JP2015146495A - 無線タグを付帯した対象物同士の遠近関係を推定する携帯端末、プログラム、方法及びシステム - Google Patents
無線タグを付帯した対象物同士の遠近関係を推定する携帯端末、プログラム、方法及びシステム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】複数の対象物それぞれに付帯された無線タグを一括して読み取る無線タグリーダを搭載した携帯端末について、受信したタグID毎に、受信時刻を時系列に記録するタグID記録手段と、所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する同時読取ペア作成手段と、タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の同時読取頻度を算出する同時読取頻度算出手段と、当該タグIDに対して、同時読取頻度が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定するタグ間距離判定手段とを有する。
【選択図】図3
Description
受信したタグID毎に、受信時刻を時系列に記録するタグID記録手段と、
所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する同時読取ペア作成手段と、
タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の同時読取頻度を算出する同時読取頻度算出手段と、
当該タグIDに対して、同時読取頻度が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定するタグ間距離判定手段と
を有することを特徴とする。
利用者に、位置を特定したいタグIDを指定させるタグID指定手段と、
タグ間距離判定手段からの判定結果として、指定されたタグIDに対して近距離に位置するタグIDを利用者に明示するタグID明示手段と
を有することも好ましい。
同時読取頻度算出手段は、同時読取頻度に代えて、以下の同時読取確率を算出し、
第1のタグID及び第2のタグIDのペアの同時読取確率=
第1のタグID及び第2のタグIDのペアの同時読取頻度/
(第1のタグIDの単独読取頻度+
第1のタグID及び第2のタグIDのペアの同時読取頻度)
タグ間距離判定手段は、当該タグIDに対して、同時読取確率が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定することも好ましい。
同時読取確率に対する距離数値を対応付けて記憶する距離数値記憶手段を更に有し、
タグ間距離判定手段は、距離数値記憶手段を参照し、同時読取頻度算出手段から出力された同時読取確率に対応する距離数値を導出する
ことも好ましい。
距離数値記憶手段は、距離数値に代えて、距離係数を記憶しており、
タグ間距離判定手段は、距離数値記憶手段を参照し、同時読取頻度算出手段から出力された同時読取確率に対応する距離係数を導出し、該距離係数に当該無線タグリーダの読取可能距離を乗算することによって距離を導出する
ことも好ましい。
距離数値記憶手段は、同時読取確率と距離係数との関係を、シミュレーションに基づく近似曲線で記憶することも好ましい。
距離数値記憶手段における近似曲線は、以下の式で算出されたものである
同時読取確率=K1/{1+exp(K3×距離係数−K2)}
各K:事前シミュレーションによって予め算出された固定値、又は、環境変動値
ことも好ましい。
無線タグリーダ及び無線タグは、UHF(Ultra High Frequency)帯のパッシブ型RFID(Radio Frequency IDentification)に基づくものであることも好ましい。
受信したタグID毎に、受信時刻を時系列に記録するタグID記録手段と、
所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する同時読取ペア作成手段と、
タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の同時読取頻度を算出する同時読取頻度算出手段と、
当該タグIDに対して、同時読取頻度が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定するタグ間距離判定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
受信したタグID毎に、受信時刻を時系列に記録する第1のステップと、
所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する第2のステップと
タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の同時読取頻度を算出する第3のステップと、
当該タグIDに対して、同時読取頻度が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定する第4のステップと
を有することを特徴とする。
携帯端末は、受信したタグID毎に、受信時刻を、タグ管理サーバへ送信する受信時刻送信手段を有し、
タグ管理サーバは、
受信したタグID毎に、受信時刻を時系列に記録するタグID記録手段と、
所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する同時読取ペア作成手段と、
タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の同時読取頻度を算出する同時読取頻度算出手段と、
当該タグIDに対して、同時読取頻度が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定するタグ間距離判定手段と
を有することを特徴とする。
携帯端末は、
利用者に、位置を特定したいタグIDを指定させ、該タグIDをタグ管理サーバへ送信するタグID指定手段と、
タグ管理サーバから受信したタグIDを、利用者に明示するタグID明示手段と
を有し、
タグ管理サーバは、携帯端末から受信した利用者指定のタグIDに対して近距離に位置するタグIDを、携帯端末へ返信することも好ましい。
携帯端末1は、所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する。所定時間範囲としては、例えば5分間であってもよい。
(1)当該タグIDと、他のタグIDそれぞれとペアで読み取られた回数
タグID1−タグID2のペア読取回数
タグID1−タグID3のペア読取回数
タグID1−タグID4のペア読取回数
タグID1−・・・・・のペア読取回数
タグID2−タグID3のペア読取回数
タグID2−タグID4のペア読取回数
タグID2−・・・・・のペア読取回数
タグID3−タグID4のペア読取回数
タグID3−・・・・・のペア読取回数
(2)当該タグID単独で読み取られた回数
タグID1の単独読取回数
タグID2の単独読取回数
タグID3の単独読取回数
タグID4の単独読取回数
・・・・・の単独読取回数
(S22)タグID1(リモコン)−タグID2(カメラ)のペア読取回数を、1増分する。
(S23)ここでは、タグID1、ID2、ID3が同時に読み取られている。このとき、総当たりでペアを作成し、それぞれのペア読取回数を1増分する。
タグID1(リモコン)−タグID2(カメラ)のペア読取回数を、1増分する。
タグID1(リモコン)−タグID3(パソコン)のペア読取回数を、1増分する。
タグID2(カメラ)−タグID3(パソコン)のペア読取回数を、1増分する。
(S24)タグID2(カメラ)−タグID3(パソコン)のペア読取回数を、1増分する。
(S25)タグID3(パソコン)の単独読取回数を、1増分する。
(S26)タグIDを読み取れないために、回数増分無し。
・・・・・
(S27)タグID4(テレビ)の単独読取回数を、1増分する。
タグID1−タグID3のペア読取回数=1
タグID1−タグID4のペア読取回数=0
タグID2−タグID3のペア読取回数=2
タグID1の単独読取回数=1
タグID2の単独読取回数=0
タグID3の単独読取回数=1
タグID4の単独読取回数=1
携帯端末1は、タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の「同時読取頻度」を算出する。
タグID1−タグID2のペア読取回数=2
タグID1−タグID3のペア読取回数=1
タグID1−タグID4のペア読取回数=0
第1のタグID及び第2のタグIDのペアの同時読取確率=
第1のタグID及び第2のタグIDのペアの同時読取頻度/
(第1のタグIDの単独読取頻度+
第1のタグID及び第2のタグIDのペアの同時読取頻度)
タグID1及びタグID2のペアの同時読取確率=2/(1+2)=0.666
タグID1及びタグID3のペアの同時読取確率=1/(1+1)=0.5
タグID1及びタグID4のペアの同時読取確率=0/(1+0)=0
携帯端末1は、当該タグIDに対して、「同時読取頻度」又は「同時読取確率」が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定する。図4によれば、タグID1について、同時読取頻度又は同時読取確率から、以下のようにタグID間の遠近関係を推定することができる。
タグID1から見た遠近関係:タグID2(近い)>タグID3(遠い)
タグID4は、例えば1mの範囲内に存在しない。
前述した同時読取確率の場合、その同時読取確率に対する距離数値を対応付けて記憶する「距離数値記憶部」を参照することも好ましい。この場合、携帯端末1は、距離数値記憶部を参照し、S3によって算出された同時読取確率に対応する距離数値を導出する。
タグID間の距離=距離係数×(2×無線タグリーダの読取可能距離)
室内の広さ:5m×5m×2.4m
無線タグリーダの読取回数:10000回
無線タグの数: 1500枚
無線タグリーダの読取可能距離:1m
無線タグリーダの移動範囲:仮想的な室内全域
同時読取確率=K1/{1+exp(K3×距離係数−K2)}
K1=0.5
K2=2.3
K3=7.5
各K:事前シミュレーションによって予め算出された固定値、又は、環境変動値
(環境変動値は、室内の広さ、無線タグの数、又は、無線タグリーダの読取回数、
読取可能距離若しくは移動範囲によって変動する値)
タグID記録部11は、受信したタグID毎に、受信時刻を時系列に記録する(前述した図3のS1参照)。タグID記録部11は、同時読取ペア作成部12から参照される。
同時読取ペア作成部12は、携帯端末は、所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する(前述した図3のS2参照)。
同時読取頻度算出部13は、タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の同時読取頻度又は同時読取確率を算出する(前述した図3のS3参照)。
タグ間距離判定部14は、当該タグIDに対して、同時読取頻度又は同時読取確率が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定する(前述した図3のS4参照)。同時読取確率に対しては、距離数値記憶部15を参照し、距離数値又は距離係数を導出する
距離数値記憶部15は、同時読取確率に対する距離数値を対応付けて記憶する。また、距離数値に代えて、距離係数を記憶したものであってもよい(前述した図5参照)。
10 無線タグリーダ
11 タグID記録部
12 同時読取ペア作成部
13 同時読取頻度算出部
14 タグ間距離判定部
15 距離数値記憶部
16 タグID入力部
17 タグID明示部
2 無線タグ
3 タグ管理サーバ
Claims (12)
- 複数の対象物それぞれに付帯された無線タグを一括して読み取る無線タグリーダを搭載した携帯端末において、
受信したタグID毎に、受信時刻を時系列に記録するタグID記録手段と、
所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する同時読取ペア作成手段と、
タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の同時読取頻度を算出する同時読取頻度算出手段と、
当該タグIDに対して、前記同時読取頻度が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定するタグ間距離判定手段と
を有することを特徴とする携帯端末。 - 利用者に、位置を特定したいタグIDを指定させるタグID指定手段と、
前記タグ間距離判定手段からの判定結果として、指定された前記タグIDに対して近距離に位置するタグIDを利用者に明示するタグID明示手段と
を有することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記同時読取頻度算出手段は、前記同時読取頻度に代えて、以下の同時読取確率を算出し、
第1のタグID及び第2のタグIDのペアの同時読取確率=
第1のタグID及び第2のタグIDのペアの同時読取頻度/
(第1のタグIDの単独読取頻度+
第1のタグID及び第2のタグIDのペアの同時読取頻度)
前記タグ間距離判定手段は、当該タグIDに対して、前記同時読取確率が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。 - 前記同時読取確率に対する距離数値を対応付けて記憶する距離数値記憶手段を更に有し、
前記タグ間距離判定手段は、前記距離数値記憶手段を参照し、前記同時読取頻度算出手段から出力された前記同時読取確率に対応する前記距離数値を導出する
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。 - 前記距離数値記憶手段は、前記距離数値に代えて、距離係数を記憶しており、
前記タグ間距離判定手段は、前記距離数値記憶手段を参照し、前記同時読取頻度算出手段から出力された前記同時読取確率に対応する前記距離係数を導出し、該距離係数に当該無線タグリーダの読取可能距離を乗算することによって距離を導出する
ことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末。 - 前記距離数値記憶手段は、前記同時読取確率と前記距離係数との関係を、シミュレーションに基づく近似曲線で記憶することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
- 前記距離数値記憶手段における前記近似曲線は、以下の式で算出されたものである
同時読取確率=K1/{1+exp(K3×距離係数−K2)}
各K:事前シミュレーションによって予め算出された固定値、又は、環境変動値
ことを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。 - 前記無線タグリーダ及び前記無線タグは、UHF(Ultra High Frequency)帯のパッシブ型RFID(Radio Frequency IDentification)に基づくものである
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯端末。 - 複数の対象物それぞれに付帯された無線タグを一括して読み取る無線タグリーダを搭載した携帯端末に含まれるコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
受信したタグID毎に、受信時刻を時系列に記録するタグID記録手段と、
所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する同時読取ペア作成手段と、
タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の同時読取頻度を算出する同時読取頻度算出手段と、
当該タグIDに対して、前記同時読取頻度が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定するタグ間距離判定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - 無線タグリーダを搭載した携帯端末を用いて、複数の対象物それぞれに付帯された無線タグを一括して読み取る無線タグ読取方法において、
受信したタグID毎に、受信時刻を時系列に記録する第1のステップと、
所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する第2のステップと
タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の同時読取頻度を算出する第3のステップと、
当該タグIDに対して、前記同時読取頻度が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定する第4のステップと
を有することを特徴とする無線タグ読取方法。 - 複数の対象物それぞれに付帯された無線タグを一括して読み取る無線タグリーダを搭載した携帯端末と、該携帯端末とネットワークを介して通信可能なタグ管理サーバとを有するシステムにおいて、
前記携帯端末は、受信したタグID毎に、受信時刻を、前記タグ管理サーバへ送信する受信時刻送信手段を有し、
前記タグ管理サーバは、
受信したタグID毎に、受信時刻を時系列に記録するタグID記録手段と、
所定時間範囲毎に、その時間範囲に記録された複数のタグIDについて、総当たりでペアを作成する同時読取ペア作成手段と、
タグID毎に、当該タグIDを含むペアを検索し、当該タグIDに対する他のタグID毎の同時読取頻度を算出する同時読取頻度算出手段と、
当該タグIDに対して、前記同時読取頻度が高い他のタグIDほど、近距離に位置すると判定するタグ間距離判定手段と
を有することを特徴とするシステム。 - 前記携帯端末は、
利用者に、位置を特定したいタグIDを指定させ、該タグIDを前記タグ管理サーバへ送信するタグID指定手段と、
前記タグ管理サーバから受信したタグIDを、利用者に明示するタグID明示手段と
を有し、
前記タグ管理サーバは、前記携帯端末から受信した利用者指定の前記タグIDに対して近距離に位置するタグIDを、前記携帯端末へ返信する
ことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2021528029A (ja) * | 2019-04-19 | 2021-10-14 | エヌイーシー ラボラトリーズ アメリカ インクNEC Laboratories America, Inc. | クラウド化されたrfidの読み取り |
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JP2005037365A (ja) * | 2003-06-23 | 2005-02-10 | National Institute Of Information & Communication Technology | 物体配置図作成方法およびそのプログラムと記憶媒体、ならびに物体配置図作成システム |
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JP2008257548A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Omron Corp | タグ情報処理装置、タグ情報処理方法、およびプログラム |
-
2014
- 2014-01-31 JP JP2014018017A patent/JP6192109B2/ja active Active
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JP7220286B2 (ja) | 2019-04-19 | 2023-02-09 | エヌイーシー ラボラトリーズ アメリカ インク | クラウド化されたrfidの読み取り |
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