JP2015154731A - 水田作業機 - Google Patents
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Abstract
Description
これにより、前車軸ケースの支持部に対して前輪支持ケースが操向操作されることにより、前輪の操向操作が行われるのであり、前車軸ケースの支持部に対して前輪支持ケースがサスペンションバネにより上下動することよって、前輪のサスペンション機能が発揮される。
この場合、車軸が貫通するもので前輪支持ケースの前輪側の部分を覆う蓋部を備えて、前輪支持ケースに蓋部をボルトで連結しており、蓋部を取り外すことにより、前輪支持ケースの内部のメンテナンスを行うことができる。
この場合、右及び左の前車軸ケースの各々にグリス注入用のニップルと、グリス注入時のエア抜き用の開閉自在な貫通孔とを備える必要がある。
この場合、特許文献1では、前輪支持ケースは操向操作されるのに加えて上下動するので、特に前車軸ケースの支持部に対して前輪支持ケースが上方に移動すると(サスペンションバネが圧縮されると)、前車軸ケースの支持部の内部及び前輪支持ケースの内部の容積が小さくなるので、前車軸ケースの支持部の内部及び前輪支持ケースの内部の圧力が上昇する。
前述のように前車軸ケースの支持部の内部及び前輪支持ケースの内部の圧力が上昇すると、前車軸ケースの支持部の外周部と前輪支持ケースの外周部との間のシール部材から潤滑油が漏れる可能性がある。
本発明は、前車軸ケースの支持部の上下軸芯周りに前輪支持ケースを操向及び上下動自在に支持した水田作業機において、前輪支持ケースをオイルバス化した場合、潤滑油の漏れを少なくすることを目的としている。
前述のような特許文献1に対して、内側及び外側のサスペンションバネを伝動軸に外嵌して、サスペンションバネを二重に配置することが考えられている。
本発明は、水田作業機において、前車軸ケースの支持部と前輪支持ケースとの間に二重のサスペンションバネを備えた場合、内側及び外側のサスペンションバネを適切に支持することができるように構成することを目的としている。
本発明は、水田作業機において、前輪支持ケースと車軸との間のシール部材を有効に保護することができるようにすることを目的としている。
本発明は、水田作業機において、前輪支持ケースに蓋部をボルトで連結するように構成した場合、蓋部の取り付け及び取り外しに関するメンテナンス性を向上させることを目的としている。
本発明は、水田作業機において、右及び左の前車軸ケースの各々にグリス注入用のニップルと、グリス注入時のエア抜き用の開閉自在な貫通孔とを備えた場合、部品の兼用化を図ることを目的としている。
(構成)
本発明の第1特徴は、水田作業機において次のように構成することにある。
機体に支持された前車軸ケースと、前輪を回転自在に支持する前輪支持ケースとを備えて、前記前車軸ケースの支持部の上下軸芯周りに、前記前輪支持ケースを操向及び上下動自在に支持し、前記前車軸ケースの支持部と前記前輪支持ケースとの間にサスペンションバネを備え、
動力が伝達される伝動軸を前記前車軸ケースの支持部の内部と前記前輪支持ケースの内部とに亘って上下向きに回転自在に支持して、前輪に連結された車軸を前記前輪支持ケースの内部に横向きに回転自在に支持し、前記伝動軸と前記車軸とをベベルギヤ機構により連動連結して、前記伝動軸の動力が前記ベベルギヤ機構を介して前記車軸に伝達されるように構成し、
前記前車軸ケースの支持部の外周部と前記前輪支持ケースの外周部との間にシール部材を備え、
前記前輪支持ケースの内周面と前記伝動軸の外周面との間に、前記前車軸ケースの支持部側の内部空間と前記前輪支持ケース側の内部空間とを仕切る仕切り部材を、前記前輪支持ケースと一体で上下動するように備えて、
前記前車軸ケースの支持部側の内部空間にグリスを入れ、前記前輪支持ケース側の内部空間に潤滑油を入れている。
本発明の第1特徴によると、前車軸ケースの支持部の上下軸芯周りに前輪支持ケースを操向及び上下動自在に支持した場合、前車軸ケースの支持部の内部及び前輪支持ケースの内部が、仕切り部材によって前車軸ケースの支持部側の内部空間と前輪支持ケース側の内部空間とに仕切られる。
前述の状態で前車軸ケースの支持部に対して前輪支持ケースが上下動すると、仕切り部材が前輪支持ケースと一緒に上下動するので、前車軸ケースの支持部側の内部空間の容積は変化するのに対して、前輪支持ケース側の内部空間の容積は変化しない(前輪支持ケース側の内部空間の圧力は上昇しない)。
前車軸ケースの支持部側の内部空間にグリスを入れた場合に、前車軸ケースの支持部側の内部空間の容積が変化しても(前車軸ケースの支持部側の内部空間の圧力が上昇しても)、グリスがシール部材から漏れることは少ない。
前輪支持ケースには伝動軸の動力を車軸に伝達するベベルギヤ機構が内装されており、大きな減速比を得る必要から、前述のベベルギヤ機構に大径ギヤが使用されることが多いので、前輪支持ケース側の内部空間に潤滑油を入れることは、ベベルギヤ機構の潤滑の面で有効なものとなる。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記仕切り部材がシールベアリングである。
本発明の第2特徴によると、シールベアリングは前輪支持ケース側の内部空間の上部に位置するので、潤滑油がシールベアリングに到達することはあっても、前輪支持ケース側の内部空間の底部のように、潤滑油の液圧がシールベアリングに掛かることはない。
これにより、シールベアリングという既存の部材により、潤滑油が前輪支持ケース側の内部空間から前車軸ケースの支持部側の内部空間に入り込まないように、前車軸ケースの支持部側の内部空間と前輪支持ケース側の内部空間とを仕切ることができるのであり、低コスト化の面で有利なものとなる。
(構成)
本発明の第3特徴は、水田作業機において次のように構成することにある。
機体に支持された前車軸ケースと、前輪を回転自在に支持する前輪支持ケースとを備えて、前記前車軸ケースの支持部の上下軸芯周りに、前記前輪支持ケースを操向及び上下動自在に支持し、
動力が伝達される伝動軸を前記前車軸ケースの支持部の内部と前記前輪支持ケースの内部とに亘って上下向きに回転自在に支持して、前輪に連結された車軸を前記前輪支持ケースの内部に横向きに回転自在に支持し、前記伝動軸と前記車軸とをベベルギヤ機構により連動連結して、前記伝動軸の動力が前記ベベルギヤ機構を介して前記車軸に伝達されるように構成し、
前記前車軸ケースの支持部の内部に支持されて前記伝動軸を回転自在に支持する上部ベアリングと、前記前輪支持ケースの内部に支持されて前記伝動軸を回転自在に支持する下部ベアリングとを備え、
前記上部ベアリングのインナーレースの下端面に接触する内側部と、この内側部よりも下方に位置して前記上部ベアリングのアウターレースの下端面から下方に離れる外側部とを備えたリング状の上バネ受け部を、前記伝動軸に外嵌し、
前記下部ベアリングのインナーレースの上端面に接触する内側部と、この内側部よりも上方に位置して前記下部ベアリングのアウターレースの上端面から上方に離れる外側部とを備えたリング状の下バネ受け部を、前記伝動軸に外嵌して、
前記上及び下バネ受け部の内側部に亘って前記伝動軸に外嵌されるコイル状の内側サスペンションバネを備え、前記上及び下バネ受け部の外側部に亘って前記内側サスペンションバネに外嵌されるコイル状の外側サスペンションバネを備えている。
[III]−1
前車軸ケースの支持部の内部に支持されて伝動軸を回転自在に支持する上部ベアリングと、前輪支持ケースの内部に支持されて伝動軸を回転自在に支持する下部ベアリングとに亘って、内側及び外側サスペンションバネを取り付ける場合、外側サスペンションバネの外径が大きくなるので、外側サスペンションバネが上部及び下部ベアリングのアウターレースに接近することになる。
この場合、上及び下バネ受け部の内側部が上部及び下部ベアリングのインナーレースに接触しているのに対して、上バネ受け部の外側部は上部ベアリングのアウターレースから下方に離れ、下バネ受け部の外側部は下部ベアリングのアウターレースから上方に離れている。
本発明の第3特徴によると、上バネ受け部において内側部よりも下方に外側部が位置して、下バネ受け部において内側部よりも上方に外側部が位置しており、上及び下バネ受け部の内側部に亘って取り付けられる内側サスペンションバネに対して、上及び下バネ受け部の外側部に亘って取り付けられる外側サスペンションバネが圧縮された状態となっている(上及び下バネ受け部の外側部に亘って取り付けられる外側サスペンションバネに対して、上及び下バネ受け部の内側部に亘って取り付けられる内側サスペンションバネが伸長した状態となっている)。
従って、前輪のサスペンション機能の設定幅が大きくなり、水田作業機の機種等に応じて前輪のサスペンション機能の適切な設定を容易に得ることができる。
本発明の第3特徴によると、前項[III]−2に記載のように、上バネ受け部において内側部よりも下方に外側部が位置し、下バネ受け部において内側部よりも上方に外側部が位置していることにより、上バネ受け部の内側部及び外側部の間(下バネ受け部の内側部及び外側部の間)に段差部が生じている。
これにより、上バネ受け部の内側部及び外側部の間(下バネ受け部の内側部及び外側部の間)の段差部によって、特に内側サスペンションバネの位置が決められるのであり、内側及び外側サスペンションバネが安定して作動するようになる。
(構成)
本発明の第4特徴は、水田作業機において次のように構成することにある。
機体に支持された前車軸ケースと、前輪を回転自在に支持する前輪支持ケースとを備えて、前記前車軸ケースの支持部の上下軸芯周りに、前記前輪支持ケースを操向自在に支持し、
前輪に連結された車軸を、前記前輪支持ケースの内部に横向きにベアリングにより回転自在に支持して、前記ベアリングに対して前輪側の前記前輪支持ケースの内周部と前記車軸の外周部との間にシール部材を備え、
前記車軸の外周部付近における前記前輪支持ケースの前輪側の端面と、前輪に連結される前記車軸のフランジ部における前記前輪支持ケース側の端面とにおいて、
前記車軸のフランジ部の端面に向けて突出して前記車軸のフランジ部の端面に近接するもので前記車軸を中心としたリング状の第1凸部を、前記前輪支持ケースの端面に備え、前記前輪支持ケースの端面に向けて突出して前記前輪支持ケースの端面に近接するもので前記車軸を中心としたリング状の第2凸部を、前記車軸のフランジ部の端面に備えて、
前記第1凸部が半径方向外側で前記第2凸部が半径方向内側に位置するように、又は、前記第1凸部が半径方向内側で前記第2凸部が半径方向外側に位置するように、前記第1及び第2凸部を半径方向に並べて配置し、
前記第1凸部の頂上部と前記車軸のフランジ部の端面との軸芯方向の間隔、並びに、前記第2凸部の頂上部と前記前輪支持ケースの端面との軸芯方向の間隔よりも、前記第1凸部と前記第2凸部との半径方向の間隔を大きなものに設定している。
本発明の第4特徴によると、シール部材の外側において、前輪支持ケースの端面及び車軸のフランジ部の端面の間に、第1及び第2凸部によるラビリンス部が形成されるので、泥水が第1及び第2凸部によるラビリンス部によって止められて、シール部材に到達し難くなる。このように泥水がシール部材に到達し難くなって、シール部材の耐久性を向上させることができる。
(構成)
本発明の第5特徴は、本発明の第4特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記第1凸部が半径方向内側で前記第2凸部が半径方向外側に位置するように、前記第1及び第2凸部を半径方向に並べて配置し、
前記車軸のフランジ部の端面に向けて突出して前記車軸のフランジ部の端面に近接するもので前記車軸を中心としたリング状の第3凸部を、前記第2凸部の半径方向外側に位置するように前記前輪支持ケースの端面に備え、
前記第2凸部の頂上部と前記前輪支持ケースの端面との軸芯方向の間隔、並びに、前記第3凸部の頂上部と前記車軸のフランジ部の端面との軸芯方向の間隔よりも、前記第2凸部と前記第3凸部との半径方向の間隔を大きなものに設定している。
本発明の第5特徴によると、第1凸部と第2凸部との間にリング状の空間が形成されるのに加えて、第2凸部の半径方向外側に第3凸部を備えており、第2凸部と第3凸部との間に、リング状の空間が形成されている。
(構成)
本発明の第6特徴は、本発明の第5特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記第3凸部の頂上部と前記車軸のフランジ部の端面との間の位置よりも、前記第1凸部の頂上部と前記車軸のフランジ部の端面との間の位置を、軸芯方向で前記シール部材から離れる側に位置させている。
泥水が第1及び第2凸部によるラビリンス部に侵入して、第1凸部と第2凸部との間のリング状の空間からシール部材に到達しようとした場合、本発明の第6特徴によると、第1凸部と第2凸部との間のリング状の空間からシール部材への通路(第1凸部の頂上部と車軸のフランジ部の端面との間)が、シール部材から遠くなっているので、泥水が前述のリング状の空間からシール部材に到達し難くなる。
(構成)
本発明の第7特徴は、本発明の第4特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記第1凸部が半径方向外側で前記第2凸部が半径方向内側に位置するように、前記第1及び第2凸部を半径方向に並べて配置し、
前記前輪支持ケースの端面に向けて突出して前記前輪支持ケースの端面に近接するもので前記車軸を中心としたリング状の第3凸部を、前記第1凸部の半径方向外側に位置するように前記車軸のフランジ部の端面に備え、
前記第1凸部の頂上部と前記車軸のフランジ部の端面との軸芯方向の間隔、並びに、前記第3凸部の頂上部と前記前輪支持ケースの端面との軸芯方向の間隔よりも、前記第1凸部と前記第3凸部との半径方向の間隔を大きなものに設定している。
本発明の第7特徴によると、第1凸部と第2凸部との間にリング状の空間が形成されるのに加えて、第1凸部の半径方向外側に第3凸部を備えており、第1凸部と第3凸部との間に、リング状の空間が形成されている。
(構成)
本発明の第8特徴は、水田作業機において次のように構成することにある。
機体に支持された前車軸ケースと、前輪を回転自在に支持する前輪支持ケースとを備えて、前記前車軸ケースの支持部の上下軸芯周りに、前記前輪支持ケースを操向自在に支持し、
前輪に連結された車軸を、前記前輪支持ケースの内部に横向きに回転自在に支持して、
前記車軸が貫通するもので前記前輪支持ケースの前輪側の部分を覆う蓋部を備えて、前記蓋部における前記車軸を中心とした同じ円の部分に等ピッチでボルト孔を形成し、前記前輪支持ケースにおける前記蓋部のボルト孔と同じ位置にネジ穴を形成して、
前記ボルト孔及び前記ネジ穴に亘ってボルトを取り付けて、前記蓋部を前記前輪支持ケースに連結している。
本発明の第8特徴によると、蓋部を前輪支持ケースから取り外して前輪支持ケースのメンテナンスを行った後に、蓋部を前輪支持ケースに取り付ける場合、蓋部において車軸を中心とした同じ円の部分に等ピッチでボルト孔が形成されているので、蓋部の取付位相(取り付けの向き)による制限を受けることなく、蓋部を360度のどの取付位相に位置させても、蓋部のボルト孔と前輪支持ケースのネジ穴の位置を合わせるだけで、蓋部を前輪支持ケースに容易に取り付けることができる。
これにより、前輪支持ケースに蓋部をボルトで連結するように構成した場合、蓋部の取り付けに関するメンテナンス性を向上させることができる。
(構成)
本発明の第9特徴は、本発明の第8特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記蓋部の外周部から半径方向外側に突出するように連結部を形成して、前記連結部に前記ボルト孔を形成し、
前記ボルトを取り外した後に前記蓋部を前記前輪支持ケースから取り外す為の取り外し部を、隣接する前記一対の連結部に亘って形成している。
ボルトを取り外して蓋部を前輪支持ケースから取り外す場合、蓋部が前進支持ケースに固着して、蓋部を前輪支持ケースから取り外し難い状態になることがある。
本発明の第9特徴によると、前述の状態においてボルトを取り外した後に、ハンマー等の工具を蓋部の取り外し部に当てることにより、蓋部を前輪支持ケースから容易に取り外すことができる。この場合、蓋部の一対の連結部に亘って取り外し部が一体的に形成されるので、蓋部の取り外し部が十分な強度を備えるものとなる。
これにより、前輪支持ケースに蓋部をボルトで連結するように構成した場合、蓋部の取り外しに関するメンテナンス性を向上させることができる。
(構成)
本発明の第10特徴は、本発明の第9特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
一対の前記取り外し部を、前記蓋部における前記車軸を挟んで180度対称の位置に備えている。
前項[IX]に記載のように、ボルトを取り外した後にハンマー等の工具を蓋部の取り外し部に当てる場合、蓋部に取り外し部が一箇所しかないと、ハンマー等の工具による当て作用が一箇所だけに掛かり偏ったものになる。
本発明の第10特徴によると、蓋部に一対の取り外し部を車軸を挟んで180度対称の位置に備えているので、ハンマー等の工具を蓋部の一対の取り外し部に当てることによって、ハンマー等の工具による当て作用が偏ったものにならないのであり、蓋部が前進支持ケースに強く固着していても、蓋部を前輪支持ケースから容易に取り外すことができる。
(構成)
本発明の第11特徴は、水田作業機において次のように構成することにある。
右の前輪を支持するもので機体の前部から右方に延出された右の前車軸ケースと、左の前輪を支持するもので機体の前部から左方に延出された左の前車軸ケースとを備え、
前記右の前車軸ケースの前部及び後部、並びに、前記左の前車軸ケースの前部及び後部に、前後方向に向く同径の貫通孔を形成して、
前記右及び左の前車軸ケースの前部の貫通孔に、前記貫通孔を閉じ及び開放自在な塞ぎ部材を取り付け、前記右及び左の前車軸ケースの後部の貫通孔に、グリス注入用のニップルを取り付けている。
本発明の第11特徴によると、前車軸ケースの一方の部分及び他方の部分に、同径の貫通孔を形成しているので、前車軸ケースを右の前車軸ケースとして使用した場合、前車軸ケースの一方の部分の貫通孔が前部に位置すれば、この貫通孔に塞ぎ部材を取り付け、前車軸ケースの他方の部分の貫通孔が後部に位置すれば、この貫通孔にニップルを取り付ける。
同様に前車軸ケースを左の前車軸ケースとして使用した場合、前車軸ケースの他方の部分の貫通孔が前部に位置すれば、この貫通孔に塞ぎ部材を取り付け、前車軸ケースの一方の部分の貫通孔が後部に位置すれば、この貫通孔にニップルを取り付ける。
この場合、右及び左の前車軸ケースの後部の貫通孔にニップルを取り付けるのは、機体が前進した場合、右及び左の前車軸ケースの前部に泥水が付着し易いので、ニップルへの泥水の付着を少なくする為である。
図1に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2を備えた機体の後部に、リンク機構3及びリンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられており、リンク機構3の後部に苗植付装置5が支持されて、水田作業機の一例である乗用型田植機が構成されている。
次に、右及び左の前輪1への伝動系、右及び左の後輪2への伝動系、苗植付装置5への伝動系について説明する。
図1及び図2に示すように、機体の前部にミッションケース18が備えられ、ミッションケース18の前部にエンジン19が支持されている。ミッションケース18の右及び左の横側部に右及び左の前車軸ケース20が連結されており、右及び左の前輪1が右及び左の前車軸ケース20に支持されている。
これにより、図2に示すように、伝動軸26の動力が伝動ギヤ28,29を介して前輪デフ機構30に伝達され、右及び左の前車軸ケース20に支持された伝動軸31から右及び左の前輪1に伝達される。
これにより、入力軸35の動力が後車軸ケース32に備えられた伝動軸(図示せず)、右及び左のサイドクラッチ(図示せず)を介して、右及び左の後輪2に伝達される。出力軸33に摩擦多板式のブレーキ36が備えられており、ブレーキ36を制動状態に操作することにより、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2に制動を掛けることができる。
次に、前車軸ケース20の支持部20aによる前輪支持ケース51の支持構造、及び、前輪1への伝動構造について説明する。
図2及び図3に示すように、前車軸ケース20の端部に円筒状の支持部20aが下向きに一体的に形成されており、伝動軸31がベアリング42により支持されて前車軸ケース20から前車軸ケース20の支持部20aに入り込んでいる。ベアリング42に対して前車軸ケース20側の伝動軸31の部分にシール部材43が取り付けられており、伝動軸31の端部にベベルギヤ44が固定されている。
以上の構造により、伝動軸31の動力がベベルギヤ44,49、伝動軸45、伝動軸45のベベルギヤ45b、ベベルギヤ57及び車軸55を介して前輪1に伝達される。
次に、前輪1のサスペンション構造について説明する。
図4に示すように、シールベアリング47に対して、上バネ受け部61が備えられている。上バネ受け部61は、シールベアリング47のインナーレース47aの下端面に接触する内側部61aと、内側部61aよりも下方に位置してシールベアリング47のアウターレース47b(ストッパーリング58)の下端面から下方に離れる外側部61bとを備えてリング状に構成されており、伝動軸45に外嵌されている。
以上の構造により、前輪支持ケース51(前輪1)が、前車軸ケース20の支持部20aの上下軸芯P2周りに操向自在に支持され、前車軸ケース20の支持部20aの上下軸芯P2の方向に上下動自在に支持されている。
次に、前車軸ケース20及び前輪支持ケース51の潤滑について説明する。
図5に示すように、ミッションケース18の右の横側部に連結される右の前車軸ケース20、及び、ミッションケース18の左の横側部に連結される左の前車軸ケース20において、右の前車軸ケース20の支持部20aの上部の前部及び後部、並びに、左の前車軸ケース20の支持部20aの上部の前部及び後部に、前後方向に向く同径の貫通孔20b,20cが形成されており、右及び左の前車軸ケース20は同一の前車軸ケース20である。
前車軸ケース20の支持部20aの上部(シールベアリング46とシールベアリング47との間の部分)には、ニップル67からグリスが注入されている(この場合、図5に示すボルト66を取り外して、前車軸ケース20の支持部20aの空気を抜きながらグリスの注入を行い、グリスの注入が終了すると、ボルト66を取り付ける)。前車軸ケース20の支持部20aの下部(シールベアリング47とシールベアリング53との間の部分)には、前輪支持ケース51を前車軸ケース20の支持部20aに取り付ける際に、グリスが注入されている(前車軸ケース20の支持部20a側の内部空間にグリスが入れられた状態に相当)。
従って、前輪支持ケース51(シールベアリング53の下側部分)に潤滑油を入れることによって、前車軸ケース20の支持部20aに対して前輪支持ケース51が上下動しても、前輪支持ケース51(シールベアリング53の下側部分)から潤滑油が漏れることは少ない。
次に、前輪支持ケース51の蓋部68について説明する。
図3,5,6に示すように、車軸55が貫通するもので前輪支持ケース51の前輪1側の部分を覆う蓋部68が、前輪支持ケース51の一部として備えられており、蓋部68にベアリング56及びシール部材70が支持されている。蓋部68において車軸55を中心とした同じ円の部分に、等ピッチで 蓋部68の外周部から半径方向外側に突出するように8個の連結部68aが形成されて、連結部68aにボルト孔68bが形成されている。
これにより、蓋部68の車軸55周りでの取付位相(取り付けの向き)による制限を受けることなく、蓋部68を360度のどの取付位相に位置させても、蓋部68のボルト孔68bと前輪支持ケース51のネジ穴51bの位置を合わせるだけで、ボルト71により蓋部68を前輪支持ケース51に容易に連結することができる。
これにより、ボルト71を取り外して蓋部68を前輪支持ケース51から取り外す際に蓋部68が前進支持ケース51に固着して、蓋部68を前輪支持ケース51から取り外し難い状態になった場合、ボルト71を取り外した後に、ハンマー等の工具を蓋部68の取り外し部68cに当てることにより、蓋部68を前輪支持ケース51から容易に取り外すことができる。
次に、蓋部68(前輪支持ケース51)と車軸55との間のシール構造について説明する。
図3及び図7に示すように、車軸55が蓋部68(前輪支持ケース51)の内部に横向きにベアリング56により回転自在に支持され、ベアリング56に対して前輪1側の蓋部68(前輪支持ケース51)の内周部と車軸55の外周部との間にシール部材70が備えられている。
車軸55のフランジ部55aにおける蓋部68(前輪支持ケース51)側の端面において、蓋部68(前輪支持ケース51)の端面に向けて突出して蓋部68(前輪支持ケース51)の端面に近接するように、車軸55を中心としたリング状の第2凸部55bが、車軸55のフランジ部55aの端面に備えられている。
これにより、泥水がラビリンス部(蓋部68(前輪支持ケース51)の第1凸部68d及び車軸55の第2凸部55b)に侵入しても、前述のリング状の空間に泥水が保持されるようになるので、泥水がラビリンス部(蓋部68(前輪支持ケース51)の第1凸部68d及び車軸55の第2凸部55b)を通過してシール部材70に到達するという状態が少なくなる。
ラビリンス部(蓋部68(前輪支持ケース51)の第1凸部68d及び車軸55の第2凸部55b)の狭い部分に泥水が咬み込まれて、蓋部68(前輪支持ケースの端面)や車軸55のフランジ部55aの端面が傷付けられるというような状態も少なくなる。
前述の[発明を実施するための形態]の図6及び図7の構造において、蓋部68(前輪支持ケース51)の第1凸部68dが半径方向内側で、車軸55の第2凸部55bが半径方向外側に位置するように、蓋部68(前輪支持ケース51)の第1凸部68dと、車軸55の第2凸部55bとを、同芯状に半径方向に並べて配置してもよい。
前述の[発明の実施の第1別形態]のように構成した場合、図8に示すように、車軸55のフランジ部55aの端面に向けて突出して車軸55のフランジ部55aの端面に近接するもので車軸55を中心としたリング状の第3凸部68eを、車軸55の第2凸部55bの半径方向外側に位置するように蓋部68(前輪支持ケース51)の端面に備えてもよい。
この場合、車軸55の第2凸部55bと蓋部68(前輪支持ケース51)の第3凸部68eとの間の空間よりも、蓋部68(前輪支持ケース51)の第1凸部68dと車軸55の第2凸部55bとの空間が、軸芯方向に長いものとなっている(容積が大きいものとなっている)。
前述の[発明を実施するための形態]の図6及び図7に示すように構成した場合、図9 に示すように、蓋部68(前輪支持ケース51)の端面に向けて突出して蓋部68(前輪支持ケース51)の端面に近接するもので車軸55を中心としたリング状の第3凸部55cを、蓋部68(前輪支持ケース51)の第1凸部68dの半径方向外側に位置するように車軸55のフランジ部55aの端面に備えてもよい。
この場合、蓋部68(前輪支持ケース51)の第1凸部68dと車軸55の第2凸部55bとの間の空間よりも、蓋部68(前輪支持ケース51)の第1凸部68dと車軸55の第3凸部55cとの間の空間が、軸芯方向に長いものとなっている(容積が大きいものとなっている)。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、以下の(1)〜(5)に示すように構成してもよい。
(1)図3及び図4において、シールベアリング53を開放型のベアリングに変更し、2個のベアリング54のうちの下側(又は上側)のベアリング54をシールベアリングに変更する。このように構成した場合、シールベアリング47を開放型のベアリングに変更してもよい。
(2)図3及び図4、前項(1)において、シールベアリングに代えて、円板状(リング状)の部材を伝動軸45に外嵌して仕切り部材とする。
(3)図3,5,6において、蓋部68に6個のボルト孔68bを形成したり、10個のボルト孔68bを形成したりしてもよい。
(4)図3,5,6、前項(3)において、蓋部68に1個の取り外し部68cを形成したり、3個の取り外し部68cを形成したりしてもよい。
(5)後車軸ケース32を前後軸芯P1周りにローリング自在に支持するのではなく、後車軸ケース32を5リンク型式のサスペンション機構により支持するように構成してもよい。
20 前車軸ケース
20a 前車軸ケースの支持部
20b,20c 前車軸ケースの貫通孔
45 伝動軸
45b,57 ベベルギヤ機構
47 上部ベアリング
47a 上部ベアリングのインナーレース
47b 上部ベアリングのアウターレース
51 前輪支持ケース
51b 前輪支持ケースのネジ穴
52 シール部材
53 仕切り部材、シールベアリング、下部ベアリング
53a 下部ベアリングのインナーレース
53b 下部ベアリングのアウターレース
55 車軸
55a 車軸のフランジ部
55b 第2凸部
56 ベアリング
61 上バネ受け部
61a 上バネ受け部の内側部
61b 上バネ受け部の外側部
62 下バネ受け部
62a 下バネ受け部の内側部
62b 下バネ受け部の外側部
63 サスペンションバネ、内側サスペンションバネ
64 サスペンションバネ、外側サスペンションバネ
66 塞ぎ部材
67 ニップル
68 蓋部
68a 蓋部の連結部
68b 蓋部のボルト孔
68c 蓋部の取り外し部
68d 第1凸部
68e 第3凸部
70 シール部材
71 ボルト
P2 上下軸芯
W1 第1凸部の頂上部と車軸のフランジ部の端面との軸芯方向の間隔
W2 第2凸部の頂上部と前輪支持ケースの端面との軸芯方向の間隔
W3 第1凸部と第2凸部との半径方向の間隔
W4 第3凸部の頂上部と車軸のフランジ部の端面との軸芯方向の間隔
W5 第2凸部と第3凸部との半径方向の間隔
W6 第3凸部の頂上部と前輪支持ケースの端面との軸芯方向の間隔
W7 第1凸部と第3凸部との半径方向の間隔
Claims (11)
- 機体に支持された前車軸ケースと、前輪を回転自在に支持する前輪支持ケースとを備えて、前記前車軸ケースの支持部の上下軸芯周りに、前記前輪支持ケースを操向及び上下動自在に支持し、前記前車軸ケースの支持部と前記前輪支持ケースとの間にサスペンションバネを備え、
動力が伝達される伝動軸を前記前車軸ケースの支持部の内部と前記前輪支持ケースの内部とに亘って上下向きに回転自在に支持して、前輪に連結された車軸を前記前輪支持ケースの内部に横向きに回転自在に支持し、前記伝動軸と前記車軸とをベベルギヤ機構により連動連結して、前記伝動軸の動力が前記ベベルギヤ機構を介して前記車軸に伝達されるように構成し、
前記前車軸ケースの支持部の外周部と前記前輪支持ケースの外周部との間にシール部材を備え、
前記前輪支持ケースの内周面と前記伝動軸の外周面との間に、前記前車軸ケースの支持部側の内部空間と前記前輪支持ケース側の内部空間とを仕切る仕切り部材を、前記前輪支持ケースと一体で上下動するように備えて、
前記前車軸ケースの支持部側の内部空間にグリスを入れ、前記前輪支持ケース側の内部空間に潤滑油を入れている水田作業機。 - 前記仕切り部材がシールベアリングである請求項1に記載の水田作業機。
- 機体に支持された前車軸ケースと、前輪を回転自在に支持する前輪支持ケースとを備えて、前記前車軸ケースの支持部の上下軸芯周りに、前記前輪支持ケースを操向及び上下動自在に支持し、
動力が伝達される伝動軸を前記前車軸ケースの支持部の内部と前記前輪支持ケースの内部とに亘って上下向きに回転自在に支持して、前輪に連結された車軸を前記前輪支持ケースの内部に横向きに回転自在に支持し、前記伝動軸と前記車軸とをベベルギヤ機構により連動連結して、前記伝動軸の動力が前記ベベルギヤ機構を介して前記車軸に伝達されるように構成し、
前記前車軸ケースの支持部の内部に支持されて前記伝動軸を回転自在に支持する上部ベアリングと、前記前輪支持ケースの内部に支持されて前記伝動軸を回転自在に支持する下部ベアリングとを備え、
前記上部ベアリングのインナーレースの下端面に接触する内側部と、この内側部よりも下方に位置して前記上部ベアリングのアウターレースの下端面から下方に離れる外側部とを備えたリング状の上バネ受け部を、前記伝動軸に外嵌し、
前記下部ベアリングのインナーレースの上端面に接触する内側部と、この内側部よりも上方に位置して前記下部ベアリングのアウターレースの上端面から上方に離れる外側部とを備えたリング状の下バネ受け部を、前記伝動軸に外嵌して、
前記上及び下バネ受け部の内側部に亘って前記伝動軸に外嵌されるコイル状の内側サスペンションバネを備え、前記上及び下バネ受け部の外側部に亘って前記内側サスペンションバネに外嵌されるコイル状の外側サスペンションバネを備えている水田作業機。 - 機体に支持された前車軸ケースと、前輪を回転自在に支持する前輪支持ケースとを備えて、前記前車軸ケースの支持部の上下軸芯周りに、前記前輪支持ケースを操向自在に支持し、
前輪に連結された車軸を、前記前輪支持ケースの内部に横向きにベアリングにより回転自在に支持して、前記ベアリングに対して前輪側の前記前輪支持ケースの内周部と前記車軸の外周部との間にシール部材を備え、
前記車軸の外周部付近における前記前輪支持ケースの前輪側の端面と、前輪に連結される前記車軸のフランジ部における前記前輪支持ケース側の端面とにおいて、
前記車軸のフランジ部の端面に向けて突出して前記車軸のフランジ部の端面に近接するもので前記車軸を中心としたリング状の第1凸部を、前記前輪支持ケースの端面に備え、前記前輪支持ケースの端面に向けて突出して前記前輪支持ケースの端面に近接するもので前記車軸を中心としたリング状の第2凸部を、前記車軸のフランジ部の端面に備えて、
前記第1凸部が半径方向外側で前記第2凸部が半径方向内側に位置するように、又は、前記第1凸部が半径方向内側で前記第2凸部が半径方向外側に位置するように、前記第1及び第2凸部を半径方向に並べて配置し、
前記第1凸部の頂上部と前記車軸のフランジ部の端面との軸芯方向の間隔、並びに、前記第2凸部の頂上部と前記前輪支持ケースの端面との軸芯方向の間隔よりも、前記第1凸部と前記第2凸部との半径方向の間隔を大きなものに設定している水田作業機。 - 前記第1凸部が半径方向内側で前記第2凸部が半径方向外側に位置するように、前記第1及び第2凸部を半径方向に並べて配置し、
前記車軸のフランジ部の端面に向けて突出して前記車軸のフランジ部の端面に近接するもので前記車軸を中心としたリング状の第3凸部を、前記第2凸部の半径方向外側に位置するように前記前輪支持ケースの端面に備え、
前記第2凸部の頂上部と前記前輪支持ケースの端面との軸芯方向の間隔、並びに、前記第3凸部の頂上部と前記車軸のフランジ部の端面との軸芯方向の間隔よりも、前記第2凸部と前記第3凸部との半径方向の間隔を大きなものに設定している請求項4に記載の水田作業機。 - 前記第3凸部の頂上部と前記車軸のフランジ部の端面との間の位置よりも、前記第1凸部の頂上部と前記車軸のフランジ部の端面との間の位置を、軸芯方向で前記シール部材から離れる側に位置させている請求項5に記載の水田作業機。
- 前記第1凸部が半径方向外側で前記第2凸部が半径方向内側に位置するように、前記第1及び第2凸部を半径方向に並べて配置し、
前記前輪支持ケースの端面に向けて突出して前記前輪支持ケースの端面に近接するもので前記車軸を中心としたリング状の第3凸部を、前記第1凸部の半径方向外側に位置するように前記車軸のフランジ部の端面に備え、
前記第1凸部の頂上部と前記車軸のフランジ部の端面との軸芯方向の間隔、並びに、前記第3凸部の頂上部と前記前輪支持ケースの端面との軸芯方向の間隔よりも、前記第1凸部と前記第3凸部との半径方向の間隔を大きなものに設定している請求項4に記載の水田作業機。 - 機体に支持された前車軸ケースと、前輪を回転自在に支持する前輪支持ケースとを備えて、前記前車軸ケースの支持部の上下軸芯周りに、前記前輪支持ケースを操向自在に支持し、
前輪に連結された車軸を、前記前輪支持ケースの内部に横向きに回転自在に支持して、
前記車軸が貫通するもので前記前輪支持ケースの前輪側の部分を覆う蓋部を備えて、前記蓋部における前記車軸を中心とした同じ円の部分に等ピッチでボルト孔を形成し、前記前輪支持ケースにおける前記蓋部のボルト孔と同じ位置にネジ穴を形成して、
前記ボルト孔及び前記ネジ穴に亘ってボルトを取り付けて、前記蓋部を前記前輪支持ケースに連結している水田作業機。 - 前記蓋部の外周部から半径方向外側に突出するように連結部を形成して、前記連結部に前記ボルト孔を形成し、
前記ボルトを取り外した後に前記蓋部を前記前輪支持ケースから取り外す為の取り外し部を、隣接する前記一対の連結部に亘って形成している請求項8に記載の水田作業機。 - 一対の前記取り外し部を、前記蓋部における前記車軸を挟んで180度対称の位置に備えている請求項9に記載の水田作業機。
- 右の前輪を支持するもので機体の前部から右方に延出された右の前車軸ケースと、左の前輪を支持するもので機体の前部から左方に延出された左の前車軸ケースとを備え、
前記右の前車軸ケースの前部及び後部、並びに、前記左の前車軸ケースの前部及び後部に、前後方向に向く同径の貫通孔を形成して、
前記右及び左の前車軸ケースの前部の貫通孔に、前記貫通孔を閉じ及び開放自在な塞ぎ部材を取り付け、前記右及び左の前車軸ケースの後部の貫通孔に、グリス注入用のニップルを取り付けている水田作業機。
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