JP2015150024A - トイレ装置及び浮体式トイレ - Google Patents
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Abstract
【課題】非常時に快適に利用できるトイレ装置及び浮体式トイレを提供する。
【解決手段】上部に開口した汚物受け部を有する便器と、前記便器に対して水平方向に所定の距離をとって配置した便槽と、前記汚物を前記便槽へ排出する排出路と、前記汚物受け部で受けた汚物を前記排出路へ押し出す押し出し機構と、を備えるトイレ装置。
【選択図】図1
【解決手段】上部に開口した汚物受け部を有する便器と、前記便器に対して水平方向に所定の距離をとって配置した便槽と、前記汚物を前記便槽へ排出する排出路と、前記汚物受け部で受けた汚物を前記排出路へ押し出す押し出し機構と、を備えるトイレ装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、トイレ装置及び浮体式トイレに関する。
従来、災害時など、既存のトイレが無い又は不足した場合には、応急的に簡易トイレを用いることがあった。
図20は簡易トイレの一例を示す図である。図20の簡易トイレ90は、床91を脚92で支持して、この床91に便器93を設置し、便器93の下方に便槽94を設置している。そして、床91の四隅に支柱95を立設し、この支柱95の上部に横架材96を架け渡して直方体状の骨組みとし、この骨組みに幌97をかけて、天面、背面、及び側面を覆い、正面に幌98を開閉可能に吊り下げて出入り口としている。
図20の簡易トイレは、幌97・98で仕切られた便房内に便槽94を備えており、便房内に臭いがこもり易いという問題があった。特に、図20の簡易トイレは、災害等の非常事態が発生した際、所要の場所に運び、容易に組み立てて使用できるように、簡易な構成であることが望ましいため、使用者が使用する便器93側の空間へ達する便槽94側の臭いが抑えられるように便槽94側の空間と便器93側の空間を隔絶する構成をとることは困難であった。
また、従来の簡易トイレは、地上に設置することを想定しており、冠水した場所では使用できないという問題があった。例えば、図20の簡易トイレを冠水した場所に設置しようとしても、便槽94が水に浸かる状況では、便槽94の浮力により、安定性を欠いてしまう。また、例え簡易トイレを重り等で固定できたとしても、水面が便槽94より上にある状況では、便槽94に周囲の水が浸入してしまうため使用することができない。
特に、大規模地震に伴って津波が発生した場合、地震によって上下水道が損傷して既存のトイレが使用できないことが多いため、冠水した場所でも使用できる簡易トイレが望まれている。例えば南海トラフの巨大地震に関する被害想定では、広範囲で浸水被害が発生し、浸水深1m以上の浸水面積が60,240ha、浸水深10m以上の浸水面積が10,090haと推定されている。このような大規模な浸水被害が生じた場合、2週間にもわたり水が引かないこともあるため、簡易トイレを設置するにしても、ある程度の期間継続して使用できることが望まれる。
そこで、本発明は、非常時に快適に利用できるトイレ装置及び浮体式トイレの提供を目的とする。
本発明に係るトイレ装置は、
上部に開口した汚物受け部を有する便器と、
前記便器に対して水平方向に所定の距離をとって配置した便槽と、
前記汚物を前記便槽へ排出する排出路と、
前記汚物受け部で受けた汚物を前記排出路へ押し出す押し出し機構と、
を備える。
上部に開口した汚物受け部を有する便器と、
前記便器に対して水平方向に所定の距離をとって配置した便槽と、
前記汚物を前記便槽へ排出する排出路と、
前記汚物受け部で受けた汚物を前記排出路へ押し出す押し出し機構と、
を備える。
前記押し出し機構が、
前記汚物受け部を経た汚物を一時的に溜めるシリンダー状の汚物溜め部と、
前記汚物溜め部内を摺動し、前記汚物溜め部内の前記汚物を押し出す押圧部材と、
を備えても良い。
前記汚物受け部を経た汚物を一時的に溜めるシリンダー状の汚物溜め部と、
前記汚物溜め部内を摺動し、前記汚物溜め部内の前記汚物を押し出す押圧部材と、
を備えても良い。
前記押し出し機構が、
前記汚物受け部を経た汚物を一時的に溜める汚物溜め部と、
前記汚物溜め部の容積を縮めて前記汚物溜め部内の前記汚物を押し出す圧縮部と、
を備えても良い。
前記汚物受け部を経た汚物を一時的に溜める汚物溜め部と、
前記汚物溜め部の容積を縮めて前記汚物溜め部内の前記汚物を押し出す圧縮部と、
を備えても良い。
前記トイレ装置は、
前記汚物受け部を上下に開口を有する筒状の部材で形成し、当該汚物受け部の下端開口を前記排出路と接続し、
前記押し出し機構が、
前記汚物受け部の下端開口よりも上部で、前記汚物受け部を外側から挟んで当該汚物受け部の内空を狭窄させる挟持部と、
前記汚物受け部挟んだ状態で前記挟持部を前記下端開口側へ下降させて前記汚物溜め部内の前記汚物を押し出す駆動部と、
を備えても良い。
前記汚物受け部を上下に開口を有する筒状の部材で形成し、当該汚物受け部の下端開口を前記排出路と接続し、
前記押し出し機構が、
前記汚物受け部の下端開口よりも上部で、前記汚物受け部を外側から挟んで当該汚物受け部の内空を狭窄させる挟持部と、
前記汚物受け部挟んだ状態で前記挟持部を前記下端開口側へ下降させて前記汚物溜め部内の前記汚物を押し出す駆動部と、
を備えても良い。
本発明に係る浮体式トイレは、前記トイレ装置を浮体上に設けた。
なお、上記した課題を解決するための手段に記載の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、非常時に快適に利用できるトイレ装置及び浮体式トイレを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態は本発明の一例であり、本発明の構成は以下の例には限られない。
図1は本実施形態1の浮体式災害用トイレの平面図、図2は図1のA−A断面図、図3
は図1のB−B断面図である。
は図1のB−B断面図である。
図1〜図3に示すように本実施形態1の浮体式災害用トイレ1は、ボート2及び当該ボート上に設けた複数のトイレ装置3を有している。
ボート2は、平面形状が略矩形の舟底21と、当該舟底の周囲に設けられた側壁22,23とを有する。ボート2の材質は、舟形に成形された状態で所定の浮力を得られるものであれば、ゴムやプラスチック、金属、木材等、特に限定されないが、本実施形態1ではゴムのようなエラストマーを用いている。
エラストマーからなる舟底21の上側には、アルミ等からなる補強板26を配置し、トイレ装置3の固定や舟上の歩行を容易にしている。
舟底21の長辺に位置する側壁22は、空気を充填して円筒状に膨らませたゴムフロートとしている。このように側壁22に空気を充填して膨らませることで、長手にわたって形状を安定して保てるようにすると共に、例えボート2内に水が浸入した場合でも所定の浮力を確保できる構成としている。側壁22(以下、フロート22とも称す)は、ゴムフロートに限らず、プラスチック等の硬質の材料で中空に構成したフロートであっても、発泡スチロール等の比重の軽い材料で構成したフロートであっても良い。
なお、ボート2は、本実施形態1における浮体の一形態であり、所定の浮力が得られれば舟形に限らず、筏や、箱型の浮体(ポンツーン)であっても良い。
トイレ装置3は、便器31や、便槽32、排出路33、押し出し機構37(図3)を有している。また、トイレ装置3は、少なくとも便器31の周囲に仕切りを設けて便房38を構成している。本実施形態1では、後述のようにパイプを組み立てたフレーム24に難燃性のシート34,35,36を吊架又は張りわたして仕切りとしている。また、フレーム24を含むボート2上部全体を覆うように、一方のフロート22から他方のフロート22へ幌25を架け渡してボート2上にテントを構成している。幌25は、風雨の影響を防ぐため、設置することが望ましいが、省略しても良い。
トイレ装置3の便槽32は、便房38の外側、特に本実施形態1ではボート2の外側、即ち幌25の外側に配置され、フロート22に固定されている。
便器31の下方には押し出し機構37が設けられ、当該押し出し機構37が排出路33の一端と接続され、排出路33の他端が便槽32内に固定されている。
トイレ装置3は、ボート2に複数設置でき、図1の例では5つのトイレ装置3を一列に
設置している。トイレ装置3の配置や数は、必要に応じて任意に設定でき、例えば図3Aに示すように、トイレ装置3を二列に設置しても良い。
設置している。トイレ装置3の配置や数は、必要に応じて任意に設定でき、例えば図3Aに示すように、トイレ装置3を二列に設置しても良い。
また、ボート2上には、消臭や防疫のための液体を供給する液体供給装置、例えば本実施形態1ではオゾン水供給ユニット49や、電源ユニット48を備えている。オゾン水供給ユニット49は、水を電気分解するなどしてオゾン水を生成し、配管(不図示)を介して各トイレ装置3の便器31内に供給する。
電源ユニット48は、主にオゾン水供給ユニット49で用いる電力を発生させる。なお、電源ユニット48は、オゾン水供給ユニット49に限らず、照明や換気扇等の機器(不図示)に電力を供給しても良い。電源ユニット48は、所定の電力を供給できるものであれば、内燃機関を動力とする発電機や、燃料電池、太陽電池、バッテリー、これらの組み合わせ等、どのような構成のものであっても良い。
フレーム24は、鋼管を使用時に連結して幌25を保持する。また、フレーム24は、トイレ装置3を仕切るシート34−36のフレームを兼ねている。フレーム24は、シート34−36や幌25を保持可能な剛性を有するものであれば、鋼管に限らず、金属やプラスチックのパイプ等、特の部材であっても良い。
図1〜図3に示した本実施形態1の浮体式災害用トイレ1は、組み立て式であり、図4は組み立て前の状態を示している。図4の例では、組み立て前のトイレ装置3やフレーム24等の部品をボート2内に収納している。
また、組み立て前の浮体式災害用トイレ1は、公園等の屋外に設置しておき、平常時には図5のようにフロート22をベンチとし、他の部品を収納した収納箱41をテーブルとして利用しても良い。
なお、図6に示すように、図5の収納箱41に代えて、アルミの補強板26を天板とし、フレーム24の上部を脚として仮に組み付けてテーブルとしても良い。このとき、トイレ装置3や幌25等を含む他の部品42はテーブルの下に収納する。なお、浮体式災害用トイレ1として組み立てる場合には、補強板26をフレーム24の上部から外して舟底21上に戻す。図6の例であれば、フレームの上部を組み立てた状態で保持できるので、使用時の組み立てが容易となる。
次に図7〜図11を用いて浮体式災害用トイレ1の組み立て方法について説明する。図7は、組み立て前のボート2を示す図である。図7のボート2は、舟底21上にアルミの補強板26を設けただけの状態である。なお、この状態で、発災直後の被災者救助や物資の運搬等に用いることもできる。
図8は、ボート2に便器31やフレーム24等を取り付けた状態を示す図である。先ず、各便器31の下方に設けた押し出し機構37に、排出路33を接続し、これらの便器31を一方のフロート22に沿って並ぶように補強板26上の所定位置に固定する。なお、便器31の固定方法は特に限定されるものではなく、例えば便器31の脚部の下端を補強板26に対して螺子止めする。或は嵌合用の凹部を補強板26に設けておき、便器31の脚部の下端を当該凹部に嵌合させる。各便器31の固定は、補強板26に限らず、フロート22に固定する構成であっても良い。
また、便槽32をボート2の外側であってフロート22を挟んで便器31と対向する位置に配置し、フロート22に固定する。
そして、排出路33の押し出し機構37と接続した端部と反対側、即ち汚物の排出側の端部を便槽32内に挿入して固定する。
また、フレーム24を組み立てて補強板26やフロート22に固定する。フレーム24は、図9に示すように、テントの梁となる上部パイプ241の下方向の連結部241Aに対して、当該連結部241Aの内径より僅かに細い外径とした支柱242の縮径部242Aを挿入することで上部パイプ241と支柱242を連結し、同様に支柱242の下端に支柱243を連結してアーチ形とする。
更に、上部パイプ241の横方向の連結部241Bに対して、テントの桁となる横架パイプ244を連結する。なお、上部パイプ241の連結部241Bは、テントの長手方向端部に位置する上部パイプ241では片側、それ以外の上部パイプでは両側に設けられている。このためアーチ状のパイプ241−243に横架パイプ244を連結し、この横架パイプ244の他端に、またアーチ状のパイプ241−243に対し、これを繰り返して図8のようにアーチ状のパイプ241−243を長手方向に8つ横架パイプ244を介して連設する。そして、各支柱243の下端をアルミ補強板26及びフロート22に固定する。
なお、平常時に図6に示したようにフレーム24の上部をテーブルの脚として利用する場合には、図8のフレーム24から下側の支柱243を外した状態とし、非常時に下側の支柱243を取り付けて所定の高さとする。このように本実施形態1では、支柱243,244を上下2分割で構成したが、平常時にテーブルとして利用しないのであれば、支柱を上下に分割しなくても良い。
次にフレーム24に各トイレ装置3を仕切るシート34-36を取り付ける。図10は
、フレーム25にシート34-36を取り付けた状態を示す図である。
、フレーム25にシート34-36を取り付けた状態を示す図である。
図10に示すように、各トイレ装置3の左右方向の側面及び背面には、ポリ塩化ビニル製のシート34,35をフレーム24に張設し、各トイレ装置3の正面の横架パイプ244にシート36を吊架して仕切り、夫々の便房38を構成する。
便房38の正面の仕切りは、シート36を開閉可能に吊架して出入り口とし、図2に示すように、仕切りの上部に通気ネット361を設けて通気性を確保し、便房38内に臭気や熱気が溜まることを防いでいる。なお、通気ネット361の便房内側には、目隠し用のシートが開閉可能に設けられている。
そして、フレーム24を上部から覆うように幌25をかけて、ボート2上にテントを構成する。図11は、幌25をかけて、ボート2上にテントを構成した状態を示す図である。幌25は、下端をフロート22に固定し、ボート2の長手端部側を出入り口としている。
次に図12〜図15を用いてトイレ装置3の詳細について説明する。図12はトイレ装置3の概略構成図、図13は便器31及び押し出し機構37を示す図、図14は便器31の便座を閉じた状態を示す図、図15は押し出し機構37の動作の説明図である。
図12に示すように、本実施形態1のトイレ装置3は、便器31をボート2上のフロート22と隣接した位置に設け、このフロート22を挟んで便器31と反対側の位置に便槽32を配置して、この便槽32をフロート22に固定している。
なお、便槽内に排出される汚物は液体の割合が高いため、便槽32に固液分離装置32
1を設けて、汚物から液体を分離して便槽外へ排出し、固体分のみを便槽内に残すことで、便槽32から汚物を汲み取ることなく長期間利用することができる。なお、分離した液体分は、取着可能な容器(不図示)に溜め、一杯になったら容器を取り換える構成としても良い。
1を設けて、汚物から液体を分離して便槽外へ排出し、固体分のみを便槽内に残すことで、便槽32から汚物を汲み取ることなく長期間利用することができる。なお、分離した液体分は、取着可能な容器(不図示)に溜め、一杯になったら容器を取り換える構成としても良い。
なお、便槽32は、汚物を収容できるために中空の箱体となっており、フロートと同様、水に入れた場合に大きな浮力が得られる。従って、図12に示すように便槽32をボート側壁(フロート22)外側(水面側)に固定した場合、フロートと同様の浮力が得られ、便槽32をボート2のサイドフロートとして機能させることができる。
例えば図1に示すように、便器31をボート2の片側のフロート22に沿って並べて配置した場合、各便座31に使用者が着座すると、各使用者の体重が、ボート2の片側に集中することになり、これら使用者を含むボート2全体の重心が便器31を配列した側に偏ることになるが、当該便器31を配置した側に設けた便槽32が、サイドフロートとして機能することにより、使用者の体重が集中した側に沈み込むことを抑え、ボート2の挙動を安定させることができる。
また、便器31下方には、押し出し機構37が設けられ、この押し出し機構に排出路33の一端が接続され、フロート22の上を通して排出路33の他端が便槽32内に挿入され、便器31で受けた汚物を押し出し機構37が排出路33へ押し出し、排出路33を介して便槽32へ排出する。
本実施形態1の便器31と便槽32とは、略同じ高さに設けられており、従来の簡易トイレのように汚物が自重で便槽32へ流れるものでは無い。これは水害時でも利用できるように、浮体上に便器31を設置したためである。
例えば、図20のように便器の下に便槽を設けた従来のトイレ装置を浮体上に設置しようとすると、浮体の上に便槽と便器が載り、その上に使用者が座ることになるため、重心が高くなり、水に浮いた状態で安定させるのが難しくなってしまう。
また、ボートの上に便器を設け、舟底に穴を開けて排水管を通し、その下に設けた便槽と接続することも考えられるが、便槽をボートの下に取り付けると、便槽が水中の物体と接触して座礁する恐れがある。
そこで、本実施形態1のトイレ装置3では、便器31と便槽32とを略同じ高さに設置し、便器31の汚物を押し出し機構37で押し出して便槽32へ排出する構成とした。
便器31は、上面311を脚312で支持し、上面311に略楕円形の開口313を有し、この開口部313に、筒状の汚物受け部314を垂下している。
汚物受け部314は、上部から下部にかけて徐々に径を細くした楕円錐状の外径をなし、汚物受け部314の下端が押し出し機構37と接続している。
本実施形態1の汚物受け部314は、ポリ塩化ビニル等の柔軟な素材で形成されているが、金属やプラスチック等の硬質な素材であっても良い。
また、上面311上には、オゾン水供給ユニット49からオゾン水が供給される配管491が配され、使用者が配管491の途中部に接続されたバルブ492を開くと、オゾン水が汚物受け部314内に供給される。なお、本実施形態1では、オゾン水を供給する例を示したが、消臭剤や消毒液等の薬剤を供給するようにしても良い。
押し出し機構37は、シリンダ状の汚物溜め部371や、汚物溜め部371の排出側端部に設けた逆止弁372、汚物溜め部371内の汚物を逆止弁372側へ押し出すピストン(押圧部材)373、ピストン373を進退動させる駆動部374を有している。
汚物溜め部371は、汚物受け部314の下端と接続され、使用中に汚物受け部314で受けた汚物が落下して一時的に汚物溜め部371内に溜まるようになっている。
汚物溜め部371の排出側先端部には、逆止弁372を介して排出路33が接続され、ピストン373が駆動部374によって先端側へ駆動されると、ピストン373が汚物溜め部371内の汚物を先端側へ移動させ、逆止弁372を越して排出路33へ排出する。
逆止弁372は、排出する方向にのみ開く弁であり、ピストン373が押されている状態ではピストン373の圧力によって排出路33側へ開き、ピストン373が押されていない状態では閉じて、汚物が逆流することを防止している。なお、逆止弁372は、弾性体で構成され、ピストン373による圧力がかっていない場合に、その弾性力によって閉じた状態に保持される構成でも良いし、自重によって閉じた状態に保持される構成でも良いし、ばね等の付勢手段によって閉じた状態に保持される構成であっても良い。
また、駆動部374は、回転軸741が不図示の軸受けによって回転可能に保持され、回転軸741の一端にペダル742が固設され、他端に回転片743が固設されている。この回転片743の回転軸741に固設されていない側の端部743aは、ピストン373のロッド部373aと連結している。また、ロッド部373aの周囲には、ばね744が設けられ、ロッド部373aを退動させる方向に付勢している。
使用者が、ペダル742を踏むと、ペダル742が回転軸741を中心に回転し、同様に回転片743が回転する。この回転に伴って、回転片743の端部743aと連結したロッド部373aが汚物溜め部371内に押し込まれる。即ち、ピストン373が排出方向に押し出される。なお、使用者がペダル742から足を離すと、回転片743の回転によって押し縮められたばね744が、回転片743を押し戻し、これによりピストン373(ロッド部373a)が退動する。
図15(a)に示すように、使用者が用を足すと、汚物が汚物受け部314を介して一時的に汚物溜め部371内に溜まる。
使用後、使用者がペダル742を踏むと、図15(b)に示すように、ピストン373が押されて汚物溜め部371内の汚物を先端側へ移動させ、逆止弁372を越して排出路33へ排出する。
そして、使用者がペダル742から足を離すと、図15(c)に示すように、前述のばね744の付勢力によって、ピストン373(ロッド部373a)が退動する。
このように本実施形態1によれば、汚物を押し出し機構によって押し出して排出できるので、排水路に勾配を付ける必要が無く、トイレ装置3を設置する際の自由度が高いので、浮体式トイレ装置を適切に構成できる。
従って、水害などの災害時でも快適に利用できる簡易トイレを提供することができる。
従って、水害などの災害時でも快適に利用できる簡易トイレを提供することができる。
〈実施形態2〉
前述の実施形態1では、汚物溜め部の汚物をピストンで押し出す構成を示したが、本実施形態2では、汚物溜め部を押し縮めることで、汚物溜め部内に存在する汚物を排出する
構成としている。その他の構成は、前述の実施形態1と同じであるため、同一の部材には同符号を付すなどして再度の説明を省略する。
前述の実施形態1では、汚物溜め部の汚物をピストンで押し出す構成を示したが、本実施形態2では、汚物溜め部を押し縮めることで、汚物溜め部内に存在する汚物を排出する
構成としている。その他の構成は、前述の実施形態1と同じであるため、同一の部材には同符号を付すなどして再度の説明を省略する。
図16は、本実施形態2に係るトイレ装置3の概略構成図である。本実施形態2の押し出し機構37は、蛇腹状の汚物溜め部381や、開閉部382、逆止弁383、圧縮部384を有している。
汚物溜め部381は、側面が蛇腹状に形成され、上下方向に圧縮可能に構成されている。また、汚物溜め部381の側面の下部には、逆止弁383が設けられている。
開閉部382は汚物受け部314の下端の開口を開閉する部材であり、ばね等の付勢手段により弱い力で閉じた状態に付勢されている。このように開閉部382は、弱い付勢力で閉じているので、汚物受け部314から汚物が落下して開閉部382上に載ると、この汚物の重みによって開閉部382が開き、当該汚物は汚物溜め部381に溜まる。なお、汚物が汚物溜め部に入り、開閉部382への加重が無くなると開閉部382は付勢手段の付勢力によって閉じた状態に復帰する。
圧縮部384は、ペダル385を支点385aで揺動自在に支持し、ペダル385の正面側端部385bを押し下げると、他端385cが汚物溜め部381の底部を押し上げることで汚物溜め部381を圧縮する。
図17(a)に示すように、使用者が用を足し、汚物が開閉部382に載ると開閉部382が開いて前記汚物が汚物溜め部371内に落ちて溜まり、開閉部382は閉じた状態に戻る。
使用後、使用者がペダル385を踏むと、図17(b)に示すように、ペダル385後端385cが汚物溜め部381の底部を押し上げ、蛇腹部を縮めて汚物溜め部381を圧縮し、汚物溜め部371内の汚物を排出路33へ押し出す。
そして、使用者がペダル385から足を離すと、図17(c)に示すように、汚物溜め部381の蛇腹部が伸び、汚物溜め部381の底部が下降して、ペダル385が戻る。
このように本実施形態2によれば、前述の実施形態1と同様に汚物を押し出し機構によって押し出して排出できるので、排水路に勾配を付ける必要が無く、トイレ装置3設置する際の自由度が高いので、浮体式トイレ装置を適切に構成できる。
従って、水害などの災害時でも快適に利用できる簡易トイレを提供することができる。
従って、水害などの災害時でも快適に利用できる簡易トイレを提供することができる。
〈実施形態3〉
前述の実施形態1では、汚物溜め部の汚物をピストンで押し出す構成を示したが、本実施形態3では、汚物受け部を外部から挟み、この挟み付けた部分を排出路側へ下降させて汚物受け部内の汚物を排出する構成としている。その他の構成は、前述の実施形態1と同じであるため、同一の部材には同符号を付すなどして再度の説明を省略する。
前述の実施形態1では、汚物溜め部の汚物をピストンで押し出す構成を示したが、本実施形態3では、汚物受け部を外部から挟み、この挟み付けた部分を排出路側へ下降させて汚物受け部内の汚物を排出する構成としている。その他の構成は、前述の実施形態1と同じであるため、同一の部材には同符号を付すなどして再度の説明を省略する。
図18は、本実施形態3に係るトイレ装置3の概略構成図である。本実施形態3の押し出し機構37は、汚物受け部314を挟むローラ(挟持部)391や、ローラ391を駆動する駆動部392を有している。
駆動部392は、上下動可能に支持されたペダル399とペダル399を上方へ付勢するばね398を輸している。
ローラ(挟持部)391は、L字のアーム391aや、アーム391aに回転可能に保持された回転体391bを有している。
ローラ(挟持部)391は、アーム391aが支点391cで回転可能に軸支され、更に、この支点391cが上下動可能に支持されている。また、アーム391aの端部391dがペダル399と連結されている。
図19(a)に示すように、ペダル399を踏んでいないときは、ローラ391が開いた状態であり、この状態で使用者が用を足すと汚物が汚物受け部314の下部に溜まる。
使用後、使用者がペダル399を踏み、ばね398に抗してペダル399を押し下げると、ペダル399と連結されたアーム端部391dが下がりローラ391が支点391cを中心に内側へ回動し、図19(b)に示すように汚物受け部314を外側から挟みこむ。
この状態で更にペダル399を下げると、ローラ391が汚物受け部314を挟持したまま図19(c)に示すように下降し、汚物受け部314内の汚物を排出路33へ押し出す。
そして、使用者がペダル399から足を離すと、ばね398によりペダル399が持ち上げられ、、ペダル399と連結されたアーム端部391dが上がりローラ391が支点391cを中心に外側へ回動し、図19(d)に示すようにローラ391が開いた状態に戻る。
このように本実施形態3によれば、前述の実施形態1と同様に汚物を押し出し機構によって押し出して排出できるので、排水路に勾配を付ける必要が無く、トイレ装置3設置する際の自由度が高いので、浮体式トイレ装置を適切に構成できる。
従って、水害などの災害時でも快適に利用できる簡易トイレを提供することができる。
1 浮体式災害用トイレ
2 ボート
3 トイレ装置
2 ボート
3 トイレ装置
Claims (5)
- 上部に開口した汚物受け部を有する便器と、
前記便器に対して水平方向に所定の距離をとって配置した便槽と、
前記汚物を前記便槽へ排出する排出路と、
前記汚物受け部で受けた汚物を前記排出路へ押し出す押し出し機構と、
を備えるトイレ装置。 - 前記押し出し機構が、
前記汚物受け部を経た汚物を一時的に溜めるシリンダー状の汚物溜め部と、
前記汚物溜め部内を摺動し、前記汚物溜め部内の前記汚物を押し出す押圧部材と、
を備える請求項1に記載のトイレ装置。 - 前記押し出し機構が、
前記汚物受け部を経た汚物を一時的に溜める汚物溜め部と、
前記汚物溜め部の容積を縮めて前記汚物溜め部内の前記汚物を押し出す圧縮部と、
を備える請求項1に記載のトイレ装置。 - 前記汚物受け部を上下に開口を有する筒状の部材で形成し、当該汚物受け部の下端開口を前記排出路と接続し、
前記押し出し機構が、
前記汚物受け部の下端開口よりも上部で、前記汚物受け部を外側から挟んで当該汚物受け部の内空を狭窄させる挟持部と、
前記汚物受け部挟んだ状態で前記挟持部を前記下端開口側へ下降させて前記汚物溜め部内の前記汚物を押し出す駆動部と、
を備える請求項1に記載のトイレ装置。 - 請求項1から4の何れか1項に記載のトイレ装置を浮体上に設けた浮体式トイレ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014023877A JP2015150024A (ja) | 2014-02-10 | 2014-02-10 | トイレ装置及び浮体式トイレ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014023877A JP2015150024A (ja) | 2014-02-10 | 2014-02-10 | トイレ装置及び浮体式トイレ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015150024A true JP2015150024A (ja) | 2015-08-24 |
Family
ID=53892930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014023877A Pending JP2015150024A (ja) | 2014-02-10 | 2014-02-10 | トイレ装置及び浮体式トイレ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015150024A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7442396B2 (ja) | 2020-06-30 | 2024-03-04 | 三菱重工業株式会社 | エアーテントシステム |
-
2014
- 2014-02-10 JP JP2014023877A patent/JP2015150024A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7442396B2 (ja) | 2020-06-30 | 2024-03-04 | 三菱重工業株式会社 | エアーテントシステム |
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