JP2015156332A - 発光ダイオード照明装置用配線基板及び発光ダイオード照明装置 - Google Patents

発光ダイオード照明装置用配線基板及び発光ダイオード照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発光ダイオードユニット毎に明るさのばらつきが生じない発光ダイオード照明装置用配線基板を提供する。【解決手段】筒状の発光ダイオード照明装置に用いる発光ダイオード照明装置用配線基板であって、複数の発光ダイオード40が電気的に接続され、発光ダイオード照明装置の長手方向に配設された複数の発光ダイオードユニット30と、発光ダイオードユニット30の正極端子が接続される正極用配線パターン10及び発光ダイオードユニットの負極端子が接続される負極用配線パターン20を有し、各発光ダイオードユニット30を並列に接続するための、長手方向に延びる配線パターン10,20と、を備え、正極用配線パターン10は、発光ダイオード照明装置の第1接続端子部52側の配線幅が発光ダイオード照明装置の第2接続端子部53側の配線幅よりも広く形成されている発光ダイオード照明装置用配線基板1によって課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオード照明装置用の配線基板及びそれを有する発光ダイオード照明装置に関する。
近年、発光ダイオード(Light Emitting Diode)の進歩に伴って、当該発光ダイオードを照明装置に用いた発光ダイオード照明装置が普及している。このような発光ダイオード照明装置としては、発光素子が実装される基板にフレキシブルプリント基板を用いたものが知られており(例えば、特許文献1)、こうした発光ダイオード照明装置は、反射率を高めるとともに、フレキシブルプリント基板のリフレクターへ映り込みを抑制することができるようになっている。
一方、最近では、家庭用のみならず、オフィスや店舗等の天井に発光ダイオード照明装置を用いることも普及しつつあり、発光ダイオードを実装するための構造や配線基板の研究が行われている。
特開2012−248646号公報
しかしながら、発光ダイオードを実装した発光ダイオード照明装置は、当該発光ダイオードの性質上、従来の照明装置と同等の照度を得るためには多数の発光ダイオードを用いることが必要であり、1つの発光ダイオード照明装置の中で個々の発光ダイオードの照度にばらつきが発生することが懸念されている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、発光ダイオード照明装置において均一な明るさを得ることが可能な発光ダイオード照明装置用配線基板及び発光ダイオード照明装置を提供することにある。
上記課題を解決するための発光ダイオード照明装置用配線基板等は、発光ダイオード照明装置に用いる配線基板であって、複数の発光ダイオードが電気的に接続され、前記発光ダイオード照明装置の長手方向に配設された複数の発光ダイオードユニットと、前記複数の発光ダイオードユニットの正極端子が接続される正極用配線パターン及び前記複数の発光ダイオードユニットの負極端子が接続される負極用配線パターンを有し、前記複数の発光ダイオードユニットを電気的に並列に接続するための配線パターンと、を備え、前記配線パターンは、前記発光ダイオード照明装置の前記長手方向の正極側から負極側に延び、前記発光ダイオード照明装置の正極側に配設された発光ダイオードユニットの正極端子が接続される前記配線パターンの配線幅が、当該一の発光ダイオードユニットよりも前記発光ダイオード照明装置の負極側に配設される他の発光ダイオードユニットが接続される前記配線パターンの配線幅よりも広く形成されていることを特徴とする。
この構成を有する発光ダイオード照明装置用配線基板等は、配線の各場所を流れる電流量は全て均一ではなく、例えば、正極用配線パターンの発光ダイオード照明装置の正極側に近い部分の配線部分には、他の配線部分に比べて大きな電流が流れる。そこで、正極側に近い部分の配線幅を負極側に近い部分の配線幅よりも広くすることによって電気抵抗を下げ、配線部分での電圧降下を小さくすることができる。
このように、この発光ダイオード照明装置用配線基板は、発光ダイオード照明装置に実装された複数の発光ダイオードユニットに印加される電圧が一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)になるように配線の幅を形成しているので、発光ダイオード照明装置に実装される各発光ダイオードによって発光する光を均一にして発光ダイオード照明装置における均一な明るさを提供することができる。
また、この構成を有する発光ダイオード照明装置用配線基板等は発熱量と消費電力を小さくすることができる。
本発明の発光ダイオード照明装置用配線基板は、発光ダイオード照明装置において均一な明るさを提供することができる。
本発明に係る発光ダイオード照明装置の一実施形態における概要構成を示す斜視図である。 一実施形態の発光ダイオード照明装置用配線基板の概要を示す平面図である。 図2に示した発光ダイオード照明装置用配線基板の等価回路図である。 発光ダイオード照明装置用配線基板を模式的に示した模式図である。 図2に示した発光ダイオード照明装置用配線基板に実装された発光ダイオードユニットの概要を示す説明図である。 一実施形態の発光ダイオード照明装置用配線基板と比較するために用いた比較例1の発光ダイオード照明装置用配線基板の等価回路図である。 一実施形態の発光ダイオード照明装置用配線基板と比較するために用いた比較例2の発光ダイオード照明装置用配線基板の等価回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、複数の発光ダイオードが実装された配線基板を有する発光ダイオード照明装置に対して、本発明に係る発光ダイオード照明装置用配線基板を適用した場合の実施形態である。ただし、本発明の技術的範囲は、以下の記載や図面にのみ限定されるものではない。
[1]発光ダイオード照明装置
まず、図1及び図2を参照して、本発明に係る発光ダイオード照明装置50について説明する。なお、図1は、本実施形態における発光ダイオード照明装置用配線基板1を有する発光ダイオード照明装置50の概要を示す斜視図であり、図2は、本実施形態の第1実施形態の発光ダイオード照明装置用配線基板の概要を示す平面図である。
本実施形態の発光ダイオード照明装置50は、長手方向に延びる直管形、かつ、電源内蔵型の発光ダイオードランプであって、天井その他に固定設置される図示しないベースに支持される構造を有している照明装置である。
特に、本実施形態の発光ダイオード照明装置50は、細長い円筒状に形成された外殻をなす樹脂性筒51と、樹脂製筒51の長手法方向の正極側に設けられ、給電回路などの所定の回路を有する配線基板(図示しない)及び樹脂製筒51の留め具(図示しない)とともに形成される第1接続端子部52と、樹脂製筒51の長手方向の負極側に設けられ、所定の回路を有する配線基板(図示しない)及び樹脂製筒51の留め具(図示しない)とともに形成された第2接続端子部53と、を有している。
また、発光ダイオード照明装置50は、樹脂製筒51の内部に、複数の発光ダイオード40を有する複数の発光ダイオードユニットが実装される配線基板(以下、「発光ダイオード照明装置用配線基板」という。)1を、その長手方向を樹脂製筒51の長手方向に一致させて収容させている。そして、樹脂製筒51の内部に収容された発光ダイオード照明装置用配線基板1は、例えば、その正極端子1が発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52に接続され、図示しないリターン用の配線ターンによって負極端子1が発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52部に再び接続されている。
なお、本実施形態の発光ダイオード照明装置50は、例えば、片側端部に設けられた接続端子部に交流電源電圧が印加されるようになっている。
また、発光ダイオード照明装置50には、交流電源電圧が印加されるが、図示しない給電回路などの内部回路によって、印加された交流電源電圧を直流電源電圧に変換して各発光ダイオードユニット30に印加するようになっている。
図2に示した発光ダイオード照明装置用配線基板1は、図1に示した発光ダイオード照明装置50に用いる配線基板である。この発光ダイオード照明装置用配線基板1は、複数の発光ダイオード40が直列に接続された発光ダイオードユニット30が、発光ダイオード照明装置50の長手方向に複数配設されている。複数の発光ダイオードユニット30は、電気的に並列に接続され、各発光ダイオードユニット30の正極側に接続される正極用配線パターン10及び各発光ダイオードユニット30の負極側に接続される負極用配線パターン20を有している。正極用配線パターン10は、発光ダイオード照明装置50の長手方向の正極側から負極側に、各発光ダイオードユニット30と平行して延びており、発光ダイオード照明装置50の正極側に近く配設された発光ダイオードユニット30と平行している部分の配線幅が、負極側近くの発光ダイオードユニット30と平行している部分の配線幅よりも広く形成されていることを特徴とする。また、負極用配線パターン20は、発光ダイオード照明装置50の長手方向の正極側から負極側に、発光ダイオードユニット30と平行して延び、発光ダイオード照明装置50の正極側近くの発光ダイオードユニット30と平行している部分の電極幅よりも、負極側付近に配置された発光ダイオードユニット30と平行している部分の電極幅よりも太いことを特徴としている。
具体的には、発光ダイオード照明装置用配線基板1は、複数の発光ダイオード40が電気的に直列接続され、発光ダイオード照明装置50の長手方向に配設された複数の発光ダイオードユニット30を備えている。また、発光ダイオード照明装置用配線基板1は、各発光ダイオードユニット30の正極端子が接続される正極用配線パターン10及び各発光ダイオードユニット30の負極端子が接続される負極用配線パターン20を有している。
特に、発光ダイオード照明装置用配線基板1は、各発光ダイオードユニット30を、配線パターンを共有しつつ並列に接続し、かつ、構造上、各発光ダイオード40が並設されるように照明装置50の第1接続端子部52(正極側)から第2接続端子部53(負極側)に向かって順次配設さている。
そして、配線パターン10,20は、発光ダイオード照明装置50の長手方向の第1接続端子部52側から第2接続端子部53側に延び、発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側に配設された発光ダイオードユニット30の正極端子Xが接続される配線幅が、当該一の発光ダイオードユニット30よりも発光ダイオード照明装置50の第2接続端子部53側に配設される他の発光ダイオードユニット30が接続される配線幅よりも広く形成されている。
すなわち、本実施形態においては、発光ダイオード照明装置用配線基板1は、正極用配線パターン10において、発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側の配線幅を第2接続端子部53側の配線幅より広くすることによって、第1接続端子部52側の配線抵抗を第2接続端子部53側の配線抵抗よりも小さくしている。
一般に、全ての発光ダイオードを直列に接続した場合、全ての発光ダイオードに等量の電流が流れるため、個々の発光ダイオードの照度のばらつきを小さくすることができる。ところが、照明器具が長く、使用する発光ダイオードの数が多い場合には、照明器具の定格電圧が増大してしまう。定格電圧を下げるためには、少なくとも並列と直列を組み合わせて配列する必要があるため、各発光ダイオードを発光させるための回路は複雑になる。また、回路の場所によって流れる電流値も異なることから、配線部分での電圧降下も均一でなくなり、結果として発光ダイオードにかかる電圧にバラつきが発生する。
また、発光ダイオード照明装置では発光ダイオードを発光させるために比較的大きな電流を必要とするため、抵抗の高い部分に大電流が流れると消費電力の増大や発熱などの問題が発生する。電極の幅を広くすれば配線部の抵抗を下げることは可能であるが、照明器具のスペースに限りがあるため、配線幅を広くすることには限界がある。
これに対し、本実施形態の発光ダイオード照明装置用配線基板1においては、上記のような構成を有することによって、大きな電流を流す必要がある第1接続端子部52側の発光ダイオードユニット30に接続される正極用配線パターン10によって生ずる電圧降下を低くすることができるとともに、大きな電流を流す必要がない第2接続端子部53側の発光ダイオードユニット30に接続される正極用配線パターン10によって生ずる電圧降下より小さくすることができるので、各発光ダイオードユニット30(具体的には、配線を除く各発光ダイオード40の部分)に電圧を一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)に印加することができるようになっている。
具体的には、本実施形態の発光ダイオード照明装置用配線基板1においては、正極用配線パターン10の幅が発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側から第2接続端子部53側に向かうに従って一定の割合で減少している。特に、正極用配線パターン10の幅は、発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側から第2接続端子部53側に向かうに従って段階的に狭く形成されている。段階的に狭く形成する場合、発光ダイオードユニット30毎に発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側から第2接続端子部53側に向かうに従って段階的に狭く形成するとよい。
正極用配線パターン10の幅を第1接続端子部52側から第2接続端子部53側に向かうに従って段階的に狭く形成した場合、特に、発光ダイオードユニット30毎に発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側から第2接続端子部53側に向かうに従って段階的に狭く形成した場合、区間の数に対応した複数の発光ダイオードユニット30を並列に接続することができる。そのため、正極用配線パターン10を発光ダイオード照明装置用配線基板1の長手方向に長く形成し、かつ、複数の発光ダイオードユニット30を用いて発光ダイオード照明装置用配線基板1を構成しても、各発光ダイオードユニット30に一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)の電圧を印加することができるので、その結果、消費電力を抑制し、かつ、各発光ダイオードユニット30の明るさを均一にすることができる。
また、正極用配線パターン10の幅を段階的に狭く形成した場合には、各発光ダイオードユニット30の正極端子は、正極用配線パターン10の幅が広く形成されている区間から狭く形成されている区間に変化する部分に順番に接続されている。したがって、隣り合う各区間における配線抵抗の差を相互に一致させることができるとともに、各発光ダイオードユニット30に一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)の電圧を印加することができる。その結果、各発光ダイオードユニット30の明るさを均一にすることができる。
そして、各発光ダイオードユニット30は、少なくとも発光ダイオードユニット30毎に、正極用配線パターン10に対応して、長手方向に直交する方向の中心Cの位置が相互にずれて配設されている。
すなわち、発光ダイオードユニット30は、発光ダイオードユニット30毎に正極配線パターン10側に発光ダイオードユニット30の中心Cの位置が段階的にずれて配設されている。そのため、上述したように、発光ダイオード照明装置50の正極側に近く配設された発光ダイオードユニット30と平行している部分の配線幅が、負極側近くの発光ダイオードユニット30と平行している部分の配線幅よりも広く形成されていても、各区間における発光ダイオードユニット30と正極配線パターン10との間に形成される隙間が相互に均等になるように発光ダイオードユニット30を配設することができる。したがって、すべての区間において発光ダイオード照明装置用配線基板1の幅方向に無駄なスペースを形成することなく発光ダイオードユニット30を配設することができるので、幅方向の省スペース化を図ることができる。なお、本実施形態の発光ダイオード照明装置用配線基板1は、発光ダイオードユニット30毎に設けられている発光ダイオード40が、一直線状に並設されている。
一方、負極用配線パターン20の幅は、発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側から第2接続端子部53側に向かうに従って一定の割合で増加している。すなわち、負極用配線パターン20において、発光ダイオード照明装置50の第2接続端子部53側の配線幅を第1接続端子部52側の配線幅より広くすることによって、第2接続端子部53側の配線抵抗を第1接続端子部52側の配線抵抗よりも小さくしている。したがって、各発光ダイオードユニット30に一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)の電圧を印加することができるようになっている。
負極用配線パターン20の幅は、発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側から第2接続端子部53側に向かうに従って段階的に広く形成するとよく、とりわけ、発光ダイオードユニット30毎に発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側から第2接続端子部53側に向かうに従って段階的に広く形成するとよい。
負極用配線パターン20の配線幅を第2接続端子部53側から第1接続端子部52側に向かうに従って段階的に狭く形成した場合、特に、発光ダイオードユニット30毎に発光ダイオード照明装置50の第2接続端子部53側から第1接続端子部52側に向かうに従って段階的に狭く形成した場合、区間の数に対応した複数の発光ダイオードユニット30を並列に接続することができる。そのため、負極用配線パターン20を発光ダイオード照明装置用配線基板1の長手方向に長く形成し、かつ、複数の発光ダイオードユニット30を用いて発光ダイオード照明装置用配線基板1を構成しても、各発光ダイオードユニット30に一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)の電圧を印加することができるので、その結果、消費電力を抑制し、かつ、各発光ダイオードユニット30の明るさを均一にすることができる。
また、負極用配線パターン20の幅を段階的に狭くした場合には、各発光ダイオードユニット30の負極端子は、負極用配線パターン20の幅が狭く形成されている区間から広く形成されている区間に変化する部分に順番に接続する。したがって、隣り合う各区間における配線抵抗の差を相互に一致させることができ、各発光ダイオードユニット30に一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)の電圧を印加することができる。その結果、各発光ダイオードユニット30の明るさを均一にすることができる。
また、各発光ダイオードユニット30は、少なくとも発光ダイオードユニット30毎に、負極用配線パターン20に対応して、長手方向に直交する方向の中心Cの位置が相互にずれて配設されている。具体的には、発光ダイオードユニット30は、発光ダイオードユニット30毎に負極配線パターン200側に発光ダイオードユニット30の中心Cの位置が段階的にずれて配設されている。したがって、発光ダイオード照明装置50の負極側に近く配設された発光ダイオードユニット30と平行している部分の配線幅が、正極側近くの発光ダイオードユニット30と平行している部分の配線幅よりも広く形成されていても、各区間における発光ダイオードユニット30と負極配線パターン20との間に形成される隙間が相互に均等になるように発光ダイオードユニット30を配設することができる。したがって、すべての区間において発光ダイオード照明装置用配線基板1の幅方向に無駄なスペースを形成させないで発光ダイオードユニット30を配設することができるので、幅方向の省スペース化を図ることができる。
本実施形態の発光ダイオード照明装置用配線基板1は、このような構成を有することにより、発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側からの配線幅を第2接続端子部53の配線幅より広くすることによって第1接続端子部52側の発光ダイオードユニットに供給される電流値を、第2接続端子部53の他の発光ダイオードユニット30に供給される電流値より大きくすることができるので、発光ダイオード照明装置用配線基板1の正極側1に接続される発光ダイオードユニットに接続される配線パターンによって生ずる電圧降下を低くするとともに、発光ダイオード照明装置用配線基板1の負極側1に接続される発光ダイオードユニットに接続される配線パターンによって生ずる電圧降下より小さくすることができるようになっている。
したがって、発光ダイオード照明装置用配線基板1は、発光ダイオード照明装置50に実装された複数の発光ダイオードユニット30に印加される電圧を一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)にすることができるので、発光ダイオード照明装置50に実装される各発光ダイオード40によって発光する光を均一にして発光ダイオード照明装置50における均一な明るさを提供することができるようになっている。
また、相対的に大きな電流が流れる部分は、配線抵抗が相対的に小さくなるので、消費電力を小さくするとともに発熱を抑制することができる。
さらに、正極側に近い部分の配線幅を負極側に近い部分の配線幅よりも広くすることによって、スペースに限りがある照明装置の内部に収まる配線パターンを提供することができる。
なお、複数の発光ダイオード40が直列に接続されたものを発光ダイオードユニット30とし、この発光ダイオードユニット30が複数並列に接続されたものをブロックとした場合、複数のブロックが直列に接続されたものを、さらに大型の照明装置として構成することもできる。
本明細書において長手方向とは、発光ダイオード照明装置用配線基板1の形状において、当該発光ダイオード照明装置用配線基板1が有する長く形成された方向と短く形成された方向のうち、長く形成された方向であり、複数の発光ダイオードユニット30が配列される方向である。また、配線幅とは、配線パターンが延びている長手方向に直交する方向の配線パターン10,20の寸法を意味する。
また、本明細書において、抽象的に発光ダイオードユニットを説明する場合には、符号「30」を用い、個々の発光ダイオードユニットを説明する場合には、符号「30a,30b,30c,30d,30e,30f」等を用いる。
そして、本明細書において、照明装置50の第1接続端子部52側に配設された発光ダイオードユニット30aが、発光ダイオード照明装置用配線基板1の正極端子100に電気的に最近接する発光ダイオードユニットとし、発光ダイオードユニット30fが発光ダイオード照明装置用配線基板1の負極端子200に電気的に最近接するものとして説明する。
なお、本明細書では、説明の便宜のため、照明装置50の第1接続端子部52を正極側、第2接続端子部53を負極側として説明しているが、実用上、照明装置50は、図示しないベースのいずれの方向にも支持させることができる。
さらに、本実施形態の発光ダイオード照明装置50は、円筒状に限定されず、発光ダイオード照明装置50の横断面の形状が楕円状のものや、多角形のものであってもよいし、直管型ベースライト(照明器具)に嵌合されて使用されるものに限定されず、例えば、ベースライトと一体型の照明装置であって長手方向が長辺となる長方形のボックス形状であってもよい。
以下、発光ダイオード照明装置用配線基板1の詳細について適宜に図面を参照して説明する。
[2]等価回路
次に、図3を参照して発光ダイオード照明装置用配線基板1の等価回路を説明する。なお、図3は、本実施形態発光ダイオード照明装置用配線基板1の等価回路図である。
発光ダイオード照明装置用配線基板1は、複数の発光ダイオード40を電気的に直列に接続して構成した発光ダイオードユニット30を複数有しており、この複数の発光ダイオードユニット30を並列に接続して構成され、かつ、各発光ダイオードユニット30が12個の発光ダイオード40を直列に接続して構成されている。また、図2に示した例では、発光ダイオード照明装置用配線基板1が6個の発光ダイオードユニット30を並列に接続して構成されている。
各発光ダイオードユニット30の正極端子Xは、正極用配線パターン10に接続され、負極端子Yは、負極用配線パターン20に接続されている。具体的には、図2の最も右側に配設された第1の発光ダイオードユニット30aは、正極端子Xが発光ダイオード照明装置用配線基板1の正極端子1(発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側)に最近接点となる、正極用配線パターン10の接続点Sに接続され、負極端子Yが発光ダイオード照明装置用配線基板1の負極端子1(発光ダイオード照明装置50の第S接続端子部53側)に最近接点となる、負極用配線パターン20の接続点Tに接続されている。また、第2の発光ダイオードユニット30bから第6の発光ダイオードユニット30fについても、正極端子Xは、発光ダイオード照明装置用配線基板1の正極端子1から順番に正極用配線パターン10の接続点Sからに接続点Sに接続され、負極端子Yは、発光ダイオード照明装置用配線基板1の負極端子1から順番に負極用配線パターン20の接続点TからTに接続されている。
なお、電源電圧の正極は、発光ダイオード照明装置用配線基板1の正極端子1に接続され、電源電圧の負極は、発光ダイオード照明装置用配線基板1の負極端子1に接続されている。
また、正極用配線パターン10の各接続点同士の間の長さは例えば85mmにそれぞれ形成されており、配線幅は正極端子1側のSから負極端子1側のSに向かうに従って例えば2mmずつ狭くなっているとすると、正極用配線パターン10は、各接続点同士の間の長さが相互に等しく且つ、配線幅が正極端子1側から負極端子1側に向かうに従って段階的に狭くなっているので、正極用配線パターン10の配線抵抗は、接続点Sと接続点Sとの間の配線抵抗RS1が最も小さく、接続点Sと接続点Sとの間の配線抵抗RS2、接続点Sと接続点Sとの間の配線抵抗RS3、接続点Sと接続点Sとの間の配線抵抗RS4、接続点Sと接続点Sとの間の配線抵抗RS5の順番で大きくなる。
例えば、正極用配線パターン10の各接続点同士の間の長さが85mmであり、各配線幅がS1からS6に向かうに従って例えば2mmずつ狭くなっている場合には、配線抵抗RS1は1.25Ωとなり、配線抵抗RS2は0.63Ωとなり、配線抵抗RS3は0.42Ωとなり、配線抵抗RS4は0.31Ωとなり、配線抵抗RS5は0.25Ωとなる。
ここで、各発光ダイオードユニット30に流れる電流を50mAとすると、RS1に流れる電流は発光ダイオードユニット30aに流れる50mAを差し引いた電流が流れる。RS2には発光ダイオードユニット30aに流れる電流と発光ダイオードユニット30bに流れる電流とを合わせた100mAを差し引いた電流が流れる。以下、接続点Sに近づくにつれて50mAずつ減少する。この結果、正極用配線パターン20の電圧降下は、接続点Sと接続点Sとの間の区間から接続点Sと接続点Sとの間のいずれの区間も同じにすることができる。
一方、負極用配線パターン20の各接続点同士の間の長さは例えば85mmにそれぞれ形成されており、正極用配線パターン10とは逆に、配線幅は負極端子1側(発光ダイオード照明装置50の第2接続端子部53側)のTから正極端子1側(発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側)のTに向かうに従って例えば2mmずつ狭くなっている。負極用配線パターン20は、各接続点同士の間の長さが相互に等しく且つ、配線幅が負極端子1側から正極端子1側に向かうに従って段階的に狭くなっているので、負極用配線パターン20の配線抵抗は、接続点Tと接続点Tとの間の配線抵抗RT1が最も小さく、接続点Tと接続点Tとの間の配線抵抗RT2、接続点Tと接続点Tとの間の配線抵抗RT3、接続点Tと接続点Tとの間の配線抵抗RT4、接続点Tと接続点Tとの間の配線抵抗RT5の順番で大きくなる。
例えば、負極用配線パターン20の各接続点同士の間の長さが85mmであり、各配線幅が接続点Tから接続点Tに向かうに従って例えば2mmずつ狭くなっている場合には、配線抵抗RT1は1.25Ωとなり、配線抵抗RT2は0.63Ωとなり、配線抵抗RT3は0.42Ωとなり、配線抵抗RT4は0.31Ωとなり、配線抵抗RT5は0.25Ωとなる。
ここで、発光ダイオードに流れる電流を50mAとすると、RT5に流れる電流は発光ダイオードユニット30a分の50mAだけだが、RT4には発光ダイオードユニット30aと発光ダイオードユニット30bを合わせた100mAが流れる。以下、接続点Tに近づくにつれて50mAずつ増加していく。この結果、負極用配線パターン20の電圧降下は、接続点Tと接続点Tとの間の区間から接続点Tと接続点Tとの間のいずれの区間も同じにすることができる。
その結果として、本実施形態の発光ダイオード照明装置用配線基板1は、発光ダイオード照明装置50に実装された複数の発光ダイオードユニット30に印加される電圧を一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)にすることができるので、発光ダイオード照明装置50に実装される各発光ダイオード40によって発光する光を均一にして発光ダイオード照明装置50における均一な明るさを提供することができるようになっている。
[3]正極用配線パターンの配線幅及び負極用配線パターンの配線幅
次に、図4を参照して発光ダイオード照明装置用配線基板1の正極用配線パターン10の配線幅及び負極用配線パターン20の配線幅について説明する。なお、図4は、発光ダイオード照明装置用配線基板1を模式的に示した模式図である。
(正極用配線パターンの配線幅)
正極用配線パターン10は、複数の区間に区分けされている。図4に示す例では、正極配線用配線パターン10は、発光ダイオードユニット30の数よりも1つ少ない5区間に区分けされている。接続点Sと接続点Sとの間の区間をPとし、以下、順番に接続点Sから接続点Sまでの間の各区間をP〜Pとする。そして、各区間における正極用配線パターン10の配線幅をそれぞれ、図4に示すように、WP1、WP2、WP3、WP4、WP5とする。各区間の配線幅の大小関係は、WP1>WP2>WP3>WP4>WP5であり、正極用配線パターン10の配線幅は、正極側から負極側に向かうに従って、段階的に小さくなるように形成されている。
具体的には、区間Pの配線幅は、区間Pの配線幅に対して広く形成されており、区間Pの配線幅は、区間Pの配線幅に対して狭く形成されている。区間Pから区間Pについても同様に、正極側に相対的に近い区間の配線幅は、負極側に相対的に近い区間の配線幅に対して広く形成されており、負極側に相対的に近い区間の配線幅は、正極側に相対的に近い区間の配線幅に対して狭く形成されている。
ただし、次の(式1)で表すことができる配線幅の各区間における差ΔWを一定に形成することには限定されず、配線幅の各区間における差ΔWは、相互に異なるように形成してもよい。
ΔW=WPn+1−WPn(ただし、n=1,2,3,4)・・・(式1)
また、区間毎に配線幅を変化させることには限定されない。換言すれば、配線幅が相互に異なる区間の数は、配設された発光ダイオードユニット30の数とは関係なく形成することもできる。例えば、WP1=WP2>WP3>WP4=WP5となるように配線幅を形成してもよい。また、WP1>WP2>WP3>WP4=WP5となるように配線幅を形成してもよい。すなわち、正極端子1側の配線幅が負極端子1側の配線幅よりも大きく、かつ、正極端子1からの距離に応じて各発光ダイオードユニット30に一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)の電圧を印加することができるのであれば、正極用配線パターン10の各区間の配線幅WP1,WP2,WP3,WP4,WP5は、必要に応じて任意に設定することができる。
(負極用配線パターンの配線幅)
負極用配線パターン20は、正極用配線パターン10と同様に、複数の区間に区分けされている。図4に示す例では、負極配線用配線パターン20は、5区間に区分けされている。接続点Tと接続点Tとの間の区間をQとし、以下、順番に各接続点Tから接続点Tまでの間の各区間をQ〜Qとする。そして、各区間における負極用配線パターン20の配線幅をそれぞれ、図4に示すように、WQ1、WQ2、WQ3、WQ4、WQ5とする。各区間の配線幅の大小関係は、WQ1>WQ2>WQ3>WQ4>WQ5である。すなわち、負極用配線パターン20の配線幅は、負極側から正極側に向かうに従って、段階的に小さくなるように形成されている。
具体的には、区間Qの配線幅は、区間Qの配線幅に対して広く形成されており、区間Qの配線幅は、区間Qの配線幅に対して狭く形成されている。区間Qから区間Qについても同様に、負極側に相対的に近い区間の配線幅は、正極側に相対的に近い区間の配線幅に対して広く形成されており、正極側に相対的に近い区間の配線幅は、負極側に相対的に近い区間の配線幅に対して狭く形成されている。
ただし、負極用配線パターン20の配線幅についても正極用配線パターン10の配線幅と同様、次の(式2)で表すことができる配線幅の各区間における差ΔWを一定に形成することには限定されず、配線幅の各区間における差ΔWは、相互に異なるように形成してもよい。
ΔW=WQn+1−WQn(ただし、n=1,2,3,4)・・・(式2)
また、当該負極用配線パターン20についても正極用配線パターン10と同様に、区間毎に配線幅を変化させることには限定されない。換言すれば、配線幅が相互に異なる区間の数は、配設された発光ダイオードユニット30の数とは関係なく形成することもできる。例えば、WQ1=WQ2>WQ3>WQ4=WQ5となるように配線幅を形成してもよい。また、WQ1=WQ2>WQ3>WQ4>WQ5となるように配線幅を形成してもよい。すなわち、負極端子1側の配線幅が正極端子1側の配線幅よりも大きく、かつ、負極端子1からの距離に応じて各発光ダイオードユニット30に一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)の電圧を印加することができるのであれば、負極用配線パターン20の各区間の配線幅WQ1,WQ2,WQ3,WQ4,WQ5は、必要に応じて任意に設定することができる。
また、正極用配線パターン10の配線幅と負極用配線パターン20の配線幅とは、発光ダイオード照明装置用配線基板1の中心に対して点対称になるように形成してもよいし、非対称になるように形成してもよい。
[4]発光ダイオード照明装置用配線基板の具体的な構成
[4.1]発光ダイオード照明装置用配線基板
次に、図1を再度参照して発光ダイオード照明装置用配線基板の具体的な構成を説明する。
発光ダイオード照明装置用配線基板1は、上述のように、細長い長方形に形成されており、図1に示したように、その表面に配線パターンと、複数の発光ダイオードユニット30とを備えている。図1に示した例では、発光ダイオード照明装置用配線基板1上に6個の発光ダイオードユニット30が実装されている。発光ダイオード照明装置用配線基板1は、長手方向の寸法を450mm以上、550mm以下に形成し、幅方向の寸法を20mm以上、30mm以下に形成すれば、汎用されている蛍光管等の照明装置と外形寸法が同じ照明装置を形成する。ただし、蛍光管タイプの発光ダイオード照明器具は、これ以外にも長さ、太さで何種類かの規格があり、また、それぞれ明るさも決まっていることから、それぞれの規格に合わせて発光ダイオードの数と基板のサイズを選定することができる。
(配線パターン)
配線パターンは、発光ダイオード照明装置50の予め定められ外周の周縁に長手方向に延びるように配設されている正極用配線パターン10と、発光ダイオード照明装置50の周縁に配設され、正極用配線パターン10とは対抗をなす外周の周縁に長手方向に延びるように配設されている負極用配線パターン20とによって構成されている。
(正極用配線パターン)
正極用配線パターン10は、発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側(図2の右側)から発光ダイオード照明装置50の第2接続端子部53側(図2の左側)に向けて延びている。この正極用配線パターン10は、図2に示すように、発光ダイオード照明装置50の正極側から負極側に向かうに従って配線幅が一定の割合で狭くなっている。
具体的には、正極用配線パターン10は、図2に示すように、区間Pから区間Pの5個の区間に区分けされている。正極用配線パターン10は、図2における下側の端縁が図2の右側から左側に向かうに従って区間毎に図2における上側にずれるように位置されることによって、正極用配線パターン10の幅が区間Pから区間Pに向かうに従って段階的に狭くなっている。隣り合う区間同士の配線幅の変化率は、相互に一定になるように設定されている。すなわち、区間Pの配線幅を基準にしたとき、区間Pの配線幅は、区間Pの配線幅の4/5倍に形成されている。同様に、区間Pの配線幅は3/5倍に、区間Pの配線幅は2/5倍に、区間Pの配線幅は1/5倍にそれぞれ形成されている。
正極用配線パターン10は、配線幅が最も狭い区間の配線幅を1mm以上、5mm以下に形成することができる。例えば、最も狭い区間Pの配線幅を約2mmに形成し、最も広い区間Pの幅を10mmに形成することによって、発光ダイオード照明装置用配線基板1の一面に設けることができる。なお、最も狭い区間P5の配線幅は、2mmである必要なく、発光ダイオード照明装置用配線基板1の一面側に設けることができれば、2mmよりも大きくすることもできる。また、必要に応じて2mmよりも小さくすることもできる。
第1の発光ダイオードユニット30aから第6の発光ダイオードユニット30fは、正極用配線パターン10に次のようにして接続されている。第1の発光ダイオードユニット30aは、その正極端子Xが発光ダイオード照明装置用配線基板1それ自体の第1接続端子部52側の端子部(図2の右側)に接続されている。第2の発光ダイオードユニット30bは、区間Pから区間Pに配線幅が変化する部分に接続されている。図2における下側の端縁の先端である。同様に、第3の発光ダイオードユニット30cから第6の発光ダイオードユニット30fの正極端子Xは、区間P2から区間P5の配線幅が変化する部分にそれぞれ接続されている。区間Pから区間Pの図2における下側の端縁の先端である。
特に、区間Pは、図3の等価回路図に示す接続点Sと接続点Sとの間の領域であり、区間Pは、接続点Sと接続点Sとの間の領域であり、区間Pは、接続点Sと接続点Sとの間の領域であり、区間Pは、接続点Sと接続点Sとの間の領域であり、区間Pは、接続点Sと接続点Sとの間の領域である。
なお、図2に示した発光ダイオード照明装置用配線基板1は、6個の発光ダイオードユニット30を実装する場合を例にして示したものなので、正極用配線パターン10は、発光ダイオードユニット30の数よりも1つ少ない5区間に区分けされている。ただし、正極用配線パターン10は、5区間に区分けして設けることに限定されず、実装される発光ダイオードユニット30の数によって適宜の数に区分けすればよい。例えば、高い光束の発光ダイオードを使用して発光ダイオードの数を少なく多場合のように、4個の発光ダイオードユニット30を実装し、区間の数を3区間にしたり、1200mmの蛍光管に適用する場合のように、12個の発光ダイオードユニット30を実装し、区間の数を11区間にしたりすることも可能である。
また、正極用配線パターン10は、必要に応じて実装される発光ダイオードユニット30の数には関係なく区分けすることも可能である。例えば、図2に示した発光ダイオード照明装置用配線基板1の場合には、正極用配線パターン10は、区間P及び区間Pの配線幅を同じにして1区間として形成し、区間P及び区間Pの配線幅を同じにして1区間として形成し、Pを1つの区間として構成する等して3区間に区分けし、段階的に配線幅が狭くなるように形成することも可能である。
(負極用配線パターン)
負極用配線パターン20は、正極用配線パターン10とは逆に、発光ダイオード照明装置50の第2接続端子部53側から発光ダイオード照明装置50の接続端子部52側に向けて延びている。この負極用配線パターン20は、図2に示すように、正極用配線パターン10と逆に、発光ダイオード照明装置50の第2接続端子部53側から第1接続端子部52側に向かうに従って配線幅が一定の割合で狭くなっている。
具体的には、負極用配線パターン20は、区間Qから区間Qの5個の区間に区分けされている。負極用配線パターン20は、図2における上側の端縁が図2の左側から右側に向かうに従って区間毎に図2における下側にずれるように位置されることによって、負極用配線パターン20の幅が区間Qから区間Qに向かうに従って段階的に狭くなっている。この負極用配線パターン20についても、隣り合う区間同士の配線幅の変化率は一定になるように設定されている。すなわち、区間Qの配線幅を基準にしたとき、区間Qの配線幅は、区間Qの配線幅の4/5倍に形成されている。同様に、区間Qの配線幅は3/5倍に、区間Qの配線幅は2/5倍に、区間Qの配線幅は1/5倍にそれぞれ形成されている。
こうした負極配線パターンについても、配線幅が最も狭い区間の配線幅を1mm以上、5mm以下に形成することができる。例えば、最も狭い区間の配線幅を約2mmに形成するとよい。ただし、配線幅は、2mmである必要なく、発光ダイオード照明装置用配線基板1の一面側に設けることができれば、2mmよりも大きくすることもできる。また、必要に応じて2mmよりも小さくすることもできる。
第1の発光ダイオードユニット30aから第6の発光ダイオードユニット30fの負極端子Yは、こうした負極用配線パターン20に次のようにして接続されている。第1の発光ダイオードユニット30aの負極端子Yは、区間Qから区間Qに配線幅が変化する部分に接続されている。図1における上側の端縁の先端である。同様に、第2の発光ダイオードユニット30bから第6の発光ダイオードユニット30fの負極端子Yは、区間Qから区間Qの配線幅が変化する部分にそれぞれ接続されている。図1における各区間の上側の端縁の先端である。
なお、区間Qは、図3の等価回路図に示す接続点Tと接続点Tとの間の領域であり、区間Qは、接続点Tと接続点Tとの間の領域であり、区間Qは、接続点Tと接続点Tとの間の領域であり、区間Qは、接続点Tと接続点Tとの間の領域であり、区間Qは、接続点Tと接続点Tとの間の領域である。
特に、負極用配線パターン20についても、正極用配線パターン10と同様に、実装される発光ダイオードユニット30の数に応じて適宜の数に区分けすればよい。例えば、4個の発光ダイオードユニット30を実装し、区間の数を3区間にしたり、12個の発光ダイオードユニット30を実装し、区間の数を11区間にしたりすることも可能である。
また、負極用配線パターン20は、正極用配線パターン10と同様に、必要に応じて実装される発光ダイオードユニット30の数とは異なる数の区間に区分けすることも可能である。例えば、図2に示した発光ダイオード照明装置用配線基板1の場合には、負極用配線パターン20は、区間Qの配線幅を同じにして1区間として形成し、区間Q及び区間Qの配線幅を同じにして1区間として形成し、区間Q及び区間Qの配線幅を同じにして1区間として形成する等して、3区間に区分けし、段階的に配線幅が狭くなるように形成することも可能である。
以上のように構成された正極用配線パターン10と負極用配線パターン20とは、発光ダイオード照明装置用配線基板1の中心に対して相互に対称をなすように設けられている。そうした正極用配線パターン10と負極用配線パターン20との間は、発光ダイオードユニット30を実装させる発光ダイオード取り付け部として構成されている。
こうした配線パターンはフレキシブル基板により構成するとよい。フレキシブル基板は、例えば、PET等のポリエステル系樹脂、ポリミド系樹脂、ステンレス(SUS)製の薄膜合金などの可撓性を有する基板によって形成されている。また、フレキシブル基板は、50μm〜200μmの厚さを有している。ただし、フレキシブル基板は、可撓性を有する材料で形成されていれば、上記の材料に限定されない。
また、こうした正極用配線パターン10及び負極用配線パターン20を基板の表面に設ける手法は、特に限定はなく、例えば、印刷して設けることもできる。
なお、負極用配線パターン20は、正極用配線パターン10と長手方向において左右反対の構成(発光ダイオード照明装置50の長手方向中心を基準に点対称となる構成)を有することが原則ではあるが、正極用配線パターン10と点対称とならない構成を有していてもよい。
[4.2]発光ダイオードユニットの実装状態
次に、図2を再度参照して、発光ダイオードユニット30が発光ダイオード照明装置用配線基板1に実装されている実装状態について説明する。
6個の発光ダイオードユニット30は、正極用配線パターン10と負極用配線パターン20との間に実装されている。各発光ダイオードユニット30は、発光ダイオード40が配設されている方向を発光ダイオード照明装置用配線基板1の長手方向に一致され、正極用配線パターン10の形状及び負極用配線パターン20の形状に対応して、発光ダイオード照明装置用配線基板1の長手方向に直交する幅方向の中心Cの位置が相互にずれて配設されている。
各発光ダイオードユニット30が配設されている位置について、図2を参照して具体的に説明する。第1の発光ダイオードユニット30aは、発光ダイオード照明装置用配線基板1の長手方向において、正極用配線パターン10の区間Pとほぼ同じ位置に配され、幅方向において、正極用配線パターン10の区間Pの図2における下側の端縁と負極用配線パターン20の区間Qの図2における上側の端縁との間に配設されている。
第2の発光ダイオードユニット30bは、発光ダイオード照明装置用配線基板1の幅方向において、正極用配線パターン10側にその中心C2が第1の発光ダイオードユニット30aの中心C1よりも、ややずれた位置になるように配設されている。この第2の発光ダイオードユニット30bは、発光ダイオード照明装置用配線基板1の長手方向において、正極用配線パターン10の区間Pの及び負極用配線パターン20の区間Qとほぼ同じ位置に配され、幅方向において、正極用配線パターン10の区間Pの図2における下側の端縁と負極用配線パターン20の区間Qの図2における上側の端縁との間に配設されている
また、第3の発光ダイオードユニット30cから第6の発光ダイオードユニット30fについても、発光ダイオード照明装置用配線基板1の幅方向において、正極用配線パターン10側に段階的それらの中心Cが多の発光ダイオードユニット30の中心Cからにややずれた位置になるように配設されている。
同様に、第3の発光ダイオードユニット30cから第5の発光ダイオードユニット30eは、正極用配線パターン10の区間P3−5の図2における下側の端縁と負極用配線パターン20の区間Q4−2の図2における上側の端縁との間に配設されている。そして、第6の発光ダイオードユニット30fは、長手方向において、負極用配線パターン20の区間Qとほぼ同じ位置に配され、幅方向において、正極用配線パターン10の区間Pの図2における下側の端縁と負極用配線パターン20の区間Qの図2における上側の端縁との間に配設されている。
なお、第2接続端子部53側に配設される発光ダイオードユニット30が第1接続端子部52側に配設される発光ダイオードユニット30よりも正極用配線パターン10にずれる距離は、正極用配線パターン10及び負極用配線パターン20の配線幅が変化する寸法に一致している。
[4.3]発光ダイオードユニット
次に、図5を参照して発光ダイオード照明装置用配線基板1に実装される発光ダイオードユニット30の構成について説明する。なお、図5は、発光ダイオード照明装置用配線基板1に実装された発光ダイオードユニット30の概要を示す説明図である。
発光ダイオードユニット30は、複数の発光ダイオード40が一列に配列されて構成されている。図5に示す例では、12個の発光ダイオード40が一列に配列されている。各発光ダイオード40同士の間隔は一定に設定されており、各発光ダイオード40同士は基板に設けられた配線パターンによって接続されている。発光ダイオードユニット30の第1接続端子52側は、発光ダイオード照明装置50の第1接続端子52側に接続される正極端子Xであり、発光ダイオードユニット30の第2接続端子53側は、発光ダイオード照明装置50の第2接続端子53側に接続される負極端子Yである。こうした発光ダイオードユニット30が備えている個々の発光ダイオード40の発光ダイオード標準電圧が3Vの場合、12個の発光ダイオード40からなる1つの発光ダイオードユニット30の標準電圧は36Vである。一般に、発光ダイオード素子(またはモジュール)の定格電圧は約3.5V程度の場合が多く、標準電圧として3V付近で使用する場合が多い。しかし、発光ダイオードは電圧で明るさをコントロールすることが出来るので、2.5V〜3.0Vの範囲で、適宜に電圧を変えて、明るさを調整することができる。
なお、図5に示す例では、1個の発光ダイオードユニット30が12個の発光ダイオード40によって構成されている。ただし、1個の発光ダイオードユニット30は、必要に応じて2個以上、11個以下の発光ダイオード40で構成し、また、13個以上の発光ダイオード40で構成することも可能である。
以上、本実施形態の配線パターン10,20は、発光ダイオード照明装置用配線基板1における発光ダイオードユニット30が実装された面にのみ形成されているが、発光ダイオード照明装置用配線基板1の側縁の位置で折り返し、発光ダイオード照明装置用配線基板1の両面に配設されるように設けることも可能である。また、発光ダイオード照明装置用配線基板1は、このように基板の両面を利用することによって、片面のみに配線パターンを設ける場合よりも配線パターンの配線幅を広くすることができるようになっている。
また、本実施形態の配線パターン10,20は、上記に代えて、発光ダイオード照明装置用配線基板1それ自体に第1の配線パターンを設けるとともに、発光ダイオード照明装置用配線基板1の裏側に薄板を設けて、その薄板に第2の配線パターンを設け、第1の配線パターンと第2の配線パターンとを導体で相互に接続して形成することも可能である。このような形態は、片面のみに配線パターンを設ける場合に比べて配線パターンの厚さを実質的に2倍以上にすることが可能であり、配線抵抗における電圧降下をさらに低減することができるようになっている。
なお、以上に説明した発光ダイオードとしては、LEDを一例として挙げることができる。ただし発光ダイオードは、LEDには限定されず、LED以外の発光素子を用いることができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳しく説明する。なお、実施例及び比較例において、発光ダイオードとしてはLEDを用い、発光ダイオードユニットとしてはLEDユニットを用いた。
[実施例]
実施例の発光ダイオード照明装置用配線基板1は、図2に示したように、正極用配線パターン10及び負極用配線パターン20を抵抗率が5μΩcm、膜厚が1μmの材質からなる導電体を用いて形成した。正極用配線パターン10は区間Pの配線幅を10mmに形成し、区間Pから区間Pの配線幅が順次に2mmずつ減少するようにして形成した。各区間の長さを85mmとすると、区間Pから区間Pの各区間の配線抵抗は、配線抵抗RS1が0.43Ωであり、配線抵抗RS2が0.53Ωであり、配線抵抗RS3が0.71Ωであり、配線抵抗RS4が1.06Ωであり、配線抵抗RS5が2.13Ωである。
一方、負極用配線パターン20は、区間Q配線幅を10mmに形成し、区間Qから区間Qの配線幅が順次に2mmずつ減少するようにして形成した。区間Qから区間Qの各区間の配線抵抗は、配線抵抗RT1が0.43Ωであり、配線抵抗RT2が0.53Ωであり、配線抵抗RT3が0.71Ωであり、配線抵抗RT4が1.06Ωであり、配線抵抗RT5が2.13Ωである。
また、発光ダイオード照明装置用配線基板1に実装した各LEDユニット(30)は、図5に示すように、8個のLED(40)が直列に接続されて構成されている。発光ダイオード照明装置用配線基板1は、そうしたLEDユニット(30)が6個実装されている。各LED(40)のLED標準電圧を3Vとすると、1つLEDユニット(30)の標準電圧は24Vである。各LEDユニット(30)の正極端子Xは、第1のLEDユニット(30a)の正極端子Xを正極用配線パターン10の接続点Sに接続し、負極端子Yを負極用配線パターン20の接続点Tに接続した。第2のLEDユニット(30b)から第6のLEDユニット(30f)についても、正極端子Xを順番に正極用配線パターン10の接続点Sから接続点Sに接続するとともに、負極端子Yを負極用配線パターン20の接続点Tから順番に接続点Tに接続した。なお、第1接続端子52側の各接続点Sから接続点Sの間隔及び第2接続端子部53側の接続点Tから接続点Tの間隔はそれぞれ85mmである。
電源電圧の正極側は、第1のLEDユニット(30a)が接続されている接続点Sに接続し、電源電圧の負極側は、第6のLEDユニット(30f)が接続されている接続点Tから85mm離れた接続点Tに接続した。
発光ダイオード照明装置用配線基板1の正極端子1と負極端子1との間に36Vの電圧を印加し、各LEDユニット(30)の正極端子Xと負極端子Yとの間にかかる電圧及び電圧降下を測定した。
表1は、各LEDユニット(30)の正極端子Xと負極端子Yとの間にかかる電圧及び電圧降下を示している。
Figure 2015156332
各LEDユニット(30)の電圧降下は、この表1に示すように、第1のLEDユニット(30a)から第6のLEDユニット(30f)のいずれもが0.53Vであり、正極端子Xと負極端子Yとの間にかかる電圧は、第1のLEDユニット(30a)から第6のLEDユニット(30f)のいずれもが35.47Vであった。
この結果から明らかなように、本発明の発光ダイオード照明装置用配線基板1は、実装されている各LEDユニット(30)にかかる電圧は同じであり、各LEDユニット(30)の間で明るさに差異が発生しないことがわかる。
[比較例1]
比較例1の発光ダイオード照明装置用配線基板101は、正極用配線パターン110及び負極用配線パターン120がいずれも、抵抗率が5μΩcm、膜厚が1μmの材質からなる導電体で、図6に示す等価回路のように構成した。
各LEDユニット130の正極端子Xは、第1のLEDユニット130aの正極端子Xを正極用配線パターン110の接続点Dに接続し、負極端子Yを負極用配線パターン120の接続点Cに接続した。第2のLEDユニット130bから第6のLEDユニット130fについても、正極端子Xを順番に正極用配線パターン110の接続点Dから接続点Dに接続するとともに、負極端子Yを負極用配線パターン120の接続点Cから順番に接続点Cに接続した。
この発光ダイオード照明装置用配線基板101に実装した各LEDユニット130は、8個のLED140が直列に接続されて構成されている。発光ダイオード照明装置用配線基板101は、そうしたLEDユニット130を6個実装して構成されている。各LED140のLED標準電圧を3Vとすると、1つのLEDユニット130の標準電圧は24Vである。
なお、この発光ダイオード照明装置用配線基板101は、各LEDユニット130が正極用配線パターン110に接続されている接続点同士の間の幅は一定であり、各LEDユニット130が負極用配線パターン120に接続されている接続点同士の間の幅も一定である。また、第1接続端子部52側の各接続点Dから接続点Dの各接続点同士の間隔及び負極側の接続点Cから接続点Cの各接続点同士の間隔はそれぞれ85mmである。そのため、正極用配線パターン110の各接続点同士の間の配線抵抗は、相互に等しく、同様に、負極用配線パターン120の各接続点同士の間の配線抵抗は、相互に等しい。
なお、図6に示した符号RD1、RD2、RD3、RD4、RD5は、正極用配線パターン110における各接続点同士の間の配線抵抗であり、線幅を5mmとすると、その値は0.85Ωである。符号RC1、RC2、RC3、RC4、RC5は、負極用配線パターン120における各接続点同士の間の配線抵抗であり、その値は、配線幅を同様に5mmとすると0.85Ωである。
そうした発光ダイオード照明装置用配線基板101の第1接続端子部52側と第2接続端子部53側との間に24Vの電圧を印加し、各LEDユニット130の正極端子Xと負極端子Yとの間の電圧及び電圧降下を測定した。
表2は、各接続点同士の間の区間の電流値及び電圧降下を示している。
Figure 2015156332
各LEDユニット130の電圧降下は、この表2に示すように、第1のLEDユニット130a及び第6のLEDユニット130fが0.64Vであり、第2のLEDユニット130b及び第5のLEDユニット130eが1.02Vであり、第3のLEDユニット130c及び第4のLEDユニット130dが1.11Vであった。
各LEDユニット130の正極端子Xと負極端子Yとの間にかかる電圧は、こうした電圧降下が生じた結果、第1のLEDユニット130a及び第6のLEDユニット130fが22.125Vであり、第2のLEDユニット130b及び第5のLEDユニット130eが21.625Vであり、第3のLEDユニット130c及び第4のLEDユニット130dが21.375Vであった。
この測定結果に現れているように、第1のLEDユニット130a及び第6のLEDユニット130fと、第3のLEDユニット130c及び第4のLEDユニット130dとでは、正極端子Xと負極端子Yとの間にかかる電圧に約0.47Vの電位差が生じることが判明した。これはLED(40)一つ当り、約0.06Vに相当する。LEDは電圧変化に対する電流値の変化が大きく、僅かな電圧の変化で明るさが大きく変化し、0.06Vの電位差は、約25%の明るさの差になる場合もある。
[比較例2]
比較例2は、図7に示す等価回路のように形成された発光ダイオード照明装置用配線基板201を用いた。比較例2の発光ダイオード照明装置用配線基板201は、12個のLED240を直列に接続して構成したLEDユニット230を6個有しており、6個のLEDユニット230を並列に接続して構成されている。各LED240のLED電圧は3Vであり、1つのLEDユニット230のLED電圧は36Vである。
各LEDユニット230の正極端子Xは正極用配線パターン210にそれぞれ接続され、負極用端子は負極用配線パターン220にそれぞれ接続されている。具体的には、第1のLEDユニット230aの正極端子Xは、正極用配線パターン210の接続点B、に接続され、第2のLEDユニット230bの正極端子Xは接続点Bに接続され、第3のLEDユニット230cの正極端子Xは接続点Bに接続され、第4のLEDユニット230dの正極端子Xは接続点Bに接続され、第5のLEDユニット230eの正極端子Xは接続点B接続され、第6のLEDユニット230fの正極端子Xは接続点Bに接続されている。また、第1のLEDユニット230aの負極端子Yは、負極用配線パターン220の接続点Aに接続され、第2のLEDユニット230bの負極端子Yは、接続点Aに接続され、第3のLEDユニット230cの負極端子Yは接続点Aに接続され、第4のLEDユニット230dの負極端子Yは接続点Aに接続され、第5のLEDユニット230eの負極端子Yは接続点Aに接続され、第6のLEDユニット230fの負極端子Yは接続点Aに接続されている。
電源電圧の正極側は、図7の左から2番目の接続点Bと3番目の接続点Bとの間の接続点Bに接続され、電源の負極側は図7の左から3番目の接続点Aと4番目の接続点Aとの間の接続点Aに接続されている。
正極用配線パターン210及び負極用配線パターン220は、いずれも、抵抗率が5μΩcm、膜厚が1μmの材質からなる導電体で構成されている。また、接続点同士の間の各区間の間隔は相互に等しく、配線幅も等しく形成されている。そのため、各区間の配線抵抗は相互に等しい。なお、図7に示した符号RB0、RB1、RB2、RB3、RB4、RB5は、正極用配線パターン110における各接続点同士の間の配線抵抗であり、その値は0.85Ωであり、符号RA0、RA1、RA2、RA3、RA4、RA5は、負極用配線パターン120における各接続点同士の間の配線抵抗であり、その値は0.85Ωである。
発光ダイオード照明装置用配線基板201の正極端子側と負極端子側との間に36Vの電圧を印加し、各LEDユニット230の正極端子Xと負極端子Yとの間の電圧及び電圧降下を測定した。
表3は、第3のLEDユニット230c及び第6のLEDユニット230fの正極端子Xと負極端子Yとの間の電圧及び電圧降下を示している。
Figure 2015156332
表3に示すように、第3のLEDユニット230cは電圧降下が0.15V生じ、正極端子Xと負極端子Yとの間の電圧が35.85Vであった。第6のLEDユニット230fは、電圧降下が0.53V生じ、正極端子Xと負極端子Yとの間の電圧が35.47Vであった。第3のLEDユニット230cと第6のLEDユニット230fとでは、正極端子Xと負極端子Yとの間の電圧に約0.38Vもの電位差が生じることが判明した。この電位差は、LEDユニット230同士の間に生じる明るさの差の原因になる。
なお、LED(40)の電圧を3V、電流を50mAとすると、LED1個を点灯する際の電力は0.15Wである。実施例および比較例1,2はいずれも72個のLEDを使用しているので、LED全体で消費される電力は10.8Wである。
これに対し、実施例の正極用配線部分および負極用配線部分で消費される電力は、実施例の場合には約0.16Wである。この値はLED(40)で消費される電力の約1.5%に相当する。
比較例1の場合の電極部分で消費される電力は、0.23Wであり、同2.2%に相当する。両者を比較した場合、電極部分で消費される電力は、実施例の方が比較例1よりも少ない。その理由は、回路の電流量が多い部分の配線幅を広くして、抵抗値を下げているからである。
比較例2の配線部で消費される電力は約0.085Wであり、同0.8%に相当し、実施例より少ない電力でLEDを点灯させることができる。これは、電極基板の中央部分に電力を供給し、両サイドに振り分けることで、伝送距離を短くしているためである。このように、比較例の方式の方が電極部分で消費される電力を小さくすることではできる。しかし、LEDユニットごとの電圧のバラつきを小さくすることはできない。
以上、本発明の発光ダイオード照明装置用配線基板1は、正極用配線パターン10を、発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側の配線幅を発光ダイオード照明装置50の第2接続端子部53側の配線幅よりも広く形成するとともに、負極用配線パターン20を、発光ダイオード照明装置50の第2接続端子部53側の配線幅を発光ダイオード照明装置50の第1接続端子部52側の配線幅よりも広く形成しているので、実装された複数の発光ダイオードユニット30にかかる電圧を一定(完全同一だけなく、各発光ダイオードユニット30によって均一又はほぼ均一な明るさを得られる程度の一定も含む。)にし、明るさを均一にすることができる。
以上、正極用配線パターン及び負極用配線パターンは、それらの配線幅が一定の割合で段階的に変化する形態を例に説明した。しかしながら、正極用配線パターン及び負極用配線パターンは、配線幅が一定の割合で連続的に変化するように形成してもよい。
1 発光ダイオード照明装置用配線基板
10 正極用配線パターン
20 負極用配線パターン
30,30a〜30f 発光ダイオードユニット(LEDユニット)
40 発光ダイオード(LED)
50 発光ダイオード照明装置
〜S 接続点
〜T 接続点
〜P 区間
〜Q 区間

Claims (10)

  1. 発光ダイオード照明装置に用いる配線基板であって、
    複数の発光ダイオードが電気的に接続され、前記発光ダイオード照明装置の長手方向に配設された複数の発光ダイオードユニットと、
    前記複数の発光ダイオードユニットの正極端子が接続される正極用配線パターン及び前記複数の発光ダイオードユニットの負極端子が接続される負極用配線パターンを有し、前記複数の発光ダイオードユニットを電気的に並列に接続するための配線パターンと、
    を備え、
    前記配線パターンは、前記発光ダイオード照明装置の前記長手方向の正極側から負極側に延び、
    前記発光ダイオード照明装置の正極側に配設された発光ダイオードユニットの正極端子が接続される前記配線パターンの配線幅が、当該発光ダイオードユニットよりも前記発光ダイオード照明装置の負極側に配設される他の発光ダイオードユニットが接続される前記配線パターンの配線幅よりも広く形成されていることを特徴とする発光ダイオード照明装置用配線基板。
  2. 前記正極用配線パターンの配線幅が、前記発光ダイオード照明装置の正極側から負極側に向かうに従って段階的に狭く形成される、請求項1に記載の発光ダイオード照明装置用配線基板。
  3. 前記正極用配線パターンの配線幅が、前記発光ダイオードユニット毎に前記発光ダイオード照明装置の正極側から負極側に向かうに従って段階的に狭く形成されている、請求項2に記載の発光ダイオード照明装置用配線基板。
  4. 前記複数の発光ダイオードユニットの正極端子は、前記正極用配線パターンの配線幅が広く形成されている区間から狭く形成されている区間に変化する部分に順番に接続されている、請求項2又は3に記載の発光ダイオード照明装置用配線基板。
  5. 前記複数の発光ダイオードユニットは、少なくとも前記発光ダイオードユニット毎に、前記正極用配線パターンに対応して、前記長手方向に直交する方向の中心位置が相互にずれて配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光ダイオード照明装置用配線基板。
  6. 前記負極用配線パターンの配線幅が、前記発光ダイオード照明装置の正極側から負極側に向かうに従って段階的に広く形成される、請求項5に記載の発光ダイオード照明装置用配線基板。
  7. 前記負極用配線パターンの配線幅が、前記発光ダイオードユニット毎に前記発光ダイオード照明装置の正極側から負極側に向かうに従って段階的に広く形成されている、請求項6に記載の発光ダイオード照明装置用配線基板。
  8. 前記複数の発光ダイオードユニットの負極端子は、前記負極用配線パターンの配線幅が狭く形成されている区間から広く形成されている区間に変化する部分に順番に接続されている、請求項6又は7に記載の発光ダイオード照明装置用配線基板。
  9. 前記複数の発光ダイオードユニットは、少なくとも前記発光ダイオードユニット毎に、前記負極用配線パターンに対応して、前記長手方向に直交する方向の中心位置が相互にずれて配置されている、請求項6〜8のいずれか1項に記載の発光ダイオード照明装置用配線基板。
  10. 発光ダイオード照明装置用配線基板と、
    前記照明装置用配線基板を収容する収容体と、
    を備え、
    前記発光ダイオード照明装置用配線基板が、
    複数の発光ダイオードが電気的に接続され、前記発光ダイオード照明装置の長手方向に配設された複数の発光ダイオードユニットと、
    前記複数の発光ダイオードユニットの正極端子が接続される正極用配線パターン及び前記複数の発光ダイオードユニットの負極端子が接続される負極用配線パターンを有し、前記複数の発光ダイオードユニットを電気的に並列に接続するための配線パターンと、
    を備え、
    前記配線パターンは、前記発光ダイオード照明装置の前記長手方向の正極側から負極側に延び、
    前記発光ダイオード照明装置の正極側に配設された発光ダイオードユニットの正極端子が接続される前記配線パターンの配線幅が、当該一の発光ダイオードユニットよりも前記発光ダイオード照明装置の負極側に配設される他の発光ダイオードユニットが接続される前記配線パターンの配線幅よりも広く形成されていることを特徴とする発光ダイオード照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020198293A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 日亜化学工業株式会社 発光モジュールおよび面発光光源

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