JP2015151781A - センサ付pc鋼材保護シース及びその製造方法 - Google Patents

センサ付pc鋼材保護シース及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】センサを外側から取り付けできるようにしながらも、コンクリートの圧力から守ることができるようにする。
【解決手段】螺旋状の凹凸形状に成形され、内部にPC鋼材が挿入され、グラウトが注入されるシース本体2に、グラウトの充填状況を検知する充填センサ10を設ける。この充填センサ10の少なくとも先端側をシース本体2に一体化したセンサカバー11のカバー部11aで外側から覆い、後端側から配線10bを延ばす。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレストレストコンクリート(以下、PCともいう)の施工時に使用するPC鋼材を保護するPC鋼材保護シース及びその製造方法に関し、特にグラウトの充填状況を検知する充填センサを備えたものに関する。
従来より、予めコンクリートに圧縮応力を作用させることによって、コンクリートにできるだけひび割れ等を発生させない方法が知られている。コンクリートにプレストレスを導入するにはPC鋼材と呼ばれる高強度のケーブル等を用いる。PC鋼材を引っ張って張力を与えた後にコンクリートに固定すると、引っ張られたPC鋼材が元に戻ろうとしてコンクリートに圧縮力が加えられる。プレストレスの導入方法としては、コンクリート打設前にテンションを加えるプレテンション方式と、打設後にテンションを加えるポストテンション方式とが知られている。
そして、PC鋼材が直接コンクリートに触れないように、ポリオレフィン系樹脂素材の保護シースでPC鋼材を保護し、シース内にはモルタルなどの硬化剤(グラウト)を充填することが知られている(例えば、特許文献1参照)。この保護シースは、螺旋凹凸状に形成され、コンクリート及びグラウトのシースの軸方向への移動を阻止するようにしている。しかし、このようなPC鋼材保護シースでは、モルタルの充填状態を把握する手段がなく、内面の溝部内に硬化剤が十分に行き渡らず空洞が残る可能性がある。
そこで、特許文献2のように、PC桁橋等のコンクリート構造物内へのPCシースの埋設に際して、そのPCシース内のグラウトの充填状況を確認することができるようにしたPCシース用のグラウト充填検知器が知られている。このPCシース用のグラウト充填検知器は、PC鋼材が内包され且つ内部にグラウトが充填されるPCシースに連結されて、PCシースと同様にPC鋼材が内包され且つ内部にグラウトが充填される管状センサ台と、この管状センサ台に搭載されて管状センサ台内のグラウトの充填状況を検知するセンサとを備えている。
さらに、特許文献3のように、軸線方向両側に螺旋波形管が挿入される挿入口を有する螺旋波形管用接続管であって、軸線方向全長に亘る内周壁に形成され、螺旋波形管の外周の雄側螺旋波形部が適合して螺合される形状の雌側螺旋波形部と、軸線方向中途部に配置され、少なくとも、前記雌側螺旋波形部の周壁の最外面を流動する充填材を検出するように設けられた検出センサとを備えたものが知られている。
特開平9−144210号公報 特開2005−188101公報 特開2010−163807公報
しかしながら、特許文献2のようなグラウト充填検知器では、表面及び裏面が平坦な略直筒状の台本体部にセンサを外側から貼り付けるようにしているので、センサの貼付及び配線が容易となっているものの、コンクリート打設時には、コンクリートの圧力がセンサに直接加わるという問題がある。
一方、特許文献3のものでは、支持台の内面側に設けた凹部に接続管の内面側からセンサを貼り付けるようにしているので、センサ用ケーブルを貫通孔から外側へ取り出す必要もあり、貼付作業及び配線作業が非常に煩雑になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、センサを外側から取り付けできるようにしながらも、コンクリートの圧力から守ることができるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、センサを守るカバー部を有するセンサカバーをシース本体にインサート成形するようにした。
具体的には、第1の発明では、螺旋状の凹凸形状に成形され、内部にPC鋼材が挿入され、グラウトが注入されるシース本体と、該シース本体に設けられ、上記グラウトの充填状況を検知する充填センサとを備えたセンサ付PC鋼材保護シースを前提とする。
そして、上記センサ付PC鋼材保護シースにおいて、
上記充填センサの少なくとも先端側は、上記シース本体に一体化したセンサカバーのカバー部で外側から覆われており、該充填センサの後端から配線が延びている構成とする。
上記の構成によると、センサ部の少なくとも一部をカバー部で覆えるので、特に検知部など圧力に弱い部分をカバーで覆い、他のコンクリートの圧力に影響を受けにくい部分はカバーで覆わないことで、カバーのない部分において外側から容易に充填センサを取り付けることができる。このため、センサの保護と取付の簡易化との両立を図ることができる。
第2の発明では、第1の発明において、
上記カバー部の天板は、先端に向かって上下高さが低くなるように傾斜している。
上記の構成によると、充填センサを取り付けるときに、その先端をカバー部内面に当接させながら挿入すると、挿入作業を容易且つ確実に行うことができる。また、後端側が広いので、開口を開くときに工具を差し込みやすい。
加えて第3の発明では、螺旋状の凹凸形状に成形され、内部にPC鋼材が挿入され、グラウトが注入されるシース本体と、該シース本体に設けられ、上記グラウトの充填状況を検知する充填センサとを備えたセンサ付PC鋼材保護シースを製造する方法を前提とする。
そして、上記製造方法は、
上記充填センサの少なくとも先端側を外側から覆うカバー部を有するスリッパ形状のセンサカバーを成形する工程と、
上記センサカバーをインサートして上記シース本体をブロー成形する工程と、
上記ブロー成形後のセンサカバーの底部の少なくとも一部を切り欠いてセンサ用開口を形成する工程と、
上記充填センサの検知部が上記センサ用開口から上記シース本体内部側に露出するように上記充填センサを上記カバー部に挿入しながら上記センサ用開口周縁に外側から貼り付ける工程とを備えている。
上記の構成によると、センサカバーの成形工程と、シース本体のブロー成形とを分けているので、センサカバーをスリッパ形状のような複雑な形状とすることができる。なお、以下スリッパ形状とは、履き物のスリッパのように、つま先側(先端側)にカバー部があり、足の裏を覆う底部があるような形状を意味する。ブロー成形時には、センサ用開口は閉じられているので、ブロー成形を精度よく行うことができる。センサ用開口を空けるときには、カバー部のない方向から切削工具等を挿入することができる。このセンサ用開口から検知部をシース本体内部に露出させることができるので、シース本体内の充填状況を正確に把握できる。充填センサをスリッパ形状のセンサカバーのカバー部のない方向から容易に挿入することができる。充填センサを外側から貼り付けることができるので、貼付及び配線作業が極めて容易である。
第4の発明では、第3の発明において、
上記充填センサを貼付後に該充填センサの周辺に充填剤を充填する工程を含む。
上記の構成によると、充填剤を充填することで、充填センサが剥がれにくくなると共に、センサ用開口を確実に塞いでコンクリートがシース本体内に入り込まないようにすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、充填センサの少なくとも先端側をシース本体にインサート成形したセンサカバーのカバー部で外側から覆い、後端側から配線を出すようにしたことにより、充填センサを外側から取り付けできるようにしながらも、コンクリートの圧力から守ることができる。
本発明の実施形態に係るセンサ付PC鋼材保護シースを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るセンサ付PC鋼材保護シースを示す正面図である。 本発明の実施形態に係るセンサ付PC鋼材保護シースを示す平面図である。 図2のIV−IV線拡大断面図である。 充填センサを拡大して示し、(a)が斜視図で、(b)が正面図で、(c)が(b)のVc−Vc線断面図である。 センサ付PC鋼材保護シースを用いてポストテンションを掛ける様子を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、本発明の実施形態に係るセンサ付PC鋼材保護シース1は、例えば、高密度ポリエチレン樹脂のブロー成形品よりなるシース本体2を備えている。シース本体2には、凸条3と凹溝4とが交互に螺旋状に形成されている。本実施形態のセンサ付PC鋼材保護シース1は、その両端に中央よりも外径の大きな凸条3と凹溝4とが交互に螺旋状に形成された接続部6を有し、一対の接続部6の中央は、接続部6よりも外径(内径)の小さい縮径部5が設けられている。すなわち、本実施形態では、シース本体2において、ほぼ全体に凸条3と凹溝4とが交互に螺旋状に形成されている。このようにほぼ全体に螺旋状の凹凸を形成することで、コンクリートとの付着力が増すようになっている。
例えば図6に示すように、この接続部6は、ほほ同じ外径の凸条3及び凹溝4を有するPC鋼材保護シース50の外側にねじ込むように嵌合されて確実に結合されるようになっている。接続部6をPC鋼材保護シース50の内側にねじ込むようにしてもよいが、外側にねじ込むようにすることにより、縮径部5は、PC鋼材保護シース50をねじ込む際のストッパーの役割も果たすことができる。縮径部5には、予め成形した排気管7もインサート成形されている。
そして、センサ付PC鋼材保護シース1の両側にセンサのない長尺のPC鋼材保護シース50が接続された状態で、内部にPC鋼材51が挿入され、グラウト52が注入されるようになっている。PC鋼材51は、例えば公知のPC鋼線、PC鋼より線、PC鋼棒等よりなる。
本実施形態では、シース本体2にグラウト52の充填状況を検知する充填センサ10が設けられている。充填センサ10は、図4及び図5に示すように、発熱体と、この発熱体近傍と発熱体から距離を隔てた位置との2箇所に配置した熱電対(共に図示せず)を備えた検知部10aとを有し、発熱体の熱の発散量からグラウト52の充填度を検知するようになっている。検知部10aは、これら熱電対、発熱体及びこれらを結ぶ配線10bが矩形シート状に形成されている。配線10bは、検知部10aから樹脂などで覆われて膨出する結線部10cより後端側へ延びている。検知部10aは、同じ矩形シート状の樹脂板10dと共に成形されて補強されている。この樹脂板10dは、粘着体10eを介し、より幅が広いステンレス鋼板、アルミニウム合金板などの金属板10fに接着されている。
図1〜図3に示すように、この充填センサ10の結線部10cと反対側の先端側は、シース本体2にインサート成形したセンサカバー11のカバー部11aで外側から覆われている。
具体的には、センサカバー11は、凹凸形状の外表面から例えば平面視矩形状に膨出した膨出部9にインサート成形されている。センサカバー11は、矩形板状の底部11bを備え、この底部11bの長手方向先端側をカバー部11aが覆うスリッパ形状となっている。スリッパ形状とは、履き物のスリッパのように、つま先側(先端側)にカバー部11aがあり、足の裏を覆う底部11bがあるような形状を意味する。カバー部11aの天板は、先端に向かって上下高さが低くなるように傾斜している。図4に示すように、底部11bの幅方向両端に凹溝11cが形成され、この凹溝11cにブロー成形時に樹脂が流れ込んで結合されるようになっている。ブロー成形時に底部11bの底側は樹脂で覆われている。
そして、このセンサカバー11は、シース本体2にインサートされてブロー成形された後に、底部11bの切取り部A(図4にハッチングで示す領域)が切り取られてセンサ用開口12が形成されている。このセンサ用開口12から充填センサ10の検知部10aがシース本体2の内面側へ露出するように、充填センサ10が貼り付けられている。充填センサ10の結線部10c側(後端側)は、カバー部11aで覆われていない。この覆われていない部分がシリコン等よりなるコーキング剤などの充填剤13(図4にのみ示す)で覆われている。特にカバー部11aの内部にも十分に流れ込むように充填剤13を充填するのが望ましい。
次いで、本実施形態のセンサ付PC鋼材保護シース1を製造する方法について説明する。
まず、カバー成形工程において、スリッパ形状のセンサカバー11を例えば高密度ポリエチレン樹脂の射出成形等により成形する。このセンサカバー11の成形工程を他の工程と分けているので、スライド型等を用いることにより、センサカバー11をスリッパ形状のような複雑な形状とすることができる。
次いで、ブロー成形工程において、すでに成形されたセンサカバー11と排気管7とを金型に配置してシース本体2をブロー成形する。ブロー成形時には、センサ用開口12や排気管7は閉じられているので、ブロー成形を精度よく行うことができる。センサカバー11は、従来よりインサート成形されている排気管7の金型への載置と共に行えばよいので、大きく作業性等が悪化することはない。
次いで、切り取り工程において、ブロー成形後のセンサカバー11の底部11bの少なくとも検知部10aの検知に関与する部分に対応する領域を切り欠いてセンサ用開口12を形成する。センサ用開口12を空けるときには、カバー部11aのない方向から切削工具等を挿入することができる。また、排気管7は、キリ等により貫通させればよい。
次いで、貼付工程において、充填センサ10の検知部10aがセンサ用開口12からシース本体2内部側に露出するように充填センサ10をカバー部11aに挿入しながらセンサ用開口12周縁に外側から貼り付ける。このとき、充填センサ10の先端をカバー部11aの傾斜した天板に当てながら挿入すると、充填センサ10を確実に奥まで挿入できる。そして、センサ用開口12から少なくとも検知部10aの検知に関与する部分をシース本体2の内部に露出させることができるので、シース本体2内の充填状況を正確に把握できる。このように、充填センサ10をスリッパ形状のセンサカバー11のカバー部11aのない方向から容易に挿入することができる。また、充填センサ10を外側から貼り付けることができるので、貼付及び配線作業が極めて容易である。
最後に充填工程において、充填センサ10を貼付後に充填センサ10の周辺に充填剤13を充填する。例えば、カバー部11aの内部、配線10bが延びてくる充填センサ10後端側等を中心に充填する。カバー部11a内に充填剤13を充填するときには、天板が傾斜しているので、空気を押し出しながら先端まで確実に充填することができる。この充填剤13を充填することで、充填センサ10が剥がれにくくなると共に、センサ用開口12を確実に塞いでコンクリート53がシース本体2に入り込まないようにすることができる。
次いで、このように成形されたセンサ付PC鋼材保護シース1の使用方法の一例について説明する。
まず、上記のように製造したセンサ付PC鋼材保護シース1を他のPC鋼材保護シース50と共に工事現場まで運搬する。壊れやすい充填センサ10を含んだセンサ付PC鋼材保護シース1を他のPC鋼材保護シース50とは別に運ぶことができて便利である。
次いで、工事現場で、両端の接続部6にPC鋼材保護シース50をそれぞれ接続したセンサ付PC鋼材保護シース1を、型枠内に配設された鉄筋に鉄線、バンドなどにより固定し、配線10bに計器をつないでおく。このとき、センサカバー11及び排気管7が上部にくるように配置する。センサ付PC鋼材保護シース1は、接続部6に長尺のPC鋼材保護シース50をねじ込んで結合するように構成しているので、シース本体2を回して充填センサ10の位置調整が容易である。
次いで、配管後の型枠内にコンクリート53を打設し、硬化させる。センサ付PC鋼材保護シース1には、シース本体2の略全体に連続して凹凸形状が螺旋状に設けられているので、特許文献2のようにフラットな外表面のものに比べてコンクリート53の付着力が増す。
次いで、それぞれのPC鋼材保護シース50及びセンサ付PC鋼材保護シース1内にPC鋼材51を挿通して張力を与え、その両端を型枠54にナット55等によって固定する。この状態で、PC鋼材保護シース50及びセンサ付PC鋼材保護シース1内にグラウト52を注入し、硬化させる。グラウト52を流し込むときに、排気管7から内部の空気が排出される。PC鋼材51の挿入時には、充填センサ10の検知部10aが螺旋状の凹凸形状よりも若干奥側にあるので、PC鋼材51によって検知部10aが損傷しない。また、シース本体2の螺旋状の凹凸形状に沿ってグラウトが流入するので、特許文献2のようにフラットな管壁のものに比べて、グラウトがPC鋼材51の下部にも充填しやすい。
グラウト52が十分に充填されると、検知部10aの熱電対が発熱体の熱の発散量の変化を検知する。このことで、グラウト52が十分に充填されたと判断し、グラウト52の注入を停止する。
このように、本実施形態によれば、充填センサ10の少なくとも一部をカバー部11aで覆えるので、特に検知部10aなど圧力に弱い部分をカバー部11aで覆い、他のコンクリート53の圧力に影響を受けにくい部分は露出させることで、外側から容易に充填センサ10を取り付けることができる。このため、充填センサ10の保護と取付の簡易化との両立を図ることができる。
したがって、本実施形態に係るセンサ付PC鋼材保護シース1によると、充填センサ10を外側から取り付けできるようにしながらも、コンクリート53の圧力から守ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態ではセンサカバーをシース本体にインサート成形して一体化しているが、シース本体に開口を設け、その場所に接着してもよい。
上記実施形態では、接続部6は短く、その接続部6に長尺のPC鋼材保護シース50を接続するようにしたが、接続部6自身が長いシースを構成していてもよい。
上記実施形態では、シース本体2に排気管7をインサート成形しているが、この排気管7はなくてもよい。
上記実施形態では、充填センサ10は、熱電対を用いているが、電気抵抗を測定する接触式や発光素子及び受光素子を備えた非接触の光学式を用いてもよい。
上記実施形態では、金属板10fに検知部10aを貼り付けるようにしているが、金属板10fを樹脂板で構成してもよい。
上記実施形態では、ポストテンション方式によるプレストレストコンクリートについて説明したが、コンクリート打設前にセンサ付PC鋼材保護シース1に張力を加えるプリテンション方式であってもよい。また、ナット55の形状やグラウトの充填方法は特に制限されず、公知の工法を用いればよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、プレストレストコンクリートの施工時に使用するPC鋼材を保護するセンサ付PC鋼材保護シースについて有用である。
1 センサ付PC鋼材保護シース
2 シース本体
3 凸条
4 凹溝
5 縮径部
6 接続部
7 排気管
9 膨出部
10 充填センサ
10a 検知部
10b 配線
10c 結線部
10d 樹脂板
10e 粘着体
10f 金属板
11 センサカバー
11a カバー部
11b 底部
11c 凹溝
12 センサ用開口
13 充填剤
50 PC鋼材保護シース
51 PC鋼材
52 グラウト
53 コンクリート
54 型枠
55 ナット

Claims (4)

  1. 螺旋状の凹凸形状に成形され、内部にPC鋼材が挿入され、グラウトが注入されるシース本体と、該シース本体に設けられ、上記グラウトの充填状況を検知する充填センサとを備えたセンサ付PC鋼材保護シースにおいて、
    上記充填センサの少なくとも先端側は、上記シース本体に一体化したセンサカバーのカバー部で外側から覆われており、該充填センサの後端から配線が延びている
    ことを特徴とするセンサ付PC鋼材保護シース。
  2. 請求項1に記載のセンサ付PC鋼材保護シースにおいて、
    上記カバー部の天板は、先端に向かって上下高さが低くなるように傾斜している
    ことを特徴とするセンサ付PC鋼材保護シース。
  3. 螺旋状の凹凸形状に成形され、内部にPC鋼材が挿入され、グラウトが注入されるシース本体と、該シース本体に設けられ、上記グラウトの充填状況を検知する充填センサとを備えたセンサ付PC鋼材保護シースを製造する方法において、
    上記充填センサの少なくとも先端側を外側から覆うカバー部を有するスリッパ形状のセンサカバーを成形する工程と、
    上記センサカバーをインサートして上記シース本体をブロー成形する工程と、
    上記ブロー成形後のセンサカバーの底部の少なくとも一部を切り欠いてセンサ用開口を形成する工程と、
    上記充填センサの検知部が上記センサ用開口から上記シース本体内部側に露出するように上記充填センサを上記カバー部に挿入しながら上記センサ用開口周縁に外側から貼り付ける工程とを備えている
    ことを特徴とするセンサ付PC鋼材保護シースの製造方法。
  4. 請求項3に記載のセンサ付PC鋼材保護シースの製造方法において、
    上記充填センサを貼付後に該充填センサの周辺に充填剤を充填する工程を含む
    ことを特徴とするセンサ付PC鋼材保護シースの製造方法。
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