JP2015155802A - 携帯電子機器、および位置算出プログラム - Google Patents

携帯電子機器、および位置算出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】携帯電子機器の位置算出における消費電力を抑制する。
【解決手段】
本明細書で開示する携帯電子機器は、GPS受信機と、距離センサと、方位センサと、測位部と、推定部と、生成部と、補正部と、取得部と、命令部とを備える。測位部は、GPS信号を用いて第1位置を測位する。推定部は、基準位置と、距離センサの出力信号と、方位センサの検出値とを用いて第2位置を推定する。生成部は、測位部が測位した第1位置および推定部が推定した第2位置を用いて補正ベクトルを生成する。補正部は、補正ベクトルを用いて第2位置を補正する。取得部は、回転角を取得する。命令部は、取得部により得られた回転角の変化が所定の閾値以上であるとき、GPS受信機にGPS信号を受信させ、測位部に第1位置を測位させ、推定部に第2位置を推定させ、生成部に補正ベクトルを生成させる命令をする。
【選択図】図1

Description

本発明は測位機能を有する携帯電子機器に関する。
GPS(Global Positioning System)測位により求めた基準位置に、携帯電子機器の相対的な変位量を加えることにより、携帯電子機器の位置を測位する自律測位が知られている。以下の説明では、相対的な変位量のことを、変位ベクトルとも言う。
携帯電子機器は、自律測位を開始するとき、GPS測位により求めた測位位置と、自律測位により求めた推定位置とを同時刻に取得し、測位位置と推定位置との差分を用いて補正ベクトルを生成する。そして、携帯電子機器は、自律測位において、移動距離に応じた係数を乗じた補正ベクトルを推定位置に加えることにより、補正位置を求める。そして、携帯電子機器は、補正位置を現在位置として利用することにより、自律測位の精度を向上している。なお、測位の精度とは、位置算出処理により求めた位置が測位位置に近いほど高いものとする。また、位置算出処理とは、携帯電子機器の位置を特定するための一連の処理のことを言う。
関連する他の技術として、ロケータ装置が、距離センサと角速度センサから車両位置と進行方位を推測する自律航法手段と、車両位置を座標位置として直接測位できるGPS受信機とを備える。そして、ロケータ装置が、自律航法手段の推測位置の軌跡である自律航跡とGPS受信機の測位位置の軌跡であるGPS航跡を用いて車両右左折時に角速度センサのスケールファクタ値を補正する角速度センサ補正手段を備える技術が知られている。
また、現在位置の測位が可能な測位手段と、自律航法用センサの計測データによって移動経路の位置情報を算出する自律航法機能とを備えた測位装置がある。ここで、位置B1は、移動経路上の第2基準地点Bについて、自律航法機能により算出された位置情報を表わす。ベクトルVbは、位置B1と測位手段の測位結果が表わす位置Bとの差を表わす。そして、測位装置が、ベクトルVbを第1基準地点Aからの移動距離に応じた係数で乗じた補正ベクトルVxを、自律航法機能により算出された移動軌跡(T1)に加算して補正後の位置情報(T2)を取得する技術が知られている(例えば、特許文献1または特許文献2)。
特開平10−19585号公報 特開2011−22128号公報
前述した測位技術の携帯電子機器では、例えば、自律測位を実行するとき、補正位置の精度を維持するため、定期的にGPS測位を実行し、新たな補正ベクトルを生成するので、GPS受信機による消費電力が大きいという問題がある。
本発明は、一側面として、携帯電子機器の位置算出における消費電力を抑制する技術を提供する。
本明細書で開示するGPS受信機と、距離センサと、方位センサと、測位部と、推定部と、生成部と、補正部と、取得部と、命令部とを備える。GPS受信機は、GPS信号を受信する。距離センサは、携帯電子機器が移動した距離に応じた信号を出力する。方位センサは、方位を検出する。測位部は、GPS受信機が受信したGPS信号を用いて携帯電子機器の第1位置を測位する。推定部は、基準位置と距離センサから出力された信号と方位センサで検出された方位とを用いて、携帯電子機器の第2位置を推定する。生成部は、測位部が測位した第1位置および推定部が推定した第2位置を用いて補正ベクトルを生成する。補正部は、補正ベクトルを用いて第2位置を補正する。取得部は、携帯電子機器の回転角を取得する。命令部は、取得部により得られた回転角の変化が所定の閾値以上であるとき、GPS受信機にGPS信号を受信させ、測位部に第1位置を測位させ、推定部に第2位置を推定させ、生成部に補正ベクトルを生成させる命令をする。
1実施態様によれば、携帯電子機器の位置算出における消費電力を抑制することができる。
携帯電子機器の一実施例を示す機能ブロック図である。 測位情報の一例を示す図である。 補正ベクトルの生成処理の一例を示す図である。 位置算出処理の一例を示す図である。 位置算出処理を示すフローチャート(その1)である。 位置算出処理を示すフローチャート(その2)である。 位置算出処理を示すフローチャート(その3)である。 位置算出処理を示すフローチャート(その4)である。 位置算出処理を示すフローチャート(その5)である。 コンピュータ装置の一実施例を示すブロック図である。
[実施形態]
実施形態の携帯電子機器について説明する。
図1は、携帯電子機器の一実施例を示す機能ブロック図である。
図1を参照して、携帯電子機器1について説明する。
携帯電子機器1は、例えば、制御部10と、記憶部20と、受信部30と、検出部40とを備える。
制御部10は、測位部11と、推定部12と、生成部13と、補正部14と、取得部15と、命令部16とを含む。記憶部20は、測位情報21と設定情報22とを記憶する。設定情報22とは、後述する、回転角の変化の所定の閾値、積算値の所定の閾値、移動速度の所定の閾値、所定時間A、および所定時間Bなどを含む。
受信部30は、GPS受信機31を含む。検出部40は、距離センサ41と、方位センサ42と、角速度センサ43とを含む。
測位部11は、GPS受信機31が受信したGPS信号を用いて携帯電子機器1の第1位置を測位する。第1位置とは、例えば、GPS測位により求められた測位位置のことを言う。GPS信号とは、例えば、GPS衛星から出力される電波により搬送される信号であり、GPS衛星の位置を示す位置情報と、GPS信号を送信した時刻を示す送信時刻とを含む。以下の説明では、第1位置のことを測位位置とも言う。
測位部11は、GPS受信機31がGPS信号を受信した受信時刻と、GPS信号が含む送信時刻との差分から、携帯電子機器1とGPS衛星との距離を求める。そして、測位部11は、3つ以上のGPS衛星の位置情報と、3つ以上のGPS衛星との距離から、携帯電子機器1の位置を割り出す。これにより、測位部11は、携帯電子機器1の現在位置をGPS測位する。
推定部12は、基準位置と距離センサ41から出力された信号と方位センサ42で検出された方位とを用いて、携帯電子機器1の第2位置を推定する。基準位置とは、例えば、測位部11により測位された測位位置でも良いし、前回補正部14が推定位置を補正することにより求めた補正位置でも良い。また、第2位置とは、例えば、自律測位により求められた推定位置のことを言う。以下の説明では、第2位置のことを推定位置とも言う。
推定部12は、例えば、距離センサ41から出力された信号を用いて、携帯電子機器1の移動距離を求める。さらに、推定部12は、方位センサ42の示す方向を取得する。そして、推定部12は、基準位置から方位センサ42の示す方向に、移動距離を加えることにより推定位置を推定しても良い。また、推定部12は、例えば、距離センサ41が加速度センサであるとき、加速度センサから出力される信号に含まれる検出された加速度の値を積分することにより、携帯電子機器1の移動距離を求めても良い。さらに、推定部12は、例えば、距離センサ41が歩数計であるとき、歩数計から出力される信号に含まれる検出された歩数に、ユーザの歩幅を乗算することにより、携帯電子機器1の移動距離を求めても良い。
生成部13は、所定の時刻において、測位部11が測位した第1位置および推定部12が推定した第2位置を用いて補正ベクトルを生成する。生成部13は、例えば、所定の時刻において、測位位置の座標から推定位置の座標を減算することにより補正ベクトルを生成しても良い。所定の時刻とは、例えば、測位部11により基準位置が測位された時刻、および前回補正位置を求めた時刻から、ユーザが設定した設定時間が経過したあとの時刻でも良い。
補正部14は、第2位置に補正ベクトルを加えて第2位置を第3位置に補正する。第3位置とは、例えば、補正位置のことである。補正部14は、例えば、携帯電子機器1の移動距離に応じた係数を補正ベクトルに乗算して求めたベクトルを、推定位置に加えても良い。以下の説明では、第3位置のことを補正位置とも言う。
取得部15は、携帯電子機器1の回転角を取得する。取得部15は、例えば、角速度センサ43から取得した角速度を積分することにより、回転角を求めても良い。
命令部16は、取得部15により得られた回転角の変化が所定の閾値以上のとき、GPS受信機31にGPS信号を受信させ、測位部11に第1位置を測位させ、推定部12に第2位置を推定させ、生成部13に補正ベクトルを生成させる命令をする。また、命令部16は、GPS受信機31がGPS信号を受信したあと、GPS受信機31を停止させる。回転角の変化の所定の閾値は、ユーザの方向転換が行なわれたことが判定できる角度であり、実験により求められた値を用いても良い。また、取得部15により得られた回転角の変化とは、例えば、今回取得した回転角と前回取得した回転角との差分でも良い。
また、命令部16は、補正部14が補正ベクトルを生成してから取得した回転角の積算値が所定の閾値以上となったとき、GPS受信機31にGPS信号を受信させる命令をしても良い。そして、命令部16は、測位部11に第1位置を測位させ、推定部12に第2位置を推定させ、生成部13に補正ベクトルを生成させる命令をしても良い。また、命令部16は、GPS受信機31がGPS信号を受信したあと、GPS受信機31を停止させても良い。積算値の所定の閾値は、ユーザの方向転換が行なわれたことが判定できる角度であり、実験により求められた値を用いても良い。
すなわち、命令部16は、ユーザ(携帯電子機器1)の方向転換を検出したとき、補正ベクトルを生成するために、GPS受信機31にGPS信号を受信させ、次にユーザの方向転換を検出するまでGPS受信機31を停止させる。
命令部16は、角速度センサ43に間欠的に角速度を検出させても良い。また、命令部16は、角速度センサ43が角速度を検出していないとき、角速度センサ43を停止しても良い。このとき、命令部16は、取得部15が取得する回転角を用いることにより、ユーザの方向転換を検出できるように、角速度センサ43の動作を制御する。すなわち、命令部16は、角速度センサ43を停止している間に、ユーザの方向転換が終了することがないように、角速度センサ43を制御する。
命令部16は、例えば、加速度センサが示す加速度から得られる移動速度が所定の閾値より遅いと判定したとき、ユーザが歩いていて方向転換の速度が遅い可能性が高いので、角速度センサ43による角速度の検出頻度を低くしても良い。これにより、携帯電子機器1は、角速度センサ43を動作させることによる消費電力を抑制することができる。なお、移動速度の所定の閾値は、実験により求められた値を用いても良い。
また、命令部16は、例えば、加速度センサが示す加速度から得られる移動速度が所定の閾値より速いと判定したとき、ユーザが走っていて方向転換の速度が速い可能性が高いので、角速度センサ43による角速度の検出頻度を高くしても良い。これにより、携帯電子機器1は、角速度センサ43を停止している間に、ユーザの方向転換が終了することを防止することができる。
図2は、測位情報の一例を示す図である。
図2を参照して測位情報21を説明する。
測位情報21は、例えば、識別子と、位置座標と、測位種別と、回転角とを格納する。
識別子は、各レコードを識別するための情報である。
位置座標には、測位位置、および推定位置に対応するX座標およびY座標が格納される。さらに、位置座標には、補正位置に対応するX補正座標およびY補正座標が格納される。なお、図2の測位情報21には、XY座標系で測位位置、推定位置、および補正位置が格納されているが、例えば、東経+141.22.35.364、北緯+43.3.14.112のように、緯度経度で測位情報21に測位位置、推定位置、および補正位置を格納しても良い。
測位種別には、各レコードの位置座標がGPS測位により求められたものか、自律測位により求められたものかを判定するための判定フラグが格納される。判定フラグが0のレコードには、GPS測位により求められた測位位置が格納されている。また、判定フラグ1のレコードには、自律測位により求められた推定位置および補正位置が格納されている。
回転角は、前回位置座標を求めてから今回位置座標を求めるまでの間に、取得部15により取得された回転角が格納されている。
図1を参照して説明する。
GPS受信機31は、GPS衛星から出力される電波により搬送されるGPS信号を受信する。
距離センサ41は、携帯電子機器1が移動した距離に応じた信号を出力する。
方位センサ42は、方位を検出する。
角速度センサ43は、角速度を検出する。
図3は、補正ベクトルの生成処理の一例を示す図である。
図3を参照して、補正ベクトルを生成する処理を説明する。以下の説明において、携帯電子機器1が実行する各種制御は、特に断らない限り制御部10により実行される。
携帯電子機器1は、例えば、図示しない入力部を介して、ユーザによる位置算出処理の開始指示を受け付けると、GPS受信機31を起動し、GPS信号を受信する。そして、携帯電子機器1は、GPS信号の受信が完了すると、GPS受信機31を停止する。GPS受信機31の停止とは、例えば、スタンバイ状態であり、測位部11からの起動指示に応答して、タイムラグなくGPS衛星からの電波を受信できる状態であるものとする。なお、スタンバイ状態において、GPS受信機31は、電波の受信処理、GPS信号の検出処理、およびGPS信号の出力処理を実行しないので、消費電力を抑制することができる。
携帯電子機器1は、受信したGPS信号を用いて、測位位置(A1,B1)を求める。測位位置(A1,B1)は、補正ベクトルxの生成処理において、推定位置(e1,f1)を取得するための基準位置(A1,B1)として用いられる。そして、携帯電子機器1は、距離センサ41と、方位センサ42とを用いた携帯電子機器1が所在する位置の推定処理を開始する。以下の説明では、携帯電子機器1が所在する位置の推定処理のことを、現在位置の推定処理、または単に推定処理とも言う。
携帯電子機器1は、所定時間Aの経過後、基準位置(A1,B1)と、距離センサ41と、方位センサ42とを用いて推定した推定位置(e1,f1)を取得する。所定時間Aとは、ユーザにより任意に設定されても良い。以下の説明では、携帯電子機器1が推定位置(e1,f1)を取得したときの時刻を時刻Aとする。
さらに、携帯電子機器1は、時刻Aにおいて、GPS受信機31を起動し、GPS信号を受信する。携帯電子機器1は、GPS受信機31がGPS信号を受信すると、GPS受信機31を停止する。そして、携帯電子機器1は、受信したGPS信号を用いて、GPS測位により測位位置(C1,D1)を求める。すなわち、携帯電子機器1は、時刻Aにおいて、推定位置と、測位位置とを求める。なお、補正ベクトルの生成処理において、携帯電子機器1による推定位置と測位位置との取得時刻は、自律測位における補正ベクトルを用いた補正位置の算出において、所望の補正位置の精度が得られる範囲内であれば、全くの同時刻でなくても良い。
携帯電子機器1は、推定位置(e1,f1)と、測位位置(C1,D1)とを用いて、補正ベクトルx=(C1−e1,D1−f1)を求める。
以上のように、補正ベクトルは、推定位置から測位位置に向かう距離と方向を示すベクトルである。そして、補正ベクトルは、位置算出処理において、推定位置に加えられることにより、推定位置から測位位置に近い補正位置を求めるために用いられる。
図4は、位置算出処理の一例を示す図である。
図4を参照して、位置算出処理を説明する。なお、位置算出処理には、測位位置を測位する測位処理と、推定位置を推定する推定処理と、補正ベクトルを生成する生成処理と、推定位置を補正位置に補正する補正処理と、回転角を取得する取得処理と、各種処理の実行を命令する命令処理とを含む。以下の説明において、携帯電子機器1が実行する各種制御は、特に断らない限り制御部10により実行される。
携帯電子機器1は、例えば、図示しない通信部を介して、サーバから位置算出処理の開始指示を受け付けると、GPS受信機31を起動し、GPS信号を受信する。そして、携帯電子機器1は、GPS信号の受信が完了すると、GPS受信機31を停止する。
携帯電子機器1は、図3を用いて説明した補正ベクトルの生成処理を実行し、補正ベクトルxを生成する。そして、携帯電子機器1は、基準位置(A1,B1)から推定位置(e1,f1)へ向かう長さと方向を持つ変位ベクトルaを生成する。
携帯電子機器1は、補正ベクトルxを生成したあと、生成処理におけるGPS測位により求めた測位位置(C1,D1)を基準位置として用い、距離センサ41と、方位センサ42とを用いて現在位置の推定処理を開始する。そして、携帯電子機器1は、所定時間Aの経過後、推定位置(g1,h1)を取得する。なお、携帯電子機器1は、推定処理において、所定時間Aに変えて、ユーザにより設定された所定時間Bを用いても良い。この場合、携帯電子機器1は、所定時間Bの経過後、推定位置を取得しても良い。また、ユーザは、所定時間Aや所定時間Bを短く設定するほど、携帯電子機器1に推定位置を頻繁に取得させ、表示装置に詳細な移動経路を表示させることができる。
さらに、携帯電子機器1は、基準位置(C1,D1)から推定位置(g1,h1)へ向かう長さと方向を持つ変位ベクトルbを生成する。また、携帯電子機器1は、変位ベクトルaと変位ベクトルbとの長さの比を補正ベクトルxに乗算して、(b/a)補正ベクトルxを求める。そして、携帯電子機器1は、(b/a)補正ベクトルxを推定位置(g1,h1)に加えることにより、補正位置(G1,H1)を求める。
携帯電子機器1は、求めた補正位置を基準位置として用い、距離センサ41と、方位センサ42とを用いて現在位置の推定処理を開始する。そして、携帯電子機器1は、所定時間Aの経過後、推定位置を取得する。携帯電子機器1は、基準位置から推定位置へ向かう長さと方向を持つ変位ベクトルを生成する。携帯電子機器1は、変位ベクトルaと生成した変位ベクトルとの長さの比を補正ベクトルxに乗算する。そして、携帯電子機器1は、変位ベクトルaと生成した変位ベクトルとの長さの比を乗算した補正ベクトルxを取得した推定位置に加え、補正位置を求める。このあと、携帯電子機器1は、推定処理と、補正ベクトルxを用いた補正処理とを繰り返し実行する。
そして、携帯電子機器1は、補正位置(L1,M1)を求めてから、推定位置(y1,z1)を取得するまでの間に、ユーザ(携帯電子機器1)の方向転換があったことを検出すると、GPS受信機31を起動して、GPS信号を受信する。
図2を参照して説明する。
以下の説明では、携帯電子機器1による、ユーザの方向転換の検出処理の一例を説明する。
携帯電子機器1は、取得部15により今回取得した回転角と前回取得した回転角の差分が所定の閾値以上であるとき、ユーザが方向転換したと検出する。一例として、携帯電子機器1には、例えば、回転角の差分の所定の閾値として5度が設定されているものとする。このとき、携帯電子機器1は、図2の識別子12および識別子13に対応するレコードの回転角の差分が15度であるので、補正位置(L1,M1)を求めてから、推定位置(y1,z1)を取得するまでの間にユーザが方向転換したと検出する。回転角の差分の所定の閾値を用いた方向転換の検出は、例えば、ユーザが歩行しているとき、およびユーザが車の運転をしているときなどに適用されても良い。
また、携帯電子機器1は、補正部14が補正ベクトルを生成してから取得した回転角の積算値が所定の閾値以上となったとき、ユーザが方向転換したと検出しても良い。一例として、携帯電子機器1には、例えば、回転角の積算値の所定の閾値として20度が設定されているものとする。また、図2の識別子3から識別子13に対応するレコードの回転角を積算したとき、回転角の積算値が20度を越えるものとする。このとき、携帯電子機器1は、識別子12に対応するレコードの補正位置(L1,M1)を求めてから、推定位置(y1,z1)を取得するまでの間にユーザが方向転換したと検出する。回転角の積算値の所定の閾値を用いた方向転換の検出は、例えば、ユーザが電車に乗っているときなどに適用されても良い。
また、携帯電子機器1には、回転角の差分の上限を示す閾値が設定されても良い。そして、携帯電子機器1は、取得部15により今回取得した回転角と前回取得した回転角の差分が、上限を示す閾値以上であるとき、ユーザが方向転換したのではなく、ユーザが携帯電子機器1を回転させたと判定しても良い。この場合、携帯電子機器1は、補正ベクトルの生成処理を実行せずに、前回求めた補正ベクトルを用いた推定処理と補正処理とを続行しても良い。
図4を参照して説明する。
そして、携帯電子機器1は、受信したGPS信号を用いて、測位位置(A2、B2)を求める。測位位置(A2,B2)は、後述する補正ベクトルnの生成処理において、推定位置(e2,f2)を取得するための基準位置(A2,B2)として用いられる。そして、携帯電子機器1は、距離センサ41と、方位センサ42とを用いた現在位置の推定処理を開始する。
携帯電子機器1は、所定時間Aの経過後、基準位置(A2,B2)と、距離センサ41と、方位センサ42とを用いて推定した推定位置(e2,f2)を取得する。以下の説明では、携帯電子機器1が推定位置(e2,f2)を取得したときの時刻を時刻Bとする。
さらに、携帯電子機器1は、時刻Bにおいて、GPS受信機31を起動し、GPS信号を受信する。携帯電子機器1は、GPS受信機31がGPS信号を受信すると、GPS受信機31を停止する。そして、携帯電子機器1は、受信したGPS信号を用いて、GPS測位により測位位置(C2,D2)を求める。すなわち、携帯電子機器1は、時刻Bにおいて、推定位置と、測位位置とを求める。
携帯電子機器1は、推定位置(e2,f2)と、測位位置(C2,D2)とを用いて、補正ベクトルn=(C2−e2,D2−f2)を求める。
このあと、携帯電子機器1は、測位位置を基準位置として用いた推定処理と、補正ベクトルnを用いた補正処理とを実行する。さらに、携帯電子機器1は、補正位置を基準位置として用いた推定処理と、補正ベクトルnを用いた補正処理とを繰り返し実行する。
なお、上述の説明では、基準位置を前回求めた測位位置、および前回求めた補正位置として説明したが、補正ベクトルの生成処理において測位した測位位置を基準位置に固定しても良い。この場合、携帯電子機器1は、補正処理において、基準位置から取得した推定位置へ向かう長さと方向を持つ変位ベクトルを生成する。また、携帯電子機器1は、変位ベクトルの長さを補正ベクトルの長さで除算した係数αを算出する。そして、携帯電子機器1は、係数αを補正ベクトルに乗算して得られたベクトルを、推定位置に加えることにより補正位置を求めても良い。
図5〜図8は、位置算出処理を示すフローチャートである。
図5〜図8を参照して、位置算出処理を説明する。以下の説明において、携帯電子機器1が実行する各種制御は、特に断らない限り制御部10により実行される。
携帯電子機器1は、例えば、図示しない入力部を介してユーザによる位置算出処理の開始指示を受け付けると、GPS受信機31を起動する(S101)。
携帯電子機器1は、GPS衛星からGPS信号を受信する(S102)。
そして、携帯電子機器1は、GPS受信機31を停止する(S103)。
携帯電子機器1は、GPS信号を用いて携帯電子機器1の位置座標をGPS測位する(S104)。すなわち、携帯電子機器1は、測位位置を求める。
携帯電子機器1は、距離センサ41を起動する(S105)。
さらに、携帯電子機器1は、方位センサ42を起動する(S106)。
そして、携帯電子機器1は、距離センサ41と方位センサ42とを用いた、現在位置の推定処理を開始する(S107)。
携帯電子機器1は、推定処理が開始されてから、所定時間Aが経過したか否かを判定する(S108)。携帯電子機器1は、所定時間Aが経過していないとき、所定時間Aが経過するまで推定処理を実行する(S108にてNo)。
図6を参照して説明する。
携帯電子機器1は、所定時間Aが経過すると、GPS受信機31を起動する(S109)。以下の説明では、このときの時刻を時刻Aとする。
携帯電子機器1は、GPS衛星からGPS信号を受信する(S110)。
そして、携帯電子機器1は、GPS受信機31を停止する(S111)。
携帯電子機器1は、時刻Aにおいて、GPS信号を用いて携帯電子機器1の位置座標をGPS測位する(S112)。すなわち、携帯電子機器1は、時刻Aにおいて、測位位置を求める。
携帯電子機器1は、時刻Aにおいて、自律測位により携帯電子機器1の推定位置を求める(S113)。すなわち、携帯電子機器1は、S107で開始した推定処理によって推定された現在位置を、推定位置として取得する。
携帯電子機器1は、S112において求めた測位位置と、S113において取得した推定位置とを用いて、補正ベクトルを生成する(S114)。
そして、携帯電子機器1は、例えば、図示しない入力部を介して、ユーザから位置算出処理の終了指示が入力されたか否かを判定する(S115)。なお、携帯電子機器1は、図示しない通信部を介して、サーバから位置算出処理の終了指示が入力されても良い。
図7を参照して説明する。
携帯電子機器1は、S114の処理に続いて、S115を実行したとき、位置算出処理の終了指示がない場合(S115にてNo)、補正ベクトルが生成されてから、所定時間Aが経過したか否かを判定する(S116)。また、携帯電子機器1は、S124の処理に続いて、S115を実行したとき、位置算出処理の終了指示がない場合(S115にてNo)、補正位置を求めてから、所定時間Aが経過したか否かを判定する(S116)。
携帯電子機器1は、所定時間Aが経過するまで、S107で開始した現在位置の推定処理を実行する(S116にてNo)。
携帯電子機器1は、所定時間Aが経過したとき、自律測位により携帯電子機器1の推定位置を求める(S117)。すなわち、携帯電子機器1は、S107で開始した推定処理により推定した推定位置を取得する。このときの時刻を時刻Bとする。
さらに、携帯電子機器1は、移動距離に応じた係数を乗算した補正ベクトルを推定位置に加えて補正位置を求める(S118)。なお、移動距離に応じた係数とは、図4、図5を用いて説明したように、基準位置から推定位置までの方向と長さを示す変位ベクトルの長さを、補正ベクトルを生成したときの変位ベクトルの長さで除算した値である。
携帯電子機器1は、角速度センサ43を起動する(S119)。
携帯電子機器1は、携帯電子機器1が水平方向に回転する角速度を取得する(S120)。このとき、携帯電子機器1は、例えば、複数個の角速度のサンプル値を取得する。
携帯電子機器1は、角速度センサ43を停止する(S121)。
図8を参照して説明する。
携帯電子機器1は、S121で取得した角速度を積分して回転角を求める(S122)。このとき、携帯電子機器1は、S120で取得した複数個の角速度のサンプル値に、サンプリング周期を乗算した値を積算しても良い。
そして、携帯電子機器1は、前回求めた回転角と、今回求めた回転角との差分を求める(S123)。
携帯電子機器1は、S123で求めた回転角の差分が所定の閾値以上であるか否かを判定する(S124)。携帯電子機器1は、S123で求めた回転角の差分が所定の閾値以上のとき(S124にてYes)、S109〜S114の処理を実行し、新たな補正ベクトルを生成する。そして、携帯電子機器1は、位置算出処理の終了指示がないとき(S115にてNo)、S118において、新たな補正ベクトルを用いて補正位置を求める処理を実行する。
また、携帯電子機器1は、S123で求めた回転角の差分が閾値未満であるとき(S124にてNo)、S115の処理を実行する。そして、携帯電子機器1は、位置算出処理の終了指示がないとき(S115にてNo)、S118において、前回使用した補正ベクトルを用いて、補正位置を求める処理を実行する。
図6、図9を参照して説明する。
携帯電子機器1は、ユーザからの位置算出処理の終了指示があるとき(S115にてYes)、S107で開始した推定処理を終了する(S125)。
携帯電子機器1は、距離センサ41を停止する(S126)。
また、携帯電子機器1は、方位センサ42を停止する(S127)。以上により、携帯電子機器1は、位置算出処理を終了する。
このとき、携帯電子機器1は、GPS受信機31、距離センサ41、方位センサ42、および角速度センサ43への電源供給を停止し、それぞれをオフ状態にしても良い。
また、S123において、携帯電子機器1は、S114で補正ベクトルを生成してから、S122で繰り返し求めた回転角の積算値を求めても良い。
そして、S124において、携帯電子機器1は、求めた回転角の積算値が所定の閾値以上となったか否かを判定しても良い。この場合、携帯電子機器1は、S123で求めた回転角の積算値が所定の閾値以上のとき(S124にてYes)、S109〜S114の処理を実行し、新たな補正ベクトルを生成する。そして、携帯電子機器1は、位置算出処理の終了指示がないとき(S115にてNo)、S118において、新たな補正ベクトルを用いて補正位置を求める処理を実行する。
また、携帯電子機器1は、S123で求めた回転角の積算値が所定の閾値未満であるとき(S124にてNo)、S115の処理を実行する。そして、携帯電子機器1は、位置算出処理の終了指示がないとき(S115にてNo)、S118において、前回使用した補正ベクトルを用いて、補正位置を求める処理を実行する。
図10は、コンピュータ装置の一実施例を示すブロック図である。
図10を参照して、コンピュータ装置500の構成について説明する。
図10において、コンピュータ装置500は、制御回路501と、記憶装置502と、読書装置503と、記録媒体504と、通信インターフェイス505(通信I/F)と、入出力インターフェイス506(入出力I/F)と、表示装置507と、スピーカ508と、マイク509と、カメラ510と、バイブ511と、GPS受信機512と、加速度センサ513と、歩数計514と、地磁気センサ515と、ジャイロセンサ516と、ネットワーク517とを備えている。また、各構成要素は、バス518により接続されている。
制御回路501は、コンピュータ装置500全体の制御をする。そして、制御回路501は、例えば、CPU、マルチコアCPU、FPGAおよびPLDなどのプロセッサである。また、制御回路501は、ISP(Image Signal Processor)、音声DSP(Digital Signal Pocessor)、通信CPU、およびアプリCPUなどを含む。制御回路501は、例えば、図1において、制御部10として機能する。なお、携帯電子機器1が求めた変位ベクトル、補正ベクトル、および時刻は、例えば、CPU、FPGA、およびPLDのキャッシュに記憶されても良い。時刻には、例えば、図3、図4で説明した時刻Aや時刻Bなどを含む。また、記憶部20に記憶される測位情報21、および設定情報22は、例えば、CPU、FPGA、およびPLDのキャッシュに記憶されても良い。
記憶装置502は、各種データを記憶する。そして、記憶装置502は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、およびNANDなどのメモリなどで構成される。記憶装置502は、例えば、図1において、記憶部20として機能する。そして、記憶装置502は、例えば、図1に示す、測位情報21と設定情報22とを記憶しても良い。
また、ROMは、OS、アプリケーションプログラム、ファームウェア、およびブートプログラムなどのプログラム、および各種データを記憶している。RAMは、制御回路501のワークエリアとして使用される。
記憶装置502は、例えば、制御回路501を、制御部10として機能させる位置算出プログラムを記憶する。
位置算出処理をするとき、携帯電子機器1は、記憶装置502に記憶された位置算出プログラムをRAMに読み出す。そして、RAMに読み出された位置算出プログラムを制御回路501で実行することにより、携帯電子機器1は、推定処理、生成処理、取得処理、および命令処理を含む位置算出処理を実行する。
なお、位置算出プログラムは、制御回路501が通信インターフェイス505を介してアクセス可能であれば、ネットワーク517上のサーバが有する記憶装置に記憶されていても良い。
読書装置503は、制御回路501に制御され、着脱可能な記録媒体504のデータのリード/ライトを行なう。そして、読書装置503は、例えば、メモリーカードリーダライタおよびUSB(Universal Serial Bus)などである。
記録媒体504は、各種データを保存する。記録媒体504は、例えば、位置算出プログラムを記憶する。さらに、記録媒体504は、図1に示す、測位情報21と設定情報22とを記憶しても良い。
そして、記録媒体504は、読書装置503を介してバス518に接続され、制御回路501が読書装置503を制御することにより、データのリード/ライトが行なわれる。また、記録媒体504は、例えば、SDメモリーカード(SD Memory Card)およびフラッシュメモリなどである。
通信インターフェイス505は、ネットワーク517を介してコンピュータ装置500と他の装置とを通信可能に接続する。また、通信インターフェイス505は、wifi(Wireless Fidelity)送受信機を含み、無線LANを介してネットワーク517と通信可能に接続しても良い。さらに、通信インターフェイス505は、やBluetooth(登録商標)送受信機を含み、近距離無線通信を用いて他の無線機器と通信可能に接続しても良い。
入出力インターフェイス506は、例えば、ヘッドホン、イヤホン、入力装置およびコンピュータ装置などと接続され、接続された装置から各種情報を示す信号が入力されると、バス518を介して入力された信号を制御回路501に出力する。また、入出力インターフェイス506は、制御回路501から出力された信号がバス518を介して入力されると、接続された各種装置に入力された信号を出力する。入出力インターフェイス506は、例えば、入力装置を介して、図1に示す記憶部20に記憶する測位情報21、および設定情報22の入力を受け付けても良い。
表示装置507は、例えば、各種情報を表示する。表示装置507は、例えば、制御回路501から出力される測位情報21、および設定情報22を表示しても良い。また、表示装置507は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)およびOLED(Organic Electroluminescence Display)などである。また、表示装置507は、タッチパネル機能を有し、ユーザからの情報の入力を受け付けても良い。
スピーカ508は、例えば、制御回路501から音声信号が入力されると、音声信号に対応した音声を出力する。
マイク509は、例えば、外部から入力された音声を音声信号に変換し、制御回路501に出力する。
カメラ510は、レンズで集められた光を撮像素子上に結像し、光を電気信号に変換する。そして、カメラ510は、例えば、変換した電気信号を記憶装置502に出力する。これにより、カメラ510は、映像を撮影する。撮像素子は、例えば、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどである。
バイブ511は、例えば、振動を発生させることにより、携帯電子機器1が通話を着信したことや携帯電子機器1がメールを受信したことをユーザに伝える。バイブ511は、例えば、モータの軸に重心を偏らせた重りを取り付け、モータを回転させることにより振動を発生させても良い。
GPS受信機512は、GPS衛星から送信される電波を受信する。そして、GPS受信機512は、受信した電波により搬送されたGPS信号を制御回路501に出力する。GPS受信機512は、例えば、図1において、受信部30として機能する。
加速度センサ513は、携帯電子機器1が移動する加速度を検出する。また、加速度センサ513は、検出した加速度を制御回路501に出力する。そして、制御回路501は、加速度センサ513から入力された加速度を積分することにより、携帯電子機器1の移動距離を求めても良い。加速度センサ513は、例えば、図1において、距離センサ41として機能する。
歩数計514は、携帯電子機器1を持つユーザが歩いた歩数を検出する。また、歩数計514は、検出した歩数を制御回路501に出力する。そして、制御回路501は、歩数計514から入力された歩数にユーザの歩幅を乗算することにより、携帯電子機器1の移動距離を求めても良い。歩数計514は、例えば、図1において、距離センサ41として機能する。
地磁気センサ515は、例えば、方位を検出する。また、地磁気センサ515は、検出した方位を制御回路501に出力する。これにより、制御回路501は、入力された方位を用いることで、推定処理において、携帯電子機器1の移動方向を判定する。地磁気センサ515は、例えば、図1において、方位センサ42として機能する。
ジャイロセンサ516は、例えば、携帯電子機器1が回転する角速度を検出する。また、ジャイロセンサ516は、検出した角速度を制御回路501に出力する。そして、制御回路501は、ジャイロセンサ516から入力された角速度を積分することにより、携帯電子機器1の回転角を求める。ジャイロセンサ516は、例えば、図1において、角速度センサ43として機能する。
ネットワーク517は、例えば、LAN、無線通信、またはインターネットなどであり、コンピュータ装置500と他の装置とを通信接続する。
以上のように、実施形態の携帯電子機器1は、自律測位の実行中において、ユーザの方向転換を検出したとき、GPS受信機31を一時的に動作させることによりGPS信号を受信し、受信したGPS信号を用いて新たな補正ベクトルを生成する。これにより、携帯電子機器1は、GPS受信機31による電力の消費を削減し、位置算出における消費電力を抑制することができる。
また、携帯電子機器1は、ユーザの方向転換を検出したとき、新たな補正ベクトルを生成する。これにより、携帯電子機器1は、進行方向が変わることで変化する自律測位の誤差を考慮して、推定位置を補正する。したがって、携帯電子機器1は、自律測位の精度を向上することができる。
さらに、実施形態の携帯電子機器1は、角速度センサ43を間欠的に動作させて、方向転換を検出するための携帯電子機器1の回転角を求める。これにより、携帯電子機器1は、角速度センサ43による電力の消費を削減し、位置算出における消費電力を抑制することができる。
なお、本実施形態は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。
以上記載した各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。なお、本発明は、以下の付記に限定されるものではない。
(付記1)
GPS信号を受信するGPS受信機と、
携帯電子機器が移動した距離に応じた信号を出力する距離センサと、
方位を検出する方位センサと、
前記GPS受信機が受信したGPS信号を用いて携帯電子機器の第1位置を測位する測位部と、
基準位置と前記距離センサから出力された信号と前記方位センサで検出された方位とを用いて、前記携帯電子機器の第2位置を推定する推定部と、
前記測位部が測位した第1位置および前記推定部が推定した第2位置を用いて補正ベクトルを生成する生成部と、
前記補正ベクトルを用いて前記第2位置を補正する補正部と、
前記携帯電子機器の回転角を取得する取得部と、
前記取得部により得られた回転角の変化が所定の閾値以上であるとき、前記GPS受信機に前記GPS信号を受信させ、前記測位部に第1位置を測位させ、前記推定部に第2位置を推定させ、前記生成部に補正ベクトルを生成させる命令をする命令部と、
を備えることを特徴とする携帯電子機器。
(付記2)
前記命令部は、
前記GPS受信機が前記GPS信号を受信したあと、前記GPS受信機を停止させる
ことを特徴とする付記1に記載の携帯電子機器。
(付記3)
前記携帯電子機器は、
角速度を検出する角速度センサを備え、
前記命令部は、
前記角速度センサに間欠的に角速度を検出させ、
前記取得部は、
前記角速度センサで検出された角速度を用いて回転角を求める
ことを特徴とする付記1または2に記載の携帯電子機器。
(付記4)
GPS信号を受信するGPS受信機と、
携帯電子機器が移動した距離に応じた信号を出力する距離センサと、
方位を検出する方位センサと、
前記GPS受信機が受信したGPS信号を用いて携帯電子機器の第1位置を測位する測位部と、
基準位置と前記距離センサから出力された信号と前記方位センサで検出された方位とを用いて、前記携帯電子機器の第2位置を推定する推定部と、
前記測位部が測位した第1位置および前記推定部が推定した第2位置を用いて補正ベクトルを生成する生成部と、
前記補正ベクトルを用いて前記第2位置を補正する補正部と、
前記携帯電子機器の回転角を取得する取得部と、
前記補正部が補正ベクトルを生成してから取得した回転角の積算値が所定の閾値以上となったとき、前記GPS受信機に前記GPS信号を受信させ、前記測位部に第1位置を測位させ、前記推定部に第2位置を推定させ、前記生成部に補正ベクトルを生成させる命令をする命令部と、
を備えることを特徴とする携帯電子機器。
(付記5)
GPS信号を受信するGPS受信機と、携帯電子機器が移動した距離に応じた信号を出力する距離センサと、方位を検出する方位センサとを備える携帯電子機器のコンピュータによって実行されるシミュレーション方法であって、
前記コンピュータは、
前記GPS受信機が受信したGPS信号を用いて携帯電子機器の第1位置を測位し、
基準位置と前記距離センサから出力された信号と前記方位センサで検出された方位とを用いて、前記携帯電子機器の第2位置を推定し、
前記測位部が測位した第1位置および前記推定部が推定した第2位置を用いて補正ベクトルを生成し、
前記補正ベクトルを用いて前記第2位置を補正し、
前記携帯電子機器の回転角を取得し、
前記取得部により得られた回転角の変化が所定の閾値以上であるとき、前記GPS受信機に前記GPS信号を受信させ、前記測位処理と、前記推定処理と、前記生成処理とをする
ことを特徴とする位置算出プログラム。
(付記6)
前記コンピュータは、
前記GPS受信機が前記GPS信号を受信したあと、前記GPS受信機を停止させる
ことを特徴とする付記5に記載の位置算出プログラム。
(付記7)
前記携帯電子機器は、さらに、
角速度を検出する角速度センサを備え、
前記コンピュータは、
前記角速度センサに間欠的に角速度を検出させ、
前記角速度センサで検出された角速度を用いて回転角を求める
ことを特徴とする付記5または6に記載の位置算出プログラム。
1 携帯電子機器
10 制御部
20 記憶部
30 受信部
40 検出部
500 コンピュータ装置
501 制御回路
502 記憶装置
503 読書装置
504 記録媒体
505 通信インターフェイス
506 入出力インターフェイス
507 表示装置
508 スピーカ
509 マイク
510 カメラ
511 バイブ
512 GPS受信機
513 加速度センサ
514 歩数計
515 地磁気センサ
516 ジャイロセンサ
517 ネットワーク
518 バス

Claims (6)

  1. GPS信号を受信するGPS受信機と、
    携帯電子機器が移動した距離に応じた信号を出力する距離センサと、
    方位を検出する方位センサと、
    前記GPS受信機が受信したGPS信号を用いて携帯電子機器の第1位置を測位する測位部と、
    基準位置と前記距離センサから出力された信号と前記方位センサで検出された方位とを用いて、前記携帯電子機器の第2位置を推定する推定部と、
    前記測位部が測位した第1位置および前記推定部が推定した第2位置を用いて補正ベクトルを生成する生成部と、
    前記補正ベクトルを用いて前記第2位置を補正する補正部と、
    前記携帯電子機器の回転角を取得する取得部と、
    前記取得部により得られた回転角の変化が所定の閾値以上であるとき、前記GPS受信機に前記GPS信号を受信させ、前記測位部に第1位置を測位させ、前記推定部に第2位置を推定させ、前記生成部に補正ベクトルを生成させる命令をする命令部と、
    を備えることを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記命令部は、
    前記GPS受信機が前記GPS信号を受信したあと、前記GPS受信機を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記携帯電子機器は、
    角速度を検出する角速度センサを備え、
    前記命令部は、
    前記角速度センサに間欠的に角速度を検出させ、
    前記取得部は、
    前記角速度センサで検出された角速度を用いて回転角を求める
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電子機器。
  4. GPS信号を受信するGPS受信機と、携帯電子機器が移動した距離に応じた信号を出力する距離センサと、方位を検出する方位センサとを備える携帯電子機器のコンピュータによって実行されるシミュレーション方法であって、
    前記コンピュータは、
    前記GPS受信機が受信したGPS信号を用いて携帯電子機器の第1位置を測位し、
    基準位置と前記距離センサから出力された信号と前記方位センサで検出された方位とを用いて、前記携帯電子機器の第2位置を推定し、
    前記測位部が測位した第1位置および前記推定部が推定した第2位置を用いて補正ベクトルを生成し、
    前記補正ベクトルを用いて前記第2位置を補正し、
    前記携帯電子機器の回転角を取得し、
    前記取得部により得られた回転角の変化が所定の閾値以上であるとき、前記GPS受信機に前記GPS信号を受信させ、前記測位処理と、前記推定処理と、前記生成処理とをする
    ことを特徴とする位置算出プログラム。
  5. 前記コンピュータは、
    前記GPS受信機が前記GPS信号を受信したあと、前記GPS受信機を停止させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の位置算出プログラム。
  6. 前記携帯電子機器は、さらに、
    角速度を検出する角速度センサを備え、
    前記コンピュータは、
    前記角速度センサに間欠的に角速度を検出させ、
    前記角速度センサで検出された角速度を用いて回転角を求める
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の位置算出プログラム。
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