JP2015159898A - 温冷覚検査装置 - Google Patents

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小山 善文
Yoshifumi Koyama
善文 小山
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Abstract

【課題】1つの温度センサで皮膚温度と皮膚に与える温度の2つの温度を測定可能とする、安価な温冷覚検査装置を提供する。
【解決手段】温冷覚検査部2は感温部4と把持部5とを有し、感温部4は吸発熱部6と熱放出部7とで構成され、吸発熱部6は、人体の皮膚表面に接触可能な接触部8と、吸発熱体9と、接触部8と吸発熱体9との間に配設され人体の皮膚表面の温度及び吸発熱体の温度を測定可能な温度センサ10と、から成り、熱放出部7の一側に吸発熱体9が連設されると共に他側に把持部が連設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、診療機関やリハビリ施設で行う感覚検査のうち温冷覚検査装置に関する。
従来、脳卒中や糖尿病、振動障害等によって末梢神経に障害が発生すると皮膚の感覚、すなわち触覚、圧覚、痛覚、温覚、冷覚、及び振動覚の何れか、または全てにおいて感覚消失や感覚鈍麻等といった障害が生じる。そのため、初期的な診断を行うために各感覚に応じた様々な検査器具が用いられている。
また、脳卒中の患者数は約134万人で糖尿病の患者数は約237万人(共に「平成20年 患者調査の概況(厚生労働省統計)」より)と非常に多く、今後も増加傾向にあり、これに伴い皮膚の感覚の初期的な診断ができる医療機関の数も多数必要となっている。従って、初期的な診断で用いられる検査器具は安価であることが重要な要素の一つとなっており、診断の結果に応じて、適切な医療機関で精密で高価な検査器具を用いた診断が行われる。
また、皮膚の感覚に障害を生じた脳卒中等の患者はリハビリを行うことになるが、リハビリの現場においても定期的な診断が行われるため、検査器具が安価であることは非常に重要となる。
このような事情により、初期的な診断やリハビリの現場では、温覚・冷覚(以下、「温冷覚」とする)の検査として、試験管に氷や温水、冷水を入れて患者の皮膚に接触させ、「温かい」、「冷たい」、「どちらでもない」というような患者の反応を聞いて良否が判断され、皮膚に与える温度や皮膚自体の温度を考慮しない極めて定性的な評価が行われていた。
上記検査方法は確かに極めて安価な器具で検査を実施できるが、同時に検査精度も非常に曖昧なものとなり、少なくともリハビリの現場で患者の回復状況を適切に診断することはできなかったため、安価でありながら定量的な診断ができる検査器具が望まれていた。
これを改善する技術が、例えば、特許文献1に開示されている。本技術は、患者に接触可能なプローブを先端に支持する持ち手からなり、発吸熱部材によりプローブの表面を所望の温度に加熱冷却可能とするものであり、プローブ表面温度を検出する測温部と表示部を設けて、検査時のプローブの温度を設定・確認できるようにしたものである。
特開2008−259692号公報
確かに、特許文献1に開示された技術によれば、患者の皮膚に与える温度を任意に制御できるため定量評価が可能となり、従来のような定性的な評価方法に比して一定の効果があると共に、検査器具の構成部品も比較的安価な部品で構成できる。しかし、患者の皮膚温度に近い温度は、温かくもなく冷たくもないと感じるため、この温度を把握した上で、この温度よりも上側の温度を与えれば「温かい」と感じ、下側の温度を与えれば「冷たい」と感じる。従って、温冷覚検査を正確に行うためには、患者の皮膚温度を測定した上で設定した温度を与えなければ定量評価としては不充分である。従って、患者の皮膚温度を測定するための別途の温度計を用いて患者の皮膚温度を事前に測定しておく必要があった。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、1つの温度センサで皮膚温度と皮膚に与える温度の2つの温度を測定可能とする、安価な温冷覚検査装置を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
請求項1に係る発明では、制御部と接続した温冷覚検査部とよりなり、人体の皮膚表面に接触させて制御部により表わして温冷覚を検査する温冷覚検査装置であって、温冷覚検査部は感温部と把持部とを有し、前記感温部は吸発熱部と熱放出部とで構成され、前記吸発熱部は、前記人体の皮膚表面に接触可能な接触部と、吸発熱体と、前記接触部と前記吸発熱体との間に配設され前記人体の皮膚表面の温度及び前記吸発熱体の温度を測定可能な温度センサと、から成り、前記熱放出部の一側に前記吸発熱体が連設されると共に他側に前記把持部が連設されていることを特徴とする温冷覚検査装置。
請求項2に係る発明では、前記温度センサは前記温度センサの先端部の測温接点を樹脂材料で被覆したモールド型の熱伝対であることを特徴とする請求項1に記載の温冷覚検査装置。
請求項3に係る発明では、前記吸発熱体はペルチェ素子であることを特徴とする請求項1または2に記載の温冷覚検査装置。
請求項4に係る発明では、前記吸発熱部は前記接触部と前記吸発熱体との間に伝熱部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の温冷覚検査装置。
請求項5に係る発明では、前記制御部は前記温冷覚検査部の外部に配設され、前記制御部は直流電源と制御回路部と操作スイッチと表示部とより構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の温冷覚検査装置。
請求項6に係る発明では、前記制御部は前記温冷覚検査部の前記把持部内に配設され、前記制御部は直流電源と制御回路部と操作スイッチと表示部とより構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の温冷覚検査装置。
本発明による温冷覚検査装置によれば、人体の皮膚表面に接触可能な接触部と吸発熱体との間に温度センサを配設したことで、1つの温度センサで皮膚温度と皮膚に与える温度の2つの温度を測定可能とすることができる。
本発明の第一実施形態に係る温冷覚検査装置の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る温冷覚検査装置の温冷覚検査部の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る温冷覚検査装置の感温部の断面図である。 本発明の第一実施形態に係る温冷覚検査装置の温冷覚検査部の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る温冷覚検査装置の温冷覚検査部の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る温冷覚検査装置の感温部の断面図である。 本発明の実施形態に係る温冷覚検査装置の使用例を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る温冷覚検査装置の斜視図である。
本発明の要旨は、温冷覚検査装置の温度センサを、人体の皮膚表面に接触可能な接触部と吸発熱体との間に配設したことで、1つの温度センサで皮膚温度と皮膚に与える温度の2つの温度を測定可能とし、安価でありながら正確で定量的な温冷覚検査を行うことができる温冷覚検査装置の提供を図ろうとするものである。
以下、本発明に係る温冷覚検査装置の第一・第二実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において、左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
[第一実施形態]
図1は温冷覚検査部2と制御部である外部制御部3とを備えた本発明の第一実施形態に係る温冷覚検査装置1の斜視図であり、図2は温冷覚検査部2の斜視分解図であり、図3は温冷覚検査部2の感温部4近傍の断面図であり、図4は温冷覚検査部2の斜視図であり、図7は使用例を示した斜視図である。
第一実施形態に係る温冷覚検査装置1は、温冷覚検査部2と外部制御部3とで構成され、温冷覚検査部2は感温部4と把持部5とを有し、感温部4は吸発熱部6と熱放出部7とで構成され、吸発熱部6は、人体の皮膚表面に接触可能な接触部8と、吸発熱体9と、接触部8と吸発熱体9との間に配設され、人体の皮膚表面の温度及び吸発熱体9の温度を測定可能な温度センサ10と、から成り、熱放出部7の一側に吸発熱体9が連設されると共に他側に把持部5が連設されている。また、温冷覚検査部2は外部制御部3と接続可能に配線され、外部制御部3は直流電源(図示せず)と制御回路部(図示せず)と操作スイッチ11と表示部12とより構成されている
このように構成することで、接触部8の表面に接触させた人体200の皮膚表面の温度を、温度センサ10によって測定可能となり、外部制御部3の表示部12に測定温度を表示させることができる。また、吸発熱体9によって生起させた熱も温度センサ10によって測定可能となり、外部制御部3の表示部12に測定温度を表示させることができると共に、当該温度を接触部8を介して患者に与えることが可能となる。
従って、患者の皮膚表面の温度を予め測定した後に、測定温度を考慮した上で与えるべく任意の温度を設定しつつ皮膚に与えて温冷覚検査を行うことが可能となるため、定量的で適正な温冷覚検査を患者毎に正確に実施することができる。
更に、皮膚温度と吸発熱体9の温度を1台の温冷覚検査装置で測定することができるため検査時間を短縮でき、診察を効率よく遂行できる。
次に、本発明に係る温冷覚検査装置の第一実施形態の各部の構成について詳述する。
図2、図3に示すように温冷覚検査部2の感温部4は、皮膚温度と皮膚に与えるべく温度の測定、及び任意の温度を皮膚に与える部分となり、吸発熱部6と熱放出部7とで構成されている。
吸発熱部6は、先端部に熱伝導率の高い材料、例えば銅等の金属材料からなり、温冷覚検査に適した9mm×9mmの正方形状の板状の接触部8を配設している。なお、接触部8の形状は正方形状に限定されるものではなく、円状やその他形状であってもよく、大きさも適宜変更可能である。
接触部8の裏面と吸発熱体9の表面である第一吸発熱面21との間には、矩形板状の温度センサ10を、配線14側を外側に向けつつ接触部8の裏面の端部側の中央部近傍に寄せ、配線14を後述する熱放出部7側に向けて配設されている。温度センサ10は、先端部15に測温接点を有した、全方位(全周)の温度を検出可能な熱伝対13であって、測温接点を耐熱性の樹脂材料で被覆した安価なモールド型のものを用いている。また、温度センサ10の先端部15は、接触部8の裏面側の面積の半分以下を覆う大きさで、できるだけ小型のものが望ましい。また、熱伝対13の配線14は、2つの素線(電極配線)を耐熱性等に優れた材料でまとめて被覆されている。
また、接触部8の裏面と吸発熱体9の第一吸発熱面21との間であって、温度センサ10が配設されていない空間には、熱伝導率の高い材料、例えばシリコン樹脂等の樹脂材料を充填して伝熱部16を形成している。従って、温度センサ10は、少なくとも配線14側以外の全ての面が接触部8の裏面、吸発熱体9の第一吸発熱面21、及び伝熱部16によって囲繞されている。
なお、温度センサ10の配線14側も温度検出に影響する部分となるため、できるだけ配線14側を露出しないようにすることが必要であり、そのために、熱伝対13を若干だけ接触部8の裏面の内側に配設し、これにより生じた配線14側の接触部8と第一吸発熱面21との間の空間も伝熱部16として同様に被覆したり、外側から配線14部分をシリコン樹脂等の樹脂材料で被覆することが望ましい。
また、図5、図6に示すように、接触部8は、伝熱部16の厚み(温度センサの略厚み)を予め考慮した伝熱部一体型の接触部8aとして形成してもよい。この場合、伝熱部一体型の接触部8aの裏面の端部には熱伝対13を挿入可能な凹部17を形成し、熱伝対13の大部分が接触部8aの凹部17と第一吸発熱面21とで囲繞されるように構成する。なお、熱伝対13は凹部17と第一吸発熱面21との間で空間無く囲繞されることが望ましいため、シリコン樹脂等の樹脂材料を充填することが望ましい。
なお、上述したように熱伝対13の大部分を接触部8、第一吸発熱面21、及び伝熱部16によって被覆することによって、全方位の温度を検出する安価なモールド型の熱伝対13を用いることが可能となる。
また、伝熱部16を形成するシリコン樹脂等の樹脂材料は接着剤の役割も有しており、接触部8と熱伝対13との接着、熱伝対13と吸発熱体9との接着、吸発熱体9と後述する熱放出部7との接着等において接着剤として用いることができる。
吸発熱体9は、ペルチェ素子18を用いている。ペルチェ素子18は既に公知の通り板状の半導体素子であり、直流電源から供給される直流電流をペルチェ素子18に通電させることで、ペルチェ素子18の一側面が吸熱し、他側面が発熱する。また、電流の極性を逆転させることで吸発熱が生起する面も逆転する。従って、吸熱による冷却と発熱による加熱を高精度に制御することができる。本実施形態に係る温冷覚検査装置1で使用されるペルチェ素子18の2つの電極配線19,20に対してプラス極とマイナス極を切替えることで皮膚表面に与える温度を任意に変化させることができる。
本実施形態に係る温冷覚検査装置1で使用されるペルチェ素子18は、接触部8と同様に9mm×9mmの正方形状であり、素子として機能する所定の厚みを有している。また、接触部8側に相当する第一吸発熱面21と接触部8の裏面との間には、上述した熱伝対13と伝熱部16とが挟持される。なお、ペルチェ素子18の面形状は正方形状に限定されるものではなく、円状やその他形状であってもよく、大きさも適宜変更可能であるが、熱効率の面から接触部8の面形状と大きさに合致させることが望ましい。
また、ペルチェ素子18の電極配線19,20は、温度センサ10の配線14と同じ側から外側に導出させ、熱放出部7側に向かうように配設している。なお、露出している電極配線19,20は、断線等の不具合を防止するために、熱伝対13の配線14と共に外側から全体をシリコン樹脂等の樹脂材料で被覆することが望ましい。
また、第一吸発熱面21の裏面となる第二吸発熱面22は、後述する熱放出部7の平坦面23と連設している。この場合、接触部8によって皮膚表面に与える温度に寄与しない第二吸発熱面22の温度を可能な限り外気温近傍に維持することで、ペルチェ素子18のプラス極とマイナス極の切替え制御をスムーズに実行させるために、連接する互いの当接面22,23はできるだけ空間の無い緊密な接続として第二吸発熱面22の温度を効率よく放熱させることが望ましい。
熱放出部7はヒートシンク7を形成し、熱伝導率の高い材料、例えば銅等の金属材料からなり、円柱状の一側面を平坦面23とし、他側面から平坦面23近傍に向けて複数の凹溝25を略均等な間隔で形成している。このように形成することで、板状の複数の放熱フィンが形成され、ヒートシンク7が外気と触れる面積が増加して放熱効果を高めることができる。
また、平坦面23の端部側には、熱伝対13の配線14とペルチェ素子18の電極配線19,20とが挿通可能なように、他側面に貫通する導出孔26が穿設されている。なお、ヒートシンク7の形状は円柱状に限定されるものではなく、角柱状やその他形状であってもよく、大きさも適宜変更可能である。
また、平坦面23の面積は、吸発熱体9からの熱を効率よく放熱させるために、吸発熱体9の底面積(ペルチェ素子18であれば第二吸発熱面22の面積)以上の面積を有することが望ましい。
また、ヒートシンク7の平坦面23の中央部には、上述の通り吸発熱体9であるペルチェ素子18の第二吸発熱面22を連設し、これにより吸発熱部6全体がヒートシンク7と一体となる。また、複数の凹溝25が形成されたヒートシンク7の他側面側は、後述する筒状の把持部5の開口部27にヒートシンク7の高さ方向の略3分の1が内嵌され、図示しないネジ機構によって把持部5と連結される。
把持部5は、一方にヒートシンク7を内嵌可能な開口部27を有し、他方を有底形とする円筒状に形成され、有底形の底壁の略中央には後述する外部制御部3と温冷覚検査部2とを電気的に接続する接続ケーブル28が把持部5の外側に向かって延出している。
接続ケーブル28の一端は、ヒートシンク7の導出孔26に挿通された熱伝対13の配線14とペルチェ素子18の電極配線19,20とを把持部の内部空間で外観上1本として束ねて被覆され、他端には、第一コネクタ29を配設し、各配線14,19,20が外部制御部3の第二コネクタ30の所定の端子に確実に接続されるように構成している。
以上のように、本発明の第一実施形態に係る温冷覚検査装置1の温冷覚検査部2は構成されおり、図7に示すように、医師300等が温冷覚検査部2の把持部5を把持して、接触部8を患者200の所定の検査部位に接触させて温冷覚検査を行うことができる。
次に、本実施形態の制御部となる外部制御部3の構造について詳述する。
外部制御部3は、図1に示すように、直流電源(図示せず)と制御回路部(図示せず)と操作スイッチ11と表示部12とより構成している。また、外部制御部3は、上面31を前方下方へ若干だけ傾斜させた矩形箱状に形成し、上面31には操作スイッチ11と表示部12とを配設し、内部に直流電源と制御回路部が配設されている。
また、外部制御部3の前壁32には第二コネクタ30を備え、温冷覚検査部2の接続ケーブル28が有する第一コネクタ29と着脱自在に構成している。従って、外部制御部3では、熱伝対13からの電流を受けて測定対象の温度を知ることができると共に、ペルチェ素子18への電流を制御して任意の温度を生起させることができる。
直流電源は、着脱可能な蓄電池(図示せず)を用いて、温冷覚検査装置1の全ての電気的機能のための電源としている。従って、温冷覚検査装置1を所定の場所へ容易に移動させることができる。なお、蓄電池は、外部制御部3に内蔵した状態で外部から充電可能な充電池としてもよく、また、外部から入力される交流を直流に変換する整流器を外部制御部3の内部に備えてもよい。
制御回路部は、熱伝対13からの電流値等を演算処理して測定対象の温度を算出すると共に、操作スイッチ11によって接触部8の温度を指定した温度とすべく、ペルチェ素子18に印加する電流値等の演算処理を行う。また、熱伝対13から得られる温度情報とペルチェ素子18に印加する電流値情報はフィードバック回路、例えばPID制御(Proportional Integral Derivative Controller)によって正確に制御される。なお、外気温によって熱伝対13が受ける影響等についても、予め算出したパラメータ等の情報が各種の演算処理で活用される。更に、操作スイッチ11によって発揮される様々な機能についても制御回路部によって演算処理が行われる。
操作スイッチ11は、外部制御部3の上面31において、図1に示すように左下側から右側に向かって配設された主電源のON/OFFを行う電源スイッチ33と、熱伝対13が検出し制御回路部で補正された測定温度を表示させる実温度表示スイッチ34と、制御回路部で補正されペルチェ素子18によって吸発熱させようとする設定温度を表示する設定温度表示スイッチ35と、設定温度を上昇・降下させる温度上昇スイッチ36と温度降下スイッチ37と、温度降下スイッチ37の上部に配設された制御回路部に予め記憶させた複数の設定温度を、スイッチを押す毎に順次ペルチェ素子18にて吸発熱させるための送りスイッチ38とで構成されている。
なお、電源スイッチ33以外の各スイッチ34,35,36,37,38は、長押しや同時押しによって、タイマー設定や設定温度の自動送り、設定温度のリセット操作等を行うことができる。
表示部12は、操作スイッチ11の上部に配設された横長の液晶パネル39で構成され、制御回路部からの電気信号を受けて実温度や設定温度、設定温度の番号、タイマー時間の表示等、様々な表示を行うことができる。なお、電源スイッチ33の左側には、電源のON状態を示す電源ランプ40が配設され、送りスイッチ38と表示部12との間には、ペルチェ素子18が駆動している際に点灯する状態ランプ41が配設されている。
以上のように、本発明の第一実施形態に係る温冷覚検査装置1の外部制御部3は構成されており、温冷覚検査部2と接続することで温冷覚検査を行うことができる。
このように構成された本発明の第一実施形態に係る温冷覚検査装置1は、温冷覚検査部2と外部制御部3のみで温冷覚検査を行うことができるため、温冷覚検査装置1の持ち運びが容易であり、動けない患者に対して医師が巡回しながら温冷覚検査を行うことができる等、柔軟な検査対応を可能とする。
また、接触部8と吸発熱体9との間に温度センサ10を配設しているため、1台の温冷覚検査装置1で人体の皮膚温度の測定と吸発熱体9の温度を測定することができ、検査効率を向上させることができる。
更に、人体の皮膚温度を把握した上で皮膚に与える温度を設定できるため、定量的で正確な検査を行うことができる。
また、温度センサ10として安価なモールド型の熱伝対13を用いているため、温冷覚検査装置1の製造原価を低廉に抑えることができ、経済的に有利であると共に、これにより多くの様々な医療機関やリハビリ施設への導入が容易となる。
また、外部制御部3に直流電源を備えているので、家庭用コンセントがない環境でも使用できると共に、蓄電池が消耗した場合でも予備の蓄電池に交換すれば温冷覚検査を継続することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る温冷覚検査装置100について説明する。なお、第一実施形態に係る温冷覚検査装置1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
図8は第二実施形態に係る温冷覚検査装置100である温冷覚検査部101の斜視図を示したものである。
第二実施形態に係る温冷覚検査装置100は、第一実施形態に係る温冷覚検査装置1の温冷覚検査部2の把持部5に制御部である内部制御部102を有し、内部制御部102は直流電源103と制御回路部(図示せず)と操作スイッチ11と表示部12とより構成されている
すなわち、本実施形態に係る温冷覚検査装置100は、第一実施形態に係る温冷覚検査装置1の外部制御部3を内部制御部102として温冷覚検査部101に一体として配設した構成である。
内部制御部102は、接触部8と反対側の把持部5の端部に直流電源103を配設し、把持部5の内部に制御回路部を配設し、把持部5の周面に把持部5の軸線方向に沿って直列的に操作スイッチ11を配設すると共に、操作スイッチ11の近傍に表示部12を配設している。
直流電源103は、第一実施形態に係る温冷覚検査装置1の円筒状の把持部5を接触部8と反対側に、把持部5と同径で把持部5の周面が略連続するように延出させた有底形円筒状の着脱自在の電池ケース104を底壁が端部となるように連結し、電池ケース104の内部にセットされる着脱自在の蓄電池105を直流電源103として構成している。また、直流電源103は温冷覚検査装置100の全ての電気的機能のための電源としている。
また、電池ケース104自体も把持部5の一部となる。従って、温冷覚検査装置100を所定の場所へ片手で容易に移動させることができる。なお、蓄電池105は、電池ケース104にセットした状態で外部から充電可能な充電池としてもよく、また、外部から入力される交流を直流に変換する整流器を温冷覚検査部101の内部に備えてもよい。
操作スイッチ11は、電池ケース104を除く把持部5の周面において、図8に示すように左側から右側に向かって配設された実温度表示スイッチ34と、設定温度表示スイッチ35と、温度上昇スイッチ36と、温度降下スイッチ37と、送りスイッチ38と、電源スイッチ33と、で構成されている。
表示部12は、操作スイッチ11の下部に配設された横長の液晶パネル39で構成され、送りスイッチ38と電源スイッチ33との間には、左側から状態ランプ41と電源ランプ40とが配設されている。
以上のように、本発明の第二実施形態に係る温冷覚検査装置100は構成されている。従って、制御部を備えた温冷覚検査部101のみで温冷覚検査を行うことができるため、温冷覚検査装置100の持ち運びが非常に容易となり、動けない患者に対して医師が巡回しながら温冷覚検査を行うことができる等、柔軟な検査対応を可能とする。
また、全ての機能を温冷覚検査部101に備えることで温冷覚検査装置100の全ての操作を片手で行うことができ、温冷覚検査を行いながらカルテ等を記載することができるため、検査効率を向上させることができる。
また、温冷覚検査部101から外部に繋がる配線が存在しないため、人体の中で距離が離れた様々な箇所を検査する場合であっても、温冷覚検査装置100の取り回しを気にすることなく容易に温冷覚検査を行うことができる。
更に、温冷覚検査部101に直流電源103を備えているので、家庭用コンセントがない環境でも使用できると共に、蓄電池105が消耗した場合でも予備の蓄電池105に交換すれば温冷覚検査を継続することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 温冷覚検査装置(第一実施形態)
2 温冷覚検査部
3 外部制御部(制御部)
4 感温部
5 把持部
6 吸発熱部
7 熱放出部(ヒートシンク)
8 接触部
9 吸発熱体
10 温度センサ
11 操作スイッチ
12 表示部
13 熱伝対
15 先端部
16 伝熱部
18 ペルチェ素子
100 温冷覚検査装置(第二実施形態)
101 温冷覚検査部(第二実施形態)
102 内部制御部(制御部)
103 直流電源
200 人体(患者)

Claims (6)

  1. 制御部と接続した温冷覚検査部とよりなり、人体の皮膚表面に接触させて制御部により表わして温冷覚を検査する温冷覚検査装置であって、
    温冷覚検査部は感温部と把持部とを有し、
    前記感温部は吸発熱部と熱放出部とで構成され、
    前記吸発熱部は、前記人体の皮膚表面に接触可能な接触部と、吸発熱体と、前記接触部と前記吸発熱体との間に配設され、前記人体の皮膚表面の温度及び前記吸発熱体の温度を測定可能な温度センサと、から成り、
    前記熱放出部の一側に前記吸発熱体が連設されると共に他側に前記把持部が連設されていることを特徴とする温冷覚検査装置。
  2. 前記温度センサは前記温度センサの先端部の測温接点を樹脂材料で被覆したモールド型の熱伝対であることを特徴とする請求項1に記載の温冷覚検査装置。
  3. 前記吸発熱体はペルチェ素子であることを特徴とする請求項1または2に記載の温冷覚検査装置。
  4. 前記吸発熱部は前記接触部と前記吸発熱体との間に伝熱部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の温冷覚検査装置。
  5. 前記制御部は前記温冷覚検査部の外部に配設され、前記制御部は直流電源と制御回路部と操作スイッチと表示部とより構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の温冷覚検査装置。
  6. 前記制御部は前記温冷覚検査部の前記把持部内に配設され、前記制御部は直流電源と制御回路部と操作スイッチと表示部とより構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の温冷覚検査装置。
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