JP2015154282A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】停電地域内外に設置された画像形成装置間でデータの送受信を可能とする画像形成装置を提供する。【解決手段】第1画像形成装置100は、有線でデータを送受信する有線通信部と、無線でデータを送受信する無線通信部と、停電時に入力部及び無線送信部に電力を供給する電力供給部と、データの送信指示を受付ける操作部とを含み、無線通信部は、アクセスポイントとして機能し、停電時に、操作部がデータの送信指示を受けると、当該データを無線通信部により、アクセスポイントとして機能している第2画像形成装置200に送信する。第2画像形成装置200〜第4画像形成装置400はそれぞれ、受信したデータを、無線通信部により、アクセスポイントとして機能している第3画像形成装置300〜第5画像形成装置500に送信する。これにより、停電地域内から停電地域外にデータを送信することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、停電が発生した地域に設置されている画像形成装置と、停電が発生していない地域に設置されている画像形成装置との間で、データを送受信することを可能にする画像形成装置に関する。
近年、コンビニエンスストア等の公共の場に画像形成装置(代表的にはコピー機)が設置され、有料でコピーサービスが提供されている。コピーサービス以外に、USBメモリ等の可搬性メモリに記録された画像データのプリントサービス等も提供されている。また、画像形成装置の1種である複合機(MFP(MultiFunction Peripheral))が設置され、通信ネットワーク及び電話回線に接続されている場合には、コピーサービス及びプリントサービス以外に、ファクシミリサービス及びネットワーク対応のプリントサービス等も提供されている。
飲料等の自動販売機は、種々の場所に多く設置されており、災害時に自動販売機を利用することが提案されている。即ち、非常用電源装置を搭載し、地震又は台風等の大規模災害時に商用電源の供給が停止した場合に、非常用電源装置から給電することができる自動販売機が知られている。
例えば、下記特許文献1には、商用電源停止状態に自動販売機に搭載されている非常用電源装置を、外部から多目的に利用可能な自動販売機が開示されている。この自動販売機は、非常用電源装置を備え、通常時には商用電源側からの給電により商品の搬出を行ない、停電時には非常用電源装置から給電を行なう。自動販売機は、外部装置との間でデータの送受信を行なう通信手段を備え、停電時には非常用電源装置側に切換えた際に通信手段に電源供給を行なう。これにより、災害情報を発信することができる。自動販売機に、無線LANのアクセスポイントとしての基地局の機能を設けておけば、電子メール送信等も可能であることが開示されている。
特開2009−223913号公報
しかし、比較的広域で停電等の災害が発生した場合には、特許文献1に記載された個々の自動販売機によっては、対応に限界がある。特に、1台の自動販売機が無線LANのアクセスポイントとしてサービスを提供可能な範囲を超えた広い範囲の停電には、特許文献1に記載された技術では対応することができない。
したがって、本発明は、1台の画像形成装置が無線通信可能な範囲を超える広域にわたって停電が発生した場合、停電地域内に設置された画像形成装置と、停電が発生していない地域に設置された画像形成装置との間で、データを送受信することを可能とする画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に係る画像形成装置は、原稿を読取り画像データを生成する入力部と、画像データに基づき記録紙に画像を形成する画像形成部とを含む画像形成装置である。この画像形成装置は、有線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する有線通信部と、無線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する無線通信部と、商用電力が供給されていれば、商用電力により充電し、商用電力が供給されなくなれば、放電し、入力部及び無線通信部に電力を供給する電力供給部と、データを外部装置宛てに送信する指示を受付ける操作部とをさらに含み、無線通信部は、アクセスポイントとして機能し、商用電力が供給されている状態で、操作部がデータを送信する指示を受けると、当該データを有線通信部により送信し、商用電力が供給されていない状態で、操作部がデータを送信する指示を受けると、当該データを無線通信部により、アクセスポイントとして機能している自機以外の画像形成装置に送信する。
これにより、アクセスポイント間でデータが転送され、停電地域内に設置されている画像形成装置から、停電地域外に設置されている画像形成装置に、データを送信することができる。
好ましくは、画像形成装置は、商用電力が供給されている状態で、操作部が、商用電力が供給されていない地域に設置され、2次電池で動作している画像形成装置宛にデータを送信する指示を受けると、当該データを、商用電力が供給されていない状態でアクセスポイントとして機能している、自機以外の画像形成装置に、無線通信部により送信する。
これにより、アクセスポイント間でデータが転送され、停電地域外に設置されている画像形成装置から、停電地域内に設置されている画像形成装置に、データを送信することができる。
より好ましくは、画像形成装置は、商用電力が供給されていない状態で、無線通信部を介して、自機宛でないデータを受信すると、受信したデータを無線通信部により、アクセスポイントとして機能している、自機以外の画像形成装置に転送する。
これにより、アクセスポイント間でデータが転送され、停電地域外に設置されている画像形成装置と、停電地域内に設置されている画像形成装置との間で、データの送受信が可能となる。
さらに好ましくは、自機以外の画像形成装置に送信されるデータのMACヘッダは、To DS及びFrom DSに“1”が設定され、転送元基地局アドレス及び送信元アドレスに、画像形成装置の無線通信で使用されるMACアドレスが設定され、転送先基地局アドレス及び宛先アドレスに、自機以外の画像形成装置の無線通信で使用されるMACアドレスが設定される。
好ましくは、商用電力が供給されていない状態で、操作部が受付けるデータを送信する指示は、入力部によって原稿が読取られて生成された画像データをFTP送信する指示である。
これにより、ユーザは、停電時にも原稿の画像データをFTPサイトに送信することが可能となる。
本発明の第2の局面に係る画像形成装置は、原稿を読取り画像データを生成する入力部と、画像データに基づき記録紙に画像を形成する画像形成部とを含む画像形成装置である。この画像形成装置は、有線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する有線通信部と、無線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する無線通信部と、データを外部装置宛てに送信する指示を受付ける操作部とをさらに含み、無線通信部は、アクセスポイントとして機能し、商用電力が供給されている状態で、操作部が、商用電力が供給されていない地域に設置され、2次電池で動作している画像形成装置宛にデータを送信する指示を受けると、当該データを、商用電力が供給されていない状態でアクセスポイントとして機能している、自機以外の画像形成装置に、無線通信部により送信する。
これにより、アクセスポイント間でデータが転送され、停電地域外に設置された画像形成装置から、停電地域内に設置された画像形成装置に、データを送信することができる。
本発明の第3の局面に係る画像形成装置は、原稿を読取り画像データを生成する入力部と、画像データに基づき記録紙に画像を形成する画像形成部とを含む画像形成装置である。この画像形成装置は、有線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する有線通信部と、無線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する無線通信部と、商用電力が供給されていれば、商用電力により充電し、商用電力が供給されなくなれば、放電し、入力部及び無線通信部に電力を供給する電力供給部と、無線通信部は、アクセスポイントとして機能し、商用電力が供給されていない状態で、無線通信部を介して、自機宛でないデータを受信すると、受信したデータを無線通信部により、アクセスポイントとして機能している、自機以外の画像形成装置に転送する。
これにより、アクセスポイント間でデータが転送され、停電地域外に設置された画像形成装置と、停電地域内に設置された画像形成装置との間で、データの送受信が可能となる。
本発明によれば、ユーザは、停電が発生していても、停電地域に設置された画像形成装置を操作して、原稿をスキャンし、得られた画像データを停電地域外に送信することができる。
また、停電地域外に設置された装置(画像形成装置又は端末装置等)から、停電地域に設置された画像形成装置に、画像データ等の所定のデータを送信することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の設置場所と停電発生エリアとの関係を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す正面図である。 図2に示した画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。 図1に示した各画像形成装置において実行される停電対応機能のプログラムの制御構成を示すフローチャートである。 MAC層フレームフォーマットを示すブロック図である。 MACヘッダの例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の設置場所と停電発生エリアとの関係を示すブロック図である。 図7に示した各画像形成装置において実行される停電対応機能のプログラムの制御構成を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の設置場所と停電発生エリアとの関係を示すブロック図である。 図9に示した各画像形成装置において実行される停電対応機能のプログラムの制御構成を示すフローチャートである。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る画像形成装置は、コンビニエンスストア等の公共の場に設置され、有線及び無線によりネットワークに接続する機能を有する複合機である。本実施の形態に係る画像形成装置は、停電対応機能として、その設置場所を含む所定地域において、災害等により商用電力の供給が停止された場合に、その商用電力の供給が停止している地域(以下、停電エリアともいう)内にある、他の画像形成装置と無線通信を行ない、順次データ送信を繰返すことにより、停電が発生していない地域に設置された画像形成装置まで所定のデータを伝送することを可能とする。
図1を参照して、エリア900において停電が発生している場合、停電エリア900内に設定された第1画像形成装置100、第2画像形成装置200、第3画像形成装置300及び第4画像形成装置400間の無線通信により、停電エリア900外に設置されている第5画像形成装置500まで所定のデータが伝送される。第5画像形成装置500にデータが到達した後にはデータは、通常の有線接続により、インターネット等の外部ネットワーク600に接続されたFTPサーバ等の宛先の装置(図示せず)に、通常の通信処理により送信される。
図1において、第1エリア150、第2エリア250、第3エリア350、第4エリア450及び第5エリア550はそれぞれ、第1画像形成装置100、第2画像形成装置200、第3画像形成装置300、第4画像形成装置400、及び第5画像形成装置500が無線通信サービスを提供可能なエリア(無線電波が届く範囲であり、以下、無線通信エリアという)を表す。第1無線通信エリア150と第2無線通信エリア250とは重なっているので、第1画像形成装置100と第2画像形成装置200との間では無線通信可能である。一方、第1無線通信エリア150と第3無線通信エリア350とは重なっていないので、第1画像形成装置100と第3画像形成装置300との間では無線通信することはできない。同様に、第2画像形成装置200と第3画像形成装置300との間、第3画像形成装置300と第4画像形成装置400との間、及び、第4画像形成装置400と第5画像形成装置500との間では、無線通信可能である。それ以外の画像形成装置の組合せ間では、無線通信はできない。
なお、図1では、5台の画像形成装置を示しているがこれに限定されない。画像形成装置の台数は、6台以上であってもよく、5台未満であってもよい。停電が発生しているエリアの広さ、及び、そのエリアにおける画像形成装置の設置状況等に応じて、データが転送されなければならない画像形成装置の台数は異なる。また、停電が発生しているエリアには、第1〜第4画像形成装置以外に、無線のアクセスポイントとして機能している装置があってもよい。但し、それらのアクセスポイントは、画像形成装置から送信されるデータの伝送には利用されない。
図2を参照して、第1画像形成装置100は、原稿読取部110、画像形成部112、操作部114、給紙部116及び排紙トレイ118を含む。ユーザは、操作部114に表示された操作画面を操作し、第1画像形成装置100に所定の処理を実行させることができる。例えば、ユーザが、原稿のコピーの実行を指示した場合、原稿読取部110にセットされた原稿がスキャンされて画像データが生成され、その画像データに基づき、給紙部116から引出された記録紙に画像が形成され、画像が形成された記録紙は排紙トレイ118に排出される。また、ユーザは、原稿のスキャンにより得られた画像データを、FTPサーバに送信すること、又は、電話回線を介してFAX送信することもできる。
図3を参照して、第1画像形成装置100は、第1画像形成装置100全体を制御するCPU(Central Processing Unit)102と、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)104と、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)106と、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)108とを備えている。ROM104には、第1画像形成装置100の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている。
第1画像形成装置100は、上記した原稿読取部110、画像形成部112及び操作部114に加えて、電源部120、2次電池122、有線通信部130、無線通信部132、及びバス136を含む。各部は、バス136に接続されている。各部間のデータ(制御情報を含む)交換は、バス136を介して行なわれる。
CPU102は、バス136を介してROM104からプログラムをRAM106上に読出して、RAM106の一部を作業領域としてプログラムを実行する。即ち、CPU102は、ROM104に格納されているプログラムにしたがって第1画像形成装置100を構成する各部の制御を行ない、第1画像形成装置100の各機能を実現する。
原稿読取部110は、例えばCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)により原稿を読取って画像データ(デジタル信号)を生成する。画像データはRAM106に一時的に記憶される。画像形成部112は、RAM106上の画像データに基づいて、記録紙搬送部(図示せず)によって搬送される記録紙上に画像を形成する。
操作部114は、例えばタッチパネルディスプレイを備えている。タッチパネルディスプレイは、液晶パネル等で構成された表示パネルと、表示パネルの上に配置され、タッチされた位置を検出するタッチパネルとを含む。操作部114のタッチパネルディスプレイ(表示パネル)には、第1画像形成装置100に指示を行なうための画面が表示される。ユーザは、タッチパネルディスプレイに表示されたキーを、表示パネルに重ねられたタッチパネル上で選択する(タッチパネル上の該当部分にタッチする)ことによって、第1画像形成装置100の機能設定及び動作指示等を行なうことができる。
有線通信部130は、NIC(Network Interface Card)及びモデム(何れも図示せず)を含む。NICは、外部ネットワーク600に接続され、第1画像形成装置100が外部ネットワーク600を介して外部装置と通信するためのインターフェイスである。モデムは、電話回線(図示せず)に接続され、FAXデータの送信及び受信を行なう。
電源部120は、外部の商用電力の供給を受けて、第1画像形成装置100内の各部に応じた電圧を生成し、各部に供給する。
2次電池122は、商用電力が供給されていれば、入力される電流により充電される。2次電池122は、商用電力が供給されない停電時には、電源部120の代りに、各部に電力を供給する。2次電池122が供給可能な電力容量には限界があるので、2次電池122からの電力は、CPU102、ROM104、RAM106、及びHDD108を始め、原稿読取部119、及び操作部114等の電力消費量の少ない部分には供給されるが、電力消費量が多い画像形成部112等には供給されない。また、停電時には、有線通信部130には電力は供給されない。停電時には、有線ネットワーク環境を提供する外部装置も停止するからである。但し、停電時、後述する第1画像形成装置100による停電対応機能を実現するために、無線通信部132には電力が供給される。
第2画像形成装置200、第3画像形成装置300、第4画像形成装置400、及び第5画像形成装置500も、第1画像形成装置100と同様に構成され、同様の機能を有する。
以下、図4を参照して、第1画像形成装置100、第2画像形成装置200、第3画像形成装置300、及び第4画像形成装置400により実行される、停電対応機能を実現するためのプログラムの制御構造に関して説明する。本プログラムは、これら各画像形成装置において、電源がオンされると起動される。これらの各画像形成装置において実行されるプログラムは同じであるので、ここでは、代表として、第1画像形成装置100に関して説明する。
第1画像形成装置100は、停電時には、停電していない通常時に実行可能な機能のうちの一部の機能のみを実行することができる。具体的には、第1画像形成装置100は、停電時には、ネットワークスキャナ機能(原稿をスキャンし、得られた画像データを外部装置にFTP送信する機能)を実行することができるが、画像形成機能等の消費電力が大きい処理は実行することはできないとする。また、第1画像形成装置100は、無線通信部132を介して、無線通信のアクセスポイント(例えば、Wi−Fi接続のアクセスポイント)として機能するとする。
ステップ700において、CPU102は、停電が発生したか否かを判定する。具体的には、CPU102は、電源部120に入力される電圧の大きさを監視し、所定値以下になれば、停電が発生したと判定する。停電が発生したと判定された場合、制御は718に移行する。そうでなければ(商用電力が供給されている状態)、制御はステップ702に移行する。
ステップ702において、CPU102は、ユーザにより操作部114が操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ704に移行する。そうでなければ、制御はステップ706に移行する。
ステップ704において、CPU102は、ユーザによる操作部114の操作により指定された処理を実行する。例えば、原稿読取部110に原稿がセットされ、操作部114に表示された操作画面のスキャン開始キーがタッチされた場合、原稿がスキャンされる。また、原稿読取部110に原稿がセットされ、コピー開始キーがタッチされた場合、原稿のスキャンと、得られた画像データに基づいて、記録紙への画像形成が実行される。
操作部114が操作されなければ、ステップ706において、CPU102は、有線通信部130を介してデータを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ708に移行する。そうでなければ、制御はステップ710に移行する。
ステップ708において、CPU102は、ステップ706で受信したデータを処理する。具体的には、自機宛のデータであれば(宛先のIPアドレスが自機のIPアドレスに一致する場合)、受信データをRAM106又はHDD108に記憶する。そうでなければ、受信データを、有線通信部130を介して転送する。
データを受信しなければ、ステップ710において、CPU102は、第1画像形成装置100の周りの無線通信環境に関する情報を取得する。具体的には、CPU102は、無線通信部132を介して、無線のアクセスポイントを検出し、アクセスポイントを提供している装置に関する情報を取得する。例えば、公知の方法により、アクセスポイントのMAC(Media Access Conrol)アドレス、メーカ名、SSID、使用チャネル、RSSI、セキュリティ、ネットワークタイプ、及び通信速度等の情報を取得することができる。
MACアドレス(48ビット)は、メーカコード(22ビット)及び製品番号(24ビット)を含む。したがって、例えば、受信したMACアドレスが、第1画像形成装置100のメーカコードと同じメーカコードを含む場合、受信した情報を記憶する。これは、同じメーカにより製造され、同じプログラムが実行されている第2画像形成装置200、第3画像形成装置300、及び第4画像形成装置400等を検出することを意味する。なお、無線電波が届く範囲の制限から、第1画像形成装置100は、メーカコードが同じ画像形成装置として、第2画像形成装置200しか直接には検出することができない。
CPU102は、取得した情報をHDD108に記憶するとき、第1画像形成装置100と周囲の画像形成装置との距離の情報を記憶するために、受信した無線電波の強度を表す情報を、取得した情報と対応させて記憶する。
ステップ712において、CPU102は、外部装置からの要求に応じて、自機の無線通信情報を送信する。具体的には、CPU102は、自機のMACアドレス、メーカ名、SSID、使用チャネル、RSSI、セキュリティ、ネットワークタイプ、及び通信速度等の情報を含むパケットを送信する。送信されたパケットは、外部装置により受信される。パケットを受信した装置が、第1画像形成装置100と同様の停電対応機能を有していれば(例えば、第2画像形成装置200等であれば)、ステップ710と同様の処理が実行されて、情報が記憶される。
ステップ714において、CPU102は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示は、例えば、第1画像形成装置100の電源をオフする操作によりなされる。終了の指示を受けたと判定された場合、制御はステップ716に移行する。そうでなければ、制御はステップ700に戻る。
ステップ716において、CPU102は、本プログラムを終了し、第1画像形成装置100を停止するための終了処理を実行する。
以上、第1画像形成装置100が設定されている地域で停電が発生していなければ、ステップ700〜714が繰返され、第1画像形成装置100は、ユーザによって指示された機能を実行することができる。
第1画像形成装置100が設定されている地域で停電が発生すると、ステップ718において、CPU102は、2次電池122の残容量が十分であるか否かを判定する。具体的には、CPU102は、ネットワークスキャナ機能を実行するための電力を供給可能であるか否かを判定する。これは、例えば、2次電池122の出力電圧が、予め設定されたしきい値以上であるか否かを判定することにより可能である。2次電池122の残容量が十分であると判定された場合(出力電圧が所定のしきい値以上である場合)、制御はステップ720に移行する。そうでなければ、制御はステップ716に移行する。
ステップ720において、CPU102は、ユーザにより操作部114が操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ722に移行する。そうでなければ、制御はステップ728に移行する。
ステップ722において、CPU102は、ステップ720で検出された操作により指示された処理が、停電時に実行可能な所定の処理であるか否かを判定する。具体的には、ネットワークスキャナ機能を実行する処理であるか否かを判定する。例えば、コピーが指示された場合には、実行不可能な処理であると判定される。実行可能な処理であると判定された場合、制御はステップ724に移行する。そうでなければ、CPU102は、例えば、操作部114の画面に、実行できない旨のメッセージを所定時間表示した後、制御はステップ714に移行する。
ステップ724において、CPU102は、原稿読取部110を制御して、原稿読取部110にセットされた原稿をスキャンし、RAM106上に画像データを生成する。
ステップ726において、CPU102は、RAM106から画像データを読出し、無線通信部132を制御して、ステップ720で指定された送信先アドレス(例えば、IPアドレス)宛に、読出した画像データを送信する。このとき、CPU102は、ステップ710でHDD108に記憶された情報の中から、最も近くに存在するアクセスポイント宛に送信する。その後、制御はステップ714に移行する。
無線通信規格として、IEEE802.11を採用する場合、図5に示すMAC層のフレームフォーマットでパケットデータが生成される。MACフレームは、フレーム制御、デュレ―ションID、アドレス1〜3、シーケンス制御、アドレス4、Qos制御で構成されるMACヘッダ部分と、データフレームと、FCS(Frame Check Sequence)とで構成される。例えば、アドレス1〜4は各6バイトのMACアドレスであり、フレーム制御及びデュレ―ションID等は各2バイトであり、FCSは4バイトである。フレーム制御は、プロトコルバージョン、タイプ、サブタイプ、To DS、From DS等から構成される。プロトコルバージョン及びタイプは各2ビット、サブタイプは4ビット、To DS及びFrom DS等は各1ビットである。インターネット層で利用されるIPアドレス等を含むIPパケットは、データフレームに格納される。
このように、IEEE802.11のMACヘッダは、無線LAN以外のネットワーク(イーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))を含む)と相互接続を行なうためにDSフィールド(To DS及びFrom DS)を含む。DSフィールドを適切に設定することによって、データの送信元及び宛先が無線ネットワークであるのか、有線ネットワークであるのか等を識別することができる。アドレス1〜4に、送信元アドレス、宛先アドレス、アクセスポイントアドレスの何れを設定するかにより、ネットワーク環境を識別可能となる。
例えば、無線アクセスポイント間の通信であれば、MACヘッダは、図6の上段に示したように設定される。即ち、To DS及びFrom DSには共に“1”が設定され、アドレス1〜4にはそれぞれ、転送先基地局アドレス、転送元基地局アドレス、宛先アドレス、及び送信元アドレスが設定される。
無線アクセスポイントを経由しない無線通信であれば、MACヘッダは、図6の下段に示したように設定される。即ち、To DS及びFrom DSには共に“0”が設定され、アドレス1及び2にはそれぞれ、宛先アドレス及び送信元アドレスが設定され、アドレス3にはIBSSIDが設定される。IBSSIDは、ユーザ定義可能な、独立したBSSの識別子である。予め設定されたIBSSIDにより、個々の画像形成装置を識別することができる。
CPU102は、ステップ726におけるデータ送信においては、送信パケットのMACヘッダを、図6の上段に示したように設定する。To DS及びFrom DSには共に“1”が設定され、転送元基地局アドレス及び送信元アドレスには、第1画像形成装置100のMACアドレスが設定され、転送先基地局アドレス及び送信先アドレスには、HDD108に記憶されているアクセスポイントのうち、最も近くに存在するアクセスポイントのMACアドレスが設定される。ここでは、図1に示したように無線電波が届く範囲から、第1画像形成装置100は、メーカコードが同じ画像形成装置として、第2画像形成装置200しか検出することができないので、転送先基地局アドレス及び送信先アドレスには、第2画像形成装置200のMACアドレスが設定される。ステップ720で指定されたデータの送信先のIPアドレスは、データフレームにIPパケットとして格納される。
ステップ720で操作を受けなかった場合、ステップ728において、CPU102は、転送すべきデータを受信したか否かを判定する。具体的には、CPU102は、無線通信部132を介してアクセスポイントからデータを受信し、受信したデータに含まれるMACアドレスのメーカコードが第1画像形成装置100のメーカコードと同じであり、且つ、受信したデータの宛先のIPアドレスが自機のIPアドレスと異なるか否かを判定する。これらの条件が全て満たされている場合、制御はステップ730に移行する。そうでなければ、制御はステップ720に戻る。
ステップ730において、CPU102は、ステップ726と同様に、MACヘッダを生成し、そのMACヘッダと、受信データ中の転送すべきデータとを含むパケットを、近くのアクセスポイントに転送する。その後、制御はステップ714に移行する。具体的には、CPU102は、MACヘッダを、図6の上段に示したように生成する。To DS及びFrom DSには共に“1”が設定され、転送元基地局アドレス及び送信元アドレスには、第1画像形成装置100のMACアドレスが設定され、転送先基地局アドレス及び送信先アドレスには、HDD108に記憶されている第2画像形成装置200のMACアドレスが設定される。
以上により、停電が発生し、有線通信部130を介した通信ができない状態において、ユーザは、第1画像形成装置100の操作部114を操作して、コピー機能等を指示しても実行することはできないが、原稿をスキャンしてFTP転送するネットワークスキャナ機能を実行することはできる。即ち、2次電池122の蓄電容量が十分であり、ユーザが原稿を原稿読取部110にセットして、ネットワークスキャナ機能の実行を指示した場合(ステップ718〜ステップ722の判定結果が全てYES)、原稿がスキャンされて画像データが生成され(ステップ724)、第1画像形成装置100の近くのアクセスポイントのうち、停電対応機能が実行されている画像形成装置(第1画像形成装置100と同じメーカコードを含むMACアドレスを有する画像形成装置、即ち第2画像形成装置200)に転送される。第1画像形成装置100から転送すべきデータを受信した画像形成装置(即ち第2画像形成装置200)は、その近くのアクセスポイントのうち、データの送信元(第1画像形成装置100)と異なる、停電対応機能が実行されている画像形成装置(第2画像形成装置200と同じメーカコードを含むMACアドレスを有する画像形成装置、即ち第3画像形成装置300)に、受信したデータを転送する。同様に、第3画像形成装置300は、近くのアクセスポイントである第4画像形成装置400にデータを転送し、第4画像形成装置400は、近くのアクセスポイントである第5画像形成装置500にデータを転送する。第5画像形成装置500は、停電エリア900外に設置されているので、受信したデータを有線通信により、インターネット等の外部ネットワーク600に送信する(ステップ708)。その後は、宛先のFTPサーバまで、通常のデータ転送処理が実行される。
このようにして、1台の画像形成装置の無線通信エリアを超えた広い範囲にわたって停電が発生しても、ユーザは、停電エリア900内の画像形成装置から、停電エリア900外に画像データを送信することが可能となる。
上記では、停電時にネットワークスキャナ機能が実行可能である場合を説明したが、これに限定されない。例えば、スキャンにより生成された画像データを、FAX送信することを可能にしてもよい。その場合には、ステップ720において、ユーザは操作部114を操作して、FAX送信先の電話番号を入力し、ステップ726において、データフレームにFAX番号を含むパケットを生成して、近くのアクセスポイントに送信すればよい。そして、停電エリア900外に設置されている画像形成装置(第5画像形成装置500)に転送された場合、その画像形成装置は、ステップ708において、受信したパケットデータから画像データを生成し、指定されたFAX番号宛に、電話回線を介してFAX送信すればよい。
また、スキャンした画像データを送信する場合に限定されない。ユーザの携帯端末(携帯電話又はスマートフォン等)から所定のデータを第1画像形成装置100に無線送信し、そのデータを、停電エリア900内でアクセスポイントとして機能している画像形成装置間で無線通信により転送し、停電エリア900外に設置された画像形成装置まで転送してもよい。
なお、アクセスポイントには、通常、所定の暗号化方式が採用され、パスワード等も設定されるが、同じメーカの画像形成装置であれば、画像形成装置を設置するときに、サービスマンが無線通信機能に関する設定を適切に行なうことにより、画像形成装置間の無線通信が可能なように設定され得る。したがって、同じメーカの画像形成装置間で、図1に示したように、無線通信によるデータ転送を実現することができる。
上記では、同じメーカコードを含むMACアドレスにより、停電対応機能を実行可能な画像形成装置を判別する場合を説明したが、これに限定されない。停電が発生していない状態において、画像形成装置間で、停電対応機能を実行可能であるか否かに関する情報を直接交換して記憶しておき、停電時には、記憶した情報を参照して、データ転送先の画像形成装置を決定してもよい。例えば、画像形成装置から所定範囲内に設置されている他の画像形成装置のIPアドレス及びMACアドレスの情報を、公知のアドレス解決プロトコルにより取得してもよい。
また、停電発生時には、画像形成装置間で、停電対応機能を実行中であるか否かの情報を直接交換し、これにより、データ転送先の画像形成装置を決定してもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、停電エリアに設置されている画像形成装置から停電エリア外に設置されている画像形成装置までデータを転送する場合を説明したが、第2の実施の形態では、停電エリア外の画像形成装置から、停電エリア内に設置されている画像形成装置にデータを転送する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態に係る画像形成装置と同様に、図2及び図3のように構成されている。ここでは、図7に示したように、エリア910において停電が発生しているとする。即ち、第2画像形成装置200、第3画像形成装置300、第4画像形成装置400、及び第5画像形成装置500が、停電エリア910内に設置されており、第1画像形成装置100が停電エリア910外に設置されている。
このような状況において、第1〜第5画像形成装置の停電対応機能により、第1画像形成装置100から所定の画像データを、停電エリア910内に設置された第5画像形成装置500に転送することを考える。例えば、停電エリア910外にいるユーザAが、停電エリア910内にいるユーザBに、所定の原稿(画像データ)を送信することが必要になったとする。これは、第1〜第5画像形成装置が、図8に示したプログラムを実行することにより可能になる。
図8に示したフローチャートが、図4に示したフローチャートと異なるのは、ステップ750及び752が追加されている点だけである。それ以外の、図4と同じ参照番号を付したステップは、図4に示したステップと同じである。
ここでは、ユーザAは、第1画像形成装置100の操作部114を操作して、停電エリア910内に設置されている第5画像形成装置500宛に、画像データを送信するとする。例えば、ユーザは、第1画像形成装置100の操作部114を操作し、第1画像形成装置100に携帯電話から画像データを転送し、第5画像形成装置500のIPアドレスを操作部114に入力し、停電エリアへの送信であることを選択して送信キーにタッチする。ステップ702において、CPU102は、ユーザによるこの操作を受けて、携帯電話から受信したデータを、RAM106に記憶する。
ステップ750において、CPU102は、ステップ702で検出された操作により指示された処理が、停電エリア910内に設置された画像形成装置へのデータ送信であるか否かを判定する。停電エリア910内への送信であると判定された場合、制御はステップ752に移行する。そうでなければ、制御はステップ704に移行し、該当する処理が実行される。
ステップ752において、CPU102は、無線通信部132を介して、ステップ726と同様に、最も近くに存在するアクセスポイント宛にデータ送信を行なう。具体的には、CPU102は、図6の上段に示したように、To DS及びFrom DSに“1”を設定し、転送元基地局アドレス及び送信元アドレスに、第1画像形成装置100のMACアドレスを設定し、転送先基地局アドレス及び送信先アドレスに、HDD108に記憶されているアクセスポイントのうち、最も近くに存在するアクセスポイント(具体的には、第2画像形成装置200)のMACアドレスを設定して、MACヘッダを生成する。さらに、CPU102は、MACヘッダと、RAM106から読出したデータ(携帯電話から受信したデータ)及び第5画像形成装置500のIPアドレスとを含むパケットデータを生成し、無線通信部132を介して送信する。
第1画像形成装置100から送信されたデータは、第2画像形成装置200によって受信される。第2画像形成装置200は、停電エリア910に設置されているので、ステップ728及び730を実行し、受信したデータを転送する。To DS及びFrom DSに“1”を設定し、転送元基地局アドレス及び送信元アドレスに、第2画像形成装置200のMACアドレスを設定し、転送先基地局アドレス及び送信先アドレスに、データを受信した第1画像形成装置100とは異なる、最も近くに存在するアクセスポイント(具体的には、第3画像形成装置300)のMACアドレスを設定して、MACヘッダを生成し、受信したデータを含むパケットデータを生成して無線送信する。同様に、第3画像形成装置300、及び第4画像形成装置400は、受信したデータを無線送信する。これによって、第1画像形成装置100から無線送信されたデータは、第5画像形成装置500まで転送される。第5画像形成装置500により受信されたデータは、予めデータ送信することがユーザAから連絡されていたユーザBにより、第5画像形成装置500の操作部が操作されて、例えば、ユーザBの携帯端末、又は可搬性メモリ等に読出され得る。
このようにして、1台の画像形成装置の無線通信エリアを超えた広い範囲にわたって停電が発生しても、ユーザは、停電エリア910外に設置された画像形成装置から、停電エリア910内の画像形成装置に、所定のデータを送信することができる。
上記では、第1画像形成装置100を操作するユーザAが、宛先が停電エリア910内の画像形成装置であることを指示する場合を説明したが、これに限定されない。ユーザAが、宛先が停電エリア910内の画像形成装置であることを指示しなくても、第1画像形成装置100が、宛先が、停電エリア910内に設置された画像形成装置であるか、停電エリア910外に設置された画像形成装置であるかを判定して、送信するようにしてもよい。そのためには、例えば、第1画像形成装置100は、所定エリア内(例えば、第1画像形成装置100を中心とし、所定距離を半径とする円内)における画像形成装置の情報を、定期的に取得すればよい。例えば、第1画像形成装置100から、外部のアクセスポイント経由で、他の画像形成装置の状況を問合せる。問合せを受けた画像形成装置、例えば第2画像形成装置200は、自機が商用電源で稼動しているか、2次電池で稼動しているかを表す情報を含めて、自機の通信情報(IPアドレス、及びMACアドレス等)を返信する。また、問合せを受けた第2画像形成装置200は、受信した問合せを、近くの画像形成装置、例えば第3画像形成装置300に転送し、それに対する、第3画像形成装置300からの応答を、第1画像形成装置100転送する。これにより、第1画像形成装置100は、図7に示したように、停電エリア910が発生した場合に、第2画像形成装置200、第3画像形成装置300、第4画像形成装置400、及び第5画像形成装置500が、2次電池で動作していると判定することができる。ユーザAから第5画像形成装置500宛にデータを送信する指示を受けると、第1画像形成装置100は、図6の上段に示したようにMACヘッダを生成して、無線通信部132を介して無線通信を実行する。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態においては、停電エリア外ではあるが停電エリアに近い場所に設置された画像形成装置から、停電エリア内に設置された画像形成装置にデータを転送する場合を説明したが、第3の実施の形態では、停電エリア外の任意の場所に設置された端末装置から、停電エリアに設置されている画像形成装置宛にデータを送信する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態に係る画像形成装置と同様に、図2及び図3のように構成されている。ここでは、図9に示したように、エリア910において停電が発生しているとする。即ち、第2画像形成装置200、第3画像形成装置300、第4画像形成装置400、及び第5画像形成装置500が、停電エリア910内に設置されており、第1画像形成装置100が停電エリア910外に設置されている。
この状況で、停電エリア910外の外部ネットワーク600に接続しているコンピュータ等の端末装置610から、第5画像形成装置500にデータを送信することを考える。例えば、停電エリア910外にいるユーザAが、停電エリア910内にいるユーザBに、所定の画像データを送信することが必要になったとする。端末装置610から第5画像形成装置500宛にデータが送信された場合、第1〜第5画像形成装置の停電対応機能により、データは第5画像形成装置500に転送される。これは、第1〜第5画像形成装置が、図10に示したプログラムを実行することにより実現される。
図10に示したフローチャートが、図4に示したフローチャートと異なるのは、ステップ760及び762が追加されている点だけである。それ以外の、図4と同じ参照番号を付したステップは、図4に示したステップと同じである。
ここでは、ユーザAは、端末装置610の操作部を操作して、停電エリア910内に設置されている第5画像形成装置500に、画像データを送信する場合に、第1画像形成装置100によって実行されるプログラムに関して説明する。
ステップ706において、CPU102は、有線通信部130を介してデータを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ760に移行する。そうでなければ、制御はステップ710に移行する。
ステップ760において、CPU102は、ステップ706で受信したデータの送信先が、停電エリア910に設置されている画像形成装置であるか否かを判定する。CPU102は、近くの画像形成装置と無線通信により、各画像形成装置の動作状況に関する情報を適宜交換することにより、データの宛先である第5画像形成装置500が2次電池で動作していることを知ることができる。停電エリア910内に設置された画像形成装置宛てであると判定された場合、制御はステップ762に移行する。そうでなければ、制御はステップ708に移行する。
ステップ762において、CPU102は、無線通信部132を介して、ステップ726と同様に、最も近くに存在するアクセスポイント宛にデータ送信を行なう。具体的には、CPU102は、図6の上段に示したように、To DS及びFrom DSに“1”を設定し、転送元基地局アドレス及び送信元アドレスに、第1画像形成装置100のMACアドレスを設定し、転送先基地局アドレス及び送信先アドレスに、HDD108に記憶されているアクセスポイントのうち、最も近くに存在するアクセスポイント(具体的には、第2画像形成装置200)のMACアドレスを設定して、MACヘッダを生成する。さらに、CPU102は、MACヘッダと、受信したデータ(第5画像形成装置500のIPアドレスを含む)とを含むパケットデータを生成し、無線通信部132を介して送信する。
ステップ706で受信したデータの送信先が、停電エリア910に設置されている画像形成装置でなければ、ステップ708において、CPU102は、ステップ706で受信したデータを処理する。具体的には、自機宛のデータであれば(宛先のIPアドレスが自機のIPアドレスに一致する場合)、受信データをRAM106又はHDD108に記憶する。そうでなければ、受信データを、有線通信部130を介して転送する。
第1画像形成装置100から送信されたデータは、第2画像形成装置200によって受信される。第2画像形成装置200は、停電エリア910に設置されているので、ステップ728及び730を実行し、受信したデータを転送する。To DS及びFrom DSに“1”を設定し、転送元基地局アドレス及び送信元アドレスに、第2画像形成装置200のMACアドレスを設定し、転送先基地局アドレス及び送信先アドレスに、データを受信した第1画像形成装置100とは異なる、最も近くに存在するアクセスポイント(具体的には、第3画像形成装置300)のMACアドレスを設定して、MACヘッダを生成し、受信したデータを含むパケットデータを生成して無線送信する。同様に、第3画像形成装置300、及び第4画像形成装置400は、受信したデータを無線送信する。これによって、第1画像形成装置100から無線送信されたデータは、第5画像形成装置500まで転送される。第5画像形成装置500により受信されたデータは、予めデータ送信することがユーザAから連絡されていたユーザBにより、第5画像形成装置500の操作部が操作されて、例えば、ユーザBの携帯端末、又は可搬性メモリ等に読出され得る。
このように、1台の画像形成装置の無線通信エリアを超えた広い範囲にわたって停電が発生しても、ユーザは、停電エリア910外の任意の場所に設置された端末装置610から、停電エリア910内の画像形成装置に、所定のデータを送信することができる。
上記した第1〜第3の実施の形態では、各画像形成装置が2次電池を内蔵している場合を説明したがこれに限定されない。例えば、2次電池122の代わりに、電源部120に商用電力を供給する電源ラインに、公知の無停電源装置を配置した構成であってもよい。その場合、無停電源装置が供給できる電力容量が十分でなければ、CPU102は、停電が発生したときには、画像形成部112及び有線通信部130への電力供給を行なわないように、電源部120を制御すればよい。
上記した第1の実施の形態において、停電エリア外に設置されている第5画像形成装置500は、2次電池を備えていなくてもよい。また、第2及び第3の実施の形態において、停電エリア外に設置されている第1画像形成装置100は、2次電池を備えていなくてもよい。
上記した第1〜第3の実施の形態では、停電を自動的に検出する場合を説明したが、これに限定されない。停電が発生したときに、管理者等の操作により、電力供給元が2次電池に切換えられ、停電対応機能を実現するプログラムの実行が指示されてもよい。
上記した第1〜第3の実施の形態において、停電対応機能を有する各画像形成装置は、コンビニエンスストア等の公共の場所に設置された複合機である場合を説明したが、これに限定されない。停電時に無線通信のアクセスポイントとして機能する装置であればよく、企業に設置された画像形成装置等であってもよい。
上記の第1〜第3の実施の形態では、停電エリア内と停電エリア外との間でデータ送信する場合を説明したが、停電エリア内に設置された画像形成装置から、停電エリア内に設置された別の画像形成装置へのデータ送信であってもよい。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
100、200、300、400、500 第1〜第5画像形成装置
102 CPU
104 ROM
106 RAM
108 HDD
110 原稿読取部
112 画像形成部
114 操作部
116 給紙部
118 排紙トレイ
120 電源部
122 2次電池
130 有線通信部
132 無線通信部
136 バス
150、250、350、450、550 第1〜第5無線通信エリア
600 外部ネットワーク
610 端末装置
900、910 停電エリア

Claims (7)

  1. 原稿を読取り画像データを生成する入力手段と、前記画像データに基づき記録紙に画像を形成する画像形成手段とを含む画像形成装置であって、
    有線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する有線通信手段と、
    無線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する無線通信手段と、
    商用電力が供給されていれば、前記商用電力により充電し、前記商用電力が供給されなくなれば、放電し、前記入力手段及び前記無線通信手段に電力を供給する電力供給手段と、
    データを外部装置宛てに送信する指示を受付ける操作手段とをさらに含み、
    前記無線通信手段は、アクセスポイントとして機能し、
    前記商用電力が供給されている状態で、前記操作手段がデータを送信する指示を受けると、当該データを前記有線通信手段により送信し、
    前記商用電力が供給されていない状態で、前記操作手段がデータを送信する指示を受けると、当該データを前記無線通信手段により、アクセスポイントとして機能している自機以外の画像形成装置に送信する、画像形成装置。
  2. 前記商用電力が供給されている状態で、前記操作手段が、前記商用電力が供給されていない地域に設置され、2次電池で動作している画像形成装置宛にデータを送信する指示を受けると、当該データを、前記商用電力が供給されていない状態でアクセスポイントとして機能している、自機以外の画像形成装置に、前記無線通信手段により送信する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記商用電力が供給されていない状態で、前記無線通信手段を介して、自機宛でないデータを受信すると、受信した前記データを前記無線通信手段により、アクセスポイントとして機能している、自機以外の画像形成装置に転送する、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記自機以外の画像形成装置に送信されるデータのMACヘッダは、
    To DS及びFrom DSに“1”が設定され、
    転送元基地局アドレス及び送信元アドレスに、前記画像形成装置の無線通信で使用されるMACアドレスが設定され、
    転送先基地局アドレス及び宛先アドレスに、前記自機以外の画像形成装置の無線通信で使用されるMACアドレスが設定される、請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記商用電力が供給されていない状態で、前記操作手段が受付けるデータを送信する指示は、前記入力手段によって原稿が読取られて生成された画像データをFTP送信する指示である、請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 原稿を読取り画像データを生成する入力手段と、前記画像データに基づき記録紙に画像を形成する画像形成手段とを含む画像形成装置であって、
    有線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する有線通信手段と、
    無線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する無線通信手段と、
    データを外部装置宛てに送信する指示を受付ける操作手段とをさらに含み、
    前記無線通信手段は、アクセスポイントとして機能し、
    前記商用電力が供給されている状態で、前記操作手段が、前記商用電力が供給されていない地域に設置され、2次電池で動作している画像形成装置宛にデータを送信する指示を受けると、当該データを、前記商用電力が供給されていない状態でアクセスポイントとして機能している、自機以外の画像形成装置に、前記無線通信手段により送信する、画像形成装置。
  7. 原稿を読取り画像データを生成する入力手段と、前記画像データに基づき記録紙に画像を形成する画像形成手段とを含む画像形成装置であって、
    有線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する有線通信手段と、
    無線通信ネットワークを介してデータを送信及び受信する無線通信手段と、
    商用電力が供給されていれば、前記商用電力により充電し、前記商用電力が供給されなくなれば、放電し、前記入力手段及び前記無線通信手段に電力を供給する電力供給手段と、
    前記無線通信手段は、アクセスポイントとして機能し、
    前記商用電力が供給されていない状態で、前記無線通信手段を介して、自機宛でないデータを受信すると、受信した前記データを前記無線通信手段により、アクセスポイントとして機能している、自機以外の画像形成装置に転送する、画像形成装置。
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