JP2015147091A - 自走式掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の自走式掃除機に効率よく掃除させる。【解決手段】サーバ20は、複数の自走式掃除機10に、それぞれ掃除する領域を割り当てる。自走式掃除機10は、サーバ20が割り当てた領域を掃除する。複数の自走式掃除機10のうち、1台の自走式掃除機10が掃除を終えると、サーバ20は、まだ掃除されていない領域を再編し、新たな領域を自走式掃除機10に割り当てる。【選択図】図1
Description
本発明は、複数台の自走式掃除機を制御するサーバ、制御システム、自走式掃除機、プログラム、および記録媒体に関する。
近年、部屋や店内等を掃除するために、自走式掃除機が用いられている。この自走式掃除機は、掃除領域が決められると、自ら掃除領域を走行し、掃除領域の大きさと形状を示す地図を作成する。そして、作成した地図に基づいて走行経路を決定し、掃除をするという技術である。しかし、1台の自走式掃除機では範囲が広大になった場合に時間がかかるため、複数台の自走式掃除機を使用する技術が開発されている。
特許文献1には、親子型の自走式掃除機で、親機と子機との間で無線による情報交換をすることで、広範囲を効率よく掃除する自走式掃除機が開示されている。親機は、掃除領域を撮像し、その画像をもとに掃除領域を分割する。親機は移動装置などを備えているため大型なので、障害物の少ない部分を割り当てる。子機には親機が掃除できない部屋の隅や障害物近辺などの領域を割り当てる。子機が掃除した領域は無線方式で親機に伝送され、親機は子機を、親機の掃除領域を補うようにして掃除する制御を行う。こうすることにより、複数台の掃除機で広範囲を効率よく掃除することができる。しかし、親機に掃除領域を分割させたり、子機の制御機能を付けたりすると、親機に大容量の記憶装置および高い計算能力が必要となるという問題があった。
特許文献2には、複数台の自走式掃除機と管理装置を用いて、広範囲の掃除領域を効率よく掃除することができる技術が開示されている。まず、1台の自走式掃除機が、掃除領域を走行して全体マップを作成する。次に、作成された全体マップを管理装置が分割し、各自走式掃除機に分割領域を割り当てる。各自走式掃除機は、割り当てられた領域を走行して詳細地図を作成し、その詳細地図に基づいて自ら走行経路を決定する。こうすることにより、各自走式掃除機は、担当する分割領域の詳細地図の情報しか保持しないため、記憶装置の容量を小さく出来る。また、分割領域のみの走行経路を決めるため、高い計算能力は必要なく、かつ効率よく掃除をすることができる。
しかし、特許文献2の技術では、各自走式掃除機の掃除終了時間が異なることは想定されていない。各自走式掃除機に割り当てた領域は、障害物などの状況により掃除の進み具合が異なるので、早く掃除が終わる自走式掃除機もあれば、時間がかかる自走式掃除機もある。したがって、掃除領域の掃除が全部終わるまで、全ての自走式掃除機がずっと稼働しているわけではないので、効率が悪い。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数台の自走式掃除機に効率よく掃除させることができるサーバ、制御システム、自走式掃除機、プログラム、および記録媒体を提供することにある。
本発明に係るサーバは、上記の課題を解決するために、
所定の全掃除領域を掃除する複数の自走式掃除機を制御するサーバであって、
上記全掃除領域における各上記自走式掃除機が掃除する掃除領域を決定する領域決定手段と、
上記各自走式掃除機に、決定された上記掃除領域を表す地図を送信する送信手段と、
いずれかの上記自走式掃除機が、当該自走式掃除機の上記掃除領域の掃除を完了したか否かを判定する判定手段と、
上記いずれかの自走式掃除機が当該自走式掃除機の掃除領域の掃除を完了したと判定された場合、上記全掃除領域における未掃除領域を再編することによって、各上記自走式掃除機が掃除する掃除領域を再び決定する領域再編手段と、
各上記自走式掃除機に、再び決定された上記掃除領域を表す地図を送信する再送信手段とを備えていることを特徴としている。
所定の全掃除領域を掃除する複数の自走式掃除機を制御するサーバであって、
上記全掃除領域における各上記自走式掃除機が掃除する掃除領域を決定する領域決定手段と、
上記各自走式掃除機に、決定された上記掃除領域を表す地図を送信する送信手段と、
いずれかの上記自走式掃除機が、当該自走式掃除機の上記掃除領域の掃除を完了したか否かを判定する判定手段と、
上記いずれかの自走式掃除機が当該自走式掃除機の掃除領域の掃除を完了したと判定された場合、上記全掃除領域における未掃除領域を再編することによって、各上記自走式掃除機が掃除する掃除領域を再び決定する領域再編手段と、
各上記自走式掃除機に、再び決定された上記掃除領域を表す地図を送信する再送信手段とを備えていることを特徴としている。
本発明に係る自走式掃除機制御システムは、複数台の自走式掃除機に効率よく掃除させることができるという効果を奏する。
(実施形態1)
本発明に係る第1の実施形態について、図1〜図12を参照して、以下に説明する。
本発明に係る第1の実施形態について、図1〜図12を参照して、以下に説明する。
(自走式掃除機制御システム1の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る自走式掃除機制御システム1の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、自走式掃除機制御システム1は、自走式掃除機10およびサーバ20によって構成されている。自走式掃除機10とサーバ20とは、ネットワーク2を通じて互いに通信可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る自走式掃除機制御システム1の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、自走式掃除機制御システム1は、自走式掃除機10およびサーバ20によって構成されている。自走式掃除機10とサーバ20とは、ネットワーク2を通じて互いに通信可能である。
サーバ20は、自走式掃除機10が掃除をする領域を書いた地図を作成し、自走式掃除機10に掃除をする領域を割り当てる。以下、自走式掃除機10が掃除をする領域が書かれた地図を掃除領域地図と称する。自走式掃除機10は、サーバ20が作成した掃除領域地図を受信し、自分が割り当てられている領域を掃除する。また、サーバ20は、自走式掃除機10のうちの1台が掃除を終えると、まだ掃除を終えていない領域を再編し、再編した掃除領域地図を自走式掃除機10に再送信する。
(自走式掃除機10の構成)
図1に示すように、自走式掃除機10は、無線通信部11(受信手段、送信手段)、走行駆動部12、掃除機部13(掃除する手段)、センサー部14、情報保存部15、制御部16、および計時部17を備えている。
図1に示すように、自走式掃除機10は、無線通信部11(受信手段、送信手段)、走行駆動部12、掃除機部13(掃除する手段)、センサー部14、情報保存部15、制御部16、および計時部17を備えている。
無線通信部11は、ネットワーク2に接続されており、サーバ20から掃除領域地図を受信、およびサーバ20へ掃除状況を送信する機能を有している。
走行駆動部12は、駆動モータと駆動輪とによって構成され、前進、後退、旋回、および停止ができ、これらの組み合わせにより自走式掃除機10は自在に走行することができる。また、掃除機部13は、吸引口で空気、ごみ、埃などを吸入する。ごみや埃等の塵埃は集塵袋に回収される。塵埃と一緒に吸引された空気は、排気口から排気される。
センサー部14は、距離、方向および障害物を検知するセンサーである。センサー部14の出力情報から、掃除領域の大きさや形状を示す基本地図が作成される。この基本地図は、複数の自走式掃除機10が掃除する全掃除領域を表すものである。情報保存部15には、センサー部14が出力する基本地図と座標、およびサーバ20から受信した掃除領域地図が保存されている。これらセンサー部14と情報保存部15との情報に基づいて、制御部16は、無線通信部11、走行駆動部12、および掃除機部13を制御して、掃除をさせる機能を有している。そして、掃除を終えると、制御部16は、計時部17から自走式掃除機10が掃除を終了した時間を取得する。
(サーバ20の構成)
図1に示すように、サーバ20は、サーバ無線通信部21(受信手段、送信手段、再送信手段)、情報保存部22、領域決定部23(領域決定手段)、情報取得部24、領域再編部25(領域再編手段)、掃除機監視部26、および計時部27を備えている。
図1に示すように、サーバ20は、サーバ無線通信部21(受信手段、送信手段、再送信手段)、情報保存部22、領域決定部23(領域決定手段)、情報取得部24、領域再編部25(領域再編手段)、掃除機監視部26、および計時部27を備えている。
サーバ無線通信部21は、ネットワーク2に接続されており、自走式掃除機10から掃除状況を受信、および自走式掃除機10へ掃除領域地図を送信する機能を有している。
情報保存部22には、基本地図、過去の掃除情報、および掃除領域地図が保存されている。これらの情報は、情報取得部24により取り出される。
領域決定部23は、情報取得部24が取得した基本地図と過去の掃除情報とに基づいて、掃除をする領域の決定、および領域の分割を行い、分割された領域に自走式掃除機10を割り当て、掃除領域地図を作成する。また、過去の掃除情報が、今からどのくらい前なのかを計時部27に確認することができる。計時部27は、過去の掃除情報が一定時間経過しているかどうかを計算する機能を有している。
領域再編部25は、自走式掃除機10のうちの1台が掃除を終えると、掃除領域地図を再編する機能を有している。情報取得部24が情報保存部22から現在の掃除領域地図を取得し、その掃除領域地図を元に再編し、再度、自走式掃除機10に掃除領域を割り当てる。
掃除機監視部26は、自走式掃除機10が掃除を終えたかどうかを監視する機能を有しており、1台が掃除を終えると、領域再編部25にその情報を出力する。また、自走式掃除機10が現在どの座標を掃除しているか、および障害物の影響で動けなくなっていないか等、自走式掃除機10本体の状況を監視する機能も有している。
(掃除領域30)
図2は、本発明の第1の実施形態における掃除領域30とサーバ20とを示す図である。掃除領域30は、掃除される部屋で、自走式掃除機10aと、自走式掃除機10bとが設置されている。また、それぞれの自走式掃除機10を充電する充電台31と充電台32とがあり、障害物として障害物33、障害物34および障害物35がある。サーバ20は、自走式掃除機10a、自走式掃除機10bと無線で通信するため、掃除領域30の内部に設置されている必要はない。
図2は、本発明の第1の実施形態における掃除領域30とサーバ20とを示す図である。掃除領域30は、掃除される部屋で、自走式掃除機10aと、自走式掃除機10bとが設置されている。また、それぞれの自走式掃除機10を充電する充電台31と充電台32とがあり、障害物として障害物33、障害物34および障害物35がある。サーバ20は、自走式掃除機10a、自走式掃除機10bと無線で通信するため、掃除領域30の内部に設置されている必要はない。
(基本地図40の作成)
図3は、本発明の第1の実施形態に係る自走式掃除機10aが掃除領域30の基本地図40を作成する処理の流れを示すフローチャートであり、図4(a)は本発明の第1の実施形態において作成された基本地図40を示す図であり、(b)は本発明の第1の実施形態における充電台の座標を示す表である。基本地図40の作成について、図3と図4とを用いて説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る自走式掃除機10aが掃除領域30の基本地図40を作成する処理の流れを示すフローチャートであり、図4(a)は本発明の第1の実施形態において作成された基本地図40を示す図であり、(b)は本発明の第1の実施形態における充電台の座標を示す表である。基本地図40の作成について、図3と図4とを用いて説明する。
まず、自走式掃除機10aは、自らの充電台31をスタート地点として、座標(0,0)を情報保存部15に記録する(ステップS1)。次に、右側を壁と一定距離を保ちながら、一定距離を進む(ステップS2)。そこで、前方に障害物があるかどうかを判定する(ステップS3)。
ステップS3における判定の結果が「真」であるとき(yes)、その障害物が充電台かどうかを判定する(ステップS4)。ステップS4における判定の結果が「真」であるとき(yes)、その充電台がスタート地点の充電台31かどうかを判定する(ステップS5)。ステップS5における判定の結果が「真」であるとき(yes)、自走式掃除機10aは掃除領域30を一周したことになるので、情報保存部15は記録した基本地図40を無線通信部11に出力する。
無線通信部11は、入力した基本地図40を、ネットワーク2を通じて、サーバ20に送信する。ネットワーク2を通じて基本地図40を受信したサーバ無線通信部21は、基本地図40を情報保存部22に保存する。こうして、図3に示す処理は終了する。
一方、ステップS3における判定の結果が「偽」であるとき(no)、自走式掃除機10aは現在の位置を情報保存部15に記録する(ステップS7)。そして次の位置へ移動するため、ステップS2に戻る。また、ステップS4の判定の結果が「偽」であるとき(no)、前方には障害物があるので、その障害物が自走式掃除機10aの右側で一定距離になるよう左へ旋回する(ステップS8)。それが終わると、現在の位置を記録するため、ステップS7に進む。また、ステップS5における判定の結果が「偽」であるとき(no)、その充電台の位置を情報保存部15に記録する(ステップS9)。その後、通常の障害物と同じようにステップS8に進む。
作成された基本地図40は、図4(a)のように、充電台31、充電台32、および障害物33が記録されている。また、充電台は、図4(b)のように座標でも記録されている。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る自走式掃除機10aが掃除領域30の基本地図40を作成する動作を示した図である。図3のフローチャートに従い、障害物33や他の自走式掃除機10bの充電台32が前方にあるときは、左へ旋回し、右側を壁や障害物から一定距離に保って進んでいる。そして、自らの充電台31で動作を終える。
なお、基本地図40の作成は、自走式掃除機10aが掃除領域30を走行して記録する代わりに、GPSなどの位置を測位する手段で記録してもよい。また、ユーザが地図データを直接、自走式掃除機10aに入力する手段を用いてもよい。
(掃除領域地図41の作成)
図6は、本発明の第1の実施形態に係る掃除領域地図41を作成する処理の流れを示すフローチャートであり、図7は本発明の第1の実施形態において作成された掃除領域地図41を示す図である。掃除領域地図41の作成について、図6と図7とを用いて説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る掃除領域地図41を作成する処理の流れを示すフローチャートであり、図7は本発明の第1の実施形態において作成された掃除領域地図41を示す図である。掃除領域地図41の作成について、図6と図7とを用いて説明する。
情報取得部24は、情報保存部22に保存されている基本地図40を取得し、領域決定部23に出力する(ステップS11)。次に、情報取得部24は、情報保存部22から、過去の掃除情報のうち、既に掃除された領域を取得し、領域決定部23に出力する(ステップS12)。以下、既に掃除された領域を既掃除領域と称する。
既掃除領域を取得した領域決定部23は、既掃除領域が前回掃除された時間を、計時部27に出力する。計時部27は、取得した時間が、一定時間経過しているかどうか判定する(ステップS13)。ステップS13の判定の結果が「真」であるとき(yes)、前回の掃除から一定時間が経過しているので、再度掃除をする領域となる。したがって、計時部27から判定の結果を取得した領域決定部23は、取得した既掃除領域を、まだ掃除されていない領域として、基本地図40に登録する(ステップS14)。以下、まだ掃除されていない領域を未掃除領域と称する。
続いて、情報取得部24は、情報保存部22から、過去の掃除情報のうち、未掃除領域を取得し、領域決定部23に出力する(ステップS15)。領域決定部23は、未掃除領域はそのまま未掃除領域として、基本地図40に登録する(ステップS16)。
次に、領域を分割するため、領域決定部23は、掃除機監視部26から、掃除可能な自走式掃除機10の台数を取得する(ステップS17)。そして、領域決定部23は、その台数の分、未掃除領域を分割する(ステップS18)。最後に、領域決定部23は、分割した未掃除領域に、自走式掃除機10を割り当てる(ステップS19)。こうして図6の処理は終了する。
一方、ステップS13の判定の結果が「偽」であるとき(no)、入力した既掃除領域は、前回の掃除からまだ時間が経っておらず、今回は掃除する必要がないので、既掃除領域として基本地図40に登録する(ステップS20)。
こうして、図7の掃除領域地図41が作成される。作成された掃除領域地図41は、情報保存部22に保存される。未掃除領域が、未掃除領域42と未掃除領域43に分割され、未掃除領域42には自走式掃除機10aが割り当てられ、未掃除領域43には自走式掃除機10bが割り当てられている。また、既掃除領域44は掃除する必要がないので、どの自走式掃除機10にも割り当てられていない。
(自走式掃除機10の掃除動作)
図8は、本発明の第1の実施形態に係る自走式掃除機10が掃除をする処理の流れを示すフローチャートである。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る自走式掃除機10が掃除をする処理の流れを示すフローチャートである。
まず、情報取得部24は、情報保存部22から掃除領域地図41を取得し、サーバ無線通信部21に出力する。掃除領域地図41を取得したサーバ無線通信部21は、ネットワーク2を通じて、自走式掃除機10に掃除領域地図41を送信する。無線通信部11は、ネットワーク2に送信された掃除領域地図41を受信し、情報保存部15に保存する(ステップS21)。
次に、制御部16は、情報保存部15に保存された掃除領域地図41を取得し、充電台に移動するよう走行駆動部12を動作させる(ステップS22)。続いて、制御部16は、掃除機部13に、掃除をさせる(ステップS23)。掃除が完了すると、制御部16は、計時部17から時間を取得し、掃除した座標と時間との情報を無線通信部11に出力する。無線通信部11は、取得した掃除した座標と時間との情報を、ネットワーク2を通じてサーバ20に送信する(ステップS24)。
続いて、制御部16は、割り当てられた未掃除領域を全て掃除したかどうかを判定する(ステップS25)。ステップS25の判定の結果が「真」であるとき(yes)、掃除は完了となるので、制御部16は掃除完了の連絡を無線通信部11に出力する。連絡を受けた無線通信部11は、ネットワーク2を通じてサーバ20にその情報を送信する(ステップS26)。こうして図8の処理は終了する。
一方、ステップS25の判定の結果が「偽」であるとき(no)、自走式掃除機10は次の未掃除領域の座標へ移動し(ステップS27)、掃除をするためにステップS23に戻る。
図9は、本発明の第1の実施形態に係る自走式掃除機10が掃除をする動作を示す図である。自走式掃除機10aは、取得した掃除領域地図41に従い、割り当てられた領域の掃除を終えている。一方、自走式掃除機10bは、障害物34、障害物35があるため掃除に時間がかかっており、自走式掃除機10aが掃除を終えた時点では、まだ未掃除領域が残っている。
(掃除履歴)
図10は、本発明の第1の実施形態に係る自走式掃除機10が掃除した座標と時間とを記録した掃除履歴の表である。
図10は、本発明の第1の実施形態に係る自走式掃除機10が掃除した座標と時間とを記録した掃除履歴の表である。
自走式掃除機10が送信した、掃除した座標と時間との情報を、サーバ通信部21が受信し、掃除機監視部26に出力する。座標と時間との情報を取得した掃除機監視部26は、自走式掃除機10が送信した情報が、座標と時間との情報なのか、掃除完了の連絡なのか、または掃除ができなくなった連絡なのかを確認する。自走式掃除機10からの情報が掃除した座標と時間との情報の場合、座標と時間との情報を情報保存部24に保存し、その座標はその時間に掃除済みと登録する。この掃除履歴が過去の掃除情報となり、掃除領域地図の作成時や、領域再編時に利用される。
(掃除領域地図41の再編)
図11は、本発明の第1の実施形態に係る掃除領域地図41が再編される処理を示すフローチャートである。
図11は、本発明の第1の実施形態に係る掃除領域地図41が再編される処理を示すフローチャートである。
掃除機監視部26は、自走式掃除機10から送信される情報が、掃除完了の連絡かどうかを判定する(ステップS31)。ステップS31の判定の結果が「真」であるとき(yes)、サーバ20は領域再編を開始する。
まず、情報取得部24は、情報保存部22から掃除領域地図41を取得し、領域再編部25に出力する(ステップS32)。次に、情報取得部24は、情報保存部22から、過去の掃除情報のうち、既掃除領域を取得し、領域再編部25に出力する(ステップS33)。
既掃除領域を取得した領域再編部25は、既掃除領域が前回掃除された時間を、計時部27に出力する。計時部27は、取得した時間が、一定時間経過しているかどうか判定する(ステップS34)。ステップS34の判定の結果が「真」であるとき(yes)、前回の掃除から一定時間が経過したので、再度掃除をする領域となる。したがって、計時部27からの判定の結果を入力した領域再編部25は、取得した既掃除領域を、未掃除領域として掃除領域地図41に登録する(ステップS35)。
続いて、情報取得部24は、情報保存部22から過去の掃除情報のうち、未掃除領域を取得し、領域再編部25に出力する(ステップS36)。領域再編部25は、未掃除領域はそのまま未掃除領域として、掃除領域地図41に登録する(ステップS37)
次に、領域を分割するため、領域再編部25は、掃除機監視部26から、掃除可能な自走式掃除機10の台数を取得する(ステップS38)。そして、領域再編部25は、その台数の分、未掃除領域を分割する(ステップS39)。最後に、領域再編部25は、分割した未掃除領域に、自走式掃除機10を割り当てる(ステップS40)。こうして図11の処理は終了する。
次に、領域を分割するため、領域再編部25は、掃除機監視部26から、掃除可能な自走式掃除機10の台数を取得する(ステップS38)。そして、領域再編部25は、その台数の分、未掃除領域を分割する(ステップS39)。最後に、領域再編部25は、分割した未掃除領域に、自走式掃除機10を割り当てる(ステップS40)。こうして図11の処理は終了する。
一方、ステップS31の判定の結果が「偽」であるとき(no)、掃除を終えた自走式掃除機10はまだないので、ステップS31に戻り、掃除機監視部26は自走式掃除機10の監視を継続する。また、ステップS34の判定の結果が「偽」であるとき(no)、入力した既掃除領域は前回の掃除からまだ時間が経っておらず、今回は掃除する必要がないので、既掃除領域として掃除領域地図41に登録する。
図12は、本発明の第1の実施形態において再編された掃除領域地図41を示す図である。自走式掃除機10aに、再編領域45が割り当てられている。自走式掃除機10aに割り当てられた掃除領域42と、自走式掃除機10bに割り当てられた掃除領域43とで隣接する1列を、再編領域45として、自走式掃除機10aに割り当てている。
(本発明の利点)
上述したように、自走式掃除機制御システム1では、複数台の自走式掃除機に、それぞれ掃除領域を割り当てる。そのうちの1台が掃除を終えると、他の自走式掃除機に割り当てられている、まだ掃除が終わっていない領域をサーバが再編する。そして、再編した領域を、再び自走式掃除機に割り当てる。こうすることで、掃除に時間がかかっている自走式掃除機の未掃除領域を、既に掃除を終えた別の自走式掃除機に再編して割り当てるので、効率よく掃除をすることができる。また、途中で掃除ができなくなった自走式掃除機が発生しても、残っている領域を別の自走式掃除機に割り当てることができる。したがって、途中で掃除ができなくなった掃除機が発生しても、全ての領域が掃除されることになる。
上述したように、自走式掃除機制御システム1では、複数台の自走式掃除機に、それぞれ掃除領域を割り当てる。そのうちの1台が掃除を終えると、他の自走式掃除機に割り当てられている、まだ掃除が終わっていない領域をサーバが再編する。そして、再編した領域を、再び自走式掃除機に割り当てる。こうすることで、掃除に時間がかかっている自走式掃除機の未掃除領域を、既に掃除を終えた別の自走式掃除機に再編して割り当てるので、効率よく掃除をすることができる。また、途中で掃除ができなくなった自走式掃除機が発生しても、残っている領域を別の自走式掃除機に割り当てることができる。したがって、途中で掃除ができなくなった掃除機が発生しても、全ての領域が掃除されることになる。
(実施形態2)
図13(a)は本発明の第2の実施形態に係る自走式掃除機10が掃除をする動作を示す図であり、(b)は本発明の第2の実施形態において再編された掃除領域地図41を示す図である。第2の実施形態について、図13(a)と(b)とを用いて、説明する。なお、上述した第1の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図13(a)は本発明の第2の実施形態に係る自走式掃除機10が掃除をする動作を示す図であり、(b)は本発明の第2の実施形態において再編された掃除領域地図41を示す図である。第2の実施形態について、図13(a)と(b)とを用いて、説明する。なお、上述した第1の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図13(a)は、自走式掃除機10aと自走式掃除機10bとが、それぞれに割り当てられた未掃除領域42と未掃除領域43とを掃除する図である。割り当てられた領域の大きさ、形状は同じだが、自走式掃除機10aと自走式掃除機10bとで掃除するスピードが異なっている。そのため、図13(a)では、自走式掃除機10aは既に割り当てられた領域の掃除は終わっているが、自走式掃除機10bはまだ終わっていない。
そこで、残っている領域を再編する方法として、自走式掃除機10aと自走式掃除機10bのスピードを元に、再編して割り当てる領域を決める。同じ時間で、自走式掃除機10aが48ブロックの掃除を終え、自走式掃除機10bは24ブロックの掃除を終えているので、自走式掃除機10aは自走式掃除機10bの2倍のスピードで掃除ができている。図13(a)の時点で、未掃除領域は24ブロック残っているので、自走式掃除機10aの再編領域45は、残っているブロック24の3分の2の16ブロックを割り当てる。そうすることで、自走式掃除機10aと自走式掃除機10bが同じ時間に掃除が終わり、効率よく未掃除領域を掃除できる。
(実施形態3)
図14(a)は本発明の第3の実施形態に係る自走式掃除機10が掃除をする動作を示す図であり、(b)は本発明の第3の実施形態において再編された掃除領域地図41を示す図である。第3の実施形態について、図14(a)と(b)とを用いて、説明する。なお、上述した第1の実施形態、および第2の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図14(a)は本発明の第3の実施形態に係る自走式掃除機10が掃除をする動作を示す図であり、(b)は本発明の第3の実施形態において再編された掃除領域地図41を示す図である。第3の実施形態について、図14(a)と(b)とを用いて、説明する。なお、上述した第1の実施形態、および第2の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図14(a)は、自走式掃除機10aと自走式掃除機10bとが、それぞれに割り当てられた未掃除領域42と未掃除領域43とを掃除する図である。自走式掃除機10aは既に割り当てられた掃除領域の掃除を終えているが、自走式掃除機10bはまだ16ブロック残している。ここで、実施形態1のように、隣接する1列の未掃除領域を自走式掃除機10aに割り当てた場合、自走式掃除機10aは掃除をしないで移動だけする領域が発生してしまうので、効率が悪い。そこで、図14(b)のように、自走式掃除機10aが掃除を完了させた場所の隣のブロックから掃除を始められる再編領域45を割り当てると、移動だけをする領域がなくなるので、効率よく自走式掃除機10aは再編領域45を掃除することができる。
(掃除履歴の登録内容変更)
図15は、本発明の第1〜第3の実施形態において、図10の一部の座標の掃除済みフラグを未掃除のフラグへ変更した掃除履歴の表である。図15の座標(0,1)と(0,2)は、掃除済みだが、まだ汚れが残っていると判断したので、掃除済みのフラグを未掃除のフラグへと変更している。こうすることで、次回も座標(0,1)と(0,2)は未掃除領域となるので、再度自走式掃除機10が割り当てられ、掃除されることになる。このように、掃除履歴に登録されているフラグを変更することで、臨機応変に次回の掃除の掃除領域を変更することができる。
図15は、本発明の第1〜第3の実施形態において、図10の一部の座標の掃除済みフラグを未掃除のフラグへ変更した掃除履歴の表である。図15の座標(0,1)と(0,2)は、掃除済みだが、まだ汚れが残っていると判断したので、掃除済みのフラグを未掃除のフラグへと変更している。こうすることで、次回も座標(0,1)と(0,2)は未掃除領域となるので、再度自走式掃除機10が割り当てられ、掃除されることになる。このように、掃除履歴に登録されているフラグを変更することで、臨機応変に次回の掃除の掃除領域を変更することができる。
(再編した領域に基づいた掃除領域地図41の作成)
掃除領域地図41を作成する際に、以前に再編した領域に基づいて作成すると、効率がよくなる。たとえば、図13で説明した、2台の自走式掃除機10で掃除するスピードが違う場合、最初から図13(b)のように掃除領域地図を作成すれば、再編する必要がなくなる。このように、過去に再編した領域の情報を利用して掃除領域地図を作成すれば、再編する必要がなくなり、効率よく未掃除領域を掃除できる。
掃除領域地図41を作成する際に、以前に再編した領域に基づいて作成すると、効率がよくなる。たとえば、図13で説明した、2台の自走式掃除機10で掃除するスピードが違う場合、最初から図13(b)のように掃除領域地図を作成すれば、再編する必要がなくなる。このように、過去に再編した領域の情報を利用して掃除領域地図を作成すれば、再編する必要がなくなり、効率よく未掃除領域を掃除できる。
(掃除開始位置)
図16は、本発明の第1〜第3の実施形態において、2台の自走式掃除機10がお互いに近づいていくよう掃除するパターンの開始位置に、自走式掃除機10が移動する動作を示す図である。第1の実施形態では、図8のステップS22において、充電台を掃除開始位置とした。しかし、図16のように充電台が設置されている場合、充電台を掃除開始位置とすると、2台の自走式掃除機10がお互いに離れていくように掃除することになる。そうした場合、自走式掃除機10が掃除を終える場所が、相手の掃除領域と離れてしまうので、再編で相手の掃除領域が割り当てられた場合、掃除した領域を移動しなければならないので、効率が悪い。
図16は、本発明の第1〜第3の実施形態において、2台の自走式掃除機10がお互いに近づいていくよう掃除するパターンの開始位置に、自走式掃除機10が移動する動作を示す図である。第1の実施形態では、図8のステップS22において、充電台を掃除開始位置とした。しかし、図16のように充電台が設置されている場合、充電台を掃除開始位置とすると、2台の自走式掃除機10がお互いに離れていくように掃除することになる。そうした場合、自走式掃除機10が掃除を終える場所が、相手の掃除領域と離れてしまうので、再編で相手の掃除領域が割り当てられた場合、掃除した領域を移動しなければならないので、効率が悪い。
そこで、図16のように、掃除開始位置を充電台以外の場所に設定し、2台の自走式掃除機10がお互いに近づいていくように掃除する。そうすることで、掃除を終える場所が、相手の掃除領域と隣接するので、再編されたときに無駄な移動が不要となり、効率よく自走式掃除機10は再編領域に移動することができる。
(3台の自走式掃除機10の領域分割方法)
図17は、本発明の第1〜第3の実施形態において、3台の自走式掃除機10を利用した場合に、効率よく再編領域を分割するための掃除領域地図を示した図である。
図17は、本発明の第1〜第3の実施形態において、3台の自走式掃除機10を利用した場合に、効率よく再編領域を分割するための掃除領域地図を示した図である。
図17の掃除領域地図41には、自走式掃除機10a、自走式掃除機10b、自走式掃除機10cの3台が設置されている。それぞれの自走式掃除機10の領域を分割する際に、自走式掃除機10aと自走式掃除機10bの領域を、自走式掃除機10cが分断する形となった場合、自走式掃除機10cに割り当てられる掃除領域を広くする。そうすることで、自走式掃除機10aと自走式掃除機10bが自走式掃除機10cより掃除を早く終え、自走式掃除機10aと自走式掃除機10bの両方が隣接する掃除領域46を再編することになる。したがって、全ての自走式掃除機10が無駄な移動をすることなく、掃除することができる。
(掃除不可能な自走式掃除機10)
図6のステップS17と、図11のステップS38とにおいて、掃除機監視部26は掃除可能な自走式掃除機10の台数を出力するが、掃除不可能な自走式掃除機10の例として、以下のような場合が考えられる。
図6のステップS17と、図11のステップS38とにおいて、掃除機監視部26は掃除可能な自走式掃除機10の台数を出力するが、掃除不可能な自走式掃除機10の例として、以下のような場合が考えられる。
充電のため、掃除を中断する自走式掃除機10。
障害物に引っかかる等により、移動できなくなった自走式掃除機10。
集塵袋がいっぱいになった自走式掃除機10。
サーバと通信できなくなった自走式掃除機10。
急速にバッテリが減っていく自走式掃除機10。
掃除機監視部26は、上記のような状態になった自走式掃除機10は掃除不可能と判断し、その分を減算して掃除可能台数を出力する。こうすることで、掃除可能な自走式掃除機10の台数分だけ領域が分割されることになる。
〔まとめ〕
本発明に一態様に係るサーバは、上記の課題を解決するために、
所定の全掃除領域を掃除する複数の自走式掃除機を制御するサーバであって、
上記全掃除領域において各上記自走式掃除機が掃除する掃除領域を決定する領域決定手段(領域決定部23)と、
上記各自走式掃除機に、決定された上記掃除領域を表す地図を送信する送信手段(サーバ無線通信部21)と、
第1の上記自走式掃除機(10a)が、当該自走式掃除機が掃除する第1の上記掃除領域(42)の掃除を完了したか否かを判定する判定手段(掃除機監視部26)と、
第1の上記自走式掃除機が第1の上記掃除領域の掃除を完了した判定手段によって判定された場合、上記全掃除領域における未掃除領域を再編することによって、各上記自走式掃除機が掃除する掃除領域を再び決定する領域再編手段(領域背陰部25)と、
各上記自走式掃除機に、再び決定された上記掃除領域を表す地図を送信する再送信手段(サーバ無線通信部21)とを備えていることを特徴としている。
本発明に一態様に係るサーバは、上記の課題を解決するために、
所定の全掃除領域を掃除する複数の自走式掃除機を制御するサーバであって、
上記全掃除領域において各上記自走式掃除機が掃除する掃除領域を決定する領域決定手段(領域決定部23)と、
上記各自走式掃除機に、決定された上記掃除領域を表す地図を送信する送信手段(サーバ無線通信部21)と、
第1の上記自走式掃除機(10a)が、当該自走式掃除機が掃除する第1の上記掃除領域(42)の掃除を完了したか否かを判定する判定手段(掃除機監視部26)と、
第1の上記自走式掃除機が第1の上記掃除領域の掃除を完了した判定手段によって判定された場合、上記全掃除領域における未掃除領域を再編することによって、各上記自走式掃除機が掃除する掃除領域を再び決定する領域再編手段(領域背陰部25)と、
各上記自走式掃除機に、再び決定された上記掃除領域を表す地図を送信する再送信手段(サーバ無線通信部21)とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1の上記自走式掃除機は、自身に割り当てられた第1の掃除領域の掃除を完了したあと、まだ掃除を終えていない他の自走式掃除機による掃除を手助けする。すなわちサーバは、複数の自走式掃除機に効率よく掃除させることができる。
また、本発明に係るサーバでは、さらに、
上記領域再編手段は、
上記未掃除領域における、第1の上記自走式掃除機の現在の位置に隣接する少なくとも一部を、上記新たな掃除領域として第1の上記自走式掃除機に割り当てることが好ましい。
上記領域再編手段は、
上記未掃除領域における、第1の上記自走式掃除機の現在の位置に隣接する少なくとも一部を、上記新たな掃除領域として第1の上記自走式掃除機に割り当てることが好ましい。
上記の構成によれば、掃除を完了した第1の上記自走式掃除機は、未掃除領域のうち自身が新たに掃除すべき箇所に、素早く移動できる。したがって、全掃除領域の掃除完了を早めることができる。
また、本発明に係るサーバでは、さらに、
上記領域再編手段は、
上記未掃除領域のうち第1の上記掃除領域に最も近い一部を、上記新たな掃除領域として第1の上記自走式掃除機に割り当てることが好ましい。
上記領域再編手段は、
上記未掃除領域のうち第1の上記掃除領域に最も近い一部を、上記新たな掃除領域として第1の上記自走式掃除機に割り当てることが好ましい。
上記の構成によれば、掃除を完了した第1の自走式掃除機は、未掃除領域のうち自身が新たに掃除すべき箇所に、素早く移動できる。したがって、全掃除領域の掃除完了を早めることができる。
また、本発明に係るサーバでは、さらに、
上記領域再編手段は、
第1の上記掃除領域の掃除が完了されたと判定されたときに、第2の上記自走式掃除機(10b)が第2の上記掃除領域(43)の掃除を完了しておらず、かつ、掃除を継続することができない場合に、当該第2の掃除領域のうち掃除が完了していない残りの全てを、上記新たな掃除領域として第1の上記自走式掃除機に割り当てることが好ましい。
上記領域再編手段は、
第1の上記掃除領域の掃除が完了されたと判定されたときに、第2の上記自走式掃除機(10b)が第2の上記掃除領域(43)の掃除を完了しておらず、かつ、掃除を継続することができない場合に、当該第2の掃除領域のうち掃除が完了していない残りの全てを、上記新たな掃除領域として第1の上記自走式掃除機に割り当てることが好ましい。
上記の構成によれば、第2の自走式掃除機が掃除を継続することができない場合でも、第2の掃除領域の掃除を第1の自走式掃除機が完了することができる。
また、本発明に係るサーバでは、さらに、
上記領域再編手段は、
第1の上記掃除領域の掃除が完了した時点における掃除速度がより大きい上記自走式掃除機に、より大きい上記新たな掃除領域を割り当てることが好ましい。
上記領域再編手段は、
第1の上記掃除領域の掃除が完了した時点における掃除速度がより大きい上記自走式掃除機に、より大きい上記新たな掃除領域を割り当てることが好ましい。
上記の構成によれば、再編後の未掃除領域の掃除をより素早く完了させることができる。
本発明に係る制御システムは、上記の課題を解決するために、
上述したいずれかのサーバと、上記複数の自走式掃除機とを備えていることを特徴としている。
上述したいずれかのサーバと、上記複数の自走式掃除機とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の自走式掃除機に効率よく掃除させることができる制御システムを提供することができる。
本発明に係る自走式掃除機は、上記の課題を解決するために、
上述したいずれかの制御システムを構成する上記複数の自走式掃除機のうちの一台であることを特徴している。
上述したいずれかの制御システムを構成する上記複数の自走式掃除機のうちの一台であることを特徴している。
上記の構成によれば、複数の自走式掃除機に効率よく掃除させることができる制御システムを構成する自走式掃除機を提供することができる。
` なお、上記サーバは、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記サーバをコンピュータにおいて実現するプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
` なお、上記サーバは、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記サーバをコンピュータにおいて実現するプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。当業者は、請求項に示した範囲内において、本発明をいろいろと変更できる。すなわち、請求項に示した範囲内において、適宜変更された技術的手段を組み合わせれば、新たな実施形態が得られる。
〔プログラムおよび記録媒体〕
最後に、サーバ20に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
最後に、サーバ20に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわちサーバ20は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアであるサーバ20のプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。この記録媒体は、サーバ20に供給される。コンピュータとしてのサーバ20(またはCPUやMPU)は、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行する。
プログラムコードをサーバ20に供給する記録媒体は、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)である。また、当該記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、サーバ20を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してサーバ20に供給する。この通信ネットワークはサーバ20にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、ホテルや空港施設、駅、ショッピングセンターなど、広範囲を短時間で掃除する必要のある場所で、幅広く利用できる。
1 自走式掃除機制御システム
2 ネットワーク
10 自走式掃除機
11 無線通信部(受信手段、送信手段)
12 走行駆動部
13 掃除機部(掃除する手段)
14 センサー部
15 情報保存部
16 制御部
17 計時部
20 サーバ
21 サーバ無線通信部(受信手段、送信手段、再送信手段)
22 情報保存部
23 領域決定部(領域決定手段)
24 情報取得部
25 領域再編部(領域再編手段)
26 掃除機監視部
27 計時部
2 ネットワーク
10 自走式掃除機
11 無線通信部(受信手段、送信手段)
12 走行駆動部
13 掃除機部(掃除する手段)
14 センサー部
15 情報保存部
16 制御部
17 計時部
20 サーバ
21 サーバ無線通信部(受信手段、送信手段、再送信手段)
22 情報保存部
23 領域決定部(領域決定手段)
24 情報取得部
25 領域再編部(領域再編手段)
26 掃除機監視部
27 計時部
Claims (4)
- 所定の全掃除領域における第1の掃除領域を表す第1の地図をサーバから受信する手段と、
上記第1の掃除領域を掃除する手段と、
上記第1の掃除領域の掃除が完了すると、掃除完了の情報を上記サーバに送信する手段と、
上記掃除完了の情報を送信した後、上記第1の掃除領域と異なる上記全掃除領域における第2の掃除領域を表す第2の地図を上記サーバから受信する手段とを備えていることを特徴とする自走式掃除機。 - 上記第1の掃除領域における未掃除領域の掃除が完了すると、当該未掃除領域の座標と掃除が完了した時間との情報をサーバに送信する手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の自走式掃除機。
- 上記全掃除領域を表す基本地図を作成する手段と、
上記基本地図を上記サーバに送信する手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の自走式掃除機。 - 上記自走式掃除機自らの充電台をスタート地点として、その座標を記録する手段と、
上記自走式掃除機に一定距離を進ませる手段と、
上記一定距離を進んだ後、前方に障害物があるかどうかを判定する手段と、
上記障害物があると判定されなかった場合、現在の座標を保存する手段とをさらに備えており、
上記基本地図を作成する手段は、記録された各座標を用いて上記基本地図を作成することを特徴とする請求項3に記載の自走式掃除機。
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