JP2015154495A - ノイズ電流検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーコンディショナの直流バスを流れる直流電流に重畳するノイズには、インバータのスイッチング動作に起因するスイッチングノイズと、地絡等に起因するノイズが含まれる。前者のノイズ振幅は、後者のノイズ振幅より大きいため、直流バスにおける地絡検出等に起因する微小ノイズの精度向上が困難となっている。
【解決手段】ノイズ電流検出システム(100)は、交流電力と直流電力を相互に変換して出力するインバータ(3)と、直流電力が供給される直流バス(Bdc)と、直流バスの電流を測定して、変流器測定電流(Ict)を出力する変流器(4)と、測定タイミング設定部(5)と、電流測定部(6)と、を備え、測定タイミング設定部は、交流電力のゼロクロス点(tz)に基づき、ノイズ電流測定時間を設定し、電流測定部は、ノイズ電流測定時間に亘る変流器測定電流に基づき、直流バスのノイズ電流を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明はノイズ電流検出システムに関し、特に、直流バスに重畳するノイズに起因するノイズ電流を検出可能なノイズ電流検出システムに関する。
パワーコンディショナ(電力変換器)の直流電力を、直流バスを経由して、蓄電池等の直流負荷に供給する場合、直流バスの地絡等に起因する微小ノイズの検出精度を確保する必要がある。特許文献1は、太陽電池アレイの出力線間の差電流を変流器で検出し、フィルタでPWM成分が除去された変流器の出力から、さらに、系統電力交流周波数の2倍の周波数成分を除去する処理を実行し、その処理結果と閾値とを比較することで、地絡状態を判断する構成を開示する。特許文献2は、複数線からなる直流主電路の周囲に生じる磁束のうち、相殺されずに残留する磁束を磁束検出素子で検出し、その結果に基づき、直流主電路の地絡アークのアークエネルギーを算出する構成を開示する。
特開2002−233045号公報 特開2013−62955号公報
パワーコンディショナの直流バスを流れる直流電流に重畳するノイズには、インバータのスイッチング動作に起因するスイッチングノイズと、地絡等に起因するノイズが含まれる。前者のノイズ振幅は、後者のノイズ振幅より大きいため、直流バスにおける地絡検出等に起因する微小ノイズの検出精度向上が困難となっている。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本発明は、交流電力と直流電力を相互に変換して出力するインバータと、直流電力が供給される直流バスと、直流バスの電流を測定して、変流器測定電流を出力する変流器と、測定タイミング設定部と、電流測定部と、を備え、測定タイミング設定部は、交流電力のゼロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点に基づき、ノイズ電流測定時間を設定し、電流測定部は、ノイズ電流測定時間に亘る変流器測定電流に基づき、直流バスのノイズ電流を測定する、ノイズ電流検出システムである。
本発明のノイズ電流検出システムにおいて、測定タイミング設定部は、さらに、現在のゼロクロス点を基準とする次回のゼロクロス点を含むノイズ電流測定時間の開始時間、および終了時間を設定する。
本発明のノイズ電流検出システムにおいて、測定タイミング設定部は、さらに、交流電力の電力量に基づき、ノイズ電流測定時間の開始時間、および終了時間を設定する。
本発明は、ノイズ電流検出システムであって、交流電力と直流電力を相互に変換して出力するインバータと、直流電力が供給される直流バスと、直流バスの電流を測定して、変流器測定電流を出力する変流器と、測定タイミング設定部と、電流測定部と、を備え、測定タイミング設定部は、変流器測定電流の包絡線と閾値との比較結果に基づき、ノイズ電流測定時間を設定し、電流測定部は、ノイズ電流測定時間に亘る変流器測定電流に基づき、直流バスのノイズ電流を測定する、ノイズ電流検出システムである。
本発明は、ノイズ電流検出システムであって、交流電力と直流電力を相互に変換して出力するインバータと、直流電力が供給される直流バスと、直流バスの電流を測定して、変流器測定電流を出力する変流器と、測定タイミング設定部と、電流測定部と、を備え、測定タイミング設定部は、交流電力の電力量に基づき閾値を設定し、変流器測定電流の包絡線と閾値との比較結果に基づき、ノイズ電流測定時間を設定し、電流測定部は、ノイズ電流測定時間に亘る変流器測定電流に基づき、直流バスのノイズ電流を測定する、ノイズ電流検出システムである。
本発明のノイズ電流検出システムにおいて、直流バスは、正極直流バスおよび負極直流バスを含み、変流器は、正極直流バスの電流、および負極直流バスの電流のいずれか一方を測定して、変流器測定電流を出力する。
本発明によれば、インバータのスイッチングノイズの影響を抑えつつ、地絡等に起因する微小ノイズ電流の検出が可能となる。
実施の形態1に係るノイズ電流検出システムの回路ブロック図である。 図1のノイズ電流検出システムが備える測定タイミング設定部の動作を説明するタイミング図である。 実施の形態2に係るノイズ電流検出システムの回路ブロック図である。 図3のノイズ電流検出システムが備える測定タイミング設定部の動作を説明するタイミング図である。 実施の形態3に係るノイズ電流検出システムの回路ブロック図である。 図5のノイズ電流検出システムが備える測定タイミング設定部の動作を説明するタイミング図である。 実施の形態4に係るノイズ電流検出システムの回路ブロック図である。 図7のノイズ電流検出システムが備える測定タイミング設定部の動作を説明するタイミング図である。 実施の形態5に係るノイズ電流検出システムの回路ブロック図である。 実施の形態6に係るノイズ電流検出システムの回路ブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載ある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。実施の形態の図面において、同一の参照符号や参照番号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。また、実施の形態の説明において、同一の参照符号等を付した部分等に対しては、重複する説明は繰り返さない場合がある。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るノイズ電流検出システム100の回路ブロック図である。
(ノイズ電流検出システムの構成)
ノイズ電流検出システム100は、インバータ3、変流器4、測定タイミング設定部5、電流測定部6、および直流バスBdcを備える。
インバータ3は、交流端子Tv1、交流端子Tv2、正極直流端子Tvp、負極直流端子Tvnを含む。交流電圧Vacが印加される交流端子Tv1および交流端子Tv2は、トランス2を経由して、系統電力1と接続される。トランス2として、その中性点21に、接地電位GNDが印加されている例が示されている。直流電圧Vdcが印加される正極直流端子Tvpおよび負極直流端子Tvnは、直流バスBdcを経由して、直流機器7と接続される。直流バスBdcは、インバータ3の正極直流端子Tvpおよび負極直流端子Tvnとそれぞれ接続される正極直流バスBvpおよび負極直流バスBvnを含む。
(正極直流電流、負極直流電流、高周波ノイズ電流、微小ノイズ電流の定義)
直流機器7は、図示しないローパスフィルタを経由して、正極直流バスBvpおよび負極直流バスBvnと接続される。ローパスフィルタは、例えば、LC型ローパスフィルタであり、インバータ3から正極直流バスBvpを経由して直流機器7へ流れる正極直流電流に重畳する高周波ノイズを除去する。高周波ノイズは、インバータ3の高周波発振動作に起因して発生するノイズである。直流機器7へは、ローパスフィルタで高周波ノイズが除去された正極直流電流が供給されるため、直流機器7からインバータ3へ流入する負極直流電流には、高周波ノイズは重畳しないことになる。
変流器4は、正極直流バスBvpを流れる正極直流電流、および負極直流バスBvnを流れる負極直流電流を電流ベクトルとして一括測定し、その測定結果を変流器測定電流Ictとして出力する。正極直流電流および負極直流電流の向きは、互いに反対方向であり、また、インバータ3の動作に起因する高周波ノイズは、正極直流電流にのみ重畳する。従って、変流器4が出力する変流器測定電流Ictは、高周波ノイズに起因する電流(以下、”高周波ノイズ電流”、とも記載する。)の測定結果を出力する。
正極直流バスBvpにおいて、変流器4が配置された場所よりも直流機器7側で地絡が発生した場合、正極直流バスBvpを流れる正極直流電流には、地絡に起因する微小ノイズが重畳する。ここで、微小ノイズとは、その振幅が、高周波ノイズの振幅と比較して、微小であるノイズを意味する。また、微小ノイズの発生原因は、地絡に限らず、正極直流電流に重畳する微小ノイズを生成する原因であれば良い。この微小ノイズに起因する電流(以下、”微小ノイズ電流”、とも記載する。)が発生すると、変流器4が出力する変流器測定電流Ictは、高周波ノイズ電流に微小ノイズ電流を加えた電流の測定結果を出力する。
(微小ノイズ電流の測定)
測定タイミング設定部5は、ゼロクロス点検出回路51、電流検出制御回路52を含む。ゼロクロス点検出回路51は、インバータ3に印加される交流電圧Vacのゼロクロス点を検出すると、ゼロクロス点検出信号tzを出力する。電流検出制御回路52は、ゼロクロス点検出信号tzに基づき、所定のパルス幅を有する電流検出同期信号Szを出力する。電流測定部6は、電流検出同期信号Szがパルスを生成している時間に亘り、変流器4が出力する変流器測定電流Ictを測定し、その結果を微小ノイズ電流Imcとして出力する。
図2は、図1のノイズ電流検出システム100が備える測定タイミング設定部5の動作を説明するタイミング図である。
図2において、横軸は時刻を示し、縦軸は、変流器4が出力する変流器測定電流Ict、および電流検出制御回路52が出力する電流検出同期信号Szの各波形を示す。
交流電圧Vacの値は、時刻tz1および時刻tz2において、零に到達する。即ち、時刻tz1および時刻tz2は、いずれも、ゼロクロス点である。交流電圧Vacが、時刻tz1にゼロクロス点を通過すると、その前後の時間において、インバータ3の動作に起因する高周波ノイズ電流は、ゼロ近くまで減少し、変流器測定電流Ictは、微小ノイズ電流が支配的になる。
ゼロクロス点検出回路51は、交流電圧Vacの波形が降下してゼロクロス点tz1に到達すると、電流検出制御回路52へ、ゼロクロス点検出信号tzを出力する。電流検出制御回路52は、ゼロクロス点検出信号tzに基づき、時刻tz1から時刻t1の測定時間Tzのパルス幅を有する電流検出同期信号Szを出力する。同様に、交流電圧Vacの波形が上昇してゼロクロス点に到達すると、ゼロクロス点検出回路51は、電流検出制御回路52へ、ゼロクロス点検出信号tzを出力する。電流検出制御回路52は、ゼロクロス点検出信号tzに基づき、時刻tz2から時刻t2の測定時間Tzのパルス幅を有する電流検出同期信号Szを出力する。
電流検出制御回路52は、パルス幅Tzが生成される時間に亘り、変流器4が出力する変流器測定電流Ictを測定し、その測定結果を、微小ノイズ電流Imcとして出力する。なお、測定時間Tzとパルス幅Tzは、同一の時間を意味する。
ノイズ電流検出システム100の効果を説明する。
ノイズ電流検出システム100は、交流電圧Vacのゼロクロス点近傍の時間に亘り、正極直流バスBvpおよび負極直流バスBvnを流れる電流を一括測定する。ゼロクロス点近傍の時間において、変流器4が出力する変流器測定電流Ictは、微小ノイズ電流が支配的となる。従って、ゼロクロス近傍の時間に亘り変流器測定電流Ictを測定することで、高周波ノイズの影響を抑えつつ、地絡発生等に起因する微小ノイズ電流の検出が可能となる。微小ノイズ電流の検出精度を向上させることで、地絡等の微小ノイズ電流の発生原因が引き起こすシステムダウンを未然に防止することが可能となる。
<実施の形態2>
図3は、実施の形態2に係るノイズ電流検出システム200の回路ブロック図である。
図3において、図1と同一の符号が付されたものは、同一の機能または構成を備え、それらの重複説明は、省略する。図3に示されるノイズ電流検出システム200は、図1に示されるノイズ電流検出システム100が備える測定タイミング設定部5を、測定タイミング設定部5Aに置き換えた構成に相当する。より詳細には、測定タイミング設定部5Aは、測定タイミング設定部5に、測定時間設定回路53を追加した構成に相当する。
測定タイミング設定部5Aは、ゼロクロス点検出回路51、電流検出制御回路52、および測定時間設定回路53を含む。測定時間設定回路53は、ゼロクロス点検出回路51が出力するゼロクロス点検出信号tzに基づき、電流検出同期信号Szのパルス生成タイミングを決定する。具体的には、測定時間設定回路53は、電流検出制御回路52へ、測定開始時間Tst、および測定終了時間Tspを出力する。
図4は、図3のノイズ電流検出システム200が備える測定タイミング設定部5Aの動作を説明するタイミング図である。
図4において、横軸は時刻を示し、縦軸は、交流電圧Vacの振幅、および電流検出制御回路52が出力する電流検出同期信号Szの各波形を示す。
交流電圧Vacは、時刻tz1および時刻tz2において、ゼロクロス点を有する。ゼロクロス点検出回路51は、時刻tz1における交流電圧Vacのゼロクロス点を検出すると、測定開始時間Tst、および測定終了時間Tspを出力する。電流検出制御回路52は、時刻tz1に測定開始時間Tstを加算した時刻において、電流検出同期信号Szの論理レベルを、ロウレベルからハイレベルに立ち上げ、時刻tz1に測定終了時間Tspを加算した時刻において、電流検出同期信号Szの論理レベルを、ハイレベルからロウレベルに立ち下げる。
その結果、電流検出制御回路52は、測定終了時間Tspから測定開始時間Tstを引いた時間のパルス幅Tz(測定時間Tz)を有する電流検出同期信号Szを出力する。電流検出同期信号Szに生成されるパルス幅Tzの中心は、時刻tz2と一致するように設定することが好ましい。また、そのパルス幅Tzは、変流器4が出力する変流器測定電流Ictにおいて、微小ノイズ電流が支配的となる時間内に設定することが好ましい。時刻tz2においても、時刻tz1と同様に、測定タイミング設定部5Aは、次のゼロクロス点近傍で生成すべき電流検出同期信号Szの立ち上がり時刻および立ち下がり時刻を決定する。
ノイズ電流検出システム200の効果を説明する。
ノイズ電流検出システム200が備える測定タイミング設定部5Aは、検出したゼロクロス点(時刻tz1)に基づき、次のゼロクロス点(時刻tz2)を中心とするパルス幅Tzを有する電流検出同期信号Szを出力する。さらに、そのパルス幅Tzは、微小電流が支配的となる時間内に設定される。従って、電流測定部6は、微小電流が支配的となる時間を最大限に利用して、変流器4が出力する変流器測定電流Ictを測定することが可能となり、微小ノイズ電流の検出精度が、より向上する。
<実施の形態3>
図5は、実施の形態3に係るノイズ電流検出システム300の回路ブロック図である。
図5において、図3と同一の符号が付されたものは、同一の機能または構成を備え、それらの重複説明は、省略する。図5に示されるノイズ電流検出システム300は、図3におけるノイズ電流検出システム200が備える測定タイミング設定部5Aを、測定タイミング設定部5Bに置き換えた構成に相当する。より詳細には、測定タイミング設定部5Bは、測定タイミング設定部5Aに、電力検出回路54を追加するとともに、測定時間設定回路53を測定時間設定回路53Aに置き換えた構成に相当する。
測定タイミング設定部5Bは、ゼロクロス点検出回路51、電流検出制御回路52、測定時間設定回路53A、および電力検出回路54を含む。電力検出回路54は、インバータ3が出力する交流電力量に基づき、タイミング補正係数αを出力する。測定時間設定回路53Aは、ゼロクロス点検出信号tzおよびタイミング補正係数αに基づき、電流検出同期信号Szのパルス生成タイミングを決定する。具体的には、測定時間設定回路53Aは、電流検出制御回路52へ、低電力測定開始時間Tstl、低電力測定終了時間Tspl、高電力測定開始時間Tsth、および高電力測定終了時間Tsphを出力する。
図6は、図5のノイズ電流検出システム300が備える測定タイミング設定部5Bの動作を説明するタイミング図である。
図6において、交流電圧Vacは、時刻tz1および時刻tz2において、ゼロクロス点に到達する。それらのゼロクロス点は、インバータ3が出力する交流電力量の変化に因らず、系統電力1の周波数により定まる。一方、交流電圧Vacの振幅は、交流電力量の増減とともに、増減するため、変流器測定電流Ictにおける微小電流が支配的となる時間は、交流電力量に依存する。図6に示される通り、交流電力量が増加するに従い、ゼロクロス点近傍における交流電圧Vacの波形勾配は、増加するため、変流器測定電流Ictにおける微小電流が支配的となる時間は、交流電力量の増加とともに、減少する。電力検出回路54は、交流電力量の増減に基づき、電流検出同期信号Szに生成されるパルス幅が適切となるように、タイミング補正係数αを出力する。
測定時間設定回路53Aは、ゼロクロス点検出信号tzおよび電力検出回路54が出力するタイミング補正係数αに基づき、測定開始時間および測定終了時間を設定する。例えば、インバータ3が出力する交流電力量が規格の中央値より小さい場合、測定時間設定回路53Aは、低電力測定開始時間Tstlおよび低電力測定終了時間Tsplを出力する。低電力測定終了時間Tsplから低電力測定開始時間Tstlを引いた時間のパルス幅Tzlは、交流電力量が中央値の場合のパルス幅Tzより大きく設定される。逆に、インバータ3が出力する交流電力量が規格の中央値より大きい場合、測定時間設定回路53Aは、高電力測定開始時間Tsthおよび高電力測定終了時間Tsphを出力する。高電力測定終了時間Tsphから高電力測定開始時間Tsthを引いた時間のパルス幅Tzhは、交流電力量が中央値の場合のパルス幅Tzより小さく設定される。
電流検出制御回路52は、時刻tz1に低電力測定開始時間Tstlを加算した時刻において、電流検出同期信号Szの論理レベルを、ロウレベルからハイレベルに立ち上げ、時刻tz1に低電力測定終了時間Tsplを加算した時刻において、電流検出同期信号Szの論理レベルを、ハイレベルからロウレベルに立ち下げる。同様に、電流検出制御回路52は、時刻tz1に高電力測定開始時間Tsthを加算した時刻において、電流検出同期信号Szの論理レベルを、ロウレベルからハイレベルに立ち上げ、時刻tz1に高電力測定終了時間Tsphを加算した時刻において、電流検出同期信号Szの論理レベルを、ハイレベルからロウレベルに立ち下げる。時刻tz2においても、時刻tz1と同様に、測定タイミング設定部5Bは、次のゼロクロス点近傍で生成すべき電流検出同期信号Szの立ち上がり時刻および立ち下がり時刻を決定する。
ノイズ電流検出システム300の効果を説明する。
ノイズ電流検出システム300は、インバータ3が出力する交流電力量に基づき生成されるタイミング補正係数αにより、電流検出同期信号Szに生成するパルス幅を調整する機能を備える。その結果、交流電力量の変動に因らず、変流器測定電流Ictにおける微小電流測定時間が最適化され、微小ノイズ電流の検出精度が、確保される。
<実施の形態4>
図7は、実施の形態4に係るノイズ電流検出システム400の回路ブロック図である。
図7において、図1と同一の符号が付されたものは、同一の機能または構成を備え、それらの重複説明は、省略する。図7に示されるノイズ電流検出システム400は、図1におけるノイズ電流検出システム100が備える測定タイミング設定部5を、測定タイミング設定部5Cに置き換えた構成に相当する。測定タイミング設定部5Cは、包絡線生成回路55、ノイズ検出回路56、および電流検出制御回路57を含む。包絡線生成回路55は、変流器測定電流Ictの測定電流包絡線Icteを生成し、ノイズ検出回路56は、測定電流包絡線Icteの値および閾値電圧Vtを比較し、電流検出制御回路57は、ノイズ検出回路56の出力に基づき、電流検出同期信号Szを出力する。
図8は、図7のノイズ電流検出システム400が備える測定タイミング設定部5Cの動作を説明するタイミング図である。
図8は、変流器測定電流Ictおよび測定電流包絡線Icteの波形を模式的に示す。変流器測定電流Ictは、正極直流バスBvpに重畳する高周波ノイズ電流および微小ノイズ電流からなる交流電流を出力する。変流器測定電流Ictがゼロクロス点を通過する前後の時間において、インバータ3のスイッチング動作に起因する高周波ノイズ電流は零近くまで減少し、変流器測定電流Ictは、微小ノイズ電流が支配的になる。包絡線生成回路55は、交流電流である変流器測定電流Ictを整流(半波整流または全波整流)および平滑し、測定電流包絡線Icteを出力する一連の処理を実行する。
変流器測定電流Ictは、図示されるようなピークを有する突起信号であり、そのスイッチング周期は、インバータ3のスイッチング周期と等しい。その突起信号を平滑するコンデンサ等の平滑回路の時定数は、突起信号のスイッチング周波数の2倍の周波数より大きく設定される。測定電流包絡線Icteは、整流回路および平滑回路に代えて、検出回路およびホールド回路により、変流器測定電流Ictに含まれる突起信号から包絡線を抽出するように構成しても良い。
ノイズ検出回路56は、測定電流包絡線Icteの値が所定の閾値電圧Vtより小さくなる時間を検出する。電流検出制御回路57は、ノイズ検出回路56が出力する時間情報に基づき、電流検出同期信号Szを生成する。従って、ノイズ検出回路56で設定される閾値電圧Vtの値は、測定電流包絡線Icteのうち、微小ノイズ電流に起因する部分より大きく、高周波ノイズ電流に起因する部分より小さく設定される。電流検出制御回路57は、ノイズ検出回路56が出力する時間情報、即ち、測定電流包絡線Icteの値が閾値電圧Vt以下となる時間に亘り、電流検出同期信号Szを出力する。
ノイズ電流検出システム400の効果を説明する。
ノイズ電流検出システム400は、変流器測定電流Ictを測定電流包絡線Icteに変換し、測定電流包絡線Icteの値が閾値電圧Vtより小さくなる時間情報に基づき電流検出同期信号Szを生成する。従って、系統電力1の周波数変動や、インバータ3が出力する交流電力の変動が発生した場合であっても、高周波ノイズの影響を抑えつつ、微小ノイズ電流を正確に検出することが可能となる。
<実施の形態5>
図9は、実施の形態5に係るノイズ電流検出システム500の回路ブロック図である。
図9において、図1と同一の符号が付されたものは、同一の機能または構成を備え、それらの重複説明は、省略する。図1に示されるノイズ電流検出システム100において、変流器4は、正極直流バスBvpおよび負極直流バスBvnを流れる電流を電流ベクトルとして一括測定していたが、ノイズ電流検出システム500において、変流器4Aは、正極直流バスBvpを流れる電流を測定対象とする点が相違する。
従って、変流器4Aが出力する変流器測定電流Ictは、ノイズ電流検出システム100と比較し、正極直流バスBvpを流れる正極直流電流の分だけ、増加した値となる。つまり、図2において、変流器測定電流Ictは、ゼロを基準に変化する代わりに、正極直流バスBvpを流れる正極直流電流を中心に、高周波ノイズ電流および微小ノイズ電流が重畳する波形を有する。交流電圧Vacの波形および電流検出同期信号Szを生成する構成および方法は、ノイズ電流検出システム500およびノイズ電流検出システム100とも、同一である。
ノイズ電流検出システム500によれば、変流器4Aの構成は、変流器4と比較し簡素化され、ノイズ電流検出システム500の構成が簡略化される。なお、変流器4Aの電流測定対象を、正極直流バスBvpを流れる電流に代えて、負極直流バスBvnを流れる電流に変更しても、同様の効果が得られる。
<実施の形態6>
図10は、実施の形態6に係るノイズ電流検出システム600の回路ブロック図である。
図10において、図7と同一の符号が付されたものは、同一の機能または構成を備え、それらの重複説明は、省略する。図7に示されるノイズ電流検出システム400において、変流器4は、正極直流バスBvpおよび負極直流バスBvnを流れる電流を電流ベクトルとして一括測定していたが、ノイズ電流検出システム600において、変流器4Aは、正極直流バスBvpを流れる電流を測定対象とする点が相違する。さらに、ノイズ電流検出システム600は、ノイズ電流検出システム400の測定タイミング設定部5Cに代えて、測定タイミング設定部5Dを備える。
ノイズ電流検出システム600において、変流器4Aは、正極直流バスBvpを流れる電流を測定対象とする。この変流器4Aが出力する変流器測定電流Ictの詳細は、図9のノイズ電流検出システム500の対応する部分と同一であり、重複説明は省略する。
測定タイミング設定部5Dは、包絡線生成回路55、ノイズ検出回路56A、電流検出制御回路57、電力検出回路58、および閾値設定回路59を含む。包絡線生成回路55は、図7の測定タイミング設定部5Cと同様に、変流器測定電流Ictの測定電流包絡線Icteを生成する。電力検出回路58は、インバータ3が出力する交流電力量に基づき、閾値電圧補正係数βを出力する。閾値設定回路59は、予め設定された閾値電圧Vtに閾値電圧補正係数βを乗じた値(β*Vt)を出力する。ノイズ検出回路56Aは、測定電流包絡線Icteの値と、閾値電圧補正係数βを乗じた閾値電圧Vtと、を比較し、電流検出制御回路57は、ノイズ検出回路56Aの出力に基づき、電流検出同期信号Szを出力する。
閾値設定回路59の役割を説明する。ノイズ電流検出システム600において、図9のノイズ電流検出システム500と同様に、変流器4Aは、正極直流バスBvpを流れる電流のみを測定対象とするため、変流器4Aが出力する変流器測定電流Ictは、ノイズ電流検出システム100と比較し、正極直流バスBvpを流れる正極直流電流の分だけ、増加した値となる。この正極直流電流の値は、インバータ3が出力する交流電力量が増加するに従い、増加する。
従って、ノイズ検出回路56Aで、測定電流包絡線Icteの値が所定の閾値電圧より小さくなる時間を検出する場合、インバータ3が出力する交流電力量の値に応じて、予め設定された閾値電圧Vtの値を閾値電圧補正係数βで補正する必要がある。閾値設定回路59で設定される閾値電圧の値(β*Vt)は、測定電流包絡線Icteのうち、微小ノイズ電流に起因する部分より大きく、高周波ノイズ電流に起因する部分より小さく設定される。
ノイズ電流検出システム600の効果を説明する。
ノイズ電流検出システム600において、変流器4Aは、正極直流バスBvpを流れる電流を測定し、変流器測定電流Ictを出力する。包絡線生成回路55は、変流器測定電流Ictを測定電流包絡線Icteに変換し、測定電流包絡線Icteの値が、閾値電圧補正係数βを乗じた閾値電圧Vtより小さくなる時間情報に基づき電流検出同期信号Szを生成する。従って、系統電力1の周波数変動や、インバータ3が出力する交流電力の変動が発生した場合であっても、簡易な構成で、微小ノイズ電流を正確に検出することが可能となる。なお、変流器4Aの電流測定対象を、正極直流バスBvpを流れる電流に代えて、負極直流バスBvnを流れる電流に変更しても、同様の効果が得られる。
実施の形態1〜6に係るノイズ電流検出システムにおいて、ゼロクロス点検出は、交流電圧に代えて、交流電流に基づき行っても良い。また、実施の形態1〜6に係るノイズ電流検出システムにおいて、処理の一部をソフトウェアで実現しても良い。典型的には、ゼロクロス点の検出を、交流電圧や交流電流のサンプル値の符号変化に基づき実行しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 系統電力、2 トランス、3 インバータ、4,4A 変流器、5,5A,5A,5B,5C,5D 測定タイミング設定部、6 電流測定部、7 直流機器、21 中性点、51 ゼロクロス点検出回路、52 電流検出制御回路、53 測定時間設定回路、53A 測定時間設定回路、54 電力検出回路、55 包絡線生成回路、56,56A ノイズ検出回路、57 電流検出制御回路、58 電力検出回路、59 閾値設定回路、100〜600 ノイズ電流検出システム、Bdc 直流バス、Bvn 負極直流バス、Bvp 正極直流バス、GND 接地電位、Ict 変流器測定電流、Icte 測定電流包絡線、Imc 微小ノイズ電流、Sz 電流検出同期信号、Tsp 測定終了時間、Tsph 高電力測定終了時間、Tspl 低電力測定終了時間、Tst 測定開始時間、Tsth 高電力測定開始時間、Tstl 低電力測定開始時間、Tv1,Tv2 交流端子、Tvn 負極直流端子、Tvp 正極直流端子、tz ゼロクロス点検出信号、Tz パルス幅(測定時間)、tz1,tz2 ゼロクロス点、Tzh,Tzl パルス幅、Vac 交流電圧、Vdc 直流電圧、Vt 閾値電圧、α タイミング補正係数、β 閾値電圧補正係数。

Claims (6)

  1. ノイズ電流検出システムであって、
    交流電力と直流電力を相互に変換して出力するインバータと、
    前記直流電力が供給される直流バスと、
    前記直流バスの電流を測定して、変流器測定電流を出力する変流器と、
    測定タイミング設定部と、
    電流測定部と、
    を備え、
    前記測定タイミング設定部は、
    前記交流電力のゼロクロス点を検出し、
    検出した前記ゼロクロス点に基づき、ノイズ電流測定時間を設定し、
    前記電流測定部は、前記ノイズ電流測定時間に亘る前記変流器測定電流に基づき、前記直流バスのノイズ電流を測定する、ノイズ電流検出システム。
  2. 前記測定タイミング設定部は、さらに、現在の前記ゼロクロス点を基準とする次回の前記ゼロクロス点を含む前記ノイズ電流測定時間の開始時間、および終了時間を設定する、請求項1記載のノイズ電流検出システム。
  3. 前記測定タイミング設定部は、さらに、前記交流電力の電力量に基づき、前記ノイズ電流測定時間の開始時間、および終了時間を設定する、請求項2記載のノイズ電流検出システム。
  4. ノイズ電流検出システムであって、
    交流電力と直流電力を相互に変換して出力するインバータと、
    前記直流電力が供給される直流バスと、
    前記直流バスの電流を測定して、変流器測定電流を出力する変流器と、
    測定タイミング設定部と、
    電流測定部と、
    を備え、
    前記測定タイミング設定部は、前記変流器測定電流の包絡線と閾値との比較結果に基づき、ノイズ電流測定時間を設定し、
    前記電流測定部は、前記ノイズ電流測定時間に亘る前記変流器測定電流に基づき、前記直流バスのノイズ電流を測定する、ノイズ電流検出システム。
  5. ノイズ電流検出システムであって、
    交流電力と直流電力を相互に変換して出力するインバータと、
    前記直流電力が供給される直流バスと、
    前記直流バスの電流を測定して、変流器測定電流を出力する変流器と、
    測定タイミング設定部と、
    電流測定部と、
    を備え、
    前記測定タイミング設定部は、
    前記交流電力の電力量に基づき閾値を設定し、
    前記変流器測定電流の包絡線と前記閾値との比較結果に基づき、ノイズ電流測定時間を設定し、
    前記電流測定部は、前記ノイズ電流測定時間に亘る前記変流器測定電流に基づき、前記直流バスのノイズ電流を測定する、ノイズ電流検出システム。
  6. 前記直流バスは、正極直流バスおよび負極直流バスを含み、
    前記変流器は、前記正極直流バスの電流、および前記負極直流バスの電流のいずれか一方を測定して、前記変流器測定電流を出力する、請求項1または請求項5記載のノイズ電流検出システム。
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