JP2015154241A - Fm受信装置、fm受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】FM検波した信号の品質を改善する技術を提供する。【解決手段】直交検波部12は、FM信号を直交検波する。第1低減部32、第2低減部34は、直交検波部12において直交検波がなされたFM信号に含まれた直流成分を低減する。FM検波部18は、第1低減部32、第2低減部34において直流成分を低減したFM信号をFM検波することによって、検波信号を生成する。オフセット部36は、FM検波部18において生成した検波信号にオフセットを加える。AFC部20は、オフセット部36においてオフセットを加えた検波信号をもとに、直交検波部12において使用されるローカル発振信号の周波数を制御するための制御信号を生成し、ローカル発振信号を出力すべきローカル発振器24へ制御信号をフィードバックする。【選択図】図1

Description

本発明は、受信技術に関し、特にFM信号を受信するFM受信装置、FM受信方法に関する。
ダイレクト・コンバージョン方式のFM(Frequency Modulation)受信機は、直交検波によってRF信号をベースバンド信号に変更してから、ベースバンド信号をアンプにて増幅する。アンプによって不要な直流成分が出力されるので、FM受信機は、カップリングコンデンサにて、ベースバンド信号に含まれた直流成分を低減する。さらに、FM受信機は、直流成分が低減されたベースバンド信号をFM検波する(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−16349号公報
ダイレクト・コンバージョン方式のFM受信機がカップリングコンデンサを備える場合、アンプによる不要な直流成分が低減されるだけではなく、ベースバンド信号の直流成分や低周波成分も低減されることがある。そのような低減によって、FM検波後に歪み成分が発生する。また、無変調の信号を受信し、さらに受信信号の周波数がローカル発振信号の周波数と同一である場合、ベースバンド信号は直流成分のみになるので、カップリングコンデンサにおいてすべての信号がカットされてしまう。その結果、アンテナで受信されるノイズや内部で発生するノイズだけが、FM検波されるので、FM検波後の信号がノイズだけになってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、FM検波した信号の品質を改善する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のFM受信装置は、FM信号を直交検波する直交検波器と、直交検波器において直交検波がなされたFM信号に含まれた直流成分を低減する低減部と、低減部において直流成分を低減したFM信号をFM検波することによって、検波信号を生成するFM検波部と、FM検波部において生成した検波信号にオフセットを加えるオフセット部と、オフセット部においてオフセットを加えた検波信号をもとに、直交検波器において使用されるローカル発振信号の周波数を制御するための制御信号を生成し、ローカル発振信号を出力すべきローカル発振器へ制御信号をフィードバックするAFC部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、FM受信方法である。この方法は、FM信号を直交検波するステップと、直交検波がなされたFM信号に含まれた直流成分を低減するステップと、直流成分を低減したFM信号をFM検波することによって、検波信号を生成するステップと、生成した検波信号にオフセットを加えるステップと、オフセットを加えた検波信号をもとに、直交検波するステップにおいて使用されるローカル発振信号の周波数を制御するための制御信号を生成し、ローカル発振信号を出力すべきローカル発振器へ制御信号をフィードバックするステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、FM検波した信号の品質を改善できる。
本発明の実施例1に係る受信装置の構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る受信装置の構成を示す図である。 本発明の実施例3に係る受信装置の構成を示す図である。 図3の受信装置による受信手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例4に係る受信装置の構成を示す図である。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例1は、ダイレクト・コンバージョン型のFM受信装置に関する。直交検波器とFM検波器との間にカップリングコンデンサを配置することによって、直流成分が低減されるので、直交座標のずれが小さくなる。しかしながら、無変調信号を受信したときに、AFCにより、受信信号とローカル発振信号との周波数ずれをゼロに収束させると、直交検波出力が座標円上の1点で停止し、FM検波器に入力される信号のレベルが原点付近に近づくように減衰する。FM検波器におけるArctan検波は、位相回転の変化量を出力するので、入力が原点付近に集中すると、不規則なノイズによる位相の回転が検出されてしまう。その結果、FM検波の結果は、ノイズになる。一方、受信信号が無変調である場合には、FM検波の結果は無音となるべきものである。また、ローカル発振器の出力周波数は温度などで変動するので、温度によってノイズの発生条件が変化する。さらに、デジタル(4値FSK:Frequency Shift Keying)であれば無変調送信が生じないので、前述のことは、無変調送信で使用される状態があるアナログFMでの課題である。
本実施例は、ダイレクト・コンバージョン方式によって、ベースバンド信号の直流成分を低減した後にFM検波する受信装置において、FM検波後の歪みを低減することを目的とする。これは、無変調の信号を受信した場合にも安定した動作を実現することともいえる。ここでは、直交検波出力の回転を停止することがないように、AFCの周波数ずれの収束目標をゼロとせず、オフセット値に収束させる。
図1は、本発明の実施例1に係る受信装置100の構成を示す。受信装置100は、アンテナ10、直交検波部12、第1低減部32、第2低減部34、第1ADC部14、第2ADC部16、FM検波部18、オフセット部36、AFC部20、DAC部22、ローカル発振器24を含む。直交検波部12は、第1増幅部40、分配部42、第1ミキサ44、第1LPF部46、第2増幅部48、移相部50、第2ミキサ52、第2LPF部54、第3増幅部56を含む。AFC部20は、第3LPF部60、第4増幅部62を含む。
アンテナ10は、図示しない送信装置からのRF(Radio Frequency)信号を受信する。RF信号には、FM変調がなされている。アンテナ10は、受信したRF信号を第1増幅部40へ出力する。第1増幅部40は、LNA(Low Noise Amplifier)であり、アンテナ10からのRF信号を増幅する。第1増幅部40は、増幅したRF信号を分配部42へ出力する。分配部42は、第1増幅部40からのRF信号を2系統に分離する。分配部42は、分離したRF信号を第1ミキサ44、第2ミキサ52へ出力する。
ローカル発振器24は、DAC部22からの制御信号に応じてローカル発振信号の周波数を調節し、周波数が調節されたローカル発振信号を第1ミキサ44、移相部50へ出力する。ここで、ローカル発振器24は、制御信号の電圧が高くなるほど、ローカル発振信号の周波数を高くする。移相部50は、ローカル発振器24からのローカル発振信号を90度位相シフトする。移相部50は、位相シフトしたローカル発振信号を第2ミキサ52へ出力する。
第1ミキサ44は、分配部42からのRF信号とローカル発振器24からのローカル発振信号とを乗算することによって、ベースバンドの同相成分信号(以下、「I信号」という)を生成する。第1ミキサ44は、I信号を第1LPF部46へ出力する。第2ミキサ52は、分配部42からのRF信号と移相部50からのローカル発振信号とを乗算することによって、ベースバンドの直交成分信号(以下、「Q信号」という)を生成する。第2ミキサ52は、Q信号を第2LPF部54へ出力する。
第1LPF部46は、第1ミキサ44からのI信号のうち遮断周波数以上の周波数の信号を除去することによって帯域制限を実行する。第1LPF部46は、低域成分のI信号(以下、これもまた「I信号」という)を第2増幅部48へ出力する。第2LPF部54は、第2ミキサ52からのQ信号のうち遮断周波数以上の周波数の信号を除去することによって帯域制限を実行する。第2LPF部54は、低域成分のQ信号(以下、これもまた「Q信号」という)を第3増幅部56へ出力する。第2増幅部48は、第1LPF部46からのI信号を増幅して、第1低減部32へ出力する。第3増幅部56は、第2LPF部54からのQ信号を増幅して、第2低減部34へ出力する。第2増幅部48から出力されるI信号には、不要な直流成分が含まれ、第3増幅部56から出力されるQ信号にも、不要な直流成分が含まれる。以上のように、直交検波部12は、RF信号を直交検波している。また、直交検波部12は、アナログのデバイスで構成され、例えば1チップで構成される。
第1低減部32は、第2増幅部48からのI信号を入力する。第1低減部32は、例えば、カップリングコンデンサで構成されており、I信号に含まれた直流成分を低減する。第1低減部32は、直流成分を低減したI信号(以下、これもまた「I信号」という)を第1ADC部14へ出力する。第2低減部34は、第3増幅部56からのQ信号を入力する。第2低減部34も、第1低減部32と同様に、カップリングコンデンサで構成されており、Q信号に含まれた直流成分を低減する。第2低減部34は、直流成分を低減したQ信号(以下、これもまた「Q信号」という)を第2ADC部16へ出力する。
第1ADC部14は、第1低減部32からのI信号に対してアナログ/デジタル変換を実行する。第1ADC部14は、デジタル信号に変換したI信号(以下、これもまた「I信号」という)をFM検波部18へ出力する。第2ADC部16は、第2低減部34からのQ信号に対してアナログ/デジタル変換を実行する。第2ADC部16は、デジタル信号に変換したQ信号(以下、これもまた「Q信号」という)をFM検波部18へ出力する。
FM検波部18は、I信号とQ信号、つまりベースバンド信号をFM検波する。FM検波として、例えば、Arctan検波が実行される。Arctan検波では、I信号およびQ信号のそれぞれを三角形の2辺として、その角度が導出される。単位時間あたりの角度の変化が角速度、つまり周波数になるので、FM変調の復調が可能になる。FM検波部18は、FM検波の結果である検波信号を出力する。出力される検波信号は、音声信号に相当する。
オフセット部36は、FM検波部18において生成した検波信号にオフセットを加える。これは、検波信号にオフセット値を加算することに相当する。オフセット部36がない場合、AFC部20によって、RF信号の中心周波数とローカル発振信号の周波数が同じになるように制御されるが、オフセット部36が一定のオフセット値を加えるので、ローカル発振信号は、オフセット値に応じた周波数オフセットを有する。この周波数オフセットが、第1低減部32、第2低減部34において低減されない周波数に設定されると、RF信号が無変調になった場合でも、I信号およびQ信号は、直流成分にならずに、周波数オフセットと同じ周波数になる。そのため、無変調のRF信号が入力された場合でも、検波信号はノイズにならない。
第3LPF部60は、FM検波部18において生成した検波信号に対して、低域通過処理を実行する。これは、検波信号の平均値を導出することに相当する。そのため、第3LPF部60において、検波信号の直流成分、つまりRF信号とローカル発振信号との周波数差が検出される。第4増幅部62は、第3LPF部60からの信号を増幅することによって、制御信号を生成する。第4増幅部62における増幅によって、AFCループのゲインが決められる。このように、AFC部20は、オフセット部36においてオフセットを加えた検波信号をもとに、直交検波において使用されるローカル発振信号の周波数を制御するための制御信号を生成する。なお、AFC部20は、直交検波部12においてRF信号を検出していない場合、ローカル発振器24へ制御信号をフィードバックする代わりに、周波数変調されたローカル発振信号をローカル発振器24に出力させてもよい。
DAC部22は、第4増幅部62からの制御信号をデジタル/アナログ変換して、アナログ信号の制御信号(以下、これもまた「制御信号」という)をローカル発振器24へ出力する。つまり、AFC部20は、ローカル発振信号を出力すべきローカル発振器24へ制御信号をフィードバックする。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
本実施例によれば、検波信号にオフセットを加えるので、無変調信号が入力された場合でもベースバンド信号がすべてカットされてしまうおそれを抑制できる。また、ベースバンド信号がすべてカットされてしまうおそれが抑制されるので、RF信号を受信していない場合と同じようにFM検波出力がノイズだけになることを回避できる。また、FM検波出力がノイズだけになることが回避されるので、FM検波した信号の品質を改善できる。また、RF信号が入力される前と後でローカル発振器のオフセット値を変えるので、RF信号の入力時点でベースバンド信号が低減されることを抑制することと、それ以降の隣接妨害等の受信特性の悪化を抑制することとを両立できる。また、無変調の信号が入力された場合に、ベースバンド信号が連続して低減部で低減されることを抑制できる。また、RF信号を検出するまでの間、ローカル発振信号の周波数を変動させるので、ベースバンド信号が連続して低減部で低減されることを抑制できる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。本発明の実施例2は、実施例1と同様に、ダイレクト・コンバージョン型であり、かつ直交検波器とFM検波器との間にカップリングコンデンサを配置したFM受信装置に関する。カップリングコンデンサが挿入されることにより、ベースバンド信号の周波数が低くなると、ベースバンド信号の振幅が減衰することもある。具体的に説明すると、受信されたFM変調波の周波数遷移において受信信号の周波数とローカル発振器の周波数が同一になる付近では、直交検波器から出力されるベースバンド信号の周波数が直流に近い値となる。そのような状態では、カップリングコンデンサによって、ベースバンド信号のレベルが低下する。このような状況の発生を抑制することが、実施例2の目的である。実施例2に係るFM受信装置は、ベースバンド信号のレベルが減衰した場合に、検波信号を補間する。
図2は、本発明の実施例2に係る受信装置100の構成を示す。受信装置100では、図1に、測定部70、変更部72が追加される。ここでは、図1との差異を中心に説明する。前述のごとく、図2において無変調信号が入力された場合、ベースバンド信号は第1低減部32、第2低減部34を通過する。一方、変調信号が入力された場合、ベースバンド信号の周波数が直流付近になるときに信号成分も第1低減部32、第2低減部34で低減され、それをFM検波すると歪みやノイズが発生する。
測定部70は、第1低減部32からのI信号を入力するとともに、第2低減部34からのQ信号を入力する。測定部70は、入力したI信号およびQ信号をもとに、ベースバンド信号のレベルを測定する。レベルの測定には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。測定部70は、測定したレベルを変更部72へ出力する。変更部72は、FM検波部18からの検波信号を入力するとともに、測定部70からのレベルも入力する。変更部72は、予め保持したしきい値とレベルとを比較する。変更部72は、レベルがしきい値よりも小さくなった場合、検波信号を別の値、例えば過去の検波信号に変更して出力するといった補正を行う。このような場合において、歪みやノイズが検波信号に多いと想定され、その際の検波信号を出力しないように制御される。なお、過去の検波信号は、測定部70において測定されたレベルがしきい値以上であった場合の検波信号である。
本実施例によれば、ベースバンド信号が一時的に直流成分に近づき、低減部で低減される場合でも、それをFM検波した信号の出力を停止するので、出力する信号の歪みやノイズを低減できる。また、出力する信号の歪みやノイズが低減されるので、信号品質を向上できる。
(実施例3)
次に、実施例3を説明する。本発明の実施例3は、これまでと同様に、ダイレクト・コンバージョン型であり、かつ直交検波器とFM検波器との間にカップリングコンデンサを配置したFM受信装置に関する。特に、受信したRF信号は、トーンスケルチ用の信号であると相当する。さらに、RF信号の受信を開始した初期状態において、RF信号とローカル発振信号間の周波数差が大きい場合、AFC部がローカル発振信号を制御するので、FM検波部から出力される値の平均値が変動してしまう。その場合、CTCSS(Continuous Tone Coded Squelch System)やDCS(Digital−Coded Squelch)がRF信号に含まれると、信号検出に影響が及ぼされる。
これに対応するために実施例3に係るFM受信装置は、FM検波信号をもとにAFCを実行することによって、ローカル発振器の周波数を制御するとともに、AFCの制御信号をFM検波信号に加算する。この加算によって、減衰した制御信号の成分が増加する。
図3は、本発明の実施例3に係る受信装置100の構成を示す。受信装置100では、図2に、制御部26、差分計算部28、加算部30が追加される。ここでは、図2との差異を中心に説明する。
制御部26は、受信装置100の電源がオンになったタイミング、受信装置100がRF信号の受信を開始したタイミングを検出する。これらのタイミングは、「開始タイミング」と総称される。開始タイミングの検出には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。制御部26は、処理の開始タイミングを差分計算部28に指示する。このように制御部26は、差分計算部28の動作を制御する。
差分計算部28は、第3LPF部60からの信号、つまり第3LPF部60において低域通過処理した検波信号を入力する。差分計算部28は、制御部26によって指示される処理の開始タイミングにおいて、第3LPF部60において低域通過処理した検波信号を基準値として取得して、記憶する。差分計算部28は、基準値を記憶した後、第3LPF部60において低域通過処理した検波信号と基準値との差分を差分信号として順次生成する。つまり、差分計算部28は、FM検波部18において生成した検波信号をもとに、基準値との差分信号を生成する。差分計算部28は、差分信号を加算部30へ出力する。
加算部30は、差分計算部28において生成した差分信号と、変更部72からの検波信号とを加算する。これは、AFC部20によるFM検波部18の出力電圧変動をキャンセルする動作に相当する。
以上の構成による受信装置100の動作を説明する。図4は、受信装置100による受信手順を示すフローチャートである。制御部26が受信開始を検出すれば(S10のY)、差分計算部28は、基準値を取得する(S12)。制御部26が受信開始を検出しなければ(S10のN)、差分計算部28は、第3LPF部60の出力値−基準値を計算することによって差分信号を生成する(S14)。差分計算部28は、差分信号を出力する(S16)。
本実施例によれば、低域透過処理した検波信号と基準値との差分を検波信号に加算するので、トーンスケルチ用の信号の減衰を抑制できる。また、処理の開始タイミングの低域透過処理した検波信号を基準値として記憶するので、処理の精度を向上できる。また、トーンスケルチ用の信号がRF信号に含まれている場合に、AFCがこの信号に追従して、FM検波後のトーンスケルチ用の信号が減衰したり歪んだりしてしまうことに対して、差分信号を加算するので、トーンスケルチ用の信号を戻すことができる。また、トーンスケルチ用の信号が戻されるので、スケルチ動作を正常に実行できる。また、AFCによって発生するFM検波後の信号の変動を低減するので、トーンスケルチ信号の検出性能の悪化を抑制できる。
(実施例4)
次に、実施例4を説明する。本発明の実施例4は、これまでと同様に、ダイレクト・コンバージョン型であり、かつ直交検波器とFM検波器との間にカップリングコンデンサを配置したFM受信装置に関する。実施例4は、AFCを含まない構成に相当する。
図5は、本発明の実施例4に係る受信装置100の構成を示す。受信装置100は、アンテナ10、直交検波部12、第1低減部32、第2低減部34、第1ADC部14、第2ADC部16、FM検波部18、測定部70、変更部72、加算部30、第1ローカル発振器80、DAC部82、第2ローカル発振器84、遅延部86を含む。直交検波部12は、第1増幅部40、分配部42、第1ミキサ44、第1LPF部46、第2増幅部48、移相部50、第2ミキサ52、第2LPF部54、第3増幅部56を含む。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
第1ローカル発振器80は、第1ローカル発振信号を出力する。第1ローカル発振信号は、デジタル信号である。DAC部82は、第1ローカル発振器80からの第1ローカル発振信号をデジタル/アナログ変換して、アナログ信号の第1ローカル発振信号(以下、これもまた「第1ローカル発振信号」という)を第2ローカル発振器84へ出力する。
第2ローカル発振器84は、DAC部82からの第1ローカル発振信号に応じて第2ローカル発振信号の周波数を調節し、周波数が調節された第2ローカル発振信号を第1ミキサ44、移相部50へ出力する。これは、第1ローカル発振器80からの第1ローカル発振信号によって周波数変調された第2ローカル発振信号を直交検波部12へ出力することに相当する。
遅延部86は、第1ローカル発振器80からの第1ローカル発振信号を遅延させる。遅延時間は、DAC部82、第2ローカル発振器84、直交検波部12から変更部72へ至るまでの処理期間に相当する。遅延部86は、遅延した第1ローカル発振信号(以下、これもまた「第1ローカル発振信号」という)を加算部30へ出力する。加算部30は、変更部72からの検波信号を入力するとともに、遅延部86からの第1ローカル発振信号を入力する。加算部30は、第1ローカル発振信号と検波信号とを加算する。
本実施例によれば、第2ローカル発振信号を周波数変調するので、ベースバンド信号が連続して低減部で低減されることを抑制できる。また、第1ローカル発振器からの第1ローカル発振信号の周波数を音声帯域よりも低い周波数にするので、変調された信号が入力された場合でも低減部でベースバンド信号が連続して低減されることを抑制できる。また、ベースバンド信号が一時的に直流成分に近づき、低減部で低減される場合でも、実施例2と同様にFM検波した信号の出力を補正するので、検波信号の歪みやノイズを低減できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例2乃至4において、変更部72は、FM検波部18から検出信号が出力される部分に配置されている。しかしながらこれに限らず例えば、第1ADC部14とFM検波部18との間にひとつの変更部72が配置されるとともに、第2ADC部16とFM検波部18との間に別の変更部72が配置されてもよい。ひとつの変更部72は、I信号を変更し、別の変更部72は、Q信号を変更する。本変形例によれば、設計の自由度を向上できる。なお、実施例3、4において、測定部70、変更部72が省略されてもよい。その場合、装置構成を簡易にできる。
10 アンテナ、 12 直交検波部、 14 第1ADC部、 16 第2ADC部、 18 FM検波部、 20 AFC部、 22 DAC部、 24 ローカル発振器、 32 第1低減部、 34 第2低減部、 36 オフセット部、 40 第1増幅部、 42 分配部、 44 第1ミキサ、 46 第1LPF部、 48 第2増幅部、 50 移相部、 52 第2ミキサ、 54 第2LPF部、 56 第3増幅部、 60 第3LPF部、 62 第4増幅部、 100 受信装置。

Claims (6)

  1. FM信号を直交検波する直交検波器と、
    前記直交検波器において直交検波がなされたFM信号に含まれた直流成分を低減する低減部と、
    前記低減部において直流成分を低減したFM信号をFM検波することによって、検波信号を生成するFM検波部と、
    前記FM検波部において生成した検波信号にオフセットを加えるオフセット部と、
    前記オフセット部においてオフセットを加えた検波信号をもとに、前記直交検波器において使用されるローカル発振信号の周波数を制御するための制御信号を生成し、ローカル発振信号を出力すべきローカル発振器へ制御信号をフィードバックするAFC部と、
    を備えることを特徴とするFM受信装置。
  2. 前記低減部において直流成分を低減したFM信号のレベルを測定する測定部と、
    前記測定部において測定したレベルがしきい値よりも小さくなった場合、前記低減部において直流成分を低減したFM信号あるいは前記FM検波部において生成した検波信号を別の値に変更して出力する変更部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のFM受信装置。
  3. 前記FM検波部において生成した検波信号をもとに、基準値との差分信号を生成する差分計算部と、
    前記差分計算部において生成した差分信号と、前記FM検波部において生成した検波信号とを加算する加算部とをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のFM受信装置。
  4. 前記オフセット部は、前記直交検波器においてFM信号を検出していない場合、検波信号の代わりに所定の値を前記AFC部へ出力することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のFM受信装置。
  5. 前記AFC部は、前記直交検波器においてFM信号を検出していない場合、ローカル発振器へ制御信号をフィードバックする代わりに、周波数変調されたローカル発振信号をローカル発振器に出力させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のFM受信装置。
  6. FM信号を直交検波するステップと、
    直交検波がなされたFM信号に含まれた直流成分を低減するステップと、
    直流成分を低減したFM信号をFM検波することによって、検波信号を生成するステップと、
    生成した検波信号にオフセットを加えるステップと、
    オフセットを加えた検波信号をもとに、前記直交検波するステップにおいて使用されるローカル発振信号の周波数を制御するための制御信号を生成し、ローカル発振信号を出力すべきローカル発振器へ制御信号をフィードバックするステップと、
    を備えることを特徴とするFM受信方法。
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