JP2015160281A - ばねのカバレージ測定方法及びカバレージ測定装置 - Google Patents

ばねのカバレージ測定方法及びカバレージ測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 撮影した撮影画像を用いてカバレージを適切に測定することを可能とする。【解決手段】 この測定方法では、光源からの光をばねの表面に投射してばねの表面からの反射像を撮影する撮影工程(S12)と、撮影工程で得られた反射像に含まれる画素のうち設定輝度以上となる画素の数をカウントするカウント工程(S16)と、基準データと、カウント工程で得られたカウント数とから、カバレージを特定するカバレージ特定工程(S20)を有している。基準データは、反射像に含まれる画素のうち設定輝度以上となる画素数とカバレージとの関係を規定するデータであり、カバレージが100%を超える範囲においても、画素数の変化に従ってカバレージが変化するように設定されている。【選択図】図4

Description

本明細書に開示の技術は、ばねのカバレージを測定する技術に関する。ここで、「カバレージ」とは、ショットピーニング量を定量的に評価するための指標である。カバレージの定義には2種類あり、一般的には、加工面に投射材が衝突することにより形成される投射痕面積と、加工面の面積との比(すなわち、投射痕面積/加工面面積)で表され、この場合のカバレージの上限値は100%である。一方、カバレージが100%を超える場合では、ショットピーニング処理を行った時間と、カバレージが95%となるまでの時間(基準時間)の比(すなわち、ショットピーニング処理時間/基準時間)で表される。
機械部品(例えば、歯車、ばね等)の疲労強度を向上するために、機械部品の表面にショットピーニング処理が施されることがある。ショットピーニング処理では、投射材(例えば、鋼球)を機械部品の表面に投射し、機械部品の表面に圧縮残留応力を付与する。機械部品の表面に圧縮残留応力が付与されることで、機械部品の疲労強度が向上する。機械部品の表面に付与される圧縮残留応力は、ショットピーニング量によって変化する。このため、機械部品の表面に付与される圧縮残留応力を制御するためには、ショットピーニング量を定量的に評価する必要がある。そこで、従来からショットピーニング量を定量的に評価するための指標としてカバレージが用いられている。特許文献1には、カバレージを測定する装置が開示されている。特許文献1の測定装置では、ショットピーニングされた表面を撮影装置で撮影し、その撮影画像から投射痕面積を算出し、その算出した投射痕面積と撮影装置で撮影される撮影面積からカバレージを算出する。
特開2011−152603号公報
従来技術では、試験片であるアルメンストリップを利用してカバレージを測定している。すなわち、アルメンストリップの表面にショットピーニングを行い、ショットピーニングされたアルメンストリップの表面を撮影してカバレージを測定している。アルメンストリップを利用すると、撮影画像から算出される投射痕面積が実際の投射痕面積と一致する。このため、従来技術では、カバレージが100%を超えると、撮影画像から算出される投射痕面積も一定となって変化しなくなる。その結果、カバレージが100%までの範囲でしかカバレージを測定できないという問題があった。本明細書は、撮影した撮影画像を用いて、カバレージが100%を超える範囲まで測定することができる技術を提供することを目的とする。
本明細書に開示のカバレージ測定方法は、ばねのカバレージを測定する方法である。この測定方法は、光源からの光をばねの表面に投射してばねの表面からの反射像を撮影する撮影工程と、撮影工程で得られた反射像に含まれる画素のうち設定輝度以上となる画素の数をカウントするカウント工程と、基準データと、カウント工程で得られたカウント数とから、カバレージを特定するカバレージ特定工程と、を有している。基準データは、反射像に含まれる画素のうち設定輝度以上となる画素の数とカバレージとの関係を規定するデータであり、カバレージが100%を超える範囲においても、画素数の変化に従ってカバレージが変化することを特徴とする。
この測定方法では、光源からの光をばねの表面(ショットピーニング処理が行われた面)に投射し、ばねの表面からの反射像を撮影装置で撮影する。すなわち、アルメンストリップではなく、ばねの表面から反射される反射像を撮影する。本願発明者等が検討したところ、ばねの表面から反射される反射像に含まれる画素のうち設定輝度以上となる画素の数は、カバレージが100%を越える範囲でも変化することが判明した。この測定方法では、設定輝度以上となる画素数とカバレージとの関係を規定する基準データを、カバレージが100%を超える範囲にも設定する。そして、撮影された撮影画像からカウントしたカウント数と、基準データとからカバレージを特定する。基準データが、カバレージが100%を超える範囲にも設定され、かつ、カバレージが100%を超える範囲においても、画素数の変化に応じてカバレージが変化するようになっている。このため、ばねの表面を撮影した撮影画像から、カバレージが100%を超える範囲までカバレージを測定することができる。
また、本明細書は、上記のカバレージ測定方法を好適に実施することができるカバレージ測定装置を開示する。すなわち、カバレージ測定装置は、ばねのカバレージを測定する装置であり、光源と、撮影装置と、光源からの光をばねの表面に投射すると共に、ばねの表面からの反射像を撮影装置に導く光学系と、反射像に含まれる画素のうち設定輝度以上となる画素の数とカバレージとの関係を規定する基準データを記憶するメモリと、撮影装置で撮影された反射像から特定される設定輝度以上となる画素数と基準データからカバレージを算出する演算装置と、を有している。そして、基準データは、カバレージが100%を超える範囲においても、画素数の変化に従ってカバレージが変化することを特徴とする。
このカバレージ測定装置では、基準データを記憶するメモリを有している。そして、メモリに記憶される基準データは、カバレージが100%を超える範囲にも設定され、かつ、カバレージが100%を超える範囲においても、画素数の変化に応じてカバレージが変化するようになっている。このため、ばねの表面を撮影した撮影画像からカバレージが100%を超える範囲までカバレージを測定することができる。
実施例に係るカバレージ測定装置の全体の構成図。 実施例に係るカバレージ測定装置の制御系の構成を示すブロック図。 撮影装置の光学系の構成の概略図。 カバレージを算出する手順を示すフローチャート。 ばねの表面に形成された投射痕を撮影した画像内における、投射痕と輝度の関係を模式的に示す図。 ショットピーニング処理されたばねの表面を撮影したときの設定輝度以上となる画素数(ピクセル数)と、投射時間と、目視によるカバレージ(%)の関係を示す図。
最初に、以下に説明する実施例の特徴を列記する。なお、ここに列記する特徴は、何れも独立して有効なものである。
(特徴1) 本明細書で開示されるカバレージ測定方法では、反射像に含まれる設定輝度以上となる画素数をPとし、カバレージをCとし、係数をk1としたときに、カバレージが100%を以下の範囲では、基準データがC=1−exp(−k1×P)で与えられてもよい。本願発明者等が鋭意検討したところ、画素数PとカバレージCとの関係は、上記の指数関数を用いることで良好に近似できることが判明した。したがって、基準データを上記の式で与えることで、カバレージを良好に算出することができる。なお、係数k1は実験によって設定することができる。
(特徴2) 本明細書で開示されるカバレージ測定方法では、反射像に含まれる設定輝度以上となる画素数をPとし、カバレージをCとし、係数をk2,k3としたときに、カバレージが100%を超える範囲では、基準データがC=k2×ln(1−k3×P)で与えられてもよい。本願発明者等が鋭意検討したところ、画素数PとカバレージCとの関係は、上記の対数関数を用いることで良好に近似できることが判明した。したがって、基準データを上記の式で与えることで、カバレージを良好に算出することができる。なお、係数k2、k3は実験によって設定することができる。
本実施例に係るカバレージ測定装置10について説明する。カバレージ測定装置10は、ばねの表面のカバレージを測定する。すなわち、カバレージ測定装置10は、アルメンストリップのような板材の表面(すなわち、平坦な平面)のカバレージを測定するのではなく、ショットピーニング処理されたばねの表面のカバレージを実際に測定する。ばねの表面には、スケールや成形時の傷等が形成されており、その表面粗さがアルメンストリップの表面粗さよりも大きい。カバレージ測定装置10は、アルメンストリップよりも表面粗さが大きい機械部品(ばね)のカバレージを測定する。
カバレージ測定装置10は、オペレータによって測定対象となる加工面の近傍まで携帯されて使用される。図1,2に示すように、カバレージ測定装置10は、本体12と撮影装置14を備えている。本体12と撮影装置14はコード13により接続されている。
本体12は、電源スイッチ23や測定開始スイッチ22等のスイッチ類と、表示器20と、カバレージ測定装置10の各部を制御するコンピュータ24を備えている。電源スイッチ23は、カバレージ測定装置10を起動するためのスイッチである。電源スイッチ23が操作されると、本体12内に収容されているバッテリ(図示しない)から本体12の各部や撮影装置14へ電源供給が開始される。測定開始スイッチ22は、カバレージの測定を開始するためのスイッチである。なお、測定開始スイッチ22を設ける代わりに表示器20をタッチパネルとし、表示器20内の画面の所定箇所をタッチすることで、カバレージの測定を開始するようにしてもよい。
表示器20は、撮影装置14で撮影された画像や測定されたカバレージ等を表示する。カバレージ測定装置10によってカバレージが複数回計測されたときは、計測されたカバレージの推移や平均値等も表示器20に表示される。
コンピュータ24は、CPU,ROM,RAMを備えている。コンピュータ24は、撮影装置14と表示器20と各種スイッチ22,23とメモリ25に接続されている(図2参照)。コンピュータ24は、撮影装置14を制御して加工面を撮影する処理、撮影した画像に基づいてカバレージを算出する処理、算出したカバレージを表示器20に表示する処理等を行う。コンピュータ24の処理については、後で詳述する。
メモリ25は、基準データを記憶する。基準データは、コンピュータ24がカバレージを算出する際に用いられる。具体的には、基準データは、撮影装置14で撮影される画像に含まれる画素のうち設定値(設定輝度)以上となる画素数とカバレージとの関係を規定するデータである。すなわち、処理対象であるばねの表面に投射材が衝突すると、ばねの表面に投射痕が形成される。ばねの表面に投射痕が形成されると、投射痕によって、ばねの表面からの反射光の向きが変化する。その結果、撮影装置14で撮影される画像内においては、投射痕が形成された位置の画素の輝度が変化する。このため、ショットピーニング処理が進んで投射痕が増加してゆくと、画像内において輝度が変化した画素数も変化していくことになる。本実施例では、輝度が予め設定した設定値(設定輝度)以上となる画素数とカバレージとの関係を規定する基準データを用いることで、設定輝度以上となった画素の数によってカバレージを算出する。なお、設定値(設定輝度)は、予め実験等に基づいて設定することができる。
ここで、測定対象となるばねの表面は、アルメンストリップのような平坦な平面ではなく、スケールや傷によって表面粗さが大きくなっている。このため、ばねの表面を撮影した画像内においては、投射痕が形成されていない位置の画素の輝度は低く、投射痕が形成された位置の画素の輝度が高くなる。図5を参照して具体的に説明する。図5は、ばねの表面を撮影した画像34と、その画像34のA−A線に沿った画素群の輝度の変化を模式的に示している。図5に示すように、画像34の中央には投射痕36が形成されている。図から明らかなように、投射痕36が形成された位置では輝度が高くなり、投射痕36が形成されていない領域38では輝度が低くなっている。すなわち、投射痕36が形成されていない領域38では、光が乱反射されるため輝度が低くなる。一方、投射痕36が形成された部分では、スケール及び/又は傷が除去され、光が乱反射される程度が低下して輝度が高くなる。このため、輝度が予め定めた設定値(設定輝度)を超えた画素をカウントすることで、投射痕が形成された部分の面積を推定することができる。
また、ばねの表面を実際に撮影した画像では、既に投射痕が形成されている状態で別の投射痕が形成されるときに、既に形成されていた投射痕の形状が変化し、その部分の輝度が低下する現象が生じることがある。このため、図6に示すように、実際のばねの表面を撮影した撮影画像では、カバレージが100%を超える範囲(すなわち、撮影面の全体に投射痕が形成された状態となった後)においても、設定輝度以上となる画素の数が変化する。したがって、メモリ25に記憶される基準データは、カバレージが100%を超える範囲にも設定される。例えば、図6に示す例では、投射時間が約20秒となるとカバレージが100%となり、投射時間が約40秒となるとカバレージが200%となり、投射時間が約60秒となるとカバレージが300%となる。撮影画像内の画素数(すなわち、設定輝度以上となる画素数)は、カバレージが100%を超えた後も変化し、カバレージが300%を超えた後も変化している。このため、基準データをカバレージが100%を超える範囲にも設定することで、カバレージが100%を超える範囲においても、撮影した画像からカバレージを客観的に算出している。
基準データについて具体的に説明する。本実施例では、指数関数と対数関数を用いて画素数PとカバレージCとの関係を規定している。具体的には、カバレージが100%以下の範囲では、C=1−exp(−k1×P)で規定する(すなわち、基準データは、C=1−exp(−k1×P)となる)。また、カバレージが100%を超える範囲では、C=k2×ln(1−k3×P)で規定する(すなわち、基準データは、C=k2×ln(1−k3×P)となる)。なお、パラメータk1、k2、k3は定数であり、予め実験によって求められる。例えば、次の方法で求めることができる。まず、ばねの表面に実際にショットピーニング処理を行い、次いで、目視によるカバレージの測定と、撮影した画像内の設定輝度以上となる画素数のカウントを行う。目視によるカバレージの測定と画素数のカウントは、ショットピーニング処理量を変化させ、異なるショットピーニング処理量において行う。これによって、図6に示す結果が得られる。図6に示す結果が得られると、その実験結果を上記の指数関数と対数関数にフィッティングし、係数k1,k2,k3を求める。なお、フィッティング可能な関数は、上記の関数以外にも種々の関数(例えば、多項式を用いた関数、べき乗関数等)があり、これらの関数についても検討し、上記の指数関数と対数関数が実験結果に近似できることが確認できた。そこで、本実施例では、上記の指数関数と対数関数を用いて基準データを設定している。
上述したように、基準データとしては、カバレージが100%以下の範囲では指数関数(C=1−exp(−k1×P))を用い、カバレージが100%を超える範囲では対数関数(C=k2×ln(1−k3×P))を用いる。上述したようにカバレージには2種類が存在し、それぞれでカバレージの算出方法が異なる。すなわち、投射痕面積/加工面面積でカバレージを算出する場合(カバレージの上限値が100%の場合)は、指数関数を基準データとして用いる。一方、ショットピーニング処理時間/基準時間でカバレージを算出する場合(カバレージが100%を超える場合)では、対数関数を基準データとして用いる。基準データの切替えは、オペレータによって手動で行われる。
なお、測定対象となるばねの種類(例えば、品番等)が変わると、パラメータk1,k2,k3を調整した方がよい場合がある。このような場合に対応するために、本実施例のカバレージ測定装置10では、パラメータk1,k2,k3の調整が可能となっている。これによって、ばねの種類に応じて適切にカバレージを測定することができる。なお、調整したパラメータk1,k2,k3へのアクセスは、パスワードで保護することが好ましい。パスワードで保護することで、オペレータが誤ってパラメータを変更してしまうことが防止できる。
撮影装置14は、光源として機能するLED16と、画像を撮影するカメラ18と、LED16からの光を加工面に投射すると共に加工面からの反射像をカメラ18に導く光学系28を備えている。カメラ18は、コンピュータ24によってオン/オフ制御される。また、カメラ18で撮影された画像データは、コンピュータ24に入力されるようになっている。
図3に示すように、光学系28は第1光軸28aと、第1光軸28aと直交する第2光軸28bを有している。第1光軸28a上にはカメラ18が配置され、光軸28b上にはLED16が配置されている。光学系28は、ハーフミラー26を備えており、ハーフミラー26は第1光軸28aと第2光軸28bが交差する位置に配置されている。このため、LED16から照射された光は、ハーフミラー26で反射されて加工面30に照射されるようになっている。ハーフミラー26で反射されて加工面30に照射されるLED16からの光の光軸は、カメラ18の光軸(すなわち、光軸28a)と同軸となっている。すなわち、光学系28は同軸落射照明系となっている。また、光学系28は、図示しない物体側テレセントリックレンズを備えている。このため、加工面30に照射される光の主光線は光軸28aと平行となる。すなわち、光学系28は物体側テレセントリック光学系とされている。
なお、図1,3に示すように、LED16とカメラ18と光学系28はケーシング29内に収容されている。ケーシング29は、直径がφ12mmの細い管状に形成されている。カバレージ測定時(画像撮影時)には、ケーシング29の先端が加工面(測定対象となるばねの表面)に突き当てられる(図3に示す状態)。これによって、LED16からの光が垂直に加工面30に照射されるようになっている。また、ケーシング29の先端を加工面30に突き当てて画像を撮像することで、カメラ18で撮像される範囲が所定の領域に制限される。このため、カメラ18で撮像される撮像面積が略一定となる。ここで、ケーシング29が細い管状であるため、カメラ18で撮像される面積も狭くなる。その結果、カメラ18で鮮明な画像を撮像することができ、その後の解析を適切に行うことができる。
上述したカバレージ測定装置10によりカバレージを測定する手順を図4を用いて説明する。カバレージを測定する際は、まず、オペレータは撮影装置14の先端を加工面30(ショットピーニング処理された面)に突き当てる。次いで、測定開始スイッチ22をオンする(S10)。測定開始スイッチ22がオンされると、コンピュータ24はLED16及びカメラ18を作動させる(S12)。これによって、LED16から照射される光が加工面30に照射され、加工面30からの反射像がカメラ18で撮像される。カメラ18で撮像された撮像データはコンピュータ24に入力される。なお、撮影装置14の先端が加工面30に突き当てられ、また、光学系28が同軸落射照明系で物体側テレセントリック光学系であるため、加工面30に対して垂直に光が照射される。
次いで、コンピュータ24は、カメラ18で撮像された画像データを二値化する(S14)。具体的には、コンピュータ24は、画像データを構成する各画素の輝度を設定値(設定輝度)と比較し、輝度が設定値以上の画素を「1」とし、輝度が設定値未満の画素を「0」とする。
次いで、コンピュータ24は、輝度が設定値以上となった画素(「1」とした画素)の数をカウントする(S16)と共に、メモリ25より基準データを読み出し(S18)、S16のカウント数とS18で読み出した基準データを用いてカバレージを算出する(S20)。上述したように、基準データは、輝度が設定値以上となる画素数とカバレージとの関係を規定している。したがって、コンピュータ24は、ステップS16でカウントしたカウント数を基準データ(関数)に代入することで、カバレージを算出する。上述したように、投射痕面積/加工面面積でカバレージを算出する場合(カバレージの上限値が100%の場合)は、指数関数(C=1−exp(−k1×P))が基準データとして用いられる。ショットピーニング処理時間/基準時間でカバレージを算出する場合(カバレージが100%を超える場合)では、対数関数(C=k2×ln(1−k3×P))が基準データとして用いられる。このため、コンピュータ24は、まず、オペレータによっていずれの種類のカバレージが選択されているかを判断し、選択されたカバレージの種類に応じた基準データを用いてカバレージを算出する。
ステップS20でカバレージが算出されると、コンピュータ24は、表示器20に算出したカバレージを表示する(S22)。これによって、オペレータは加工面30のカバレージを確認することができる。
上述したように本実施例のカバレージ測定装置10によると、カメラ18で撮影された画像データに基づいてカバレージを算出する。このため、測定者の違いによってカバレージが変化することはなく、客観的にカバレージを測定することができる。
また、本実施例では、アルメンストリップではなく実際のばねの表面(ショットピーニング処理された加工面)をカメラ18で撮影するため、その撮影画像では、カバレージが100%を超えた後も、輝度が設定値以上となる画素数が変化(増加)する。本実施例のカバレージ測定装置10では、カバレージが100%を超える範囲にも基準データを設定することで、撮影した画像に基づいてカバレージが100%を超える範囲までカバレージを測定することができる。すなわち、ショットピーニング処理の時間を計測しなくても、カバレージが100%を超える範囲まで測定することができる。
以上、本願の技術を具現化した具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10 カバレージ測定装置
12 本体
13 コード
14 撮影装置
18 カメラ
20 表示器
22 測定開始スイッチ
23 電源スイッチ
24 コンピュータ
26 ハーフミラー
28 光学系
28a 光軸
28b 光軸
29 ケーシング
30 加工面

Claims (4)

  1. ばねのカバレージを測定する方法であり、
    光源からの光をばねの表面に投射してばねの表面からの反射像を撮影する撮影工程と、
    撮影工程で得られた反射像に含まれる画素のうち設定輝度以上となる画素の数をカウントするカウント工程と、
    基準データと、カウント工程で得られたカウント数とから、カバレージを特定するカバレージ特定工程と、を有しており、
    基準データは、反射像に含まれる画素のうち設定輝度以上となる画素数とカバレージとの関係を規定するデータであり、カバレージが100%を超える範囲においても、画素数の変化に従ってカバレージが変化することを特徴とするカバレージ測定方法。
  2. 反射像に含まれる設定輝度以上となる画素数をPとし、カバレージをCとし、係数をk1としたときに、カバレージが100%以下の範囲では基準データがC=1−exp(−k1×P)で与えられることを特徴とする請求項1に記載のカバレージ測定方法。
  3. 反射像に含まれる設定輝度以上となる画素数をPとし、カバレージをCとし、係数をk2,k3としたときに、カバレージが100%を超える範囲では基準データがC=k2×ln(1−k3×P)で与えられることを特徴とする請求項1又は2に記載のカバレージ測定方法。
  4. ばねのカバレージを測定する装置であり、
    光源と、
    撮影装置と、
    光源からの光をばねの表面に投射すると共に、ばねの表面からの反射像を撮影装置に導く光学系と、
    反射像に含まれる画素のうち設定輝度以上となる画素数とカバレージとの関係を規定する基準データを記憶するメモリと、
    撮影装置で撮影された反射像から特定される設定輝度以上となる画素数と基準データからカバレージを算出する演算装置と、を有しており、
    基準データは、カバレージが100%を超える範囲においても、画素数の変化に従ってカバレージが変化することを特徴とするカバレージ測定装置。
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