JP2015153022A - 電源制御回路および電子機器 - Google Patents

電源制御回路および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015153022A
JP2015153022A JP2014024630A JP2014024630A JP2015153022A JP 2015153022 A JP2015153022 A JP 2015153022A JP 2014024630 A JP2014024630 A JP 2014024630A JP 2014024630 A JP2014024630 A JP 2014024630A JP 2015153022 A JP2015153022 A JP 2015153022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
power
ups
circuit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014024630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6166668B2 (ja
Inventor
山根 陽一
Yoichi Yamane
陽一 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP2014024630A priority Critical patent/JP6166668B2/ja
Publication of JP2015153022A publication Critical patent/JP2015153022A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6166668B2 publication Critical patent/JP6166668B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Sources (AREA)
  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】ACPIにおいて「S3」ステートとして規定されている、パソコンの技術として知られるサスペンドモードを、電子機器に適用する場合において、サスペンドモードのときに停電が発生した場合においても暫くの間データを維持することができ、その間に安全にプログラムを終了させることのできる電源制御回路および電子機器を提供する。【解決手段】電源制御回路において、サスペンドモードで停電を検出すると電源回路の電力源をAC電源からUPS電源に切替えるUPS制御手段を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電源制御回路および電子機器に関する。
バッテリを搭載しない電子機器では、常時AC(交流)コンセントと電源用ソケットとを接続して、交流電源(例えば家庭用コンセントであれば交流電圧100Vの電源)からの電力供給を受ける必要がある。この電力は電子機器の電源ユニットで交流から直流に変換され、更にマザーボード上の電源回路で電圧変換等が施されて、電子機器内の各電子回路に供給される。突然の停電時はACコンセントからの電力供給がストップして、電子機器内のデータが失われる恐れがある。そのため、予め電子機器にUPS(無停電電源装置)を接続しておくなどの対策が一般的に取られている。UPSは、電源装置の一種で、二次電池など電力を蓄積する装置を内蔵するものであり、ACコンセントからの電力供給が途絶えても一定時間決められた出力で電子機器に電力を供給することのできる装置である。
電子機器にこのUPSを接続しておくことにより、突然の停電時においてもUPSの制御回路が駆動してUPSからの電力が供給されるようになり、暫くの間は電子機器の稼働を続けることができる。ユーザはこの期間を利用して電子機器内のデータを安全に記録メディアに格納し、プログラムを正常に終了させることができる。
このように、突然の停電時にはACコンセントからの電力供給に変えてUPSから電力供給を受け、安全にデータを退避できるようにしている。
パソコンの技術にSuspend to RAM(所謂、サスペンド)と呼ばれる技術がある。
この技術は、電子部品への給電を極力止めて電力消費を抑える省電力モードの一つである。このモードでは現在の状態をSRAM(Static Random Access Memory)などのRAM(Random Access Memory)に一時的に退避させ、RAM以外のコンピュータ(CPUやMPUなどの中央演算処理装置)やHDD(ハードディスク)などのデバイスへの電源供給を一旦停止する。ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)において「S3」ステートとして規定されている。OS(Operating System)が起動しているときの状態が給電によりRAMで保持されるため、復帰する時にOSは再起動することなく、サスペンド前の状態にそのまま復帰する。
この技術をその他の電子機器にも応用すれば、データをRAM上に一時的に退避させることによる省電力モードを実現できるようになる。
しかしながら、サスペンド状態(サスペンドモードとも言う)にあるときには、電子機器内部の電源回路からの、UPSへの切換えを制御するUPS制御回路への給電が止められている。このときに停電によりACコンセントからの電力供給が途絶えてしまうと、電源回路への電力供給はUPSからもACコンセントからも行われなくなる。従ってラップトップ型パソコンのような補助バッテリを備えていない電子機器においては各電子部品への給電が完全に停止し、RAMに一時的に退避したデータも直ぐに失われることになるので、問題である。
本発明が解決しようとする課題は、サスペンドモードのときに停電が発生した場合においても暫くの間データを維持することができ、その間に安全にプログラムを終了させることのできる電源制御回路および電子機器を提供することである。
実施形態の電源制御回路は、サスペンドモードにおいて停電を検出すると電源回路の電力源をAC電源からUPS電源に切替えるUPS制御手段を有する。
図1は、第1の実施形態にかかる電源制御回路のブロック図である。 図2は、第二のUPS制御手段の構成図である。 図3は、変形例1の電源制御回路のブロック図である。 図4は、変形例2の電源制御回路のブロック図である。 図5は、擬似信号生成手段を含む第二のUPS制御手段の構成図である。 図6は、変形例3の電源制御回路のブロック図である。 図7は、サスペンド状態検出手段とON/OFF回路の構成図である。 図8は、変形例4の電源制御回路のブロック図である。 図9は、第2の実施形態のPOS装置の概観斜視図である。 図10は、POS装置のシステムブロック図である。 図11は、POS装置での電力供給の切換えを示す概念図である。 図12は、停電発生からシャットダウンまでの処理フロー図である。
本実施形態においては、電子機器への電力供給を制御する電源制御回路およびその電子機器について説明する。
特に、電子機器に電源制御用の専用回路として組み込んで利用する電源制御ボードや、電源制御回路を一部に実装するマザーボードや、それらのボードを内蔵するまたはそれに替わる電源制御手段を内蔵する電子機器について説明する。
なお、以下においては「サスペンドモード」のことを便宜的に「サスペンド状態」とも示している。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電源制御回路のブロック図である。
図1の電源制御回路1は、電子機器に専用回路として組み込んで利用する電源制御ボードである。また、マザーボードに予め組み込まれた状態で提供し、電子機器に装着して利用するものにも適するものである。
電源制御回路1は、ACコンセントから電源をとって動作する電子機器において利用可能なものである。
なお、同図は、後述する第二のUPS制御手段の動作を理解しやすくするために、主要な部品のみを示している。特に図示しないが、マザーボードまたは専用回路の動作に必要とされる回路要素は全て実装されているものとする。例えば、電源制御回路1に、外付けの直流電源をケーブルで接続させる場合には、ケーブルを接続するためのコネクタが配設されているものとする。
電源制御回路1は、電源回路10、第一のUPS制御手段11、第二のUPS制御手段12、および電力投入手段13を備えている。
また、電源制御回路1は、AC/DC部14、UPS15、およびバックアップ電源16を外付け用のものとして備えている。
AC/DC部14は、ACコンセントからの電力を直流に変換し、更に電圧レベルなどの変換を行った直流電力を、電源回路10へ供給する電源ユニットである。また、AC/DC部14は停電機能を備えており、常時入力電圧をモニタし、電圧が所定レベルを下回った場合に停電を示す信号を出力する。
UPS15は、UPS(無停電電源装置)である。UPSは二次電池など電力を蓄積する装置を内蔵するものであり、ACコンセントからの電力供給が途絶えても一定時間決められた出力で電子機器を給電することができるようになっている。この二次電池にはAC/DC部14からの交流電力を整流回路で整流したものを直流電源として蓄積する。
バックアップ電源16は交換可能な小型の電池である。後で述べるように第二のUPS制御手段12にのみ電力を供給するためのものである、第二のUPS制御手段12だけに電力を供給するので電力の消費は少なく、UPS15よりも容量の少ない小型の電池を使用できる。例えば1次電池のような交換が容易なものを使用できる。
さて、電源制御回路1の各部の詳細は次の通りである。
電源回路10は、不図示であるが本回路1上のまたは別体のマザーボード上のCPU(中央演算処理装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、チップセットなどの各電子部品を安定して動作させるための電源回路である。具体的には、電源ユニットであるAC/DC部14からの供給電圧を更に降圧するなどして所定の動作電圧に整合させ、各電子部品に安定した電圧を給電するよう構成されたものである。
第一のUPS制御手段11は、UPS15から電源回路10への給電を停電時に開始させる(許可する)ための切換え回路である。第一のUPS制御手段11は電源回路10から動作電力をもらって動作する。第一のUPS制御手段11は、例えばバイポーラトランジスタやFET(電圧降下型トランジスタ)などの電子式スイッチで構成され、AC/DC部14からの停電を知らせる信号の入力があるとスイッチをONにしてUPS15から電源回路10への給電を許可する。
第二のUPS制御手段12は、第一のUPS制御手段11と同様に、UPS15から電源回路10への給電を停電時に開始させる(許可する)ための切換え回路である。ただし、第二のUPS制御手段12は、電源回路10とは電気的に切り離されており、バックアップ電源16の電力で動作するものである。後で詳しく述べるが第二のUPS制御手段12は電子機器がサスペンド状態になったときに動作するものである。 第二のUPS制御手段12は、例えばバイポーラトランジスタまたはFETなどの電子式スイッチを含んで構成されている。
第二のUPS制御手段12は、更に停電検出手段120を備えている。停電検出手段120は、AC/DC部14からの停電を知らせる信号をモニタし、停電を知らせる信号を受信すると電子スイッチをONにしてUPS15から電源回路10への給電を許可する。
電力投入手段13は、サスペンド状態検出手段130およびON/OFF回路131を備え、サスペンド状態を検出するとバックアップ電源16から第二のUPS制御手段12への電力の投入が可能になるように動作する。
サスペンド状態検出手段130は、電子機器のサスペンド状態を示す信号を検出する信号検出部である。例えば電子機器の状態を示す信号を出力する信号線から信号をとり、サスペンド状態を示す信号のときに後述するON/OFF回路131にON信号を出力する。
ここで、サスペンド状態を含む電子機器の省電力モードについて説明する。
サスペンド状態を含む省電力モードとして、例えばACPI(Advanced Configuration and Power Interface)では5段階のステート(ステートS1〜S5)を規定している。この内、ステートS3は、RAMにデータを一旦退避させ、RAM以外の電子部品への給電を停止するSuspend to RAMの状態を示すものである。このS3がいわゆるサスペンド状態(スリープとも言う)である。ステート4(S4)は、HDD(ハードディスク)にデータを退避させるSuspend to HDD、ステート5(S5)は完全な給電停止状態を表す。なお、サスペンド状態であってもサスペンド状態から復旧するための復旧機能に必要な最低限度の電力は供給される。例えば、電子機器のステートを示す信号を電源回路10に出力するための電力供給や、復旧ボタンが物理的に押されたことを検出して復旧動作を完了させるための電力供給などである。
従って、サスペンド状態検出手段130は、ステートを示す信号を取り込み、その信号からサスペンド状態を検出し、その検出信号をON/OFF回路131へ通知するような動作をする。
ON/OFF回路131は、例えばバイポーラトランジスタまたはFETなどの電子スイッチで構成される電子式切換え回路である。サスペンド状態検出手段130によりサスペンド状態が検出された場合にON側にスイッチングし、バックアップ電源16の電力を第二のUPS制御手段12に投入する。また、サスペンド状態検出手段130によりサスペンド状態の解除(つまり他のモード)が検出された場合にOFF側にスイッチングし、バックアップ電源16を第二のUPS制御手段12から電気的に切り離す。
続いて各部の接続関係について説明する。
同図に示す各実線矢印および各破線矢印は共に供給電力の流れを示し、二点鎖線で示す矢印は信号線の接続関係と信号の向きを示している。
電源回路10は、AC/DC部14からの電力供給系統V1と、第一のUPS制御手段11および第二のUPS制御手段12からの電力供給系統V2が接続されている。なお、電源回路10側においては電力供給系統V1と電力供給系統V2を1つの系統にまとめて電源回路10に接続する構成をとっても良い。
UPS15からの電力供給系統V2は2系統に分岐し、第一のUPS制御手段11に対して電力供給系統V2−1が、第二のUPS制御手段12に対して電力供給系統V2−2がそれぞれ接続される。そして、この2系統の電力供給系統V2−1、V2−2は電源回路10側で1系統に再びまとめられ、電源回路10に接続される。
第一のUPS制御手段11は、電源回路10と電力供給系統V4で接続されており、電源回路10から電力供給系統V4を通じて動作電力をもらい動作する。
ON/OFF回路131は、バックアップ電源16からの電力供給系統に接続されている。
第二のUPS制御手段12は、ON/OFF回路131と電力供給系統V3で接続されている。第二のUPS制御手段12は、ON/OFF回路131においてバックアップ電源16と電気的に繋がることにより、バックアップ電源16から動作電力をもらい動作する。
なお、電源回路10は、不図示のマザーボード上のCPU、ROM、RAM、およびチップセットなどの各電子部品とも電気的に接続し、各部に所定の動作電圧を供給できるように構成されている。電源回路10はAC/DC部14やUPS15から電力源をもらい各部へ動作電圧を与える。
また、電源回路10は、不図示の信号線からの信号によりサスペンド状態時にRAM以外への給電を停止する。
停電検出手段120は、AC/DC部14から第一のUPS制御手段11に接続された信号線SI0の信号を取り込んで、AC/DC部14からの停電検出信号をモニタする。
サスペンド状態検出手段130は、ON/OFF回路131と信号線SI1で接続されており、電子機器がサスペンド状態であることを検出するとON/OFF回路131にその旨を知らせる信号を出力する。
続いて電源制御回路1の動作を説明する。
先ず、電源制御回路1は、停電の生じていない正常時には、AC/DC部14から電力供給系統V1を通じた電源回路10への給電により動作する。
このとき電子機器がサスペンド状態になければ(このようにサスペンド状態にない状態を本明細書においては「非サスペンド状態」とも言う)、第一のUPS制御手段11は電源回路10からの電力供給系統V4を通じた給電により動作する。
一方の第二のUPS制御手段12は、このとき何れの電源からも給電がないので動作しない。つまり、サスペンド状態にないとき、サスペンド状態検出手段130は信号線SI1を通じてON/OFF回路131に非検出の「LOW:0」を出力する。ON/OFF回路131のスイッチはOFFのままとなるため、バックアップ電源16は第二のUPS制御手段12に動作電力を供給できない。このため、第二のUPS制御手段12は電力供給系統V3からのバックアップ電源16による給電が行われない。言うまでもなく、このときAC電源からUPS15へ切替える補助電源動作も行われておらず、また電源回路10からは完全に切り離されている第二のUPS制御手段12そのもののスイッチはOFFであるため、UPS15からの給電も行われない。従ってどの電源からも給電されないため、この間、第二のUPS制御手段12は動作しない。
さて、電子機器が以上のようなサスペンド状態にないときに停電すると、ACコンセントからのAC/DC部14への供給電圧が0になる。
この場合、AC/DC部14は内部で供給電圧が徐々に減少するため、それをモニタし、供給電圧が所定レベルを下回ると信号線SI0に停電を知らせるための信号を出力する。第一のUPS制御手段11は動作しているので、信号線SI0からその信号をもらい、即時に停電を検出し、内部のスイッチをONして補助電源動作に切り替える。これにより、第一のUPS制御手段11がUPS15の電力を電源回路10へ投入する。
この後、電子機器側では停電が生じていてもUPS15からの給電があるので、停電の前後で支障なく動作する。よって、電子機器では、停電が生じてもUPS15から給電が行われている間にプログラムを安全に終了させることができる。
次に、電子機器がサスペンド状態にある場合において、停電が生じたときの電源制御回路1の動作を説明する。
電子機器がサスペンド状態にあるときには、RAM以外への給電は基本的に停止されるので、CPUやチップセットなどの設定データなどは全てRAMに一時的に退避させてそこで保持される。なお、先程も述べたように、サスペンド状態であってもサスペンド状態から復旧するための復旧機能に必要な最低限度の電力は供給される。例えば、電子機器のステートを示す信号を電源回路10に出力するための電力供給や、復旧ボタンが物理的に押されたことを検出して復旧動作を完了させるための電力供給などである。
電子機器がサスペンド状態にあるときは、電源回路10から電力供給系統V4を通じての電力供給がないので、第一のUPS制御手段11は動作しない。また、AC電源からUPSへ切替えるための補助電源動作にも切り替えてはいないので、UPS15からの給電も行われない。従って、この間、第一のUPS制御手段11は動作しない。
さて、この状態で停電が発生した場合、先程と変わって第一のUPS制御手段11はその後も動作電圧をどこからも取得できないため、動作せず、UPS15からの電源回路10への給電は行われない。
一方、第二のUPS制御手段12は動作するので、第二のUPS制御手段12側の電力系統でUPS15から電源回路10へ給電を行う。つまり、サスペンド状態では、サスペンド状態検出手段130がON/OFF回路131に検出信号を出力し続ける。この信号の入力によりON/OFF回路131はスイッチをONにし、バックアップ電源16と第二のUPS制御手段12を電気的に接続する。これにより、バックアップ電源16から第二のUPS制御手段12に動作電力が投入され、第二のUPS制御手段12は動作する。そして、この状態で停電が発生するとAC/DC部14は内部で供給電圧が徐々に減少するため、それをモニタし、供給電圧が所定レベルを下回ると信号線SI0に停電を知らせるための信号を出力する。第二のUPS制御手段12は動作しているので、信号線SI0からその信号をもらい、停電検出手段120で停電を即時に検出し、内部のスイッチをONにして補助電源動作に切り替える。これにより、電力供給系統V2−2を使ってUPS15の電力を電源回路10へ投入する。
電子機器側では停電が生じていてもUPS15からの給電があるので、停電の前後で支障なく動作する。よって、電子機器では、停電が生じてもUPS15から給電が行われている間にサスペンド状態から復帰してプログラムを安全に終了させることができる。
図2は、第二のUPS制御手段12の構成図である。
同図に示されるように、第二のUPS制御手段12は、停電検出手段120としてのラッチ回路120Aと、第二のUPS制御手段12のスイッチ切換え部としてのUPS15の電源ON/OFF回路121とを備える。実線矢印は供給電力の流れを示し、2点鎖線の矢印は信号の流れを示している。
ラッチ回路120Aは、停電検出信号を検出するとその信号のエッジをラッチして、UPS15の電源ON/OFF回路121に信号を送る。
UPS15の電源ON/OFF回路121は、例えばFETなどの電子式スイッチで構成されるものである。UPS15の電源ON/OFF回路121は、ラッチ回路120Aから所定レベルの信号電圧(FETで構成したスイッチであれば、ゲート動作電圧を超える電圧)が印加されると、スイッチを閉じて、UPS15から電源回路10への給電を許可する。
なお上述した構成では第二のUPS制御手段12がサスペンド状態において給電を受ける構成とした。しかしながら、サスペンド状態において停電が生じたときに補助電源であるUPSを電源回路に供給できればよいので、この構成に限る必要はない。例えば、停電が生じたときに電子機器内部のコンデンサ等に溜まった残りの電気を放電して、これによりその放電時間内に第二のUPS制御手段12を起動するように構成しても良い。
本実施形態の電源制御回路は、以上のようにして様々なモードで停電が発生した場合においても電源回路10への給電さらにはRAMへの給電を維持し、データの消失を回避することができる。
特に、サスペンド状態で停電が発生した場合においても、第二のUPS制御手段12が起動するので、RAMに回避したデータはそのまま保持される。UPSの残りの電力で暫くの間電子機器を動かすことができるので、十分に余裕をもって、起動したプログラム等を正常に終了させることができる。
(変形例1)
変形例1では、図1のバックアップ電源16による供給電力をUPS15からの供給電力で補うようにすることで、補助電源をUPS15のみに1本化した構成のものを説明する。
なお、ここでは図1と重複する説明は繰り返しとなるため適宜省略する。
図3は、変形例1の電源制御回路のブロック図である。
図3の電源制御回路3は、図1の電源制御回路1において第一のUPS制御手段11、第二のUPS制御手段12、およびON/OFF回路131の電源側の電力供給系統が共通化された構成をとっている。
この構成では、図1の電力供給系統V2とON/OFF回路131の電力供給系統とを1本に集約し、外部の接続電源の数を減らしている。このため、外部電源との電源接続用コネクタの数や電力供給系統の配線が減少し、図1の構成に比べてコンパクトになる。
この構成においての停電時の動作は次の通りである。
先ず、電源制御回路3は、停電の生じていない正常時には、AC/DC部14から電力供給系統V1を通じての電源回路10への給電により動作する。
このとき電子機器がサスペンド状態になければ、第一のUPS制御手段11は電源回路10からの電力供給系統V4を通じての給電により動作する。
一方の第二のUPS制御手段12は、この間、ON/OFF回路131のスイッチがOFFであるため、UPS15からの動作電圧は得られず、動作しない。
電子機器がサスペンド状態にないときに停電すると、第一のUPS制御手段11は内部のスイッチをONして補助電源動作に切り替え、UPS15の電力を電源回路10へ投入する。
電子機器側では停電が生じていてもUPS15からの給電があるので、停電の前後で支障なく動作する。よって、電子機器では、停電が生じてもUPS15から給電が行われている間にプログラムを安全に終了させることができる。
次に、電子機器がサスペンド状態にある場合において、停電が生じたときの電源制御回路3の動作を説明する。
電子機器がサスペンド状態にあるときは、電源回路10から電力供給系統V4を通じての電力供給がないので、第一のUPS制御手段11は動作しない。この状態で停電が発生すると、第一のUPS制御手段11はその後も動作電圧をどこからも取得できないため、動作しない。結局、第一のUPS制御手段11による、UPS15からの電源回路10への給電は行われない。
一方、第二のUPS制御手段12は動作するので、第二のUPS制御手段12側の電力系統でUPS15から電源回路10へ給電を行う。つまり、サスペンド状態では、サスペンド状態検出手段130がON/OFF回路131に検出信号を出力し続ける。この信号の入力によりON/OFF回路131はスイッチをONにし、UPS15からの電力供給系統V3を第二のUPS制御手段12に接続する。これにより、UPS15から第二のUPS制御手段12に動作電力が投入され、第二のUPS制御手段12は動作する。そして、この状態で停電が発生すると第二のUPS制御手段12は停電を検出して、内部のスイッチをONして補助電源動作に切り替える。これにより、電力供給系統V2−2を使ってUPS15の電力を電源回路10へ投入する。
電子機器側では停電が生じていてもUPS15からの給電があるので、停電の前後で支障なく動作する。よって、電子機器では、停電が生じてもUPS15から給電が行われている間にサスペンド状態から復帰してプログラムを安全に終了させることができる。
以上のように、変形例1の電源制御回路3は、停電時はUPS15の供給電力のみを使用するので、電源制御回路の構成を簡易化でき、しかも電子機器の装置全体の大きさを小型化できる。
また、バックアップ電源の交換が不要となり、UPSのみの交換となるため、交換等の管理が容易になる。
(変形例2)
変形例2では、図3の電源制御回路3の第二のUPS制御手段12に更に擬似信号生成手段を追加した構成のものについて説明する。
なお、ここでも重複する説明は繰り返しとなるため適宜省略する。
図4は、変形例2の電源制御回路のブロック図である。
同図の電源制御回路4は、図3の電源制御回路3の第二のUPS制御手段12に、更に擬似信号生成手段400を追加したものである。
擬似信号生成手段400は、電子機器のサスペンド状態の解除つまりサスペンド状態からの復帰のための信号を擬似的に生成する手段である。
擬似信号生成手段400は、第二のUPS制御手段12が備えるものであるため、サスペンド状態のとき電力供給系統V3によりUPS15から給電を受けて動作する。
擬似信号生成手段400は、停電検出手段120により停電が検出されると電子機器をサスペンド状態から復帰させるための信号を擬似的に生成し、復帰用の信号の読み取り先に擬似信号を出力する。例えばLED(発光ダイオード)などの報知手段にサスペンド状態からの復帰をユーザに促す擬似信号を送信する。
図5は、擬似信号生成手段400を含む第二のUPS制御手段12の構成図である。
同図に示されるように、擬似信号生成手段400を含む第二のUPS制御手段12は、停電検出手段120としてのラッチ回路120Bと、擬似信号生成手段400としてのパルス出力回路400Aと、第二のUPS制御手段12のスイッチ切換え部としてのUPS15の電源ON/OFF回路121とを備える。実線矢印は供給電力の流れを示し、2点鎖線の矢印は信号の流れを示している。
ラッチ回路120Bは、停電検出信号を検出するとその信号のエッジをラッチして、UPS15の電源ON/OFF回路121およびパルス出力回路400Aに信号を送る。
パルス出力回路400Aは、ラッチ回路120Bでラッチしたものから1パルスを出力する回路である。この回路により、ラッチ回路120Bでラッチしたものから復帰用の擬似信号として1パルスを生成し、復帰用の信号の所定の読み取り先に出力する。
なお、UPS15の電源ON/OFF回路121は、ラッチ回路120Bから信号電圧が印加されると内蔵のスイッチを閉じて、UPS15から電源回路10への給電を許可する。
変形例2の電源制御回路4は、このようにしてUPS15から給電が行われている間に、復帰用の信号の読み取り先にサスペンド状態からの復帰を指示するための信号を出力することができる。このため、電子機器は停電が発生してもサスペンド状態から即時に復帰できるようになり、プログラムを安全に終了させることができる。
例えば、復帰用の信号をLED(発光ダイオード)などの報知手段などに送り、LEDであれば点滅させることにより、ユーザにサスペンド状態からの即時復帰を促すことができる。このため、ユーザは電子機器の電源ボタンを押すことにより、電子機器をサスペンド状態から速やかに復帰させて、その後正常にプログラムを終了させることができる。
以上のように、変形例2の電源制御回路4は停電時に自動的にサスペンド状態からの復帰用の信号を生成して読み取り先に出力するので、停電発生からシャットダウンまでの時間をこれまで以上に大幅に短縮できる。従って、その短縮した分だけのUPS15での電力消費を抑えられるので、UPS15の容量を少なくすること、つまり電子機器の装置全体の大きさを小型化することができる。
(変形例3)
変形例3では、図4の電源制御回路4に電源ボタンからの入力とチップセットとを搭載した構成のものについて説明する。
なお、ここでも重複する説明は繰り返しとなるため適宜省略する。
図6は、変形例3の電源制御回路のブロック図である。
同図の電源制御回路6は、図4の電源制御回路4に電源ボタン入力部60、論理積回路61、およびチップセット62を更に加えたものである。2点鎖線の矢印は信号の流れを示している。
電源ボタン入力部60は、電子機器の電源ボタンの信号線に接続する端子である。
論理積回路61は、電源ボタン入力部60からの入力信号と擬似信号生成手段400からの入力擬似信号とを論理積の演算を行って出力する論理ゲート回路である。
チップセット62は、電子機器のもつ各種機能を実装した回路である。変形例3の構成では特に、電子機器の状態を監視し、その状態を示す信号を電源回路10等の関係回路に常に出力する。例えば、電子機器がサスペンド状態になるときにはその旨を示す信号を電源回路10およびサスペンド状態検出手段130に出力する。また、サスペンド状態から復帰すると復帰の状態を示す信号を電源回路10およびサスペンド状態検出手段130に出力する。
図7は、チップセット62から各種の状態を示す信号が出力された場合にこれを検出するためのサスペンド状態検出手段130と、ここで検出された状態に応じてスイッチングするON/OFF回路131の具体的な構成を示した図である。
ここでは、チップセット62が電子機器の状態として5ステート(S1〜S5)を示す信号を出力するものとして説明する。
チップセット62はハード的な動きで電子機器の状態を常に監視している。具体的には電子機器の状態を示す信号のレベルを常にセンシングして監視している。チップセット62はそれぞれの状態S1〜S5を内部にもち、それぞれの状態ごとに信号「LOW:0」または「HIGH:1」を出力している。例えばS1「0」、S2「0」、S3「1」、S4「1」、S5「1」などである。
ステートS3からS5は、サスペンド状態と復帰時とで次のように信号レベルが異なる。
サスペンド状態では、S3「1」、S4「1」、S5「1」となる。
サスペンド状態の解除時(復帰時)は、S4「1」、S5「1」はそのままで、サスペンド状態を示すS3が「0」に変わる。
従ってS3およびS4の信号の状態を見ればサスペンド状態かサスペンドの解除状態かを判定できる。
図7は、チップセット62からステートS3の信号を取り出すS3信号受信部70、チップセット62からステートS4の信号を取り出すS4信号受信部71、インバータ72、および論理積回路73により、サスペンド状態検出手段130を構成し、FET74により、ON/OFF回路131を構成した回路である。
インバータ72はS3信号受信部70からの信号を反転させた信号を論理積回路73へ出力する。
論理積回路73は、S4信号受信部71からのそのままの信号とS3信号受信部70からの反転信号との論理積をとってFET74へ出力する論理ゲート回路である。
FET74は、論理積回路73からの入力によりスイッチングをするFET(MOSFETなど)で構成された回路である。
例えば、サスペンド状態になるときはS4信号受信部71の出力は「1」であるので論理積回路73に「1」が入力され、S3信号受信部70の出力は「0」であるのでインバータ72で反転されて論理積回路73に「1」が入力され、その結果、論理積回路73から「1」が出力される。これにより、FET74はゲートに電圧が印加されてスイッチング動作によりスイッチが閉じて、UPS15から第二のUPS制御手段12への給電が行われる。
一方、サスペンドが解除されている状態ではS4信号受信部71の出力は「1」であるので論理積回路73に「1」が入力され、S3信号受信部70の出力は「1」になるのでインバータ72で反転されて論理積回路73に「0」が入力され、その結果、論理積回路73から「0」が出力される。これにより、FET74のゲートに電圧がかからなくなりスイッチが開き、UPS15から第二のUPS制御手段12への給電は遮断される。
図6に戻り、擬似信号生成手段400の擬似信号の処理の流れを説明する。
サスペンド状態では、上述した流れでUPS15から第二のUPS制御手段12が給電される。
ここで停電が生じると、変形例2において図5を用いて説明したように、ラッチ回路120Bが、電源ON/OFF回路121およびパルス出力回路400Aに信号を送る。そして、パルス出力回路400Aは、1パルスを生成して、これをサスペンド状態からの復帰用の擬似信号として論理積回路61に出力する。
ここで、一般的に、電源ボタン入力部60からチップセット62への入力はActiveLowのため「0」で動作し、電源ボタンが押されることにより1パルスの信号「1」がチップセット62に入り、チップセット62はサスペンド状態からの復帰のための信号を電源回路10に送るなどして、その後、システムが復帰する。
変形例3の構成でも、電源ボタン入力部60からの論理積回路61への入力はActiveLowの「0」である。擬似信号生成手段400からの入力が「0」であれば論理積回路61から「0」がチップセット62に出力されることとなり、サスペンド状態からの復帰は行われない。しかし、停電が生じると上述した流れにより擬似信号生成手段400から1パルスの擬似信号「1」が入るので、論理積回路61から「1」がチップセット62に対して出力されることになる。つまり、この仕組みにより、電源ボタンが物理的に押されたかのような信号がチップセット62に入力されることになる。
このように、擬似信号生成手段400は電源ボタンがあたかも押されたかのような信号をチップセット62に入力する擬似信号を生成する。
チップセット62は擬似的な信号の入力により、サスペンド状態からの復帰の合図であると判断し、電源回路10に復帰の状態を示す信号S3「1」、S4「1」を出力する。従って、電源回路10は直ちに各部への電源供給を再開し、サスペンド状態から復帰する。復帰後はユーザが正常にプログラムを終了させることができる。
電子機器では、このようにしてUPS15から給電が行われている間に、チップセット62にサスペンド状態からの復帰用の信号を自動的に出力する。そうすることで電子機器はサスペンド状態から即時に自動復帰し、その後プログラムを安全に終了させることができる。
以上のように、変形例3の電源制御回路6は、停電時に自動的にサスペンド状態からの復帰用の信号を生成してチップセットに出力するため、確実にしかも即時にサスペンド状態から復帰し、シャットダウンまでの時間をこれまで以上に大幅に短縮できる。従って、その短縮した分だけのUPS15の消費を抑えられるので、UPS15の容量を更に少なくする、つまり電子機器の装置全体の大きさを更に小型化できる。
(変形例4)
変形例4では、図6の電源制御回路6にシャットダウン手段を搭載した構成のものについて説明する。
なお、ここでも重複する説明は繰り返しとなるため適宜省略する。
図8は、変形例4の電源制御回路のブロック図である。
同図の電源制御回路8は、図6の電源制御回路6に更にCPUやメモリなどにより構成されるシャットダウン手段80を備えている。
シャットダウン手段80は、変形例3における各部への電源供給が再開するなどのサスペンド状態からの復帰の処理が行われ、システムが正常起動することにより自動実行される機能である。復帰後シャットダウン処理が開始されると、所定順序でシャットダウンのための処理を実行し、これまでに起動していた各種プログラムを全て正常に終了してシャットダウンを完了する。
変形例4の電源制御回路8は、停電後のサスペンド状態からの自動復帰後、更に自動でシャットダウンを完了する。確実にしかも即時にシャットダウンまでを終えるので、時間をこれまで以上に大幅に短縮できる。従って、その短縮した分だけのUPS15の消費を抑えられるので、UPS15の容量を更に少なくする、つまり電子機器の装置全体の大きさを更に小型化できる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態の電源制御回路およびUPS等の電源を全て内蔵した電子機器の構成について説明する。
ここではPOS装置を例に電子機器の構成を説明する。
図9は第2の実施形態のPOS装置の概観斜視図である。
POS装置9は、POS装置9の正面側に、登録、点検、精算、設定などの各種業務モードを選択するためのモードキー90を備えている。更に、オペレータ(店員)が、例えば預かり金額などを置数するための置数キーや、1商取引として販売登録が行われた商品の合計出力を指示する小計キーなど、各種操作入力を行うための操作キーからなるキーボード91を備えている。キーボード91の右隣には、クレジットカードやデビットカードなどを読み取るためのカードリーダ92を備えている。
POS装置9は、商品に付与されたバーコードを読取るためのスキャナ93を備えている。さらに、POS装置9は、正面側に店員用ディスプレイ94を、背面側には客用ディスプレイ95を備えている。これらは販売登録された商品の品名、価格や、販売登録の終了が宣言された1商取引の合計金額、釣銭額などを表示するためのもので、液晶カラーディスプレイ等が使用されている。また、POS装置9は、レシート、ジャーナルやクーポン等を印字するプリンタ96を内蔵しており、プリンタ96によって印字したレシート等はPOS装置9の正面側に形成されたレシート発行口97から発行する。また、POS装置9の下部には現金等を収容するためのドロワ99を備えている。
また、POS装置9の背面側に決済装置にアクセスするための通信接続部を備える。また、POS装置9の側面に、システムを起動させたり、サスペンド状態から復帰させるための電源ボタン100を備えている。そして、POS装置9の側面に内部システムに電源を供給するためのACコンセントケーブル101を備えている。
図10は、POS装置9のシステムブロック図である。
POS装置9は、CPU900と、メモリ901と、RAM902と、チップセット903と、電源回路904と、キーボードコントローラ905と、表示コントローラ906と、プリンタコントローラ907と、リーダコントローラ908と、HDDコントローラ909と、スキャナコントローラ910と、通信I/F(インタフェース)911とを備えており、これらがバスBLにより相互に接続されている。
更に、電源制御システムとして、第一のUPS制御手段11と、第二のUPS制御手段12と、電力投入手段13と、UPS15と、AC/DC部14と、論理積回路61と、電源ボタン入力部60とを備えている。
CPU900は中央演算処理装置であり、レジスタにプログラムの命令コードをセットして、プログラムの手順に従って順次命令を実行し、各部の制御や演算処理を行う。
メモリ901は、EEPROMなどの不揮発性メモリであり、固定のプログラムや初期データなどが格納される。
RAM902は、HDDに格納されたプログラムを展開するための領域として、或はCPU900による演算結果を一時的に保持するワーク領域として使用される。
チップセット903は、POS装置の状態(ステート)を監視する機能をもち、サスペンド状態において電源ボタン入力部60からパルス入力信号が入力されるとステートを変更して電源回路を制御する。ここでは、電源回路10に向けて2種類の信号が出力される。信号の種類は、それぞれ、第1の実施形態で説明した、サスペンド状態を示すステートS3の信号とHDDにデータを退避するステートS4の信号である。
キーボードコントローラ905は、ユーザによる業務モードボタンやキーボード91からの入力操作に応じてそれらに対応する入力命令をCPU900に送信する。
表示コントローラ906は、CPU900の制御下で表示データを構成し、ディスプレイ94、95に表示させる。
プリンタコントローラ907は、CPU900から印刷の命令が出されたときにレシート等の印刷データを構成し、プリンタ96を制御してその印刷を行う。
リーダコントローラ908は、カードリーダ92によって読み取ったICカードや磁気カードの情報を受付ける。
HDDコントローラ909は、CPU900がOSを起動する場合に読み込むOSプログラムや、その他の各種プログラムを格納するHDDを制御する。
スキャナコントローラ910は、商品に付されたバーコード等のコードシンボルがスキャナ93により読み取られた場合に、読み取ったコードシンボル情報を解析してRAM902に転送する。
通信I/F911は、POS装置9がLAN(Local Area Network)で接続されたストアサーバ(不図示)やインターネットで接続された店舗のサーバ等と相互に通信を行う場合に通信関連の制御を行う。
電源回路904は、図中の破線で示されるブロックに対してそれぞれに最適な動作電圧を供給する。
AC/DC部14は、ACコンセントからの電力を直流に変換し、更に電圧レベルなどの変換を行った直流電力を、電源回路904へ供給する電源ユニットである。また、AC/DC部14は停電機能を備えており、常時入力電圧をモニタし、電圧が所定レベルを下回った場合に停電を示す信号を第一のUPS制御手段11および第二のUPS制御手段12へ出力する。
UPS15は、UPS(無停電電源装置)である。UPSは二次電池など電力を蓄積する装置を内蔵するものであり、ACコンセントからの電力供給が途絶えても一定時間決められた出力で電子機器を給電することができるようになっている。この二次電池にはAC/DC部14からの交流電力を整流回路で整流したものを直流電源として蓄積する。
第一のUPS制御手段11は、UPS15から電源回路904への給電を停電時に開始させる(許可する)ための切換え回路である。第一のUPS制御手段11は電源回路904から動作電力をもらって動作する。第一のUPS制御手段11は、例えばバイポーラトランジスタやFETなどの電子式スイッチで構成され、AC/DC部14からの停電を知らせる信号の入力があるとスイッチをONにしてUPS15から電源回路904への給電を許可する。
第二のUPS制御手段12は、第一のUPS制御手段11と同様に、UPS15から電源回路904への給電を停電時に開始させる(許可する)ための切換え回路である。ただし、第二のUPS制御手段12は、電源回路904とは電気的に切り離されており、UPS15の電力で動作するものである。この後直ぐに述べるが、第二のUPS制御手段12は電子機器がサスペンド状態になったときに動作する。第二のUPS制御手段12は、例えばバイポーラトランジスタまたはFETなどの電子式スイッチを含んで構成され、AC/DC部14からの停電を知らせる信号の入力があるとスイッチをONにしてUPS15から電源回路904への給電を許可する。
電力投入手段13は、サスペンド状態を検出するとUPS15から第二のUPS制御手段12への電力の投入を許可する。電力投入手段13はチップセットから電源回路904に向けて出力されるステートS3を示す信号とステートS4を示す信号をそれぞれ取得して、それらの論理積をとった信号を監視する。この論理積により得られた信号によりサスペンド状態のときに内部スイッチをONにし、第二のUPS制御手段12にUPS15の電力を供給する。
電源ボタン入力部60は、POS装置9に設けられた電源ボタン100からの入力を信号に変換する端子である。この端子はActiveLOWで動作するものであり、論理積回路61を介してチップセット903に信号線で接続されている。
論理積回路61は、第二のUPS制御手段12からの信号と電源ボタン入力部60からの信号を入力としてそれらの論理積の結果をチップセット903に出力する。
この構成では、停電が発生した場合でも、各部が電源回路904から電力供給を常時受けられるので、各種の処理が正常に行われる。
つまり、HDD909が記憶する各種プログラムをRAM902にロードして実行することでPOS装置9の起動処理や、販売登録などの各種の業務処理や、シャットダウン処理などの各種処理をCPUで実行できる。
図11は、停電発生時におけるPOS装置9での電力供給の切換えを示す概念図である。
図11(a)がサスペンドモード時に停電が発生した場合の電力の供給源を示す図Xである。図11(b)がその他のモード時に停電が発生した場合の電力供給源を示す図Yである。
各図に網掛けの領域Aで示されるように、いずれのモード時においても停電発生前はAC電源が動力源となっている。
そして、停電が発生すると、図11(a)のサスペンドモード時は白抜き領域Bで示されるように第二のUPS制御手段12が起動してAC電源からUPS15への切換えを行う。
また、図11(b)のその他のモード時では白抜き領域Cで示されるように第一のUPS制御手段11がAC電源からUPS15への切換えを行う。
このように、停電が起きた場合に、いずれのモードであっても第一のUPS制御手段11または第二のUPS制御手段12の何れか一方は必ず機能する。このため、停電時にAC電源からUPS15へ必ず電源を切替えることができ、電源回路904への電力供給が途切れること、更にはRAM902への電力供給が途切れることを抑止できる。
図12は停電発生からシャットダウンまでの処理フロー図である。
AC電源の電力供給系統で停電が生じると、先ず、AC/DC部14から第二のUPS制御手段12および第一のUPS制御手段11に停電検出信号であるACFAIL信号が出力される(ST1)。
このとき、スタンバイ状態であるか否かの判定を行う(ST2)。この判定は、チップセット903からの出力信号により行う。チップセットからスタンバイ状態を示す信号が出力されていれば、電力投入手段13がONし、第二のUPS制御手段12に対してUPS15から動作電力が供給される。
ステップST2でスタンバイ状態と判定された場合は、第二のUPS制御手段12が動作し(ST3)、AC電源からUPS15の電源に切り替わる(ST4)。
また、このとき第二のUPS制御手段12から論理積回路61に向けて擬似スイッチパルス信号(第1実施の形態に示す擬似信号)が出力される(ST5)。
これにより、チップセット903に対してサスペンド状態からの復旧信号が入力し、電源回路904は各部に停止していた動作電力を供給するなどして、システムが起動する(ST6)。
そして、ユーザがシャットダウンを実行する、あるいは自動プログラムによりシャットダウンを実行することにより、POS端末9は正常にプログラムを終了することができる(ST7)。
一方、ステップST2でスタンバイ状態ではないその他のモードと判定された場合は、電源回路904により第一のUPS制御手段11が動作する(ST8)。第一のUPS制御手段11の制御により、AC電源からUPS電源に切り替わる(ST9)。
この場合、電源ボタンを押すことにより(ST10)、システムがシャットダウンする(ST11)。
以上のように、第2の実施形態においては、POS装置のような電子機器にSuspend to RAMの技術を適用した場合の電源制御の方法について説明した。
上述した構成により、電子機器においてSuspend to RAMの技術を適用した場合においても、停電時にはRAMを給電し続け、データの消失を防ぐことができる。
また、自動で擬似パルススイッチ信号を生成し、サスペンド状態から復旧するので、即時にシャットダウンの処理を行うことができる。
この構成では、UPSを内蔵するが、停電を即時に検出してシャットダウンできる構成であるため、容量の小さなUPSを使用することができ、電子機器を小型化することができる。
第1の実施形態および第2の実施形態では、電源制御回路を第一の電源制御回路と第二の電源制御回路とに分けて構成した。
しかし、それぞれの機能を備えていれば電源制御回路を2つに分けなくてもよい。つまり、それぞれの機能を備えた1つの電源制御回路として供給しても良い。
以上の各実施形態において、電源制御回路および電子機器についていくつかの構成を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 電源制御回路
10 電源回路
11 第一のUPS制御手段
12 第二のUPS制御手段
13 電力投入手段
14 AC/DC部
15 UPS
16 バックアップ電源
130 サスペンド状態検出手段
131 ON/OFF回路
特開2012−43189号公報

Claims (6)

  1. サスペンドモードにおいて停電を検出すると電源回路の電力源をAC電源からUPS電源に切替えるUPS制御手段を備える、
    ことを特徴とする電源制御回路。
  2. 非サスペンドモードにおいて動作し、停電を検出すると電源回路の電源をAC電源からUPS電源に切替える第一のUPS制御手段と、
    サスペンドモードにおいて動作し、停電を検出すると前記電源回路の電源を前記AC電源から前記UPS電源に切替える第二のUPS制御手段と、
    を備えることを特徴とする電源制御回路。
  3. 前記第二のUPS制御手段は、
    停電を検出すると前記サスペンドモードから復帰するための信号を擬似的に生成する擬似信号生成手段を、更に備える、
    ことを特徴とする請求項2記載の電源制御回路。
  4. 電源ボタンからの復帰用の信号が入力するとサスペンドモードを解除するチップセットを、更に備え、
    前記擬似信号生成手段は、前記電源ボタンからの復帰用の信号を擬似的に生成して前記チップセットに入力する、
    ことを特徴とする請求項3記載の電源制御回路。
  5. 前記チップセットによりサスペンドモードが解除されると、コンピュータをシャットダウンするシャットダウン手段を、更に備える、
    ことを特徴とする請求項4記載の電源制御回路。
  6. 電源ボタンを有しかつ電源回路への電力供給手段としてUPSを内蔵する電子機器において、
    停電を検出するための停電検出手段と、
    サスペンドモードを検出するためのサスペンドモード検出手段と、
    非サスペンドモードにおいて前記停電検出手段により停電が検出されると前記UPSの電力を電源回路に供給する第一のUPS制御手段と、
    前記サスペンドモード検出手段により前記サスペンドモードが検出されると前記UPSから給電を受けて動作が可能となり、更に停電が検出されると前記UPSの電力を前記電源回路に供給する第二のUPS制御手段と、
    電源ボタンを押下することにより発生する電気信号により前記サスペンドモードを解除するチップセットと、
    前記サスペンドモード検出手段により前記サスペンドモードが検出されると、前記電源ボタンを押下することにより発生する前記電気信号を擬似的に生成する擬似信号生成手段と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
JP2014024630A 2014-02-12 2014-02-12 電源制御回路および電子機器 Expired - Fee Related JP6166668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024630A JP6166668B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 電源制御回路および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024630A JP6166668B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 電源制御回路および電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015153022A true JP2015153022A (ja) 2015-08-24
JP6166668B2 JP6166668B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=53895235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014024630A Expired - Fee Related JP6166668B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 電源制御回路および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6166668B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019070976A (ja) * 2017-10-10 2019-05-09 東芝テック株式会社 商品販売データ処理装置、入力装置及びプログラム
JP2021520536A (ja) * 2018-04-30 2021-08-19 オムロン株式会社 産業用パーソナルコンピュータ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003167654A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Nec Access Technica Ltd 無停電電源装置
JP2007114893A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Casio Comput Co Ltd 電源制御装置およびプログラム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003167654A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Nec Access Technica Ltd 無停電電源装置
JP2007114893A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Casio Comput Co Ltd 電源制御装置およびプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019070976A (ja) * 2017-10-10 2019-05-09 東芝テック株式会社 商品販売データ処理装置、入力装置及びプログラム
JP2021520536A (ja) * 2018-04-30 2021-08-19 オムロン株式会社 産業用パーソナルコンピュータ
JP7205544B2 (ja) 2018-04-30 2023-01-17 オムロン株式会社 産業用パーソナルコンピュータ
US11662791B2 (en) 2018-04-30 2023-05-30 Omron Corporation Automation network, industrial personal computer, housing module and method for manufacturing industrial personal computer

Also Published As

Publication number Publication date
JP6166668B2 (ja) 2017-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102387280B (zh) 成像装置、片上系统单元及其驱动方法
CN104951041A (zh) 动态电力供应单元轨道切换
US20100306563A1 (en) Computer system for saving power consumption of a stand-by/power-off state and method thereof
US9886079B2 (en) Information processing apparatus and method for supplying power to information processing apparatus
US10162695B2 (en) Information processing apparatus and fault diagnosis method
JP6166668B2 (ja) 電源制御回路および電子機器
CN104253920A (zh) 图像形成装置
TWI376592B (en) Computer system
US9378441B2 (en) Information processing apparatus, method for controlling the same, and program
JP2011034271A (ja) 電源装置および制御方法
JP5402964B2 (ja) 相互監視システム、管理装置およびシステム
CN104253921A (zh) 图像形成装置
JP5367032B2 (ja) 電子機器および電子機器の駆動方法
TWI392315B (zh) 網路介面裝置及相關省電方法
JP5910746B2 (ja) 管理装置、電力供給システム、管理方法、及び、プログラム
JP5214641B2 (ja) ユニバーサルシリアルバスホスト装置およびプログラム
JP2013054580A (ja) 商品販売データ処理装置
JP2010073030A (ja) 電子機器および終了処理プログラム
JP2013020516A (ja) 電子機器
KR102244643B1 (ko) 전원공급장치 내장형 컴퓨터 시스템의 절전장치 및 방법
US20120166297A1 (en) Powering a point of sale printer and coupon printer from a shared power supply
JP2012238166A (ja) 情報処理装置およびプログラム
JP2010280199A (ja) プリンタ装置及びプログラム
JP4878740B2 (ja) Usb機器、及びusb接続システム
CN111381659A (zh) 计算机系统及电源管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6166668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees