JP2015158883A - 操作デバイス、位置検出システム、及び、操作デバイスの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】赤外線発光部712と赤外線受光部713とを備え、通常動作時において赤外線受光部713での受光に応じて赤外線発光部712を発光させる指示体70であって、所定の条件が成立した場合に、赤外線発光部712を使用して赤外線受光部713の動作特性の検出を行い、検出結果に基づいて、通常動作時における赤外線発光部712の発光を制御するマイコン720を備えている。このため、赤外光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる操作デバイス、位置検出システム、及び、操作デバイスの制御方法を提供することを目的とする。
本発明の構成によれば、受光部の動作特性を、発光部の発する光を使用して検出し、検出結果に基づいて発光部の光を制御する。従って、受光部で光を受光して、発光部を発光させる場合に、受光部の動作特性による影響を低減することができる。このため、光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
本発明の構成によれば、受光部により受光を検出するまでの時間にずれが生じても、受光部の動作特性による影響を低減したタイミングで発光部を発光させることができる。
本発明の構成によれば、受光部が光を受光していないタイミングで、受光部の動作特性を検出することができる。
本発明の構成によれば、操作デバイスが操作されていないタイミングで、受光部の動作特性を検出することができる。
本発明の構成によれば、操作デバイスが操作されていない場合に、操作デバイスの動作モードを省電力モードに移行させることができる。
本発明の構成によれば、操作デバイスが操作されていないタイミングで、受光部の動作特性を検出することができる。
本発明の構成によれば、受光部の動作特性を、発光部の発する光を使用して検出する。また、検出結果に基づいて発光部の発光を制御する。従って、受光部で光を受光して、発光部を発光させる場合に、受光部の動作特性による影響を低減することができる。このため、光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
本発明の構成によれば、受光部の動作特性による影響を低減し、位置検出装置が投光した光を受光したタイミングに同期して、発光部を発光させることができる。従って、操作デバイの操作性の低下を抑制することができる。
本発明の構成によれば、位置検出装置からの指示により、操作デバイスに、受光部の動作特性を検出させることができる。
本発明の構成によれば、受光部の動作特性を、発光部の発する光を使用して検出する。また、検出結果に基づいて発光部の発光を制御する。従って、受光部で光を受光して、発光部を発光させる場合に、受光部の動作特性による影響を低減することができる。このため、光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
図1は、本発明を適用した実施形態に係るプロジェクションシステム1の構成を示す図である。プロジェクションシステム1は、スクリーンSCの上方に設置されたプロジェクター10と、スクリーンSCの上部に設置された光出射装置60とを備える。
光出射装置60は、固体光源からなる光源部61(図2)を有し、光源部61が発する光(本実施形態では赤外光)をスクリーンSCに沿って拡散させて出射(照射)する。光出射装置60の出射範囲を図1に角度θで示す。光出射装置60はスクリーンSCの上端より上に設置され、下向きに角度θの範囲に光を出射し、この光はスクリーンSCに沿う光の層を形成する。本実施形態では角度θはほぼ180度に達し、スクリーンSCのほぼ全体に、光の層が形成される。スクリーンSCの表面と光の層とは近接していることが好ましく、本実施形態では、スクリーンSCの表面と光の層との距離は概ね10mm〜1mmの範囲内である。
指示操作に利用される指示体は、ペン型の指示体(操作デバイス)70を用いることができる。指示体70の先端部71は、押圧された場合に動作する操作スイッチ711(操作子、図3)を内蔵しているので、先端部71を壁やスクリーンSCに押しつける操作がされると操作スイッチ711がオンになる。指示体70は、ユーザーが棒状の軸部72を手に持って、先端部71をスクリーンSCに接触させるように操作され、先端部71をスクリーンSCに押しつける操作も行われる。先端部71には、赤外光を発する赤外線発光部712、プロジェクター10の発する赤外光を受光する赤外線受光部713(図3)を備える。プロジェクター10は、指示体70が発する赤外光に基づき、先端部71の位置を、指示位置として検出する。
すなわち、指示体80の先端(例えば、指先)がスクリーンSCに接触するときに、光出射装置60が形成する光の層を遮る。このとき、光出射装置60が出射した光が指示体80に当たって反射し、反射光の一部は指示体80からプロジェクター10に向かって進む。プロジェクター10は、スクリーンSC側からの光、すなわち下方からの光を後述する位置検出部50により検出する機能を有するので、指示体80の反射光を検出できる。プロジェクター10は、指示体80で反射した反射光を検出することにより、指示体80によるスクリーンSCへの指示操作を検出する。また、プロジェクター10は指示体80により指示された指示位置を検出する。
光出射装置60が出射する光の層はスクリーンSCに近接しているので、指示体80において光が反射する位置は、スクリーンSCに最も近い先端、或いは指示位置と見なすことができる。このため、指示体80の反射光に基づき指示位置を特定できる。
具体的には、プロジェクションシステム1は、指示位置に図形を描画したり文字や記号を配置したりする処理、指示位置の軌跡に沿って図形を描画する処理、描画した図形や配置した文字又は記号を消去する処理等を行う。また、スクリーンSCに描画された図形、配置された文字又は記号を画像データとして保存することもでき、外部の装置に出力することもできる。
さらに、指示位置を検出することによりポインティングデバイスとして動作し、スクリーンSCにプロジェクター10が画像を投射する画像投射領域における指示位置の座標を出力してもよい。また、この座標を用いてGUI(Graphical User Interface)操作を行ってもよい。
プロジェクター10は、外部の装置に接続されるインターフェイスとして、I/F(インターフェイス)部11及び画像I/F(インターフェイス)部12を備える。I/F部11及び画像I/F部12は有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインターフェイス回路を備えていてもよい。また、I/F部11及び画像I/F部12は、無線通信インターフェイスを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインターフェイス回路としては有線LAN、IEEE1394、USB等に準拠したものが挙げられる。また、無線通信インターフェイスとしては無線LANやBluetooth(登録商標)等に準拠したものが挙げられる。画像I/F部12には、HDMI(登録商標)、DisplayPort(商標)、CoaXPress(商標)等の画像データ用のインターフェイスを用いることもできる。画像I/F部12は、音声データが入力されるインターフェイスを備えてもよい。
画像I/F部12は、デジタル画像データが入力されるインターフェイスである。本実施形態のプロジェクター10は、画像I/F部12を介して入力されるデジタル画像データに基づき画像を投射する。なお、プロジェクター10は、アナログ画像信号に基づき画像を投射する機能を備えてもよく、この場合、画像I/F部12は、アナログ画像用のインターフェイスと、アナログ画像信号をデジタル画像データに変換するA/D変換回路とを備えてもよい。
光変調装置22は、例えばRGBの三原色に対応した3枚の透過型液晶パネルを備え、この液晶パネルを透過する光を変調して画像光を生成する。光源部21からの光はRGBの3色の色光に分離され、各色光は対応する各液晶パネルに入射する。各液晶パネルを通過して変調された色光はクロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系23に射出される。
リモコン受光部18は、プロジェクター10の操作者が使用するリモコン(図示略)がボタン操作に対応して送信した赤外線信号を、リモコン受光部18によって受光する。リモコン受光部18は、上記リモコンから受光した赤外線信号をデコードして、上記リモコンにおける操作内容を示す操作データを生成し、制御部30に出力する。
操作パネル19は、プロジェクター10の外装筐体に設けられ、各種スイッチ及びインジケーターランプを有する。操作検出部17は、制御部30の制御に従い、プロジェクター10の動作状態や設定状態に応じて操作パネル19のインジケーターランプを適宜点灯及び消灯させる。この操作パネル19のスイッチが操作されると、操作されたスイッチに対応する操作データが操作検出部17から制御部30に出力される。
画像処理部40は、フレームメモリー44に接続されている。画像処理部40は、画像入力I/F12から入力される画像データをフレームメモリー44に展開して、展開した画像データに対し上記の各種処理を実行する。画像処理部40は、処理後の画像データをフレームメモリー44から読み出して、この画像データに対応するR、G、Bの画像信号を生成し、光変調装置駆動部46に出力する。
光変調装置22の液晶パネルに接続される光変調装置駆動部46は、画像処理部40から入力される画像信号に基づいて液晶パネルを駆動し、各液晶パネルに画像を描画する。
撮像部51は、撮像光学系、撮像素子、インターフェイス回路等を有し、投射光学系23の投射方向を撮影する。撮像部51の撮像光学系は、投射光学系23と略同じ方向を向いて配置され、投射光学系23がスクリーンSC上に画像を投射する範囲をカバーする画角を有する。また、撮像素子は、赤外領域及び可視光領域の光を受光するCCDやCMOSが挙げられる。撮像部51は、撮像素子に入射する光の一部を遮るフィルターを備えてもよく、例えば、赤外光を受光させる場合に、主に赤外領域の光を透過するフィルターを撮像素子の前に配置させてもよい。また、撮像部51のインターフェイス回路は、撮像素子の検出値を読み出して出力する。
座標算出部55は、指示体検出部54が検出した像の位置に基づき、撮影画像データにおける指示体70、80の指示位置の座標を算出して、制御部30に出力する。座標算出部55は、また、投射部20が投射した投射画像における指示体70、80の指示位置の座標を算出して、制御部30に出力してもよい。さらに、座標算出部55は、画像処理部40がフレームメモリー44に描画した画像データにおける指示体70、80の指示位置の座標や、画像I/F部12の入力画像データにおける指示体70、80の指示位置の座標を、算出してもよい。
投射制御部31は、操作検出部17から入力される操作データに基づいて、操作者が行った操作の内容を取得する。投射制御部31は、操作者が行った操作に応じて画像処理部40、光源駆動部45及び光変調装置駆動部46を制御して、スクリーンSCに画像を投射させる。投射制御部31は、画像処理部40を制御して、上述した3D(立体)画像と2D(平面)画像の判別処理、解像度変換処理、フレームレート変換処理、歪み補正処理、デジタルズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理等を実行させる。また、投射制御部31は、画像処理部40の処理に合わせて光源駆動部45を制御し、光源部21の光量を制御する。
また、検出制御部32は、指示体80を使用した位置検出を制御する。具体的には、検出制御部32は、光出射装置60の接続の有無、判定部34の判定結果、及び異常検出部35の検出結果に基づき、光出射装置60を使用できるか否かを判定する。検出制御部32は、光出射装置60を使用できない場合に、光出射装置60の使用を不可とする設定を行う。ここで、検出制御部32は、光出射装置60を使用できないことを報知してもよい。
また、出射制御部33は、出射装置駆動部48を制御して、接続部49に光出射装置60が接続されているか否かを判定してもよい。例えば、接続部49に光出射装置60が接続された場合に、接続部49のコネクターが有するピン間の抵抗値が変化する構成とすることができる。この場合、検出制御部32は、出射装置駆動部48により接続部49のピン間の抵抗値を検出させることにより、光出射装置60の有無を判定できる。検出制御部32は、光出射装置60が接続されていない場合に、出射装置駆動部48の電源及びパルス信号の出力を停止させ、或いは開始させない。
指示体70は、動作モードとして、通常モードと省電力モードとを備えている。通常モードは、電池715の電力が、赤外線発光部712、赤外線受光部713、加速度センサー716及びマイコン720等に供給され、指示体70が稼働可能な状態である。
省電力モードは、電力供給を制限して、通常モードよりも電力の消費量を削減したモードである。例えば、省電力モードでは、赤外線発光部712、赤外線受光部713及び加速度センサー716への電力供給は、電源制御部714によって停止される。また、省電力モードでは、マイコン720の備えるCPU(Central Processing Unit)721に供給される動作クロックの周波数は低く抑えられ、電力供給も低減した状態とされる。また、省電力モードでは、CPU721への電力供給をオフした状態にしてもよい。なお、省電力モードは、通常モードよりも電力消費量を削減したモードであるため、省電力モードを、指示体70の電源をオフした状態ということもできる。
制御部30は、指示体70による位置指示操作を検出する場合に、指示体検出部54を制御して、送信部52から同期用の信号を送信させる。すなわち、指示体検出部54は、制御部30の制御に従って、送信部52の光源を所定の周期で点灯させる。送信部52が周期的に発する赤外光が、位置検出部50と指示体70とを同期させる同期信号として機能する。
一方、マイコン720は、電池715から電力供給が開始され、所定の初期化動作を行った後、プロジェクター10の送信部52が発する赤外光を、赤外線受光部713により受光する。送信部52が周期的に発する赤外光を赤外線受光部713により受光すると、マイコン720は、この赤外光のタイミングに同期させて、予め設定された点灯パターンで、赤外線発光部712の光源を点灯(発光)させる。この点灯のパターンは、光源の点灯と消灯をデータのオンとオフに対応させて、指示体70に固有のデータを表す。マイコン720は設定されたパターンの点灯時間及び消灯時間に従って光源を点灯及び消灯させる。マイコン720は、電池715から電源が供給されている間、上記のパターンを繰り返し実行する。つまり、位置検出部50は指示体70に対し、同期用の赤外線信号を周期的に送信し、指示体70は、位置検出部50が送信する赤外線信号に同期して、予め設定された赤外線信号を送信する。なお、本明細書では、送信部52から送信される同期信号に同期させて赤外線発光部712の光源を点灯(発光)させる動作を、指示体70の「通常動作」と呼ぶ。
なお、プロジェクター10は、送信部52により、同期用の赤外線信号以外に、指示体70を制御する指示コマンドを送信することもできる。プロジェクター10は、プロジェクター10の電源をオフする際や、プロジェクター10の起動直後のウォームアップ時、AVミュートの実行時等に、指示体70に、動作特性の検出処理の実行を指示する指示コマンドを送信する。また、指示コマンドの送信用の送信部を別途設けてもよい。
指示体70が点灯するパターンは、複数の指示体70に共通のパターンと、個体毎に固有のパターンとを含むもの、又は指示体70の個体毎に固有のパターンとすることができる。この場合、指示体検出部54は、撮影画像データに複数の指示体70が発する赤外光の像が含まれる場合に、各々の像を、異なる指示体70の像として区別できる。
また、前述の所定の条件として、指示体70の姿勢に、一定時間変化が検出されない場合が挙げられる。指示体70の姿勢の変化は、加速度センサー716により測定される加速度情報に基づいて判定される。例えば、加速度センサー716によって測定された加速度の値に変化がある場合には、ユーザーが指示体70を手に持って指示体70を操作していると判定することができる。また、加速度センサー716の測定する加速度の値が一定時間変化しない場合、すなわち、加速度を検出できない状態が一定時間継続する場合、指示体70がテーブル等の所定位置に置かれ、ユーザーが指示体70を操作していないと判定することができる。このため、マイコン720は、加速度センサー716が加速度を検出できない状態が一定時間継続していると判定される場合、動作特性の検出処理を行う。
また、プロジェクター10は、AVミュート(映像と音声の出力をミュートする)の実行時等に、指示体70に、動作特性の検出処理の実行を指示する指示コマンドを送信してもよい。
なお、マイコン720は、前述の所定の条件が成立するすべての場合に動作特性の検出処理を行う必要はなく、少なくとも1つの所定条件が成立した場合に、動作特性の検出処理を行えばよい。
マイコン720は、まず、赤外線発光部712を点灯させて赤外光を点灯させる。次に、マイコン720は、遅延時間を測定する。ここで測定される遅延時間は、マイコン720が、赤外線発光部712に赤外光の点灯を指示してから、赤外光を受光した赤外線受光部713が出力する検出電流が電圧変換、A/D変換されてマイコン720に入力されるまでの時間である。マイコン720は、測定した遅延時間をメモリー部722に保存して、動作特性の検出処理を終了する。マイコン720は、プロジェクター10の発した赤外光を受光したタイミングに同期する制御を行う際に、この同期のタイミングを、メモリー部722に保存した遅延時間に基づいて補正する。これによって、指示体70の赤外線発光部712が点灯するタイミングと、プロジェクター10の撮像部51が撮影を行うタイミングとのずれを低減することができる。
また、プロジェクター10から受信した赤外線信号が、動作特性の検出処理の実行を指示する指示コマンドであった場合、マイコン720は、動作特性の検出処理を実行する。プロジェクター10は、プロジェクター10の電源をオフする際や、プロジェクター10の起動直後のウォームアップ時、AVミュートの実行時等に、指示体70に、動作特性の検出処理の実行を指示する指示コマンドを送信する。マイコン720は、動作特性の検出処理を実行して、検出結果である遅延時間をメモリー部722に保存する。
まず、マイコン720は、赤外線発光部712を点灯させる(ステップS21)。次に、マイコン720は、赤外線受光部713の出力する検出電流に応じた信号を入力したか否かを判定する(ステップS22)。この信号は、赤外線受光部713の出力する検出電流を電圧変換、A/D変換した信号である。信号を入力すると(ステップS22;Yes)、マイコン720は、遅延時間を計算する(ステップS23)。遅延時間は、マイコン720が、赤外線発光部712に赤外光の点灯を指示してから、赤外光を受光した赤外線受光部713が出力する検出電流が電圧変換、A/D変換されてマイコン720に入力されるまでの時間である。マイコン720は、遅延時間を計算すると、計算した遅延時間をメモリー部722に保存する(ステップS24)。
省電力モードの状態にあるマイコン720の割込ポート(不図示)に割込信号が入力されると(ステップS11;Yes)、マイコン720は起動する。例えば、操作スイッチ711の操作を検出した場合、不図示の割込コントローラーによってマイコン720の割込ポートに割込信号が出力される。また、タイマー(不図示)によって所定時間が計時された場合にも、割込コントローラーによってマイコン720の割込ポートに割込信号が出力される。
割込信号を入力したマイコン720は、電源制御部714を制御して電源供給を再開させ、省電力モードから通常モードに移行する(ステップS12)。通常モードに移行したマイコン720は、割込信号が発生した要因(割込要因)が操作スイッチ711のオン操作であった否かを判定する(ステップS13)。割込要因が、操作スイッチ711のオン操作であった場合(ステップS13;Yes)、マイコン720は、図4に示すステップS3の処理に移行し、プロジェクター10から送信される赤外線信号を受信したか否かを判定する(ステップS3)。例えば、プロジェクター10から受信した赤外線信号が、同期用の赤外線信号であった場合、マイコン720は、通常動作として、この同期用の赤外線信号の受信に同期して、赤外線発光部712を発光させる(ステップS4)。このとき、マイコン720は、プロジェクター10の発した赤外光を受光したタイミングに同期する制御を行う際に、同期タイミングを、メモリー部722に保存した遅延時間に基づいて補正する。
また、割込要因が、操作スイッチ711のオン操作ではなかった場合(ステップS13;No)、割込要因がタイマーによる所定時間の計時と判定して、マイコン720は、加速度センサー716に加速度の測定を実施させる(ステップS14)。加速度センサー716は、加速度を測定し、測定した加速度情報を含むセンサー信号をマイコン720に出力する。マイコン720は、加速度センサー716からセンサー信号を受信すると(ステップS14)、受信したセンサー信号から加速度情報を取得して、指示体70の姿勢に変化があるか否かを判定する(ステップS15)。指示体70の姿勢に変化があると判定すると(ステップS15;Yes)、マイコン720は、図4に示すステップS3の処理に移行し、プロジェクター10から送信される赤外線信号を受信したか否かを判定する(ステップS3)。例えば、プロジェクター10から受信した赤外線信号が、同期用の赤外線信号であった場合、マイコン720は、この同期用の赤外線信号の受信に同期して、赤外線発光部712を発光させる。マイコン720は、プロジェクター10の発した赤外光を受光したタイミングに同期する制御を行う際に、同期タイミングを、メモリー部722に保存した遅延時間に基づいて補正する。
また、加速度センサー716によって測定された加速度情報により、指示体70の姿勢に変化がないと判定すると(ステップS15;No)、マイコン720は、再び省電力モードに移行する(ステップS16)。マイコン720は、電源制御部714を制御して、赤外線発光部712、赤外線受光部713、加速度センサー716等への電力供給をオフにする。また、マイコン720は、マイコン720に供給される動作クロックの周波数を低く下げるように指示し、マイコン720への電力供給も低減した状態となるように電源制御部714を制御する。
ステップS35において、操作スイッチ711の操作を検出していない場合、マイコン720は、メモリー部722に保存している加速度情報を用いて、指示体70の姿勢に変化があるか否かを判定する(ステップS37)。加速度センサー716は、所定時間ごとに加速度を測定して、測定した加速度情報をセンサー信号としてマイコン720に送信している。マイコン720は、加速度センサー716から受信したセンサー信号から加速度情報を取得し、取得した加速度情報をメモリー部722に保存している。マイコン720は、メモリー部722に保存している加速度情報のうち、直近に測定された加速度情報を参照して、指示体70の姿勢に変化があるか否かを判定する(ステップS37)。指示体70の姿勢に変化がある場合には(ステップS37;Yes)、マイコン720は、ステップS33の処理に移行して、赤外線信号を受信したか否かを判定する(ステップS33)。また、指示体70の姿勢に変化がない場合(ステップS37;No)、マイコン720は、加速度に変化のない状態が一定時間継続し、指示体70の姿勢に変化がない状態が一定時間継続しているか否かを判定する(ステップS38)。指示体70の姿勢に変化がない状態が一定時間継続していると判定すると(ステップS38;Yes)、マイコン720は、動作特性の検出処理を実行する(ステップS39)。動作特性の検出処理については、図5のフローチャートによる説明の通りであるため、説明を省略する。マイコン720は、動作特性の検出処理が終了すると、省電力モードに移行する(ステップS40)。また、加速度に変化のない状態が一定時間継続していないと判定した場合(ステップS38;No)、マイコン720は、ステップS33に戻って、ステップS33〜S38の処理を繰り返す。
また、上記実施形態及び変形例では、光出射装置60はプロジェクター10の本体とは別体で構成され、ケーブル60aで接続される構成を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、光出射装置60をプロジェクター10の本体に一体に取り付けることも、プロジェクター10の本体に内蔵する構成としてもよい。また、光出射装置60が外部から電源の供給を受け、出射装置駆動部48との間で無線通信回線により接続されてもよい。
上記実施形態では、ユーザーが、フロントプロジェクション型のプロジェクター10が画像を投射(表示)するスクリーンSC(投射面、表示面)に対して、指示体70、80による指示操作を行う態様について説明したが、ユーザーが、プロジェクター10以外の表示装置(表示部)が画像を表示する表示画面(表示面)に対して指示操作を行う態様であってもよい。この場合にも、光出射装置60や撮像部51は、表示装置と一体的に構成されてもよいし、表示装置とは別体で構成されてもよい。プロジェクター10以外の表示装置としては、リアプロジェクション(背面投射)型のプロジェクター、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(陰極線管)ディスプレイ、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)等を用いることができる。
また、送信部52や指示体70の発する光は、赤外線に限定されず、赤外線以外の他の波長域の光であってもよい。
また、上述した実施形態では、位置検出装置としてプロジェクター10を例に説明したが、指示体70と組み合わせて使用することができる装置は、プロジェクター10に限定されるものではなく、光を投光する投光部を有する装置であればよい。
また、上記実施形態では、プロジェクター10から指示体70に対し、送信部52が発する赤外線信号を用いて指示体70に同期用の信号を送信する構成を説明したが、同期用の信号は赤外線信号に限定されない。例えば、電波通信や超音波無線通信により同期用の信号を送信する構成としてもよい。この構成は、電波通信や超音波無線通信により信号を送信する送信部をプロジェクター10に設け、同様の受信部を指示体70に設けることで実現できる。
Claims (10)
- 発光部と受光部とを備え、通常動作時において前記受光部での受光に応じて前記発光部を発光させる操作デバイスであって、
所定の条件が成立した場合に、前記発光部を使用して前記受光部の動作特性の検出を行い、検出結果に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光を制御する制御部を備えることを特徴とする操作デバイス。 - 前記所定の条件が成立した場合に、前記制御部は、前記発光部を発光させてから、前記受光部により受光を検出するまでの時間を測定し、測定した時間に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の操作デバイス。
- 前記制御部は、前記所定の条件として、前記受光部が光を所定時間受光していない場合に、前記受光部の動作特性の検出を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の操作デバイス。
- 前記制御部は、前記所定の条件として、前記操作デバイスの備える操作子の操作を検出していない場合に、前記受光部の動作特性の検出を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の操作デバイス。
- 前記制御部は、前記所定の条件が成立した場合に、前記受光部の前記動作特性の検出を行って、前記操作デバイスの電力消費量を低減する省電力モードに移行することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の操作デバイス。
- 前記制御部は、前記所定の条件として、電池が前記操作デバイスに挿入された場合と、前記操作デバイスの姿勢を検知する姿勢検知センサーによって、前記操作デバイスの姿勢に一定時間変化がないことが検出された場合との少なくとも一方において、前記受光部の前記動作特性の検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の操作デバイス。
- 発光部と受光部とを備え、通常動作時において前記受光部での受光に応じて前記発光部を発光させる操作デバイスと、前記操作デバイスの前記発光部から発せられる光を受光して、前記操作デバイスの位置を検出する位置検出装置と、を備える位置検出システムであって、
前記操作デバイスは、所定の条件が成立した場合に、前記発光部を使用して前記受光部の動作特性の検出を行い、検出結果に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光を制御する制御部を備えることを特徴とする位置検出システム。 - 前記位置検出装置は、前記操作デバイスに、光を投光する装置発光部を備え、
前記制御部は、前記通常動作時において、前記位置検出装置が投光した光を前記受光部で受光したタイミングに同期して前記発光部を発光させる制御を行い、当該同期のタイミングを、前記受光部の動作特性の検出結果に基づいて補正することを特徴とする請求項7記載の位置検出システム。 - 前記位置検出装置は、前記装置発光部により、前記操作デバイスに、前記受光部の動作特性の検出を行わせるタイミングを通知し、
前記制御部は、前記所定の条件として、前記位置検出装置から通知されたタイミングで前記受光部の動作特性の検出を行うことを特徴とする請求項8に記載の位置検出システム。 - 発光部と受光部とを備え、通常動作時において前記受光部での受光に応じて前記発光部を発光させる操作デバイスの制御方法であって、
所定の条件が成立した場合に、前記発光部を使用して前記受光部の動作特性の検出を行うステップと、
検出した前記動作特性に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光を制御するステップと、
を有することを特徴とする操作デバイスの制御方法。
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