JP2015155236A - 箱型荷台を備えた貨物輸送車におけるドアの開度維持装置 - Google Patents

箱型荷台を備えた貨物輸送車におけるドアの開度維持装置 Download PDF

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一生 丹羽
道弘 多田
Michihiro Tada
道弘 多田
山口 浩二
Koji Yamaguchi
浩二 山口
裕樹 安達
Yuki Adachi
裕樹 安達
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【課題】箱型荷台のドアを所定角度まで開放した状態に維持するストッパを備えた車両において、ドアを移動操作するのみでドアの開放状態維持の解除操作なしでドアを移動可能とすることにより、所定角度まで開放された状態のドアの移動操作を簡略化する。【解決手段】ストッパ30は、ドア10の内側壁面と箱型荷台の後部との間にアーム32を掛け渡して設けられ、該アームの基端は箱型荷台の後部に揺動自在に結合され、アームの先端はドアの内側壁面に沿って形成されたレール31に対して摺動自在に結合され、更にアーム32の先端とレール31との間には第1節度機構35が設けられ、また、ドアの開閉に伴って相対位置が変化するドアの外側壁面と箱型荷台の外側壁面との間には第2節度機構が設けられ、第1及び第2節度機構は、ドアが所定角度まで開放された位置ではその開放位置を維持し、ドアを閉じる操作力により、開放維持を解除するように構成されている。【選択図】図16

Description

本発明は、箱型荷台を備えた貨物輸送車において後部ドアを所定開度(以下、所定角度ともいう)に保持させる開度維持装置に関する。
箱型荷台を備えた貨物輸送車においては、箱型荷台内への貨物の出し入れを行うために箱型荷台の後部に観音開き方式のドアが備えられている(下記特許文献1参照)。観音開き方式のドアは、貨物の出し入れの際の使い易さのため、所定角度(例えば、開放角度90度)まで開放された状態を維持するようにストッパが設けられている。ストッパは、ドアの内側壁面とドアヒンジ部との間にロッドを掛け渡し、ロッドの基端はドアヒンジ部に揺動自在とされ、ロッドの先端はドアの内側壁面に沿って摺動自在とされ、しかもドアが所定角度まで開放された位置では、ロッドの先端は摺動できないようにドアの内側壁面に係止されてロックされている。
特開2010−12884号公報
所定角度まで開放されたドアを閉じる際は、ロッドによるドアのロック状態を解除する必要がある。そのため、ドアを閉じるように移動させる操作の他に、ロック状態を解除する操作も併せて行わなければならず両手による操作が必要で、例えば片手で荷物を抱えた状態では操作は困難となる。
このような問題に鑑み本発明の課題は、箱型荷台のドアを所定角度まで開放された状態に維持するようにストッパが設けられた車両において、ドアを移動する操作を行うのみでストッパによるドアの開放状態維持の解除操作なしでドアの移動を可能とすることにより、所定角度まで開放された状態のドアを移動する際の操作を簡略化することにある。
本発明の第1発明は、箱型荷台の後部に横開きドアを備えた貨物輸送車において、前記ドアを所定角度開放した状態で維持するようにストッパが設けられ、該ストッパは、前記ドアの内側壁面と前記箱型荷台の後部との間に所定の圧縮強度を備えた棒状のアームを掛け渡して設けられ、該アームの基端は前記箱型荷台の後部に揺動自在に結合され、前記アームの先端はドアの内側壁面に沿って形成されたレールに対して摺動自在に結合され、更に前記アームの先端と前記レールとの間には第1節度機構が設けられ、該第1節度機構は、ドアが所定角度まで開放された位置ではその開放位置を維持するように機能し、その開放位置からドアを閉じる操作が行われると、前記維持機能を解除するように構成されており、前記ドアの開閉に伴って相対位置が変化する前記ドアの外側壁面と箱型荷台の外側壁面との間には第2節度機構が設けられ、該第2節度機構は、ドアが所定角度まで開放された位置ではその開放位置を維持するように機能し、その開放位置からドアを閉じる操作が行われると、前記維持機能を解除するように構成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、ドアが所定角度まで開放されると、第1及び第2節度機構によってドアは開放状態に維持される。この状態からドアを閉じる操作を行うと、ドアを閉じる操作力によって第1及び第2節度機構によるドア開状態の維持は解除され、他の操作なしでドアは閉じられる。
ドアを閉じる操作を行うと、第1及び第2節度機構によるドアの開状態の維持が解除されるため、ドアが風を受けたとき、第1及び第2節度機構によるドアの開状態の維持が解除され、意に反してドアが閉じてしまうことも考えられる。しかし、ドアの開状態の維持は2つの節度機構によって維持されているため、風を受けてドアが閉じられる可能性を抑制することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記第2節度機構は、ドアを所定角度まで開放した位置に維持した状態からドアを閉じる操作を受けると、前記維持状態を解除され、前記維持状態から更にドアを開放する操作を受けると、その操作を阻止するように構成されていることを特徴とする。
第2発明によれば、ドアが所定角度開かれた状態で、それ以上にドアの開放角度が大きくされることが第2節度機構によって阻止される。そのため、ドアを所定角度開放された状態に維持する機能が高められる。
本発明の一実施形態を適用した貨物輸送車の斜視図である。 上記貨物輸送車の後部ドアを開放した状態を示す斜視図である。 上記貨物輸送車の後方正面図である。 上記貨物輸送車の左側面図である。 上記貨物輸送車の後方正面図で、後部ドアを開放した状態を示す。 上記貨物輸送車の左側面図で、後部ドアを開放した状態を示す。 上記貨物輸送車の後部ドアを開放した状態におけるドア内側の拡大正面図である。 上記貨物輸送車の後部ドアを開放した状態におけるドア外側の拡大斜視図である。 上記貨物輸送車の後部ドアを前方に移動した状態におけるドア外側の拡大斜視図である。 上記貨物輸送車の左側面拡大図である。 上記貨物輸送車の後部ドアを開放した状態におけるヒンジフレーム上部の拡大斜視図である。 上記貨物輸送車の上部レール部の拡大斜視図である。 上記貨物輸送車の下部レール部の拡大斜視図である。 上記貨物輸送車の後部ドアを開放した状態における斜め後方からの拡大斜視図である。 上記貨物輸送車の後部ドアを開放した状態におけるドアヒンジ部上部のドア内側からの拡大斜視図で、ドア開放角度が90度より少ない状態を示す。 上記貨物輸送車の後部ドアを開放した状態におけるドアヒンジ部上部のドア内側からの拡大斜視図で、ドア開放角度が90度である状態を示す。 上記貨物輸送車の後部ドアを開放した状態におけるドアヒンジ部上部のドア内側からの拡大斜視図で、ドアが前方にスライドされ始めた状態を示す。 上記貨物輸送車の後部ドアを開放した状態におけるドアヒンジ部上部のドア内側からの拡大斜視図で、図17より更にドアが前方にスライドされた状態を示す。 上記貨物輸送車の後部ドアを開放した状態におけるドアヒンジ部上部のドア内側からの拡大斜視図で、ドアの前方へのスライドが完了した状態を示す。 上記貨物輸送車の第2節度機構の斜め上方からの拡大斜視図で、ドア開放角度が90度である状態を示す。 上記貨物輸送車の第2節度機構の斜め下方からの拡大斜視図で、ドア開放角度が90度より少ない状態を示す。 上記貨物輸送車の第2節度機構の斜め下方からの拡大斜視図で、ドア開放角度が図21より90度に近づいた状態を示す。 上記貨物輸送車の第2節度機構の斜め下方からの拡大斜視図で、ドア開放角度が90度である状態を示す。
各図は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、6面体形状の箱型荷台Bを備えた貨物輸送車Tに本発明を適用した例を示す。各図中、矢印により貨物輸送車Tの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
箱型荷台Bの後部には観音開き方式のドア10、20が設けられ、各ドア10、20は左右両側をヒンジ中心として左右両側に開放可能とされている。図5に示すように、箱型荷台Bの後部には、左右の縦枠B1、上枠B2及び下枠B3によって構成された枠体が設けられており、図1〜6、8〜9に示すように左右の縦枠B1に近接して設置される左右のヒンジフレーム60に対して各ドア10、20は3つのヒンジブラケット12を介してヒンジ結合されている。また、各ドア10、20は、90度開放された状態で、箱型荷台Bの左右両側壁と平行な状態となり、そのまま車両前方にスライド移動可能とされている。そのため、箱型荷台Bの左右両側壁面には、その上下位置に上部レール70と下部レール80が設けられている。各ドア10、20は、上記枠体に沿って閉じられた状態で図示しないロック機構によりロックされており、ドア10、20を開放するときはロック解除ハンドル11、21を操作することによりロック解除可能とされている。なお、各ドア10、20の構造及び箱型荷台Bの左右両側壁面で各ドア10、20をスライド移動させる構造は、左右対称であり、説明を簡略化するため、以下の説明ではドア10、20のうち、ドア10側を中心として説明する。
図8〜12に示すように、ヒンジフレーム60は、ヒンジブラケット12を介してドア10に結合された縦フレーム61を有し、縦フレーム61は上部レール70及び下部レール80に対して前後スライド移動自在とされている。縦フレーム61の上端部には、上プレート62を介して外側レール72が固定され、外側レール72は上部レール70の内側レール71に沿って前後スライド移動可能とされている。そのため、外側レール72と内側レール71との間には上ローラ73と横ローラ74の組み合わせが前後に分けて2組設けられている。上ローラ73は概ねC字断面の内側レール71内に嵌って縦フレーム61を吊り下げるように支持している。また、横ローラ74も内側レール71内に嵌って縦フレーム61の上端部の左右方向位置を支持している。上ローラ73及び横ローラ74と並んで内側レール71内にはストッパ75が嵌っている。ストッパ75も上ローラ73及び横ローラ74と同様に上プレート62の前端部付近に固定されている。図10に示すように内側レール71の前端部にはリミッタ76が固定されており、上プレート62が縦フレーム61と共に最前端位置に移動したときストッパ75がリミッタ76に当接して縦フレーム61がそれ以上前方移動しないように規制している。なお、図12においては、上部レール70の内部構造を判り易くするため上プレート62を除去した状態を示している。図11、12から判るように、上プレート62は縦フレーム61に対してブラケット64を介して固定されている。
図8〜10、13に示すように、縦フレーム61の下端部には、下プレート63を介して下部レール80のスライドレール81が固定され、スライドレール81は外側レール82及び内側レール83に沿ってスライド移動可能とされている。そのため、外側レール82と内側レール83とによって形成される下側開放の枠内に横ローラ85と下ローラ86が組み合わせて嵌められている。横ローラ85と下ローラ86はスライドレール81の前端部付近に固定され、横ローラ85は縦フレーム61の下端部の左右方向位置を支持し、下ローラ86はスライドレール81の上下位置をガイドしている。横ローラ85及び下ローラ86と並ぶようにスライドレール81の前端部にはストッパ87が板面を上方に折り曲げることによって形成されている。内側レール83の前端部にはリミッタ84が固定されており、スライドレール81が縦フレーム61と共に最前端位置に移動したとき、ストッパ87がリミッタ84に当接して縦フレーム61がそれ以上前方移動しないように規制している。また、リミッタ84より僅かに後方の内側レール83にはクリックばね88が設けられている。クリックばね88は、図10にて抽出して拡大図示しているように、板ばねを左側方に湾曲させて、内側レール83に形成された開口83aから湾曲部分を外側に突出させて構成されている。クリックばね88の上下方向位置は、横ローラ85の上下方向位置と一致するようにされ、且つクリックばね88の前後方向位置は、ストッパ87がリミッタ84に当接したとき、横ローラ85がクリックばね88の湾曲部分の前側位置となるようにされている。クリックばね88と横ローラ85の組み合わせは、節度機構を構成しており、縦フレーム61と共にドア10が最前端位置に達した状態において、後方へ戻るのを阻止するようにしている。
図8、10に示すように、縦フレーム61の上端部及び下端部にはロック機構40がそれぞれ設けられており、縦フレーム61が最後端位置にあるとき、縦フレーム61を縦枠B1に対してロックするようにしている。なお、縦フレーム61の最後端位置はドア10を開閉可能とされる位置に相当している。各ロック機構40のロック解除操作は縦枠B1の内壁内に設けられたロック解除ハンドル(不図示)によって行われる。
図8、10、13、14に示すように、縦枠B1の外壁面の下端部付近にはレールガイド13が設けられている。図14に示すように、ドア10の内壁面には、レールガイド13に対応してスライドレール14が設けられている。レールガイド13は上方開放の枠形状に構成され、スライドレール14はその先端部がレールガイド13の上方から枠形状内に嵌ってスライド移動するように構成されている。レールガイド13は、その表面部分がスライドレール14のスライド移動を円滑に行わせるように、スライドレール14に対する摩擦抵抗の小さい樹脂で構成されている。このようにレールガイド13とスライドレール14を設けることによって、前後方向へスライド移動するときのドア10の上下方向位置を安定させてスライド移動を円滑に行わせることができる。
図8、10、12〜14等に示すように、縦枠B1の外壁面で上下のヒンジブラケット12の下にはそれぞれガイドブラケット65が設けられ、それに対応する縦フレーム61の後方壁面にはテーパーピン66が設けられている。各テーパーピン66は各ガイドブラケット65に向かう先端がテーパー形状とされており、各ガイドブラケット65は先端部にテーパーピン66のテーパー形状部を受け入れる嵌合孔を形成されている。各テーパーピン66は、縦フレーム61が最後端位置に向けて後方へ移動するとき、各ガイドブラケット65の嵌合孔に嵌合され、各テーパーピン66のテーパー形状部が各ガイドブラケット65の嵌合孔に嵌る際に縦枠B1に対する縦フレーム61の上下、左右各方向の位置ずれを矯正されるようになっている。
図8、10、12、20〜23等に示すように、縦フレーム61の上端部付近で上側のヒンジブラケット12に対応する位置には第2節度機構50が設けられている。第2節度機構50は、上プレート62の外面上に設けられた把持体51の凹部51aに対して、ヒンジブラケット12の後端部に突出して一体に形成された被把持体52の凸部52aが把持されるように構成されている。上プレート62の外面上に固定されたベースプレート54上に支持体53が固定され、支持体53によって把持体51が左右方向に揺動自在に支持されている。なお、図20では上プレート62を除外した状態を示している。把持体51の凹部51aが設けられた先端部とは支持体53を挟んで反対側の基端部にはベースプレート54との間に一対のばね55が介挿されており、ばね55は把持体51の先端部がベースプレート54に接近する方向に常時付勢している。把持体51の先端部で凹部51aの左側(ベースプレート54から離間した側)には、凹部51aから離間するに従って先端側に突出する形状の傾斜面51bが形成されている。ドア10が開放されて、その角度が90度となったとき、把持体51の凹部51aに被把持体52の凸部52aが嵌って把持され、ドア10の開放角度が90度より小さくされる過程においては、被把持体52の凸部52aが把持体51の傾斜面51bに当接して、把持体51をばね55の付勢力に抗して揺動させるように構成されている。即ち、図23に示すように、把持体51の凹部51aに被把持体52の凸部52aが嵌った状態では、第2節度機構50によってドア10は90度開放された位置に維持されている。この状態からドア10が閉じられるように操作され、ばね55の付勢力に打ち勝って被把持体52の凸部52aが把持体51の凹部51aから抜け出るように把持体51が揺動されると、被把持体52の凸部52aは把持体51の傾斜面51bに沿って移動することになり、ドア10は閉じられることになる。
上述のように把持体51の凹部51aに被把持体52の凸部52aが嵌って、ドア10が90度開放された位置に維持されている状態では、ドア10の開度をそれ以上大きくしようとしても、被把持体52の凸部52aは把持体51の凹部51a内で移動することはできず、ドア10は90度より大きく開放されないように阻止されている。このように被把持体52の凸部52aがドア10を開く方向にヒンジブラケット12によって押されても把持体51を揺動させないために、被把持体52の凸部52aが把持体51の凹部51aに嵌った状態では、把持体51の先端部がベースプレート54に当接しており、しかもその状態における把持体51の凹部51aのベースプレート54からの離間距離は、把持体51の揺動中心のベースプレート54からの離間距離より小さくされている。
図15〜19に示すように、ストッパ30は、箱型荷台Bの後部の縦枠B1とドア10の内側壁面との間に所定の圧縮強度を備えた棒状のアーム32が掛け渡して構成されている。アーム32は、先端部32aと基端部32bとから成り、それらが互いに折れ曲がり自在にヒンジ結合して構成されている。基端部32bは縦枠B1に揺動自在に結合され、先端部32aはスライドピン32cによってドア10の内側壁面に沿って形成されたレール31に対して摺動自在に結合されている。基端部32bの揺動中心を成すヒンジピン34aは縦枠B1上に固定された一辺が開放の枠形状の支持枠34に回転自在に支持されている。また、基端部32bの前端部にはガイドピン36が固定され、ガイドピン36の上下の先端部は支持枠34の外形形状に沿って配置されており、基端部32bが揺動されるとき、ガイドピン36の先端部は支持枠34に干渉して、基端部32bの揺動量を規制するようにされている。更に、支持枠34の後端側で基端部32bの縦枠B1側には、ガイドピン36と略同形状のリミッタ38がその上下端で支持枠34に溶接して固定されている。基端部32bの上下両側でヒンジピン34aにはばね37が設けられており、このばね37によって基端部32bはリミッタ38に常時当接するように付勢されている。先端部32aと基端部32bとのヒンジ結合はヒンジピン32dによって実現され、このヒンジピン32dにはばね32eが装着されて先端部32aの先端のスライドピン32cがドア10の内側壁面から離れる方向に付勢されている。なお、図16〜19では特徴部分を見易くするため箱型荷台Bの後部の上枠B2を除去した状態を示している。
図16、17に示すように、レール31の両端部にはスライドピン32cとの組合せで、それぞれ節度機構35、39を成す板ばね31a、31bが設けられている。板ばね31a、31bは、共にドア10の内側壁面と平行に配置され、板ばね31a、31bにおいてドア10の端部側の部位がドア10の内壁に固定され、ドア10の中央側の部位がドア10の内側壁面から離間した側から自らのばね力により偏倚されてレール31に当接されている。板ばね31a、31bの両端間には板材を屈曲して突起31c、31dが形成されており、突起31c、31dはドア10の内側壁面に向けて突出形成されている。図16に示すようにドア10が開放されてその角度が90度となると、スライドピン32cがレール31から外れて板ばね31aの突起31cを乗り越えた位置となる。スライドピン32cが板ばね31aの突起31cを乗り越える際には、板ばね31aのドア10の中央側の部位がドア10の内側壁面から離間するように変形して、その乗り越えを可能としている。スライドピン32cと板ばね31aとの組合せによって構成される節度機構35は本発明の第1節度機構35に相当する。
一方、図18に示すようにドア10が箱型荷台Bの外側壁面に沿ってスライド移動して最前端位置に近づくと、スライドピン32cがレール31から外れて板ばね31bの突起31dを乗り越える手前位置に達する。この状態から更にドア10をスライド移動させると、図19に示すようにアーム32の先端部32aがドア10の開放端側に設けられたロックケース15と縦枠B1との間に挟まれた状態となる。なお、ロックケース15は箱型荷台Bの後部の上枠B2、下枠B3に対してドア10を閉じた状態でロックするためのロック機構を収納したドア10内壁上のケースである。この状態では、アーム32の先端部32aと基端部32bとはばね32eによる付勢力に抗して鋭角に折れ曲がり、同時に基端部32bはリミッタ38から離間すると共に、ガイドピン36が縦枠B1に接近するように揺動される。そして、アーム32の先端部32aがドア10のストッパ部材のように配置されてドア10はそれ以上前へ移動することはできなくなり、ドア10は最前端位置に達する。このとき、スライドピン32cが板ばね31bの突起31dを乗り越える位置に達する。このようにドア10が最前端位置に達すると、上述のように節度機構を成す図10の横ローラ85がクリックばね88の湾曲部分の前側位置となる。従って、スライドピン32cと板ばね31bとによって構成される節度機構39、並びに横ローラ85とクリックばね88とによって構成される節度機構の両方によってドア10が後方へ戻るのを阻止されている。
以上の実施形態によれば、ドア10を90度開放したとき、第1節度機構35を成すスライドピン32cが板ばね31aによって移動を阻止され、ドア10は90度開放状態に維持される。このとき、第2節度機構50によってもドア10は90度開放状態に維持される。この状態からドア10を閉じる操作を行うと、ドア10を閉じる操作力によって第1及び第2節度機構35、50によるドア開状態の維持は解除され、ロック解除等、他の操作なしでドア10は閉じられる。従って、開放状態のドア10を閉じる際の操作を簡略化することができる。また、開放状態にあるドア10が風を受ける等して、意に反してドア10が閉じられる方向に力を受けると、ドア10をロックするロック機構がないため、ドア10が閉じられてしまうことも心配されるが、ドア10はドア10の内側の第1節度機構35の他に、ドア10の外側の第2節度機構50によって開放状態に維持されるため、意に反してドア10が閉じられてしまうことを抑制することができる。上述のように第2節度機構50はドア10が90度開かれた状態で、それ以上にドアの開放角度が大きくされることを阻止する。そのため、ドア10を90度開放された状態に維持する機能が高められる。
ドア10が90度開放された状態からドア10が車両前方にスライド移動され、ドア10が最前端位置まで達すると、上部レール70のストッパ75がリミッタ76に当接すると共に、下部レール80のストッパ87がリミッタ84に当接してドア10の移動が停止される。このとき下部レール80の横ローラ85がクリックばね88のリミッタ84側に位置してドア10を最前端位置に保持する。同時にドア10の内側のスライドピン32cと板ばね31bによって構成される節度機構39によってもドア10は最前端位置に保持される。従って、ドア10を最前端位置に保持するためにロック機構を設けなくてもドア10の位置を保持することができ、ドア10を最前端位置から後方へスライド移動して戻す際も、ドアロックを解除する操作なしでドア10の移動を行うことができる。
ドア10が車両前方にスライド移動されるとき、アーム32のスライドピン32cがドア10内側のレール31に係合しているため、棒状体のアーム32は、そのままの状態ではドア10の内側の部材と干渉してドア10のスライド移動が阻害されることになるが、アーム32は基端部32bと先端部32aとの間で折れ曲がってドア10のスライド移動を阻害することはない。
ドア10の前後方向へのスライド移動は上部レール70と下部レール80とによって案内されると同時に、ドア10の内側に設けられたレールガイド13とスライドレール14との組合せによってもドア10の移動は案内される。そのため、経年変化による各部の磨耗等によって上部レール70と下部レール80によるドア10の移動案内がスムースに行われなくなっても、レールガイド13とスライドレール14との組合せによりドア10の移動案内を補完することができる。
前方にスライド移動していたドア10が後方へ戻され、前後スライドの最後端位置に達すると、ガイドブラケット65の嵌合孔にテーパーピン66の先端が嵌合して、ヒンジフレーム60の縦フレーム61の位置ずれが矯正される。そのため、縦フレーム61は本来あるべき位置に停止され、上下のロック機構40によって箱型荷台Bの縦枠B1に縦フレーム61は固定される。この状態からドア10は、縦フレーム61をヒンジ中心として閉じることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、
1.上記実施形態では、ドアは観音開き方式のものとしたが、これに限定されず、箱型荷台の後部開口全体を1枚のドアで開閉するものとしても良い。
2.第2節度機構は、下部レール80に設けられ、横ローラ85とクリックばね88との組合せによって構成された節度機構と同様に、ローラとクリックばねとによって構成されたものでも良い。
3.上記実施形態では、ドアは、90度開放された状態で箱型荷台の側壁に沿って車両前方にスライド移動されるものとしたが、ドアは開放されるがスライド移動されないものに本発明を適用しても良い。
10、20 ドア
11、21 ロック解除ハンドル
12 ヒンジブラケット
13 レールガイド
14 スライドレール
15 ロックケース
30 ストッパ
31 レール
31a、31b 板ばね
31c、31d 突起
32 アーム
32a 先端部
32b 基端部
32c スライドピン(アームの先端)
32d ヒンジピン
32e ばね
34 支持枠
34a ヒンジピン
35 第1節度機構
36 ガイドピン
37 ばね
38 リミッタ
39 節度機構
40 ロック機構
50 第2節度機構
51 把持体
51a 凹部
51b 傾斜面
52 被把持体
52a 凸部
53 支持体
54 ベースプレート
55 ばね
60 ヒンジフレーム
61 縦フレーム
62 上プレート
63 下プレート
64 ブラケット
65 ガイドブラケット
66 テーパーピン
70 上部レール
71 内側レール
72 外側レール
73 上ローラ
74 横ローラ
75 ストッパ
76 リミッタ
80 下部レール
81 スライドレール
82 外側レール
83 内側レール
83a 開口
84 リミッタ
85 横ローラ
86 下ローラ
87 ストッパ
88 クリックばね
B 箱型荷台
B1 縦枠
B2 上枠
B3 下枠
T 貨物輸送車

Claims (2)

  1. 箱型荷台の後部に横開きドアを備えた貨物輸送車において、
    前記ドアを所定角度開放した状態で維持するようにストッパが設けられ、
    該ストッパは、前記ドアの内側壁面と前記箱型荷台の後部との間に所定の圧縮強度を備えた棒状のアームを掛け渡して設けられ、該アームの基端は前記箱型荷台の後部に揺動自在に結合され、前記アームの先端はドアの内側壁面に沿って形成されたレールに対して摺動自在に結合され、更に前記アームの先端と前記レールとの間には第1節度機構が設けられ、該第1節度機構は、ドアが所定角度まで開放された位置ではその開放位置を維持するように機能し、その開放位置からドアを閉じる操作が行われると、前記維持機能を解除するように構成されており、
    前記ドアの開閉に伴って相対位置が変化する前記ドアの外側壁面と箱型荷台の外側壁面との間には第2節度機構が設けられ、該第2節度機構は、ドアが所定角度まで開放された位置ではその開放位置を維持するように機能し、その開放位置からドアを閉じる操作が行われると、前記維持機能を解除するように構成されていることを特徴とする箱型荷台を備えた貨物輸送車におけるドアの開度維持装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2節度機構は、ドアを所定角度まで開放した位置に維持した状態からドアを閉じる操作を受けると、前記維持状態を解除され、前記維持状態から更にドアを開放する操作を受けると、その操作を阻止するように構成されていることを特徴とする箱型荷台を備えた貨物輸送車におけるドアの開度維持装置。
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