JP2015150421A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、遊技状態ごとに設定された変動パターンテーブルの中から1つの変動パターンを抽選により決定し、当該変動パターンによって特別図柄及び演出図柄の変動がなされるようにしている。また、従来のパチンコ機において、特別遊技後の遊技状態が如何なる遊技状態となるかは、当りの種類に応じて事前に決定されるため、特別遊技後の遊技状態に対応する変動パターンテーブルについても特別遊技開始前に事前に決定される。
また、他の構成として、変動パターン選択状態設定手段は、変動パターン選択状態フラグの設定とともに、特別遊技の実行前の遊技状態、図柄種別、及び特定領域への遊技球の通過の有無に応じて、特別遊技後の図柄の変動回数に応じて減算される変動パターン選択カウンタに所定の値を設定し、変動パターン決定手段は、複数の変動パターンテーブルの中から、変動パターン選択状態フラグ、及び変動パターン選択カウンタの値に応じた特定の変動パターンテーブルを参照し、当該参照した特定の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定する構成とした。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
図2に示すように、本体枠3内に収容された遊技盤30には、演出表示装置450と、後述する複数の入賞装置が配設される。演出表示装置450は、例えば1〜8までの数字、及び特定のキャラクター等からなる演出図柄Sを変動表示可能な液晶表示装置であって、その演出表示部45は遊技盤30の中央部において遊技盤30全体の面積4分の1程度を占めている。当該演出表示部45には、演出図柄Sの他、演出図柄Sの変動表示に伴って予告演出やリーチ演出等の画像や動画によって表現される多様な変動演出が表示され、遊技者は一般に、演出表示部45上に表示される演出図柄Sの変動表示、及び変動演出を視認しながら遊技を楽しむこととなる。
一方、右打ち領域ERは、遊技領域30Aの左右中心線CLよりも右側の領域であり、矢印X2で示すように当該右打ち領域ERに到達した遊技球は、遊技球の直径よりも僅かに広く、2個以上の遊技球が流下不能な右打ち通路36を通って遊技領域30A内を流下する。
第1始動入賞装置50は、遊技領域30Aの左右方向略中央において、上記演出表示部45の下部に延設されたステージ47の下方に配設される。第1始動入賞装置50は、遊技盤30の盤面より前方に突出し、上方が開口した入賞部50Aと、第1始動口検出スイッチSW1とを備え、入賞部50Aの上方開口(第1始動入賞口)より内部に取り込まれた遊技球は、内部に配設された第1始動口検出スイッチSW1によって検出される。
図2に示すように、矩形状の入賞部52Aは透明なケーシングにより形成されており、遊技者は入賞部52Aの側部開口(第2始動入賞口)への遊技球の入球有無を視認可能である。入賞部52A内に入球した遊技球は、内部に配設された第2始動口検出スイッチSW2により検出される。第2始動口検出スイッチSW2は主制御装置200と接続されており、主制御装置200は第2始動口検出スイッチSW2からの検出信号に基づいて前述した各種の抽選処理や、賞球を例えば3個払い出す賞球払出処理を実行する。
詳細については後述するが、特別遊技の実行中において落下通路72を流下中の遊技球が振分開閉体105の前進動作によって特定領域取込口77に入球し、上記特定領域R1を通過すると、遊技状態(特図遊技状態)を遊技者にとって有利な状態とする所定の遊技状態設定処理が主制御装置200により実行され、特別遊技終了後の遊技状態(特図遊技状態)が遊技者にとって有利な遊技状態に切り替えられる。
なお、第2大入賞装置120の位置は、前述の第1大入賞装置60と同様に右打ち領域ERに打ち出された遊技球のみが入球し得る位置とされており、遊技球が右打ち領域ERを流下し、かつ、特別遊技中において開閉体125が開放動作中である場合に限って入球が可能となる。
図5は、パチンコ機1の制御を担う制御手段の構成を示すブロック図である。同図に示すように、パチンコ機1は、主として遊技全般に係る基本動作を制御する主制御装置200と、主として賞球の払出動作を制御する払出制御装置250と、主として遊技球の発射を制御する発射制御装置260と、前述の演出表示装置450を制御する演出制御装置300とを備える。
遊技者のハンドルユニット7の操作により遊技領域30A内を流下する遊技球が前述の第1始動入賞装置50又は第2始動入賞装置52に入球すると、主制御装置200では特別遊技(大当り遊技)の実行可否に関する抽選(以下、特図当否抽選ともいう)、特別図柄の種類を決定する抽選(以下、特図種別決定抽選ともいう)、特別図柄の変動パターンを決定する抽選(以下、特図変動パターン決定抽選ともいう)等の種々の抽選を実行する。
そして、上記抽選のうち、特図当否抽選の結果が「当り」である場合には、前述の第1大入賞装置60及び第2大入賞装置120を開放動作させ、遊技球の入球を容易とする特別遊技を実行する。以下、各抽選の概要について説明する。
そして、第1始動入賞装置50に遊技球が入球すると、特1保留を第1特図保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶し、第2始動入賞装置52に遊技球が入球すると、特2保留を第2特図保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶する。ただし、第1特図保留記憶領域および第2特図保留記憶領域に記憶可能な特1保留数(Y1)および特2保留数(Y2)は、それぞれ4つに設定されており、各保留記憶領域の上限を超えて保留数(Y1,Y2)が増加することはない。
図6は、特図当否抽選に係る処理において参照される特図当否判定テーブルTBの概要を示す図である。遊技球が、第1始動入賞装置50又は第2始動入賞装置52に入球すると、0〜65535の範囲から1つの特図当否判定乱数が取得される。同図に示すように特図当否判定テーブルTBは、遊技状態(特図遊技状態)が特図低確率である場合に参照される低確率用特図当否判定テーブルTB1と、遊技状態(特図遊技状態)が特図高確率である場合に参照される高確率用特図当否判定テーブルTB2とに細分化されている。特図当否判定テーブルTB1,TB2には、0〜65535までの特図当否判定乱数に対応する判定結果(「当り」又は「ハズレ」)が規定されている。例えば、低確率用特図当否判定テーブルTB1が参照された場合に判定結果が「当り」となる確率は、約399分の1であり、これに対して高確率用特図当否判定テーブルTB2が参照された場合に判定結果が当りとなる確率は、10倍の約39.9分の1である。そして、上記取得された特図当否判定乱数が、「当り」と対応する乱数である場合は判定結果が当りとなり、「ハズレ」と対応する乱数である場合は判定結果がハズレと判定される。上記特図当否判定乱数及び特図当否判定テーブルTBに基づいて、特別遊技の可否に関する所定の抽選結果(「当り」又は「ハズレ」)を決定する特図当否抽選に係る処理を実行するCPU200aが、本実施形態における当否抽選手段に相当する。
なお、上記特図当否判定テーブルTB1,TB2においては、判定結果を「当り」,「ハズレ」の2通りとしたがこの他、「小当り」を付加したテーブルとしてもよい。ここで、「小当り」とは、例えば第2大入賞装置120の開閉体125を開放動作させ、遊技球の入球を容易とする遊技の開放時間が特別遊技よりも少ない遊技であり、小当りによる遊技終了後に、小当り遊技開始前と遊技状態が変わることがない遊技である。
図7は、特図種別決定抽選に係る処理において参照される特図種別決定テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、特図種別決定テーブルTBは、特図種別決定乱数が第1始動入賞装置50への入球を契機として取得され、前述の特図当否抽選の結果が当りである場合に参照される特図種別決定テーブルTB1と、特図種別決定乱数が第2始動入賞装置52への入球を契機として取得され、前述の特図当否抽選の結果が当りである場合に参照される特図種別決定テーブルTB2と、特図当否抽選の結果がハズレである場合に参照される特図種別決定テーブルTB3とに細分化される。
つまり、第1始動入賞装置50への入球を契機とする特図当否抽選の結果が「当り」となり、特図種別決定テーブルTB1が参照された場合の特別図柄A〜特別図柄Cそれぞれの選択率は、40%、30%、30%となる。
特図種別決定乱数と特図種別決定テーブルTBとに基づいて特図種別を決定する特図種別抽選に係る処理を実行するCPU200aが、本実施形態における図柄種別決定手段に相当する。なお、詳細については後述するが、当該特図種別決定抽選によって抽出、決定された特図種別は、特別遊技の態様、及び特別遊技後の遊技状態(普図遊技状態)を決定する要素として用いられる。
図8,図9は、上記特図変動パターン決定抽選において参照される変動パターン振分テーブルTBと、変動パターン振分テーブルTBに規定された変動パターンテーブルTBの概要を示す図である。
図8に示すように、変動パターン振分テーブルTBには、0〜3までの4種類の変動パターン選択状態フラグと、各変動パターン選択状態フラグと対応して設定された変動パターン選択カウンタの値と、変動パターン選択カウンタごとに設定された変動パターンテーブルTBのテーブルNoが規定されている。詳細については後述するが、変動パターン選択状態フラグ(値)は、RAM200cに設定された変動パターン選択状態フラグ記憶領域に格納される。また、変動パターン選択カウンタの値は、変動パターン選択カウンタにより特別図柄が変動する度に減算してカウントされる。
特図変動パターン決定抽選においては、毎回変動を開始するたびに、変動パターン選択状態フラグの状態、変動パターン選択カウンタの値を参照し、変動パターン振分テーブルTBに従った変動パターンテーブルTBのテーブルNoを抽出する。
また、例えば、変動パターン選択状態フラグの値が「1」であり、かつ、変動パターン選択カウンタの値が「100」〜「1」の範囲である場合、テーブルNo「B」が抽出され、当該テーブルNo「B」と対応する変動パターンテーブルTBBを参照して、変動パターンを決定する。
また、変動パターン選択状態フラグの値が「2」であり、かつ、変動パターン選択カウンタの値が「150」〜「51」である場合、テーブルNo「D」が抽出され、当該テーブルNo「D」と対応する変動パターンテーブルTBDを参照して、変動パターンを決定する。同様に、変動パターン選択カウンタの値が「50」〜「2」である場合、テーブルNo「E」が抽出され、当該テーブルNo「E」と対応する変動パターンテーブルTBEを参照して、変動パターンを決定する。同様に、変動パターン選択カウンタの値が「1」である場合、テーブルNo「F」が抽出され、当該テーブルNo「F」と対応する変動パターンテーブルTBFを参照して、変動パターンを決定する。
なお、本実施形態では特図判定結果、及び現在の保留記憶数を加味して1の変動パターンを決定するものとしたが、これに加えて特図種別に応じて変動パターンを決定する構成としてもよい。また、本実施形態では、特図判定結果が「当り」である場合には、現在の保留記憶数に依らず特定の変動パターン(識別子)が決定される。なお、遊技球が第1始動入賞装置50又は第2始動入賞装置52に入球すると、0〜99の範囲から1つの変動パターン決定乱数が取得される。
そして、上記抽出,決定されたいずれかの変動パターンテーブルTBA〜TBFの中から、特図判定結果、及び現在の保留記憶数(0〜4)及び変動パターン決定乱数に対応する1の変動パターン番号(識別子)を抽出,決定する。このように、変動パターンテーブルTBA〜TBGのいずれかを参照し、変動パターン決定乱数に対応する変動パターン(識別子)を決定する特図変動パターン決定抽選処理を実行するCPU200aが、本実施形態における変動パターン決定手段に相当する。
図10は、前述の特図当否抽選の結果が「当り」となり、遊技者にとって有利な特別遊技(大当り遊技)が実行される場合に参照される特別遊技制御テーブルTBの概要を示す図である。特別遊技制御テーブルTBには、特別遊技を制御するための各種データが記憶されており、主制御装置200は、特別遊技中において当該テーブルを参照して第1大入賞装置60の開閉体81と対応するソレノイドSOL2及び振分開閉体105と対応するソレノイドSOL3、或いは、第2大入賞装置120の開閉体125と対応するソレノイドSOL4を駆動制御する。なお、特別遊技制御テーブルTBは、特図種別ごとに複数設けられており、決定された特図種別に応じて対応するテーブルが特別遊技の開始時にセットされるが、ここでは1つのテーブルに全ての特図種別に対応する制御データを示す。
なお、図示の例では、14R目に第1大入賞装置60を動作(特定ラウンド遊技を実行)させるものとしているが、これに限られるものではなく、特別遊技中であればどのようなタイミングで第1大入賞装置60を動作させてもよい。また、特図種別に応じて特定ラウンドが異なるように設定してもよい。
ここで、開閉体81の1回当りの開放時間は0.2秒であるからラウンド遊技開始から4秒間における開閉体81の実質的な開放時間の合計は2秒となる。また、当該期間においては開閉体81の1回当りの開放時間が0.2秒と極めて短時間であることから、遊技球が第1大入賞装置60の第1大入賞口65aに入球することは困難であるものの、流下のタイミングによっては入球する可能性がある。
一方、図16(b)に示すとおり、上記振分開閉体105が開放動作を複数回繰り返す8秒の期間においては、開閉体81は開放状態に維持されているため(10回目の開放)、当該期間中において遊技球は、第1大入賞口65aに容易に入球することが可能となり、結果として8秒間に渡って開放動作される振分開閉体105により遊技球が特定領域R1を通過する(振り分けられる)可能性が極めて高くなる。
そして、本例では特別遊技中に遊技球が特定領域R1を通過したか否かによって、特別遊技後の遊技状態(特図遊技状態)を特図低確率とするか、或いは特図高確率とするかを決定する構成である。
ところが、例えば遊技者が特別遊技中において遊技球の打出しを中止し、振分開閉体105が開放動作の期間を過ぎたような場合には、遊技球が特定領域R1を通過しないことがあり得るため、本来特図高確率となるべきところが特図低確率となる。
図11は、上述の特別遊技が実行された場合に、当該特別遊技後の遊技状態を変更,設定するために参照される遊技状態設定テーブルTBの概要を示す図である。ここで遊技状態は、特図遊技状態と普図遊技状態とに区別され、これらの遊技状態はさらに特図低確率及び特図高確率と、普図低確率及び普図高確率とに区別される。
同図に示すように、遊技状態設定テーブルTBは、特別遊技前の遊技状態に応じて、遊技状態設定テーブルTBA〜TBDの4つに細分化される。具体的には、特別遊技前の遊技状態が特図低確率かつ普図低確率の場合に参照される遊技状態設定テーブルTBA、特別遊技前の遊技状態が特図高確率かつ普図高確率の場合に参照される遊技状態設定テーブルTBB、特別遊技前の遊技状態が特図高確率かつ普図低確率の場合に参照される遊技状態設定テーブルTBC、及び特別遊技前の遊技状態が特図低確率かつ普図高確率の場合に参照される遊技状態設定テーブルTBDに細分化される。
同図に示すように、各遊技状態設定テーブルTBA〜TBDには、特図種別と特定領域R1の通過有無、より具体的には特定領域検出スイッチSW5からの検出信号の有無に対応して、特別遊技後の特図遊技状態及び普図遊技状態が規定されている。より具体的には、特に上記条件に対応して、普図高確率の回数が異なるように設定されている。
また、普図高確率とは、後述の普図当否抽選において、図12に示す高確率用普図当否判定テーブルTB2が参照され、判定結果が「当り」の場合に図13に示す高確率用普図変動パターンテーブルTB2が参照される状態である。
このように、特別遊技後の遊技状態は、特別遊技前の遊技状態に応じた各遊技状態設定テーブルTBA〜TBDのいずれかを参照することにより、特図種別と遊技球の特定領域R1への通過有無に応じて決定,変更される。
なお、図中の回数に関する表記は、普図高確率又は特図高確率の継続回数であり、例えば、特図高確率(150回)である場合、特別遊技の終了後、特別図柄が150回変動するまでの間、特図高確率の状態が維持される。普図高確率についても同様である。
また、上記遊技状態設定テーブルTBに基づいて、換言すれば特別遊技前の遊技状態、特図種別、及び特定領域R1の通過有無に基づいて特別遊技後の遊技状態を特別遊技前の遊技状態と変更する処理を実行するCPU200aが、本実施形態における遊技状態設定手段に相当する。
さらに当該特別遊技後の遊技状態は、遊技状態設定テーブルTBに従って、特別遊技前の遊技状態、特図種別、及び特定領域R1への遊技球の通過有無によって切り替わる構成である。一方、パチンコ機1においては、上記特別遊技の実行等に関する種々の抽選(特図遊技)とは独立して、第2始動入賞装置52に設けられた開閉体53を開放動作させる普通遊技実行の可否等に関する抽選(普図当否抽選,普図変動時間パターン決定抽選)も実行される。以下、普通遊技実行の可否等に関する種々の抽選処理(普図遊技)の概要について説明する。
そして、通過ゲート58を遊技球が通過すると、普図当否判定乱数を第1記憶部から順に記憶する。但し、普図保留記憶領域に記憶可能な普図保留数(Y3)は4つに設定されており、当該上限を超えて普図保留数Y3が増加することはない。
そして、上記取得された普図当否判定乱数が、「当り」と対応する乱数である場合は判定結果が当りとなり、「ハズレ」と対応する乱数である場合は判定結果がハズレとなる。
上記普図当否判定乱数及び普図当否判定テーブルTBに基づいて、普通遊技の可否に関する所定の抽選結果(「当り」又は「ハズレ」)を決定する普図当否抽選に係る処理を実行するCPU200aが、本実施形態における普図当否抽選手段に相当する。
図14は、前述の普図当否抽選の結果が当りとなり、普通図柄が当りであることを示す態様で停止した場合に実行される普通遊技において参照される開閉体作動テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、開閉体作動テーブルTBには、開閉体53の開放回数、1回の開放動作当りの開放時間が規定されており、遊技状態(普図遊技状態)が普図低確率である場合に参照される低確率用開閉体作動テーブルTB1と、普図高確率である場合に参照される高確率用開閉体作動テーブルTB2とに細分化されている。
そして、遊技状態が普図低確率である場合において、普通図柄が当りを示す態様で停止した場合、開閉体作動テーブルTB1が参照されることにより、ソレノイドSOL1が通電制御され、第2始動入賞装置52の開閉体53が0.3秒間1回開放動作される。一方、遊技状態が普図高確率である場合において、普通図柄が当りを示す態様で停止した場合、上記開閉体作動テーブルTB2が参照されることにより、ソレノイドSOL1が通電制御され、第2始動入賞装置52の開閉体53が1.8秒間開放する動作が3回繰り返されることとなる。つまり、遊技状態が普図高確率である場合、普図低確率と比較して普図当否抽選の結果が「当り」となり易く、普通図柄の変動時間が大幅に短縮され、かつ開閉体53の開放時間の合計が長くなることから、遊技球が第2始動入賞装置52に入球し易くなり、遊技球の消費を抑えながら第2始動入賞装置52への入球を契機とする上述の特図遊技を行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、普図当否抽選の結果が「当り」となる確率、普通図柄の変動時間、及び開閉体53の開放時間の3つの要素を普図低確率の場合と比べて有利とすることにより、普図高確率の状態を醸成するようにしたが、これに限られるものではなく、上記3つの要素のうちの少なくとも1つを変更することにより普図高確率の状態を醸成することも可能である。
図17は、主制御装置200のCPU200aによって実行されるCPU初期化処理の概要を示す図である。電源供給回路に外部電源が供給されると、CPU200aに電源が供給されるとともにシステムリセットが入力され、CPU200aは、以下のCPU初期化処理(S100)を行う。
CPU200aは、電源投入に応じて、初期設定処理として、ROM200bから起動プログラムを読み込むとともに、各種処理を実行するために必要な設定処理を行う。
CPU200aは、タイマカウンタにウェイト処理時間を設定する。当該ウェイト処理時間は、払出制御装置250及び演出制御装置300の起動待ち時間であり、ウェイト処理時間の経過により、払出制御装置250、演出制御装置300は、主制御装置200より送信される各種のコマンドを受信可能となる。
CPU200aは、電源断予告信号を検出しているかを判定する。なお、主制御装置200には、電源断検知回路が接続されており、電源電圧が所定値以下になると、電源検知回路から電源断予告信号が出力される。電源断予告信号を検出している場合には、上記ステップS100−3に処理を移し、電源断予告信号を検出していない場合には、ステップS100−7に処理を移す。
CPU200aは、上記ステップS100−3で設定したウェイト時間が経過したか否かを判定する。その結果、ウェイト時間が経過したと判定した場合にはステップS100−9に処理を移し、ウェイト時間は経過していないと判定した場合には上記ステップS100−5に処理を移す。
CPU200aは、メインRAM200cへのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
CPU200aは、RAMクリア信号がオンしているか否かを判定する。なお、パチンコ機1の背面には不図示のRAMクリアボタンが設けられており、このRAMクリアボタンが押下操作されると、RAMクリア検出スイッチがRAMクリアボタンの押下操作を検出して、主制御装置200にRAMクリア信号が出力される。ここでは、RAMクリアボタンが押下操作された状態で電源が投入された場合に、RAMクリア信号がオンしていると判定される。そして、RAMクリア信号がオンしていると判定した場合にはステップS100−13に処理を移し、RAMクリア信号はオンしていないと判定した場合にはステップS100−19に処理を移す。
CPU200aは、RAM200cのうち、電源投入時(RAM200cをクリアするリセット時)にクリアすべきクリア対象のデータをクリアする初期化処理を行う。
CPU200aは、RAM200cがクリアされたことを演出制御装置300に伝達するためのサブコマンド(RAMクリア指定コマンド)の送信処理(送信バッファに格納する処理)を行う。
CPU200aは、RAM200cがクリアされたことを払出制御装置250に伝達するための払出コマンド(RAMクリア指定コマンド)の送信処理(送信バッファに格納する処理)を行う。
CPU200aは、チェックサムを算出するために必要な処理を実行する。
CPU200aは、上記ステップS100−19で算出したチェックサムが、電源断時に保存されたチェックサムと不一致であるかを判定する。その結果、両者が不一致であると判定した場合にはステップS100−13に処理を移し、両者が不一致ではない(一致する)と判定した場合にはステップS100−23に処理を移す。
CPU200aは、RAM200cのうち、電源復帰時(RAM200cをクリアせずに、電源断前のデータを維持するとき)にクリアすべきクリア対象のデータをクリアする初期化処理を行う。
CPU200aは、電源断から復帰したことを演出制御装置300に伝達するためのサブコマンド(電源復帰指定コマンド)の送信処理(送信バッファに格納する処理)を行う。
CPU200aは、電源断から復帰したことを払出制御装置250に伝達するための払出コマンド(電源復帰指定コマンド)の送信処理(送信バッファに格納する処理)を行う。
CPU200aは、特図種別を示す電源投入時特図種別指定コマンド、特1保留数(Y1)を示す特1保留指定コマンド、特2保留数(Y2)を示す特2保留指定コマンドを送信するための電源投入時サブコマンドセット処理(送信バッファに格納する処理)を実行する。
CPU200aは、タイマ割込みの周期を設定する。
CPU200aは、割込みを禁止するための処理を行う。当該処理により、タイマ割込み中に詳述しない払出制御装置250から受信データ(主コマンド)を受信する割込み処理と、図19に示すタイマ割込み処理の実行が禁止される。
CPU200aは、特図種別決定乱数用初期値更新乱数を更新する。なお、特図種別決定乱数用初期値更新乱数は、特図種別決定乱数の初期値および終了値を決定するためのものである。つまり、後述する特図種別決定乱数の更新処理によって特図種別決定乱数が、特図種別決定乱数用初期値更新乱数から、当該特図種別決定乱数用初期値更新乱数−1まで1周すると、特図種別決定乱数は、そのときの特図種別決定乱数用初期値更新乱数に更新されることとなる。
CPU200aは、払出制御装置250から受信した受信データ(主コマンド)を解析し、受信データに応じた種々の処理を実行する。
CPU200aは、送信バッファに格納されているサブコマンドを演出制御装置300に送信するための処理を行う。
CPU200aは、割込みを許可するための処理を行う。
CPU200aは、変動パターン決定乱数を更新し、以後、上記ステップS100−33から処理を繰り返す(以下、便宜上S100−33からS100−43を繰り返す処理をメインループ処理と呼ぶ)。
図18は、主制御装置200における電源断時退避処理(XINT割込み処理)を説明するフローチャートである。CPU200aは、電源断検知回路を監視しており、電源電圧が所定値以下になる(電源断予告信号が入力される)と、前述のCPU初期化処理のメインループ処理実行中に割り込んで電源断時退避処理を実行する。なお、本実施形態においては、後述のタイマ割込み処理中には当該電源断時退避処理が割込まないようにしている。
電源断予告信号が入力されると、CPU200aは、レジスタを退避する。
CPU200aは、電源断予告信号をチェックする。
CPU200aは、S300−3の結果、電源断予告信号を検出していると判定した場合にはステップS300−11に処理を移し、電源断予告信号を検出していないと判定した場合にはステップS300−7に処理を移す。
CPU200aは、レジスタを復帰させる。
CPU200aは、割込みを許可するための処理を行い、退避処理(S300−11以降の電源断時退避処理)を行うことなく当該電源断時退避処理を終了する。
CPU200aは、出力ポートの出力を停止する出力ポートクリア処理を実行する。
CPU200aは、チェックサムを算出して保存するチェックサム設定処理を実行する。
CPU200aは、RAM100cへのアクセスを禁止するために必要なRAMプロテクト設定処理を実行する。
CPU200aは、電源断発生監視時間を設定すべく、ループカウンタのカウンタ値に所定の電源断検出信号検出回数をセットする。
CPU200aは、電源断予告信号をチェックする。
CPU200aは、電源断予告信号を検出しているかを判定する。その結果、電源断予告信号を検出していると判定した場合にはステップS300−17に処理を移し、電源断予告信号を検出していないと判定した場合にはステップS300−23に処理を移す。
CPU200aは、上記ステップS300−17でセットしたループカウンタの値を1減算する。
CPU200aは、ループカウンタのカウンタ値が0でないかを判定する。その結果、カウンタ値が0ではないと判定した場合にはステップS300−19に処理を移し、カウンタ値が0であると判定した場合には上記したCPU初期化処理(ステップS100)に移行する。
図19は、主制御装置200におけるタイマ割込み処理を説明するフローチャートである。主制御装置200には、所定の周期(本実施形態では4msとする。2msでも良い。)毎にクロックパルスを発生させるリセット用クロックパルス発生回路が設けられている。そして、リセット用クロックパルス発生回路によって、クロックパルスが発生すると、CPU初期化処理(ステップS100)のメインループ処理実行中に割り込んで、以下のタイマ割込み処理が実行される。
CPU200aは、レジスタを退避する。
CPU200aは、割込みを許可するための処理を行う。当該処理によりタイマ割込み中に詳述しない払出制御装置250から受信データ(主コマンド)を受信する割込み処理が許可される。
CPU200aは、コモン出力バッファにセットされたコモンデータを出力ポートに出力し、第1特別図柄表示装置35A、第2特別図柄表示装置35B、第1特別図柄保留表示装置36A、第2特別図柄保留表示装置36B、普通図柄表示装置37、及び普通図柄保留表示装置38を点灯制御するダイナミックポート出力処理を実行する。
CPU200aは、各種の入力ポート情報を読み込み、主制御装置200に接続された各種の機器における最新のスイッチ状態を正確に取得するためのポート入力処理を実行する。
CPU200aは、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を行う。ここで、各種タイマカウンタは、特に断る場合を除き、当該主制御装置200のタイマ割込み処理の度に減算され、0になると減算を停止する。
CPU200aは、上記ステップS100−35と同様、特図種別決定乱数用初期値更新乱数の更新処理を実行する。
CPU200aは、特図種別決定乱数を更新する処理を行う。具体的には、乱数カウンタを1加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合にはその時の特図種別図柄乱数用初期値更新乱数の値に基づいて乱数を更新する。
CPU200aは、S400−7の処理に基づき第1始動口検出スイッチSW1、第2始動口検出スイッチSW2、ゲート検出スイッチSW3から信号の入力があったか否か判定するスイッチ管理処理を実行する。なお、当該処理の詳細については、図20を参照して後述する。
CPU200aは、特図遊技管理処理を実行する。なお、この当該処理の詳細については、図25を参照して後述する。
CPU200aは、上記の普図遊技を進行制御するための普図遊技管理処理を実行する。なお、詳細な説明については省略するが、普図遊技管理処理とは、後述の普図遊技管理フェーズ(図示せず)をロードし、当該ロードした普図遊技管理フェーズに対応する普図遊技制御モジュールを選択する処理であり、後述する複数の普図遊技管理フェーズに対応する普図遊技制御モジュールがコールされることにより、普図遊技に係る各種の処理が実行される。
CPU200aは、各種エラーの判定およびエラー判定結果に応じた設定を行うためのエラー管理処理を実行する。
CPU200aは、第1始動口検出スイッチSW1、第2始動口検出スイッチSW2、第1大入賞口検出スイッチSW4、第2大入賞口検出スイッチSW6及び一般入賞口検出スイッチSW7の入力チェックを行い、該当する賞球制御用のカウンタ等を加算するための入賞口スイッチ処理を実行する。
CPU200aは、上記ステップS400−17でセットされた賞球制御用のカウンタのカウンタ値等に基づく払出コマンドの作成および該コマンドを払出制御装置250に対して送信を行うための払出制御管理処理を実行する。
CPU200aは、外部情報出力端子板251から外部へ出力する外部情報用の出力データをセット(出力ポートバッファに格納)するための外部情報管理処理を実行する。
CPU200aは、第1特別図柄表示装置35A,第2特別図柄表示装置35B,第1特別図柄保留表示装置36A,第2特別図柄保留表示装置36B,普通図柄表示装置37、及び普通図柄保留表示装置38等の各種表示器(LED)を点灯制御するためのコモンデータをコモン出力バッファにセット(出力ポートバッファに格納)するLED表示設定処理を実行する。
CPU200aは、開閉体53を開閉動作させるためのソレノイドSOL1、開閉体81を開閉動作させるためのソレノイドSOL2、振分開閉体105を開閉動作させるためのソレノイドSOL3、及び開閉体125を開閉動作させるためのソレノイドSOL4のソレノイド出力イメージを合成し、出力ポートバッファにセット(出力ポートバッファに格納)するためのソレノイド出力イメージ合成処理を実行する。
CPU200aは、各出力ポートバッファに格納されたコモン出力バッファの値を出力ポートに出力するためのポート出力処理を実行する(ステップS400−5のダイナミックポート出力処理で出力されるものを除く)。
CPU200aは、レジスタを復帰してタイマ割込み処理を終了する。
以下、上記したタイマ割込み処理のうち、ステップS500のスイッチ管理処理、ステップS600の特図遊技管理処理について詳細に説明する。
図20は、主制御装置200におけるスイッチ管理処理(ステップS500)を説明するフローチャートである。
CPU200aは、ゲート検出スイッチSW3がオンしたか、即ち、通過ゲート58への遊技球の通過に基づいてゲート検出スイッチSW3からの検出信号が入力したかを判定する。判定の結果、検出信号の入力があった場合にはステップS510に処理を移し、入力が無い場合にはステップS500−3に処理を移す。
CPU200aは、通過ゲート58への遊技球の通過に基づいてゲート通過処理を実行する。ここで、ゲート通過処理とは、前述の普図当否判定乱数を取得するとともに、現在の普図保留数Y3が普図保留記憶領域に記憶可能な保留数の上限未満であることを条件として、取得した普図当否判定乱数を第1記憶部〜第4記憶部のいずれかに記憶する処理である。なお、該記憶した旨を演出表示部45により表示する等、演出表示部45により制御する場合は、普図保留記憶領域に記憶されている普図保留数Y3を示す普図保留指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。また、当該処理の実行によりS400−5の処理によって普図保留数Y3の上限数と対応して複数設けられた普通図柄保留表示装置38の保留表示部の対応箇所が点灯する。
CPU200aは、第1始動口検出スイッチSW1がオンしたか、即ち、第1始動入賞装置50への遊技球の入球に基づいて第1始動口検出スイッチSW1からの検出信号が入力したかを判定する。判定の結果、検出信号の入力があった場合にはステップS520に処理を移し、入力が無い場合にはステップS500−5に処理を移す。
CPU200aは、第1始動入賞装置50への遊技球の入球に基づいて第1始動口通過処理を実行する。なお、この第1始動口通過処理の詳細については、図21を参照して後述する。
CPU200aは、第2始動口検出スイッチSW2がオンしたか、即ち、第2始動入賞装置52への遊技球の入球に基づいて第2始動口検出スイッチSW2からの検出信号が入力したかを判定する。判定の結果、検出信号の入力があった場合にはステップS530に処理を移し、入力が無い場合にはステップS500−7に処理を移す。
CPU200aは、第2始動入賞装置52への遊技球の入球に基づいて第2始動口通過処理を実行する。なお、この第2始動口通過処理の詳細については、図22を参照して後述する。
CPU200aは、第1大入賞口検出スイッチSW4又は第2大入賞口検出スイッチSW6がオンしたか、即ち、第1大入賞装置60への遊技球の入球に基づいて第1大入賞口検出スイッチSW4からの検出信号が入力したか、或いは第2大入賞装置120への遊技球の入球に基づいて第2大入賞口検出スイッチSW6からの検出信号が入力したかを判定する。判定の結果、第1大入賞口検出スイッチSW4又は第2大入賞口検出スイッチSW6からの検出信号が入力した場合にはステップS500−9に処理を移し、入力が無い場合には当該スイッチ管理処理を終了する。
CPU200aは、現在、特別遊技中であるか否かを判定し、第1大入賞装置60及び第2大入賞装置120への遊技球の入球が適正になされたものであるかを判定する。ここでは、特別遊技中ではないと判定した場合には、所定の不正検出処理(例えば、不正検出であることを演出表示装置450、スピーカユニット8等により報知する)を実行し、特別遊技中であり、遊技球の入球が適正になされたと判定した場合には、大入賞口入賞球数カウンタを1加算して、当該スイッチ管理処理(ステップS500)を終了する。
図21は、主制御装置200における第1始動口通過処理(ステップS520)を説明するフローチャートである。
CPU200aは、特別図柄識別値として「00H」をセットする。ここで、特別図柄識別値とは、保留種別が特1保留および特2保留のいずれであるかを識別するためのもので、特別図柄識別値「00H」は特1保留を示し、特別図柄識別値「01H」は特2保留を示す。
CPU200aは、特別図柄1保留球数カウンタのアドレスをセットする。
CPU200aは、特別図柄乱数取得処理を実行して、当該第1始動口通過処理を終了する。なお、この特別図柄乱数取得処理は、第2始動口通過処理(ステップS530)と共通のモジュールを利用して実行される。したがって、特別図柄乱数取得処理の詳細は、第2始動口通過処理の説明後に説明する。
図22は、主制御装置200における第2始動口通過処理(ステップS530)を説明するフローチャートである。
CPU200aは、特別図柄識別値として「01H」をセットする。
CPU200aは、特別図柄2保留球数カウンタのアドレスをセットする。
CPU200aは、後述する特別図柄乱数取得処理を実行する。
CPU200aは、普図遊技管理フェーズをロードする。ここで、普図遊技管理フェーズは、普通図柄変動待ち処理の実行を示す「00H」、普通図柄変動中処理の実行を示す「01H」、普通図柄停止後処理の実行を示す「02H」、普通電動役物入賞口開放前処理の実行を示す「03H」、普通電動役物入賞口開放制御処理の実行を示す「04H」、普通電動役物入賞口閉鎖有効処理の実行を示す「05H」、及び普通電動役物入賞口終了ウェイト処理の実行を示す「06H」からなる普図遊技の実行処理の段階、すなわち、普図遊技の進行状況を示すものであり、普図遊技の実行処理の段階に応じて前述のS700における普図遊技管理処理によって更新される。
また、普図遊技管理フェーズが普通図柄変動中処理の実行を示す「01H」である場合には、上記タイマにセットされた普通図柄の変動時間が経過したことに応じて、普通図柄の停止態様を決定するとともに停止時間を設定し、普通図柄の変動を停止させる。また、普図遊技管理フェーズが普通図柄停止後処理の実行を示す「02H」である場合には、上記停止時間経過後に普図当否抽選の結果を確認し、「当り」であることを条件として、開閉体53が開放するまでの時間である開放前時間をタイマにセットする。なお、「ハズレ」である場合には、上記普通図柄変動待ち処理「00H」に復帰する。また、普図遊技管理フェーズが普通電動役物入賞口開放前処理の実行を示す「03H」である場合には、上記開放前時間の経過を条件として普電役物入賞口開閉切替処理を実行する。ここで、普電役物入賞口開閉切替処理とは、図14に示す開閉体作動テーブルTBに従ってソレノイドSOL1の制御データ等を抽出する処理である。また、普図遊技管理フェーズが普通電動役物入賞口開放制御処理の実行を示す「04H」である場合には、上記制御データに従ってソレノイドSOL1を通電し、開閉体作動テーブルTBに規定された開閉体53の開閉回数(上限回数)に達するまで開閉体53を開放するとともに、上限回数に達したことに基づいて開閉体53を閉鎖する。また、普図遊技管理フェーズが普通電動役物入賞口閉鎖有効処理の実行を示す「05H」である場合には、上記開閉体53が閉鎖してから再び普通図柄変動待ち処理「00H」が実行されるまでのウェイト時間をタイマにセットする。
また、普図遊技管理フェーズが普通電動役物入賞口終了ウェイト処理の実行を示す「06H」である場合には、上記ウェイト時間が経過したことに基づいて普図遊技管理フェーズを普通図柄変動待ち処理「00H」に移行させる。
以上のとおり、各普図遊技管理フェーズは、普図遊技の実行処理の段階に応じて切り替わり、主制御装置200は各普図遊技管理フェーズに応じた処理を実行することにより普図遊技を進行させる。
CPU200aは、上記ステップS530−5でロードした普図遊技管理フェーズが普通電動役物開放制御状態未満(普図遊技管理フェーズ<04H)であるかを判定する。上述のとおり、普図遊技管理フェーズの「04H」は、普通電動役物開放制御処理中であることを示すものである。この普通電動役物開放制御処理においては、ソレノイドSOL1が通電されて第2始動入賞装置52に設けられた開閉体53が開放状態に制御されることから、ここでは、開閉体53が適正に開放され得る状態にあるかを判定することとなる。
その結果、普通電動役物開放制御状態未満であると判定した場合にはステップS530−9に処理を移し、普通電動役物開放制御状態未満ではないと判定した場合にはステップS530−11に処理を移す。
CPU200aは、異常入賞があったか否かを判定するとともに、異常入賞があったと判定した場合には、始動口異常入賞エラー処理(例えば、不正検出であることを演出表示部45、スピーカユニット等により報知する)を実行し、当該第2始動口通過処理を終了する。
CPU200aは、普図遊技管理フェーズが普通電動役物開放制御処理中であることを示す「04H」ではないかを判定する。判定の結果、普図遊技管理フェーズが「04H」である場合にステップS530−13に処理を移し、「04H」ではない場合に第2始動口通過処理を終了する。
CPU200aは、普通電動役物入賞球数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新し、当該第2始動口通過処理を終了する。
図23は、主制御装置200における特別図柄乱数取得処理(ステップS535)を説明するフローチャートである。特別図柄乱数取得処理は、上記した第1始動口通過処理(ステップS520)および第2始動口通過処理(ステップS530)において、共通のモジュールを用いて実行される。
CPU200aは、上記ステップS520−1またはステップS530−1でセットした特別図柄識別値をロードする。
CPU200aは、対象特別図柄保留球数をロードする。ここでは、上記ステップS535−1でロードした特別図柄識別値が「00H」であれば、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特1保留数(Y1)をロードする。また、上記ステップS535−1でロードした特別図柄識別値が「01H」であれば、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特2保留数(Y2)をロードする。
CPU200aは、ハードウェア乱数生成部によって更新された特図当否判定乱数をロードする。
CPU200aは、上記ステップS535−3でロードした対象特別図柄保留球数(特1保留数(Y1)又は特2保留数(Y2)が上限値の4以上であるかを判定する。その結果、上限値以上であると判定した場合には、特別図柄乱数取得処理を終了し、上限値以上ではないと判定した場合には、ステップS535−9に処理を移す。
CPU200aは、対象特別図柄保留球数カウンタ(特別図柄1保留球数カウンタ又は特別図柄2保留球数カウンタ)のカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新する。
CPU200aは、特図保留記憶領域の記憶部のうち、取得した特図当否判定乱数をセーブする対象となる対象記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)を算定する。
CPU200aは、上記ステップS535−5でロードした特図当否判定乱数、上記ステップS400−13で更新された特図種別決定乱数、上記ステップS100−43で更新された変動パターン決定乱数を取得し、上記ステップS535−11で算定した対象記憶部に格納する。
CPU200aは、上記ステップS535−13で対象記憶部に格納した各種の乱数に基づいて、取得時演出判定処理を実行する。詳細な説明については省略するが、取得時演出判定処理とは、上記各処理によって新たな乱数が記憶されたときに、後述の図26に示す特別図柄変動待ち処理に先行して、特図当否抽選処理、特図種別決定処理、及び変動パターン決定抽選処理を実行するとともに、これら抽選によって導出された抽選結果に対応する情報(先読み判定情報)を新たな乱数が記憶された時点で先読み指定コマンドとして演出制御装置300側に送信する処理である。当該先読み指定コマンドが事前に演出制御装置300側に送信されることにより、演出制御装置300側では、先読み指定コマンドに含まれる情報に基づいて、当該先読み指定コマンドが生成される対象となった保留に基づく特別図柄変動待ち処理が実行される以前に特図当否抽選の結果や、変動パターンを示唆する所定の演出(先読み演出)を演出表示部45上に表示することが可能となる。
CPU200aは、特別図柄1保留球数カウンタおよび特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値をロードする。
CPU200aは、上記ステップS535−17でロードしたカウンタ値に基づいて、特図保留指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)し、当該特別図柄乱数取得処理(ステップS535)を終了する。
ここでは、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値(特1保留数)に基づいて特図1保留指定コマンドをセットし、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値(特2保留数)に基づいて特図2保留指定コマンドをセットする。
そして、特図遊技は、遊技球が第1始動入賞装置50又は第2始動入賞装置52へ入球する度に段階的に、かつ、繰り返し実行されるが、主制御装置200では、特図遊技に係る各処理を特図遊技管理フェーズによって管理している。
図25は、主制御装置200における特図遊技管理処理(ステップS600)を説明するフローチャートである。
CPU200aは、特図遊技管理フェーズをロードする。
CPU200aは、上記ステップS600−1でロードした特図遊技管理フェーズに対応する特図遊技制御モジュールを選択する。
CPU200aは、上記ステップS600−3で選択した特図遊技制御モジュールをコールして処理を開始する。
CPU200aは、特図遊技に係る制御時間を管理する特図遊技タイマをロードし、当該特図遊技管理処理を終了する。
図26は、主制御装置200における特別図柄変動待ち処理を説明するフローチャートである。この特別図柄変動待ち処理は、特図遊技管理フェーズが「00H」であった場合に実行される。
CPU200aは、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特2保留数(Y2)が「1」以上であるかを判定する。その結果、特2保留数(Y2)が「1」以上であると判定した場合にはステップS610−7に処理を移し、特2保留数(Y2)が「1」以上ではないと判定した場合にはステップS610−3に処理を移す。
CPU200aは、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特1保留数(Y1)が「1」以上であるかを判定する。その結果、特1保留数(Y1)が「1」以上であると判定した場合にはステップS610−7に処理を移し、特1保留数(Y1)が「1」以上ではないと判定した場合にはステップS610−5に処理を移す。
CPU200aは、客待ちコマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する客待ち設定処理を実行し、当該特別図柄変動待ち処理を終了する。当該客待ちコマンドが演出制御装置300側に送信されると、演出制御装置300は、当該客待ちコマンドの受信から所定の時間が経過したことに基づいて、VDPに所定のコマンドを送信し、演出表示部45上において、客待ち状態であることを示すデモ演出表示を表示させる。
CPU200aは、特1保留または特2保留に対応する対象特別図柄保留球数カウンタのカウンタ値を「1」減算し、特1保留または特2保留が「1」減算したことを示す保留減指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)するとともに、第2特図保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に記憶されている特2保留、または、第1特図保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に記憶されている特1保留を、1つ序数の小さい記憶部にブロック転送する。
なお、特別図柄確率状態フラグ及び普通図柄確率状態フラグの詳細については後述するが、これらのフラグに基づいて遊技状態確認指定コマンドが演出制御装置300側に送信されると、特別図柄が変動を開始するたびに現在の遊技状態(普図遊技状態,特図遊技状態)に係る情報が演出制御装置300側に伝達される。
CPU200aは、保留種別、特図遊技状態が特図低確率であるか特図高確率であるかを識別する特別図柄確率状態フラグ、及び第0記憶部に転送された特図当否判定乱数をロードし、これに対応する低確率用特図当否判定テーブルTB1又は高確率用特図当否判定テーブルTB2を選択して特図当否抽選処理を行い、その抽選結果(「当り」,「ハズレ」)に係るデータ(特図当否判定データ)を記憶する。
CPU200aは、特図種別を決定するための特図種別決定抽選処理を実行する。ここでは、上記ステップS610−9の特図当否抽選の結果が「当り」であった場合には、保留種別、第0記憶部に転送された特図種別決定乱数をロードし、特図種別決定テーブルTB1,TB2のいずれかを選択して特図種別を抽出し、抽出した特図種別に係るデータ(特図種別データ)記憶する。
一方、S610−9の特図当否抽選の結果が「ハズレ」であった場合には、特図種別決定テーブルTB3から特別図柄X(ハズレ図柄X)に係る特図種別が抽出され、特別図柄Xに係る特図種別データが記憶される。
特図種別データを記憶した後、当該特図種別データに対応する特図種別指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。即ち、当該特図種別指定コマンドが送信されることによって、演出制御装置300側には、特図種別決定処理の度に、抽出された特図種別に関する情報が伝達される。
CPU200aは、上記ステップS610−11で抽出した特図種別に対応する特別図柄停止図柄番号をセーブする。なお、第1特別図柄表示装置35Aおよび第2特別図柄表示装置35Bは、それぞれ7セグで構成されており、7セグを構成する各セグメントには番号(カウンタ値)が対応付けられている。ここで決定する特別図柄停止図柄番号は、最終的に点灯するセグメントの番号(カウンタ値)を示すものである。
CPU200aは、特別図柄の変動パターンを決定するための特図変動パターン決定抽選を実行する。当該特図変動パターン決定抽選については後述する。
CPU200aは、ステップS800で決定,抽出された変動パターン(識別子)に対応する変動時間をロードし、決定した変動時間を特別図柄変動タイマにセットする。
CPU200aは、第1特別図柄表示装置35Aまたは第2特別図柄表示装置35Bにおいて、特別図柄の変動表示を開始するために、特別図柄表示図柄カウンタを設定する処理を実行する。第1特別図柄表示装置35Aおよび第2特別図柄表示装置35Bを構成する7セグの各セグメントにはカウンタ値が対応付けられており、特別図柄表示図柄カウンタに設定されたカウンタ値に対応するセグメントが点灯制御される。ここでは、特別図柄の変動表示の開始時に点灯させるセグメントに対応するカウンタ値が特別図柄表示図柄カウンタに設定されることとなる。なお、特別図柄表示図柄カウンタは、第1特別図柄表示装置35Aに対応する特別図柄1表示図柄カウンタと、第2特別図柄表示装置35Bに対応する特別図柄2表示図柄カウンタとが別個に設けられており、ここでは、保留種別に対応するカウンタにカウンタ値が設定される。
CPU200aは、特図遊技管理フェーズを「01H」に更新し、当該特別図柄変動待ち処理を終了する。そして、当該一連の特別図柄変動待ち処理が実行されることにより、第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35B上において特別図柄の変動表示が開始されるとともに、当該特別図柄の変動表示と略同期して演出表示装置450上において演出図柄Sの変動表示が開始されることとなる。
(ステップS800−1)
CPU200aは、RAM200cの変動パターン選択状態フラグ記憶領域に格納された変動パターン選択状態フラグ(値)を読み出して処理を移す。
CPU200aは、変動パターン選択カウンタのカウンタ値を読み出して処理を移す。
CPU200aは、図8に示すROM200bに格納された変動パターン振分テーブルTBを参照するとともに、前述の各ステップで読み出した変動パターン選択状態フラグ、及び変動パターン選択カウンタのカウンタ値に対応する1のテーブルNoを抽出,決定する。
CPU200aは、上記S800−5で決定したテーブルNoと対応するいずれかの変動パターンテーブルTBA〜TBFをROM200aの記憶領域から読み出して処理を移す。
CPU200aは、第0記憶部に転送された変動パターン決定乱数をロードし、上記S800−7で読み出した変動パターンテーブルTBA〜TBFのいずれかを参照し、変動パターン決定乱数に対応する特定の変動パターン(識別子)を決定して処理を移す。
CPU200aは、上記決定された特定の変動パターンに係る情報を含む変動パターンコマンドを送信バッファにセットして処理を終了する。当該変動パターンコマンドが演出制御装置300側に送信されることによって、演出制御装置300側では、変動パターンコマンドの内容(識別子)に従って、より具体的な変動演出内容(前半変動演出,後半変動演出)を内部抽選により決定し、当該決定された変動演出の内容に関する情報を含むコマンドをVDPに送信することにより、演出図柄Sの変動表示と併せて多様な変動演出が演出表示部45に表示される。
図28は、主制御装置200における特別図柄変動中処理を説明するフローチャートである。当該特別図柄変動中処理は、特図遊技管理フェーズが「01H」であった場合に実行される。
CPU200aは、特別図柄変動ベースカウンタを更新する処理を実行する。なお、特別図柄変動ベースカウンタは、所定周期(例えば100ms)で1周するようにカウンタ値が設定される。具体的には、特別図柄変動ベースカウンタのカウンタ値が「0」であった場合には、所定のカウンタ値(例えば25)がセットされ、カウンタ値が「1」以上であった場合には、現在のカウンタ値から「1」減算した値にカウンタ値を更新する。
CPU200aは、上記ステップS620−1で更新した特別図柄変動ベースカウンタのカウンタ値が「0」であるかを判定する。その結果、カウンタ値が「0」であった場合にはステップS620−5に処理を移し、カウンタ値が「0」ではなかった場合にはステップS620−9に処理を移す。
CPU200aは、上記ステップS610−15で設定された特別図柄変動タイマのタイマ値を所定値減算する特別図柄変動タイマ更新処理を行う。
CPU200aは、上記ステップS620−5で更新した特別図柄変動タイマのタイマ値が「0」であるかを判定する。その結果、タイマ値が「0」であった場合にはステップS620−15に処理を移し、タイマ値が「0」ではなかった場合にはステップS620−9に処理を移す。
CPU200aは、第1特別図柄表示装置35A、及び第2特別図柄表示装置35Bを構成する7セグの各セグメントの点灯時間を計時する特別図柄表示タイマを更新する。具体的には、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であった場合には、所定のタイマ値がセットされ、タイマ値が「1」以上であった場合には、現在のタイマ値から「1」減算した値にタイマ値を更新する。
CPU200aは、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であるかを判定する。その結果、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS620−13に処理を移し、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合には当該特別図柄変動中処理を終了する。
CPU200aは、更新対象の特別図柄表示図柄カウンタのカウンタ値を更新する。これにより、7セグを構成する各セグメントが、所定時間おきに順次点灯することとなる。
CPU200aは、特図遊技管理フェーズを「02H」に更新する。
CPU200aは、対象の特別図柄表示図柄カウンタに、上記ステップS610−13で決定した特別図柄停止図柄番号(カウンタ値)をセーブする。これにより、第1特別図柄表示装置35Aまたは第2特別図柄表示装置35Bに、決定された特別図柄が停止表示されることとなる。
CPU200aは、第1特別図柄表示装置35Aまたは第2特別図柄表示装置35Bに特別図柄が停止表示されたことを示す特図停止指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。
当該特図停止指定コマンドが演出制御装置300側に送信されることにより、演出制御装置300は、VDPに所定のコマンドを送信し、演出表示部45上において変動中の演出図柄Sを特別図柄の停止表示と略同期して停止表示させる。
CPU200aは、特別図柄を停止表示する時間である特別図柄変動停止時間(確定時間)を特別遊技タイマにセットし、当該特別図柄変動中処理を終了する。
図29(a)は、主制御装置200における特別図柄停止後処理(S630)を説明するフローチャートである。この特別図柄停止後処理は、特図遊技管理フェーズが「02H」であった場合に実行される。
CPU200aは、上記ステップS620−21でセットした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該特別図柄停止後処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS630−3に処理を移す。
CPU200aは、特図当否抽選の結果を確認する。
CPU200aは、特図当否抽選の結果が「当り」であるかを判定する。その結果、「当り」判定した場合にはステップS630−17に処理を移し、「当り」ではないと判定した場合にはステップS630−7に処理を移す。
CPU200aは、遊技状態回数切り管理処理を実行する。ここでは、特図遊技状態が特図低確率であるか特図高確率であるかを識別するための特別図柄確率状態フラグをロードして、現在の特図遊技状態が特図低確率であるか特図高確率であるかを確認する。そして、特図遊技状態が特図高確率であった場合には、特図高確回数切りカウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値から「1」減算した値に更新する。なお、特図高確回数切りカウンタを更新した結果、カウンタ値が「0」になった場合には、特図低確率に対応する特別図柄確率状態フラグ(「1」→「0」)をセットする。これにより、特図高確率の状態において、「当り」に当選することなく、特別図柄が所定回数変動,確定したところで、特図遊技状態が特図高確率から特図低確率に移行することとなる。
なお、普図高確回数切りカウンタを更新した結果、カウンタ値が「0」になった場合には、普図低確率に対応する普通図柄確率状態フラグ(「1」→「0」)をセットする。
詳細については後述するが、特図高確回数切りカウンタ、及び普図高確回数切りカウンタのカウンタ値は、特別遊技の終了後、かつ、特別遊技終了後の特別図柄の最初の変動が開始される前に設定され、以後、特別図柄の変動が停止される度に1ずつ減算されるとともに、カウンタ値が「0」となったことを契機として、特別遊技後の遊技状態が他の遊技状態に変更される。
CPU200aは、特別図柄が確定したときの遊技状態(特図遊技状態,普図遊技状態)を示す特図確定時遊技状態確認指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。
CPU200aは、上記ステップS630−7で更新した特図高確回数および普図高確回数を演出制御装置300に伝達するための回数コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。即ち、上記ステップS630−9,ステップ630−11の処理によって、特別図柄が確定する度に、その時点の遊技状態(特図遊技状態,普図遊技状態)、及び特図高確回数および普図高確回数が演出制御装置300側に伝達される。
CPU200aは、変動パターン選択カウンタ更新処理を実行して処理を移す。当該処理については後述する。
CPU200aは、特図遊技管理フェーズを「00H」に更新し、当該特別図柄停止後処理を終了する。これにより、1の保留に基づく特図遊技管理処理が終了し、特1保留または特2保留が記憶されている場合には、次の保留に基づく特別図柄の変動表示を開始するための処理が行われることとなる。
(ステップS680−1)
CPU200aは、変動パターン選択カウンタのカウンタ値が「1」以上であるかを判定し、「1」以上である場合にステップS680−3に移行し、「1」以上でない場合(「0」である場合)に処理を終了する。
CPU200aは、変動パターン選択カウンタのカウンタ値を現在の値から1減算し、処理を移す。
CPU200aは、上記減算後のカウンタ値が「0」であるかを判定し、「0」である場合にステップS680−7に処理を移し、「0」でない場合に処理を終了する。
CPU200aは、ステップS680−5の処理により、減算後のカウンタ値が「0」であると判定されたことに基づいて、変動パターン選択状態フラグ記憶領域の変動パターン選択状態フラグの値を「0」に更新して処理を終了する。
以上のステップS680−3及びステップS680−7の処理がなされることにより、次回の特図変動パターン決定抽選処理(S800)においては、更新後の変動パターン選択状態フラグ、及び更新後(減算後)のカウンタ値に基づいていずれかの変動パターンテーブルTBA〜TBFが決定される。
CPU200aは、ステップS630−5の判定結果がYES(「当り」)であることに基づいて、確定した特図種別に応じて、図10に示す特別遊技制御テーブルTBに規定されたデータをセットする。
CPU200aは、特別電動役物最大作動回数設定処理を行う。具体的には、上記ステップS630−17でセットしたデータを参照し、特別電動役物最大作動回数カウンタに、カウンタ値として所定数(特図種別に対応するカウンタ値=ラウンド数)をセットする。
CPU200aは、上記ステップS630−17でセットしたデータを参照し、特別遊技タイマに、タイマ値として所定のオープニング時間をセーブする。
CPU200aは、特別遊技の開始を演出制御装置300に伝達するためのオープニング指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。当該オープニング指定コマンドが送信されることにより、演出制御装置300側では、VDPに所定のコマンドを送信し、例えば特別遊技の開始に先立って、遊技者にこれから特別遊技が開始されることを報知する所定のオープニング演出および特別遊技中の演出を演出表示部45に表示させる。
CPU200aは、特図遊技管理フェーズを「03H」に更新し、当該特別図柄停止後処理を終了する。これにより、特別遊技が開始されることとなる。
図30は、主制御装置200における大入賞口開放前処理を説明するフローチャートである。この大入賞口開放前処理は、特図遊技管理フェーズが「03H」であった場合に実行される。
CPU200aは、上記ステップS630−21でセットしたタイマ値(オープニング時間)が「0」でないかを判定する。その結果、タイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該大入賞口開放前処理を終了し、タイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS640−3に処理を移す。
CPU200aは、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新する。
CPU200aは、第1大入賞口65a又は第2大入賞口120bの開放開始(ラウンド遊技の開始)を演出制御装置300に伝達するための大入賞口開放指定コマンド(具体的には、これから実行するラウンド(1R、2R・・・)を示すコマンド)を送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。当該大入賞開放指定コマンドが演出制御装置300側に送信されることにより、演出制御装置300は、VDPに所定のコマンドを送信し、演出表示部45上において、現在のラウンド数に関する演出表示を表示する。
CPU200aは、大入賞口開閉切替処理を実行する。この大入賞口開閉切替処理については後述する。
CPU200aは、特図遊技管理フェーズを「04H」に更新し、当該大入賞口開放前処理を終了する。
図31は、主制御装置200における大入賞口開閉切替処理を説明するフローチャートである。
CPU200aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数(1回のラウンド遊技中における第1大入賞口65a又は第2大入賞口120bの開閉回数)の上限値であるかを判定する。本例においては、前述のとおり、ラウンド遊技が特定ラウンド遊技である場合には、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が上限値である10回であるかを判定し、ラウンド遊技が非特定ラウンド遊技である場合には、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が上限値である1回であるかを判定する。その結果、カウンタ値が上限値であると判定した場合には当該大入賞口開閉切替処理を終了し、カウンタ値が上限値ではないと判定した場合にはステップS641−3に処理を移す。なお、特定ラウンド遊技であるか、非特定ラウンド遊技であるかの判定は、S630−19でセットされる特別電動役物最大作動回数カウンタのカウンタ値と、S640−3で更新される特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値とに基づいて実行される。例えば、特別電動役物最大作動回数カウンタのカウンタ値に「15」がセットされており、かつ、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値が「14」である場合、前述した特定ラウンド遊技に相当するため、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が上限値である10回であるかが判定され、「14」以外である場合、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が上限値である1回であるかが判定されることとなる。
CPU200aは、特別遊技制御テーブルTBのデータを参照し、非特定ラウンド遊技であるか、或いは特定ラウンド遊技であるか、及び特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値に基づいて、それぞれソレノイドSOL4、又はソレノイドSOL2及びSOL3を通電制御するためのソレノイド制御データ、および、各ソレノイドの通電時間もしくは通電停止時間であるタイマデータを抽出する。
CPU200aは、上記ステップS641−3で抽出したソレノイド制御データに基づいて、ソレノイドSOL4、又はソレノイドSOL2及びSOL3の通電を開始するか、もしくは、ソレノイドSOL4、又はソレノイドSOL2及びSOL3の通電を停止するための大入賞口ソレノイド通電制御処理を実行する。この大入賞口ソレノイド通電制御処理の実行により、上記ステップS400−25およびステップS400−27において、各ソレノイドの通電開始もしくは通電停止の制御がなされることとなる。
CPU200aは、上記ステップS641−3で抽出したタイマデータに基づくタイマ値を、特別遊技タイマにセーブする。なお、ここで特別遊技タイマにセーブされるタイマ値は、第1大入賞口65a又は第2大入賞口120bの1回の開放時間となる。
CPU200aは、各ソレノイドが通電開始状態か、すなわち、上記ステップS641−5において、通電を開始する制御処理がなされたかを判定する。その結果、通電開始状態であると判定した場合にはステップS641−11に処理を移し、通電開始状態ではないと判定した場合には当該大入賞口開閉切替処理を終了する。
CPU200aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新し、当該大入賞口開閉切替処理を終了する。
図32は、主制御装置200における大入賞口開放制御処理を説明するフローチャートである。この大入賞口開放制御処理は、特図遊技管理フェーズが「04H」であった場合に実行される。
CPU200aは、上記ステップS641−7でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合にはステップS650−5に処理を移し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS650−3に処理を移す。
CPU200aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数の上限値であるかを判定する。その結果、カウンタ値が上限値であると判定した場合にはステップS650−7に処理を移し、カウンタ値は上限値ではないと判定した場合にはステップS641に処理を移す。
上記ステップS650−3において、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数の上限値ではないと判定した場合には、CPU200aは、上記ステップS641の大入賞口開閉切替処理を実行する。
CPU200aは、上記ステップS500−9で更新された大入賞口入賞球数カウンタのカウンタ値が規定数に到達していないか、すなわち、第1大入賞口65a又は第2大入賞口に、1ラウンド中の最大入賞可能数(本例では9個)と同数の遊技球が入球していないかを判定する。その結果、規定数に到達していないと判定した場合には当該大入賞口開放制御処理を終了し、規定数に到達したと判定した場合にはステップS650−7に処理を移す。
CPU200aは、ソレノイドSOL2又はソレノイドSOL4の通電を停止して第1大入賞口65a又は第2大入賞口を閉鎖するために必要な大入賞口閉鎖処理を実行する。これにより、第1大入賞口65a又は第2大入賞口120bが閉鎖状態となる。なお、特定ラウンド遊技である場合には、第1大入賞口65aが閉鎖状態となった後にソレノイドSOL3が通電されることとなる。
CPU200aは、大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を特別遊技タイマにセーブする。
CPU200aは、特図遊技管理フェーズを「05H」に更新する。
CPU200aは、第1大入賞口65a又は第2大入賞口120bが閉鎖されたことを示す大入賞口閉鎖指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)し、当該大入賞口開放制御処理を終了する。
図33は、主制御装置200における大入賞口閉鎖有効処理を説明するフローチャートである。この大入賞口閉鎖有効処理は、特図遊技管理フェーズが「05H」であった場合に実行される。
CPU200aは、上記ステップS650−9でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合には当該大入賞口閉鎖有効処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS660−3に処理を移す。
CPU200aは、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物最大作動回数カウンタのカウンタ値と一致するか、すなわち、予め設定された回数のラウンド遊技(本例では15R)が終了したかを判定する。その結果、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物最大作動回数カウンタのカウンタ値と一致すると判定した場合にはステップS660−9に処理を移し、一致しないと判定した場合にはステップS660−5に処理を移す。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「03H」に更新する。
CPU200aは、所定の大入賞口閉鎖時間を特別遊技タイマにセーブし、当該大入賞口閉鎖有効処理を終了する。これにより、次のラウンド遊技(特定ラウンド遊技又は非特定ラウンド遊技)が開始されることとなる。
CPU200aは、エンディング時間を特別遊技タイマにセーブするエンディング時間設定処理を実行する。
CPU200aは、特図遊技管理フェーズを「06H」に更新する。
CPU200aは、エンディングの開始を示すエンディング指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)し、当該大入賞口閉鎖有効処理を終了する。当該エンディング指定コマンドが送信されることにより、演出制御装置300側では、VDPに所定のコマンドを送信し、遊技者に対して特別遊技が終了したことを報知する所定のエンディング演出を演出表示部45上に表示させる。
図34は、主制御装置200における大入賞口終了ウェイト処理を説明するフローチャートである。この大入賞口終了ウェイト処理は、特図遊技管理フェーズが「06H」であった場合に実行される。
CPU200aは、上記ステップS660−9でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該大入賞口終了ウェイト処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS900に処理を移す。
CPU200aは、特別遊技終了後の遊技状態を設定するための遊技状態設定処理を実行する。当該遊技状態設定処理については後述する。
CPU200aは、上記ステップS900で設定された遊技状態を伝達するための遊技状態変化指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。
CPU200aは、上記ステップS900でセーブされた特図高確回数、及び普図高確回数に対応する回数コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。
CPU200aは、特別遊技の結果に応じて変動パターン選択フラグ、及び変動パターン選択カウンタを更新,設定するための変動パターン選択状態フラグ,カウンタ設定処理を実行して処理を移す。当該変動パターン選択フラグ,カウンタ設定処理については後述する。
CPU200aは、特図遊技管理フェーズを「00H」に更新し、当該大入賞口終了ウェイト処理を終了する。これにより、特1保留または特2保留が記憶されている場合には、特別遊技の終了後に特別図柄の変動表示が再開されることとなる。
図35は、主制御装置200における遊技状態設定処理(ステップS900)を説明するフローチャートである。
(ステップS900−1)
CPU200aは、現在の特図遊技状態フラグ及び普図遊技状態フラグ(特別遊技前の遊技状態)の値を読み出すとともに、読み出した遊技状態に対応するいずれかの遊技状態設定テーブルTBA〜TBDをROM200bから読み出して処理を移す。
CPU200aは、RAM200cの所定領域に設定された特定領域通過フラグを読み出して処理を移す。ここで、特定領域通過フラグは、特別遊技の特定ラウンド(本例では14R)遊技中における遊技球の特定領域R1の通過有無に応じて切り替えられるフラグ(「0」又は「1」)である。処理の詳細については省略するが、特定領域通過フラグの切り替えは、特定ラウンド遊技中において実行される特定領域通過判定処理によって実行される。
ステップS900−3では、特定ラウンド中に切り替えられる特定領域通過フラグを読み出すことにより、特別遊技中において遊技球が特定領域R1の通過有無を確認する。
CPU200aは、特別遊技獲得の契機となったいずれかの特図種別(特別図柄A〜特別図柄C)を読み出して処理を移す。
CPU200aは、上記ステップS900−1で読み出した遊技状態に対応するいずれかの遊技状態設定テーブルTBA〜TBDに従って、上記ステップS900−3,S900−5で読み出した特定領域通過フラグ及び特図種別に対応する遊技状態を設定する。
具体的には、遊技状態設定テーブルTBに規定された特図遊技状態が特図低確率である場合には、特別図柄確率状態フラグ(値)を「0」に更新するとともに、特図高確回数切りカウンタのカウント値を「0」に更新する。当該処理により特別遊技後の特図遊技状態が特図低確率に変更される。一方、遊技状態設定テーブルTBに規定された特図遊技状態が特図高確率である場合には、特別図柄確率状態フラグ(値)を「1」に更新するとともに、特図高確回数切りカウンタのカウント値を所定の回数(本例では、150回)に更新する。当該処理により、特別遊技後の特図遊技状態が特図高確率に変更され、当該状態が特図高確回数切りカウンタのカウント値が「0」になるまで維持される(図29のステップS630−7)。
以上のとおり、遊技状態設定処理においては、現在の遊技状態(特別遊技を獲得した時点の遊技状態)と、特別遊技を獲得する契機となった特図種別、及び特別遊技中における特定領域R1への遊技球の通過有無を加味して、特別遊技後の遊技状態が決定される。
当該処理が実行されることにより、特別遊技終了後の遊技状態を、特別遊技前の遊技状態(特別遊技を獲得した時点の遊技状態)と、特別遊技を獲得する契機となった特図種別、及び特別遊技中における特定領域R1への遊技球の通過有無を加味した遊技状態に変更することができ、遊技者は特別遊技終了後、変更後の遊技状態での遊技を行うことができる。
図36は、主制御装置200における変動パターン選択状態フラグ,カウンタ設定処理(ステップS1000)を説明するフローチャートである。
(ステップS1000−1)
CPU200aは、特別遊技前の遊技状態に対応する変動パターン選択状態,カウンタ設定テーブルTBをROM200bから読み出して処理を移す。図37に示すように、変動パターン選択状態,カウンタ設定テーブルTBは、特別遊技前の遊技状態に応じて変動パターン選択状態,カウンタ設定テーブルTBA〜TBDに細分化される。
各変動パターン選択状態,カウンタ設定テーブルTBA〜TBDには、特図種別及び特定領域R1への通過有無に応じて、変動パターン選択状態フラグ、及び変動パターン選択カウンタのカウンタ値が規定されている。なお、変動パターン選択状態,カウンタ設定テーブルTBA〜TBDに規定された変動パターン選択状態フラグは、変更後の遊技状態と対応しており、変動パターン選択状態フラグ「0」は、変更後の遊技状態が特図低確率かつ普図低確率であること、「1」は特図低確率かつ普図高確率であること、「2」は特図高確率かつ普図高確率であること、「3」は特図高確率かつ普図低確率であることを表す。
CPU200aは、RAM200cの所定領域に設定された特定領域通過フラグを読み出して処理を移す。
CPU200aは、特別遊技獲得の契機となったいずれかの特図種別(特別図柄A〜特別図柄C)を読み出して処理を移す。
CPU200aは、上記ステップS1000−1で読み出した変動パターン選択状態,カウンタ設定テーブルTBに従って、上記ステップS1000−3,S1000−5で読み出した特定領域通過フラグ及び特図種別に対応するように、変動パターン選択状態フラグ、及び変動パターン選択カウンタを更新する。
例えば変動パターン選択状態,カウンタ設定テーブルTBには、変動パターン選択状態フラグとして、「0」〜「3」までの値が規定されていることから、上記条件に応じていずれかの値をRAM200cに設定された変動パターン選択状態フラグ記憶領域に格納,更新する。また、変動パターン選択状態,カウンタ設定テーブルTBには、変動パターン選択カウンタのカウント値として、「0」,「50」,「100」,「150」の値が規定されていることから、いずれかの値を変動パターン選択カウンタとカウント値として設定,更新する。
当該処理によって更新された変動パターン選択カウンタとカウント値は、前述の変動パターン選択カウンタ更新処理(図29(b))によって特別図柄の変動が停止する度に減算さる。また、変動パターン選択状態フラグは、変動パターン選択カウンタのカウント値が「0」となったことに基づいてリセット(→「0」)される。
以下、図38,39を参照し、特別遊技終了後において参照される変動パターンテーブルTBの変遷について説明する。
まず、特図低確率かつ普図低確率の状態において、特別図柄Aに基づく特別遊技が実行され、特定領域R1を遊技球が通過しなかった場合、特別遊技後の遊技状態は、上述の遊技状態設定処理(図35のS900)により、図11に示す遊技状態設定テーブルTBAに従って、特図低確率かつ普図高確率(100回)の状態に変更される。
また、当該特別遊技が実行された場合、特別遊技後の変動パターン選択状態フラグ、及び変動パターン選択カウンタの値は、上述の変動パターン選択状態フラグ,カウンタ設定処理(図36のS1000)により、図37に示す変動パターン選択状態,カウンタ設定テーブルTBに従って、変動パターン選択状態フラグが「1」、変動パターン選択カウンタの値が「100」に変更,更新される。
一方、特別図柄の100回目の変動が停止した場合、前述の変動パターン選択カウンタ更新処理(図29(b)のS680)によって、変動パターン選択状態フラグが「0」にリセットされるため、特別図柄の101回目の変動からは、変動パターンテーブルTBAが参照されることとなる。
つまり、本例では、特別遊技後に参照される変動パターンテーブルが、変動パターンテーブルTBB→TBAの順に変遷することとなる。
まず、特図低確率かつ普図低確率の状態において、特別図柄Aに基づく特別遊技が実行され、特定領域R1を遊技球が通過した場合、特別遊技後の遊技状態は、上述の遊技状態設定処理(図35のS900)により、図11に示す遊技状態設定テーブルTBAに従って、特図高確率(150回)かつ普図高確率(150回)の状態に変更される。
また、当該特別遊技が実行された場合、特別遊技後の変動パターン選択状態フラグ、及び変動パターン選択カウンタの値は、上述の変動パターン選択状態フラグ,カウンタ設定処理(図36のS1000)により、図37に示す変動パターン選択状態,カウンタ設定テーブルTBに従って、変動パターン選択状態フラグが「2」、変動パターン選択カウンタの値が「150」に変更,更新される。
次に、特別図柄の変動101回目から149回目までは、常に変動パターンテーブルTBEを参照して、1の変動パターンが決定されることとなる。即ち、図8の変動パターン振分テーブルTBから明らかなように、特別図柄の変動101回目から149回目までは、変動パターン選択状態フラグが「2」であり、かつ、変動パターン選択カウンタの値が「50」〜「2」の範囲であるという条件を満たすため、常にテーブルNoEが抽出され、これに対応する変動パターンテーブルTBEが参照されることとなる。
最後に、特別図柄の変動150回目は、常に変動パターンテーブルTBFを参照して、1の変動パターンが決定されることとなる。即ち、図8の変動パターン振分テーブルTBから明らかなように、特別図柄の変動150回目は、変動パターン選択状態フラグが「2」であり、かつ、変動パターン選択カウンタの値が「1」であるという条件を満たすため、常にテーブルNoFが抽出され、これに対応する変動パターンテーブルTBFが参照されることとなる。なお、図9の変動パターンテーブルTBFの内容から明らかなとおり、変動パターンテーブルTBFには、他の変動パターンテーブルと比較して相対的に長い変動時間を有する変動パターンが規定されている。従って、特別図柄の150回目の変動においては、相対的に長い変動パターンに対応した演出表示が演出表示部45上において表示されることとなるため、遊技者は特図高確率かつ普図高確率の遊技状態が終了する最後の変動で大当りを獲得できるかも知れないという期待感を得ることができる。
また、本実施形態においては、変動パターン選択状態フラグ及び変動パターン選択カウンタの値を参照することにより、特別遊技後の遊技回数に応じて、参照される変動パターンテーブルTBが切り替わる(変遷する)ようにしているため、変動パターンのバリエーションを遊技回数に応じて多様化することができる。一方で、変動パターン選択状態フラグのみを設定し、当該設定された変動パターン選択状態フラグに対応する単一の変動パターンテーブルTBのみによって変動パターンを決定することも可能である。
特別図柄の変動表示と対応して変動表示される演出図柄Sの一例について概説する。図40は、演出図柄Sの例を示す図である。図40(a)に示すように、演出図柄Sは、演出表示部45の表示領域AL;AC;ARにおいて上下方向に変動表示(スクロール表示)される。また、図40(b)に示すように、演出図柄Sは、例えば1〜8までの数字表記と、各数字に対応した所定の異なるキャラクターCHA1〜CHA8が組み合わされてなる。表示領域AL,AC,ARにおいてそれぞれ変動表示される演出図柄Sは、図28のステップS620−19でセットされる特図停止指定コマンドを演出制御装置300が受信した場合において、前述の特図当否抽選の結果を示す態様で停止表示される。
例えば、前述の特図当否抽選の結果が「当り」である場合には、図40(a)に示すように全ての表示領域AL,AC,ARにおいて同一数字及びキャラクターからなる演出図柄S(図示の例では「演出図柄7」)が停止表示されることにより、遊技者に対して特図当否抽選の結果が「当り」であることを報知する。
一方、特図当否抽選の結果が「ハズレ」である場合、最終的に上記組み合わせ以外の演出図柄Sが停止表示されることにより、遊技者に対して特図当否抽選が「ハズレ」であることを報知する。
次に、演出図柄Sの変動表示中に表示される変動演出の態様の決定方法について説明する。図41(a)は、前半変動演出決定テーブルTB1の一例を説明する図であり、図41(b)は、後半変動演出決定テーブルTB2の一例を説明する図である。本実施形態では、図9で示した各変動パターンテーブルTBに規定された変動パターン(識別子)に基づいて、前半変動演出、及び後半変動演出の種別が(内容)が決定される。
そして、演出制御装置300は、変動パターンコマンドを受信すると、例えば0〜249の範囲から1の前半変動演出決定乱数を取得するとともに、受信した変動パターンに対応する前半変動演出決定テーブルTB1をセットする。そして、当該セットされた前半変動演出決定テーブルTB1の中から取得した前半変動演出決定乱数に対応する前半変動演出の具体的態様を決定する。
このように、演出制御装置300側では、主制御装置200側で決定された変動パターンに従って、当該変動パターンごとに対応付けられた前半変動演出決定テーブルTB1を参照することにより、より細分化かつ具体化された前半変動演出の内容を決定し、当該決定された前半変動演出を演出表示部45に表示させる。
また、上記前半変動演出テーブルTB1及び後半変動演出テーブルTB2に規定された内容から明らかなとおり、本実施形態では、主制御装置200側で決定された変動パターンが異なれば、決定される前半変動演出及び後半変動演出が異なる構成であるため、遊技者は特図種別の相違や、当該相違による特別遊技後の遊技状態、或いは特別遊技中における特定領域R1への遊技球の通過有無に応じて主制御装置200において決定される変動パターンと対応するバリエーションに富んだ前半変動演出及び後半変動演出を視認しながら遊技を楽しむことが可能となる。
図42は、演出制御装置300のサブCPU初期化処理(S1500)を説明するフローチャートである。
CPU300aは、電源投入に応じて、ROM300bからCPU初期化処理プログラムを読み込むとともに、RAM300cに記憶されるフラグ等の初期化、設定処理を行う。
次に、CPU300aは、演出の決定に関わる各種の演出決定乱数(前半変動演出決定乱数,後半変動演出決定乱数)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込み処理が行われるまで当該ステップS1500−3の処理を繰り返し行う。
図43は、演出制御装置300のサブタイマ割込み処理(S1600)を説明するフローチャートである。演出制御装置300には、所定の周期でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(不図示)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、CPU300aはタイマ割込み処理プログラムを読み込んで当該サブタイマ割込み処理を開始する。
CPU300aは、レジスタを退避する。
CPU300aは、割込みを許可するための処理を行う。
CPU300aは、演出制御装置300で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。ここで、各種タイマカウンタは、特に断る場合を除き、当該演出制御装置300のサブタイマ割込み処理の度に1ずつ減算され、0になると減算を停止する。
CPU300aは、RAM300cの受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を行う。演出制御装置300においては、主制御装置200から前述した種々のコマンドが送信されると、コマンド受信割込み処理(図示せず)が行われ、主制御装置200から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。ここでは、コマンド受信割込み処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析することとなる。
CPU300aは、前述の変動演出の経過時間を計時するとともに、変動演出(前半変動演出,後半変動演出)ごとにセットされるタイムテーブルを参照して、当該タイムテーブルに記憶された該当時間に対応する処理を実行するタイムスケジュール管理処理を行う。このタイムスケジュール管理処理の詳細は後述する。
CPU300aは、RAM300cの送信バッファにセットされているコマンド(内部コマンド)や各種のデータを演出表示部45の画像制御のためのVDP、音声制御のための音声合成LSI、或いはLEDの点灯制御のための制御基板等へ送信,出力する。
CPU300aは、レジスタを復帰して当該サブタイマ割込み処理を終了する。
図44は、図43のステップS1700のコマンド解析処理のうち、上記変動パターンコマンドを受信した際に実行される変動パターンコマンド受信処理(S1750)を説明するフローチャートである。変動パターンコマンドは、主制御装置200において、図27のステップS800−11でセットされた後、図17のステップS100−39のサブコマンド送信処理によって演出制御装置300に送信される。
変動パターンコマンドを受信すると、CPU300aは、受信した変動パターンコマンドを解析する。
CPU300aは、上記ステップS1500−3で更新された前半変動演出決定乱数(0〜249)を取得するとともに、変動パターンコマンドの識別子と対応する前半変動演出決定テーブルTB1を参照して、複数の前半変動演出種別の中から当該取得した前半変動演出決定乱数に対応する1の前半変動演出種別(前半変動演出番号)を選択,決定する。なお、本例においては、前半変動演出決定乱数に基づいて1の前半変動演出種別(前半変動演出番号)を選択,決定するようにしたが、変動パターンコマンドの種類によっては、前半変動演出決定乱数に基づくことなく、現在の遊技状態によって1の前半変動演出種別(前半変動演出番号)を選択,決定するようにしても良い。
CPU300aは、上記ステップS1500−3で決定された具体的な前半変動演出を実行するための前半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。
ここでセットされた前半変動演出実行コマンドには、前半変動演出番号が含まれ、前半変動演出実行コマンドがVDPに対する内部コマンドとして送信されることにより、VDPによって、前半変動演出番号に対応する前半変動演出を表示するための画像表示制御がなされる。また、演出制御装置300は、前半変動演出実行コマンドに対応する音声出力制御、可動体駆動制御、或いは発光制御を同時に実行する。
CPU300aは、上記ステップS1500−3で更新された後半変動演出決定乱数(0〜249)を取得するとともに、変動パターンコマンドの識別子と対応する後半変動演出決定テーブルTB2を参照して、複数の後半変動演出種別の中から当該取得した後半変動演出決定乱数に対応する1の後半変動演出種別(前半変動演出番号)を選択,決定する。
CPU300aは、上記ステップS1750−7で決定された具体的な後半変動演出を実行するための後半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた後半変動演出実行コマンドには、後半変動演出番号が含まれ、後半変動演出実行コマンドがVDPに対する内部コマンドとして送信されることにより、VDPによって、後半変動演出番号に対応する後半変動演出を表示するための画像表示制御がなされる。また、演出制御装置300は、後半変動演出実行コマンドに対応する音声出力制御、可動体駆動制御、或いは発光制御を同時に実行する。
CPU300aは、上記各ステップで決定された前半変動演出種別及び後半変動演出種別に対応するタイムテーブルのデータをセットして処理を移す。以後、当該タイムテーブルに従ってVDPに所定の内部コマンドを送信することにより、前半変動演出中及び後半変動演出中に所定の画像表示が逐次表示される。
CPU300aは、変動演出(前半変動演出+後半変動演出)の実行時間を計時すべく、変動時間計時タイマをリセットし、変動パターンコマンド受信処理を終了する。なお、ここでリセットされた変動時間計時タイマは、ステップS1800のタイムスケジュール管理処理において、タイマ割込み処理のたびにカウンタ値が加算され、これによって変動演出の実行時間が計時されることとなる。
図45は、タイムスケジュール管理処理(ステップS1800)を説明するフローチャートである。
CPU300aは、変動時間計時タイマのカウンタ値を加算し、変動演出の実行時間を更新する。
CPU300aは、変動演出の実行中においてセットされるタイムテーブルを参照し、現在の変動演出の実行時間に応じて、各種のコマンドを送信バッファにセットしたり、各種のフラグをON/OFFしたりする制御処理を実行する。なお、前半変動演出番号及び後半変動演出番号に対応するリーチ図柄指定コマンドや停止図柄指定コマンド等が現在の変動演出の実行時間に応じて送信バッファにセットされ、VDP側ではこれらのコマンドを受信することによって、3つの演出図柄Sのうち、2つの演出図柄Sを同一の数字で仮停止させるリーチを表現することや、変動時間の終期において3つの演出図柄Sを停止させる停止表示に係る表示制御を実行する。
また、図26のステップS800の処理を実行するCPU200aが本発明に係る変動パターン決定手段を構成する。また、図30〜図34の処理を実行するCPU200aが特別遊技実行手段を構成する。また、図35の処理を実行するCPU200aが遊技状態設定手段を構成する。また、図36の処理を実行するCPU200aが変動パターン選択状態設定手段を構成する。
30A 遊技領域,45 演出表示部,50 第1始動入賞装置,
52 第2始動入賞装置,60 第1大入賞装置,65a 第1大入賞口,
72 落下通路,77 特定領域取込口,80 開閉機構,81 開閉体,
100 振分機構,105 振分開閉体,200 主制御装置,300 演出制御装置,
R1 特定領域,R2 非特定領域
Claims (2)
- 遊技領域に配設された始動入賞装置への入球を契機として取得される乱数に基づいて、特別遊技実行の可否に関する抽選を実行する当否抽選手段と、
前記当否抽選手段により実行される前記抽選の結果に基づいて、図柄種別を決定する図柄種別決定手段と、
前記当否抽選手段による前記抽選が実行されたことに基づいて、少なくとも前記抽選の結果を示す図柄の変動時間を含む変動パターンが規定された複数の変動パターンテーブルから特定の変動パターンテーブルを参照し、当該参照した特定の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、
変動時間経過後の前記図柄の停止態様が、前記当否抽選手段による前記抽選の結果が当りであることを示す態様であることに応じて、大入賞装置を駆動制御する特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
前記変動時間経過後の前記図柄の停止態様が、前記当否抽選手段による前記抽選の結果が当りであることを示す態様であることに応じて、前記特別遊技後の遊技状態を変更する遊技状態設定手段と、
前記変更後の遊技状態に対応した変動パターン選択状態フラグを設定する変動パターン選択状態設定手段と、
を備えた遊技機であって、
前記大入賞装置は、前記遊技領域内を流下する遊技球が入球可能な入球口と、前記特別遊技実行手段により駆動制御され、前記入球口を閉鎖又は開放する開閉体と、前記入球口に入球した遊技球が通過可能な特定領域及び非特定領域と、
を有し、
前記遊技状態設定手段は、前記特別遊技を構成する複数のラウンド遊技全ての終了後であって、特別遊技の終了を報知する所定の演出が演出表示部上において表示されるタイミングから、特別遊技終了後の前記図柄の変動開始前に、前記特定領域への遊技球の通過の有無に応じて、特別遊技後の遊技状態を特別遊技前の遊技状態と変更し、
前記変動パターン選択状態設定手段は、前記特別遊技を構成する複数のラウンド遊技全ての終了後であって特別遊技の終了を報知する所定の演出が演出表示部上において表示されるタイミングから、特別遊技終了後の前記図柄の変動開始前に、前記遊技状態設定手段により変更された遊技状態に対応する変動パターン選択状態フラグを設定し、
前記変動パターン決定手段は、複数の変動パターンテーブルの中から、前記変動パターン選択状態フラグに応じた特定の変動パターンテーブルを参照し、当該参照した特定の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定することを特徴とする遊技機。 - 前記変動パターン選択状態設定手段は、前記変動パターン選択状態フラグの設定とともに、
前記特別遊技の実行前の遊技状態、前記図柄種別、及び前記特定領域への遊技球の通過の有無に応じて、前記特別遊技後の前記図柄の変動回数に応じて減算される変動パターン選択カウンタに所定の値を設定し、
前記変動パターン決定手段は、複数の変動パターンテーブルの中から、前記変動パターン選択状態フラグ、及び前記変動パターン選択カウンタの値に応じた特定の変動パターンテーブルを参照し、当該参照した特定の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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