JP2015150729A - 転送システムおよび印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の制御のタイミングを良好にする。【解決手段】駆動部を制御する複数の制御回路と、1のデータラインを介して接続した複数の制御回路に駆動部の制御を指示する第1データをシリアルに転送する第1コントローラーと、制御回路が駆動部に供給する電流を制御する第2コントローラーと、第1コントローラーおよび第2コントローラーを制御する第3コントローラーとを備える転送システムであって、第3コントローラーは、第1データと電流の制御に用いられる第2データとを対応する制御回路が共通するデータ同士で結合した結合データを生成し、制御回路の処理順に結合データを並べ替え、処理の順序が巡ってきた制御回路に対応する結合データから第1データと第2データとを抽出し、抽出した第1データを第1コントローラーに送信し第2データを第2コントローラーへ送信する。【選択図】図1
Description
本発明は、転送システムおよび印刷装置に関する。
従来からデータ転送に必要な配線を簡略化しつつ、効率的にデータ転送を行う手法が種々試みられている(特許文献1参照)。
それぞれモーターの駆動を制御する複数のモータードライバーがシリアル通信のためのバスに接続されており、各モータードライバーを制御するコントローラーが、当該バスを通じて各モータードライバーを制御するためのデータ(コマンド、パラメーター、などとも表現する。)を転送する構成を想定する。モーターの制御には、モーターの回転速度(回転数)の制御や、回転方向や回生等の制御といったように複数種類の制御が存在し、これら各制御に同期性が求められることがある。しかし、上述したようなコントローラーとモータードライバーとが1対複数で接続する構成では、あるモータードライバーにおいて必要な複数の制御の同期性を保つことが出来ない場合がある。これは、あるモータードライバーへの前記データの転送が、他のモータードライバーへのデータ転送との関係で待機状態となったり、同時に転送すべき複数のデータとデータとの間に、他のモータードライバーを制御するためのデータ転送が割り込んだりするからである。
本発明は少なくとも上述の課題を解決するためになされたものであり、より適切なタイミングで制御を行なう転送システムおよび印刷装置を提供する。
本発明の態様の一つは、駆動部を制御する複数の制御回路と、1のデータラインを介して接続した複数の前記制御回路のそれぞれに前記駆動部の制御を指示する第1データをシリアルに転送する第1コントローラーと、複数の前記制御回路のそれぞれが前記駆動部に供給する電流を制御する第2コントローラーと、前記第1コントローラーおよび前記第2コントローラーを制御する第3コントローラーと、を備える転送システムであって、前記第3コントローラーは、前記第1データと前記電流の制御に用いられる第2データとを対応する前記制御回路が共通するデータ同士で結合した結合データを生成し、複数の前記制御回路の処理順に前記結合データを並べ替え、処理の順序が巡ってきた前記制御回路に対応する前記結合データから前記第1データと前記第2データとを抽出し、当該抽出した第1データを前記第1コントローラーに送信し、かつ、当該抽出した第2データを前記第2コントローラーへ送信する。
当該構成によれば、ある制御回路に関して、第1データが第1コントローラーに送信されて第1コントローラーから転送されるタイミングと、第2データが第2コントローラーへ送信されるタイミングとが合うため、当該制御回路における第1データに基づく駆動部の制御と、第2コントローラーが実行する第2データに基づく前記電流制御とのタイミングが適切なものとなる。
本発明の態様の一つは、前記第3コントローラーは、前記第1データを格納する第1レジスタと、前記第2データを格納する第2レジスタと、前記第2データの送信先を示す第3データを格納する第3レジスタと、を備え、前記第1レジスタから取得した前記第1データと、前記第2レジスタから取得した前記第2データと、前記第3レジスタから取得した前記第3データとを対応する前記制御回路が共通するデータ同士で結合した前記結合データを生成し、前記結合データに含まれる前記第3データが前記第2データの送信先が前記第2コントローラーであることを示す場合に、前記結合データから抽出した前記第1データを前記第1コントローラーに送信し、かつ、前記結合データから抽出した前記第2データを前記第2コントローラーへ送信し、前記結合データに含まれる前記第3データが前記第2データの送信先が前記第2コントローラーであることを示さない場合に、前記結合データから抽出した前記第1データを前記第1コントローラーに送信し、かつ、前記結合データから抽出した前記第2データを前記第2コントローラーへ送信しない、としてもよい。
当該構成によれば、第1データを第1コントローラーに送信することと同期して第2データを第2コントローラーへ送信することや、第2データを第2コントローラーへ送信しないことを、第3データに応じて容易に切替えることができる。
当該構成によれば、第1データを第1コントローラーに送信することと同期して第2データを第2コントローラーへ送信することや、第2データを第2コントローラーへ送信しないことを、第3データに応じて容易に切替えることができる。
本発明の態様の一つは、前記制御回路は前記駆動部に供給する電流を制御する第4コントローラーを備え、前記第3コントローラーは、前記結合データに含まれる前記第3データが前記第2データの送信先が前記第4コントローラーであることを示す場合に、前記結合データから抽出した前記第1データと前記第2データとを結合した第2結合データを生成し、当該第2結合データを前記第1コントローラーへ送信し、前記第1コントローラーは、前記第2結合データを転送するとしてもよい。
当該構成によれば、第4コントローラーを備える制御回路へ、第1データおよび第2データを一括して転送することができ、当該制御回路における第1データに基づく駆動部の制御と、第4コントローラーが実行する第2データに基づく電流制御との同期性が保たれる。
当該構成によれば、第4コントローラーを備える制御回路へ、第1データおよび第2データを一括して転送することができ、当該制御回路における第1データに基づく駆動部の制御と、第4コントローラーが実行する第2データに基づく電流制御との同期性が保たれる。
なお、前記第2コントローラーや前記第4コントローラーは、前記第2データに応じてパルス幅変調(PWM;Pulse Width Modulation)により前記電流を制御するとしてもよい。
当該構成によれば、第2データに応じたPWMにより駆動部に供給される電流が制御され、このような電流制御と、第1データに基づく駆動部の制御とが同期して実行される。
当該構成によれば、第2データに応じたPWMにより駆動部に供給される電流が制御され、このような電流制御と、第1データに基づく駆動部の制御とが同期して実行される。
本発明の技術的思想は、上述した転送システムのみによって実現されるものではない。例えば、前記転送システムに対応する処理工程を備える方法の発明や、当該方法の各工程をハードウェア(コンピューター)に実行させるコンピュータープログラム、さらには当該プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体、等の各種カテゴリーにて本発明が実現されてもよい。また、前記転送システムは、一台の独立した製品内に存在してもよいし、複数台の製品に跨って存在してもよい。また、具体的製品の一例として、前記転送システムを備える印刷装置を一つの発明として捉えることができる。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる転送システム50を例示している。転送システム50は、例えば、印刷装置(プリンター)100に搭載されている。転送システム50は、SoC(System-on-a-Chip)10、バス20およびSoC10とバス20によって接続された複数のモータードライバー30A,30B…を含む。つまり、SoC10とモータードライバー30A,30B…との間の通信は、シリアルインターフェイス方式が採用され、バス20が有するクロックライン(CLK)、データライン(DATA)およびロードライン(LD)の3線を使用する。これら3線は1系統のみであり、CLK、DATAおよびLDの各線はそれぞれ分岐され、モータードライバー30A,30B…に接続されている。
図1は、本実施形態にかかる転送システム50を例示している。転送システム50は、例えば、印刷装置(プリンター)100に搭載されている。転送システム50は、SoC(System-on-a-Chip)10、バス20およびSoC10とバス20によって接続された複数のモータードライバー30A,30B…を含む。つまり、SoC10とモータードライバー30A,30B…との間の通信は、シリアルインターフェイス方式が採用され、バス20が有するクロックライン(CLK)、データライン(DATA)およびロードライン(LD)の3線を使用する。これら3線は1系統のみであり、CLK、DATAおよびLDの各線はそれぞれ分岐され、モータードライバー30A,30B…に接続されている。
モータードライバー30A,30B…は、特許請求の範囲における「制御回路」の一例である。図1では、モータードライバー30Aは、担当するキャリッジモーター40、給紙モーター41の駆動を、同時にあるいは個別に制御する。モータードライバー30Bは、担当するスキャンモーター42、ADFモーター43の駆動を、同時にあるいは個別に制御する。キャリッジモーター40は、印刷装置100が備える不図示のキャリッジを移動させるためのモーターであり、給紙モーター41は、キャリッジが搭載する印刷ヘッドから吐出される液体によって画像等が印刷される媒体(用紙等)を搬送するためのモーターである。スキャンモーター42は、印刷装置100が備える不図示のスキャナー(画像読取装置)を移動させるためのモーターであり、ADFモーター43は、印刷装置100が備える不図示のADF(Auto Document Feeder)を稼働させるためのモーターである。
これら各モーターは、特許請求の範囲における「駆動部」の一例であり、DCモーター、ステップモーター、リニアモーター等の電動機である。バス20には、モータードライバー30A,30B以外のモータードライバーがさらに接続されていてもよく、そのようなモータードライバーは、例えば、印刷装置100が備える不図示の給紙トレイの開閉やインクの吸引ポンプ等を動かすためのモーターの駆動を制御する。
SoC10は、プロセッサーやメモリー等の電子部品が1チップ化されたコントローラーであり、その機能として、メインコントローラー11、出力コントローラー12およびPWMコントローラー13を含む。出力コントローラー12は、1のデータライン(バス20のDATA)を介して接続した複数の制御回路(モータードライバー30A,30B…)のそれぞれに駆動部(モーター40,41,42,43…)の制御を指示する「第1データ」をシリアルに転送する「第1コントローラー」の一例である。
第1データは、例えば、モーター40,41,42,43…の回転方向や回生を指示するコマンドやパラメーターである。
第1データは、例えば、モーター40,41,42,43…の回転方向や回生を指示するコマンドやパラメーターである。
PWMコントローラー13は、複数の制御回路(モータードライバー30A,30B…)のそれぞれが駆動部(モーター40,41,42,43…)に供給する電流を制御する「第2コントローラー」の一例である。メインコントローラー11は、第1コントローラーおよび第2コントローラーを制御する「第3コントローラー」の一例である。
なお、出力コントローラー12、PWMコントローラー13、メインコントローラー11と、第1,第2,第3コントローラーとの対応関係は一対一である必要はない。例えば、メインコントローラー11および出力コントローラー12が実質的に第3コントローラーとして機能し、出力コントローラー12の一部が実質的に第1コントローラーとして機能してもよい。また、メインコントローラー11、出力コントローラー12およびPWMコントローラー13の全てが図1のようにSoC10として1チップ化されていなくても良く、少なくともそれらの一部が別体のIC(Integrated Circuit)で構成されてもよい。
モータードライバー30A,30B…はそれぞれ、PWMコントローラー31A,31B…を内蔵している。PWMコントローラー31A,31B…は、駆動部(モーター40,41,42,43…)に供給する電流を制御する「第4コントローラー」の一例である。SoC10側のPWMコントローラー13や、モータードライバー30A,30B…が内蔵するPWMコントローラー31A,31B…は、いずれも前記電流制御に用いられる「第2データ」に応じたPWMによって電流を制御することにより、モーター40,41,42,43…の回転速度(回転数)を制御する。つまり、モーター40,41,42,43…の回転速度の制御は、SoC10側のPWMコントローラー13と、モータードライバー30A,30B…が内蔵するPWMコントローラー31A,31B…とのいずれかによって実現される。
PWMコントローラー13がモーター40,41,42,43…の回転速度を制御する場合、PWMコントローラー13は、回転速度を指示するコマンドやパラメーターである第2データに基づくPWM制御信号を、バス20とは別の信号線を介してモータードライバー30A,30B…へ供給する(図1の“PWM”参照)。PWM制御信号はパルス波であり、モータードライバー30A,30B…がモーター40,41,42,43…へ供給する電流の断続(オン/オフ)をデューティー比により切替えさせる。
一方、PWMコントローラー31A,31B…がモーター40,41,42,43…の回転速度を制御する場合には、第2データが、SoC10からバス20を介してモータードライバー30A,30B…へ転送される。そして、モータードライバー30A,30B…側において、モーター40,41,42,43…へ供給する電流の断続を、PWMコントローラー31A,31B…が当該転送された第2データに応じて切替える(PWM制御する)。
図2は、SoC10内部の構成を例示している。SoC10は、CPU11Aと調停回路(アービター)11Bとを含んでいる。CPU11Aと調停回路11Bとは、それぞれメインコントローラー11の一部を構成する。CPU11Aは、複数のレジスタR11,R12,R13,R21,R22,R23…を有する。所定のプログラム(例えば、印刷装置100を稼働させるためのファームウェア)を実行するCPU11Aによって、第1データや第2データやフラグが各レジスタに記録され、また、各レジスタに記録された第1データや第2データやフラグは、次々に、後段の調停回路11Bへ出力される。フラグは、特許請求の範囲における「第3データ」の一例である。
レジスタR11,R12,R13へは、モータードライバー30Aに対応する情報が記録される。具体的には、レジスタR11には、モータードライバー30Aにおけるモーター40,41の回転方向等の制御のための第1データが記録され、レジスタR12には、モータードライバー30Aにおけるモーター40,41の回転速度の制御のための第2データが記録され、レジスタR13には、これら第1データや第2データの送信先等を示すフラグF1が記録される。なお、第1データおよび第2データにはIDが付されている。IDは、SoC10とバス20を介して接続する複数のモータードライバー30A,30B…を識別するための識別情報であり、複数のモータードライバー30A,30B…毎に予め定められている。
以下では一例として、モータードライバー30Aを識別するIDを「ID1」、モータードライバー30Bを識別するIDを「ID2」、とする。
また以下では、“第1データ(ID1付)”、のように、第1データや第2データを、それらが対応するモータードライバーがいずれのモータードライバーであるか判るように表記する。
また以下では、“第1データ(ID1付)”、のように、第1データや第2データを、それらが対応するモータードライバーがいずれのモータードライバーであるか判るように表記する。
レジスタR21には、モータードライバー30Bにおけるモーター42,43の回転方向等の制御のための第1データ(ID2付)が記録され、レジスタR22には、モータードライバー30Bにおけるモーター42,43の回転速度の制御のための第2データ(ID2付)が記録され、レジスタR23には、第1データ(ID2付)や第2データ(ID2付)の送信先等を示すフラグF2が記録される。レジスタR11,R21は特許請求の範囲における「第1レジスタ」の一例であり、レジスタR12,R22は特許請求の範囲における「第2レジスタ」の一例であり、レジスタR13,R23は特許請求の範囲における「第3レジスタ」の一例である。むろん、バス20にモータードライバー30A,30B以外のモータードライバーがさらに接続されている場合には、そのようなモータードライバーに対応する情報を記録するためのレジスタが更に存在することとなる。
CPU11Aは、各レジスタに記録された第1データや第2データやフラグを調停回路11Bへ出力する際、対応するモータードライバーが共通するもの同士を結合した結合データを生成し、当該結合データを調停回路11Bへ出力する。図2では、第1データ(ID1付)、第2データ(ID1付)およびフラグF1を結合した結合データCD1と、第1データ(ID2付)、第2データ(ID2付)およびフラグF2を結合した結合データCD2と、を例示している。調停回路11Bは、これら複数の結合データを、複数のモータードライバーの処理順に並べ替え、処理の順序が巡ってきたモータードライバーに対応する結合データを後段の出力コントローラー12へ出力する。
ここで言う処理順とは、たとえば1番目〜N番目までの複数のモータードライバーが存在し、1番目のモータードライバーから1つずつ処理(データ転送)の対象とし、最後のN番目のモータードライバーを処理対象とした後、再び1番目のモータードライバーから1つずつ処理対象とするような場合における処理順である。つまり、調停回路11Bは、SoC10とバス20で接続された複数のモータードライバー30A,30B…へデータ転送を行う際には、各モータードライバー30A,30B…へのデータ転送のタイミングを所定の規則に従って調停する。
出力コントローラー12は、分岐処理部12Aと、パラレル/シリアル変換部12Bとを含んでいる。出力コントローラー12は、調停回路11Bから入力した結合データ(例えば、結合データCD1)を、第1データ、第2データおよびフラグ(第1データ(ID1付)、第2データ(ID1付)およびフラグF1)へ分解し、それらを分岐処理部12Aへ入力させる。分岐処理部12Aは、このように結合データから分解(抽出)された第1データおよび第2データの送信先を、これら第1データおよび第2データとともに結合データから抽出されたフラグを参照して分岐する。
図3Aおよび図3Bは、前記フラグの構成およびフラグに基づく処理を例示している。図3Aでは、フラグを符号「F」により示している。フラグFは、3種類のトリガーD_trg,G_trg,P_trgを含んでおり、各トリガーは「0」か「1」に設定されている。
D_trgの設定「1」は、第1データを、対応するモータードライバー(MD)へ転送することを意味する(設定「0」は不実行を意味する)。
G_trgの設定「1」は、第2データを、対応するモータードライバー(MD)のPWMコントローラーへ転送することを意味する(設定「0」は不実行を意味する)。
P_trgの設定「1」は、第2データを、PWMコントローラー13(図3ではPWM13と表記。)へ送信することを意味する(設定「0」は不実行を意味する)。
D_trgの設定「1」は、第1データを、対応するモータードライバー(MD)へ転送することを意味する(設定「0」は不実行を意味する)。
G_trgの設定「1」は、第2データを、対応するモータードライバー(MD)のPWMコントローラーへ転送することを意味する(設定「0」は不実行を意味する)。
P_trgの設定「1」は、第2データを、PWMコントローラー13(図3ではPWM13と表記。)へ送信することを意味する(設定「0」は不実行を意味する)。
従って、フラグFにおけるD_trg,G_trg,P_trgの設定に応じた処理は、図3Bに示したようになる。下記(1)〜(7)では、一例として、フラグF1に応じた処理を記載している。
(1)フラグF1が(D_trg,G_trg,P_trg)=(0,0,0)であれば、分岐処理部12Aは、第1データ(ID1付)および第2データ(ID1付)をどこにも送信せずアイドル状態とする(何もしない)。
(2)フラグF1が(D_trg,G_trg,P_trg)=(0,0,1)であれば、分岐処理部12Aは、第2データ(ID1付)をPWMコントローラー13へ送信する。この場合、分岐処理部12Aは、第2データ(ID1付)の送信前に、第2データ(ID1付)の書き込みが発生する旨のトリガーをPWMコントローラー13へ送信した上で、第2データ(ID1付)をPWMコントローラー13へ送信する。第2データ(ID1付)の送信を受けたPWMコントローラー13は、第2データ(ID1付)により、それまでのモータードライバー30A(ID1で識別されるモータードライバー)に関するPWM制御の設定(回転速度の設定)を書き換える。そして、PWMコントローラー13は、当該書き換え後の設定に応じたPWM制御信号を、モータードライバー30Aへ供給する。
(3)フラグF1が(D_trg,G_trg,P_trg)=(0,1,0)であれば、分岐処理部12Aは、第2データ(ID1付)をパラレル/シリアル変換部12Bへ送信する。パラレル/シリアル変換部12Bは、分岐処理部12Aから適宜パラレル入力されるデータをシリアルデータに変換して、バス20を介して転送する。バス20によりシリアル転送された第2データ(ID1付)は、複数のモータードライバーのうちモータードライバー30Aによって受信される。これは、各モータードライバーは、転送されたデータに付されたIDが自己に設定済みのIDと一致するときのみ、当該転送されたデータを受信する(取り込む)からである。第2データ(ID1付)がモータードライバー30Aによって受信されると、モータードライバー30Aが内蔵するPWMコントローラー31Aは、当該第2データ(ID1付)により、それまでのPWM制御の設定(回転速度の設定)を書き換える。そして、PWMコントローラー31Aは、当該書き換え後の設定に応じて、モータードライバー30Aがモーター40,41へ供給する電流をPWM制御する。
(4)フラグF1が(D_trg,G_trg,P_trg)=(1,0,0)であれば、分岐処理部12Aは、第1データ(ID1付)をパラレル/シリアル変換部12Bへ送信する。パラレル/シリアル変換部12Bは、第1データ(ID1付)を、バス20を介して転送する。バス20によりシリアル転送された第1データ(ID1付)は、複数のモータードライバーのうちモータードライバー30Aによって受信される。第1データ(ID1付)がモータードライバー30Aによって受信されると、モータードライバー30Aは、当該第1データ(ID1付)により、それまでのモーター40,41の回転方向等の設定を書き換え、当該書き換え後の設定に応じて、モーター40,41の回転方向等を制御する。
(5)フラグF1が(D_trg,G_trg,P_trg)=(1,0,1)であれば、分岐処理部12Aは、第1データ(ID1付)をパラレル/シリアル変換部12Bへ送信して当該第1データ(ID1付)を、バス20を介してモータードライバー30Aへ転送させるとともに、当該送信と同期して、第2データ(ID1付)をPWMコントローラー13へ送信する。これにより、モータードライバー30Aが駆動させるモーター40,41に対する、回転速度の制御(PWMコントローラー13によるPWM制御)と、回転方向等の制御(モータードライバー30Aによる制御)とが同期して行われる。
(6)フラグF1が(D_trg,G_trg,P_trg)=(1,1,0)であれば、分岐処理部12Aは、第1データ(ID1付)および第2データ(ID1付)をパラレル/シリアル変換部12Bへ送信する。パラレル/シリアル変換部12Bは、パラレル入力された第1データ(ID1付)と第2データ(ID1付)とを結合し、この結合したデータ(第2結合データ)を、バス20を介してモータードライバー30Aへ転送する。これにより、第2結合データを受信したモータードライバー30A側で、第2結合データを構成する第2データ(ID1付)に応じた前記回転速度の制御と、第2結合データを構成する第1データ(ID1付)に応じた前記回転方向等の制御とが同期して行われる。
(7)フラグF1が(D_trg,G_trg,P_trg)=(0,1,1)又は(1,1,1)である場合は、第2データ(ID1付)をSoC10側のPWMコントローラー13に設定するか、モータードライバー30A側のPWMコントローラー31Aに設定するかが定まらない。そのため、通常はあり得ないフラグであり、この場合は(D_trg,G_trg,P_trg)=(0,0,0)と同様の対応となる。
上述の説明に従えば、本実施形態は、第3レジスタ(レジスタR13)から取得した第3データ(フラグF1)が、第2データの送信先が第2コントローラー(PWMコントローラー13)であることを示す場合(前記(5)の場合)に、第1レジスタ(レジスタR11)から取得した第1データを第1コントローラー(出力コントローラー12のパラレル/シリアル変換部12B)に送信し、かつ、第2レジスタ(レジスタR12)から取得した第2データを第2コントローラー(PWMコントローラー13)へ送信する構成を、開示していると言える。
また、上述の説明に従えば、本実施形態は、第3レジスタ(レジスタR13)から取得した第3データ(フラグF1)が、第2データの送信先が第2コントローラー(PWMコントローラー13)であることを示さない場合(前記(4),(6)の場合)に、第1レジスタ(レジスタR11)から取得した第1データを第1コントローラー(出力コントローラー12のパラレル/シリアル変換部12B)に送信し、かつ、第2レジスタ(レジスタR12)から取得した第2データを第2コントローラー(PWMコントローラー13)へ送信しない構成を、開示していると言える。
さらに、上述の説明に従えば、本実施形態は、第3レジスタ(レジスタR13)から取得した第3データ(フラグF1)が、第2データの送信先が第4コントローラー(モータードライバー30Aが内蔵するPWMコントローラー31A)であることを示す場合(前記(6)の場合)に、第1レジスタ(レジスタR11)から取得した第1データと第2レジスタ(レジスタR12)から取得した第2データとを結合し、当該結合したデータ(第2結合データ)を第1コントローラー(出力コントローラー12のパラレル/シリアル変換部12B)に送信する構成を、開示していると言える。
むろん前記(1)〜(7)の説明に関して、フラグF1をフラグF2と読み替え、ID1をID2と読み替え、モータードライバー30Aをモータードライバー30Bと読み替え、PWMコントローラー31AをPWMコントローラー31Bと読み替え、モーター40,41をモーター42,43と読み替えてもよい。
このように本実施形態によれば、SoC10では、CPU11AはレジスタR11,R12,R13,R21,R22,R23…から取得した第1データ、第2データおよびフラグを、対応するモータードライバー30A,30B…が共通するデータ同士で結合した結合データを生成し、調停回路11Bは、複数のモータードライバー30A,30B…の処理順にこれら結合データを並べ替え、処理の順序が巡ってきたモータードライバーに対応する結合データを出力コントローラー12へ出力する。そして、出力コントローラー12は、調停回路11Bから入力された結合データから第1データと第2データとを抽出し、分岐処理部12Aは、当該結合データに含まれるフラグに応じて、第1データや第2データの送信先を分岐する。
従って、フラグに応じて、第1データや第2データの送信先を容易かつ確実に分岐でき、例えば、第2データに基づくPWM制御を実行する回路を、SoC10側のPWMコントローラー13と、モータードライバー30A,30B…側のPWMコントローラー31A,31B…とで必要に応じて使い分けることができる。例えば、SoC10側のPWMコントローラー13と、モータードライバー側のPWMコントローラーとでは、SoC10側のPWMコントローラー13の方が、PWM制御の精度(内部クロックの精度)が高いと想定する。このような場合、印刷装置100の中で、速度調整に高い精度が要求されるモーター(例えば、キャリッジモーター40や給紙モーター41)については、PWMコントローラー13によるPWM制御を採用し、一方、速度調整について相対的に高い精度が要求されないモーター(例えば、給紙トレイの開閉に用いられるモーター等)については、モータードライバー側のPWMコントローラーによるPWM制御を採用してSoC10側の負担を軽減する、としてもよい。
そして、分岐処理部12Aが、例えば、第2データをPWMコントローラー13へ送信し、かつ、第1データをパラレル/シリアル変換部12Bへ送信する(第1データがバス20を介してモータードライバーへ転送される)ことにより、そのとき最先の処理順に該当するモータードライバーが駆動させるモーターについての複数の制御(第2データに基づく回転速度の制御、および第1データに基づく回転方向等の制御)が、同期性を保って実現される。従って、あるモータードライバー30Aについて、第2データ(ID1付)に基づくPWM制御がPWMコントローラー13によって実行される一方で、当該PWM制御と同期して行われるべき第1データ(ID1付)に基づく回転方向の制御が、第1データ(ID1付)のモータードライバー30Aへのバス20を介した転送が他のモータードライバー30B向けのデータ転送によって待機されているために実行されない、といった不都合が起きない。
また、分岐処理部12Aが、例えば、第1データおよび第2データをパラレル/シリアル変換部12Bへ送信した場合には、当該第1データおよび第2データが再び結合され、結合後のデータ(第2結合データ)がバス20を介してモータードライバーへ転送される。従って、あるモータードライバー30Aへ向けた第1データ(ID1付)の転送と第2データ(ID1付)の転送との間に、他のモータードライバー30B向けのデータ転送が割り込むことが無い。そのため、そのとき最先の処理順に該当するモータードライバーが駆動させるモーターについての複数の制御(第2データに基づく回転速度の制御、および第1データに基づく回転方向等の制御)が、同期性を保って実現される。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば後述するような実施形態を採用可能である。各実施形態を組み合わせた構成も、本発明の開示範囲に入る。
上述したフラグF(F1,F2)は、トリガーD_trg,G_trg,P_trgを有する状態でそのまま出力コントローラー12へ入力されるとは限らない。例えば、CPU11Aや、調停回路11Bが、トリガーD_trg,G_trg,P_trgを他の形式に変換した情報を、第1データおよび第2データとともに(結合データとして)、出力コントローラー12へ入力させてもよい。ここで言う他の形式の情報とは、例えば、分岐処理部12Aがより解釈しやすい形式の情報である。また、調停回路11Bは、トリガーD_trg,G_trg,P_trg=(0,1,1)又は(1,1,1)といった本来あり得ないフラグを有した結合データについては、出力コントローラー12へ入力させないとしてもよい。
転送システム50の適用は印刷装置100には限定されない。例えば、ファクシミリ装置、スキャナー、複合機(ファクシミリ、スキャナー、プリンター等の各機能を併せ持った装置)、プロジェクターといった種々の画像処理装置や情報処理装置等に適用しても良い。また、1つのモータードライバーが駆動させるモーターは、図1のように2台である必要はなく、1台でもよいし3台以上であってもよい。
10…SoC、11…メインコントローラー、11A…CPU、11B…調停回路、12…出力コントローラー、12A…分岐処理部、12B…パラレル/シリアル変換部、13…PWMコントローラー、20…バス、30A,30B…モータードライバー、31A,31B…PWMコントローラー、40…キャリッジモーター、41…給紙モーター、42…スキャンモーター、43…ADFモーター、50…転送システム、100…印刷装置(プリンター)、CD1,CD2…結合データ、D_trg,G_trg,P_trg…トリガー、F,F1,F2…フラグ、R11,R12,R13,R21,R22,R23…レジスタ
Claims (5)
- 駆動部を制御する複数の制御回路と、
1のデータラインを介して接続した複数の前記制御回路のそれぞれに前記駆動部の制御を指示する第1データをシリアルに転送する第1コントローラーと、
複数の前記制御回路のそれぞれが前記駆動部に供給する電流を制御する第2コントローラーと、
前記第1コントローラーおよび前記第2コントローラーを制御する第3コントローラーと、を備える転送システムであって、
前記第3コントローラーは、前記第1データと前記電流の制御に用いられる第2データとを対応する前記制御回路が共通するデータ同士で結合した結合データを生成し、複数の前記制御回路の処理順に前記結合データを並べ替え、処理の順序が巡ってきた前記制御回路に対応する前記結合データから前記第1データと前記第2データとを抽出し、当該抽出した第1データを前記第1コントローラーに送信し、かつ、当該抽出した第2データを前記第2コントローラーへ送信する、ことを特徴とする転送システム。 - 前記第3コントローラーは、
前記第1データを格納する第1レジスタと、
前記第2データを格納する第2レジスタと、
前記第2データの送信先を示す第3データを格納する第3レジスタと、を備え、
前記第1レジスタから取得した前記第1データと、前記第2レジスタから取得した前記第2データと、前記第3レジスタから取得した前記第3データとを対応する前記制御回路が共通するデータ同士で結合した前記結合データを生成し、
前記結合データに含まれる前記第3データが前記第2データの送信先が前記第2コントローラーであることを示す場合に、前記結合データから抽出した前記第1データを前記第1コントローラーに送信し、かつ、前記結合データから抽出した前記第2データを前記第2コントローラーへ送信し、
前記結合データに含まれる前記第3データが前記第2データの送信先が前記第2コントローラーであることを示さない場合に、前記結合データから抽出した前記第1データを前記第1コントローラーに送信し、かつ、前記結合データから抽出した前記第2データを前記第2コントローラーへ送信しない、ことを特徴とする請求項1に記載の転送システム。 - 前記制御回路は前記駆動部に供給する電流を制御する第4コントローラーを備え、
前記第3コントローラーは、前記結合データに含まれる前記第3データが前記第2データの送信先が前記第4コントローラーであることを示す場合に、前記結合データから抽出した前記第1データと前記第2データとを結合した第2結合データを生成し、当該第2結合データを前記第1コントローラーへ送信し、
前記第1コントローラーは、前記第2結合データを転送する、ことを特徴とする請求項2に記載の転送システム。 - 前記第2コントローラーおよび前記第4コントローラーは、前記第2データに応じてパルス幅変調により前記電流を制御することを特徴とする請求項3に記載の転送システム。
- 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の転送システムを備えることを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014024692A JP2015150729A (ja) | 2014-02-12 | 2014-02-12 | 転送システムおよび印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014024692A JP2015150729A (ja) | 2014-02-12 | 2014-02-12 | 転送システムおよび印刷装置 |
Publications (1)
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JP2015150729A true JP2015150729A (ja) | 2015-08-24 |
Family
ID=53893501
Family Applications (1)
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JP2014024692A Pending JP2015150729A (ja) | 2014-02-12 | 2014-02-12 | 転送システムおよび印刷装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2015150729A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020123127A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置 |
-
2014
- 2014-02-12 JP JP2014024692A patent/JP2015150729A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020123127A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置 |
JP7140689B2 (ja) | 2019-01-30 | 2022-09-21 | 日立Astemo株式会社 | 電子制御装置 |
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