポンプインペラ3が回転する方向と逆の方向(図7で左方向)にステータ11が回転すること意味する。ステータ11は停止していてこそ、タービンランナ5からの作動油流れを受け止め、その流れの方向を変えてポンプインペラ3へと送り出すことができる。これに対して、本実施形態では、作動油流れを跳ね返す壁としてのステータ11がタービンランナ5からの作動油流れに対して逃げる方向に回転する。速度ベクトルでみると、速度E1とステータ回転速度との合成速度B1’となり、この合成速度B1’で作動油がステータ11から流出する。そして、ポンプインペラ3の各ブレード4には作動油が速度B1’で衝突し、ポンプインペラ3を回転させるトルクとなるが、ポンプインペラ3は速度Aで回転しているために、両速度が合成された速度C1’で作動油がポンプインペラ3に流入する。この速度C1’はブレード4に平行な分速度C11と、ブレード4に直交する分速度C12とに分かれ、このうちの分速度C12がポンプインペラ3の回転を邪魔する方向に働くため、ポンプインペラ3の回転にブレーキがかかる。これによってポンプインペラ3からタービンランナ5に流入する作動油の速度が低下し、結果的にトルク比が比較例の場合より小さくなる。
あるいは次のように考えることができる。本実施形態では、作動油流れを跳ね返す壁としてのステータ11がタービンランナ5からの作動油流れに対して逃げる方向に回転する。このため、タービンランナ5からの作動油流れを押し返す反力が、ステータ11が停止している比較例の場合より小さくなるとみなす。これによって、速度E1とその小さくなった反力に相当する速度との合成速度B1’’が比較例の場合の合成速度B1より小さくなり、この合成速度B1’’で作動油がステータ11から流出する。そして、ポンプインペラ3の各ブレード4には作動油が速度B1’’で衝突し、ポンプインペラ3を回転させるトルクとなるが、ポンプインペラ3は速度Aで回転しているために、両速度が合成された速度C1’’で作動油がポンプインペラ3に流入する。速度C1’’は比較例の場合の速度C1より、その方向がポンプインペラ3のブレード4の前面4a、つまりポンプインペラ3の回転方向と同じ側の面に向き、かつ大きさが比較例の場合の速度C1より小さくなる。これによってポンプインペラ3の回転を減速することとなりトルク比が比較例の場合より小さくなる。このように、低速度比のとき、ステータ11が逆回転することでトルク増幅作用が比較例の場合より縮小するのである。
(中速度比のとき)
比較例では停止しているステータ11でタービンランナ5からの作動油流れをステータブレード前面12aで遮断して流れの方向を変え、ポンプインペラ3へと送り出すことで、トルクを増幅していた。一方、本実施形態では、中速度比のときステータ11の回転速度がvCで示すプラスの位置にある(図6参照)。このことは、図8においてポンプインペラ3が回転する方向と同じ方向(図8で右方向)にステータ11が回転すること意味する。比較例では停止状態のステータ11がタービンランナ5からの作動油流れを跳ね返すだけであったのが、本実施形態ではステータ11がタービンランナ5からの作動油流れに逆らう方向に回転しながら、タービンランナ5からの作動油流れを跳ね返すこととなる。速度ベクトルでみると、ステータ11が停止している比較例の場合より反力に相当する速度が大きくなる。これによって、E2とその大きくなった反力に相当する速度との合成速度B2’が、比較例の場合の速度B2より大きくなり、この合成速度B2’で作動油がステータ11から流出する。そして、ポンプインペラ3の各ブレード4には速度B2’で作動油が衝突し、ポンプインペラ3を回転させるトルクとなるが、ポンプインペラ3は速度Aで回転しているために、両速度が合成された速度C2’で作動油がポンプインペラ3に流入する。速度C2’は比較例の場合の速度C2より、その方向がポンプインペラ3のブレード背面4b、つまりポンプインペラ3の回転方向と逆側の面に向き、かつ大きさが比較例の場合の速度C2より大きくなる。これによってポンプインペラ3の回転を加速することとなりトルク比が比較例の場合より大きくなる。このように、中速度比のとき、ステータ11が正転することでトルク増幅作用が比較例の場合より拡大するのである。
(高速度比のとき)
高速度比のときの作用は比較例の場合と同じである。すなわち、タービンランナ5からの作動油流れがステータ11のブレード背面12bに向かうこととなり、ステータ11が作動油流れの抵抗となってしまう。しかしながら、このときにはワンウェイクラッチ15が解除されてステータ11が回転可能となるため、合成速度E3の作動油に衝突されてポンプインペラ3の回転方向と同じ側にステータ11が回転する。
次に、本実施形態のトルク容量、トルク比の特性を図5に実線で重ねて示す。ステータ11の回転速度が図6に示したvA,vB,vC,vDの各位置にあるときの速度比をeA,eB,eC,eDとしたとき、この各速度比eA,eB,eC,eDを横軸に記載している。本実施形態によれば、図5に実線で示したように、速度比がeA(=0)から大きくなるほどトルク比が徐々に大きくなり、速度比がeBのとき破線を横切る。速度比がさらに大きくなってeCのときトルク比がピークを採る。速度比がeCより大きくなるほどトルク比が低下し、速度比がeDのとき(つまりカップリングポイントのとき)、トルク比が1となる。速度比がeDより1までの間でトルク比は1のままである。
このように、本実施形態によれば、速度比がeAからeBまでの範囲でトルク比が比較例の場合より低くなり、速度比がeBからeDまでの範囲でトルク比が比較例の場合より大きくなるのであるから、ほぼ山型の速度比の特性が得られる。
一方、本実施形態によれば、図5に実線で示したように、速度比がeAからeBまでの低い範囲でトルク容量が比較例の場合より大きくなる。
ここで、比較例では図5に破線で示したように速度比がeAからeBまでの低い範囲でトルク容量が低下する理由は次の通りである。すなわち、速度比が低い範囲でステータ11がトルク増幅してくれるとはいうものの、ポンプインペラ3が回転しようとしたときに、ステータ11を介しての作動油流れのポンプインペラ3への流入が抵抗になる。その抵抗を受けてタービン回転速度がなかなか上昇してゆかないのである。
さらに述べると、トルク容量と作動油の流れ速度との関係では、トルク容量が相対的に大きいと作動油が相対的に早く流れ、トルク容量が相対的に小さいと作動油が相対的に遅く流れることになる。タービンランナ5からポンプインペラ3に流入する作動油流れが壁としてのステータ11に衝突する、ということは作動油流れを弱めることに相当する。つまり、速度比が低い範囲で作動油流れの速度が落ちてしまうので、比較例ではトルク容量が図5に破線のように低下するのである。一方、本実施形態によれば、速度比が低い範囲でステータ11がタービンランナ5からの作動油流れに対して逃げる方向に移動する、つまりステータ11が作動油流れの衝突を緩和する方向に動くので、作動油流れの速度が比較例の場合より落ちない。その作動油流れの速度が落ちない分、図5に実線で示したようにトルク容量が比較例の場合より大きくなるのである。
また、本実施形態によれば、速度比がeBより大きい範囲でトルク容量が比較例の場合よりわずかに小さくなると考えている。このように速度比がeBより大きい範囲でトルク容量が比較例の場合より低下するのは次の理由による。すなわち、本実施形態では、ステータ11がタービンランナ5からの作動油流れに対して逆らう方向に回転する、つまりステータ11が作動油流れの衝突を強化する方向に回転するので、作動油流れの速度が比較例の場合より落ちると考えられる。その作動油流れの速度が落ちる分、図5に実線で示したようにトルク容量が比較例の場合より小さくなると推定されるのである。
さらに考察する。図5に破線で示した、本発明のベースにしている比較例の特性は一例である。ベースにしている比較例のトルクコンバータを構成しているポンプインペラ、タービンランナ、ステータの各ブレード(翼)の諸元を変えることによって比較例の特性である破線の特性すら変化する。本実施形態は、ベースにしている比較例のトルクコンバータ1に遊星歯車21を付加するものである。従って、比較例のトルクコンバータ1を構成しているポンプインペラ3、タービンランナ5、ステータ11の各ブレード4,6,12の諸元と遊星歯車21の各要素の仕様の組み合わせ次第では、無限のあるいは任意のトルク比特性を引き出すことができると考えている。
ここで、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態のトルクコンバータ1では、ポンプインペラ3と、タービンランナ5と、ステータ11と、ワンウェイクラッチ15とを有する。ここで、上記のポンプインペラ3は入力軸2に連結される。上記のタービンランナ5は出力軸7に連結される。上記のステータ11はポンプインペラ3とタービンランナ5の間に配置され、タービンランナ5から出た作動油(作動流体)の向きを変えてポンプインペラ3に導くことでポンプインペラ3の回転を助長する働きをする。上記のワンウェイクラッチ15はステータ11と連結されカップリングポイントの速度比を超える領域でステータ11をフリーで回転させ得る。さらに、本実施形態のトルクコンバータ1では、ポンプインペラ3と締結されるサンギア22、タービンランナ5と締結されるキャリア23、ワンウェイクラッチ15を介してステータ11に締結されるリングギア24で構成される遊星歯車21を設けた。ステータ11が停止したままの比較例の場合と相違して、本実施形態によれば、ポンプインペラ3とタービンランナ5の回転速度からステータ11の回転速度が一義的に定まる。つまり、ステータ11に回転する方向の規制が無く、ポンプインペラ3の回転する方向に対して、同じ方向にも逆の方向にもステータ11が回転し得る。そして、ステータ11がポンプインペラ3の回転する方向に対して同じ方向に回転するときにはステータ11が停止しているときよりトルク比(駆動力)が大きくなる。また、ステータ11がポンプインペラ3の回転する方向に対して逆の方向に回転するときにはステータ11が停止しているときよりトルク比(駆動力)が小さくなる。そこで、速度比が相対的に高くかつカップリングポイントの速度比を超えない領域でステータ11がポンプインペラ3の回転する方向に対して同じ方向に回転し、速度比が相対的に低い領域でステータ11がポンプインペラ3の回転する方向に対して逆の方向に回転するように遊星歯車21のギア比を設定する。すると、車両の発進時などのトルクコンバータ1の速度比が小さい領域で駆動力が比較例の場合より低下し、高速度比側にタービンランナ5の回転速度が上昇すると、駆動力が比較例の場合より大きくなる。これにより、低回転速度からトルクが高く出力されるエンジンとの組み合わせに対して、車両発進時に比較例より駆動力増幅機能を抑制しつつ、エンジンのトルク出力が安定する高速度比側で駆動力を比較例より増幅できる。これによって、速度比が高くなるところで駆動力が小さくなることによって生じる減速感をなくすことができる。
本実施形態では、中速度比のとき(速度比が相対的に高くかつカップリングポイントの速度比を超えない領域で)、ステータ11がポンプインペラ3の回転する方向に対して同じ方向に回転するように遊星歯車21のギア比を設定する。これによって、高速度比側にタービンランナ5の回転速度が上昇したとき、トルク比(駆動力)を比較例の場合より大きくすることができる。
本実施形態では、低速度比のとき(速度比が相対的に低い領域で)、ステータ11がポンプインペラ3の回転する方向に対し逆の方向に回転するように遊星歯車21のギア比を設定する。これによって、車両の発進時などの速度比が小さい範囲でトルク比(駆動力)を比較例の場合より低下させることができる。
1 トルクコンバータ
2 入力軸
3 ポンプインペラ
5 タービンランナ
7 出力軸
11 ステータ
15 ワンウェイクラッチ
21 遊星歯車
22 サンギア
23 リングギア
24 ピニオンギア
25 キャリア

Claims (5)

  1. 入力軸に連結されるポンプインペラと、
    出力軸に連結されるタービンランナと、
    前記ポンプインペラとタービンランナの間に配置され、前記タービンランナから出た作動流体の向きを変えて前記ポンプインペラに導くことでポンプインペラの回転を助長する働きをするステータと、
    前記ステータと連結されカップリングポイントの速度比を超える領域で前記ステータをフリーで回転させ得るワンウェイクラッチと
    を有するトルクコンバータにおいて、
    前記ポンプインペラと締結されるサンギア、前記タービンランナと締結されるキャリア、前記ワンウェイクラッチを介して前記ステータと締結されるリングギアで構成される遊星歯車を設けたことを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 速度比が相対的に高くかつ前記カップリングポイントの速度比を超えない領域で、前記ステータが前記ポンプインペラの回転する方向に対して同じ方向に回転するように前記遊星歯車のギア比を設定することを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータ。
  3. 速度比が相対的に低い領域で、前記ステータが前記ポンプインペラの回転する方向に対し逆の方向に回転するように前記遊星歯車のギア比を設定することを特徴とする請求項1または2に記載のトルクコンバータ。
  4. 速度比に対するトルク比の特性が山型であることを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータ。
  5. 速度比が相対的に低い領域で、速度比が小さくなるほどトルク容量が大きくなることを特徴とする請求項3または4に記載のトルクコンバータ。
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