JP2015146840A - 消火設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】消火設備は、スプリンクラーヘッド26が作動した場合の差圧により流水検知装置24が開放作動して流水検知信号を出力して、スプリンクラー制御盤34で放水作動を報知し、また、給水本管16の減圧を検出してポンプ制御盤14で消火ポンプ10を起動する。スプリンクラー制御盤34に設けた設備稼動監視部は、流水検知信号が入力した場合に、流量計11で検出した消火ポンプ10の流量に基づいてスプリンクラーヘッド26の作動個数を算出し、消火設備の稼動状況、例えば時間軸に対する作動個数のグラフチャートを表示部に表示する。スプリンクラーヘッド26は流入側に設けた調圧弁25により配管圧力の変動に対し常に所定の放水量を維持し、スプリンクラーヘッド26の作動個数の算出精度を高める。
【選択図】図1
Description
本発明は、
加圧送水装置の2次側の給水本管から防護区画毎に分岐した分岐管に接続した複数の閉鎖型のスプリンクラーヘッドと、
分岐管の分岐部分に設けられ、スプリンクラーヘッドが作動した場合に開放作動すると共に流水検知信号を出力する流水検知装置と、
流水検知信号を入力してスプリンクラーヘッドの作動を報知するスプリンクラー制御盤と、
スプリンクラーヘッドの作動による給水本管の減圧を検出して加圧送水装置を起動する加圧送水制御盤と、
を設けた消火設備に於いて、
加圧送水装置の2次側に設置され、流量を検出してスプリンクラー制御盤に出力する流量計と、
スプリンクラー制御盤に設けられ、流水検知信号が入力している状態で、流量計で検出した流量に基づいてスプリンクラーヘッドの作動個数を算出し、スプリンクラーヘッドの作動個数に基づいて消火設備の稼動状況を表示部に表示する設備稼動監視部と、
を設けたことを特徴とする。
スプリンクラーヘッドは、一次側に給水圧力の変化に対し流入圧力を所定値に維持して放水量を一定量に調整する調整弁を設ける。
スプリンクラーヘッドは、火災の熱気流による温度上昇で作動した後に火災の鎮火により温度が低下した場合に非作動状態に復旧するオンオフ構造を備える。
設備稼動監視部は、スプリンクラーヘッドの作動個数の時間変化を示すグラフチャートを生成して表示部に表示する。
設備稼動監視部は、スプリンクラーヘッドのシンボルを含む防護区画の地図を生成して表示部に表示すると共に、スプリンクラーヘッドの作動個数に応じて地図上に表示するシンボルの大きさを変化させる。
設備稼働監視部は、スプリンクラーヘッドの作動個数に基づいて消火ポンプによる水源水槽の貯水量或いは消費量の時間変化を示すグラフチャートを生成して表示部に表示する。
設備稼働予測部は、水源水槽の貯水量が所定値以下に低下した場合に警報部から警報を出力させる。
設備稼働監視部は、水源水槽の貯水量から消火ポンプの可動残り時間を算出して表示部に表示する。
スプリンクラーヘッドの流入側に設けた調圧弁は、
加圧消火用水が流入する弁室の出口側にオリフィス開口を備えた本体と、
弁室内で摺動自在なフランジ部に、オリフィス開口に出没してオリフィス面積を変化させる複数本の脚部を起立し、当該脚部の付け根外側の前記環状弁部に流入開口を形成した調整弁体と、
調整弁体のフランジ部とオリフィス開口との間に配置し、流入圧力に応じた弁部材に加わる荷重に応じて伸縮して調整弁体の脚部をオリフィス開口内で移動させて開口面積を変化させると共に、所定値を超える流入圧力を受けた調整弁体の押圧により密着した状態で、フランジ部とオリフィス開口の間に所定の隙間を確保するコイルバネと、
を設ける。
(消火設備の基本的な効果)
本発明は、消火ポンプの2次側の給水本管から防護区画毎に分岐した分岐管に接続した複数の閉鎖型のスプリンクラーヘッドが作動した場合に流水検知装置を開放作動すると共に流水検知信号をスプリンクラー制御盤に出力して報知し、スプリンクラーヘッドの作動による給水本管の減圧を検出してポンプ制御盤により消火ポンプを起動する消火設備に於いて、スプリンクラー制御盤に設けた設備稼動監視部により、流水検知信号が入力している状態で、流量計で検出した消火ポンプの流量に基づいてスプリンクラーヘッドの作動個数を算出し、スプリンクラーヘッドの作動個数に基づいて消火設備の稼動状況を表示部に表示するようにしたため、火災発生後にスプリンクラーヘッドの作動個数が増加していく状況から、防護区画における火災が拡大している状況にあることを正確に把握し、到着した消防隊に火災状況を伝えるなどの対処を可能とする。
また、スプリンクラーヘッドは、一次側に給水圧力の変化に対し流入圧力を所定値に維持して放水量を一定量に調整する調整弁を設けるようにしたため、スプリンクラーヘッドが作動した場合の放水量を消火ポンプによる一次圧力の変動に対し略一定の放水量に調整でき、このためスプリンクラーヘッド1台当りの規定放水流量により消火ポンプの流量を割って求めるスプリンクラーヘッドの作動個数を正確に求めることを可能とする。
また、スプリンクラーヘッドは、火災の熱気流による温度上昇で作動した後に火災の鎮火により温度が低下した場合に非作動状態に復旧するオンオフ構造を備えるようにしたため、スプリンクラーヘッドの作動台数の増加による火災の拡大状況の把握に加え、作動台数の減少による火災の減衰状況も把握可能となり、消防隊に対し火災状況の変化を適切に伝える支援活動を可能とする。
また、設備稼動監視部は、時間軸に対するスプリンクラーヘッドの作動個数を示すグラフチャートを生成して表示部に表示するようにしたため、火災によるスプリンクラーヘッドの作動個数の時間的な変化から火災の拡大や現象の状況を適切に把握し、これを消防隊に伝えて適切な配置や対処を可能とする支援活動を可能とする。
また、設備稼動監視部は、スプリンクラーヘッドのシンボルを含む防護区画の地図を生成して表示部に表示すると共に、スプリンクラーヘッドの作動個数に応じて地図上に表示するシンボルの大きさを変化させるようにしたため、火災によるスプリンクラーヘッドの作動個数の増加又は減少を、シンボルの大きさの変化から定量的に把握して、火災状況の正確な判断を可能とする。
また、設備稼動監視部は、スプリンクラーヘッドの作動個数に基づいて消火ポンプによる水源水槽の貯水量或いは消費量の時間変化を示すグラフチャートを表示部に表示し、また、設備稼働予測部は、水源水槽の貯水量が所定値以下に低下した場合に警報部から警報を出力させ、更に、設備稼働監視部は、水源水槽の貯水量から消火ポンプの可動残り時間を算出して表示部に表示するようにしたため、消火設備の消火可能時間を予測することができ、また、スプリンクラーヘッドの作動台数の増加や減少に対応した消火可能時間の変化も適切に把握して、消防隊に対し設備稼動状況の変化を伝える支援活動を可能とする。
スプリンクラーヘッドの流入側に設けた調圧弁は、加圧消火用水が流入する弁室の出口側にオリフィス開口を備えた本体と、弁室内で摺動自在なフランジ部に、オリフィス開口に出没してオリフィス面積を変化させる複数本の脚部を起立し、当該脚部の付け根外側のフランジ部に流入開口を形成した調整弁体と、調整弁体のフランジ部とオリフィス開口との間に配置し、流入圧力に応じた弁部材に加わる荷重に応じて伸縮して調整弁体の脚部をオリフィス開口内で移動させて開口面積を変化させると共に、所定値を超える流入圧力を受けた調整弁体の押圧により密着した状態で、フランジ部とオリフィス開口の間に所定の隙間を確保するコイルバネとを設けるようにしたため、流入側にストレーナを設けていなくとも、調整弁体によりコイルスプリングが押し込まれて密着したオリフィス開口を最も絞り込んだ状態で、オリフィス開口との間にスプリング密着長で決まる十分な隙間が確保され、ゴミが詰まることがなく、流入側にストレーナを設ける必要がないことから、構造が簡単となり、また、ストレーナにゴミが堆積して流入損失が多くなったり、詰まりで放水できなくなるような問題がなく、高い信頼性を確保可能とする。
図1は、本発明の消火設備の一例として、湿式スプリンクラー消火設備の概要を示した説明図である。図1に示すように、建物の地下階などのポンプ室には加圧送水装置として機能する消火ポンプ10を設置し、モータ12により駆動する。モータ12は加圧送水制御盤として機能するポンプ制御盤14により起動・停止の運転制御を受ける。モータ12により駆動された消火ポンプ10は水源水槽15からの消火用水を吸入し、建物の高さ方向に配置した給水本管16に加圧した消火用水を供給する。
(スプリンクラー制御盤の概要)
図2はスプリンクラー制御盤の機能構成の実施形態を示したブロック図である。図2に示すように、スプリンクラー制御盤34は、制御部48、液晶表示パネル50、表示部52、操作部54、警報部56を備え、図1に示した例えば各フロアに設けた複数の防護区画毎に、流水検知装置24を接続している。流水検知装置24には、図1に示した本弁40、減圧検出器42、流水検出器44を取り出して示している。
スプリンクラー制御盤34の制御部48は、防護区画毎に設けた流水検知装置24の減圧検出器42からの減圧検出信号の入力を検出した場合、表示部52に代表火災表示を行い、また、液晶表示パネル50に地区火災表示を行う表示制御を行う。
制御部48に設けた設備稼動監視部58は、流水検知装置24に設けた流水検知器44から流水検知信号が入力している状態で、即ちスプリンクラーヘッド26が作動し、消火ポンプ10の起動により継続的に放水している状態で、流量計11で検出した流量Qに基づいてスプリンクラーヘッド26の作動個数Nを算出し、スプリンクラーヘッドの作動個数Nに基づいて消火設備の稼動状況を液晶表示パネル50に表示する。
N=Q/Q1
として算出する。
図3は調整弁を備えたオンオフ型のスプリンクラーヘッドの実施形態を一部断面で示した説明図、図4は調整弁体を取り出して示した説明図、図5はオリフィスの流路面積を最小とする調整弁の動作状態を示した説明図である。なお、図4(A)は調整弁の平面を示し、図4(B)は正面を示し、図4(C)は右側面を示す。
図6はスプリンクラー制御盤による作動個数の時間変化を示すグラフチャートを表示する監視画面の例を示した説明図である。図2に示したスプリンクラー制御盤34の設備稼動監視部58は、スプリンクラーヘッド26からの放水を、減圧検出器42の減圧検出信号または流水検知器44の流水検知信号から判別した場合、流量計11で検出した流量Qに基づいて例えば1分毎にスプリンクラーヘッド26の作動個数Nを算出し、図5に示すように、監視画面60に、時間軸を横軸として作動台数Nを縦軸とした棒グラフのグラフチャート62を表示する制御を行う。
図7はスプリンクラー制御盤による作動個数をシンボル表示する監視画面の例を示した説明図であり、図7(A)は作動個数1台の表示画面を示し、図7(B)(C)は作動個数が増加した場合を示す。
図8はスプリンクラー制御盤による水源水量の変化をグラフチャートで表示する監視画面の例を示した説明図である。
(流水検知装置)
上記の実施形態は、スプリンクラー制御盤の設備稼動監視部は、流水検知装置の流水検知器からの流水検知信号が入力している場合に、流量計の流量に基づきスプリンクラーヘッドの作動個数を算出して表示しているが、流水検知装置の減圧検出器からの減圧検出信号が入力している場合に作動個数を算出して表示するようにしても良い。
上記の実施形態は、オンオフ型のスプリンクラーヘッドを設けることで、スプリンクラー制御盤の設備稼動監視部は、作動個数の増加と減少を算出して表示部に表示しているが、オンオフ機能を持たないスプリンクラーヘッドの場合は、増加する作動個数を算出して表示するようにしても良い。
また、上記の実施形態は、湿式スプリンクラー消火設備を例にとっているが、流水検知装置の二次側配管に空気又は不活性ガスなどの加圧気体を重点して乾式スプリンクラー消火設備、火災を検知した場合に流水検知装置に設けた予作動弁を開放制御する予作動式スプリンクラー消火設備などの閉鎖型スプリンクラーヘッドを使用する適宜の消火設備に適用することができる。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
11:流量計
24:流水検知装置
25:調整弁
25a:調整弁体
34:スプリンクラー制御盤
40:本弁
42:減圧検出スイッチ
44:流水検知スイッチ
48:制御部
50:液晶表示パネル
58:設備稼動監視部
60:監視画面
62,72:グラフチャート
100:ヘッド本体
102:流入路
104:オリフィス開口
106:フランジ部
108:脚部
110:流入開口
112:感熱部
114:散水ヘッド
116:コイルバネ
Claims (9)
- 加圧送水装置の2次側の給水本管から防護区画毎に分岐した分岐管に接続した複数の閉鎖型のスプリンクラーヘッドと、
前記分岐管の分岐部分に設けられ、前記スプリンクラーヘッドが作動した場合に開放作動すると共に流水検知信号を出力する流水検知装置と、
前記流量検知信号を入力して前記スプリンクラーヘッドの作動を報知する制御盤と、
前記スプリンクラーヘッドの作動による前記給水本管の減圧を検出して前記加圧送水装置を起動する加圧送水制御盤と、
を設けた消火設備に於いて、
前記加圧送水装置の2次側に設置され、流量を検出して前記制御盤に出力する流量計と、
前記制御盤に設けられ、前記流水検知信号が入力している状態で、前記流量計で検出した流量に基づいて前記スプリンクラーヘッドの作動個数を算出し、前記スプリンクラーヘッドの作動個数に基づいて消火設備の稼動状況を表示部に表示する設備稼動監視部と、
を設けたことを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記スプリンクラーヘッドは、一次側に給水圧力の変化に対し流入圧力を所定値に維持して放水量を一定量に調整する調整弁を設けたことを特徴とする消火設備。
- 請求項2記載の消火設備に於いて、前記スプリンクラーヘッドは、火災の熱気流による温度上昇で作動した後に火災の鎮火により温度が低下した場合に非作動状態に復旧するオンオフ構造を備えたことを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記設備稼働監視部は、前記スプリンクラーヘッドの作動個数の時間変化を示すグラフチャートを生成して前記表示部に表示することを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記設備稼働監視部は、前記スプリンクラーヘッドのシンボルを含む防護区画の地図を生成して前記表示部に表示すると共に、前記スプリンクラーヘッドの作動個数に応じて前記地図上に表示する前記シンボルの大きさを増加させることを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記設備稼働監視部は、前記スプリンクラーヘッドの作動個数に基づいて前記消火ポンプによる水源水槽の貯水量或いは消費量の時間変化を示すグラフチャートを生成して前記表示部に表示することを特徴とする消火設備。
- 請求項6記載のガス系消火設備に於いて、前記設備稼働監視部は、前記水源水槽の貯水量が所定値以下に低下した場合に警報部から警報を出力させることを特徴とする消火設備。
- 請求項6記載の消火設備に於いて、前記設備稼働監視部は、前記水源水槽の貯水量から前記消火ポンプの可動残り時間を算出して前記表示部に表示することを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記スプリンクラーヘッドの流入側に設けた調圧弁は、
加圧消火用水が流入する弁室の出口側にオリフィス開口を備えた本体と、
前記弁室内で摺動自在なフランジ部に、前記オリフィス開口に出没してオリフィス面積を変化させる複数本の脚部を起立し、当該脚部の付け根外側の前記フランジ部に流入開口を形成した調整弁体と、
前記調整弁体のフランジ部と前記オリフィス開口との間に配置し、流入圧力に応じた前記調整弁体に加わる荷重に応じて伸縮して前記脚部を前記オリフィス開口内で移動させると共に、所定値を超える流入圧力を受けた前記調整弁体による押圧により密着した状態で、前記フランジ部と前記オリフィス開口の間に所定の隙間を確保するコイルバネと、
を設けたことを特徴とする消火設備。
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- 2014-02-05 JP JP2014019888A patent/JP2015146840A/ja active Pending
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