JP2015150053A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】RFパルスの出力系統が完全な故障に至る前に前兆又は異常を早期に発見できるMRI装置を提供する。【解決手段】MRI装置10Aは、理想制御値算出部65と、パルス強度取得部66と、判定部68とを有する。理想制御値算出部65は、複数のRFパルスが連続的に出力される場合が含まれるように、本スキャンのパルスシーケンスの実行時に出力されるべき複数のRFパルスの強度の各理想制御値を、本スキャンの条件に基づいて算出する。パルス強度取得部66は、上記パルスシーケンスの実行中に送信された複数のRFパルスの強度の各測定値を取得する。判定部68は、複数のRFパルスの強度の各理想制御値と各測定値とを比較することで、RFパルス送信系統の異常の有無を判定する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージングに関する。
MRIは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数のRFパルスで磁気的に励起し、この励起に伴って発生するMR信号から画像を再構成する撮像法である。なお、上記MRIは磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging)の意味であり、RFパルスは高周波パルス(radio frequency pulse)の意味であり、MR信号は核磁気共鳴信号(nuclear magnetic resonance signal)の意味である。
RFパルスの送信、及び、被検体から放射されるMR信号の検出は、RFコイル装置(Radio Frequency Coil Device)により実行される。RFコイル装置には、全身用のものと、局所用のものとがある。全身用RFコイル装置は、例えばガントリに内蔵され、RFパルスの送信機能と、MR信号の検出機能とを併せ持つことが多い。
局所用RFコイル装置には、RFパルスの送信機能及びMR信号の検出機能を併せ持つタイプと、MR信号の検出専用のタイプとがある。局所用RFコイル装置は、撮像部位に応じて種々のものが使用され、例えば頭部の撮像時には、頭部専用のRFコイル装置が被検体の頭部に装着される。頭部専用のRFコイル装置は、RFパルスの送信機能と、MR信号の検出機能とを併せ持つことが多い。また、撮像部位が広範囲に亘る場合、例えば胸部RFコイル装置、骨盤部RFコイル装置、下肢RFコイル装置などの複数のRFコイル装置が被検体に装着されることもある。
撮像領域に対するRFパルスの送信は、例えば、RF送信器から供給されるRFパルス電流が送信用RFコイル装置内のコイルを流れることで実行される。画質やSARの観点からは、実際に出力されるRFパルスの強度と、パルスシーケンスに従って規定されるRFパルス強度の理想制御値(計画値)との乖離が小さいことが望ましい。上記SARは、比吸収率(Specific Absorption Ratio)であり、生体組織1kgに吸収されるRFパルスのエネルギーを意味する(例えば、特許文献1参照)。
従来技術では、実際にRFパルスを出力し、パルスシーケンスに基づいて規定されるRFパルス強度の理想制御値と、実際に出力されたRFパルス強度とを比較する簡易確認スキャンが実行されていた。簡易確認スキャンでは、離散的にRFパルスが出力され、実際の出力強度が制御値と対比して一定範囲内にない場合、RFパルスの出力系統の異常として検出されていた。そして、RFパルスの出力系統の故障が検出された場合、以降の撮像ができないように制御されていた。
特開2011−120873号公報
従来技術では、RFパルスの出力系統の故障の前兆などの若干の異常があっても検出できなかったので、RFパルスの出力系統に異常があっても、そのまま撮像が実行されていた場合があった。故障の検出後では撮像を実行できないため、RFパルスの出力系統の異常を故障の前兆段階で検出できる構成が望まれていた。前述のように、撮像部位に応じて種々の組み合わせのRFコイル装置が用いられるが、RFコイル装置についても同様に、故障の前兆段階で異常を検出できる構成が望ましい。
このため、MRIにおいて、RFパルスの出力系統が完全な故障に至る前に、その前兆又は異常を従来技術よりも早期に発見する新技術が要望されていた。
また、MRIにおいて、RFコイル装置が完全な故障に至る前に、その前兆又は異常を従来技術よりも早期に発見する新技術が要望されていた。
以下、本発明の実施形態が取り得る態様の数例を態様毎に説明する。
(1)一実施形態では、MRI装置は、信号収集部と、画像再構成部と、理想制御値算出部と、パルス強度取得部と、判定部とを有する。
信号収集部は、本スキャンのパルスシーケンスに従って撮像領域にRFパルスを送信すると共に、撮像領域からMR信号を収集する。
画像再構成部は、MR信号に基づいて画像データを再構成する。
理想制御値算出部は、複数のRFパルスが連続的に出力される場合が含まれるように、パルスシーケンスの実行時に出力されるべき複数のRFパルスの強度の各理想制御値を本スキャンの条件に基づいてそれぞれ算出する。
パルス強度取得部は、パルスシーケンスの実行中に送信された複数のRFパルスの強度の各測定値を取得する。
判定部は、複数のRFパルスの強度の各理想制御値と、複数のRFパルスの強度の各測定値とを比較することで、信号収集部におけるRFパルス送信系統の異常の有無の判定を実行する。
(2)別の一実施形態では、MRI装置は、上記(1)と同様の信号収集部と、上記(1)と同様の画像再構成部と、理想制御値算出部と、パルス強度取得部と、判定部とを有する。
この形態では、理想制御値算出部は、パルスシーケンスの実行時に出力されるべきRFパルスの強度の理想制御値を、RFパルスを時分割した複数の区間毎に、本スキャンの条件に基づいてそれぞれ算出する。
この形態では、パルス強度取得部は、パルスシーケンスの実行中に送信されたRFパルスの強度の測定値を、時分割された複数の区間に対してそれぞれ取得する。
この形態では、判定部は、時分割された区間毎の理想制御値と測定値とを比較することで、信号収集部におけるRFパルス送信系統の異常の有無の判定を実行する。
(3)別の一実施形態では、MRI装置は、本スキャンの実行時に撮像領域からのMR信号を検出する少なくとも1つのRFコイル装置からMR信号を取得し、MR信号に基づいて画像データを再構成するものである。このMRI装置は、反射割合算出部と、データ記憶部と、判定部とを有する。
反射割合算出部は、本スキャンの前に実行されるプレスキャンにおいてRFパルスが撮像領域に送信された直後に反射電波強度を測定することで、RFパルスの反射割合を算出する。
データ記憶部は、RFパルスの送信、及び、MR信号の検出にそれぞれ用いられるRFコイル装置の組み合わせのパターン毎に、正常な反射割合を記憶している。
判定部は、本スキャンにおいてRFパルスの送信、及び、MR信号の検出に用いられるRFコイル装置の組み合わせを取得し、取得した組み合わせに対応する正常な反射割合と、反射割合算出部により算出された反射割合とを比較することで、RFコイル装置の異常の有無を本スキャンの実行前に判定する。
第1の実施形態のMRI装置の全体構成の一例を示すブロック図。 従来技術における、正常と判断すべき測定波形と、異常と判断すべき測定波形との判別基準を示す模式図。 第1の実施形態において、理想制御値に基づくRFパルスの波形に対して、正常と判断すべき測定波形と、異常と判断すべき測定波形との判別基準の一例を示す模式図。 第1の実施形態において、同じ理想制御値の波形を入力した場合に、経過年数に応じた実際のRFパルスの出力レベルの下降の程度の一例を示す模式図。 第1の実施形態のMRI装置の動作の流れの一例を示すフローチャート。 第2の実施形態のMRI装置の全体構成の一例を示すブロック図。 第2の実施形態において、RFパルスの送信、及び、MR信号の検出にそれぞれ用いられるRFコイル装置の組み合わせのパターン毎に記憶された正常な反射割合の一例を示す表。 第2の実施形態のMRI装置の動作の流れの一例を示すフローチャート。
以下、MRI装置及びMRI方法の実施形態について、添付図面に基づいて説明する。なお、各図において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態のMRI装置10Aの全体構成の一例を示すブロック図である。ここでは一例として、MRI装置10Aの構成要素を寝台装置20、ガントリ30、制御装置40の3つに分けて説明する。
第1に、寝台装置20は、支持台21と、天板22と、支持台21内に配置される天板移動機構23とを有する。
天板22の上面には、被検体Pが載置される。また、天板22の上面には、被検体Pに装着されるRFコイル装置100が接続される接続ポート25が複数配置される。ここでは一例として、骨盤部用のRFコイル装置100が図示されている。
支持台21は、天板22を水平方向(装置座標系のZ軸方向)に移動可能に支持する。天板移動機構23は、天板22がガントリ30外に位置する場合に、支持台21の高さを調整することで、天板22の鉛直方向の位置を調整する。また、天板移動機構23は、天板22を水平方向に移動させることで天板22をガントリ30内に入れ、撮像後には天板22をガントリ30外に出す。
第2に、ガントリ30は、例えば円筒状に構成され、撮像室に設置される。ガントリ30は、静磁場磁石31と、シムコイルユニット32と、傾斜磁場コイルユニット33と、RFコイルユニット34とを有する。
静磁場磁石31は、例えば超伝導コイルであり、円筒状に構成される。静磁場磁石31は、後述の制御装置40の静磁場電源42から供給される電流により、撮像空間に静磁場を形成する。撮像空間とは例えば、被検体Pが置かれて、静磁場が印加されるガントリ30内の空間を意味する。なお、静磁場電源42を設けずに、静磁場磁石31を永久磁石で構成してもよい。
シムコイルユニット32は、例えば円筒状に構成され、静磁場磁石31の内側において、静磁場磁石31と軸を同じにして配置される。シムコイルユニット32は、後述の制御装置40のシムコイル電源44から供給される電流により、静磁場を均一化するオフセット磁場を形成する。
傾斜磁場コイルユニット33は、例えば円筒状に構成され、シムコイルユニット32の内側に配置される。傾斜磁場コイルユニット33は、X軸傾斜磁場コイル33xと、Y軸傾斜磁場コイル33yと、Z軸傾斜磁場コイル33zとを有する。
本明細書では、特に断りのない限り、X軸、Y軸、Z軸は装置座標系であるものとする。ここでは一例として、装置座標系のX軸、Y軸、Z軸を以下のように定義する。まず、鉛直方向をY軸方向とし、天板22は、その上面の法線方向がY軸方向となるように配置される。天板22の水平移動方向をZ軸方向とし、ガントリ30は、その軸方向がZ軸方向となるように配置される。X軸方向は、これらY軸方向、Z軸方向に直交する方向であり、図1の例では天板22の幅方向である。
X軸傾斜磁場コイル33xは、後述のX軸傾斜磁場電源46xから供給される電流に応じたX軸方向の傾斜磁場Gxを撮像領域に形成する。同様に、Y軸傾斜磁場コイル33yは、後述のY軸傾斜磁場電源46yから供給される電流に応じたY軸方向の傾斜磁場Gyを撮像領域に形成する。同様に、Z軸傾斜磁場コイル33zは、後述のZ軸傾斜磁場電源46zから供給される電流に応じたZ軸方向の傾斜磁場Gzを撮像領域に形成する。
そして、スライス選択方向傾斜磁場Gss、位相エンコード方向傾斜磁場Gpe、及び、読み出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Groは、装置座標系の3軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzの合成により、任意の方向に設定可能である。
上記撮像領域は、例えば、1画像又は1セットの画像の生成に用いられるMR信号の収集範囲の少なくとも一部であって、画像となる領域である。撮像領域は例えば、撮像空間の一部として装置座標系で3次元的に規定される。例えば折り返しアーチファクトを防止するために、画像化される領域よりも広範囲でMR信号が収集される場合、撮像領域はMR信号の収集範囲の一部である。一方、MR信号の収集範囲の全てが画像となり、MR信号の収集範囲と撮像領域とが合致する場合もある。また、上記「1セットの画像」は、例えばマルチスライス撮像などのように、1のパルスシーケンスで複数画像のMR信号が一括的に収集される場合の複数画像である。
RFコイルユニット34は、例えば円筒状に構成され、傾斜磁場コイルユニット33の内側に配置される。RFコイルユニット34は、例えば、RFパルスの送信及びMR信号の受信を兼用可能な全身用コイル(図示せず)を含む。
第3に、制御装置40は、静磁場電源42と、シムコイル電源44と、傾斜磁場電源46と、RF送信器48と、RF受信器50と、シーケンスコントローラ58と、演算装置60と、入力装置72と、表示装置74と、記憶装置76とを有する。
傾斜磁場電源46は、X軸傾斜磁場電源46xと、Y軸傾斜磁場電源46yと、Z軸傾斜磁場電源46zとを有する。X軸傾斜磁場電源46x、Y軸傾斜磁場電源46y、Z軸傾斜磁場電源46zは、傾斜磁場Gx、Gy、Gzを形成するための各電流を、X軸傾斜磁場コイル33x、Y軸傾斜磁場コイル33y、Z軸傾斜磁場コイル33zにそれぞれ供給する。
RF送信器48は、増幅器48aと、測定器48bとを有する。RF送信器48は、シーケンスコントローラ58から入力される制御情報に基づいて、核磁気共鳴を起こすラーモア周波数のRF電流パルスを生成し、これを増幅器48aからRFコイルユニット34に送信する。このRF電流パルスに応じたRFパルスが、RFコイルユニット34から被検体Pに送信される。
なお、RF送信器48内において、増幅器48aの出力には、測定器48bが直列に挿入されており、測定器48bは、出力されるRF電流パルスの電流値を所定の時間間隔で測定し、測定値を演算装置60に入力する。
RFコイルユニット34の全身用コイルや、被検体Pに装着されるRFコイル装置100は、被検体P内の原子核スピンがRFパルスによって励起されることで発生したMR信号を検出し、検出されたMR信号は、RF受信器50に入力される。
RF受信器50は、受信したMR信号に所定の信号処理を施した後、A/D(analog to digital)変換を施すことで、デジタル化されたMR信号の複素データである生データを生成する。RF受信器50は、MR信号の生データを演算装置60(の画像再構成部62)に入力する。
シーケンスコントローラ58は、演算装置60の指令に従って、傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50の駆動に必要な制御情報を記憶する。ここでの制御情報とは、例えば、傾斜磁場電源46に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報である。シーケンスコントローラ58は、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50を駆動させることで、傾斜磁場Gx、Gy、Gz及びRFパルスを発生させる。
演算装置60は、システム制御部61と、システムバスSBと、画像再構成部62と、画像データベース63と、画像処理部64と、理想制御値算出部65と、パルス強度取得部66と、SAR算出部67と、判定部68とを有する。
システム制御部61は、本スキャンの撮像条件の設定、撮像動作及び撮像後の画像表示において、システムバスSB等の配線を介してMRI装置10A全体のシステム制御を行う。上記撮像条件とは例えば、どの種類のパルスシーケンスにより、どのような条件でRFパルス等を送信し、どのような条件で被検体PからMR信号を収集するかを意味する。撮像条件の例としては、撮像空間内の位置的情報としての撮像領域、フリップ角、繰り返し時間TR(Repetition Time)、スライス数、撮像部位、スピンエコー法やパラレルイメージング等のパルスシーケンスの種類などが挙げられる。上記撮像部位とは、例えば、頭部、胸部、腹部などの被検体Pのどの部分を撮像領域として画像化するかを意味する。
上記「本スキャン」は、T1強調画像などの、目的とする診断画像の撮像のためのスキャンであって、位置決め画像用のMR信号収集のスキャンや、較正スキャンを含まないものとする。スキャンとは、MR信号の収集動作を指し、画像再構成を含まないものとする。較正スキャンとは例えば、本スキャンの撮像条件の内の未確定のものや、画像再構成処理や画像再構成後の補正処理に用いられる条件やデータ等を決定するために、本スキャンとは別に行われるスキャンを指す。較正スキャンの例としては、本スキャンでのRFパルスの中心周波数を算出するシーケンス等がある。プレスキャンとは、較正スキャンの内、本スキャン前に行われるものを指す。
また、システム制御部61は、撮像条件の設定画面情報を表示装置74に表示させ、入力装置72からの指示情報に基づいて撮像条件を設定し、設定した撮像条件をシーケンスコントローラ58に入力する。また、システム制御部61は、撮像後には、生成された表示用画像データが示す画像を表示装置74に表示させる。
入力装置72は、撮像条件や画像処理条件を設定する機能をユーザに提供する。
画像再構成部62は、位相エンコードステップ数及び周波数エンコードステップ数に応じて、RF受信器50から入力されるMR信号の生データをk空間データとして配置及び保存する。k空間とは、周波数空間の意味である。画像再構成部62は、k空間データに2次元又は3次元のフーリエ変換を含む画像再構成処理を施すことで、被検体Pの画像データを生成する。画像再構成部62は、生成した画像データを画像データベース63に保存する。
画像処理部64は、画像データベース63から画像データを取り込み、これに所定の画像処理を施し、画像処理後の画像データを表示用画像データとして記憶装置76に保存する。
記憶装置76は、上記の表示用画像データに対し、その表示用画像データの生成に用いた撮像条件や被検体Pの情報(患者情報)等を付帯情報として付属させて記憶する。
SAR算出部67は、測定器48bから入力されるRFパルス電流の測定値に基づいて、SARを測定する。
理想制御値算出部65は、第1の実施形態の特徴の1つであり、パルスシーケンスの実行時に出力されるべき複数のRFパルスの強度の各理想制御値を、各RFパルスを時分割した区間毎に、本スキャンの条件に基づいてそれぞれ算出する。詳細は図3で後述する。
パルス強度取得部66は、第1の実施形態の特徴の1つであり、パルスシーケンスの実行中に送信された複数のRFパルスの強度の時間変化の測定値を取得する。
判定部68は、第1の実施形態の特徴の1つであり、RFパルスの強度の理想制御値と、測定値とを新手法によって比較することで、RF送信器48の異常の有無を判定する。判定部68は、ここでは一例として、通信回線を介して外部のサービスセンタSCに接続されている。RF送信器48に異常ありと判定した場合、判定部68は、そのように判定した旨をリアルタイムでサービスセンタSCに通知する。
なお、演算装置60、入力装置72、表示装置74、記憶装置76の4つを1つのコンピュータとして構成し、例えば制御室に設置してもよい。
また、上記説明では、MRI装置10Aの構成要素をガントリ30、寝台装置20、制御装置40の3つに分類したが、これは一解釈例にすぎない。例えば、天板移動機構23は、制御装置40の一部として捉えてもよい。
或いは、RF受信器50は、ガントリ30外ではなく、ガントリ30内に配置されてもよい。この場合、例えばRF受信器50に相当する電子回路基盤がガントリ30内に配設される。そして、RFコイル装置100等によって電磁波からアナログの電気信号に変換されたMR信号は、当該電子回路基盤内のプリアンプで増幅され、デジタル信号としてガントリ30外に出力され、画像再構成部62に入力される。ガントリ30外への出力に際しては、例えば光通信ケーブルを用いて光デジタル信号として送信すれば、外部ノイズの影響が軽減されるので望ましい。
図2は、従来技術における、正常と判断すべき測定波形と、異常と判断すべき測定波形との判別基準を示す模式図である。図2において、縦軸はRFパルスの強度(Pulse Intensity)である。図2の左側は、理想制御値の強度の1つのRFパルスである。図2の中央は、許容範囲内(正常範囲内)の測定値の2つのRFパルスである。図2の右側は、許容範囲外(正常範囲外)の測定値の2つのRFパルスである。
従来技術では、簡易スキャンにより、RF送信器に離散的にRFパルスを出力させ、そのRFパルスの出力の測定値と、理想制御値とのズレが所定範囲外である場合、RF送信器内の増幅器の異常として検出していた。上記ズレは、例えば、図2に示すように、理想制御値を100%として、±10%の範囲である。
しかし、実際のパルスシーケンスでは、連続的にRFパルスが出力される場合もあるので、上記のような離散的なRFパルスの出力では検出不可能なRF送信器の出力異常が生じ得る。例えば、連続的にRFパルスを出力することによる温度上昇によって、RF送信器の出力が異常となる場合や、使用中にRF送信器の出力が徐々に出力が低下していく場合等である。
そこで第1の実施形態のMRI装置10Aは、複数のRFパルスが連続的に出力される場合が含まれるように判定を実行する。即ち、MRI装置10Aは、パルスシーケンス実行中に出力される全RFパルスについて、強度の理想制御値を算出すると共に実際の強度を測定し、両者の比較により異常の有無を判定する。
図3は、第1の実施形態において、理想制御値に基づくRFパルスの波形に対して、正常と判断すべき測定波形と、異常と判断すべき測定波形との判別基準の一例を示す模式図である。
図3の上段は、パルスシーケンスの始めから終了までに送信される(複数の)RFパルスの理想制御値の各波形図である。縦軸はパルス強度であり、横軸は経過時間である。煩雑となるので、図3の上段では、パルスシーケンスの最初と最後のRFパルスのみを示し、他のRFパルスは省いている(中段、下段も同様)。
また、ここでは一例として、各RFパルスを時分割し、時分割された区間Δ1〜Δ8毎に理想制御値が算出される。煩雑となるので、最初のRFパルスのみ時分割された区間Δ1〜Δ8を図示し、最後のRFパルスでは区間Δ1〜Δ8の表記を省略する。
図3の中段は、正常範囲の場合に対応するRFパルスの強度の測定値、及び、理想制御値との積算ズレ量である。具体的には、図3の中段の上側は、パルスシーケンスの始めから終了までに送信されるRFパルスの強度の時間変化の測定値を上段と同様に示す(図中の破線は、図3の上段の理想制御値のレベルを示す)。
図3の中段の下側は、各RFパルスを時分割し、時分割した区間(Δ1〜Δ8)毎に、対応する理想制御値との差分の絶対値を積算したものである。即ち、図3の中段の下側において、横軸は経過時間であり、縦軸はズレ量の積算値である。縦軸の単位は、ここでは一例として、理想制御値を基準(100%)とした%で考える。
即ち、時分割された1つの区間(例えばΔ1)毎に、その区間の理想制御値を100%として正規化することで測定値が±何%ずれたかを算出し、%で示されるズレの絶対値を「ズレ量」として積算していく。従って、図3の上段、中段の例では、最初のRFパルスにおいて、区間Δ6とΔ7とでは、理想制御値が異なるので、ズレ量が同じ10%であったとしても、例えば電流強度等の物理量に換算されるズレ量は、互いに異なる。
図3の中段の例では、最初のRFパルスにおいて、区間Δ1〜Δ4では理想制御値と、測定値とのズレがないから積算ズレ量もないが、区間Δ5以降、ズレが生じ、積算ズレ量が加算されていく。図3の中段の横方向の二点鎖線は閾値THを示す。
異常の有無の判定基準となる閾値THは、RF送信器48内の増幅器48aの特性に応じて決定されるが、後述の図4で説明するように、RF送信器48の経年劣化が反映される。図3の中段の例では、パルスシーケンスの最初から最後までズレ量を加算した積算ズレ量が閾値TH以下なので、正常範囲と判定される。
なお、積算されるズレ量は、上記のような正規化処理を区間毎に行わずに、例えば電流強度等の物理量として、各区間でのRFパルスの理想制御値と、測定値との差分の絶対値としてもよい。
図3の下段は、異常ありと判定される範囲の場合に対応するRFパルスの強度の測定値、及び、理想制御値との積算ズレ量を図3の中段と同様に示す。図3の下段の例では、パルスシーケンスの最初から最後まで積算したズレ量が閾値THを超えるので、異常ありと判定される。
なお、ここでは一例として、最終的な積算ズレ量と、閾値THとを1回だけ比較して異常の有無を判定している。即ち、相当数の画像が撮像される1のパルスシーケンスであっても、その始めから終りまでの全てのRFパルスについて、上記のように理想制御値と測定値とのズレ量を積算し、最終的な積算ズレ量と、閾値THとを1回だけ比較して異常の有無を判定する。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。
1のパルスシーケンスにおいて、例えば10画像分のMR信号の収集毎に区切って、上記のように積算ズレ量と閾値THとの比較を行い、積算ズレ量が閾値THを超えた区間が1つでもあれば異常ありと判定してもよい。
また、図1、図3では説明の簡単化のため、RF送信器48内の増幅器48bが1つと仮定して説明したが、RF送信器48内の複数の増幅器からそれぞれRFパルスが出力される場合、それぞれの増幅器の位相の違いについては、考慮不要である。そのような合成出力の場合、それぞれの増幅器に対して別々に理想制御値を計算し、実際の出力強度測定を別々に行い、別々に閾値を設定して異常の有無を別々に判定すればよい。異常と判定された増幅器が1つでもあれば、RF送信器48全体として異常ありと判定すればよい。
図4は、第1の実施形態において、同じ理想制御値の波形を入力した場合に、経過年数に応じた実際のRFパルスの出力レベルの下降の程度の一例を示す模式図である。図4に示すように、RF送信器48に異常が発生しない場合であっても、RF送信器48の出力レベルは、製造時(据付調整時)から次第に下降していく。
そこで、実際に負荷試験を行うことで、RF送信器48内の増幅器48aの経年変化による劣化特性を測定し、MRI装置10Aの製造時又は据付調整時において、劣化特性を判定部68に記憶させる。
より具体的には、上記負荷試験で得られる劣化特性に基づいて、閾値THの設定方法を示す劣化特性に応じたテーブルデータを生成すればよい。テーブルデータは、(1)製造時(又は据付調整時)から1年後では、RFパルスの実際の出力が理想制御値よりも例えば5%落ちるので閾値THも製造時(又は据付調整時)の95%にする、(2)製造時(又は据付調整時)から10年後では、RFパルスの実際の出力が理想制御値よりも例えば15%落ちるので閾値THも製造時(又は据付調整時)の95%にする、等の情報を含む。
製造時(又は据付調整時)において、このようなテーブルデータを判定部68に記憶させればよい。
図5は、第1の実施形態のMRI装置10Aの動作の流れの一例を示すフローチャートである。以下、前述した各図を適宜参照しながら、図5に示すステップ番号に従って、MRI装置10Aの動作を説明する。
[ステップS1]システム制御部61(図1参照)は、入力装置72を介してMRI装置10Aに対して入力された撮像条件に基づいて、本スキャンの撮像条件を暫定的に設定する。この後、ステップS2に進む。
[ステップS2]理想制御値算出部65は、ステップS1で暫定的に設定された撮像条件に基づいて、本スキャンのパルスシーケンスにおける全RFパルスの出力強度の理想制御値を、各RFパルスを時分割した区間毎に算出する(図3の上段参照)。理想制御値算出部65は、この算出結果を記憶し、システム制御部61に入力する。
また、システム制御部61は、ステップS1で暫定的に設定された撮像条件に基づいて、本スキャンのパルスシーケンスの全区間において、10秒平均SARの推定値、6分平均SARの推定値や、「1のパルスシーケンスで被検体Pに吸収されるSARの積算値の推定値」等をそれぞれ算出する。この後、ステップS3に進む。
[ステップS3]システム制御部61は、以下の2条件を満たす場合、ステップS1で暫定的に設定された本スキャンのパルスシーケンスの実行可能と判定する。
第1には、パルスシーケンスのどの区間においても、10秒平均SAR、6分平均SARの各推定値がそれぞれ第1又は第2の上限値を超えないことである。
第2には、本スキャンのパルスシーケンスにおける全RFパルスの出力強度の理想制御値から推定して、電力不足とならないことである。
実行可能と判定された場合、ステップS5に進み、実行不能と判定された場合、ステップS4に進む。
[ステップS4]システム制御部61は、SARの推定値が上限値を超える、或いは、電力不足等の実行不能と判定された理由を表示装置72に警告表示させる。この後、ステップS1に戻り、撮像条件が再設定される。
[ステップS5]システム制御部61は、ステップS1で暫定的に設定した本スキャンの撮像条件を確定条件とし、パルスシーケンスの条件をRF送信器48や傾斜磁場電源46等の出力系統やシーケンスコントローラ58に入力する。この後、ステップS6に進む。
[ステップS6]ステップS5で確定された撮像条件に従って本スキャンのデータ収集が行われる。具体的には、天板22に被検体Pが載置され、静磁場電源42により励磁された静磁場磁石31によって撮像空間に静磁場が形成される。また、シムコイル電源44からシムコイルユニット32に電流が供給されて、撮像空間に形成された静磁場が均一化される。
そして、入力装置72からシステム制御部61に撮像開始指示が入力されると、システム制御部61は、パルスシーケンスを含む撮像条件をシーケンスコントローラ58に入力する。シーケンスコントローラ58は、入力されたパルスシーケンスに従って傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50を駆動させることで、被検体Pの撮像部位が含まれる撮像領域に傾斜磁場を形成させると共に、RFコイルユニット34からRFパルスを発生させる。
このため、被検体P内の核磁気共鳴により生じたMR信号がRFコイル装置100(及びRFコイルユニット34内の全身用コイル)により検出されて、RF受信器50に入力される。RF受信器50は、MR信号に前述の処理を施すことでMR信号の生データを生成し、これら生データを画像再構成部62に入力する。画像再構成部62は、MR信号の生データをk空間データとして配置及び保存する。
上記本スキャンの実行中において、SAR算出部67は例えば、10秒平均SAR、及び、6分平均SARの測定値をSAR履歴として記憶すると共に、システム制御部61にリアルタイムで入力する。システム制御部61は、ステップS5において、任意の10秒間、6分間のSARがそれぞれ第1又は第2の上限値を超えないように本スキャンのパルスシーケンスを設定している。しかし、何らかの事故等によってリアルタイムで入力されるSAR測定値が上限値を超えた場合に、システム制御部61は、本スキャンの実行を途中で停止させる。
また、上記本スキャンの実行中において、パルス強度取得部66は、RFパルスの出力強度の時間変化を測定する。具体的には例えば、パルス強度取得部66は、測定器48bから入力されるRFパルス電流の強度の時間変化の測定値から、RFパルスの出力強度の時間変化を換算する。但し、パルス強度取得部66は、本スキャンの実行中のSARの履歴のデータをSAR算出部67から取得し、SARの履歴のデータから、本スキャンの実行中のRFパルスの出力強度の時間変化を算出してもよい。
この後、ステップS7に進む。
[ステップS7]ここでは一例として、RFパルスの理想制御値と、実際に出力された測定値との比較が、ステップS8の画像再構成処理と並行して実行される例を述べる。従って、システム制御部61は、画像再構成処理の指令を画像再構成部62に入力すると共に、RFパルス送信系統の異常の有無の判定指令を判定部68に入力する。この後、ステップS8の画像再構成処理と、ステップS9の判定処理が並行して実行された後、ステップS10に進む。
但し、RFパルス送信系統の異常の有無の判定処理は、ステップS8の画像再構成処理後に行ってもよいし、画像再構成処理の前に行ってもよい。
[ステップS8]画像再構成部62は、k空間データにフーリエ変換を含む画像再構成処理を施すことで画像データを再構成し、得られた画像データを画像データベース63に保存する。画像処理部64は、画像データベース63から画像データを取り込み、これに所定の画像処理を施すことで2次元の表示用画像データを生成し、この表示用画像データを記憶装置76に保存する。ステップS9の処理も終了していれば、この後、ステップS10に進む。
[ステップS9]判定部68は、ステップS2で理想制御値算出部65により算出及び記憶された本スキャンのパルスシーケンスにおける全RFパルスの出力強度の理想制御値を取得する。
また、判定部68は、本スキャンのパルスシーケンスにおける全RFパルスの出力強度の時間変化の測定値をパルス強度取得部66から取得する。
また、判定部68は、図4で説明したように、MRI装置10Aの据付調整時からの経過時間に対応する閾値THを、判定部68内に記憶されたテーブルデータから選択する。
そして、判定部68は、図3で述べた手法により、各RFパルスを時分割した区間毎に理想制御値と測定値とのズレ量を積算し、選択された閾値THを積算ズレ量が超えるか否かを判定する。この判定処理の後、ステップS8の処理も終了していれば、ステップS10に進む。
[ステップS10]ステップS9の判定において、積算ズレ量が閾値TH以下の場合、判定部68は異常無しと判定し、ステップS11に進む。ステップS9の判定において、積算ズレ量が閾値THを超える場合、判定部61はRF送信器48に異常有りと判定し、ステップS12に進む。
[ステップS11]システム制御部61は、ステップS8で記憶装置76に保存された表示用画像データが示す画像を本スキャンで得られた画像として表示装置74に表示させる。
[ステップS12]判定部68は、RF送信器48に異常有りと判定した旨の情報を通信回線を介して外部のサービスセンタSC(図1参照)に送信する。また、判定部68は、RF送信器48に異常有りと判定した旨の情報を表示装置74に警告表示させる。
また、システム制御部61は、ステップS11と同様に本スキャンで得られた画像を表示装置74に表示させる
以上が第1の実施形態のMRI装置10Aの動作説明である。以下、従来技術と第1の実施形態との違いについて説明する。
実際のパルスシーケンスでは、連続的にRFパルスを出力することによる温度上昇によってRF送信器の出力が異常となる場合や、使用中にRF送信器の出力が徐々に出力が低下していく場合がある。このような異常は、離散的に出力させた1のRFパルスの出力の測定値と理想制御値とのズレのみにより異常の有無を判定している従来技術では、検出できない。
そこで第1の実施形態では、パルスシーケンス実行中に出力される全RFパルスについて、時分割した区間毎に強度の理想制御値がそれぞれ算出されると共に実際の強度が測定される。そして、理想制御値と、測定値とのズレ量が区間毎に算出され、積算ズレ量と、閾値THとの対比によってRF送信器48の異常の有無が判定される。従って、第1の実施形態によれば、RFパルスの出力系統が完全な故障に至る前に、その前兆又は異常を従来技術よりも早期に発見できる。
また、第1に、各々のRFパルスの出力を1つとして捉えるのではなく、複数の区間に時分割し、区間毎に理想制御値と、測定値とのズレ量が算出される。第2に、MRI装置10Aの製造時からの経過期間に応じてそれぞれ異なる閾値THがデータとして判定部68に予め記憶され、経過期間に応じた閾値THが選択され、上記判定に用いられる。以上の2点から、RF送信器48の異常の有無を正確に判定できる。
さらに、異常有りと判定された場合には、その旨の情報が表示装置74に自動的に表示され、外部のサービスセンタSCにも自動的に送信される。従って、早期の修理、メンテナンスに資する。
<第2の実施形態>
図6は、第2の実施形態のMRI装置10Bの全体構成の一例を示すブロック図である。第2の実施形態のMRI装置10Bは、第1の実施形態の構成に加えて、RFコイル装置の異常の有無を判定する。このため、MRI装置10Bは、演算装置60内にデータ記憶部69aと、反射割合算出部69bとをさらに有し、その他の構成は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態との違いに焦点をおいて説明する。
第2の実施形態では、RFパルスの反射割合に基づいて、RFコイル装置の異常の有無が判定される。具体的には、RFパルスの出力の内の有効割合(被検体Pに吸収される割合)、即ち、RFパルスの送信効率は、経年変化するものではない。従って、ここでは一例として、RFパルスの出力の内、被検体Pに吸収されない割合を「反射割合」と定義する。
RF送信器48内の測定器48bは、第1の実施形態で述べたRFパルス電流の出力強度のみならず、反射電波強度も測定する。即ち、測定器48bは、プレスキャンにおいて、RFパルスの送信直後に、ガントリ30内の撮像空間から反射される電波を受信し、受信電波強度を測定する。
反射割合算出部69bは、プレスキャンにおいて、RFパルス電流の出力強度と、受信電波強度とを測定器48bから取得し、RFパルス電流の出力強度と、受信電波強度との比率に基づいて、RFパルスの反射割合を算出する。なお、測定器48bが反射割合算出部69bの機能も兼用し、測定器48bにより算出された反射割合が判定部68に入力される構成でもよい。
データ記憶部69aは、RFパルスの送信、及び、MR信号の検出にそれぞれ用いられるRFコイル装置の組み合わせのパターン毎に、正常な反射割合を例えばテーブルデータとして記憶している。
判定部68は、第1の実施形態で述べたRF送信器48の異常の有無のみならず、RFコイル装置の異常の有無も判定する。
図7は、第2の実施形態において、RFパルスの送信、及び、MR信号の検出にそれぞれ用いられるRFコイル装置の組み合わせのパターン毎に記憶された正常な反射割合の一例を示す表である。
RFパルスの送信には、RFコイルユニット34内の全身用コイルが送信用RFコイル装置として多く用いられる。頭部RFコイル装置(図示せず)や、膝用RFコイル装置(図示せず)は、RFパルスの送信と、MR信号の検出とを兼用する機種が多い。
MR信号の検出(受信)は、例えば、全身用コイルのみで実行される場合、被検体Pに装着される1つのRFコイル装置のみで実行される場合、被検体Pに装着される複数のRFコイル装置で実行される場合がある。
データ記憶部69aは、図7のようなRFパルスの送信、及び、MR信号の検出にそれぞれ用いられるRFコイル装置の組み合わせの全てのパターン毎に、正常な反射割合を記憶している。正常な反射割合は、例えば、製造時などにおいて実際に実験を行い、実験結果をデータ化することで取得される。
図8は、第2の実施形態のMRI装置10Bの動作の流れの一例を示すフローチャートである。以下、図8に示すステップ番号に従って、MRI装置10Bの動作を説明する。
[ステップS21〜25]第1の実施形態のステップS1〜S5とそれぞれ同様であるので、重複する説明を省略する。
[ステップS26]天板22上には、撮像部位に応じた単数又は複数のRFコイル装置が装着された被検体Pが載置されている(図6の例では、骨盤部用のRFコイル装置100のみが装着されている)。なお、全身用コイルのみでMR信号を検出する場合、被検体PにはRFコイル装置が装着されない。
そして、RFコイル装置の異常の有無を判定するプレスキャンとして、システム制御部61の制御の下、RF送信器48と、送信用のRFコイル装置によってRFパルスが送信される。送信用のRFコイル装置は、前述のように、RFコイルユニット34内の全身用コイルの場合もあれば、頭部RFコイル装置等のような装着型RFコイル装置の場合もある。
そして、測定器48bは、RFパルス電流の強度と、その出力直後に反射により受信される反射電波強度とを測定し、測定値を反射割合算出部69bに入力する。
反射割合算出部69bは、RFパルス電流の強度と、反射電波強度とに基づいて反射割合を算出し、これを判定部68に入力する。
判定部68は、RFパルスの送信に用いられているRFコイル装置の識別情報と、MR信号の検出に用いられるRFコイル装置の識別情報とをシステム制御部61から取得する。これにより判定部68は、RFパルスの送信、及び、MR信号の検出に現在それぞれ用いられているRFコイル装置の組み合わせのパターンを取得し、このパターンに対応する正常な反射割合をデータ記憶部69aから取得する。
判定部68は、データ記憶部69aから取得した正常な反射割合と、反射割合算出部69bから入力された反射割合とのズレの比率が許容範囲内であるか否かを判定する。ここでの許容範囲とは、正常な反射割合を基準(100%)として、ズレが例えば±5%、±8%、等の範囲内にあるか否かである。この許容範囲も、実験によってデータ化して、据え付け調整時にデータ記憶部69aに記憶させておけばよい。
この後、ステップS27に進む。
[ステップS27]ステップS26での判定部68の判定において、ズレの比率が許容範囲内である場合、異常無しに該当するので、ステップS29に進む。それ以外の場合、異常ありに該当するので、ステップS28に進む。
なお、反射によりRF送信器48内の測定器48bが検出する電波は、どこから放射された電波かは判別不能である。従って、例えば複数のRFコイル装置が被検体Pに装着される場合、どのRFコイル装置が異常があるかまでは判別できない。
[ステップS28]判定部68は、現在MR信号の検出用にセットされているRFコイル装置の少なくとも1つに異常がある旨の情報を、表示装置74に表示させると共に外部のサービスセンタSCに送信する。この場合、RFコイル装置に異常があるので、本スキャンは実行されない。
[ステップS29〜S35]第1の実施形態のステップS6〜S12とそれぞれ同様であるので、重複する説明を省略する。
以上が第2の実施形態のMRI装置10Bの動作説明である。
このように第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第2の実施形態では、プレスキャンにおいて送信されるRFパルスの反射割合を測定し、これを正常値と対比する簡易な手法により、RFコイル装置の異常の有無を判定する。従って、RFコイル装置が完全な故障に至る前に、その前兆又は異常を従来技術よりも早期に発見することができる。
<実施形態の補足事項>
[1]第1の実施形態では、図5のステップS6の本スキャンの終了後であるステップS9においてRFパルス送信系統の異常の有無が判定される例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。RFパルス送信系統の異常の有無を判定は、本スキャンの実行中にリアルタイムで実行されてもよい。
具体的な一例としては、MRI装置10Aは、ステップS6において本スキャンのMR信号を収集しながら、パルス強度取得部66にRFパルスの出力測定値をリアルタイムでモニタリングさせることで、積算ズレ量を所定の時間間隔でリアルタイムで更新してもよい。この場合、判定部68は、積算ズレ量が閾値THを超えるか否かの判定を上記所定の時間間隔毎に実行し、積算ズレ量が閾値THを超えた時点で、表示装置74での警告表示等とサービスセンタSCへの通知とが実行される(パルスシーケンスの終了まで積算ズレ量が閾値THを超えなければ、警告表示等が実行されずに、画像再構成及び画像表示が実行される)。
この点、第2の実施形態についても同様である。
[2]第2の実施形態では、RFパルスの反射割合に基づいてRFコイル装置の異常の有無を判定する例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。反射電波強度に基づいて、RFパルスの送信効率(有効割合)を測定し、RFパルスの送信効率の測定値と、正常な送信効率とを対比することでRFコイル装置の異常の有無を判定しても、技術的には等価である。
[3]請求項の用語と実施形態との対応関係を説明する。なお、以下に示す対応関係は、参考のために示した一解釈であり、本発明を限定するものではない。
ガントリ30内の各構成要素、及び、制御装置40の全体(図1参照)が、傾斜磁場及びRFパルスの印加を伴った撮像により被検体PからMR信号を収集する機能は、請求項記載の信号収集部の一例である。
RF送信器48は、請求項記載のRFパルス送信系統の一例である。
RFコイルユニット34内の全身用コイル(図示せず)、及び、RFコイル装置100は、請求項記載のRFコイル装置の一例である。
[4]本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10A:MRI装置,10B:MRI装置,
20:寝台装置,22:天板,30:ガントリ,
31:静磁場磁石,32:シムコイルユニット,33:傾斜磁場コイルユニット,
34:RFコイルユニット,40:制御装置,60:演算装置

Claims (10)

  1. 本スキャンのパルスシーケンスに従って撮像領域にRFパルスを送信すると共に前記撮像領域から核磁気共鳴信号を収集する信号収集部と、前記核磁気共鳴信号に基づいて画像データを再構成する画像再構成部とを備える磁気共鳴イメージング装置であって、
    複数のRFパルスが連続的に出力される場合が含まれるように、前記パルスシーケンスの実行時に出力されるべき前記複数のRFパルスの強度の各理想制御値を前記本スキャンの条件に基づいてそれぞれ算出する理想制御値算出部と、
    前記パルスシーケンスの実行中に送信された前記複数のRFパルスの強度の各測定値を取得するパルス強度取得部と、
    前記複数のRFパルスの強度の各理想制御値と、前記複数のRFパルスの強度の各測定値とを比較することで、前記信号収集部におけるRFパルス送信系統の異常の有無の判定を実行する判定部と
    を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、前記複数のRFパルスの強度の各理想制御値と各測定値との各差分の絶対値を積算した積算ズレ量を算出し、前記積算ズレ量が閾値を超える場合に前記RFパルス送信系統に異常ありと判定する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 本スキャンのパルスシーケンスに従って撮像領域にRFパルスを送信すると共に前記撮像領域から核磁気共鳴信号を収集する信号収集部と、前記核磁気共鳴信号に基づいて画像データを再構成する画像再構成部とを備える磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記パルスシーケンスの実行時に出力されるべき前記RFパルスの強度の理想制御値を、前記RFパルスを時分割した複数の区間毎に、前記本スキャンの条件に基づいてそれぞれ算出する理想制御値算出部と、
    前記パルスシーケンスの実行中に送信された前記RFパルスの強度の測定値を、時分割された前記複数の区間に対してそれぞれ取得するパルス強度取得部と、
    前記時分割された区間毎の前記理想制御値と前記測定値とを比較することで、前記信号収集部におけるRFパルス送信系統の異常の有無の判定を実行する判定部と
    を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、前記時分割された複数の区間における、前記理想制御値と前記測定値との各差分の絶対値を合算した積算ズレ量を算出し、前記積算ズレ量が閾値を超える場合に前記RFパルス送信系統に異常ありと判定する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項2又は請求項4記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記判定部は、前記RFパルス送信系統の製造時からの経過期間に応じてそれぞれ異なる複数の前記閾値を記憶しており、前記本スキャンの実行時における前記RFパルス送信系統の製造時又は据付調整時からの経過期間に対応する前記閾値を用いて、前記判定を実行する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記パルス強度取得部は、前記パルスシーケンスの実行中にRFパルスの強度を測定することで前記測定値を取得するか、又は、前記パルスシーケンスの実行中に測定されるSARを取得し、SARから前記測定値を換算する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    表示装置をさらに備え、
    前記判定部は、前記RFパルス送信系統に異常ありと判定した場合に、異常ありと判定した旨の情報を外部のサービスセンタに送信すると共に前記表示装置に表示させる
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記本スキャンの前に実行されるプレスキャンにおいてRFパルスが前記撮像領域に送信された直後に反射電波強度を測定することで、前記RFパルスの反射割合を算出する反射割合算出部と、
    正常な反射割合を記憶したデータ記憶部とをさらに備え、
    前記信号収集部は、前記本スキャンの実行時に前記撮像領域からの前記核磁気共鳴信号を検出する少なくとも1つのRFコイル装置から前記核磁気共鳴信号を取得するように構成され、
    前記データ記憶部は、前記RFパルスの送信、及び、前記核磁気共鳴信号の検出にそれぞれ用いられるRFコイル装置の組み合わせのパターン毎に、前記正常な反射割合を記憶し、
    前記判定部は、前記本スキャンにおいて前記RFパルスの送信、及び、前記核磁気共鳴信号の検出に用いられるRFコイル装置の組み合わせを取得し、取得した組み合わせに対応する前記正常な反射割合と、前記反射割合算出部により算出された反射割合とを比較することで、RFコイル装置の異常の有無を前記本スキャンの実行前に判定する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  9. 本スキャンの実行時に撮像領域からの核磁気共鳴信号を検出する少なくとも1つのRFコイル装置から前記核磁気共鳴信号を取得し、前記核磁気共鳴信号に基づいて画像データを再構成する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記本スキャンの前に実行されるプレスキャンにおいてRFパルスが前記撮像領域に送信された直後に反射電波強度を測定することで、前記RFパルスの反射割合を算出する反射割合算出部と、
    前記RFパルスの送信、及び、前記核磁気共鳴信号の検出にそれぞれ用いられるRFコイル装置の組み合わせのパターン毎に、正常な反射割合を記憶したデータ記憶部と、
    前記本スキャンにおいて前記RFパルスの送信、及び、前記核磁気共鳴信号の検出に用いられるRFコイル装置の組み合わせを取得し、取得した組み合わせに対応する前記正常な反射割合と、前記反射割合算出部により算出された反射割合とを比較することで、RFコイル装置の異常の有無を前記本スキャンの実行前に判定する判定部と
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  10. 請求項9記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    表示装置をさらに備え、
    前記判定部は、RFコイル装置に異常ありと判定した場合に、異常ありと判定した旨の情報を外部のサービスセンタに送信すると共に前記本スキャンの実行前に前記表示装置に表示させる
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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