JP2015155697A - タービンバケット及びタービンバケットの先端シュラウドをバランスさせるための方法 - Google Patents

タービンバケット及びタービンバケットの先端シュラウドをバランスさせるための方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスタービンエンジン用のタービンバケットを提供する。
【解決手段】タービンバケットは、エーロフォイルと、エーロフォイルから半径方向に外側に配置された先端シュラウドと、先端シュラウドから半径方向に外側に配置され、先端シュラウドの第1の端部から第2の端部まで略接線方向に延在するシールレールとを備え得る。シールレールは、第1の端部と第2の端部との間に配置され、略接線方向にエーロフォイルからオフセットされた場所に最大軸方向厚を含み得る。本出願及び結果として得られる特許は、ガスタービンエンジン及びガスタービンエンジンのタービンバケットの先端シュラウドをバランスさせるための方法を更に提供する。
【選択図】図1

Description

本出願及び結果として得られる特許は、一般に、ガスタービンエンジンに関し、より詳細には、ガスタービンエンジンのタービンバケット及びガスタービンエンジンのタービンバケットの先端シュラウドをバランスさせるための方法に関する。
ガスタービンエンジンでは、高温燃焼ガスは、一般に、1つ又は複数の燃焼器からトランジションピースを通りタービンの高温ガス経路に沿って流れ得る。幾つかのタービン段は、通常、高温ガス経路に沿って直列に配設され得るため、燃焼ガスは、第1段のノズル及びバケットを通り、その後、タービンの後段のノズル及びバケットを通って流れる。こうして、ノズルは、燃焼ガスをそれぞれのバケットに向けて方向付け、発電機等の負荷を回転させ駆動させ得る。燃焼ガスは、高温ガス経路に沿って燃焼ガスを方向付けるのに同様に役立ち得るバケットを囲む固定周方向シュラウドによって含まれ得る。
或るタービンバケットは、タービンバケットのエーロフォイルから半径方向に外側に配置された先端シュラウドを含み得る。タービンの運転中、先端シュラウドは、振動性応力による高サイクル疲労におけるエーロフォイルの故障を防止し得る。しかし、応力は、先端シュラウドに作用する遠心力のために、エーロフォイルと先端シュラウドとの間のフィレット領域で誘起され得る。或る構成によれば、タービンバケットは、先端シュラウドから半径方向に外側に配置され、タービンの回転の中心軸に関して接線方向に延在するシールレールを同様に含み得る。シールレールは、一般に、対応する固定周方向シュラウド内に形成される溝に入るように半径方向に延在し得る。こうして、シールレールは、先端シュラウドと固定周方向シュラウドとの間で燃焼ガスの漏洩を制御又は防止し得る。更に、シールレールは、先端シュラウドの屈曲を低減し得るが、シールレールの付加質量が、フィレット領域における応力を増加させ得る。
1つの知られている構成によれば、シールレールは、先端シュラウドの第1の端部から第2の端部まで接線方向に延在し、また、シールレールは、接線方向に沿って一定である軸方向厚を有し得る。こうした構成は、先端シュラウドにわたる漏洩を制御し、先端シュラウドの屈曲を低減し得るが、特に先端シュラウドの端部におけるシールレールの付加質量が、フィレット領域における応力を著しく増加させ得る。高い運転温度における応力の増加は、先端シュラウド上での高いクリープレートをもたらす場合があり、高いクリープレートは、タービンバケットの部品寿命を減少させ得る。更に、高温における応力の増加は、タービンバケットの疲労寿命を減少させ得る。更に、こうしたシールレール構成は、タービンバケットの先端シュラウドバランス及び周波数同調を実現することが課題となる場合があり、それが、タービンバケットの部品寿命を同様に減少させ得る。
したがって、タービンバケットの先端シュラウドバランス及び周波数同調を実現するための改善されたシールレール構成を有するタービンバケットについての欲求が存在する。具体的には、こうしたシールレール構成は、先端シュラウドを支持し、所望の周波数マージンを維持するために必要なシールレール質量を同様に提供しながら、適切な先端シュラウドバランスを実現するために最適化され得る。こうして、こうしたシールレール構成は、タービンバケットの部品寿命を増加させ、したがって、タービンの費用のかかる修理及びシャットダウンの発生率を減少させ得る。
したがって、本出願及び結果として得られる特許は、ガスタービンエンジン用のタービンバケットを提供する。タービンバケットは、エーロフォイルと、エーロフォイルから半径方向に外側に配置された先端シュラウドと、先端シュラウドから半径方向に外側に配置され、先端シュラウドの第1の端部から第2の端部まで略接線方向に延在するシールレールとを含み得る。シールレールは、第1の端部と第2の端部との間に配置され、略接線方向にエーロフォイルからオフセットされた場所に最大軸方向厚を含み得る。
本出願及び結果として得られる特許は、ガスタービンエンジンのタービンバケットの先端シュラウドをバランスさせるための方法を同様に提供する。方法は、先端シュラウドから半径方向に外側に配置され、先端シュラウドの第1の端部から第2の端部まで略接線方向に延在するシールレールを設けるステップを含み得る。方法は、最大軸方向厚が、第1の端部と第2の端部との間でかつ略接線方向にタービンバケットのエーロフォイルからオフセットされた場所に配置されるようにシールレールの軸方向厚を変化させるステップを同様に含み得る。
本出願及び結果として得られる特許は、ガスタービンエンジンを更に提供する。ガスタービンエンジンは、圧縮機と、圧縮機と連通状態にある燃焼器と、燃焼器と連通状態にあるタービンとを含み得る。タービンは、周方向アレイに配列された幾つかのタービンバケットを含み得る。タービンバケットのそれぞれは、エーロフォイルと、エーロフォイルから半径方向に外側に配置された先端シュラウドと、先端シュラウドから半径方向に外側に配置され、先端シュラウドの第1の端部から第2の端部まで略接線方向に延在するシールレールとを含み得る。シールレールは、第1の端部と第2の端部との間に配置され、略接線方向にエーロフォイルからオフセットされた場所に最大軸方向厚を含み得る。
本出願及び結果として得られる特許の、これらのまた他の特徴及び改善は、幾つかの図面及び添付特許請求の範囲と共に以下の詳細な説明を検討することにより、当業者には明らかになるであろう。
圧縮機、燃焼器、及びタービンを含むガスタービンエンジンの概略図である。 幾つかのタービン段を示す、図1のガスタービンエンジンで使用され得るタービンの一部分の概略図である。 図2のタービンで使用され得る、エーロフォイルと、先端シュラウドと、シールレールとを含む、知られているタービンバケットの正面平面図である。 先端シュラウドと、シールレールと、エーロフォイル(隠れ線で示す)とを示す、図3のタービンバケットの一部分の上面平面図である。 本明細書に記載の、図2のタービンで使用され得るタービンバケットであって、エーロフォイルと、先端シュラウドと、シールレールとを含む、タービンバケットの一実施形態の正面平面図である。 先端シュラウドと、シールレールと、エーロフォイル(隠れ線で示す)とを示す、図5のタービンバケットの一部分の上面平面図である。
次に、幾つかの図全体を通して同様の数字が同様の要素を指す図面を参照すると、図1は、本明細書で使用され得るガスタービンエンジン10の概略図を示す。ガスタービンエンジン10は圧縮機15を含み得る。圧縮機15は、流入する空気流20を圧縮する。圧縮機15は、圧縮された空気流20を燃焼器25に送出する。燃焼器25は、圧縮された空気流20を、加圧された燃料流30と混合し、混合物に点火して、燃焼ガス流35を生成する。単一の燃焼器25だけが示されるが、ガスタービンエンジン10は、任意の数の燃焼器25を含み得る。燃焼ガス流35は、次に、タービン40に送出される。燃焼ガス流35は、機械的仕事を生成するようにタービン40を駆動する。タービン40において生成される機械的仕事は、シャフト45を介して圧縮機15をまた発電機等の外部負荷を駆動する。他の構成及び他のコンポーネントが本明細書で使用され得る。
ガスタービンエンジン10は、天然ガス、種々のタイプの合成ガス、及び/又は他のタイプの燃料を使用し得る。ガスタービンエンジン10は、限定はしないが、7又は9シリーズヘビーデューティガスタービンエンジン等のガスタービンエンジンを含む、ニューヨーク州スケネクタディ(Schenectady、 New York)のGeneral Electric Companyによって提供される幾つかの各種ガスタービンエンジンのうちのいずれか1つであり得る。ガスタービンエンジン10は、各種の構成を有し、他のタイプのコンポーネントを使用し得る。他のタイプのガスタービンエンジンもまた本明細書で使用され得る。複数のガスタービンエンジン、他のタイプのタービン、及び他のタイプの発電機器もまた、本明細書で共に使用され得る。ガスタービンエンジン10が本明細書で示されるが、本出願は、蒸気タービンエンジン等の任意のタイプのターボ機械装置に適用され得る。
図2は、ガスタービンエンジン10内の高温ガス経路54内に配置された幾つかの段52を含むタービン40の一部分の概略図を示す。第1段56は、タービン40の中心軸CAの周りに配置された、幾つかの周方向に離間した第1段ノズル58及び幾つかの周方向に離間した第1段バケット60を含み得る。第1段56は、周方向に延在し、第1段バケット60を囲む第1段シュラウド62を同様に含み得る。第1段シュラウド62は、環状配置で互いに隣接して配置された幾つかのシュラウドセグメントを含み得る。同様に、第2段64は、幾つかの第2段ノズル66、幾つかの第2段バケット68、及び第2段バケット68を囲む第2段シュラウド70を含み得る。更に、第3段72は、幾つかの第3段ノズル74、幾つかの第3段バケット76、及び第3段バケット76を囲む第3段シュラウド78を含み得る。タービン40の部分が、3つの段52を含むものとして示されるが、タービン40は、タービン40の中心軸CAに沿って配置された任意の数の段52を含み得る。
図3及び4は、タービン40の段52のうちの1つの段で使用され得る、知られているタービンバケット80を示す。例えば、バケット80は、タービン40の第2段64又は後段で使用され得る。一般的に言えば、タービンバケット80は、エーロフォイル82、シャンク84、及びエーロフォイル82とシャンク84との間に配設されたプラットフォーム86を含み得る。上述したように、幾つかのバケット80は、タービン40の段52内で、周方向アレイに配置され得る。こうして、各バケット80のエーロフォイル82は、タービン40の中心軸CAに関して半径方向に延在することができ、一方、各バケット80のプラットフォーム86は、タービン40の中心軸CAに関して接線方向に延在する。
図に示すように、エーロフォイル82は、プラットフォーム86から外側に、バケット80の先端端90の周りに配置された先端シュラウド88まで半径方向Rに延在し得る。幾つかの実施形態では、先端シュラウド88は、フィレット領域92を介してエーロフォイル82に接続され得る。シャンク84は、プラットフォーム86から内側に、バケット80の根本端94まで半径方向に延在することができ、それにより、プラットフォーム86は、エーロフォイル82とシャンク84との間の界面を全体的に画定する。図に示すように、プラットフォーム86は、タービン40の運転中にタービン40の中心軸CAに全体的に平行に延在するように形成され得る。シャンク84は、バケット80をタービン40のタービンディスクに固定するように構成されるダブテール等の根本構造を画定するように形成され得る。タービン40の運転中に、燃焼ガス流35は、高温ガス経路54に沿ってまたバケット80のプラットフォーム86にわたって移動し、プラットフォーム86は、全体的にタービンディスクの外周と共に、高温ガス経路54の半径方向内部境界を形成し得る。同様に、バケット80の先端シュラウド88は、一般に、高温ガス経路54の半径方向外部境界を形成し得る。
図3及び4に示すように、バケット80は、先端シュラウド88から半径方向に外側に配置されたシールレール96を同様に含み得る。幾つかの実施形態では、シールレール96は、先端シュラウド88と一体的に形成され得る。図に示すように、シールレール96は、タービン40の中心軸CAに関して接線方向Tに延在し得る。具体的には、シールレール96は、先端シュラウド88の第1の端部97から先端シュラウド88の第2の端部98まで接線方向Tに延在し得る。図に示すように、シールレール96は、接線方向Tに測定されるシールレール96の長さLに沿って一定である軸方向Aに測定される軸方向厚ATを有し得る。上述したように、シールレール96は、一般に、対応する固定周方向シュラウド内に形成される溝に入るように半径方向に延在し得る。こうして、シールレール96は、タービン40の運転中に、先端シュラウド88と固定周方向シュラウドとの間で燃焼ガスの漏洩を制御又は防止し得る。更に、シールレール96は、タービン40の運転中に、先端シュラウド88の屈曲を低減し得るが、シールレール96の付加質量が、フィレット領域92における応力を増加させ得る。
図5及び6は、本明細書で述べるタービンバケット100の一実施形態を示す。タービンバケット100は、タービン40の段52のうちの1つの段で使用され、一般に、上述したタービンバケット80と同様な方法で構成され得るが、構造及び機能の幾つかの差異が、本明細書で、以下に述べられる。例えば、バケット100は、タービン40の第2段64又は後段で使用され得る。図に示すように、バケット100は、エーロフォイル102、シャンク104、及びエーロフォイル102とシャンク104との間に配設されたプラットフォーム106を含み得る。幾つかのバケット100は、タービン40の段52内で、周方向アレイに配置され得る。こうして、各バケット100のエーロフォイル102は、タービン40の中心軸CAに関して半径方向に延在することができ、一方、各バケット100のプラットフォーム106は、タービン40の中心軸CAに関して接線方向に延在する。
図に示すように、エーロフォイル102は、プラットフォーム106から外側に、バケット100の先端端110の周りに配置された先端シュラウド108まで半径方向Rに延在し得る。幾つかの実施形態では、先端シュラウド108は、フィレット領域112を介してエーロフォイル102に接続され得る。シャンク104は、プラットフォーム106から内側に、バケット100の根本端114まで半径方向に延在することができ、それにより、プラットフォーム106は、エーロフォイル102とシャンク104との間の界面を全体的に画定する。図に示すように、プラットフォーム106は、タービン40の運転中にタービン40の中心軸CAに全体的に平行に延在するように形成され得る。シャンク104は、バケット80をタービン40のタービンディスクに固定するように構成されるダブテール等の根本構造を画定するように形成され得る。タービン40の運転中に、燃焼ガス流35は、高温ガス経路54に沿ってまたバケット100のプラットフォーム106にわたって移動し、プラットフォーム106は、タービンディスクの外周と共に、高温ガス経路54の半径方向内部境界を形成する。同様に、バケット100の先端シュラウド108は、一般に、高温ガス経路54の半径方向外部境界を形成し得る。
図5及び6に示すように、バケット100は、先端シュラウド108から半径方向に外側に配置されたシールレール116を同様に含み得る。幾つかの実施形態では、シールレール116は、先端シュラウド108と一体的に形成され得る。図に示すように、シールレール116は、タービン40の中心軸CAに関して接線方向Tに延在し得る。具体的には、シールレール116は、先端シュラウド88の第1の端部118から先端シュラウド88の第2の端部120まで接線方向Tに延在し得る。こうして、シールレール116は、シールレール116の第1の端部122からシールレール116の第2の端部124まで延在する接線方向Tに測定される長さLを有し得る。タービンの中心軸CAの周りのシールレール116の回転方向に関して、第1の端部122は前端であり、第2の端部124は後端であり得る。図に示すように、シールレール116は、シールレール116の長さLに沿って変化する軸方向Aに測定される軸方向厚を有し得る。シールレール116は、シールレール116の第1の端部122における第1の軸方向厚AT1及びシールレール116の第2の端部124における第2の軸方向厚AT2を有し得る。幾つかの実施形態では、第1の軸方向厚AT1は第2の軸方向厚AT2に等しいとすることができる。他の実施形態では、第1の軸方向厚AT1は第2の軸方向厚AT2より大きくてもよい。更に他の実施形態では、第1の軸方向厚AT1は第2の軸方向厚AT2より小さくてもよい。
或る実施形態によれば、シールレール116は、予捩じり構成を有し、したがって、図6に示す接線方向Tに関してわずかな捩じり角度で延在し得る。換言すれば、シールレール116は、捩じり角度の結果として、タービン40の中心軸CAに関して略接線方向に延在し得る。
図6に示すように、シールレール116は、シールレール116の第1の端部122と第2の端部124との間に配置された場所における第3の軸方向厚AT3を有し、第3の軸方向厚AT3は、第1の軸方向厚AT1及び第2の軸方向厚AT2より大きくてもよい。具体的には、第3の軸方向厚AT3は、第1の端部122と第2の端部124との間に配置された最大軸方向厚の場所126においてシールレール116の最大軸方向厚ATMAXを構成し得る。図に示すように、最大軸方向厚の場所126は、第1の端部122から第1の距離D1でかつ第2の端部124から第2の距離D2に配置されることができ、第1の距離D1は第2の距離D2と異なる。換言すれば、最大軸方向厚の場所126は、シールレール116の長さLの中心点からオフセットされ得る。幾つかの実施形態では、第1の距離D1は第2の距離D2より大きくてもよい。他の実施形態では、第1の距離D1は第2の距離D2より小さくてもよい。
或る実施形態によれば、図6に示すように、最大軸方向厚の場所126は、エーロフォイル102(隠れ線で示される)から接線方向Tにオフセットされ得る。具体的には、最大軸方向厚の場所126は、エーロフォイル102に対して接線方向Tに測定される接線方向オフセットTOを有し得る。幾つかの実施形態では、最大軸方向厚の場所126は、図に示すように、エーロフォイル102の圧力側128の周りでオフセットされ得る。他の実施形態では、最大軸方向厚の場所126は、エーロフォイル102の吸引側130の周りでオフセットされ得る。幾つかの実施形態では、最大軸方向厚の場所126は、フィレット領域112(隠れ線で示される)の一部分と半径方向に整列し得る。他の実施形態では、最大軸方向厚の場所126は、フィレット領域112から接線方向Tにオフセットされ得る。
シールレール116の軸方向厚は、第1の端部122から最大軸方向厚の場所126まで増加し、また同様に、第2の端部124から最大軸方向厚の場所126まで増加し得る。幾つかの実施形態では、シールレール116の軸方向厚は、図に示すように、第1の端部122から最大軸方向厚の場所126まで一定に増加し、また同様に、第2の端部124から最大軸方向厚の場所126まで一定に増加し得る。他の実施形態では、シールレール116は、第1の端部122と最大軸方向厚の場所126との間に及び/又は第2の端部124と最大軸方向厚の場所126との間に配置された一定軸方向厚の1つ又は複数の領域を含み得る。更に他の実施形態では、図に示すように、シールレール116の軸方向厚は、第1の端部122から最大軸方向厚の場所126まで可変的に増加し、また同様に、第2の端部124から最大軸方向厚の場所126まで可変的に増加し得る。
シールレール116は、それぞれが第1の端部122から第2の端部124まで延在する上流面132及び下流面134を含み得る。或る実施形態によれば、最大軸方向厚の場所126は、上流面132の半径方向に延在する第1の縁部136及び下流面134の半径方向に延在する第2の縁部138によって画定され得る。幾つかの実施形態では、半径方向に延在する第1の縁部136及び半径方向に延在する第2の縁部138は、図に示すように、接線方向Tに互いに整列し得る。或る実施形態によれば、最大軸方向厚の場所126は、上流面132の第1の平面及び下流面134の第2の平面によって画定され得る。幾つかの実施形態では、第1の平面及び第2の平面は、接線方向Tに互いに整列し得る。
長さL、第1の軸方向厚AT1、第2の軸方向厚AT2、最大軸方向厚ATMAX、第1の距離D1、第2の距離D2、及び接線方向オフセットTOを含むシールレール116の特定の寸法は、先端シュラウド108を支持するための必要な質量を同様に提供し、所望の周波数マージンを同様に維持しながら、適切な先端シュラウド108のバランスを最適に実現するように選択され得る。シールレール116の長さLに沿って軸方向厚が変化するため、第1及び第2の端部122、124の近くのシールレール116の質量は、フィレット領域112における応力を不必要に増加させることなく、先端シュラウド108を支持し、先端シュラウド108の周りの屈曲を減少させるのに必要な量だけを提供するように選択され得る。一方、最大軸方向厚ATMAX、及び、第1の距離D1、第2の距離D2、及び接線方向オフセットTOによって決定される最大軸方向厚の場所126は、先端シュラウドのバランスを保ち、バケット100の周波数同調について必要な質量を提供するように選択され得る。したがって、シールレール116の構成は、一定軸方向厚を有するシールレール96と比較して、先端シュラウドバランス及び周波数同調についての改善された最適化を提供し得る。
そのため、本明細書で述べる実施形態は、先端シュラウドバランス及びタービンバケットの周波数同調を実現するための改善されたシールレール構成を有するタービンバケットを提供する。上述したように、シールレール構成は、先端シュラウドを支持するための必要なシールレール質量を同様に提供し、所望の周波数マージンを同様に維持しながら、適切な先端シュラウドバランスを実現するように最適化され得る。こうして、シールレール構成は、最終的に、タービンバケットの部品寿命を増加させ、したがって、タービンの費用のかかる修理及び運転停止の発生率を減少させ得る。
前記の事項が、本出願及び結果として得られる特許の或る実施形態のみに関することは明白である。添付特許請求の範囲及びその均等物によって規定される本発明の全体的な要旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正が当業者によって本明細書にて行われてもよい。
10 ガスタービンエンジン
15 圧縮機
20 空気流
25 燃焼器
30 燃料流
35 燃焼ガス流
40 タービン
45 シャフト
50 外部負荷
52 タービン段
54 高温ガス経路
56 第1段
58 第1段ノズル
60 第1段バケット
62 第1段シュラウド
64 第2段
66 第2段ノズル
68 第2段バケット
70 第2段シュラウド
72 第3段
74 第3段ノズル
76 第3段バケット
78 第3段シュラウド
80 タービンバケット
82 エーロフォイル
84 シャンク
86 プラットフォーム
88 先端シュラウド
90 先端端
92 フィレット領域
94 根本端
96 シールレール
97 第1の端部
98 第2の端部
100 タービンバケット
102 エーロフォイル
104 シャンク
106 プラットフォーム
108 先端シュラウド
110 先端端
112 フィレット領域
114 根本端
116 シールレール
118 第1の端部
120 第2の端部
122 第1の端部
124 第2の端部
126 最大軸方向厚の場所
128 圧力側
130 吸引側
132 上流面
134 下流面
136 半径方向に延在する第1の縁部
138 半径方向に延在する第2の縁部

Claims (20)

  1. ガスタービンエンジン用のタービンバケットであって、
    エーロフォイルと、
    前記エーロフォイルから半径方向に外側に配置された先端シュラウドと、
    前記先端シュラウドから半径方向に外側に配置され、前記先端シュラウドの第1の端部から第2の端部まで略接線方向に延在するシールレールとを備え、前記シールレールは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、前記略接線方向に前記エーロフォイルからオフセットされた場所に最大軸方向厚を備える、タービンバケット。
  2. 前記シールレールは、第1の端部及び第2の端部を備え、前記最大軸方向厚の場所は、前記シールレールの前記第1の端部から第1の距離でかつ前記シールレールの前記第2の端部から第2の距離に配置され、前記第1の距離は前記第2の距離と異なる、請求項1記載のタービンバケット。
  3. 前記シールレールは、前記シールレールの前記第1の端部において第1の軸方向厚を、また前記シールレールの前記第2の端部において第2の軸方向厚を備え、前記第1の軸方向厚は前記第2の軸方向厚に等しい、請求項2記載のタービンバケット。
  4. 前記シールレールは、前記シールレールの前記第1の端部において第1の軸方向厚を、また前記シールレールの前記第2の端部において第2の軸方向厚を備え、前記第1の軸方向厚は前記第2の軸方向厚と異なる、請求項2記載のタービンバケット。
  5. 前記シールレールの前記軸方向厚は、前記シールレールの前記第1の端部から前記最大軸方向厚の場所まで可変的に増加し、前記シールレールの前記軸方向厚は、前記シールレールの前記第2の端部から前記最大軸方向厚の場所まで可変的に増加する、請求項2記載のタービンバケット。
  6. 前記シールレールは、前記最大軸方向厚の場所と、前記シールレールの前記第1の端部及び前記シールレールの前記第2の端部の一方との間に配置された一定軸方向厚の1つ又は複数の領域を備える、請求項2記載のタービンバケット。
  7. 前記最大軸方向厚の場所は、前記エーロフォイルの圧力側の周りにオフセットされる、請求項1記載のタービンバケット。
  8. 前記最大軸方向厚の場所は、前記エーロフォイルの吸引側の周りにオフセットされる、請求項1記載のタービンバケット。
  9. 前記先端シュラウドは、フィレット領域を介して前記エーロフォイルに接続され、前記最大軸方向厚の場所は、前記略接線方向に前記フィレット領域からオフセットされる、請求項1記載のタービンバケット。
  10. 前記先端シュラウドは、フィレット領域を介して前記エーロフォイルに接続され、前記最大軸方向厚の場所は、前記フィレット領域の一部分と半径方向に整列する、請求項1記載のタービンバケット。
  11. 前記シールレールは、上流面及び下流面を備え、前記最大軸方向厚の場所は、前記上流面の半径方向に延在する第1の縁部及び前記下流面の半径方向に延在する第2の縁部によって画定される、請求項1記載のタービンバケット。
  12. ガスタービンエンジンのタービンバケットの先端シュラウドをバランスさせるための方法であって、
    前記先端シュラウドから半径方向に外側に配置され、前記先端シュラウドの第1の端部から第2の端部まで略接線方向に延在するシールレールを設けることと、
    最大軸方向厚が、前記第1の端部と前記第2の端部との間でかつ前記略接線方向に前記タービンバケットのエーロフォイルからオフセットされた場所に配置されるように前記シールレールの軸方向厚を変化させることを含む、方法。
  13. 前記シールレールの前記軸方向厚を変化させることは、前記エーロフォイルの周りで前記先端シュラウドをバランスさせることを含む、請求項12記載の方法。
  14. 前記シールレールの前記軸方向厚を変化させることは、所望の周波数マージンを得るために前記シールレールの質量を分配することを含む、請求項12記載の方法。
  15. ガスタービンエンジンであって、
    圧縮機と、
    前記圧縮機と連通状態にある燃焼器と、
    前記燃焼器と連通状態にあるタービンであって、周方向アレイに配列された複数のタービンバケットを備える、タービンとを備え、前記タービンバケットのそれぞれは、
    エーロフォイルと、
    前記エーロフォイルから半径方向に外側に配置された先端シュラウドと、
    前記先端シュラウドから半径方向に外側に配置され、前記先端シュラウドの第1の端部から第2の端部まで略接線方向に延在するシールレールとを備え、前記シールレールは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、前記略接線方向に前記エーロフォイルからオフセットされた場所に最大軸方向厚を備える、ガスタービンエンジン。
  16. 前記シールレールは、第1の端部及び第2の端部を備え、前記最大軸方向厚の場所は、前記シールレールの前記第1の端部から第1の距離でかつ前記シールレールの前記第2の端部から第2の距離に配置され、前記第1の距離は前記第2の距離と異なる、請求項15記載のガスタービンエンジン。
  17. 前記シールレールの前記軸方向厚は、前記シールレールの前記第1の端部から前記最大軸方向厚の場所まで可変的に増加し、前記シールレールの前記軸方向厚は、前記シールレールの前記第2の端部から前記最大軸方向厚の場所まで可変的に増加する、請求項16記載のガスタービンエンジン。
  18. 前記最大軸方向厚の場所は、前記エーロフォイルの圧力側の周りにオフセットされる、請求項15記載のガスタービンエンジン。
  19. 前記最大軸方向厚の場所は、前記エーロフォイルの吸引側の周りにオフセットされる、請求項15記載のガスタービンエンジン。
  20. 前記シールレールは、上流面及び下流面を備え、前記最大軸方向厚の場所は、前記上流面の半径方向に延在する第1の縁部及び前記下流面の半径方向に延在する第2の縁部によって画定される、請求項15記載のガスタービンエンジン。
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