JP2015158883A - 操作デバイス、位置検出システム、及び、操作デバイスの制御方法 - Google Patents

操作デバイス、位置検出システム、及び、操作デバイスの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】赤外光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができるようにする。
【解決手段】赤外線発光部712と赤外線受光部713とを備え、通常動作時において赤外線受光部713での受光に応じて赤外線発光部712を発光させる指示体70であって、所定の条件が成立した場合に、赤外線発光部712を使用して赤外線受光部713の動作特性の検出を行い、検出結果に基づいて、通常動作時における赤外線発光部712の発光を制御するマイコン720を備えている。このため、赤外光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、操作デバイス、位置検出システム、及び、操作デバイスの制御方法に関する。
従来、プロジェクターにより画像が投射されている投射面に対し、ペン型の操作デバイスを用いて位置を指示する操作を可能とするシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−173447号公報
操作デバイスには、プロジェクターから投光される赤外光を受光する赤外線受光部を備えるものがある。赤外線受光部に使用されるフォトダイオード等の受光素子は、赤外光を受光して電流を出力するが、電流が出力されるまでの反応時間には固体差がある。この反応時間は、温度や経年劣化等によっても変化する。このため、定期的に受光素子の動作特性を確認して反応時間を認識し、反応時間に応じた動作を行うことが望ましい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる操作デバイス、位置検出システム、及び、操作デバイスの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、発光部と受光部とを備え、通常動作時において前記受光部での受光に応じて前記発光部を発光させる操作デバイスであって、所定の条件が成立した場合に、前記発光部を使用して前記受光部の動作特性の検出を行い、検出結果に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光を制御する制御部を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、受光部の動作特性を、発光部の発する光を使用して検出し、検出結果に基づいて発光部の光を制御する。従って、受光部で光を受光して、発光部を発光させる場合に、受光部の動作特性による影響を低減することができる。このため、光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
また、本発明は、上記操作デバイスにおいて、前記所定の条件が成立した場合に、前記制御部は、前記発光部を発光させてから、前記受光部により受光を検出するまでの時間を測定し、測定した時間に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光タイミングを制御することを特徴とする。
本発明の構成によれば、受光部により受光を検出するまでの時間にずれが生じても、受光部の動作特性による影響を低減したタイミングで発光部を発光させることができる。
また、本発明は、上記操作デバイスにおいて、前記制御部は、前記所定の条件として、前記受光部が光を所定時間受光していない場合に、前記受光部の動作特性の検出を行うことを特徴とする。
本発明の構成によれば、受光部が光を受光していないタイミングで、受光部の動作特性を検出することができる。
また、本発明は、上記操作デバイスにおいて、前記制御部は、前記所定の条件として、前記操作デバイスの備える操作子の操作を検出していない場合に、前記受光部の動作特性の検出を行うことを特徴とする。
本発明の構成によれば、操作デバイスが操作されていないタイミングで、受光部の動作特性を検出することができる。
また、本発明は、上記操作デバイスにおいて、前記制御部は、前記所定の条件が成立した場合に、前記受光部の前記動作特性の検出を行って、前記操作デバイスの電力消費量を低減する省電力モードに移行することを特徴とする。
本発明の構成によれば、操作デバイスが操作されていない場合に、操作デバイスの動作モードを省電力モードに移行させることができる。
また、本発明は、上記操作デバイスにおいて、前記制御部は、前記所定の条件として、電池が前記操作デバイスに挿入された場合と、前記操作デバイスの姿勢を検知する姿勢検知センサーによって、前記操作デバイスの姿勢に一定時間変化がないことが検出された場合との少なくとも一方において、前記受光部の前記動作特性の検出を行うことを特徴とする。
本発明の構成によれば、操作デバイスが操作されていないタイミングで、受光部の動作特性を検出することができる。
また、本発明は、発光部と受光部とを備え、通常動作時において前記受光部での受光に応じて前記発光部を発光させる操作デバイスと、前記操作デバイスの前記発光部から発せられる光を受光して、前記操作デバイスの位置を検出する位置検出装置と、を備える位置検出システムであって、前記操作デバイスは、所定の条件が成立した場合に、前記発光部を使用して前記受光部の動作特性の検出を行い、検出結果に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光を制御する制御部を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、受光部の動作特性を、発光部の発する光を使用して検出する。また、検出結果に基づいて発光部の発光を制御する。従って、受光部で光を受光して、発光部を発光させる場合に、受光部の動作特性による影響を低減することができる。このため、光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
また、本発明は、上記位置検出システムにおいて、前記位置検出装置は、前記操作デバイスに、光を投光する装置発光部を備え、前記制御部は、前記通常動作時において、前記位置検出装置が投光した光を前記受光部で受光したタイミングに同期して前記発光部を発光させる制御を行い、当該同期のタイミングを、前記受光部の動作特性の検出結果に基づいて補正することを特徴とする。
本発明の構成によれば、受光部の動作特性による影響を低減し、位置検出装置が投光した光を受光したタイミングに同期して、発光部を発光させることができる。従って、操作デバイの操作性の低下を抑制することができる。
また、本発明は、上記位置検出システムにおいて、前記位置検出装置は、前記装置発光部により、前記操作デバイスに、前記受光部の動作特性の検出を行わせるタイミングを通知し、前記制御部は、前記所定の条件として、前記位置検出装置から通知されたタイミングで前記受光部の動作特性の検出を行うことを特徴とする。
本発明の構成によれば、位置検出装置からの指示により、操作デバイスに、受光部の動作特性を検出させることができる。
また、本発明の操作デバイスの制御方法は、発光部と受光部とを備え、通常動作時において前記受光部での受光に応じて前記発光部を発光させる操作デバイスの制御方法であって、所定の条件が成立した場合に、前記発光部を使用して前記受光部の動作特性の検出を行うステップと、検出した前記動作特性に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光を制御するステップと、を有することを特徴とする。
本発明の構成によれば、受光部の動作特性を、発光部の発する光を使用して検出する。また、検出結果に基づいて発光部の発光を制御する。従って、受光部で光を受光して、発光部を発光させる場合に、受光部の動作特性による影響を低減することができる。このため、光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
本発明によれば、光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
実施形態に係る位置検出システムの概略構成を示す図である。 位置検出システムの機能ブロック図である。 指示体の概略構成を示す図である。 指示体の備えるマイコンの第1の処理手順を示すフローチャートである。 動作特性の検出処理の手順を示すフローチャートである。 省電力モード移行後のマイコンの処理手順を示すフローチャートである。 指示体の備えるマイコンの第2の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係るプロジェクションシステム1の構成を示す図である。プロジェクションシステム1は、スクリーンSCの上方に設置されたプロジェクター10と、スクリーンSCの上部に設置された光出射装置60とを備える。
プロジェクター10はスクリーンSCの直上又は斜め上方に設置され、斜め下方のスクリーンSCに向けて画像を投射する。また、本実施形態で例示するスクリーンSCは、壁面に固定され、或いは床面に立設された、平板又は幕である。本発明はこの例に限定されず、壁面をスクリーンSCとして使用することも可能である。この場合、スクリーンSCとして使用される壁面の上部にプロジェクター10及び光出射装置60を取り付けるとよい。
プロジェクター10は、PC(パーソナルコンピューター)、ビデオ再生装置、DVD再生装置等の外部の画像供給装置に接続され、この画像供給装置から供給されるアナログ画像信号又はデジタル画像データに基づき、スクリーンSCに画像を投射する。また、プロジェクター10は、内蔵する記憶部110(図2)や外部接続される記憶媒体に記憶された画像データを読み出して、この画像データに基づきスクリーンSCに画像を表示する構成としてもよい。
光出射装置60は、固体光源からなる光源部61(図2)を有し、光源部61が発する光(本実施形態では赤外光)をスクリーンSCに沿って拡散させて出射(照射)する。光出射装置60の出射範囲を図1に角度θで示す。光出射装置60はスクリーンSCの上端より上に設置され、下向きに角度θの範囲に光を出射し、この光はスクリーンSCに沿う光の層を形成する。本実施形態では角度θはほぼ180度に達し、スクリーンSCのほぼ全体に、光の層が形成される。スクリーンSCの表面と光の層とは近接していることが好ましく、本実施形態では、スクリーンSCの表面と光の層との距離は概ね10mm〜1mmの範囲内である。
プロジェクションシステム1は、スクリーンSCに対する指示操作が行われた場合に、指示位置をプロジェクター10によって検出する。
指示操作に利用される指示体は、ペン型の指示体(操作デバイス)70を用いることができる。指示体70の先端部71は、押圧された場合に動作する操作スイッチ711(操作子、図3)を内蔵しているので、先端部71を壁やスクリーンSCに押しつける操作がされると操作スイッチ711がオンになる。指示体70は、ユーザーが棒状の軸部72を手に持って、先端部71をスクリーンSCに接触させるように操作され、先端部71をスクリーンSCに押しつける操作も行われる。先端部71には、赤外光を発する赤外線発光部712、プロジェクター10の発する赤外光を受光する赤外線受光部713(図3)を備える。プロジェクター10は、指示体70が発する赤外光に基づき、先端部71の位置を、指示位置として検出する。
また、ユーザーの手指である指示体80で位置指示操作を行う場合、ユーザーは指をスクリーンSCに接触させる。この場合、指示体80がスクリーンSCに接触した位置が検出される。
すなわち、指示体80の先端(例えば、指先)がスクリーンSCに接触するときに、光出射装置60が形成する光の層を遮る。このとき、光出射装置60が出射した光が指示体80に当たって反射し、反射光の一部は指示体80からプロジェクター10に向かって進む。プロジェクター10は、スクリーンSC側からの光、すなわち下方からの光を後述する位置検出部50により検出する機能を有するので、指示体80の反射光を検出できる。プロジェクター10は、指示体80で反射した反射光を検出することにより、指示体80によるスクリーンSCへの指示操作を検出する。また、プロジェクター10は指示体80により指示された指示位置を検出する。
光出射装置60が出射する光の層はスクリーンSCに近接しているので、指示体80において光が反射する位置は、スクリーンSCに最も近い先端、或いは指示位置と見なすことができる。このため、指示体80の反射光に基づき指示位置を特定できる。
プロジェクションシステム1は、インタラクティブホワイトボードシステムとして機能し、操作者が指示体70、80により行った指示操作を検出して、指示位置を投射画像に反映させる。
具体的には、プロジェクションシステム1は、指示位置に図形を描画したり文字や記号を配置したりする処理、指示位置の軌跡に沿って図形を描画する処理、描画した図形や配置した文字又は記号を消去する処理等を行う。また、スクリーンSCに描画された図形、配置された文字又は記号を画像データとして保存することもでき、外部の装置に出力することもできる。
さらに、指示位置を検出することによりポインティングデバイスとして動作し、スクリーンSCにプロジェクター10が画像を投射する画像投射領域における指示位置の座標を出力してもよい。また、この座標を用いてGUI(Graphical User Interface)操作を行ってもよい。
図2はプロジェクター10及び光出射装置60の構成を示す機能ブロック図である。
プロジェクター10は、外部の装置に接続されるインターフェイスとして、I/F(インターフェイス)部11及び画像I/F(インターフェイス)部12を備える。I/F部11及び画像I/F部12は有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインターフェイス回路を備えていてもよい。また、I/F部11及び画像I/F部12は、無線通信インターフェイスを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインターフェイス回路としては有線LAN、IEEE1394、USB等に準拠したものが挙げられる。また、無線通信インターフェイスとしては無線LANやBluetooth(登録商標)等に準拠したものが挙げられる。画像I/F部12には、HDMI(登録商標)、DisplayPort(商標)、CoaXPress(商標)等の画像データ用のインターフェイスを用いることもできる。画像I/F部12は、音声データが入力されるインターフェイスを備えてもよい。
I/F部11は、PC等の外部の装置との間で各種データを送受信するインターフェイスである。I/F部11は、画像の投射に関する制御データ、プロジェクター10の動作を設定する設定データ、プロジェクター10が検出した指示位置の座標データ等を入出力する。後述する制御部30は、I/F部11を介して外部の装置とデータを送受信する機能を有する。
画像I/F部12は、デジタル画像データが入力されるインターフェイスである。本実施形態のプロジェクター10は、画像I/F部12を介して入力されるデジタル画像データに基づき画像を投射する。なお、プロジェクター10は、アナログ画像信号に基づき画像を投射する機能を備えてもよく、この場合、画像I/F部12は、アナログ画像用のインターフェイスと、アナログ画像信号をデジタル画像データに変換するA/D変換回路とを備えてもよい。
プロジェクター10は、光学的な画像の形成を行う投射部20を備える。投射部20は、光源部21、光変調装置22及び投射光学系23を有する。光源部21は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、或いはレーザー光源等からなる光源を備える。また、光源部21は、光源が発した光を光変調装置22に導くリフレクター及び補助リフレクターを備えていてもよい。さらに、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群(図示略)、偏光板、或いは光源が発した光の光量を光変調装置22に至る経路上で低減させる調光素子等を備えていてもよい。
光変調装置22は、例えばRGBの三原色に対応した3枚の透過型液晶パネルを備え、この液晶パネルを透過する光を変調して画像光を生成する。光源部21からの光はRGBの3色の色光に分離され、各色光は対応する各液晶パネルに入射する。各液晶パネルを通過して変調された色光はクロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系23に射出される。
投射光学系23は、光変調装置22により変調された画像光をスクリーンSC方向へ導き、スクリーンSC上に結像させるレンズ群を備える。また、投射光学系23は、スクリーンSCの投射画像の拡大・縮小及び焦点の調整を行うズーム機構と、フォーカスの調整を行うフォーカス調整機構とを備えていてもよい。プロジェクター10が短焦点型である場合、投射光学系23に、画像光をスクリーンSCに向けて反射する凹面鏡を備えていてもよい。
投射部20には、制御部30の制御に従って光源部21を点灯させる光源駆動部45、及び制御部30の制御に従って光変調装置22を動作させる光変調装置駆動部46が接続される。光源駆動部45は、光源部21の点灯/消灯の切り替えを行い、光源部21の光量を調整する機能を有していてもよい。
プロジェクター10は、投射部20が投射する画像を処理する画像処理系を備える。この画像処理系は、プロジェクター10を制御する制御部30、記憶部110、操作検出部17、画像処理部40、光源駆動部45及び光変調装置駆動部46を含む。また、画像処理部40にはフレームメモリー44が接続され、制御部30には姿勢センサー47、出射装置駆動部48及び位置検出部50が接続される。これらの各部を画像処理系に含めてもよい。
制御部30は、所定の制御プログラム111を実行することにより、プロジェクター10の各部を制御する。記憶部110は、制御部30が実行する制御プログラム111及び制御部30が処理するデータを不揮発的に記憶する。記憶部110は、プロジェクター10の動作を設定するための画面の設定画面データ112、及び設定画面データ112を利用して設定された内容を示す設定データ113を記憶する。
操作検出部17は、入力デバイスとして機能するリモコン受光部18及び操作パネル19に接続され、リモコン受光部18及び操作パネル19を介した操作を検出する。
リモコン受光部18は、プロジェクター10の操作者が使用するリモコン(図示略)がボタン操作に対応して送信した赤外線信号を、リモコン受光部18によって受光する。リモコン受光部18は、上記リモコンから受光した赤外線信号をデコードして、上記リモコンにおける操作内容を示す操作データを生成し、制御部30に出力する。
操作パネル19は、プロジェクター10の外装筐体に設けられ、各種スイッチ及びインジケーターランプを有する。操作検出部17は、制御部30の制御に従い、プロジェクター10の動作状態や設定状態に応じて操作パネル19のインジケーターランプを適宜点灯及び消灯させる。この操作パネル19のスイッチが操作されると、操作されたスイッチに対応する操作データが操作検出部17から制御部30に出力される。
画像処理部40は、制御部30の制御に従って、画像I/F部12を介して入力される画像データを処理し、光変調装置駆動部46に画像信号を出力する。画像処理部40が実行する処理は、3D(立体)画像と2D(平面)画像の判別処理、解像度変換処理、フレームレート変換処理、歪み補正処理、デジタルズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理等である。画像処理部40は、制御部30により指定された処理を実行し、必要に応じて、制御部30から入力されるパラメーターを使用して処理を行う。また、上記のうち複数の処理を組み合わせて実行することも勿論可能である。
画像処理部40は、フレームメモリー44に接続されている。画像処理部40は、画像入力I/F12から入力される画像データをフレームメモリー44に展開して、展開した画像データに対し上記の各種処理を実行する。画像処理部40は、処理後の画像データをフレームメモリー44から読み出して、この画像データに対応するR、G、Bの画像信号を生成し、光変調装置駆動部46に出力する。
光変調装置22の液晶パネルに接続される光変調装置駆動部46は、画像処理部40から入力される画像信号に基づいて液晶パネルを駆動し、各液晶パネルに画像を描画する。
姿勢センサー47は、加速度センサーやジャイロセンサー等により構成され、制御部30に対して検出値を出力する。姿勢センサー47はプロジェクター10の本体に対して、プロジェクター10の設置方向を識別可能なように固定される。
出射装置駆動部48は、接続部49を介して光出射装置60に接続される。接続部49は、例えば複数のピンを有するコネクターであり、接続部49を介して光出射装置60がプロジェクター10に有線接続される。接続部49のピンは、パルス信号、電源、GND等にアサインされる。出射装置駆動部48は、制御部30の制御に従ってパルス信号を生成し、接続部49を介して光出射装置60に出力する。このパルス信号は光源部61の点灯をPWM制御する信号であり、パルスの周波数、オン期間、オフ期間は制御部30により制御される。光源部61は、制御部30が指定したタイミングで点灯及び消灯する。また、パルスのオン期間とオフ期間とのデューティを調整することによって、制御部30は、光源部61の光量を調整できる。また、出射装置駆動部48は接続部49を介して光出射装置60に電源を供給する。
光出射装置60は、図1に示すように略箱形のケースに、光源部61及び光学部品を収容して構成される。本実施形態の光出射装置60は、光源部61に固体光源を備える。固体光源としては、赤外LEDや赤外レーザーダイオードが挙げられる。固体光源が発する赤外光は、平行化レンズ及びパウエルレンズによって拡散され、スクリーンSCに沿った面を形成する。また、光源部61が複数の固体光源を備え、これら複数の固体光源が発する光をそれぞれ拡散させることによって、スクリーンSCの画像投射範囲を覆うように光の層を形成してもよい。また、光出射装置60は、光源部61が発する光の層とスクリーンSCとの間の距離や角度を調整する調整機構を備えていてもよい。
光出射装置60は、接続部49に接続されるケーブル60aにより供給されるパルス信号及び電源により、光源部61を点灯させる。例えば、ケーブル60aにより入力されるパルス信号及び電源を直接、光源部61に入力してもよい。従って、光源部61の固体光源が点灯及び消灯するタイミングは、出射装置駆動部48により制御できる。制御部30は、出射装置駆動部48を制御して、後述する撮像部51が撮影を行うタイミングに同期して光源部61を点灯させる。
位置検出部50は、指示体70、80による操作を検出する。位置検出部50は、撮像部51、送信部52、撮影制御部53、指示体検出部54及び座標算出部55の各部を備えて構成される。位置検出部50は、操作検出手段として機能する。
撮像部51は、撮像光学系、撮像素子、インターフェイス回路等を有し、投射光学系23の投射方向を撮影する。撮像部51の撮像光学系は、投射光学系23と略同じ方向を向いて配置され、投射光学系23がスクリーンSC上に画像を投射する範囲をカバーする画角を有する。また、撮像素子は、赤外領域及び可視光領域の光を受光するCCDやCMOSが挙げられる。撮像部51は、撮像素子に入射する光の一部を遮るフィルターを備えてもよく、例えば、赤外光を受光させる場合に、主に赤外領域の光を透過するフィルターを撮像素子の前に配置させてもよい。また、撮像部51のインターフェイス回路は、撮像素子の検出値を読み出して出力する。
撮影制御部53は、撮像部51により撮影を実行させて撮影画像データを生成する。撮像素子が可視光による撮影を行うと、スクリーンSC上に投射された画像が撮影される。この撮影画像は、例えば投射画像の台形歪みや糸巻き型歪みを補正する歪み補正処理に使用される。また、撮影制御部53は、撮像部51により赤外光を撮影することができ、この場合の撮影画像には指示体70が発する赤外光(赤外線信号)や、指示体80に反射した反射光が写る。
指示体検出部54は、撮影制御部53が撮影した撮影画像データに基づいて指示体70、80の指示位置を検出する。指示体検出部54は、撮影制御部53が撮像部51によって赤外光の撮影を実行させた場合の撮影画像データから、指示体70が発した赤外光の像と、指示体80に反射した反射光の像との少なくとも一方を検出する。さらに、指示体検出部54は、検出した像が、指示体70が発した光の像であるか、指示体80の反射光の像であるか判別してもよい。
座標算出部55は、指示体検出部54が検出した像の位置に基づき、撮影画像データにおける指示体70、80の指示位置の座標を算出して、制御部30に出力する。座標算出部55は、また、投射部20が投射した投射画像における指示体70、80の指示位置の座標を算出して、制御部30に出力してもよい。さらに、座標算出部55は、画像処理部40がフレームメモリー44に描画した画像データにおける指示体70、80の指示位置の座標や、画像I/F部12の入力画像データにおける指示体70、80の指示位置の座標を、算出してもよい。
送信部52は、指示体検出部54の制御に従って、指示体70に対して赤外線信号を送信する。送信部52は、赤外LED等の光源を有し、この光源を指示体検出部54の制御に従って点灯及び消灯させる。
次に、制御部30の備える機能ブロックについて説明する。制御部30は、記憶部110に記憶された制御プログラム111を読み出して実行することにより、投射制御部31、検出制御部32、出射制御部33の機能を実現し、プロジェクター10の各部を制御する。
投射制御部31は、操作検出部17から入力される操作データに基づいて、操作者が行った操作の内容を取得する。投射制御部31は、操作者が行った操作に応じて画像処理部40、光源駆動部45及び光変調装置駆動部46を制御して、スクリーンSCに画像を投射させる。投射制御部31は、画像処理部40を制御して、上述した3D(立体)画像と2D(平面)画像の判別処理、解像度変換処理、フレームレート変換処理、歪み補正処理、デジタルズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理等を実行させる。また、投射制御部31は、画像処理部40の処理に合わせて光源駆動部45を制御し、光源部21の光量を制御する。
検出制御部32は、位置検出部50を制御して、指示体70、80の操作位置の検出を実行させ、操作位置の座標を取得する。また、検出制御部32は、操作位置の座標とともに、指示体70の操作位置であるか指示体80の操作位置であるかを識別するデータ、及び操作スイッチ711の操作状態を示すデータを取得する。検出制御部32は、取得した座標及びデータに基づいて、予め設定された処理を実行する。例えば、取得した座標に基づいて、画像処理部40により図形を描画させ、描画した図形を画像I/F部12に入力される入力画像に重畳して投射させる処理を行う。また、検出制御部32は、取得した座標をI/F部11に接続されたPC等の外部の装置に出力してもよい。この場合、検出制御部32は、取得した座標を、I/F部11に接続された外部の装置のオペレーティングシステムにおいて、座標入力デバイスの入力として認識されるデータフォーマットに変換して出力してもよい。例えば、I/F部11にWindows(登録商標)オペレーティングシステムで動作するPCが接続された場合、オペレーティングシステムにおいてHID(Human Interface Device)の入力データとして処理されるデータを出力する。また、検出制御部32は、座標のデータとともに、指示体70の操作位置であるか指示体80の操作位置であるかを識別するデータ、及び操作スイッチ711の操作状態を示すデータを出力してもよい。
また、検出制御部32は、指示体80を使用した位置検出を制御する。具体的には、検出制御部32は、光出射装置60の接続の有無、判定部34の判定結果、及び異常検出部35の検出結果に基づき、光出射装置60を使用できるか否かを判定する。検出制御部32は、光出射装置60を使用できない場合に、光出射装置60の使用を不可とする設定を行う。ここで、検出制御部32は、光出射装置60を使用できないことを報知してもよい。
出射制御部33は、出射装置駆動部48を制御して、接続部49に接続された光出射装置60に対する電源及びパルス信号の出力を実行又は停止させる。出射制御部33は、検出制御部32の制御により、或いは、設定制御部36の機能で行われる設定により、光出射装置60を使用できない又は使用しない場合に、出射装置駆動部48の電源及びパルス信号の出力を停止させる。また、光出射装置60を使用する場合、出射制御部33は出射装置駆動部48の電源及びパルス信号を出力させる。
また、出射制御部33は、出射装置駆動部48を制御して、接続部49に光出射装置60が接続されているか否かを判定してもよい。例えば、接続部49に光出射装置60が接続された場合に、接続部49のコネクターが有するピン間の抵抗値が変化する構成とすることができる。この場合、検出制御部32は、出射装置駆動部48により接続部49のピン間の抵抗値を検出させることにより、光出射装置60の有無を判定できる。検出制御部32は、光出射装置60が接続されていない場合に、出射装置駆動部48の電源及びパルス信号の出力を停止させ、或いは開始させない。
次に、指示体70について図3を参照しながら説明する。指示体70は、ペン型の操作デバイスであって、先端が押圧された場合、又はプロジェクター10から指示コマンドを受信した場合に、赤外光を発光する。
指示体70は、操作スイッチ711を備えている。操作スイッチ711は、指示体70の先端部71に設けられている。操作スイッチ711は、先端部71を壁やスクリーンSCに押しつける操作がされると、先端の押圧によって接触状態がオンに切り替わる。
指示体70は、赤外線発光部712と赤外線受光部713とを備える。赤外線発光部712は、マイコン720の制御により赤外光を点灯する。プロジェクター10は、赤外線発光部712の点灯タイミングに同期して、撮影制御部53により撮影画像データを生成し、指示体検出部54により、生成した撮影画像データに基づいて指示体70の指示位置の座標を算出する。赤外線受光部713は、受光素子として、フォトダイオード又はフォトトランジスターを備え、プロジェクター10の発した赤外光、又は赤外線発光部712の発した赤外光を受光して検出電流を発生させる。赤外線受光部713から出力される検出電流は、検出電圧に変換され、A/D変換されてマイコン720に入力される。
指示体70は、電源制御部714を備える。電源制御部714は、操作スイッチ711と、赤外線発光部712と、赤外線受光部713と、加速度センサー716と、マイコン720とに接続している。また、電源制御部714には、電力を供給する電池715が接続されている。電源制御部714は、電池715から供給される電力を、マイコン720の制御に従って、操作スイッチ711、赤外線発光部712、赤外線受光部713、加速度センサー716及びマイコン720に選択的に供給する。
指示体70は、動作モードとして、通常モードと省電力モードとを備えている。通常モードは、電池715の電力が、赤外線発光部712、赤外線受光部713、加速度センサー716及びマイコン720等に供給され、指示体70が稼働可能な状態である。
省電力モードは、電力供給を制限して、通常モードよりも電力の消費量を削減したモードである。例えば、省電力モードでは、赤外線発光部712、赤外線受光部713及び加速度センサー716への電力供給は、電源制御部714によって停止される。また、省電力モードでは、マイコン720の備えるCPU(Central Processing Unit)721に供給される動作クロックの周波数は低く抑えられ、電力供給も低減した状態とされる。また、省電力モードでは、CPU721への電力供給をオフした状態にしてもよい。なお、省電力モードは、通常モードよりも電力消費量を削減したモードであるため、省電力モードを、指示体70の電源をオフした状態ということもできる。
加速度センサー716は、指示体70の姿勢を検知するセンサーである。加速度センサー716は、所定時間ごと、又はマイコン720からの指示があった場合に、指示体70の加速度を測定し、測定した加速度情報を含むセンサー信号をマイコン720に出力する。なお、加速度センサー716には、圧電式、半導体ピエゾ抵抗式、静電容量式などの一般的に知られたセンサーを用いることができる。また、加速度センサー716に代えて、振動センサー、ジャイロセンサー、速度センサー等の指示体70の姿勢の変化を検出することができるセンサーを用いてもよい。
マイコン720は、CPU721とメモリー部722とを備える。メモリー部722は、不揮発性の記憶部であって、CPU721が実行する制御プログラム及びCPU721が処理するデータが保存される。また、メモリー部722には、動作特性の検出処理によって検出された、赤外線受光部713の遅延時間の情報が保存される。動作特性の検出処理及び遅延時間の詳細については後述する。CPU721は、メモリー部722に記憶された制御プログラムを実行することにより、指示体70の各部を制御する。
ここで、位置検出部50と指示体70との相互の通信により、撮像部51の撮影画像データから指示体70を特定する方法について説明する。
制御部30は、指示体70による位置指示操作を検出する場合に、指示体検出部54を制御して、送信部52から同期用の信号を送信させる。すなわち、指示体検出部54は、制御部30の制御に従って、送信部52の光源を所定の周期で点灯させる。送信部52が周期的に発する赤外光が、位置検出部50と指示体70とを同期させる同期信号として機能する。
一方、マイコン720は、電池715から電力供給が開始され、所定の初期化動作を行った後、プロジェクター10の送信部52が発する赤外光を、赤外線受光部713により受光する。送信部52が周期的に発する赤外光を赤外線受光部713により受光すると、マイコン720は、この赤外光のタイミングに同期させて、予め設定された点灯パターンで、赤外線発光部712の光源を点灯(発光)させる。この点灯のパターンは、光源の点灯と消灯をデータのオンとオフに対応させて、指示体70に固有のデータを表す。マイコン720は設定されたパターンの点灯時間及び消灯時間に従って光源を点灯及び消灯させる。マイコン720は、電池715から電源が供給されている間、上記のパターンを繰り返し実行する。つまり、位置検出部50は指示体70に対し、同期用の赤外線信号を周期的に送信し、指示体70は、位置検出部50が送信する赤外線信号に同期して、予め設定された赤外線信号を送信する。なお、本明細書では、送信部52から送信される同期信号に同期させて赤外線発光部712の光源を点灯(発光)させる動作を、指示体70の「通常動作」と呼ぶ。
なお、プロジェクター10は、送信部52により、同期用の赤外線信号以外に、指示体70を制御する指示コマンドを送信することもできる。プロジェクター10は、プロジェクター10の電源をオフする際や、プロジェクター10の起動直後のウォームアップ時、AVミュートの実行時等に、指示体70に、動作特性の検出処理の実行を指示する指示コマンドを送信する。また、指示コマンドの送信用の送信部を別途設けてもよい。
位置検出部50の撮影制御部53は、撮像部51による撮影タイミングを、指示体70が点灯するタイミングに合わせる制御を行う。この撮影タイミングは、指示体検出部54が送信部52を点灯させるタイミングに基づいて決定される。指示体検出部54は、撮像部51の撮影画像データに指示体70の光の像が写っているか否かにより、指示体70が点灯するパターンを特定できる。ここで、制御部30は、指示体70が赤外線信号を送信(発光)するタイミングを、撮像部51の撮影タイミングに同期させてもよい。この制御は、位置検出部50が指示体70に送信する同期用の赤外線信号の送信タイミングを、撮影制御部53が撮像部51に撮影を実行させるタイミングを基準として調整することで、容易に実現できる。
指示体70が点灯するパターンは、複数の指示体70に共通のパターンと、個体毎に固有のパターンとを含むもの、又は指示体70の個体毎に固有のパターンとすることができる。この場合、指示体検出部54は、撮影画像データに複数の指示体70が発する赤外光の像が含まれる場合に、各々の像を、異なる指示体70の像として区別できる。
また、制御部30は、出射装置駆動部48を制御して、光源部61の点灯のタイミングを撮像部51の撮影のタイミングに同期させる。光源部61が、撮像部51の撮影タイミングに合わせてパルス点灯すると、指示体80がスクリーンSC上を指し示す場合には、撮像部51の撮影画像に指示体80の反射光が写る。光源部61を、指示体70の点灯のタイミングと区別できるパターンで点灯させれば、指示体検出部54は、撮影画像データに写る像が指示体70であるか指示体80であるかを判定できる。例えば、撮像部51の撮影タイミングの全てに同期して指示体70を点灯させ、光源部61については「1010101010」(1は点灯を、0は消灯を示す)のパターンで点灯させる場合を考える。この場合、光源部61が点灯していないときに撮影された像は、指示体70によるものであると判断できる。
次に、指示体70の備えるマイコン720の処理について説明する。マイコン720は、所定の条件が成立した場合に、赤外線発光部712を使用して赤外線受光部713の備える受光素子の動作特性の検出処理を行う。マイコン720は、検出した受光素子の動作特性に基づいて赤外線発光部712の発光を制御する。赤外線受光部713に使用されるフォトダイオードやフォトトランジスター等の受光素子は、赤外光を受光して検出電流を出力するが、赤外光を受光して検出電流を出力するまでの反応時間には個体差がある。このため、赤外線受光部713が赤外光を受光して検出電流を出力し、この検出電流が電圧変換、A/D変換されてマイコン720に入力されるまでの時間にも個体差が生じる。また、この時間は、温度や経年劣化等によっても変化する。このため、定期的に受光素子の動作特性を検出しておかないと、赤外線信号によりプロジェクター10から通知される指示に指示体70が正しく動作することができない場合がある。
次に、上述の所定の条件について説明する。マイコン720は、指示体70がユーザーによって操作されていないと判断される条件と、指示体70がプロジェクター10と赤外線通信を行っていないと判断される条件との少なくとも一方が成立した場合に、所定条件が成立したと判定する。指示体70がユーザーによって操作されている間、又はプロジェクター10との赤外線通信中に動作特性の検出処理を行うと、赤外線受光部713が動作中である可能性が高いため、受光素子の動作特性の検出が正しく行えない場合がある。そこで、マイコン720は、所定の条件が成立したか否かを判断し、所定の条件が成立したと判断する場合に、動作特性の検出処理を実行する。
所定の条件として、赤外線受光部713が、プロジェクター10の送信部52の発する赤外光を所定時間受光していない場合、又は操作スイッチ711の操作を、マイコン720が所定時間検出していない場合が挙げられる。また、赤外線受光部713が、プロジェクター10の発する赤外光を所定時間受光しておらず、かつ、操作スイッチ711の操作を、マイコン720が所定時間検出していない場合に、マイコン720に、前述の所定の条件が成立したと判定させてもよい。マイコン720は、所定の条件が成立したと判断すると、動作特性の検出処理を行って、検出結果をメモリー部722に保存する。また、マイコン720は、所定の条件の成立により動作特性の検出処理を行うと、指示体70の動作モードを、通常モードから省電力モードに移行させる。
また、前述の所定の条件として、指示体70に電池715が挿入され、マイコン720が起動した直後を挙げることができる。新しい電池715に交換された直後は、指示体70がプロジェクター10の制御によって動作している可能性は低い。このため、マイコン720は、電池715の交換がされ、マイコン720が起動した直後に、動作特性の検出処理を行う。
また、前述の所定の条件として、指示体70の姿勢に、一定時間変化が検出されない場合が挙げられる。指示体70の姿勢の変化は、加速度センサー716により測定される加速度情報に基づいて判定される。例えば、加速度センサー716によって測定された加速度の値に変化がある場合には、ユーザーが指示体70を手に持って指示体70を操作していると判定することができる。また、加速度センサー716の測定する加速度の値が一定時間変化しない場合、すなわち、加速度を検出できない状態が一定時間継続する場合、指示体70がテーブル等の所定位置に置かれ、ユーザーが指示体70を操作していないと判定することができる。このため、マイコン720は、加速度センサー716が加速度を検出できない状態が一定時間継続していると判定される場合、動作特性の検出処理を行う。
また、マイコン720が、プロジェクター10から指示コマンドを受信した場合に、所定の条件が成立したと判定し、動作特性の検出処理を実行してもよい。プロジェクター10は、例えば、プロジェクター10の電源をオフする際や、プロジェクター10の起動直後のウォームアップ時に、指示体70に、動作特性の検出処理の実行を指示する指示コマンドを送信する。プロジェクター10からマイコン720への指示コマンドの送信は、赤外線通信を利用することができる。例えば、位置検出部50の送信部52を利用して、プロジェクター10は、指示体70に指示コマンドを送信する。
また、プロジェクター10は、AVミュート(映像と音声の出力をミュートする)の実行時等に、指示体70に、動作特性の検出処理の実行を指示する指示コマンドを送信してもよい。
なお、マイコン720は、前述の所定の条件が成立するすべての場合に動作特性の検出処理を行う必要はなく、少なくとも1つの所定条件が成立した場合に、動作特性の検出処理を行えばよい。
次に、動作特性の検出処理の詳細について説明する。
マイコン720は、まず、赤外線発光部712を点灯させて赤外光を点灯させる。次に、マイコン720は、遅延時間を測定する。ここで測定される遅延時間は、マイコン720が、赤外線発光部712に赤外光の点灯を指示してから、赤外光を受光した赤外線受光部713が出力する検出電流が電圧変換、A/D変換されてマイコン720に入力されるまでの時間である。マイコン720は、測定した遅延時間をメモリー部722に保存して、動作特性の検出処理を終了する。マイコン720は、プロジェクター10の発した赤外光を受光したタイミングに同期する制御を行う際に、この同期のタイミングを、メモリー部722に保存した遅延時間に基づいて補正する。これによって、指示体70の赤外線発光部712が点灯するタイミングと、プロジェクター10の撮像部51が撮影を行うタイミングとのずれを低減することができる。
次に、マイコン720の処理手順を、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。電池715が指示体70内に挿入されて通電し、マイコン720が起動すると(ステップS1;Yes)、マイコン720は、動作特性の検出処理を実行する(ステップS2)。動作特性の検出処理の詳細については、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。動作特性の検出処理が終了すると、マイコン720は、プロジェクター10から送信される赤外線信号を受信したか否かを判定する(ステップS3)。赤外線信号を受信した場合(ステップS3;Yes)、マイコン720は、受信した赤外線信号に応じた処理を行う(ステップS4)。例えば、プロジェクター10から受信した赤外線信号が、同期用の赤外線信号であった場合、マイコン720は、通常動作として、この同期用の赤外線信号の受信に同期して、赤外線発光部712を発光させる。プロジェクター10は、指示体70の点灯タイミングに同期して、撮像部51に、スクリーンSC方向を撮影させて、撮影画像データを生成させる。指示体検出部54は、撮像部51の撮影画像データに指示体70の光の像が写っているか否かにより、指示体70が点灯するパターンを特定する。
また、プロジェクター10から受信した赤外線信号が、動作特性の検出処理の実行を指示する指示コマンドであった場合、マイコン720は、動作特性の検出処理を実行する。プロジェクター10は、プロジェクター10の電源をオフする際や、プロジェクター10の起動直後のウォームアップ時、AVミュートの実行時等に、指示体70に、動作特性の検出処理の実行を指示する指示コマンドを送信する。マイコン720は、動作特性の検出処理を実行して、検出結果である遅延時間をメモリー部722に保存する。
ステップS3において、赤外線信号を受信していない場合(ステップS3;No)、マイコン720は、操作スイッチ711の操作を検出したか否かを判定する(ステップS5)。操作スイッチ711の操作を検出した場合(ステップS5;Yes)、マイコン720は、プロジェクター10から送信される赤外線信号の受信タイミングに同期させて、予め設定されたパターンで、赤外線発光部712を点灯(発光)させる(ステップS6)。この点灯パターンは、指示体70の個体毎に固有のパターンである。
ステップS5において、操作スイッチ711の操作を検出していない場合(ステップS5;No)、マイコン720は、プロジェクター10から送信される赤外線信号の受信から一定時間を経過したか否かを判定する(ステップS7)。すなわち、プロジェクター10から送信される赤外線信号を、一定時間受信していない状態にあるか否かを判定する。赤外線信号の受信から一定時間を経過していない場合(ステップS7;No)、マイコン720は、ステップS3の処理に戻り、ステップS3からの処理を繰り返す。また、赤外線信号の受信から一定時間を経過した場合(ステップS7;Yes)、マイコン720は、操作スイッチ711の操作を検出してから一定時間を経過したか否かを判定する(ステップS8)。すなわち、操作スイッチ711の操作を一定時間検出していない状態にあるか否かを判定する。操作スイッチ711の操作を検出してから一定時間を経過していない場合(ステップS8;No)、マイコン720は、ステップS3の処理に戻り、ステップS3からの処理を繰り返す。また、操作スイッチ711の操作を検出してから一定時間が経過している場合(ステップS8;Yes)、マイコン720は、動作特性の検出処理を開始する(ステップS9)。この動作特性の検出処理は、ステップS2の検出処理と同様の手順で実行されるものである。この処理の詳細についても後述する。マイコン720は、動作特性の検出処理を実行して(ステップS9)、検出結果である遅延時間をメモリー部722に保存する。そして、マイコン720は、省電力モードに移行する(ステップS10)。
ここで、図5に示すフローチャートを参照しながら動作特性の検出処理の詳細について説明する。
まず、マイコン720は、赤外線発光部712を点灯させる(ステップS21)。次に、マイコン720は、赤外線受光部713の出力する検出電流に応じた信号を入力したか否かを判定する(ステップS22)。この信号は、赤外線受光部713の出力する検出電流を電圧変換、A/D変換した信号である。信号を入力すると(ステップS22;Yes)、マイコン720は、遅延時間を計算する(ステップS23)。遅延時間は、マイコン720が、赤外線発光部712に赤外光の点灯を指示してから、赤外光を受光した赤外線受光部713が出力する検出電流が電圧変換、A/D変換されてマイコン720に入力されるまでの時間である。マイコン720は、遅延時間を計算すると、計算した遅延時間をメモリー部722に保存する(ステップS24)。
次に、省電力モードに移行した後のマイコン720の処理について図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
省電力モードの状態にあるマイコン720の割込ポート(不図示)に割込信号が入力されると(ステップS11;Yes)、マイコン720は起動する。例えば、操作スイッチ711の操作を検出した場合、不図示の割込コントローラーによってマイコン720の割込ポートに割込信号が出力される。また、タイマー(不図示)によって所定時間が計時された場合にも、割込コントローラーによってマイコン720の割込ポートに割込信号が出力される。
割込信号を入力したマイコン720は、電源制御部714を制御して電源供給を再開させ、省電力モードから通常モードに移行する(ステップS12)。通常モードに移行したマイコン720は、割込信号が発生した要因(割込要因)が操作スイッチ711のオン操作であった否かを判定する(ステップS13)。割込要因が、操作スイッチ711のオン操作であった場合(ステップS13;Yes)、マイコン720は、図4に示すステップS3の処理に移行し、プロジェクター10から送信される赤外線信号を受信したか否かを判定する(ステップS3)。例えば、プロジェクター10から受信した赤外線信号が、同期用の赤外線信号であった場合、マイコン720は、通常動作として、この同期用の赤外線信号の受信に同期して、赤外線発光部712を発光させる(ステップS4)。このとき、マイコン720は、プロジェクター10の発した赤外光を受光したタイミングに同期する制御を行う際に、同期タイミングを、メモリー部722に保存した遅延時間に基づいて補正する。
また、割込要因が、操作スイッチ711のオン操作ではなかった場合(ステップS13;No)、割込要因がタイマーによる所定時間の計時と判定して、マイコン720は、加速度センサー716に加速度の測定を実施させる(ステップS14)。加速度センサー716は、加速度を測定し、測定した加速度情報を含むセンサー信号をマイコン720に出力する。マイコン720は、加速度センサー716からセンサー信号を受信すると(ステップS14)、受信したセンサー信号から加速度情報を取得して、指示体70の姿勢に変化があるか否かを判定する(ステップS15)。指示体70の姿勢に変化があると判定すると(ステップS15;Yes)、マイコン720は、図4に示すステップS3の処理に移行し、プロジェクター10から送信される赤外線信号を受信したか否かを判定する(ステップS3)。例えば、プロジェクター10から受信した赤外線信号が、同期用の赤外線信号であった場合、マイコン720は、この同期用の赤外線信号の受信に同期して、赤外線発光部712を発光させる。マイコン720は、プロジェクター10の発した赤外光を受光したタイミングに同期する制御を行う際に、同期タイミングを、メモリー部722に保存した遅延時間に基づいて補正する。
また、加速度センサー716によって測定された加速度情報により、指示体70の姿勢に変化がないと判定すると(ステップS15;No)、マイコン720は、再び省電力モードに移行する(ステップS16)。マイコン720は、電源制御部714を制御して、赤外線発光部712、赤外線受光部713、加速度センサー716等への電力供給をオフにする。また、マイコン720は、マイコン720に供給される動作クロックの周波数を低く下げるように指示し、マイコン720への電力供給も低減した状態となるように電源制御部714を制御する。
次に、図7に示すフローチャートを参照しながらマイコン720の第2の処理手順を説明する。このフローでは、動作特性の検出処理を、加速度センサー716によって測定されるセンサー信号に基づいて行うフローである。なお、図7に示す手順のうち、ステップS31〜S36までの手順は、図4に示す手順と同一であるため、その説明を省略する。
ステップS35において、操作スイッチ711の操作を検出していない場合、マイコン720は、メモリー部722に保存している加速度情報を用いて、指示体70の姿勢に変化があるか否かを判定する(ステップS37)。加速度センサー716は、所定時間ごとに加速度を測定して、測定した加速度情報をセンサー信号としてマイコン720に送信している。マイコン720は、加速度センサー716から受信したセンサー信号から加速度情報を取得し、取得した加速度情報をメモリー部722に保存している。マイコン720は、メモリー部722に保存している加速度情報のうち、直近に測定された加速度情報を参照して、指示体70の姿勢に変化があるか否かを判定する(ステップS37)。指示体70の姿勢に変化がある場合には(ステップS37;Yes)、マイコン720は、ステップS33の処理に移行して、赤外線信号を受信したか否かを判定する(ステップS33)。また、指示体70の姿勢に変化がない場合(ステップS37;No)、マイコン720は、加速度に変化のない状態が一定時間継続し、指示体70の姿勢に変化がない状態が一定時間継続しているか否かを判定する(ステップS38)。指示体70の姿勢に変化がない状態が一定時間継続していると判定すると(ステップS38;Yes)、マイコン720は、動作特性の検出処理を実行する(ステップS39)。動作特性の検出処理については、図5のフローチャートによる説明の通りであるため、説明を省略する。マイコン720は、動作特性の検出処理が終了すると、省電力モードに移行する(ステップS40)。また、加速度に変化のない状態が一定時間継続していないと判定した場合(ステップS38;No)、マイコン720は、ステップS33に戻って、ステップS33〜S38の処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態の指示体70は、赤外線発光部712と赤外線受光部713とを備え、通常動作時において赤外線受光部713での受光に応じて赤外線発光部712を発光させる指示体70である。また、指示体70は、所定の条件が成立した場合に、赤外線発光部712を使用して赤外線受光部713の動作特性の検出を行い、検出結果に基づいて、通常動作時における赤外線発光部712の発光を制御するマイコン720を備えている。このため、赤外線受光部713の動作特性を、赤外線発光部712の発する赤外線を使用して検出することができる。また、検出結果に基づいて赤外線発光部712の発光を制御することができる。従って、赤外線受光部713で赤外線を受光して、赤外線発光部712を発光させる場合に、赤外線受光部713の動作特性による影響を低減することができる。このため、赤外光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
また、マイコン720は、所定の条件が成立した場合に、赤外線発光部712を発光させてから、赤外線受光部713により受光を検出するまでの時間を測定し、測定した時間に基づいて、通常動作時における赤外線発光部712の発光タイミングを制御する。このため、赤外線受光部713により受光を検出するまでの時間にずれが生じても、赤外線受光部713の動作特性による影響を低減したタイミングで赤外線発光部712を発光させることができる。
また、マイコン720は、所定の条件として、赤外線受光部713が赤外光を所定時間受光していない場合に、赤外線受光部713の動作特性の検出を行う。このため、赤外線受光部713が赤外光を受光していないタイミングで、赤外線受光部713の動作特性を検出することができる。
また、マイコン720は、所定の条件として、指示体70の備える操作スイッチ711の操作を検出していない場合に、赤外線受光部713の動作特性の検出を行う。このため、指示体70が操作されていないタイミングで、赤外線受光部713の動作特性を検出することができる。
また、マイコン720は、所定の条件が成立した場合に、赤外線受光部713の動作特性の検出を行って、指示体70の電力消費量を低減する省電力モードに移行する。このため、指示体70が操作されていない場合に、指示体70の動作モードを省電力モードに移行させることができる。
また、マイコン720は、所定の条件として、電池715が指示体70に挿入された場合と、加速度センサー716によって指示体70の姿勢に一定時間変化がないことが検出された場合との少なくとも一方において、赤外線受光部713の動作特性の検出を行う。このため、指示体70が操作されていないタイミングで、赤外線受光部713の動作特性を検出することができる。
また、本実施形態のプロジェクションシステム1は、指示体70とプロジェクター10とを備えている。指示体70は、赤外線発光部712と赤外線受光部713とを備え、通常動作時において赤外線受光部713での受光に応じて赤外線発光部712を発光させる。プロジェクター10は、指示体70の赤外線発光部712から発せられる赤外光を受光して、指示体70の位置を検出する。指示体70は、所定の条件が成立した場合に、赤外線発光部712を使用して赤外線受光部713の動作特性の検出を行い、検出結果に基づいて、通常動作における赤外線発光部712の発光を制御するマイコン720を備えている。このため、赤外線受光部713の動作特性を、赤外線発光部712の発する赤外線を使用して検出することができる。また、検出結果に基づいて赤外線発光部712の発光を制御することができる。従って、赤外線受光部713で赤外線を受光して、赤外線発光部712を発光させる場合に、赤外線受光部713の動作特性による影響を低減することができる。このため、赤外光の受光による動作特性に対応して、操作性の低下を抑制することができる。
プロジェクター10は、指示体70に、光を投光する送信部52を備える。また、指示体70のマイコン720は、通常動作時において、プロジェクター10が投光した赤外光を受光したタイミングに同期して赤外線発光部712を発光させる制御を行い、同期のタイミングを、赤外線受光部713の動作特性の検出結果に基づいて補正する。このため、赤外線受光部713の動作特性による影響を低減し、プロジェクター10が投光した赤外光を受光したタイミングに同期して、赤外線発光部712を発光させることができる。従って、指示体70の操作性の低下を抑制することができる。
プロジェクター10は、送信部52により、指示体70に、赤外線受光部713の動作特性の検出を行わせるタイミングを通知する。マイコン720は、所定の条件として、プロジェクター10から通知されたタイミングで赤外線受光部713の動作特性の検出を行う。プロジェクターからの指示により、指示体70に、赤外線受光部713の動作特性を検出させることができる。
なお、上述した実施形態及び変形例は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、異なる態様として本発明を適用することも可能である。上記実施形態では、指示体は、ペン型の指示体70やユーザーの手指である指示体80に限定されず、レーザーポインターや指示棒等を用いてもよく、その形状やサイズは限定されない。
また、上記実施形態及び変形例では、光出射装置60はプロジェクター10の本体とは別体で構成され、ケーブル60aで接続される構成を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、光出射装置60をプロジェクター10の本体に一体に取り付けることも、プロジェクター10の本体に内蔵する構成としてもよい。また、光出射装置60が外部から電源の供給を受け、出射装置駆動部48との間で無線通信回線により接続されてもよい。
また、上記実施形態では、位置検出部50は、撮像部51によりスクリーンSCを撮影して指示体70の位置を特定するものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、撮像部51は、プロジェクター10の本体に設けられ、投射光学系23の投射方向を撮影するものに限定されない。撮像部51をプロジェクター10本体とは別体として配置してもよいし、撮像部51がスクリーンSCの側方や正面から撮影を行うものとしてもよい。さらに、複数の撮像部51を配置し、これら複数の撮像部51の撮影画像データに基づいて、検出制御部32が指示体70、80の位置を検出してもよい。
また、上記実施形態では、光源が発した光を変調する光変調装置22として、RGBの各色に対応した3枚の透過型の液晶パネルを用いた構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、3枚の反射型液晶パネルを用いた構成としてもよいし、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式を用いてもよい。或いは、3枚のデジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせたDMD方式等により構成してもよい。光変調装置として1枚のみの液晶パネル又はDMDを用いる場合には、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネル及びDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な光変調装置であれば問題なく採用できる。
上記実施形態では、ユーザーが、フロントプロジェクション型のプロジェクター10が画像を投射(表示)するスクリーンSC(投射面、表示面)に対して、指示体70、80による指示操作を行う態様について説明したが、ユーザーが、プロジェクター10以外の表示装置(表示部)が画像を表示する表示画面(表示面)に対して指示操作を行う態様であってもよい。この場合にも、光出射装置60や撮像部51は、表示装置と一体的に構成されてもよいし、表示装置とは別体で構成されてもよい。プロジェクター10以外の表示装置としては、リアプロジェクション(背面投射)型のプロジェクター、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(陰極線管)ディスプレイ、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)等を用いることができる。
また、図2に示したプロジェクションシステム1の各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクションシステム1の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
また、送信部52や指示体70の発する光は、赤外線に限定されず、赤外線以外の他の波長域の光であってもよい。
また、上述した実施形態では、位置検出装置としてプロジェクター10を例に説明したが、指示体70と組み合わせて使用することができる装置は、プロジェクター10に限定されるものではなく、光を投光する投光部を有する装置であればよい。
また、上記実施形態では、プロジェクター10から指示体70に対し、送信部52が発する赤外線信号を用いて指示体70に同期用の信号を送信する構成を説明したが、同期用の信号は赤外線信号に限定されない。例えば、電波通信や超音波無線通信により同期用の信号を送信する構成としてもよい。この構成は、電波通信や超音波無線通信により信号を送信する送信部をプロジェクター10に設け、同様の受信部を指示体70に設けることで実現できる。
1…プロジェクションシステム(位置検出システム)、10…プロジェクター、20…投射部、21…光源部、22…光変調装置、23…投射光学系、30…制御部、31…投射制御部、32…検出制御部、33…出射制御部、34…判定部、35…異常検出部、36…設定制御部、40…画像処理部、47…姿勢センサー、48…出射装置駆動部、49…接続部、50…位置検出部、52…送信部(装置発光部)、60…光出射装置、70…指示体(操作デバイス)、80…指示体、110…記憶部、711…操作スイッチ(操作子)、712…赤外線発光部(発光部)、713…赤外線受光部(受光部)、716…加速度センサー(姿勢検知センサー)、720…マイコン(制御部)、SC…スクリーン。

Claims (10)

  1. 発光部と受光部とを備え、通常動作時において前記受光部での受光に応じて前記発光部を発光させる操作デバイスであって、
    所定の条件が成立した場合に、前記発光部を使用して前記受光部の動作特性の検出を行い、検出結果に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光を制御する制御部を備えることを特徴とする操作デバイス。
  2. 前記所定の条件が成立した場合に、前記制御部は、前記発光部を発光させてから、前記受光部により受光を検出するまでの時間を測定し、測定した時間に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の操作デバイス。
  3. 前記制御部は、前記所定の条件として、前記受光部が光を所定時間受光していない場合に、前記受光部の動作特性の検出を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の操作デバイス。
  4. 前記制御部は、前記所定の条件として、前記操作デバイスの備える操作子の操作を検出していない場合に、前記受光部の動作特性の検出を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の操作デバイス。
  5. 前記制御部は、前記所定の条件が成立した場合に、前記受光部の前記動作特性の検出を行って、前記操作デバイスの電力消費量を低減する省電力モードに移行することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の操作デバイス。
  6. 前記制御部は、前記所定の条件として、電池が前記操作デバイスに挿入された場合と、前記操作デバイスの姿勢を検知する姿勢検知センサーによって、前記操作デバイスの姿勢に一定時間変化がないことが検出された場合との少なくとも一方において、前記受光部の前記動作特性の検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の操作デバイス。
  7. 発光部と受光部とを備え、通常動作時において前記受光部での受光に応じて前記発光部を発光させる操作デバイスと、前記操作デバイスの前記発光部から発せられる光を受光して、前記操作デバイスの位置を検出する位置検出装置と、を備える位置検出システムであって、
    前記操作デバイスは、所定の条件が成立した場合に、前記発光部を使用して前記受光部の動作特性の検出を行い、検出結果に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光を制御する制御部を備えることを特徴とする位置検出システム。
  8. 前記位置検出装置は、前記操作デバイスに、光を投光する装置発光部を備え、
    前記制御部は、前記通常動作時において、前記位置検出装置が投光した光を前記受光部で受光したタイミングに同期して前記発光部を発光させる制御を行い、当該同期のタイミングを、前記受光部の動作特性の検出結果に基づいて補正することを特徴とする請求項7記載の位置検出システム。
  9. 前記位置検出装置は、前記装置発光部により、前記操作デバイスに、前記受光部の動作特性の検出を行わせるタイミングを通知し、
    前記制御部は、前記所定の条件として、前記位置検出装置から通知されたタイミングで前記受光部の動作特性の検出を行うことを特徴とする請求項8に記載の位置検出システム。
  10. 発光部と受光部とを備え、通常動作時において前記受光部での受光に応じて前記発光部を発光させる操作デバイスの制御方法であって、
    所定の条件が成立した場合に、前記発光部を使用して前記受光部の動作特性の検出を行うステップと、
    検出した前記動作特性に基づいて、前記通常動作時における前記発光部の発光を制御するステップと、
    を有することを特徴とする操作デバイスの制御方法。
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