JP2015152182A - 加湿装置 - Google Patents

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文夫 齋藤
勝 高田
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勝 高田
悟 下條
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悟 下條
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Abstract

【課題】カビや雑菌等が加湿エレメント上で繁殖することを抑制し、節電及び節水に寄与する加湿装置を提供する。
【解決手段】制御手段80は、給水弁23を開放し送風手段5を停止させる洗浄モードと、給水弁23を閉塞し送風手段5を停止させる停止モードと、給水弁23を閉塞し送風手段5を回転させる乾燥モードと、を有し、温度センサ72の検知値及び湿度センサ71の検知値に基づいて、洗浄モード、停止モード、及び乾燥モードのうち何れかを選択する選択処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、加湿装置に関する。
従来より、加湿エレメントから発せられる不快な臭いの抑制を図った加湿装置が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
特許文献1に記載の加湿装置は、加湿運転でない状態(加湿ユニットの回転が停止している状態)において、送風手段の駆動状態に応じて、乾き防止手段が、駆動状態に対応して定められた所定時間のインターバルで、加湿ユニットを少なくとも1回転させることで、加湿運転でない状態でも、加湿ユニット全体が、常に、貯水槽の水で濡れるようにすることで、加湿ユニットが生乾きになることを抑制し、結果として生乾きに伴う不快な臭いの発生を抑制している。
特許文献2に記載の加湿装置は、加湿運転中に運転停止操作が行われると、予め決められた風量で、予め決められた時間だけ送風を行う自動乾燥運転を実施し、加湿運転後に空気清浄運転を経由して運転停止操作が行われると、前記空気清浄運転時の風量に関わらず、前記気化フィルタの回転が停止してから一定時間以上経過したか否かを判断し、一定時間未満の場合は前記自動乾燥運転を実施することで、気化フィルタにカビや雑菌が繁殖するのを抑制し、悪臭や雑菌を放つことを抑制している。
特開2011−33253号公報([0010]) 特開2012−37169号公報([0009]、[0011])
特許文献1に記載の加湿装置は、使用者が空気清浄運転及び加湿運転を共にOFF(すなわち、加湿付き空気清浄機を停止)の指令を出した場合、加湿ユニットの回転がOFFされる。このため、送風機停止の状態が長期間継続すると、加湿ユニットではカビや雑菌等が繁殖し、さらに自然蒸発に伴い加湿ユニットが生乾きの状態となる可能性があり、次回送風機が運転する際に、カビや雑菌等と共に生乾き臭を居室内に撒き散らす可能性があった。
また、特許文献1に記載の加湿装置は、加湿運転OFFとなる場合であっても、加湿ユニットを乾燥させるどころか、常に加湿ユニットを湿潤状態にするため、加湿ユニット上での気化作用に伴い、加湿供給水を無駄に消費し続けていた。特に異常気象等による渇水時等で節水を余儀なくされた状況であっても、無駄に水が消費されるため、使用者の意図する動作になっていない可能性があった。
特許文献2に記載の加湿装置は、加湿運転後に空気清浄運転を経由して運転停止操作が行われると、空気清浄運転時の風量に関わらず、前記気化フィルタの回転が停止してから一定時間以上経過したか否かを判定し、一定時間以上経過していた場合は自動乾燥運転を実施しないようにしていた。このため、空気清浄運転時に気化フィルタを通過する吸い込み空気が高湿であった場合には、前記一定時間を経過しても気化フィルタが十分乾燥しきれないケースがあった。このような状況で自動乾燥運転を実施しなければ、気化フィルタ上でカビや雑菌等が繁殖するため、次回送風機が運転する際に、カビや雑菌等と共に異臭を居室内に撒き散らす可能性があった。
また、特許文献2に記載の加湿装置は、ビル管理システム等から節電指令が出ている状況であっても、気化フィルタを乾燥させるために、非常に多くの時間(数十分〜数時間程度)を掛けて、送風機を回転させ続けていた。すなわち、節電を実施すべき状況で、多大な電力消費を伴う乾燥制御は、使用者の意図する動作になっていない可能性があった。
本発明は、上述のような課題を背景としてなされたものであり、カビや雑菌等が加湿エレメント上で繁殖することを抑制し、節電及び節水に寄与する加湿装置を提供することを目的とする。
本発明の加湿装置は、吸込口及び吹出口が設けられ内部に風路が形成された本体と、前記本体の前記風路上に設けられる加湿エレメントと、給水弁を有し、前記加湿エレメントに給水する給水手段と、前記加湿エレメントに空気を導く送風手段と、前記風路上に設けられた温度センサと、前記風路上に設けられた湿度センサと、前記給水弁及び前記送風手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記給水弁を開放し前記送風手段を停止させる洗浄モードと、前記給水弁を閉塞し前記送風手段を停止させる停止モードと、前記給水弁を閉塞し前記送風手段を回転させる乾燥モードと、を有し、前記温度センサの検知値及び前記湿度センサの検知値に基づいて、前記洗浄モード、前記停止モード、及び前記乾燥モードのうち何れかを選択する選択処理を行うものである。
本発明によれば、制御手段が、温度センサの検知値及び湿度センサの検知値に基づいて、洗浄モード、停止モード、及び乾燥モードのうち何れかを選択する選択処理を行う。このため、カビや雑菌等が加湿エレメント上で繁殖することを抑制し、節電及び節水に寄与する加湿装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の運転時の制御例を説明するフローチャート(加湿装置の運転シーケンス)である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の制御手段80の乾燥タイマー80aのカウント方法を判定する一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿装置の停止シーケンス)である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の制御手段80の制御モードを判定する一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の停止モードにおける停止時間を判定する一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿装置の停止シーケンス)である。 本発明の実施の形態3に係る加湿装置100の断面図である。 本発明の実施の形態3に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿装置の停止シーケンス)である。 本発明の実施の形態4に係る加湿装置100の断面図である。
以下、本発明の加湿装置100の一実施例を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の断面図である。図1に示されるように、加湿装置100は、本体1と、加湿エレメント2と、送風手段5と、給水手段21と、給水槽31と、排水槽41と、排水手段51と、操作手段70と、湿度センサ71と、温度センサ72と、制御手段80と、空気清浄フィルタ90と、を備える。なお、加湿装置100が、排水手段51、操作手段70、及び空気清浄フィルタ90を備える例について説明したが、排水手段51、操作手段70、及び空気清浄フィルタ90は必須の構成ではない。
本体1は、加湿装置100の外郭を形成する部材である。本体1には、吸込口1a、吹出口1b、給水接続口1c、及び排水接続口1dが設けられている。吸込口1a及び吹出口1bが設けられることで、ダクト搬送できるように風路3が形成される。風路3には、風路3の上流側から順に、空気清浄フィルタ90、湿度センサ71、温度センサ72、加湿エレメント2、送風手段5が設けられている。送風手段5は、例えばシロッコファンで構成される。
給水手段21は、給水槽31に給水するためのものであり、給水配管22と、給水弁23と、を備え、本体1の内部に設けられている。給水配管22は、一端が本体1に設けられた給水接続口1cに位置し、他端(給水口22a)が給水槽31の上方に位置している。給水弁23は、給水接続口1cから給水配管22に供給された水を給水口22a側に導くように開放し、又は閉塞するものである。
給水槽31は、給水手段21から供給された水を溜める部材である。給水槽31は、加湿供給水32を溜めることができるように、底面の周囲から上方に立ち上がった周壁を有する部材である。給水槽31の底面には例えば複数の孔(図示省略)が形成されており、給水手段21により供給された加湿供給水32を加湿エレメント2に分散させている。なお、給水槽31より加湿エレメント2へ加湿供給水32を分散させる手段は他のどのようなものでもよい。
排水槽41は、加湿エレメント2の下方に設けられ、加湿エレメント2で気化されなかった加湿供給水32の残水42を溜める部材である。排水槽41は、残水42を溜めることができるように、底面の周囲から上方に立ち上がった周壁を有する部材である。排水槽41は、排水槽41に溜まった水を排水手段51によって、排出できるような手段(例えば、底面が傾斜した構造を有する等)を持つことが望ましい。
排水手段51は、排水槽41に溜まった残水42を本体1の外部に排出するためのものであり、排水配管52を備え、本体1の内部に設けられている。排水配管52は、一端が排水接続口1dに位置し、他端(排水口52a)が排水槽41の下方に位置している。排水口52aは、排水槽41の底面の最も低い位置に形成されている。
操作手段70は、例えば、加湿装置100の運転開始を要求するボタン及び加湿装置100の運転停止を要求するボタンを有するリモートコントローラである。なお、操作手段70は、図示したようなリモートコントローラでなく、本体1に設けられていてもよい。また、加湿装置100の運転開始を要求するボタン及び加湿装置100の運転停止を要求するボタンは、1つのボタンで共用されてもよい。
湿度センサ71は、本体1の内部であって風路3上に位置するように設けられ、風路3上の湿度を検知するものである。温度センサ72は、本体1の内部であって風路3上に位置するように設けられ、風路3上の温度を検知するものである。空気清浄フィルタ90は、吸込口1aから本体1の内部に導入された空気を清浄化するものである。
制御手段80は、湿度センサ71の検知値、温度センサ72の検知値、加湿エレメント2の乾燥状態、操作手段70で操作された情報等に基づいて、送風手段5及び給水弁23を制御する。制御手段80は、例えば、この機能を実現する回路デバイスなどのハードウェア、又はマイコン若しくはCPUなどの演算装置上で実行されるソフトウェアで構成される。また、制御手段80は、計時機能を有する乾燥タイマー80aを備え、乾燥タイマー80aの計時情報に基づいて各種運転状態を変更する。
なお、送風手段5は、加湿エレメント2の上流側でなく下流側に位置されていてもよい。また、送風手段5、湿度センサ71、及び温度センサ72は、本体1の機外に設けられ、ダクト接続で本体1の上流側又は下流側に設けられていてもよい。
ここで、制御手段80が給水弁23を開放した場合における水の流れについて説明する。給水接続口1cから給水配管22に供給された水は、給水配管22の内部を流れ、給水口22aを通って給水槽31に供給される。給水槽31に供給された加湿供給水32は、給水槽31の底面に形成された孔を通って、加湿エレメント2に供給される。加湿エレメント2に供給された加湿供給水32のうち蒸発しなかった水は、残水42となって排水槽41に排出される。排水槽41に供給された残水42は、排水口52aを通って排水配管52の内部を流れ、排水接続口1dを通って、本体1の外部に排出される。
図2は、本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の運転時の制御例を説明するフローチャート(加湿装置の運転シーケンス)である。図2を用いて、加湿装置100の運転を開始する要求があった後に行われるステップS21〜ステップS25、S261〜ステップS265、及びステップS271〜ステップS275の処理について説明する。なお、加湿装置100の運転は、操作手段70に設けられた加湿装置100の運転開始を要求するボタン(図示省略)又は操作手段70に設けられたスケジュール機能(図示省略)を選択することで実行される。
なお、以降の説明において、加湿モードとは、制御手段80が、加湿装置100の運転時において、送風手段5を回転させ給水弁23を開放する制御モードである。
また、以降の説明において、送風モードとは、制御手段80が、加湿装置100の運転時において、送風手段5を回転させ給水弁23を閉塞する制御モードである。
ステップS21において、制御手段80は、加湿装置100の制御モードを送風モードに設定し、ステップS22に移行する。ステップS22において、制御手段80は、送風手段5を回転させ給水弁23を閉塞し、ステップS23に移行する。
ステップS23において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS23において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされたと判定した場合には(ステップS23でYES)、加湿装置の運転シーケンスを終了し、後述する加湿装置の停止シーケンスに基づく動作を行う。一方、ステップS23において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされなかったと判定した場合には(ステップS23でNO)、ステップS24に移行する。
ステップS24において、制御手段80は、送風手段5の回転が始まってから一定時間経過したか否かを判定する。ステップS24において、制御手段80は、送風手段5の回転が始まってから一定時間経過したと判定した場合には(ステップS24でYES)、ステップS25に移行する。一方、ステップS24において、制御手段80は、送風手段5の回転が始まってから一定時間経過していないと判定した場合には(ステップS24でNO)、ステップS23に戻る。
なお、ステップS24における一定時間は例えば5分であるが、具体的な時間はこれに限定されるものではなく、湿度センサ71及び温度センサ72の検知値が安定するのに十分な時間を適宜決定することができる。なお、この時間は、例えば、制御手段80が加湿装置100の運転を開始する前に算出される。
また、ステップS24における一定時間は、加湿装置100の設置環境等に応じて調整されてもよい。例えば、ステップS24を省略してもよい。
ステップS25において、制御手段80は、制御モードが加湿モード及び送風モードの何れであるかを判定する。ステップS25において、制御手段80は、制御モードが加湿モードであると判定した場合には、ステップS261へ移行する。ステップS25において、制御手段80は、制御モードが送風モードであると判定した場合には、ステップS271に移行する。
なお、後述するステップS263〜ステップS265は加湿モードの動作である。また、後述するステップS273〜ステップS275は送風モードの動作である。まず、ステップS25において、制御手段80が、加湿モードと判定した場合の動作について説明する。
ステップS261において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が「目標湿度+5%」以上であるか否かを判定する。なお、ステップS261における目標湿度は、例えば、使用者が操作手段70を操作することで設定しておく。
ステップS261において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が「目標湿度+5%」以上であると判定した場合には(ステップS261でYES)、ステップS262において制御モードを送風モードに変更した上で、ステップS25へ戻る。一方、ステップS261において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が「目標湿度+5%」未満であると判定した場合には(ステップS261でNO)、ステップS263へ移行する。
ステップS263において、制御手段80は、送風手段5を回転したまま給水弁23を開放させ、ステップS264へ移行する。これにより、水道水が給水口22aから給水槽31に給水される。このとき、給水槽31内の加湿供給水32は、図示しない給水槽31の底面に多数形成された孔を通して、加湿エレメント2へ供給される。このとき、送風手段5は回転しているため、吸込口1aから吸い込まれ空気が風路3内にある加湿エレメント2を通過し吹出口1bへ流れ室内へ送風されている。空気が加湿エレメント2を通過することで、加湿エレメント2上の水は気化蒸発し高湿度に加湿された空気を室内へ供給することができる。
なお、本実施の形態1の加湿装置100では、常に給水手段21から塩素を含む水道水が加湿エレメント2に直接供給されるため、加湿エレメント2上でカビや雑菌が発生しにくい構造となっている。
また、給水手段21の給水能力は、加湿モード時の蒸発水量の3倍程度の水量を給水し得るものとし、給水槽31の容積や給水槽31の底面に形成される孔の密度等は、加湿供給水32がオーバーフローしないよう設計されているものとする。
また、仮に給水槽31の加湿供給水32が給水槽31の底面が目詰まりする等の不具合によりオーバーフローした場合は、後述する排水槽41でオーバーフローした加湿供給水32を受容する構造とすることで、機外への漏水を抑制している。
なお、加湿モード中、加湿エレメント2で気化されなかった加湿供給水32の残水42は排水槽41へ流れる。残水42は、この排水槽41の底面の最も低い位置にある排水口52aから本体1に設けられた排水接続口1dを通って排水される。
なお、本実施の形態1の加湿装置100では、加湿エレメント2で気化されなかった残水42が、加湿エレメント2に循環しない構造となっているので、残水42が機内に留まることでカビや雑菌が繁殖するような不具合がなく、また残水42が再利用されることにより、加湿供給水32のカルキ成分が濃縮されるようなこともない。
ステップS264において、制御手段80は、制御モードが加湿モードであるため、乾燥タイマー80aを0にクリアしてカウントを停止させ、ステップS265に移行する。
ステップS265において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS265において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされたと判定した場合には(ステップS265でYES)、加湿装置の運転シーケンスを終了し、後述する加湿装置の停止シーケンスに基づく動作を行う。一方、ステップS265において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされなかったと判定した場合には(ステップS265でNO)、ステップS261に戻る。
次に、ステップS25において、制御手段80が、送風モードと判定した場合の動作について説明する。
ステップS271において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が「目標湿度−5%」以下であるか否か判定する。ステップS271において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が「目標湿度−5%」以下であると判定した場合には(ステップS271でYES)、ステップS272において制御モードを加湿モードに変更した上で、ステップS25へ戻る。一方、ステップS271において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が「目標湿度−5%」超であると判定した場合には(ステップS271でNO)、ステップS273へ移行する。
ステップS273において、制御手段80は、送風手段5を回転させたまま給水弁23を閉塞させ、ステップS274に移行する。これにより、給水口22aから給水槽31への給水が止まる。すなわち、加湿エレメント2への給水が止まる。このため、加湿エレメント2では気化蒸発が進むにつれ、加湿エレメント2が乾燥し、やがて居室内へ加湿された空気が供給されなくなるため、過加湿による使用者へ不快感を与えることがなくなる。なお、送風モード時において、加湿装置100は、空気清浄フィルタ90を用いた空気清浄運転を実施している。
ステップS274において、制御手段80は、制御モードが送風モードであるため、乾燥タイマー80aのカウントを開始し、ステップS275に移行する。ここで、送風モードにおける加湿エレメント2の乾燥速度は、加湿エレメント2を通過する空気の湿度によって異なる。すなわち、低湿度の空気が加湿エレメント2を通過すると、気化蒸発の効果が高いため、加湿エレメント2はより早く乾燥する。一方、高湿度の空気が加湿エレメント2を通過すると、気化がなかなか進まないため、加湿エレメント2は乾燥に時間を要する、又は湿潤状態を保つことになる。このため、ステップS274において、制御手段80は、後述の図3の表を用いて、乾燥タイマー80aのカウントを行うようにしている。
図3は本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の制御手段80の乾燥タイマー80aのカウント方法を判定する一例を示す図である。制御手段80は、上述した乾燥速度の性質に鑑み、湿度センサ71の検知値に基づいて乾燥タイマー80aのカウント方法を変更する。ここで、図3に示される湿度センサ71と乾燥タイマー80aのカウント数との対応関係は以下の通りである。
(1)湿度センサ71の検知値が20%以下の場合は、1秒につき+4カウントとする。
(2)湿度センサ71の検知値が20%超から40%以下の場合は、1秒につき+2カウントとする。
(3)湿度センサ71の検知値が40%超から60%以下の場合は、1秒につき+1カウントとする。
(4)湿度センサ71の検知値が60%超から80%以下の場合は、2秒につき+1カウントとする。
(5)湿度センサ71の検知値が80%超から90%以下の場合は、1秒につき−1カウントとする。
(6)湿度センサ71の検知値が90%超の場合は、1秒につき−2カウントとする。
すなわち、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が低いほど、乾燥タイマー80aのカウントを早める。また、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が高いほど、乾燥タイマー80aのカウントを遅める。なお、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が80%超の場合には、マイナスカウントする制御を実施する。なお、本実施の形態1においては、乾燥タイマー80aのカウント値は最大32400とする。
このように、制御手段80は、加湿エレメント2の乾燥状態を、単純に送風時間で判定せず、温湿度に応じてカウント方法を変更している。このため、加湿装置100を停止したとき、加湿エレメント2の乾燥が不十分な状態で放置されることなく、カビや雑菌等の繁殖を抑制する制御(後述する乾燥モードまたは洗浄モード)を適宜実施できるようにしている。
また、加湿エレメント2が一旦乾燥した後でも、カビや雑菌等が繁殖しやすい湿度80%超の空気を吸い込んだ場合は、カビや雑菌等が加湿エレメント2上で繁殖する可能性がある。このため、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が80%超である場合には、乾燥タイマー80aをマイナスカウントする。これにより、制御手段80は、加湿装置100の停止後、カビや雑菌等の繁殖を抑制する制御(後述する乾燥モードまたは洗浄モード)を適宜実施することができる。
なお、乾燥速度(乾燥タイマー80aのカウント方法)は、制御手段80が加湿装置100の運転を開始する前に適切な乾燥速度を算出しておくことが望ましい。また、乾燥速度は、加湿エレメント2を通過する空気の湿度だけでなく送風量に応じて変化するので、送風量が2倍になった場合には、カウントを2倍するような処理を行ってもよい。
ステップS275において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS275において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされたと判定した場合には(ステップS275でYES)、加湿装置の運転シーケンスを終了し、後述する加湿装置の停止シーケンスに基づいて動作する。一方、ステップS275において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされなかったと判定した場合は(ステップS275でNO)、ステップS271に戻る。
なお、図2で説明した加湿装置の運転シーケンスにおいて、制御手段80は、湿度センサ71の検知値と目標湿度との比較結果から加湿モード又は送風モードを自動で判定していたが、操作手段70から加湿モード又は送風モードを直接指示できるような手段を別途設けてもよい。
図4は本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿装置の停止シーケンス)である。図5は本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の制御手段80の制御モードを判定する一例を示す図である。図6は本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の停止モードにおける停止時間を判定する一例を示す図である。
図4,図5を用いて、加湿装置100の運転を停止する要求があった後に行われる、ステップS31〜S33、ステップS341〜S345、ステップS351〜S355、及びステップS361〜S364について説明する。なお、加湿装置100の停止操作は、例えば、操作手段70に設けられた加湿装置100の運転停止を要求するボタン(図示省略)又は操作手段70に設けられたスケジュール機能(図示省略)を選択することで実行される。
なお、以降の説明において、加湿装置の停止シーケンス中に、制御手段80が、給水弁23を開放し送風手段5を停止させる制御モードを、洗浄モードと称することがある。
また、以降の説明において、加湿装置の停止シーケンス中に、制御手段80が、給水弁23を閉塞し送風手段5を停止させる制御モードを、停止モードと称することがある。
また、以降の説明において、加湿装置の停止シーケンス中に、制御手段80が、給水弁23を閉塞し送風手段5を回転させる制御モードを、乾燥モードと称することがある。
ステップS31において、制御手段80は、図5に示す制御モード温湿度マップに基づいて制御モードを判定し、ステップS32に移行する。図5の制御モード温湿度マップは、具体的には、以下の通りである。
(1)温度センサ72の検知値が0℃以下の場合は、湿度センサ71の検知値によらず、停止モードとする。
(2)温度センサ72の検知値が0℃超で且つ湿度センサ71の検知値が80%超で、洗浄モードとする。
(3)温度センサ72の検知値が0℃超で且つ湿度センサ71の検知値が80%以下で、乾燥モードとする。
上記(2)及び(3)についての詳細は、以下の通りである。
(2−1)温度センサ72の検知値が0℃超で且つ10℃以下の場合であって湿度センサ71の検知値が80%超の場合に、洗浄モード(停止時間90分)とする。
(2−2)温度センサ72の検知値が10℃超で且つ15℃以下の場合であって湿度センサ71の検知値が80%超の場合に、洗浄モード(停止時間60分)とする。
(2−3)温度センサ72の検知値が15℃超で且つ20℃以下の場合であって湿度センサ71の検知値が80%超の場合に、洗浄モード(停止時間40分)とする。
(2−4)温度センサ72の検知値が20℃超で且つ40℃以下の場合であって湿度センサ71の検知値が80%超の場合に、洗浄モード(停止時間20分)とする。
(3−1)温度センサ72の検知値が0℃超の場合であって湿度センサ71の検知値が60%超で且つ80%以下の場合に、乾燥モード(2秒につき1カウント)とする。
(3−2)温度センサ72の検知値が0℃超の場合であって湿度センサ71の検知値が40%超で且つ60%以下の場合に、乾燥モード(1秒につき1カウント)とする。
(3−3)温度センサ72の検知値が0℃超の場合であって湿度センサ71の検知値が20%超で且つ40%以下の場合に、乾燥モード(1秒につき2カウント)とする。
(3−4)温度センサ72の検知値が0℃超の場合であって湿度センサ71の検知値が0%超で且つ20%以下の場合に、乾燥モード(1秒につき4カウント)とする。
図5に示されるような表のように制御モードを決定する理由について、以下に詳しく説明する。なお、図5に示されている制御モード温湿度マップは一例であり、湿度の閾値や温度の閾値等は、ターゲットとするカビや雑菌等の性質により適宜変更しても構わない。
(1)制御手段80は、カビや雑菌等が繁殖しにくい温度0℃以下の環境である場合には、カビや雑菌等の繁殖を抑制する制御(後述する乾燥モードまたは洗浄モード)が不要であるため、節水と節電の観点から停止モードに設定する。
(2)制御手段80は、カビや雑菌等が繁殖しやすい温度0℃超の場合であって送風による加湿エレメント2の乾燥効果が見込める湿度80%以下である場合には、乾燥モードに設定する。
(3)制御手段80は、カビや雑菌等が繁殖しやすい温度0℃超の場合であって送風による加湿エレメント2の乾燥効果が見込めない湿度80%超である場合には、洗浄モードに設定する。
ステップS32において、制御手段80は、ステップS31における制御モード温湿度マップ上の制御モードが、洗浄モード、停止モード、及び乾燥モードの何れであるかを判定する。
ステップS32において、制御手段80は、ステップS31の判定結果が乾燥モードであれば、ステップS33に移行する。ステップS32において、制御手段80は、ステップS31の判定結果が洗浄モードであれば、ステップS34に移行する。ステップS32において、制御手段80は、ステップS31の判定結果が停止モードであれば、ステップS351に移行する。
ステップS33において、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達したか否かを判定する。ステップS33において、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達したと判定した場合には(ステップS33でYES)、ステップS351に移行する。一方、ステップS33において、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達していないと判定した場合には(ステップS33でNO)、ステップS361に移行する。
ステップS34において、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達したか否かを判定する。ステップS34において、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達したと判定した場合には(ステップS34でYES)、ステップS351に移行する。一方、ステップS34において、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達していないと判定した場合には(ステップS34でNO)、ステップS341に移行する。
なお、本実施の形態1では、乾燥タイマー80aのカウント値の規定値は、例えば10800であるとする。また、本実施の形態1における規定値は、湿度センサ71の検知値が40%超60%以下の状態で、加湿装置100が送風モードまたは後述する乾燥モードで3時間動作した場合のカウント値である。加湿エレメント2が最大保水量湿潤していた場合に、湿度センサ71の検知値が40%超60%以下の状態で加湿エレメント2が乾燥するまでの時間に相当する。乾燥タイマー80aのカウント値の規定値は、例えば、制御手段80が加湿装置100の運転を開始する前に算出される。
また、ステップS33またはステップS34において、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達するということは、加湿エレメント2が乾燥状態であり、カビや雑菌等の繁殖を抑制する制御(後述する乾燥モードまたは洗浄モード)を実施する必要がないことを意味している。なお、ステップS33またはステップS34における規定値10800は、乾燥タイマーの最大値32400よりも小さい値としている。これにより、加湿エレメントが例えば5時間乾燥した状態(すなわち、乾燥タイマーが18000となった場合)で、一瞬でも80%以上の空気を検知し、そのタイミングで停止操作が入った場合であっても、ステップS33では乾燥モードに入らず、またステップS34においては洗浄モードに入らないようになる。本来加湿エレメントが乾燥しきった状態で、短時間の高湿空気を吸い込んだだけでは、即カビや菌が繁殖することはない。上記制御とすることで、一旦加湿エレメントが十分乾燥した後は、乾燥モードや洗浄モードを無駄に実施しないようにしている。
一方、ステップS33またはステップS34において、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達していないということは、加湿エレメント2が乾燥しきっておらず、カビや雑菌等の繁殖を抑制する制御(後述する乾燥モードまたは洗浄モード)を適宜実施する必要があることを意味している。
なお、ステップS342からステップS345までは洗浄モードの動作である。また、ステップS352からステップS355までは停止モードの動作である。また、ステップS362からステップS364までは乾燥モードの動作である。
ステップS341において、制御手段80は、制御モードを洗浄モードへ変更し、ステップS342に移行する。ステップS342において、制御手段80は、給水弁23を開放し送風手段5を停止させることで、加湿エレメント2の洗浄を開始し、ステップS343に移行する。ステップS343において、制御手段80は、洗浄モードで加湿エレメント2に給水されるため、乾燥タイマー80aを0クリアした上でカウント停止し、ステップS344に移行する。
ステップS344において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS344において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転の開始を要求する操作がされたと判定した場合には(ステップS344でYES)、加湿装置の停止シーケンスを終了し、前述した加湿装置の運転シーケンスに基づき動作する。一方、ステップS344において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転の開始を要求する操作がされなかったと判定した場合には(ステップS344でNO)、ステップS345に移行する。
ステップS345において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから一定時間経過したか否かを判定する。ステップS345において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから一定時間が経過したと判定した場合には(ステップS345でYES)、ステップS351に進み、停止モードの動作を実施する。一方、ステップS345において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから一定時間が経過していないと判定した場合には(ステップS345でNO)、ステップS344に戻る。
なお、ステップS345における一定時間は例えば5分であるが、具体的な時間はこれに限定されるものではなく、加湿エレメント2の最大保水量分の水を入れ替えるのに必要な時間を適宜決定することができる。なお、この時間は、例えば、制御手段80が加湿装置100の運転を開始する前に算出する。
ステップS351において、制御手段80は、制御モードを停止モードへ変更し、ステップS352に移行する。ステップS352において、制御手段80は、給水弁23を閉塞させ送風手段5を停止させ、ステップS353に移行する。
ステップS353において、制御手段80は、温度センサ72の検知値に基づいて、停止モードの実施時間(以降、停止時間と称することがある)を決定する。具体的には、制御手段80は、図6に示す表を参照して停止時間を決定する。図6については、詳しくは以下の通りである。
(1)温度センサ72の検知値が0℃以下の場合は、停止時間を120分とする。
(2)温度センサ72の検知値が0℃超から10℃以下の場合は、停止時間を90分とする。
(3)温度センサ72の検知値が10℃超から15℃以下の場合は、停止時間を60分とする。
(4)温度センサ72の検知値が15℃超から20℃以下の場合は、停止時間を40分とする。
(5)温度センサ72の検知値が20℃超の場合は、停止時間を20分とする。
このように、制御手段80は、温度センサ72の検知値が低い場合には、カビや雑菌が繁殖しにくい環境となるため、停止時間を長くする。また、制御手段80は、温度センサ72の検知値が高い場合には、カビや雑菌が繁殖しやすい環境となるため、停止時間を短くする。
すなわち、カビは、高湿度環境下で温度が20℃〜30℃で活性し、加湿ユニットの生乾き臭の原因となる雑菌等は、高湿度環境下で温度が25℃以上で活性するという一般的な性質に基づき停止時間を変更するのである。これにより、停止時間を20分等の固定値で制御する場合に比べ、洗浄モードでの動作が頻繁に実施されることがなくなり、節水することができる。
なお、ステップS353においては、加湿装置の停止シーケンスで既に停止時間が設定済みであれば、ステップS353を行わないようにしてもよいし、例えば10分単位できめ細かく再設定するようにしてもよい。
ステップS354において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転の開始を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS354において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転の開始を要求する操作がされたと判定した場合には(ステップS354でYES)、加湿装置の停止シーケンスを終了し、前述した加湿装置の運転シーケンスに基づき動作する。一方、ステップS354において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転の開始を要求する操作がされなかったと判定した場合には(ステップS354でNO)、ステップS355に移行する。
ステップS355において、制御手段80は、停止モードを開始してからステップS353で設定した停止時間が経過したか否かを判定する。ステップS355において、制御手段80は、停止モードを開始してからステップS353で設定した停止時間が経過したと判定した場合には(ステップS355でYES)、ステップS31に戻る。一方、ステップS355において、制御手段80は、停止モードを開始してからステップS353で設定した停止時間が経過していないと判定した場合には(ステップS355でNO)、ステップS353に戻る。
ステップS361において、制御手段80は、制御モードを乾燥モードへ変更し、ステップS362に移行する。ステップS362において、制御手段80は、給水弁23を閉塞し送風手段5を回転させることで、加湿エレメント2の乾燥を開始し、ステップS363に移行する。
ステップS363において、制御手段80は、ステップS274と同様に、乾燥速度の性質に鑑み、湿度センサ71の検知値に基づいて乾燥タイマー80aのカウント方法を変更する。具体的には、制御手段80は、図3に示す表を用いてカウント方法を決定する。図3の詳細については説明を省略する。なお、本実施の形態1においては、温度センサ72の検知値が0℃超で且つ湿度センサ71の検知値が80%超の場合、ステップS32において洗浄モードの判定となるため、ステップS363に入ることはない。
ステップS364において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS364において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされたと判定した場合には(ステップS364でYES)、加湿装置の停止シーケンスを終了し、加湿装置の運転シーケンスに基づき動作する。一方、ステップS364において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかったと判定した場合には(ステップS364でNO)、ステップS31に戻る。
ここで、ステップS32において、制御手段80が、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードを判定した結果、乾燥モードの状態を継続し、且つ操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合の動作について補足説明する。
上述したように、ステップS33において、制御手段80が、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達していない、すなわち加湿エレメント2が乾燥しきっていないと判定した場合には(ステップS33でNO)、ステップS361に移行する。
ステップS361において、制御手段80は、乾燥モードを開始し、ステップS362に移行する。そして、制御手段80は、ステップS362〜ステップS364、ステップS31、ステップS32、ステップS33、ステップS361を順に処理し、乾燥モードの動作を継続することになる。
最終的には、ステップS33において、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達し、すなわち加湿エレメント2が乾燥してカビや雑菌等の繁殖を抑制する制御をする必要がなくなり(ステップS33でYES)、ステップS351に移行する。
ステップS351において、制御手段80は、停止モードを開始し、ステップS352に移行する。そして、制御手段80は、ステップS352〜ステップS355、ステップS31、ステップS32、ステップS33、ステップS351を順に処理し、停止モードの動作を継続することになる。なお、停止モードを継続中に、湿度センサ71の検知値が80%超となり乾燥タイマー80aがマイナスカウントされ、乾燥タイマー80aが規定値を下回った場合は、ステップS34にて、洗浄モードの判定となる。
すなわち、加湿装置の停止シーケンスにおいて、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に達している場合、すなわち、加湿エレメント2が既に乾燥状態(カビや雑菌等が繁殖しない状態)である場合には、乾燥モードを行わない。このため、節電することができる。同様に、加湿装置の停止シーケンスにおいて、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に達している場合、すなわち、加湿エレメント2が既に乾燥状態(カビや雑菌等が繁殖しない状態)である場合には、洗浄モードを行わない。このため、節水することができる。
次に、ステップS32において、制御手段80が、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードを判定した結果、洗浄モードの状態を継続し、且つ操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合の動作について補足説明する。
ステップS341において、制御手段80は、洗浄モードを開始し、この状態を継続すると、ステップS342〜ステップS345、ステップS351、と順次移行し、停止モードを開始する。そして、制御手段80は、ステップS352〜ステップS355、ステップS31、ステップS32、ステップS341を順に処理し、洗浄モード及び停止モードの動作を繰り返し実施することになる。
次に、ステップS32において、制御手段80が、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードを判定した結果、停止モードの状態を継続し、且つ操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合の動作について補足説明する。
ステップS351において、制御手段80は、停止モードを開始し、ステップS352に移行する。そして、制御手段80は、ステップS352〜ステップS355、ステップS31、ステップS32、ステップS351を順に処理し、停止モードの動作を継続することになる。
次に、ステップS32において、制御手段80が、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードを判定した結果、停止モードから乾燥モードへ変化し、且つ操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合の動作について補足説明する。
ステップS351において、制御手段80は、停止モードを開始し、ステップS352に移行する。そして、ステップS352〜ステップS355において、停止モードの動作を完了する前に、湿度センサ71の検知値及び温度センサ72の検知値が、図5の制御モード温湿度マップ上の乾燥モードの判定となる温湿度となる場合がある。
このような場合に、ステップS355において、制御手段80は、停止モードの動作を完了し、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達していないと判定した場合には、ステップS31、ステップS32、ステップS33、ステップS361を順に処理する。すなわち、停止モードから乾燥モードの動作へ移行することになる。
一方、ステップS355において、制御手段80は停止モードの動作を完了し、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達したと判定した場合には、ステップS31、ステップS32、ステップS33、ステップS351と順に処理する。すなわち、停止モードの動作を継続することになる。
次に、ステップS32において、制御手段80が、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードを判定した結果、乾燥モードから停止モードへ変化し、且つ操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合の動作について補足説明する。
制御手段80は、ステップS31、ステップS32、ステップS33、ステップS361〜ステップS364という一連の動作を乾燥モードで繰り返し実施しているとき、湿度センサ71の検知値及び温度センサ72の検知値が、図5の制御モード温湿度マップ上の停止モードの判定となる温湿度となった場合には、ステップS364において、制御手段80は、乾燥モードを完了した後、ステップS31、ステップS32、ステップS351と順に処理し、停止モードの動作へ移行することになる。
次に、ステップS32において、制御手段80が、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードを判定した結果、停止モードから洗浄モードへ変化し、且つ操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合の動作について補足説明する。
ステップS351において、制御手段80は停止モードを開始し、ステップS351〜ステップS355で停止モードの動作を完了する前に、湿度センサ71の検知値、及び温度センサ72の検知値が、図5の制御モード温湿度マップ上の洗浄モードの判定となる温湿度となった場合には、ステップS355で停止モードの動作を完了すると、ステップS31、ステップS32、ステップS34と順に処理する。ステップS34で、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達していないと判定した場合には(ステップS34でNO)、ステップS341に進む。すなわち、停止モードの動作から洗浄モードの動作へ移行する。なお、ステップS34で、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達していると判定した場合には(ステップS34でYES)、停止モードを継続することになる。
次に、ステップS32において、制御手段80が、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードを判定した結果、洗浄モードから停止モードへ変化し、且つ操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合の動作について補足説明する。
ステップS341において、制御手段80は、洗浄モードを開始し、ステップS342に移行する。制御手段80は、ステップS342〜ステップS345を処理した後にステップS351に移行し、停止モードを開始する。
次に、ステップS32において、制御手段80が、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードを判定した結果、洗浄モードから乾燥モードへ変化し、且つ操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合の動作について補足説明する。
ステップS341において、制御手段80は、洗浄モードを開始し、ステップS342に移行する。制御手段80は、ステップS342〜ステップS345を処理した後にステップS351に移行し、停止モードを開始し、ステップS352〜ステップS355を処理する。
制御手段80は、湿度センサ71の検知値及び温度センサ72の検知値が図5の制御モード温湿度マップ上の乾燥モードの判定となる温湿度であって乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達していないと判定した場合には(ステップS33でNO)、ステップS31、ステップS32、ステップS33、ステップS361を順に処理する。すなわち、停止モードの動作から乾燥モードの動作へ移行する。
一方、制御手段80は、湿度センサ71の検知値及び温度センサ72の検知値が、図5の制御モード温湿度マップ上の乾燥モードの判定となる温湿度であって乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達したと判定した場合には(ステップS33でYES)、ステップS31、ステップS32、ステップS33、ステップS351を順に処理する。すなわち、停止モードの動作を継続する。
このように、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードが洗浄モードから乾燥モードへ変化する場合に、洗浄モードから乾燥モードへ直接移行しないで、洗浄モード、停止モード、乾燥モードを順に行うようにしている。このため、洗浄モードで発生する残水42が排水される時間を確保できるため、乾燥モードの動作により加湿エレメント2上でカルキ成分が高濃度になることを抑制できる。
次に、ステップS32において、制御手段80が、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードを判定した結果、乾燥モードから洗浄モードへ変化し、且つ操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合の動作について補足説明する。
ステップS31、ステップS32、ステップS33、ステップS361〜ステップS364の一連の動作を乾燥モードで繰り返し実施しているとき、湿度センサ71の検知値、及び温度センサ72の検知値が、図5の制御モード温湿度マップ上の洗浄モードの判定となる温湿度となった場合について考える。このとき、ステップS364において、制御手段80は、乾燥モードの動作を完了した後、ステップS31、ステップS32、ステップS34と順に進み、ステップS34で、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達していないと判定した場合には(ステップS34でNO)、ステップS341に進み、洗浄モードの動作を開始する。
以上のように、本実施の形態1に係る加湿装置100は、温度センサ72の検知値及び湿度センサ71の検知値に基づいて、給水弁23を開放し送風手段5を停止させる洗浄モード、給水弁23を閉塞し送風手段5を停止させる停止モード、及び給水弁23を閉塞し送風手段5を回転させる乾燥モードのうち何れかを選択する選択処理を行う。
このため、カビや雑菌等が加湿エレメント2上で繁殖することを抑制し、節水及び節電を考慮する加湿装置100を得ることができる。
また、制御手段80は、制御モードに応じて(具体的には送風モード、停止モード、及び乾燥モードにおいて)、給水弁23を開放又は閉塞する制御を行う。このため、加湿供給水32を無駄に消費し続けることがなく、節水することができる。
また、制御手段80は、加湿エレメント2の乾燥状態を単純に送風時間で判断せず、温湿度に応じてカウント方法を変更し、加湿装置100を停止した状態で、運転(上述の乾燥モードまたは洗浄モード)を適宜実施する。このため、カビや雑菌等の繁殖を抑制し、加湿エレメント2の乾燥が不十分な状態で放置されることを抑制できる。
また、制御手段80は、加湿エレメント2が一旦乾燥した状態において、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達した状態でも、カビや雑菌等が繁殖しやすい湿度80%超の空気を吸い込んだ場合には、乾燥タイマー80aをマイナスカウントする。このため、制御手段80は、加湿装置100の停止後、カビや雑菌等の繁殖を抑制する制御(上述した乾燥モードまたは洗浄モード)を適宜実施することができる。したがって、次回、送風手段5が運転する際に、カビや雑菌等と共に異臭を居室内に撒き散らすことを抑制できる。
また、制御手段80は、加湿装置の停止シーケンスにおいて、乾燥タイマー80aのカウント値に基づいて乾燥モードでの動作を行なわないようにした。このため、制御手段80は、加湿エレメント2が既に乾燥状態にある場合、換言するとカビや雑菌等が繁殖しない状態の場合には、乾燥モードを開始しないため、節電することができる。
同様に、制御手段80は、加湿装置の停止シーケンスにおいて、乾燥タイマー80aのカウント値に基づいて洗浄モードでの動作を行なわないようにした。このため、制御手段80は、加湿エレメント2が既に乾燥状態にある場合、換言するとカビや雑菌等が繁殖しない状態の場合には、洗浄モードを開始しないため、節水することができる。
また、制御手段80は、図5の温湿度マップ上の制御モードが洗浄モードから乾燥モードへ移行させる場合に、洗浄モードから乾燥モードへ直接移行しないで、洗浄モード、停止モード、乾燥モードを順に行うようにしている。このため、洗浄モードで発生する残水42が排水される時間を確保できるため、乾燥モードの動作により加湿エレメント2上でカルキ成分が高濃度になることを抑制できた。
また、本実施の形態1の加湿装置100は、制御手段80が、加湿装置100の運転停止期間中に、時々刻々と変化する加湿装置100の温湿度環境に応じて制御モードを繰り返し判定し、シーケンスを適宜変更できるようになっている。このため、節電及び節水の効果を最大限引き出した上で、カビや雑菌等が繁殖しない加湿装置100を得ることができる。
なお、加湿エレメント2よりも上流側の空気が高湿となる場合には、吸込口1aに接続されるダクトが室外へ連通している場合、すなわち、換気装置の給気風路に本装置を組み込んだ場合が想定される。加湿装置100がこのような換気装置に組み込まれた場合に、本実施の形態1で示した制御は好適である。
また、制御手段80は、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードが洗浄モードの環境であり、洗浄モード及び停止モードの動作を繰り返し実施する場合であって温度センサ72の検知値が低い場合には、カビや雑菌が繁殖しにくい環境となる。このため、停止時間を長くし、制御手段80は、温度センサ72の検知値が高い場合には、カビや雑菌が繁殖しやすい環境となるため、停止時間を短くする。
すなわち、制御手段80は、カビが高湿度環境下で温度が20℃〜30℃で活性し、加湿ユニットの生乾き臭の原因となる雑菌等が、高湿度環境下で温度が25℃以上で活性する、という一般的な性質に基づいて停止時間を調整する。このため、停止時間を20分等の固定値で制御する場合と比べ、洗浄モードでの動作を頻繁に実施することがなくなり、節水することができる。
実施の形態2.
本実施の形態2は、実施の形態1とは異なり、洗浄モード、停止モード、及び乾燥モードに加え、節水モード及び節電モードを導入している。具体的には、本実施の形態2は、実施の形態1とは異なり、制御手段80が、加湿装置の停止シーケンス中に、節水モード及び節電モードであるか否かを考慮した上で、洗浄モード、停止モード、及び乾燥モードの何れかの運転を開始する。
なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については、実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態2において、実施の形態1と同一の機能や構成についての説明は適宜省略する。
図7は本発明の実施の形態2に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿装置の停止シーケンス)である。図7を用いて、加湿装置100の運転を停止する要求があった後に行われる、ステップS71及びステップS72について説明する。以降、上述した節水モード及び節電モードが、使用者が予め操作手段70を操作することで設定されるものとして説明するが、ビル管理システム(図示省略)からの命令で設定されていてもよい。
なお、ステップS31〜ステップS33は、実施の形態1のステップS31〜ステップS33と同一の処理であるため、説明を適宜省略する。また、ステップS341〜ステップS345は、実施の形態1のステップS341〜ステップS345と同一の処理であるため、説明を適宜省略する。また、ステップS351〜ステップS355は、実施の形態1のステップS351〜ステップS355と同一の処理であるため、説明を適宜省略する。また、ステップS361〜ステップS364は、実施の形態1のステップS361〜ステップS364と同一の処理であるため、説明を適宜省略する。
ステップS34において、制御手段80が、乾燥タイマー80aが規定値に到達していないと判定した場合には(ステップS34でNO)、ステップS71に移行する。
ステップS71において、制御手段80は、操作手段70により節水モードを設定する操作がされたか否かを判定する。ステップS71において、制御手段80は、操作手段70により節水モードを設定する操作がされたと判定した場合には(ステップS71でYES)、ステップS341の洗浄モードを開始せずに、ステップS361へ移行し、乾燥モードを開始する。一方、ステップS71において、制御手段80は、操作手段70により節水モードを設定する操作がされなかったと判定した場合には(ステップS71でNO)、ステップS341へ移行し、洗浄モードを開始する。
ステップS33において、制御手段80が、乾燥タイマー80aが規定値に到達していないと判定した場合には(ステップS33でNO)、ステップS72に移行する。
ステップS72において、制御手段80は、操作手段70により節電モードを設定する操作がされたか否かを判定する。ステップS72において、制御手段80は、操作手段70により節電モードを設定する操作がされたと判定した場合には(ステップS72でYES)、ステップS361に移行しないでステップS341へ移行し、洗浄モードを開始する。一方、ステップS72において、制御手段80は、操作手段70により節電モードを設定する操作がされなかったと判定した場合には(ステップS72でNO)、ステップS361に移行し、乾燥モードを開始する。
以上のように、本実施の形態2に係る加湿装置100は、制御手段80が、加湿装置100の停止要求後、制御モードが洗浄モードであり操作手段70により節水モードを設定する操作がされた場合に、洗浄モードではなく乾燥モードを開始する。このため、特に異常気象等による渇水時等で節水する必要が生じた状況下においても、節水を満足した上でカビや雑菌等の繁殖を抑制可能となる。したがって、使用者にとって使い勝手が良い加湿装置100を得られる。
また、本実施の形態2に係る加湿装置100は、制御手段80が、加湿装置100の停止要求後、制御モードが乾燥モードであり操作手段70により節電モードを設定する操作がされた場合に、乾燥モードではなく洗浄モードを開始する。このため、特に、ビル管理システム等から節電指令が出ている状況にあっては、加湿エレメント2を乾燥させるために、非常に多くの時間(数十分〜数時間程度)を掛けて、送風手段5を回転させ続けることがなくなり、節電を満足した上でカビや雑菌等の繁殖を抑制できる。したがって、使用者にとって使い勝手が良い加湿装置100を得られる。
また、本実施の形態2に係る加湿装置100は、制御手段80が、加湿装置100の停止要求後、操作手段70により節水モード又は節電モードを設定する操作がされなかった場合に、選択された制御モードを開始する。すなわち、制御手段80は、実施の形態1と同様の制御を行う。このため、温湿度の状況に応じてカビや雑菌等が繁殖する環境か否かを判断し、最適な制御モードで動作可能となるため、節水と節電を考慮した上で、加湿エレメント上でのカビや雑菌等の繁殖を抑制することができる。
また、乾燥タイマー80aが単位時間毎にカウントするカウント数が、本発明の基準カウント数に相当する。
実施の形態3.
本実施の形態3は、実施の形態1及び実施の形態2とは異なり、加湿装置100が加熱手段81を備えている。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については、実施の形態1及び実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態3において、実施の形態1及び実施の形態2と同一の機能や構成についての説明は適宜省略する。
図8は本発明の実施の形態3に係る加湿装置100の断面図である。図8に示されるように、本体1の内部の風路3上であって加湿エレメント2の上流側には、加熱手段81が設けられている。制御手段80は、加湿装置の停止シーケンス中に、加熱手段81を適宜ON/OFFする制御を行う。加熱手段81をONにすることで、加湿エレメント2を通過する空気の相対湿度が低下する。なお、加熱手段81は、加湿エレメント2の上流側にあればよく、例えば本体1の機外に設けられダクト接続により上流側に設けてもよい。
図9は本発明の実施の形態3に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿装置の停止シーケンス)である。図9を用いて、加湿装置100の運転を停止する要求があった後に行われる、ステップS91〜S96の処理について説明する。
なお、ステップS31〜ステップS33は、実施の形態1のステップS31〜ステップS33と同一の処理であるため、説明を適宜省略する。また、ステップS71〜ステップS72は、実施の形態2のステップS71〜ステップS72と同一の処理であるため、説明を適宜省略する。また、ステップS341〜ステップS345は、実施の形態1のステップS341〜ステップS345と同一の処理であるため、説明を適宜省略する。また、ステップS351〜ステップS355は、実施の形態1のステップS351〜ステップS355と同一の処理であるため、説明を適宜省略する。また、ステップS361〜ステップS364は、実施の形態1のステップS361〜ステップS364と同一の処理であるため、説明を適宜省略する。
ステップS34において、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達したと判定した場合には(ステップS34でYES)、ステップS93に移行する。一方、ステップS34において、制御手段80は、乾燥タイマー80aのカウント値が規定値に到達していないと判定した場合には(ステップS34でNO)、ステップS71に移行する。
ステップS71において、制御手段80が、操作手段70により節水モードを設定する操作がされたと判定した場合には(ステップS71でYES)、ステップS92に移行する。一方、ステップS71において、制御手段80が、操作手段70により節水モードを設定する操作がされなかったと判定した場合には(ステップS71でNO)、ステップS91に移行する。
ステップS91において、制御手段80は、加熱手段81をOFFとし、ステップS341に移行し、洗浄モードを開始する。ステップS92において、制御手段80は、加熱手段81をONとし、ステップS361に移行し、乾燥モードを開始する。
このように、制御手段80は、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードが洗浄モードである高湿度の環境下において、加熱手段81をONとする制御を行い、乾燥モードを開始する。このようにして、加湿エレメント2を通過する空気の相対湿度を下げ、加湿エレメント2を乾燥させることができる。
ステップS32において、制御手段80は、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードが停止モードであると判定した場合には、ステップS93に移行する。ステップS93において、制御手段80は、加熱手段81をOFFとし、ステップS351へ移行し、停止モードを開始する。
ステップS32で、制御手段80は、図5の制御モード温湿度マップ上の制御モードが乾燥モードであると判定した場合には、ステップS94に移行する。ステップS94において、制御手段80は、加熱手段81をOFFとし、ステップS33へ移行する。
ステップS344において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされた場合には(ステップS344でYES)、ステップS95に移行する。ステップS354において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされた場合には(ステップS354でYES)、ステップS95に移行する。ステップS95において、制御手段80は、加熱手段81をOFFとした上で、加湿装置の運転シーケンスに基づいて動作を行う。
ステップS364において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされた場合には(ステップS364でYES)、ステップS96に移行する。ステップS96において、制御手段80は、加熱手段81をOFFとした上で、加湿装置の運転シーケンスに基づいて動作を行う。
以上のように、本実施の形態3に係る加湿装置100は、加湿装置100が停止された状態において、制御モードが洗浄モードであり操作手段70により節水モードを設定する操作がされた場合に、加熱手段81をONにして乾燥モードを開始する。このため、最もカビや雑菌等の繁殖抑制効果が低い条件である高湿度環境下において、乾燥モードが行われるような場合であっても、加湿エレメント2を通過する空気の相対湿度を下げ、加湿エレメント2を乾燥させることができる。したがって、カビや雑菌等が加湿エレメント2上で繁殖することを抑制できる。
また、制御手段80は、制御モードが洗浄モードであり操作手段70により節水モードを設定する操作がされた場合、すなわち高湿度環境下において乾燥モードを開始する場合を除き、加熱手段81をOFFにする。このため、節電を満足した上でカビや雑菌等の繁殖を抑制でき、使用者にとって使い勝手が良い加湿装置100を得ることができる。
実施の形態4.
本実施の形態4は、給水手段21が供給する加湿供給水32が、実施の形態1〜実施の形態3のように、本体1の外側から給水接続口1cを通して供給されるのではなく、本体1の内側に設置される着脱可能な給水タンク131から供給されるようにしている。
また、本実施の形態4では、排水手段51が排出する残水42が、実施の形態1〜実施の形態3のように、本体1の外側へ排水接続口1dを通して排出されるのではなく、本体1の内側に設置される着脱可能な排水タンク132に排出されるようにしている。
なお、本実施の形態4において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態3と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態4において、実施の形態1〜実施の形態3と同一の機能や構成についての説明は適宜省略する。
図10は本発明の実施の形態4に係る加湿装置100の断面図である。図10に示されるように、加湿装置100は、給水タンク131及び排水タンク132を有する。給水タンク131は、本体1内に設けられ、給水手段21を構成するタンクである。排水タンク132は、本体1内に設けられ、排水手段51を構成するタンクである。
給水配管22は、一端が給水タンク131に接続され、他端(給水口22a)が給水槽31の上方に位置している。排水配管52は、一端が排水タンク132に接続され、他端(排水口52a)が排水槽41の下方に位置している。
本実施の形態4に係る加湿装置100は、給水タンク131及び排水タンク132を有し、給水手段21が供給する加湿供給水32が、本体1の内側に設置される着脱可能な給水タンク131から供給され、さらに排水手段51が排出する残水42が、本体1の内側に設置される着脱可能な排水タンク132に排出される。このため、本実施の形態4のような可搬形の加湿装置100についても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明は居室内を加湿する加湿装置に有用である。
1 本体、1a 吸込口、1b 吹出口、1c 給水接続口、1d 排水接続口、2 加湿エレメント、3 風路、5 送風手段、21 給水手段、22 給水配管、22a 給水口、23 給水弁、31 給水槽、32 加湿供給水、41 排水槽、42 残水、51 排水手段、52 排水配管、52a 排水口、70 操作手段、71 湿度センサ、72 温度センサ、80 制御手段、80a 乾燥タイマー、81 加熱手段、90 空気清浄フィルタ、100 加湿装置、131 給水タンク、132 排水タンク。

Claims (10)

  1. 吸込口及び吹出口が設けられ内部に風路が形成された本体と、
    前記本体の前記風路上に設けられる加湿エレメントと、
    給水弁を有し、前記加湿エレメントに給水する給水手段と、
    前記加湿エレメントに空気を導く送風手段と、
    前記風路上に設けられた温度センサと、
    前記風路上に設けられた湿度センサと、
    前記給水弁及び前記送風手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記給水弁を開放し前記送風手段を停止させる洗浄モードと、
    前記給水弁を閉塞し前記送風手段を停止させる停止モードと、
    前記給水弁を閉塞し前記送風手段を回転させる乾燥モードと、を有し、
    前記温度センサの検知値及び前記湿度センサの検知値に基づいて、前記洗浄モード、前記停止モード、及び前記乾燥モードのうち何れかを選択する選択処理を行う
    ことを特徴とする加湿装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記給水弁を開放し前記送風手段を回転させる加湿モードと、
    前記給水弁を閉塞し前記送風手段を回転させる送風モードと、を有し、
    前記加湿モード又は前記送風モードの開始後に前記選択処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記送風手段が回転している間、単位時間毎に基準カウント数をカウントして累積し、
    前記温度センサの検知値、前記湿度センサの検知値、及び累積したカウント数に基づいて前記選択処理を行い、選択したモードを実行する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加湿装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記湿度センサの検知値及び前記送風手段の回転数の少なくとも何れかに基づいて前記基準カウント数を変更する
    ことを特徴とする請求項3に記載の加湿装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記選択処理を行い前記乾燥モードが選択された場合に、累積したカウント数が規定値以上であるか否かを判定し、累積したカウント数が規定値以上である場合には前記停止モードを実行し、累積したカウント数が規定値未満である場合には前記乾燥モードを実行する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の加湿装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記選択処理を行い前記洗浄モードが選択された場合に、累積したカウント数が規定値以上であるか否かを判定し、累積したカウント数が規定値以上である場合には前記停止モードを実行し、累積したカウント数が規定値未満である場合には前記洗浄モードを実行する
    ことを特徴とする請求項3〜請求項5の何れか一項に記載の加湿装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記温度センサの検知値に基づいて前記停止モードの動作時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の加湿装置。
  8. 節電モードを選択可能な操作手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記選択処理が行われて前記乾燥モードが選択され且つ前記操作手段により前記節電モードが選択された場合には、前記洗浄モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の加湿装置。
  9. 節水モードを選択可能な操作手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記選択処理が行われて前記洗浄モードが選択され且つ前記操作手段により前記節水モードが選択された場合には、前記乾燥モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の加湿装置。
  10. 前記風路上で且つ前記加湿エレメントの上流側には加熱手段が設けられ、
    前記制御手段は、
    前記選択処理が行われて前記洗浄モードが選択され且つ前記操作手段により前記節水モードが選択された場合には、前記加熱手段の加熱動作を開始させて前記乾燥モードを実行する
    ことを特徴とする請求項9に記載の加湿装置。
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