JP2015159251A - 実装基板及び電子機器 - Google Patents

実装基板及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015159251A
JP2015159251A JP2014034444A JP2014034444A JP2015159251A JP 2015159251 A JP2015159251 A JP 2015159251A JP 2014034444 A JP2014034444 A JP 2014034444A JP 2014034444 A JP2014034444 A JP 2014034444A JP 2015159251 A JP2015159251 A JP 2015159251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
shield case
substrate
clip
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014034444A
Other languages
English (en)
Inventor
貴史 福重
Takashi Fukushige
貴史 福重
佐藤 直紀
Naoki Sato
直紀 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2014034444A priority Critical patent/JP2015159251A/ja
Publication of JP2015159251A publication Critical patent/JP2015159251A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】シールドケースの固定強度を強めて、電子部品間における電磁波の干渉を防ぐことで、各電子部品の誤動作等の不具合を無くす。
【解決手段】基板(101)に配された2つのシールドケース(102・102’)の対向面それぞれには、2つのシールドケース(102・102’)を固定するためのダボ(102a・102a’)が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電子部品が配された実装基板及び電子機器に関する。
基板に配された電子部品からの電磁波を遮断するため電子部品をシールドケースで覆った実装基板が知られている。シールドケース内に仕切り板が無い従来の1重のシールドケースに、電源IC、CPU、メモリ、無線回路等の何れか複数を入れると、回路間結合やノイズや高調波等に起因し、内部干渉が発生したり、回路の誤作動や受信感度劣化等が発生したりするため、これらの回路を一つのシールドケース内で一緒に配することができなかった。
回路規模が1つ程度の小型のものなら実装基板にシールドケース固定用のシールドクリップを実装し、5面あるシールドケース(金属)をシールドクリップに取り付ける構成が用いられる。
一方、回路規模2つ以上の大きなものはシールドケースのうち側部であるシールド枠を基板に実装(半田付け)し、シールド枠内部に仕切り板を設け、回路毎に分離してシールド蓋を取り付ける方法が用いられる。例えば特許文献1には、図9に示すように、基板10上の複数の電子部品11を覆うシールド部材13が当該基板10上に実装され、当該シールド部材13内で、各電子部品11を仕切るためのシールド板13’が、基板10上に形成された固定部品12に設けられたクリップ部12bによって挟み込んで固定された実装基板が開示されている。
特開2007‐324469号公報(2007年12月13日公開)
しかしながら、従来技術の実装基板では、図9に示すように、電子部品11を仕切るシールド板13’と、シールド枠を形成しているシールド部材13との間には、シールド板13’とシールド部材13の加工精度に起因する隙間が生じる。
また、シールド板13’は、シールド部材13内で、クリップ部12bによって挟まれているだけなので、実装基板に与えられる振動などにより、基板10から浮き上がり、シールド板13’と基板10との間に隙間が生じる。
このように、従来の実装基板では、電子部品11をシールド板13’によって仕切っても、シールド板13’とシールド部材13との間、シールド板13’と基板10との間に隙間が生じる虞があるため、この隙間に起因する問題、すなわち、隙間から電磁波が漏洩し、電子部品11同士が干渉し合い、各電子部品の誤動作等の不具合が発生するという問題が生じる虞がある。
そこで、上記シールド板13’を用いないで、電子部品11を区切る方法として、各電子部品11をそれぞれ覆うシールドケースを用いる方法がある。各シールドケースは、基板10に着脱自在に配される必要があるため、通常、図9に示したクリップ部12bによってシールドケースが基板10に対して着脱自在に配されることになる。
ところで、基板10上には、シールドすべき電子部品11が多数配されているため、各シールドケースは互いに近接した状態で配されることになる。このような場合、近接した2つのシールドケースは、共通のクリップ部12bによって基板10に配される。このように、2つのシールドケースを共通のクリップ部12bによって挟み込む場合、それぞれのシールドケースを構成しているシールド板2枚が一つのクリップ部12bによって挟み込まれる。このため、クリップ部12bに挟み込まれたシールド板において、当該クリップ部12bに当接していないシールド板の内側では、シールド板同士の摩擦力により固定されることになり、この摩擦力が強くなければ、振動などにより容易にシールド板がずれてしまう虞がある。
従って、シールドケースを用いた場合であっても、振動などによりシールドケースが基板から浮き上がってしまい、シールドケースと基板との間に隙間が生じ、この隙間から電磁波が漏洩し、電子部品11同士が干渉し合い、各電子部品の誤動作等の不具合が発生するという問題が生じる虞がある。
本発明は、上記の各問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、シールドケースを用いた場合であっても、シールドケースの固定強度を強めて、電子部品間における電磁波の干渉を防ぐことで、各電子部品の誤動作等の不具合を無くすことのできる実装基板を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る実装基板は、複数の電子部品が基板に配されている実装基板であって、上記基板に配された電子部品を覆って、当該電子部品から発生する電磁波が外部に漏洩するのを防止する第1シールドケースが上記基板に着脱可能に配され、上記第1シールドケースに近接して配され、当該第1シールドケースによって覆われた電子部品以外の電子部品を覆って、当該電子部品から発生する電磁波が外部に漏洩するのを防止する第2シールドケースが上記基板に着脱可能に配され、上記第1シールドケースにおける上記第2シールドケースと対向する対向面、および上記第2シールドケースにおける上記第1シールドケースと対向する対向面のそれぞれに、上記第1シールドケースと上記第2シールドケースとを固定するためのダボが形成されていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、基板に搭載される電子部品間における電磁波の干渉を防ぐことで、各電子部品の誤動作等の不具合を無くすことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る実装基板の概略構成図であり、(a)は実装基板の平面図であり、(b)は(a)のA‐A’線矢視断面図であり、(c)は(a)(b)に示す実装基板に備えられたシールドクリップの概略構成図である。 本発明の実施形態2に係る実装基板の概略構成図であり、(a)は実装基板の平面図であり、(b)は(a)のB−B’線矢視断面図である。 本発明の実施形態3に係るシールドクリップの概略構成図であり、(a)はシールドクリップの平面図であり、(b)は(a)のC−C’線矢視断面図である。 図3に示すシールドクリップの製造工程を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の実施形態4に係るシールドクリップの概略構成図であり、(a)はシールドクリップの平面図であり、(b)は(a)のD−D’線矢視断面図である。 図5に示すシールドクリップの製造工程を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 (a)は本発明の実施形態5に係るシールドクリップの平面図、(b)は本実施形態5における効果を説明するための従来のシールドケースの概略斜視図である。 本発明の実装基板を備えた電子機器の構成を示す図であり、(a)は外観図、(b)は(a)のE−E’線断面図である。 従来の実装基板の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
〔実施形態1〕
(実装基板1の構成)
図1の(a)は実施形態1の実装基板1の構成を表す平面図であり、(b)は(a)のA‐A’線矢視断面図である。実装基板1は、基板101と、シールドケース102(第1シールドケース)、シールドケース102’(第2シールドケース)と、3つのシールドクリップ103(クリップ部)と、2つの電子部品201・201’とを備えている。
基板101は、電子回路用の配線やグランド導通のための配線が施されたプリント基板である。3つのシールドクリップ103と、2つの電子部品201・201’とは基板101に、半田付けされる等によって配されている。シールドクリップ103は、シールドケース102・102’を保持するものである。シールドクリップ103の詳細に付いては後述する。
シールドケース102・102’は金属材料からなり、基板101に配された電子部品201・201’から発せられる電磁波を遮断するものである。シールドケース102・102’は、基板101から離れる方向に突出する凸形状である。一例として、平面視でシールドケース102・102’は四角形である。
シールドケース102(102’)は、基板101に対し略垂直に立設する側部102A(102A’)と、側部102A(102A’)により支持され基板101面に対し略平行に配された天板部102B(102B’)とを有する。側部102A(102A’)は、基板101に配された2つの電子部品201・201’の一つの電子部品の周囲、すなわち側面を囲む。天板部102B(102B’)は電子部品201(201’)より上方に配され、電子部品201(201’)の上方を覆う。このように、シールドケース102(102’)は、4面からなる側部102A(102A’)と、平面である天板部102B(102B’)とからなる5面を有する構造である。シールドケース102(102’)は、シールドクリップ103に側部102A(102A’)が保持されることで基板101に着脱可能に固定され、且つGNDに接続されている。ここで、シールドケース102(102’)は、一枚の金属板で形成されているため、側部102A(102A’)と天板部102B(102B’)とは一体的に形成されている。
2つのシールドケース102(102’)は、ほぼ同じサイズ、同じ形状であり、4辺の側部102A(102A’)の1辺の側部102A(102A’)が互いに接触するように、基板101に着脱可能に配されている。つまり、一つのシールドケース102(第1シールドケース)は、上記基板101に配された電子部品201を覆って、当該電子部品201から発生する電磁波が外部に漏洩するのを防止するものであり、他のシールドケース102’(第2シールドケース)は、上記一つのシールドケース102に近接して配され、当該シールドケース102によって覆われた電子部品201以外の電子部品201’を覆って、当該電子部品201’から発生する電磁波が外部に漏洩するのを防止するものである。
また、上記シールドケース201における上記シールドケース201’と対向する対向面、および上記シールドケース201’における上記シールドケース201と対向する対向面のそれぞれに、上記シールドケース201と上記シールドケース201’とを固定するためのダボ102a・102a’が形成されている。なお、本実施形態では、上記シールドケースにおける上記対向面に形成されたダボ102aと、上記シールドケース201’における上記対向面に形成されたダボ102a’とが、互いに嵌合するように形成されている。つまり、図1(a)(b)に示す実装基板1の場合、一方のシールドケース102のダボ102aは、側部102Aの内側表面が突出し、当該側部102Aの外側表面が窪んでいるように形成され、他方のシールドケース102’のダボ102a’は、側部102A’の内側表面が窪み、当該側部102A’の外側表面が突出するように形成されることで、一方のダボ102aの窪みと他方のダボ102a’の突出した部位とが嵌合するようになっている。これにより、シールドケース102の側部102A・102A’が対向している部位において、2つのシールドケース102・102’が固定される。なお、ダボ102a・102a’の嵌合のさせ方は、これに限定されることなく、他の嵌合のさせ方であってもよい。
電子部品201・201’は、ICチップや受動部品等である。また、電子部品201・201’は、電源IC、CPU、メモリ、無線回路等であってもよい。
なお、シールドケース102は、電子部品201を覆う形状であって、他のシールドケース102’と接触する形状であればよいので、シールドケース102の形状は上述した平面視で四角形であることに限定されず、他の形状であってもよい。シールドケース102’もシールドケース102と同様に、他の形状であってもよい。
また、シールドケース102・102’の内部には、一つの電子部品201・201’が配されているものとして説明した。しかしこれに限定されず、シールドケース102・102’の内部には、複数の電子部品が配されていてもよい。但し、同じシールドケース102・102’によってシールドされる電子部品は互いの電磁波の影響が少ない電子部品を選択することが好ましい。
(シールドクリップ103)
シールドクリップ103は、上記基板101に形成され、上記シールドケース102における上記シールドケース102’と対向する対向面と、上記シールドケース102’における上記シールドケース102と対向する対向面とを挟み込むものである。シールドクリップ103は、図1(c)に示すように、断面略コ字状に形成され、先端部103a(クリップ先端部)が内側に突出した断面略く字状に形成され、当該先端部103aによってシールドケース102の側部102A及びシールドケース102’の側部102A’を挟み込むことで、シールドケース102・102’を固定するようになっている。
シールドクリップ103は、靱性を有する一枚の金属板を加工して得られるものであり、先端部103aは内側に向かう付勢力を有し、この付勢力によりシールドケース102(102’)の側部102A(102A’)を押圧して、当該シールドケース102・102’を固定するようになっている。
また、シールドケース102(102’)の側部102A(102A’)をシールドクリップ103の先端部103aの付勢力に抗するように引き上げることで、シールドケース102(102’)を基板101から取り外すことができる。
本実施形態では、3つのシールドクリップ103を、図1の(a)に示すように、基板101の所定の位置に固定し、これら3つのシールドクリップ103によって2つのシールドケース102・102’を基板101に対して着脱可能に固定している。
ここで、2つのシールドクリップ103は、2つのシールドケース102・102’それぞれの側部102A・(102A’)(シールド板)1つを固定するように配され、残りの1つのシールドクリップ103は、2つのシールドケース102・102’が接触している側部102A・102A’の接触面のダボ102a・102a’形成位置で、これら2つの側部102A・102A’を固定するように配されている。
(作用効果)
このように、上記構成の実装基板1では、基板101に配された電子部品201・201’それそれぞれがシールドケース102・102’によって覆っているため、電子部品201・201’それぞれから発せられる電磁波を遮断することができる。このため、電子部品201・201’の間での電磁波による干渉(ノイズの回路間干渉)を防止することができる。
しかも、シールドケース102は、側部102Aと天板部102Bとが一体的に形成されているため、側部102Aと天板部102Bとの間に隙間が生じないため、当該シールドケース102によってシールドされている電子部品201からの電磁波がシールドケース102の外に漏れにくい。シールドケース102’も同様である。
また、シールドケース102は、シールドクリップ103によって固定されているため、実装基板1への振動などによって基板101から浮き上がることがないため、当該シールドケース102の側部102Aと基板101との間に隙間が生じにくい。シールドケース102’も同様である。
なお、シールドクリップ103は、先端部103aによって、シールドケース102(102’)の側部102A(102A’)の両面から挟み込むようになっているため、先端部103aと側部102A(102A’)との間で生じる摩擦力により当該シールドケース102(102’)を固定している。ここで、シールドケース102の側部102Aの両面から挟み込んでいるシールドクリップ103によって固定されている部位の摩擦力よりも、図1の(c)に示すように、2つのシールドケース102・102’の側部102A・102A’の片面から挟み込んでいるシールドクリップ103によって固定されている部位の摩擦力のほうが小さいため、この部位においてはシールドケース102・102’が浮き上がってしまう虞がある。これは、図1の(c)に示す部位では、2つの側部102A・102A’の外側の面同士が接触しているため、この接触部分における摩擦力が、2つの側部102A・102A’の内側でシールドクリップ103の先端部103aが押圧して得られる摩擦力よりもかなり小さくなるためである。
そこで、本実施形態では、図1の(c)に示すように、2つの側部102A・102A’のシールドクリップ103による挟み込む位置より上方に、ダボ102aを形成して、このダボ102aに他のダボ102a’を嵌合させることで、側部102A・102A’を固定するようにしている。これにより、一つのシールドクリップ103によって2つのシールドケース102・102’の側部102A・102A’を固定する際の、シールドケース102・102’の固定強度を高めることができる。
従って、実装基板1におけるシールドケース102・102’の固定強度が高くなるので、振動によりシールドケース102・102’が基板101から浮き上がる等の状態を無くすことが可能となり、この結果、電子部品201・201’間における電磁波の干渉を確実に防ぐことができる。
なお、図1の(a)に示すように、基板101の上から見てシールドクリップ103内にダボ102a・102a’を形成する場合、ダボ102a・102a’は、高さ方向でシールドクリップ103より上側に形成されることが好ましく。また、ダボ102a・102a’の形成数についても1つ以上であればよい。
また、基板101の上から見てシールドクリップ103の配置位置以外にダボ102a・102a’を形成する場合、シールドクリップ103の両サイド近くに1つずつ以上であればよく、ダボ102a・102a’の形成位置については特に規定しない。
また、何れの場合において、ダボ102a・102a’の形成数が多ければ、接触するシールドケース102・102’の側部102A・102A’同士を固定する固定強度を高めることができるが、多くなりすぎると、ダボ102a・102a’の加工精度により、嵌合しないダボ102a・102a’が生じる場合もあり、その場合には、逆に固定強度を弱める虞がある。従って、ダボ102a・102a’の形成数は、ダボ102a・102a’の加工精度を考慮して決定すればよい。
また、図1の(a)に示す2つのシールドケース102・102’をさらに覆うようにシールドケースを設けてもよい。このように内側のシールドケース102・102’と外側のシールドケース(図示せず)との2重構造とした場合、シールドケース102・102’内に配される電子部品201・201’としては、例えば、WLAN(Wireless LAN;19GHz,25GHz,60GHz)、TV又はFM放送等の放送電波の基地局等で使用される出力レベルが高い無線回路部品等を挙げることができる。
シールドケース102・102’はシールドクリップ103によって着脱可能に基板101に固定されているため、シールドケース102・102’を、シールドクリップ103により、基板101に簡単に固定することができると共に、固定した後も、シールドケース102・102’を基板101から簡単に取り外すことが可能である。
シールドケース102・102’それぞれは、2個のシールドクリップ103により基板101に取り付けらえている。このようにシールドケース102・102’を基板1に取り付けるためのシールドクリップは少ない方が、シールドクリップと、シールドケース102・102’それぞれ内に配された電子部品とが干渉することを抑制することができる。この結果、シールドケース102・102’それぞれ内において、シールドケース102・102’それぞれの側部102A・102A’の内側面近くまで電子部品を実装することができるため、実装効率を上げることができる。一方、シールドケース102・102’を基板101に取り付けるためのシールドクリップの個数を多くすることで、電磁波の遮断効果を向上させることができる。
このため、シールドケース102・102’それぞれ内に配する電子部品の電磁波の特性に応じて、シールドケース102・102’を基板101に取り付けるためのシールドクリップ103の個数を選択することが好ましい。
なお、上述の実装基板1では、1個のシールドクリップ103で2つのシールドケース102・102’を固定及び接地させるため、コストダウンになる。
また、シールドケース102・102’が近接して配されているため、近接部分はシールド板が2枚構造となり、シールド板が1枚構造の場合に比べてシールド効果が大きくなる。
各シールドケース102・102’が重ならないように基板101に配されているため、シールドケース102・102’を重ねて基板101に配する場合よりも、背の高い電子部品を多く使用することができる。
上述した実装基板1によると、これらの問題は生じない。そして実装基板1を、例えば、携帯電話端末、タブレット端末、WLANや放送波を出力する無線通信機器等各種電子機器に使用することで、実装基板1に搭載された複数の電子部品間の電磁波の干渉が防止された電子機器を得ることができる。
〔実施形態2〕
図2の(a)は実施形態2の実装基板2の構成を表す平面図であり、(b)は(a)のB‐B’線矢視断面図である。実装基板2は、基板101と、シールドケース102(第1シールド部材)・シールドケース102’(第2シールド部材)と、4つのシールドクリップ103と、2つの電子部品201・201’とを備えている。
ここで、本実施形態2は、前記実施形態1の構成と異なるのは、シールドクリップ103の数と、形成位置である。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
前記実施形態1では、3つのシールドクリップ103のうち、1つのシールドクリップ103が、2つのシールドケース102・102’の側部102A・102A’が互いに接触している部位で、当該側部102A・102A’を固定している。つまり、側部102A・102A’を1枚のシールド板と考えた場合、このシールドクリップ103では、2枚のシールド板を挟み込んで固定している。
これに対して、本実施形態では、シールドクリップ103の全てが、一つの側部102A(102A’)、すなわち1枚のシールド板を挟み込んで固定した構成となっている。このため、シールドクリップ103によるシールドケース102・102’の固定強度は、実施形態1の場合よりも高くなる。
2つのシールドケース102・102’の近接部位にシールドクリップ103が形成されていないため、シールドクリップ103が形成されていることに起因する電子部品201の実装不可領域を少なくすることが可能となり、電子部品201の実装効率が上がる。
上記の各実施形態では、ダボ102a・102a’を嵌合させることで、シールドケース102・102’同士を固定するようにしていたが、以下の実施形態3,4では、ダボ102a・102a’を利用したシールドケース102・102’同士の他の固定の仕方について説明する。
〔実施形態3〕
図3は、本実施形態に係るシールドクリップ104の概略構成を示し、(a)は平面図、(b)はC−C’線矢視断面図である。なお、シールドケース102・102’に形成されたダボ102a・102a’は、一方の面が窪み、他方の面が突出するように形成されているものする。
上記シールドクリップ104は、基本的な構造は、前記実施形態1,2で用いたシールドクリップ103と同じであるが、シールドケース102・102’を挟み込む部位が2箇所になっている点で、前記実施形態1,2と相違している。すなわち、シールドクリップ104は、図3の(b)に示すように、前記実施形態1,2のシールドクリップ103の先端部103aの代わりに、内側に2本の先端部104aと、外側に、先端部104aよりも高さのある先端部104bとが形成されている。つまり、シールドクリップ104では、外側の先端部104bとその近くに形成された内側の先端部104aとが一対になって、シールドケース102・102’を挟み込むようになっている。
上記シールドクリップ104の内側の先端部104aは、シールドケース102に形成されたダボ102aの窪みに当接し、他の先端部104bが上記ダボ102aの他方の面の突出した部位よりも上方で当接するように形成されている。
上記シールドクリップ104を用いるためには、ダボ102aの窪みが側部102Aの外側に、突出した部位が側部102Aの内側になるように、ダボ102aを形成する必要がある。
なお、ダボ102aの窪みと突出した部位が逆に形成されれば、つまり、ダボ102aの窪みが側部102Aの内側、突出し部位が側部102Aの外側になるように、ダボ102aが形成されれば、シールドクリップ104の先端部104aと先端部104bの高さは逆になる。
他のシールドケース102’においても同様にしてダボ102a’を形成する。
上記シールドクリップ104は、図4の(a)(b)に示すように、一枚の靱性を有する金属板100を加工することで得られる。すなわち、一枚の金属板100の一部を切り込み折曲することで内側の先端部100a(先端部104aに相当)を形成し、さらに、金属板100の外側が折曲することで外側の先端部100b(先端部104bに相当)を形成して、最終的に図3の(a)(b)に示すシールドクリップ104が得られる。
(作用効果)
上記構成のシールドクリップ104を用いれば、シールドケース102の側部102Aに形成されたダボ102aの窪みと突出した部分とを利用して当該シールドケース102を固定するようになっているため、振動によるシールドケース102の浮きを防止することができる。他のシールドケース102’においても同様である。
しかも、シールドクリップ104によるシールドケース102の固定部分では、2枚のシールド板を固定していることになるため、シールド効果が高くなる。
〔実施形態4〕
図5は、本実施形態に係るシールドクリップ105の概略構成を示し、(a)は平面図、(b)はD−D’線矢視断面図である。なお、シールドケース102・102’に形成されたダボ102a・102a’は、一方の面が窪み、他方の面が突出するように形成されているものする。
上記シールドクリップ105は、基本的な構造は、前記実施形態1,2で用いたシールドクリップ103と同じであるが、内側にダボ102a・102a’の窪みに当接する先端部105aが形成されている点で、前記実施形態1,2と相違している。また、実施形態3とは、シールドケース102のダボ102aが対向するシールドケース102’のダボ102a’と嵌合状態である点で異なる。
すなわち、シールドクリップ105は、図5の(b)に示すように、前記実施形態1,2のシールドクリップ103の先端部103aの代わりに、内側に1本の先端部105aと、外側に、先端部105aよりも高さのある先端部105bとが形成されている。つまり、シールドクリップ105では、外側の先端部105bとその近くに形成された内側の先端部105aとが一対になって、シールドケース102・102’を挟み込むようになっている。
上記シールドクリップ105の内側の先端部105aは、シールドケース102に形成されたダボ102a(嵌合状態)の窪みに当接し、他の先端部105bが上記ダボ102aの他方の面の突出した部位よりも上方でシールドケース102’に当接するように形成されている。他のシールドケース102においても、他の先端部105bと当接する。
なお、図5の(b)に示す例では、シールドクリップ105の先端部105aは、外側の先端部105bよりも低く形成されているが、シールドケース102・102’のダボ102a・102a’の形成位置によっては、先端部105aと先端部105bとの高さが入れ替える必要がある。
上記シールドクリップ105は、図6の(a)(b)に示すように、一枚の靱性を有する金属板100を加工することで得られる。すなわち、一枚の金属板100の一部を切り込み折曲することで内側の先端部100a(先端部105aに相当)を形成し、さらに、金属板100の外側が折曲することで外側の先端部100b(先端部105bに相当)を形成して、最終的に図5の(a)(b)に示すシールドクリップ105が得られる。
(作用効果)
上記構成のシールドクリップ105を用いれば、シールドケース102・102’の側部102A・102A’に形成されたダボ102a・102a’の窪みと突出した部分とを利用して当該シールドケース102・102’を固定するようになっているため、振動によるシールドケース102・102’の浮きを防止することができる。
しかも、2つのシールドケース102・102’は、ダボ102a・102a’が嵌合されているため、振動によるシールドケース102・102’の浮きやずれを防止することができる。
さらに、シールドクリップ105によるシールドケース102・102’の固定部分では、2枚のシールド板を固定していることになるため、シールド効果が高くなる。
〔実施形態5〕
図7の(a)は、シールドケース102の角部分における固定状態を示す概略図であり、図7の(b)は、従来のシールドケースであるシールド部材13の角部分13aを示す概略斜視図である。
図7の(b)に示すように、一般的なシールドケース13は、一枚の金属から形成されるため、側部13Aの角部分13aには隙間が生じる。この隙間からシールドケース13の内部の電子部品から電磁波が漏洩するという問題が生じる。
本実施形態では、図7の(a)に示すように、シールドケース102と102’を近接して配置した場合に、シールドケース102・102’の角部分102C・102C’を覆うようにT字型のシールドクリップ106を用いて挟み込み基板に固定している。
これにより、シールドケース102・102’の角部分102C・102C’に生じているわずかな隙間をシールドクリップ106によって塞ぐことが可能となるため、隙間から漏洩する電磁波による他の電子部品への影響を低減することができる。
上記シールドクリップ106は、図7の(a)に示すように、平面視において略T字型であるだけで、挟み込む構造は、前記実施形態1のシールドクリップ103と同じである。すなわち、シールドクリップ106の先端部106aによって、シールドケース102が挟み込まれる。
また、本実施形態の場合も前記実施形態4と同様に、シールドケース102・102’のダボ102a・102a’は互いに嵌合するように形成されているため、シールドケース102・102’の固定強度を高くすることができる。
また、図8は、上記の各実施形態で示した実装基板1,2を組み込んだ電子機器300の一例を示す。
図8は、実装基板1,2を備えた電子機器の構成を示す図であり、(a)は外観図、図(b)は(a)のE−E’線矢視断面図である。
図8の(a)および(b)に示すとおり、スマートフォン(電子機器)300は、筐体301、電池収納エリア302、基板設置エリア303、および表示装置設置エリア304を備えている。本実施形態の実装基板1,2は、上記基板設置エリア303の表面に配置されている。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る実装基板(10、20)は、複数の電子部品(201・201’)が基板(101)に配されている実装基板であって、上記基板に配された電子部品を覆って、当該電子部品から発生する電磁波が外部に漏洩するのを防止する第1シールドケース(102)が上記基板に着脱可能に配され、上記第1シールドケースに近接して配され、当該第1シールドケースによって覆われた電子部品以外の電子部品を覆って、当該電子部品から発生する電磁波が外部に漏洩するのを防止する第2シールドケース(102’)が上記基板に着脱可能に配され、上記第1シールドケース(102)における上記第2シールドケース(102’)と対向する対向面、および上記第2シールドケース(102’)における上記第1シールドケース(102)と対向する対向面のそれぞれに、上記第1シールドケース(102)と上記第2シールドケース(102’)とを固定するためのダボ(102a・102a’)が形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記第1シールドケースにおける上記第2シールドケースと対向する対向面、および上記第2シールドケースにおける上記第1シールドケースと対向する対向面のそれぞれに、上記第1シールドケースと上記第2シールドケースとを固定するためのダボが形成されていることで、実装基板に与えられる振動により、第1シールドケースと第2シールドケースとがずれることを防ぐことができる。これにより、シールドケースの固定強度が強くなり、シールドケースが基板から浮きがることにより生じる隙間からの電磁波の漏洩を防止することができる。従って、電子部品間における電磁波の干渉を防ぐことできるため、各電子部品の誤動作等の不具合を無くすこと低減させることができる。
本発明の態様2に係る実装基板は、上記態様1において、上記第1シールドケースにおける上記対向面に形成されたダボ(102a)と、上記第2シールドケースにおける上記対向面に形成されたダボ(102a’)とが、互いに嵌合するように形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、固定対象となるシールドケースのダボ同士が嵌合されるため、シールドケースの固定強度をさらに強めることができる。
本発明の態様3に係る実装基板は、上記態様1または2において、上記第1シールドケースにおける上記対向面と、上記第2シールドケースにおける上記対向面とを挟み込むクリップ部(シールドクリップ103)が上記基板に設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、上記第1シールドケースにおける上記対向面と、上記第2シールドケースにおける上記対向面とを挟み込むクリップ部(シールドクリップ103)が上記基板に設けられていることで、さらに、シールドケースの固定強度を強めることができる。
本発明の態様4に係る実装基板は、上記態様3において、上記ダボは、一方の面が窪み、他方の面が突出するように形成されており、上記クリップ部は、少なくとも2つのクリップ先端部(103a,104a,104b,105a,105b,106a)によって上記対向面を挟み込み、当該クリップ先端部の一つが上記ダボの一方の面の窪みに当接し、他のクリップ先端部が上記ダボの他方の面の突出した部位よりも上方で当接するように形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、クリップ部がダボの窪みと突出した部位を利用して挟み込むので、さらに、シールドケースの固定強度を強めることができる。
本発明の態様5に係る電子機器は、上記態様1〜4に記載の実装基板を備えていてもよい。上記構成により、複数の電子部品間の電磁波の干渉が防止された実装基板により電子機器を得ることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、複数の電子部品が配された実装基板及び電子機器に利用することができる。
1,2 実装基板
101 基板
102 シールドケース(第1シールドケース)
102’ シールドケース(第2シールドケース)
102A 側部
102A’ 側部
102B 天板部
102B’ 天板部
102C 角部分
102a ダボ
102a’ ダボ
103,104,105,106 シールドクリップ
103a,104a,105a,106a 先端部
104b,105b 先端部
201 電子部品

Claims (5)

  1. 複数の電子部品が基板に配されている実装基板であって、
    上記基板に配された電子部品を覆って、当該電子部品から発生する電磁波が外部に漏洩するのを防止する第1シールドケースが上記基板に着脱可能に配され、
    上記第1シールドケースに近接して配され、当該第1シールドケースによって覆われた電子部品以外の電子部品を覆って、当該電子部品から発生する電磁波が外部に漏洩するのを防止する第2シールドケースが上記基板に着脱可能に配され、
    上記第1シールドケースにおける上記第2シールドケースと対向する対向面、および上記第2シールドケースにおける上記第1シールドケースと対向する対向面のそれぞれに、上記第1シールドケースと上記第2シールドケースとを固定するためのダボが形成されていることを特徴とする実装基板。
  2. 上記第1シールドケースにおける上記対向面に形成されたダボと、上記第2シールドケースにおける上記対向面に形成されたダボとが、互いに嵌合するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の実装基板。
  3. 上記第1シールドケースにおける上記対向面と、上記第2シールドケースにおける上記対向面とを挟み込むクリップ部が上記基板に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の実装基板。
  4. 上記ダボは、一方の面が窪み、他方の面が突出するように形成されており、
    上記クリップ部は、少なくとも2つのクリップ先端部によって上記対向面を挟み込み、当該クリップ先端部の一つが上記ダボの一方の面の窪みに当接し、他のクリップ先端部が上記ダボの他方の面の突出した部位よりも上方で当接するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の実装基板。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の実装基板を備えたことを特徴とする電子機器。
JP2014034444A 2014-02-25 2014-02-25 実装基板及び電子機器 Pending JP2015159251A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014034444A JP2015159251A (ja) 2014-02-25 2014-02-25 実装基板及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014034444A JP2015159251A (ja) 2014-02-25 2014-02-25 実装基板及び電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015159251A true JP2015159251A (ja) 2015-09-03

Family

ID=54183035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014034444A Pending JP2015159251A (ja) 2014-02-25 2014-02-25 実装基板及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015159251A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170092866A (ko) * 2016-02-04 2017-08-14 삼성전자주식회사 반도체 패키지 및 반도체 장치
JP2019096646A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 株式会社デンソー 電子機器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170092866A (ko) * 2016-02-04 2017-08-14 삼성전자주식회사 반도체 패키지 및 반도체 장치
KR102475280B1 (ko) 2016-02-04 2022-12-07 삼성전자주식회사 반도체 패키지 및 반도체 장치
JP2019096646A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 株式会社デンソー 電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7679935B2 (en) Electromagnetic-shielding device
US9247682B2 (en) Electronic circuit module
US10117324B2 (en) Shielding case, PCB and terminal device
KR20130068901A (ko) 단말기의 쉴드캔 장치 및 이의 조립 방법
US20100084180A1 (en) Electronic device with a shielding member
JP2008218526A (ja) シールドケースおよび電子機器
JP2014027020A (ja) 回路基板、電子機器、および回路基板の製造方法
JP2015159251A (ja) 実装基板及び電子機器
US20130279132A1 (en) Electromagnetic shielding cover
JP5017472B1 (ja) 電子機器
CN105338772A (zh) 电子设备的前壳组件和金属前壳结构
US20130284510A1 (en) Electromagnetic shielding cover and device having the same
JP2006165201A (ja) 回路モジュール装置
US20140098500A1 (en) Shield frame, shield frame mounting structure, and electronic portable device
JP2019165167A (ja) 電子回路モジュール
TW201327554A (zh) 硬碟收納裝置
JP2011054888A (ja) シールド構造体及び電子機器
US9788467B2 (en) Shield case
KR200443632Y1 (ko) 전자기 차폐 장치
JP2021158202A (ja) シールド構造および電子機器
EP1981323A2 (en) Electromagnetic-shielding device
JP2015192076A (ja) 回路基板および電子機器
TW201432542A (zh) 具有電磁觸控模組之顯示模組
TW201447423A (zh) 防電磁輻射的顯示裝置
JPWO2017119082A1 (ja) 半導体デバイスの載置台及び車載装置