JP2015156611A - 振動子及びその製造方法、並びに電子装置 - Google Patents

振動子及びその製造方法、並びに電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】振動子の信頼性を高く維持し、かつ、該振動子を収容する空洞を小型で精度よく形成することのできる、電子装置の製造方法を提供する。【解決手段】本発明に係る電子装置の製造方法は、基板と、前記基板上に形成され、貫通孔が形成された下部電極と、前記下部電極の上方に前記下部電極と離間して配置され、前記貫通孔に向って突出する突起部を有する上部電極と、前記基板上に形成され、前記突起部に対向する対向部と、を含み、前記対向部及び前記突起部との間の距離は、前記下部電極及び前記上部電極との間の距離よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、振動子及びその製造方法、並びに電子装置に関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造された機能素子(振動子)が知られている。MEMSによって製造される機能素子の典型としては、対向離間して配置される一対の電極のうちの一方が基板に固定され、他方が片持ち梁あるいは両持ち梁状に基板に支持された構造を有するものが挙げられる。そして、該他方の電極は、振動や変形が可能な可動電極となっている。
このような固定電極及び可動電極からなる振動子は、通常、可動電極の可動化(リリース)を行うエッチング工程を経て製造されている。このようなリリースエッチングは、一般にウエットエッチングであり、可動電極がリリースされて乾燥される際に、固定電極と可動電極とが液体の表面張力によって密着して剥がれにくくなってしまうことがある。この現象は、スティッキングと呼ばれ、振動子の製造歩留り等を低下させる場合がある。このような現象に対して、例えば、特許文献1には可動部に突起が形成されたMEMS素子及びその製造方法が開示されている。
特開2006−095632号公報
スティッキングが生じてしまう一因としては、ウエットエッチング後の乾燥工程において、2つの物体(例えば電極)間にメニスカスが形成された状態で液体(エッチャントや洗浄液)が蒸発する際に、両者を接近させる力(表面張力)が働き、2つの物体(例えば電極)を密着させてしまうことが挙げられる。したがって、メニスカスが形成されても2つの物体が密着(接触)しないようにすれば、スティッキングを生じにくくすることができると考えられる。また2つの物体の密着力(スティッキングの程度)は、両者が接触する面積が大きいほど大きくなる。
上記特許文献1に開示された素子のように、電極の表面に突起を形成することは、スティッキングの抑制にある程度有効であると考えられる。しかしながら、特許文献1に開示された素子では、電極の突起以外の部分において、突起の高さよりも小さい距離で電極を対向させることは困難である。そのため電極間の離間距離を小さくすることには限界があり、突起を設けることによりセンサーとして用いる場合の感度等をある程度犠牲にする必要があった。また、同文献では、当該突起は、先端部分が平坦に描かれており、突起が相対する電極と接触した場合には接触面積が大きく、突起の先端部分におけるスティッキングが懸念される。さらに、当該突起はシリコンにドープされた不純物の種類による熱酸化膜の生成速度の差を利用して形成され、熱による不純物の拡散が生じるため、先端部分の先鋭(シャープ)化は困難であり、なだらかな形状(blunt)となる。これらのことから、特許文献1に開示された素子では、突起によるスティッキングの抑制効果は必ずしも高いものではなかった。
本発明の幾つかの態様に係る目的の一つは、高感度であり、かつスティッキングが生じにくく歩留りよく製造することのできる振動子及びその製造方法並びに電子装置を提供す
ることにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
[適用例1]本発明に係る振動子の一態様は、基板と、前記基板上に形成され、貫通孔が形成された下部電極と、前記下部電極の上方に前記下部電極と離間して配置され、前記貫通孔に向って突出する突起部を有する上部電極と、前記基板上に形成され、前記突起部に対向する対向部と、を含み、前記対向部及び前記突起部との間の距離は、前記下部電極及び前記上部電極との間の距離よりも小さい。
このような振動子は、下部電極及び上部電極の間の距離が、突起部の高さよりも小さいので、センサーとして用いる際に高い感度を得ることができる。そのうえ、このような振動子は、下部電極及び上部電極が接近した場合に、下部電極及び上部電極が接触する前に、突起部及び対向部が接触するため、下部電極及び上部電極が接近しても両者の間の隙間を確保することができる。そのため、ウエットエッチングによって製造される場合に、スティッキングを生じにくく、歩留りよく製造されることができる。
[適用例2]適用例1において、前記上部電極が前記基板側に向って変位した際に、前記突起部が前記対向部に接触し、前記突起部と前記対向部とが接触する際の接触面積は、1μm以下であってもよい。
このような振動子は、突起部と対向部との接触面積が小さいため、突起部と対向部との間のスティッキングが非常に生じにくい。
[適用例3]適用例1又は適用例2において、前記上部電極は、前記基板上に配置された固定部と、前記下部電極に対向して配置された可動部と、前記可動部を前記固定部に連結して支持する支持部と、を有してもよく、前記突起部は、前記可動部に配置されてもよい。
[適用例4]本発明に係る振動子の製造方法の一態様は、基板上に、第1半導体層を形成する工程と、前記第1半導体層を熱酸化して対向部及び該対向部の表面に形成された第1酸化膜を形成する工程と、前記基板上及び前記第1酸化膜上に第2半導体層を成膜し、該第2半導体層をパターニングして、前記第1酸化膜が露出する開口を形成する工程と、前記第2半導体層を熱酸化して下部電極及び該下部電極の表面に形成された第2酸化膜を形成する工程と、前記基板上、前記第1酸化膜上及び前記第2酸化膜上に第3半導体層を成膜する工程と、前記第3半導体層をパターニングして上部電極を形成する工程と、前記第1酸化膜及び前記第2酸化膜をエッチングする工程と、を含み、前記第2半導体層のほうが前記第1半導体層よりも不純物濃度が大きい。
本適用例の製造方法によれば、第1酸化膜の厚さのほうが第2酸化膜の厚さよりも小さく形成できる。そのため、対向部及び突起部との間の距離が、下部電極及び上部電極との間の距離よりも小さい振動子を容易に製造することができる。
[適用例5]適用例4において、前記第2半導体層を形成する工程と、前記上部電極を形成する工程との間に、前記第2半導体層に不純物を注入する工程を含んでもよい。
このようにすれば、第1半導体層及び第2半導体層に同じ材質を選択した場合であっても、第1半導体層よりも第2半導体層の不純物濃度を高めることができ、第1酸化膜の厚
さのほうが第2酸化膜の厚さよりも小さく形成できる。
[適用例6]本発明に係る電子装置の一態様は、適用例1ないし適用例3に記載の振動子と、前記振動子を駆動する回路部を含む。
このような電子装置は、上述の振動子が含まれるため、下部電極及び上部電極の間の距離が、突起部の高さよりも小さいので、センサーとして用いる際に高い感度を得ることができる。そのうえ、このような振動子を含む電子装置は、下部電極及び上部電極が接近した場合に、下部電極及び上部電極が接触する前に、突起部及び対向部が接触するため、下部電極及び上部電極が接近しても両者の間の隙間を確保することができる。そのため、ウエットエッチングによって製造される場合に、スティッキングを生じにくく、歩留りよく製造されることができる。
本明細書では、「上」という文言について、例えば、「特定のもの(以下、「A」という)の「上」に他の特定のもの(以下、「B」という)を形成する」などと用いる場合に、A上に直接Bを形成する場合と、A上に本発明の作用効果を阻害しない範囲で、他のものを介してBを形成する場合とが含まれるものとして「上」という文言を用いる。
また、「上部電極」、「下部電極」等の「上部」、「下部」等の文言は、振動子の設置状態に依存した上下関係を意図した文言ではなく、振動子の設置状態にかかわらず、基板が下に存在する状態で見た場合の上下関係を意図した文言である。したがって、例えば、仮に、上部電極が下方となる状態で振動子が設置されたとしても、上部電極は、基板が下に存在する状態で見て上方に存在する電極と解されるべきである。
実施形態に係る振動子の断面を示す模式図。 実施形態に係る振動子を平面的にみた模式図。 実施形態に係る振動子の要部の断面を示す模式図。 実施形態に係る振動子の製造方法の一工程の断面を示す模式図。 実施形態に係る振動子の製造方法の一工程の断面を示す模式図。 実施形態に係る振動子の製造方法の一工程の断面を示す模式図。 実施形態に係る振動子の製造方法の一工程の断面を示す模式図。 実施形態に係る振動子の製造方法の一工程の断面を示す模式図。 実施形態に係る振動子の製造方法の一工程の断面を示す模式図。 実施形態に係る発振器を示す回路図。 実施形態の変形例に係る発振器を示す回路図。
以下に本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の一例を説明するものである。本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお以下で説明される構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。
1.振動子
本実施形態の振動子100は、基板10と、下部電極20と、上部電極30と、対向部40と、を含む。図1は、本実施形態に係る振動子100の断面を示す模式図である。図2は、本実施形態に係る振動子100を平面的にみた模式図である。図3は、本実施形態に係る振動子100の要部の断面を示す模式図である。図1は、図2のI−I線の断面に相当し、図3は、図1の突起部32及び対向部40付近の拡大図に相当する。
1.1.基板
基板10は、振動子の電極を配置する面として絶縁性の表面を提供できる限り、特に限定されない。また、基板10は、単層であっても複数層の積層体であってもよい。基板10は、例えば、単結晶半導体基板、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)などの基板を用いることができる。また基板10として、セラミックス基板、ガラス基板、サファイア基板、合成樹脂基板などの各種の基板を用いてもよい。基板10は、単結晶シリコン基板であることが好ましい。基板10の厚みは、例えば、10μm〜1000μmである。
基板10は、図1に示すような絶縁性の下地となる層を有してもよい。図示の例では、シリコン基板(支持基板11)の表面にLOCOS(Local Oxidation of Silicon)絶縁層(トレンチ絶縁層、セミリセスLOCOS絶縁層等であってもよい。)(第1下地層12)が形成され、その上に第2下地層13が形成された基板10となっている。第2下地層13の材質としては、例えば、窒化シリコン(Si)が挙げられる。また、第2下地層13は、振動子100を空洞に収容する態様の場合に、該空洞を形成する際のエッチングストッパー層として利用してもよい。
1.2.下部電極
下部電極20は、基板10上に形成される。下部電極20の形状は、特に限定されず、振動子の機能や感度の要請に応じて適宜設計される。下部電極20には、貫通孔22が形成されている。下部電極20は、上部電極30と対になり振動子100のセンサー部を構成する。下部電極20は、信号を入力又は出力するための配線を有してもよい。図1、2に示す例では、下部電極20は、平面視において矩形形状に形成され、一体的に形成された配線51に電気的に接続されている。
下部電極20の厚さは、特に限定されないが、例えば、100nm以上1μm以下とすることができる。下部電極20は、導電性を有する材質で形成され、例えば、不純物がドープされた多結晶シリコン(半導体)からなることができる。不純物としては、例えば、砒素(As)、リン(P)、ボロン(B)等が挙げられる。不純物は、例えば、不純物を含む原料をスパッタにより成膜することや、イオン注入により導入することができる。また、不純物は、熱処理によって活性化されていてもよい。
下部電極20は、例えば、基板10の全面にCVD(Chemical Vapor Deposition)法、スパッタ法等により多結晶シリコンの層を成膜した後、フォトリソグラフィー技術及びエッチング技術によってパターニングすることにより形成される。このときのエッチングとしては、ウエットエッチング、ドライエッチングなどが挙げられる。なお、下部電極20及び対向部40がいずれも多結晶シリコンで形成される場合には、下部電極20の多結晶シリコンの不純物濃度は、対向部40の多結晶シリコンの不純物濃度よりも高い。下部電極20の不純物濃度の調節は、形成の際に不純物濃度の高い(ドープト)原料を用いることや、イオン注入により行うことができる。
貫通孔22は、下部電極20を厚さ方向に沿って貫通する孔である。下部電極20を上方から平面視した場合に、貫通孔22を通じて対向部40の少なくとも一部を望むことができる。すなわち、下部電極20の貫通孔22は、対向部40の少なくとも一部を上方に露出させる。
一方、貫通孔22は、後述の上部電極30に形成される突起部32が貫通孔22を通って対向部40に接触できるような形状及び大きさで形成される。また、貫通孔22は、突起部32が貫通孔22内で対向部40に接触できるような位置に形成される。
貫通孔22の形状は、特に限定されないが、上部電極30が基板10側に変位した際に、上部電極30の突起部32と下部電極20とが接触しないような形状とすることが好ましい。また、貫通孔22の側面の形状は、突起部32の側面の外形形状の相似形であって突起部32の側面よりも大きい形状として、突起部32と下部電極20との貫通孔22内における離間距離が所定の大きさとなるようにしてもよい。さらに、貫通孔22の形状は、貫通孔22を基板10に平行な面で切った断面を、下部電極20の上面側の位置から下面側の位置に向って移動させた場合に、当該断面における貫通孔22の面積が小さくなる部分を有する形状であることがより好ましい。このような形状とすれば、上部電極30の突起部32を基板10側に向って先鋭化する(テーパー状にする)ことができる。また、貫通孔22の基板10に平行な面で切った断面形状は、円、楕円、多角形、又はそれらを組み合わせた形状とすることができる。図示の例では、貫通孔22の側面の形状は、円錐台及び円柱を組合わせた形状となっている。
貫通孔22は、対向部40の少なくとも一部を下部電極20の上面側に露出させるため、平面視における貫通孔22の開口面積が大きいと、下部電極20及び上部電極30の対向面積が小さくなる。そのため、貫通孔22の平面視における開口面積は、小さいほど好ましい。なお、貫通孔22の開口面積とは、1つの貫通孔22を上方から見たときに、貫通孔22を通じて見える対向部40若しくは基板10の面積を指す。
貫通孔22は、複数形成されてもよい。貫通孔22は、例えば、上部電極30に形成される突起部32及びこれに対応して形成される対向部40の組の数だけ形成される。図示の例では、平面視において、上部電極30の略中央部に突起部32及び対向部40の組が1つ形成されているが、係る組は、上部電極30の周縁部や端部に複数形成されてもよく、貫通孔22は、係る組の位置や数に対応して設けられる。
1.3.上部電極
上部電極30は、下部電極20の上方に形成される。上部電極30及び下部電極20は、上下方向に離間して設けられる。上部電極30は、下部電極20の貫通孔22に向って(基板10側に向かって)突出する突起部32を有する。
上部電極30は、基板10上に形成された固定部30aと、下部電極20に対向して配置された振動可能な可動部(梁)30bと、可動部30bと固定部30aとを連結して支持する支持部30cと、を有してもよい。この場合、突起部32は、可動部30bに設けられる。また、上部電極30は、片持ち梁状(図1参照)に形成されてもよいし、両持ち梁状(図示せず)に形成されてもよい。例えば、上部電極30が固定部30a、支持部30c及び可動部30bから構成される場合には、可動部30bが片持ち若しくは両持ちの梁となり、当該梁の固定端が支持部30cとなる。また、上部電極30は、平面視において、少なくとも一部が下部電極20に重なるように形成される。そして、上部電極30は、下部電極20と対になって、一種のキャパシターを構成しており、例えば、下部電極20との間の静電力によって変形・振動することができる。
上部電極30の形状は、特に限定されず、振動子の機能や感度の要請に応じて適宜設計される。図1に示す例では、平面視において、下部電極20と重なるように矩形形状に形成され、配線52に電気的に接続されている。
上部電極30の厚みは、例えば100nm以上1μm以下とすることができる。振動子100における上部電極30の機能としては、下部電極20と対になってセンサー部を構成する一方の電極となることが挙げられる。上部電極30の材質は、導電性の材料で形成され、上述の下部電極20で説明したと同様であるが、上部電極30の不純物濃度は、対向部40の不純物濃度とは無関係に設定することができる。
上部電極30に形成される突起部32は、基板10側に向って突出している。突起部32は、上部電極30の下面側に設けられる。突起部32は、下部電極20の貫通孔22に対応して形成される。換言すると、突起部32は、下部電極20の貫通孔22に向って突出する。
突起部32は、上部電極30が振動等により変位していない状態では対向部40と接触せず、上部電極30の梁の一部となっており上部電極30とともに変位する。突起部32は、上部電極30が振動等により変位していない状態で下部電極20の貫通孔22内に存在している。すなわち、下部電極20及び上部電極30の間の距離(図3の符号d2参照)は、突起部32の高さ(突出する長さ)(図3の符号d3参照)よりも小さい。このように配置されることにより、下部電極20及び上部電極30の離間距離(d2)を、単純に上部電極30の下面に突起を設ける場合に比較して小さくすることができ、振動子100の静電容量を大きくすることができ、センサーとしての感度を高めることができる。
上部電極30が変位していない状態における、下部電極20及び突起部32以外の部分の上部電極30の離間距離(d2)は、例えば、20nm以上1μm以下、好ましくは20nm以上100nm以下である。
突起部32の形状は、円柱、角柱、円錐台、角錐台、円錐、角錐、球、回転楕円体及びこれらを組み合わせた形状とすることができる。突起部32の形状は、貫通孔22の側面の外形形状を縮小した相似形であってもよい。このようにすれば、突起部32と下部電極20との貫通孔22内における離間距離が所定の大きさとすることができる。突起部32の高さ(突出する長さ)(d3)は、対向部40の厚さ(高さ)とともに、対向部40及び突起部32との間の距離(図3の符号d1参照)が、下部電極20及び上部電極30との間の距離(d2)よりも小さくなるように設定される。突起部32の具体的な高さとしては、120nm以上2μm以下である。突起部32の高さ(突出する長さ)(d3)は、下部電極20及び突起部32以外の部分の上部電極30の離間距離(d2)と下部電極20の厚さの和であってもよい。
突起部32は、上部電極30を基板10側に変位させた際に、対向部40に接触する。この場合、突起部32は、下部電極20の貫通孔22を通じて対向部40に接触する。突起部32が対向部40に接触した状態では、大きい外力が働かない限りは、上部電極30及び下部電極20は離間した状態にある。すなわち、図3を参照すると、符号d1で示される距離が、符号d2で示される距離よりも小さいため、突起部32が対向部40に接触した状態では、上部電極30及び下部電極20は離間した状態となる。
なお、大きい外力とは、下部電極20及び上部電極30の間に液体がある場合に、その表面張力によって両電極を接近させる力を越える大きさの力、又は、振動子100が駆動される際の電位により発生する下部電極20及び上部電極30の引力を越えるような外力のことをいい、例えば、両電極を接触させる機械的な力や衝撃のことをいう。すなわち、上記液体の表面張力程度の力や、振動子100を駆動する程度の力では、上部電極30を基板10側に変位させても、突起部32及び対向部40が接触することにより、突起部32が、一種の突っ支い棒(つっかい棒)(prop)として機能し、上部電極30と下部電極20とを接触しないようにすることができる。
突起部32と対向部40との接触は、液体のメニスカスを形成しにくい態様であることが好ましく、この観点から定性的に言えば、いわゆる点接触や線接触の態様であることが好ましい。すなわち、係る観点からは、突起部32と対向部40とが接触した場合の接触面積は、小さいほうが好ましく、例えば、9μm(3μm四方)以下、好ましくは4μ
(2μm四方)以下、より好ましくは1μm(1μm四方)以下、特に好ましくは0.25μm(0.5μm四方)以下である。
このような接触面積とする場合には、突起部32の形状が柱状であると突起部32の機械的強度が不十分となる場合があるため、突起部32の形状は、少なくとも先端部分を錐台状若しくは錐状とすることが好ましい。図示の例では、突起部32の形状は、円錐台状となっている。
突起部32は、複数形成されてもよい。突起部32は、図示の例では、平面視において、上部電極30の略中央部に1つ形成されているが、これに限定されず、上部電極30の周縁部や端部に複数形成されてもよい。
上部電極30は、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、スパッタ法等により多結晶シリコンの層を成膜した後、フォトリソグラフィー技術及びエッチング技術によってパターニングすることにより形成される。このときのエッチングとしては、ウエットエッチング、ドライエッチングなどが挙げられる。突起部32の材質は、上部電極30と同様であり、詳細な説明を省略する。また、突起部32は、上部電極30と一体的に形成されてもよいし、別体として形成されて上部電極30に接合されてもよい。
1.4.対向部
対向部40は、基板10上に形成される。対向部40は、上部電極30の突起部32に対向する。対向部40は、下部電極20の貫通孔22の内部に形成される。対向部40は、上部電極30を基板10側に変位させた際に、上部電極30の突起部32を支えて止める(受け止める)機能を有する。そして、既に述べたとおり、上部電極30を基板10側に変位させた際には、突起部32及び対向部40が接触して、上部電極30と下部電極20とを接触しにくくすることができる。したがって、対向部40及び突起部32との間の距離(図3の符号d1参照)は、下部電極20及び上部電極30との間の距離(図3の符号d2参照)よりも小さい(すなわちd1<d2)。対向部40の厚さ及び突起部32の高さは、このような関係を満足させるように選択される。対向部40の具体的な高さ(厚さ)は、例えば、100nm以上1μm以下である。
対向部40は、下部電極20とは電気的に絶縁されている。すなわち、対向部40は、下部電極20と離間している。そのため、仮に、上部電極30の一部である突起部32と接触したとしても、上部電極30及び下部電極20の間の絶縁性は維持される。
上部電極30が変位していない状態における上部電極30の突起部32及び対向部40の間の距離(d1)は、例えば、1nm以上500nm以下、好ましくは1nm以上50nm以下である。
対向部40の形状は、突起部32を受け止めることができる限り限定されないが、例えば、円柱状、角柱状、錐台状などとすることができる。対向部40の平面的な形状は、特に限定されない。また、対向部40の平面視における面積が大きい場合でも、図示のように、平面視における対向部40の周囲に、下部電極20を重ねて配置することができる。
対向部40は、突起部32の数や位置に合わせて形成される。対向部40は、図示の例では、平面視において、下部電極20の略中央部に設けられた貫通孔22内に1つ形成されているがこれに限定されない。
対向部40は、例えば、CVD(Chemical Vapor Depositio
n)法、スパッタ法等により多結晶シリコンの層を成膜した後、フォトリソグラフィー技術及びエッチング技術によってパターニングすることにより形成される。このときのエッチングとしては、ウエットエッチング、ドライエッチングなどが挙げられる。なお、下部電極20及び対向部40がいずれも多結晶シリコンで形成される場合には、対向部40の多結晶シリコンの不純物濃度は、下部電極20の多結晶シリコンの不純物濃度よりも低い。このような下部電極20及び対向部40の間の不純物濃度の関係は、対向部40の形成の際に不純物濃度の低い原料を用いることや、下部電極20にイオン注入を行うことにより達成することができる。
1.5.作用効果
本実施形態の振動子100は、下部電極20及び上部電極30の間の距離が、突起部32の高さよりも小さいので、センサーとして用いる際に高い感度を得ることができる。そのうえ、振動子100は、下部電極20及び上部電極30が接近した場合に、下部電極20及び上部電極30が接触する前に、突起部32及び対向部40が接触するため、下部電極20及び上部電極30が接近しても両者の間の隙間を確保することができる。そのため、ウエットエッチングによって製造される場合に、スティッキングを生じにくく、歩留りよく製造されることができる。
2.振動子の製造方法
本実施形態の振動子100の製造方法は、基板10上に、第1半導体層45を形成する工程と、第1半導体層45を熱酸化して対向部40及び対向部40の表面に形成された第1酸化膜46を形成する工程と、基板10上及び第1酸化膜46上に第2半導体層25を成膜し、第2半導体層25をパターニングして、第1酸化膜46が露出する開口23を形成する工程と、第2半導体層25を熱酸化して下部電極20及び下部電極20の表面に形成された第2酸化膜26を形成する工程と、基板10上、第1酸化膜46上及び第2酸化膜26上に第3半導体層35を成膜する工程と、第3半導体層35をパターニングして上部電極30を形成する工程と、第1酸化膜46及び第2酸化膜26をエッチングする工程と、を含む。
以下、図面を参照しながら各工程について説明する。図4〜図9は、振動子100の製造工程を説明するための図である。
まず、図4に示すように、支持基板11上に第1下地層12及び第2下地層13を形成して、基板10を得る。支持基板11は、例えば、シリコンウェハーである。第1下地層12は、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)法、LOCOS法等により形成される。第2下地層13は、例えば、CVD(Chemical
Vapor Deposition)法、スパッタ法等により形成される。
次に、図4に示すように、基板10上に、第1半導体層45を形成する。本工程は、基板10上に、半導体層を成膜する工程、半導体層をパターニングする工程によりおこなうことができる。第1半導体層45は、熱酸化されることにより、対向部40及び第1酸化膜46となる。第1半導体層45は、不純物濃度の小さい(例えばいわゆるノンドープの)多結晶シリコンによって形成される。後述の第2半導体層25よりも不純物濃度を小さくできるならば、第1半導体層45は、不純物を含んでもよい。第1半導体層45は、例えば、CVD法やスパッタ法などによる成膜処理により形成され、フォトリソグラフィー技術及びエッチング技術によるパターニング処理により形成される。
次いで、図5に示すように、第1半導体層45を熱酸化して対向部40及び対向部40の表面に形成された第1酸化膜46を形成する。熱酸化の条件は、特に制限はないが、第1酸化膜46が後述の第2酸化膜26よりも薄くなるような条件が選ばれる。なお、第1
半導体層45の不純物濃度が第2半導体層25よりも小さいため、第1酸化膜46を形成する熱酸化の条件と、第2酸化膜26を形成する熱酸化の条件とが同じであっても、第1酸化膜46の生成速度(酸化レート)が小さいため、第1酸化膜46が第2酸化膜26よりも薄くなる。この工程で形成される第1酸化膜46の厚さは、突起部32及び対向部40の間の距離(図3の符号d1参照)を規定することになる。
次に、図6に示すように、基板10上及び第1酸化膜46上に第2半導体層25を成膜し、図7に示すように第2半導体層25をパターニングして、第1酸化膜46が露出する開口23を形成する。なお本工程のパターニングにより、下部電極20となる第2半導体層25の外形形状が形成される。
第2半導体層25は、多結晶シリコンによって形成される。第2半導体層25は、第1半導体層45よりも不純物濃度が高くなるように形成される。第2半導体層25は、例えば、不純物を含む(ドープト)多結晶シリコンを、例えば、CVD法やスパッタ法などにより成膜することによって形成される。これにより第2半導体層25の導電性が確保される。また、第2半導体層25がノンドープの多結晶シリコンや不純物濃度の低い多結晶シリコンで形成される場合には、適宜なイオン注入により、導電性を高め、第2半導体層25の不純物濃度が、第1半導体層45の不純物濃度よりも高くなるように形成される。また、第1半導体層45及び第2半導体層25に同じ材質を選択した場合であっても、第1半導体層45よりも第2半導体層25の不純物濃度を高めることができる。
本工程において第1酸化膜46が上面側に露出する面積は、突起部32の先端の形状と関係しており、第2酸化膜26の厚さを考慮して設定される。第1酸化膜46の露出する面積が小さすぎると、第2酸化膜26によって、第1酸化膜46が覆われてしまう場合があり、第1酸化膜46によって突起部32及び対向部40との間の距離(d1)を規定できなくなる場合がある。
また、本工程のパターニングを、図示のように第2半導体層25の端部(パターンの端部)を斜めに(テーパー状に)エッチングするようにすれば、開口23(貫通孔22の一部となる)をテーパー状に形成することができるとともに、上部電極20の突起部32を貫通孔22の側面形状と相似形のテーパー状に形成することができる。
そして、図8に示すように、第2半導体層25を熱酸化して下部電極20及び下部電極20の表面に形成された第2酸化膜26を形成する。熱酸化の条件は、特に制限はないが、第2酸化膜26が第1酸化膜46よりも厚くなるような条件が選ばれる。この工程で形成される第2酸化膜26の厚さは、下部電極20及び上部電極30の間の距離(図3の符号d2参照)を規定することになる。なお、本工程では、対向部40の表面に形成された第1酸化膜46が成長して厚くなる場合があるが、上記の通り成膜速度(酸化レート)が第2酸化膜26のほうが大きいため、最終的には第1酸化膜46のほうが第2酸化膜26よりも薄く形成される。
次いで、基板10上、第1酸化膜46上及び第2酸化膜26上に第3半導体層35を成膜し、図9に示すように、第3半導体層35をパターニングして上部電極30を形成する。第3半導体層35は、多結晶シリコンによって形成される。第3半導体層35は、導電性を高めるために、イオン注入されてもよい。なお、第3半導体層35の不純物濃度は、上部電極30としての導電性が確保できれば任意である。第3半導体層35は、例えば、CVD法やスパッタ法などによる成膜処理により形成されフォトリソグラフィー技術及びエッチング技術によるパターニング処理されることにより上部電極30が形成される。
そして、第1酸化膜46及び第2酸化膜26をエッチングすることにより、図1に示す
ような振動子100を製造することができる。本工程のエッチングは、フッ化水素酸や緩衝フッ酸(フッ化水素酸とフッ化アンモニウムとの混合液)などを用いたウエットエッチングで行われる。また、本工程にはエッチング後の洗浄工程が含まれてもよい。
本実施形態の振動子の製造方法によれば、第1酸化膜46の厚さのほうが第2酸化膜26の厚さよりも小さく形成できる。そのため、対向部40及び突起部32との間の距離が、下部電極20及び上部電極30との間の距離よりも小さい振動子100を容易に製造することができる。さらに、第1酸化膜46及び第2酸化膜26をウエットエッチングする工程において、スティッキングが生じにくく、振動子100の生産性(歩留まり等)を良好に製造することができる。
3.電子装置
本実施形態に係る電子装置は、上述の振動子と、振動子を駆動する回路部とを含む。電子装置の構成としては、図示しないが、例えば、上述の振動子100の基板10上に空洞が形成され、下部電極20、上部電極30及び対向部40が該空洞に収容され、同一基板10に、容量素子(キャパシター)や、トランジスター等が設けられた装置を例示することができる。
本実施形態に係る電子装置が発振器である場合について、図面を参照しながら説明する。図10は、本実施形態に係る発振器300を示す回路図である。発振器300は、図10に示すように、上述の振動子100と、反転増幅回路110と、を含む。振動子100は、下部電極20に接続する配線51と電気的に接続された第1端子100aと、上部電極30に接続する配線52と電気的に接続された第2端子100bと、を有している。振動子100の第1端子100aは、反転増幅回路110の入力端子110aと少なくとも交流的に接続する。振動子100の第2端子100bは、反転増幅回路110の出力端子110bと少なくとも交流的に接続する。
図示の例では、反転増幅回路110は、1つのインバーターから構成されているが、所望の発振条件が満たされるように、複数のインバーター(反転回路)や増幅回路を組み合わせて構成されていてもよい。
発振器300は、反転増幅回路110に対する帰還抵抗を含んで構成されていてもよい。図10に示す例では、反転増幅回路110の入力端子と出力端子とが抵抗120を介して接続されている。
発振器300は、反転増幅回路110の入力端子110aと基準電位(接地電位)との間に接続された第1キャパシター130(例えば、振動子100の基板10に形成されたキャパシターであってもよい。)と、反転増幅回路110の出力端子110bと基準電位(接地電位)との間に接続された第2キャパシター132(例えば、同一基板上の他のキャパシターであってもよい。)と、を含んで構成されている。これにより、振動子100とキャパシター130,132とで共振回路を構成する発振回路とすることができる。発振器300は、この発振回路で得られた発振信号fを出力する。
発振器300は、図11に示すように、さらに、分周回路140を有していてもよい。分周回路140は、発振回路の出力信号Voutを分周し、発振信号fを出力する。これにより、発振器300は、例えば、出力信号Voutの周波数よりも低い周波数の出力信号を得ることができる。なお、反転増幅回路110、抵抗120、キャパシター130,132、および分周回路140は、基板10に形成された回路部を構成していてもよい。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例
えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…基板、11…支持基板、12…第1下地層、13…第2下地層、20…下部電極、22…貫通孔、23…開口、25…第2半導体層、26…第2酸化膜、30…上部電極、32…突起部、35…第3半導体層、40…対向部、45…第1半導体層、46…第1酸化膜、100…振動子、100a…第1端子、100b…第2端子、110…反転増幅回路、110a…入力端子、110b…出力端子、120…抵抗、130…第1キャパシター、132…第2キャパシター、140…分周回路、300…発振器

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成され、貫通孔が形成された下部電極と、
    前記下部電極の上方に前記下部電極と離間して配置され、前記貫通孔に向って突出する突起部を有する上部電極と、
    前記基板上に形成され、前記突起部に対向する対向部と、
    を含み、
    前記対向部及び前記突起部との間の距離は、前記下部電極及び前記上部電極との間の距離よりも小さい、振動子。
  2. 請求項1において、
    前記上部電極が前記基板側に向って変位した際に、前記突起部が前記対向部に接触し、
    前記突起部と前記対向部とが接触する際の接触面積は、1μm以下である、振動子。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記上部電極は、前記基板上に配置された固定部と、前記下部電極に対向して配置された可動部と、前記可動部を前記固定部に連結して支持する支持部と、を有し、
    前記突起部は、前記可動部に配置された、振動子。
  4. 基板上に、第1半導体層を形成する工程と、
    前記第1半導体層を熱酸化して対向部及び該対向部の表面に形成された第1酸化膜を形成する工程と、
    前記基板上及び前記第1酸化膜上に第2半導体層を成膜し、該第2半導体層をパターニングして、前記第1酸化膜が露出する開口を形成する工程と、
    前記第2半導体層を熱酸化して下部電極及び該下部電極の表面に形成された第2酸化膜を形成する工程と、
    前記基板上、前記第1酸化膜上及び前記第2酸化膜上に第3半導体層を成膜する工程と、
    前記第3半導体層をパターニングして上部電極を形成する工程と、
    前記第1酸化膜及び前記第2酸化膜をエッチングする工程と、
    を含み、
    前記第2半導体層のほうが前記第1半導体層よりも不純物濃度が大きい、振動子の製造方法。
  5. 請求項4において、
    前記第2半導体層を形成する工程と、前記上部電極を形成する工程との間に、前記第2半導体層に不純物を注入する工程を含む、振動子の製造方法。
  6. 請求項1ないし請求項3に記載の振動子と、前記振動子を駆動する回路部を含む、電子装置。
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