JP2005211367A - 自律走行ロボットクリーナー - Google Patents

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Abstract

【課題】自律走行ロボットクリーナーにおいて、部屋の形状や障害物の情報を入力することなく、また、部屋の形状や障害物の配置に拘らず、部屋全体を余す所なく掃除できる。
【解決手段】ロボットクリーナー1は、所定の走行規則で走行しながら掃除する基本掃除動作を行い、基本掃除動作中に掃除済み領域と障害物存在領域とを示す地図情報を作成し、その後、その地図情報を基に未掃除の領域を掃除する未掃除領域掃除動作を行う。例えば、ロボットクリーナー1は、O点から基本掃除動作を開始し、所定の走行規則に従いO点からルートZ1〜Z4に沿って走行してP8点に到達し、P8点で基本掃除動作を終える。その後、O点からP8点に到達する際に作成された地図情報を基に未掃除領域掃除動作を行い、P9点からルートZ5に沿ってP10点まで、P11点からルートZ6に沿ってP12点まで、及びP13点からルートZ7に沿ってP14点まで掃除する。
【選択図】図8

Description

本発明は、自律走行しながら部屋の掃除を行う自律走行ロボットクリーナーに関するものである。
従来から、自律走行ロボットクリーナーにおいて、まず、掃除対象となる部屋の内部を壁に沿って周回して走行空間の大きさと形状を示すマップを作成し、次に、このマップに従って部屋全体の掃除を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ある列を走行中に障害物に遭遇した場合に旋回して次列を逆方向に走行する動作を繰り返すことで、障害物の手前側を掃除し、障害物の手前側の掃除が終了すると、障害物の向こう側に回り込んで走行することで、障害物の向こう側を掃除する自律走行ロボットクリーナーも知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、部屋の形状、大きさ、走行開始位置等のデータを予め入力しておき、所定距離を走行できたか否かにより障害物の存在領域を認識すると共に走行しながら自分の廻りのデータを収集することにより、部屋内の領域を「これから掃除を始める未作業領域」「掃除が済んでいる領域」「掃除が可能であるが、まだ掃除をしていない領域」「障害物が存在している領域」「障害物などの影に隠れているために、まだ何も情報を与えられていない領域」「掃除は行っていないが、1度でもロボットが通った領域」に分類した管理地図を作成し、この管理地図を基に部屋内を掃除する自律走行ロボットクリーナーも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−46239号公報 特許第3401023号公報 特開平5−257533号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されたロボットクリーナーにおいては、(1)マップを作成した後に部屋の構造物が置き換えられ場合の対応ができない、(2)部屋の中心部に本、椅子、テーブル、扇風機等の障害物が配置されている場合の対応ができない、(3)走行輪がスリップしたり誤差が積算することにより完全なマップを作成できない、等により掃除の遣り残しを生じてしまうことがある。また、掃除開始時に壁に沿って周回してマップを作成するため、部屋の壁沿いを2回掃除することになり、無駄を生じる。
また、上記特許文献2に示されたロボットクリーナーにおいては、矩形の壁が想定されており、円形や三角形の障害物が想定されていないため、本、椅子、テーブル、扇風機等の障害物が様々な向きに配置されている場合の対応ができない。また、障害物の向こう側に回り込む際の通り道を2回掃除することになり、無駄を生じる。
また、上記特許文献3に示されたロボットクリーナーにおいては、部屋の形状、大きさ、走行開始位置等のデータを予め入力しておく必要があるため、別の部屋を掃除する場合や、同じ部屋を掃除するときでも部屋の構造物が置き換えられた場合には、その都度、それらのデータを入力なければならない。また、部屋内の領域を障害物の有無や作業状態に応じた6通りの状態に分類して管理地図を作成しているため、管理地図を記憶するためのメモリ容量が大きくなり、実現が困難である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、部屋の形状や障害物についてのデータ等を入力する必要がなく、また、どのような形状の部屋や障害物がどのように配置された部屋でも、掃除の遣り残しを生じることなく、部屋全体を余す所なく掃除できる自律走行ロボットクリーナーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、機器本体の前方、右側方、左側方の段差及び壁を含む障害物を検出する障害物検出手段と、機器本体を走行、旋回させる走行手段と、機器本体の走行距離を検出する走行距離検出手段と、機器本体の走行方向を検出する走行方向検出手段と、機器本体の走行する領域を掃除する掃除手段と、障害物検出手段の出力を基に走行手段及び掃除手段を制御して障害物を回避するように機器本体を走行させつつ掃除動作を行わせる掃除動作制御手段とを備えた自律走行ロボットクリーナーにおいて、障害物検出手段、走行距離検出手段、及び走行方向検出手段から得られる出力を基に、障害物の存在する領域及び掃除済みの領域についての地図情報を作成する地図情報作成手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段とを備え、地図情報は、障害物の存在する領域と掃除済みの領域が機器本体の大きさ単位でマトリックス管理されるものであり、地図情報作成手段は、掃除動作の開始と同時に地図情報の作成を開始すると共に、掃除動作中に機器本体が機器本体の大きさ分の距離を走行する毎に地図情報を更新して、その地図情報を地図情報記憶手段に記憶させ、掃除動作制御手段は、機器本体を直進走行させて掃除動作を開始し、機器本体の直進走行が障害物の存在により不可能になると、掃除動作中に作成された最新の地図情報を参照して機器本体後方の障害物の有無を検索し、後方に障害物が無ければ、機器本体をその位置で180°旋回させて直進走行させ、後方に障害物が有れば、機器本体をその位置で90°旋回させて側方に機器本体の大きさだけ移動させた後、さらに機器本体をその位置で90°旋回させて直進走行させ、これらの動作を障害物の存在により不可能になるまで繰り返す基本掃除動作を実行し、その後、掃除動作中に作成された最新の地図情報を参照して掃除済みの領域でなく障害物の存在する領域で囲まれていない進入可能な未掃除の領域を検索し、その領域に機器本体を進入させ、進入した領域で基本掃除動作と同様の動作をする未掃除領域掃除動作を実行し、未掃除領域掃除動作を進入可能な未掃除の領域が無くなるまで繰り返し、進入可能な未掃除の領域が無くなると、掃除動作を終了するものである。
請求項2の発明は、機器本体の前方、右側方、左側方の段差及び壁を含む障害物を検出する障害物検出手段と、機器本体を走行、旋回させる走行手段と、機器本体の走行距離を検出する走行距離検出手段と、機器本体の走行方向を検出する走行方向検出手段と、機器本体の走行する領域を掃除する掃除手段と、障害物検出手段の出力を基に走行手段及び掃除手段を制御して障害物を回避するように機器本体を走行させつつ掃除動作を行わせる掃除動作制御手段とを備えた自律走行ロボットクリーナーにおいて、障害物検出手段、走行距離検出手段、及び走行方向検出手段から得られる出力を基に、障害物の存在する領域及び掃除済みの領域についての地図情報を作成する地図情報作成手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段とを備え、地図情報作成手段は、掃除動作の開始と同時に地図情報の作成を開始すると共に、掃除動作中の機器本体の走行に応じて地図情報を更新して、その地図情報を地図情報記憶手段に記憶させ、掃除動作制御手段は、機器本体を所定の走行規則で走行させつつ掃除動作を行わせる基本掃除動作を実行し、その後、掃除動作中に作成された最新の地図情報を参照して未掃除の領域を検索し、未掃除の領域に対して掃除動作を行わせる未掃除領域掃除動作を実行するものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の自律走行ロボットクリーナーにおいて、地図情報は、障害物の存在する領域と掃除済みの領域が機器本体の大きさ単位でマトリックス管理されるものであり、地図情報作成手段は、機器本体が機器本体の大きさ分の距離を走行する毎に地図情報を更新するものである。
請求項1の発明によれば、基本掃除動作により走行しながらの掃除が行われ、この基本掃除動作中に掃除済みの領域と障害物の存在する領域とを示す地図情報が作成され、その後、その地図情報を基に未掃除領域掃除動作により未掃除の領域が掃除される。そして、未掃除領域掃除動作中にも地図情報が引き続き作成され、未掃除の領域がなくなるまで、未掃除領域掃除動作が繰り返される。従って、部屋の形状や障害物の位置等に拘らず、どのような形状の部屋や障害物がどのように配置された部屋であっても、部屋全体を余す所なく掃除できる。しかも、地図情報は掃除動作中に障害物検出手段、走行距離検出手段、及び走行方向検出手段から得られる出力を基に作成されるため、掃除を行うにあたって、部屋の形状や障害物についてのデータ等を入力する必要がない。
また、地図情報は障害物の存在する領域、掃除済みの領域、及びこれら以外の領域の3種類に分類できればよく、これらの領域は機器本体の大きさ単位でマトリックス管理されるため、地図情報記憶手段のメモリ容量が少なくて済み、低コストで実現可能となる。さらに、基本掃除動作では、障害物に到達すると横に移動した後に逆方向に走行することを繰り返す走行制御を行い、未掃除領域掃除動作でも、基本掃除動作と同様の走行制御を行うため、地図情報作成ロジック及び走行制御ロジックが単純であり、容易に実現可能となる。
請求項2の発明によれば、基本掃除動作により部屋内を所定の走行規則で走行しながらの掃除が行われ、この基本掃除動作中に掃除済みの領域と障害物の存在する領域とを示す地図情報が作成され、その後、その地図情報を基に未掃除領域掃除動作により未掃除の領域が掃除される。すなわち、基本掃除動作において部屋の形状や障害物の位置に起因して掃除できなかった領域が生じた場合、その基本掃除動作では掃除できなかった領域が、未掃除領域掃除動作により掃除される。従って、部屋の形状や障害物の位置等に拘らず、どのような形状の部屋や障害物がどのように配置された部屋であっても、部屋全体を余す所なく掃除できる。しかも、地図情報は掃除動作中に障害物検出手段、走行距離検出手段、及び走行方向検出手段から得られる出力を基に作成されるため、掃除を行うにあたって、部屋の形状や障害物についてのデータ等を入力する必要がない。また、地図情報は障害物の存在する領域、掃除済みの領域、及びこれら以外の領域の3種類に分類できればよいため、地図情報記憶手段のメモリ容量が少なくて済み、低コストで実現可能となる。
請求項3の発明によれば、障害物の存在する領域と掃除済みの領域とが機器本体の大きさ単位でマトリックス管理されるため、地図情報記憶手段のメモリ容量がより少なくて済み、より低コストで実現可能となる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。まず、本実施形態による自律走行ロボットクリーナーの概略構成を図1(a)(b)及び図2に示す。自律走行ロボットクリーナー1は、部屋の床面を自律走行して床面を掃除する機器であり、機器本体2を走行させる左車輪3、右車輪4、前車輪5と、床面に落ちているゴミを収集するサブブラシ6、メインブラシ7、ローラ8、吸引ノズル9、ダストボックス10、吸引用ファン11とを備えている。また、自律走行ロボットクリーナー1は、機器本体2の周囲の障害物を検出する前方センサ12a,12b,12c、左段差センサ13、右段差センサ14、天井センサ15と、センサ用照明ランプ16とを備えている。前方センサ12a,12b,12c、左段差センサ13、右段差センサ14、天井センサ15により、障害物検出手段が構成されている。
左車輪3、及び右車輪4は、各々独立して正転・逆転駆動される駆動輪であり、前車輪5は、従動輪である。自律走行ロボットクリーナー1は、左車輪3と右車輪4が同じ回転速度で正転駆動されることにより正面(前方)方向(図中矢印A方向)に走行し、左車輪3と右車輪4の一方を正転駆動し、他方を逆転駆動することにより、その位置で時計回りの方向(図中矢印B方向)又は反時計回りの方向(図中矢印C方向)に旋回するようになっている。
サブブラシ6は、床面に落ちているゴミを掻き集めるものであり、機器本体2の前部に2つのものが配置されており、各々、図中矢印D1方向、D2方向に回転駆動されるようになっている。メインブラシ7は、床面に落ちているゴミを掻き上げるものであり、サブブラシ6の後方に配置されており、図中矢印E方向に回転駆動されるようになっている。ローラ8は、メインブラシ7により掻き上げられたゴミを吸引ノズル9の吸引口9a付近に搬送するものであり、メインブラシ7の回転に従動して図中矢印F方向に回転するようになっている。
吸引ノズル9は、メインブラシ7により掻き上げられたゴミ、及びローラ8により搬送されたゴミを吸引口9aから吸引してダストボックス10に排出するものである。吸引ノズル9の吸引口9aは、機器本体2の走行方向(図中矢印A方向)に垂直な方向に長くなっている。ダストボックス10は、吸引ノズル9から排出されるゴミを集めておくものである。
吸引用ファン11は、ダストボックス内10内の空気をフィルタを介して機器本体2の外部に排出するものである。ダストボックス内の空気が吸引用ファン11によって排出されることにより、ゴミが空気と共に吸引ノズル9の吸気口9aから吸入されてダストボックス10内に排出されるようになっている。自律走行ロボットクリーナー1は、走行しながらサブブラシ6でゴミを掻き集め、そのゴミを吸引ノズル9で吸引することにより、走行する領域を掃除する。
前方センサ12a,12b,12c、左段差センサ13、右段差センサ14、天井センサ15は、各々光学式の測距センサである。前方センサ12a,12b,12cは、機器本体2の前方の段差、壁、柱、床に置かれた本、テーブル、椅子、扇風機等の障害物を検出し、その障害物までの距離を測定するものであり、機器本体2の前方を斜め下向き(図中矢印G1,G2,G3の向き)に監視している。
左段差センサ13は、機器本体2の左側方の同様の障害物を検出し、その障害物までの距離を測定するものであり、機器本体2の僅かに前方の左側方を斜め下向き(図中矢印Hの向き)に監視している。右段差センサ14は、機器本体2の右側方の同様の障害物を検出し、その障害物までの距離を測定するものであり、機器本体2の僅かに前方の右側方を斜め下向き(図中矢印Iの向き)に監視している。
天井センサ15は、機器本体2の前上方にある障害物(テーブルやベッドの下を通り抜けできるか否か)を検出し、その障害物の高さと障害物までの距離を測定するものであり、機器本体2の前方を斜め上向き(図中矢印Jの向き)に監視している。センサ用照明ランプ16は、前方センサ12a,12b,12c、左段差センサ13、右段差センサ14、天井センサ15により障害物を確実に検出できるように、機器本体2の周囲を照明するものである。
また、上記自律走行ロボットクリーナー1は、吸引ノズル9により吸引されるゴミを検出する検出するゴミセンサ17と、床面が絨毯であるか否かを検出する絨毯センサ18と、操作部19と、LCD20と、LED21と、スピーカ22とを備えている。
ゴミセンサ17は、透過型の光学式センサであり、光を発する発光部17aと、発光部17aからの光を受光する受光部17bとを有している。発光部17a及び受光部17bは、吸引ノズル9の吸引口9a付近の両側部に配置されており、吸引ノズル9がゴミを吸引すると、ゴミは発光部17aと受光部17bとの間を通過するようになっている。ゴミセンサ17は、発光部17aから発せられて受光部17bにて受光される光が遮ることにより、吸引ノズル9により吸引されるゴミを検出する。
絨毯センサ18は、透過型の光学式センサであり、光を発する発光部18aと、発光部18aからの光を受光する受光部18bとを有している。発光部18a及び受光部18bは、機器本体2の進行方向に垂直な方向に間隔を空けて、床面との間に僅かの隙間を有するように配置されており、機器本体2が絨毯の上を走行すると、絨毯の毛が発光部18aと受光部18bとの間を遮るようになっている。絨毯センサ18は、発光部18aから発せられて受光部18bにて受光される光が遮ることにより、床面が絨毯であることを検出する。
操作部19は、自律走行ロボットクリーナー1による掃除動作を開始・停止させるために操作され、また、その他の各種設定を行うために操作されるものである。LCD20は、文字表示により、自律走行ロボットクリーナー1の動作状況や各種メッセージを報知するものである。LED21は、点灯、点滅、消灯することにより、自律走行ロボットクリーナー1の動作状況を報知するものである。スピーカ22は、音声出力により、自律走行ロボットクリーナー1の動作状況や各種メッセージを報知するものである。これら操作部19、LCD20、LED21、スピーカ22は、機器本体2の上部に配置されている。
さらに、自律走行ロボットクリーナー1は、不法侵入者等の監視を行うセキュリティ機能を有しており、不法侵入者等を検出する人体センサ23と、不法侵入者等を撮影するカメラ24と、カメラ用照明ランプ25と、無線通信モジュール26とを備えている。
人体センサ23は、人体から放射される赤外線を受光することにより機器本体2の周辺の人体の有無を検出するものである。カメラ24は、立っている人の顔を撮影できるように、機器本体2の前方の斜め上方向に向けて配置されている。カメラ用照明ランプ25は、カメラ24による撮影が確実に行えるように、機器本体2の前方の斜め上方向(すなわちカメラ24の撮影方向)を照明するようになっている。無線通信モジュール26は、カメラ24で撮影した画像をアンテナ27を介して監視センタ等へ無線で送信するものである。自律走行ロボットクリーナー1は、掃除動作を行わないときには、これら人体センサ23、カメラ24、カメラ用照明ランプ25、及び無線通信モジュール26を動作させて、不法侵入者等の監視を行うようになっている。
次に、上記自律走行ロボットクリーナー1の電気的ブロック構成を図3に示す。自律走行ロボットクリーナー1は、上述の前方センサ12a,12b,12c、左段差センサ13、右段差センサ14、天井センサ15、センサ用照明ランプ16、ゴミセンサ17、絨毯センサ18、操作部19、LCD20、LED21、スピーカ22、人体センサ23、カメラ24、カメラ用照明ランプ25、及び無線通信モジュール26を備えている。また、自律走行ロボットクリーナー1は、これらに加え、左車輪モータ31、右車輪モータ32、サブブラシモータ33、メインブラシモータ34、ゴミ吸引用モータ35、加速度センサ36、走行距離算出部37、地磁気センサ38、走行方向判定部39、汚れ度合判定部40、地図情報メモリ41、バッテリ42、及び上記各部を制御する制御部43を備えている。
左車輪モータ31、右車輪モータ32、及び上述の左車輪3、右車輪4により走行手段が構成されており、サブブラシモータ33、メインブラシモータ34、ゴミ吸引用モータ35、及び上述のサブブラシ6、メインブラシ7、ローラ8、吸引ノズル9、ダストボックス10、吸引用ファン11により掃除手段が構成されている。また、加速度センサ36、及び走行距離算出部37により走行距離検出手段が構成されており、地磁気センサ38、及び走行方向判定部39により走行方向検出手段が構成されている。
前方センサ12a,12b,12c、左段差センサ13、右段差センサ14、天井センサ15は、上述のように障害物を検出して障害物までの距離を測定し、それらの測定値が制御部43に入力される。センサ用照明ランプ16は、制御部43による制御のもと、照明用の光を発光する。ゴミセンサ17は、上述のようにゴミを検出し、その検出信号が汚れ度合判定部40に入力される。絨毯センサ18は、上述のように床面が絨毯であることを検出し、その検出信号が制御部43に入力される。操作部19は、操作に応じた操作信号を出力し、その操作信号が制御部43に入力される。LCD20、LED21、及びスピーカ22は、制御部43による制御のもと、自律走行ロボットクリーナー1の動作状況や各種メッセージを報知する。
人体センサ23は、上述のように人体の有無を検出し、その検出信号が制御部43に入力される。カメラ24は、制御部43による制御のもと、撮影動作を行い、カメラ用照明ランプ25は、制御部43による制御のもと、照明用の光を発光する。無線通信モジュール26は、制御部43による制御のもと、カメラ24で撮影した画像を無線で送信する。
左車輪モータ31は、上述の左車輪3を正転・逆転させるものであり、右車輪モータ32は、上述の右車輪4を正転・逆転させるものである。サブブラシモータ33は、上述のサブブラシ6を回転させるものであり、メインブラシモータ34は、上述のメインブラシ7を回転させるものである。ゴミ吸引用モータ35は、上述の吸引用ファン11を回転させるものである。これら左車輪モータ31、右車輪モータ32、サブブラシモータ33、メインブラシモータ34、及びゴミ吸引用モータ35は、各々、制御部43による制御のもと駆動される。
加速度センサ36は、機器本体2に作用する加速度を検出して、加速度に応じた出力値を出力するものである。この加速度センサ36は、機器本体2に作用する加速度を機器本体2の上下方向、前後方向、左右方向について各々独立して検出し、上下方向、前後方向、左右方向の各々の方向について、加速度に応じた出力値を出力する。走行距離算出部37は、加速度センサ36からの前後方向の加速度についての出力値を基に機器本体2の走行速度を算出し、さらに、その走行速度を基に走行距離を算出する。
地磁気センサ38は、地磁気を検出して、地磁気の方向に応じた出力値を出力するものである。走行方向判定部38は、地磁気センサ38からの出力値を基に、地磁気の方向を基準として、機器本体2が向いている方向、すなわち機器本体2の走行方向を判定する。
汚れ度合判定部40は、ゴミセンサ17からの出力を基に、所定時間あたりのゴミ集塵量を検出して床面の汚れ度合いを判定する。地図情報メモリ41は、障害物の存在する領域と掃除済みの領域についての地図情報を記憶するものである。バッテリ42は、上記各部に給電するものである。
制御部43は、上記各部を制御するものであり、掃除動作を制御する掃除動作制御部44と、障害物の存在する領域及び掃除済みの領域についての地図情報を作成する地図情報作成部45とを有する。
掃除動作制御部44は、左車輪モータ31及び右車輪モータ32を駆動制御することにより、左車輪3及び右車輪を回転させて機器本体2の走行・旋回を制御し、また、サブブラシモータ33、及びメインブラシモータ34、及びゴミ吸引用モータ35を駆動することにより、サブブラシ6、メインブラシ7、及び吸引用ファン11を作動させてゴミの集塵動作を制御する。
掃除動作制御部44は、機器本体2の走行及びゴミの集塵動作を制御することにより機器本体2を走行させつつ掃除する掃除動作を実行し、その掃除動作において(1)掃除開始位置で機器本体2を360°旋回させて掃除開始位置の周囲の障害物の有無を確認する初期動作、(2)掃除開始位置から機器本体2を所定の走行規則で走行させつつ掃除する基本掃除動作、(3)基本掃除動作の終了後に、基本掃除動作では掃除できなかった未掃除の領域を掃除する未掃除領域掃除動作を実行する。掃除動作制御部44は、前方センサ12a,12b,12c、左段差センサ13、右段差センサ14、天井センサ15からの出力、及び地図情報メモリ41に記憶されている地図情報を基に、上記の初期動作、基本掃除動作、及び未掃除領域掃除動作を実行する。
地図情報作成部45は、障害物の存在する領域と掃除済みの領域とをマトリックス管理できる地図情報を作成し、その地図情報を地図情報メモリ41に記憶させる。また、地図情報作成部45は、機器本体2の位置を表す位置情報についても、地図情報メモリ41に記憶させる。地図情報作成部45は、上記の初期動作時、基本掃除動作中、及び未掃除領域掃除動作中に、前方センサ12a,12b,12c、左段差センサ13、右段差センサ14、天井センサ15、走行距離算出部37、走行方向判定部38、及び掃除動作制御部44からの出力を基に、随時地図情報及び位置情報を更新してゆく。
従って、地図情報メモリ41に記憶されている地図情報及び位置情報は、掃除動作中に随時更新されてゆき、掃除動作制御部44は、掃除動作中に随時更新されてゆく地図情報及び位置情報を参照して掃除動作を進めてゆく。また、掃除動作制御部44は、絨毯センサ18及び汚れ判定部40からの出力を基に、左車輪モータ31及び右車輪モータ32の駆動を制御して機器本体2の走行速度を調整し、サブブラシモータ33、メインブラシモータ34、及びゴミ吸引用モータ35の駆動を制御してゴミの集塵力を調節する。
次に、地図情報作成部45による地図情報の作成処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。地図情報作成部45は、掃除動作制御部44による掃除動作の開始を受けて、地図情報の作成を開始する。
まず、地図情報作成部45は、掃除開始位置での機器本体2の360°旋回動作(上記の掃除動作における初期動作)時に、前方センサ12a,12b,12c及び天井センサ15からの出力を基に、機器本体2の周囲の所定距離(例えば5cm)内に障害物を検出した否かを判断する(#1でYES)。そして、障害物を検出すると(#1でYES)、障害物を検出した方向の機器本体2の隣接する領域を「障害物の存在する領域」として、地図情報メモリ41に記憶させる(#2)。
次に、地図情報作成部45は、パラメータ「L」及び「R」の値を各々「0」に設定する(#3)。パラメータ「L」は、機器本体2の左方の所定距離(例えば5cm)内に障害物を検出したか否かを示すものであり、パラメータ「R」は、機器本体2の右方の所定距離(例えば5cm)内に障害物を検出したか否かを示すものである。この後、掃除動作制御部44による基本掃除動作が実行されて機器本体2が走行されることになる。
その後、地図情報作成部45は、機器本体2の走行中に、左段差センサ13からの出力を基に機器本体2の左方の所定距離内に障害物を検出したか否かを判断し(#4)、障害物を検出すると(#4でYES)、「L」の値を「1」にする(#5)。また、機器本体2の走行中に、右段差センサ14からの出力を基に機器本体2の右方の所定距離内に障害物を検出したか否かを判断し(#6)、障害物を検出すると(#6でYES)、「R」の値を「1」にする(#7)。
続いて、地図情報作成部45は、走行距離算出部37からの出力を基に、機器本体2が機器本体2の大きさ分の距離を走行した否かを判断する(#8)。また、機器本体2が機器本体2の大きさ分の距離を走行していない場合は(#8でNO)、前方センサ12a,12b,12c及び天井センサ15からの出力を基に機器本体2の前方の所定距離(例えば5cm)内に障害物を検出したか否かを判断する(#9)。機器本体2が機器本体2の大きさ分の距離を走行しておらず(#8でNO)、機器本体2の前方の所定距離内に障害物も検出していない場合は(#9でNO)、上記#4へ戻る。すなわち、機器本体2が機器本体2の大きさ分の距離を走行するか前方の障害物に遭遇するまで上記#4〜#7の処理が繰り返される。
そして、地図情報作成部45は、機器本体2が機器本体2の大きさ分の距離を走行すると(#8でYES)、そのときの機器本体2の位置する領域を「掃除済みの領域」として地図情報メモリ41に記憶させ(#10)。また、このときに「L」の値が「1」であれば(#11)、そのときの機器本体2の左隣の領域を「障害物の存在する領域」として地図情報メモリ41に記憶させ(#12)、さらに「R」の値が「1」になっていれば(#13)、そのときの機器本体2の左隣の領域を「障害物の存在する領域」として地図情報メモリ41に記憶させる(#14)。
一方、地図情報作成部45は、機器本体2が機器本体2の大きさ分の距離を走行することなく(#8でNO)、機器本体2の前方の所定距離(例えば5cm)内に障害物を検出した場合は(#9でYES)、機器本体2の前隣の領域を「障害物の存在する領域」として地図情報メモリ41に記憶させたうえで(#15)、上記#10〜#14の処理を行う。
その後、地図情報作成部45は、掃除動作制御部44による掃除動作が終了していなければ(#16でNO)、上記#3以降の処理を繰り返す。すなわち、掃除動作が継続している間、上記#3〜#15の処理が繰り返される。これにより、掃除動作中に機器本体2が機器本体2の大きさ分の距離を走行する毎に(但し、前方の障害物に遭遇した際は、その時点で)、「掃除済みの領域」と「障害物の存在する領域」が地図情報メモリ41に随時追加されて更新されてゆく。そして、地図情報作成部45は、掃除動作制御部44による掃除動作が終了すれば(#16でYES)、地図情報の作成処理を終了する。
このように、地図情報作成部45は、自律走行ロボットクリーナー1が機器本体2の大きさ分の距離を走行する毎に「掃除済みの領域」と「障害物の存在する領域」を地図情報メモリ41に記憶させて地図情報を作成してゆく。また、自律走行ロボットクリーナー1は、掃除動作中、後述するように掃除動作制御部44により相互に直交する2つの方向に走行するようになっている。従って、地図情報作成部45にて作成される地図情報は、「掃除済みの領域」と「障害物の存在する領域」が、機器本体2の大きさを単位としてマトリックス管理されるものとなる。
次に、掃除動作制御部44による掃除動作について、図5乃至図7に示すフローチャート、図8に示す自律走行ロボットクリーナー1の走行例、図9(a)〜(g)及び図10(h)〜(k)に示す地図情報のイメージを参照して説明する。
掃除動作制御部44は、掃除動作の開始操作が行われることにより(#21でYES)、掃除動作を開始する(#22)。掃除動作の開始操作は、自律走行ロボットクリーナー1を部屋の任意の位置に置いて操作部19を操作することにより行われる。図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1は、壁50で囲まれた部屋60内のO点(部屋の隅)に置かれており、正面方向がY方向(壁50aと平行な方向)を向いている。部屋60の略中央には障害物51がある。
掃除動作制御部44は、掃除動作の開始後、まず、初期動作を開始する(#23)。初期動作では、まず、自律走行ロボットクリーナー1の機器本体2が置かれた位置を掃除開始位置として設定し、機器本体2の正面方向を主方向に設定し、機器本体2の右方向を副方向に設定する(#24)。図8に示す例では、O点が掃除開始位置に設定され、Y方向が主方向に、Y方向に直交するX方向が副方向に設定される。
次に、掃除動作制御部44は、左車輪モータ31及び右車輪モータ32を駆動して、現在位置すなわち掃除動作開始位置で360°旋回させる(#25)。この360°の旋回時に、上述のように地図情報作成部45にて地図情報が更新される。図8に示す例では、壁50aと壁50bが障害物として検出されるため、このときの地図情報は、図9(a)に示すようになる。なお、図9(a)では、I方向及びJ方向が図8のX方向及びY方向に対応しており、「掃除済みの領域」を「○」で表し、「障害物の存在する領域」を「●」で表している。後述する図9(b)〜(g)及び図10(h)〜(k)においても同様である。図9(a)に示すC点が図8に示すO点に対応しており、J方向が機器本体2の前方方向(図8のY方向)に対応している。
その後、掃除動作制御部44は、サブブラシモータ33、メインブラシモータ34、ゴミ吸引用モータ35を駆動して、ゴミの集塵動作を開始させる(#26)。これにより、初期動作の終了となる。
次に、掃除動作制御部44は、基本掃除動作を開始する(#27)。基本掃除動作では、まず、パラメータ「V」の値を「0」に設定する(#28)。パラメータ「V」は、機器本体2が障害物に遭遇した際の回避方向を決定するためのものである。次に、左車輪モータ31及び右車輪モータ32を駆動して、機器本体2を主方向に直進走行させる(#29)。
そして、図5に示すように、掃除動作制御部44は、機器本体2の直進走行を継続させ(#30)、前方センサ12a,12b,12c及び天井センサ15からの出力を基に機器本体2の前方の所定距離(例えば5cm)内に障害物を検出したか否かを判断する(#31)。そして、障害物を検出しなければ(#31でNO)、そのまま機器本体2の直進走行を継続させる。すなわち、自律走行ロボットクリーナー1は、機器本体2の前方の障害物に到達するまで主方向へ直進し続け、図8に示す例では、O点からP1点までY方向に直進走行する。
この間にも、上述のように地図情報作成部45により地図情報が更新される。図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1がO点からP1点まで走行する間、左段差センサ13により機器本体2の左方に壁50aが障害物として継続的に検出され、また、P1点に到達した時点で前方センサ12a,12b,12c及び天井センサ15により機器本体2の前方に壁50cが障害物として検出される。従って、自律走行ロボットクリーナー1がP1点に到達した時点での地図情報は、図9(b)に示すようになる。図9(b)に示すC1点が図8に示すP1点に対応しており、J方向が機器本体2の前方方向(図8のY方向)に対応している。
掃除動作制御部44は、機器本体2の前方の所定距離内に障害物を検出すると(#31でYES)、すなわち、直進走行が障害物の存在により不可能になると、まず、地図情報を参照して機器本体2の後方に「障害物の存在する領域」があるか否かを判断する(#32)。ここで、機器本体2の後方に「障害物の存在する領域」がある場合は(#32でYES)、さらに、「V」の値が「0」であるか否かを判断する(#33)。そして、「V」の値が「0」であれば(#33でYES)、地図情報を参照して、機器本体2の右隣の領域が「掃除済みの領域」又は「障害物の存在する領域」であるか否かを判断し(#34)、「V」の値が「0」でなければ(#33でNO)、地図情報を参照して、機器本体2の左隣の領域が「掃除済みの領域」又は「障害物の存在する領域」であるか否かを判断する(#35)。
上記#34でNOの場合は、機器本体2をその位置で右に90°旋回させて直進走行させ(#35)、その後、機器本体2の大きさ分の距離を走行するか(#37でYES)、機器本体2の前方の所定距離内に障害物を検出すると(#38でYES)、機器本体2をその位置でさらに右に90°旋回させて直進走行させる(#39)。そして、「V」の値を「1」にして(#40)、上記#30以降の処理を繰り返す。
上記#35でNOの場合は、機器本体2をその位置で左に90°旋回させて直進走行させ(#41)、その後、機器本体2の大きさ分の距離を走行するか(#42でYES)、機器本体2の前方の所定距離内に障害物を検出すると(#43でYES)、機器本体2をその位置でさらに左に90°旋回させて直進走行させる(#44)。そして、「V」の値を「0」にして(#45)、上記#30以降の処理を繰り返す。
図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1がP1点に到達した時点での地図情報は、上述のように図9(b)に示すようになっており、C1点が図8のP1点に対応し、J方向が機器本体2の前方方向(図8のY方向)に対応している。そして、このときの地図情報では、C1点のJ方向と反対方向側(すなわち機器本体2の後方に対応する箇所)に「障害物の存在する領域」があり、C1点のI方向側の隣(すなわち機器本体2の右隣の領域に対応する箇所)が「掃除済みの領域」でもなく「障害物の存在する領域」でもない。また、自律走行ロボットクリーナー1がP1点に到達した時点では、「V」の値は、上記#28の処理で設定された値「0」のままである。
従って、自律走行ロボットクリーナー1は、P1点に到達すると、上記#32でYES、#33でYES、#34でNOとなって上記#36〜#40の処理が行われるため、P1点で右に90°旋回して、P1点からP2点に(機器本体2の大きさ分だけ)X方向(副方向)に移動し、その後、P2点でさらに右に90°旋回して、Y方向(主方向)と逆方向に直進する。自律走行ロボットクリーナー12がP1点からP2点に移動する間に、左段差センサ13により壁50cが障害物として検出されるため、自律走行ロボットクリーナー1がP2点に到達した時点での地図情報は、図9(c)に示すようになる。図9(c)に示すC2点が図8に示すP2点に対応しており、I方向が機器本体2の前方方向(図8のX方向)に対応している。
その後、自律走行ロボットクリーナー1は、機器本体2の前方の所定距離内に壁50bが障害物として検出されるP3点に到達し、自律走行ロボットクリーナー1がP3点に到達した時点での地図情報は、図9(d)に示すようになる。図9(d)に示すC3点が図8に示すP3点に対応しており、J方向と反対方向が機器本体2の前方方向(図8のY方向と反対方向)に対応している。そして、このときの地図情報では、C3点のJ方向側(すなわち機器本体2の後方に対応する箇所)に「障害物の存在する領域」があり、C3点のI方向側の隣(すなわち機器本体2の左隣の領域に対応する箇所)が「掃除済みの領域」でもなく「障害物の存在する領域」でもない。また、自律走行ロボットクリーナー1がP3点に到達した時点では、「V」の値は、上記#40の処理で「1」に変更されている。
従って、自律走行ロボットクリーナー1は、P3点に到達すると、上記#32でYES、#33でNO、#35でNOとなって上記#41〜#45の処理が行われるため、P3点で左に90°旋回して、P3点からP4点に(機器本体2の大きさ分だけ)X方向(副方向)に移動し、その後、P4点でさらに左に90°旋回して、Y方向(主方向)に直進する。自律走行ロボットクリーナー1がP3点からP4点に移動する間に、右段差センサ14により壁50bが障害物として検出されるため、自律走行ロボットクリーナー1がP4点に到達した時点での地図情報は、図9(e)に示すようになる。図9(e)に示すC4点が図8に示すP4点に対応しており、I方向が機器本体2の前方方向(図8のX方向)に対応している。
このように、上記#32でYESの処理を経由して上記#30〜#45の処理が繰り返されることにより、主方向に走行中に障害物に到達すると、副方向に機器本体2の大きさだけ移動した後に主方向と逆方向に走行し、主方向と逆方向に走行中に障害物に到達すると、副方向に機器本体2の大きさだけ移動した後に主方向に走行する、いわゆるジグザグ走行が行われる。図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1は、O点からルートZ1に沿ってP1点、P2点、P3点、P4点を経由するジグザグ走行を行う。
また、上記#32でNOの場合は、機器本体2をその位置で180°旋回させて直進走行させる(#46)。そして、「V」の値が「0」であれば(#47でYES)、「V」の値を「1」にし(#48)、「V」の値が「0」でなければ(#47でNO)、「V」の値を「0」にして(#49)、上記#30以降の処理を繰り返す。
図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1は、P4点を経由した後、P5点に到達する。自律走行ロボットクリーナー1がP5点に到達した時点での地図情報は、図9(f)に示すようになる。図9(f)に示すC5点が図8に示すP5点に対応しており、J方向と反対方向が機器本体2の前方方向(図8のY方向と反対方向)に対応している。そして、このときの地図情報では、C5点のJ方向側(すなわち機器本体2の後方に対応する箇所)に「障害物の存在する領域」がない。従って、自律走行ロボットクリーナー1は、P5点に到達すると、上記#32でNOとなって、上記#46〜#49の処理が行われるため、P5点で180°旋回して、P5点からY方向に直進する。
その後、自律走行ロボットクリーナー1は、上記#30以降の処理が繰り返されることにより、P5点からルートZ2に沿って障害物51を回避しつつジグザグ走行してP6点に到達し、P6点で180°旋回して、P6点からルートZ3に沿ってジグザグ走行してP7点に到達し、P7点で180°旋回して、P7点からルートZ4に沿ってジグザグ走行してP8点に到達する。自律走行ロボットクリーナー1がP8点に到達した時点での地図情報は、図9(g)に示すようになる。図9(g)に示すC8点が図8に示すP8点に対応しており、J方向が機器本体2の前方方向(図8のY方向)に対応している。
上記#34でYESの場合、及び上記#35でYESの場合は、基本掃除動作の終了となる。すなわち、掃除動作制御部44は、集塵動作を行いながら上記#30〜#49の処理で表される走行規則で機器本体2を走行させることにより基本掃除動作を行い、上記#34でYESになるか、又は上記#35でYESになると基本掃除動作を終了する。従って、基本掃除動作は、上記#30〜#49の処理で表される走行規則で走行できる限り継続され、上記#30〜#49の処理で表される走行規則での走行が不可能になると、その地点で終了される。
図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1がP8点に到達した時点での地図情報は、上述のように図9(g)に示すようになっており、C8点が図8の8点に対応し、J方向が機器本体2の前方方向(図8のY方向)に対応している。そして、このときの地図情報では、C8点のJ方向と反対方向側(すなわち機器本体2の後方に対応する箇所)に「障害物の存在する領域」があり、C8点のI方向側の隣(すなわち機器本体2の右隣の領域に対応する箇所)が「障害物の存在する領域」になっている。従って、自律走行ロボットクリーナー1は、P8点に到達すると、上記#34でYESとなって基本掃除動作を終了する。
その後、掃除動作制御部44は、地図情報を参照して「未掃除の領域」を検索する(#50)。「未掃除の領域」とは、「掃除済みの領域」でも「障害物の存在する領域」でもなく、かつ機器本体2が進入可能な(すなわち「障害物の存在する領域」で囲まれていない)領域である。図8に示す例では、上述のように自律走行ロボットクリーナー1がP8点に到達した時点が基本掃除動作終了時点であり、そのときの地図情報は上述のように図9(g)に示すようになっている。この場合、図10(h)に示すように、図中「△」で示す箇所が「未掃除の領域」として検索される。
そして、掃除動作制御部44は、「未掃除の領域」があれば(#51でYES)、未掃除領域掃除動作を開始する(#52)。未掃除領域掃除動作では、まず、基本掃除動作終了位置に最も近い「未掃除の領域」に自律走行ロボットクリーナー1を進入させる(#53)。図10(h)に示す地図情報(図8に示す例で、自律走行ロボットクリーナー1がP8点に到達した時点での地図情報)では、C8点が基本掃除動作終了位置に対応しており、C9点が基本掃除動作終了位置に最も近い「未掃除の領域」になっている。従って、図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1は、図10(h)のC9点に対応するP9点に進入する。
このとき、自律走行ロボットクリーナー1が「未掃除の領域」に進入できる方向は、上記#30〜#49の処理で表される走行規則で基本掃除動作を行ったことにより、副方向又は副方向と逆方向になっている(主方向又は主方向と逆方向には進入できない)。掃除動作制御部44は、自律走行ロボットクリーナー1が「未掃除の領域」に進入する方向が副方向であれば(#54でYES)、「V」の値を「0」にし(#55)、副方向と逆方向であれば(#54でNO)、「V」の値を「1」にする(#56)。
次に、掃除動作制御部44は、自律走行ロボットクリーナー1を「未掃除の領域」に進入させた位置から主方向に直進走行させ(#57)、上記#30以降の処理を行う。すなわち、掃除動作制御部44は、自律走行ロボットクリーナー1を「未掃除の領域」に進入した位置から上記#30〜#49の処理で表される上記基本掃除動作と同様の走行規則で走行させることにより、未掃除領域掃除動作を行う。
その後、掃除動作制御部44は、上記#34でYESとなるか又は上記#35でYESとなると未掃除領域掃除動作を終了し、再度、上記#50で地図情報を参照して「未掃除の領域」を検索する。そして、「未掃除の領域」があれば(#51でYES)、上記#52以降の処理を繰り返すことにより、再度、未掃除領域掃除動作を行う。すなわち、未掃除領域掃除動作は、「未掃除の領域」がなくなるまで繰り返される。
そして、掃除動作制御部44は、上記#51で「未掃除の領域」がなければ、機器本体2の走行及びゴミの集塵動作を停止させて(#58)、掃除動作を終了する。
図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1は、P8点に到達して基本掃除動作を終えた後、未掃除領域掃除動作を開始し、P9点にX方向(副方向)に進入し、「V」の値が「0」とされて、P9点からルートZ5に沿ってジグザグ走行してP10点に到達する。
未掃除領域掃除動作中も地図情報は更新されてゆき、自律走行ロボットクリーナー1がP10点に到達した時点での地図情報は、図10(i)に示すようになる。図10(i)に示すC10点が図8に示すP10点に対応しており、J方向と反対方向が機器本体2の前方方向(図8のY方向と反対方向)に対応している。そして、このときの地図情報では、C10点のJ方向側(すなわち機器本体2の後方に対応する箇所)に「障害物の存在する領域」があり、C10点のI方向側の隣(すなわち機器本体2の左隣の領域に対応する箇所)が「障害物の存在する領域」になっている。従って、自律走行ロボットクリーナー1は、P10点に到達すると、上記#35でYESとなって未掃除領域掃除動作を終了する。
自律走行ロボットクリーナー1がP10点に到達した時点の地図情報は、上述のように図10(i)に示すようになっており、C10点が図8のP10点に対応している。そして、「未掃除の領域」(図中△で示す箇所)が残っており、C11点がC10点に最も近い「未掃除領域」になっている。
従って、図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1は、P10点に到達して未掃除領域掃除動作を終えた後、再度、未掃除領域掃除動作を開始し、図10(i)のC11点に対応するP11点にX方向と逆方向(副方向と逆方向)に進入し、「V」の値が「1」とされて、P11点からルートZ6に沿ってジグザグ走行してP12点に到達する。
自律走行ロボットクリーナー1がP12点に到達した時点での地図情報は、図10(j)に示すようになる。図10(j)に示すC12点が図8に示すP12点に対応しており、J方向が機器本体2の前方方向(図8のY方向)に対応している。そして、このときの地図情報では、C12点のJ方向と反対方向側(すなわち機器本体2の後方に対応する箇所)に「障害物の存在する領域」があり、C12点のI方向と反対方向側の隣(すなわち機器本体2の左隣の領域に対応する箇所)が「掃除済みの領域」になっている。従って、自律走行ロボットクリーナー1は、P12点に到達すると、上記#35でYESとなって未掃除領域掃除動作を終了する。
自律走行ロボットクリーナー1がP12点に到達した時点の地図情報は、上述のように図10(j)に示すようになっており、C12点が図8のP12点に対応している。そして、「未掃除の領域」(図中△で示す箇所)が残っており、C13点がC12点に最も近い「未掃除領域」になっている。
従って、図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1は、P12点に到達して未掃除領域掃除動作を終えた後、再度、未掃除領域掃除動作を開始し、図10(j)のC13点に対応するP13点にX方向と逆方向(副方向と逆方向)に進入し、「V」の値が「1」とされて、P13点からルートZ7に沿ってジグザグ走行してP14点に到達する。
自律走行ロボットクリーナー1がP14点に到達した時点での地図情報は、図10(k)に示すようになる。図10(k)に示すC14点が図8に示すP14点に対応しており、J方向が機器本体2の前方方向(図8のY方向)に対応している。そして、このときの地図情報では、C14点のJ方向と反対方向側(すなわち機器本体2の後方に対応する箇所)に「障害物の存在する領域」があり、C14点のI方向と反対方向側の隣(すなわち機器本体2の左隣の領域に対応する箇所)が「障害物の存在する領域」になっている。従って、自律走行ロボットクリーナー1は、P12点に到達すると、上記#35でYESとなって未掃除領域掃除動作を終了する。
自律走行ロボットクリーナー1がP14点に到達した時点の地図情報は、上述のように図10(k)に示すようになっており、C14点が図8のP14点に対応している。そして、「未掃除の領域」(上述したように「掃除済みの領域」でも「障害物の存在する領域」でもなく、かつ「障害物の存在する領域」で囲まれていない領域)は存在しない。
従って、図8に示す例では、自律走行ロボットクリーナー1は、P14点に到達すると、上記#51でNOとなって、上記#58の処理を経て掃除動作を終了する。図8及び図10(k)から明らかなように、自律走行ロボットクリーナー1がP14点に到達した時点では、壁50及び障害物51以外の全ての領域が余す所なく掃除されている。
なお、図8に示した例では、未掃除領域掃除動作中に新に「未掃除の領域」が発見されていないが、掃除開始位置O点をどこに設定するかによっては、また、壁60の形状や障害物51の位置、形状、個数等によっては、未掃除領域掃除動作中に新に「未掃除の領域」が発見される場合もある。このような場合でも、上記#50以降の処理が繰り返されることにより、壁50及び障害物51以外の全ての領域が余す所なく掃除される。
このように、自律走行ロボットクリーナー1によれば、基本掃除動作により走行しながらの掃除が行われ、この基本掃除動作中に掃除済みの領域と障害物の存在する領域とを示す地図情報が作成され、その後、その地図情報を基に未掃除領域掃除動作により未掃除の領域が掃除される。そして、未掃除領域掃除動作中にも地図情報が引き続き作成され、未掃除の領域がなくなるまで、未掃除領域掃除動作が繰り返される。従って、部屋の形状や障害物の位置等に拘らず、どのような形状の部屋や障害物がどのように配置された部屋であっても、掃除の遣り残しを生じることなく、部屋全体が余す所なく掃除される。しかも、部屋の形状や障害物についてのデータ等を入力することなく、このような部屋全体を余す所なく掃除する動作が実行される。
さらに、加速度センサ36の出力を基に走行距離及び位置を判定しているため、左車輪3や右車輪4がスリップしても走行距離及び位置が正確に判定される。従って、正確な走行制御が行われると共に正確な地図情報が作成され、これにより、部屋全体を余す所なく掃除する動作が確実に実行される。
また、地図情報は掃除の対象とされる領域(部屋内の領域)が機器本体2の大きさを単位として障害物の存在する領域、掃除済みの領域、及びこれら以外の領域の3種類に分類されてマトリックス管理されるものであるため、地図情報メモリ41のメモリ容量が少なくて済む。さらに、基本掃除動作では、障害物に到達すると横に移動した後に逆方向に走行することを繰り返す走行制御を行い、未掃除領域掃除動作でも、基本掃除動作と同様の走行制御を行うため、無駄な動作が少なく抑えられ、また、地図情報作成ロジック及び走行制御ロジックも単純である。従って、判定動作も速くなり、動作も機敏になる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態において、基本掃除動作及び未掃除領域掃除動作における走行様式は、上記#30〜#49の処理で表される走行規則に従うものに限られず、螺旋状の走行様式や、その他の任意の走行様式であってもよい。また、基本掃除動作における走行様式と未掃除領域掃除動作における走行様式とが異なるものであってもよい。未掃除領域掃除動作の開始位置への移動の際は、集塵動作を行っていてもよいし、集塵動作を停止していてもよい。
(a)は本発明の一実施形態に係る自律走行ロボットクリーナーの概略構成を示す平面図、(b)は同一部破断した側面図。 同ロボットクリーナーの正面図。 同ロボットクリーナーの電気的ブロック構成図。 同ロボットクリーナーの地図作成処理を示すフローチャート。 同ロボットクリーナーの掃除動作制御処理を示すフローチャート。 同ロボットクリーナーの掃除動作制御処理を示すフローチャート。 同ロボットクリーナーの掃除動作制御処理を示すフローチャート。 同ロボットクリーナーの走行例を示す図。 (a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)は同ロボットクリーナーの地図情報のイメージ図。 (h)(i)(j)(k)は同ロボットクリーナーの地図情報のイメージ図。
符号の説明
1 自律走行ロボットクリーナー
2 機器本体
3 左車輪
4 右車輪
5 前車輪
6 サブブラシ
7 メインブラシ
8 ローラ
9 吸引ノズル
10 ダストボックス
11 吸引用ファン
12a,12b,12c 前方センサ
13 左段差センサ
14 右段差センサ
15 天井センサ
19 操作部
31 左車輪モータ
32 右車輪モータ
36 加速度センサ
37 走行距離算出部
38 地磁気センサ
39 走行方向判定部
41 地図情報メモリ
43 制御部
44 掃除動作制御部
45 地図情報作成部
50,51a,50b,50c 壁
51 障害物
60 部屋

Claims (3)

  1. 機器本体の前方、右側方、左側方の段差及び壁を含む障害物を検出する障害物検出手段と、機器本体を走行、旋回させる走行手段と、機器本体の走行距離を検出する走行距離検出手段と、機器本体の走行方向を検出する走行方向検出手段と、機器本体の走行する領域を掃除する掃除手段と、前記障害物検出手段の出力を基に前記走行手段及び前記掃除手段を制御して障害物を回避するように機器本体を走行させつつ掃除動作を行わせる掃除動作制御手段とを備えた自律走行ロボットクリーナーにおいて、
    前記障害物検出手段、走行距離検出手段、及び走行方向検出手段から得られる出力を基に、障害物の存在する領域及び掃除済みの領域についての地図情報を作成する地図情報作成手段と、
    前記地図情報を記憶する地図情報記憶手段とを備え、
    前記地図情報は、障害物の存在する領域と掃除済みの領域が機器本体の大きさ単位でマトリックス管理されるものであり、
    前記地図情報作成手段は、掃除動作の開始と同時に前記地図情報の作成を開始すると共に、掃除動作中に機器本体が機器本体の大きさ分の距離を走行する毎に前記地図情報を更新して、その地図情報を前記地図情報記憶手段に記憶させ、
    前記掃除動作制御手段は、
    機器本体を直進走行させて掃除動作を開始し、
    機器本体の直進走行が障害物の存在により不可能になると、掃除動作中に作成された最新の地図情報を参照して機器本体後方の障害物の有無を検索し、後方に障害物が無ければ、機器本体をその位置で180°旋回させて直進走行させ、後方に障害物が有れば、機器本体をその位置で90°旋回させて側方に機器本体の大きさだけ移動させた後、さらに機器本体をその位置で90°旋回させて直進走行させ、これらの動作を障害物の存在により不可能になるまで繰り返す基本掃除動作を実行し、
    その後、掃除動作中に作成された最新の地図情報を参照して掃除済みの領域でなく障害物の存在する領域で囲まれていない進入可能な未掃除の領域を検索し、その領域に機器本体を進入させ、進入した領域で前記基本掃除動作と同様の動作をする未掃除領域掃除動作を実行し、
    前記未掃除領域掃除動作を進入可能な未掃除の領域が無くなるまで繰り返し、進入可能な未掃除の領域が無くなると、掃除動作を終了することを特徴とする自律走行ロボットクリーナー。
  2. 機器本体の前方、右側方、左側方の段差及び壁を含む障害物を検出する障害物検出手段と、機器本体を走行、旋回させる走行手段と、機器本体の走行距離を検出する走行距離検出手段と、機器本体の走行方向を検出する走行方向検出手段と、機器本体の走行する領域を掃除する掃除手段と、前記障害物検出手段の出力を基に前記走行手段及び前記掃除手段を制御して障害物を回避するように機器本体を走行させつつ掃除動作を行わせる掃除動作制御手段とを備えた自律走行ロボットクリーナーにおいて、
    前記障害物検出手段、走行距離検出手段、及び走行方向検出手段から得られる出力を基に、障害物の存在する領域及び掃除済みの領域についての地図情報を作成する地図情報作成手段と、
    前記地図情報を記憶する地図情報記憶手段とを備え、
    前記地図情報作成手段は、掃除動作の開始と同時に前記地図情報の作成を開始すると共に、掃除動作中の機器本体の走行に応じて前記地図情報を更新して、その地図情報を前記地図情報記憶手段に記憶させ、
    前記掃除動作制御手段は、
    機器本体を所定の走行規則で走行させつつ掃除動作を行わせる基本掃除動作を実行し、
    その後、掃除動作中に作成された最新の地図情報を参照して未掃除の領域を検索し、未掃除の領域に対して掃除動作を行わせる未掃除領域掃除動作を実行することを特徴とする自律走行ロボットクリーナー。
  3. 前記地図情報は、障害物の存在する領域と掃除済みの領域が機器本体の大きさ単位でマトリックス管理されるものであり、
    前記地図情報作成手段は、機器本体が機器本体の大きさ分の距離を走行する毎に前記地図情報を更新する請求項2に記載の自律走行ロボットクリーナー。
JP2004022412A 2004-01-30 2004-01-30 自律走行ロボットクリーナー Withdrawn JP2005211367A (ja)

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