JP2015156576A - 機器制御装置、及び機器制御装置の制御方法 - Google Patents

機器制御装置、及び機器制御装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブルの特性が変わってしまった場合でも、適切な値を設定する。【解決手段】シリアル・データとパラレル・データを相互変換する機能を備える通信回路を用いて付加装置と接続するケーブルの種類毎に定められたケーブル特性値を予め記録する第1の記録手段と、付加装置と行う通信を最適状態に設定する通信パラメータ値をケーブル特性値と対応付けて記録する第2の記録手段と、第1の記録手段にアクセスし、付加装置と接続するケーブルの種類に対応するケーブル特性値を所定のタイミングで取得する第1の取得手段と、取得されたケーブル特性値に対応する通信パラメータ値を第2の記録手段から取得する第2の取得手段と、第2の取得手段によって取得された通信パラメータ値を上記通信回路に設定し、当該通信回路を用いて付加装置と通信を行う通信手段と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、機器制御装置、及び機器制御装置の制御方法に関する。
PCI Express(登録商標)等のSerDes(Serializer/Deserializerの略)通信において、ケーブル接続等で信号品質が劣化し、正常に通信ができないことがあった。この場合でも、エンファシスやイコライザ等の技術を適用することによって通信することも可能である。しかしながら、予めエンファシスやイコライザを設定してから通信する必要があるため、事前に接続対象が分かっている構成でないと適切な設定をすることができない。
まず、SerDes通信について簡単に説明する。SerDes通信とは、コンピュータのバス等においてシリアル、パラレルを相互変換する回路であり、特に高速インタフェースにおいて、パラレルインタフェース間をシリアル接続する際等に利用されるものである。
次に、エンファシスについて説明する。PCI Expressでは、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)と同様にホストからデバイス、デバイスからホストの個々の方向に専用の差動信号ペアが割り当てられる全二重通信になっている。伝送路による信号の減衰は、規格PCI Express1.1(Gen1)で最大13.2dB見込まれている。
伝送路における減衰の要因としては、導通損失がある。線路の抵抗によって減衰するものであるが、信号が高速になると、導体の表面に偏って流れるようになる。これを表皮効果というが、このため高い周波数の信号ほど減衰量が大きくなる。
もう1つの要因として絶縁体の誘電損失がある。この誘電損失も周波数が高くなるにつれて大きくなる。特にプリント基板に用いられるガラス基板(FR4)の誘電損失は大きくなるので、一般的なマザーボードのパターン設計を考えると、損失を予め考慮するように考えられている。ここで、周波数が高くなるにつれて減衰が大きくなると信号はどのような影響を受けるかについて説明する。
図13は、規格PCI Express 2.0(Gen2)と同等の5Gbpsの信号で起きるISI(Inter Symbol Interference:符号間干渉)を示している。図13の左上には、送信器から送られる理想的な信号波形を示している。その下の波形は丸くなっており、短い幅の信号振幅が小さくなっているのが分かる。これが伝送線によって減衰した波形である。
上記説明したように、表皮効果や誘電損失により高周波の信号ほど損失が大きくなるため、ローパスフィルタを通したような波形になっている。この信号を基に描いたアイパターンが図13の右に示されているが、アイパターンの線が複数に分かれているのが分かる。そして、クロスポイントは16個あるように見える。こうした現象をISI(符号間干渉)と呼ぶ。周波数に依存する減衰が発生すると、ISIが起こるが、PCI ExpressではこのISIが起きることは織り込み済みである。
このように、PCI Expressでは、ISIが伝送線によって起きることは織り込み済みなのであるが、このISIを補正する手法としてディエンファシスという手法が採用されている。図13の波形を見ると、短い幅の信号の振幅が小さくなっているだけでなく、幅の広い信号でも肩の部分が落ちているのが分かる。このように受信側で振幅が落ちる部分とその量が予め分かっていれば、信号を送る際に事前に強調しておくことで補正することができる。
この手法をプリエンファシスと呼ぶ。プリとは予め、エンファシスとは強調するという意味でこの名前がある。しかし、これは信号の高周波成分を増幅することなのでEMC(Electro Magnetic Compatibility:電磁両立性)では不利になる。そこで、ディエンファシスでは、受信側で振幅が落ちる部分は操作せず、振幅が落ちない部分を、逆に予め振幅を落として送信する操作をする。
受信側でISIの効果を補正するという意味ではプリエンファシスもディエンファシスも同じである。図14にディエンファシスの効果を示す。図14の左上の信号がディエンファシスを掛けた信号、その下は受信側の信号、振幅差が改善されていることが分かる。図14右のアイパターンもきれいになっている。
規格PCI Express1.1(Gen1)では、ディエンファシスは3.5dBと規定されているが、規格PCI Express 2.0(Gen2)では5Gbpsと高速化しているので、3.5dB以外に6dBという規定が追加され、さらに大きな減衰にも対応できるようになっている。
ディエンファシスを掛けると、伝送線でISIが起きても受信側の信号の歪みを改善することができるが、送信器側では、逆にISIが発生するため、通常のアイパターンは図15のようになってしまい正しく評価することができない。
正しく評価するためには、2つの振幅の規格に対応する信号を分離して評価しなければならない。ディエンファシスを掛けると、立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ直後の1ビットの振幅は大きく、それ以外のビットの振幅は減衰されている。
エッジ直近のビットをトランジション・ビット、それ以外の減衰されたビットをディエンファシス・ビットと呼び、アイパターンを描く際にソフトウェアで区別して2つのアイパターンを描く。図16には、左側にトランジション・ビット、右側にディエンファシス・ビットのEye波形が描かれている。よく見ると描かれたマスクの大きさが違うことが分かる。規格では送信側のマスクがトランジション・ビットとディエンファシス・ビットとで別々に規定されている。
規格PCI Express 2.0(Gen2)ではディエンファシスが3.5dBと6dBとの2種類が規定されているのと、クロストークを勘案してより多くのマスクが規定されている。ここでは、6dBのディエンファシスを掛け、クロストークがない場合のトランジション・ビットとディエンファシス・ビットのマスクを各々のアイパターンに適用している。
次に、イコライザについて説明する。イコライザは、受信(レシーバ/デシリアライザ)側で実行する手法もある。実行する場所がプリエンファシスやディエンファシスと異なるものの、基本的な考え方に大きな違いはないといわれている。伝送路のローパスフィルタ特性によって失われてしまう周波数成分を、受信側で持ち上げる(ブーストする)ことで補償する。
例えば、あるケーブルでLVDS(Low Voltage Differential Signaling)信号を10m伝送すると、1.56GHzの周波数成分が約18dBも(約1/8に)減衰してしまう(図17)。そこで、この周波数成分を受信側で補うこととしている。イコライザを適用する以前はアイパターンがまったく開いていなかったが(図18(a))、イコライザを適用することによりアイパターンを完全に開かせることが可能になる(図18(b))。
イコライザとは、受信(レシーバ/デシリアライザ)側で実行するシグナル・コンディショニング手法である。伝送路(ケーブル)で減衰した周波数成分を持ち上げる。上記の例では、10m伝送することで1.56GHzの成分が約18dB減衰する。そこで、受信側で1.56GHzの成分を18dB持ち上げることで補償している。
10mのケーブル(PCI Express)で、2.5GbpsのPRBS(Pseudo Random Bit Stream)−7パターンの信号を伝送する場合、イコライザなしではアイパターンが完全につぶれてしまうが、イコライザをかけることで、アイパターンが大きく開くことになる。
特許文献1には、対抗機器によって設定値を変えることで通信品質を確保することを目的として、対抗機器と別のI/F(Interface)を用いて事前に通信して設定値を判断することで、適切な値を設定する機器制御装置が開示されている。また、特許文献2には、実際に波形を出力して、相手側でOK/NGを判断することで適切な設定値に調整する調整自動化システムが記載されている。
しかしながら、今までの方法では、ケーブル自体の特性が変わってしまった場合に適切な設定値が分からないという問題があった。また、特許文献1に記載された機器制御装置は、対抗機器によって適切な値を設定しているが、ケーブル自体の特性が変わってしまった場合、適切な設定値が分からないという問題は依然として解消されていない。さらに、特許文献2に記載された調整自動化システムの場合には、対抗機器に特別な仕組みが必要であるという課題がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、ケーブル側に工夫を施すことにより、ケーブルの特性が変わってしまった場合でも、適切な値を設定することが可能な機器制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明における機器制御装置は、シリアル・データとパラレル・データを相互変換する機能を備える通信回路を用いて付加装置と接続するケーブルの種類毎に定められたケーブル特性値を予め記録する第1の記録手段と、前記付加装置と行う通信を最適状態に設定する通信パラメータ値を前記ケーブル特性値と対応付けて記録する第2の記録手段と、前記第1の記録手段にアクセスし、前記付加装置と接続するケーブルの種類に対応するケーブル特性値を所定のタイミングで取得する第1の取得手段と、前記取得されたケーブル特性値に対応する通信パラメータ値を前記第2の記録手段から取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段によって取得された通信パラメータ値を前記通信回路に設定し、前記通信回路を用いて前記付加装置と通信を行う通信手段と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ケーブルの特性が変わってしまった場合でも、適切な値を設定することが可能な機器制御装置を得ることができる。
本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板にROMを実装した構成について説明する概略ブロック図である。 本実施形態に係る機器制御装置におけるケーブル特性とそれに対応する設定値との関係から得られる通信状態を示す図である。 本実施形態に係る機器制御装置において、ASICの所定の設定値におけるシミュレーションデータを示す図である。 本実施形態に係る機器制御装置において、ASICの所定の設定値におけるシミュレーションデータであって図3に示したI/Fとは異なるI/Fを用いたシミュレーションデータを示す図である。 本実施形態に係る機器制御装置において、ケーブル特性とそれに対応する設定値との関係から得られる通信状態を取得するときの動作について説明するフロー図である。 本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板に抵抗を実装した構成について説明する概略ブロック図である。 本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板の双方にROMを実装した構成について説明する概略ブロック図である。 本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板に複合機とオプション機との双方からアクセス可能なROMを実装した構成について説明する概略ブロック図である。 本実施形態に係る機器制御装置において複合機のプリント配線基板上にプルアップ抵抗を実装し、ケーブル上のプリント配線基板にプルダウン抵抗を切り替え可能に実装した構成について説明する概略ブロック図である。 本実施形態に係る機器制御装置において複合機とオプション機とを接続するケーブルの外観について説明する斜視図である。 本実施形態に係る機器制御装置におけるケーブル特性とそれに対応する設定値との関係から得られる最速な通信速度を示す図である。 本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板に抵抗を実装し、信号部分を直接接続した構成について説明する概略ブロック図である。 PCI ExpressにおけるISI(符号間干渉)について説明する図である。 ディエンファシスの効果について説明する概略ブロック図である。 6dbのディエンファシスが掛かった規格PCI Express 2.0(Gen2)のアイパターンについて説明する図である。 規格PCI Express 2.0(Gen2)のアイパターンについて説明するEye波形である。 あるケーブルでLVDS信号を10m伝送したとき1.56GHzの周波数成分が約18dB減衰することを示す図である。 2.5Gbps、10mのPCI Express用ケーブルにPRBS−7パターンを伝送したときの(a)イコライザなし、(b)イコライザを適用した場合のEye波形である。 従来の複合機とオプション機器とが同一プリント配線基板上でケーブル接続されている状態を示す概略構成図である。 従来の複合機とオプション機器とが異なるプリント配線基板で50cmのケーブル接続されている状態を示す概略構成図である。 従来の複合機とオプション機器とが異なるプリント配線基板で1mのケーブル接続されている状態を示す概略構成図である。 複合機とオプション機とを接続するときに用いられるケーブルの一例を示す外観図である。
本発明は、シリアル・データとパラレル・データを相互変換する機能を備える通信回路モジュールのひとつであるSerDesのケーブル接続での通信に関するものである。すなわち、ケーブルに予め記録されているケーブルの特性情報を読み取ることにより、適切な設定値を判断して設定することとしている。このため、ケーブルが交換されても適切な値を設定可能であることが特徴となっている。
一般的に、プリント配線基板(PCB:Printed Circuit Board)のサイズは、コスト観点から極力小さく設計される。したがって、伝送経路は短くなるが、ケーブル長は接続対象によって長さの差が大きくなる。また、使用する材質等でも損失が大きく異なるため、ケーブルの特性が支配的だという点に主眼を置いている。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。
まず、従来の複合機と付加装置であるオプション機器とが同一プリント配線基板上でケーブル接続されている状態、異なるプリント配線基板で50cmのケーブル接続されている状態、及び1mのケーブル接続されている状態について説明する。図19は、従来の複合機とオプション機器とが同一プリント配線基板上でケーブル接続されている状態を示す概略構成図である。図20は、従来の複合機とオプション機器とが異なるプリント配線基板で50cmのケーブル接続されている状態を示す概略構成図である。図21は、従来の複合機とオプション機器とが異なるプリント配線基板で1mのケーブル接続されている状態を示す概略構成図である。
図19に示すように、複合機とオプション機とがケーブル接続されている状態において、同一プリント配線基板(PCB)上に設定されていると、配線経路によって波形が異なる。しかし、同一プリント配線基板での接続であれば正常に通信を行うことができる。一方、図20、又は図21に示すように、複合機とオプション機器とが、50cn又は1mのケーブルで接続されると、波形の減衰が大きく、正常に通信できない等の可能性がある。
このため、送信側の波形をプリエンファシス又はディエンファシスしたり、受信側のイコライザを調整したりする必要がある。なお、図19に示すように、複合機とオプション機とが同一プリント配線基板上に設定されている場合や、異なるプリント配線基板同士で対抗することが予め決まっている場合には、設計時に定めた値を設定すれば良い。ただし、オプション機の接続がユーザによって行われる場合等には、如何なる長さのケーブルで接続されるか分からないため、設計時に値を設定することができない。
ここで、複合機とオプション機とを接続するときに用いられるケーブルについて説明する。図22は、複合機とオプション機とを接続するときに用いられるケーブルの一例を示す外観図である。
次に、本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板にROMを実装した構成について説明する。図1は、本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板にROMを実装した構成について説明する概略ブロック図である。
図1において、複合機100のプリント配線基板101に第1の取得手段及び第2の取得手段の一例であるCPU(Central Processing Unit)102が実装されている。また、付加装置であるオプション機300のプリント配線基板301にCPU302が実装されている。そして、CPU102とCPU302とは、ケーブル200によって接続されている。ケーブル200は、ケーブル上のプリント配線基板201を介して複合機100に接続されている。また、ケーブル200は、ケーブル上のプリント配線基板202を介してオプション機300に接続されている。
CPU102とCPU302との間には、SerDes通信回路の一例であり、通信手段たるPCI Express103の信号が接続されている。また、ケーブル200上のプリント配線基板201には第1の記録手段の一例であるROM(Read Only Memory)203が実装されている。このROM203は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等であっても良い。SMCLK104の信号とSMDATA105の信号は、ROM203を介してCPU102とCPU302との間に接続されている。
そして、ROM203の中には、予めケーブル200の種類毎に特性データが記録されている。例えば、PCI Express103を用いた接続の場合、SMCLK104とSMDATA105の信号線を用いて、複合機100側のCPU102が、I2Cバス等の制御線を用いてROM203に接続する。そして、ROM203に記録されている特性データを取得する。
次に、本実施形態に係る機器制御装置におけるケーブル特性とそれに対応する設定値との関係から得られる通信状態について説明する。図2は、本実施形態に係る機器制御装置におけるケーブル特性とそれに対応する設定値との関係から得られる通信状態を示す図である。
図2において、ケーブル特性と設定値との関係から得られる通信状態が×の場合は、通信不可であることを示しており、△の場合は、通信ができない可能性があることを示している。また、○の場合は、通信可能であることを示し、◎の場合は、通信が最適であることを示している。図2では、ケーブル特性の値が大きくなるほど、通信が最適となる設定値が大きくなる傾向にある。
複合機100において複数のディエンファシスの設定ができる場合に、ケーブル特性に対する通信品質を事前に波形シミュレーションを用いて算出しておく。複数のディエンファシスの設定は、PCI Expressの規格上、0(OFF)、3.5dB、6.0dBに設定できる。ケーブル特性は1〜12の値を取り、数字が大きい方がロスも大きくなる。
通信品質を事前に波形シミュレーションを用いて算出し、その結果から適切な設定値を決定する。これにより、図2に示すようにケーブル特性から、適切な設定値を算出することができる。なお、発明者が鋭意開発中であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)のシミュレーションデータを図3に示す。図3は、本実施形態に係る機器制御装置において、ASICの所定の設定値におけるシミュレーションデータを示す図である。これによると、設定値3.5dBの方が6.0dBよりマージンが多いことが分かる。この構成の場合は3.5dBを適切な設定値とする。
また、図3と同じASICに4つのPCI Expressのポートが存在するが図3に示したI/Fとは異なるI/Fを用いたシミュレーションデータを図4に示す。図4は、本実施形態に係る機器制御装置において、ASICの所定の設定値におけるシミュレーションデータであって図3に示したI/Fとは異なるI/Fを用いたシミュレーションデータを示す図である。図4の場合、設定値が6.0dBの方が僅かではあるがマージンが大きいことが分かる。この構成の場合は6dBを適切な設定値とする。
このように、複合機100の接続先、すなわち、本実施形態におけるケーブル200の長さによって、同一CPU102からの出力であっても適切な設定値が異なる。したがって、これらの情報に基づいて図2を作成することとする。
そして、図2に示すケーブル特性を外部接続のROM203に記録し、オプション機300との通信を最適状態に設定する通信パラメータ値の一例である設定値を、第2の記録手段又は記録手段の一例であるCPU102の内部ROM等に記録しておく。すなわち、CPU102の内部ROM等には、オプション機300との通信を最適状態に設定する通信パラメータ値の一例である設定値が、ケーブルの特性データと対応付けて記録されている。CPU102がケーブルの特性データを取得すると、当該特性データと対応する通信パラメータ値を設定することにより、正常な通信を行うことができる。
ここで、本実施形態に係る機器制御装置において、ケーブル特性とそれに対応する設定値との関係から得られる通信状態を取得するときの動作について説明する。図5は、本実施形態に係る機器制御装置において、ケーブル特性とそれに対応する設定値との関係から得られる通信状態を取得するときの動作について説明するフロー図である。
図5において、複合機100及びオプション機300の電源投入時等の所定のタイミングでPCI Express103の初期化フローが開始すると、CPU102は、ケーブル200のケーブル特性を取得する。そして、ステップ(以下、Sという。)501の処理において、CPU102は、PCI Express103のケーブル上のプリント配線基板201に実装されているROM203に記録されているデータを読み込む。S502の処理において、CPU102は、ROM203に記録されているデータに基づいて、ケーブル200のケーブル特性におけるPCI Express103の適切な通信パラメータ値を内部ROMから取得し決定する。S503の処理において、CPU102は、PCI Express103に対して適切な通信パラメータ値の設定を行い通信を行う。
次に、本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板にプルダウン抵抗を実装した構成について説明する。図6は、本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板に抵抗を実装した構成について説明する概略ブロック図である。
図6では、ケーブル上のプリント配線基板201に、設定手段の一例である2つの抵抗器からなる抵抗アレイ204を実装し、抵抗アレイ204を構成する任意の抵抗器を用いた2ビットの情報量を用いてケーブル200のケーブル特性を検知することとしている。なお、図6ではプルダウン構成としているが、プルアップ構成としても良い。例えば、抵抗アレイ204が何れもプルダウンされているときは、設定値が3.5dBのディエンファシス設定とし、一方の抵抗がプルダウンされているときは、6.0dBのエンファシス設定としても良い。
次に、本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板に、複合機とオプション機との双方からアクセス可能なROMを実装した構成について説明する。図7は、本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板の双方にROMを実装した構成について説明する概略ブロック図である。図8は、本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板に複合機とオプション機との双方からアクセス可能なROMを実装した構成について説明する概略ブロック図である。
図7では、ケーブル上のプリント配線基板201に複合機100からアクセス可能なROM203を実装している。また、ケーブル上のプリント配線基板202にオプション機300からアクセス可能な第3の記録手段の一例であるROM205を実装している。図8では、ケーブル上のプリント配線基板201に、複合機100とオプション機300との双方からアクセス可能なROM203を実装している。
図7又は図8の構成を採用することにより、送信側(複合機100)及び受信側(オプション機300)の設定を合わせてトータルで最適な通信を行うための設定値を得ることができる。例えば、対向機(オプション機300)もケーブル特性値を取得することにより、信号レベルを増減するエンファシスとイコライザとを含めて最適な通信を行うための設定値を得ることが可能となる。
次に、本実施形態に係る機器制御装置において複合機のプリント配線基板上にプルアップ抵抗を実装し、ケーブル上のプリント配線基板にプルダウン抵抗を切り替え可能に実装した構成について説明する。図9は、本実施形態に係る機器制御装置において複合機のプリント配線基板上にプルアップ抵抗を実装し、ケーブル上のプリント配線基板にプルダウン抵抗を切り替え可能に実装した構成について説明する概略ブロック図である。
図9では、複合機100のプリント配線基板101上にプルアップ抵抗アレイ206を実装し、ケーブル上のプリント配線基板201にディップスイッチ等のスイッチ回路207を実装している。ディップスイッチ等によるスイッチ回路207をケーブル上のプリント配線基板201上に搭載し、オンオフすることにより、プリント配線基板上の配線経路は同一であってもケーブル200の長さを変えることができる。
また、図10に示すように、ケーブル210と、複合機100のプリント配線基板101及びオプション機300のプリント配線基板301とを取り外し可能に構成する。図10は、本実施形態に係る機器制御装置において複合機とオプション機とを接続するケーブルの外観について説明する斜視図である。このケーブル210を採用することにより、如何なる長さのケーブルを取り付けた場合であっても、ディップスイッチを操作することにより、ケーブル特性応じた高品質な状態で通信を行うことができる。
次に、本実施形態に係る機器制御装置におけるケーブル特性とそれに対応する設定値との関係から得られる最速な通信速度について説明する。図11は、本実施形態に係る機器制御装置におけるケーブル特性とそれに対応する設定値との関係から得られる最速な通信速度を示す図である。
図11において、ケーブル特性と設定値との関係から得られる通信状態が×の場合は、通信不可であることを示している。図11では、ケーブル特性の値が大きくなるほど、最速な通信速度を得ることができる設定値が大きくなる傾向にある。
図11に示すように、ケーブル特性と設定値とに基づいて、通信可能で最速な速度を決定することができる。これにより、ケーブル特性が良い、本実施形態ではケーブル特性の数値が低い場合には、より高速な通信速度を用いた通信を行うことが可能となる。
次に、本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板に抵抗を実装し、信号部分を直接接続した構成について説明する。図12は、本実施形態に係る機器制御装置においてケーブル上のプリント配線基板に抵抗を実装し、信号部分を直接接続した構成について説明する概略ブロック図である。
図12では、PCI Express信号等の信号部分について、ケーブル上のプリント配線基板201、202を通さず、ケーブル220を用いて複合機100とオプション機300とを直接対向させて接続している。その他の信号は、ケーブル上のプリント配線基板201、202を通して接続している。そして、ケーブル上のプリント配線基板201には抵抗アレイ204を実装し、この抵抗アレイ204を用いた2ビットの情報量を用いてケーブル220のケーブル特性を検知することとしている。これは、図6で説明した実施形態と同一である。これにより、ケーブル220を通る信号は、インピーダンスギャップや伝搬ロスが小さくなり、信号品質の劣化を抑えることができる。
このように、本発明によれば、ケーブルの特性が変わってしまった場合でも、適切な値を設定することが可能な機器制御装置を得ることができるのである。
なお、図5に示した本実施形態に係る機器制御装置を構成する各機能ブロックの各動作は、コンピュータ上のプログラムに実行させることもできる。すなわち、複合機100のCPU102が、内部ROMや外部接続のROM203等にそれぞれ格納されたプログラムをロードする。そして、プログラムの各処理ステップが順次実行されることによって実現される。
本発明によれば、ケーブルの特性情報をケーブル内のROMに記録しておき、ケーブル特性情報を機器が読み取り、ケーブル特性に対応する最適な値を設定する。これにより、ケーブルを交換しても適切な値を設定することが可能な機器制御装置、及び機器制御装置の制御方法が得られる。
以上、本発明の好適な実施形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨及び範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正及び変更が可能である。
100 複合機
101、301 プリント配線基板
102、302 CPU
103 PCI Express
104 SMCLK
105 SMDATA
200、210、220 ケーブル
201、202 ケーブル上のプリント配線基板
203、205 ROM
204 抵抗アレイ
206 プルアップ抵抗アレイ
207 スイッチ回路
300 オプション機
特開2006−238317号公報 特開2011−166579号公報

Claims (9)

  1. シリアル・データとパラレル・データを相互変換する機能を備える通信回路を用いて付加装置と接続するケーブルの種類毎に定められたケーブル特性値を予め記録する第1の記録手段と、
    前記付加装置と行う通信を最適状態に設定する通信パラメータ値を前記ケーブル特性値と対応付けて記録する第2の記録手段と、
    前記第1の記録手段にアクセスし、前記付加装置と接続するケーブルの種類に対応するケーブル特性値を所定のタイミングで取得する第1の取得手段と、
    前記取得されたケーブル特性値に対応する通信パラメータ値を前記第2の記録手段から取得する第2の取得手段と、
    前記第2の取得手段によって取得された通信パラメータ値を前記通信回路に設定し、前記通信回路を用いて前記付加装置と通信を行う通信手段と、
    を含むことを特徴とする機器制御装置。
  2. 前記第1の記録手段は前記付加装置と接続するケーブル上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の機器制御装置。
  3. 前記付加装置からアクセス可能な第3の記録手段を含み、前記第3の記録手段は、前記付加装置と前記通信回路を用いて接続するケーブルの種類毎に定められたケーブル特性値を予め記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の機器制御装置。
  4. 前記第1の記録手段は、前記付加装置からもアクセス可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の機器制御装置。
  5. シリアル・データとパラレル・データを相互変換する機能を備える通信回路を用いて付加装置と接続するケーブルの種類毎に定められたケーブル特性値を設定する設定手段と、
    前記付加装置と行う通信を最適状態に設定する通信パラメータ値を前記ケーブル特性値と対応付けて記録する記録手段と、
    前記設定手段によって設定されたケーブル特性値を所定のタイミングで取得する第1の取得手段と、
    前記取得されたケーブル特性値に対応する通信パラメータ値を前記記録手段から取得する第2の取得手段と、
    前記第2の取得手段によって取得された通信パラメータ値を前記通信回路に設定し、前記通信回路を用いて前記付加装置と通信を行う通信手段と、
    を含むことを特徴とする機器制御装置。
  6. 前記設定手段は、抵抗アレイと、前記抵抗アレイを構成する任意の抵抗器をオンオフするスイッチ回路とから構成されていることを特徴とする請求項5に記載の機器制御装置。
  7. 前記通信パラメータ値は、前記付加装置と通信を行う信号レベルであることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の機器制御装置。
  8. 前記通信パラメータ値は、前記付加装置と通信を行う通信速度であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の機器制御装置。
  9. シリアル・データとパラレル・データを相互変換する機能を備える通信回路を用いて付加装置と接続するケーブルの種類毎に定められたケーブル特性値を予め記録する第1の記録手段と、前記付加装置と行う通信を最適状態に設定する通信パラメータ値を前記ケーブル特性値と対応付けて記録する第2の記録手段と、を含む機器制御装置の制御方法であって、
    前記第1の記録手段にアクセスし、前記付加装置と接続するケーブルの種類に対応するケーブル特性値を所定のタイミングで取得する工程と、
    前記取得されたケーブル特性値に対応する通信パラメータ値を前記第2の記録手段から取得する工程と、
    前記第2の記録手段から取得する工程によって取得された通信パラメータ値を前記通信回路に設定し、前記通信回路を用いて前記付加装置と通信を行う工程と、
    を含むことを特徴とする制御方法。
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