JP2015148322A - 変速制御装置 - Google Patents

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近藤 真実
Masamitsu Kondo
真実 近藤
聖二 増永
Seiji Masunaga
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Abstract

【課題】複数段ダウンシフトさせるときの変速時間の短縮と、駆動力の応答性の向上とを両立できる変速制御装置を提供すること。【解決手段】第一係合要素C2と、複数の第二係合要素B1,C3,C4とを有する自動変速機と、制御部とを備え、第一係合要素は、係合状態で機関と駆動輪との動力の伝達を接続し、解放状態で動力の伝達を遮断し、第二係合要素のそれぞれは、第一係合要素と共に係合状態となることで互いに異なる変速段を形成し、制御部は、複数段のダウンシフトが要求された場合、第一係合要素のトルク容量を変速段に応じた第一係合要素の分担トルクの大きさ以下とした状態で、ダウンシフトにおける変速前の変速段(8th)から変速後の変速段(6th)へ向けて途中の変速段(7th)を経由させて第二係合要素の掛け替えを順次行い、第二係合要素の掛け替えを行うときに、分担トルクの値の変化に応じて第一係合要素のトルク容量を変化させる。【選択図】図6

Description

本発明は、変速制御装置に関する。
従来、有段式の自動変速機の変速制御装置がある。例えば、特許文献1には、エンジンから有段変速部内への動力の入力を断接可能な入力クラッチと、有段変速部の変速中には、該有段変速部への伝達トルクを所定値以下に制限するために、入力クラッチのトルク容量を低下させる入力クラッチ制御手段とを、含む車両用駆動装置の制御装置の技術が開示されている。特許文献1の図13には、4速の係合要素と2速の係合要素との掛け替えを行う変速制御が開示されている。
特開2007−002899号公報
自動変速機を複数段ダウンシフトさせるときの変速時間の短縮と、駆動力の応答性の向上とを両立できることが望まれている。例えば、複数段のダウンシフトが要求された場合に、1回の係合要素の掛け替えによって複数段のダウンシフトをさせようとすると、複数段のダウンシフトが完了するまで変速前の変速段に応じた駆動力しか出力できない。一方で、単純に係合要素の掛け替えを複数回繰り返す方法では、変速時間の短縮は困難である。
本発明は、複数段ダウンシフトさせるときの変速時間の短縮と、駆動力の応答性の向上とを両立できる変速制御装置を提供する。
本発明の変速制御装置は、第一係合要素と、前記第一係合要素以外の複数の第二係合要素とを有する自動変速機と、前記自動変速機を制御する制御部と、を備え、前記第一係合要素は、係合状態で機関と駆動輪との動力の伝達を接続し、解放状態で前記機関と前記駆動輪との動力の伝達を遮断し、前記第二係合要素のそれぞれは、前記第一係合要素と共に係合状態となることで互いに異なる変速段を形成し、前記制御部は、複数段のダウンシフトが要求された場合、前記第一係合要素のトルク容量を変速段に応じた前記第一係合要素の分担トルクの大きさ以下とした状態で、前記ダウンシフトにおける変速前の変速段から変速後の変速段へ向けて、途中の変速段を経由させて前記第二係合要素の掛け替えを順次行い、前記制御部は、前記第二係合要素の掛け替えを行うときに、前記分担トルクの値の変化に応じて前記第一係合要素のトルク容量を変化させることを特徴とする。
上記変速制御装置において、前記制御部は、前記複数段のダウンシフトを行う間、前記第一係合要素をスリップさせることが好ましい。
上記変速制御装置において、前記制御部は、前記複数段のダウンシフトが要求された場合、変速前の変速段に応じたトルク容量の値から変速後の変速段に応じたトルク容量の値まで、前記第一係合要素のトルク容量を徐々に変化させることが好ましい。
本発明に係る変速制御装置は、第一係合要素と、第一係合要素以外の複数の第二係合要素とを有する自動変速機と、自動変速機を制御する制御部と、を備える。第一係合要素は、係合状態で機関と駆動輪との動力の伝達を接続し、解放状態で機関と駆動輪との動力の伝達を遮断する。第二係合要素のそれぞれは、第一係合要素と共に係合状態となることで互いに異なる変速段を形成する。制御部は、複数段のダウンシフトが要求された場合、第一係合要素のトルク容量を変速段に応じた第一係合要素の分担トルクの大きさ以下とした状態で、ダウンシフトにおける変速前の変速段から変速後の変速段へ向けて、途中の変速段を経由させて第二係合要素の掛け替えを順次行う。制御部は、第二係合要素の掛け替えを行うときに、分担トルクの値の変化に応じて第一係合要素のトルク容量を変化させる。本発明に係る変速制御装置によれば、複数段ダウンシフトさせるときの変速時間の短縮と、駆動力の応答性の向上とを両立できるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る変速制御装置の動作を示すフローチャートである。 図2は、実施形態に係る車両の概略構成図である。 図3は、実施形態に係る車両の要部を示すスケルトン図である。 図4は、実施形態に係る自動変速機の共線図を示す図である。 図5は、実施形態に係る自動変速機の作動係合表を示す図である。 図6は、実施形態の変速制御装置の制御に係るタイムチャートである。 図7は、実施形態の第1変形例の変速制御に係るタイムチャートである。 図8は、従来の変速制御の一例を示すタイムチャートである。 図9は、従来の変速制御の他の例を示すタイムチャートである。
以下に、本発明の実施形態に係る変速制御装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図6を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、変速制御装置に関する。図1は、本発明の実施形態に係る変速制御装置の動作を示すフローチャート、図2は、実施形態に係る車両の概略構成図、図3は、実施形態に係る車両の要部を示すスケルトン図、図4は、実施形態に係る自動変速機の共線図を示す図、図5は、実施形態に係る自動変速機の作動係合表を示す図、図6は、実施形態の変速制御装置の制御に係るタイムチャートである。
図2に示すように、車両100は、エンジン11と、トルクコンバータ12と、駆動輪16と、変速制御装置1とを含んで構成されている。本実施形態の変速制御装置1は、自動変速機13と、制御部20と、A/T油圧制御装置17とを含んで構成されている。
エンジン11は、燃料の燃焼エネルギーを回転運動に変換して出力する。エンジン11が出力する動力は、トルクコンバータ12を介して自動変速機13に入力される。自動変速機13は、デファレンシャルギヤ14および駆動軸15を介して駆動輪16と接続されている。すなわち、エンジン11の回転は、自動変速機13によって変速されて駆動輪16に出力される。
車両には、エンジン11や自動変速機13などを制御する制御部20が設けられている。本実施形態の制御部20は、コンピュータを有する電子制御ユニット(ECU)である。制御部20は、エンジン11および自動変速機13(A/T油圧制御装置17)の総合的な制御を行う。制御部20は、エンジン11を制御するエンジン制御部、A/T油圧制御装置17を制御する変速制御部、目標駆動力や目標エンジントルク等を算出する駆動力算出部、目標変速段を算出する目標変速段算出部等を含んで構成されている。
エンジン11の吸気管22には、スロットルコントロールバルブ23が設けられている。スロットルコントロールバルブ23は、スロットルアクチュエータ24により開閉される。吸気管22には、スロットルコントロールバルブ23をバイパスするバイパス通路25が設けられている。バイパス通路25には、エンジン11のアイドル回転数を制御するためにスロットルコントロールバルブ23の全閉時の吸気量を制御するアイドルスピードコントロールバルブ(ISCバルブ)26が設けられている。
車両100には、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)を検出するアクセルポジションセンサ21、およびスロットルコントロールバルブ23の全閉状態(アイドル状態)及びスロットル開度を検出するアイドルスイッチ付スロットル開度センサ27が設けられている。アクセルポジションセンサ21およびスロットル開度センサ27による検出結果を示す信号は、制御部20に出力される。制御部20は、スロットルアクチュエータ24によってエンジン11の吸気量を制御する。また、制御部20は、エンジン11の燃料噴射制御や点火制御を行い、エンジン11の出力トルク等を調節する。
制御部20には、更に、エンジン回転数センサ28、車速センサ29、シフトポジションセンサ30、ブレーキ操作量センサ32、出力軸回転数センサ33およびタービン回転数センサ34が接続されている。エンジン回転数センサ28は、エンジン11の回転数を検出する。車速センサ29は、車両100の走行速度を検出する。シフトポジションセンサ30は、自動変速機13のシフトポジションを検出する。ブレーキ操作量センサ32は、ブレーキ操作量、例えばブレーキペダルのペダルストロークを検出する。出力軸回転数センサ33は、自動変速機13の出力軸44(図3参照)の回転数を検出する。タービン回転数センサ34は、トルクコンバータ12のタービンランナ12b(図3参照)の回転数を検出する。各センサ28,29,30,32,33,34の検出結果を示す信号は、制御部20に出力される。
図3に示すように、トルクコンバータ12は、ポンプインペラ12aと、タービンランナ12bと、ステータ12cと、ワンウェイクラッチ12dと、ロックアップクラッチ12eとを含んで構成されている。エンジン11からポンプインペラ12aに入力される動力は、作動流体を介してタービンランナ12bに伝達される。また、ロックアップクラッチ12eが係合すると、エンジン11からタービンランナ12bに直接動力が伝達される。
自動変速機13は、入力軸40と、第一遊星歯車機構41と、第二遊星歯車機構42と、第三遊星歯車機構43と、出力軸44と、第一クラッチC1と、第二クラッチC2と、第三クラッチC3と、第四クラッチC4と、第一ブレーキB1と、第二ブレーキB2とを含んで構成されている。本実施形態では、第一クラッチC1および第二クラッチC2が第一係合要素として機能する。また、第一係合要素以外の第三クラッチC3、第四クラッチC4、第一ブレーキB1および第二ブレーキB2が第二係合要素として機能する。タービンランナ12bは、自動変速機13の入力軸40に接続されている。
第一遊星歯車機構41は、ダブルピニオン式であり、第一サンギヤS1と、第一ピニオンギヤP1の対と、第一リングギヤR1と、第一キャリアCA1とを含んで構成されている。第一キャリアCA1は、一対の第一ピニオンギヤP1を回転自在に支持している。一対の第一ピニオンギヤP1は、互いに噛み合っており、かつ一方の第一ピニオンギヤP1は第一サンギヤS1と噛み合っており、他方の第一ピニオンギヤP1は第一リングギヤR1と噛み合っている。第一キャリアCA1は、入力軸40と接続されており、入力軸40と一体回転する。第一サンギヤS1は、車体側、本実施形態ではトランスミッションケース45に接続されており、回転不能である。
第二遊星歯車機構42と第三遊星歯車機構43は、ピニオンギヤ、リングギヤおよびキャリアを共有し、複合プラネタリを構成している。第二遊星歯車機構42は、シングルピニオン式であり、第二サンギヤS2と、第二ピニオンギヤP2と、第二リングギヤR2と、第二キャリアCA2とを含んで構成されている。第三遊星歯車機構43は、ダブルピニオン式であり、第三サンギヤS3と、第二ピニオンギヤP2と、第三ピニオンギヤP3と、第三リングギヤR3と、第三キャリアCA3とを含んで構成されている。第二リングギヤR2と第三リングギヤR3は共通の部材である。また、第二キャリアCA2と第三キャリアCA3は共通の部材である。
第二遊星歯車機構42の構成要素としての第二ピニオンギヤP2は、第二サンギヤS2および第二リングギヤR2とそれぞれ噛み合っている。第二ピニオンギヤP2は、第二キャリアCA2によって回転自在に支持されている。第三遊星歯車機構43の構成要素としての第二ピニオンギヤP2は、第三ピニオンギヤP3および第三リングギヤR3とそれぞれ噛み合っている。第三ピニオンギヤP3は、第三サンギヤS3および第二ピニオンギヤP2とそれぞれ噛み合っている。第三キャリアCA3は、第二ピニオンギヤP2および第三ピニオンギヤP3をそれぞれ回転自在に支持している。第二リングギヤR2および第三リングギヤR3は、出力軸44と接続されている。出力軸44は、図2に示すデファレンシャルギヤ14に接続されている。
本実施形態の各クラッチC1,C2,C3,C4および各ブレーキB1,B2は、摩擦係合式の係合要素であり、例えば、湿式の多板式の係合要素である。第一クラッチC1は、第一リングギヤR1と第三サンギヤS3とを接続あるいは遮断する。第二クラッチC2は、入力軸40と第二キャリアCA2および第三キャリアCA3とを接続あるいは遮断する。第三クラッチC3は、第一リングギヤR1と第二サンギヤS2とを接続あるいは遮断する。第四クラッチC4は、第一キャリアCA1と第二サンギヤS2とを接続あるいは遮断する。第一ブレーキB1は、係合することにより第二サンギヤS2の回転を規制する。第二ブレーキB2は、係合することにより第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転を規制する。
本実施形態では、第一遊星歯車機構41を含んで自動変速機13の第一変速部13Aが構成されている。また、第二遊星歯車機構42および第三遊星歯車機構43を含んで自動変速機13の第二変速部13Bが構成されている。
図4には、第一変速部13Aおよび第二変速部13Bを構成する各回転要素の回転速度の関係が示されている。図4において、S1軸は第一サンギヤS1の回転数を示し、R1軸は第一リングギヤR1の回転数を示し、CA1軸は第一キャリアCA1の回転数を示す。また、S2軸は第二サンギヤS2の回転数を示し、CA2・CA3軸は第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転数を示し、R2・R3軸は第二リングギヤR2および第三リングギヤR3の回転数(出力軸回転数)を示し、S3軸は第三サンギヤS3の回転数を示す。
図5に示すように、第1速の変速段(1st)では、第一クラッチC1および第二ブレーキB2が係合され、その他のクラッチおよびブレーキは解放される。第一クラッチC1が係合されることで、第一リングギヤR1と第三サンギヤS3とが連結される。また、第二ブレーキB2が係合されることで、第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転が規制される。これにより、図4の1stの点を通る直線で示すように、第一リングギヤR1の回転数と第三サンギヤS3の回転数とが同期し、かつ第二キャリアCA2および第三キャリアCA3は回転を停止する。
第2速の変速段(2nd)では、第一クラッチC1および第一ブレーキB1が係合され、その他のクラッチおよびブレーキは解放される。第一クラッチC1が係合されることで、第一リングギヤR1と第三サンギヤS3とが連結される。第一ブレーキB1が係合されることで、第二サンギヤS2の回転が規制される。これにより、図4の2ndの点を通る直線で示すように、第二サンギヤS2は回転を停止する。
第3速の変速段(3rd)では、第一クラッチC1および第三クラッチC3が係合され、その他のクラッチおよびブレーキは解放される。第一クラッチC1が係合されることで、第一リングギヤR1と第三サンギヤS3とが連結される。第三クラッチC3が係合されることで、第一リングギヤR1と第二サンギヤS2とが連結される。これにより、図4の3rdの点を通る直線で示すように、第二サンギヤS2および第三サンギヤS3の回転数が第一リングギヤR1の回転数と同期する。つまり、第3速では、第一リングギヤR1から第二変速部13Bに入力される回転数が、そのまま第二リングギヤR2および第三リングギヤR3から駆動輪16に向けて出力される。
第4速の変速段(4th)では、第一クラッチC1および第四クラッチC4が係合され、その他のクラッチおよびブレーキは解放される。第一クラッチC1が係合されることで、第一リングギヤR1と第三サンギヤS3とが連結される。第四クラッチC4が係合されることで、第一キャリアCA1と第二サンギヤS2とが連結される。これにより、図4の4thの点を通る直線で示すように、第一キャリアCA1の回転数と第二サンギヤS2の回転数とが同期する。第一キャリアCA1から第二変速部13Bに入力される回転数は、減速されて第二リングギヤR2および第三リングギヤR3から出力される。
第5速の変速段(5th)では、第一クラッチC1および第二クラッチC2が係合され、その他のクラッチおよびブレーキは解放される。第一クラッチC1が係合されることで、第一リングギヤR1と第三サンギヤS3とが連結される。第二クラッチC2が係合されることで、入力軸40と第二キャリアCA2および第三キャリアCA3とが連結される。これにより、図4に5thの点を通る直線で示すように、第一キャリアCA1の回転数と、第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転数とが同期する。エンジン11から入力軸40に伝達されるトルクは、2つの経路から第二変速部13Bに入力される。1つ目の経路は、第一変速部13Aから第一クラッチC1を介して第三サンギヤS3に入力される経路である。2つ目の経路は、入力軸40から第二クラッチC2を介して第二キャリアCA2および第三キャリアCA3に入力される経路である。2つの経路から第二変速部13Bに入力されたトルクは、第二変速部13Bにおいて合成されて第二リングギヤR2および第三リングギヤR3から出力される。
第6速の変速段(6th)では、第二クラッチC2および第四クラッチC4が係合され、その他のクラッチおよびブレーキは解放される。これにより、図4の6thの点を通る直線で示すように、入力軸40の回転数と第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転数とが同期し、かつ第一キャリアCA1の回転数と第二サンギヤS2の回転数とが同期する。つまり、第二変速部13Bにおいて、第二サンギヤS2の回転数と第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転数と、第二リングギヤR2および第三リングギヤR3の回転数とが同期する。
第7速の変速段(7th)では、第二クラッチC2および第三クラッチC3が係合され、その他のクラッチおよびブレーキは解放される。これにより、図4の7thの点を通る直線で示すように、入力軸40の回転数と第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転数とが同期し、かつ第一リングギヤR1の回転数と第二サンギヤS2の回転数とが同期する。
第8速の変速段(8th)では、第二クラッチC2および第一ブレーキB1が係合され、その他のクラッチおよびブレーキは解放される。これにより、図4の8thの点を通る直線で示すように、入力軸40の回転数と第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転数とが同期し、かつ第二サンギヤS2の回転が規制される。
第1後進変速段(Rv1)では、第三クラッチC3および第二ブレーキB2が係合され、その他のクラッチおよびブレーキは解放される。これにより、図4のRv1の点を通る直線で示すように、第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転が規制され、第一リングギヤR1の回転数と第二サンギヤS2の回転数とが同期する。従って、第二リングギヤR2および第三リングギヤR3は、前進時の回転方向(正回転方向)とは反対方向(逆回転方向)に回転する。
第2後進変速段(Rv2)では、第四クラッチC4および第二ブレーキB2が係合され、その他のクラッチおよびブレーキは解放される。これにより、図4のRv2の点を通る直線で示すように、第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転が規制され、第一キャリアCA1の回転数と第二サンギヤS2の回転数とが同期する。従って、第二リングギヤR2および第三リングギヤR3は、逆回転方向に回転する。
以上説明したように、本実施形態の自動変速機13では、第1速から第5速の変速段において、共通して第一クラッチC1が係合される。また、第5速から第8速の変速段において、共通して第二クラッチC2が係合される。第一クラッチC1および第二クラッチC2は、係合状態でエンジン11と駆動輪16との動力の伝達を接続し、解放状態でエンジン11と駆動輪16との動力の伝達を遮断する第一係合要素である。また、第一クラッチC1および第二クラッチC2以外の係合要素、すなわち第三クラッチC3、第四クラッチC4、第一ブレーキB1および第二ブレーキB2は、第一クラッチC1および第二クラッチC2の何れかと共に係合状態となることで互いに異なる変速段を形成する第二係合要素である。第二係合要素は、反力要素である。第二係合要素は、係合状態となることで、第一係合要素を介したエンジン11から駆動輪16へのトルク伝達のために必要な反力を発生させる。第二係合要素のいずれかが係合されていても、第一係合要素である第一クラッチC1および第二クラッチC2が解放状態であれば、エンジン11と駆動輪16との動力の伝達が遮断される。また、第二係合要素のいずれかが係合している場合に、第一クラッチC1および第二クラッチC2のいずれかが係合すると、エンジン11と駆動輪16との動力の伝達が接続される。
制御部20は、例えば、アクセルポジションセンサ21の検出結果や、車速センサ29の検出結果に基づいて、自動変速機13の目標変速段を決定する。制御部20は、例えば、車速と、アクセル開度と、目標変速段との関係を示す変速マップを予め記憶しておき、この変速マップに基づいて目標変速段を決定する。また、制御部20は、シフトレバーなどの操作部材に対する運転者の操作入力の検出結果に基づいて自動変速機13の目標変速段を決定することもできる。
制御部20は、目標変速段に基づいてA/T油圧制御装置17に変速指令を出力する。A/T油圧制御装置17は、自動変速機13の各クラッチC1,C2,C3,C4および各ブレーキB1,B2に対する係合油圧を制御する。A/T油圧制御装置17は、各クラッチC1,C2,C3,C4および各ブレーキB1,B2のそれぞれに対する係合油圧(クラッチ圧)を制御する電磁式等の油圧制御弁を有する。A/T油圧制御装置17は、制御部20から出力される係合油圧の指令値を実現するように、各油圧制御弁の開度を制御する。
ここで、運転者による運転操作等に基づいて、自動変速機13に対して複数段のダウンシフトが要求されることがある。一例として、8速変速段から6速変速段への2段のダウンシフトが要求される場合がある。本明細書では、こうした複数段のダウンシフトを「飛びダウン変速」と称する。飛びダウン変速が要求された場合の応答性を高めることについて、なお改良の余地がある。例えば、飛びダウン変速が要求された場合に、通常の1段のダウンシフトを複数回実行して最終目標変速段(例えば、8速から6速へのダウンシフト要求がなされている場合の6速変速段)まで変速する場合、飛びダウン変速に要する時間を短縮することが難しい。これは、1段のダウンシフトのそれぞれにおいて係合要素の掛け替えに一定の時間を要するためである。
図8は、従来の変速制御の一例を示すタイムチャート、図9は、従来の変速制御の他の例を示すタイムチャートである。図8には、8速から6速まで1段ずつダウンシフトする場合の変速の流れが示されている。図8において、(a)は車両100の駆動力、(b)は第一ブレーキB1の係合油圧の指令値、(c)は第三クラッチC3の係合油圧の指令値、(d)は第四クラッチC4の係合油圧の指令値を示す。図8に示すように、時刻t10において飛びダウン変速が要求されると、まず8速から7速への変速として第一ブレーキB1を解放して第三クラッチC3を係合する1回目の掛け替えが実行される。次に、7速から6速への変速として第三クラッチC3を解放して第四クラッチC4を係合する2回目の掛け替えが実行される。
それぞれの掛け替えにおいて、解放側の係合要素を離すタイミングと、係合側の係合要素を掴むタイミングとがずれてしまうと、タイアップによるトルクの引き込みが生じてしまうなど、ドライバビリティの低下につながる。解放側の係合要素を離すタイミングと、係合側の係合要素を掴むタイミングとを合わせるためには、A/T油圧制御装置17による高精度の油圧制御が要求される。このため、係合要素の掛け替えはある程度の時間をかけて丁寧に行う必要があり、飛びダウン変速に要する変速時間を短縮することは難しい。
また、2段階のダウンシフトでは、8速から7速へ移行するまでの駆動力は第一ブレーキB1で制御され、7速から6速へ移行するまでの駆動力は第三クラッチC3で制御される。更に、2つのダウンシフトの間に7速変速段の定常状態も存在する。このため、2つの変速の駆動力を統合して制御することができない。図8に示すように、8速から7速へのダウンシフトが完了する時刻t11において駆動力が段階的に増加し、7速から6速へのダウンシフトが完了する時刻t12において駆動力が更に段階的に増加する。このため、飛びダウン変速において2段感が発生してしまう。
飛びダウン変速に要する変速時間を短縮する方法として、中間の変速段を経由せずに最終目標変速段まで変速することが考えられる。例えば、8速から6速まで、7速変速段を経由せずに変速することが考えられる。図9には、8速から6速まで1回の掛け替えで変速する場合の変速の流れが示されている。図9に示すように、7速を飛ばして8速から6速にダウンシフトする場合、第一ブレーキB1を解放して第四クラッチC4を係合する掛け替えを実行することになる。8速から6速へ移行するまでの駆動力は第一ブレーキB1で制御される。このため、変速中は8速相当の駆動力しか発生させられない。図9では、時刻t20において飛びダウン変速が要求されてから、6速へのダウンシフトが完了する時刻t21までの間は、駆動力が8速相当の小さな値で推移する。これにより、加速応答性の向上が難しい。
また、中間の変速段を飛ばすことで回転数差の大きい変速となり、第一ブレーキB1の熱負荷が大きくなる。これに対して第一ブレーキB1の熱負荷を軽減しようとして変速中のクラッチトルクを小さくすると、変速中の駆動力が低下してしまうという問題がある。
本実施形態の制御部20は、以下に図6を参照して説明するように、複数段のダウンシフトが要求された場合、所定の変速制御を実行する。所定の変速制御において、制御部20は、第一係合要素のトルク容量を変速段に応じた第一係合要素の分担トルクの大きさ以下とした状態で、ダウンシフトにおける変速前の変速段から変速後の変速段へ向けて、途中の変速段を経由させて第二係合要素の掛け替えを順次行う。
図6には、8速から6速への飛びダウン変速が要求された場合の本実施形態における変速の流れが示されている。図6には、(a)エンジン回転数、(b)第二クラッチC2の係合油圧の指令値、(c)第一ブレーキB1の係合油圧の指令値、(d)第三クラッチC3の係合油圧の指令値、(e)第四クラッチC4の係合油圧の指令値、(f)駆動力、(g)C2差回転が示されている。なお、C2差回転とは、第二クラッチC2の入力側の回転数(実線)と出力側の回転数(破線)との間の矢印で示す差回転数である。本実施形態では、入力軸40の回転数と第二キャリアCA2および第三キャリアCA3の回転数との差回転数がC2差回転の値である。
8速から6速への飛びダウン変速の場合、第二クラッチC2は第一係合要素の一例である。第二クラッチC2は、8速、7速、6速の全ての変速段において係合状態とされる共通の入力クラッチである。制御部20は、8速から6速への飛びダウン変速が要求されると、第一係合要素としての第二クラッチC2のトルク容量を変速段に応じた第二クラッチC2の分担トルクの大きさ以下とする。ここで、分担トルクとは、変速段に応じて決まるトルクである。分担トルクは、エンジン11から自動変速機13の入力軸40に入力されるトルクの大きさと、変速段に応じて決まる。
例えば、8速変速段で係合される係合要素は、第二クラッチC2と第一ブレーキB1である。一方、7速変速段で係合される係合要素は、第二クラッチC2と第三クラッチC3である。このように変速段に応じて第二クラッチC2と対になって係合される係合要素が異なることで、目標駆動力が同じであっても変速段に応じて第二クラッチC2が分担するトルクの大きさが異なる。つまり、第二クラッチC2の分担トルクは、目標駆動力と変速段とに応じて決まる第二クラッチC2に要求されるトルク容量の下限値ともいえる。第二クラッチC2のトルク容量が分担トルクの大きさ以下とされると、第二クラッチC2は、微小滑りが生じているスリップ状態となるか、入力トルクがわずかに増加するだけでスリップを開始するスリップ直前の状態や、微小滑りと同期回転とが繰り返される状態となる。
図6では、時刻t1にアクセルの踏み増し(あるいは踏み込み)が開始され、時刻t2に飛びダウン変速の要求がなされる。制御部20は、時刻t2に飛びダウン変速の要求が検出されると、第二クラッチC2の係合油圧の指令値を低下させる。これにより、第二クラッチC2の差回転が発生し、第二クラッチC2はスリップ状態となる。また、制御部20は、エンジントルクを増加させる。これにより、時刻t3からエンジン回転数が上昇していく。第二クラッチC2では、C2差回転が増加する。第二クラッチC2において、出力側の回転数(破線)は車速に応じた回転数で推移しているのに対し、入力側の回転数(実線)は、エンジントルクの上昇に応じて上昇する。これにより、時刻t3からC2差回転が増加していく。また、第二クラッチC2では、トルク容量を超える分のエンジントルクは駆動輪16側に伝達されない。従って、エンジントルクが時刻t3から増加しても、駆動力は変化しない。
エンジン回転数は、時刻t4に7速変速段に相当する回転数(同期回転数)に到達する。制御部20は、エンジン回転数が7速変速段に相当する回転数を上回ると、8速から7速への変速を実行する。制御部20は、第一ブレーキB1を解放し、第三クラッチC3を係合する。制御部20は、飛びダウン変速を実行する場合、飛びダウン変速以外の通常の変速の場合よりも、係合要素に対する係合油圧を大きな変化速度で変化させる。本実施形態の制御部20は、8速から7速へのダウンシフトにおいて、第一ブレーキB1の係合油圧の指令値を解放状態の値(0)まで一度に変化させる。また、制御部20は、第三クラッチC3の係合油圧の指令値を完全係合の値(例えば、最大値)まで急速に増加させる。これにより、8速から7速への掛け替えが短時間で完了する。
掛け替えにおいて、第一ブレーキB1の解放タイミングに対して、第三クラッチC3の係合タイミングが速まったり遅れたりしても、第二クラッチC2によってトルク変動が抑制される。第二クラッチC2のトルク容量が下げられていることから、第二クラッチC2はトルクリミッタとして機能する。従って、第二クラッチC2は、エンジン11等のイナーシャによるトルク変動を遮断し、駆動輪16側に伝達されることを抑制する。よって、本実施形態の変速制御装置1は、ドライバビリティの低下を抑制しつつ短時間でダウンシフトを実行することができる。7速変速段が形成されることで、時刻t5に駆動力は7速変速段に応じた値まで増加する。
本実施形態の制御部20は、以下に説明するように、所定の変速制御において第二係合要素の掛け替えを行うときに、第一係合要素が分担する分担トルクの値の変化に応じて第一係合要素のトルク容量を変化させる。具体例に基づいて説明すると、制御部20は、第一ブレーキB1から第三クラッチC3へと第二係合要素の掛け替えを行うときに、第一係合要素としての第二クラッチC2が分担する分担トルクの値の変化に応じて第二クラッチC2のトルク容量を増加させる。第一ブレーキB1から第三クラッチC3への掛け替えがなされることで、自動変速機13を介してエンジン11から駆動輪16に伝達されるトルクのうち、第二クラッチC2が分担して伝達すべき分担トルクが変化する。制御部20は、この分担トルクの変化に応じて第二クラッチC2のトルク容量を変化させる。
より具体的には、制御部20は、第二クラッチC2のトルク容量を7速変速段においてエンジン11から第二クラッチC2に伝達されるトルクの大きさ以下の範囲でかつ目標駆動力を実現できる大きさとする。制御部20は、例えば、第一ブレーキB1から第三クラッチC3への掛け替えの開始と同時に第二クラッチC2の係合油圧の指令値を増加させる。このときの係合油圧の増加量は、第二係合要素の掛け替えによる分担トルクの変化に基づいて決定される。例えば、第一ブレーキB1から第三クラッチC3への掛け替えがなされることで、第二クラッチC2の分担トルクが増加するときは、第二クラッチC2のトルク容量を分担トルクの増加と同じ割合で増加させるように係合油圧の指令値が変化する。係合要素の掛け替えにより、7速変速段へのダウンシフトが完了する時刻t5において第二クラッチC2がわずかにスリップした状態や、スリップ寸前の状態となる。これにより、第二クラッチC2のスリップ量が低減し、第二クラッチC2の熱負荷が抑制される。また、分担トルクの変化に応じて第一係合要素のトルク容量が調節されることで、先に説明したように、時刻t5に駆動力が増加し、加速応答性が向上する。
制御部20は、時刻t6にエンジン回転数が6速変速段に相当する回転数に到達すると、7速から6速への変速を実行する。制御部20は、第三クラッチC3を解放し、第四クラッチC4を係合する。制御部20は、8速から7速への変速の場合と同様にして、第三クラッチC3および第四クラッチC4の係合油圧を大きな変化速度で変化させる。制御部20は、第三クラッチC3の係合油圧の指令値を解放状態の値(0)まで一度に低下させる。また、制御部20は、第四クラッチC4の係合油圧の指令値を完全係合の値(例えば、最大値)まで急速に増加させる。これにより、7速から6速への変速が短時間で完了する。
制御部20は、第三クラッチC3から第四クラッチC4への掛け替えを行うときに、第二クラッチC2が分担する分担トルクの値の変化に応じて第二クラッチC2のトルク容量を増加させる。制御部20は、例えば、第三クラッチC3から第四クラッチC4への掛け替えの開始と同時に第二クラッチC2の係合油圧の指令値を増加させる。例えば、6速変速段における第二クラッチC2の分担トルクが、8速変速段における第二クラッチC2の分担トルクのx倍である場合、第二クラッチC2のトルク容量を8速変速段でのトルク容量に対してx倍とするように、係合油圧の指令値を増加させる。これにより、6速変速段へのダウンシフトが完了した後も、第二クラッチC2はわずかにスリップした状態や、スリップ寸前の状態となる。第二クラッチC2のトルク容量が調整されることにより、6速へのダウンシフトが完了する時刻t7に駆動力は6速変速段に応じた値まで増加する。
本実施形態の制御部20は、飛びダウン変速が要求されて複数段のダウンシフトを行う間、第一係合要素をスリップさせる。図6に示すように、飛びダウン変速の開始(例えば、時刻t2)から飛びダウン変速の終了(例えば、時刻t7)まで、第二クラッチC2がスリップ状態に維持されることが好ましい。ただし、飛びダウン変速の開始から飛びダウン変速の終了までの少なくとも一部の期間において第二クラッチC2がスリップし、他の期間では第二クラッチC2の入力側と出力側とが同期回転していてもよい。
次に、図1を参照して、本実施形態の変速制御装置1の動作について説明する。図1に示す制御フローは、例えば、飛びダウン変速が要求されている場合に、所定の間隔で繰り返し実行される。
ステップS10では、制御部20により、変速前ギア段および変速後ギア段が更新される。制御部20は、例えば、シフトポジションセンサ30によって検出された現在のシフトポジションで変速前ギア段の値を更新する。また、制御部20は、現在のシフトポジションよりも1段低速側の変速段で変速後ギア段の値を更新する。図1の制御フローは、現在のシフトポジションが飛びダウン変速の最終目標変速段となるまで、繰り返し実行される。ステップS10が実行されると、ステップS20に進む。
ステップS20では、制御部20により、入力クラッチのスリップ変速を実施するか否かが判定される。入力クラッチのスリップ変速とは、上記において説明した本実施形態の所定の変速制御であり、「複数段のダウンシフトが要求された場合、第一係合要素(例えば、第二クラッチC2)のトルク容量を変速段に応じた第一係合要素の分担トルクの大きさ以下とした状態で、ダウンシフトにおける変速前の変速段から変速後の変速段(最終目標変速段)へ向けて、途中の変速段を経由させて第二係合要素の掛け替えを順次行う」と共に、「第二係合要素の掛け替えを行うときに、分担トルクの値の変化に応じて第一係合要素のトルク容量を変化させる」変速制御である。
制御部20は、例えば、以下の(条件1)あるいは(条件2)の少なくとも一方が成立する場合に、ステップS20で肯定判定する。
(条件1)第一係合要素(例えば、第二クラッチC2)の熱的な条件が許容範囲にある。
(条件2)現在、第一係合要素(例えば、第二クラッチC2)のトルク容量低減制御が実行されている。
条件1は、第一係合要素(例えば、第二クラッチC2)で発生する発熱量の推定値に基づいて判断される。制御部20は、第一係合要素の差回転数等に基づいて、第一係合要素の単位時間あたりの発熱量を推定することができる。制御部20は、現在までの第一係合要素の総発熱量や、将来予測される第一係合要素の発熱量に基づいて、入力クラッチのスリップ変速が熱的に許容される場合、第一係合要素の熱的な条件が許容範囲にあると判断する。
条件2は、第二クラッチC2(あるいは第一クラッチC1)のトルク容量低減制御が実行中である場合に成立する。制御部20は、条件1あるいは条件2の少なくともいずれか一方が成立する場合にステップS20で肯定判定を行う。ステップS20の判定の結果、入力クラッチのスリップ変速を実施すると判定された場合(ステップS20−Y)にはステップS30に進み、そうでない場合(ステップS20−N)にはステップS110に進む。
ステップS30では、制御部20により、目標エンジントルクの指示がなされる。制御部20は、車両100の目標駆動力を変速前のギア比で除した値に基づいて、目標エンジントルクを決定する。制御部20は、ステップS10で更新された変速前ギア段が8速である場合、8速変速段におけるエンジン11と駆動輪16との間のギア比に基づいて、目標駆動力を実現するために必要なエンジントルクを算出する。制御部20は、算出されたエンジントルクを目標エンジントルクとしてエンジン11に対して指示を行う。ステップS30が実行されると、ステップS40に進む。
ステップS40では、制御部20により、入力クラッチのトルク容量制御がなされる。制御部20は、第一係合要素、例えば第二クラッチC2のトルク容量の境界値αを決定する。境界値αは、分担トルクに対応するトルク容量の値である。境界値αは、ステップS30で決定された目標エンジントルクの値に変速前ギア段での第一係合要素の分担トルク比を乗じた値である。ここで、分担トルク比は、エンジン11から自動変速機13に伝達されるトルクのうち、第一係合要素の分担トルクの比率である。例えば、エンジン11から自動変速機13に伝達されるトルクを第二クラッチC2が全て分担して駆動輪16に伝達する場合、第二クラッチC2の分担トルク比は1となり、自動変速機13に伝達されるトルクのうち第二クラッチC2が半分を分担する場合、第二クラッチC2の分担トルク比は0.5となる。
制御部20は、ステップS10で更新された後の変速前ギア段が8速変速段である場合、8速変速段における第二クラッチC2の分担トルク比と、目標エンジントルクとを乗じてトルク容量の境界値αを決定する。制御部20は、A/T油圧制御装置17に対して、第二クラッチC2のトルク容量を境界値αの近傍の値とすることを指令する。境界値αの近傍の値とは、例えば、境界値αと同一の値や、境界値α[N]から所定トルク以内の値である。所定トルクの値は、例えば、数[N]である。これにより、第二クラッチC2は、スリップ状態や、入力トルクのわずかな増加によりスリップが開始する状態やスリップ寸前の状態となる。ステップS40が実行されると、ステップS50に進む。
ステップS50では、制御部20は、エンジン回転数の変速を進行させる。制御部20は、エンジントルクを増加させる。これにより、第二クラッチC2のC2差回転が増加し、エンジン回転数(入力軸40の回転数)はダウンシフト側に変化していく。ステップS50が実行されると、ステップS60に進む。
ステップS60では、制御部20により、エンジン回転数が変速後ギア段の同期回転数を上回っているか否かが判定される。例えば、8速から6速への飛びダウン変速が要求されており、中間の7速変速段へのダウンシフトを行おうとしている場合、エンジン回転数が7速変速段の同期回転数を上回っているか否かが判定される。また、7速へのダウンシフト後に最終の6速変速段へのダウンシフトを行おうとしている場合、エンジン回転数が6速変速段の同期回転数を上回っているか否かが判定される。ステップS60の判定の結果、エンジン回転数が変速後ギア段の同期回転数を上回っていると判定された場合(ステップS60−Y)にはステップS70に進み、そうでない場合(ステップS60−N)には本制御フローは終了する。
ステップS70では、制御部20により、反力要素の解放・係合(クラッチtoクラッチ)が実施される。制御部20は、第二係合要素の掛け替えを実行する。例えば、8速から7速へのダウンシフトでは、第一ブレーキB1から第三クラッチC3への掛け替えが実行される。制御部20は、第一ブレーキB1の解放および第三クラッチC3の係合を所定の時間Td2の間に完了させる。この所定の時間Td2は、ステップS110で実行される通常のクラッチtoクラッチ変速(所定の変速制御以外の変速)において1回の掛け替えに要する時間Td1よりも短い時間である。ステップS70が実行されると、ステップS80に進む。
ステップS80では、制御部20により、目標エンジントルクの指示がなされる。制御部20は、車両100の目標駆動力を変速後のギア比で除した値に基づいて、目標エンジントルクを決定する。制御部20は、ステップS10で更新された後の変速後ギア段が7速変速段である場合、7速変速段におけるエンジン11と駆動輪16との間のギア比に基づいて、目標駆動力を実現するために必要なエンジントルクを算出する。制御部20は、算出されたエンジントルクを目標エンジントルクとしてエンジン11に対して指示を行う。ステップS80が実行されると、ステップS90に進む。
ステップS90では、制御部20により、入力クラッチのトルク容量の境界値βが算出される。制御部20は、第一係合要素、例えば第二クラッチC2のトルク容量の境界値βを決定する。境界値βは、ステップS80で決定された目標エンジントルクの値に変速後ギア段での第一係合要素の分担トルク比を乗じた値である。制御部20は、変速後ギア段が7速変速段である場合、7速変速段における第二クラッチC2の分担トルク比と、目標エンジントルクとを乗じてトルク容量の境界値βを決定する。ステップS90が実行されると、ステップS100に進む。
ステップS100では、制御部20により、入力クラッチのトルク容量が変更される。制御部20は、第一係合要素のトルク容量をステップS40で算出された境界値αからステップS90で算出された境界値βに変更する。制御部20は、A/T油圧制御装置17に対して、第二クラッチC2のトルク容量を境界値βの近傍の値とすることを指令する。境界値βの近傍の値とは、例えば、境界値βと同一の値や、境界値β[N]から所定トルク以内の値である。所定トルクの値は、例えば、数[N]である。これにより、第二クラッチC2は、スリップ状態や、入力トルクのわずかな増加によりスリップが開始する状態となる。これにより、第二クラッチC2によって分担トルクに相当するトルクの伝達が分担され、目標駆動力が実現される。ステップS100が実行されると、本制御フローは終了する。
ステップS110では、制御部20により、通常のクラッチtoクラッチ変速が実行される。このときに第二係合要素の掛け替えを開始してから掛け替えが完了するまでの時間Td1は、ステップS70において第二係合要素の掛け替えを行う場合の所定の時間Td2よりも長い。ステップS110が実行されると、本制御フローは終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る変速制御装置1によれば、複数段ダウンシフトさせるときの変速時間の短縮と、駆動力の応答性の向上とを両立させることが可能となる。本実施形態の所定の変速制御では、入力軸回転数の制御が、従来のような変速における解放側の係合要素に代えて、第二クラッチC2等の入力クラッチによってなされる。例えば、図6に示すように、8速から7速にダウンシフトする場合、エンジン回転数を上昇させるためにスリップする係合要素は、第一ブレーキB1(解放側の係合要素)ではなく、第二クラッチC2(入力クラッチ)である。第一ブレーキB1は、エンジン回転数が7速変速段に相当する回転数に上昇するまで、完全係合の状態に保たれる。第一ブレーキB1に代えて、第二クラッチC2が伝達トルクや回転数のコントロールを行う。
なお、本実施形態において、飛びダウン変速の要求がなされる前から、第二クラッチC2のトルク容量を第二クラッチC2の分担トルクの大きさに合わせる制御がなされている場合がある。例えば、第二クラッチC2のトルク容量は、分担トルクの大きさよりもわずかに小さくされている。本明細書では、第一係合要素(第二クラッチC2あるいは第一クラッチC1)のトルク容量を第一係合要素の分担トルクの大きさに合わせる制御を「トルク容量低減制御」と称する。トルク容量低減制御が実行されると、変速判断がなされる時刻t2よりも前から、第二クラッチC2はわずかにスリップした状態となる。このようにトルク容量低減制御がなされることで、第二クラッチC2よりもエンジン側の構成要素、例えば第一変速部13Aをタービンランナ12bに接続されたマスダンパとして機能させることができる。これにより、駆動系の捻り共振を抑制できるという利点がある。なお、トルク容量低減制御の実行中にアクセルオン等により第二クラッチC2の入力トルクが増加した場合には、第二クラッチC2のトルク容量を上昇させ(分担トルクを維持し)、微小スリップを維持することが好ましい。
[実施形態の第1変形例]
実施形態の第1変形例について説明する。図7は、実施形態の第1変形例の変速制御に係るタイムチャートである。上記実施形態では、飛びダウン変速において、第一係合要素のトルク容量(第二クラッチC2の係合油圧の指令値)が段階的に変化していた。図7の(b)の破線は、上記実施形態における第二クラッチC2の係合油圧の指令値の推移を示す。実線は、本変形例における第二クラッチC2の係合油圧の指令値の推移を示す。上記実施形態では、第二係合要素の掛け替えによって第二クラッチC2の分担トルクが変化するごとに第二クラッチC2のトルク容量が段階的に変化した。これに対して、本変形例では、第二クラッチC2のトルク容量は、変速前の変速段に応じたトルク容量の値から、変速後の変速段に応じたトルク容量の値まで徐々に変化する。これに応じて、駆動力も8速変速段に応じた値から6速変速段に応じた値まで徐々に増加していく。
第二クラッチC2のトルク容量の変化は、例えば、エンジン回転数の上昇に合わせて行われる。一例として、第二クラッチC2のトルク容量は、エンジン回転数の上昇と比例して増加する。例えば、8速変速段から7速変速段に変速した後に、第二クラッチC2のトルク容量は徐々に増加して、7速から6速へのダウンシフトがなされる直前に、7速変速段の分担トルクに応じた値に到達する。
このように、上記実施形態や本変形例に係る変速制御装置1によれば、第一係合要素のトルク容量を調整することにより、変速全体の駆動力を統合的にコントロールすることができる。例えば、本変形例のように第二クラッチC2のトルク容量を徐々に増加させていくことで、駆動力を滑らかに変化させることも可能となる。本変形例の変速制御によれば、飛びダウン変速において2段感の発生を抑制することができる。一方で、上記実施形態のようにダウンシフトに合わせて第二クラッチC2のトルク容量を一気に増加させる場合、加速応答性に優れる。
[実施形態の第2変形例]
実施形態の第2変形例について説明する。上記実施形態では、8速から6速への飛びダウン変速がなされたが、変速前の変速段および最終目標変速段は、これに限定されるものではない。例えば、上記実施形態の所定の変速制御は、7速から5速の飛びダウン変速や、5速から3速への飛びダウン変速等において実行されてもよい。
なお、飛びダウン変速において、第一係合要素が入れ替わる場合がある。例えば、6速から4速への飛びダウン変速では、6速および5速の変速段ではそれぞれ第二クラッチC2が係合状態とされるが、4速変速段では第二クラッチC2が解放状態とされる。つまり、5速から4速へのダウンシフトにおいて、第一係合要素が第二クラッチC2から第一クラッチC1へと切り替わる。こうした飛びダウン変速では、上記実施形態の所定の変速制御を実行しないようにしてもよい。
飛びダウン変速におけるダウンシフトの段数は、2段には限定されない。例えば、3段以上の飛びダウン変速において、上記実施形態と同様の所定の変速制御がなされてもよい。3段以上の飛びダウン変速が要求された場合に、第一係合要素が入れ替わる場合がある。例えば、7速から4速への飛びダウン変速では、5速から4速へのダウンシフトにおいて、第一係合要素が第二クラッチC2から第一クラッチC1へと切り替わる。こうした場合、第一係合要素が共通する変速段の間のダウンシフトでは、上記実施形態と同様の所定の変速制御がなされてもよい。例えば、制御部20は、7速から5速までは所定の変速制御によるダウンシフトを実行し、5速から4速へのダウンシフトは通常のクラッチtoクラッチ変速を実行するようにしてもよい。
[実施形態の第3変形例]
実施形態の第3変形例について説明する。上記実施形態では、トルク容量低減制御が実行されている状態から所定の変速制御が開始された。この場合、所定の変速制御を開始するときに、既に第一係合要素(例えば、第二クラッチC2)のトルク容量は、スリップする程度に低減されている。従って、所定の変速制御の開始時にそれ以上に第一係合要素のトルク容量を低減させないようにしてもよい。上記実施形態(図6参照)では、時刻t2に飛びダウン変速が要求されると第二クラッチC2の係合油圧の指令値が下げられたが、これに代えて、飛びダウン変速が要求される前の係合油圧の指令値がそのまま維持されてもよい。すなわち、所定の変速制御では、第一係合要素のトルク容量がエンジン11から第一係合要素に伝達されるトルクの大きさ以下となった状態で、第二係合要素の掛け替えが実行されればよい。また、所定の変速制御は、トルク容量低減制御が実行されていない状態から開始されてもよい。
[実施形態の第4変形例]
実施形態の第4変形例について説明する。自動変速機13の構成は、上記実施形態で例示したものには限定されない。例えば、自動変速機13の前進変速段の段数は、8段には限定されない。また、遊星歯車機構41,42,43の構成、第一係合要素や第二係合要素の接続箇所や配置等は、適宜変更されてもよい。上記実施形態の車両100において、トルクコンバータ12が省略されてもよい。
上記の実施形態および各変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 変速制御装置
11 エンジン
12 トルクコンバータ
13 自動変速機
16 駆動輪
17 A/T油圧制御装置
20 制御部
40 入力軸
41 第一遊星歯車機構
42 第二遊星歯車機構
43 第三遊星歯車機構
44 出力軸
C1 第一クラッチ(第一係合要素)
C2 第二クラッチ(第一係合要素)
C3 第三クラッチ(第二係合要素)
C4 第四クラッチ(第二係合要素)
B1 第一ブレーキ(第二係合要素)
B2 第二ブレーキ(第二係合要素)
100 車両

Claims (3)

  1. 第一係合要素と、前記第一係合要素以外の複数の第二係合要素とを有する自動変速機と、
    前記自動変速機を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第一係合要素は、係合状態で機関と駆動輪との動力の伝達を接続し、解放状態で前記機関と前記駆動輪との動力の伝達を遮断し、
    前記第二係合要素のそれぞれは、前記第一係合要素と共に係合状態となることで互いに異なる変速段を形成し、
    前記制御部は、複数段のダウンシフトが要求された場合、前記第一係合要素のトルク容量を変速段に応じた前記第一係合要素の分担トルクの大きさ以下とした状態で、前記ダウンシフトにおける変速前の変速段から変速後の変速段へ向けて、途中の変速段を経由させて前記第二係合要素の掛け替えを順次行い、
    前記制御部は、前記第二係合要素の掛け替えを行うときに、前記分担トルクの値の変化に応じて前記第一係合要素のトルク容量を変化させる
    ことを特徴とする変速制御装置。
  2. 前記制御部は、前記複数段のダウンシフトを行う間、前記第一係合要素をスリップさせる
    請求項1に記載の変速制御装置。
  3. 前記制御部は、前記複数段のダウンシフトが要求された場合、変速前の変速段に応じたトルク容量の値から変速後の変速段に応じたトルク容量の値まで、前記第一係合要素のトルク容量を徐々に変化させる
    請求項1または2に記載の変速制御装置。
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